JP4438432B2 - ラッピング加工方法 - Google Patents

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本発明は、ワークの加工面を砥粒付きのラッピングフィルム(以下単にフィルムと称することもある)によりフィルムラッピング加工(以下単にラッピング加工)するラッピング加工方法と、この方法に使用されるハードシューに関する。
たとえば、車両のエンジン部品であるカムシャフトのカムロブ部やジャーナル部あるいはクランクシャフトのジャーナル部やピン部等のような断面円弧状の外周面を有するワークを仕上げ加工する場合は、最近、一面に砥粒が設けられた帯状をした長尺なラッピングフィルムを用いてラッピング加工されている。
このラッピング加工は、ワークの加工面をラッピングフィルムで覆い、対向配置されたシューでフィルムを背面側から加圧し、ラッピングフィルムをワークに押付けた状態でワークに回転を与えると同時にオシレーション(振動)も与え、ラッピングフィルムの砥粒面でワークを加工する超仕上げ加工である(たとえば、特許文献1参照。)。
このようなラッピングフィルムを用いたラッピング加工においては、ワークの軸方向に沿う加工面の形状が中凹状になる傾向がある。ワークに与えられるオシレーションは、帯状をしたラッピングフィルムの幅方向、つまり、ワークの軸方向にワークを往復動させることにより行なうが、ラッピングフィルムの砥粒面に沿ってワークを往復動させると、この砥粒面は、往復動するワークのエッジ部からダメージを受けて砥粒が早く摩耗したり剥離することになる。このような砥粒の摩耗や剥離は、ワークのエッジ部がラッピングフィルムの中央部より外側縁部で往復動するので、ラッピングフィルムの中央部より両外側縁部で生じ、この結果、ラッピングフィルム中央部での作用砥粒数より両外側縁部での作用砥粒数が少なくなり、ワークの加工面の除去量が両端部に比べて中央部が相対的に増加し、ワークの軸線方向に沿う加工面の形状が略中凹形状になる。
この略中凹形状は、顕微鏡などにより拡大視すれば明らかであるが、実際には、所定の曲率半径を有するきれいな円弧ではなく、比較的大きな凹部間に比較的短い凸部が存在する凹凸形状である。
このような凸部のある中凹形状では、加工面に要求される所望の真直度や面粗度が得られない。特に、自動車用エンジンの動弁システムにおける、カムシャフトにより直接バルブリフターを作動させる直動式のものでは、カムシャフトとバルブリフターとの間に作用する摩擦力が、燃費に直接影響することから、この摩擦力の低減が極めて重要であるが、最も摩擦力が発生するカムロブ部のトップ部付近が、前記凸部のある中凹形状となると、この凸部が平滑なバルブリフターに当接し、局部的に面圧が上がり、摩擦力が増大し、より円滑な作動が期待できない虞がある。
このため、前記ラッピングフィルムにより超仕上げ加工を行なう前に、カムノーズ部付近を逆に中凸状、いわゆるクラウニング形状に成形することもあるが、このようなクラウニング形状に成形する加工は、別途砥石を使用する設備が必要となり、コスト的な面で好ましくない。
このようなクラウニング形状に成形する加工を、ラッピングフィルムによるラッピング加工で行なうことも考えられるが、ラッピング加工は、一般に単位時間当たりの除去量が少なく、加工時間が長くなり、生産性が低減し、コスト的に不利となることから、実際的でないという問題がある。
特開平7−237116号公報 (図1、図2参照)
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、ラッピングフィルムを用いてラッピング加工するとき、ラッピングフィルムをワークの加工面に押し付けるシューに所定形状のハードシューを用い、短時間でワークの加工面をクラウニング形状に形成するラッピング加工方法と、このラッピング加工方法に使用されるハードシューを提供することを目的とする。
かかる目的を達成する第1の発明は、断面非真円の円弧状をしたワークの加工面にクラウニング部を形成するラッピング加工方法であって、前記ワークの加工面を、薄肉基材の一面に砥粒が設けられたラッピングフィルムにより覆い、先端部が前記ワークの軸方向で所定の曲率半径の凹形状面を有しかつ前記ワークの軸方向で前記ワークの加工面の幅より大きな幅を有するハードシューにより前記ラッピングフィルムを背面側から押圧し、前記ワークを回転駆動するとともに軸方向にオシレーションすることで前記ワークを加工してクラウニング部を形成することを特徴とするラッピング加工方法である。
第2の発明は、断面非真円の円弧状をしたワークの加工面にクラウニング部を形成するラッピング加工方法に使用され、前記ワークの加工面を覆うラッピングフィルムを背面側から押圧するハードシューであって、先端部が、前記ワークの軸方向で所定の曲率半径の凹形状面を有しかつ前記ワークの軸方向で前記ワークの加工面の幅より大きな幅を有することを特徴とするハードシューである。
発明によれば、断面非真円の円弧状をしたワークの加工面にクラウニング部を、ラッピングフィルムを用いるラッピング加工方法により形成する場合、ワークの加工面を、薄肉基材の一面に砥粒が設けられたラッピングフィルムにより覆い、このラッピングフィルムを背面側から、先端部が前記ワークの軸方向で所定の曲率半径の凹形状面を有しかつ前記ワークの軸方向で前記ワークの加工面の幅より大きな幅を有するハードシューにより押圧した状態で、ワークを回転駆動するとともに軸方向にオシレーションすると、加工面をクラウニング形状に形成でき、しかも、ラッピング加工という一連の流れの中で、ワークの加工面にクラウニング加工を施すことができ、途中で異種作業が入り込まないので、作業能率が向上し、短時間で加工でき、また、付帯設備も不要となり、コスト的に有利となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明するが、まず、本発明方法に係るラッピング加工方法を概説した後、具体的に使用する装置および当該装置を使用するラッピング加工方法を述べる。
<ラッピング加工方法の概要>
図1は本発明方法に係るラッピング加工方法の加工状態を示し、(A)はラッピング加工状態の要部を示す側面図、(B)は図1(A)のB−B線に沿う断面図である。本実施形態では、ワークWとして、図1A,図1Bに示すように、断面非真円の円弧状の加工面を有するもの、たとえば、カムロブ部61を有するカムシャフト60であり、機械加工などにより成形されたものを使用する。
なお、本明細書における「断面非真円の円弧状」とは、回転中心から一の部位までの半径が他の部位までの半径と異なる円弧形状をいい、楕円形状や、図示したカムロブ部61のような卵形状が含まれることはもちろんのこと、外形は円形状であるが回転中心が円中心から偏心したものも含まれる。
このカムロブ部61は、まず、薄肉基材の一面に砥粒が設けられたラッピングフィルム11により覆われた状態でマイクロフィニッシュ加工機にセットされ、当該ラッピングフィルム11を背面側からシュー70により所定の加圧力で押圧する。
ここで使用されるシュー70は、図1Aに示すように、ラッピングフィルム11に当接する側(以下、先端部)の、ワーク回転方向中央に凹部を有するシュー(以下、単に凹シューと称すことがある)であり、支持軸である揺動ピン29を中心として揺動可能に支持されているが、比較的柔軟なソフトシューではなく、固いハードシューである。しかも、このシュー70の先端部の形状は、図1Bに示すように、ワークWの軸方向に所定の曲率半径rの凹形状面とされている。
特に、このハードシュー70は、図1Bに示すように、成形粒子の粒度分布がワークWの軸方向において中央部分Sが密で、両側端部分Sが粗とされている。ハードシュー70は、成形粒子を電着方法により密着することにより構成しているが、成形粒子の粒度分布は、シュー70全体が前記粒度分布を有するものでなく、少なくともシュー70の先端部の表面部分であればよい。
このように形成されたシュー70によりラッピングフィルム11を背面側から押圧した状態で、ワークWを回転駆動する(図1Aの矢印)とともに軸方向にオシレーション(図1Bの白抜き矢印)すると、このオシレーション時に、ワークWのエッジ部がシュー70の両側端部にラッピングフィルム11を介して強力に当るが、この両側端部分Sは、成形粒子の粒度が粗となっているので、ラッピングフィルム11やワークWに対する当りを弱めることができる。
つまり、シュー70が、仮に中央部分Sのみでなく両側端部分Sまでも高密度であれば、クラウニング形状を創成する場合、オシレーション時にシュー70の両側端部がラッピングフィルム11を介してワークWに強力に当り、面圧が高くなり、実質的に砥粒数が増大した状態となり、フィルム切れや、フィルムの背面に滑り止めとして添着されたフィルムバックコートの摩耗などが発生し、フィルムとシュー70との間に滑りが生じ、加工効率が低下する虞がある。しかし、両側端部分Sの粒度を粗とすれば、ラッピングフィルム11を加圧する部分が粗となり、実質的に作用砥粒数が減少した状態となり、エッジ部の当りを弱めることができ、また、フィルム切れやフィルムバックコートの摩耗なども防止でき、加工効率が向上する。
したがって、カムロブ部61の外周面62は、シュー70の形状に沿うように軸方向において中高状となる形状(クラウニング形状)に成形できる。この結果、カムシャフトのカムロブ部61のように、外周面62にクラウニング部の形成が要求されるワークの場合、いわゆるマイクロフィニッシュ加工機のみを使用してクラウニング部を形成する加工ができ、砥石などを用いて加工する付帯設備が不要となり、コスト的に有利となる。
<ラッピング加工装置>
次に、前記方法に使用する具体的なラッピング加工装置について説明する。
図2はラッピング加工装置の概略図、図3は同ラッピング加工装置の上下アーム閉状態を示す概略断面図、図4は同上下アームの開状態を示す概略断面図、図5(A)はラッピング加工されるワークの一例であるカムシャフトを示す斜視図、図5(B)は同カムシャフトのカムロブ部各部位の説明図、図6は本発明に係るラッピング加工方法の第2工程でのラッピング加工状態を示し、(A)はシュー近傍の側面図、(B)は図(A)のB−B線に沿う断面図である。なお、前記図1に示す部材と共通する部材には同一符号を付すこととし、また、説明の便宜上、カムシャフト60の軸線方向(図1において左右方向)をX方向、X方向に対して直交する水平方向(図1において紙面に直交する方向)をY方向、X方向に対して直交する鉛直方向(図1において上下方向)をZ方向とする。
図2〜図4において、ラッピング加工装置1は、非伸縮性でかつ変形可能な薄肉基材の一面に砥粒が設けられたラッピングフィルム11と、ラッピングフィルム11の背面側に配置されラッピングフィルム11の砥粒面をワークWに押付けるラッピング加工用のシュー70と、ワークWを回転駆動する回転駆動ユニット40と、ワークWおよびラッピングフィルム11のうちの少なくとも一方にワークWの軸線方向に沿うオシレーションを付与するオシレーションユニット50と、を有し、回転するワークWの加工面にラッピングフィルム11を押圧しラッピング加工を施している。前記シュー70は、所定の軸を中心に回動自在に保持されるとともにラッピングフィルム11を介して加工面に複数箇所で当接する凹状先端部を有する凹シューから構成されている(図1(A)参照)。
ワークWとしては、図5(A)に示すように、カムシャフト60を挙げることができ、このカムシャフト60におけるカムロブ部61の外周面62が、ラッピング加工を施す加工面となる。
このカムロブ部61は、図5(B)に示すように、ベースサークルをなすベース部d、カムのリフトを定めるトップ部a、トップ部aの両側に連続し、エンジンのバルブを開き始めたり、閉じ始めたりするイベント部b,b、ベース部dからイベント部b,bへのアプローチをなすランプ部c,cの複数の部位を有し、軸心O(回転中心)から加工面までの半径は部位ごとに変化している。また、ベース部dは曲率半径が一定であるが、イベント部b,bはほぼ直線的であるため曲率半径が非常に大きく、トップ部aは曲率半径が比較的小さくなる。このため、カムロブ部61では、トップ部aで最も摩擦力が発生することになるので、本来的にはこのトップ部aがクラウニング形状であればよい。
さらに、ラッピング加工装置1につき詳述する。図2において、前記回転駆動ユニット40は、主軸41を回転自在に支持するヘッドストック42と、主軸41の先端に連結されカムシャフト60の一端を把持するチャック43と、主軸41にベルト44を介して接続される主軸モータMと、カムシャフト60の他端を支持するセンタ45を備えるテールストック46と、を有している。
カムシャフト60は、主軸モータMの回転動がベルト44および主軸41を介して伝達されて回転駆動される。主軸モータMの回転速度を変えることにより、ワーク回転速度が所望の速度に設定される。主軸41には、加工中におけるワークWの回転位置を検出するロータリエンコーダSが取付けられている。
ヘッドストック42およびテールストック46のそれぞれは、Y方向に沿ってスライド移動自在なテーブル47,48上に設けられ、これらテーブル47,48は、X方向に沿ってスライド移動自在なテーブル49上に配置されている。カムシャフト60をヘッドストック42とテールストック46との間にセットしたり、カムシャフト60を加工位置に移動したりするために、各テーブル47,48,49が移動される。
前記オシレーションユニット50は、テーブル49の端面に当接する偏心回転体51と、偏心回転体51を回転駆動するオシレーション用モータMと、を有している。オシレーションユニット50には、テーブル49の端面と偏心回転体51とを常時当接させるためにテーブル49を偏心回転体51に向けて押圧する弾発力を付勢するバネなどの弾性手段52が設けられている。オシレーション用モータMの回転速度を変えることにより、オシレーション速度が所望の速度(たとえば、10Hz)に設定される。
オシレーションの振幅は、オシレーション用モータMの軸心に対する偏心回転体51の偏心量に基づいて定まる。
なお、偏心回転体51の偏心量は、たとえば調整プレート(図示せず)の挿入枚数を変えるなどの公知の手段により調整自在となっている。偏心回転体51の軸には、偏心回転体51の回転位置を検出するロータリエンコーダSが取付けられている。また、図2中の符号「200」は、ラッピング加工装置1の作動を制御するコントローラである。
前記ラッピングフィルム11は、種々のタイプがあるが、本実施形態では、基材が非伸縮性の高い材料、たとえば、板厚が25μm〜130μm程度のポリエステルなどから構成され、この基材の一面には、数μm〜200μm程度の粒径を有する多数の砥粒(具体的には、酸化アルミニウム、シリコンカーバイト、ダイアモンドなどからなる)が接着剤により取付けられている。砥粒は、基材の一面に全面にわたって接着してもよく、また、所定幅の無砥粒領域を間欠的に形成したものであってもよい。基材の他面には、シュー70に対する滑り止めのため、ゴムあるいは合成樹脂等からなる抵抗材料(図示せず)を取付けるバックコーティングか、場合によっては滑り止め加工が施されている。
図3および図4において、ラッピングフィルム11は、供給リール15から引き出され、上アーム22の先端に設けられた一対の第1ガイドローラRと、上アーム22の内方位置に取付けられている第2ガイドローラRと、下アーム23の内方位置に取付けられている第3ガイドローラRと、下アーム23の先端に設けられた一対の第4ガイドローラRなどにガイドされ、巻取りリール16に巻き取られる。巻取りリール16にはモータMが接続されている。モータMを作動し巻取りリール16を回転すると、供給リール15からラッピングフィルム11が順次繰り出される。ラッピングフィルム11の繰り出し量を検出するために、巻取りリール16の軸には、回転量を検出するロータリエンコーダSが取付けられている。供給リール15および巻取りリール16の近傍にはロック装置(図示せず)が設けられ、このロック装置の作動によりフィルム11全体に所定のテンションが付与される。
前記対をなす上アーム22および下アーム23は、シュー70を配置する先端部がZ方向に相対的に開閉自在となるように、支持ピン24に回動自在に支持されている。上アーム22の後端部には、油圧あるいは空気圧などにより作動する流体圧シリンダ25の一端がピン連結され、下アーム23の後端部にはピストンロッド26の先端がピン連結されている。ピストンロッド26を突出すると、上下のアーム22,23は、支持ピン24を中心として先端部が閉じ回動し、図3に示す閉状態となる。一方、ピストンロッド26を後退させると、上下のアーム22,23は、図4に示す開状態となる。上下のアーム22,23の回動は、ラッピングフィルム11と共に行なわれ、閉じ回動によりシュー70がラッピングフィルム11を介してカムロブ部61に当接し、開き回動によりカムロブ部61とシュー70との当接を解除する。
前記シュー70は、ワークWの回転方向中央が凹状とされた凹シューであり、カムロブ部61の加工面とは円弧状の2点での線接触となる。上下のシュー70によりカムロブ部61は4点支持されることから、当該カムロブ部61を安定的に回転させることができる。
シュー70は、揺動ピン29を介してシューケース28に回動自在に保持されている。シューケース28は、上下のアーム22,23の先端部に形成した凹部27の中に、ワークWに対して進退移動自在に収納され、外側面が凹部27の内側面にガイドされながら移動する。シューケース28の背面には、圧縮コイルバネからなるワーククランプ用バネ33が配置され、このバネ33の弾発力でシュー70が付勢され、ラッピングフィルム11を介して加工面に押付けられる。上下の揺動ピン29は、カムシャフト60の軸心Oを通る線上に位置し、シュー押付け力をフィルム11に効率的に作用させている。
ところで、従来のシューは、全体がある一つの材質から構成されていることから、シューの硬さを必要以上に硬くできない。シューの硬さを硬くし過ぎると、良好な面粗度を得にくく、シューの硬さを軟らかくすると、両端部に比べて中央部が僅かに窪んだ、前述の中凹形状になりやすい。シューが軟らかいと、その弾性作用により、カムロブ部61の軸方向のエッジ部にラッピングフィルム11が押付けられ易くなるからである。
そこで、本実施形態に係るシュー70は、図1(B)に示すように、少なくとも先端部側表面のワークWの軸方向での砥粒分布が、中央部が密、両側端部が粗とした、ハードシューが使用されている。このハードシュー70は、ワークの軸方向で曲率半径rを有しているが、この曲率半径rとしては、実験によれば、100mm〜1500mmが好ましいことが判明している。
図7はハードシュー70の曲率半径rと得られるクラウニング量との関係を示すグラフである。クラウニング量として好ましい値が、5μm程度であるため、曲率半径rが100mmより小さいと、クラウニング量が大きくなり過ぎ、除去量も増大し、コスト的に不利となる。また、曲率半径rが1500mmを超えると、実効性のあるクラウニング量を得ることができず、図7から明らかなように、100mm〜1500mmの範囲が好ましいことになる。
一方、別途設けられた装置で使用されるシュー71は、全体がある一つの軟らかい材質から構成された凹シューからなるソフトシューであるが、既に中凸状に形成されたワークを成形するので、成形後のワークが中凹状となる虞はない。
<ラッピング加工方法>
次に、前記ラッピング加工装置を用いるラッピング加工方法は、ハードシューを使用した第1工程と、クラウニング部が形成された後のワークをソフトシューで仕上げ加工する第2工程と、からなっている。第1工程と第2工程は、シューがそれぞれ異なる別の装置を使用するが、装置構成としては同様であるため、第1工程につき詳述し、第2工程は、主としてシューに関してのみ説明する。
ラッピング加工は、まず、ヘッドストック42とテールストック46との間にカムシャフト60をセットする。そして、流体圧シリンダ25を作動し、ピストンロッド26を突出すると、上下のアーム22,23が閉じ回動し、ラッピングフィルム11をカムロブ部61の加工面上にセットする。
上下のアーム22,23が開状態の間に、モータMを作動して巻取りリール16を回転する。ラッピングフィルム11は、所定量移動し、新規な砥粒面が加工面上にセットされる。供給リール15近傍に設けられたロック装置をロックし、巻取りリール16を回転すると、ラッピングフィルム11に所定のテンションが付与され、巻取りリール16近傍のロック装置をロックすると、所定のテンションが付与された弛みのないラッピングフィルム11となる。
カムロブ部61をクランプすると、ハードシュー70がワーククランプ用バネ33に付勢され、カムロブ部61に押付けられ、ラッピングフィルム11の砥粒面が加工面に押付けられる。そして、オシレーションユニット50によりカムシャフト60を軸方向にオシレーションしつつ、回転駆動ユニット40によりカムシャフト60を回転すると、ハードシュー70がカムロブ部61に倣って進退移動しながらラッピング加工が行なわれる。なお、カムシャフト60は、多数のカムロブ部61を有しているが、これらが一斉にラッピング加工される。
前記カムシャフト60は、機械加工が完了した状態のものであり、カムロブ部61の両側端部は略90度のエッジ部を有しており、また、ハードシュー70は、図1Bに示すように、先端部が円弧状をしている。
(第1工程)
このハードシュー70を用いてラッピング加工の第1工程が行なわれるが、この第1工程は、前記概要で述べたものと同様であるが、まず、ハードシュー70の両側端に設けられた「粗」の部分が、ラッピングフィルム11を介してカムロブ部61の両エッジ部と接触する。カムロブ部61は、オシレーションされつつ回転されるので、カムロブ部61の両エッジ部がラッピングフィルム11に強力に当ることになるが、ハードシュー70の「粗」の部分は、成形粒子が少なく、いわば押圧する部分が少ないので、単位時間当たりの除去量もラッピングフィルム11の負担も少なく、ラッピングフィルム11が破損したりあるいはバックコートが摩耗したりすることがなく、両エッジ部を円滑に除去することになる。
次に、ハードシュー70の中央部に設けられた「密」の部分が、ラッピングフィルム11を介してカムロブ部61の外周面と接触する。ハードシュー70の「密」の部分は、押圧する部分が多いので、単位時間当たりの除去量が多く、加工時間を短縮できる。また、この円弧状をしているハードシュー70では、中央部は、カムロブ部61のエッジ部が当りにくい部分でもあることから、オシレーションによりカムロブ部61のエッジ部が移動して来ても、砥粒が受けるダメージは極めて少ない。
この結果、作用砥粒数について考察すれば、中央部と両側端部がほぼ同等になり、両端部に比べて中央部が相対的に増加することもなく、カムロブ部61の加工面は、円弧状をしているハードシュー70の形状に沿った形に成形され、両エッジ部が円弧状に切除されたクラウニング部が形成される。
この第1工程が完了した時点でのカムシャフトは、ラッピング加工という一連の作業で成形されるので、作業能率が向上し、短時間で成形でき、また、付帯設備も不要となるので、コスト的に有利となる。
(第2工程)
次に、第2工程を図6について説明する。第2工程は、第1工程でクラウニング形状が創成されたワークWに対しラッピング加工を施し、クラウニング部62aを所定の面粗度に仕上げる工程である。クラウニング部が形成されたカムシャフト60は、第1工程とは異なる別途設けられたラッピング加工装置にセットされ、仕上げ加工が施されるが、セット後、ラッピングフィルム11を背面側からシュー71により所定の加圧力で押圧し、ワークWを回転駆動する(図6Aの矢印)とともに軸方向にオシレーション(図6Bの白抜き矢印)しつつ、シュー71による仕上げ加工が行なわれる。
仕上げ用ラッピング加工装置で使用されるシュー71は、前述したハードシューではなく、比較的柔軟なソフトシューであり、先端部側の形状も凹形状ではなく、図6Bに示すように、先端部の面がワークWの軸方向に直状に伸びる形状(以下、単に平面形状)を有する凹シューである。
このソフトシュー71によりラッピングフィルム11を背面側から押圧すると、ソフトシュー71は、弾性変形量も大きいので、ラッピングフィルム11を介してカムロブ部61と接触すると、カムシャフト60のクラウニング部に沿った状態になる。
したがって、加工面に対するラッピングフィルム11の接触面積が従来よりも広くなり、ワークWに対する単位時間あたりの作用砥粒数は増大し、砥粒による加工面の単位時間当たりの除去量が増加することになり、カムロブ部61がオシレーションされつつ回転されると、加工面は、広範囲でラッピング加工され、短時間で加工され、クラウニング部であっても良好な面粗度に安定して仕上げることができる。特に、予めラッピング加工によりクラウニング部62aを形成した後に、同様のラッピング加工により仕上げ加工を施せば、一連のラッピング加工を行なう設備を用いて加工ができるので、作業性が向上し、コスト的にきわめて有利で、実用性が大である。
なお、ソフトシュー71を使用すると、トップ部aがシュー71に入り込む場合あるいはシュー71から抜け出る際の衝撃も吸収され、カムシャフト60を高速回転しても、シュー71とワークWが離反せず、より円滑な加工が可能となり、この点からも加工時間の短縮が図られる。
この結果、クラウニング部62aが形成されたカムシャフト60であっても、ソフトシュー71がクラウニング部62aに沿った形状となり、これによりカムロブ部61の加工面に対するラッピングフィルム11の接触面積が広くなり、砥粒による加工面の単位時間当たりの除去量が増加し、加工面は、良好な面粗度に仕上げることができる。
以上説明したように、本実施形態に係るラッピング加工方法によれば、ワークWに対してラッピングフィルム11を押付けるハードシュー70を、ワークWの軸方向に所定の曲率半径rを有する凹状先端部とし、成形粒子の密度を両側端が「粗」、中央が「密」とされた、回動自在の凹シューとしたので、ワークWのエッジ部分によるラッピングフィルム11への悪影響を防止し、ラッピング加工によりクラウニング部62aを形成できる。また、クラウニング部62aが形成されたワークWは、ラッピングフィルム11がソフトシュー71により押付けられるので、クラウニング部62aも、短時間に良好な面粗度に仕上げることができる。
<実施例>
本発明に係るラッピング加工方法と従来の方法によりカムシャフトをラッピング加工した場合の、カムロブ部のトップ部につき、形状と面粗度とを比較検討した。本発明方法では、第1工程は、厚さ30μmのラッピングフィルムを使用し、シューとしては、成形粒子を表面の中央部が「密」に、表面の両側端部が「粗」となるように電着し、曲率半径rが100mmの凹形状のハードシューを使用した。このハードシューによりラッピングフィルムをカムシャフトのカムロブ部に押し付けた状態で、カムシャフトを、回転数150rpmで回転しつつ、500回/分、幅2mmでオシレーションした。
次に、第2工程は、厚さ15μmのラッピングフィルムを使用し、シューとしては、先端部が平面形状であるが、ワークWの回転方向の面が凹状とされた凹状ソフトシューを使用した。このラッピングフィルムをソフトシューによりクラウニング部が形成されたカムロブ部に押し付けた状態で、カムシャフトを回転数180rpmで回転しつつ、500回/分、幅2mmでオシレーションした。
図8(A)は本発明方法により成形したトップ部の形状と、面粗度状態を示し、図8(B)は従来方法により成形したトップ部の形状と、面粗度状態を示す図である。本発明方法により成形したものは、図8(A)に多少誇張して示すように、トップ部に滑らかな中高状のクラウニング部が形成され、このクラウニング部の高さは5μmであった。これに対し、従来の方法により通常のハードシューである、凹シューを使用して、前記と同様の条件で加工した場合、図8(B)に多少誇張して示すように、短い凸部を有する略中凹状となった。両者の面粗度に関しては、同等の結果であった。
この結果から明らかなように、本発明方法では、所望の高さを有しかつ良好な面粗度を有するクラウニング部を備えたカムシャフトをラッピング加工のみによりを形成できることになり、このカムシャフトをエンジンに使用すると、バルブリフターとの間の面圧や摩擦力が低下し、極めて円滑に作動した。
本発明は、最終的にラッピング加工により仕上げ成形するカムシャフトのカムロブ部を、砥石などの付帯設備を使用することなく、ラッピング加工によりカムロブ部にクラウニング形状を創成し、短時間に所望の面粗度を有する最終製品に仕上げることができ、自動車用エンジンのカムシャフトなどの成形加工に適している。
本発明のワーク成形方法による加工状態を示し、(A)はラッピング加工状態の要部を示す側面図、(B)は図(A)のB−B線に沿う断面図である。 ラッピング加工装置の概略図である。 同ラッピング加工装置の上下アーム閉状態を示す概略断面図である。 同上下アームの開状態を示す概略断面図である。 (A)はラッピング加工されるワークの一例であるカムシャフトを示す斜視図、(B)は同カムシャフトのカムロブ部各部位の説明図である。 本発明によるラッピング加工方法の第2工程での加工状態を示し、(A)はシュー近傍の側面図、(B)は図(A)のB−B線に沿う断面図である。 ハードシューの曲率半径とクラウニング量との関係を示すグラフである。 成形されたクラウニング部の形状と、面粗度状態を示す図である。
符号の説明
11…ラッピングフィルム、
40…回転駆動ユニット、
50…オシレーションユニット、
60…カムシャフト、
61…カムロブ部、
62…カムロブ部の外周面(加工面)、
62a…クラウニング部、
70…ハードシュー、
71…ソフトシュー、
r…曲率半径、
W…ワーク。

Claims (7)

  1. 断面非真円の円弧状をしたワークの加工面にクラウニング部を形成するラッピング加工方法であって、
    前記ワークの加工面を、薄肉基材の一面に砥粒が設けられたラッピングフィルムにより覆い、
    先端部が、前記ワークの軸方向で所定の曲率半径の凹形状面を有しかつ前記ワークの軸方向で前記ワークの加工面の幅より大きな幅を有するハードシューにより前記ラッピングフィルムを背面側から押圧し、
    前記ワークを回転駆動するとともに軸方向にオシレーションすることで前記ワークを加工してクラウニング部を形成することを特徴とするラッピング加工方法。
  2. 前記ハードシューにより前記ラッピングフィルムを押圧し、前記ワークの加工面にクラウニング部を形成した後、
    このクラウニング部が形成されたワークの加工面を、ソフトシューによりラッピングフィルムを介して押圧しラッピング加工を施すことを特徴とする請求項1に記載のラッピング加工方法。
  3. 前記ソフトシューは、少なくとも前記ラッピングフィルムを押圧する面が、前記ワークの軸方向で平面形状となっていることを特徴とする請求項2に記載のラッピング加工方法。
  4. 前記ハードシューおよびソフトシューのラッピングフィルムを押圧する面は、前記ワークの回転方向の断面形状が凹状の凹シューである請求項3に記載のラッピング加工方法。
  5. 前記ハードシューは、前記曲率半径が100mm〜1500mmである請求項1,2,4のいずれかに記載のラッピング加工方法。
  6. 前記ハードシューは、少なくともラッピングフィルムを押圧する面での成形粒子の粒度分布が、前記ワークの軸方向中央部が密、両側端部が粗としたことを特徴とする請求項1,2,4,5のいずれかに記載のラッピング加工方法。
  7. 前記ワークは、断面非真円の円弧状の外周面を有するカムロブ部を1つないし複数個備えたカムシャフトであり、先端部が、前記カムロブ部の軸方向で所定の曲率半径の凹形状面を有しかつ前記ワークの軸方向で前記ワークの加工面の幅より大きな幅を備えたハードシューにより前記ラッピングフィルムを背面側から押圧し、前記カムロブ部を回転駆動するとともに軸方向にオシレーションしつつ当該カムロブ部の外周面をクラウニング形状に形成することを特徴とする請求項1に記載のラッピング加工方法。
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