JP7058958B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、詳しくは、遊技球が流下可能な遊技領域が設けられた遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機として、遊技領域に設けられた始動入賞口に遊技球が入球することに基づいて大当たりの抽選が行われ、大当たりに当選した場合に、大入賞口が開放されるラウンド遊技が複数回行われる特別遊技を実行可能なものや、始動入賞口に遊技球が入球することで大入賞口が開放し、開放中の大入賞口に入球した遊技球が所定の進入領域に進入することで、上述のラウンド遊技が複数回行われる特別遊技を実行可能なもの等が知られている。
これらの遊技機においては、遊技に対する遊技者の興趣の向上を図るために、機種ごとに、様々な遊技領域の構成(遊技球が入球可能な各種入賞口や遊技球が通過可能なゲートの設置位置、遊技球が流下する流下通路の構造等)が採用されている。たとえば、遊技領域の右側に、ブロック部材を挟んで並設される2つの流下通路を設け、遊技球の発射強度に応じて遊技球がいずれかの流下通路を流下可能となる遊技機が考案されている(特許文献1参照)。この遊技機によれば、遊技領域の右側へ向けて打ち出された遊技球の流下経路のバリエーションが増え、遊技領域の右側へ向けて遊技球を打ち出す場合に、いずれの流下通路を狙って遊技球を打ち出すかという点について遊技者に関心を抱かせることができ、ひいては、遊技球の流下経路に対する遊技者の興趣を高めることができるようになっている。
特開2008-212557号公報
しかし、上述のような遊技機は、遊技球がいずれの流下通路を流下した場合であっても、遊技内容や遊技性能に特段の変化が生じるものではないため、遊技者がいずれの流下通路を狙って遊技球を打ち出すか、すなわち、遊技球の発射強度を調節して遊技球が流下する経路を選択することについて、遊技者に対して十分に関心を抱かせることができておらず、遊技者の興趣を低下させてしまうとのおそれが生じていた。
そこで、本発明は、上述した事情によりなされたものであり、遊技球が流下する経路を選択することに対する遊技者の関心を高めるとともに、遊技者の興趣が低下するのを防止可能な遊技機の提供を目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は次のように構成されている。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)本発明は、遊技者の操作に応じた強度で遊技球を発射させる発射手段(発射装置)と、前記発射手段によって第1の強度未満で発射された遊技球が流下可能な第一の遊技領域と、前記発射手段によって前記第1の強度以上で発射された遊技球が流下可能な第二の遊技領域とを含む遊技領域と、前記第1の強度以上であって、かつ当該第1の強度よりも強い第2の強度未満で発射されて前記第二の遊技領域を流下する遊技球が流下可能な第1の流下通路(第1流下通路51)、及び、前記第2の強度で発射されて前記第二の遊技領域を流下する遊技球が流下可能な第2の流下通路(第2流下通路52)と、前記第1の流下通路を流下する遊技球及び前記第2の流下通路を流下する遊技球が入球可能な入賞口(大入賞口18)と、前記入賞口へ入球した遊技球が進入可能な特定領域57と、を備え、前記第1の流下通路を流下する遊技球が前記入賞口へ入球する入球率が、前記第2の流下通路を流下する遊技球が前記入賞口へ入球する入球率よりも高くなっているとともに、前記第2の流下通路から前記入賞口へ入球した遊技球が、前記第1の流下通路から前記入賞口へ入球した遊技球よりも前記特定領域へ進入し易くなっていることを特徴とする遊技機(パチンコ機P)である。
本発明に係る遊技によれば、遊技球が流下する経路(第1の流下通路、第2の流下通路)によって提供される遊技性能が異なるため、遊技球が流下する経路を選択することに対する遊技者の関心を高めることができ、遊技者の興趣が低下するのを防止することができるのである。
本発明によれば、遊技球が流下する経路を選択することに対する遊技者の関心を高めるとともに、遊技者の興趣が低下するのを防止可能な遊技機を提供することができる。
パチンコ機の外観斜視図である。 パチンコ機の前扉を開けた状態の外観斜視図である。 パチンコ機の遊技盤の正面概略図である。 パチンコ機の遊技盤の正面概略図である。 パチンコ機の遊技盤の正面概略図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 パチンコ機の主制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pは、図1又は図2に示すように、島に固定される四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する機枠1と、この機枠1にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられる四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する本体枠2と、この本体枠2にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられ、正面に開口部(特に図示しておらず)が形成された前扉3と、を備えている。
機枠1の左下部には、図2に示すように、音声出力装置10としてのスピーカが設けられている。また、本体枠2の中空部には、遊技領域12を形成するための遊技盤11が収容されている。また、前扉3には、開口部を覆う透明板4と、透明板4の下方に位置し遊技球を受容可能な上皿6及び受皿7と、受皿7の右方に取り付けられ遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、透明板4の左右上方にそれぞれ1個ずつ取り付けられた音声出力装置10としてのスピーカと、が設けられている。
このパチンコ機Pでは、機枠1に対して本体枠2を閉じ、さらに、前扉3を閉じると、遊技盤11の前方に間隙を挟んで透明板4が位置することとなる。これにより、透明板4を介して、後方に位置する遊技盤11を視認することができるようになっている。
また、上皿6には、遊技球貸出装置Rにより貸し出される遊技球や、パチンコ機Pから払い出される賞球が導かれるようになっている。上皿6は、所定量の遊技球を受容可能となっているが、この上皿6が遊技球で一杯になると、その後に貸し出されたり、払い出されたりする遊技球は受皿7に導かれるようになっている。また、受皿7の底面には、特に図示していないが、貯留されている遊技球を排出するための排出孔と、排出孔を開閉可能な開閉板と、が設けられている。常態において、排出孔は開閉板により閉じられているものの、開閉板と一体に取り付けられた開閉レバー8(図1参照)を横方向に移動させることで、開閉板も同方向に移動し、排出孔が開放される。これにより、遊技球を排出孔から落下させて、受皿7の外に排出することができるようになっている。
また、操作ハンドル5は、遊技者が所定方向へ向けて回転操作できるように形成されている。そして、遊技者が操作ハンドル5を回転操作すると、上皿6に受容されている遊技球が発射装置(特に図示しておらず)に送られ、操作ハンドル5の回転角度に応じた強度で、発射装置によって遊技球が遊技領域12へ向けて発射される。このように発射された遊技球は、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bに案内されて上昇し、遊技領域12に到達する。
ここで、遊技領域12は、機枠1に対し本体枠2及び前扉3を閉じた状態で遊技盤11と透明板4との間に形成される空間のうち、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bにより略円形状に仕切られた部分であって、遊技球が流下可能な領域である。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
また、第2遊技領域12bには、図3に示すように、発射装置の発射強度に応じて遊技球が流下可能となる第1流下通路51及び第2流下通路52が構成されている。具体的には、第2遊技領域12bには、遊技領域12からパチンコ機Pに対向する遊技者方向(すなわち、正面方向)へ向けて突出し上下方向に延びる壁状のブロック部50が配置されており、ブロック部50を挟んで左側に第1流下通路51が形成され、右側に第2流下通路52が形成されている。
そして、発射装置の発射強度が最大強度(操作ハンドル5を最大の回転角度まで回転操作したときの強度)であった場合には、発射された遊技球が、遠心力によりレール13a(図2参照)に沿って第2遊技領域12bに進入し、ブロック部50の上端を越えて(すなわち、ブロック部50とレール13aとの間の間隙を通過して)第2流下通路52の上端に到達する。そして、この遊技球は、第2流下通路52を流下することとなる。
これに対して、発射装置の発射強度が上述の所定の強度(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)以上であって最大強度未満であった場合には、発射された遊技球が、ブロック部50の上端を越えることができずブロック部50の左側面やブロック部50の左下方に配置された釘等に当たり、第1流下通路51の上端に到達する。すなわち、上述の発射強度で発射され第2遊技領域12bに進入した遊技球は、ブロック部50や釘等に案内されて第1流下通路51の上端に到達する。そして、この遊技球は、第1流下通路51を流下することとなる。
この遊技領域12内には、図3に示すように、遊技球の流下方向を不規則にするための風車及び多数の釘と、遊技球が入球可能な一般入賞口14と、始動領域としての第1始動入賞口15及び第2始動入賞口16と、所定条件を満たすことで作動する大入賞口装置17と、遊技球を遊技領域12外へ導くアウト口19と、が設けられている。
一般入賞口14は、図3に示すように、第1遊技領域12aの左側下部及び第2遊技領域12bの右側下部にそれぞれ1つずつ設けられており、当該一般入賞口14へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では4個)の賞球が払い出される。なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。
第1始動入賞口15は、図3に示すように、第1遊技領域12aにおける一般入賞口14の右下方及び第2遊技領域12bにおける一般入賞口14の左下方にそれぞれ1つずつ設けられている。第1遊技領域12aに設けられた第1始動入賞口15へは、第1遊技領域12aに進入した遊技球が入球可能となっており、第2遊技領域12bに進入した遊技球はほぼ入球できないようになっている。また、第2遊技領域12bに設けられた第1始動入賞口15へは、第2遊技領域12bに進入した遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aに進入した遊技球はほぼ入球できないようになっている。
これに対して、第2始動入賞口16は、図3に示すように、遊技領域12の中央下部に設けられている。第2始動入賞口16へは、第1遊技領域12aに進入した遊技球及び第2遊技領域12bに進入した遊技球のいずれもが入球可能となっている。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではない。
そして、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、所定個数の賞球(本形態では3個)が払い出されるとともに、遊技球が入球してから所定の待機時間が経過した後、後述する大入賞口18を開閉する左開閉部材21c及び右開閉部材21dの所定時間の開放が所定回数行われるようになっている。
具体的には、第1始動入賞口15へ遊技球が入球すると、上述の待機時間の経過後、左開閉部材21c及び右開閉部材21dの0.5秒間の開放が1回行われ、第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、上述の待機時間の経過後、左開閉部材21c及び右開閉部材21dの0.8秒間の開放が2回行われる。また、上述の待機時間については、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球したことを契機に行われる抽選で、複数の待機時間(本形態では、0.5秒、1.0秒、1.5秒)の中からいずれかが決定されるようになっている。なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球することにより左開閉部材21c及び右開閉部材21dが開放する時間や開放回数については、上述の内容に限定されるものではなく、他の時間を設定してもよい。
また、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。
また、第2始動入賞口16には、左右に開閉可能な可動片(普通電動役物)を設け、可動片が閉じているときには第2始動入賞口16が閉状態となり、第2始動入賞口16への遊技球の入球は不可能又は困難とし、所定の作動条件(たとえば、遊技領域12に設けられゲートを遊技球が通過すること等)を満たすことにより可動片が開くと、第2始動入賞口16が開状態となり、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となるようにしてもよい。
また、第2始動入賞口16に可動片を設けた場合には、可動片が設けられている第2始動入賞口16と可動片が設けられていない第1始動入賞口15とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。
大入賞口装置17は、図3に示すように、遊技領域12の略中央に設けられており、遊技球が入球可能な空間により構成される大入賞口18を備えている。この大入賞口18の内部には、当該大入賞口18を構成する空間を上下2つに仕切る板状の第1仕切部20aが設けられており、この第1仕切部20aにより、上側の空間である上部大入賞口18aと、下側の空間である下部大入賞口18bとが形成されている(図3参照)。
また、図3に示すように、第1仕切部20aの略中央には、上方に向けて突出し、上部大入賞口18aの下部空間を左右2つに仕切る正面視T字状の部材である第2仕切部20bが設けられており、この第2仕切部20bにより、上部大入賞口18aにおける左下側の空間である左部空間18cと、上部大入賞口18aにおける右下側の空間である右部空間18dとが形成されている。
また、図3に示すように、上部大入賞口18aの左部及び右部にはそれぞれ、当該上部大入賞口18aの内部(すなわち、大入賞口18の内部)へ遊技球が入球するための左入球口21a及び右入球口21bが設けられているとともに、左入球口21aを開閉する左開閉部材21c及び右入球口21bを開閉する右開閉部材21dが設けられている。
左開閉部材21cは、左入球口21aの開口全体が閉鎖される閉鎖位置(図4参照)から左入球口21aの開口全体が開放される最大開放位置(図3参照)までの範囲内で変位し、右開閉部材21dは、右入球口21bの開口全体が閉鎖される閉鎖位置(図4参照)から右入球口21bの開口全体が開放される最大開放位置(図3参照)までの範囲内で変位するようになっている。
そして、常態においては、左開閉部材21c及び右開閉部材21dが閉鎖位置に位置し左入球口21a及び右入球口21bが閉鎖されているため、上部大入賞口18a(大入賞口18)への遊技球の入球は不可能となっている(図4参照)。
これに対して、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、若しくは、後述する特別遊技が実行されると、左開閉部材21c及び右開閉部材21dの開閉動作が行われる。
具体的には、左開閉部材21c及び右開閉部材21dが閉鎖位置から最大開放位置に至るまで変位する。これにより、左入球口21a及び右入球口21bが開放され、左開閉部材21c及び右開閉部材21dが遊技球を上部大入賞口18aへ導く案内部材として機能することにより、上部大入賞口18aへの遊技球の入球が可能となる(図3参照)。その後、左開閉部材21c及び右開閉部材21dが最大開放位置から閉鎖位置に至るまで変位する。これにより、左入球口21a及び右入球口21bが閉鎖され、上部大入賞口18aへの遊技球の入球が不可能となる。
また、上部大入賞口18aへ入球した遊技球は、当該上部大入賞口18aへの入球角度等に応じて、上部大入賞口18aにおける左部空間18c又は右部空間18dのいずれかに進入するようになっている。
また、図3に示すように、大入賞口18の内部には、第1仕切部20aの左端から下部大入賞口18bに連通し、当該下部大入賞口18bの左下部まで至る第1案内通路22aと、第1仕切部20bの右端から下部大入賞口18bに連通し、当該下部大入賞口18bの右上部まで至る第2案内通路22bとが設けられている。
そして、上部大入賞口18aにおける左部空間18cに進入した遊技球は、第1案内通路22aに案内されて、下部大入賞口18bの左下部まで到達し、また、上部大入賞口18aにおける右部空間18dに進入した遊技球は、第2案内通路22bに案内されて、下部大入賞口18bの右上部まで到達するようになっている。
下部大入賞口18bの底部18cは、特に図示していないが、奥側から手前側へ向けて次第に低くなるように傾斜している。また、底部18cの中央やや左側には、遊技球が進入可能な特定領域57が設けられているとともに(図3参照)、底部18cの手前側の端部には、下部大入賞口18bへ進入し上述の特定領域57へ進入しなかった遊技球を遊技盤11の背面側へ導くための排出溝(特に図示しておらず)が設けられている。
下部大入賞口18bへ進入し底部18cに到達した遊技球は、底部18cを手前側へ向けて転動するようになっており、転動方向によっては特定領域57へ進入し、特定領域57へ進入しなかった遊技球はすべて排出溝へ進入する。
また、上述のように、特定領域57は、下部大入賞口18bの底部18cの中央やや左側に設けられているため、第1案内通路22aに案内されて下部大入賞口18bの左下部に到達した遊技球の方が、第2案内通路22bに案内されて下部大入賞口18bの右上部に到達した遊技球よりも、特定領域57へ進入し易くなっている。すなわち、本形態に係るパチンコ機Pでは、上部大入賞口18aにおける左部空間18cに進入した遊技球の方が、上部大入賞口18aにおける右部空間18dに進入した遊技球よりも、特定領域57へ進入し易いようになっている。
そして、大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では10個)の賞球が払い出される。
また、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球し、左開閉部材21c及び右開閉部材21dの開放中に大入賞口18へ入球した遊技球が特定領域57へ進入すると、遊技者にとって有利な特別遊技が実行されるようになっている。ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、左部空間18cに進入した遊技球の方が、右部空間18dに進入した遊技球よりも、特定領域57へ進入し易いようになっていることから、左部空間18cに遊技球が進入した方が、右部空間18dに遊技球が進入した場合よりも、特別遊技が実行され易いこととなる。
ここで、図3に示すように、第2遊技領域12bに進入した遊技球が流下する第1流下通路51は、上端から下端に至るまで略垂直方向に延びるように形成されているとともに、当該第1流下通路51の下端が、右入球口21bの上半分に対応する位置に至るようになっている。
すると、第1流下通路51を流下する遊技球は右入球口21bの上半分に対して略真上の方向から入球することとなるため、右入球口21bの上半分が開放される位置(本形態では、閉鎖位置と最大開放位置との中間の位置)まで右開閉部材21dが変位すれば、当該遊技球は右入球口21bに入球可能となる(図5参照)。
また、右入球口21bの上半分に対して略真上の方向から入球する遊技球は、右開閉部材21dに接触しない場合にはそのまま上部大入賞口18aの右部空間18dへ進入する可能性が高く、また、右開閉部材21dに接触しても、当該右開閉部材21dの上端から下端へ向けての傾斜が急であることから略下方向へ案内され、第2仕切部20bを乗り越えることができる可能性は低く、やはり上部大入賞口18aの右部空間18dへ進入する可能性が高い(図5参照)。すなわち、第1流下通路51を流下する遊技球は、左部空間18cよりも右部空間18dへ進入し易くなっている。
これに対して、図3に示すように、第2遊技領域12bに進入した遊技球が流下する第2流下通路52は、上端から下端に至るまで右上方から左下方に延びるように形成されているとともに、当該第2流下通路52の下端が、右入球口21bの下半分に対応する位置に至るようになっている。また、図3に示すように、第2流下通路52内には、遊技球が第2流下通路52外へ流下することが可能な間隙53が設けられている。
すると、第2流下通路52を流下する遊技球は右入球口21bの下半分に対して右斜め上の方向から入球することとなるため、右入球口21bの上半分のみならず下半分が開放される位置(本形態では、最大開放位置)まで右開閉部材21dが変位した場合に、当該遊技球は右入球口21bに入球可能となる(図3参照)。すなわち、第2流下通路52を流下する遊技球が右入球口21bに入球するためには、第1流下通路51を流下する遊技球が右入球口21bに入球する場合よりも右入球口21bが大きく開放されなければならないため、第2流下通路52を流下する遊技球は、第1流下通路51を流下する遊技球よりも右入球口21bへ入球し難いこととなっている。また、第2流下通路52には、上述の如く、間隙53が設けられているため、第2流下通路52を流下する遊技球の一部が右入球口21bに到達することとなる。
したがって、第2流下通路52を流下する遊技球は、第1流下通路51を流下する遊技球よりも大入賞口18への入球の可能性が低くなっている。
また、遊技球が右入球口21bの下半分に対して右斜め上の方向から入球する場合には、上述の如く、右開閉部材21dが最大開放位置に位置することとなり、右開閉部材21dの上端から下端へ向けての傾斜が、右開閉部材21dが変位可能な範囲の中で最も緩やかとなる。そして、上述の遊技球は、この傾斜が緩やかな右開閉部材21dにより左下方向へ案内されるため、第2仕切部20bの上端部に到達できる可能性が高く、ひいては、この第2仕切部20bを乗り越えて、上部大入賞口18aの左部空間18cへ進入する可能性が高くなっている(図3参照)。すなわち、第2流下通路52を流下する遊技球は、右部空間18dよりも左部空間18cへ進入し易くなっている。
このように、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1流下通路51を流下する遊技球は、左部空間18cよりも右部空間18dへ進入し易くなっており、第2流下通路52を流下する遊技球は、右部空間18dよりも左部空間18cへ進入し易くなっている。すなわち、第2流下通路52を流下する遊技球は、第1流下通路51を流下する遊技球よりも上部大入賞口18aの左部空間18cへ進入し易くなっている。
そして、上述の如く、上部大入賞口18aにおける左部空間18cに進入した遊技球の方が、上部大入賞口18aにおける右部空間18dに進入した遊技球よりも、特定領域57へ進入し易く、特別遊技が実行され易いことから、遊技球が第2流下通路52を流下した場合の方が、遊技球が第1流下通路51を流下した場合よりも、特別遊技が実行され易いようになっている。
以上のように、本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置による発射強度に応じて第1流下通路51又は第2流下通路52のいずれかを遊技球が流下可能となっている。そして、第2流下通路52を流下する遊技球は、第1流下通路51を流下する遊技球よりも大入賞口18への入球の可能性が低くなっているものの、特定領域57へ入球し易く、特別遊技が実行され易いようになっている。
したがって、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球することで大入賞口18が開放した際に、第1流下通路51を流下可能となるような発射強度で遊技球を打ち出した場合には、遊技球が大入賞口18へは入球し易いため多くの賞球を得られる可能性は高いものの、特定領域57へは進入し難く特別遊技が実行され難いという遊技性能を提供することができるのに対し、第2流下通路52を流下可能となるような発射強度で遊技球を打ち出した場合には、遊技球が大入賞口18へは入球し難く多くの賞球を得られる可能性は低いものの、特定領域57へは進入し易く特別遊技が実行され難いという遊技性能を提供することができる。
すなわち、本形態に係るパチンコ機Pによれば、遊技球が流下する経路(第1流下通路51、第2流下通路52)によって提供される遊技性能が異なるため、遊技球が流下する経路を選択することに対する遊技者の関心を高めることができ、遊技者の興趣が低下するのを防止することができるのである。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1遊技領域12aに進入した遊技球は、左開閉部材21cが変位し左入球口21aが開放されると、上部大入賞口18aへ入球可能となっているが、当該遊技球は上部大入賞口18aへ入球し難く、かつ、上部大入賞口18aへ入球した遊技球は右部空間18dに進入し易くなるように、遊技球が流下する経路が形成されている。したがって、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球することで大入賞口18が開放した際には、第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出すのが望ましい。
また、第1遊技領域12aにおいても、第2遊技領域12bと同様の遊技性能を提供可能な2つの流下通路を設けてもよい。また、左入球口21a及び左開閉部材21cを設けることなく、右入球口21b及び右開閉部材21dのみ設けてもよい。
アウト口19は、図3に示すように、遊技領域12の最下部に設けられており、一般入賞口14、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16及び大入賞口18のいずれにも入球しなかった遊技球を受け入れるものである。そして、アウト口19に受け入れられた遊技球は、遊技盤11の背面側に導かれ回収される。
本形態に係るパチンコ機Pは、演出装置として、上述の音声出力装置10としてのスピーカや、種々の色や点灯パターンで発光することにより演出を行う演出照明装置23としてのランプ(図1参照)を備えている。
また、演出装置としては、これらに限定されるものはなく、たとえば、動画や静止画等の画像を表示するための演出表示装置等を備えてもよい。
また、上皿6の前方位置には、遊技者が操作することにより遊技中に出力される音声の切り替え等が可能な演出操作装置9が設けられている。この演出操作装置9は、回転操作が可能な操作ダイヤル9aと押下操作が可能な操作ボタンとから構成されている。
また、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pには、遊技球貸出装置Rが電気的に接続されているが、遊技球の貸し出しやカードの排出等の遊技球貸出装置Rに対する操作を、パチンコ機Pで受け付けられるようにしている。そのため、パチンコ機Pには、図1に示すように、カードに記憶されている価値情報(残高情報)を表示する価値情報表示装置35と、押下操作が可能な球貸ボタン36と、押下操作が可能なカード返却ボタン37と、が設けられている。
(パチンコ機Pの制御手段の構成)
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は、図6に示すように、主制御基板100、発射払出制御基板200、副制御基板300及び遊技球貸出制御基板400により構成されている。
また、図6に示すように、主制御基板100には、発射払出制御基板200及び副制御基板300が接続され、また、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400が接続されている。さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pが備える各基板には電源基板が接続されている。この電源基板にはバックアップ電源が設けられており、パチンコ機Pに供給される電源の電圧値が所定値以下になった場合に電断と判断し、主制御基板100に電断信号を出力する。
主制御基板100は、パチンコ機Pにおいて行われる遊技を制御するものであり、具体的には、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球し、左開閉部材21c及び右開閉部材21dの開放中に大入賞口18へ入球した遊技球が特定領域57へ進入することを契機に実行される特別遊技を制御する。
この主制御基板100は、図6に示すように、メインCPU101と、メインROM102と、メインRAM103と、を備えている。そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
また、図6に示すように、主制御基板100には、一般入賞口14へ遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出センサ14aと、第1始動入賞口15へ遊技球が入球したことを検出する第1始動入賞口検出センサ15aと、第2始動入賞口16へ遊技球が入球したことを検出する第2始動入賞口検出センサ16aと、大入賞口18へ遊技球が入球したことを検出する大入賞口検出センサ18aと、特定領域57へ遊技球が進入したことを検出する特定領域検出センサ57aと、遊技盤11に向けられる磁気や電波及び遊技盤11を揺らす等により生ずる振動を検出する不正検出センサ35と、が接続されている。そして、これらの各検出センサから出力される検出信号が、主制御基板100に入力されるようになっている。
さらに、主制御基板100には、制御の対象となる機器として、左開閉部材21cを開閉駆動する左開閉部材ソレノイド21eと、右開閉部材21dを開閉駆動する右開閉部材ソレノイド21fと、が接続されている。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで大入賞口18の開閉制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
発射払出制御基板200は、特に図示していないが、主制御基板100と同様に、CPU、ROM及びRAMを備えており、主制御基板100と双方向に通信可能となるように接続されている。
図6に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球の発射を制御するための機器として、操作ハンドル5に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ5aと、操作ハンドル5の操作角度(回転角度)を検出する操作ボリューム5bと、遊技球の発射を停止する発射停止スイッチ5cと、上皿6に受容されている遊技球を発射装置(図示しておらず)に送る球送りソレノイド60と、遊技球を発射する発射モータ61と、が接続されている。また、タッチセンサ5a、操作ボリューム5b及び発射停止スイッチ5cから出力される制御信号が、発射払出制御基板200に入力されるようになっている。
そして、タッチセンサ5a及び操作ボリューム5bからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61を通電して遊技球を発射させる制御がなされる。これに対して、発射停止スイッチ5cからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61の通電を止めて遊技球の発射を停止させる制御がなされる。
また、発射払出制御基板200には、図6に示すように、遊技球の払い出しを制御するための機器として、遊技球貯留部(特に図示しておらず)に貯留されている遊技球を賞球として払い出す払出モータ62と、払い出された遊技球を検出して計数する払出計数スイッチ63と、発射モータ61により遊技球が発射されたことを検出する発射球検出センサ64とが接続されている。そして、主制御基板100から送信される払出数コマンドを発射払出制御基板200が受信すると、当該発射払出制御基板200は、この払出数コマンドに基づいて所定個数の遊技球(賞球)を払い出すように払出モータ62を制御する。このとき、払い出された遊技球の個数が払出計数スイッチ63によって計数され、所定個数の遊技球(賞球)が払い出されたか否かの判定が可能となっている。
さらに、発射払出制御基板200には、図6に示すように、前扉3の開放状態を検出する前扉開放検出センサ3aと、受皿7の満タン状態を検出する受皿満タン検出センサ7aと、が接続されている。
また、上述の如く、発射払出制御基板200には、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400が接続されている。図6に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400を介して、価値情報表示装置35と、球貸ボタン36の押下操作を検出する球貸スイッチ36aと、カード返却ボタン37の押下操作を検出するカード返却スイッチ37aと、が接続されている。
球貸ボタン36が押下操作されると、遊技球貸出装置Rにより、記憶されている価値情報から所定の価値情報を減算する処理がなされるとともに、減算された価値情報に対応する個数の遊技球を払い出す制御がなされる。また、カード返却ボタン37が押下操作されると、遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
副制御基板300は、遊技中や待機中等に実行される演出を制御するものである。
この副制御基板300は、図6に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるサブRAM303と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、音声出力を制御するための音声制御基板(特に図示しておらず)、照明の点灯を制御するための電飾制御基板(特に図示しておらず)に、演出実行用のコマンドを送信する。
また、副制御基板300には、音声制御基板を介して音声出力装置10が接続されている。また、副制御基板300には、電飾制御基板を介して、演出照明装置23と、操作ダイヤル9aの回転操作を検出する回転操作検出センサ9cと、操作ボタン9bの押下操作を検出する押下操作検出センサ9dと、が接続されている。
そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、音声制御基板は音声出力装置10からの音声出力を制御し、電飾制御基板は演出照明装置23による照明の点灯を制御する。
(パチンコ機Pの遊技の概略)
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技の概略を説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球が第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ入球すると、所定の乱数が取得され、複数の待機時間の中からいずれかを決定する抽選が行われる。その後、決定された待機時間が経過すると、上部大入賞口18a(大入賞口18)の左入球口21a及び右入球口21bをそれぞれ開閉する左開閉部材21c及び右開閉部材21dの所定時間の開放が所定回数行われる。そして、左開閉部材21c及び右開閉部材21dの開放中に大入賞口18へ遊技球が入球し、この遊技球が特定領域57へ進入すると、特別遊技が開始される。
特別遊技中においては、左開閉部材21c及び右開閉部材21dが所定回数(本形態では18回)の開閉動作を行ったか又は大入賞口18へ所定個数(本形態では9個)の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで終了するラウンド遊技が複数回実行される。
なお、実行されるラウンド遊技の回数は、常に同一となるように設定してもよいし、特定領域57への遊技球の進入時に所定の抽選を行うことで複数の回数の中からいずれかを決定するようにしてもよい。また、特定領域57へ進入した遊技球が通過可能な複数の通過領域を設け、当該遊技球が通過した通過領域に応じてラウンド遊技の回数を決定するようにしてもよい。
そして、上述のように決定された回数のラウンド遊技が実行されると、特別遊技が終了する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、決定された回数のラウンド遊技が必ず実行されるようになっているが、ラウンド遊技中に特定領域57へ遊技球が進入した場合にのみ次のラウンド遊技を実行可能とし、特定領域57へ遊技球が進入しなかった場合には次のラウンド遊技が実行されることなく、特別遊技が終了するように設定してもよい。
(パチンコ機Pにおける処理の概要)
次に、主制御基板100で実行されるメイン処理の概要について、図7のフローチャートを用いて説明する。
ステップ100において、メインCPU101は、工場出荷直後やリセット後の初期状態である場合に、初期状態におけるメインRAM103への各種データの記憶等を行う初期設定処理を実行する。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、メインCPU101は、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を実行する。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、メインCPU101は、特別遊技が実行されていないときに、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて、左開閉部材21c及び右開閉部材21dの開放時間の抽選、左開閉部材21c及び右開閉部材21dの所定回数の開放等の各種処理を行う始動入賞口入賞制御処理を実行する。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、メインCPU101は、特別遊技が実行されていないときに、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく左開閉部材21c及び右開閉部材21dの開放中に大入賞口18へ入球した遊技球が特定領域57へ進入した場合に、特別遊技の実行に関する処理を行う特別遊技制御処理を実行する。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、メインCPU101は、一般入賞口検出センサ14a、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16a、大入賞口検出センサ18aからの検出信号が入力された場合に、それぞれの検出信号に対応する払出個数指定コマンドを発射払出制御基板200に送信する。これにより、発射払出制御基板200により、それぞれの検出信号に対応する数の賞球の払い出しが行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、メインCPU101は、特別遊技が開始された場合に特別遊技中である旨を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、左開閉部材21c及び右開閉部材21dを開閉するためのソレノイドデータ等の作成を実行する。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、メインCPU101は、上述のステップ105で作成した各データの信号を出力するポート出力、及び、演出用伝送データ格納領域に記憶されたコマンドを送信するコマンド送信等の処理を行う出力制御処理を実行する。そして、メイン処理を終了する。
(変形例)
上述の実施の形態では、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて大入賞口18が開放され、開放中の大入賞口18に入球した遊技球が特定領域57を通過したことを条件として特別遊技が実行される遊技機において、大入賞口18への遊技球の入球の可能性及び特定領域57への遊技球の進入の可能性を異ならせるために、第1流下通路51及び第2流下通路52を設けていたが、これに限定されるものではない。
たとえば、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて大当たりの抽選を行い、大当たりに当選した場合に大入賞口18が開放される特別遊技が実行されるとともに、特別遊技中に大入賞口18へ入球した遊技球が特定領域57へ進入したか否かに応じて、当該特別遊技の終了後の遊技状態を設定する遊技機において、大入賞口18への遊技球の入球の可能性及び特定領域57への遊技球の進入の可能性を異ならせるために、上述の実施の形態と同様の構成の第1流下通路51及び第2流下通路52を設けるようにしてもよい。
このように形成することで、遊技球が流下する経路に応じて、大入賞口18へ遊技球が入球し易く多くの賞球を取得できるものの所定の遊技状態へは移行し難いという遊技性能、及び、大入賞口18へ遊技球がし難く賞球を取得し難いものの所定の遊技状態へは移行し易いという遊技性能を遊技に提供することができる。
なお、上述の実施の形態における発射装置は、本発明の発射手段に相当する。また、上述の実施の形態における第2遊技領域12bは、本発明の遊技領域に相当する。また、上述の実施の形態における第1流下通路51は、本発明の第1の流下通路に相当する。また、上述の実施の形態における第2流下通路52は、本発明の第2の流下通路に相当する。また、上述の実施の形態における大入賞口18は、本発明の入賞口に相当する。また、上述の実施の形態におけるパチンコ機Pは、本発明の遊技機に相当する。また、上述の実施の形態における右開閉部材21dは、本発明の開閉部材に相当する。
P パチンコ機
15 第1始動入賞口
16 第2始動入賞口
17 大入賞口装置
18 大入賞口
51 第1流下通路
52 第2流下通路
57 特定領域

Claims (1)

  1. 遊技者の操作に応じた強度で遊技球を発射させる発射手段と、
    前記発射手段によって第1の強度未満で発射された遊技球が流下可能な第一の遊技領域と、前記発射手段によって前記第1の強度以上で発射された遊技球が流下可能な第二の遊技領域とを含む遊技領域と、
    前記第1の強度以上であって、かつ当該第1の強度よりも強い第2の強度未満で発射されて前記第二の遊技領域を流下する遊技球が流下可能な第1の流下通路、及び、前記第2の強度で発射されて前記第二の遊技領域を流下する遊技球が流下可能な第2の流下通路と、
    前記第1の流下通路を流下する遊技球及び前記第2の流下通路を流下する遊技球が入球可能な入賞口と、
    前記入賞口へ入球した遊技球が進入可能な特定領域と、を備え、
    前記第1の流下通路を流下する遊技球が前記入賞口へ入球する入球率が、前記第2の流下通路を流下する遊技球が前記入賞口へ入球する入球率よりも高くなっているとともに、前記第2の流下通路から前記入賞口へ入球した遊技球が、前記第1の流下通路から前記入賞口へ入球した遊技球よりも前記特定領域へ進入し易くなっていることを特徴とする遊技機。
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