JP4076961B2 - 遊技球受入れ装置 - Google Patents
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Description
図9は、羽根式の変動入賞装置を備えた従来のパチンコ機の正面説明図である。図10(A)は、図9に示すパチンコ機に設けられた変動入賞装置に遊技球が入賞する様子を示す説明図であり、図10(B)は、図9に示す変動入賞装置に入賞した遊技球の流下経路を示す説明図である。図11は、扉式の変動入賞装置を備えた従来のパチンコ機の正面説明図である。図12(A)は、図11に示すパチンコ機に設けられた変動入賞装置に遊技球が入賞する様子を示す説明図であり、図12(B)は、図11に示す変動入賞装置に入賞した遊技球の流下経路を示す説明図である。
つまり、検出スイッチ520によるカウント数が一定しないため、大当りにより遊技者が獲得する賞球数に差が出るという問題がある。また、従来のパチンコ機600についても、同様に、大入賞口614から検出スイッチ520に至るまでの距離が長いため、パチンコ機500と同様の上記問題がある。
なお、大入賞口の入り口付近において遊技盤に打ち込まれている釘の間隔や配置を調整することにより、大入賞口へ一度に多くの遊技球が入賞しないように制限する試みもなされているが、同じタイミングで多くの遊技球が入賞するという大当り特有の醍醐味が失われてしまうため、好ましくない。
したがって、計数値が所定値に達した以降に遊技球が受入れ口に受入れられることがないため、大当りにより遊技者が獲得する賞球数の差をなくすことができる。
しかも、計数手段による計数値が所定値に達したと同時に可動部材を動作させて受入れ口を閉口させることができるため、大当りにより遊技者が獲得する賞球数の差をなくすことができる。
以下、この発明に係る遊技球受入れ装置の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記載する各実施形態では、この発明に係る遊技球受入れ装置が備えられた遊技機として第1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態に係る遊技球受入れ装置が備えられたパチンコ機の主要構成について、そのパチンコ機の外観を示す図1の斜視説明図を参照して説明する。
パチンコ機1には、前枠2が開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射モータ(図6において符号15eで示す)を操作するための発射ハンドル15aが回動可能に取付けられている。
次に、遊技盤5の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明する。
遊技盤5の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、天入賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置33と、この普通図柄表示装置33の始動可能な回数を4個のLEDにより表示する普通図柄記憶表示LED34と、複数の図柄、たとえば「0」〜「9」の数字の特別図柄や背景画像などを液晶で表示する特別図柄表示装置32と、この特別図柄表示装置32の始動可能な回数を4個のLEDにより表示する特別図柄記憶表示LED35とが備えられている。
また、変動入賞装置40の内部には、羽根部材41,42を連続して開放動作させる機能を有する特定領域と、この特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図6に符号53で示す)が設けられている。
次に、変動入賞装置40の構造について図3ないし図5を参照して説明する。図3は、変動入賞装置40のうち、遊技盤5の表面に取付けられる表機構を右斜め上方から見た斜視説明図であり、図4は、変動入賞装置40の表機構、遊技盤5の裏面に取付けられる裏機構および駆動機構を分けて右斜め上方から見た斜視説明図である。図5(A)は、変動入賞装置40の電気的構成を示す説明図であり、図5(B)は、遊技球が大入賞口に受入れられた様子を示す説明図である。
なお、以下の説明において、遊技盤5の表面からパチンコ機1の前に座った遊技者に向かう方向を前方と称し、その逆方向を後方と称する。
前面板29aと装飾ブラケット47との間であって、右側の羽根部材29cの基端部近傍からは、突出部29dが右側方に突出形成されており、左側の羽根部材29cの基端部近傍からは、突出部29eが左側方に突出形成されている。前面板29aの下部であって装飾ブラケット47の略中央には、案内孔(図示省略)が貫通形成されており、その案内孔は、遊技盤5に貫通形成された通路(図示省略)に連通している。
また、図3に示すように、羽根部材41,42が閉口動作している場合は、右側の羽根部材41の先端と、右側の突出部29dの右下角部(先端)とが接近することにより、大入賞口43が閉口され、左側の羽根部材42の先端と、左側の突出部29eの左下角部(先端)とが接近することにより、大入賞口44が閉口される。
なお、この実施形態では、特定領域スイッチ53として変流器を使用する。
駆動機構40cは、板状の取付板58を備えており、その取付板58には、大入賞口ソレノイド59,59が横方向に並んで取付けられている。各大入賞口ソレノイド59のプランジャ(図示省略)の下端には、ロッド56がそれぞれ取付けられる。
つまり、各大入賞口ソレノイド59が駆動し、プランジャが伸縮すると、その直線運動が各連結部材55の回動運動に変換され、ロッド54が回動し、軸部材が回転するので、羽根部材41,42が開閉動作する。
発光素子41bは、駆動回路50aに電気的に接続されており、駆動回路50aは、主基板100に電気的に接続されている。受光素子29hは、増幅回路50bに電気的に接続されており、増幅回路50bは、検出回路50cに電気的に接続されており、検出回路50cは、主基板100に電気的に接続されている。
また、メインCPU112は、カウント値が上記しきい値以下である場合に、発光素子41bから照射された照射光Lが受光素子29hに受光されていない、つまり、遊技球Pが発光素子41bと受光素子29hとの間に形成される光路上に存在する(遊技球Pが大入賞口に受け入れられている)と判定する。
なお、図5は、右側の羽根部材41および突出部29dの電気的構成を示すが、左側の羽根部材42および突出部29eは、右側と同じ電気的構成である。また、駆動回路50a、発光素子41b、受光素子29h、増幅回路50bおよび検出回路50cが、光センサを構成する。
次に、パチンコ機1の電気的構成についてそれをブロックで示す図6を参照して説明する。
パチンコ機1には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、大当りの判定、大入賞口43,44への入賞数のカウント、ラウンドの制御など、遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラムなどが記録されたROM114と、遊技球が第1種始動口28を通過したことの検出結果などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出された制御プログラムなどを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。
また、払出制御基盤200には、電源基板80、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板72および払出中継基板75が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
盤面中継基板71には、普通電動役物29を駆動する普通電動役物ソレノイド29j、普通図柄表示装置33、駆動回路50a、普通図柄作動右ゲート26を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ26a、普通図柄作動左ゲート27を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ27a、右袖入賞口22に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ22a、左袖入賞口23に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ23a、天入賞口31に入賞した遊技球を検出する天入賞口スイッチ31a、右下入賞口24に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ24a、左下入賞口25に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ25aおよび大入賞口中継基板70である。
大入賞口中継基板70には、大入賞口ソレノイド59,59、検出回路50cおよび特定領域スイッチ53が電気的に接続されている。
電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源78から電源の供給を受け、各基板へ必要電源を供給する。
次に、変動入賞装置40の動作について図7を参照して説明する。
図7は、メインCPU112が実行する大入賞口処理の流れを示すフローチャートである。
遊技球が第1種始動口28を通過すると、特別図柄表示装置32が画面の横方向3箇所に複数の特別図柄を上下にスクロール表示する。そして、3箇所において同じ特別図柄が停止すると、大当りが発生する。
メインCPU112は、大当りの発生を示す大当りフラグが立っていると判定すると(ステップ(以下、Sと略す)10:Yes)、実行されたラウンドの数を示すラウンド数Rに「1」を加算する(S12)。続いてメインCPU112は、大入賞口43,44を開口させるための開口コマンドを大入賞口ソレノイド59,59へ出力する(S14)。これにより、大入賞口ソレノイド59,59が動作し、羽根部材41,42が開放動作し、大入賞口43,44が開口する。
大入賞口43,44から入賞したは、裏機構40bに案内され、空間52aにおいて不定方向に進み、流下経路W1,W2およびW3のいずれかの流下経路をたどって流下する(図4)。
メインCPU112は、大入賞口43,44が開口してからの時間がt1を経過したか否かを判定し(S16)、t1を経過していない場合は(S16:No)、入賞数P1が「10」に達したか否かを判定する(S18)。そしてメインCPU112は、t1を経過したと判定した場合(S16:Yes)、あるいは入賞数P1が「10」に達した場合は(S18:Yes)、大入賞口ソレノイド59,59の動作が停止し、羽根部材41,42が閉口動作し、大入賞口43,44が閉口する(S20)。
したがって、入賞数P1が「10」に達した以降に、遊技球Pが大入賞口43,44に余分に入賞することがない。
続いてメインCPU112は、ラウンド数Rが「16」に達したか否かを判定し(S22)、達していない場合は(S22:No)、特定領域スイッチ53がONしたか否か、つまり遊技球Pが特定領域を通過したか否かを判定する(S24)。続いてメインCPU112は、特定領域スイッチ53がONしている場合は(S24:Yes)、入賞数P1を0リセットし(S26)、次のラウンドを実行する(S10〜S20)。
そしてメインCPU112は、ラウンド数Rが「16」に達した場合(S22:Yes)、あるいは特定領域スイッチ53がONしていない場合は(S24:No)、ラウンド数Rおよび入賞数P1を0リセットし(S28)、大当りフラグをリセットし(S30)、大入賞口処理の今回のルーチンを終了する。
(1)以上のように、第1実施形態の変動入賞装置40を実施すれば、開放動作している羽根部材41,42の先端と、突出部29d,29eの先端との間に大入賞口43,44が形成され、羽根部材41,42の先端に発光素子41bがそれぞれ設けられており、突出部29d,29eの先端に受光素子29hがそれぞれ設けられているため、大入賞口43,44への入賞と同時に遊技球Pを検出することができる。
したがって、入賞から検出までの時間的な遅れが殆どなく、入賞数P1が「10」に達すると略同時に大入賞口43,44を閉口させることができる。
つまり、入賞数P1が「10」を超えることがないため、大当りにより遊技者が獲得する賞球数の差をなくすことができるので、遊技者間で不公平が生じることもない。
(2)しかも、光センサは、機械式スイッチよりも遊技球を高速に検出できるため、入賞数P1が「10」に達することになる遊技球Pが大入賞口43,44に受入れられた瞬間に羽根部材41,42を動作させて大入賞口43,44を閉口させることができる。
したがって、大当りにより遊技者が獲得する賞球数の差を確実になくすことができる。また、光センサは無接点であるため、摩耗部分がなく、機械式スイッチよりも耐久性に優れている。
次に、この発明の第2実施形態について図8を参照して説明する。
図8(A)は、変動入賞装置40の電気的構成を示す説明図であり、図8(B)は、遊技球が大入賞口に受入れられていない場合を示す説明図である。
突出部29dの先端には、透光性を有する材料により形成された透光部29fが形成されており、その透光部29fの内部には、発光素子41bおよび受光素子29hが収容されている。羽根部材41の上面であって、羽根部材41が開放動作している場合に発光素子41bから照射された照射光が照射される位置には、光吸収材料により形成された光吸収部41cが形成されている。
発光素子41bは、駆動回路50aに電気的に接続されており、駆動回路50aは、主基板100に電気的に接続されている。受光素子29hは、増幅回路50bに電気的に接続されており、増幅回路50bは、検出回路50cに電気的に接続されており、検出回路50cは、主基板100に電気的に接続されている。
また、メインCPU112は、カウント値が上記しきい値以下である場合に、発光素子41bから照射された照射光L1が光吸収部41cにより吸収されており、遊技球Pの表面で反射されていない、つまり、遊技球Pが発光素子41bから照射された照射光L1の光路上に存在しない(大入賞口43に入賞していない)と判定する。
なお、図8は、右側の羽根部材41および突出部29dの電気的構成を示すが、左側の羽根部材42および突出部29eは、右側と同じ電気的構成である。また、駆動回路50a、発光素子41b、受光素子29h、増幅回路50bおよび検出回路50cが、光センサを構成する。
(1)以上のように、第2実施形態の変動入賞装置40を実施すれば、開放動作している羽根部材41,42の先端と、突出部29d,29eの先端との間に大入賞口43,44が形成され、突出部29d,29eの先端に発光素子41bおよび受光素子29hがそれぞれ設けられているため、大入賞口43,44への入賞と同時に遊技球Pを検出することができるため、入賞から検出までの時間的な遅れが殆どなく、入賞数P1が「10」に達すると略同時に大入賞口43,44を閉口させることができる。
したがって、入賞数P1が「10」を超えることがないため、大当りにより遊技者が獲得する賞球数の差をなくすことができるので、遊技者間で不公平が生じることもない。
(2)しかも、光センサは、機械式スイッチよりも遊技球を高速に検出できるため、入賞数P1が「10」に達することになる遊技球Pが大入賞口43,44に受入れられた瞬間に羽根部材41,42を動作させて大入賞口43,44を閉口させることができる。
したがって、大当りにより遊技者が獲得する賞球数の差を確実になくすことができる。また、光センサは無接点であるため、摩耗部分がなく、機械式スイッチよりも耐久性に優れている。
(3)また、大入賞口43,44に遊技球Pが入賞していない場合は、発光素子41bから照射された照射光L1を光吸収部41cにより吸収することができるため、発光素子41bからの照射光L1が、羽根部材41の上面で反射することにより発生する反射光が受光素子29hに受光されてしまい、大入賞口43,44に遊技球Pが受入れられたと誤って検出してしまうことがない。
(1)第1実施形態では、発光素子を羽根部材に設け、受光素子を突出部に設ける構成を説明したが、その逆で、発光素子を突出部に設け、受光素子を羽根部材に設ける構成でもよい。
(2)第2実施形態では、発光素子および受光素子を突出部に設け、光吸収部を羽根部材に設ける構成を説明したが、その逆で、発光素子および受光素子を羽根部材に設け、光吸収部を突出部に設ける構成でもよい。
また、発光素子から照射された照射光の反射光が、CPUが入賞を判定できない程度に羽根部材または突出部において吸収される場合、あるいは、散乱される場合には、特に、光吸収部を設ける必要はない。
また、この構成の場合、突出部側に反射部を設け、羽根部材側に発光素子および受光素子を設けてもよい。
(5)また、機械式スイッチを設けることもできる。たとえば、羽根部材や突出部の先端部、あるいは、大入賞口に対応する遊技盤面に、遊技球の通過によりONまたはOFFするマイクロスイッチを設けることができる。そのマイクロスイッチは、遊技球の通過により倒れるピン形状でもよいし、板状でもよい。
(6)前記各実施形態では、この発明に係る遊技球受入れ装置として変動入賞装置40を例に挙げて説明したが、この発明を普通電動役物29に適用することもできる。たとえば、図3に示す羽根部材29c,29cの先端部に発光素子41bまたは受光素子29hを設け、第1種始動口28の両側面下端部に受光素子29hまたは発光素子41bを設ける。また、羽根部材29c,29cの先端部あるいは第1種始動口28の両側面下端部に発光素子41bおよび受光素子29hを設けてもよい。さらに、いわゆるチューリップなどの電動役物など、可動式で受入れ口を開閉するものであれば、この発明に係る遊技球受入れ装置を適用することができる。
変動入賞装置40が、この発明に係る遊技球受入れ装置に対応する。突出部29d,29eが請求項1に記載の固定部材に対応し、羽根部材41,42が可動部材に対応する。大入賞口43,44が受入れ口に対応し、表機構40aが受入れ手段に対応する。発光素子41bおよび受光素子29hが検出手段に対応する。
そして、メインCPU112が実行するS18が計数手段として機能する。
5 遊技盤
29d,29e 突出部(固定部材)
29h 受光素子(検出手段)
40 変動入賞装置(遊技球受入れ装置)
40a 表機構(受入れ手段)
41,42 羽根部材(可動部材)
41b 発光素子(検出手段)
41c 光吸収部
43,44 大入賞口(受入れ口)
112 メインCPU
P 遊技球
Claims (1)
- 遊技盤に設けられており、遊技球を受入れる受入れ口を開閉する受入れ手段と、前記受入れ口に受入れられた遊技球を検出する検出手段と、この検出手段により検出された遊技球を計数する計数手段と、この計数手段による計数値が所定値に達した場合に前記受入れ手段を動作させて前記受入れ口を閉口させる制御手段とを備えた遊技球受入れ装置において、
前記受入れ手段は、所定個所に固定された固定部材と、この固定部材と相対向して可動する可動部材とを備えており、
前記受入れ口は、前記固定部材の先端と、開放動作した前記可動部材の先端との間に形成されており、
前記検出手段が、前記固定部材の先端または前記可動部材の先端に設けられたことを特徴とする遊技球受入れ装置。
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