JP2004195606A - ゴムロールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた研削精度を発揮しながら、研削時間を短縮化できる。
【解決手段】ゴムロール20のゴム部22を、その長さよりも広巾の研削砥石10を用いた以下の研削ステップSによって研削する。研削ステップSは、前記研削砥石10をゴムロール20の芯軸に向かって15〜25mm/分の第1の前進速度V1で押進させて研削する予備研削ステップS1と、それより低速の第2の前進速度V2で押進させて研削する中間研削ステップS2と、それよりさらに低速の第3の前進速度V3で押進させて研削する仕上げ研削ステップS3と、前進移動を前記仕上げ研削ステップS3の最終位置Pで停止させた状態で保持する無花火研削ステップS4とを含む。
【選択図】 図4
【解決手段】ゴムロール20のゴム部22を、その長さよりも広巾の研削砥石10を用いた以下の研削ステップSによって研削する。研削ステップSは、前記研削砥石10をゴムロール20の芯軸に向かって15〜25mm/分の第1の前進速度V1で押進させて研削する予備研削ステップS1と、それより低速の第2の前進速度V2で押進させて研削する中間研削ステップS2と、それよりさらに低速の第3の前進速度V3で押進させて研削する仕上げ研削ステップS3と、前進移動を前記仕上げ研削ステップS3の最終位置Pで停止させた状態で保持する無花火研削ステップS4とを含む。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、研削によりゴムロールを、所定の外径寸法に高精度を維持しながら能率良く仕上げうるゴムロールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】
複写機、ファクシミリー機、プリンター機等の事務機器には、紙送り用などとして、図6に示すように、芯軸aの周囲にゴム部bを設けたゴムロールcが使用される場合が多い。そして、この種のゴムロールcを製造するにあたっては、一般に、加硫された芯軸付きのゴムローラc1を、所定の外径寸法に仕上げるために、前記ゴム部bに研削加工が施される。
【0003】
しかし前記研削加工には、従来、同図に示すように、巾狭の研削砥石eを用い、この研削砥石eを、回転駆動されるゴムローラc1のゴム部b外周面に接触させながら、軸心方向の一方端から他方端に至り横移動させる、所謂トラバース式研削が行われる。そのため、芯軸への負荷が少なく研削精度に優れるものの、研削時間が長く必要となるなど製造能率に劣るという問題がある。
【0004】
なお他の研削方法として、例えばゴム部bの長さよりも広巾の研削砥石を用い、この広巾の研削砥石を、横移動させることなくゴムロールの軸心に向かって半径方向(切込み方向)に前進させ、ゴム部bの全巾を一気に仕上げる所謂プランジ式研削も知られている(例えば特許文献1参照。)。しかし、このプランジ式研削では、芯軸への負荷が大きいため、研削時、ゴムロールに振れが発生し易くなり、真直度や円筒度等の形状精度を損ねるなど研削精度に劣るという問題がある。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−71270号公報 (図7)
【0006】
本発明は、前記プランジ式研削の改良に係わり、広巾の研削砥石の半径方向への前進速度を段階的に減速させながら研削することを基本として、優れた研削精度を発揮しながら、研削時間を短縮でき製造能率を向上しうるゴムロールの製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、芯軸の周囲にゴム部を設けたゴムロールの前記ゴム部の外周面を、前記ゴム部の長さよりも広巾の研削砥石を有する研削機を用いて該研削砥石の前記ゴムロールの半径方向への相対移動によって研削して仕上げるゴムロールの製造方法であって、
前記研削機に、向き合うコレットチャックを設けて前記芯軸の両端部を該コレットチャックにより把持し、かつコレットチャックの一方を回転駆動することにより回転する前記ゴムロールの前記ゴム部の外周面を、
前記研削砥石を、前記芯軸に対して半径方向に15〜25mm/分の第1の前進速度V1で押進させて研削する予備研削ステップと、
前記研削砥石を、前記第1の前進速度V1よりも低速の第2の前進速度V2で押進させて研削する中間研削ステップと、
前記研削砥石を、前記第2の前進速度V2よりも低速の第3の前進速度V3で押進させて研削する仕上げ研削ステップと、
前記研削砥石の前進移動を、前記仕上げ研削ステップの最終位置で停止させた状態で保持する無花火研削ステップとを含む研削ステップをへて研削することを特徴としている。
【0008】
又請求項2の発明では、前記予備研削ステップ、中間研削ステップ及び仕上げ研削ステップの少なくとも1つのステップは、前記研削砥石を、前記芯軸の軸心方向に3〜10mmの振幅で振動させるオシレーション研削のステップからなることを特徴としている。
【0009】
又請求項3の発明では、前記研削砥石は、粒度が異なる2種類の砥粒からなる混合砥石からなることを特徴としている。
【0010】
又請求項4の発明では、前記第2の前進速度V2は、第1の前進速度V1の40〜90%、かつ前記第3の前進速度V3は、前記第2の前進速度V2の5〜15%としたことを特徴としている。
【0011】
又請求項5の発明では、前記予備研削ステップによる研削量X1は全研削量X0の70〜90%、前記中間研削ステップによる研削量X2は全研削量X0の5〜30%、前記仕上げ研削ステップによる研削量X3は全研削量X0の1〜15%としたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。
図1は、本発明のゴムロールの製造方法に用いる研削機1を概念的に示す平面図であり、ゴムロール20におけるゴム部22の外周面を、研削機1を用いて研削し、これによって所定の外径寸法の製品を形成する。
【0013】
なお前記ゴムロール20は、図2に示すように、芯軸21の周囲にゴム部22を設けた長尺体であり、本発明では特に、ゴム部22の長さLが210〜330mmの範囲、かつゴム部22の研削前の直径Dが14〜40mmの範囲のゴムロール20の研削に好ましく採用しうる。
【0014】
又前記研削機1は、図1の如く、前記ゴムロール20を回転可能に支持するワーク支持部1Aと、研削砥石10を前記ゴムロール20に対してその半径方向Fへ相対移動可能に支持する砥石支持部1Bとから構成される。
【0015】
このうちワーク支持部1Aは、本例では、テーブル台2に、前記芯軸21の各端部を把持するコレットチャック3、3を向き合わせて配した把持手段4と、一方のコレットチャック3を回転駆動する駆動手段5とを設けている。なお前記コレットチャック3は、図3にその一般的構造を例示する如く、3〜4本の弾性爪6によって囲まれる縮径自在な把持孔7Aを有するチャック本体7と、このチャック本体7に外挿されるスリーブ8とを具える。そして、該スリーブ8の前方移動によって前記把持孔7Aが縮径することにより、芯軸21の端部を狭圧し強固に把持できる。
【0016】
又前記砥石支持部1Bは、前記ゴム部22の長さLよりも広巾の研削砥石10と、この研削砥石10をゴムロール20と平行に保持する支持軸11と、本例では、この支持軸11を回転駆動するとともに該支持軸11を前記研削砥石10とともに半径方向Fに移動させうる駆動保持手段(図示しない)とを含んで構成される。なお前記研削機1においては、ゴムロール20の側を半径方向Fに移動させる如く構成しても良い。
【0017】
そして本発明の製造方法では、芯軸21の両端部がコレットチャック3によって把持されかつ回転駆動されるゴムロール20のゴム部22の外周面を、巾広の研削砥石10を半径方向Fに移動させる次の研削ステップSにより、その全巾に亘って一気に研削することを特徴としている。
【0018】
即ち前記研削ステップSは、研削砥石10の移動距離と移動時間との関係を示す工程図(図4)に示すように、
▲1▼ 前記研削砥石10を、前記半径方向Fに15〜25mm/分の第1の前進速度V1で押進させて研削する予備研削ステップS1と、
▲2▼ 前記研削砥石10を、前記第1の前進速度V1よりも低速の第2の前進速度V2で押進させて研削する中間研削ステップS2と、
▲3▼ 前記研削砥石10を、前記第2の前進速度V2よりも低速の第3の前進速度V3で押進させて研削する仕上げ研削ステップS3と、
▲4▼ 前記研削砥石10の前進移動を、前記仕上げ研削ステップS3の最終位置P1で停止(V4=0)させた状態で保持する無花火研削ステップS4と、
を含んで構成される。
【0019】
このように本発明では、まず予備研削ステップS1において、速い第1の前進速度V1を採用し、真直度や円筒度などの形状精度をある程度犠牲にしながらも、研削量X1を大巾に稼ぐことによって研削時間の短縮を図っている。しかる後、中間研削ステップS2および仕上げ研削ステップS3において、前進速度を順次段階的に減速し、前記予備研削ステップS1にて犠牲となった形状精度を改善させながら所望の外径寸法まで研削している。そして最終的に、前進移動を停止させた無花火研削ステップS4をさらに行い、形状精度のみを重点的に改善させている。
【0020】
このように、前進速度を段階的に減速しながら研削することで、研削時間と研削精度とを両立させることが可能となり、優れた研削精度を発揮しながらも、研削時間を短縮化でき生産性を向上しうるのである。
【0021】
このとき、前記予備研削ステップS1では、速い前進速度V1を採用しているため、芯軸21への負荷が大きく、従って、その両端をコレットチャック3を用いて強固に把持することが不可欠となる。もし芯軸21の一端を、図5(A)、(B)に示す如き従来的な芯押しヘッド15を用いた場合には、前記負荷によって芯押し部Qにスリップが発生し、芯軸21に傷を生じるなど製品品質を損ねる結果を招く。
【0022】
なお、前記第1の前進速度V1が25mm/分よりも速いと芯軸21への負荷や回転抵抗が過大となり、芯軸21やゴム部22に変形を招いたり、又芯軸21とゴム部22の間で滑りを生じるなどの不具合が発生する。逆に第1の前進速度V1が15mm/分よりも遅いと、研削時間の充分な短縮が達成されなくなる。このような観点から、第1の前進速度V1を17〜23mm/分とするのが好ましい。
【0023】
ここで、本発明の前記効果を充分に活かすためには、
・ 前記第2の前進速度V2を、第1の前進速度V1の40〜90%、さらには70〜90%の範囲、かつ
・ 前記第3の前進速度V3を、前記第2の前進速度V2の5〜15%、さらには5〜7%の範囲とすることが好ましい。
前記第2、第3の前進速度V2、V3が40%、5%よりも遅いと研削時間の短縮効果が損なわれ、逆に90%、15%よりも速いと研削精度の低下を招く。
【0024】
また同様に、
・ 前記予備研削ステップS1による研削量X1を、全研削量X0の70〜90%、さらには75〜85%の範囲、
・ 前記中間研削ステップS2による研削量X2を、全研削量X0の5〜30%、さらには10〜15%の範囲、
・ 前記仕上げ研削ステップS3による研削量X3を、全研削量X0の1〜15%、さらには5〜10%の範囲とすることも、本発明の前記効果を充分に活かす上で好ましい。
【0025】
なお、無花火研削ステップS4における研削時間は、1〜10秒の範囲が好ましく、1秒未満では、形状精度の改善効果が発揮されない。又10秒を越えても改善効果のさらなる上昇が見込めず、しかも研削時間の不必要な延長を招くいてしまう。従って3〜5秒の範囲がさらに好ましい。
【0026】
次に、ゴムロール20においては、前記芯軸21とゴム部22とが接着剤によって接着されていない場合があるが、このとき、研削中にゴム部22が両端側に伸張し、前記長さLが変化する傾向となる。そこでこの長さ変化を抑制するために、前記予備研削ステップS1、中間研削ステップS2及び仕上げ研削ステップS3のうちの少なくとも1つのステップ、好ましくは全ステップS1〜S3を、前記研削砥石10を前記芯軸21の軸心方向に振動させるオシレーション研削とするのが好ましい。なおオシレーションの振幅は、3〜10mm、さらには5〜7mmの範囲が好ましく、振動数は1000〜2000mm/min の範囲が好ましい。
【0027】
又研削中の芯軸21への負荷をより軽減するためには、前記研削砥石10を、粒度が異なる2種類の砥粒からなる混合砥石で形成するのも好ましい。通常、ゴムロールの研削には粒度80(メッシュ)の砥粒からなる砥石が使用されるが、本発明者の実験の結果、粒度80(メッシュ)の砥粒と、それより粗い粒度60(メッシュ)の砥粒とを混合した混合砥石を用いた場合、実質的に同じ表面粗さを確保しながら、負荷を80%に軽減することが可能となった。
【0028】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0029】
【実施例】
本発明に係わる研削ステップSに準じ、以下の仕様に基づき、長さL(240mm)、直径D(18mm)のゴムロールを回転速度150rpmで回転させながら研削砥石を用いて研削し、外径寸法(15)mmの製品に仕上げるまでの研削時間を測定した。
【0030】
研削砥石
・巾:260mm
・粒度:80メッシュ
・回転数:2000rpm
研削ステップ(オシレーションなし)
・予備研削ステップ
前進速度V1:21mm/分
研削時間T1:3秒
・中間研削ステップ
前進速度V2:17mm/分
研削時間T2:3秒
・仕上げ研削ステップ
前進速度V3:1mm/分
研削時間T3:12秒
・無花火研削ステップ
前進速度V4:0mm/分
研削時間T4:5秒
【0031】
これに対し、同寸法のゴムロールを、以下の仕様に基づく従来的なトラバース式方式(図6に示す)によって研削し、製品に仕上げるまでの研削時間を測定した。
研削砥石
・巾:50mm
・粒度:80メッシュ
・回転数:1400rpm
研削ステップ
・トラバース(横移動)速度:900mm/分
【0032】
テストの結果、従来的なトラバース方式では研削時間が40秒かかっていたものが、本発明に係わる研削方式では研削時間が23秒となり、約42%の時短が達成できた。
【0033】
【発明の効果】
叙上の如く本発明は、ゴム部よりも広巾の研削砥石を用い、かつその半径方向への前進速度を段階的に減速させながら研削しているため、優れた研削精度を発揮しながらも、研削時間を短縮化でき生産性を大巾に向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴムロールの製造方法に用いる研削機を概念的に示す平面図である。
【図2】ゴムロールを略示する断面図である。
【図3】コレットチャックの一般的構造を例示する斜視図である。
【図4】研削ステップにおける研削砥石の移動距離と移動時間との関係を示す線図である。
【図5】(A)、(B)は、従来的な芯押しヘッドを例示する断面図である。
【図6】従来技術を説明する線図である。
【符号の説明】
1 研削機
3 コレットチャック
10 研削砥石
20 ゴムロール
21 芯軸
22 ゴム部
P 最終位置
S1 予備研削ステップ
S2 中間研削ステップ
S3 仕上げ研削ステップ
S4 無花火研削ステップ
【発明の属する技術分野】
本発明は、研削によりゴムロールを、所定の外径寸法に高精度を維持しながら能率良く仕上げうるゴムロールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】
複写機、ファクシミリー機、プリンター機等の事務機器には、紙送り用などとして、図6に示すように、芯軸aの周囲にゴム部bを設けたゴムロールcが使用される場合が多い。そして、この種のゴムロールcを製造するにあたっては、一般に、加硫された芯軸付きのゴムローラc1を、所定の外径寸法に仕上げるために、前記ゴム部bに研削加工が施される。
【0003】
しかし前記研削加工には、従来、同図に示すように、巾狭の研削砥石eを用い、この研削砥石eを、回転駆動されるゴムローラc1のゴム部b外周面に接触させながら、軸心方向の一方端から他方端に至り横移動させる、所謂トラバース式研削が行われる。そのため、芯軸への負荷が少なく研削精度に優れるものの、研削時間が長く必要となるなど製造能率に劣るという問題がある。
【0004】
なお他の研削方法として、例えばゴム部bの長さよりも広巾の研削砥石を用い、この広巾の研削砥石を、横移動させることなくゴムロールの軸心に向かって半径方向(切込み方向)に前進させ、ゴム部bの全巾を一気に仕上げる所謂プランジ式研削も知られている(例えば特許文献1参照。)。しかし、このプランジ式研削では、芯軸への負荷が大きいため、研削時、ゴムロールに振れが発生し易くなり、真直度や円筒度等の形状精度を損ねるなど研削精度に劣るという問題がある。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−71270号公報 (図7)
【0006】
本発明は、前記プランジ式研削の改良に係わり、広巾の研削砥石の半径方向への前進速度を段階的に減速させながら研削することを基本として、優れた研削精度を発揮しながら、研削時間を短縮でき製造能率を向上しうるゴムロールの製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、芯軸の周囲にゴム部を設けたゴムロールの前記ゴム部の外周面を、前記ゴム部の長さよりも広巾の研削砥石を有する研削機を用いて該研削砥石の前記ゴムロールの半径方向への相対移動によって研削して仕上げるゴムロールの製造方法であって、
前記研削機に、向き合うコレットチャックを設けて前記芯軸の両端部を該コレットチャックにより把持し、かつコレットチャックの一方を回転駆動することにより回転する前記ゴムロールの前記ゴム部の外周面を、
前記研削砥石を、前記芯軸に対して半径方向に15〜25mm/分の第1の前進速度V1で押進させて研削する予備研削ステップと、
前記研削砥石を、前記第1の前進速度V1よりも低速の第2の前進速度V2で押進させて研削する中間研削ステップと、
前記研削砥石を、前記第2の前進速度V2よりも低速の第3の前進速度V3で押進させて研削する仕上げ研削ステップと、
前記研削砥石の前進移動を、前記仕上げ研削ステップの最終位置で停止させた状態で保持する無花火研削ステップとを含む研削ステップをへて研削することを特徴としている。
【0008】
又請求項2の発明では、前記予備研削ステップ、中間研削ステップ及び仕上げ研削ステップの少なくとも1つのステップは、前記研削砥石を、前記芯軸の軸心方向に3〜10mmの振幅で振動させるオシレーション研削のステップからなることを特徴としている。
【0009】
又請求項3の発明では、前記研削砥石は、粒度が異なる2種類の砥粒からなる混合砥石からなることを特徴としている。
【0010】
又請求項4の発明では、前記第2の前進速度V2は、第1の前進速度V1の40〜90%、かつ前記第3の前進速度V3は、前記第2の前進速度V2の5〜15%としたことを特徴としている。
【0011】
又請求項5の発明では、前記予備研削ステップによる研削量X1は全研削量X0の70〜90%、前記中間研削ステップによる研削量X2は全研削量X0の5〜30%、前記仕上げ研削ステップによる研削量X3は全研削量X0の1〜15%としたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。
図1は、本発明のゴムロールの製造方法に用いる研削機1を概念的に示す平面図であり、ゴムロール20におけるゴム部22の外周面を、研削機1を用いて研削し、これによって所定の外径寸法の製品を形成する。
【0013】
なお前記ゴムロール20は、図2に示すように、芯軸21の周囲にゴム部22を設けた長尺体であり、本発明では特に、ゴム部22の長さLが210〜330mmの範囲、かつゴム部22の研削前の直径Dが14〜40mmの範囲のゴムロール20の研削に好ましく採用しうる。
【0014】
又前記研削機1は、図1の如く、前記ゴムロール20を回転可能に支持するワーク支持部1Aと、研削砥石10を前記ゴムロール20に対してその半径方向Fへ相対移動可能に支持する砥石支持部1Bとから構成される。
【0015】
このうちワーク支持部1Aは、本例では、テーブル台2に、前記芯軸21の各端部を把持するコレットチャック3、3を向き合わせて配した把持手段4と、一方のコレットチャック3を回転駆動する駆動手段5とを設けている。なお前記コレットチャック3は、図3にその一般的構造を例示する如く、3〜4本の弾性爪6によって囲まれる縮径自在な把持孔7Aを有するチャック本体7と、このチャック本体7に外挿されるスリーブ8とを具える。そして、該スリーブ8の前方移動によって前記把持孔7Aが縮径することにより、芯軸21の端部を狭圧し強固に把持できる。
【0016】
又前記砥石支持部1Bは、前記ゴム部22の長さLよりも広巾の研削砥石10と、この研削砥石10をゴムロール20と平行に保持する支持軸11と、本例では、この支持軸11を回転駆動するとともに該支持軸11を前記研削砥石10とともに半径方向Fに移動させうる駆動保持手段(図示しない)とを含んで構成される。なお前記研削機1においては、ゴムロール20の側を半径方向Fに移動させる如く構成しても良い。
【0017】
そして本発明の製造方法では、芯軸21の両端部がコレットチャック3によって把持されかつ回転駆動されるゴムロール20のゴム部22の外周面を、巾広の研削砥石10を半径方向Fに移動させる次の研削ステップSにより、その全巾に亘って一気に研削することを特徴としている。
【0018】
即ち前記研削ステップSは、研削砥石10の移動距離と移動時間との関係を示す工程図(図4)に示すように、
▲1▼ 前記研削砥石10を、前記半径方向Fに15〜25mm/分の第1の前進速度V1で押進させて研削する予備研削ステップS1と、
▲2▼ 前記研削砥石10を、前記第1の前進速度V1よりも低速の第2の前進速度V2で押進させて研削する中間研削ステップS2と、
▲3▼ 前記研削砥石10を、前記第2の前進速度V2よりも低速の第3の前進速度V3で押進させて研削する仕上げ研削ステップS3と、
▲4▼ 前記研削砥石10の前進移動を、前記仕上げ研削ステップS3の最終位置P1で停止(V4=0)させた状態で保持する無花火研削ステップS4と、
を含んで構成される。
【0019】
このように本発明では、まず予備研削ステップS1において、速い第1の前進速度V1を採用し、真直度や円筒度などの形状精度をある程度犠牲にしながらも、研削量X1を大巾に稼ぐことによって研削時間の短縮を図っている。しかる後、中間研削ステップS2および仕上げ研削ステップS3において、前進速度を順次段階的に減速し、前記予備研削ステップS1にて犠牲となった形状精度を改善させながら所望の外径寸法まで研削している。そして最終的に、前進移動を停止させた無花火研削ステップS4をさらに行い、形状精度のみを重点的に改善させている。
【0020】
このように、前進速度を段階的に減速しながら研削することで、研削時間と研削精度とを両立させることが可能となり、優れた研削精度を発揮しながらも、研削時間を短縮化でき生産性を向上しうるのである。
【0021】
このとき、前記予備研削ステップS1では、速い前進速度V1を採用しているため、芯軸21への負荷が大きく、従って、その両端をコレットチャック3を用いて強固に把持することが不可欠となる。もし芯軸21の一端を、図5(A)、(B)に示す如き従来的な芯押しヘッド15を用いた場合には、前記負荷によって芯押し部Qにスリップが発生し、芯軸21に傷を生じるなど製品品質を損ねる結果を招く。
【0022】
なお、前記第1の前進速度V1が25mm/分よりも速いと芯軸21への負荷や回転抵抗が過大となり、芯軸21やゴム部22に変形を招いたり、又芯軸21とゴム部22の間で滑りを生じるなどの不具合が発生する。逆に第1の前進速度V1が15mm/分よりも遅いと、研削時間の充分な短縮が達成されなくなる。このような観点から、第1の前進速度V1を17〜23mm/分とするのが好ましい。
【0023】
ここで、本発明の前記効果を充分に活かすためには、
・ 前記第2の前進速度V2を、第1の前進速度V1の40〜90%、さらには70〜90%の範囲、かつ
・ 前記第3の前進速度V3を、前記第2の前進速度V2の5〜15%、さらには5〜7%の範囲とすることが好ましい。
前記第2、第3の前進速度V2、V3が40%、5%よりも遅いと研削時間の短縮効果が損なわれ、逆に90%、15%よりも速いと研削精度の低下を招く。
【0024】
また同様に、
・ 前記予備研削ステップS1による研削量X1を、全研削量X0の70〜90%、さらには75〜85%の範囲、
・ 前記中間研削ステップS2による研削量X2を、全研削量X0の5〜30%、さらには10〜15%の範囲、
・ 前記仕上げ研削ステップS3による研削量X3を、全研削量X0の1〜15%、さらには5〜10%の範囲とすることも、本発明の前記効果を充分に活かす上で好ましい。
【0025】
なお、無花火研削ステップS4における研削時間は、1〜10秒の範囲が好ましく、1秒未満では、形状精度の改善効果が発揮されない。又10秒を越えても改善効果のさらなる上昇が見込めず、しかも研削時間の不必要な延長を招くいてしまう。従って3〜5秒の範囲がさらに好ましい。
【0026】
次に、ゴムロール20においては、前記芯軸21とゴム部22とが接着剤によって接着されていない場合があるが、このとき、研削中にゴム部22が両端側に伸張し、前記長さLが変化する傾向となる。そこでこの長さ変化を抑制するために、前記予備研削ステップS1、中間研削ステップS2及び仕上げ研削ステップS3のうちの少なくとも1つのステップ、好ましくは全ステップS1〜S3を、前記研削砥石10を前記芯軸21の軸心方向に振動させるオシレーション研削とするのが好ましい。なおオシレーションの振幅は、3〜10mm、さらには5〜7mmの範囲が好ましく、振動数は1000〜2000mm/min の範囲が好ましい。
【0027】
又研削中の芯軸21への負荷をより軽減するためには、前記研削砥石10を、粒度が異なる2種類の砥粒からなる混合砥石で形成するのも好ましい。通常、ゴムロールの研削には粒度80(メッシュ)の砥粒からなる砥石が使用されるが、本発明者の実験の結果、粒度80(メッシュ)の砥粒と、それより粗い粒度60(メッシュ)の砥粒とを混合した混合砥石を用いた場合、実質的に同じ表面粗さを確保しながら、負荷を80%に軽減することが可能となった。
【0028】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0029】
【実施例】
本発明に係わる研削ステップSに準じ、以下の仕様に基づき、長さL(240mm)、直径D(18mm)のゴムロールを回転速度150rpmで回転させながら研削砥石を用いて研削し、外径寸法(15)mmの製品に仕上げるまでの研削時間を測定した。
【0030】
研削砥石
・巾:260mm
・粒度:80メッシュ
・回転数:2000rpm
研削ステップ(オシレーションなし)
・予備研削ステップ
前進速度V1:21mm/分
研削時間T1:3秒
・中間研削ステップ
前進速度V2:17mm/分
研削時間T2:3秒
・仕上げ研削ステップ
前進速度V3:1mm/分
研削時間T3:12秒
・無花火研削ステップ
前進速度V4:0mm/分
研削時間T4:5秒
【0031】
これに対し、同寸法のゴムロールを、以下の仕様に基づく従来的なトラバース式方式(図6に示す)によって研削し、製品に仕上げるまでの研削時間を測定した。
研削砥石
・巾:50mm
・粒度:80メッシュ
・回転数:1400rpm
研削ステップ
・トラバース(横移動)速度:900mm/分
【0032】
テストの結果、従来的なトラバース方式では研削時間が40秒かかっていたものが、本発明に係わる研削方式では研削時間が23秒となり、約42%の時短が達成できた。
【0033】
【発明の効果】
叙上の如く本発明は、ゴム部よりも広巾の研削砥石を用い、かつその半径方向への前進速度を段階的に減速させながら研削しているため、優れた研削精度を発揮しながらも、研削時間を短縮化でき生産性を大巾に向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴムロールの製造方法に用いる研削機を概念的に示す平面図である。
【図2】ゴムロールを略示する断面図である。
【図3】コレットチャックの一般的構造を例示する斜視図である。
【図4】研削ステップにおける研削砥石の移動距離と移動時間との関係を示す線図である。
【図5】(A)、(B)は、従来的な芯押しヘッドを例示する断面図である。
【図6】従来技術を説明する線図である。
【符号の説明】
1 研削機
3 コレットチャック
10 研削砥石
20 ゴムロール
21 芯軸
22 ゴム部
P 最終位置
S1 予備研削ステップ
S2 中間研削ステップ
S3 仕上げ研削ステップ
S4 無花火研削ステップ
Claims (5)
- 芯軸の周囲にゴム部を設けたゴムロールの前記ゴム部の外周面を、前記ゴム部の長さよりも広巾の研削砥石を有する研削機を用いて該研削砥石の前記ゴムロールの半径方向への相対移動によって研削して仕上げるゴムロールの製造方法であって、
前記研削機に、向き合うコレットチャックを設けて前記芯軸の両端部を該コレットチャックにより把持し、かつコレットチャックの一方を回転駆動することにより回転する前記ゴムロールの前記ゴム部の外周面を、
前記研削砥石を、前記芯軸に対して半径方向に15〜25mm/分の第1の前進速度V1で押進させて研削する予備研削ステップと、
前記研削砥石を、前記第1の前進速度V1よりも低速の第2の前進速度V2で押進させて研削する中間研削ステップと、
前記研削砥石を、前記第2の前進速度V2よりも低速の第3の前進速度V3で押進させて研削する仕上げ研削ステップと、
前記研削砥石の前進移動を、前記仕上げ研削ステップの最終位置で停止させた状態で保持する無花火研削ステップとを含む研削ステップをへて研削することを特徴とするゴムロールの製造方法。 - 前記予備研削ステップ、中間研削ステップ及び仕上げ研削ステップの少なくとも1つのステップは、前記研削砥石を、前記芯軸の軸心方向に3〜10mmの振幅で振動させるオシレーション研削のステップからなることを特徴とする請求項1記載のゴムロールの製造方法。
- 前記研削砥石は、粒度が異なる2種類の砥粒からなる混合砥石からなることを特徴とする請求項1又は2記載のゴムロールの製造方法。
- 前記第2の前進速度V2は、第1の前進速度V1の40〜90%、かつ前記第3の前進速度V3は、前記第2の前進速度V2の5〜15%としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のゴムロールの製造方法。
- 前記予備研削ステップによる研削量X1は全研削量X0の70〜90%、前記中間研削ステップによる研削量X2は全研削量X0の5〜30%、前記仕上げ研削ステップによる研削量X3は全研削量X0の1〜15%としたことを特徴とする請求項1記載の1〜4のいずれかに記載のゴムロールの製造方法。
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