JP2004281673A - Cvd装置のクリーニング装置およびcvd装置のクリーニング方法 - Google Patents

Cvd装置のクリーニング装置およびcvd装置のクリーニング方法 Download PDF

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    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/44Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
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    • C23C16/4405Cleaning of reactor or parts inside the reactor by using reactive gases

Abstract

【課題】成膜工程の際に反応チャンバーの内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物を、効率良く除去することができ、しかも、排出されるクリーニングガスの排出量も極めて低く、地球温暖化などの環境へ与える影響も少なく、ガス利用効率も良く、コストも低減できるクリーニングを実施することができるCVD装置のクリーニング装置、およびそれを用いたCVD装置のクリーニング方法を提供する。
【解決手段】発光分光分析器によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データをモニタリングして、Arで較正した予め記憶された発光強度データと比較して、発光強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了するように制御するとともに、赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、予め記憶されたSiFの濃度データと比較して、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、所定時間が経過したと判別して、クリーニングを終了する。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコンウェハなどの半導体用基材の表面に均一で高品質の酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(Siなど)などの薄膜を形成する化学気相蒸着(CVD(chemical vapor deposition))装置に関する。
より詳細には、薄膜形成処理後の反応チャンバーの内壁などに付着した副生成物を除去するためのクリーニングを実施することのできるCVD装置のクリーニング装置、およびそれを用いたCVD装置のクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(Siなど)などの薄膜は、薄膜トランジスタなどの半導体素子、光電変換素子などに広範に用いられている。このような酸化シリコン、窒化シリコンなどの薄膜を形成する方法には主に次の3種類が用いられている。
(1)スパッタ、真空蒸着等の物理的気相成膜法
すなわち、固体の薄膜材料を物理的手法である原子あるいは原子団にし、被成膜面上に堆積させて薄膜を形成する方法
(2)熱CVD法
すなわち、気体の薄膜材料を高温にすることにより、化学反応を起こさせて薄膜を形成する方法
(3)プラズマCVD法
すなわち、気体の薄膜材料をプラズマ化させることで化学反応を起こさせて薄膜を形成する方法
特に、(3)のプラズマCVD法(plasma enhanced chemical vapour deposition)が、緻密で均一な薄膜を効率的に形成することができるために広範に用いられるようになっている(特許文献1〜特許文献2参照)。
【0003】
このプラズマCVD法に用いるプラズマCVD装置100は、一般的には、図15に示したように構成されている。
すなわち、プラズマCVD装置100は、減圧に維持された反応チャンバー102を備えており、反応チャンバー102内に一定間隔離間して対向するように上部電極104と下部電極106が配置されている。この上部電極104には、図示しない成膜用ガス源に接続された成膜用ガス供給経路108が接続され、上部電極104を介して、成膜用ガスを反応チャンバー102内に供給するように構成されている。
【0004】
また、反応チャンバー102には、上部電極104の近傍に、高周波を印加する高周波印加装置110が接続されている。さらに、反応チャンバー102には、ポンプ112を介して排気ガスを排気する排気経路114が接続されている。このように構成されるプラズマCVD装置100では、例えば、酸化シリコン(SiO)を成膜する際には、モノシラン(SiH)、NO、N、O、Ar等を、窒化シリコン(Siなど)を成膜する際には、モノシラン(SiH)、NH、N、O、Ar等を、成膜用ガス供給経路108、上部電極104を介して、例えば、130Paの減圧状態に維持された反応チャンバー102内に導入される。
【0005】
この際、高周波印加装置110を介して、反応チャンバー102内に対向して配置された電極104、106間に、例えば、13.56MHzの高周波電力を印加して、高周波電界を発生させる。そして、この電界内で電子を成膜用ガスの中性分子に衝突させて、高周波プラズマを形成して成膜用ガスがイオンやラジカルに分解される。
【0006】
そして、イオンやラジカルの作用によって、一方の電極である下部電極106に設置されたシリコンウェハなどの半導体製品Wの表面にシリコン薄膜を形成するように構成されている。
ところで、このようなプラズマCVD装置100では、成膜工程の際に、反応チャンバー102内の放電によって、成膜すべき半導体製品W以外の反応チャンバー102の内壁、電極などの表面にも、SiO、Siなどの薄膜材料が付着、堆積して副生成物が形成される。
【0007】
この副生成物が、一定の厚さまで成長すると自重や応力などによって剥離して、これが成膜工程の際に、異物として、半導体製品への微粒子の混入、汚染の原因となり、高品質な薄膜製造ができず、半導体回路の断線や短絡の原因となり、また、歩留まりなども低下するおそれがあった。
このため、従来より、プラズマCVD装置100では、成膜工程が終了した後に、このような副生成物を随時除去するために、例えば、CF、C、COFなどの含フッ素化合物と、必要に応じOなどを加えたクリーニングガスを用いて、副生成物を除去することが行われている(特許文献1〜2参照)。
【0008】
すなわち、このようなクリーニングガスを用いた従来のプラズマCVD装置100のクリーニング方法では、図15に示したように、成膜工程が終了した後に、成膜時の成膜用ガスの代わりに、CF、C、COFなどの含フッ素化合物からなるクリーニングガスを、Oおよび/またはArなどのガスに同伴させて、成膜用ガス供給経路108、上部電極104を介して、減圧状態に維持された反応チャンバー102内に導入される。
【0009】
成膜時と同様に、高周波印加装置110を介して、反応チャンバー102内に対向して配置された電極104、106間に高周波電力を印加して、高周波電界を発生させて、この電界内で電子をクリーニングガスの中性分子に衝突させて、高周波プラズマを形成してクリーニングガスがイオンやラジカルに分解される。そして、イオンやラジカルが、反応チャンバー102の内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物と反応して、SiFとして副生成物をガス化することによって、ポンプ112により排気ガスとともに排気経路114を介して、反応チャンバー102の外部に排出されるようになっている。
【0010】
【特許文献1】特開平9−69504号公報
【特許文献2】特開2001−28362号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなクリーニングにおいては、クリーニングの時間を経験的に定めて、クリーニングを終了しているのが現状である。
従って、クリーニングの時間が短すぎると、反応チャンバー102の内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が残存することになり、繰り返しCVD装置を使用していると上記したように、半導体製品への微粒子の混入、汚染の原因となり、高品質な薄膜製造ができず、半導体回路の断線や短絡の原因となり、また、歩留まりなども低下することになる。
【0012】
逆に、クリーニングの時間が長すぎると、反応チャンバー102内に導入したクリーニングガスが、クリーニングに寄与せずに、そのまま排出されることになる。このため、CF、Cなどの含フッ素化合物からなるクリーニングガスが、大気中に放出されることになって、環境への悪影響を及ぼすおそれがある。すなわち、クリーニングガスとして用いるCF、Cなどの含フッ素化合物は、大気中で寿命の長い安定な化合物であり、また、クリーニング後の排ガス処理が困難で、その処理コストが高いという問題点があった。また、地球温暖化係数(積分期間100年値)が、CFは6500、Cは9200、SFは23900と極めて大きく、地球温暖化への影響が大きい。
【0013】
また、このようにクリーニング時間が長くなると、スループットが低下し、生産性が損なわれる。
本発明は、このような実状に鑑みて、成膜工程の際に反応チャンバーの内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物を、効率良く除去することができ、しかも、排出されるクリーニングガスの排出量も極めて低く、地球温暖化などの環境へ与える影響も少なく、ガス利用効率も良く、生産性も向上可能なクリーニングを実施することができるCVD装置のクリーニング装置、およびそれを用いたCVD装置のクリーニング方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明のCVD装置のクリーニング装置は、反応ガス供給経路を介して反応チャンバー内に供給される反応ガスに、高周波を印加してプラズマ化して、プラズマ化した反応ガスを、反応チャンバー内に供給する反応ガス導入装置と、
反応チャンバー内に配置され、堆積膜を形成する基材を載置する対向電極ステージとを備え、
前記反応ガス導入装置を介して反応チャンバー内に導入されたプラズマ化した反応ガスによって、前記対向電極ステージ上の基材表面上に堆積膜を形成するCVD装置のクリーニング装置であって、
前記反応チャンバー内のFラジカルの発光分光分析を行い発光強度を計測する発光分光分析器(OES)、もしくはF強度を計測するための質量分析器、またはその両方を反応チャンバーに付設して、
前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入して反応チャンバー内をクリーニングする際に、
前記発光分光分析器、もしくは質量分析器、またはその両方によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータをモニタリングして、
予め記憶された発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータと比較して、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了するように制御するように構成されたクリーニング制御装置を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明のCVD装置のクリーニング方法は、反応ガス供給経路を介して反応チャンバー内に供給される反応ガスに、高周波を印加してプラズマ化して、プラズマ化した反応ガスを、反応チャンバー内に供給する反応ガス導入装置と、反応チャンバー内に配置され、堆積膜を形成する基材を載置する対向電極ステージとを備え、
前記反応ガス導入装置を介して反応チャンバー内に導入されたプラズマ化した反応ガスによって、前記対向電極ステージ上の基材表面上に堆積膜を形成するCVD装置のクリーニング方法であって、
前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入して反応チャンバー内をクリーニングする際に、
前記反応チャンバーに付設された発光分光分析器(OES)によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光分光分析を行い発光強度を計測するか、質量分析器によって、反応チャンバー内のF強度を計測するか、またはその両方の計測を行い、
前記発光分光分析器、もしくは質量分析器、またはその両方によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータをモニタリングして、
予め記憶された発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータと比較して、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了することを特徴とする。
【0016】
このように、発光分光分析器(OES)による発光分光分析、もしくは質量分析器によるF強度の計測、またはその両方によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了するようにしている。
従って、反応チャンバー内で、Fラジカルが励起されてから、クリーニングに寄与して、再び元の状態に戻った量を定量していることになり、反応チャンバー内でのクリーニングを正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0017】
しかも、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了するようにしているので、ガス排出経路の配管などにも付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物をクリーニングして、正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
従って、クリーニング時間が短かすぎることがなく、反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が残存することがなく、完全に副生物を除去することができる。
【0018】
これにより、CVD装置を繰り返し使用しても、半導体製品への微粒子の混入、汚染が発生せず、高品質な薄膜製造ができ、半導体回路の断線や短絡も生じず、歩留まりなども低下することがない。
また、クリーニング時間が長すぎることがなく、反応チャンバー内に導入したクリーニングガスが、クリーニングに寄与せずに、そのまま排出されることがない。
【0019】
従って、CF、Cなどの含フッ素化合物からなるクリーニングガスが、大気中に放出されることがなく、地球温暖化などの環境への悪影響を及ぼすおそれもない。
さらに、発光分光分析器(OES)によるFラジカルの発光強度、質量分析器によるF強度と、副生物のエッチング割合(クリーニング割合)が比例しているので、クリーニング効率の高い状態で所定時間クリーニングを維持することになるので、クリーニング効率が向上する。
【0020】
また、本発明のCVD装置のクリーニング装置は、反応ガス供給経路を介して反応チャンバー内に供給される反応ガスに、高周波を印加してプラズマ化して、プラズマ化した反応ガスを、反応チャンバー内に供給する反応ガス導入装置と、反応チャンバー内に配置され、堆積膜を形成する基材を載置する対向電極ステージとを備え、
前記反応ガス導入装置を介して反応チャンバー内に導入されたプラズマ化した反応ガスによって、前記対向電極ステージ上の基材表面上に堆積膜を形成するCVD装置のクリーニング装置であって、
前記反応チャンバーから排ガスを排出するガス排出経路に排ガス成分を分析する赤外線吸収分析器(FTIR)を配設して、
前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入して反応チャンバー内をクリーニングする際に、
前記赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、予め記憶されたSiFの濃度データと比較して、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、クリーニングを終了するように制御するように構成されたクリーニング制御装置を備えることを特徴とする。
【0021】
また、本発明のCVD装置のクリーニング方法は、反応ガス供給経路を介して反応チャンバー内に供給される反応ガスに、高周波を印加してプラズマ化して、プラズマ化した反応ガスを、反応チャンバー内に供給する反応ガス導入装置と、反応チャンバー内に配置され、堆積膜を形成する基材を載置する対向電極ステージとを備え、
前記反応ガス導入装置を介して反応チャンバー内に導入されたプラズマ化した反応ガスによって、前記対向電極ステージ上の基材表面上に堆積膜を形成するCVD装置のクリーニング方法であって、
前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入して反応チャンバー内をクリーニングする際に、
前記反応チャンバーから排ガスを排出するガス排出経路に配設された赤外線吸収分析器(FTIR)によって、排ガス成分を分析して、
前記赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、予め記憶されたSiFの濃度データと比較して、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、クリーニングを終了することを特徴とする。
【0022】
このようにガス排出経路に配設された赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、クリーニングを終了するようになっている。
従って、クリーニングの際に反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物と反応して生じるガス化されたSiFの濃度を直接モニターすることになるので、正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0023】
従って、クリーニング時間が短かすぎることがなく、反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が残存することがなく、完全に副生物を除去することができる。
これにより、CVD装置を繰り返し使用しても、半導体製品への微粒子の混入、汚染が発生せず、高品質な薄膜製造ができ、半導体回路の断線や短絡も生じず、歩留まりなども低下することがない。
【0024】
また、クリーニング時間が長すぎることがなく、反応チャンバー内に導入したクリーニングガスが、クリーニングに寄与せずに、そのまま排出されることがない。
従って、CF、Cなどの含フッ素化合物からなるクリーニングガスが、大気中に放出されることがなく、地球温暖化などの環境への悪影響を及ぼすおそれもない。
【0025】
また、本発明のCVD装置のクリーニング装置は、反応ガス供給経路を介して反応チャンバー内に供給される反応ガスに、高周波を印加してプラズマ化して、プラズマ化した反応ガスを、反応チャンバー内に供給する反応ガス導入装置と、反応チャンバー内に配置され、堆積膜を形成する基材を載置する対向電極ステージとを備え、
前記反応ガス導入装置を介して反応チャンバー内に導入されたプラズマ化した反応ガスによって、前記対向電極ステージ上の基材表面上に堆積膜を形成するCVD装置のクリーニング装置であって、
前記反応チャンバー内のFラジカルの発光分光分析を行い発光強度を計測する発光分光分析器(OES)、もしくはF強度を計測するための質量分析器、またはその両方を反応チャンバーに付設するとともに、
前記反応チャンバーから排ガスを排出するガス排出経路に排ガス成分を分析する赤外線吸収分析器(FTIR)を配設して、
前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入して反応チャンバー内をクリーニングする際に、
前記発光分光分析器、もしくは質量分析器、またはその両方によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータをモニタリングして、
予め記憶された発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータと比較して、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了するように制御するとともに、
前記赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、予め記憶されたSiFの濃度データと比較して、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、前記所定時間が経過したと判別して、クリーニングを終了するように制御するように構成されたクリーニング制御装置を備えることを特徴とする。
【0026】
また、本発明のCVD装置のクリーニング方法は、反応ガス供給経路を介して反応チャンバー内に供給される反応ガスに、高周波を印加してプラズマ化して、プラズマ化した反応ガスを、反応チャンバー内に供給する反応ガス導入装置と、反応チャンバー内に配置され、堆積膜を形成する基材を載置する対向電極ステージとを備え、
前記反応ガス導入装置を介して反応チャンバー内に導入されたプラズマ化した反応ガスによって、前記対向電極ステージ上の基材表面上に堆積膜を形成するCVD装置のクリーニング方法であって、
前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入して反応チャンバー内をクリーニングする際に、
前記反応チャンバーに付設された発光分光分析器(OES)によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光分光分析を行い発光強度を計測するか、質量分析器によって、反応チャンバー内のF強度を計測するか、またはその両方の計測を行うとともに、
前記反応チャンバーから排ガスを排出するガス排出経路に配設された赤外線吸収分析器(FTIR)によって、排ガス成分を分析して、
前記発光分光分析器、もしくは質量分析器、またはその両方によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータをモニタリングして、
予め記憶された発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータと比較して、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから、
前記赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、予め記憶されたSiFの濃度データと比較して、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、所定時間が経過したと判別して、クリーニングを終了することを特徴とする。
【0027】
このように発光分光分析器によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データをモニタリングするか、もしくは質量分析器によって、反応チャンバー内のF強度データをモニタリングするか、またはその両方のデータをモニタリングして、予め記憶された発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータと比較して、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから、赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、所定時間が経過したと判別して、クリーニングを終了するようになっている。
【0028】
従って、反応チャンバー内で、Fラジカルが励起されてから、クリーニングに寄与して、再び元の状態に戻った量を定量していることになり、反応チャンバー内でのクリーニングを正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
しかも、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了するようにしているので、ガス排出経路の配管などにも付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物をクリーニングして、正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0029】
しかも、この所定時間を、副生成物と反応して生じるガス化されたSiFの濃度を直接モニタリングして、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、クリーニングを終了するので、さらに正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
従って、クリーニング時間が短かすぎることがなく、反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が残存することがなく、完全に副生物を除去することができる。
【0030】
これにより、CVD装置を繰り返し使用しても、半導体製品への微粒子の混入、汚染が発生せず、高品質な薄膜製造ができ、半導体回路の断線や短絡も生じず、歩留まりなども低下することがない。
また、クリーニング時間が長すぎることがなく、反応チャンバー内に導入したクリーニングガスが、クリーニングに寄与せずに、そのまま排出されることがない。
【0031】
従って、CF、Cなどの含フッ素化合物からなるクリーニングガスが、大気中に放出されることがなく、地球温暖化などの環境への悪影響を及ぼすおそれもない。
さらに、発光分光分析器(OES)によるFラジカルの発光強度、質量分析器によるF強度と、副生物のエッチング割合(クリーニング割合)が比例しているので、クリーニング効率の高い状態で所定時間クリーニングを維持することになるので、クリーニング効率が向上する。
【0032】
また、本発明では、前記クリーニング終点濃度が、100ppmであることを特徴とする。
これにより、クリーニング終点濃度が、100ppmであれば、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度が、反応チャンバーの内壁、電極などの表面だけでなく、ガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物を完全に除去できる濃度に対応している。
【0033】
従って、このクリーニング終点濃度が、100ppmでクリーニングを終了するようにすることによって、正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができ、その結果、副生成物を完全に除去できる。
また、本発明は、前記赤外線吸収分析器(FTIR)が、前記ガス排出経路のドライポンプの下流側に配設されていることを特徴とする。
【0034】
このようにすることによって、反応チャンバーからだけでなく、ガス排出経路の配管などの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングしていることになるので、反応チャンバーの内壁、電極などの表面だけでなく、ガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物を完全に除去できる。
【0035】
また、本発明は、前記質量分析器が、四重極型質量分析器(QMS)であり、そのF強度として、Arに対する強度相対値を使用するように構成されていることを特徴とする。
このように質量分析器として、四重極型質量分析器(QMS)を用いて、そのF強度として、Arに対する強度相対値を使用することによって、反応チャンバー内で、クリーニングに寄与している励起されたFラジカルを測定できることになる。この結果、正確なクリーニング終了時間に反応チャンバー内でのクリーニングを終了することができる。
【0036】
また、本発明は、前記質量分析器が、イオン付着型質量分析器(IAMS)であり、そのF強度として、F−LiまたはF−Liを使用するように構成されていることを特徴とする。
このように、質量分析器が、イオン付着型質量分析器(IAMS)であり、そのF強度として、F−LiまたはF−Liを使用するようにすれば、反応チャンバー内で、Fラジカルが励起されてから、クリーニングに寄与して、再び元の状態に戻った量を定量していることになり、反応チャンバー内でのクリーニングを正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。図1は、本発明のCVD装置のクリーニング装置をCVD装置に適用した実施例を示す概略図である。
図1に示したように、プラズマCVD法に用いるプラズマCVD装置10は、減圧状態(真空状態)に維持される反応チャンバー12を備えており、反応チャンバー12の底壁12cに形成された排気経路16を介して、メカニカルブースターポンプ11、ドライポンプ14、排気ガスを無毒化する除害装置13によって、内部の気体を外部に排出することによって、一定の真空状態(減圧状態)に維持されるようになっている。
【0038】
また、反応チャンバー12の内部には、例えば、シリコンウェハなどの表面にシリコン薄膜を堆積(蒸着を含む)する基材Aを載置するためのステージ(対向電極ステージ)を構成する下部電極18が配置されている。この下部電極18は、反応チャンバー12の底壁12cを貫通して、図示しない駆動機構によって上下に摺動可能に構成され、位置調整可能となっている。なお、図示しないが、下部電極18と底壁12cとの間の摺動部分には、反応チャンバー12内の真空度を確保するために、シールリングなどのシール部材が配設されている。
【0039】
一方、反応チャンバー12の上方には、反応ガス導入装置を構成する上部電極20が設けられており、その基端部分22が、反応チャンバー12の頂壁12aを貫通して、反応チャンバー12外部に設けられた高周波電源24に接続されている。この上部電極20には、図示しないが、高周波印加コイルなどの高周波印加装置25が設けられており、この高周波印加装置25と高周波電源24の間には、図示しないマッチング回路が配設されている。これにより、高周波電源24により発生した高周波を損失なく高周波印加コイルなどの高周波印加装置25へ伝播できるようになっている。
【0040】
また、上部電極20には、反応ガス供給経路26が形成されており、成膜用ガス供給源28から、反応ガス供給経路26、上部電極20を介して、成膜用ガスが、減圧状態に維持された反応チャンバー12内に導入されるように構成されている。
さらに、反応ガス供給経路26には、クリーニングガス供給経路30が分岐して接続されており、クリーニングガス源34からのクリーニングガスを、クリーニングガス供給経路30を介して、反応チャンバー12内に導入することができるようになっている。
【0041】
また、反応ガス供給経路26には、不活性ガス供給経路42が分岐して接続されており、不活性ガス源44からの、例えば、Arなどの不活性ガスを、不活性ガス供給経路42を介して、反応チャンバー12内に導入することができるようになっている。
なお、図中、52、54、56、58は、開閉バルブを示している。
【0042】
このように構成される本発明のCVD装置10は、下記のように作動される。先ず、反応チャンバー12の下部電極18のステージ上に、例えば、シリコンウェハなどの表面にシリコン系薄膜を蒸着する基材Aを載置して、図示しない駆動機構によって、上部電極20との間の距離を所定の距離に調整される。
そして、反応チャンバー12の底壁12cに形成された排気経路16を介して、ドライポンプ14を介して内部の気体を外部に排出することによって、一定の真空状態(減圧状態)例えば、10〜2000Paの減圧状態に維持される。
【0043】
そして、反応ガス供給経路26に配設された開閉バルブ52を開弁して、成膜用ガス供給源28から、反応ガス供給経路26、上部電極20を介して、成膜用ガスが、減圧状態に維持された反応チャンバー12内に導入される。
この際、反応ガス供給経路26に配設された開閉バルブ52と、排気経路16に配設された開閉バルブ54は開弁し、クリーニングガス供給経路30に配設された開閉バルブ56と、不活性ガス供給経路42に配設された開閉バルブ58は閉止されている。
【0044】
この場合、成膜用ガス供給源28から供給される成膜用ガスとしては、例えば、酸化シリコン(SiO)を成膜する際には、モノシラン(SiH)、NO、N、O、Ar等を、窒化シリコン(Siなど)を成膜する際には、モノシラン(SiH)、NH、N、OおよびArを供給すればよい。しかしながら、この成膜用ガスとしては、これに限定されるものではなく、成膜する薄膜の種類などに応じて、例えば、成膜用ガスとして、ジシラン(Si)、TEOS(テトラエトキシシラン;Si(OC)等、同伴ガスとして、O、Oなどを使用するなど適宜変更することができる。
【0045】
そして、高周波電源24により発生した高周波を高周波印加コイルなどの高周波印加装置25から上部電極20に高周波電界を発生させて、この電界内で電子を成膜用ガスの中性分子に衝突させて、高周波プラズマを形成して成膜用ガスがイオンとラジカルに分解される。そして、イオンやラジカルの作用によって、下部電極18に設置されたシリコンウェハなどの基材Aの表面にシリコン系薄膜を形成する。
【0046】
ところで、このようなCVD装置10では、成膜工程の際に、反応チャンバー12内の放電によって、成膜すべき基材A以外の反応チャンバー12の内壁、電極などの表面にも、SiO、Siなどの薄膜材料が付着、堆積して副生成物が形成される。この副生成物が、一定の厚さまで成長すると自重、応力などによって剥離、飛散して、これが成膜工程の際に、異物として、半導体製品への微粒子の混入、汚染の原因となり、高品質な薄膜製造ができず、半導体回路の断線や短絡の原因となり、また、歩留まりなども低下するおそれがある。
【0047】
このため、本発明のCVD装置10では、含フッ素化合物を含んだフッ素系のクリーニングガス、すなわち、クリーニングガス源34からのクリーニングガスを、クリーニングガス供給経路30、反応ガス供給経路26を介して、反応チャンバー12内に導入するようになっている。
すなわち、上記のように薄膜処理が終了した後、反応ガス供給経路26に配設された開閉バルブ52を閉止して、成膜用ガス供給源28からの反応チャンバー12内への成膜用ガスの供給を停止する。
【0048】
そして、クリーニングガス供給経路30に配設された開閉バルブ56を開弁して、クリーニングガス源34からのクリーニングガスを、クリーニングガス供給経路30、反応ガス供給経路26を介して、反応チャンバー12内に導入する。そして、高周波電源24により発生した高周波を高周波印加コイルなどの高周波印加装置25から上部電極20に高周波電界を発生させることによって、高周波プラズマが形成される。
【0049】
これによって、反応チャンバー12内に導入されたクリーニングガスが、イオンやラジカルに分解され、このイオンやラジカルが、反応チャンバー12の側壁12b、下部電極18の表面18aの外周部分18bに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物と反応して、SiFとして副生成物をガス化するようになっている。
【0050】
このようにして、反応チャンバー12内に導入されたクリーニングガスによって、反応チャンバー12の側壁12b、下部電極18の表面18aの外周部分18bに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が、SiFとしてガス化される。
そして、ガス化された副生物が、反応チャンバー12の底壁12cに形成された排気経路16を介して、メカニカルブースターポンプ11、ドライポンプ14、排気ガスを無毒化する除害装置13によって、内部の気体を外部に排出するようになっている。
【0051】
このように、反応チャンバー12内に導入されたクリーニングガスによって、反応チャンバー12の側壁12b、下部電極18の表面18aの外周部分18bに付着、堆積した副生成物が除去された後、クリーニングガス供給経路30に配設された開閉バルブ56を閉弁して、クリーニングガス源34からのクリーニングガスの導入を停止する。
【0052】
従って、反応チャンバー12内に付着、堆積した副生成物を完全に除去することができ、高品質な薄膜製造が可能である。
また、排気経路16に配設された開閉バルブ54を開弁するとともに、反応ガス供給経路26に配設された開閉バルブ52を開弁して、成膜用ガス供給源28からの反応チャンバー12内への成膜用ガスの供給を開始し、再び成膜処理サイクルが開始されるようになっている。
【0053】
この場合、クリーニング処理に使用するフッ素化合物を含んだフッ素系のクリーニングガスとしては、例えば、
CF、C、C、C10、C12などの鎖状脂肪族系パーフルオロカーボン類;
、C10、C12などの脂環系パーフルオロカーボン類;
CFOCF、CFOC、COCなどの直鎖状パーフルオロエーテル類;
O、CO、C10Oなどの環状パーフルオロエーテル類;
、C、C10などの不飽和系パーフルオロカーボン類;
、Cなどのジエン系パーフルオロカーボン類
などの炭素原子数1〜6のパーフルオロカーボン類が挙げられる。
【0054】
また、COF、CFCOF、CFOFなどの酸素を含むパーフルオロカーボン類、NF、FNO、FNO、FNOなどの窒素を含むフッ素化合物、好ましくは酸素と窒素を含むフッ素化合物などを用いることもできる。
なお、これらの含フッ素化合物は、フッ素原子の一部が水素原子で置き換えられた少なくとも1個のフッ素原子を含む含フッ素化合物であってもよい。
これらのうちでは、CF、C、Cを用いることが好ましく、CF、Cを用いることがさらに好ましい。
【0055】
これらの含フッ素化合物は、1種単独でまたは複数を組み合わせて用いることができる。
また、本発明で用いる含フッ素化合物を含んだクリーニングガスは、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜他のガスを混合して用いることができる。このような他のガスとしては、たとえば、He、Ne、Ar、Oなどが挙げられる。このような他のガスの配合量は特に限定されず、CVD装置10の反応チャンバー12の内壁などに付着した副生成物(付着物)の量、厚さ、使用する含フッ素化合物の種類、副生成物の組成などに対応して決定することができる。
【0056】
また、クリーニング処理に使用するクリーニングガスとしては、上記のフッ素化合物を含んだフッ素系のクリーニングガス以外にも、フッ素ガス(F)を用いることができる。
すなわち、通常、プラズマクリーニングの際には、クリーニングガスとともに、酸素、アルゴン等の適量の添加ガスを混合して用いている。
【0057】
ところで、クリーニングガスと添加ガスとの混合ガス系において、ガス総流量一定の条件下に、クリーニングガスの含有濃度を高めてゆくと、エッチング速度が上昇する傾向がある。しかしながら、クリーニングガスが一定濃度を超えるとプラズマの発生の不安定化、エッチング速度の鈍化、低下が起こったり、クリーニング均一性が悪化したりするなどの問題がある。特に、クリーニングガスを100%の濃度で用いると、プラズマの発生の不安定化、エッチング速度の鈍化、低下や、クリーニング均一性の悪化がより顕著となる傾向があり、実用性に欠けるという問題がある。
【0058】
このため、クリーニングガスの濃度をエッチング速度−クリーニングガス濃度曲線のピークの濃度または、それら以下の低濃度に希釈して使用する必要があり、希釈化に伴うエッチング速度の低下を抑えるためにクリーニング時のチャンバー圧を高める、もしくはガス流量を増加させて、クリーニング条件の最適化がなされている。しかしながら、このように、クリーニング時のチャンバー圧を高める、もしくはガス流量を増加させると、プラズマの発生が安定しなくなり、クリーニング均一性が損なわれ、効率的なクリーニングが行えないことになる。
【0059】
一方、フッ素ガス、またはフッ素ガスと、プラズマ中において実質的にフッ素と反応しないガスとの混合ガスをクリーニングガスとして用いると、プラズマ処理することができ、極めて優れたエッチング速度が得られ、しかも、ガス総流量が1000sccm程度でチャンバー圧が400Pa程度の条件下においても安定してプラズマを発生させることができるとともに、良好なクリーニング均一性が確保できる。
【0060】
このようなクリーニングガスとして用いるフッ素ガスは、100容量%のフッ素ガスであって、放電によりプラズマを発生させるフッ素ガスであるのが望ましい。
また、クリーニング用ガスが、放電によりプラズマを発生させるフッ素ガスと、プラズマ中において実質的にフッ素と反応しないガスとから構成されていてもよい。
【0061】
この場合、放電によりプラズマを発生させるフッ素ガスの濃度が20容量%を超えて100容量%未満の範囲にあり、前記プラズマ中で実質的にフッ素と反応しないガスの濃度が0容量%を超えて80容量%以下の範囲にある(ただし、放電によりプラズマを発生させるフッ素ガス+実質的にフッ素と反応しないガス=100容量%)ことが好ましい。
【0062】
また、前記放電によりプラズマを発生させるフッ素ガスの濃度が30容量%を超えて100容量%未満の範囲にあり、前記プラズマ中で実質的にフッ素と反応しないガスの濃度が0容量%を超えて70容量%以下の範囲にある(ただし、放電によりプラズマを発生させるフッ素ガス+実質的にフッ素と反応しないガス=100容量%)ことがより好ましい。
【0063】
さらに、プラズマ中で実質的にフッ素と反応しないガスが、窒素、酸素、二酸化炭素、NO、乾燥空気、アルゴン、ヘリウム、ネオンからなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
なお、この場合、実質的にフッ素と反応しないガスにおける「フッ素」は、フッ素分子、フッ素原子、フッ素ラジカル、フッ素イオンなどを含んでいる。
【0064】
このようなフッ素系化合物によるチャンバークリーニングの目的化合物としては、CVD法等により、CVDチャンバー壁あるいはCVD装置の冶具等に付着した、ケイ素系化合物からなる付着物が挙げられる。このようなケイ素系化合物の付着物としては、たとえば、
(1)ケイ素からなる化合物、
(2)酸素、窒素、フッ素または炭素のうちの少なくとも1種と、ケイ素とからなる化合物、または
(3)高融点金属シリサイドからなる化合物
などのうちの少なくとも1種が挙げられ、より具体的には、たとえば、Si、SiO、Si、WSi等の高融点金属シリサイドなどが挙げられる。
【0065】
また、クリーニングガスの反応チャンバー12内への導入流量としては、上記のチャンバー12の内壁に付着した副生成物をクリーニングする効果を考慮すれば、0.1〜10L/分、好ましくは、0.5〜1L/分とするのが望ましい。すなわち、クリーニングガスの反応チャンバー12内への導入流量が、0.1L/分より少なければ、上記クリーニング効果が期待できず、逆に導入流量が、10L/分より多くなれば、クリーニングに寄与せずに外部に排出されるクリーニングガスの量が多くなってしまうからである。
【0066】
なお、この導入流量は、例えば、フラットパネルディスクなど、基材Aの種類、大きさなどにもよって適宜変更可能である。一例を挙げれば、例えば、含フッ素化合物が、Cの場合には、0.5〜5L/分とすればよい。
さらに、クリーニングガスの反応チャンバー12内での圧力としては、上記のチャンバー12の内壁に付着した副生成物をクリーニングする効果を考慮すれば、10〜2000Pa、好ましくは、50〜500Paとするのが望ましい。すなわち、クリーニングガスの反応チャンバー12内での圧力が、10Paより小さいか、もしくは、逆に、反応チャンバー12内での圧力が、2000Paより大きくなれば、上記クリーニング効果が期待できないからである。なお、この反応チャンバー12内での圧力は、例えば、フラットパネルディスクなど、基材Aの種類、大きさなどにもよって適宜変更可能である。一例を挙げれば、例えば、含フッ素化合物が、Cの場合には、100〜500Paとすればよい。
【0067】
ところで、このようなクリーニングにおいては、クリーニングの時間を経験的に定めて、クリーニングを終了しているのが現状である。
従って、クリーニングの時間が短すぎると、反応チャンバー102の内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が残存することになり、繰り返しCVD装置を使用していると上記したように、半導体製品への微粒子の混入、汚染の原因となり、高品質な薄膜製造ができず、半導体回路の断線や短絡の原因となり、また、歩留まりなども低下することになる。
【0068】
逆に、クリーニングの時間が長すぎると、反応チャンバー102内に導入したクリーニングガスが、クリーニングに寄与せずに、そのまま排出されることになる。このため、CF、C、COFなどの含フッ素化合物からなるクリーニングガスが、大気中に放出されることになって、環境への悪影響を及ぼすおそれがある。
【0069】
このため、本発明では、図1に示したように、反応チャンバー12の側方、反応チャンバー12の側壁12bとの間に、反応チャンバー12内のFラジカルの発光分光分析を行い発光強度を計測する発光分光分析器(OES)40が付設されている。
すなわち、反応チャンバー12内のFラジカルの発光強度は、図2の時間−発光強度のグラフで示されるように、この実施例では、90秒後に発光強度飽和点P1に達することになる。これを発光分光分析器(OES)(optical emission spectroscopy)40によって、反応チャンバー12内のFラジカルの発光強度データをモニタリングして、クリーニング制御装置60によって、予め記憶された発光強度データと比較して、発光強度飽和点に達しているかどうかを判別する。
【0070】
そして、この発光強度飽和点P1に達してから、所定時間T2後に、クリーニングを終了するようにクリーニング制御装置60によって制御するようになっている。
すなわち、反応チャンバー12内で、Fラジカルが励起されてから、クリーニングに寄与して、再び元の状態に戻った量を定量していることになり、反応チャンバー内でのクリーニングを正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0071】
しかも、発光強度飽和点P1に達した時点T1から所定時間T2後の時点T3において、クリーニングを終了するようにしているので、ガス排出経路の配管などにも付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物をクリーニングして、正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
従って、クリーニング時間が短かすぎることがなく、反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が残存することがなく、完全に副生物を除去することができる。
【0072】
これにより、CVD装置を繰り返し使用しても、半導体製品への微粒子の混入、汚染が発生せず、高品質な薄膜製造ができ、半導体回路の断線や短絡も生じず、歩留まりなども低下することがない。
また、クリーニング時間が長すぎることがなく、反応チャンバー12内に導入したクリーニングガスが、クリーニングに寄与せずに、そのまま排出されることがない。
【0073】
従って、CF、Cなどの含フッ素化合物からなるクリーニングガスが、大気中に放出されることがなく、地球温暖化などの環境への悪影響を及ぼすおそれもない。
このような所定時間T2としては、CVD装置10の反応チャンバー12の大きさにもよるが、反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が残存することがなく、完全に副生物を除去するために、後述するように、図6のグラフに示されているように、赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データに基づけば、15〜50秒後、好ましくは、20〜30秒後とするのが望ましい。
【0074】
すなわち、図3のグラフに示したように、発光強度飽和点P1に達した時点T1(90秒)でクリーニングを終了するように、クリーニングを10枚の半導体ウェハの処理に際して、各ウェハ処理後に行ったところ、Postクリーニングの箇所で示したように、反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などにSiO、Siなどの副生成物が残存することが確認されているからである。
【0075】
さらに、図4のグラフに示したように、発光分光分析器(OES)によるFラジカルの発光強度と、副生物のエッチング割合(クリーニング割合)が比例しているので、クリーニング効率の高い状態で所定時間クリーニングを維持することになるので、クリーニング効率が向上することになる。
なお、このような発光分光分析器(OES)としては、特に限定されるものではないが、例えば、浜松ホトニクス社製の「プラズマプロセスモニターC7460」などが使用可能である。
【0076】
図5は、本発明のCVD装置のクリーニング装置をCVD装置に適用した別の実施例を示す概略図である。
この実施例のCVD装置10は、図1に示したCVD装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0077】
図1の実施例のCVD装置10では、反応チャンバー12の側方に、反応チャンバー12の側壁12bとの間に、反応チャンバー12内のFラジカルの発光分光分析を行い発光強度を計測する発光分光分析器(OES)40が付設されている。
これに対して、この実施例のCVD装置10では、この発光分光分析器(OES)40を設けないで、図5に示したように、ガス排出経路である排気経路16に、ドライポンプ14の下流側にドライポンプと除害装置13と間に、排ガス成分を分析する赤外線吸収分析器(FTIR)(Fourier Transform Infrared Spectrometry)50を配設している。
【0078】
すなわち、図6の時間−濃度(SiFの濃度)のグラフに示したように、反応チャンバー12からの排ガス中のSiFの濃度は、所定時間T4の時点において、一定のレベルQ1以下となる。
従って、赤外線吸収分析器50によって、反応チャンバー12からの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、クリーニング制御装置60において、予め記憶されたSiFの濃度データと比較して、所定のクリーニング終点濃度Q1に達した時点T4において、クリーニングを終了するように制御するように構成されている。
【0079】
このように構成することによって、クリーニングの際に反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物と反応して生じるガス化されたSiFの濃度を直接モニターすることになるので、正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0080】
従って、クリーニング時間が短かすぎることがなく、反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が残存することがなく、完全に副生物を除去することができる。
これにより、CVD装置を繰り返し使用しても、半導体製品への微粒子の混入、汚染が発生せず、高品質な薄膜製造ができ、半導体回路の断線や短絡も生じず、歩留まりなども低下することがない。
【0081】
また、クリーニング時間が長すぎることがなく、反応チャンバー内に導入したクリーニングガスが、クリーニングに寄与せずに、そのまま排出されることがない。
従って、CF、Cなどの含フッ素化合物からなるクリーニングガスが、大気中に放出されることがなく、地球温暖化などの環境への悪影響を及ぼすおそれもない。
【0082】
この場合、クリーニング終点濃度としては、CVD装置10の反応チャンバー12の大きさにもよるが、反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が残存することがなく、完全に副生物を除去するためには、100ppmであるのが望ましい。
【0083】
これにより、クリーニング終点濃度が、100ppmであれば、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度が、反応チャンバーの内壁、電極などの表面だけでなく、ガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物を完全に除去できる濃度に対応している。
従って、このクリーニング終点濃度が、100ppmでクリーニングを終了するようにすることによって、正確にクリーニングが終了する時間T4(この実施例では、117秒後)にクリーニングを終了することができ、その結果、副生成物を完全に除去できる。
【0084】
さらに、このように構成することによって、図1に示した実施例においては、リモートプラズマCVD装置に適用することは困難であるが、この実施例のCVD装置のクリーニング装置によれば、図1に示した平行平板型のプラズマCVD装置だけでなく、リモートプラズマCVD装置にも適用可能である。
なお、このような赤外線吸収分析器(FTIR)としては、特に限定されるものではないが、例えば、MIDAC社製の「GMS−1000」などが使用可能である。
【0085】
図7は、本発明のCVD装置のクリーニング装置をCVD装置に適用した別の実施例を示す概略図である。
この実施例のCVD装置10は、図1および図5に示したCVD装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0086】
この実施例のCVD装置10では、図1の実施例のCVD装置10と同様に、反応チャンバー12の側方、反応チャンバー12の側壁12bとの間に、反応チャンバー12内のFラジカルの発光分光分析を行い発光強度を計測する発光分光分析器(OES)40が付設されている。
また、この実施例のCVD装置10では、図5の実施例のCVD装置10と同様に、ガス排出経路である排気経路16に、ドライポンプ14の下流側にドライポンプと除害装置13と間に、排ガス成分を分析する赤外線吸収分析器(FTIR)50を配設している。
【0087】
すなわち、この実施例のCVD装置10では、反応チャンバー12内のFラジカルの発光強度は、図2の時間−発光強度のグラフで示されるように、この実施例では、90秒後に発光強度飽和点P1に達することになる。これを発光分光分析器(OES)(optical emission spectroanalysis)40によって、反応チャンバー12内のFラジカルの発光強度データをモニタリングして、クリーニング制御装置60によって、予め記憶された発光強度データと比較して、発光強度飽和点に達しているかどうかを判別する。
【0088】
この状態で、クリーニングを継続するとともに、赤外線吸収分析器50によって、反応チャンバー12からの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、クリーニング制御装置60において、予め記憶されたSiFの濃度データと比較して、所定のクリーニング終点濃度Q1に達した時点T4において、クリーニングを終了するように制御するように構成されている。
【0089】
このように発光分光分析器40によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データをモニタリングして、予め記憶された発光強度データと比較して、発光強度飽和点に達してから、赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、所定時間が経過したと判別して、クリーニングを終了するようになっている。
【0090】
従って、反応チャンバー内で、Fラジカルが励起されてから、クリーニングに寄与して、再び元の状態に戻った量を定量していることになり、反応チャンバー内でのクリーニングを正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
しかも、発光強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了するようにしているので、ガス排出経路の配管などにも付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物をクリーニングして、正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0091】
しかも、この所定時間を、副生成物と反応して生じるガス化されたSiFの濃度を直接モニタリングして、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、クリーニングを終了するので、さらに正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
図8は、本発明のCVD装置のクリーニング装置をCVD装置に適用した別の実施例を示す概略図である。
【0092】
この実施例のCVD装置10は、図1に示したCVD装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のCVD装置10では、図1の実施例のCVD装置10の発光分光分析器(OES)40の代わりに、反応チャンバー12内のF強度を計測するための質量分析器70が、反応チャンバー12の側壁12bから分岐した配管に付設されている。
【0093】
この場合、質量分析器70としては、四重極型質量分析器(QMS)であり、そのF強度として、Arに対する強度相対値を使用するように構成されているのが望ましい。
すなわち、図9に示したように、本発明者等は、個々の質量分析器に使用が可能なF検量線を作成し、測定(解析)方法の実験を行った。すなわち、2種類の異なる四重極型質量分析器を用い、F検量線の作成および、Fガスの定量方法を検討した。
【0094】
すなわち、2種類の異なる四重極型質量分析装置(QMS(1)(株式会社アルバック製)、QMS(2)(アネルバ株式会社製)とする)のうち、QMS(1)をArガスのm/e:40 Ar+イオン電流値(1SLM流した時のイオン電流値)を基準とした「F2+イオン電流値データを作成する。QMS(2)にFガスを流しQMS(1)で用いたArガスのイオン電流値の較正基準値とQMS(2)にArガスを1SLM流した時のArイオン電流値を比較してQMS(2)で取得したF2+イオン電流値の較正を行い、本手法の評価を行った。
【0095】
その結果、図9に、QMS(1)のArガスを較正基準として、QMS(1)、QMS(2)のF2+イオン電流値の比較結果を示している。図9に示したように、異なるQMS装置においても、一方のArガスの較正基準と比較して検討を行えば、流量とイオン電流値の値は良く一致することが分かった。この結果よりm/e=40 Ar+イオン電流値(Ar:ISLM)を較正基準とすれば、QMS(1)で作成したF検量線は、どのQMS装置においても使用できる可能性があることが分かった。
【0096】
従って、このようなF検量線を用いれば、終点検出を効率良く行うことが可能である。
このように質量分析器70として、四重極型質量分析器(QMS)を用いて、そのF強度として、Arに対する強度相対値を使用することによって、反応チャンバー内で、Fラジカルが励起されてから、クリーニングに寄与して、再び元の状態に戻った量を定量していることになり、反応チャンバー内でのクリーニングを正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0097】
また、質量分析器70としては、イオン付着型質量分析器(IAMS)であり、そのF強度として、F−LiまたはF−Liを使用するように構成されているのが好ましい。
すなわち、図10および図11に示したグラフに基づいて、RFをON、OFF後のF強度の検出強度をモニタリングすることによって、終点検出を効率良く行うことが可能である。
【0098】
このように、質量分析器が、イオン付着型質量分析器(IAMS)であり、そのF強度として、F−LiまたはF−Liを使用するようにすれば、反応チャンバー内で、Fラジカルが励起されてから、クリーニングに寄与して、再び元の状態に戻った量を定量していることになり、反応チャンバー内でのクリーニングを正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0099】
なお、上記実施例では、質量分析器70を単独で用いる場合について説明したが、図示しないが、これを、発光分光分析器(OES)40、赤外線吸収分析器(FTIR)50と組み合わせて使用することも可能である。
すなわち、例えば、図12に示したように、発光分光分析器(OES)40と、質量分析器70とを並列に設けて、発光分光分析器40、もしくは質量分析器70、またはその両方によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータをモニタリングすることも可能である。
【0100】
また、例えば、図13に示したように、赤外線吸収分析器(FTIR)50と質量分析器70とを組み合わせて使用することもでき、さらには、図14に示したように、発光分光分析器(OES)40、赤外線吸収分析器(FTIR)50と組み合わせて使用することも可能である。
以上、本発明のプラズマCVD装置のクリーニング装置の実施例について説明したが、本発明の範囲内において、例えば、以上の実施例については、シリコン薄膜の形成について述べたが、他のシリコンゲルマニウム膜(SiGe)、シリコンカーバイド膜(SiC)、SiOF膜、SiON膜、含炭素SiO膜などの薄膜を形成する場合にも適用可能である。
【0101】
また、上記実施例では、横置き型の装置について説明したが、縦置き型の装置に変更することも可能であり、また、上記実施例では、枚葉式のものについて説明したが、バッチ式のCVD装置にも適用可能である。
さらには、上記実施例では、一例としてプラズマCVD装置に適用したが、薄膜材料を高温中で熱分解、酸化、還元、重合、気相化反応などによって基板上に薄膜を堆積する、真空蒸着法などのその他のCVD法にも適用可能であるなど種々変更することが可能であることはもちろんである。
【0102】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0103】
【発明の効果】
本発明によれば、発光分光分析器(OES)による発光分光分析、もしくは質量分析器によるF強度の計測、またはその両方によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了するようにしている。
【0104】
従って、反応チャンバー内で、Fラジカルが励起されてから、クリーニングに寄与して、再び元の状態に戻った量を定量していることになり、反応チャンバー内でのクリーニングを正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
しかも、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了するようにしているので、ガス排出経路の配管などにも付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物をクリーニングして、正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0105】
従って、クリーニング時間が短かすぎることがなく、反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が残存することがなく、完全に副生物を除去することができる。
これにより、CVD装置を繰り返し使用しても、半導体製品への微粒子の混入、汚染が発生せず、高品質な薄膜製造ができ、半導体回路の断線や短絡も生じず、歩留まりなども低下することがない。
【0106】
また、クリーニング時間が長すぎることがなく、反応チャンバー内に導入したクリーニングガスが、クリーニングに寄与せずに、そのまま排出されることがない。
従って、CF、Cなどの含フッ素化合物からなるクリーニングガスが、大気中に放出されることがなく、地球温暖化などの環境への悪影響を及ぼすおそれもない。
【0107】
さらに、発光分光分析器(OES)によるFラジカルの発光強度、質量分析器によるF強度と、副生物のエッチング割合(クリーニング割合)が比例しているので、クリーニング効率の高い状態で所定時間クリーニングを維持することになるので、クリーニング効率が向上する。
また、本発明によれば、ガス排出経路に配設された赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、クリーニングを終了するようになっている。
【0108】
従って、クリーニングの際に反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物と反応して生じるガス化されたSiFの濃度を直接モニターすることになるので、正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0109】
従って、クリーニング時間が短かすぎることがなく、反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が残存することがなく、完全に副生物を除去することができる。
これにより、CVD装置を繰り返し使用しても、半導体製品への微粒子の混入、汚染が発生せず、高品質な薄膜製造ができ、半導体回路の断線や短絡も生じず、歩留まりなども低下することがない。
【0110】
また、クリーニング時間が長すぎることがなく、反応チャンバー内に導入したクリーニングガスが、クリーニングに寄与せずに、そのまま排出されることがない。
従って、CF、Cなどの含フッ素化合物からなるクリーニングガスが、大気中に放出されることがなく、地球温暖化などの環境への悪影響を及ぼすおそれもない。
【0111】
また、本発明によれば、発光分光分析器によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データをモニタリングするか、もしくは質量分析器によって、反応チャンバー内のF強度データをモニタリングするか、またはその両方のデータをモニタリングして、予め記憶された発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータと比較して、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから、赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、所定時間が経過したと判別して、クリーニングを終了するようになっている。
【0112】
従って、反応チャンバー内で、Fラジカルが励起されてから、クリーニングに寄与して、再び元の状態に戻った量を定量していることになり、反応チャンバー内でのクリーニングを正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
しかも、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了するようにしているので、ガス排出経路の配管などにも付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物をクリーニングして、正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0113】
しかも、この所定時間を、副生成物と反応して生じるガス化されたSiFの濃度を直接モニタリングして、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、クリーニングを終了するので、さらに正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
従って、クリーニング時間が短かすぎることがなく、反応チャンバーの内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物が残存することがなく、完全に副生物を除去することができる。
【0114】
これにより、CVD装置を繰り返し使用しても、半導体製品への微粒子の混入、汚染が発生せず、高品質な薄膜製造ができ、半導体回路の断線や短絡も生じず、歩留まりなども低下することがない。
また、クリーニング時間が長すぎることがなく、反応チャンバー内に導入したクリーニングガスが、クリーニングに寄与せずに、そのまま排出されることがない。
【0115】
従って、CF、Cなどの含フッ素化合物からなるクリーニングガスが、大気中に放出されることがなく、地球温暖化などの環境への悪影響を及ぼすおそれもない。
さらに、発光分光分析器(OES)によるFラジカルの発光強度、質量分析器によるF強度と、副生物のエッチング割合(クリーニング割合)が比例しているので、クリーニング効率の高い状態で所定時間クリーニングを維持することになるので、クリーニング効率が向上する。
【0116】
また、本発明によれば、クリーニング終点濃度が、100ppmであれば、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度が、反応チャンバーの内壁、電極などの表面だけでなく、ガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物を完全に除去できる濃度に対応している。
従って、このクリーニング終点濃度が、100ppmでクリーニングを終了するようにすることによって、正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができ、その結果、副生成物を完全に除去できる。
【0117】
また、本発明によれば、前記赤外線吸収分析器(FTIR)が、前記ガス排出経路のドライポンプの下流側に配設されているので、反応チャンバーからだけでなく、ガス排出経路の配管などの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングしていることになるので、反応チャンバーの内壁、電極などの表面だけでなく、ガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO、Siなどの副生成物を完全に除去できる。
【0118】
また、本発明によれば、質量分析器として、四重極型質量分析器(QMS)を用いて、そのF強度として、Arに対する強度相対値を使用することによって、反応チャンバー内で、Fラジカルが励起されてから、クリーニングに寄与して、再び元の状態に戻った量を定量していることになり、反応チャンバー内でのクリーニングを正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができる。
【0119】
また、本発明によれば、質量分析器が、イオン付着型質量分析器(IAMS)であり、そのF強度として、F−LiまたはF−Liを使用するようにすれば、反応チャンバー内で、Fラジカルが励起されてから、クリーニングに寄与して、再び元の状態に戻った量を定量していることになり、反応チャンバー内でのクリーニングを正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができるなどの幾多の顕著で特有な作用効果を奏する極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のCVD装置のクリーニング装置をCVD装置に適用した実施例を示す概略図である。
【図2】図2は、時間−発光強度の関係を示すグラフである。
【図3】図3は、発光強度飽和点P1に達した時点T1(90秒)でクリーニングを終了するようクリーニングを繰り返した状態を示す時間−発光強度の関係を示すグラフである。
【図4】図4は、Fラジカルの発光強度と、副生物のエッチング割合(クリーニング割合)の関係を示すグラフである。
【図5】図5は、本発明のCVD装置のクリーニング装置をCVD装置に適用した別の実施例を示す概略図である。
【図6】図6は、時間−濃度(SiFの濃度)の関係を示すグラフである。
【図7】図7は、本発明のCVD装置のクリーニング装置をCVD装置に適用した別の実施例を示す概略図である。
【図8】図8は、本発明のCVD装置のクリーニング装置をCVD装置に適用した別の実施例を示す概略図である。
【図9】図9は、四重極型質量分析器(QMS)でのF検量線の関係を示すグラフである。
【図10】図10は、イオン付着型質量分析器(IAMS)でのF−Liを用いた場合のF強度の関係を示すグラフである。
【図11】図11は、イオン付着型質量分析器(IAMS)でのF−Liを用いた場合のF強度の関係を示すグラフである。
【図12】図12は、本発明のCVD装置のクリーニング装置をCVD装置に適用した別の実施例を示す概略図である。
【図13】図13は、本発明のCVD装置のクリーニング装置をCVD装置に適用した別の実施例を示す概略図である。
【図14】図14は、本発明のCVD装置のクリーニング装置をCVD装置に適用した別の実施例を示す概略図である。
【図15】図15は、従来のプラズマCVD法に用いるプラズマCVD装置示す概略図である。
【符号の説明】
10 プラズマCVD装置
11 メカニカルブースターポンプ
12 反応チャンバー
12a 頂壁
12b 側壁
12c 底壁
13 除害装置
14 ドライポンプ
16 排気経路
18 下部電極
18a 表面
18b 外周部分
20 上部電極
22 基端部分
24 高周波電源
25 高周波印加装置
26 反応ガス供給経路
28 成膜用ガス供給源
30 クリーニングガス供給経路
34 クリーニングガス源
40 発光分光分析器
42 不活性ガス供給経路
44 不活性ガス源
50 赤外線吸収分析器
52,54,56,58 開閉バルブ
60 クリーニング制御装置
70 質量分析器
100 プラズマCVD装置
102 反応チャンバー
104 上部電極
106 下部電極
108 成膜用ガス供給経路
110 高周波印加装置
112 ポンプ
114 排気経路
A 基材
P1 発光強度飽和点
Q1 クリーニング終点濃度
W 半導体製品

Claims (14)

  1. 反応ガス供給経路を介して反応チャンバー内に供給される反応ガスに、高周波を印加してプラズマ化して、プラズマ化した反応ガスを、反応チャンバー内に供給する反応ガス導入装置と、
    反応チャンバー内に配置され、堆積膜を形成する基材を載置する対向電極ステージとを備え、
    前記反応ガス導入装置を介して反応チャンバー内に導入されたプラズマ化した反応ガスによって、前記対向電極ステージ上の基材表面上に堆積膜を形成するCVD装置のクリーニング装置であって、
    前記反応チャンバー内のFラジカルの発光分光分析を行い発光強度を計測する発光分光分析器(OES)、もしくはF強度を計測するための質量分析器、またはその両方を反応チャンバーに付設して、
    前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入して反応チャンバー内をクリーニングする際に、
    前記発光分光分析器、もしくは質量分析器、またはその両方によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータをモニタリングして、
    予め記憶された発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータと比較して、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了するように制御するように構成されたクリーニング制御装置を備えることを特徴とするCVD装置のクリーニング装置。
  2. 反応ガス供給経路を介して反応チャンバー内に供給される反応ガスに、高周波を印加してプラズマ化して、プラズマ化した反応ガスを、反応チャンバー内に供給する反応ガス導入装置と、
    反応チャンバー内に配置され、堆積膜を形成する基材を載置する対向電極ステージとを備え、
    前記反応ガス導入装置を介して反応チャンバー内に導入されたプラズマ化した反応ガスによって、前記対向電極ステージ上の基材表面上に堆積膜を形成するCVD装置のクリーニング装置であって、
    前記反応チャンバーから排ガスを排出するガス排出経路に排ガス成分を分析する赤外線吸収分析器(FTIR)を配設して、
    前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入して反応チャンバー内をクリーニングする際に、
    前記赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、予め記憶されたSiFの濃度データと比較して、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、クリーニングを終了するように制御するように構成されたクリーニング制御装置を備えることを特徴とするCVD装置のクリーニング装置。
  3. 反応ガス供給経路を介して反応チャンバー内に供給される反応ガスに、高周波を印加してプラズマ化して、プラズマ化した反応ガスを、反応チャンバー内に供給する反応ガス導入装置と、
    反応チャンバー内に配置され、堆積膜を形成する基材を載置する対向電極ステージとを備え、
    前記反応ガス導入装置を介して反応チャンバー内に導入されたプラズマ化した反応ガスによって、前記対向電極ステージ上の基材表面上に堆積膜を形成するCVD装置のクリーニング装置であって、
    前記反応チャンバー内のFラジカルの発光分光分析を行い発光強度を計測する発光分光分析器(OES)、もしくはF強度を計測するための質量分析器、またはその両方を反応チャンバーに付設するとともに、
    前記反応チャンバーから排ガスを排出するガス排出経路に排ガス成分を分析する赤外線吸収分析器(FTIR)を配設して、
    前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入して反応チャンバー内をクリーニングする際に、
    前記発光分光分析器、もしくは質量分析器、またはその両方によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータをモニタリングして、
    予め記憶された発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータと比較して、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了するように制御するとともに、
    前記赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、予め記憶されたSiFの濃度データと比較して、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、前記所定時間が経過したと判別して、クリーニングを終了するように制御するように構成されたクリーニング制御装置を備えることを特徴とするCVD装置のクリーニング装置。
  4. 前記クリーニング終点濃度が、100ppmであることを特徴とする請求項2から3のいずれに記載のCVD装置のクリーニング装置。
  5. 前記赤外線吸収分析器(FTIR)が、前記ガス排出経路のドライポンプの下流側に配設されていることを特徴とする請求項2から4のいずれに記載のCVD装置のクリーニング装置。
  6. 前記質量分析器が、四重極型質量分析器(QMS)であり、そのF強度として、Arに対する強度相対値を使用するように構成されていることを特徴とする請求項1、3のいずれかに記載のCVD装置のクリーニング装置。
  7. 前記質量分析器が、イオン付着型質量分析器(IAMS)であり、そのF強度として、F−LiまたはF−Liを使用するように構成されていることを特徴とする請求項1、3のいずれかに記載のCVD装置のクリーニング装置。
  8. 反応ガス供給経路を介して反応チャンバー内に供給される反応ガスに、高周波を印加してプラズマ化して、プラズマ化した反応ガスを、反応チャンバー内に供給する反応ガス導入装置と、
    反応チャンバー内に配置され、堆積膜を形成する基材を載置する対向電極ステージとを備え、
    前記反応ガス導入装置を介して反応チャンバー内に導入されたプラズマ化した反応ガスによって、前記対向電極ステージ上の基材表面上に堆積膜を形成するCVD装置のクリーニング方法であって、
    前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入して反応チャンバー内をクリーニングする際に、
    前記反応チャンバーに付設された発光分光分析器(OES)によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光分光分析を行い発光強度を計測するか、質量分析器によって、反応チャンバー内のF強度を計測するか、またはその両方の計測を行い、
    前記発光分光分析器、もしくは質量分析器、またはその両方によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータをモニタリングして、
    予め記憶された発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータと比較して、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから所定時間後に、クリーニングを終了することを特徴とするCVD装置のクリーニング方法。
  9. 反応ガス供給経路を介して反応チャンバー内に供給される反応ガスに、高周波を印加してプラズマ化して、プラズマ化した反応ガスを、反応チャンバー内に供給する反応ガス導入装置と、
    反応チャンバー内に配置され、堆積膜を形成する基材を載置する対向電極ステージとを備え、
    前記反応ガス導入装置を介して反応チャンバー内に導入されたプラズマ化した反応ガスによって、前記対向電極ステージ上の基材表面上に堆積膜を形成するCVD装置のクリーニング方法であって、
    前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入して反応チャンバー内をクリーニングする際に、
    前記反応チャンバーから排ガスを排出するガス排出経路に配設された赤外線吸収分析器(FTIR)によって、排ガス成分を分析して、
    前記赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、予め記憶されたSiFの濃度データと比較して、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、クリーニングを終了することを特徴とするCVD装置のクリーニング方法。
  10. 反応ガス供給経路を介して反応チャンバー内に供給される反応ガスに、高周波を印加してプラズマ化して、プラズマ化した反応ガスを、反応チャンバー内に供給する反応ガス導入装置と、
    反応チャンバー内に配置され、堆積膜を形成する基材を載置する対向電極ステージとを備え、
    前記反応ガス導入装置を介して反応チャンバー内に導入されたプラズマ化した反応ガスによって、前記対向電極ステージ上の基材表面上に堆積膜を形成するCVD装置のクリーニング方法であって、
    前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入して反応チャンバー内をクリーニングする際に、
    前記反応チャンバーに付設された発光分光分析器(OES)によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光分光分析を行い発光強度を計測するか、質量分析器によって、反応チャンバー内のF強度を計測するか、またはその両方の計測を行うとともに、
    前記反応チャンバーから排ガスを排出するガス排出経路に配設された赤外線吸収分析器(FTIR)によって、排ガス成分を分析して、
    前記発光分光分析器、もしくは質量分析器、またはその両方によって、反応チャンバー内のFラジカルの発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータをモニタリングして、
    予め記憶された発光強度データ、もしくはF強度データ、またはその両方のデータと比較して、発光強度飽和点、もしくはF強度飽和点に達してから、
    前記赤外線吸収分析器によって、反応チャンバーからの排ガス中のSiFの濃度データをモニタリングして、予め記憶されたSiFの濃度データと比較して、所定のクリーニング終点濃度に達した際に、所定時間が経過したと判別して、クリーニングを終了することを特徴とするCVD装置のクリーニング方法。
  11. 前記クリーニング終点濃度が、100ppmであることを特徴とする請求項9から10のいずれに記載のCVD装置のクリーニング方法。
  12. 前記赤外線吸収分析器(FTIR)が、前記ガス排出経路のドライポンプの下流側に配設されていることを特徴とする請求項9から11のいずれに記載のCVD装置のクリーニング方法。
  13. 前記質量分析器が、四重極型質量分析器(QMS)であり、そのF強度として、Arに対する強度相対値を使用するように構成されていることを特徴とする請求項8、10のいずれかに記載のCVD装置のクリーニング方法。
  14. 前記質量分析器が、イオン付着型質量分析器(IAMS)であり、そのF強度として、F−LiまたはF−Liを使用するように構成されていることを特徴とする請求項8、10のいずれかに記載のCVD装置のクリーニング方法。
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