JP4258427B2 - ラッピング加工装置とラッピング加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークの加工面を砥粒付きのラッピングフィルム(以下単にフィルムと称することもある)によりフィルムラッピング加工(以下単にラッピング加工)するラッピング加工装置とラッピング加工方法に関する。
例えば、車両のエンジン部品であるカムシャフトのカムロブ部やジャーナル部あるいはクランクシャフトのジャーナル部や揺動ピン部等のような断面円弧状の外周面を有するワークを仕上げ加工する場合は、最近、一面に砥粒が設けられた帯状をした長尺なラッピングフィルムを用いてラッピング加工している。
このラッピング加工は、ワークの加工面をラッピングフィルムで覆い、先端部の形状がワークの回転方向で中凹状をしたシューによりラッピングフィルムを背面側から加圧し、ラッピングフィルムをワークに押付けた状態でワークに回転を与えると同時に、ワークの軸方向にオシレーション(振動)し、ラッピングフィルムの砥粒面でワークを加工する超仕上げ加工である(例えば、下記特許文献1参照。)。
このようなラッピング加工では、ワークの軸方向に沿う加工面の形状が中凹状になる傾向がある。ワークを軸方向に往復動させることによりオシレーションすると、ラッピングフィルムの砥粒面は、往復動するワークのエッジ部からダメージを受けて砥粒が早く摩耗したり剥離することになる。砥粒の摩耗や剥離は、ワークのエッジ部が当るラッピングフィルムの両外側縁部で生じ、ラッピングフィルムの両外側縁部での作用砥粒数が中央部の作用砥粒数より少なくさせる。この結果、ワークの加工面の除去量が両端部に比べて中央部が相対的に増加し、ワークの軸線方向に沿う加工面の形状が略中凹形状になる。
ワーク加工面の中凹形状は、顕微鏡などにより拡大視すると、所定の曲率半径を有するきれいな円弧ではなく、比較的大きな凹部間に小さい凸部が複数存在する凹状であり、加工面に要求される所望の真直度や面粗度を得ることはできない。
特に、カムシャフトにより直接バルブリフターを作動させる直動式の動弁システムでは、カムシャフトとバルブリフターとの間に作用する摩擦力が、燃費に直接影響することから、摩擦力の低減が極めて重要であるが、最も摩擦力が発生するカムロブ部のトップ部付近が、前記小さい凸部を有する中凹形状となると、小さい凸部が平滑なバルブリフターに当接し、局部的に面圧が上がり、摩擦力が増大し、より円滑な作動が期待できない虞がある。
このため、ラッピングフィルムにより超仕上げ加工を行なう前に、カムノーズ部付近を逆に中凸状、いわゆるクラウニング形状に成形することもあるが、このようなクラウニング形状に成形する加工は、別途砥石を使用する設備が必要となり、コスト的な面で好ましくない。
そこで、最近では、シューの先端部の形状を、ワークの回転方向で中凹状とすると共に、ワーク軸方向で円弧状凹形状とし、シュー先端部の円弧状凹形状に沿うようにワークの加工面を成形し、クラウニング形状にすることもある。
しかし、ワーク軸方向形状が円弧状凹形状のシューを使用すれば、ラッピングフィルムの外側縁部には、オシレーション時に往復動するワークのエッジ部より過大な面圧が掛かり、ラッピングフィルムの砥粒の摩耗や剥離が生じる。また、シューに関しても、ラッピングフィルムとの擦れによる摩耗や、荷重による変形を受け、所定の中凹形状を維持できず、ワークの面粗度を悪化させたり、頻繁に交換する必要が生じ、製品自体のコストが高くなる。
さらに、ラッピング加工装置では、シューをシューケース内でワークの回転方向に揺動可能に支持ピンにより支持する場合があるが、シューと支持ピンの間や、シューとシューケースの間に、適度なクリアランスが設ける必要がある。
しかし、超精密な仕上げ加工では、クリアランス自体がガタの原因になる虞がある。一方、クリアランスを少なくするため、シューと支持ピンや、シューとシューケースを、材質同士(例えば、金属と金属)で接触させると、オシレーション時に、ワークの軸方向でのシューの変位が規制されることになり、前述のようにワークの加工面が中凹状になり易くなる。
特開平7−237116号公報(図1、図2参照)
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、ラッピング加工時のシューおよびラッピングフィルムの劣化を防止し、短時間でワークの加工面を良好な中凸形状に成形するラッピング加工装置と、ラッピング加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るラッピング加工装置は、断面非真円の円弧状をしたワークの加工面を、薄肉基材の一面に設けられた砥粒によりラッピング加工を施すラッピングフィルムと、前記ワークを回転駆動する回転駆動手段と、前記ラッピングフィルムの背面側に配置されたシューと、当該シューを前記ラッピングフィルムを介して前記ワークに押付けかつ該シューが少なくとも前記ワークの回転方向に揺動可能に支持するシュー支持手段と、を有し、前記ワークを軸方向にオシレーションしつつ前記ワークの加工面をラッピング加工するラッピング加工装置であって、前記シュー支持手段は、前記シューを前記ワークの軸方向にも揺動可能に支持し、前記シューは、先端部の断面形状が前記ワークの回転方向で中凹状で、かつ、前記ワークの軸方向で円弧状凹形状としたことを特徴とする。
かかる目的を達成する本発明に係るラッピング加工方法は、断面非真円の円弧状をしたワークの加工面を、薄肉基材に砥粒が設けられたラッピングフィルムにより覆い、前記ワークの回転方向に揺動可能に支持されかつ先端部の形状が前記ワークの回転方向に中凹状で、かつ、前記ワークの軸方向で円弧状凹形状とされたシューにより前記ラッピングフィルムを背面側から押圧し、前記ワークを回転駆動するとともに軸方向にオシレーションすることにより前記ワークの加工面をラッピング加工するラッピング加工方法であって、前記ワークのオシレーションに伴ない前記シューをオシレーション方向に揺動させつつ前記ワークの軸方向の加工面を中凸状に成形することを特徴とする。
上記のように構成した本発明では、シュー自体がワークのオシレーション方向にも揺動可能に支持されているため、ラッピングフィルムの砥粒面が往復動するワークのエッジ部からダメージを受けにくく、砥粒の摩耗や剥離が生じることが大幅に低減することになり、ワークの軸線方向に沿う加工面形状を良好な中凸形状に成形することができる。
また、先端部の断面形状がワークの回転方向で中凹状、ワークの軸方向で円弧状凹形状のシューを揺動可能に支持すると、ワークをオシレーションしても、ワークの片当たりを抑制でき、ラッピングフィルムの損傷や剥離による劣化、シューの摩耗も防止でき、ワークのエッジ部を円滑に加工し、ワークに対し中凸形状の付与が容易に可能となる。
シューの支持も、ワークの回転方向に対し直交する方向に揺動可能に弾性支持したり、あるいは所定の部位に弾性体を設ければ、オシレーション時にシューに生じるガタが抑制され、ワークの軸線方向に沿う加工面に関し良好な中凸形状が得られ、その形状精度の劣化も抑制でき、形状品質も安定させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の実施形態に係るラッピング加工装置の概略図、図2は図1の2−2線に沿う概略断面図で、同ラッピング加工装置の上下アーム閉状態を示し、図3は同上下アームの開状態を示す概略断面図、図4は本実施形態のワークを示し、(A)は同ワークの斜視図、(B)は同ワークの要部説明図である。なお、ワークの軸線方向(図1で左右方向)をX方向、X方向に直交する水平方向(図1で紙面直交方向)をY方向、X方向に直交する鉛直方向(図1で上下方向)をZ方向と定義する。
図1,2においてラッピング加工装置1について概説すれば、非伸縮性でかつ変形可能な薄肉基材の一面に砥粒が設けられたラッピングフィルム11と、ラッピングフィルム11の背面側に配置され、先端部の形状がワークWの回転方向に中凹状とされたシュー3(以下、凹シュー3)と、凹シュー3がラッピングフィルム11の砥粒面をワークWに押付け、かつ凹シュー3が少なくともワークWの回転方向に揺動可能となるように支持するシュー支持手段2と、ワークWを回転駆動する回転駆動手段40と、ワークWおよびラッピングフィルム11のうちの少なくとも一方にワークWの軸線方向に沿うオシレーションを付与するオシレーションユニット50と、を有しており、ラッピングフィルム11、凹シュー3およびシュー支持手段2は、ワークWであるカムシャフト60の軸線方向に複数設けられた各カムロブ部61を個々にラッピング加工するように設けられている。
なお、ワークWは、図4Aに示すように、カムシャフト60を挙げることができ、このカムシャフト60におけるカムロブ部61が加工面となる。カムロブ部61は、図4Bに示すように、全体的には、略卵状をした非真円の円弧状の周面を有しており、ベースサークルをなすベース部d、カムのリフトを定めるトップ部a、トップ部aの両側に連続し、エンジンのバルブを開き始めたり、閉じ始めたりするイベント部b,b、ベース部dからイベント部b,bへのアプローチをなすランプ部c,cの複数の部位を備え、軸心O(回転中心)から加工面までの半径は部位ごとに変化している。
ベース部dは曲率半径が一定であるが、イベント部b,bはほぼ直線的であるため曲率半径が非常に大きく、トップ部aは曲率半径が比較的小さくなる。このため、カムロブ部61では、トップ部aで最も摩擦力が発生することになるので、本来的にはトップ部aがクラウニング形状であればよい。
ここに、「断面非真円の円弧状」とは、回転中心から一の部位までの半径が他の部位までの半径と異なる円弧形状をいい、楕円形状や、図示したカムロブ部61のような卵形状が含まれることはもちろんのこと、外形は円形状であるが回転中心が円中心から偏心したものも含まれる。
さらにラッピング加工装置1につき詳述する。図1において、回転駆動手段40は、主軸41を回転自在に支持するヘッドストック42と、主軸41の先端に設けられかつワークWであるカムシャフト60の一端を把持するチャック43と、主軸41にベルト44を介して連結された主軸モータMと、カムシャフト60の他端を支持するセンタ45を備えたテールストック46と、を有している。
カムシャフト60は、主軸モータMの回転がベルト44および主軸41を介して伝達され、主軸モータMの回転速度を変えることにより、ワーク回転速度が所望の速度に設定され、加工中におけるワークWの回転位置は、主軸41に取り付けられたロータリエンコーダSにより検出される。ヘッドストック42とテールストック46は、それぞれY方向に沿ってスライド移動自在なテーブル47と48上に設けられ、これらテーブル47、48は、X方向に沿ってスライド移動自在なテーブル49上に載置されている。
オシレーションユニット50は、テーブル49の端面に当接する偏心回転体51と、偏心回転体51を回転駆動するオシレーション用モータMと、テーブル49の端面を偏心回転体51に常時当接させるバネなどの弾性手段52と、を有している。
オシレーションの速度Voは、モータMの回転速度を変えることにより所望の速度(たとえば、10Hz)に設定され、振幅は、オシレーション用モータMの軸心に対する偏心回転体51の偏心量に基づいて設定される。本実施形態では、偏心量は約1mm程度であり、オシレーションの振幅は約2mm程度である。なお、偏心回転体51の偏心量の調整は、例えば調整プレート(図示せず)の挿入枚数を変えるなどの公知の手段を併用してもよい。オシレーションに伴うカムシャフト60のX方向位置の変化は、偏心回転体51の回転位置を検出するロータリエンコーダSを偏心回転体51の軸に取付け、検出する。
ラッピングフィルム11には、種々のタイプがあるが、本実施形態では、基材が非伸縮性の高い材料、例えば、板厚が25μm〜130μm程度のポリエステルなどから構成され、この基材の一面には、数μm〜200μm程度の粒径を有する多数の砥粒(具体的には、酸化アルミニウム、シリコンカーバイド、ダイアモンドなどからなる)が接着剤により設けられている。基材の他面には、凹シュー3との滑りを防止するため、ゴムあるいは合成樹脂等の抵抗材料(図示せず)をバックコーティングするか、あるいは滑り止め加工を施す。
ラッピングフィルム11は、図2,3に示すように、供給リール15から引き出され、上アーム22の先端に設けられた一対の第1ガイドローラRと、上アーム22の内方位置に取り付けられている第2ガイドローラRと、下アーム23の内方位置に取り付けられている第3ガイドローラRと、下アーム23の先端に設けられた一対の第4ガイドローラRなどにガイドされ、巻取りリール16に巻き取られる。
巻取りリール16にはモータMが連結され、モータMを作動し巻取りリール16を回転すると、供給リール15からフィルム11が順次繰り出される。フィルム11の繰り出し量は、巻取りリール16の軸に取付けられたロータリエンコーダSにより回転量を検出することにより行なう。なお、フィルム11のテンションは供給リール15および巻取りリール16の近傍に設けられたロック装置(図示せず)の作動により付与される。
シュー支持手段2は、図2,3に示すように、上下のアーム22、23の先端部に設けられたシュー3をラッピングフィルム11を介してワークWであるカムロブ部61に押付けると共にワークWの回転方向に揺動可能に支持している。
対をなす上アーム22と下アーム23は、支持ピン24を中心としてZ方向に相対的に開閉自在とされ、上アーム22の後端部には、油圧あるいは空圧などにより作動する流体圧シリンダ25の一端がピン連結され、下アーム23の後端部にはロッド26の先端がピン連結されている。
流体圧シリンダ25によりロッド26を伸ばすと、上下のアーム22、23は、図2に示す閉状態となり、縮めると、図3に示す開状態となる。上下のアーム22、23の支持ピン24を中心とする回動は、ラッピングフィルム11と共に行なわれ、閉じ回動により凹シュー3がラッピングフィルム11を介してカムロブ部61に当接され、開き回動によりカムロブ部61と凹シュー3との当接が解除される。
図5はシュー支持手段の要部を示す概略断面図、図6は図5の6−6線に沿う断面図、図7はシューの揺動状態を示す概略断面図、図8は支持孔31の変形例を示す概略断面図である。なお、図5,6においては、理解し易さを考慮し、凹シュー3、ラッピングフィルム11およびワークW相互は離間して示している。
シュー支持手段2は、図2、図3に示すように、アーム22、23の先端部に設けられた凹部27内で昇降変位するシューケース28を有し、シューケース28内には凹シュー3が揺動ピン29を中心としてワークWの回転する方向に揺動可能に支持されている。
なお、シューケース28は、モータ駆動されるカムによりばね付勢された押圧棒を昇降させる移動手段(不図示)により凹部27内で昇降変位するようにしてもよい。この場合には、前記揺動ピン29は、各アーム22、23と長孔嵌合となる。
凹シュー3は、例えば、金属、セラミック、硬質ウレタン樹脂等により構成されているが、ワークWと接触する側、つまり先端部側の形状は、ワークWの回転方向で中凹状とされているのみでなく、ワークWの軸方向では、図6に示すように、円弧状凹形状とされている。
さらに詳述すれば、凹シュー3の先端部の形状において、ワークWの回転方向の形状は、中央に凹状部分3bが形成され、凹状部分3bと滑らかに連続するように、揺動ピン29を通る中心線を対称軸として左右対称の断面凸状の円弧面3aが形成されている。したがって、各凹シュー3がカムロブ部61の加工面に押し付けられると、フィルム11を介してではあるが、カムロブ部61の加工面とはそれぞれ2点での線接触となり、上下の凹シュー3の4点でカムロブ部61と接することになり、カムロブ部61は安定的に回転することになる。なお、本明細書では、凹シュー3がフィルム11を介してワークWの加工面と間接的に当接することを「接触」と略称する。
一方、ワークWの軸方向の先端部の形状は、ワークWに形成する中凸状に対応する所定の曲率半径rを有する円弧状凹形状とされている。この凹シュー3の幅は、ワークWが軸方向にオシレーションしても凹シュー3から逸脱しないように、左右のオシレーション幅を考慮して決定されている。つまり、ワークWの幅wに左右のオシレーション幅wを加えた程度とされている。
凹シュー3は、シューケース28内でワークWの回転方向に揺動可能に支持されているが、本実施形態では、さらに、凹シュー3が、シューケース28内でワークWの回転方向に対し直交する方向(簡単のため、「軸方向」あるいは「オシレーション方向」と称することもある)にも揺動可能となるように支持されている。
この支持方法としては、例えば、支持ピン29が挿通する凹シュー3の支持孔31を、中心部より外方に向ってテーパ状に拡開して形成し、凹シュー3がワークWの回転方向に対し直交する方向にも揺動可能とる。
このようにすれば、凹シュー3がワークWの回転に追従して揺動するのみでなく、揺動ピン29の軸線に対し傾斜するように揺動するので、ワークWのオシレーションに追随し傾斜する。例えば、図7に示すように、ワークWが右方向にオシレーションされると、凹シュー3は、中心線O−Oに対し傾斜角αとなるように左傾斜し、逆に、ワークWが左方向にオシレーションされると、凹シュー3は、中心線O−Oに対し傾斜角βとなるように右傾斜することになる。
したがって、機械加工が完了したままの、カムロブ部61の両側端部が略90度のエッジ部を有するワークWであっても、オシレーション時にワークWのエッジ部がラッピングフィルム11の砥粒面に激突することはなく、その力は凹シュー3の傾斜変位により逃され、ラッピングフィルム11がワークWからダメージを受けにくく、砥粒面での砥粒の摩耗や剥離も生じることなくラッピング加工が行なわれる。
また、ワークWが左右いずれの方向にオシレーションされても、凹シュー3は、揺動ピン29を中心に揺動し、しかも凹シュー3の先端部の形状が円弧状凹形状とされているので、ワークWのエッジ部は凹シュー3の先端部に、激突せず、いわば徐々に当ることになるので、エッジ部は徐々に削り取られることになる。
したがって、ワークWの軸線方向に沿う加工面形状は、オシレーション方向の揺動変位により中凸形状、つまり、クラウニング形状に成形し易くなる。
ただし、支持孔31の形状は、図8に示すように、内径が最も小さい中央部分から両端部に向って内径が円弧状に大きくなるようにしてもよい。このようにすれば、シュー170がオシレーション方向により滑らかに揺動し易くなる。
しかし、単に外方に向って拡開する支持孔31のみであれば、凹シュー3にはガタが生じる虞もあるので、図6に示すように、シューケース28と凹シュー3のオシレーション方向側の端面との間に弾性体32を設けることが好ましい。弾性体32としては、例えば、天然ゴム、あるいはウレタン樹脂、PVA(Polyvinyl Alcohol)等を使用することができるが、いずれにしても耐油性、耐水性に優れた特性を有するものが好ましい。
弾性体32の介装によりオシレーション時に凹シュー3に生じるガタが抑制され、ワークのオシレーション方向の加工面が良好な中凸形状となり、形状品質も安定する。
ただし、弾性体32の表面が摩擦抵抗の大きいものであれば、凹シュー3が円滑に揺動しない虞もあるので、弾性体32若しくは弾性体32が当接するシューケース28内面には低摩擦係数の皮膜34、例えば、DLC(Diamond Like Carbon)などを設けることが好ましい。
なお、上記モータM、M、M、MおよびロータリエンコーダS、S、Sは、CPUやメモリを主体とするコントローラ100に接続されている。コントローラ100は、ロータリエンコーダS、S、Sの検出結果を監視しつつ、モータM、M、M、Mを制御し、ラッピング加工装置1の加工時および加工停止時の各構成の動作を制御している。
次に、作用を説明する。
まず、各カムロブ部61に対応する両押圧アーム22,23がそれぞれ開の状態で、供給リール15近傍に設けられたロック装置をロックし、モータMを作動すると、巻取りリール16が回転してラッピングフィルム1が所定量移動することになり、新規な砥粒面のラッピングフィルム1が、所定のテンションを付与されてセットされる。巻取りリール16近傍のロック装置をロックすると、ぴんと張った状態のラッピングフィルム1となる。
この状態でヘッドストック42とテールストック46との間にワークWであるカムシャフト60をセットし、流体圧シリンダ25を作動すると、両押圧アーム22,23は閉じ、ラッピングフィルム1は、ワークWの各カムロブ部61上にセットされ、その砥粒面が両凹シュー3により所定の押付け力でワークWの加工面である各カムロブ部61に押付けられる。
モータMを作動すると、ワークWが回転し、各加工面は、ラッピングフィルム1の砥粒面によりラッピング加工される。また、モータMを作動すると、偏心回転体51が弾性手段52の弾発力に抗して回転し、テーブル49をX方向に往復動させ、ワークWをX方向にオシレーションする。
このようにワークWを軸中心に回転すると、ワークWに押し付けられている凹シュー3は、非真円の円弧状の周面を有するカムロブ部61に倣って進退移動しながら揺動ピン29を中心に揺動しつつ、ラッピングフィルム11の砥粒面でラッピング加工を行なう。なお、カムシャフト60は、多数のカムロブ部61を有しているが、これらが一斉にラッピング加工される。
また、ワークWは、軸中心の回転と同時に、軸方向にオシレーションされるので、ワークWと砥粒との接する距離が長くなり、ワークWに対する単位時間あたりの作用砥粒数は増大し、加工時間が短縮し、ワークの加工効率を高めることができる。
特に、本実施形態の凹シュー3は、揺動ピン29の軸線に対し傾斜するように揺動するので、ワークWに押し付けられている凹シュー3は、ワークWのオシレーションに追随し傾斜する。
したがって、ワークWが左右いずれの方向にオシレーションされても、凹シュー3は、揺動ピン29を中心に揺動し、ワークWのエッジ部がラッピングフィルム11を介して凹シュー3を押しても、その力は直接凹シュー3に作用せず、逃される。
しかも凹シュー3の先端部の形状がワークWの軸方向で円弧状凹形状とされているので、ワークWのエッジ部が凹シュー3に当接するときに、いわば徐々に当り、エッジ部は徐々に削り取られる。
さらに、凹シュー3は、オシレーション方向の端部に弾性体32が設けられているため、凹シュー3と揺動ピン29の間、凹シュー3とシューケース28の間にはガタがないため、凹シュー3自体が滑らかに揺動変位することになり、ワークWは、良好な形状品質を有するクラウニング形状に加工される。
この加工中、凹シュー3の揺動を妨げる原因となる、弾性体32とシューケース28が接する面や、凹シュー3と接する面に生じる摩擦抵抗は、弾性体32に形成されている低摩擦係数の皮膜34により低減されることになるので、凹シュー3はより滑らかな動きで揺動することができ、これによっても良好な形状品質を確保することができる。
<第2の実施形態>
図9は本発明の第2の実施形態に係るシュー支持手段を示す断面図、図10は同シュー支持手段の変形例を示す断面図であるが、第1の実施形態と同様の機能を有する部材については、同一符号を使用し、その説明を省略する。
第2の実施形態に係るシュー支持手段2Aは、先端部の形状がワークWの軸方向で円弧状凹形状とされた凹シュー3を使用しているが、図9に示すように、凹シュー3の支持孔31として内径が変化しない通常の貫通孔が開設され、シューケース28と揺動ピン29との間にスリーブ状の弾性体32が介装され、弾性体32の軸方向内端面が凹シュー3の側面に当接されている。ただし、凹シュー3とシューケース28との間には、凹シュー3がシューケース28内でオシレーション方向に揺動可能となる適度な隙間Gが設けられている。なお、本実施形態においても、弾性体32とシューケース28あるいは凹シュー3の側面との当接面などに、前述した低摩擦係数の皮膜34を設けることが好ましい。
本実施形態のシュー支持手段2Aにおいても、凹シュー3は、ワークWの回転方向には揺動ピン29を中心として揺動可能であり、オシレーション方向には隙間Gの存在と弾性体32の変形により揺動可能であることから、第1の実施形態と同様、揺動ピン29を中心に揺動しつつ、ワークWのオシレーション方向に傾斜し、ワークWのエッジ部により損傷を受けることなくラッピング加工を行なうことができる。
また、凹シュー3の先端部に軸方向に形成された円弧状凹形状により、エッジ部を徐々に削り取ることができ、ワークWの良好な形状品質を確保できる。しかも、本実施形態のシュー支持手段2Aでは、直状の支持孔31であるため、孔加工が容易にでき、コスト的に有利となる。
<第3の実施形態>
図10は本発明の第3の実施形態に係るシュー支持手段を示す断面図であるが、前記実施形態と同様の機能を有する部材については、類似する符号を使用し、その説明を省略する。
本実施形態のシュー支持手段2Bは、凹シュー3、シューケース28、揺動ピン29および弾性体32の構成は、前述の第1実施形態とほぼ同様であるが、ワークWの回転方向に対し直交する側の凹シュー3の端面とシューケース28との間に圧電素子35を設けたものである。圧電素子35は、弾性体32とシューケース28の間のオシレーション方向の圧力を計測する検出用圧電素子35aと、弾性体32とシューケース28の間でオシレーション方向に変位を与える作動用圧電素子35bとからなり、検出用圧電素子35aは、凹シュー3の加工面近傍に配置され、作動用圧電素子35bは、凹シュー3の加工面より離間して設けられている。なお、検出用圧電素子35aおよび作動用圧電素子35bの設置位置は、凹シュー3を効果的に揺動させることができればどのような位置でもよい。
検出用圧電素子35aにより計測された圧力は、コントローラ100に入力され、圧力に応じて作動用圧電素子35bを作動させて凹シュー3を揺動させ、ワークWに所望の中凸形状が得られる最適な傾きにコントロールする。
この結果、単に凹シュー3を揺動させるのみでは十分な揺動が得られない場合においても、オシレーションに合わせて必要な揺動量を凹シュー3に付与して加工できるので、良好な形状精度を得ることができることになる。また、時間と共に変化する形状に応じて揺動を制御できるため、一層良好なワーク回転軸方向の加工を長期にわたって得ることができる。
上述したように第1、第2、第3の各実施形態によれば、ラッピング加工時に、凹シュー3がワークWのオシレーション方向に揺動可能であるため、ラッピングフィルム11の砥粒面が往復動するワークのエッジ部からダメージを受けにくく、砥粒の摩耗や剥離が大幅に低減し、ワークの軸線方向に沿う加工面形状を中凸形状に容易に成形できる。
特に、シューケース28に凹シュー3を支持ピン29により支持するとき、支持ピン29が挿通する支持孔31を中心部より外方に向って拡開すると、ワークWのオシレーションに伴って凹シュー3が揺動するので、何らの付帯設備を要することなくワークの軸線方向に沿う加工面形状を中凸形状に成形できることになる。
また、先端部の形状がワークWの軸方向で円弧状凹形状とされた凹シュー3を使用する場合には、ワークWのオシレーション時に、ワークWの片当たりを抑制でき、ラッピングフィルム11の損傷や剥離による劣化、凹シュー3の摩耗も防止でき、ワークWのエッジ部を円滑に加工し、中凸形状の付与が可能となる。
凹シュー3を、ワークWの回転方向に対し直交する方向に揺動可能に弾性支持したり、あるいは所定の部位に弾性体32を設けると、オシレーション時に凹シュー3に生じるガタが抑制され、ワークWの軸線方向に沿う加工面に関し良好な中凸形状が得られ、凹シュー3の形状精度の劣化も抑制でき、形状品質も安定させることができる。この場合、弾性体32若しくはシューケース28の一方に低摩擦係数皮膜34を設けると、凹シュー3が円滑にオシレーション方向に揺動するため、一層ワークWの加工面が良好な中凸形状となる。
圧電素子35を用いて凹シュー3に作用する圧力に応じて凹シュー3の揺動変位状態を調節すれば、ワークWに所望の中凸形状が得られる最適な凹シュー3の傾きにして加工でき、ワークWは長期にわたり良好な形状精度となる。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。例えば、上述した実施形態では、凹シュー3の先端部がワークの軸方向に円弧状凹形状であるが、これのみでなく、先端部が軸方向に平坦な形状のシューであっても、シュー自体が揺動すれば、ワークWのエッジ部を円滑に切削でき、ワークWを中凸形状に加工できる。
本発明は、自動車用エンジンに使用されるカムシャフトのカムロブ部を中凸形状に形成するラッピング加工に適している。
本発明の実施形態に係るラッピング加工装置の概略図である。 は図1の2−2線に沿う概略断面図である。 は第1の実施形態に係るラッピング加工方法の動作状態を示す説明図である。 本実施形態のワークを示し、(A)は同ワークの斜視図、(B)は同ワークの要部説明図である。 同実施形態に係るシュー支持手段の要部を示す概略断面図である。 図5の6−6線に沿う断面図である。 シューの揺動状態を示す概略断面図である。 支持孔の変形例を示す概略断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るシュー支持手段を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るシュー支持手段を示す断面図である。
符号の説明
2,2A,2B…シュー支持手段、
3…凹シュー、
11…ラッピングフィルム、
28…シューケース、
29…揺動ピン、
31…支持孔、
32…弾性体、
34…皮膜、
35a…検出用圧電素子、
35b…作動用圧電素子、
40…回転駆動手段、
50…オシレーションユニット、
W…ワーク。

Claims (8)

  1. 断面非真円の円弧状をしたワークの加工面を、薄肉基材の一面に設けられた砥粒によりラッピング加工を施すラッピングフィルムと、
    前記ワークを回転駆動する回転駆動手段と、
    前記ラッピングフィルムの背面側に配置されたシューと、
    当該シューを、前記ラッピングフィルムを介して前記ワークに押付けかつ該シューが少なくとも前記ワークの回転方向に揺動可能に支持するシュー支持手段と、
    を有し、
    前記ワークを軸方向にオシレーションしつつ前記ワークの加工面をラッピング加工するラッピング加工装置であって、
    前記シュー支持手段は、前記シューを前記ワークの軸方向にも揺動可能に支持し、前記シューは、先端部の断面形状が前記ワークの回転方向で中凹状で、かつ、前記ワークの軸方向で円弧状凹形状としたことを特徴とするラッピング加工装置。
  2. 前記シュー支持手段は、前記シューを前記ワークの軸方向に揺動可能に弾性支持したことを特徴とする請求項1に記載のラッピング加工装置。
  3. 前記シュー支持手段は、前記シューが収納されたシューケースを有し、当該シューケース内で前記シューを支持ピンにより前記ワークの回転に追従して揺動可能に支持し、当該支持ピンが挿通する前記シューに開設された支持孔を中心部より外方に向って拡開するように形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のラッピング加工装置。
  4. 前記シュー支持手段は、前記支持ピンと前記支持孔との間、若しくは前記シューの端面と前記シューケースとの間の少なくとも一方に弾性体を設けたことを特徴とする請求項3に記載のラッピング加工装置。
  5. 前記シュー支持手段は、前記弾性体若しくは当該弾性体が当接する前記シューケースの少なくとも一方に低摩擦係数皮膜を設けたことを特徴とする請求項4に記載のラッピング加工装置。
  6. 前記シュー支持手段は、前記シューと前記シューケースとの間に前記シューを前記ワークの軸方向に揺動させる作動用圧電素子を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のラッピング加工装置。
  7. 前記シュー支持手段は、前記シューと前記シューケースとの間に前記シューの揺動変位を検出する検出用圧電素子を設けたことを特徴とする請求項6に記載のラッピング加工装置。
  8. 断面非真円の円弧状をしたワークの加工面を、薄肉基材に砥粒が設けられたラッピングフィルムにより覆い、前記ワークの回転方向に揺動可能に支持されかつ先端部の形状が前記ワークの回転方向に中凹状で、かつ、前記ワークの軸方向で円弧状凹形状とされたシューにより前記ラッピングフィルムを背面側から押圧し、前記ワークを回転駆動するとともに軸方向にオシレーションすることにより前記ワークの加工面をラッピング加工するラッピング加工方法であって、
    前記ワークのオシレーションに伴ない前記シューをオシレーション方向に揺動させつつ前記ワークの軸方向の加工面を中凸状に成形することを特徴とするラッピング加工方法。
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