JP2004267422A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004267422A
JP2004267422A JP2003061316A JP2003061316A JP2004267422A JP 2004267422 A JP2004267422 A JP 2004267422A JP 2003061316 A JP2003061316 A JP 2003061316A JP 2003061316 A JP2003061316 A JP 2003061316A JP 2004267422 A JP2004267422 A JP 2004267422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
blower
cover member
display
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003061316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3892404B2 (ja
Inventor
Sadao Ioki
定男 井置
Kinichi Kamei
欽一 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sophia Co Ltd filed Critical Sophia Co Ltd
Priority to JP2003061316A priority Critical patent/JP3892404B2/ja
Publication of JP2004267422A publication Critical patent/JP2004267422A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3892404B2 publication Critical patent/JP3892404B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】遊技機裏面を全体的に冷却することにより、熱による遊技機の不具合が起こらないようにすることができる遊技機とする。
【解決手段】遊技盤1と、遊技盤裏面側の各種電気部品と、各種電気部品の背面側を覆うように遊技盤裏面に取り付けられるカバー部材700と、カバー部材の裏面に取り付け可能な遊技制御装置20とを備える遊技機である。遊技制御装置は、遊技制御基板121とこれを収納する遊技制御基板ボックス122とからなり、遊技制御基板ボックスは内部の熱を逃がすための吸気口123及び排気口124をカバー部材側に向けて形成し、カバー部材は遊技制御基板ボックスの吸気口及び排気口に対応した位置に遊技制御装置用開口部703,704を形成すると共に、カバー部材内部の熱を外部へ逃がす放熱用開口部701を形成し、放熱用開口部からカバー部材外部に向けて送風する第1送風装置100を備える。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機として、遊技盤の所定の位置に、所定条件の成立に基づき複数の図柄(識別情報)を変動表示可能な変動表示装置(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)やCRTなどで構成される)を配置し、当該変動表示装置の裏面に、変動表示装置を制御する演出制御装置の演出制御基板を設けたパチンコ遊技機が知られている。特に、前記変動表示装置としてLCDを用いた場合には、LCDの裏面に演出制御基板を配置すると共に、変動表示装置と演出制御基板を一体的にケース(基板ボックス)へ収納するものが知られている。
【0003】
また、従来、遊技機から発せられる熱に対する冷却手段としては、例えば、前記演出制御装置や、遊技を統括的に制御する遊技制御装置では、制御装置内の放熱を行うため、基板ボックスに複数の小さい穴を開け放熱する等が行われていた。さらに、制御装置の基板ボックス内を、ファンを用いて冷却するようなものもあった(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−24146号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、変動表示装置において図柄を変動表示させることにより行われる変動表示ゲームでは、従来の2D(2次元画像)による表示に加えて、3D(3次元画像)の表示を行って変動表示ゲームの興趣を高めるものも採用されている。また、変動表示装置における表示内容の複雑化やインパクトのある表示を行う等の理由から、変動表示装置が大型化する傾向にもある。
【0006】
このように、変動表示装置が大型化するのに加えて、変動表示ゲームを3Dで表示するものでは、グラフィック性能の高性能化を図るため、3D描画専用の素子(VDP=ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)の付加や、テクスチャバッファ等に用いる記憶領域の増大が必要となり、前記演出制御装置の基板上に配置される素子が増大し、この結果、演出制御装置を構成する基板も大型化している。
【0007】
これにより、上記3D表示を行う演出制御装置のVDPは、発熱量も大きくなるため、円滑に放熱(冷却)を行えるように構成する必要があり、特に、大型の変動表示装置(LCD)と組み合わせる場合では、LCDを構成するバックライトの発熱量も大きくなるため、演出制御装置と変動表示装置の冷却を、それぞれ円滑に行う必要が生じ、遊技機裏面に基板を取り付ける構成では、発熱量の大きい方(例えばLCD)の熱が基板に加わり、基板上の素子の冷却を妨げるという問題があった。
【0008】
また、前記したような遊技機においては、遊技の演出として、変動表示装置以外にも、球の動きとは関係なく表示内容等と関連して可動する役物(変動装置)が遊技盤に取り付けられている。そして、遊技盤裏面には、これらを動かすための電気的駆動源(ソレノイド、モータ等)から発せられる熱も漂っている。
【0009】
このように遊技機における発熱量を全体的に考えると、従来の冷却手段では、近年の遊技機において発生する熱に対して、円滑に冷却を行えるとは言えず、これによって、遊技機に対して不具合を生じさせる可能性があった。
また、前記遊技機の制御装置には放熱穴があったが、制御装置内の遊技に関するプログラムが記憶されたROM等の電子部品を不正なプログラムが記憶された別のROM等の電子部品に取り替える犯罪が近年増えつつあるため、技術に関するメインプログラムが記憶されている電子部品を搭載した基板を収納する基板ボックスをより密閉度の高いものにする必要がある。しかし、これにより、熱が籠もりやすくなり、遊技機の冷却の面からすると問題であった。
【0010】
この発明は、前記のような問題点を解決するためになされたもので、遊技機裏面を全体的に冷却することにより、熱による遊技機の不具合が起こらないようにすることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、
請求項1に記載の発明は、
遊技球が流下可能な遊技領域を前面に形成した遊技盤と、
前記遊技盤の裏面側に備えられる各種電気部品と、
前記各種電気部品の背面側を覆うように遊技盤裏面に取り付けられるカバー部材と、
前記カバー部材の裏面に取り付け可能であり、遊技動作を制御する遊技制御装置と、
を備える遊技機において、
前記遊技制御装置は、
遊技を統括的に制御する遊技制御基板と、
前記遊技制御基板を収納する遊技制御基板ボックスと、
からなり、
前記遊技制御基板ボックスは、
前記遊技制御基板ボックス内部の熱を逃がすための吸気口及び排気口を前記カバー部材側に向けて形成し、
前記カバー部材は、
前記遊技制御基板ボックスの吸気口及び排気口に対応した位置に遊技制御装置用開口部を形成すると共に、
前記カバー部材内部の熱を外部へ逃がすための放熱用開口部を形成し、
当該放熱用開口部から前記カバー部材外部に向けて送風する第1送風装置を備えることを特徴としている。
【0012】
ここで、「遊技機」には、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機や、パチスロ或いはスロットマシンなどが含まれる。
「遊技盤の裏面側」には、遊技盤の表面と裏面の間の厚さ部分を含むものとする。
「各種電気部品」としては、普電用、大入賞口用、演出部材作動用のソレノイドやモータ等の電気的駆動源、ランプやLED等の電気的発光部材、演出制御基板等の各種制御基板などが挙げられる。
「遊技制御基板」とは、電子回路を備えた基板であり、遊技機で行われる遊技、例えば、第1種のパチンコ遊技機であれば、後述する変動表示ゲームにおける変動表示ゲームの開始、当たりの抽選等を遊技球の入賞口(変動表示ゲームの始動口)の入賞に基づいて行うものである。
「送風装置」としては、風を作り出すファンなどの装置が挙げられる。
【0013】
この請求項1に記載の発明によれば、第1送風装置の送風により、カバー部材に覆われた遊技盤裏面側の各種電気部品と、カバー部材裏面に取り付けられた遊技制御装置を同時に冷却することができる。よって、遊技機における制御上の発熱による誤作動等を防止することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
前記遊技制御装置は、
前記排気口から、前記遊技制御基板ボックス外部に向けて送風する第2送風装置を備えることを特徴としている。
【0015】
この請求項2に記載の発明によれば、第2送風装置により遊技制御装置内の冷却効果がさらに高まり、制御的な不具合が発生することを確実に防止することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、
前記遊技制御装置は、
前記吸気口及び/又は排気口の周縁から前記カバー部材方向に向かって起立した起立壁を形成し、
前記カバー部材は、
前記遊技制御装置用開口部を前記遊技制御装置の起立壁が挿入可能に形成することを特徴としている。
【0017】
この請求項3に記載の発明によれば、遊技制御装置の起立壁がカバー部材の遊技制御装置用開口部に挿入可能に形成されていることによって、吸気口や排気口の周縁が遊技制御装置の取付位置の位置決めも兼ねることとなる。また、遊技制御装置をカバー部材に取り付けた状態で発熱用の開口部が外側にない状態となるため、不正を行いにくいものにできる。さらに、吸気口や排気口の周縁がカバー部材側に出っ張っているので、確実にカバー部材内部との空気循環を行うことができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技機において、
前記遊技盤の前面側で遊技者から視認可能な位置に、遊技の演出内容と関連して作動可能な第3送風装置を備え、
前記第3送風装置の後方には、前記第3送風装置の作動により生じる風を遊技盤裏面のカバー部材内部に送るための送風通路を形成し、
前記第3送風装置の作動を制御する送風装置制御手段を備えることを特徴としている。
【0019】
この請求項4に記載の発明によれば、第3送風装置によりカバー部材内部を冷却することができると共に、第3送風装置による遊技演出が可能となる。これにより、より大きな冷却効果が得られるのと同時に遊技の興趣を向上させることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の遊技機において、
前記送風装置制御手段は、
特定条件が成立することにより発生した大当たり遊技状態の発生中に前記第3送風装置を作動させるように制御することを特徴としている。
【0021】
この請求項5に記載の発明によれば、電気部品を特に作動させるため遊技において発熱量が多い大当たり遊技状態の発生中に、第3送風装置を作動させることにより、効率よく放熱を行うことができる。さらに、遊技者から視認可能に送風装置を作動させることができ、大当たり遊技状態の演出効果も向上させることができる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の遊技機において、
前記遊技盤に、変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置を配設し、
前記送風装置制御手段は、
遊技中に所定条件が成立することに基づき変動表示ゲームにおける大当たり遊技状態に対する予告演出として、前記第3送風装置を作動させるように制御することを特徴としている。
【0023】
この請求項6に記載の発明によれば、第3送風装置の作動によって、予告演出を行うと共にカバー部材内の冷却効果もあり、効率良く放熱及び演出を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0025】
図1は、本発明に係る遊技機の一形態として例示するパチンコ遊技機、特に、いわゆる「第1種」に属するタイプのパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【0026】
この遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1aでは、発射装置(図示省略)によって発射された遊技球が流下するようになっている。また、前記遊技領域1aには、遊技球の通過により普通変動表示ゲームの始動条件を付与する普図始動ゲート6,6、普通変動表示ゲームを表示する普通図柄(普図)表示装置7、普通図柄表示装置7での普通変動表示ゲームの結果如何によって開閉部材9a,9aを開(遊技者にとって有利な開状態)閉(遊技者にとって不利な閉状態)させる始動入賞口(特図始動入賞口)を兼ねた普通変動入賞装置9、普通変動入賞装置(始動入賞口)9への遊技球の入賞に基づき変動表示ゲーム(ここでは特別変動表示ゲーム)を表示する変動表示装置としての特別図柄(特図)表示装置4、特別図柄表示装置4での特別変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口5bを閉塞状態(遊技者にとって不利な閉状態)から開放状態(遊技者にとって有利な開状態)に変換するサイクル遊技を行う特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、サイドランプ12,12、風車と呼ばれる打球方向変換部材14,…、多数の障害釘(図示省略)などが配設されている。また、遊技領域1aの最下端部中央にはアウト球を回収するためのアウト穴13が設けられている。
また、パチンコ遊技機の遊技盤1の下には、入賞により払い出された遊技球(賞球)を受ける受け皿となるとともに、遊技球を遊技領域1a内に発射する発射装置(図示省略)に誘導する上皿(図示省略)が設けられるが、遊技盤1の下部には、上皿へ賞球を払い出す際に、賞球が通過するための上皿連通用開口部1cが形成されている。
【0027】
普通図柄表示装置(普通図柄表示器)7は、例えば、7セグメント型のLEDなどによって構成され、複数の普通図柄(例えば、図柄、数字、記号などの識別情報)を変動表示させる普通変動表示ゲームを行うことが可能となっている。ここでは、前記普通図柄表示装置7は、特別変動入賞装置5の開閉扉5aの下側に設けられている。また、前記特別変動入賞装置5の開閉扉5aの左右両側には、普図始動ゲート6,6を遊技球が通過(普図の始動入賞)して普通変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(始動記憶数)を表示する普図始動記憶表示器(普図記憶表示器)6aが配設されている。なお、ここでは、普図の始動記憶の上限数は4個となっており、普図始動記憶表示器6aは4個のLEDで構成されている。
【0028】
普通変動入賞装置9は、この実施の形態では変動表示装置(特別図柄表示装置)4の下方の遊技領域1aに配設されており、左右一対の開閉部材9a,9aを具備している。この開閉部材9a,9aは、普段は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な閉状態)を保持しているが、普通図柄表示装置7における普通変動表示ゲームの結果として所定の結果態様(例えば、「7」等の当り結果態様)が表示された場合には、普通図柄の当りとなって、電気的駆動源としての普電用ソレノイド6c(図5に普電SOLとして図示)の駆動により逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な開状態)に変換されるようになっている。
【0029】
この実施の形態の普通変動入賞装置9は、遊技球の流入(入賞)に基づき前記特別変動表示ゲームの始動条件を付与する始動入賞口(特図の始動入賞口)も兼ね、その内部(入賞領域)に特図始動センサ9b(破線で図示)を備えている。また、前記普図始動ゲート6内には、該普図始動ゲート6を通過した遊技球を検出するための普図始動センサ6b(図5に図示)が設けられている。
【0030】
このような構成により、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート6,6内を通過し、遊技球が普図始動センサ6bに検出されると、普通図柄表示装置7において普通変動表示ゲームが行われる。
この普通変動表示ゲームは、普通図柄表示装置7の表示状態(点灯状態)を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普通変動表示ゲームの結果、普通図柄表示装置7における停止表示が特別の結果態様となれば、普通図柄の当たりとなって、普通変動入賞装置9の開閉部材9a、9aが普電用ソレノイド6cにより所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。それにより、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞しやすくなり、特別変動表示ゲームの始動が容易となる。
【0031】
変動表示装置(特別図柄表示装置)4は、図1及び図4に示すように、前面構成部材410と液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)420とからなっている。さらに、液晶表示装置420は、表示状態が変化可能な表示画面(表示部)420aを備え、前記普通変動入賞装置(始動入賞口)9への遊技球の入賞に基づき、この表示画面420aにおいて複数種類の識別情報(例えば、キャラクタ、数字、記号などからなる図柄(特別図柄)等)を変動表示させることにより特別図柄(特図)の変動表示ゲーム(特別変動表示ゲーム)を実行可能となっている。なお、液晶表示装置420は、表示画面420aを構成する液晶ディスプレイとバックライトと液晶ディスプレイを駆動する駆動回路及び周辺回路を備えるユニットとなっている。
【0032】
また、図4に示すように、液晶表示装置420は、後述する演出制御装置40となる回路を備えた演出制御基板141とともに、表示ボックス142に収納されている。なお、表示ボックス142は、その前面に表示画面420aを露出するための図示しない開口部が形成されているとともに、液晶表示装置420及び演出制御基板141を固定する図示しない固定部材が備えられている。また、表示ボックス142は、その前側の容器部142aと後側の蓋部142bとが着脱可能に取り付けられている。さらに、表示ボックス142には、後述する第1送風装置(第1ファン)100の風による放熱用の吸排気口を少なくとも1つ備え、ここでは、上側吸排気口143と下側吸排気口144の2つの吸排気口が設けられている。また、表示ボックス142の裏面には、後述する中継基板145を取り付けるための取付部材(ボス)146が設けられている。
【0033】
また、表示ボックス142は、図示しない表示ボックス取付部材(裏面取付部材)により、遊技盤1に設けられた取付用開口部1bに液晶表示装置420の表示画面420aを臨ませるように、遊技盤1の裏面に取り付けられる。従って、表示ボックス142を遊技盤1に取り付けることにより、液晶表示装置420、演出制御基板141及び中継基板145を同時に遊技盤1に取り付けられるようになっている。
【0034】
そして、液晶表示装置420は、後述するように表示制御手段としての機能を有する演出制御装置40(演出制御基板141に設けられている)から入力される表示データ、制御信号に基づいて液晶ディスプレイを駆動して画像の表示が可能となっている。なお、演出制御基板141は、中継基板145と配線接続され、中継基板145は、後述する遊技制御装置20の遊技制御基板121との配線接続用のコネクタ部147を有する。なお、中継基板145は、演出制御基板141と遊技制御基板121との配線接続を中継するとともに、後述するように演出制御基板141に制御される各種ランプ等の電飾部品やスピーカと演出制御基板141との配線接続を中継するものであり、ここでは、演出制御装置40の一部の機能を果たしており、演出制御装置40の一部となっている。従って、中継基板145は、演出制御基板141を2つの基板に分割した際の一方の基板と見なすことができる。そして、前記コネクタ部147が演出制御基板141と遊技制御基板121とを接続するものとなるので、前記コネクタ部147は、演出制御基板コネクタ部となる。
【0035】
なお、前記中継基板145の位置に、演出制御基板141を配置し、演出制御基板141に演出制御基板コネクタ部となるコネクタ部147を設けるものとしても良い。この場合に、中継基板145は、別の位置に設けられるとともに、演出制御基板141と遊技制御基板121との配線接続を中継することなく、電飾部品及びスピーカ等と演出制御基板141との接続の中継を行うものとなる。なお、中継基板145は、この例において、各種センサ等の遊技制御基板121に信号を出力する装置や、各種ソレノイド等の遊技制御基板121により制御される装置と遊技制御基板121との配線の中継も行うものとなっている。
【0036】
また、前面構成部材410は、図4に示すように、遊技盤1の中央部に設けられた取付用開口部1bに遊技盤1の前面側から取り付けられるとともに、液晶表示装置420の表示画面420aに対応する表示用開口部430を備えた表示窓部430a有し、該表示用開口部430を囲む略枠状に形成されている。また、前面構成部材410の外周部は、鍔状に遊技盤1の前面に沿って形成された取付基板410aが形成されている。また、前面構成部材410は、表示用開口部430の周囲が遊技盤1の前面側から裏面側に窪む凹状となっており、表示用開口部430に対応する位置に遊技盤1の裏面側から取り付けられる液晶表示装置420の表示画面420aを底面とする凹室440を遊技盤1の中央部に形成するようになっている。
【0037】
また、前記遊技盤1の前面側に取り付けられた前面構成部材410の凹室440の上に設けられ、凹室440への遊技球の進入を防止して表示画面420aを遊技球から保護する鎧部450の中央部には、遊技者から視認可能な位置に第3送風装置(第3ファン)300(第1送風装置100及び第2送風装置200については後述する。)が設けられている。
【0038】
詳述すると、前記鎧部450の中央部には、遊技盤1と直交する円筒状の送風通路470が形成されている。この送風通路470内は、遊技盤1の前面側の空間と、遊技盤1の裏面側の後述するカバー部材700内とを連通する連通孔となっている。そして、送風通路470の前部内に第3送風装置(第3ファン)300が固定されている。すなわち、前記第3送風装置300の後方に形成された送風通路470を通して、第3送風装置300の作動により生じる風を遊技盤1裏面のカバー部材700内部に送るようになっている。
【0039】
なお、第3送風装置300は、吸気(ここでは吸気だが、排気の場合もある)によりカバー部材700内を放熱(冷却)するとともに、前面構成部材410の鎧部450の位置で、遊技盤1の前面側に露出している(遊技盤1の前面側で遊技者から視認可能な位置に備えられている)ことから、例えば、変動表示装置4における変動表示ゲームの表示内容に対応して回転開始及び停止を行う(遊技の演出内容と関連して作動する)ことで、変動表示装置4による変動表示ゲームの演出の一部として機能する。
また、ここでは、送風装置制御手段(ここでは演出制御装置40に含まれているが、後述する遊技制御装置20に含まれている場合もある。)を備えており、当該送風装置制御手段で第3送風装置300の作動(例えば、前記した変動表示装置4における変動表示ゲームの表示内容に対応した回転開始及び停止)を制御している。
なお、図1及び図4の符号410bは前面構成部材410において、遊技領域1aを流下してきた遊技球が一時的に載置可能となるステージ部である。
【0040】
特別変動入賞装置5はアタッカー形式の開閉扉(可動部材)5aによって開閉される大入賞口5bを備えている。また、開閉扉5aは、電気的駆動源としての大入賞口ソレノイド5e(図5に大入賞口SOLとして図示)の駆動により、その上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっている。そして、前記普通変動入賞装置9への遊技球の入賞(特図始動センサ9bでの遊技球の検出)に基づいて行われる、特別図柄表示装置4の表示画面420aにおける特別変動表示ゲームの表示結果(特別図柄表示装置4の表示画面420aの各変動表示領域における特別図柄の停止態様)が予め定められた大当たり結果(例えば、特別図柄が「6,6,6」のぞろ目等の特別の図柄組み合わせ態様(特別図柄組み合わせ態様)となること)となって大当たり遊技状態(特別遊技状態)が発生した場合に、大入賞口5bを閉塞状態(遊技者にとって不利な閉状態)から多数の遊技球を獲得し易い開放状態(遊技者にとって有利な開状態)に変換するサイクル遊技が行われるようになっている。
【0041】
この大入賞口5bの内部(入賞領域)には、該大入賞口5bに入った遊技球のうち一般入賞領域に流入した遊技球を検出するためのカウントセンサ5c(破線で図示)と、大入賞口5bに入った遊技球のうち継続入賞領域(V入賞領域,特別入賞口ともいう)に流入した遊技球を検出するための継続センサ5d(破線で図示)及び継続入賞領域に遊技球が流入した後は遊技球を継続入賞領域に流入させないようにして継続入賞領域への遊技球の入賞率を調整する流路切替ソレノイド5f(図5に流路切替SOLとして図示)等が配設されている。
【0042】
このような構成により、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、普通変動入賞装置9に入賞すると、遊技球が特図始動センサ9bに検出され、特別図柄表示装置4の表示画面420aにおいて、複数種類の識別情報が変動表示される特別変動表示ゲームが開始される。
この特別変動表示ゲームの結果として、表示画面420aの表示態様が上述の特別図柄組み合わせ態様となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(大当たり遊技状態)となる。
この大当たり遊技状態中は、特別変動入賞装置5の大入賞口5bを大入賞口ソレノイド5eにより閉じた状態から開放状態に変換するサイクル遊技が、所定回数を限度に行われ、これにより遊技者は遊技球を大量獲得する機会を得る。すなわち、パチンコ遊技機は、特別変動表示ゲームの結果、予め定められた特別図柄組み合わせ態様となることに関連して、遊技者に有利な特別遊技状態が発生するといった所定の遊技価値を付与可能となる。
【0043】
また、この実施の形態では、既に特別変動表示ゲームが行われている間や特別遊技状態が発生している間等の直ちに次の特別変動表示ゲームを開始させることができない状態中に始動入賞口を兼ねた普通変動入賞装置9へ遊技球が入賞した場合には、次の特別変動表示ゲームが実行可能な状態となるまで、始動記憶手段(ここでは、遊技制御装置20のRAM21b(図5に図示)が相当する)が、前記普通変動入賞装置9への遊技球の入賞によって発生した特別変動表示ゲームを実行(開始)させるための権利を、始動記憶として記憶することが可能となっている。
さらに、ここでは、前記始動記憶は所定の上限数の範囲内で記憶可能となっており、前記した直ちに次の特別変動表示ゲームを開始させることができない状態中、普通変動入賞装置9に上限数より多く遊技球が入賞しても始動記憶数は上限数より多くならないようにされている。
【0044】
そして、特別図柄表示装置4における表示画面420aの上部に位置する前面構成部材410には、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特別変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(特図始動記憶数)を点灯表示する特図始動記憶表示器(特図記憶表示器)420bが設けられている。なお、この実施の形態では、始動記憶の上限数は4個となっており、始動記憶表示器420bは4個のLEDで構成されている。そして、始動記憶が1増加する毎に1のLEDが点灯表示され、始動記憶が1消化される毎に1のLEDが消灯するようになっている。
【0045】
さらに、この実施の形態では、前記大当たり結果が特定の大当たり結果であった場合に前記特別遊技状態の終了後、変動表示ゲームに関わる制御が遊技者にとって有利に変更される特定遊技状態を発生する特定遊技状態発生手段(ここでは遊技制御装置20が相当する)を備えている。大当たり結果が特定の大当たり結果となるとは、例えば、特別変動表示ゲームの表示結果が複数種類の特別図柄組み合わせ態様(0〜9の数字のぞろ目等)のうちの何れか1つとなる場合において、さらに当該特別図柄組み合わせ態様が予め定められた一部の特別図柄組み合わせ態様(ここでは、奇数図柄のぞろ目)である場合等が挙げられる。
【0046】
特定遊技状態としては、例えば、特別遊技状態(大当たり遊技状態)の終了後に、普通変動入賞装置9の開閉部材9a,9aが開状態に変換する機会を増加させたり(例えば、一の変換機会(例えば、普通変動表示ゲームにおいて普通図柄の当りが1回導出されたとき)における開状態への変換回数を1回から3回に増加させる)、或いは、開閉部材9a,9aが開状態に変換する期間を長くする(例えば、0.5秒から5秒に変更する)ことで、始動入賞口としての普通変動入賞装置9へ遊技球が入賞し易いようにした始動入賞容易化状態を発生させるようにしたものがある。また、特別遊技状態の発生確率を通常時よりも高めた(例えば、1/350から1/60に確率が上がる)特図確率変動状態、普図の当りの発生確率を通常時よりも高めた(例えば、1/10から5/10に確率が上がる)普図確率変動状態、普通変動表示ゲームの変動時間が通常時よりも短縮される(例えば、30秒から5秒に短縮される)ことで単位時間当たりに普通変動入賞装置が開状態に開放される機会を増加させた普図時短状態等がある。なお、特定遊技状態としては、前記した複数の状態の何れかを組み合わせて行っても良い。また、特定遊技状態には、特別変動表示ゲームの実行回数や時間等で期限設定がされているパターンと、特別遊技状態が所定回数(例えば1回)発生するまで続けられるパターンの双方が含まれる。
【0047】
さらに、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)には、該一般入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサ8a(図1に一部を破線で図示)が配設されている。
また、遊技盤1の裏面には、上述のように液晶表示装置420と演出制御基板141を内部に備え、裏面に中継基板145を備えた表示ボックス142が取り付けられるとともに、図2及び図4に示すように、前記表示ボックス142を含む遊技盤裏面に備えられた各種電気部品の背面側を覆うようにカバー部材700が設けられている。
【0048】
なお、各種電気部品としては、各種電気的駆動源、各種電気的発光部材及び各種制御基板等が挙げられる。
前記電気的駆動源としては、前記普電用ソレノイド6c、大入賞口ソレノイド5e、流路切替ソレノイド5fや演出部材作動用の各種ソレノイド、後述する第1送風装置(第1ファン)100や第2送風装置(第2ファン)200、前記した第3送風装置(第3ファン)300などに備えられたモータ等が挙げられる。
前記電気的発光部材としては、前記サイドランプ12,12などのランプや普図始動記憶表示器6a、始動記憶表示器420bなどに設けられたLED等が挙げられる。
前記制御基板としては、前記演出制御基板141、中継基板145等が挙げられる。
また、各種電気部品としては、その他にも普通図柄表示装置7、変動表示装置4の液晶表示装置420などの表示装置等、種々の電気機器が含まれる。
【0049】
前記カバー部材700は、前面が開口した略箱状の形状を有するもので、前面側の開口を遊技盤1の裏面に向けて、カバー部材700の前部が遊技盤1の裏面に取り付けられている。
また、カバー部材700には、当該カバー部材700内部の熱を外部へ逃がすために吸気若しくは排気を行う放熱用開口部が形成されている。ここでは、カバー部材700の一側面(遊技盤を裏面から見たときの左側面(図2及び図3に図示))に第1放熱用開口部701が形成されており、当該第1放熱用開口部701には、ここからカバー部材700外部に向けて送風する第1送風装置(第1ファン)100が備えられている。この第1送風装置100は、カバー部材700内の部材全体及び後述する遊技制御基板ボックス122内を冷却するたの冷却手段(放熱手段)である。
【0050】
また、ここでは、前記第1送風装置100の送風による空気循環を効率よく行うための吸排気用に、第1送風装置100が備えられた第1放熱用開口部701の他に、第2放熱用開口部702,…及び第3放熱用開口部705,…(図2及び図4に図示)がそれぞれ複数設けられている。このうち、第2放熱用開口部702,…は箱状のカバー部材700の上面に形成され、第3放熱用開口部705,…はカバー部材700の前記第1送風装置100が備えられた側面(左側面)とは逆の側面(右側面)に形成されている。
【0051】
すなわち、カバー部材700の左側面に設けられた第1放熱用開口部701に備えられた第1送風装置100により、強制排気(ここでは、強制排気だが強制吸気の場合もある)が行われ、それに伴って上述の第2放熱用開口部702,…及び第3放熱用開口部705,…から排気もしくは吸気が行われ、カバー部材700内の放熱(冷却)が行われる。
【0052】
また、図4に示すように、カバー部材700の裏面には、後述する遊技制御装置20の遊技制御基板ボックス122内部の熱を逃がすために当該遊技制御基板ボックス122に形成された吸気口123及び排気口124に対応した位置に、遊技制御装置用開口部が形成されている。
ここでは、カバー部材700の裏面に取り付けられる遊技制御装置20における遊技制御基板ボックス122の前面上部から前方に突出して形成された起立壁125を周縁に有する吸気口123が挿入される第1遊技制御装置用開口部703と、遊技制御基板ボックス122の前面下部から前方に突出して形成された起立壁126を周縁に有する排気口124が挿入される第2遊技制御装置用開口部704とを備えている。
なお、前記遊技制御装置20は、遊技動作を制御する制御装置であり、カバー部材700の裏面に取り付け可能となっている。さらに、前記遊技制御装置20は、遊技を統括的に制御する遊技制御基板121と、該遊技制御基板121を収納する遊技制御基板ボックス122とからなっている。
【0053】
また、カバー部材700の裏面には、カバー部材700内の中継基板145に設けられたコネクタ部147に対応する位置に、コネクタ部147に接続される配線を挿通させるための配線接続用開口部706が設けられている。
【0054】
さらに、カバー部材700には、その裏面に、遊技制御装置20の遊技制御基板121を取り付けるための取付部707が複数(例えば3つ)設けられている。ここでは、取付部707には、周知のパネル固定用部材であるナイラッチが用いられている。
また、遊技制御基板121は、遊技制御基板ボックス122に収納された状態で、カバー部材700の裏面に取り付けられるようになっている。そして、遊技制御基板121には、中継基板145のコネクタ部147と配線接続される遊技制御基板コネクタ部127が設けられるとともに、ホール管理装置との中継装置、カード式遊技球貸出装置等の周辺装置やその他の装置と接続する(外部機器と接続する)ための複数のコネクタ部128a〜gが設けられている。
【0055】
前記遊技制御装置20の遊技制御基板ボックス122には、その前面(カバー部材700側)の上部に上述の吸気口123が形成され、下部に上述の排気口124が形成されている。また、上述したように、前記遊技制御基板ボックス122の前面上部に形成された吸気口123の周縁には、カバー部材700方向(前方)に向かって起立した起立壁125が形成されている。さらに、前記遊技制御基板ボックス122の前面下部に形成された排気口124の周縁には、カバー部材700方向(前方)に向かって起立した起立壁126が形成されている。
【0056】
そして、排気口124には、第2送風装置(第2ファン)200が設けられ、第2送風装置200が遊技制御基板ボックス122から遊技制御基板ボックス122外部に向けて(すなわちカバー部材700内に)送風して強制排気を行うことにより、吸気口703から遊技制御基板ボックス122内に吸気が行われ、遊技制御基板ボックス122内の放熱(冷却)が行われる。
なお、ここでは、図4に示すように、第2送風装置200からの風が特別変動入賞装置5に当たるように構成されている。そして、この第2送風装置200からの風によって、特別変動入賞装置5に備えられている電気的駆動源としての大入賞口ソレノイド5e及び流路切替ソレノイド5f(図4では図示されていないが、特別変動入賞装置5に備えられている)を冷却するようになっている。
【0057】
遊技制御基板ボックス122は、その上端部が、上端部より下の部分より薄くなるように形成され、図2に示すように、上端部の裏面側に遊技制御基板121の遊技制御基板コネクタ部127及び他のコネクタ部128a〜gを露出させるための配線接続用開口部129が形成されている。
また、遊技制御基板ボックス122は、それぞれ、ほぼ箱状で対向する面が互いに開口となった前側の容器部122aと後側の蓋部122bとが着脱可能に接合されて、閉じたボックス状となっている。そして、遊技制御基板ボックス122には、その左右にそれぞれ、容器部122aと蓋部122bとを接続するかしめ部130が設けられ、各かしめ部130には、複数のかしめ部材130aが設けられている。各かしめ部材130aは、容器部122aから突出する突出部130bと、蓋部122bに設けられ、前記突出部130bが貫通する貫通孔を有するととともに貫通孔を貫通した突出部130bを上下に挟み込む挟持部130cと有し、挟持部130cを例えばかしめることにより、突出部130bと挟持部130cとが、切断しないと分離不可能な状態で接合するようになっている。なお、かしめる際に、挟持部130cを加熱するものとしても良い。そして、遊技制御基板ボックス122においては、各かしめ部130のうちの例えば一つずつのかしめ部材130aをかしめることにより、遊技制御基板ボックス122を封印した状態となる。
【0058】
そして、遊技制御基板ボックス122が不正に開けられた際に、かしめ部材130aが破損することから、遊技制御基板ボックス122が開けられたことを容易に発見することができる。また、複数のかしめ部材130aがあることから、遊技制御基板121の修理を行う必要があるような場合に、各かしめ部130で一つのかしめ部材130aを切断して遊技制御基板ボックス122を開けても、残りのかしめ部材130aで再び遊技制御基板ボックス122を封印することができる。また、遊技制御基板ボックス122を複数回開けることにより、切断されたかしめ部材130aが存在しても、切断されたかしめ部材130aの数を記憶しておけば、その状態で、不正に遊技制御基板ボックス122を開けた場合に、破損したかしめ部材130aが増加することにより、不正を発見することができる。
【0059】
前記カバー部材700の内側には、上述のように液晶表示装置420及び演出制御基板141を内蔵した表示ボックス142が配置されるとともに、図3(遊技盤1裏面のカバー部材700を取り除いた状態を示す)に示すように表示ボックス142の外側の裏面に遊技制御基板121と接続されるコネクタ部147を有する中継基板145が配置されている。なお、中継基板145は、表示ボックス142に設けられた開口部148を介して、表示ボックス142内の演出制御基板141の中継基板用コネクタ部141aに配線接続される演出制御用コネクタ部149aを有する。また、中継基板145は、後述する電飾部材用中継基板81のコネクタ部81aと配線接続される電飾部材用コネクタ部149bと、後述するセンサ用中継基板82のコネクタ部82aと配線接続されるセンサ用コネクタ部149cとを有する。
【0060】
また、カバー部材700内には、サイドランプ12を含む装飾ランプ等の電飾部材(電気的発光部材)と、中継基板145との配線接続を中継する上記電飾部材(装飾部材)用中継基板81と、入賞口センサ8a等の各センサと、中継基板145との配線接続を中継するセンサ用中継基板82とが遊技盤1の裏面に取り付けられた状態となっている。
【0061】
そして、中継基板145は、上述のように表示ボックス142を介して、演出制御基板141に接続されるとともに、電飾部材用中継基板81、センサ中継用基板82等を介して各種センサ、各種電飾部材に接続され、かつ、遊技制御基板121と接続される。従って、中継基板145は、演出制御基板141と各種電飾部材との配線を中継するとともに、演出制御基板141及び各種センサと遊技制御基板121との配線を中継する。また、各種電飾部材の点灯や動作、図示しないスピーカからの効果音の出力、液晶表示装置420の表示を制御する演出制御基板141(演出制御装置40)は、遊技制御基板121(遊技制御装置20)の制御に基づいて動作する。従って、中継基板145は、演出制御基板141(変動表示装置4、各種電飾部材、スピーカ等に接続)及び各種センサと、遊技制御基板121との信号の送受を、中継基板145のコネクタ部147と、遊技制御基板121の遊技制御基板コネクタ部127との配線接続にまとめることができる。従って、パチンコ遊技機100内の配線を接続を容易にすることができる。
【0062】
ここで、遊技制御装置20及び演出制御装置40における制御に関する説明を行う。
パチンコ遊技機においては、各種センサからの入力(各種入賞口への遊技球の入賞等に対応する)に基づいて、例えば、遊技球の入賞や変動表示ゲームの開始、変動表示ゲームの当たり外れの抽選、特別変動入賞装置5の開閉、普通変動入賞装置9の開閉等の遊技の統括的制御を行う遊技制御装置20(入賞に基づく遊技球の払い出し等の制御も行うものとしても良いし、別に遊技球を払い出す制御を行う排出制御装置を有するものとしても良い)と、演出制御基板141(中継基板145を含む)に設けられ、遊技制御装置20から送られるコマンドやデータに基づいてサイドランプ12を含む装飾ランプ等の電飾部材と、スピーカ(図示省略)から出力される効果音の発生とを制御するとともに、変動表示装置4を制御する演出制御装置40とが別体に設けられている。また、ここでは、演出制御装置40の中に、前記第3送風装置300の作動を制御する送風装置制御手段(回転スピード決定手段及び回転スピード表示手段を含む)が含まれている。
なお、前記送風装置制御手段は遊技制御装置20に含まれていても良く、また、電飾部材及び効果音の制御についても遊技制御装置20で行うようにしても良い。
【0063】
そして、遊技制御装置20は、図5に示すように、制御のために、各種演算制御処理等を行うものであり、内部にCPU(Central Processing Unit)21a、RAM(Random Access Memory)21b、ROM(Read Only Memory)21c等を備えた遊技用マイクロコンピュータ21を備えるとともに、CPU21a等のクロックの生成に用いられる発振器22と、外部との信号の入出力を行う入力I/F23a及び出力I/F23bとを備える。
【0064】
CPU21aは、制御部、演算部を備え、上述のような遊技制御装置20の制御に係わる演算制御を行う。また、CPU21aは、変動表示ゲームの当たり外れに係わる乱数値の発生、変動表示ゲームの表示パターンに係わる乱数値の発生等を行う。なお、遊技制御装置20は、CPU21aとは別に、乱数発生用の回路を備えるものとしても良い。
RAM21bは、例えば、特別変動表示ゲームの始動信号としての特図始動センサ9bのON信号の記憶(特図始動記憶)の記憶領域、普通変動表示ゲームの始動信号としての普図始動センサ6bのON信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領域、上述の各種乱数値の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域並びにCPU21aの作業領域を備えている。
【0065】
ROM21cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている。また、制御データには、特別変動表示ゲームや普通変動表示ゲームに係わる各種判定値(例えば、変動表示ゲームの当たり外れを上述の生成された乱数値に比較して判定するための判定値)が書き込まれている。
入力I/F23aには、図示しないローパスフィルタ及びバッファゲートを介して、特図始動センサ9b、普図始動センサ6b、継続センサ5d、カウントセンサ5c、入賞口センサ8a,…などが接続され、それら各センサから出力される検出信号が入力I/F23aを介してCPU21aに出力されるようになっている。
【0066】
一方、出力I/F23bには、CPU21aから出力される各種の制御信号が入力され、それらの制御信号は、出力I/F23bから、図示しない出力ポート及びドライバを介して、普図表示器7、普電用ソレノイド6c、普図始動記憶表示器6a(図5では図示省略)、特図始動記憶表示器420b(図5では図示省略)、大入賞口ソレノイド5e、流路切替ソレノイド5f、排出制御装置(図示省略)、演出制御装置40、外部出力端子(図示省略)などに出力されている。
【0067】
なお、この実施の形態では、演出制御装置40に、送風装置制御手段、表示制御手段、電飾制御手段(装飾制御手段)及び音制御手段の各機能手段を備えており、各種演出を統括して制御するようになっている。
一方、演出制御装置の代りに、送風装置制御装置、表示制御装置、電飾制御装置(装飾制御装置)及び音制御装置の各制御装置を別々に備えている場合もある。このときには、遊技制御装置から表示制御装置を介して、送風装置制御装置、電飾制御装置(装飾制御装置)及び音制御装置を制御するように構成されていると、遊技制御装置の負担を少なくすることができるため、好ましい。
【0068】
前記排出制御装置は、遊技制御装置20のCPU21aから出力される賞球制御指令やカードユニット(図示省略)等から出力される貸球制御指令に基づいて、球排出ユニット(図示省略)から所要数の遊技球(賞球、貸球)を排出させる制御を行うものである。
【0069】
前記演出制御装置40の電飾制御手段(装飾制御手段)は、遊技制御装置20から出力される電飾制御指令(装飾制御指令)に基づいて、当該遊技機の所定部位に設けられた各種装飾ランプ・LED等の発光手段51(図6に図示。例えば、サイドランプ12)の発光状態を制御するものである。
また、前記演出制御装置40の音制御手段は、遊技制御装置20から出力される音制御指令に基づいて、スピーカ61(図6に図示)から出力される効果音や音声の制御を行うものである。
さらに、外部出力端子は、遊技制御装置20からパチンコ遊技機の外部に対し出力される外部情報を中継するものである。
【0070】
この遊技制御装置20のCPU21aは、例えば、特図始動センサ9bや普図始動センサ6b,6bからの検出信号(始動信号)の入力等に基づき、RAM21bに記憶されている乱数値を抽出し、該抽出した乱数値と、予めROM21cに記憶されている判定値との比較により、遊技者に対して付与する遊技価値(例えば、特図の大当たりなど)を決定する。
また、該決定に基づいて、演出制御装置40に制御信号を送信するようになっており、当該制御信号に基づき、演出制御装置40のうち表示に関する制御を行う表示制御手段が、変動表示装置4の液晶表示装置420に変動表示ゲームを行わせたり、演出制御装置40のうち音に関する制御を行う音制御手段が、スピーカ61より出力される効果音を制御したり、演出制御装置40のうち装飾に関する制御を行う電飾制御手段(装飾制御手段)が、サイドランプ12,12等の各種装飾ランプ・LED(発光手段)51の点灯・点滅状態を制御したりする。
さらに、遊技制御装置20のCPU21aは、入賞口センサ8a,…、特図始動センサ9b、カウントセンサ5cから入賞球の検出信号が入力された場合に、それら検出信号に基づいて、排出制御装置に賞球データを送って所要数の賞球を排出させる制御も行う。
【0071】
例えば、特図の大当たり判定用乱数値(大当たり乱数値)と特図の大当たり判定値とが一致する場合には、演出制御装置40にその旨の表示制御信号を送り、当該表示制御信号に基づき演出制御装置40が、液晶表示装置420に表示させる変動表示ゲームを特別の識別情報の組み合わせ態様(例えば、「7,7,7」などの特別図柄組み合わせ態様)で停止させることにより、大当たり遊技状態と呼ばれる特別遊技状態を発生させる。
この特別遊技状態は、特別変動入賞装置5の開閉扉5aが所定時間(例えば、29.5秒間)開放して閉じるサイクルを1ラウンドとし、各ラウンド中、遊技球が大入賞口5b中の継続入賞領域の継続センサ5dに検出されることを条件に所定ラウンド(例えば、15ラウンド)まで継続される遊技状態である。但し、各ラウンド中、大入賞口5bに遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞したときはその時点でそのラウンドを終了する。各ラウンド中、大入賞口5bへの入賞個数は、継続センサ5d及びカウントセンサ5cにより検出されてRAM21bに記憶され、所定個数に達すると開閉扉5aが閉じられてそのラウンドの特別遊技状態が終了する。
このように、このパチンコ遊技機においては、特別図柄表示装置(変動表示装置)4の液晶表示装置420に表示される、複数の識別情報による変動表示ゲームの結果が、予め定められた特別図柄組み合わせ態様となることに関連して、所定の遊技価値の付与として遊技者に有利な特別遊技状態が発生可能となり、賞球の大量獲得の機会などが与えられるようになっている。
【0072】
演出制御装置40の表示制御手段は、遊技制御装置20からの制御信号に基づき液晶表示装置420(図6には表示装置として図示)の表示画面420aの表示制御を行うものであり、図6に示すように、CPU(Central Processing Unit)41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、DMAC(Direct Memory Access Controller)44、発振器45、VDC(Video Digital Controller)46、フォントROM47、VDC46の電気信号(入力信号)を光信号(出力信号)に変換させる際のγ補正を行うγ補正回路48、インターフェイス49a、49bなどを備えている。
【0073】
CPU41は、その内部に制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタなどを備え、遊技制御装置20とインターフェイス49を介して接続され、遊技制御装置20の制御下、液晶表示装置420の表示制御を行っている。その制御データは発振器45からのパルスに同期させてVDC46に送られる。
ROM42には、液晶表示装置420の表示制御を行うための表示制御プログラムや表示制御データ等が書き込まれている。
RAM43は、各種データを一時的に記憶する記憶領域とCPU41の作業領域などを備えている。
DMAC44は、遊技用マイクロコンピュータ21からの表示制御情報(制御信号)に対し、CPU41とのアクセスなしで直接各メモリーやVDC46等の間で表示制御データのやり取りを行っている。
【0074】
フォントROM47には、特別変動表示ゲーム用の図柄の表示データ、背景画像の表示データ、リーチ状態画像の表示データ、遊技内容を説明する文字の表示データなどが書き込まれている。
VDC46の内部には、図示は省略するが、スプライトRAM、パレットRAM、V−RAM等が備えられていて、次のような画像データ制御を行っている。即ち、VDC46は、CPU41からの指令信号を受けて、フォントROM47から特別図柄や背景画像の表示データを取り出して編集する。そして、その指令信号に含まれる配色データに基づいて、その編集した画像データに対し配色の指定をパレットRAM(図示省略)で行い、次いでスプライトRAM(図示省略)にて特別図柄やキャラクタ等の画像編集を行う。
この編集された画像データ信号はγ補正回路48で補正された後、V_SYNCやH_SYNCと同期させて液晶表示装置420に送信され、この液晶表示装置420の表示画面420aにおいて表示される。
【0075】
なお、この実施の形態では、演出制御装置40には、送風装置制御手段が備えられており、当該送風装置制御手段によって、前記した第1送風装置(第1ファン)100における第1ファン回転用モータ100a、第2送風装置(第2ファン)200における第2ファン回転用モータ200a、第3送風装置(第3ファン)300における第3ファン回転用モータ300aの回転制御を行うようになっている。
【0076】
また、第3ファン300(すなわち、第3ファン回転用モータ300a)については、遊技中に特定条件が成立(大当たり乱数が大当たり値となる)することに基づき大当たり遊技状態が発生した場合に、作動するように制御している。さらに、ここでは、後述するように、遊技中に所定条件が成立(変動パターン乱数が所定の値になる)することに基づき液晶表示装置420で行われる変動表示ゲームにおける大当たり遊技状態に対する予告演出として、第3ファン300が作動するように制御している。
【0077】
またさらに、ここでは、前記送風装置制御手段は、遊技中に所定条件が成立(始動口9に遊技球が入賞する)することに基づき液晶表示装置420で行われる変動表示ゲームにおける大当たり遊技状態に対する信頼度に対応して、第3ファン回動用モータ300aの回転スピードを決定する回転スピード決定手段と、前記回転スピード決定手段により決定した回転スピードを前記液晶表示装置420に表示する回転スピード表示手段とを備えている。
【0078】
なお、ここでは、回転スピード決定手段の制御による回転スピードは、50rps、10rps、5rpsの3パターンが選択可能となっている。また、液晶表示装置420への回転スピードの表示については、スピードをそのまま、50rps10rpsというように表示しても良いし、記号によって表示したり(例えば、大きな扇風機のマークが表示されたときは回転スピードが速く、小さな扇風機のマークが表示されたときは回転スピードが遅い等)、アニメーションで風の強さを表したりしても良い。
符号Fは第3ファン300の風速を検出する風速検出センサである。
【0079】
なお、遊技制御装置20を始めとするこれら各制御装置は、電源供給装置(図示省略)から電源を供給されている。また、遊技制御装置20及び演出制御装置40には、前記電源供給装置(図示省略)からの電源供給がストップした際に作動するバックアップ電源(図示省略)が備えられている。
【0080】
この実施の形態に係るパチンコ遊技機は、上記のように構成されていて、制御手段(主に遊技制御装置20と演出制御装置40)により、例えば、次のような遊技制御が行われる。
【0081】
まず、当該パチンコ遊技機に電源が投入されると、客待ちの状態となる。
この客待ちの状態では、液晶表示装置420の表示画面420aにおいて、例えば、客寄せ用のデモンストレーション表示等が行われていたり、左右に並んだ通常の変動表示領域の各々に特別図柄が停止状態で表示されていたりする。
【0082】
この状態で、遊技領域1a中に打ち込まれた遊技球が普通変動入賞装置9(特図始動入賞口)に入賞すると、変動状態に遷移する。
即ち、遊技制御装置20のCPU21aでは、普通変動入賞装置9内部の特図始動センサ9bから出力される検出信号に基づいて、その時点でRAM21bに記憶されている特図に関する各種乱数値(所定周期で記憶更新されている)を抽出し、該抽出した乱数値と、予めROM21cに記憶されている特図に関する各種判定値との比較により、特図の変動表示ゲームの内容(例えば、特別遊技状態(大当たり遊技状態)を発生させるか否か、変動表示領域の各々に本停止させる特別図柄を何れとするかなど)を決定すると共に、この決定に基づいて、演出制御装置40に表示制御信号を出力する。
【0083】
このとき出力される表示制御信号には、変動表示ゲームの開始指示データ(変動開始コマンド)、変動表示領域の各々に本停止させる特別図柄の停止図柄データ、変動パターンデータ(変動パターンコマンド)等が含まれており、変動パターンデータにより、特別図柄の変動時間とそれに対応する変動パターン(通常変動、リーチ有り、リーチの種類(リーチ表示態様の種類)、再抽選有り、予告有りなど)が指定されるようになっている。
また、ここでは、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)を回転させるか否かの指令と回転させる場合にはその回転スピードを出力するようになっている。
【0084】
演出制御装置40は、遊技制御装置20から上記表示制御信号を受け取ると、該表示制御信号に基づいて画像データを編集し、この編集した画像データを液晶表示装置420に送って、液晶表示装置420における表示画面420aに設定された変動表示領域の各々に、一連の特別図柄を順次変動表示させた後に停止させる特図の変動表示ゲームの表示を行わせる。具体的には、表示制御信号に含まれる変動パターンデータに基づいて、所定の変動パターン(通常変動、リーチ有り、リーチの種類、再変動有り、予告有り、再抽選有りなど)で所定時間、設定された各変動表示領域の特別図柄を変動表示させた後、表示制御信号で指定された特別図柄を各変動表示領域に仮停止(揺れている状態で停止)させる。また、ここでは、変動表示ゲーム中に、第3ファン300を回転させる場合があり、これにより、大当たり遊技状態に対する信頼度報知(予告演出)を行うようになっている。
【0085】
遊技制御装置20では、先に出力した表示制御信号で指定した変動時間が経過したところで、変動停止を指示する表示制御信号(変動停止コマンド)を演出制御装置40に出力する。演出制御装置40では、その変動停止コマンドに基づいて、変動表示領域の各々で仮停止されている特別図柄を本停止させる表示制御を行う。
【0086】
このとき、例えば、遊技制御装置20において、特図の大当たり判定用の乱数値とその判定値との比較により、ハズレが決定されている場合には、各変動表示領域における特別図柄の停止態様がハズレの組み合わせ態様となって、すなわち変動表示ゲームの表示結果が外れ結果となって、当該変動表示ゲームが終了となる。その後、特図始動記憶がない場合には、客待ちの状態に遷移し、特図始動記憶がある場合には、次の変動表示ゲームの変動状態に移行する。
【0087】
一方、特図の大当たり判定用の乱数値とその判定値との比較により、特図の変動表示ゲームの結果が大当たり結果となることが決定されている場合には、変動表示ゲームの表示結果として、予め用意されている複数種の特別図柄組み合わせ態様のうちのいずれかが導出表示され、すなわち設定された各変動表示領域における特別図柄の停止態様が特別の組み合わせ態様(例えば、「1,1,1」などのぞろ目)となって、大当たりと呼ばれる特別遊技状態に遷移する。
【0088】
この特別遊技状態は、特別変動入賞装置5の開閉扉5aが所定時間(例えば、29.5秒間)開放して閉じるサイクルを1ラウンドとし、各ラウンド中、遊技球が大入賞口5b中の継続入賞領域の継続センサ5dに検出されることを条件に所定ラウンド(例えば、15ラウンド)まで継続される遊技である。但し、各ラウンド中、大入賞口5bに遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞したときはその時点でそのラウンドを終了する。各ラウンド中、大入賞口5bへの入賞個数は、カウントセンサ5cにより検出されてRAM21bに記憶され、所定個数に達すると開閉扉5aが閉じられてそのラウンドの特別遊技状態(大当たり遊技状態)が終了する。
【0089】
また、ここでは、大当たり遊技状態中には、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)を50rpsで作動させるようになっている。
なお、ラウンド間は第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)も停止するようにしても良い。すなわち、大入賞口5bと第3ファン300の双方の作動に関連を持たせることで、遊技の興趣を高めることができる。例えば、図14に示すように、大入賞口ソレノイド5eによって大入賞口5bが開状態となった場合(t11及びt13)に、同時に第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)を回転させ、大入賞口ソレノイド5eによって大入賞口5bが閉状態となった場合(t12及びt14)に、同時に第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)の回転を停止させるようになっている場合が挙げられる。
また、その逆で、図15に示すように、大入賞口ソレノイド5eによって大入賞口5bが開状態となった場合(t21及びt23)に、第3ファン(第3ファン回転用モータ300a)の回転を停止させ、大入賞口ソレノイド5eによって大入賞口5bが閉状態となった場合(t22及びt24)に、第3ファン(第3ファン回転用モータ300a)を回転させるようになっていても良い。
【0090】
この特別遊技状態が終了すると、特図始動記憶がない場合には、客待ちの状態に遷移し、特図始動記憶がある場合には、次の変動表示ゲームの変動状態に移行する。
【0091】
なお、この実施の形態では、前記特別図柄組み合わせ態様は、当該特別図柄組み合わせ態様を形成した図柄の種類に対応して複数種類設定されている。具体的には、特別図柄の停止態様が「1,1,1」、「2,2,2」、「3,3,3」などの数字のぞろ目となる特別の図柄組み合わせ態様が、複数種類(ここでは10種類)設定されている。
また、ここでは、前記複数種の特別図柄組み合わせ態様の各々に、通常の遊技価値の付与としての大当たり結果(ここでは偶数図柄のぞろ目が相当する)と、通常の遊技価値と付加遊技価値が付与されることとなる特定の特別図柄組み合わせ態様(特定の大当たり結果(ここでは奇数図柄のぞろ目が相当する))のいずれかが設定されている。
そして、変動表示ゲームの表示結果が前記複数種類の大当たり結果のうち特定の大当たり結果となったことに関連して、すなわち前記大当たり(特別遊技状態)が、特定の条件を満たした特別図柄の組み合わせ態様(例えば、「3,3,3」、「7,7,7」などの特定の図柄(確変図柄)が3個揃ったぞろ目)で発生したことに関連して、通常の遊技価値の付与としての前記特別遊技状態の発生の他に、遊技者にとって有利な付加遊技価値の付与として特定遊技状態を発生するようになっている。
【0092】
ここでは、付加遊技価値の付与としての特定遊技状態として、前記大当たり(通常の遊技価値の付与としての特別遊技状態)の終了後、その後に大当たりが所定回数(例えば、1回)発生するまで大当たりの発生確率が通常確率(例えば、1/350)から高確率(例えば、1/60)に変換される確率変動状態が発生する。
また、この確率変動状態においては、特別変動表示ゲームの変動表示時間が短縮される特図時短状態が発生するようになっていても良い。
【0093】
さらに、この確率変動状態においては、始動入賞容易化状態として普通変動表示ゲームの変動表示時間が短縮(例えば、30秒から6秒へ)される普図時短状態が発生するようになっていても良い。この普図時短状態によって、普通変動表示ゲームの単位時間当たりの実行可能回数が増えて、その分、普図の当たり発生回数も増加することになる。
またさらに、この普図時短状態中には、普図の当たりによる普通変動入賞装置9の開放パターンの変更制御を併せて行ってもよい。その開放パターンの変更制御としては、例えば、開閉部材9a,9aの0.5秒の開放を1回から、3秒の開放を2回、或いは、5秒の開放を1回にするなどの変更制御がある。
またさらに、確率変動状態においては、普図の当たり発生確率も通常確率(例えば、確率は1/10)から高確率(例えば、確率は5/10)に変換されるようになっていても良い。
【0094】
ここで、前記変動表示ゲームの実行に関連して第3ファン300の風変動パターンを決定する一実行態様について、図7〜図13を用いて説明する。
【0095】
なお、リーチ(リーチ状態)とは、表示状態が変化可能な変動表示領域を複数備えた変動表示装置を有し、該変動表示装置が時期を異ならせて複数の変動表示領域で停止態様を導出表示し、該複数の変動表示領域での停止態様が予め定められた特別の図柄組み合わせ態様となった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態(特別遊技状態)となる遊技機において、前記複数の変動表示領域での停止態様の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている停止態様が前記特別の図柄組み合わせ態様となる条件を満たして(一部の変動表示領域でリーチ変動表示が行われて)いる表示状態をいう。
【0096】
また、別の表現をすれば、リーチ状態とは、変動表示装置の変動表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、前記特別図柄組み合わせ態様となる表示条件からはずれていない表示態様をいう。そして、例えば、前記特別図柄組み合わせ態様で揃った状態を維持しながら複数の変動表示領域による変動表示を行う状態(再抽選変動表示態様の状態)もリーチ状態に含まれる。
【0097】
また、リーチ状態とは、変動表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている前記複数の変動表示領域の表示結果の少なくとも一部が前記特別図柄組み合わせ態様となる条件を満たしている場合の表示状態をいう。そして、このリーチ状態中に制御される表示態様がリーチ表示態様である。
【0098】
さらにリーチには、変動表示速度、方向、識別情報の大きさ、出現するキャラクタの種類、背景の種類等のリーチ表示態様が異なる複数種のリーチが存在し、その中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当たりが発生しやすいもの(大当たりの期待度が高いもの)がある。そして、このような特定のリーチをスペシャルリーチ、スーパーリーチ等と呼ぶことがある。
【0099】
まず、図7のフローチャートを用いて、遊技制御手段としての遊技制御装置20におけるタイマ割込処理について説明する。
ここでは、まず、遊技制御装置20のCPU21aにおいて、遊技球が普通変動入賞装置9(特図始動入賞口)に入賞したか否か(すなわち、普通変動入賞装置9内部の特図始動センサ9bから検出信号が出力されたか否か)の判定を行う(ステップS11)。
ここで、前記特図始動入賞口(始動口)への遊技球の入賞があると判断された場合には、次に、始動記憶に空きがあるか否か(すなわち、始動記憶が上限数(ここでは、4個)に達しているか否か)の判定を行う(ステップS12)。
【0100】
そして、始動記憶にまだ空きがある場合には、各種乱数抽出処理を行う(ステップS13)。各種乱数抽出処理では、図8に示すように、まず、大当たり乱数抽出処理(すなわち、大当たり判定用乱数値を抽出する)を行う(ステップS21)。次に、図柄乱数抽出処理(すなわち、最終的に停止する図柄を決定するための乱数を抽出する)を行う(ステップS22)。さらに、変動パターン乱数抽出処理(すなわち、リーチパターンや第3ファンの回転スピード等を決定する乱数を抽出する)を行う(ステップS23)。また、リーチ乱数抽出処理(すなわち、ハズレリーチを行うか否かの判定のための乱数を抽出する)を行う(ステップS24)。
【0101】
その後、始動記憶数を+1する始動記憶数更新処理(ステップS14)を行い、前記抽出した乱数を記憶領域に送信する始動入賞時データ送信処理を行う(ステップS15)。また、割込時間等を計測している各種タイマの更新を行い(ステップS16)、各種乱数の更新を行う(ステップS17)。
【0102】
なお、前記したS11において始動口への入賞がないと判断された場合及びS11で始動口への入賞ありと判断されてもS12において始動記憶に空きがないと判断された場合には、S13〜S15は飛ばして、S16、S17を行うようになっている。
【0103】
次に、変動表示ゲーム処理について説明する。
まず、図9に示すように、遊技制御装置20では、初期化処理を行う(ステップS31)。この初期化処理は、電源オン時又はリセット後に1回のみ行われる処理であり、RAM21bにエラーが含まれているかどうか判定し、エラーが含まれている場合には、RAM21bを初期化すると共に、各種フラグの初期化設定が行われる。さらに、割込処理を実行するタイミングを規定するタイマ割込時間(例えば、4ms)をCPU21aに設定する処理を行う。また、種々のタイマがセットされると共に、演出制御装置40へ初期化コマンドを出力する処理が行われる。
【0104】
次に、始動記憶が有るか否かの判断を行う(ステップS32)。ここで、始動記憶がない場合には、特図始動入賞口に遊技球が入賞して始動記憶が発生するまで、S32の判定を繰り返す。一方、始動記憶が有る場合には、各種乱数判定処理を行う(ステップS33)。
【0105】
各種乱数判定処理では、図10に示すように、まず、大当たり乱数記憶領域から乱数値を取得しシフト(CPU21aの作業領域に移動)する(ステップS41)。次に、取得した大当たり乱数が大当たり値か否かの判定を行う(ステップS42)。
【0106】
そして、取得した大当たり乱数が大当たり値である場合には、取得した図柄乱数に基づき大当たり図柄を設定し(ステップS50)、前記大当たり乱数が大当たり値であることに基づき大当たり変動パターンテーブル(図13の表に示す)を選択し(ステップS51)、大当たり変動パターンテーブルと抽出した変動パターン乱数値の比較により風変動パターン(第3ファン回転用モータ300aの回転スピードとそれに対応した返送表示装置での回転スピード表示のパターン)を決定する(ステップS52)。
【0107】
これに対し、S42で取得した乱数が大当たり値でない、すなわちハズレ値であった場合には、次に、取得したリーチ乱数に基づきハズレリーチが発生するか否かの判定を行う(ステップS43)。ここで、ハズレリーチが発生する場合には、取得した図柄乱数に基づきハズレリーチ図柄を設定し(ステップS47)、前記リーチ乱数がハズレリーチ値であることに基づきハズレリーチ変動パターンテーブル(図12の表に示す)を選択し(ステップS48)、ハズレリーチ変動パターンテーブルと抽出した変動パターン乱数値の比較により変動パターンを決定する(ステップS49)。
【0108】
一方、S43でハズレリーチが発生しない判定がなされた場合には、取得した図柄乱数に基づきハズレ停止図柄を設定し(ステップS44)、前記リーチ乱数がハズレリーチ値でないことに基づきハズレ変動パターンテーブル(図11の表に示す)を選択し(ステップS45)、ハズレ変動パターンテーブルと抽出した変動パターン乱数値の比較により変動パターンを決定する(ステップS46)。
【0109】
ここで、図11〜図13に示す、変動表示ゲームの各種結果における変動パターン乱数と風変動パターンの関係について説明する。
【0110】
まず、図13に示すように、変動表示ゲームの結果が大当たりとなる場合について説明する。この実施の形態では、取得した変動パターン乱数(乱数範囲0〜1023)の値が0〜23である場合に、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)が回転するようになっている。さらに、ここでは、変動パターン乱数が0〜7の場合には、回転スピードが50rpsの風変動パターン1(液晶表示装置420での表示は、例えば、大きな扇風機が表示される)が選択され、変動パターン乱数が8〜15の場合には、回転スピードが10rpsの風変動パターン2(液晶表示装置420での表示は、例えば、中くらいの扇風機が表示される)が選択され、変動パターン乱数が16〜23の場合には、回転スピードが5rpsの風変動パターン3(液晶表示装置420での表示は、例えば、小さな扇風機が表示される)が選択されるようになっている。すなわち、変動表示ゲームの結果が大当たりとなる場合には、風変動パターン1〜3のいずれも、8/1024の確率で発生するように設定されている。
【0111】
次に、図12に示すように、変動表示ゲームの結果がハズレリーチを伴うハズレとなる場合について説明する。この実施の形態では、取得した変動パターン乱数(乱数範囲0〜1023)の値が0〜149である場合に、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)が回転するようになっている。さらに、ここでは、変動パターン乱数が0〜9の場合には、回転スピードが50rpsの風変動パターン1が選択され、変動パターン乱数が10〜49の場合には、回転スピードが10rpsの風変動パターン2が選択され、変動パターン乱数が50〜149の場合には、回転スピードが5rpsの風変動パターン3が選択されるようになっている。すなわち、変動表示ゲームの結果がハズレリーチを伴うハズレとなる場合には、風変動パターン1は10/1024の確率で発生し、風変動パターン2は40/1024の確率で発生し、風変動パターン3は100/1024の確率で発生するように設定されている。
【0112】
そして、図11に示すように、変動表示ゲームの結果がハズレリーチを伴わないハズレとなる場合について説明する。この実施の形態では、取得した変動パターン乱数(乱数範囲0〜1023)の値が0〜15である場合に、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)が回転するようになっている。さらに、ここでは、変動パターン乱数が0の場合には、回転スピードが50rpsの風変動パターン1が選択され、変動パターン乱数が1〜5の場合には、回転スピードが10rpsの風変動パターン2が選択され、変動パターン乱数が6〜15の場合には、回転スピードが5rpsの風変動パターン3が選択されるようになっている。すなわち、変動表示ゲームの結果がハズレリーチを伴わないハズレとなる場合には、風変動パターン1は1/1024の確率で発生し、風変動パターン2は5/1024の確率で発生し、風変動パターン3は10/1024の確率で発生するように設定されている。
【0113】
以上のことから、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)が作動する確率は、リーチなしハズレでは16/1024、ハズレリーチでは150/1024、大当たりでは24/1024であり、リーチなしハズレのときより、リーチがあるときの方が第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)が作動する場合が多いため、遊技者から見ると、まず、リーチが発生する(ハズレリーチ及び大当たりとなる)場合には、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)が作動する確率が高い。
【0114】
また、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)の回転スピードが50rpsとなるのは、リーチなしハズレでは1/1024、ハズレリーチでは10/1024、大当たりでは8/1024であり、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)の回転スピードが10rpsとなるのは、リーチなしハズレでは5/1024、ハズレリーチでは40/1024、大当たりでは8/1024であり、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)の回転スピードが5rpsとなるのは、リーチなしハズレでは10/1024、ハズレリーチでは100/1024、大当たりでは8/1024である。
このことから、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)が作動した際に、その回転スピードが高い方が変動表示ゲームの結果が大当たりとなる信頼度が高くなるようになっている。
【0115】
なお、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)の回転スピード(回転スピードの表示を含む)以外の変動表示ゲームの態様(例えば、変動表示ゲームのリーチ表示態様やその他の表示態様など)に関しては、第3ファン300(第3ファン回転用モータ300a)の回転スピードと対応して選択されるようになっていても良いし、その他の条件(例えば、他の乱数値に基づき決定)により、選択されるようになっていても良い。
【0116】
そして、各種乱数判定処理の後、演出制御装置40に対して変動表示ゲームの変動開始を指示する変動開始データ送信処理を行って(ステップS34)演出制御装置40に変動表示ゲームを実行させ、始動記憶数を−1する始動記憶数更新処理を行う(ステップS35)。それから、変動表示ゲーム時間が経過したか否かの判定を行って(ステップS36)時間経過した場合には、演出制御装置40に対して変動表示ゲームの変動停止を指示する変動停止データ送信処理を行う(ステップS37)。その後、当該変動表示ゲームの結果が大当たりであるか否かの判定を行い(ステップS38)、大当たりである場合には、特別遊技状態(大当たり遊技状態)を発生させる大当たり処理を行う(ステップS39)。
その後、S32に戻り、始動記憶の有無を判定する。
【0117】
以上のように、この実施の形態における遊技機によれば、第1送風装置の送風により、カバー部材に覆われた遊技盤裏面側の各種電気部品と、カバー部材裏面に取り付けられた遊技制御装置を同時に冷却することができる。よって、遊技機における制御上の発熱による誤作動等を防止することができる。
【0118】
また、この実施の形態では、カバー部材に、当該カバー部材内部の熱を外部へ逃がすために吸気若しくは排気を行う放熱用開口部が複数形成されているため、空気が循環しやすく、より大きな冷却効果が得られる。
【0119】
さらに、この実施の形態では、第2送風装置により遊技制御装置内の冷却効果がさらに高まり、制御的な不具合が発生することを確実に防止することができる。
【0120】
またさらに、この実施の形態では、遊技制御装置の起立壁がカバー部材の遊技制御装置用開口部に挿入可能に形成されていることによって、吸気口や排気口の周縁が遊技制御装置の取付位置の位置決めも兼ねることとなる。また、遊技制御装置をカバー部材に取り付けた状態で発熱用の開口部が外側にない状態となるため、不正を行いにくいものにできる。さらに、吸気口や排気口の周縁がカバー部材側に出っ張っているので、確実にカバー部材内部との空気循環を行うことができる。
【0121】
また、この実施の形態では、第3送風装置によりカバー部材内部を冷却することができると共に、第3送風装置による遊技演出が可能となる。これにより、より大きな冷却効果が得られるのと同時に遊技の興趣を向上させることができる。
【0122】
さらに、この実施の形態では、電気部品を特に作動させるため遊技において発熱量が多い大当たり遊技状態の発生中に、第3送風装置を作動させることにより、効率よく放熱を行うことができる。さらに、遊技者から視認可能に送風装置を作動させることができ、大当たり遊技状態の演出効果も向上させることができる。
【0123】
またさらに、この実施の形態では、第3送風装置の作動によって、予告演出を行うと共にカバー部材内の冷却効果もあり、効率良く放熱及び演出を行うことができる。
【0124】
また、この実施の形態では、送風装置制御手段が、遊技中に所定条件が成立することに基づき液晶表示装置で行われる変動表示ゲームにおける大当たり遊技状態に対する信頼度に対応して、第3ファン回動用モータの回転スピードを決定する回転スピード決定手段と、前記回転スピード決定手段により決定した回転スピードを前記液晶表示装置に表示する回転スピード表示手段とを備えているため、大当たり遊技状態に対する信頼度報知に関して遊技の興趣を高めることができる。
【0125】
なお、前記前面構成部材410に、前面構成部材410のステージ部410bに送風可能な送風装置(ファン)が備えてられていても良い。この場合には、当該送風装置により、ステージに乗った球の流下方向に影響を与え、球の動きにランダム性を付加することができ、より一層、球の動きが楽める興趣性の高い遊技機とすることができる。なお、ステージ部410bに送風可能である送風装置としては、前記第3送風装置300が兼ねる場合と、別の送風装置が設けられる場合がある。
【0126】
また、前記遊技制御基板ボックス122に設けられた吸気口123部分は斜めに(例えば、遊技制御装置20内(遊技制御基板ボックス122内)に向かって下方に)傾斜していても良い。このようになっていると、遊技制御装置20内に空気を送りやすいという利点がある。
【0127】
なお、ここでは、変動表示ゲームにおける所定条件(乱数による)に基づき、第3送風装置300(第3ファン回転用モータ300a)の回転スピードを変化させたが、これに限らず、前記した風速検出センサ(風速検出手段)Fを用いて、第3送風装置300の風速を計測して、この計測結果に基づき、適切な風速になるように第3ファン回転用モータ300aの回転数を調整するようにしても良い。
すなわち、いずれかの制御装置には、
送風装置の駆動による風速を検出可能な風速検出手段と、
変動表示ゲームの所定条件に基づき風速を設定する風速設定手段と、
を備え、
前記送風装置制御手段は、
前記風速設定手段の設定結果に基づいた風速になるように送風装置を作動させるようにしても良い。
【0128】
なお、本発明は、前記実施の形態のパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機や、パチスロ或いはスロットマシンなどにも適用可能である。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0129】
【発明の効果】
この発明に係る弾球遊技機によれば、カバー部材に覆われた遊技盤裏面側の各種電気部品と、カバー部材裏面に取り付けられた遊技制御装置を同時に冷却することができる。よって、遊技機における制御上の発熱による誤作動等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機として例示するパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機における遊技盤の背面図である。
【図3】図2の遊技盤背面からカバー部材を外した状態を示す図である。
【図4】図1の遊技盤の概略断面図である。
【図5】パチンコ遊技機の遊技制御装置の制御ブロック図である。
【図6】パチンコ遊技機の演出制御装置の制御ブロック図である。
【図7】タイマ割込処理を示すフローチャートである。
【図8】各種乱数抽出処理を示すフローチャートである。
【図9】変動表示ゲーム処理を示すフローチャートである。
【図10】各種乱数判定処理を示すフローチャートである。
【図11】外れ時における第3ファンの風変動パターンを示す表である。
【図12】外れリーチ時における第3ファンの風変動パターンを示す表である。
【図13】大当たり時における第3ファンの風変動パターンを示す表である。
【図14】大入賞口と第3ファンとの作動関係の一例を示すタイムチャートである。
【図15】大入賞口と第3ファンとの作動関係の他の例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤
1a 遊技領域
4 特別図柄表示装置(変動表示装置)
5e 大入賞口ソレノイド(各種電気部品)
5f 流路切替ソレノイド(各種電気部品)
6a 普図始動記憶表示器(各種電気部品)
6c 普電用ソレノイド(各種電気部品)
7 普通図柄表示装置(各種電気部品)
12 サイドランプ(各種電気部品)
20 遊技制御装置
40 演出制御装置(送風装置制御手段,回転スピード決定手段,回転スピード表示手段)
100 第1ファン(第1送風装置)
100a 第1ファン回転用モータ(各種電気部品)
121 遊技制御基板
122 遊技制御基板ボックス
123 吸気口
124 排気口
125,126 起立壁
141 演出制御基板(各種電気部品)
142 表示ボックス
143,144 吸排気口
145 中継基板(各種電気部品)
200 第2ファン(第2送風装置)
200a 第2ファン回転用モータ(各種電気部品)
300 第3ファン(第3送風装置)
300a 第3ファン回転用モータ(各種電気部品)
410b ステージ部
420 液晶表示装置(各種電気部品)
420a 表示画面
420b 始動記憶表示器(各種電気部品)
470 送風通路
700 カバー部材
701 第1放熱用開口部(放熱用開口部)
702 第2放熱用開口部(放熱用開口部)
703 第1遊技制御装置用開口部(遊技制御装置用開口部)
704 第2遊技制御装置用開口部(遊技制御装置用開口部)
705 第3放熱用開口部(放熱用開口部)

Claims (6)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域を前面に形成した遊技盤と、
    前記遊技盤の裏面側に備えられる各種電気部品と、
    前記各種電気部品の背面側を覆うように遊技盤裏面に取り付けられるカバー部材と、
    前記カバー部材の裏面に取り付け可能であり、遊技動作を制御する遊技制御装置と、
    を備える遊技機において、
    前記遊技制御装置は、
    遊技を統括的に制御する遊技制御基板と、
    前記遊技制御基板を収納する遊技制御基板ボックスと、
    からなり、
    前記遊技制御基板ボックスは、
    前記遊技制御基板ボックス内部の熱を逃がすための吸気口及び排気口を前記カバー部材側に向けて形成し、
    前記カバー部材は、
    前記遊技制御基板ボックスの吸気口及び排気口に対応した位置に遊技制御装置用開口部を形成すると共に、
    前記カバー部材内部の熱を外部へ逃がすための放熱用開口部を形成し、
    当該放熱用開口部から前記カバー部材外部に向けて送風する第1送風装置を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技制御装置は、
    前記排気口から、前記遊技制御基板ボックス外部に向けて送風する第2送風装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技制御装置は、
    前記吸気口及び/又は排気口の周縁から前記カバー部材方向に向かって起立した起立壁を形成し、
    前記カバー部材は、
    前記遊技制御装置用開口部を前記遊技制御装置の起立壁が挿入可能に形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技盤の前面側で遊技者から視認可能な位置に、遊技の演出内容と関連して作動可能な第3送風装置を備え、
    前記第3送風装置の後方には、前記第3送風装置の作動により生じる風を遊技盤裏面のカバー部材内部に送るための送風通路を形成し、
    前記第3送風装置の作動を制御する送風装置制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技機。
  5. 前記送風装置制御手段は、
    特定条件が成立することにより発生した大当たり遊技状態の発生中に前記第3送風装置を作動させるように制御することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記遊技盤に、変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置を配設し、
    前記送風装置制御手段は、
    遊技中に所定条件が成立することに基づき変動表示ゲームにおける大当たり遊技状態に対する予告演出として、前記第3送風装置を作動させるように制御することを特徴とする請求項4又は5に記載の遊技機。
JP2003061316A 2003-03-07 2003-03-07 遊技機 Expired - Fee Related JP3892404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003061316A JP3892404B2 (ja) 2003-03-07 2003-03-07 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003061316A JP3892404B2 (ja) 2003-03-07 2003-03-07 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004267422A true JP2004267422A (ja) 2004-09-30
JP3892404B2 JP3892404B2 (ja) 2007-03-14

Family

ID=33123567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003061316A Expired - Fee Related JP3892404B2 (ja) 2003-03-07 2003-03-07 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3892404B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008154699A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2008259580A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Toyomaru Industry Co Ltd パチンコ機
JP2008295678A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2008295684A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2010220695A (ja) * 2009-03-20 2010-10-07 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2016041350A (ja) * 2015-11-25 2016-03-31 株式会社ソフイア 遊技機
JP2016073701A (ja) * 2015-12-28 2016-05-12 株式会社ソフイア 遊技機
JP2016116905A (ja) * 2016-02-17 2016-06-30 株式会社三洋物産 遊技機

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6969617B2 (ja) * 2018-04-05 2021-11-24 株式会社三洋物産 遊技機

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09308735A (ja) * 1996-05-21 1997-12-02 Sankyo Kk 遊技機
JPH10127900A (ja) * 1996-10-30 1998-05-19 Fuji Shoji Kk 弾球遊技機
JPH10165569A (ja) * 1996-12-11 1998-06-23 Amtex Kk 送風装置付き遊技機
JPH10314379A (ja) * 1998-07-08 1998-12-02 Toyomaru Sangyo Kk 遊技機用制御装置
JPH10328372A (ja) * 1997-05-28 1998-12-15 Sankyo Kk 遊技機
JPH11446A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Daiichi Shokai Co Ltd 弾球遊技機
JPH1147349A (ja) * 1997-08-07 1999-02-23 Konami Co Ltd ゲーム機のセキュリティケージおよびこれを用いたゲーム機
JP3069890U (ja) * 1999-12-22 2000-07-04 クーラーマスター株式会社 パ―ソナルコンピュ―タの本体
JP2002008364A (ja) * 2000-06-21 2002-01-11 Sony Corp ビデオ信号記録及び/又は再生装置
JP2003062283A (ja) * 2001-08-30 2003-03-04 Sophia Co Ltd 遊技機

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09308735A (ja) * 1996-05-21 1997-12-02 Sankyo Kk 遊技機
JPH10127900A (ja) * 1996-10-30 1998-05-19 Fuji Shoji Kk 弾球遊技機
JPH10165569A (ja) * 1996-12-11 1998-06-23 Amtex Kk 送風装置付き遊技機
JPH10328372A (ja) * 1997-05-28 1998-12-15 Sankyo Kk 遊技機
JPH11446A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Daiichi Shokai Co Ltd 弾球遊技機
JPH1147349A (ja) * 1997-08-07 1999-02-23 Konami Co Ltd ゲーム機のセキュリティケージおよびこれを用いたゲーム機
JPH10314379A (ja) * 1998-07-08 1998-12-02 Toyomaru Sangyo Kk 遊技機用制御装置
JP3069890U (ja) * 1999-12-22 2000-07-04 クーラーマスター株式会社 パ―ソナルコンピュ―タの本体
JP2002008364A (ja) * 2000-06-21 2002-01-11 Sony Corp ビデオ信号記録及び/又は再生装置
JP2003062283A (ja) * 2001-08-30 2003-03-04 Sophia Co Ltd 遊技機

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008154699A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2008259580A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Toyomaru Industry Co Ltd パチンコ機
JP2008295678A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2008295684A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2010220695A (ja) * 2009-03-20 2010-10-07 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2016041350A (ja) * 2015-11-25 2016-03-31 株式会社ソフイア 遊技機
JP2016073701A (ja) * 2015-12-28 2016-05-12 株式会社ソフイア 遊技機
JP2016116905A (ja) * 2016-02-17 2016-06-30 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3892404B2 (ja) 2007-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4000302B2 (ja) 遊技機
JP2009118907A (ja) パチンコ機
JP3892404B2 (ja) 遊技機
JP3907995B2 (ja) 遊技機
JPH11216237A (ja) 遊技機
JP2005152138A (ja) 遊技機
JP2006288693A (ja) 遊技機
JP2006141816A (ja) 遊技機用制御装置
JP5066761B2 (ja) 遊技機
JP4572217B2 (ja) 遊技機
JP2000005386A (ja) 遊技機
JP2006095162A (ja) 遊技機
JP2010035792A (ja) 遊技機
JP2009279163A (ja) 遊技機
JP2007020800A (ja) 遊技機
JP2007143915A (ja) 遊技機
JP2001079171A (ja) 遊技機
JPH0739627A (ja) 弾球遊技機
JP2003052892A (ja) 遊技機
JP4823372B2 (ja) 遊技機
JP2008161327A (ja) 遊技機
JP2005205174A (ja) 弾球遊技機及びカバーユニット
JP2000300764A (ja) 遊技機
JP2005066108A (ja) 弾球遊技機
JP2913343B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131215

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees