JP2913343B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2913343B2
JP2913343B2 JP2417627A JP41762790A JP2913343B2 JP 2913343 B2 JP2913343 B2 JP 2913343B2 JP 2417627 A JP2417627 A JP 2417627A JP 41762790 A JP41762790 A JP 41762790A JP 2913343 B2 JP2913343 B2 JP 2913343B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技領域を形成
した遊技盤に所要の可変表示装置を備えたパチンコ遊技
機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技領域に、可変表示装置と始動
口と変動入賞装置とを備え、該始動口への遊技球の入賞
に基づき可変表示装置で可変表示ゲームを開始させ、可
変表示ゲームの停止結果態様が特定の表示態様に(例え
ば、「7,7,7」)となった場合に、変動入賞装置を
遊技者にとって特別有利な状態に変換させる特別遊技状
態を発生可能な遊技機が知られている。この種の遊技機
においては、可変表示装置は特別遊技状態を発生させる
か否かの可変表示ゲームを行うため、視認し易いよう
に、例えば、遊技領域の略中央に設置されて、遊技者は
その可変表示装置を見ながら遊技を行っていた。また、
上記のように可変表示ゲームは始動口への遊技球の入賞
(又はその入賞記憶)に基づいて行われるため、特別遊
技状態の発生は始動口への入賞数に左右されることにな
り、始動口への遊技球の入賞率が遊技店と遊技者との利
益バランスをとる上で非常に重要となっていた。そのた
め、遊技店では、遊技盤に植設された多数の釘のうちの
始動口周辺等の釘の調整により、始動口への遊技球の入
賞率を調整して、遊技店と遊技者との利益バランスを適
正に保持するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の遊技機
の場合、始動口への遊技球の入賞率は釘調整のみ(遊技
盤の傾斜等、その他の要因も多少あるが、多くは釘調
整)で決定していたため、一旦釘調整を行うと、次に調
整するまでは、始動口への入賞率は固定的となって、一
台の遊技機において始動口への入賞率が変化に乏しいも
のになっていた。特に、始動口への入賞率は特別遊技状
態の発生頻度に大きく影響を与えるため、始動口への入
賞率が変化に乏しいものであると、遊技者の興趣を低下
させる要因となる。
【0004】また、釘調整により各遊技機毎に始動入賞
し易い台と始動入賞し辛い台とが発生してしまうため、
始動入賞し辛い遊技機においては、遊技者から敬遠され
て、遊技機の稼働率が低下してしまう。この発明は、上
記課題を解決するためになされたもので、始動口への遊
技球の入賞率を変化に富んだものにするとともに、様々
に変化する複数種類の可変表示ゲームを視認し易く遊技
に集中できる遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる遊技機
は、上記課題を解決するため、遊技領域(2)を形成し
た遊技盤(1)に所要の可変表示装置(4)を備えた遊
技機(例えば、パチンコ遊技機)において、複数の識別
情報による第1の可変表示ゲーム(例えば、定位置可変
表示ゲーム)を実行可能な第1の可変表示部(例えば、
定位置可変表示部6A)と、始動口(例えば、始動入賞
口111)を有し該始動口への遊技球の入賞に基づき前
記第1の可変表示ゲームを開始させるための始動信号
(例えば、定位置可変表示信号)を発生可能な始動入賞
口手段(例えば、始動入賞装置100)と、前記第1の
可変表示ゲームの停止結果態様が特別表示態様(例え
ば、「7,7,7」等の同じ図柄の組合わせ態様)とな
ったことに関連して遊技者にとって特別有利な状態に変
換可能な特別変動入賞装置(例えば、変動入賞装置1
1)と、前記第1の可変表示ゲームとは別個に可変表示
が開始されて複数の識別情報による第2の可変表示ゲー
ム(例えば、移動可変表示ゲーム)を行う第2の可変表
示部(例えば、移動可変表示部7A)と、を備え、前記
始動入賞口手段は、前記始動信号を発生させるために前
記始動口へ入賞した遊技球を検出可能な始動入賞検出手
段(例えば、特定検出器100a)と、前記始動口への
遊技球の入賞状態が遊技者にとって不利な第1状態と遊
技者にとって有利な第2状態とに電気的な作用に基づき
変換可能であるとともに、前記第2の可変表示部での第
2の可変表示ゲームの停止結果態様が特定表示態様(例
えば、スペースシャトルが7a,7gに停止した態様)
となったことに関連して前記第2状態に変換可能な可動
部材(例えば、球誘導片120,120)と、を備えた
普通電動始動口(例えば、始動入賞装置100)により
構成してなり、前記第1の可変表示部と前記第2の可変
表示部とを前記可変表示装置における同一の表示画面上
に構成して、当該可変表示装置を前記遊技領域の略中央
に臨ませた。
【0006】
【作用】第2の可変表示ゲームの停止結果態様が特定表
示態様になったことに関連して普通電動始動口の可動部
材が第2状態に変換し、その変換によって、普通電動始
動口の有する始動口への遊技球の入賞率が高まって、第
1の可変表示ゲームの始動信号が発生し易い状態とな
る。普通電動始動口への遊技球の入賞により始動される
第1の可変表示ゲームの停止結果態様が特別表示態様に
なったことに関連して特別変動入賞装置が遊技者にとっ
て特別有利な状態に変換される。そして、前記特別変動
入賞装置の特別有利な状態への変換に関わる第1の可変
表示ゲームを行う第1の可変表示部と、普通電動始動口
の可動部材の変換に関わる第2の可変表示ゲームを行う
第2の可変表示部とを、遊技領域の略中央に臨ませて配
設された可変表示装置における同一表示画面上に構成し
て両可変表示ゲームが同一表示画面で行われる。
【0007】
【実施例】図1にはこの発明が適用された遊技機として
例示するパチンコ遊技機の遊技部を構成する遊技盤1の
前面の構成例を示し、図2、図3、図4には、それぞ
れ、可変表示装置4の拡大正面図、変動入賞装置11の
拡大正面図、始動入賞装置100の拡大正面図を示す。
また、図5には定位置可変表示パターンおよび移動可変
表示パターンを具えた可変表示器5の正面図を示す。
【0008】遊技盤1の前面には、パチンコ遊技機下部
の打球発射装置(図外)によって発射された打球を遊技
盤1の上方部まで案内するガイドレール3が設置され、
遊技盤1の前面とガイドレール3とガラス板(透明)と
によって囲まれた空間に遊技領域2が設けられている。
【0009】前記遊技盤1の前面の遊技領域2内の中央
上部には、特別遊技の権利の発生のための定位置可変表
示ゲーム(第1の可変表示ゲーム)と補助ゲームの権利
を発生させるための移動可変表示ゲーム(第2の可変表
示ゲーム)を行う可変表示部4を有する可変表示ゲーム
装置としての可変表示装置5が設置されている。
【0010】前記可変表示装置5の可変表示部4を構成
する蛍光表示器50の内部には図5に示すような可変表
示パターン6が設けられている。
【0011】この可変表示パターン6は、中央に配され
複数の識別情報による第1の可変表示ゲームを行うため
の10セグメント型の3つの定位置可変表示パターン6
a,6b,6cからなる第1の可変表示部としての定位
置可変表示部6Aと、その周囲に配され複数の識別情報
による第2の可変表示ゲームを行うための、例えばスペ
ースシャトルの外観をした複数(例えば、12個)の移
動表示パターン7a〜7lからなる第2の可変表示部と
しての移動可変表示部7Aとを備えている。
【0012】さらに、可変表示部6の全体に星を暗示す
るような形状からなる装飾表示パターン7nが配されて
いる。
【0013】上記可変表示部6は、後述するように蛍光
表示器50により発光されて、レンズ57dを介して拡
大されて見えるようになっている。
【0014】また、上記可変表示部6の定位置可変表示
部6A(図5)および移動可変表示部7A(図5)の定
位置可変表示動作および移動可変表示動作は、後述する
定位置可変表示制御手段(例えば、マイクロコンピュー
タ)および移動可変表示制御手段(例えば、マイクロコ
ンピュータ)により、それぞれ別個に作動制御されるよ
うになっている。
【0015】前記可変表示装置5の中央上部及び中央下
部にはパチンコ遊技の遊技状態の推移を表示する動作状
態表示部7,8(図2)がそれぞれ設けられ、可変表示
装置5の左右両端側にはその端側の中央から下側に向か
って前記可変表示部4を囲むように、複数のランプ9a
からなる入賞個数表示部9,9(図2)が設けられてい
る。
【0016】前記入賞個数表示部9,9は大当り遊技の
各サイクル中に後述する変動入賞装置11の大入賞口1
1b(図3)に入賞した遊技球の数を表示するように作
動する他、パチンコ遊技の遊技状態の推移に対応してそ
の遊技状態を表示する動作状態表示部としても機能する
ものである。
【0017】前記可変表示装置5の上部には後述する始
動入賞口に入賞して未だ可変表示ゲームが行なわれてい
ない入賞記憶個数を表示する入賞個数記憶表示部10
(図2)が設けられている。
【0018】この可変表示装置5の下方には該可変表示
装置5の作動結果として当りが発生したときに、遊技球
を受け入れ難い状態(図1に示す閉状態)から遊技者に
とって特別有利な状態として受け入れ易い状態(図8)
に可動部材11aが変換する特別変動入賞装置としての
変動入賞装置11が設置されている。
【0019】この変動入賞装置11の上部には、図3に
示すように、大きめの大入賞口11bが設けられ、中央
下部には、大当りの発生を表示するとともに大当りによ
り開始される特別遊技の状態を表示する特別遊技状態表
示部11cが設けられている。また、この変動入賞装置
11の中央上部には特別遊技(大当りの遊技)中に後述
する継続入賞口11dに打球が入賞して継続条件が成立
した場合に、それを遊技者に知らせる継続条件成立表示
部11eが設けられている。
【0020】また、前記可変表示装置5と前記変動入賞
装置11との間、および前記変動入賞装置11の左斜め
上方位置にはそれぞれ始動入賞口(第1の特定入賞部)
12、及び始動入賞口手段(普通電動始動口)としての
始動入賞装置100が設置されている。そして、その始
動入賞装置100は、図4に示すように、始動入賞口
(第1の特定入賞部、始動口)111、遊技球の入賞状
態が遊技者にとって不利な第1状態(例えば、始動入賞
口111中に遊技球を導き入れ難い状態)と遊技者にと
って有利な第2状態(例えば、始動入賞口111中に遊
技球を導き入れ易い逆「ハ」の字状態)とに変換し得る
可動部材として例示する一対の球誘導片120,120
および補助遊技状態表示ランプ112等を備えている。
【0021】また、可変表示装置5の左右両側位置、お
よび変動入賞装置11の右斜め上方位置にはそれぞれ一
般入賞口16,16および200が設置されている。そ
して、その一般入賞装置200は動作しない球案内片2
10,210および一般入賞口220を備えている。
【0022】遊技領域2中の左右両側には前記動作状態
表示部7,8と同様にパチンコ遊技の遊技状態の推移を
点滅表示する動作状態表示部16a,16aがそれぞれ
設けられ、ガイドレールの外側には主としてリーチ状態
を点滅して知らせるリーチ状態表示部17が設けられて
いる。遊技領域2内の適宜位置には風車と呼ばれる打球
方向変換部材18が回転自在に複数設置されるととも
に、障害釘(図示省略)が多数植設されている。なお、
遊技領域2の中央下部にはアウト球回収口19が設けら
れている。
【0023】一方、遊技盤1の裏面には、図6の遊技盤
1の裏面図に示すように、貫通孔a乃至kが設けられて
いる。これらのうち、中央上部の貫通孔aには前記可変
表示装置5が、中央下部の貫通孔bには前記変動入賞装
置11がそれぞれ設置されている。貫通孔cには前記始
動入賞口12が、貫通孔d,eには一般入賞口16,1
6が、貫通孔f,gには前記一般入賞装置200および
始動入賞装置100がそれぞれ取付けられている。また
貫通孔h1とh2とはそれぞれ前記リーチ状態表示部17
からの配線を引き出すためのものであり、貫通孔jとk
はそれぞれ動作状態表示部16a,16aからの配線を
引き出すためのものである。そして、遊技盤1前面の各
一般入賞口16,16,220に流入した入賞球は前記
貫通孔d,e,fを介して遊技盤1の裏側に至り、該裏
側に設けられた流下案内通路y,z、流下案内樋uに導
かれて、点線の矢印で示す方向に流下されるようになっ
ている。また、始動入賞装置100の始動入賞口111
に流入した入賞球は前記貫通孔gを介して遊技盤の裏側
に至って始動入賞検出手段としての第1の特定検出器1
00aに検出され、流下案内樋vに導かれて、点線の矢
印で示す方向に流下されるようになっている。
【0024】また遊技盤1前面の前記始動入賞口12に
流入した入賞球は貫通孔cを介して遊技盤1の裏側に至
り、該裏側に設けられた入賞案内樋tに案内されて、点
線の矢印で示す方向に流下され、流下路に設けられた第
1の特定検出器12aにより検出されるようになってい
る。また前記貫通孔bに設置された変動入賞装置11の
裏面側には前記特定入賞口(第2の特定入賞部)13,
14に入賞した球を検出する第2の特定検出器13a,
14aがそれぞれ取付けられている。
【0025】また前記変動入賞装置11の裏側には前記
大入賞口11b中の継続入賞口11dに流入した入賞球
を検出する継続入賞検出器11fと、前記大入賞口11
bに流入した入賞球を全て検出する入賞個数検出器11
gがそれぞれ取付けられている。なお、前記変動入賞装
置11の直下にはアウト球回収口19と連通した貫通孔
19aが設けられている。
【0026】上記のように概略構成されたパチンコ遊技
機はそれに設置されたコンピュータシステム等の制御手
段によって概ね次のように制御される。図外の電源スイ
ッチ操作によりパチンコ遊技機に電気が供給されると、
前記動作状態表示部7,8の内部にそれぞれ取付けられ
ているランプが点滅を開始し、前記入賞個数表示部9の
ランプ9aが一定方向に流れるように移動点滅するなど
して遊技者に通常遊技が開始されたことを表示する通常
遊技状態表示が行なわれる。
【0027】このとき、前記変動入賞装置11の左右の
可動部材11a,11aは図1に示すように閉じた状態
にあって、変動入賞装置11の大入賞口11b中に打球
を受け入れない通常の状態(閉状態)を維持している。
このような通常遊技状態表示の下で、遊技者の操作によ
り打球発射装置(図外)が作動されて通常の遊技が開始
される。この通常遊技時に、打球発射装置(図外)の作
動によって遊技領域2中に打ち込まれた遊技球が始動入
賞口12,111のうちのいずれかに入賞すると、遊技
盤1の裏面に設置されている始動入賞検出手段33とし
ての第1の特定検出器12a,100a(第3図参照)
のうちの対応するものによってその入賞が検出される。
ただし、通常時においては、始動入賞装置100の球誘
導片120,120が図1に示すように「ハ」の字状に
回動復帰していて始動入賞口111中に遊技球が入らな
いか、又は殆ど入り得ない状態となっている。
【0028】それら第1の特定検出器12a,100a
の検出に基づいて前記定位置可変表示部6Aの作動によ
り第1の可変表示ゲームとしての定位置可変表示ゲーム
が開始されることとなる。そして、前記第1の特定検出
器12a,100aの検出に基づき、前記動作状態表示
部16a,16a中のランプが点滅を開始し、動作状態
表示部7,8を消灯させる。また、移動点滅していた入
賞個数表示部9,9を消灯させて定位置可変表示ゲーム
状態表示が行なわれる。
【0029】この定位置可変表示ゲームが開始されると
同時に、前記定位置可変表示部6Aの表示パターン6a
〜6cの定位置可変表示がそれぞれ独立して高速で一定
順序で循環しながら変化する変動を開始する。例えば、
定位置可変表示パターン6a〜6cの定位置可変表示、
即ち、「0,1,2,3,‥‥,8,9,F,J,L,
P,U」の15通りの記号が、順にそれぞれ異なった速
度で循環しながら変化する変動を開始する。
【0030】そして、その変動の開始の時点から一定時
間が経過したときに、定位置可変表示部6Aの定位置可
変表示の変動が左、中、右の順に停止される。その停止
表示態様が“外れ”の態様であるときには、その停止と
同時に、前記動作状態表示部16a,16aのランプが
消灯される。この“外れ”によって定位置可変表示ゲー
ムが終了した時点で、始動入賞口12,111中への入
賞の未処理記憶があるときには、その記憶に基づいて再
び前記定位置可変表示ゲームが開始され、同時に、入賞
個数記憶表示部10中の点灯状態にあるランプ10aの
うちの1つが消灯状態に戻される。
【0031】上記定位置可変表示ゲーム中に、定位置可
変表示パターン6a,6bの定位置可変表示の停止図柄
が特定の表示の組合せ(例えば、同じ数字表示の組合
せ)となったときには、残りの定位置可変表示パターン
6cの定位置可変表示の停止表示によっては当り(特別
遊技)発生の可能性のあるリーチ状態となる。そして、
このときにはリーチ表示部17中のランプが点滅して遊
技者にリーチ状態であることを知らせる。
【0032】前記リーチ時において、定位置可変表示パ
ターン6bの定位置可変表示の変動が停止されてから定
位置可変表示パターン6cの定位置可変表示の変動が停
止されるまでの時間はリーチでないときに比べて長くな
る。そして、その定位置可変表示パターン6cの定位置
可変表示の変動が停止され、その停止結果としての停止
表示態様が“外れ”の態様となった場合には、リーチ表
示部17中のランプが消灯されて前記“外れ”表示がな
される。
【0033】一方、当りとなったときには、前記動作状
態表示部7,8,16a,16aのそれぞれのランプと
前記リーチ状態表示部17のランプとで当り状態を知ら
せる点滅表示がなされる。このような当り表示を所定時
間行なった後、変動入賞装置11によって、例えば、次
のような特別遊技が行なわれる。
【0034】ここに特別遊技(当たりの遊技)とは、遊
技者に多くの賞球獲得のチャンスを与える遊技態様で、
例えば、前記可動部材11a,11aの所定時間(例え
ば22秒間)の開放を1サイクル(ただし、その所定時
間が経過する前に変動入賞装置11の大入賞口11b中
に打球が所定個数(例えば、10個)入賞したときはそ
の時点で閉じるまでを1サイクル)とし、各サイクル中
に変動入賞装置11の大入賞口11b中に入賞した遊技
球が該大入賞口11b中の継続入賞口11dを通過する
ことを継続条件(サイクルの更新条件)として、例えば
最高16サイクルまで継続して行なわれる。
【0035】この特別遊技中に前記変動入賞装置11の
大入賞口11b中に打球が流入すると、その流入した遊
技球の個数はその中の流路に設置された前記入賞個数検
出器11gによって検出されてカウントされる。そのカ
ウントごとに特別遊技開始時に消灯した、可変表示装置
5の左右両側部に設置されている前記入賞個数表示部9
のランプ9aが一つずつ追加点灯し、各サイクル中の入
賞個数を表示するようになっている。
【0036】そして特別遊技中に変動入賞装置11の継
続入賞口11d中に打球が流入すると、その流入球が継
続入賞口11dに設置された前記継続入賞検出器11f
によって検出される。その検出に基づき特別遊技の当該
サイクルが可動部材11a,11aの開放時間(例えば
22秒間)の経過または変動入賞装置11の大入賞口1
1b中への入賞制限個数(例えば10個)の満了によっ
て終了した後、次ぎのサイクルの特別遊技が継続される
こととなる。この特別遊技中に打球が継続入賞口11d
中に入賞しないか、又は、継続入賞口11d中への入賞
に基づく特別遊技のサイクルを16サイクル満了した場
合には、特別遊技が終了する。
【0037】また、打球発射装置(図外)の作動によっ
て遊技領域2中に打止込まれた遊技球が特定入賞口1
3,14のいずれかに入賞すると、それらの内部流路に
設置されている特定入賞検出手段としての第2の特定検
出器13a,14aのうちの対応するものによってその
入賞が検出される。その検出に基づいて、移動可変表示
部6Bの作動により、スペースシャトルが所定時間周回
して停止する第2の可変表示ゲームとしての移動可変表
示ゲームが行なわれる。その移動可変表示ゲームの結
果、スペースシャトルが所定の位置(例えば、7a,7
gの位置)に停止したときには、始動入賞装置100の
球誘導片120,120が所定時間(例えば、7秒間)
逆「ハ」の字状に変換し、遊技領域2を流下する遊技球
がこれら球誘導片120,120に導かれて始動入賞口
111中に入賞し易い状態となる。
【0038】これによって、始動入賞口111への入賞
の機会が増加され、その分、定位置可変表示部6Aによ
る定位置可変表示ゲームの回数が増加されて当り(特別
遊技)発生のチャンスが増える。
【0039】次に、図7〜図10に基づいて前記可変表
示装置5の詳しい構成例を説明する。それらのうち、図
7には前記可変表示装置5を構成する前枠ユニット5A
の前面側斜視図を、図8には前記可変表示装置5を構成
する可変表示ユニット5Bの斜視図を、図9には可変表
示ユニット5Bの分解斜視図を、図10には遊技盤1の
取付開口部1aを介して遊技盤1に前枠ユニット5Aと
可変表示ユニット5Bを取り付ける場合の取付説明図を
それぞれ示す。
【0040】前記可変表示装置5は図10に示すよう
に、パチンコ遊技機の遊技盤1の取付け開口部1aを介
して遊技盤1の表面側から取付けられる前枠ユニット5
Aと遊技盤1の裏面側に取付けられる可変表示ユニット
5Bとに分割されて構成されている。
【0041】まず可変表示装置5の前枠ユニット5Aか
ら説明すると、図7に示すように、前記前枠ユニット5
Aはその外形の主要部を構成する前枠20と、この前枠
20の上部前面に設けられている鎧部21と、前記前枠
20の裏面側に沿ってこの前枠20の開口部22を包囲
する状態で、前記前枠20と一体的に設けられている包
囲部23とを備えている。
【0042】前記前枠20は前記可変表示装置5の前枠
ユニット5Aの主要部を構成するもので、この前枠20
の正面左右両側部には前記入賞個数表示部9のランプ9
aを臨ませる5個ずつの入賞個数表示ランプ用孔24が
設けられている。またこれらの入賞個数表示ランプ用孔
24の上方及び下方と、前枠20の上端部には、前枠ユ
ニット5Aを遊技盤1に取付けるための取付け孔25が
設けられており、上部中央には天入賞口と呼ばれる一般
入賞口26が設けられている。
【0043】この一般入賞口26に流入した打球は前記
前枠ユニット5Aの裏面の上部に設けられている入賞案
内部30(図7)に導かれるようになっている。なお、
前記前枠ユニット5Aの中央の前記開口部22は、可変
表示ユニット5Bを前側から見得るように臨ませるもの
であり、該開口部22の後端は後述する可変表示ユニッ
ト5Bの前面部が取付けられることによってその開口部
22が閉塞され、その前側に球案内流路27の空間が作
られるようになっている。
【0044】前記鎧部21の中央下部には前記記憶表示
部10を挿置する挿置用ケース10bが取付けられてお
り、この挿置用ケース10bに前記記憶表示部10を前
記前枠20の裏側から挿置するようになっている。
【0045】また、前記鎧部21の左右両肩位置には、
前記球案内流路27に打球を導く誘導口28,28が設
けられている。
【0046】前記包囲部23は、前記前枠ユニット5A
を遊技盤1に取付ける場合に、前記取付用開口部1a中
に入り込む部分で、その内側下部の枠上には前記球案内
流路27に流入した打球を前記始動入賞口12に導く誘
導凹部29が設けられている。そして、この誘導凹部2
9の手前側には逆ハ字状に誘導部材29aが立設されて
いる。
【0047】そして、前記誘導口28に入った打球は、
図7に示すように、球案内流路27に流入し、誘導凹部
29と誘導部材29aによりその流路を規制され、可変
表示ゲームを開始させる前記始動入賞口12へ流入し易
くされている。
【0048】次に、図8乃至図9に基づいて、前記可変
表示ユニット5Bについて説明する。
【0049】可変表示ユニット5Bは、図9に示すよう
に、前記可変表示パターン6(図5)の可変表示を行う
可変表示器5aと、この可変表示器5aが行う発光の色
調を変換する色調変換板5bと、該色調変換板5b及び
前記可変表示器5aを収容する可変表示器収容枠5cと
を備えている。
【0050】前記可変表示器5aは、例えば、前記可変
表示パターン6を発光させる蛍光表示器50から作られ
ている。この蛍光表示器50の裏面には該蛍光表示器5
0を外部からの衝撃から保護する緩衝部材51が取り付
けられている。この緩衝部材51の裏面には各種配線を
接続する配電基盤52が取り付けられている。前記蛍光
表示器50の構成は当業者に公知の技術であるので、図
示は省略するが、ガラス基板上に配線と電極と蛍光体を
積層形成し、この上にグリッドやフィラメントを設置し
た後、フロントガラス上に陽極基板を封着し、真空に引
いたものである。
【0051】このように前記蛍光表示器50の内部は真
空の状態となっており、真空を保つためにガラス基板と
フロントガラスは厚いものが用いられていて前記蛍光表
示器50は厚く頑丈に作られている。そして前記蛍光表
示器50には、真空を引くための排気管53がその側端
から突出して設けられている。
【0052】前記蛍光表示器50の電極には複数のアノ
ードセグメントによって前記可変表示パターン6が作ら
れていて、このアノードセグメントを駆動することによ
り前記定位置可変表示パターン6a〜6cおよび移動表
示パターン7a〜7lを発光させるようになっている。
【0053】前記配電基盤52はパチンコ遊技機の遊技
領域2に取付けられている各種表示部(16a,16
a,17)、前記可変表示器5a、前記可変表示装置5
に付けられている各種表示部(7,8,9,10)や前
記変動入賞装置11に取付けられている各種表示部(1
1c,11e)からの多数の配線を統括して、制御手段
としてのマイクロコンピューター66(詳細は後述)と
の間の接続をなすものであり、その中央にはマイクロコ
ンピューター66からの配線を繋ぐ制御装置接続部56
が取付けられている。
【0054】前記色調変換板5bは前記蛍光表示器50
の発光色を他の色に変換するもので、図9に示すように
前記蛍光表示器50の前面側に取り付けられている。
【0055】前記色調変換板5bは色彩が付けれたフィ
ルム等により作られている。前記可変表示器収容枠5c
は前記色調変換手段5bと前記蛍光表示器50とを収納
するもので、表ケース57と裏ケース58とからなり、
全体として透明な部材で作られている。
【0056】前記表ケース57は前記蛍光表示器50の
可変表示パターン6を表示する略四角形状の表示部57
a(図8)と、この表示部57aの周囲に設けられてい
る前記可変表示器収容枠5cを遊技盤1に取付ける際の
取付け部となる取付け枠57bと、前記色調変換板5b
および前記蛍光表示器50を収容する収容枠57cとを
備えている。
【0057】前記表示部57aの中央部には前記定位置
可変表示パターン6ba〜6cおよび前記移動表示パタ
ーン7a〜7lの表示を拡大するレンズ57dが設けら
れている。この表示レンズ57dはこの実施例では凸レ
ンズをなすように作られている。
【0058】前記取付け枠57b(図8)の前記略四角
形状の表示部57aの対角に隣接する位置には、取付位
置規制部57eが設けられている。この取付位置規制部
57eがパチンコ遊技機の遊技盤1に設けられている取
付位置規制部1b(図10)に嵌入されることによっ
て、前記可変表示ユニット5Bの遊技盤1に対する位置
合わせがなされるようになっている。この取付位置規制
部57eは、この実施例の場合、中空の円形凸条をなす
ように作られている。
【0059】図10を用いて前記取付位置規制手段57
eと前記取付位置規制部1bとによる前記可変表示ユニ
ット5Bの取付け方法を説明する。先ず、遊技盤1の取
付開口部1aに前記前枠ユニット5Aを取付けにあたっ
ては、前記取付開口部1aに前記前枠ユニット5Aの包
囲部23を差込み、予め設けられた取付孔1cと前記前
枠ユニット5Aの取付孔25とを合わせて、ビス等によ
り取付ける。
【0060】次に前記遊技盤1の取付開口部1aに前記
表示ユニット5Bを取付けるが、前記遊技盤1の取付け
位置規制部1b中に可変表示ユニット5Bの取付位置規
制部57eが嵌挿されることによって、遊技盤1に対す
る可変表示ユニット5Bの取付けの位置決めがなされ
る。この位置決めの後に、前記可変表示ユニット5Bの
取付け枠57b(図8)に設けられている取付孔57f
にビスなどを差し込むことによって前記可変表示ユニッ
ト5Bを遊技盤1の裏面に取付ける。
【0061】前記表ケース57の裏側の四隅には、該表
ケース57に前記裏ケース58を取り付けるためのビス
などを通す止着孔57gが設けられている。前記収容枠
57cの左側部には前記蛍光表示器50に設けられてい
る前記排気管53を収容して保護する排気管保護部54
が設けられている。そして前記可変表示器収容枠5cに
前記蛍光表示器50を収容する場合に同時に前記排気管
保護部54に前記排気管53が収容されるようになって
いる。
【0062】前記収容枠57cの上方には前記前枠ユニ
ット5Aの一般入賞口(天入賞口)26中に流入して入
賞案内部30に至った遊技球を遊技盤2裏側の所定方向
に案内する案内樋30aが設けられている。前記可変表
示器収容枠5cの裏ケース58は、前記色調変換部5b
と蛍光表示器50を収納した前記表ケース57の裏面を
覆うものである。この裏ケース58には前記配電基盤5
2をカバーする配電基盤カバー部52aが設けられ、こ
の配電基盤カバー部52aには前記制御装置接続部56
を臨ませる開口部52bが設けられている。
【0063】次に、図11を参照しつつ前記変動入賞装
置11について説明する。この変動入賞装置11は構成
基枠11hを具え、該構成基枠11hの後背部には遊技
盤1の前記貫通孔bの周縁部の前面部に密着状態に取付
けられる取付け板部11iが設けられている。前記構成
基枠11hの中央部には前記特別遊技表示部11cが設
けられており、この特別遊技表示部11cの上方には大
入賞口11bが設けられている。またその大入賞口11
bの上部中央には上下開口の継続入賞口11dが設けら
れ、該継続入賞口11d中に流入した遊技球はその下端
開口部を介して大入賞口11b中に流入するようになっ
ている。そして、その継続入賞口11d中には通過型の
前記継続入賞検出器11fが設置され、前記大入賞口1
1bの左右位置には前記大入賞口11b及び継続入賞口
11dの上方空間を開閉する一対の可動部材11a,1
1aがそれぞれ基部を軸支された状態で回動自在に設置
されている。それら可動部材11a,11aは、図示は
省略するが、変動入賞装置11の後側に取付けられた左
右一対のソレノイド11jによりクランク機構(図示省
略)を介して開閉動作されるようになっている。
【0064】また、この変動入賞装置11の左右には特
定入賞口13,14が設けられ、これらの各内部には第
2の特定検出器13a,14aが設置されている。
【0065】図12〜図14には前記始動入賞装置10
0の構成例を示す。それらのうち、図12には始動入賞
装置100の球誘導片120,120が閉じた状態の前
側全体斜視図を、図13にはその分解斜視図を、図14
にはその球誘導片120,120が開いた状態の前側全
体斜視図をそれぞれ示す。
【0066】始動入賞装置100は遊技盤1の前面に密
着した状態に取り付けられる構成基枠110を備えてい
る。そして、この構成基枠110の前側に一対の球誘導
片120,120が回動自在に取り付けられ、その後側
にそれら球誘導片120,120を回動させる駆動装置
130がスタッド113を介して取り付けられている。
また、この構成基枠110の裏側にはスタッド114を
介して補助遊技状態表示ランプ112が設置されてい
る。
【0067】前記構成基枠110は遊技盤1に始動入賞
装置100を取り付けるためのもので、その下部寄り中
央部には始動入賞口111と該始動入賞口111中に遊
技球を案内する案内片115が設けられている。前記球
誘導片120,120が遊技領域2を流下する遊技球を
始動入賞口111中に入り易くする状態と入りにくくす
る状態とに変換するもので、前記構成基枠110の前面
側で始動入賞口111の左右両側位置に回動自在に設置
されている。
【0068】これら球誘導片120,120が例えば外
向きに円弧状に沿った形をし、それぞれの裏側に支軸1
21と案内ピン122とが取り付けられている。それら
支軸121,121が構成基枠110の始動入賞口11
1の左右両側に設けられた軸受筒116,116中に、
また、案内ピン122,122が軸受筒116,116
の回りに設けられた円弧状案内孔117,117中にそ
れぞれ挿通されている。そして、前記案内ピン122,
122に案内されながら、支軸121,121を軸芯と
して、球誘導片120,120が構成基枠110の前面
に略摺接した状態で回動自在となっている。球誘導部材
120,120が図12に示すように「ハ」の字状に閉
じたときにはそれらの間を流下する遊技球の多くは案内
片115に当るか又は当らないでそのまま下方に流下し
てしまうが、図14に示すように逆「ハ」の字状に開い
たときにはそれらの間を流下する遊技球は案内片115
に案内されて始動入賞口111中に流下することとな
る。
【0069】前記駆動装置130は、その励磁に上昇し
消磁時に図示省略のばねおよび自重によって下降復帰す
る作動ロッド132と、該作動ロッド132の下端に取
り付けられて該作動ロッド132と一緒に昇降する作動
部材133等を備え、前記作動部材133の前面側下部
には横長のピン受穴134が設けられている。
【0070】一方、球誘導片120,120の、軸受筒
116,116中を介して構成基枠110の後方に突出
した後端部にクランク部材140,140が取り付けら
れている。そして、これらクランク部材140,140
の自由端側後部に取り付けられたクランクピン141,
141が前記作動部材133のピン受穴134中に挿入
された状態となっている。
【0071】これらクランク部材140,140と作動
部材133とによって前記ソレノイド131の作動ロッ
ド132の昇降力が回動力に変換されて前記球誘導片1
20,120に伝達されるようになっている。
【0072】前記補助遊技状態表示ランプ112は前記
球誘導片120,120が逆「ハ」の字状態に変化した
補助遊技状態を知らせるもので、該補助遊技状態表示ラ
ンプ112の点灯光が半透孔性の前記構成基枠110を
通して遊技者に視認されるようになっている。
【0073】次に、図15に基づき本発明に係るパチン
コ遊技機の制御システムの構成例を説明する。
【0074】本発明に係るパチンコ遊技機の制御システ
ムは打球が始動入賞口12,111のいずれかに入賞し
たことを検出する第1の特定検出器(始動入賞検出器)
12a,100aと、該第1の特定検出器12a,10
0aが出力する始動入賞検出信号に基づき前記可変表示
器5aの定位置可変表示の変動と停止の制御を行うとと
もに、動作状態表示部7,8,16aに動作状態表示信
号を、可変表示器5aに始動信号としての定位置可変表
示ゲーム信号を、それぞれ出力する定位置可変表示制御
手段34(この実施例では、マイクロコンピュータ66
(後述))と、前記定位置可変表示制御手段34が出力
する停止図柄信号に基づき停止図柄が当りか否かを判定
する停止図柄判定手段36(この実施例では、マイクロ
コンピュータ66(後述))と、打球が特定入賞口1
3,14のいずれかに入賞したことを検出する第2の特
定検出器13a,14aと、該第2の特定検出器(特定
入賞検出器)13a,14aが出力する特定入賞検出信
号に基づき前記可変表示器5aに移動可変表示ゲーム信
号を出力して可変表示器5aの移動可変表示の変動とそ
の停止を制御する移動可変表示制御手段44(この実施
例では、マイクロコンピュータ66(後述))と、該移
動可変表示制御手段44が出力する停止位置特定信号に
基づき停止位置がラッキー位置(例えば、図5中、7
a,7gの位置)になっているか否かを判定する停止位
置判定手段45と、前記停止図柄判定手段36、停止位
置判定手段45、継続入賞検出器11fおよび入賞個数
検出器11g等からの各種信号を受けて遊技に関係する
各種作動部(5a,7,8,16a,11c,11j,
11e,9,131,112等)を制御する遊技制御手
段37等を備えている。
【0075】そして、前記遊技制御手段37は、前記停
止図柄判定手段36からの当り信号等を基に変動入賞装
置11のソレノイド11jにソレノイド信号を出力し可
動部材11a,11aの開放制御等を行なう変動入賞装
置制御手段38、前記停止図柄判定手段36からの当り
信号又は変動入賞装置制御手段38(後述)からのサイ
クル終了信号に基づき特別遊技が開始するまでのウエイ
ト時間(継続待機時間)の間隔を制御する動作間隔制御
手段39、継続入賞検出器11fからの継続入賞検出信
号に基づき打球の継続入賞口11dへの入賞を記憶して
継続条件成立表示部11eに継続条件成立表示信号を出
力する継続入賞記憶手段41、前記停止図柄判定手段3
6からの当り信号又は前記継続入賞記憶手段41からの
記憶信号に基づき特別遊技の継続回数を計数する継続回
数計数手段40、入賞個数検出器11gからの入賞個数
検出信号に基づき入賞個数を計数して入賞個数表示部9
に入賞個数表示信号を出力する入賞個数計数手段42、
前記動作間隔制御手段39からのウエイト処理終了信号
又は前記入賞個数計数手段42からの計数信号に基づき
変動入賞球装置11の動作の制御を行う変動入賞装置制
御手段38等を備えている。
【0076】本発明に係るパチンコ遊技機は具体的には
このように構成されていて、次のように作動する。
【0077】通常遊技が行われている状態で、打球がい
ずれかの始動入賞口12,111に入賞すると、第1の
特定検出器12a,100aがその入賞を検出し、始動
入賞検出信号を前記定位置可変表示制御手段34に送
る。
【0078】該始動入賞検出信号に基づき前記定位置可
変表示制御手段34は、前記可変表示器5aに定位置可
変表示ゲーム信号を送って前記定位置可変表示パターン
6a〜6cの表示の変動を開始させる。
【0079】また前記定位置可変表示制御手段34は動
作状態表示信号を動作状態表示部7,8,16aに出力
して動作状態表示部7,8,16a内のランプを点滅さ
せる。
【0080】このようにして定位置可変表示ゲームが開
始され、所定時間経過した後、第1の定位置可変表示パ
ターン6aおよび第2の定位置可変表示パターン6bの
定位置可変表示の変動の停止に引き続き第3の定位置可
変表示パターン6cの定位置可変表示の変動が停止した
時点で、前記定位置可変表示制御手段34が停止図柄信
号を前記停止図柄判定手段36に出力する。
【0081】該停止図柄信号に基づき前記停止図柄判定
手段36は可変表示ゲームの停止図柄が「当り」である
か否かを判定し、「当り」であるときには当り信号を前
記遊技制御手段37に送る。
【0082】該遊技制御手段37に設けられた前記動作
間隔制御手段39は前記当り信号に基づき、特別遊技の
第1サイクルが開始するまでの間のウエイト処理を開始
して所定時間が経過した後ウエイト処理終了信号を前記
変動入賞装置制御手段38に送る。
【0083】また前記遊技制御手段37に設けられた前
記継続回数計数手段40は前記当り信号に基づき、継続
回数(継続カウンタ)を「1」にする処理を行う。また
前記変動入賞装置制御手段38は前記ウエイト処理終了
信号に基づき、ソレノイド11jにソレノイド信号を送
って可動部材11a,11aが開状態になるように制御
する。
【0084】このようにして特別遊技の第1サイクルの
遊技が開始する。該特別遊技の第1サイクル中に前記変
動入賞装置11の継続入賞口11dに入賞した打球は継
続入賞検出器11fによって検出され、継続入賞検出信
号に基づき前記継続入賞記憶手段41によって継続入賞
口11dへの入賞が記憶される。そして前記継続入賞記
憶手段41は前記継続入賞検出信号に基づき前記継続回
数計数手段40に記憶信号を送り、該記憶信号に基づい
て前記継続回数計数手段40が継続回数に1をプラスす
る処理を行う。
【0085】特別遊技の第1サイクルの遊技が進行し、
前記変動入賞装置11の大入賞口11bに打球が所定個
数入賞した時点で前記入賞個数計数手段42が変動入賞
装置制御手段38に計数信号を出力することにより或い
は前記可動部材11a,11aが開放してから所定時間
が経過したことにより前記変動入賞装置制御手段38が
ソレノイド11jにソレノイド信号を送って前記可動部
材11a,11aを閉状態にして特別遊技の第1サイク
ルを終了させる。
【0086】また前記変動入賞装置制御手段38は前記
ソレノイド11jに前記ソレノイド信号を送ると同時に
前記動作間隔制御手段39にサイクル終了信号を送り、
該サイクル終了信号に基づき前記動作間隔制御手段39
が特別遊技の第2サイクルが開始するまでの間のウエイ
ト処理を開始するようになっている。
【0087】そして所定時間が経過した後前記動作間隔
制御手段39がウエイト処理終了信号を前記変動入賞装
置制御手段38に送り、前記変動入賞装置制御手段38
が前記可動部材11a,11aを開状態にすることによ
って特別遊技の第2サイクルの遊技が開始される。
【0088】第2サイクルの特別遊技以降においては前
記継続入賞口11dに打球が入賞したことを条件に特別
遊技が継続して所定回数(この実施例では最高16回)
まで行われるようになっている。
【0089】なお前記特別遊技制御手段37からの動作
状態表示信号に基づき前記動作状態表示部7,8,16
aが、遊技状態に応じた当り状態表示、サイクル中表
示、ウェイト表示を行うようになっていて、前記特別遊
技制御手段37からの継続条件成立表示信号に基づき前
記継続条件成立表示部11eが継続条件成立表示を行う
ようになっている。
【0090】一方、打球がいずれかの特定入賞口13,
14に入賞すると、第2の特定検出器13a,14aが
その入賞を検出し、第2の特定検出器13a,14aが
その入賞を検出し、特定入賞検出信号を前記移動可変表
示制御手段44に送る。
【0091】そして、その特定入賞検出信号に基づき前
記移動可変表示制御手段44は、前記可変表示器5aに
移動可変表示ゲーム信号を送って前記移動可変表示パタ
ーン7a〜7lの表示の変動を開始させる。
【0092】このようにして移動可変表示ゲームが開始
され、所定時間経過した後、移動可変表示パターン7a
〜7lによる移動可変表示の変動が停止した時点で、前
記移動可変表示制御手段44が停止位置特定信号を停止
位置判定手段45に出力する。
【0093】該停止位置特定信号に基づき前記停止位置
判定手段45はその停止位置がラッキー位置であるか否
かを判定し、「ラッキー位置」であるときにはラッキー
信号を前記始動入賞装置制御手段43に送る。そして、
該始動入賞装置制御手段43から、始動入賞装置100
のソレノイド131にソレノイド信号が送られて球誘導
片120,120が所定時間逆「ハ」の字状に開かれる
とともに、補助遊技状態表示部に補助遊技状態表示信号
が送られて補助遊技状態表示ランプ112の点滅が行な
われる。
【0094】図16には、上記のように構成されたパチ
ンコ遊技機に設置された遊技制御装置制御手段37によ
る制御ブロック図を示す。
【0095】この実施例では、可変表示装置5、変動入
賞装置11、始動入賞装置100および各種表示部7,
8,9,10,11c,11e,16a,16a,1
7,112等の制御を制御装置としてのコンピュータシ
ステム60を用いて行なうようになっている。
【0096】このコンピュータシステム60を構成する
マイクロコンピュータ66は、読出し専用メモリたる外
部ROM67、随時読出しと書込みが可能なメモリたる
外部RAM65等を有している。
【0097】そして、このマイクロコンピュータ66
は、前記第1の特定検出器(始動入賞検出器)12a,
100aが出力する始動入賞検出信号に基づき前記可変
表示装置(蛍光表示器)5の定位置可変表示の変動と停
止を制御する定位置可変表示制御手段34(図15)
と、該定位置可変表示制御手段34からの停止図柄信号
に基づき所定時間後に停止した停止図柄が当りか否かを
判定する停止図柄判定手段36(図15)と、該停止図
柄判定手段36からの当り信号又は前記変動入賞装置制
御手段38(図15)からのサイクル終了信号に基づき
特別遊技が開始するまでのウエイト時間の間隔を制御す
る動作間隔制御手段39(図15)、継続入賞検出器1
1fからの継続入賞検出信号に基づき打球の継続入賞口
11dへの入賞を記憶して継続条件成立表示部11eに
継続条件成立表示信号を出力する継続入賞記憶手段41
(図15)、前記停止図柄判定手段36からの当り信号
又前記継続入賞記憶手段41からの記憶信号に基づき特
別遊技の継続回数を計数する継続回数計数手段40(図
15)、前記入賞個数検出器11gからの入賞個数検出
信号に基づき入賞個数を計数して入賞個数表示部9に入
賞個数表示信号を出力する前記入賞個数計数手段42
(図15)、前記動作間隔制御手段39(図15)から
のウエイト処理終了信号又は前記入賞個数計数手段42
(図15)からの計数信号に基づき変動入賞装置11の
動作の制御を行う変動入賞装置制御手段38(図15)
を有し、前記定位置可変表示制御手段34に可変表示制
御信号を、動作状態表示部7,8,16aに動作状態表
示信号を、ソレノイド11jにソレノイド信号をそれぞ
れ出力する遊技制御手段37(図15)と、前記第2の
特定検出器(特定入賞検出器)13a,14aが出力す
る特定入賞検出信号に基づき前記可変表示装置5の移動
可変表示の変動と停止を制御する移動可変表示制御手段
(図15)と、該移動可変表示制御手段44(図15)
からの停止位置特定信号に基づき所定時間後に停止した
位置がラッキー位置か否かを判定する停止位置判定手段
45(図15)と、該停止位置判定手段45からのラッ
キー信号に基づいて始動入賞装置100のソレノイド1
31を作動させて球誘導片120,120を逆「ハ」の
字状に開放させたり補助遊技状態表示部のランプ112
を点滅させたりする制御を行なう始動入賞装置制御手段
43(図15)としての機能等を備えている。
【0098】前記ROM67には、定位置可変表示部6
Aの表示変化の停止表示態様をランダムに定める第1の
乱数テーブルや移動可変表示部7Aの移動可変表示の停
止位置をランダムに定める第2の乱数テーブル(図示省
略)が設けられる他、定位置可変表示部6Aへの表示図
柄(文字、記号、数字等も含む)、定位置可変表示部6
Aに、所定時間の間、表示図柄の循環変動を行なわせる
可変表示の変化パターン、当りの停止表示態様、その当
りに基づきソレノイド11jを作動させて可動部材11
a,11aを開放させたり各種表示部7,8,9,1
0,11c,11e,16a,17等を点滅させたりす
るなどの固定データ、ラッキー位置、そのラッキー位置
への停止信号(ラッキー信号)に基づきソレノイド13
1を作動させて始動入賞装置100の球誘導片120,
120を逆「ハ」の字状に開放させたり補助遊技表示部
のランプ112を点滅させたりするなどの固定データが
記憶されている。
【0099】一方、RAM65には、前記第1及び第2
の乱数テーブルから時々刻々と変化する状態で拾われる
乱数が記憶される第1及び第2の乱数メモリ、前記始動
入賞口12,111や特定入賞口13,14への入賞等
に基づいて確定された乱数を記憶する第1及び第2の確
定メモリ、始動入賞口12,111の第1の特定検出器
(始動入賞検出器)12a,100a、特定入賞口1
3,14の第2の特定検出器(特定入賞検出器)13
a,14a、継続入賞検出器11fおよび入賞個数検出
器11g等からの検出信号の回数等を一時的に記憶する
記憶領域、およびソフトタイマを構成するレジスタ領域
およびマイクロコンピュータ66の作業領域などが設け
られている。
【0100】マイクロコンピュータ66には分周回路7
2や電源回路73が接続されている。マイクロコンピュ
ータ66の入力側には、ローパスフィルタ63およびバ
ッファゲート64を介して始動入賞口12,111中の
第1の特定検出器12a,100a、変動入賞装置11
の継続入賞検出器11f、入賞個数検出器11g、およ
び前記特定入賞口13,14中の第2の特定検出器13
a,14a等が接続されている。
【0101】一方、このマイクロコンピュータ66の出
力側には出力ポート68およびドライバ69を介して蛍
光表示器50、入賞個数記憶表示部10、入賞個数表示
部9、特別遊技状態表示部11c、リーチ状態表示部1
7、変動入賞装置11の可動部材11a,11aの開閉
用ソレノイド11j、継続条件成立表示部11e、動作
状態表示部7,8,16a、始動入賞装置100のソレ
ノイド131および補助遊技状態表示ランプ112等が
接続されている。また、同出力側にはサウンドジェネレ
ータ70およびアンプ61を介してスピーカ62が接続
されている。
【0102】そして、電源回路73からマイクロコンピ
ュータ66に電気が供給された通常遊技時においては、
マイクロコンピュータ66からの指令で蛍光表示器50
の定位置可変表示部6Aおよび移動可変表示部6Bに通
常遊技状態を示す初期の表示がなされる。また、同マイ
クロコンピュータ66からの指令により、動作状態表示
部7,8が点滅を繰り返す状態にされ、入賞個数表示部
9の複数のランプ9aの光が一方向に流れるように点滅
移動する状態にされる。
【0103】ROM67中の第1および第2の乱数テー
ブルの乱数はそれぞれ常時分周回路72からの分周信号
がマイクロコンピュータ66に入力される毎に拾われて
時々刻々と変動しながらRAM65中の第1および第2
の乱数メモリに記憶される。
【0104】このような状態で通常の遊技が行なわれて
始動入賞口12,100のいずれかに打球が入賞する
と、第1の特定検出器12a,100aのうちの対応す
るものがオンされてそのオン信号(始動入賞検出信号)
がローパスフィルタ63およびバッファゲート64を介
してマイクロコンピュータ66に入力され、その入力時
点に記憶されていた第1の乱数メモリの乱数がRAM6
5の第1の確定メモリに移行して記憶される。
【0105】このように、第1の特定検出器12a,1
00aからの検出信号がマイクロコンピュータ66に入
力される度に、その入力の時点で第1の乱数メモリに記
憶されている乱数が拾われてその乱数が第1の確定メモ
リに移されて追加記憶される。その確定メモリに記憶さ
れる乱数の記憶数は、通常、所定個数(この実施例の場
合、定位置可変表示ゲーム実行中のものを除いて4個で
合計5個)までに制限され、その制限個数を超えた部分
については記憶されないようになっている。そして、そ
の第1の確定メモリに記憶された乱数の合計個数から
「1」マイナスした個数分だけ、入賞個数記憶表示部1
0の入賞個数記憶表示ランプ10aが点灯される。ここ
に、第1の確定メモリに記憶された乱数の個数より1つ
少なく入賞個数記憶表示ランプ10aを点灯させること
としたのは、第1の確定メモリの最初に記憶されている
乱数はその乱数に基づいて可変表示ゲームが実行されて
いるので、未処理入賞記憶個数に含ませていないからで
ある。そして、マイクロコンピュータ66からの指令
で、第1の確定メモリに記憶されている一番目の乱数に
基づいて可変表示器5aの第1〜第3の定位置可変表示
パターン6a〜6cの表示の変化による定位置可変表示
ゲームが開始されると同時に、通常遊技状態表示を行っ
ていた動作状態表示器7,8と入賞個数表示部9を消灯
されて、動作状態表示部16a,16aによる点滅表示
が通常遊技状態表示における点滅間隔よりも早い間隔で
行なわれる。この表示の変化によって、定位置可変表示
ゲーム中であることが知らされる。
【0106】前記定位置可変表示ゲームは、例えば、次
のようにして行なわれる。すなわち、定位置可変表示部
6Aの第1〜第3の定位置可変表示パターン6a〜6c
の定位置可変表示が、マイクロコンピュータ66からの
指令で、それぞれ独立して高速で循環されながら変化す
る変動が開始される。
【0107】この実施例では、定位置可変表示パターン
6a〜6cの定位置可変表示、すなわち、「0,1,
2,3,‥8,9,F,J,L,P,U」の15通りの
記号の表示が、順に、それぞれ異なった速度で循環され
ながら変化する高速変動(肉眼でおえない程度の速さの
変動)が開始される。
【0108】この可変表示ゲームが開始されたときから
所定時間が経過する直前で、該直前で第1の乱数メモリ
から拾われた乱数と前記第1の確定メモリの一番目に記
憶されている乱数とによって停止図柄が決定されるとと
もに、その所定時間が経過した時点でそれら第1〜第3
の定位置可変表示パターン6a〜6cの変動中の表示図
柄がその決定された停止図柄で順に停止される。
【0109】そして、前記第2の定位置可変表示パター
ン6bの定位置可変表示の変動の停止時点で、マイクロ
コンピュータ66によって前記第1の定位置可変表示パ
ターン6aの停止図柄と第2の定位置可変表示パターン
6bの停止図柄相互が一致しないで特別遊技発生の可能
性が生じていない(リーチ状態になっていない)と判定
されたときには、その第2の定位置可変表示パターン6
bの定位置可変表示の変動の停止時から所定時間経過後
に、第3の定位置可変表示パターン6cの定位置可変表
示の変動が速やかに停止される。と同時に、マイクロコ
ンピュータ66からの指令で、前記動作状態表示部16
a,16aのそれぞれのランプが消灯される。始動入賞
口12,100に入賞して未だ定位置可変表示ゲームが
行なわれていない入賞の個数分がマイクロコンピュータ
66の指令により、所定個数の制限(例えば、4個)の
下で、可変表示装置5前面上部の入賞個数記憶表示部1
0のランプ10aの点灯個数となって表示される。
【0110】そして上記のようにハズレによって定位置
可変表示ゲームが終了された時点で、その入賞の記憶が
あるときにはその記憶に基づき、マイクロコンピュータ
66による指令で、定位置可変表示ゲームが開始され、
同時に入賞個数記憶表示部10中の点灯状態にあったラ
ンプ10aのうちの1つが消灯状態に戻され、再び前述
した定位置可変表示ゲームが行われる。そして、その定
位置可変表示ゲーム中に、停止された前記第1の定位置
可変表示パターン6aの停止表示図柄と第2の定位置可
変表示パターン6bの停止表示図柄が特定の表示の組合
せ(例えば同じ数字の表示の組合せ)となったときは、
前記第3の停止表示パターン6cの停止表示図柄によっ
ては当り(特別遊技)発生の可能性があるリーチ状態と
なる。このリーチ状態を遊技者に知らせるためリーチ状
態表示部17等によるリーチ状態表示が開始される。
【0111】ここに特別遊技(当たりの遊技)とは、遊
技者に多くの賞球獲得のチャンスを与える遊技態様で、
マイクロコンピュータ66の指令により、例えば、変動
入賞装置11のソレノイド11jが励磁されて可動部材
11a,11aが所定時間(例えば22秒間)開放され
るのを1サイクル(ただし、その所定時間が経過する前
に変動入賞装置11の大入賞口11b中への打球の所定
個数(例えば、10個)の入賞が入賞個数検出器11g
に検出されたときはその時点でソレノイド11jが消磁
されて可動部材11a,11aが閉じられるが、その閉
じられるまでを1サイクル)とし、各サイクル中に変動
入賞装置11の大入賞口11b中に入賞した遊技球が該
大入賞口11b中の継続入賞口11dを通過して継続入
賞検出器11fに検出されることを継続条件(サイクル
の更新条件)として、例えば最高16サイクルまで継続
して行なわれるものである。
【0112】リーチ状態表示が開始されると同時に、前
記定位置可変表示部6Aでは、マイクロコンピュータ6
6からの指令で、前記第1および第2の定位置可変表示
パターン6a,6bの停止図柄が発光されたままで、第
3の定位置可変表示パターン6cの定位置可変表示の変
動の速度が低速状態に変換される。そして、第3の定位
置可変表示パターン6cの停止表示図柄が、第1の特定
検出器12a,100a,100aによる始動入賞口1
2,100への入賞時に拾われた乱数と第1の定位置可
変表示パターン6aの定位置可変表示変動の停止の直前
で拾われた乱数とに基づいて予め決定された停止図柄表
示と一致するように制御される。
【0113】そして、マイクロコンピュータ66によっ
て、所定時間経過後に、低速で変動している第3の可変
表示パターン6c表示が所定の図柄(例えば、第1およ
び第2の可変表示パターン6a,6bの停止図柄と同じ
図柄)で停止した場合には当りが発生されるように制御
され、それ以外の図柄で停止した場合には、ハズレとな
って定位置可変表示ゲームが終了するように制御され
る。そしてリーチ状態表示が行われた後にハズレとなっ
た場合には、マイクロコンピュータ66によって、リー
チ状態表示を行っていた各表示部(7,8,9,16
a,16a,17)のそれぞれのランプを消灯させ、前
記ハズレ状態表示が行われる。
【0114】一方、当りとなったときは、当たり信号が
マイクロコンピュータ66に入力され継続カウンタに
「1」が記憶されるとともにマイクロコンピュータ66
からの指令で、以下のような当り状態表示が行われる。
【0115】まず、前記リーチ状態表示を行っていた前
記動作状態表示部7,8,16a,16aのそれぞれの
ランプと前記リーチ状態表示部17と入賞個数表示部9
のそれぞれのランプ9aの点滅がリーチ状態表示の際よ
りも短い間隔で、同じタイミングで且つより高い輝度で
行なわれる。また、前記特別遊技状態表示部11cのラ
ンプが前記動作状態表示部7,8,16a,16aの点
滅タイミングと同じタイミングで点滅を開始される。
【0116】このような当り状態表示が所定の時間の間
行なわれた後、マイクロコンピュータ66からの指令
で、変動入賞装置11の可動部材11a,11aが開か
れて特別遊技の第1サイクルが開始される。
【0117】この特別遊技中に前記変動入賞装置11の
大入賞口11b中に打球が流入すると、その流入した遊
技球の個数がその中の流路に設置された前記入賞個数検
出器11gによって検出されて入賞個数検出信号がマイ
クロコンピュータ66に入力されてカウントされる。そ
のカウントごとに特別遊技開始時に消灯した、可変表示
装置5の左右両側部に設置されている前記入賞個数表示
部9のランプ9aが、マイクロコンピュータ66からの
指令で、一つずつ追加点灯されて、各サイクル中の入賞
個数が表示されるようになっている。
【0118】そして、特別遊技中に変動入賞装置11の
継続入賞口11d中に打球が流入すると、その流入球が
継続入賞口11dに設置された前記継続入賞検出器11
fにより検出されてその継続入賞検出信号がマイクロコ
ンピュータ66に入力される。その検出信号の入力に基
づき、継続回数が計数されるとともにその継続条件の成
立がRAM65に記憶されて、特別遊技の当該サイクル
が可動部材11a,11aの開放時間(例えば22秒
間)の経過または変動入賞装置11の大入賞口11b中
への入賞制限個数(例えば10個)の満了によって終了
した後、次ぎのサイクルの特別遊技が継続されることと
なる。
【0119】前記変動入賞装置11の継続入賞口11d
中に打球が流入した場合には、遊技者に次のサイクルの
特別遊技を継続して行うことができることを予告するた
め、継続入賞検出器11fからの継続入賞検出信号に基
づき、マイクロコンピュータ66からの指令で、前記継
続条件成立表示部11eのランプの点滅が開始されて、
継続条件成立表示が行われる。この特別遊技の各サイク
ル中に継続入賞検出器11fからの検出信号がなかった
か、または、特別遊技のサイクルが16サイクル満了し
た場合には、特別遊技が終了される。この特別遊技の終
了時にはマイクロコンピュータ66からの指令で、動作
状態表示部16a,16aのランプの輝度が落されて点
滅され、特別遊技中にタイミングをずらせて点滅させて
いた各表示部(7,8,11a,16a,16a,1
7)のランプが消灯され、遊技者に遊技の終了が知らさ
れるようになっている。
【0120】他方、特定入賞口13,14のいずれかに
打球が入賞すると、第2の特定検出器13a,14aの
うちの対応するものがオンされてそのオン信号(特定入
賞検出信号)がローパスフィルタ63およびバッファゲ
ート64を介してマイクロコンピュータ66に入力さ
れ、その入力時点に記憶されていた第2の乱数メモリの
乱数がRAM65の第2の確定メモリに移行して記憶さ
れる。
【0121】このように、第2の特定検出器13a,1
4aからの検出信号がマイクロコンピュータ66に入力
される度に、その入力の時点で第2の乱数メモリに記憶
されている乱数が拾われてその乱数が第2の確定メモリ
に移されて記憶される。その第2の確定メモリに記憶さ
れる乱数の記憶数は、通常、所定個数(この実施例の場
合、移動可変表示ゲーム実行中のものも含めて1個とさ
れている)までに制限され、その制限個数を超えた部分
については記憶されないようになっている。そして、マ
イクロコンピュータ66からの指令で、第2の確定メモ
リに記憶されている乱数に基づいて可変表示器5aの移
動可変表示部7Aの表示の移動変化による移動可変表示
ゲームが開始される。この移動可変表示ゲームは、例え
ば、次のようにして行なわれる。
【0122】即ち、移動可変表示部7Aの移動可変表示
パターン7a〜7lが、マイクロコンピュータ66から
の指令で、前記定位置可変表示部6Aの周りを時計方向
に高速で移動するが如くその点灯位置が変化される(点
滅移動)変動が所定時間継続されて停止される。その停
止位置がラッキー位置(例えば、7a,7gの位置)で
あれば、マイクロコンピュータ66から補助遊技の作動
指令信号が出力ポート68を介してドライバ69に送ら
れて、始動入賞装置100のソレノイド131が励磁さ
れて球誘導片120,120が所定時間逆「ハ」の字状
に開放されるとともに、補助遊技状態表示ランプ112
が点滅される補助遊技が行なわれて始動入賞口111中
に入賞し易い状態となる。が、その停止位置がラッキー
位置でなければ、外れとなって、始動入賞装置100の
球誘導片120,120は「ハ」の字状に閉じた状態に
維持される。
【0123】この発明の実施例に係るパチンコ遊技機に
よれば、上記のように始動入賞口(第1の特定入賞部)
12,111への入賞に基づいて定位置可変表示ゲーム
(第1の可変表示ゲーム)を行なう定位置可変表示部
(第1の可変表示部)6Aを定位置で表示が変化する定
位置可変表示とし、特定入賞口(第2の特定入賞部)1
3,14への入賞に基づいて移動可変表示ゲーム(第2
の可変表示ゲーム)を行なう移動可変表示部(第2の可
変表示部)7Aを前記定位置可変表示部(第1の可変表
示部)6Aの周りを移動する移動可変表示としたので、
別個に行なわれる可変表示ゲームの状況および結果が視
線をずらさなくても視認し易く遊技に集中し易くなる。
【0124】なお、上記説明では、定位置可変表示部6
Aの定位置可変表示ゲームを3つの10セグメント型定
位置可変表示パターン6a,6b,6cによって行なわ
せるようにしたが、それに限定せず、定位置で表示が変
化するゲームを行なえるものであれば、どのような可変
表示手段を用いてもよい。また、移動可変表示部7Aの
移動可変表示ゲームをスペースシャトルの形をした複数
の移動可変表示パターン7a〜7lによって行なうこと
としたが、それに限定せず、定位置可変表示部6Aの周
りを周回するが如く表示が変化するゲームを行なえるも
のであればどのような移動可変表示手段を用いてもよ
い。
【0125】なお、上記実施例では、第1の特定検出器
12a、100aの検出に基づいて第1の可変表示部6
Aにより行なわれる可変表示ゲームを定位値可変表示ゲ
ームとし、第2の特定検出器12a、100aの検出に
基づいて第2の可変表示部7Aにより行なわれる可変表
示ゲームを移動可変表示ゲームとしたが、それに限定せ
ず、第1の可変表示部6Aと第2の可変表示部7Aが同
一の表示画面として設けられていれば、双方とも定位値
可変表示にさせてもよいし、或いは移動可変表示にさせ
てもよい。また、第1の可変表示部6Aの表示を定位値
可変表示とし、第2の可変表示部7Aの表示を移動可変
表示としてもよい。また、第一の特定検出器12a、1
00aと第2の特定検出器12a、100aとも入賞口
中に設けたが、必ずしも入賞口中に設けないで、通過型
の検出器としてもよい。また、第1の可変表示部6Aお
よび第2の可変表示部7Aの表示パターンは上記のもの
に限定せず、同一画面上への表示であれば、例えば、全
てを記号や数字の表示パターンにしてもよいし、その表
示位置をどのような配置にしなおしてもよい。
【0126】
【発明の効果】この発明によれば、遊技球の入賞に基づ
き第1の可変表示ゲームの始動信号を発生可能な始動口
を有する始動入賞口手段を、始動信号を発生させるため
に遊技球を検出する始動入賞検出手段と電気的な作用に
基づき始動口への遊技球の入賞状態を変換可能な可動部
材とを備えた普通電動始動口により構成したため、始動
口への遊技球の入賞率が固定的ではなく、様々に変化す
るようになり、興趣の高い遊技内容となる。また、普通
電動始動口の可動部材の変換を第1の可変表示ゲームと
は別個の第2の可変表示ゲームの結果により行うため、
2つの異なる可変表示ゲームによりバリエーションに富
んだ興趣の高い遊技内容を提供可能である。更に、第1
の可変表示ゲームを実行する第1の可変表示部と第2の
可変表示ゲームを実行する第2の可変表示部とを可変表
示装置における同一の表示画面に構成して、遊技領域の
略中央に臨ませたことにより、別々に行われる2つの可
変表示ゲームを遊技領域の略中央の遊技者の見易い位置
で視線をずらさずに見ることができ、遊技に集中するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ遊技機の遊技部を構成す
る遊技盤の正面図である。
【図2】可変表示装置の拡大正面図である。
【図3】変動入賞装置の拡大正面図である。
【図4】始動入賞装置の拡大正面図である。
【図5】定位置可変表示部の定位置可変表示パターンお
よび移動可変表示部の移動可変表示パターンを示す可変
表示器の正面図である。
【図6】遊技盤の裏面図である。
【図7】可変表示装置の前枠ユニットの斜視図である。
【図8】可変表示ユニットの前側斜視図である。
【図9】可変表示ユニットの裏面側分解斜視図である。
【図10】遊技盤の取付開口部を介して遊技盤に前枠ユ
ニットと可変表示ユニットを取り付ける場合の取付説明
図である。
【図11】変動入賞装置の正面図である。
【図12】始動入賞装置の球誘導片が「ハ」の字状に閉
じた状態の斜視図である。
【図13】始動入賞装置の分解斜視図である。
【図14】始動入賞装置の球誘導片が逆「ハ」の字状に
開いた状態の斜視図である。
【図15】本発明が適用されたパチンコ遊技機の制御シ
ステムの構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明が適用されたパチンコ遊技機に設置さ
れた制御装置による制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 2 遊技領域 4 可変表示装置 6A 定位置可変表示部(第1の可変表示部) 7A 移動可変表示部(第2の可変表示部) 7a,7g スペースシャトル 11 変動入賞装置(特別変動入賞装置) 100 始動入賞装置(始動入賞口手段、普通電
動始動口) 100a 特定検出器(始動入賞検出手段) 111 始動入賞口(始動口) 120 球誘導片(可動部材)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技領域を形成した遊技盤に所要の可変表
    示装置を備えた遊技機において、 複数の識別情報による第1の可変表示ゲームを実行可能
    な第1の可変表示部と、 始動口を有し該始動口への遊
    技球の入賞に基づき前記第1の可変表示ゲームを開始さ
    せるための始動信号を発生可能な始動入賞口手段と、 前記第1の可変表示ゲームの停止結果態様が特別表示態
    様となったことに関連して遊技者にとって特別有利な状
    態に変換可能な特別変動入賞装置と、 前記第1の可変表示ゲームとは別個に可変表示が開始さ
    れて複数の識別情報による第2の可変表示ゲームを行う
    第2の可変表示部と、 を備え、 前記始動入賞口手段は、 前記始動信号を発生させるために前記始動口へ入賞した
    遊技球を検出可能な始動入賞検出手段と、 前記始動口への遊技球の入賞状態が遊技者にとって不利
    な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに電気的
    な作用に基づき変換可能であるとともに、前記第2の可
    変表示部での第2の可変表示ゲームの停止結果態様が特
    定表示態様となったことに関連して前記第2状態に変換
    可能な可動部材と、 を備えた普通電動始動口により構成してなり、 前記第1の可変表示部と前記第2の可変表示部とを前記
    可変表示装置における同一の表示画面上に構成して、当
    該可変表示装置を前記遊技領域の略中央に臨ませたこと
    を特徴とする遊技機。
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