JP2008124216A - 基板処理装置及び該装置の分析方法 - Google Patents

基板処理装置及び該装置の分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】収容室内の状態を正確に検知することができる基板処理装置の分析方法を提供する。
【解決手段】プロセスモジュール2において、チャンバ内パーツの交換直前にチャンバ導入前の処理ガスの発光強度42及びチャンバ内通過後の処理ガスの発光強度43を測定し、チャンバ内パーツ交換直後、チャンバ導入前の処理ガスの発光強度44が発光強度42と一致する場合、チャンバ内通過後の処理ガスの発光強度45を測定し、該発光強度45及び発光強度43の変動量47を算出し、ウエハWへのプラズマ処理の開始後、チャンバ内通過後の処理ガスの発光強度48を測定し、該発光強度48から上記発光強度の変動量47を除去してチャンバ10内の状態を真に反映した発光強度49を算出し、該発光強度49からプラズマ処理の終点を検知する。
【選択図】図5

Description

本発明は、基板処理装置及び該装置の分析方法に関し、特に、ガスを用いて装置内の状態等を分析する基板処理装置に関する。
半導体ウエハ等の基板にプラズマ処理を施す基板処理装置は、基板を収容する収容室(チャンバ)を備え、該チャンバ内で発生させたプラズマによって基板にプラズマ処理を施す。基板に適切なプラズマ処理を施すには、チャンバ内の状態やプラズマ処理の終点を検出することが重要である。
チャンバ内の状態やプラズマ処理の終点を検出する方法としては、チャンバの側壁に石英ガラスからなる窓をはめ込み、該窓に対向するようにプラズマ分光分析器を配置し、該分光分析器によってチャンバ内のプラズマ発光を分光分析する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−319961号公報(段落[0038])
しかしながら、チャンバの窓は時間の経過とともに曇ることがある。また、分光分析器が有する受光センサも所定の使用時間が経過すると交換する必要があり、交換前のセンサと交換後のセンサとでは受光性能に個体差が存在することがある。分光分析器が分光分析した結果には、これらチャンバの窓の曇やセンサの交換の影響が含まれている。
また、チャンバ内のパーツ、例えば、シールドリングやフォーカスリングを交換すると、交換直前とレシピ(処理条件)を同じにしても、交換直前のプラズマ発光の状態と交換直後のプラズマ発光の状態とが異なることがある。すなわち、プラズマ発光はチャンバ内のパーツ交換によって影響を受けることがある。したがって、分光分析器が分光分析した結果には、チャンバ内のパーツ交換の影響も含まれている。
以上より、分光分析器が分光分析した結果は、純粋にチャンバ内の状態を反映するものではなく、他の変動要因(チャンバの窓の曇、センサの交換やチャンバ内のパーツ交換の影響)をも反映するものとなっているため、チャンバ内の状態を正確に検知することができない。
本発明の目的は、収容室内の状態を正確に検知することができる基板処理装置及び該装置の分析方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の基板処理装置は、基板を収容する収容室と、該収容室にガスを導入するガス導入装置とを備え、前記収容室は前記基板に前記ガスを用いて所定の処理を施す処理空間を有する基板処理装置において、前記収容室導入前のガスを分析する導入前ガス分析装置と、前記処理空間通過後のガスを分析する通過後ガス分析装置と、前記収容室導入前のガス分析結果及び前記処理空間通過後のガス分析結果に基づいて前記収容室内の状態を検知する状態検知装置とを備え、該状態検知装置は、複数の前記基板に前記所定の処理を施す前における前記収容室導入前のガス分析結果に対する前記処理空間通過後のガス分析結果の比を算出し、前記複数の前記基板に前記所定の処理を施した後における前記収容室導入前のガス分析結果に対する前記処理空間通過後のガス分析結果の比を算出し、前記複数の前記基板に前記所定の処理を施す前における比及び前記複数の前記基板に前記所定の処理を施した後における比が同じになるように、前記複数の前記基板に前記所定の処理を施した後における前記処理空間通過後のガス分析結果を補正する分析結果の補正値を算出し、該算出された分析結果の補正値を用いて前記処理空間通過後のガス分析結果を校正することを特徴とする。
請求項2記載の基板処理装置は、請求項1記載の基板処理装置において、前記状態検知装置は、前記校正された前記処理空間通過後のガス分析結果に基づいて前記所定の処理の終点を検出することを特徴とする。
請求項3記載の基板処理装置は、請求項1又は2記載の基板処理装置において、前記収容室内を排気する排気系を有し、前記通過後ガス分析装置は前記排気系に配置されることを特徴とする。
請求項4記載の基板処理装置は、請求項3記載の基板処理装置において、前記収容室は前記処理空間のプラズマの下流への流出を防止する排気板を有し、前記排気系は高分子真空ポンプを有し、前記通過後ガス分析装置は前記排気板及び前記高分子真空ポンプの間に配置されることを特徴とする。
請求項5記載の基板処理装置は、請求項1又は2記載の基板処理装置において、前記通過後ガス分析装置は前記収容室に配置されることを特徴とする。
請求項6記載の基板処理装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置において、前記導入前ガス分析装置及び前記通過後ガス分析装置の少なくとも一方は、ガスを取り込むガス取込室と、該ガス取込室内にプラズマを発生させるプラズマ発生装置と、前記プラズマによって励起された前記ガス中の原子又は分子の発光を分光して発光強度を測定する分光測定装置とを有することを特徴とする。
請求項7記載の基板処理装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置において、前記導入前ガス分析装置及び前記通過後ガス分析装置の少なくとも一方は、質量分析器であることを特徴とする。
請求項8記載の基板処理装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置において、前記導入前ガス分析装置及び前記通過後ガス分析装置の少なくとも一方は、フーリエ変換赤外分光光度計であることを特徴とする。
請求項9記載の基板処理装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置において、前記導入前ガス分析装置及び前記通過後ガス分析装置の少なくとも一方は、前記ガスが流れるガス管と、該ガス管内にプラズマを発生させるプラズマ発生装置と、前記ガス管内におけるプラズマ発生中心部より下流のアフタグローを分光して発光強度を測定する分光測定装置とを備えることを特徴とする。
請求項10記載の基板処理装置は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の基板処理装置において、前記基板処理装置には、前記基板を該基板処理装置に搬出入する基板搬送装置が接続され、該基板搬送装置は、該基板搬送装置内のガスを分析するガス分析装置を有することを特徴とする。
請求項11記載の基板処理装置は、請求項10記載の基板処理装置において、前記基板搬送装置は、該基板搬送装置内のガスを排気する第2の排気系を有し、前記ガス分析装置は該第2の排気系に配置されることを特徴とする。
請求項12記載の基板処理装置は、請求項10記載の基板処理装置において、前記基板搬送装置は前記基板を一旦収容する第2の収容室を有し、前記ガス分析装置は前記第2の収容室に配置されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項13記載の基板処理装置は、基板を収容する収容室と、該収容室にガスを導入するガス導入装置とを備え、前記収容室は前記基板に前記ガスを用いて所定の処理を施す処理空間を有する基板処理装置において、前記収容室導入前のガスを分析する導入前ガス分析装置と、前記処理空間通過後のガスを分析する通過後ガス分析装置と、前記収容室導入前のガス分析結果及び前記処理空間通過後のガス分析結果に基づいて前記収容室内の状態を検知する状態検知装置とを備え、該状態検知装置は、前記収容室のメンテナンス前後における前記収容室導入前のガス分析結果が同じになる場合に、前記収容室のメンテナンス前後間の前記処理空間通過後のガス分析結果の変動量を算出し、該算出された変動量を用いて前記処理空間通過後のガス分析結果を校正することを特徴とする。
請求項14記載の基板処理装置は、請求項13記載の基板処理装置において、前記収容室のメンテナンスには、部品交換、部品洗浄又は前記収容室内のドライクリーニングが該当することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項15記載の基板処理装置の分析方法は、基板を収容する収容室と、該収容室にガスを導入するガス導入装置とを備え、前記収容室は前記基板に前記ガスを用いて所定の処理を施す処理空間を有する基板処理装置の分析方法であって、前記収容室導入前のガスを分析する導入前ガス分析ステップと、前記処理空間通過後のガスを分析する通過後ガス分析ステップと、前記収容室導入前のガス分析結果及び前記処理空間通過後のガス分析結果に基づいて前記収容室内の状態を検知する状態検知ステップとを有し、該状態検知ステップでは、複数の前記基板に前記所定の処理を施す前における前記収容室導入前のガス分析結果に対する前記処理空間通過後のガス分析結果の比を算出し、前記複数の前記基板に前記所定の処理を施した後における前記収容室導入前のガス分析結果に対する前記処理空間通過後のガス分析結果の比を算出し、前記複数の前記基板に前記所定の処理を施す前における比及び前記複数の前記基板に前記所定の処理を施した後における比が同じになるように、前記複数の前記基板に前記所定の処理を施した後における前記処理空間通過後のガス分析結果を補正する分析結果の補正値を算出し、該算出された分析結果の補正値を用いて前記処理空間通過後のガス分析結果を校正することを特徴とする。
請求項16記載の基板処理装置の分析方法は、請求項15記載の基板処理装置の分析方法において、前記状態検知ステップでは、前記校正された前記処理空間通過後のガス分析結果に基づいて前記所定の処理の終点を検出することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項17記載の基板処理装置の分析方法は、基板を収容する収容室と、該収容室にガスを導入するガス導入装置とを備え、前記収容室は前記基板に前記ガスを用いて所定の処理を施す処理空間を有する基板処理装置の分析方法であって、前記収容室導入前のガスを分析する導入前ガス分析ステップと、前記処理空間通過後のガスを分析する通過後ガス分析ステップと、前記収容室導入前のガス分析結果及び前記処理空間通過後のガス分析結果に基づいて前記収容室内の状態を検知する状態検知ステップとを有し、該状態検知ステップでは、前記収容室のメンテナンス前後における前記収容室導入前のガス分析結果が同じになる場合に、前記収容室のメンテナンス前後間の前記処理空間通過後のガス分析結果の変動量を算出し、該算出された変動量を用いて前記処理空間通過後のガス分析結果を校正することを特徴とする。
請求項18記載の基板処理装置の分析方法は、請求項17記載の基板処理装置の分析方法において、前記収容室のメンテナンスには、部品交換、部品洗浄又は前記収容室内のドライクリーニングが該当することを特徴とする。
請求項1記載の基板処理装置及び請求項15記載の基板処理装置の分析方法によれば、複数の基板に所定の処理を施す前における収容室導入前のガス分析結果に対する処理空間通過後のガス分析結果の比が算出され、複数の基板に所定の処理を施した後における収容室導入前のガス分析結果に対する処理空間通過後のガス分析結果の比が算出され、複数の基板に所定の処理を施す前における比及び複数の基板に所定の処理を施した後における比が同じになるように、複数の基板に所定の処理を施した後における処理空間通過後のガス分析結果を補正する補正値が算出され、該算出された分析結果の補正値を用いて処理空間通過後のガス分析結果が校正され、収容室内の状態が検知される。分析結果の補正値は、収容室導入前のガスを分析する導入前ガス分析装置の劣化の影響や導入されるガスのばらつきの影響に対応する。したがって、処理空間通過後のガス分析結果から導入前ガス分析装置の劣化の影響やガスのばらつきの影響を除去することができ、ガス分析結果を収容室内の状態のみを反映したものとすることができる。その結果、収容室内の状態を正確に検知することができる。
請求項2記載の基板処理装置及び請求項16記載の基板処理装置の分析方法によれば、校正された処理空間通過後のガス分析結果に基づいて所定の処理の終点が検出される。校正された処理空間通過後のガス分析結果は収容室内の状態のみを反映したものであるため、所定の処理の終点を正確に検出することができる。
請求項3記載の基板処理装置によれば、通過後ガス分析装置は収容室内を排気する排気系に配置される。これにより、通過後ガス分析装置を収容室内から隔離することができ、もって、通過後ガス分析装置における分析処理が収容室内における所定の処理等に影響するのを防止することができる。
請求項4記載の基板処理装置によれば、通過後ガス分析装置は、収容室における処理空間のプラズマの下流への流出を防止する排気板及び排気系における高分子真空ポンプの間に配置される。高分子真空ポンプは排気を行うために該ポンプの下流への窒素ガスの供給を必要とするが、通過後ガス分析装置は高分子真空ポンプの上流に配置されるため、処理空間通過後のガス分析結果には供給された窒素ガスの影響が反映されることがなく、また、通過後ガス分析装置は排気板の下流に配置されるため、処理空間通過後のガス分析結果にはプラズマの影響が反映されることがない。したがって、収容室内の状態をより正確に検知することができる。
請求項5記載の基板処理装置によれば、通過後ガス分析装置は収容室に配置される。これにより、通過後ガス分析装置は容易に収容室内のガスを取り込むことができ、その結果、収容室内の状態を容易に検知することができる。
請求項6記載の基板処理装置によれば、ガス中の原子又は分子を励起させるプラズマを発生させ、該プラズマによって励起されたガス中の原子又は分子の発光が分光されて発光強度が測定される。したがって、発光強度からガスの原子濃度や分子濃度を測定することができ、もって、正確にガス分析を行うことできる。
請求項7記載の基板処理装置によれば、質量分析器を用いてさらに正確にガス分析を行うことができる。
請求項8記載の基板処理装置によれば、フーリエ変換赤外分光光度計を用いてさらに正確にガス分析を行うことができる。
請求項9記載の基板処理装置によれば、ガス管におけるプラズマ発生中心部より下流のアフタグローが分光されて発光強度が測定される。したがって、正確に発光強度を測定することができると共に、ガスを取り込む取込室を必要としないので、安価な構成でガス分析を行うことができる。
請求項10記載の基板処理装置によれば、基板処理装置に接続された基板搬送装置内のガスが分析されるので、基板搬送装置内の状態を検知することができる。
請求項11記載の基板処理装置によれば、基板搬送装置内のガスを排気する第2の排気系にガス分析装置が配置される。これにより、ガス分析装置を基板搬送装置内から隔離することができ、もって、ガス分析装置における分析処理が基板搬送装置内に影響を及ぼすのを防止することができる。
請求項12記載の基板処理装置によれば、ガス分析装置は基板搬送装置の第2の収容室に配置される。これにより、ガス分析装置は容易に第2の収容室内のガスを取り込むことができ、その結果、第2の収容室内の状態を容易に検知することができる。
請求項13記載の基板処理装置及び請求項17記載の基板処理装置の分析方法によれば、収容室のメンテナンス前後における収容室導入前のガス分析結果が同じになる場合に、収容室のメンテナンス前後間の処理空間通過後のガス分析結果の変動量が算出され、該算出された変動量を用いて処理空間通過後のガス分析結果が校正され、収容室内の状態が検知される。収容室のメンテナンス前後における収容室導入前のガス分析結果が同じになる場合における、収容室のメンテナンス前後間の処理空間通過後のガス分析結果の変動量は、センサの交換や収容室内のパーツ交換の影響に対応する。したがって、算出された変動量を用いて処理空間通過後のガス分析結果を校正することにより、ガス分析結果を収容室内の状態のみを反映したものとすることができ、その結果、収容室内の状態を正確に検知することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置が適用される基板処理システムについて説明する。
図1は、本実施の形態に係る基板処理装置が適用される基板処理システムの概略構成を示す断面図である。
図1において、基板処理システム1は、基板としての半導体用ウエハW(以下、単に「ウエハW」という。)に対して枚葉毎に成膜処理、拡散処理、エッチング処理等の各種プラズマ処理を施すプロセスモジュール2(基板処理装置)と、所定枚数のウエハWを格納するウエハカセット3からウエハWを取り出すローダーモジュール4と、該ローダーモジュール4及びプロセスモジュール2の間に配置され、ローダーモジュール4からプロセスモジュール2、若しくはプロセスモジュール2からローダーモジュール4へウエハWを搬送するロードロックモジュール5(基板搬送装置)とを備える。
プロセスモジュール2及びロードロックモジュール5の内部は真空引き可能に構成され、ローダーモジュール4の内部は常時大気圧に維持される。また、プロセスモジュール2及びロードロックモジュール5、並びにロードロックモジュール5及びローダーモジュール4はそれぞれゲートバルブ6,7を介して接続される。また、ロードロックモジュール5の内部及びローダーモジュール4の内部は、途中に開閉自在なバルブ8が配置された連通管9によって連通する。
プロセスモジュール2は、金属製、例えば、アルミニウム又はステンレス鋼製の円筒型チャンバ10(収容室)を有し、該チャンバ10内に、例えば、直径が300mmのウエハWを載置する載置台としての円柱状のサセプタ11が配置されている。
チャンバ10の側壁とサセプタ11との間には、後述の処理空間Sのガスをチャンバ10の外へ排出する流路として機能する排気路12が形成される。この排気路12の途中には環状の整流リング13(排気板)が配置され、排気路12の整流リング13より下流の空間であるマニホールド14は、可変式バタフライバルブである自動圧力制御弁(Automatic Pressure Control Valve)(以下、「APCバルブ」という。)15に連通する。APCバルブ15は真空引き用の排気ポンプであるターボ分子ポンプ(以下「TMP」という)16に接続される。ここで、整流リング13は処理空間Sにおいて発生したプラズマがマニホールド14に流出するのを防止する。APCバルブ15はチャンバ10内の圧力制御を行い、TMP16はチャンバ10内をほぼ真空状態になるまで減圧する。マニホールド14、APCバルブ15及びTMP16はプロセスモジュール排気系を構成する。このプロセスモジュール排気系において、マニホールド14には後述する処理空間通過後ガス分析ユニット34(通過後ガス分析装置)が接続される。
サセプタ11には高周波電源17が整合器18を介して接続されており、高周波電源17は高周波電力をサセプタ11に供給する。これにより、サセプタ11は下部電極として機能する。また、整合器18は、サセプタ11からの高周波電力の反射を低減して該高周波電力のサセプタ11への供給効率を最大にする。
サセプタ11には、ウエハWをクーロン力又はジョンソン・ラーベック(Johnsen-Rahbek)力によって吸着するための電極板(図示しない)が配置されている。これにより、ウエハWはサセプタ11の上面に吸着保持される。また、サセプタ11の上部にはシリコン(Si)等から成る円環状のフォーカスリング19が配置され、該フォーカスリング19はサセプタ11及び後述のシャワーヘッド20の間の処理空間Sにおいて発生したプラズマをウエハWに向けて収束させる。
また、サセプタ11の内部には、環状の冷媒室(図示しない)が設けられている。この冷媒室には、所定温度の冷媒、例えば、冷却水が循環供給され、当該冷媒の温度によってサセプタ11上のウエハWの処理温度が調整される。なお、ウエハW及びサセプタ11の間にはヘリウムガスが供給され、該ヘリウムガスはウエハWの熱をサセプタ11へ伝熱する。
チャンバ10の天井部には円板状のシャワーヘッド20が配置されている。シャワーヘッド20には高周波電源21が整合器22を介して接続されており、高周波電源21は高周波電力をシャワーヘッド20に供給する。これにより、シャワーヘッド20は上部電極として機能する。なお、整合器22の機能は整合器18の機能と同じである。
また、シャワーヘッド20には処理ガス、例えば、CF系のガス及び他の種のガスの混合ガスを供給する処理ガス導入管23が接続され、シャワーヘッド20は処理ガス導入管23から供給された処理ガスを処理空間Sに導入する。この処理ガス導入管23には後述する導入前ガス分析ユニット35(導入前ガス分析装置)が接続される。
このプロセスモジュール2のチャンバ10内における処理空間Sでは、高周波電力を供給されたサセプタ11及びシャワーヘッド20が処理空間Sに高周波電力を印加し、処理空間Sおいて処理ガスから高密度のプラズマを発生させる。発生したプラズマは、フォーカスリング19によってウエハWの表面に収束され、例えば、ウエハWの表面を物理的又は化学的にエッチングする。
ローダーモジュール4は、ウエハカセット3を載置するウエハカセット載置台24及び搬送室25を有する。ウエハカセット3は、例えば、25枚のウエハWを等ピッチで多段に載置して収容する。また、搬送室25は、直方体状の箱状物であり、内部においてウエハWを搬送するスカラタイプの搬送アーム26を有する。
搬送アーム26は、屈伸可能に構成された多関節状の搬送アーム腕部27と、該搬送アーム腕部27の先端に取り付けられたピック28とを有し、該ピック28はウエハWを直接的に載置するように構成されている。搬送アーム26は旋回自在に構成され、且つ搬送アーム腕部27によって屈曲自在であるため、ピック28に載置したウエハWを、ウエハカセット3及びロードロックモジュール5の間において自在に搬送することができる。
ロードロックモジュール5は、屈伸及び旋回自在に構成された移載アーム29が配置されたチャンバ30(第2の収容室)と、該チャンバ30内に窒素ガスを供給する窒素ガス供給系31と、チャンバ30内を排気するロードロックモジュール排気系32とを有する。該ロードロックモジュール排気系32には後述するロードロックモジュールガス分析ユニット36(ガス分析装置)が接続される。ここで、移載アーム29は複数の腕部からなるスカラタイプの搬送アームであり、その先端に取り付けられたピック33を有する。該ピック33はウエハWを直接的に載置するように構成されている。
ウエハWがローダーモジュール4からプロセスモジュール2へ搬入される場合、ゲートバルブ7が開放されたとき、移載アーム29は搬送室25内の搬送アーム26からウエハWを受け取り、ゲートバルブ6が開放されたとき、移載アーム29はプロセスモジュール2のチャンバ10内のへ進入し、サセプタ11上にウエハWを載置する。また、ウエハWがプロセスモジュール2からローダーモジュール4へ搬入される場合、ゲートバルブ6が開放されたとき、移載アーム29はプロセスモジュール2のチャンバ10内へ進入し、サセプタ11からウエハWを受け取り、ゲートバルブ7が開放されたとき、移載アーム29は搬送室25内の搬送アーム26へウエハWを受け渡す。
基板処理システム1を構成するプロセスモジュール2、ローダーモジュール4及びロードロックモジュール5の各構成要素の動作は、基板処理システム1が備える制御装置としてのコンピュータ(状態検知装置)(図示しない)や、基板処理システム1に接続された制御装置としての外部サーバ(状態検知装置)(図示しない)等によって制御される。また、処理空間通過後ガス分析ユニット34、導入前ガス分析ユニット35及びロードロックモジュールガス分析ユニット36は上記コンピュータや外部サーバに接続される。
図2は、図1における処理空間通過後ガス分析ユニット等の概略構成を示す模式図である。なお、処理空間通過後ガス分析ユニット34、導入前ガス分析ユニット35及びロードロックモジュールガス分析ユニット36は同様の構成を有するため、以下、導入前ガス分析ユニット35の構成について説明する。
図2において、導入前ガス分析ユニット35は、処理ガス導入管23を流れる処理ガスを取り込むサブチャンバ37(ガス取込室)と、該サブチャンバ37の周囲に巻回されたコイル38と、コイル38に接続された高周波電源39(プラズマ発生装置)と、サブチャンバ37の壁面にはめ込まれた石英ガラスからなる観測窓40と、該観測窓40に対向して配置された分光分析器41(分光測定装置)と、サブチャンバ37内にアルゴンガスを供給するガス供給装置(図示しない)と、サブチャンバ37内を排気する排気装置(図示しない)とを備える。
導入前ガス分析ユニット35では、高周波電源39がサブチャンバ37内においてプラズマを発生させるべくコイル38に高周波電流を流し、サブチャンバ37内のアルゴンガスからプラズマが発生する。該発生したプラズマはサブチャンバ37内の処理ガス中の原子や分子を励起して原子又は分子を発光させる。分光分析器41は観測窓40を介して原子又は分子の発光を受光し、該発光を分光して原子又は分子の発光強度を測定し、該測定された発光強度に基づいて処理ガスの原子濃度や分子濃度が測定される。すなわち、導入前ガス分析ユニット35は処理ガス導入管23を流れる処理ガス(収容室導入前のガス)中における原子濃度や分子濃度を測定する。
また、処理空間通過後ガス分析ユニット34及びロードロックモジュールガス分析ユニット36は、導入前ガス分析ユニット35と同様の構成を有するため、それぞれ処理空間Sを通過してマニホールド14を流れる処理ガス(処理空間通過後のガス)中における原子濃度や分子濃度を測定し、ロードロックモジュール排気系32を流れるガス(基板搬送装置内のガス)中における原子濃度や分子濃度を測定する。
ところで、プロセスモジュール2において処理空間Sを通過した処理ガスは、処理空間Sの状態、引いてはチャンバ10内の状態に応じて、ある特定のガス(例えば、CF系のガス)がプラズマ化して消費される等して、該処理ガスを構成する各種ガスの質量比等が変化する。その結果、処理空間Sを通過した処理ガスにおいて各種ガスを構成する原子濃度や分子濃度も変化する。したがって、処理空間Sを通過した処理ガスを分析して該処理ガスの濃度を測定することにより、チャンバ10内の状態を検知することができる。
しかしながら、チャンバ10内に配置されたパーツ(以下、「チャンバ内パーツ」という。)を交換すると、同じプラズマ処理条件であっても、処理空間Sにおけるプラズマ状態がパーツの交換直前のプラズマ状態と変化し、各種ガスの消費形態が変化することがある。したがって、同じプラズマ処理条件であっても、チャンバ内パーツの交換直前と交換直後とでは、処理空間Sを通過した処理ガスの原子濃度や分子濃度が変化することがある。換言すれば、処理空間Sを通過した処理ガスの原子濃度や分子濃度はチャンバ内パーツの交換によって影響を受ける。その結果、処理空間通過後ガス分析ユニット34が処理空間Sを通過した処理ガスの発光強度には、チャンバ内パーツの交換の影響が含まれている。
また、処理空間通過後ガス分析ユニット34では、プラズマ処理の終点等を検知するために、チャンバ10におけるプラズマ処理中に亘って処理空間Sを通過した処理ガスの原子又は分子の発光強度を測定する。すなわち、長時間に亘ってサブチャンバ37内にプラズマを発生させる必要があるため、多少ではあるがプラズマ等によって観測窓40に曇が発生する。また、分光分析器41のセンサも所定の使用時間が経過すると交換する必要がある。したがって、処理空間通過後ガス分析ユニット34が測定した発光強度には、観測窓40の曇やセンサ交換の影響が含まれることがある。
そして、チャンバ10内の状態を正確に検知するためには、分光分析器41が測定した発光強度から上述したチャンバ内パーツの交換、観測窓40の曇やセンサ交換の影響を除去する必要がある。
一方、導入前ガス分析ユニット35では、処理空間Sに導入される処理ガスの成分等を検知するに過ぎないため、短時間の発光強度の測定しか行われない。すなわち、サブチャンバ37内にプラズマが発生する時間は短時間であるため、長期間に亘って観測窓40に曇が発生することがなく、分光分析器41のセンサも交換する必要がない。したがって、導入前ガス分析ユニット35が測定した発光強度は、観測窓40の曇やセンサ交換の影響を含むことがほとんど無く、長期間に亘って基準値として活用できる。
本実施の形態に係る基板処理装置では、これに対応して、導入前ガス分析ユニット35が処理ガス導入管23を流れる処理ガスの発光強度を用いて、処理空間通過後ガス分析ユニット34が処理空間Sを通過した処理ガスの発光強度を校正する。
まず、チャンバ10において複数のウエハWに連続してプラズマ処理を施す状況を想定し、該状況における本実施の形態に係る基板処理装置の処理ガスの発光強度の校正方法について説明する。
本実施の形態では、連続した複数のウエハWのプラズマ処理において、処理空間通過後ガス分析ユニット34が処理空間Sを通過した処理ガスの原子又は分子の発光強度を測定した結果、観測窓40に曇が発生するような状況を想定している。
上述したような状況では、時間の経過と共に観測窓40に曇が発生するため、処理空間通過後ガス分析ユニット34が測定した発光強度(以下、「処理空間通過後発光強度」という。)には観測窓40の曇の影響が確実に含まれる。
また、処理空間通過後ガス分析ユニット34の観測窓40に曇が発生するような長期間では、処理空間Sに導入される処理ガスの成分や導入量がばらつきによって多少変化することがあり、処理空間通過後発光強度には観測窓40の曇の影響だけでなく、処理空間Sに導入される処理ガスの成分等のばらつき(以下、「処理ガスのばらつき」という。)の影響をも含む可能性がある。なお、処理ガスのばらつきの影響は、上記長期間の前後における導入前ガス分析ユニット35が測定した発光強度(以下、「導入前発光強度」という。)に対応する。
本実施の形態では、観測窓40の曇の影響や処理ガスのばらつきの影響を除去するために、所定枚数のウエハWのプラズマ処理前後における導入前発光強度及び処理空間通過後発光強度を利用する。
具体的には、まず、或る1枚のウエハWのプラズマ処理開始時において、或る波長に対応する導入前発光強度及び処理空間通過後発光強度を測定し、導入前発光強度に対する処理空間通過後発光強度の比(以下、「初期強度比」という。)を初期値として設定する。
次いで、複数枚のウエハWのプラズマ処理後、上記或る波長に対応する導入前発光強度及び処理空間通過後発光強度を測定し、導入前発光強度に対する処理空間通過後発光強度の比(以下、「経時強度比」という。)を算出する。このとき、処理空間通過後ガス分析ユニット34では観測窓40の曇が発生し、処理空間Sに導入される処理ガスの成分等が多少変化している可能性があるため、経時強度比は初期強度比と異なる。ここで、初期強度比が経時強度比と同じになるように、複数枚のウエハWのプラズマ処理後における処理空間通過後発光強度を補正するための補正値(以下、「処理空間通過後発光強度補正値」という。)を算出する。
経時強度比と初期強度比の差の要因は、観測窓40の曇の影響や処理ガスのばらつきの影響であるが、処理空間通過後発光強度補正値を用いることで経時強度比を初期強度比と同じにできるため、処理空間通過後発光強度補正値は観測窓40の曇の影響や処理ガスのばらつきの影響に対応する。そして、処理空間通過後発光強度を処理空間通過後発光強度補正値で補正することにより、観測窓40の曇の影響や処理ガスのばらつきの影響を以後の観測において除去することができる。
なお、上述した初期強度比及び経時強度比の比較、並びに処理空間通過後発光強度補正値の算出は各波長について行う。
そして、チャンバ10内の状態の検知を行う場合に対応するプラズマ処理条件において、処理空間通過後発光強度を測定する。この処理空間通過後発光強度は観測窓40の曇の影響や処理ガスのばらつきの影響を含むが、処理空間通過後発光強度を処理空間通過後発光強度補正値で補正することにより、観測窓40の曇の影響や処理ガスのばらつきの影響を除去することができ、チャンバ10内の状態を真に反映した発光強度を求めることができる。
なお、チャンバ10内の状態を真に反映した発光強度に基づいて以下の検知・推定が可能であることが知られている。以下の検知・推定は、処理空間通過後ガス分析ユニット34や導入前ガス分析ユニット35から発光強度の電気信号を送信されたコンピュータや外部サーバが実行する。
・チャンバ10内のデポ成分の推定
・チャンバ10内のデポ量の推定
・エッチング処理の終点の検知
・シーズニング処理の終点の検知
・大気リークの検知
・ヘリウムガスリークの検知
・チャンバ10内の水分の検知
・チャンバ10内の汚染の検知
・プロセスパラメータの変化予測、異常検知
・ウエハWの特性の予測、異常検知
・チャンバ内パーツの消耗量の推定
・チャンバ10の個体差やプロセスモジュール2の個体差の診断
次に、上述した発光強度の校正方法を用いた本実施の形態に係る基板処理装置の分析方法としてのプラズマ処理終点検知方法について説明する。以下も、連続した複数のウエハWのプラズマ処理において、処理空間通過後ガス分析ユニット34が処理空間Sを通過した処理ガスの原子又は分子の発光強度を測定した結果、観測窓40に曇が発生するような状況を想定している。
図3は、本実施の形態に係る基板処理装置の分析方法としてのプラズマ処理終点検知方法のフローチャートである。
図3において、まず、或る1枚のウエハWのプラズマ処理開始時において、各波長に対応する導入前発光強度及び処理空間通過後発光強度を測定し、これらの初期強度比を設定する(ステップS301)。
次いで、複数枚のウエハWをプラズマ処理し(ステップS302)、その後に各波長に対応する導入前発光強度及び処理空間通過後発光強度を測定し、これらの経時強度比を算出し(ステップS303)、さらに、各波長について初期強度比及び経時強度比の比較、並びに処理空間通過後発光強度補正値の算出を行う(ステップS304)。
次いで、チャンバ10内の状態の検知を行う場合に対応するプラズマ処理条件においてプラズマ処理を開始し(ステップS305)、各波長に対応する処理空間通過後発光強度を測定し(ステップS306)、該処理空間通過後発光強度を算出された処理空間通過後発光強度補正値で補正する(ステップS307)ことにより、チャンバ10内の状態を真に反映した発光強度を各波長について算出する。
次いで、該発光強度に基づいてプラズマ処理の終点を検知し(ステップS308)、本処理を終了する。
図3の処理によれば、複数枚のウエハWのプラズマ処理前後において導入前発光強度及び処理空間通過後発光強度が測定され、処理空間通過後発光強度補正値が算出され、処理空間通過後発光強度が算出された処理空間通過後発光強度補正値で補正される。処理空間通過後発光強度補正値は、上述したように、観測窓40の曇の影響や処理ガスのばらつきの影響に対応するので、これにより、処理空間通過後発光強度から観測窓40の曇の影響や処理ガスのばらつきの影響を除去することができ、チャンバ10内の状態を真に反映した発光強度が算出される。その結果、チャンバ10内の状態を正確に検知することができ、プラズマ処理の終点を正確に検出することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置が適用される基板処理システムについて説明する。
本実施の形態は、その構成や作用が上述した第1の実施の形態と概念的に同じであり、想定される状況が異なるのみである。したがって、同様の構成については説明を省略し、以下に第1の実施の形態と異なる構成や作用についてのみ説明を行う。
本実施の形態では、チャンバ内パーツの交換直前・直後の状況(収容室のメンテナンス前後)のみを想定し、観測窓40の曇の発生前後や分光分析器41のセンサ交換前後の状況を想定しない。以下、上記状況における本実施の形態に係る基板処理装置の処理ガスの発光強度の校正方法について説明する。
図4は、本実施の形態に係る基板処理装置の処理ガスの発光強度の校正方法を説明するための図であり、図4(A)は処理空間を通過した処理ガスの発光強度のチャンバ内パーツ交換による変動分を示す図であり、図4(B)は図4(A)における変動分を用いて得られる校正後の処理ガスの発光強度を示す図である。
図4(A)に示すように、まず、チャンバ内パーツの交換直前に処理空間Sにプラズマを発生させ、導入前ガス分析ユニット35によって処理ガス導入管23を流れる処理ガスの発光強度42を測定すると共に、処理空間通過後ガス分析ユニット34によって処理空間Sを通過した処理ガスの発光強度43を測定する。
次いで、チャンバ内パーツの交換直後に、導入前ガス分析ユニット35によって処理ガス導入管23を流れる処理ガスの発光強度44を測定すると共に、処理空間通過後ガス分析ユニット34によって処理空間Sを通過した処理ガスの発光強度45を測定する。
ここで、処理ガス導入管23を流れる処理ガスは処理空間Sを通過していないため、処理ガス導入管23を流れる処理ガスの原子濃度や分子濃度はチャンバ内パーツの交換によって影響を受けることがない。したがって、発光強度44が発光強度42と同じになる場合は、チャンバ内パーツの交換直後のプラズマ処理条件がチャンバ内パーツの交換直前のプラズマ処理条件と一致する場合に他ならない。なお、発光強度44が発光強度42と同じにならない場合は、処理空間Sに導入される処理ガスの成分や導入量に異常が生じた場合、若しくは、導入前ガス分析ユニット35における分光分析器41が故障している場合等に該当する。
発光強度44が発光強度42と同じになる場合において、処理空間通過後ガス分析ユニット34によって測定されたチャンバ内パーツ交換直後の発光強度45とチャンバ内パーツ交換直前の発光強度43との差分は、チャンバ内パーツの交換直前・直後において処理空間通過後ガス分析ユニット34の経時劣化(観測窓40の曇の発生や分光分析器41のセンサ交換)が殆ど起こりえないことから、チャンバ内パーツ交換による影響に対応する変動量47である。すなわち、導入前ガス分析ユニット35によって測定された発光強度44及び発光強度42が同じになる場合にチャンバ内パーツ交換による影響に対応する発光強度の変動量47を求めることができる。
そして、図4(B)に示すように、チャンバ10内の状態の検知を行う場合に対応するプラズマ処理条件において、処理空間通過後ガス分析ユニット34によって処理空間Sを通過した処理ガスの発光強度48を測定する。この発光強度48は、チャンバ内パーツ交換による影響に対応する発光強度の変動量47を含むため、発光強度48から上記発光強度の変動量47を除去することにより、チャンバ10内の状態を真に反映した発光強度49を求めることができる。
分光分析器41のセンサ交換を行った場合でも、センサ交換直前・直後の発光強度42,43,44,45を測定することにより、これらの影響に対応する発光強度の変動量47を同様に求めることができる。その結果、チャンバ10内の状態を真に反映した発光強度49を求めることができる。
次に、上述した発光強度の校正方法を用いた本実施の形態に係る基板処理装置の分析方法としてのプラズマ処理終点検知方法について説明する。以下も、チャンバ内パーツの交換直前・直後の状況のみを想定し、観測窓40の曇の発生前後や分光分析器41のセンサ交換前後の状況を想定しない。
図5は、本実施の形態に係る基板処理装置の分析方法としてのプラズマ処理終点検知方法のフローチャートである。
図5において、まず、チャンバ内パーツの交換直前に処理空間Sにプラズマを発生させ、導入前ガス分析ユニット35によって処理ガス導入管23を流れる処理ガスの発光強度42を測定すると共に、処理空間通過後ガス分析ユニット34によって処理空間Sを通過した処理ガスの発光強度43を測定する(ステップS501)。
次いで、チャンバ内パーツ(例えば、シールドリングやフォーカスリング19)を交換し(ステップS502)、その直後に処理空間Sにプラズマを発生させ、導入前ガス分析ユニット35によって処理ガス導入管23を流れる処理ガスの発光強度44を測定する(ステップS503)。
次いで、ステップS503で測定された発光強度44がステップS501で測定された発光強度42と一致するか否かを判定し(ステップS504)、一致しない場合には、処理空間Sに導入される処理ガスに関する異常やおける分光分析器41の故障が発生しているものとして本処理を終了し、一致する場合には、処理空間通過後ガス分析ユニット34によって処理空間Sを通過した処理ガスの発光強度45を測定し(ステップS505)、該測定された発光強度45とステップS501で測定された発光強度43との差分を算出する(ステップS506)。上述したように、この差分はチャンバ内パーツ交換による影響に対応する変動量47である。
次いで、チャンバ10内にウエハWを収容して所定のプラズマ処理条件でウエハWへのプラズマ処理を開始し(ステップS507)、処理空間通過後ガス分析ユニット34によって処理空間Sを通過した処理ガスの発光強度48を測定し(ステップS508)、該発光強度48から上記発光強度の変動量47を除去する(ステップS509)ことにより、チャンバ10内の状態を真に反映した発光強度49を算出する。
次いで、該発光強度49に基づいてプラズマ処理の終点を検知し(ステップS510)、本処理を終了する。
図5の処理によれば、チャンバ内パーツの交換直前・直後において測定された処理ガス導入管23を流れる処理ガスの発光強度42,44が一致した場合に、チャンバ内パーツの交換直前・直後における処理空間Sを通過した処理ガスの発光強度43,45の変動量47が算出され、ウエハWのプラズマ処理中における処理空間Sを通過した処理ガスの発光強度48から上記変動量47が除去されてチャンバ10内の状態を真に反映した発光強度49が算出される。
チャンバ内パーツの交換直前・直後において測定された発光強度42,44が一致した場合における、処理空間通過後ガス分析ユニット34によって測定されたチャンバ内パーツ交換直後の発光強度45とチャンバ内パーツ交換直前の発光強度43との変動量47は、チャンバ内パーツ交換の影響に対応する。したがって、ウエハWのプラズマ処理中において測定された発光強度48から上記変動量47を除去することにより、チャンバ10内の状態を真に反映した発光強度49を算出することができ、その結果、チャンバ10内の状態を正確に検知することができ、プラズマ処理の終点を正確に検出することができる。
なお、分光分析器41のセンサ交換を行った場合、チャンバ内パーツの洗浄を行った場合、又はチャンバ10内のドライクリーニングを行った場合でも、図5の処理によってチャンバ10内の状態を真に反映した発光強度49を求めることができ、チャンバ10内の状態を正確に検知することができる。
上述した図1の基板処理システム1では、プロセスモジュール排気系におけるマニホールド14に処理空間通過後ガス分析ユニット34が接続される。これにより、処理空間通過後ガス分析ユニット34をチャンバ10内から隔離することができ、もって、処理空間通過後ガス分析ユニット34での分析処理、例えば、プラズマの発生処理がチャンバ10内におけるプラズマ処理等に影響するのを防止することができる。
また、処理空間通過後ガス分析ユニット34が接続されるマニホールド14は、プロセスモジュール排気系において、整流リング13より下流の空間であって、TMP16より上流の空間である。TMP16は排気を行うために該TMP16の下流への窒素ガスの供給を必要とするが、処理空間通過後ガス分析ユニット34はTMP16の上流に配置されるため、処理空間Sを通過した処理ガスの原子濃度や分子濃度として測定された発光強度48には供給された窒素ガスの影響が反映されることがなく、また、処理空間通過後ガス分析ユニット34は整流リング13の下流に配置されるため、上記発光強度48にはプラズマの影響が反映されることがない。したがって、チャンバ10内の状態をより正確に検知することができる。
また、処理空間通過後ガス分析ユニット34や導入前ガス分析ユニット35では、サブチャンバ37内においてプラズマが発生し、該発生したプラズマはマニホールド14や処理ガス導入管23から取り込まれた処理ガス中の原子や分子を励起して原子や分子を発光させ、該発光が分光されて原子又は分子の発光強度が測定される。したがって、処理ガスの原子濃度や分子濃度を測定することができる。
処理空間通過後ガス分析ユニット34や導入前ガス分析ユニット35においてプラズマを発生させるために必要な高周波電力は弱く、例えば、数ワット程度であるため、観測窓40の曇りや劣化が発生しにくい。したがって、処理空間通過後ガス分析ユニット34等を用いることにより、原子又は分子の発光強度を正確に測定することができる。
また、処理空間通過後ガス分析ユニット34や導入前ガス分析ユニット35では、サブチャンバ37内が排気装置によって排気されるため、分光分析した処理ガスがサブチャンバ37内に滞留するのを防止することができ、もって、処理ガス中における原子又は分子の発光強度をより正確に測定することができる。
さらに、処理空間通過後ガス分析ユニット34等における分光分析に要する時間はチャンバ10内におけるプラズマ処理に要する時間と同じである必要はないため、サブチャンバ37内においてプラズマを発生させる時間を必要最小限に抑えることができ、コイル38に高周波電流を流す時間を必要最小限に抑えることができる。
また、上述した基板処理システム1では、ロードロックモジュール5のロードロックモジュール排気系32にロードロックモジュール5のチャンバ30内のガスが流れ、ロードロックモジュールガス分析ユニット36はロードロックモジュール排気系32を流れるガスを取り込んで、該ガス中における原子又は分子の発光強度に基づいてガスの原子濃度や分子濃度を測定する。チャンバ30内のガスの原子濃度や分子濃度はチャンバ30内の状態を反映する。したがって、ロードロックモジュール5のチャンバ30内の状態を検知することができる。
なお、チャンバ30内のガスの発光強度に基づいて以下の検知・推定が可能であることが知られている。以下の検知・推定は、ロードロックモジュールガス分析ユニット36から上記発光強度の電気信号を送信されたコンピュータや外部サーバが実行する。
・プロセスモジュール2からロードロックモジュール5のチャンバ30へ流入する処理ガスの成分や濃度の検出
・プラズマ処理前のウエハWに吸着されている吸着物の成分の検出
・ウエハWからの水分や処理ガス(例えば、CF系ガス)のパージの終点の検出
・大気リーク等の検知
また、ロードロックモジュールガス分析ユニット36はロードロックモジュール排気系32に接続される。これにより、ロードロックモジュールガス分析ユニット36をチャンバ30内から隔離することができ、もって、ロードロックモジュールガス分析ユニット36での分析処理がロードロックモジュール5のチャンバ30内に影響を及ぼすのを防止することができる。
上述した基板処理システム1では、処理空間通過後ガス分析ユニット34がマニホールド14に接続されたが、処理空間通過後ガス分析ユニット34が接続される場所はこれに限られず、プロセスモジュール排気系のいずれの箇所でもよく、さらには、チャンバ10に接続されてもよい。これにより、処理空間通過後ガス分析ユニット34は処理空間Sを通過した処理ガスを容易に取り込むことができ、その結果、チャンバ10内の状態を容易に検知することができる。
また、ロードロックモジュールガス分析ユニット36はロードロックモジュール排気系32に接続されたが、ロードロックモジュールガス分析ユニット36はチャンバ30に接続されてもよい。これにより、ロードロックモジュールガス分析ユニット36はチャンバ30内のガスを容易に取り込むことができ、その結果、チャンバ30内の状態を容易に検知することができる。
上述した処理空間通過後ガス分析ユニット34、導入前ガス分析ユニット35及びロードロックモジュールガス分析ユニット36は内部においてプラズマを発生させるサブチャンバ37を備えるが、処理空間通過後ガス分析ユニット34等の構成はこれに限られない。処理空間通過後ガス分析ユニット34として、ガスの質量分析器やフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)を用いてもよく、これにより、さらに精度よく処理ガスやチャンバ30内のガスの原子濃度や分子濃度を測定することができる。
また、処理空間通過後ガス分析ユニット34はサブチャンバを有することなくプラズマを発生させるものであってもよい。具体的には、図6に示すように、処理空間通過後ガス分析ユニット34’は処理ガスが流れるクランク状の曲管50(ガス管)(例えば、プロセスモジュール排気系の一部)と、該曲管50内にプラズマを発生させるプラズマ発生装置51と、曲管50の壁面にはめ込まれた石英ガラスからなる観測窓52と、該観測窓52に対向して配置された分光分析器53(分光測定装置)とを備える。
この処理空間通過後ガス分析ユニット34’では、曲管50におけるプラズマ発生中心部50aより下流のアフタグローを、分光分析器53が観測窓52を介して受光し且つ分光して発光強度を測定する。そして、該測定された結果に基づいてガスの原子濃度や分子濃度が測定される。
処理空間通過後ガス分析ユニット34’によれば、曲管50におけるプラズマ発生中心部50aより下流のアフタグローを分光して発光強度を測定する。したがって、正確に発光強度を測定することができると共に、処理ガスを取り込むサブチャンバを必要としないので、安価な構成で処理ガス分析を行うことができる。なお、導入前ガス分析ユニット35やロードロックモジュールガス分析ユニット36も処理空間通過後ガス分析ユニット34’と同様の構成を有していてもよい。
なお、ロードロックモジュールガス分析ユニット36と同様の構成を有するガス分析ユニットはローダーモジュール4やウエハカセット3内の状態の検知にも用いることができる。
上述した発光強度の校正方法を用いた本実施の形態に係る基板処理装置の分析方法は、プラズマ処理の終点検知に適用されたが、適用される終点検知の対象はこれに限られず、COR(Chemical Oxide Remove)処理やPHT(Post Heat Treatment)処理であってもよい。
また、本発明の目的は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、コンピュータや外部サーバに供給し、コンピュータ等のCPUが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、プログラムコード及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムコードを記憶できるものであればよい。或いは、上記プログラムコードは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることによりコンピュータ等に供給されてもよい。
また、コンピュータ等が読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、CPU上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ等に挿入された機能拡張ボードやコンピュータ等に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
上記プログラムコードの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置が適用される基板処理システムの概略構成を示す断面図である。 図1における処理空間通過後ガス分析ユニット等の概略構成を示す模式図である。 本実施の形態に係る基板処理装置の分析方法としてのプラズマ処理終点検知方法のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置の処理ガスの発光強度の校正方法を説明するための図であり、図4(A)は処理空間を通過した処理ガスの発光強度のチャンバ内パーツ交換による変動分を示す図であり、図4(B)は図4(A)における変動分を用いて得られる校正後の処理ガスの発光強度を示す図である。 本実施の形態に係る基板処理装置の分析方法としてのプラズマ処理終点検知方法のフローチャートである。 図2の処理空間通過後ガス分析ユニット等の変形例の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
S 処理空間
W ウエハ
1 基板処理システム
2 プロセスモジュール
5 ロードロックモジュール
13 整流リング
14 マニホールド
16 TMP
23 処理ガス導入管
32 ロードロックモジュール排気系
34 処理空間通過後ガス分析ユニット
35 導入前ガス分析ユニット
36 ロードロックモジュールガス分析ユニット
37 サブチャンバ
39 高周波電源
40 観測窓
41 分光分析器

Claims (18)

  1. 基板を収容する収容室と、該収容室にガスを導入するガス導入装置とを備え、前記収容室は前記基板に前記ガスを用いて所定の処理を施す処理空間を有する基板処理装置において、
    前記収容室導入前のガスを分析する導入前ガス分析装置と、
    前記処理空間通過後のガスを分析する通過後ガス分析装置と、
    前記収容室導入前のガス分析結果及び前記処理空間通過後のガス分析結果に基づいて前記収容室内の状態を検知する状態検知装置とを備え、
    該状態検知装置は、複数の前記基板に前記所定の処理を施す前における前記収容室導入前のガス分析結果に対する前記処理空間通過後のガス分析結果の比を算出し、前記複数の前記基板に前記所定の処理を施した後における前記収容室導入前のガス分析結果に対する前記処理空間通過後のガス分析結果の比を算出し、前記複数の前記基板に前記所定の処理を施す前における比及び前記複数の前記基板に前記所定の処理を施した後における比が同じになるように、前記複数の前記基板に前記所定の処理を施した後における前記処理空間通過後のガス分析結果を補正する分析結果の補正値を算出し、該算出された分析結果の補正値を用いて前記処理空間通過後のガス分析結果を校正することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記状態検知装置は、前記校正された前記処理空間通過後のガス分析結果に基づいて前記所定の処理の終点を検出することを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記収容室内を排気する排気系を有し、前記通過後ガス分析装置は前記排気系に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の基板処理装置。
  4. 前記収容室は前記処理空間のプラズマの下流への流出を防止する排気板を有し、前記排気系は高分子真空ポンプを有し、前記通過後ガス分析装置は前記排気板及び前記高分子真空ポンプの間に配置されることを特徴とする請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記通過後ガス分析装置は前記収容室に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の基板処理装置。
  6. 前記導入前ガス分析装置及び前記通過後ガス分析装置の少なくとも一方は、ガスを取り込むガス取込室と、該ガス取込室内にプラズマを発生させるプラズマ発生装置と、前記プラズマによって励起された前記ガス中の原子又は分子の発光を分光して発光強度を測定する分光測定装置とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  7. 前記導入前ガス分析装置及び前記通過後ガス分析装置の少なくとも一方は、質量分析器であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  8. 前記導入前ガス分析装置及び前記通過後ガス分析装置の少なくとも一方は、フーリエ変換赤外分光光度計であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  9. 前記導入前ガス分析装置及び前記通過後ガス分析装置の少なくとも一方は、前記ガスが流れるガス管と、該ガス管内にプラズマを発生させるプラズマ発生装置と、前記ガス管内におけるプラズマ発生中心部より下流のアフタグローを分光して発光強度を測定する分光測定装置とを備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  10. 前記基板処理装置には、前記基板を該基板処理装置に搬出入する基板搬送装置が接続され、
    該基板搬送装置は、該基板搬送装置内のガスを分析するガス分析装置を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  11. 前記基板搬送装置は、該基板搬送装置内のガスを排気する第2の排気系を有し、前記ガス分析装置は該第2の排気系に配置されることを特徴とする請求項10記載の基板処理装置。
  12. 前記基板搬送装置は前記基板を一旦収容する第2の収容室を有し、前記ガス分析装置は前記第2の収容室に配置されることを特徴とする請求項10記載の基板処理装置。
  13. 基板を収容する収容室と、該収容室にガスを導入するガス導入装置とを備え、前記収容室は前記基板に前記ガスを用いて所定の処理を施す処理空間を有する基板処理装置において、
    前記収容室導入前のガスを分析する導入前ガス分析装置と、
    前記処理空間通過後のガスを分析する通過後ガス分析装置と、
    前記収容室導入前のガス分析結果及び前記処理空間通過後のガス分析結果に基づいて前記収容室内の状態を検知する状態検知装置とを備え、
    該状態検知装置は、前記収容室のメンテナンス前後における前記収容室導入前のガス分析結果が同じになる場合に、前記収容室のメンテナンス前後間の前記処理空間通過後のガス分析結果の変動量を算出し、該算出された変動量を用いて前記処理空間通過後のガス分析結果を校正することを特徴とする基板処理装置。
  14. 前記収容室のメンテナンスには、部品交換、部品洗浄又は前記収容室内のドライクリーニングが該当することを特徴とする請求項13記載の基板処理装置。
  15. 基板を収容する収容室と、該収容室にガスを導入するガス導入装置とを備え、前記収容室は前記基板に前記ガスを用いて所定の処理を施す処理空間を有する基板処理装置の分析方法であって、
    前記収容室導入前のガスを分析する導入前ガス分析ステップと、
    前記処理空間通過後のガスを分析する通過後ガス分析ステップと、
    前記収容室導入前のガス分析結果及び前記処理空間通過後のガス分析結果に基づいて前記収容室内の状態を検知する状態検知ステップとを有し、
    該状態検知ステップでは、複数の前記基板に前記所定の処理を施す前における前記収容室導入前のガス分析結果に対する前記処理空間通過後のガス分析結果の比を算出し、前記複数の前記基板に前記所定の処理を施した後における前記収容室導入前のガス分析結果に対する前記処理空間通過後のガス分析結果の比を算出し、前記複数の前記基板に前記所定の処理を施す前における比及び前記複数の前記基板に前記所定の処理を施した後における比が同じになるように、前記複数の前記基板に前記所定の処理を施した後における前記処理空間通過後のガス分析結果を補正する分析結果の補正値を算出し、該算出された分析結果の補正値を用いて前記処理空間通過後のガス分析結果を校正することを特徴とする分析方法。
  16. 前記状態検知ステップでは、前記校正された前記処理空間通過後のガス分析結果に基づいて前記所定の処理の終点を検出することを特徴とする請求項15記載の基板処理装置の分析方法。
  17. 基板を収容する収容室と、該収容室にガスを導入するガス導入装置とを備え、前記収容室は前記基板に前記ガスを用いて所定の処理を施す処理空間を有する基板処理装置の分析方法であって、
    前記収容室導入前のガスを分析する導入前ガス分析ステップと、
    前記処理空間通過後のガスを分析する通過後ガス分析ステップと、
    前記収容室導入前のガス分析結果及び前記処理空間通過後のガス分析結果に基づいて前記収容室内の状態を検知する状態検知ステップとを有し、
    該状態検知ステップでは、前記収容室のメンテナンス前後における前記収容室導入前のガス分析結果が同じになる場合に、前記収容室のメンテナンス前後間の前記処理空間通過後のガス分析結果の変動量を算出し、該算出された変動量を用いて前記処理空間通過後のガス分析結果を校正することを特徴とする分析方法。
  18. 前記収容室のメンテナンスには、部品交換、部品洗浄又は前記収容室内のドライクリーニングが該当することを特徴とする請求項17記載の基板処理装置の分析方法。
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