JP2004276209A - ラッピング加工用のシュー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラッピング加工用のシュー70は、カムロブ部61のように断面非真円の円弧状の加工面65を有し回転駆動されるワークWに対してラッピングフィルム11を押付ける。このシューは、揺動ピン29を中心に回動自在に保持されるとともに凹状先端部71を有する凹シューから構成される。凹状先端部は、フィルムの一の面を加工面に押付けて少なくとも2点のラッピング加工点A1、A2をワークの回転位置に拘わらず形成する当接面72を有する。そして、当接面は、フィルムの他の面に接触する少なくとも2点の押付け点(接触点)B1、B2における接線T1、T2同士のなす角度θがワークWの回転位置に拘わらず常に90度よりも大きい角度を形成する断面形状に形成されている。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークの加工面を砥粒付きのラッピングフィルム(以下単にフィルムと称することもある)によりフィルムラッピング加工(以下単にラッピング加工)するラッピング加工装置において用いられるラッピング加工用のシューに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、カムシャフトのカムロブ部やジャーナル部あるいはクランクシャフトのジャーナル部やピン部等のような断面円弧状外周面を有するワークを仕上げ加工する場合は、最近、一面に砥粒が設けられたラッピングフィルムによりラッピング加工されている。
【0003】
このラッピング加工は、ワークの加工面をラッピングフィルムで覆い、このフィルムを背面からシューで加圧し、フィルムをワークに押付けた状態でワークを回転しながらフィルムの砥粒面でワークを加工する(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
このようなラッピング加工において用いられるシューは、その先端部の形状から凸シューと凹シューとに分類される。凸シューは、位置固定的に保持され、その先端部が凸状円弧となっているので、ワークの円弧状外周面とはフィルムを介してであるが、いわば1点での線接触となる。一方、凹シューは、当該凹シューを支持する軸中心に回動自在に保持され、フィルムを介して加工面に複数箇所で当接する凹状先端部を有している。凹シューは、先端部はへこ(凹)んでいるものの、ワークとの当接面自体は凸状円弧となっているので、ワークの円弧状外周面とはフィルムを介してであるが、いわば2点での線接触となる。
【0005】
この凹シューを用いて、カムシャフトのカムロブ部のような加工面が断面非真円形状のワークに対してラッピング加工する場合には、当該凹シューは、ワークの回転に伴って首を振るように回動しながら、ラッピングフィルムの砥粒面を加工面に押付けている。したがって、砥粒面と加工面とが接触してラッピング加工が進行する点、すなわちラッピング加工点は、ワークの回転に伴って変化している。
【0006】
ワークが回転しているので、ラッピング加工点においては、ラッピングフィルムを送る方向に向かう力が当該フィルムに作用している。この力に抗してフィルムの送りを防止するために、ラッピング加工中にはフィルム全体に所定のテンションを付与している。
【0007】
なお、本明細書では、シューがフィルムを介してワークの外周面と間接的に当接することを「接触」と略称する。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−237116号公報 (図1、図2参照)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、付与したテンションよりもフィルムを送る方向に向かう力が大きくなると、いわゆるフィルムの巻き込み現象が生じる。フィルムの巻き込み現象は、フィルムが凹シュー先端の凹んだ部分にかき込まれ、その後も送り出されることなく凹んだ部分内に滞留してしまう現象である。フィルムの巻き込み現象が生じると、適切なラッピング加工を維持することができなくなるという問題がある。
【0010】
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、フィルムの巻き込み現象を防止し、適切なラッピング加工を維持することが可能なラッピング加工用のシューを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記する手段により達成される。
【0012】
断面非真円の円弧状の加工面を有し回転駆動されるワークに対して、薄肉基材の一の面に砥粒が設けられたラッピングフィルムを押付けるラッピング加工用のシューであって、
所定の軸を中心に回動自在に保持されるとともに前記加工面に向かい合って凹んだ凹状先端部を有する凹シューから構成され、
前記凹状先端部は、前記ラッピングフィルムの前記一の面を前記加工面に押付けて相互に離間した少なくとも2点のラッピング加工点を前記ワークの回転位置に拘わらず形成する当接面を有し、
前記当接面は、前記ラッピング加工点を形成するために前記ラッピングフィルムの他の面に接触する少なくとも2点の接触点における接線同士のなす角度が前記ワークの回転位置に拘わらず常に90度よりも大きい角度を形成する断面形状に形成されていることを特徴とするラッピング加工用のシューである。
【0013】
【発明の効果】
本発明に係るラッピング加工用のシューによれば、断面非真円の円弧状の加工面を有するワークに対してラッピング加工するにあたり、ワーク形状とシュー形状との関係が適切なものとなり、ラッピングフィルムの巻き込み現象を防止し、適切なラッピング加工を維持することが可能になるという効果を奏する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0015】
図1は、本発明に係るラッピング加工用のシュー70を組み込んだラッピング加工装置1を示す概略構成図、図2は、ラッピング加工装置1に開閉自在に設けられた上下のアーム22、23の閉状態を示す概略断面図、図3は、上下のアーム22、23の開状態を示す概略断面図、図4は、本実施形態に係るラッピング加工用のシュー70を示す図、図5(A)(B)は、シュー70の断面形状の説明に供する図である。図5(A)では、上側のシュー70のみを図示してある。また、図9(A)は、ラッピング加工されるワークWとしてのカムシャフト60の一例を示す斜視図、図9(B)は、カムシャフト60のカムロブ部61における各部位の説明に供する図である。なお、説明の便宜上、カムシャフト60の軸線方向(図1において左右方向)をX方向と定義し、X方向に対して直交する水平方向(図1において紙面に直交する方向)をY方向と定義し、X方向に対して直交する鉛直方向(図1において上下方向)をZ方向と定義する。
【0016】
図1〜図4を参照してラッピング加工装置1について概説すれば、非伸縮性でかつ変形可能な薄肉基材の一の面に砥粒が設けられたラッピングフィルム11と、ラッピングフィルム11の背面側に配置されラッピングフィルム11の砥粒面(一の面に相当する)をワークWに押付けるラッピング加工用のシュー70と、ワークWを回転駆動する回転駆動ユニット40と、ワークWおよびラッピングフィルム11のうちの少なくとも一方にワークWの軸線方向に沿うオシレーションを付与するオシレーションユニット50と、を有し、回転するワークWの加工面65にラッピングフィルム11を押圧しラッピング加工を施している。前記シュー70は、所定の軸を中心に回動自在に保持されるとともに加工面65に向かい合って凹んだ凹状先端部71を有する凹シューから構成されている(図4参照)。本実施形態のシュー70は、断面非真円の円弧状の加工面65を有するワークWに対してラッピング加工を施すために好適に用いられる。この種のワークWとして、図9(A)に示すように、カムシャフト60を挙げることができ、このカムシャフト60におけるカムロブ部61の外周面が、ラッピング加工を施す加工面65となる。カムロブ部61の位置に対応して、対をなす上アーム22および下アーム23が複数対配置されている(図1参照)。
【0017】
なお、本明細書における「断面非真円の円弧状」とは、回転中心から一の部位までの半径を他の部位までの半径と異ならせることを意図した円弧形状をいい、楕円形状や、図示したカムロブ部61のような卵形状が含まれることはもちろんのこと、外形は円形状であるが回転中心が円中心から偏心したものも含まれると理解されなければならない。
【0018】
以下、ラッピング加工装置1について詳述する。
【0019】
図1を参照して、前記回転駆動ユニット40は、主軸41を回転自在に支持するヘッドストック42と、主軸41の先端に連結されカムシャフト60の一端を把持するチャック43と、主軸41にベルト44を介して接続される主軸モータM1と、カムシャフト60の他端を支持するセンタ45を備えるテールストック46と、を有している。カムシャフト60は、主軸モータM1の回転動がベルト44および主軸41を介して伝達されて回転駆動される。主軸モータM1の回転速度を変えることにより、ワーク回転速度が所望の速度に設定される。主軸41には、加工中におけるワークWの回転位置を検出するロータリエンコーダS1が取り付けられている。ヘッドストック42およびテールストック46のそれぞれはY方向に沿ってスライド移動自在なテーブル47、48上に設けられ、これらテーブル47、48は、X方向に沿ってスライド移動自在なテーブル49上に配置されている。カムシャフト60をヘッドストック42とテールストック46との間にセットしたり、カムシャフト60を加工位置に移動したりするために、各テーブル47、48、49が移動される。
【0020】
前記オシレーションユニット50は、テーブル49の端面に当接する偏心回転体51と、偏心回転体51を回転駆動するオシレーション用モータM2と、を有している。オシレーションユニット50には、テーブル49の端面と偏心回転体51とを常時当接させるためにテーブル49を偏心回転体51に向けて押圧する弾発力を付勢するバネなどの弾性手段52が設けられている。オシレーション用モータM2の回転速度を変えることにより、オシレーション速度が所望の速度(例えば、10Hz)に設定される。オシレーションの振幅は、オシレーション用モータM2の軸心に対する偏心回転体51の偏心量に基づいて定まる。偏心量は約1mmであり、オシレーションの振幅は約2mmである。なお、偏心回転体51の偏心量は、例えば調整プレート(図示せず)の挿入枚数を変えるなどの公知の手段により調整自在となっている。偏心回転体51の軸には、偏心回転体51の回転位置を検出するロータリエンコーダS2が取り付けられている。なお、図1中の符号200は、ラッピング加工装置1の作動を制御するコントローラである。
【0021】
前記ラッピングフィルム11は、種々のタイプがあるが、本実施形態では、基材が非伸縮性の高い材料、例えば、板厚が25μm〜130μm程度のポリエステルなどから構成され、この基材の一面には、数μm〜200μm程度の粒径を有する多数の砥粒(具体的には、酸化アルミニウム、シリコンカーバイト、ダイアモンドなどからなる)が接着剤により取り付けられている。砥粒は、基材の一面に全面にわたって接着してもよく、また、所定幅の無砥粒領域を間欠的に形成したものであってもよい。基材の他面には、シュー70に対する滑り止めのため、ゴムあるいは合成樹脂等からなる抵抗材料(図示せず)を取り付けるバックコーティングか、場合によっては滑り止め加工が施されている。
【0022】
図2および図3を参照して、ラッピングフィルム11は、供給リール15から引き出され、上アーム22の先端に設けられた一対の第1ガイドローラR1と、上アーム22の内方位置に取り付けられている第2ガイドローラR2と、下アーム23の内方位置に取り付けられている第3ガイドローラR3と、下アーム23の先端に設けられた一対の第4ガイドローラR4などにガイドされ、巻取りリール16に巻き取られる。巻取りリール16にはモータM3が接続されている。モータM3を作動し巻取りリール16を回転すると、供給リール15からラッピングフィルム11が順次繰り出される。ラッピングフィルム11の繰り出し量を検出するために、巻取りリール16の軸には、回転量を検出するロータリエンコーダS3が取り付けられている。供給リール15および巻取りリール16の近傍にはロック装置(図示せず)が設けられ、このロック装置の作動によりフィルム11全体に所定のテンションが付与される。
【0023】
前記対をなす上アーム22および下アーム23は、シュー70を配置する先端部がZ方向に相対的に開閉自在なように、支持ピン24を介して回動自在に設けられている。上アーム22の後端部には、油圧あるいは空気圧などにより作動する流体圧シリンダ25の一端がピン連結され、下アーム23の後端部にはピストンロッド26の先端がピン連結されている。ピストンロッド26を収縮状態から伸張すると、上下のアーム22、23は、支持ピン24を中心として先端部が閉じる方向に回動し、図2に示す閉状態となる。一方、ピストンロッド26を伸張状態から収縮すると、上下のアーム22、23は、先端部が開く方向に回動し、図3に示す開状態となる。上下のアーム22、23の回動は、ラッピングフィルム11と共に行なわれ、閉じ回動によりシュー70がラッピングフィルム11を介してカムロブ部61に当接し、開き回動によりカムロブ部61とシュー70との当接を解除する。
【0024】
前記シュー70は、所定の軸としての揺動ピン29を介してシューケース28に回動自在に保持されている。シューケース28は、上下のアーム22、23の先端部に形成した凹部27の中に、ワークWに対して進退移動自在に収納されている。シューケース28は、その外側面が凹部27の内側面にガイドされながら移動する。シューケース28の背面には、圧縮コイルバネからなるワーククランプ用バネ33が配置されている。シュー70は、ワーククランプ用バネ33の弾発力が付勢され、ラッピングフィルム11を介して加工面65に押付けられる。上下の揺動ピン29はカムシャフト60の軸心Oを通る線上に位置し、シュー押付け力が効率的にフィルム11に作用するようにしてある。
【0025】
前記カムロブ部61は、図9(B)に示すように、ベースサークルをなすベース部d、カムのリフトを定めるトップ部a、トップ部aの両側に連続し、エンジンのバルブを開き始めたり、閉じ始めたりするイベント部b1、b2、ベース部dからイベント部b1、b2へのアプローチをなすランプ部c1、c2の複数の部位を備えている。カムロブ部61のように加工面65が断面非真円形状の場合には、カムロブ部61の軸心O(回転中心)から加工面65までの半径が部位ごとに変化し、ベース部dの終端からトップ部aに向かうにつれて長くなっている。また、ベース部dは曲率半径が一定であるが、イベント部b1、b2はほぼ直線的であるため曲率半径が非常に大きく、トップ部aは曲率半径が比較的小さくなる。
【0026】
図10は、ワークWの形状との関係を考慮していない対比例に係るシュー170を用いてカムロブ部61をラッピング加工した場合に、フィルム11の巻き込み現象Cが生じた状況を示す概略図である。
【0027】
フィルム11の巻き込み現象Cは、ロック装置によりフィルム11に付与したテンションよりも、カムロブ部61の回転により生じるラッピングフィルム11を送る力の方が大きくなったときに発生する。カムロブ部61の各部位における接触面圧はトップ部aが最も高く、周速度もトップ部aが最も速い。このため、トップ部aを加工するときに、ラッピングフィルム11が凹シュー170先端の凹んだ部分170aにかき込まれ易く、フィルム11の巻き込み現象Cが顕著に発生する。フィルム11の巻き込み現象Cが生じると、適切なラッピング加工を維持することができなくなる。
【0028】
従来のシュー170では、加工品質に悪影響を及ぼすフィルム11の巻き込み現象Cを防止する上で、ワーク形状と凹シュー170のシュー形状との関係は一切考慮されていない。フィルム11の巻き込み現象Cを防止するために、ロック装置によるフィルム11のクランプ力を高めたり、ワーク回転速度を低速にしたりするなどの手段を講じたりしている。しかしながら、フィルムクランプ力を高めるとロック装置の大型化を招き、ワーク回転速度を低速にすると遅くするとラッピング加工に長時間を要するという問題がある。
【0029】
そこで、本件の発明者らは、ワーク形状と凹シューのシュー形状との関係を適切なものとすれば、フィルム11の巻き込み現象Cを防止し得ることを見出し、好適なラッピング加工用のシュー70を完成させるに至った。
【0030】
本実施形態に係るシュー70は、図4および図5(A)(B)に示すように、所定の軸(揺動ピン29)を中心に回動自在に保持されるとともに加工面65に向かい合って凹んだ凹状先端部71を有する凹シューから構成されている。凹状先端部71は、ラッピングフィルム11の砥粒面11a(一の面)を加工面65に押付けて相互に離間した少なくとも2点のラッピング加工点A1、A2をワークWの回転位置に拘わらず形成する当接面72を有している。当接面72は、加工面65に向かい合う凹みを形成する2つの凸状円弧部73と、2つの凸状円弧部73の端部同士を接続する凹状底部74と、を含んでいる。凸状円弧部73のアール寸法を「R1」、凹状底部74のアール寸法を「R2」と表す。そして、当接面72を、ラッピング加工点A1、A2を形成するためにラッピングフィルム11の背面11b(他の面)に接触する少なくとも2点の接触点B1、B2における接線T1、T2同士のなす角度θがワークWの回転位置に拘わらず常に90度よりも大きい角度を形成する断面形状に形成してある(図5(A)参照)。上下のシュー70によりカムロブ部61は4点支持されることから、当該カムロブ部61を安定的に回転させることができる。
【0031】
凹状底部74は、加工面65における曲率半径が最も小さい部位のアール寸法r3よりも小さいアール寸法R2を有する断面形状に形成するのが好ましい(図5(B)参照)。本実施形態では、曲率半径が最も小さい部位はカムロブ部61のトップ部a先端に相当する。
【0032】
なお、説明の便宜上、以下、ラッピングフィルム11の背面11bに接触する当接面72上の点を、押付け点B1、B2とも称する。また、厳密に言えば、ラッピング加工点A1、A2および押付け点B1、B2は、点接触というよりも、ある程度の広がりを持った面接触であるが、本明細書および図面では、接触している領域のカムロブ部61の回転方向に沿う中央を接触点として示してある。また、図4に示される寸法Psは、後述するが、シュー70のピッチ寸法を示している。ピッチ寸法Psは、ワークWの回転軸に対して直交する面における凹状先端部71の幅寸法である。
【0033】
加工対象のカムロブ部61の形状が与えられた下でシュー70の形状を設計するときには、凸状円弧部73のアール寸法R1が同じ大きさであっても、R1の中心点OR1を設定する位置を変えることにより、押付け点B1、B2における接線T1、T2同士がなす角度θの値を変えることができる。
【0034】
そこで、シュー70の当接面72を、角度θがカムロブ部61の回転位置に拘わらず常に90度よりも大きい角度を形成する断面形状に形成した場合と、角度θがカムロブ部61の回転位置に拘わらず常に90度以下の角度を形成する断面形状に形成した場合とにおいて、フィルム11の巻き込み現象Cの発生の有無および面粗度を調査する実験を行った。また、凸状円弧部73のアール寸法R1、凹状底部74のアール寸法R2の大きさも変えて実験した。
【0035】
図6(A)は、実験条件および結果を示す図表、図6(B)は、実験結果を示すグラフである。
【0036】
実験条件(1)(2)で使用したシューは凹シューである。凸状円弧部73のアール寸法R1を、それぞれ14.3mm、20.0mmとし、凹状底部74のアール寸法R2を、加工面65における曲率半径が最も小さい部位であるトップ部a先端のアール寸法r3よりも小さくした。凹状先端部71は、2点のラッピング加工点A1、A2をカムロブ部61の回転位置に拘わらず形成する当接面72を有するようにした。さらに、当接面72を、押付け点B1、B2における接線T1、T2同士がなす角度θがカムロブ部61の回転位置に拘わらず常に90度よりも大きい角度を形成する断面形状に形成した。
【0037】
実験条件(3)で使用したシューも凹シューである。凸状円弧部73のアール寸法R1を14.3mmとし、凹状底部74のアール寸法R2をトップ部a先端のアール寸法r3よりも小さくした。凹状先端部71は、2点のラッピング加工点A1、A2をカムロブ部61の回転位置に拘わらず形成する当接面72を有するようにした。但し、実験条件(1)(2)とは異なり、当接面72を、角度θがカムロブ部61の回転位置に拘わらず常に90度以下の角度を形成する断面形状に形成した。
【0038】
実験条件(4)で使用したシューも凹シューである。凸状円弧部73のアール寸法R1を20.0mmとしたが、実験条件(2)とは異なり、凹状底部74のアール寸法R2をトップ部a先端のアール寸法r3よりも大きくした。このため、凹状先端部71の当接面72は、トップ部a以外の部位を加工するときには、2点のラッピング加工点A1、A2を形成するが、トップ部aを加工するときには、底当たりとなるのでラッピング加工点を1点しか形成しない。当接面72の断面形状は、トップ部a以外の部位を加工するときには、角度θが90度よりも大きい角度を形成するものとした。
【0039】
実験条件(5)で使用したシューは、実験条件(1)〜(4)とは異なり、凸シューである。凸シューの外周をなす凸状円弧部のアール寸法R1を20.0mmとした。凸シューであるので、ラッピング加工点は常に1点である。
【0040】
図6(B)を参照して、実験条件(3)の下では、フィルム11の巻き込み現象Cが発生しなかったり、発生したりする不安定な状態であった。フィルム11の巻き込みが生じないときには、要求される面粗度を得られたが、フィルム11の巻き込みが生じたときには、前加工面が残ってしまい、要求される面粗度を得ることができなかった。
【0041】
実験条件(4)の下では、フィルム11の巻き込みが生じなかったが、凹状底部74のアール寸法R2>トップ部a先端のアール寸法r3としたことにより、トップ部aの先端では1点当たりとなってしまい、要求される面粗度を安定して得ることができなかった。
【0042】
実験条件(5)の下では、ラッピング加工点が常に1点である凸シューを用いたので、2点のラッピング加工点が形成される場合に比べると、ラッピング加工に関与する作用砥粒数が半減する。このため、同じ加工時間では、要求される面粗度を安定して得ることができなかった。
【0043】
これに対して、実験条件(1)および(2)の下では、カムロブ部61の回転位置に拘わらず、常に、押付け点B1、B2における接線T1、T2同士がなす角度θ>90度を満たすので、フィルム11の巻き込み現象Cが発生しない安定した状態が得られた。さらに、凹状底部74のアール寸法R2<トップ部a先端のアール寸法r3としたことにより、トップ部aの先端が凹状底部74に底当たりすることがなく、トップ部aを加工するときにおいても2点のラッピング加工点A1、A2が確実に形成される。このため、トップ部aにおいても、要求される面粗度を安定して得ることができた。
【0044】
次に、面粗度の向上の観点からの、凸状円弧部73のアール寸法R1の規定について考察する。
【0045】
加工条件(ワーク回転速度やシュー押付け力など)が一定の下で、加工面65の面粗度を良好に、かつ、短時間で得るためには、加工面65に対するラッピングフィルム11の接触面積を広くし、加工面65に対する単位時間当たりの作用砥粒数を増加させ、ラッピングの仕事量を多くすることが必要である。
【0046】
従来のシューでは、加工面65の面粗度の向上を図る上で、ワーク形状と凸状円弧部73のアール寸法R1との関係は一切考慮されていない。
【0047】
前述したように、シュー70の当接面72、特に凸状円弧部73の断面形状は、押付け点B1、B2における接線T1、T2同士がなす角度θがカムロブ部61の回転位置に拘わらず常に90度よりも大きい角度を形成するように設定してある。本実施形態では、かかる条件に加えてさらに、凸状円弧部73のアール寸法R1は、
(1/2)×Ps≦R1≦Ps
ここに、Ps:シュー70のピッチ寸法(ワークWの回転軸に対して直交する面における凹状先端部71の幅寸法)
なる関係を満たすように定めている。
【0048】
凸状円弧部73のアール寸法R1が面粗度に与える影響を調査する実験を行った。実験は、ピッチ寸法Psが28.6mmであり、凸状円弧部73のアール寸法R1が6.0mm、14.3mm、28.6mm、36.0mmである凹シューを使用した。シューのR1/Psは、それぞれ、約0.21、0.50、1.0、約1.3である。なお、カムロブ部61の回転位置に拘わらず、常に、角度θ>90度を満たすように、各アール寸法R1の中心点OR1を設定した。図7(A)(B)は、それぞれ、凸状円弧部73のアール寸法R1が小さい場合(6.0mm)のシュー形状、凸状円弧部73のアール寸法R1が大きい場合(36.0mm)のシュー形状を示す概念図である。
【0049】
図8は、実験結果を示すグラフである。
【0050】
図8を参照して、R1=6.0mm(R1/Ps=約0.21)およびR1=36.0mm(R1/Ps=約1.3)のシューでは、要求される面粗度を安定して得ることができなかった。
【0051】
凸状円弧部73のアール寸法R1が小さすぎると(図7(A)参照)、ラッピングフィルム11と加工面65との接触面積が極端に減少する。この結果、作用砥粒数が減少してラッピングの仕事量が低下し、面粗度が悪化する。
【0052】
また、凸状円弧部73のアール寸法R1が大きいと(図7(B)参照)、ラッピング加工点A1、A2でのフィルム11と加工面65との接触面積自体は増える。しかしながら、R1が大きくなると、図7(B)に符号Zで示すように、回転するカムロブ部61のトップ部aからベース部dまでがラッピングフィルム11に接触する距離、すなわち、ラッピング加工点A1、A2が変位する距離が短くなる。この結果、作用砥粒数が減少してラッピングの仕事量が低下し、しかも、フィルム11の目詰まりが進行し易くなり、面粗度が悪化する。
【0053】
これに対して、R1=14.3mm(R1/Ps=0.50)およびR1=28.6mm(R1/Ps=1.0)のシューでは、加工面65に対するラッピングフィルム11の接触面積が好適に広くなり、加工面65に対する単位時間当たりの作用砥粒数が増加し、しかも、ラッピング加工点A1、A2が変位する距離Zが確保されてフィルム11の目詰まりが進行し難くなる。その結果、要求される面粗度を安定して、かつ、短時間に得ることができた。
【0054】
上記実験結果より、要求される面粗度を満足するためには、凸状円弧部73のアール寸法R1を、11mm≦R1≦32mmに設定すればよいことがわかった。より好ましく、14.3mm≦R1≦28.6mm、すなわち、(1/2)×Ps≦R1≦Psに設定すればよいことが判明した。
【0055】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0056】
まず、ヘッドストック42とテールストック46との間にカムシャフト60を支持し、カムロブ部61の位置に上下のアーム22、23を移動する。このとき、流体圧シリンダ25は、ピストンロッド26を収縮しており、上アーム22および下アーム23を開位置に保持している。この後、流体圧シリンダ25を作動させてピストンロッド26を伸張し、上下のアーム22、23を閉じる方向に回動する。この閉回動によりラッピングフィルム11は、カムロブ部61の加工面65上にセットされる。
【0057】
上下のアーム22、23を開回動している間に、モータM3を作動して巻取りリール16を回転する。ラッピングフィルム11は、所定量移動し、新規な砥粒面が加工面65上にセットされるようになる。その後、供給リール15近傍に設けられたロック装置をロックして、巻取りリール16を回転すると、ラッピングフィルム11に所定のテンションが付与される。次いで、巻取りリール16近傍のロック装置をロックすると、テンションが付与され弛みのない状態のラッピングフィルム11となる。
【0058】
カムロブ部61をクランプすると、シュー70はワークWクランプ用バネ33の弾発力が付勢されてカムロブ部61に向けて押付けられ、ラッピングフィルム11の砥粒面が加工面65に押付けられる。
【0059】
そして、オシレーションユニット50を作動させてカムシャフト60に軸方向に沿うオシレーションを付与しつつ、回転駆動ユニット40を作動させてカムシャフト60を軸中心で回転すると、シュー70を保持したシュー70ケース28が凹部27の中でカムロブ部61の回転に倣って進退移動しながら、加工面65がラッピング加工される。
【0060】
カムシャフト60は、多数のカムロブ部61を有しているが、ラッピング加工は、これらカムロブ部61に対し一斉に行なわれる。ラッピング加工が完了すると、流体圧シリンダ25を作動させてピストンロッド26を収縮し、上下のアーム22、23を開く方向に回動し、カムシャフト60を取り出し可能な状態とする。カムシャフト60を取り出した後、他のカムシャフト60をセットすれば、同様のラッピング加工を開始することができる。
【0061】
このラッピング加工中において、ワーク形状と凹シュー70のシュー形状との関係を適切なものに設定したので、フィルム11の巻き込み現象Cが発生しない安定した状態が得られ、要求される面粗度を加工面65の全周にわたって安定して得ることができる。さらに、凸状円弧部73のアール寸法R1とシュー70のピッチ寸法Psとの関係も規定したことから、加工面65の面粗度をより一層良好に、かつ、短時間で得ることができる。
【0062】
以上説明したように、実施形態に係るラッピング加工用のシュー70によれば、断面非真円の円弧状の加工面65を有し回転駆動されるワークWに対して、薄肉基材の一の面に砥粒が設けられたラッピングフィルム11を押付けるラッピング加工用のシュー70であって、揺動ピン29を中心に回動自在に保持されるとともに加工面65に向かい合って凹んだ凹状先端部71を有する凹シューから構成され、凹状先端部71は、ラッピングフィルム11の一の面を加工面65に押付けて相互に離間した少なくとも2点のラッピング加工点A1、A2をワークWの回転位置に拘わらず形成する当接面72を有し、当接面72は、ラッピング加工点A1、A2を形成するためにラッピングフィルム11の他の面に接触する少なくとも2点の接触点B1、B2における接線T1、T2同士のなす角度θがワークWの回転位置に拘わらず常に90度よりも大きい角度を形成する断面形状に形成されているので、ワーク形状とシュー形状との関係が適切なものとなり、フィルム11の巻き込み現象Cを防止して適切なラッピング加工を維持でき、要求される面粗度を安定して得ることができる。また、フィルムのクランプ力を必要以上に高める必要がなく、ロック装置などの小型化を図ることができ、また、フィルム巻取り用のモータM3の負荷を低減できる。
【0063】
また当接面72は、加工面65に向かい合う凹みを形成する2つの凸状円弧部73と、2つの凸状円弧部73の端部同士を接続する凹状底部74と、を含み、凹状底部74は、加工面65における曲率半径が最も小さい部位のアール寸法r3よりも小さいアール寸法R2を有する断面形状に形成されているので、少なくとも2点のラッピング加工点A1、A2がワークWの回転位置に拘わらず形成されるため、要求される面粗度を加工面65の全周にわたって安定して得ることができる。
【0064】
また、凸状円弧部73のアール寸法R1は、
(1/2)×Ps≦R1≦Ps
ここに、Ps:シュー70のピッチ寸法(ワークWの回転軸に対して直交する面における凹状先端部71の幅寸法)
なる関係を満たすので、加工面65に対するラッピングフィルム11の接触面積が好適に広くなり、しかも、ラッピング加工点A1、A2が変位する距離Zが確保されてフィルム11の目詰まりが進行し難くなる結果、要求される面粗度を安定して、かつ、短時間に得ることができる。
【0065】
また、ワークWの加工面65は、カムシャフトにおけるカムロブ部61の外周面であるので、カムロブ部61形状とシュー形状との関係が適切なものとなり、フィルム11の巻き込み現象Cを防止し、カムロブ部61に対して好適なラッピング加工を行い得る。
【0066】
また、ワークWの前記加工面65は、カムシャフトにおけるカムロブ部61の外周面であり、曲率半径が最も小さい部位は、カムロブ部61のトップ部aの先端であるので、少なくとも2点のラッピング加工点A1、A2がトップ部aにおいても形成されるため、要求される面粗度をトップ部aにおいても安定して得ることができる。
【0067】
また、ラッピングフィルム11は、非伸縮性でかつ変形可能であるので、このシュー70を用いることにより、断面非真円の円弧状の加工面65を有するワークWに対して、好適なラッピング加工を行い得る。
【0068】
(改変例)
ワークWの加工面65はカムシャフト60のカムロブ部61に限定されるものではなく、断面非真円の円弧状の加工面65を有する限りにおいて、他の種々のワークWに適用できることはいうまでもない。
【0069】
また、ラッピング加工点A1、A2および押付け点B1、B2がそれぞれ2点形成される場合を図示したが、ワーク形状との関係において、3点以上形成される場合であっても、本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラッピング加工用のシューを組み込んだラッピング加工装置を示す概略構成図である。
【図2】ラッピング加工装置に開閉自在に設けられた上下のアームの閉状態を示す概略断面図である。
【図3】上下のアームの開状態を示す概略断面図である。
【図4】本実施形態に係るラッピング加工用のシューを示す図である。
【図5】図5(A)(B)は、シューの断面形状の説明に供する図である。
【図6】図6(A)は、フィルムの巻き込み現象の発生の有無および面粗度に関する実験条件および結果を示す図表、図6(B)は、実験結果を示すグラフである。
【図7】図7(A)(B)は、それぞれ、凸状円弧部のアール寸法が小さい場合のシュー形状、凸状円弧部のアール寸法が大きい場合のシュー形状を示す概念図である。
【図8】凸状円弧部のアール寸法が面粗度に与える影響に関する実験結果を示すグラフである。
【図9】図9(A)は、ラッピング加工されるワークとしてのカムシャフトの一例を示す斜視図、図9(B)は、カムシャフトのカムロブ部における各部位の説明に供する図である。
【図10】ワークの形状との関係を考慮していない対比例に係るシューを用いてカムロブ部をラッピング加工した場合に、フィルムの巻き込み現象が生じた状況を示す概略図である。
【符号の説明】
1…ラッピング加工装置
11…ラッピングフィルム
11a…砥粒面(一の面)
11b…背面(他の面)
29…揺動ピン(所定の軸)
40…回転駆動ユニット
50…オシレーションユニット
60…カムシャフト(ワークW)
61…カムロブ部
65…加工面
70…シュー
71…凹状先端部
72…当接面
73…凸状円弧部
74…凹状底部
a…カムロブ部のトップ部
A1、A2…ラッピング加工点
B1、B2…押付け点(ラッピングフィルムの他の面に接触する当接面上の接触点)
Ps…シューのピッチ寸法
R1…凸状円弧部のアール寸法
R2…凹状底部のアール寸法
r3…加工面における曲率半径が最も小さい部位(カムロブ部のトップ部の先端)のアール寸法
T1、T2…押付け点における接線
θ…押付け点における接線同士のなす角度
W…ワーク
Claims (6)
- 断面非真円の円弧状の加工面を有し回転駆動されるワークに対して、薄肉基材の一の面に砥粒が設けられたラッピングフィルムを押付けるラッピング加工用のシューであって、
所定の軸を中心に回動自在に保持されるとともに前記加工面に向かい合って凹んだ凹状先端部を有する凹シューから構成され、
前記凹状先端部は、前記ラッピングフィルムの前記一の面を前記加工面に押付けて相互に離間した少なくとも2点のラッピング加工点を前記ワークの回転位置に拘わらず形成する当接面を有し、
前記当接面は、前記ラッピング加工点を形成するために前記ラッピングフィルムの他の面に接触する少なくとも2点の接触点における接線同士のなす角度が前記ワークの回転位置に拘わらず常に90度よりも大きい角度を形成する断面形状に形成されていることを特徴とするラッピング加工用のシュー。 - 前記当接面は、前記加工面に向かい合う凹みを形成する2つの凸状円弧部と、前記2つの凸状円弧部の端部同士を接続する凹状底部と、を含み、
前記凹状底部は、前記加工面における曲率半径が最も小さい部位のアール寸法(r3)よりも小さいアール寸法(R2)を有する断面形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のラッピング加工用のシュー。 - 前記凸状円弧部のアール寸法(R1)は、
(1/2)×Ps≦R1≦Ps
ここに、Ps:シューのピッチ寸法(前記ワークの回転軸に対して直交する面における前記凹状先端部の幅寸法)
なる関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載のラッピング加工用のシュー。 - 前記ワークの前記加工面は、カムシャフトにおけるカムロブ部の外周面である請求項1に記載のラッピング加工用のシュー。
- 前記ワークの前記加工面は、カムシャフトにおけるカムロブ部の外周面であり、
前記曲率半径が最も小さい部位は、前記カムロブ部のトップ部の先端であることを特徴とする請求項2に記載のラッピング加工用のシュー。 - 前記ラッピングフィルムは、非伸縮性でかつ変形可能である請求項1に記載のラッピング加工用のシュー。
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