JPH0728342Y2

JPH0728342Y2 - 駐車装置

Info

Publication number: JPH0728342Y2
Application number: JP1990028715U
Authority: JP
Inventors: 義次井上
Original assignee: セイレイ工業株式会社
Priority date: 1990-03-20
Filing date: 1990-03-20
Publication date: 1995-06-28
Anticipated expiration: 2005-03-20
Also published as: JPH03119160U

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本考案は自動車を所定高さ以上に持上げた状態で支持す
る駐車装置に関する。

「従来の技術」従来、特公昭54-6150号公報、並びに実開昭62-22258号
公報に示す如く、自動車を載せる車台を昇降及び水平移
動自在に支持させる前後輪付きの架台を備え、前記車台
を所定高さ以上に支持して水平移動させると共に、前記
車台の昇降部材及び水平移動部材を作動させる駆動装置
を備える技術があった。

「考案が解決しようとする課題」前記従来技術は、前記架台に駆動装置を設けていたか
ら、平面視で車台側方に架台が突設する構造となり、ま
た最下降位置の車台上面よりも駆動装置が上方に突出す
る構造となり、車台上面での自動車の方向転換が規制さ
れ易く、また架台の小型化による設置スペースの狭少化
を容易に行い得ないと共に、車台を水平移動時、駆動装
置が低い位置のため、オペレータが腰を曲げて歩き乍ら
操作を行う必要があり、さらに保管時にも駆動装置が低
い位置のため、屋根を設けても駆動装置が雨水によって
濡れ易く、防水構造を必要とする等の問題があった。

「課題を解決するための手段」然るに、本考案は、自動車を載せる車台と、前後輪を有
する架台と、車台を昇降させる昇降部材と、架台を水平
移動させる水平移動部材と、昇降部材及び水平移動部材
を駆動する駆動部を備え、車台を昇降自在及び水平移動
自在に設ける駐車装置において、車台と架台の間に昇降
部材を連結させ、車台の下方で両側に架台を設けると共
に、車台の自動車出入口側とは反対側に、前記駆動部
と、昇降部材を作動させる操作レバーを設けたことを特
徴とする。

「作用」従って、車台の下方で両側に架台を設けるから、車台外
形よりも架台外形を平面視で小さく形成し得、車台を最
下降時に車台内部に架台を収納し得、車台上面への自動
車の出入並びに車台上面での自動車の方向転換などが架
台によって規制されるのを防止し得、また架台設置スペ
ースのコンパクト化を容易に行い得ると共に、車台に駆
動部及び操作レバーを設けるから、車台を水平移動時に
操作レバーが車台と略同一高さの高所に位置し、オペレ
ータの操作性を容易に向上させ得、しかも自動車保管時
に駆動部及び操作レバーが車台を上昇させた高位置に支
持されるから、駆動部及び操作レバーが屋根に近い位置
となって雨水などにより濡れるのを容易に防止し得、駆
動部の防水構造並びに屋根外周の外壁構造などの簡略化
を容易に行い得るものである。

「実施例」以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第１
図は側面図、第２図は背面図であり、自動車（１）を載
せる平面矩形状の車台（２）を備え、前後の車止め体
（３）（３）と左右の起伏自在なタラップ体（４）
（４）間の車台（２）上面にターンテーブル（５）を設
け、水平方向に回転自在な前記ターンテーブル（５）を
介して車台（２）上に自動車（１）を方向転換自在に支
持させる。

また、交叉部を支軸（６）によって連結させる左右一対
のＸ形のリンク（７）（８）を備え、一方のリンク
（７）上端を車台（２）後部に支点軸（９）を介して軸
支させ、もう一方のリンク（８）上端にピニオンギヤ
（10）を軸支させ、左右のピニオンギヤ（10）（10）を
ギヤ軸（11）によて一体的に連動連結させ、車台（２）
に設ける左右一対のラックギヤ（12）（12）に各ピニオ
ンギヤ（10）（10）を噛合させると共に、Ｘ形のリンク
（７）（８）下端に車軸（13）（14）を介して前後輪
（15）（16）を軸支させる。

また、左右二組の前後輪（15）（16）を移動案内する端
面Ｕ形のレール体（17）（17）を備え、該レール体（1
7）を駐車用地上面に固設させると共に、前記レール体
（17）前端に補助レール（18）を出入自在に設け、前輪
（15）の進出を阻止するストッパ（19）をレール体（1
7）前部に着脱自在に嵌着させ、後輪（16）の退入を阻
止するストッパ（20）をレール体（17）後端に固設させ
ている。

また、Ｘ形リンク（７）（８）を開閉作動させて車台
（２）を昇降させる油圧シリンダ（21）を設けると共
に、車台（２）後部に駆動部（22）を取付け、前輪（1
5）と同軸上に一体固定させるスプロケット（23）並び
にチェン（24）を介して前輪（15）を駆動するもので、
油圧シリンダ（21）制御によって車台（２）を昇降させ
ると共に、前輪（15）の正逆転駆動によって車台（２）
を前後に水平移動させるように構成している。

また、車台（２）上方を覆う屋根（25）を設け、屋根
（25）を支える支柱（26）に自動巻取リール（27）を設
け、該リール（27）から駆動部（22）に電源線（28）を
延出させている。

さらに、第３図に示す如く、電動モータ（29）によって
駆動する油圧ポンプ（30）と、該ポンプ（30）によって
駆動する油圧モータ（31）と、手動レバー（32）又はソ
レノイド（32）によって切換える車台（２）昇降用の手
動自動兼用油圧バルブ（34）と、手動レバー（35）又は
ソレノイド（36）によって切換えるタラップ体（４）
（４）起伏用の手動自動兼用油圧バルブ（37）とを、前
記駆動部（22）に備えるもので、中立状態の各バルブ
（34）（37）を介して油圧ポンプ（30）の高圧油を油圧
モータ（31）に印加させると共に、バルブ（34）操作で
油圧シリンダ（21）を作動させ、ピニオンギヤ（10）
（10）などを介して連動する左右一対のリンク（７）
（８）を開閉させて車台（２）を昇降させる一方、バル
ブ（37）操作で油圧シリンダ（38）（39）を作動させて
タラップ体（４）（４）を起伏させるように構成してい
る。

また、ソレノイド（40）（41）によって入切する走行ク
ラッチ（42）及び方向転換クラッチ（43）を備え、走行
クラッチ（42）及びスプロケット（23）などを介して前
輪（15）を油圧モータ（13）によって駆動すると共に、
方向転換クラッチ（43）及びリングギヤ（44）などを介
してターンテーブル（５）を油圧モータ（31）によって
駆動するもので、前輪（15）の正逆転によって車台
（２）を所定高さ以上に支持して前後に水平移動させる
一方、ターンテーブル（５）を水平回転させて自動車
（１）を方向転換させるように構成している。

上記から明らかなように、自動車（１）を載せる車台
（２）と、前後輪（15）（16）を有する架台であるＸ形
のリンク（７）（８）と、車台（２）を昇降させる昇降
部材である油圧シリンダ（21）と、Ｘ形のリンク（７）
（８）を水平移動させる水平移動部材である油圧モータ
（31）と、昇降用の油圧シリンダ（21）及び水平移動用
の油圧モータ（31）を駆動する駆動部（22）を備え、車
台（２）を昇降自在及び水平移動自在に設ける駐車装置
において、車台（２）とＸ形のリンク（８）の間に昇降
用の油圧シリンダ（21）を連結させ、車台（２）の下方
で両側にＸ形のリンク（７）（８）を設けると共に、車
台（２）の自動車（１）の出入口側とは反対側に、前記
駆動部（22）と、昇降用の油圧シリンダ（21）を作動さ
せる操作レバーである手動レバー（32）を設けている。

そして、第４図に示す如く、道路（45）に面して車庫
（46）を形成し、道路（45）の延長方向に対し車台
（２）の前後（長手）方向を略直交させ、第１図のよう
に車台（２）を設置しているとき、前輪（15）の駆動に
よって所定高さの状態で車台（２）を道路（45）上に移
動させ、油圧シリンダ（21）制御によって車台（２）を
道路（45）面に下降させ、タラップ体（４）を道路（4
5）面に倒伏させて車台（２）と道路（45）の段差を斜
面に形成し、ターンテーブル（５）を回転させて道路
（45）延長方向に自動車（１）を方向転換させ、自動車
（１）を道路（45）上に移動させる。

また、第４図の状態で自動車（１）を車庫（46）に入れ
るとき、自動車（１）をターンテーブル（５）に載せ、
ターンテーブル（５）の回転によって自動車（１）を方
向転換させた後、車台（２）を所定高さまで上昇させ、
自動車（１）を所定高さに持上げた状態で車台（２）を
車庫（46）内部に移動させ、車庫（46）内部で所定高さ
に支持した車台（２）上に自動車（１）を格納させるも
ので、駐車用の地上部分である車庫（46）の床面部は、
例えば定置型の物置スペースとして、または自転車など
の駐輪スペースとして、または２台目の自動車の駐車ス
ペースとして、または建物の１階スペースとして、また
は玄関として使用するものである。

なお、道路（45）の延長方向に車台（２）の長手（前
後）方向を直交させるように設けたが、道路（45）の延
長方向に対し車台（２）の長手方向が平行になるように
車台（２）を配設することもでき、ターンテーブル
（５）を省いて、車台（２）の前後から自動車（１）を
車台（２）上に載せることも行える。

「考案の効果」以上実施例から明らかなように本考案は、自動車（１）
を載せる車台（２）と、前後輪（15）（16）を有する架
台（７）（８）と、車台（２）を昇降させる昇降部材
（21）と、架台（７）（８）を水平移動させる水平移動
部材（31）と、昇降部材（21）及び水平移動部材（31）
を駆動する駆動部（22）を備え、車台（２）を昇降自在
及び水平移動自在に設ける駐車装置において、車台
（２）と架台（８）の間に昇降部材（21）を連結させ、
車台（２）の下方で両側に架台（７）（８）を設けると
共に、車台（２）の自動車（１）出入口側とは反対側
に、前記駆動部（22）と、昇降部材（21）を作動させる
操作レバー（32）を設けたもので、車台（２）の下方で
両側に架台（７）（８）を設けるから、車台（２）外形
よりも架台（７）（８）外形を平面視で小さく形成で
き、車台（２）を最下降時に車台（２）内部に架台
（７）（８）を収納でき、車台（２）上面への自動車
（１）の出入並びに車台（２）上面での自動車（１）の
方向転換などが架台（７）（８）によって規制されるの
を防止でき、また架台（７）（８）設置スペースのコン
パクト化を容易に行うことができると共に、車台（２）
に駆動部（22）及び操作レバー（32）を設けるから、車
台（２）を水平移動時に操作レバー（32）が車台（２）
と略同一高さに位置し、オペレータの操作性を容易に向
上させることができ、しかも自動車（１）保管時に駆動
部（22）及び操作レバー（32）が車台（２）を上昇させ
た高位置に支持されるから、駆動部（22）及び操作レバ
ー（32）が屋根に近い位置となって雨水などにより濡れ
るのを容易に防止でき、駆動部（22）の防水構造並びに
屋根外周の外壁構造などの簡略化を容易に行うことがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側面図、第２図は背面
図、第３図は駆動系統図、第４図は平面説明図である。（１）……自動車（２）……車台（７）（８）……Ｘ形のリンク（架台）（15）……前輪（16）……後輪（21）……油圧シリンダ（昇降部材）（22）……駆動部（31）……油圧モータ（水平移動部材）（32）……手動レバー（操作レバー）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自動車（１）を載せる車台（２）と、前後
輪（15）（16）を有する架台（７）（８）と、車台
（２）を昇降させる昇降部材（21）と、架台（７）
（８）を水平移動させる水平移動部材（31）と、昇降部
材（21）及び水平移動部材（31）を駆動する駆動部（2
2）を備え、車台（２）を昇降自在及び水平移動自在に
設ける駐車装置において、車台（２）と架台（８）の間
に昇降部材（21）を連結させ、車台（２）の下方で両側
に架台（７）（８）を設けると共に、車台（２）の自動
車（１）出入口側とは反対側に、前記駆動部（22）と、
昇降部材（21）を作動させる操作レバー（32）を設けた
ことを特徴とする駐車装置。