JP4823372B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
前記変動表示装置での変動表示ゲームにおいては、例えば、所謂リーチ状態が発生した場合に、変動表示領域の背景を変化させたり、装飾ランプやLEDを目立つ態様で発光させたり、装飾音を出力したり等の演出を行うものもあった。
さらに、風形成手段により風を形成して、風遊動演出物を風圧により演出動作させて演出を行うようにしたものも考えられている(例えば、特許文献2参照。)。
請求項1に記載の発明は、
複数の識別情報による変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置と、該変動表示装置の前面側に配設され該変動表示装置の表示部を前方から視認可能にする開口部を備えるとともに内側下方にステージ部を備えた凹室を形成する前面構成部材と、を遊技盤に備え、大当たりに当選した場合に該変動表示ゲームの結果を特別結果にするとともに遊技状態を遊技者にとって有利な特別遊技状態にするように構成された遊技機において、
前記変動表示装置の前面側であって前記前面構成部材の開口部の後方位置に所定の演出空間を形成する演出空間形成部材を該変動表示装置の表示部を覆う状態で配設し、
前記演出空間形成部材により形成される演出空間内を遊動する演出物と、
前記演出物を遊動させるための人工風を形成する風形成手段と、
を備え、
前記演出空間形成部材の下辺の複数個所に前記風形成手段からの人工風を取り入れる吸気口を形成し、前記演出空間形成部材により形成される前記演出空間内であり、かつ、前記複数の吸気口に対応する部位のそれぞれに前記演出物を収納する演出物収納部を形成し、前記人工風により前記複数の演出物収納部から前記演出物を舞い上げてから該演出物が舞い降りるように前記変動表示装置の表示部の前方において演出物を遊動させることで、前記変動表示ゲームを演出するようにしたことを特徴としている。
また、「演出物」としては、例えば、花びら、雪等を模した小さな物が挙げられる。
この場合の「演出物としての小さな物」には、所定の色に着色された紙や合成樹脂の軽いものでひらひら舞うような軽量なものが挙げられる。また、その大きさは、後方の識別情報の認識性を阻害しない程度(例えば、識別情報の面積の1/5以下など)のものが考えられる。
さらに、「演出物」は、草等を模した長細い形状で一端が固定された物であっても良い。すなわち、風があるときだけ先端が上に舞うようなものである。
また、「風形成手段」は、「演出空間形成部材」に対して、「人工風」を吹き出しで形成するものでもよいし、吸い込みで形成するものでもよい。
さらに、「演出」とは、変動表示ゲームに関して、その結果に対する期待感、インパクト、興趣などを向上させるための装飾のことで、表示、音、振動、物の動作などによる装飾が含まれる。
前記変動表示装置は、変動表示器と該変動表示器の表示制御を行う演出制御基盤とを含み、
前記風形成手段で形成された人工風を、前記変動表示ゲームの演出と、前記演出制御基盤の冷却と、の何れかのために切り替える切替手段を備えたことを特徴としている。
また、これら装置の組み合わせでも良い。
また、「切替手段」による切替態様としては、風形成手段を固定して風路を切り替える構成と、風形成手段自体を移動可能にして、演出制御基盤に対して風を形成する位置と演出空間形成部材に対して風を形成する位置とに移動する構成とが挙げられる。
前記切替手段は、風路を切り替える切替部材を備えるとともに、該切替部材の切替により、前記風形成手段と前記演出制御基盤とを連通させる第1の風路と、前記風形成手段と前記演出空間形成部材とを連通させる第2の風路と、を形成可能に構成されていることを特徴としている。
前記演出制御基盤は、遊技の進行を制御する遊技制御基盤とは別個に設けられるとともに該遊技制御基盤からの制御信号に基づいて表示制御を行うように構成され、
前記風形成手段と前記切替手段を前記演出制御基盤で駆動制御するようにしたことを特徴としている。
前記演出制御基盤は、遊技制御基盤からの制御信号としての所定の演出コマンドに対して、前記変動表示ゲームの表示演出態様を複数種の態様のうちから決定する表示演出態様決定手段を備え、特定の表示演出態様を決定した場合に、前記切替手段を前記演出空間形成部材側に切り替えるようにしたことを特徴としている。
また、「特定の表示演出態様」とは、演出物に関連性のある表示演出態様であり、例えば、演出物を桜の花びらを模したものとした場合に、満開の桜の木が存在するような春の景色の背景で行われるリーチ表示演出態様を指す。
前記演出空間形成部材における演出物が停留する底部に、該演出物の静電気を除去する静電気除去部材を備えたことを特徴としている。
前記演出空間形成部材の内壁は、前記演出物収納部の内側壁と連続して形成され、
前記演出物収納部の底壁には、前記演出物の外形よりも小さな穴により前記吸気口が形成され、
前記内側壁の少なくとも一部は、前記吸気口側に向かって低くなるように傾斜していることを特徴としている。
また、当該演出は変動表示ゲームと重なり合う状態で行われるので、極めて演出効果を高めることができる。
なお、この実施の形態の普通変動入賞装置9は、遊技球を遊技盤1の裏側に流入させるタイプの始動入賞口であって、その内部(入賞領域)に特図始動センサ9b(図3)を備えており、当該特図始動センサ9bで遊技球の入賞を検出している。
また、ここでは、前記特図の始動記憶は所定の上限数の範囲内で記憶可能となっており、前記した直ちに次の特別変動表示ゲームを開始させることができない状態中、普通変動入賞装置9に上限数より多く遊技球が入賞しても特図始動記憶数は上限数より多くならないようにされている。
詳述すると、まず、ここでは、前記したように変動表示装置4における変動表示器4aの背面側に基盤ボックス141に覆われた演出制御基盤40が備えられている。この演出制御基盤40は、遊技制御基盤20(図3)からの制御信号としての所定の演出コマンドに対して、前記変動表示ゲームの表示演出態様を複数種の態様のうちから決定する表示演出態様決定手段を備えている。
また、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)には、該一般入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサ8a,…(図3)が配設されている。
図3は、このパチンコ遊技機に設置された制御装置、特にここでは、主制御装置としての遊技制御装置20と従制御装置としての演出制御装置40等の他の制御装置で構成される制御装置の主要制御ブロック図である。
図3に示すように、パチンコ遊技機は、遊技の進行等の遊技領域1aにおける遊技に関する統括的な制御を行う遊技制御装置(遊技制御手段ともいう。遊技制御基盤からなる)20を備えている。この遊技制御装置20は、演出制御装置(演出制御手段ともいう。演出制御基盤からなる)40等と共に、制御装置(制御手段)を構成している。また、前記演出制御装置(演出制御基盤)40は、本発明の表示演出態様決定手段として機能する。
RAM21bは、普通変動入賞装置9内に設けられた特図始動センサ9bのオン信号の記憶(特図始動記憶)及び普図始動ゲート6,6に設けられた普図始動センサ6b,6bのオン信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領域、CPU21aで生成される各種乱数値の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域並びにCPU21aの作業領域を備えている。
ROM21cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、特別変動表示ゲーム(変動表示ゲーム)や普通変動表示ゲームのゲーム内容を決定するための各種判定値などが書き込まれている。
また、盤用外部出力端子81は、遊技制御装置20からパチンコ遊技機の外部に対し出力される外部情報を中継するものである。
また、該決定に基づいて、演出制御装置40に制御信号として演出制御情報を送信するようになっており、当該演出制御情報に基づき、演出制御装置40のうち表示に関する制御を行う表示制御手段が、特別図柄表示装置(変動表示装置)4に変動表示ゲームを行わせたり、演出制御装置40のうち音に関する制御を行う音制御手段が、スピーカ61より出力される効果音を制御したり、演出制御装置40のうち装飾に関する制御を行う装飾制御手段(発光制御手段)が、サイドランプ12,12等の各種装飾ランプ・LED(発光手段)51の点灯・点滅状態を制御したりする。
さらに、遊技制御装置20のCPU21aは、入賞口スイッチ8a,…、特図始動センサ9b、カウントスイッチ5cから入賞球の検出信号が入力された場合に、それら検出信号に基づいて、排出制御装置30に賞球データを送って所要数の賞球を排出させる制御も行う。
ROM42には、変動表示器(特別図柄表示器)4aの表示制御を行うための表示制御プログラムや表示制御データ等が書き込まれている。
RAM43は、各種データを一時的に記憶する記憶領域とCPU41の作業領域などを備えている。
DMAC44は、遊技用マイクロコンピュータ21からの演出制御情報(制御信号)に対し、CPU41とのアクセスなしで直接各メモリーやVDC46等の間で表示制御データのやり取りを行っている。
VDC46の内部には、図示は省略するが、スプライトRAM、パレットRAM、V−RAM等が備えられていて、次のような画像データ制御を行っている。
即ち、VDC46は、CPU41からの指令信号を受けて、フォントROM47から特別図柄や背景画像の表示データを取り出して編集する。そして、その指令信号に含まれる配色データに基づいて、その編集した画像データに対し配色の指定をパレットRAM(図示省略)で行い、次いでスプライトRAM(図示省略)にて特別図柄やキャラクタ等の画像編集を行う。
この編集された画像データ信号はγ補正回路48で補正された後、V_SYNCやH_SYNCと同期させて変動表示器4aに送信され、この変動表示器4aの表示部4gにおいて表示される。
この客待ちの状態では、変動表示装置4の表示部4aにおいて、例えば、客寄せ用のデモンストレーション表示等が行われていたり、左右に並んだ通常の変動表示領域の各々に特別図柄が停止状態で表示されていたりする。
即ち、遊技制御装置20のCPU21aでは、普通変動入賞装置9内部の特図始動センサ9bから出力される検出信号に基づいて、その時点でRAM21bに記憶されている特図に関する各種乱数値(所定周期で記憶更新されている)を抽出し、該抽出した乱数値と、予めROM21cに記憶されている特図に関する各種判定値との比較により、特図の変動表示ゲームの内容(例えば、特別遊技状態(大当り状態)を発生させるか否か、変動表示領域の各々に本停止させる特別図柄を何れとするかなど)を決定すると共に、この決定に基づいて、演出制御装置40に演出制御情報(制御信号)を出力する。
この演出コマンドは、例えば、変動表示ゲームにおいて、通常変動表示(全くの外れ)、リーチA外れ変動表示、リーチB外れ変動表示、リーチC外れ変動表示、リーチA当たり変動表示、リーチB当たり変動表示、リーチC当たり変動表示等の中から表示演出態様を特定するコマンドである。なお、このコマンドは変動時間を特定するようにもなっている。
そして、特定の表示演出態様を決定した場合として春の背景でのリーチCを実行すると決定した場合に、切替ソレノイド243を駆動させて切替手段241を第2の風路245が開通するように切り替えて、図7に示すように演出物E1を遊動するように制御することを決定する。
なお、特別遊技状態において、演出物E1の演出が行われるようにされていても良い。
例えば、大当りの判定結果が当選(特別遊技状態の発生)であるときには、背景が春の景色であるリーチCが選択された場合に、花びらの演出物E1による演出が行われる確率を高くし、大当りの判定結果が外れであるときには、背景が春の景色であるリーチCが選択された場合に、花びらの演出物E1による演出が行われない確率を高くするようにすると、背景が春の景色であるリーチCが行われたときに、花びらの演出物E1が遊動する演出が行われることに対する信頼度を高くすることができる。
これにより、背景が春の景色であるリーチCが行われたときに、花びらの演出物E1が遊動する演出が行われるか否かに遊技者が注目するようになると共に、当該花びらの演出物E1の演出を伴う春の景色を背景としたリーチCが行われた場合に、遊技者に、当該変動表示ゲームの結果が大当りとなって特別遊技状態が発生する期待感を強く持たせることができる。
また、変形例1として、図8に示すように、演出物E1の遊動のさせ方を変えても良い。すなわち、図7の演出物E1は、中央部分で上方に舞い上がり、左右に分かれて舞い降りる動作を繰り返すように、人工風K1を取り入れる吸気口を表示部4gにおける中央部分付近に設けていた。これに対して、変形例1では、図8に示すように、人工風を取り入れる吸気口を左右2箇所に設け、ここから人工風K2,K2を取り入れることにより、左右両側から演出物E1が舞い上がり、中央部分で舞い降りる動作を繰り返すようにできる。
なお、演出空間形成部材540における人工風の吸気口は、固定されていても良いが、例えば前記した図7の状態(中央部に吸気口)と図8の状態(左右の2箇所に吸気口)に互いに変換可能となっていると、演出物の動きに、より変化を生じさせることができる。
さらに、変形例2として、図9及び図10に示すように、前記変動表示装置が変動表示ゲームを異なる種類の表示演出態様で表示可能に構成し、前記演出空間形成部材が、異なる種類の表示演出態様の各々に対応した演出物を収納し、該異なる種類の演出物を切り替えて遊動させることが可能な演出物切替手段を備えていても良い。このときには、前記変動表示ゲームの表示演出態様に応じて演出物切替手段を切り替えることで、該変動表示ゲームの表示演出態様に対応した種類の演出物により当該変動表示ゲームを演出可能となる。
まず、この変形例2においては、演出制御装置40の表示演出態様決定手段により、例えば制御信号の受信タイミングに基づいて取得される乱数値によって、複数の異なる種類の表示演出態様の中から当該変動表示ゲームで表示される表示演出態様が決定されるようになっている。
また、当該演出は変動表示ゲームと重なり合う状態で行われるので、極めて演出効果を高めることができる。
また、前記変形例2においては、同一の空間内(同一の演出空間形成部材100a内)に異なる演出物(演出物E1及び演出物E2)を収納するように構成されていたが、これに限るのもではない。例えば、演出空間形成部材による演出空間を前後に分けて(完全に2つに仕切ってしまう)、それぞれの空間に異なる演出物を分別して収納するようにしてもよい。このようにすれば、確実に演出物が混ざらないようにすることができる。
さらに、演出空間形成部材の内部に、煙等の気体を注入して演出を行うようにして演出効果を高めるようにしてもよい。また、遊動する物による演出と気体による演出を併用しても良い。
またさらに、変動表示器4aでの変動表示ゲームにおける大当たり状態に対する信頼度に対応して、風形成手段Fの回転スピードを決定しても良い。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1a 遊技領域
4 変動表示装置
4a 変動表示器
20 遊技制御装置(遊技制御基盤)
40 演出制御装置(演出制御基盤、表示演出態様決定手段)
241 切替手段
242 切替部材
244 第1の風路
245 第2の風路
247 ファン(風形成手段)
540,540A 演出空間形成部材
541,541a,541b 吸気口
543 演出物切替手段
E1,E2 演出物
g4,g5,g6 特別図柄(識別情報)
K1,K2,K3,K4 人工風
S 演出空間
Claims (7)
- 複数の識別情報による変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置と、該変動表示装置の前面側に配設され該変動表示装置の表示部を前方から視認可能にする開口部を備えるとともに内側下方にステージ部を備えた凹室を形成する前面構成部材と、を遊技盤に備え、大当たりに当選した場合に該変動表示ゲームの結果を特別結果にするとともに遊技状態を遊技者にとって有利な特別遊技状態にするように構成された遊技機において、
前記変動表示装置の前面側であって前記前面構成部材の開口部の後方位置に所定の演出空間を形成する演出空間形成部材を該変動表示装置の表示部を覆う状態で配設し、
前記演出空間形成部材により形成される演出空間内を遊動する演出物と、
前記演出物を遊動させるための人工風を形成する風形成手段と、
を備え、
前記演出空間形成部材の下辺の複数個所に前記風形成手段からの人工風を取り入れる吸気口を形成し、前記演出空間形成部材により形成される前記演出空間内であり、かつ、前記複数の吸気口に対応する部位のそれぞれに前記演出物を収納する演出物収納部を形成し、前記人工風により前記複数の演出物収納部から前記演出物を舞い上げてから該演出物が舞い降りるように前記変動表示装置の表示部の前方において演出物を遊動させることで、前記変動表示ゲームを演出するようにしたことを特徴とする遊技機。 - 前記変動表示装置は、変動表示器と該変動表示器の表示制御を行う演出制御基盤とを含み、
前記風形成手段で形成された人工風を、前記変動表示ゲームの演出と、前記演出制御基盤の冷却と、の何れかのために切り替える切替手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記切替手段は、風路を切り替える切替部材を備えるとともに、該切替部材の切替により、前記風形成手段と前記演出制御基盤とを連通させる第1の風路と、前記風形成手段と前記演出空間形成部材とを連通させる第2の風路と、を形成可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記演出制御基盤は、遊技の進行を制御する遊技制御基盤とは別個に設けられるとともに該遊技制御基盤からの制御信号に基づいて表示制御を行うように構成され、
前記風形成手段と前記切替手段を前記演出制御基盤で駆動制御するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。 - 前記演出制御基盤は、遊技制御基盤からの制御信号としての所定の演出コマンドに対して、前記変動表示ゲームの表示演出態様を複数種の態様のうちから決定する表示演出態様決定手段を備え、特定の表示演出態様を決定した場合に、前記切替手段を前記演出空間形成部材側に切り替えるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
- 前記演出空間形成部材における演出物が停留する底部に、該演出物の静電気を除去する静電気除去部材を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の遊技機。
- 前記演出空間形成部材の内壁は、前記演出物収納部の内側壁と連続して形成され、
前記演出物収納部の底壁には、前記演出物の外形よりも小さな穴により前記吸気口が形成され、
前記内側壁の少なくとも一部は、前記吸気口側に向かって低くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の遊技機。
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