JP3976501B2 - 遊技球受入れ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、所定の遊技条件を満たした場合に、遊技球を受入れる受入れ口を開閉する遊技機に備えられた遊技球受入れ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技球受入れ装置として、たとえば図13ないし図16に示す第1種のパチンコ機に備えられた変動入賞装置が知られている。
図13は、羽根式の変動入賞装置を備えた従来のパチンコ機の正面説明図である。図14(A)は、図13に示すパチンコ機に設けられた変動入賞装置に遊技球が入賞する様子を示す説明図であり、図14(B)は、図13に示す変動入賞装置に入賞した遊技球の流下経路を示す説明図である。図15は、扉式の変動入賞装置を備えた従来のパチンコ機の正面説明図である。図16(A)は、
図15に示すパチンコ機に設けられた変動入賞装置に遊技球が入賞する様子を示す説明図であり、図16(B)は、図15に示す変動入賞装置に入賞した遊技球の流下経路を示す説明図である。
【0003】
図13に示す従来のパチンコ機500では、図示しない発射装置から発射された遊技球が、遊技盤502に設けられた第1種始動口504を通過すると、特別図柄表示装置506が「0」〜「9」などの特別図柄を横方向の3箇所において、それぞれ上下にスクロール表示し、それら3箇所の停止図柄が同じ特別図柄に揃うと大当りが発生する。そして、変動入賞装置510に設けられた羽根式の羽根部材512,512が開放動作し、大入賞口514,514を所定時間開口する。図14(A)に示すように、大入賞口514,514に入賞した遊技球Pは、図14(B)に示すように、遊技盤502に貫通形成された通路516から遊技盤502の裏面に流出し、流下経路518を経て検出スイッチ520により検出され、集合樋(図示省略)に排出される。また、CPU522は、検出スイッチ520からの検出信号により、大入賞口514,514への入賞数を計数し、その計数値に対応した賞球が払出される。
【0004】
そして、CPU522は、大入賞口514,514の開口時間が所定時間(たとえば30秒)に達したか、あるいは大入賞口514,514への入賞数が所定数(たとえば10個)に達すると羽根部材512,512を閉口動作させ、大入賞口514,514を閉口する。このとき、大入賞口514,514に入賞した入賞球が、変動入賞装置510の内部に設けられた特定領域(図示省略)を通過すると、連続して大入賞口514,514が開口する。このように、大入賞口514,514の開口から閉口までを1ラウンドとして、遊技球が上記特定領域を通過することを条件に、所定回数のラウンド(たとえば16ラウンド)を遊技可能となる。
【0005】
また、図15に示す従来のパチンコ機600も、変動入賞装置610の構造が異なる他は、図13に示したパチンコ機500と同様の制御が行われる。つまり、大当りが発生すると、変動入賞装置610に設けられた扉式の可動部材612が開放動作し、大入賞口614が所定時間開口する。そして、図16(A)に示すように、開口した大入賞口614に入賞した遊技球Pは、図16(B)に示すように、遊技盤502に貫通形成された通路516から遊技盤502の裏面に流出し、流下経路518を経て検出スイッチ520により検出され、集合樋(図示省略)に排出される。また、CPU522は、検出スイッチ520からの検出信号により、大入賞口614への入賞数を計数し、その計数値に対応した賞球が払出される。
【0006】
そして、CPU522は、大入賞口614の開口時間が所定時間(たとえば30秒)に達したか、あるいは大入賞口614への入賞数が所定数(たとえば10個)に達すると可動部材612を閉口動作させ、大入賞口614を閉口する。このとき、大入賞口614に入賞した入賞球が、変動入賞装置610の内部に設けられた特定領域(図示省略)を通過すると、連続して大入賞口614が開口する。このように、大入賞口614の開口から閉口までを1ラウンドとして、遊技球が上記特定領域を通過することを条件に、所定回数のラウンド(たとえば16ラウンド)を遊技可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図14に示すように、従来のパチンコ機500は、遊技球Pが大入賞口514,514に入賞してから検出スイッチ520に至るまでの距離が長い。このため、CPU522が入賞数(たとえば10個)を計数し、羽根部材512,512を閉口したときには、既に幾つかの遊技球が大入賞口514,514から入賞しており、羽根部材512,512の上を通路516に向けて流下していたり、あるいは、既に流下経路518を流下していたりする場合がある。これらの遊技球は、やがて検出スイッチ520により検出されるため、その検出数に対応した賞球が払出されることになる。
つまり、検出スイッチ520によるカウント数が一定しないため、大当りにより遊技者が獲得する賞球数に差が出るという問題がある。また、従来のパチンコ機600についても、同様に、大入賞口614から検出スイッチ520に至るまでの距離が長いため、パチンコ機500と同様の上記問題がある。
なお、大入賞口の入り口付近において遊技盤に打ち込まれている釘の間隔や配置を調整することにより、大入賞口へ一度に多くの遊技球が入賞しないように制限する試みもなされているが、同じタイミングで多くの遊技球が入賞するという大当り特有の醍醐味が失われてしまうため、好ましくない。
【0008】
そこで、この発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、大当りにより遊技者が獲得する賞球数の差を小さくすることができる遊技球受入れ装置を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技盤に設けられており、遊技球を受入れる受入れ口を開閉する1対の羽根状の羽根部材と、前記受入れ口に受入れられた遊技球を検出する検出手段と、この検出手段により検出された遊技球を計数する計数手段と、この計数手段による計数値が所定値に達した場合に前記各羽根部材それぞれ動作させて前記受入れ口を閉口させる制御手段とを備えた遊技球受入れ装置において、前記遊技盤には、前記受入れ口に受入れられた遊技球を前記遊技盤の裏側へ案内する通路が貫通形成されており、前記各羽根部材は、それぞれ回動軸を中心に回動することにより前記受入れ口を開閉し、開口時には、前記遊技盤の盤面を流下する遊技球を受入れる方向に前記受入れ口を開口するとともに、前記受入れ口に受入れられた遊技球を前記通路の入り口へ誘導する誘導面をそれぞれ上面に形成し、かつ、閉口時には、前記誘導面により誘導されている遊技球を前記盤面に放出する放出口を、前記受入れ口に受入れられた遊技球の流下方向に開口し、前記制御手段は、前記計数手段が前記所定値を計数した場合に前記各羽根部材を回動させて前記受入れ口を閉口し、前記誘導面により誘導されており前記検出手段により検出されていない遊技球を前記放出口から前記盤面に放出するという技術的手段を用いる。
【0010】
開口した羽根部材の受入れ口に遊技球が受入れられると、その受入れられた遊技球は検出手段により検出され、計数手段により計数される。そして、制御手段は、計数手段による計数値が所定値に達した場合に羽根部材を動作させて受入れ口を閉口させる。このとき、受入れ口に受入れられており、検出手段により検出されていない遊技球は、遊技盤の盤面に放出される。
つまり、受入れ口が閉口するときに、受入れ口に受入れられている遊技球を遊技盤の盤面に放出することができるため、受入れ口に受入れられている遊技球が検出手段により検出されないようにすることができる。
したがって、検出手段による余分な検出数を減少させる遊技球受入れ装置を実現することができる。
たとえば、大当りのときに一度に多くの遊技球が入賞口(受入れ口)に入賞可能なパチンコ機にあっては、遊技球の余分な入賞を減少させることができるため、遊技者が獲得する賞球数の差を減少させることができる。また、検出手段により検出されない遊技球を視認できるため、受入れられた遊技球が検出されたか否か分からないという疑問を遊技者に抱かせるおそれもない。
また、受入れ口を開口した羽根部材に受入れられた遊技球は、羽根部材の誘導面により通路の入り口へ誘導され、その通路を通って遊技盤の裏側へ案内される。また、受入れ口を閉口するときに誘導面により誘導されている遊技球は、放出口を通って盤面に放出される。
つまり、羽根部材は、遊技球を受入れる受入れ口と、誘導面により誘導されている遊技球を盤面に放出する放出口とを備えており、遊技球の受入れおよび放出の2つの作用をする。
したがって、遊技球の受入れを行う手段および放出を行う手段の2つの手段を用いる場合よりも簡易な構成にすることができる。
さらに、受入れ口に受入れられた遊技球は、その受入れ口が閉口するときに、自身の流下方向に開口された放出口から盤面の上に放出される。
つまり、受入れ口に受入れられた遊技球を、その流れを利用して自然に放出できる。
したがって、遊技球をその流れに逆らって放出するための特別な手段を設ける必要がない。
【0011】
請求項2に記載の発明では、遊技盤に設けられており、遊技球を受入れる受入れ口を開閉する可動部材と、前記受入れ口に受入れられた遊技球を検出する検出手段と、この検出手段により検出された遊技球を計数する計数手段と、この計数手段による計数値が所定値に達した場合に前記可動部材を動作させて前記受入れ口を閉口させる制御手段とを備えた遊技球受入れ装置において、前記遊技盤には、前記受入れ口に受入れられた遊技球を前記遊技盤の裏側へ案内する通路が貫通形成されており、前記検出手段は、前記遊技盤の裏側に設けられており、前記可動部材は、前記通路の開口部に開閉可能に取付けられており、かつ、開口時には、前記通路から前記遊技盤の盤面の前面に突出して前記盤面を流下する遊技球を受入れて前記検出手段へ誘導する第1の姿勢となるとともに、前記受入れ口に受入れられた遊技球を前記通路の入り口へ誘導する誘導面を上面に形成し、さらに、閉口時には、前記誘導面により誘導されている遊技球を前記盤面に放出する放出口を前記受入れ口の下方に形成し、閉口する前に受入れた遊技球の誘導経路を前記検出手段に向かう経路から前記放出口に向かう経路に変化させる第2の姿勢となり、前記制御手段は、前記計数手段が前記所定値を計数した場合に前記可動部材を前記第2の姿勢に動作させて前記受入れ口を閉口し、前記受入れ口に受入れられており前記検出手段により検出されていない遊技球を前記放出口から前記盤面に放出するという技術的手段を用いる。
【0012】
開口した可動部材の受入れ口に遊技球が受入れられると、その受入れられた遊技球は検出手段により検出され、計数手段により計数される。そして、制御手段は、計数手段による計数値が所定値に達した場合に可動部材を動作させて受入れ口を閉口させる。このとき、受入れ口に受入れられており、検出手段により検出されていない遊技球は、遊技盤の盤面に放出される。
つまり、受入れ口が閉口するときに、受入れ口に受入れられている遊技球を遊技盤の盤面に放出することができるため、受入れ口に受入れられている遊技球が検出手段により検出されないようにすることができる。
したがって、検出手段による余分な検出数を減少させる遊技球受入れ装置を実現することができる。
たとえば、大当りのときに一度に多くの遊技球が入賞口(受入れ口)に入賞可能なパチンコ機にあっては、遊技球の余分な入賞を減少させることができるため、遊技者が獲得する賞球数の差を減少させることができる。また、検出手段により検出されない遊技球を視認できるため、受入れられた遊技球が検出されたか否か分からないという疑問を遊技者に抱かせるおそれもない。
また、受入れ口を開口した可動部材に受入れられた遊技球は、可動部材の誘導面により通路の入り口へ誘導され、その通路を通って遊技盤の裏側へ案内される。また、受入れ口を閉口するときに誘導面により誘導されている遊技球は、放出口を通って盤面に放出される。
つまり、可動部材は、遊技球を受入れる受入れ口と、誘導面により誘導されている遊技球を盤面に放出する放出口とを備えており、遊技球の受入れおよび放出の2つの作用をする。
したがって、遊技球の受入れを行う手段および放出を行う手段の2つの手段を用いる場合よりも簡易な構成にすることができる。
さらに、可動部材が、通路から盤面の前面に突出した第1の姿勢になって開口した受入れ口から受入れられた遊技球は、通路を通って検出手段へ誘導される。また、可動部材が、受入れ口を閉口すると、その閉口する前に受入れられた遊技球は、検出手段に向かう経路から放出口に向かう経路に変化され、その放出口から盤面に放出される。
つまり、受入れ口が閉口する前に受入れられた遊技球の向かう経路を変化させることにより、上記受入れられた遊技球を放出口から盤面に放出することができるため、遊技者は、遊技球の向かう経路の変化を楽しむことができる。また、放出口は、受入れ口の下方の盤面に形成されているため、受入れ口から受入れられた遊技球が一旦消え、その下方の放出口から出現するという面白さを味わうこともできる。
【0019】
請求項に記載の発明では、請求項1または請求項に記載の遊技球受入れ装置において、前記遊技盤の盤面に戻された遊技球の流下方向に前記受入れ口とは別の受入れ口を備えたという技術的手段を用いる。
【0020】
つまり、遊技盤の盤面に戻された遊技球の流下方向に前記受入れ口とは別の受入れ口を備えるため、遊技盤の盤面に戻された遊技球が上記別の受入れ口に受入れられる場合が発生する。
したがって、遊技者は、盤面に戻された遊技球がただ単に回収されてしまうのではなく、再度、別の受入れ口に受入れられるかもしれないという期待を抱くことができるため、受入れ口が閉口する前に受入れられた遊技球が総て回収されてしまうことから起きる損失感を軽減できる。
【0021】
請求項に記載の発明では、請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の遊技球受入れ装置において、前記制御手段は、所定の遊技状態のときに前記受入れ口を複数回開閉動作させるという技術的手段を用いる。
【0022】
つまり、所定の遊技状態のときに受入れ口を複数回開閉動作させる遊技機では、受入れ口が開口するごとに余分に遊技球が受入れられると、受入れ口が複数回開口したときには余分に受入れられた遊技球の数が累積加算され、それにより、余分に検出される遊技球が増加してしまうが、請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の技術的手段を用いることにより、そのように余分に検出される遊技球が増加することのない遊技球受入れ装置を実現できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、この発明に係る遊技球受入れ装置の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記載する各実施形態では、この発明に係る遊技球受入れ装置が備えられた遊技機として第1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態に係る遊技球受入れ装置が備えられたパチンコ機の主要構成について、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図を参照して説明する。
パチンコ機1には、前枠2が開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射モータ(図6において符号15eで示す)を操作するための発射ハンドル15aが回動可能に取付けられている。
【0024】
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ9が設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7bが設けられている。
【0025】
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明する。
遊技盤5の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、天入賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置33と、この普通図柄表示装置33の始動可能な回数を4個のLEDにより表示する普通図柄記憶表示LED34と、複数の図柄、たとえば「0」〜「9」の数字の特別図柄や背景画像などを液晶で表示する特別図柄表示装置32と、この特別図柄表示装置32の始動可能な回数を4個のLEDにより表示する特別図柄記憶表示LED35とが備えられている。
【0026】
センターケース30の左右斜め上には、LEDにより装飾された装飾風車21がそれぞれ設けられている。右側の装飾風車21の右斜め下方には、普通図柄表示装置33を作動させるための普通図柄作動右ゲート26が設けられており、左側の装飾風車21の左斜め下方には、同じく普通図柄作動左ゲート27が設けられている。普通図柄作動右ゲート26の下方には、右袖入賞口22が設けられており、普通図柄作動左ゲート27の下方には、左袖入賞口23が設けられている。センターケース30の下方には、特別図柄表示装置32の停止図柄が大当り図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。この変動入賞装置40には、大当りの発生時に開放動作して大入賞口43,44を開口する羽根状の羽根部材41,42が開閉可能に取り付けられている。右側の羽根部材41の右側には、右下入賞口24が設けられており、左側の羽根部材42の左側には、左下入賞口25が設けられている。
【0027】
変動入賞装置40の頂部には、特別図柄表示装置32を作動させる機能を有する第1種始動口28が設けられており、この第1種始動口28の下方には普通図柄表示装置33の停止図柄が当たり図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物29が設けられている。両翼を開放した普通電動役物29は、第1種始動口28と同様に特別図柄表示装置32を作動開始させる機能を備えている。
また、変動入賞装置40の内部には、羽根部材41,42を連続して開放動作させる機能を有する特定領域と、この特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図6に符号53で示す)と、大入賞口43,44に入賞した遊技球の数をカウントする大入賞口スイッチ(図6に符号64で示す)とが設けられている。
【0028】
また、遊技盤5には、発射された遊技球を遊技領域へ案内するレール13が取付けられており、遊技盤5の上方左右角部には、コーナー飾り11がそれぞれ設けられており、遊技盤5の右側および左側には、サイド飾り20がそれぞれ設けられている。さらに、遊技盤5には、普通の風車12,12と、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口14とが設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘15が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘15の間を乱舞しながら落下し、各入賞口に入賞したり、始動口を通過したり、あるいはアウト口14から回収されたりする。
【0029】
(変動入賞装置40の構造)
次に、変動入賞装置40の構造について図3ないし図5を参照して説明する。図3は、変動入賞装置40のうち、遊技盤5の表面に取付けられる表機構を右斜め上方から見た斜視説明図であり、図4は、変動入賞装置40の表機構、遊技盤5の裏面に取付けられる裏機構および駆動機構を分けて右斜め上方から見た斜視説明図である。図5は、変動入賞装置40の動きを正面から見た説明図である。なお、以下の説明において、遊技盤5の表面からパチンコ機1の前に座った遊技者に向かう方向を前方と称し、その逆方向を後方と称する。
【0030】
図4に示すように、変動入賞装置40は、遊技盤5の表面に取付けられる表機構40a、遊技盤5の裏面に取付けられる裏機構40bおよび駆動機構40cから構成される。図3に示すように、表機構40aは、装飾ブラケット47を備える。装飾ブラケット47には、ビスにより遊技盤5(図2)の前面に取付けるためのビス孔47aが計6箇所に貫通形成されている。装飾ブラケット47には、その中央下部から前方に突出部48が突出形成されている。突出部48には、その前面から右方に右腕部48aが延びており、左方に左腕部48bが延びている。また、突出部48の上面48cは、山形の形状に形成されている。図5に示すように、右腕部48aの右端および左腕部48bの左端と、装飾ブラケット47との間には、軸部材49がそれぞれ介在されている。右側の軸部材49には、右側の羽根部材41の長手方向の中央からやや先端寄りの部分が回動可能に取付けられており、左側の軸部材49には、左側の羽根部材42の長手方向の中央からやや先端寄りの部分が回動可能に取付けられている。
【0031】
羽根部材41,42には、開放動作した際に回動軸から斜め上方に傾斜した姿勢となる第1案内部41a,42aと、回動軸から突出部48の上面48cに向けてやや下り勾配の姿勢となる第2案内部41b,42bとがそれぞれ形成されている。第2案内部41b,42bの傾斜角度は、第1案内部41a,42aの傾斜角度よりも小さく設定されている。第1案内部41a,42aおよび第2案内部41b,42bの上面は、前後方向に複数の溝が形成された誘導面となっている。
装飾ブラケット47の前面上部には、普通電動役物29が取付けられている。普通電動役物29の前面には、前面板29aが取付けられており、図5に示すように、前面板29aと装飾ブラケット47との間には、軸部材29b,29bが介在されている。軸部材29b,29bには、羽根部材29cの基端部分がそれぞれ回動可能に取付けられている。
【0032】
前面板29aと装飾ブラケット47との間であって、右側の羽根部材29cの基端部近傍からは、突出部29dが右側方に突出形成されており、左側の羽根部材29cの基端部近傍からは、突出部29eが左側方に突出形成されている。装飾ブラケット47の略中央には、案内孔47bが貫通形成されており、その案内孔47bは、遊技盤5に貫通形成された通路(図示省略)に連通している。
図4および図5に示すように、羽根部材41,42が開放動作している場合は、右側の羽根部材41の先端部41cと、右側の突出部29dの右下角部29fとの間に大入賞口43が形成され、左側の羽根部材42の先端部42cと、左側の突出部29eの左下角部29gとの間に大入賞口44が形成される。このとき、突出部48の上面48cを介して第1案内部41aから第1案内部42aまでが連続した形態となる。
【0033】
また、図3および図5(一点鎖線)に示すように、羽根部材41,42が閉口動作している場合は、右側の羽根部材41の先端部41cと、右側の突出部29dの右下角部29fとが接近することにより、大入賞口43が閉口され、左側の羽根部材42の先端部42cと、左側の突出部29eの左下角部29gとが接近することにより、大入賞口44が閉口される。このとき、右側の羽根部材41の基端部41dと突出部48の右下角部48dとの間に放出口50が形成され、左側の羽根部材42の基端部42dと突出部48の左下角部48eとの間に放出口51が形成される。放出口50,51は、大入賞口43,44から入賞し、第1案内部41aから第1案内部42aまでの部分に滞留している遊技球を遊技盤5の遊技盤面に排出する役割をする。
【0034】
図4に示すように、裏機構40bは、ハウジング52を備えており、ハウジング52は、遊技盤5の裏面において表機構40aと対応する箇所に取付けられている。ハウジング52の中央下部には、下面が開口した空間52aが形成されており、その空間52aには、案内孔47bから通路を介して遊技盤5の裏面に案内された遊技球Pを検出する特定領域スイッチ53が設けられている。この裏機構40bから流下経路W1〜W3により流下した遊技球は、大入賞口スイッチ64により検出される。その検出信号は、大入賞口中継基板70を介してメインCPU112に入力され、メインCPU112は、その検出信号に基づいて入賞数を計数する。大入賞口スイッチ64には、電源基板80により通電されており、その電源基板80と大入賞口スイッチ64との間にはスイッチ81が接続されている。このスイッチ81は、メインCPU112に接続されており、メインCPU112からの命令により、ON・OFFし、OFFにより大入賞口スイッチ64の機能を停止させ、ONにより機能させる。
【0035】
ハウジング52の両側には、棒状のロッド54,54が前後方向に挿通されており、各ロッド54の後端は、縦断面が長孔形状の連結部材55の一端寄りにそれぞれ挿通されている。各連結部材55の他端寄りには、棒状のロッド56がそれぞれ挿通されている。各ロッド54の先端は、羽根部材41,42の各軸部材49(図5)に連結される。また、ハウジング52の前面両側には、LED57が2個ずつ取付けられている。
なお、この実施形態では、特定領域スイッチ53として変流器を使用する。
駆動機構40cは、板状の取付板58を備えており、その取付板58には、大入賞口ソレノイド59,59が横方向に並んで取付けられている。各大入賞口ソレノイド59のプランジャ(図示省略)の下端には、ロッド56がそれぞれ取付けられる。
つまり、各大入賞口ソレノイド59が駆動し、プランジャが伸縮すると、その直線運動が各連結部材55の回動運動に変換され、ロッド54が回動し、軸部材49が回転するので、羽根部材41,42が開閉動作する。
【0036】
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の電気的構成についてそれをブロックで示す図6を参照して説明する。
パチンコ機1には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、大当りの判定やラウンドの制御など、遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラムなどが記録されたROM114と、遊技球が第1種始動口28を通過したことの検出結果などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出された制御プログラムなどを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。
【0037】
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口28を通過したことを検出する第1種始動口スイッチ28a、特別図柄表示装置32、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置300、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基盤200、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置79、入賞や大当りなどに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板72、盤面中継基板71、遊技枠中継基板73である。
【0038】
払出制御基盤200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
また、払出制御基盤200には、電源基板80、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板72および払出中継基板75が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
【0039】
遊技枠中継基板73には、満杯検出スイッチ77およびセンサ中継基板74が電気的に接続されている。センサ中継基板74は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板75と電気的に接続されている。払出中継基板75には、貸球切れスイッチ76、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
盤面中継基板71には、普通電動役物29を駆動する普通電動役物ソレノイド29h、普通図柄表示装置33、普通図柄作動右ゲート26を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ26a、普通図柄作動左ゲート27を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ27a、右袖入賞口22に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ22a、左袖入賞口23に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ23a、天入賞口31に入賞した遊技球を検出する天入賞口スイッチ31a、右下入賞口24に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ24a、左下入賞口25に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ25aおよび大入賞口中継基板70である。
大入賞口中継基板70には、大入賞口ソレノイド59,59、特定領域スイッチ53および大入賞口スイッチ64が電気的に接続されている。
電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源78から電源の供給を受け、各基板へ必要電源を供給する。
【0040】
(変動入賞装置40の動作)
次に、変動入賞装置40の動作について図7を参照して説明する。
図7は、メインCPU112が実行する大入賞口処理の流れを示すフローチャートである。
遊技球が第1種始動口28を通過すると、特別図柄表示装置32が画面の横方向3箇所に複数の特別図柄を上下にスクロール表示する。そして、3箇所において同じ特別図柄が停止すると、大当りが発生する。
メインCPU112は、大当りの発生を示す大当りフラグが立っていると判定すると(ステップ(以下、Sと略す)10:Yes)、実行されたラウンドの数を示すラウンド数Rに「1」を加算する(S12)。続いてメインCPU112は、大入賞口43,44を開口させるための開口コマンドを大入賞口ソレノイド59,59へ出力する(S16)。これにより、大入賞口ソレノイド59,59が動作し、羽根部材41,42が開放動作し、大入賞口43,44が開口する。
【0041】
そして、図4に示すように、大入賞口43,44から入賞した遊技球Pは、第1案内部41a,42aおよび第2案内部41b,42bの上面により、突出部48の上面48cまで案内され、さらに案内孔47bから通路を介して裏機構40bに案内される。裏機構40bに案内された遊技球Pは、空間52aにおいて不定方向に進み、流下経路W1,W2およびW3のいずれかの流下経路をたどって流下する。これらの流下した遊技球は、大入賞口スイッチ64により検出される。
メインCPU112は、大入賞口43,44が開口してからの時間がt1を経過したか否かを判定し(S18)、t1を経過していない場合は(S18:No)、大入賞口スイッチ64によるカウント値P1が「10」に達したか否かを判定する(S20)。そしてメインCPU112は、t1を経過したと判定した場合(S18:Yes)、あるいはカウント値P1が「10」に達した場合は(S20:Yes)、スイッチ81をOFFする(S26)。
【0042】
これにより、電源基板80から大入賞口スイッチ64への通電が停止し(図4)、大入賞口スイッチ64の遊技球の検出機能が停止する。
つまり、大入賞口43,44から入賞した遊技球のうち、既に裏機構40bに流下し、大入賞口スイッチ64に向かっている遊技球が存在する場合であっても、大入賞口スイッチ64の検出機能が停止しているため、それらの遊技球が大入賞口スイッチ64により検出されることがない。
続いてメインCPU112は、大入賞口43,44を閉口させるための閉口コマンドを大入賞口ソレノイド59,59へ出力する(S28)。
これにより、大入賞口ソレノイド59,59が動作し、羽根部材41,42が閉口動作し、大入賞口43,44が閉口する。このとき、図3および図5(一点鎖線)に示すように、右側の大入賞口43から入賞した遊技球の流下方向には、放出口50が開口形成され、左側の大入賞口44から入賞した遊技球の流下経路には、放出口51が形成される。このため、大入賞口43,44から入賞し、第1案内部41aから第1案内部42aまでの部分に滞留している遊技球は、放出口50,51を通って遊技盤5の遊技盤面に排出される。
【0043】
続いてメインCPU112は、ラウンド数Rが「16」に達したか否かを判定し(S30)、達していない場合は(S30:No)、特定領域スイッチ53がONしたか否か、つまり遊技球が特定領域を通過したか否かを判定する(S32)。続いてメインCPU112は、特定領域スイッチ53がONしている場合は(S32:Yes)、カウント値P1を0リセットし(S34)、スイッチ81をONし(S36)、次のラウンドを実行する(S10〜S28)。
そしてメインCPU112は、ラウンド数Rが「16」に達した場合(S30:Yes)、あるいは特定領域スイッチ53がONしていない場合は(S32:No)、ラウンド数Rおよびカウント値P1を0リセットし(S38)、大当りフラグをリセットし(S40)、大入賞口処理の今回のルーチンを終了する。
【0044】
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、第1実施形態の変動入賞装置40を実施すれば、大入賞口43,44が開口してからt1を経過したか、あるいは大入賞口43,44への入賞数のカウント値P1が「10」に達した場合は、即座にスイッチ81をOFFし、大入賞口スイッチ64の検出機能を停止させることができるため、カウント値P1が「10」を超えることがない。
つまり、大入賞口スイッチ64によるカウント値P1が「10」を超えないようにすることができる。
したがって、大当りにより遊技者が獲得する賞球数の差を小さくすることができるため、遊技者間で不公平が生じることもない。
(2)しかも、大入賞口43,44が閉口したときに、放出口50,51が形成されるため、大入賞口43,44が閉口したときに既に羽根部材41,42の上に滞留していた遊技球を放出口50,51から遊技盤5の盤面へ排出することができる。
つまり、大入賞口43,44が閉口する直前に入賞した遊技球を裏機構40bへ流下させる構成では、遊技者は、入賞数に比例した数の賞球が払出されないという疑問を抱くおそれがあるが、上記直前に入賞した遊技球を盤面に戻すことができるため、遊技者が上記疑問を抱くおそれがない。
【0045】
(3)また、表機構40aが遊技球の受入れおよび放出の2つの作用をするため、遊技球の受入れを行う装置および放出を行う装置の2つの装置を用いる場合よりも簡易な構成にすることができる。
(4)さらに、大入賞口43,44に入賞した遊技球は、その大入賞口43,44が閉口するときに、自身の流下方向に開口された放出口から盤面の上に放出されるため、大入賞口43,44に入賞した遊技球を、その流れを利用して自然に放出できる。
したがって、遊技球をその流れに逆らって放出するための特別な手段を設ける必要がない。
【0046】
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図8および図9を参照して説明する。図8は、第2実施形態の変動入賞装置の表機構を右斜め上方から見た斜視説明図である。図8(A)は、大入賞口が開口した状態を示す説明図であり、図8(B)は、大入賞口が閉口した状態を示す説明図である。図9(A)は、図8(A)のA−A線矢視断面説明図を含む変動入賞装置の断面説明図であり、図9(B)は、図8(B)のA−A線矢視断面説明図を含む変動入賞装置の断面説明図である。
【0047】
(変動入賞装置90の構造)
表機構91aは、第1実施形態の変動入賞装置40とはデザインの異なる装飾ブラケット98を備えており、この装飾ブラケット98には、右下入賞口24と左下入賞口25とが設けられている。装飾ブラケット98の中央上部寄りには、横長の通路93が前後方向に貫通形成されており、その通路93の開口部の両端には、可動部材92が開閉可能に取付けられている。可動部材92は、横長で板状の板状部92aと、その両側に形成された側板部92b,92cとを備えており、上面が開口形成されている。可動部材92が開口動作した際の板状部92aの上端と、通路93の上端との間に大入賞口99が開口形成される。
また、装飾ブラケット98の前面であって、可動部材92の下部には、上方から流下した遊技球を左右に振り分ける振分け部材94が前方に突出形成されている。振分け部材94の上面は、上向きに湾曲した形状に形成されており、その内部には、放出空間95が形成されている。放出空間95は、装飾ブラケット98の下部に前後方向に貫通形成された放出口98a(図9)と連通している。
【0048】
図9に示すように、表機構91aには、遊技盤5の裏面側の裏機構91bが取付けられている。裏機構91bの内部空間90aの底部90bには、リブ97が上方に突出形成されており、そのリブ97の上には、案内部材96が上方に突出形成されている。案内部材96は、後下がりに傾斜しており、その上面は、開口動作した可動部材92の上面(誘導面)92dの面方向と一致している。つまり、大入賞口99から入賞した遊技球Pを可動部材92の上面92dから案内部材96の上面96bを通って内部空間90aの後方下部へ流下させる。その流下方向の1つであって、底部90bには、特定領域スイッチ53が取付けられており、特定領域スイッチ53は、大入賞口99から入賞して流下経路W4により流下した遊技球Pを検出する。図示しないが、流下経路W4および他の流下経路を流下した遊技球が集合する位置には、大入賞口スイッチ64(図4)が設けられている。また、変動入賞装置40と同じように、大入賞口スイッチ64には、スイッチ81が接続されており、そのスイッチ81は、メインCPU112によりON・OFFされ、大入賞口スイッチ64が機能および機能停止する。
【0049】
(変動入賞装置90の動作)
大当りが発生すると、図9(A)に示すように可動部材92が開放動作し(第1の姿勢)、大入賞口99が開口する。そして、大入賞口99から入賞した遊技球Pは、可動部材92の板状部92aの上面92dおよび案内部材96の上面96bを流下し、さらに、リブ97の上面97bに衝突し、下方に案内される。ここで、遊技球は、流下経路W4により流下するものと、流下経路W4以外の流下経路により流下するものとに分かれる。各流下経路により流下した遊技球は、大入賞口スイッチ64により検出され、メインCPU112がその検出信号に基づいて入賞数P1をカウントする(図7)。そしてそのカウント値P1が所定値(たとえば「10」)に達するか、あるいは大入賞口99の開口時間がt1を経過すると、大入賞口スイッチ64の検出機能が停止し、図9(B)に示すように、可動部材92が閉口動作し、大入賞口99が閉口する(第2の姿勢)。
【0050】
このとき、図9(B)に示すように、既に大入賞口99から入賞し、板状部92aの上面92dに存在する遊技球Pは、可動部材92の閉口動作により、上面92dから下方に転がり落ちる。このとき、遊技球は遊技者の視界から消える。その転がり落ちた遊技球Pは、案内部材96の前面96aおよびリブ97の前面97aに衝突して下方に案内され、放出経路W5により、放出口98aから放出空間95を介して遊技盤5の盤面に排出される。このとき、遊技球は、遊技者の視界内に出現する。
つまり、案内部材96おおびリブ97は、大入賞口99が開口している場合には、入賞した遊技球を大入賞口スイッチ64へ案内する役割を果たし、大入賞口99が閉口する場合には、大入賞口99が閉口する直前に入賞した遊技球Pを盤面に排出する役割を果たす。
【0051】
[第2実施形態の効果]
(1)以上のように、第2実施形態の変動入賞装置90を実施すれば、大入賞口スイッチ64によるカウント値が所定値に達した以降は、大入賞口99が閉口する直前に入賞した遊技球Pを盤面に排出することができるため、遊技球Pが大入賞口スイッチ64に到達しないように規制することができる。
つまり、大入賞口スイッチ64によるカウント値P1が、「10」を超え難くすることができる。
したがって、大当りにより払出される賞球数の差を小さくすることができる。
(2)しかも、大入賞口99が閉口する前に入賞した遊技球の向かう経路を変化させることにより、入賞した遊技球を放出口98aから盤面の上に放出することができるため、遊技者は、遊技球の向かう経路の変化を楽しむことができる。また、放出口98aは、大入賞口99の下方に形成されているため、大入賞口99から入賞した遊技球が一旦消え、その下方の放出口98aから出現するという面白さを味枠こともできる。
(3)また、可動部材92が閉口するときに、板状部92aの上面92dから落下した遊技球Pは、案内部材96の前面96aおよびリブ97の前面97aに衝突して下方に案内されるため、遊技球Pの自然な流下のみに任せて案内するよりも確実に案内することができる。
【0052】
<第3実施形態>
次に、この発明の第3実施形態について図10および図11を参照して説明する。
図10は、この実施形態の変動入賞装置に備えられた大入賞口スイッチの近傍の構造を示す断面説明図である。図10(A)は、大入賞口スイッチが機能している場合の断面説明図であり、図10(B)は、大入賞口スイッチが機能していない場合の断面説明図である。図11は、メインCPU112が実行する大入賞口処理の流れを示すフローチャートである。
なお、第1実施形態と同じ構成および処理については同じ符号を使用し、同じ部分の説明を省略する。
【0053】
上下方向に流下空間98bが形成されており、その流下空間98bの隣には、排出空間98cが形成されている。流下空間98bおよび排出空間98cは、横穴98dにより連通している。その横穴98dの右方には、流下空間98bと連通する横穴98eが形成されており、その横穴98eの右方には、検出口開閉ソレノイド400が設けられている。
検出口開閉ソレノイド400のプランジャ401の先端には、縦断面が三角形状の開閉部材402が取付けられている。開閉部材402の底面は、大入賞口スイッチ64の検出口64aの上面に位置する場合に、遊技球Pが検出口64aを通過できない大きさに形成されている。傾斜面402aは、プランジャ401が伸張し、開閉部材402が検出口64aを覆ったときに、流下空間98bから排出空間98cに向けて下り勾配となるように形成されている。
【0054】
大当りが発生し、大入賞口から入賞した遊技球Pは、流下空間98b内を流下し、大入賞口スイッチ64により検出され、流下経路W6により流下する。このとき、検出口開閉ソレノイド400はOFF状態にあり、プランジャ401は退縮した状態となっている。そしてメインCPU112は、大入賞口の開口時間がt1になったか(S18:Yes)、あるいは入賞数のカウント値P1が「10」になったと判定すると(S20:Yes)、検出口開閉ソレノイド400を駆動するための検出口開閉ソレノイドON信号を検出口開閉ソレノイド400へ出力する(S26)。これにより、検出口開閉ソレノイド400がONし、プランジャ401が伸張し、開閉部材402が大入賞口スイッチ64の検出口64aの上に進出する。そして、大入賞口を閉口した直前に入賞した遊技球Pおよび大入賞口から大入賞口スイッチ64に至る流下経路に存在する遊技球Pは、流下途中で開閉部材402の傾斜面402aに衝突する。続いてその衝突により、横穴98dの方に方向転換され、排出空間98c内を流下経路W7により流下する。
【0055】
[第3実施形態の効果]
以上のように、第3実施形態の変動入賞装置を実施すれば、大入賞口スイッチ64によるカウント値が所定値に達した以降は、大入賞口が閉口する直前に入賞した遊技球Pおよび大入賞口から大入賞口スイッチ64に至る流下経路に存在する遊技球Pの流下経路を変換することにより、それらの遊技球Pが大入賞口スイッチ64により検出されないように規制することができる。
つまり、大入賞口スイッチ64によるカウント値P1が、「10」を超えないようにすることができる。
したがって、大当りにより払出される賞球数の差をなくすことができる。
【0056】
<第4実施形態>
次に、この発明の第4実施形態について図12を参照して説明する。
図12は、この実施形態の変動入賞装置が備えられた遊技盤の正面図である。
なお、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を使用し、同じ部分の説明を省略する。
変動入賞装置40の放出口50,51の下方、つまり放出口50,51から放出された遊技球の流下方向には、入賞口10が設けられている。この入賞口10に遊技球が入賞した場合は、所定数(たとえば15個)の賞球が払出される。
以上のように、第3実施形態の変動入賞装置40は、放出口50,51から放出された遊技球の流下方向に入賞口10を備えるため、遊技者は、盤面に戻された遊技球がただ単にアウト口14から回収されてしまうのではなく、再度、入賞口10に入賞するかもしれないという期待を抱くことができる。
したがって、大入賞口43,44が閉口する前に入賞した遊技球が総てアウト口14から回収されてしまうことから起きる損失感を軽減できる。
【0057】
<他の実施形態>
(1)第1実施形態では、図4に示したように、大入賞口スイッチ64が大入賞口43,44から遠く離れた位置に設けられている場合を説明したが、案内孔47bの入り口に大入賞口スイッチを設けることもできる。この場合、その大入賞口スイッチにより所定数の入賞球が検出されたと同時に羽根部材41,42を閉口動作させて大入賞口43,44を閉口し、放出口50,51を開口すれば、羽根部材41,42の上に滞留し、大入賞口スイッチにより検出されていない総ての遊技球を放出口50,51から盤面に排出することができる。
したがって、この構成を採用する場合は、大入賞口スイッチの機能を停止させるためのスイッチ81などが不要となる。また、メインCPU112によるスイッチ81の制御も不要となる。
【0058】
(2)大入賞口を閉口する際に大入賞口スイッチ64の機能を停止させる構成を省くこともできる。この構成によれば、大入賞口が閉口したときに既に大入賞口スイッチに向けて流下している遊技球は、大入賞口スイッチにより検出されてしまうが、羽根部材41,42または可動部材92により誘導されている遊技球については盤面に放出できるため、そのような放出を行わない場合よりも、大入賞口スイッチによる余分な検出数を減少させることができる。また、大入賞口スイッチの機能を停止させる構成を有するものよりも、そのような構成を省く分、装置のコストを低減できる。
(3)前述の各実施形態では、大入賞口スイッチ64として、変流器を使用した場合を例に挙げて説明したが、Cdsセンサやフォトインタラプタなどの光センサ、あるいは、マイクロスイッチなどを使用することもできる。
(4)前述の各実施形態では、この発明に係る遊技球受入れ装置として、第1種パチンコ機に備えられた変動入賞装置を例に挙げて説明したが、第2種パチンコ機または第3種パチンコ機あるいはアレンジボールや雀球などの遊技機にもこの発明を適用できることは勿論である。
【0059】
[請求項と実施形態との対応関係]
第1実施形態の大入賞口43,44が、請求項1に記載の受入れ口に対応し、大入賞口スイッチ64が検出手段に対応する。また、入賞口10が請求項に記載の別の受入れ口に対応する。
そして、メインCPU112が実行するS20が計数手段として機能し、S28が制御手段として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る遊技球受入れ装置が備えられたパチンコ機1の外観を示す斜視説明図である。
【図2】図2は、図1に示すパチンコ機1に設けられた遊技盤5の主要構成を示す説明図である。
【図3】図2に示す遊技盤5に設けられた変動入賞装置40のうち、遊技盤5の表面に取付けられる表機構40aを右斜め上方から見た斜視説明図である。
【図4】図2に示す遊技盤5に設けられた変動入賞装置40の表機構40a、遊技盤5の裏面に取付けられる裏機構40bおよび駆動機構40cを分けて右斜め上方から見た斜視説明図である。
【図5】図4に示す変動入賞装置40の動きを正面から見た説明図である。
【図6】図1に示すパチンコ機1の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図7】メインCPU112が実行する大入賞口処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図8は、第2実施形態の変動入賞装置90の表機構91aを右斜め上方から見た斜視説明図である。図8(A)は、大入賞口99が開口した状態を示す説明図であり、図8(B)は、大入賞口99が閉口した状態を示す説明図である。
【図9】図9(A)は、図8(A)のA−A線矢視断面説明図を含む変動入賞装置90の断面説明図であり、図9(B)は、図8(B)のA−A線矢視断面説明図を含む変動入賞装置90の断面説明図である。
【図10】図10は、第3実施形態の変動入賞装置に備えられた大入賞口スイッチ64の近傍の構造を示す断面説明図である。図10(A)は、大入賞口スイッチ64が機能している場合の断面説明図であり、図10(B)は、大入賞口スイッチ64が機能していない場合の断面説明図である。
【図11】メインCPU112が実行する大入賞口処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】第4実施形態の変動入賞装置が備えられた遊技盤の正面図である。
【図13】羽根式の変動入賞装置を備えた従来の第1種パチンコ機の正面説明図である。
【図14】図14(A)は、図13に示す第1種パチンコ機に設けられた変動入賞装置に遊技球が入賞する様子を示す説明図であり、図14(B)は、図13に示す変動入賞装置に入賞した遊技球の流下経路を示す説明図である。
【図15】扉式の変動入賞装置を備えた従来の第1種パチンコ機の正面説明図である。
【図16】図16(A)は、図15に示す第1種パチンコ機に設けられた変動入賞装置に遊技球が入賞する様子を示す説明図であり、図16(B)は、図15に示す変動入賞装置に入賞した遊技球の流下経路を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
40a 表機構(受入れ手段)
43,44 大入賞口(受入れ口)
50,51 放出口
64 大入賞口スイッチ(検出手段)
81 SW
112 メインCPU
P 遊技球

Claims (4)

  1. 遊技盤に設けられており、遊技球を受入れる受入れ口を開閉する1対の羽根状の羽根部材と、前記受入れ口に受入れられた遊技球を検出する検出手段と、この検出手段により検出された遊技球を計数する計数手段と、この計数手段による計数値が所定値に達した場合に前記各羽根部材をそれぞれ動作させて前記受入れ口を閉口させる制御手段とを備えた遊技球受入れ装置において、
    前記遊技盤には、前記受入れ口に受入れられた遊技球を前記遊技盤の裏側へ案内する通路が貫通形成されており、
    前記各羽根部材は、
    それぞれ回動軸を中心に回動することにより前記受入れ口を開閉し、開口時には、前記遊技盤の盤面を流下する遊技球を受入れる方向に前記受入れ口を開口するとともに、前記受入れ口に受入れられた遊技球を前記通路の入り口へ誘導する誘導面をそれぞれ上面に形成し、かつ、閉口時には、前記誘導面により誘導されている遊技球を前記盤面に放出する放出口を、前記受入れ口に受入れられた遊技球の流下方向に開口し、
    前記制御手段は、前記計数手段が前記所定値を計数した場合に前記各羽根部材を回動させて前記受入れ口を閉口し、前記誘導面により誘導されており前記検出手段により検出されていない遊技球を前記放出口から前記盤面に放出することを特徴とする遊技球受入れ装置。
  2. 遊技盤に設けられており、遊技球を受入れる受入れ口を開閉する可動部材と、前記受入れ口に受入れられた遊技球を検出する検出手段と、この検出手段により検出された遊技球を計数する計数手段と、この計数手段による計数値が所定値に達した場合に前記可動部材を動作させて前記受入れ口を閉口させる制御手段とを備えた遊技球受入れ装置において、
    前記遊技盤には、前記受入れ口に受入れられた遊技球を前記遊技盤の裏側へ案内する通路が貫通形成されており、
    前記検出手段は、前記遊技盤の裏側に設けられており、
    前記可動部材は、
    前記通路の開口部に開閉可能に取付けられており、かつ、開口時には、前記通路から前記遊技盤の盤面の前面に突出して前記盤面を流下する遊技球を受入れて前記検出手段へ誘導する第1の姿勢となるとともに、前記受入れ口に受入れられた遊技球を前記通路の入り口へ誘導する誘導面を上面に形成し、さらに、閉口時には、前記誘導面により誘導されている遊技球を前記盤面に放出する放出口を前記受入れ口の下方に形成し、閉口する前に受入れた遊技球の誘導経路を前記検出手段に向かう経路から前記放出口に向かう経路に変化させる第2の姿勢となり、
    前記制御手段は、前記計数手段が前記所定値を計数した場合に前記可動部材を前記第2の姿勢に動作させて前記受入れ口を閉口し、前記受入れ口に受入れられており前記検出手段により検出されていない遊技球を前記放出口から前記盤面に放出することを特徴とする遊技球受入れ装置。
  3. 前記遊技盤の盤面に戻された遊技球の流下方向に前記受入れ口とは別の受入れ口を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技球受入れ装置。
  4. 前記制御手段は、所定の遊技状態のときに前記受入れ口を複数回開閉動作させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遊技球受入れ装置。
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