JP2004016507A - 遊技機 - Google Patents

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Shohachi Ugawa
鵜川 詔八
Kazutoshi Nakajima
中島 和俊
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Abstract

【目的】期待度を報知するための専用の表示装置を設けることなく期待度を報知することが可能な遊技機を提供する。
【構成】ランプ制御基板は、表示結果決定手段によって決定された表示結果に応じて複数の発光部材a〜qによる可変表示装置33の表示結果が特定表示結果となる期待度の演出を行うための発光パターンを決定するための期待度演出決定手段を含むと共に、該期待度演出決定手段で決定された発光パターンに基づいて複数の発光部材a〜qを発光制御することにより、従来から可変表示装置33における識別情報の可変表示中や特定遊技状態となったことを報知するために使用されている複数の発光部材a〜qを利用して期待度を演出することができるため、新たに期待度演出のために専用の発光部材を設ける必要がなく弾球遊技機の製造コストの上昇を抑制することができる。
【選択図】    図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の始動条件の成立に基づいて識別情報の可変表示を行う可変表示装置を備え、前記識別情報の可変表示の表示結果が予め定めた特定表示結果となったときに特定遊技状態を発生する遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定の始動条件の成立に基づいて識別情報の可変表示を行う表示結果を導出表示する可変表示装置を備え、前記識別情報の可変表示の表示結果が予め定めた特定表示結果となったときに特定遊技状態を発生可能とする遊技機として、例えば弾球遊技機においては、可変表示装置における識別情報の可変表示動作の停止時の表示結果を始動入賞時に乱数によって事前に決定し、その決定した結果が特定表示結果(大当りともいう)やリーチ表示結果となる場合には、可変表示動作(可変ともいう)中に、特定表示結果となる期待度を報知するためにランプ等の表示装置によって行なうものが提案されていた。例えば、特開2001−353346や特開2002−102466等に上記のような技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来技術においては、期待度を表示するための表示装置が期待度だけを表示するものであり、そのような専用の表示装置を弾球遊技機の遊技盤や枠に設けていたので、遊技機の製造コストが高くなるという欠点があった。本発明は、上記した欠点を解消するためになされたものであり、期待度を報知するための専用の表示装置を設けることなく期待度を報知することが可能な遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、所定の始動条件の成立に基づいて識別情報の可変表示を行う可変表示装置を備え、前記識別情報の可変表示の表示結果が予め定めた特定表示結果となったときに特定遊技状態を発生する遊技機において、前記始動条件の成立に基づいて前記表示結果を導出表示する以前に決定する表示結果決定手段と、前記可変表示装置における識別情報の可変表示中や前記特定遊技状態となったことを報知する複数の発光部材と、該複数の発光部材を制御する発光制御手段と、を備え、前記発光制御手段は、前記表示結果決定手段によって決定された表示結果に応じて前記複数の発光部材による前記可変表示装置の表示結果が前記特定表示結果となる期待度の演出を行うための発光パターンを決定するための期待度演出決定手段を含むと共に、該期待度演出決定手段で決定された発光パターンに基づいて前記複数の発光部材を発光制御することを特徴とする。このように構成することにより、従来から可変表示装置における識別情報の可変表示中や前記特定遊技状態となったことを報知するために使用されている複数の発光部材を利用して期待度を演出することができるため、新たに期待度演出のために専用の発光部材を設ける必要がなく遊技機の製造コストの上昇を抑制することができる。
【0005】
また、請求項2の発明においては、前記遊技機は、前記表示結果決定手段によって決定された表示結果に応じて前記可変表示装置における識別情報の可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段を備え、前記発光制御手段には、前記可変表示パターン決定手段で決定された識別情報の可変表示パターンに対応する発光パターンテーブルを含み、該発光パターンテーブルは、複数種類の発光パターンから構成され、前記期待度演出決定手段は、前記複数種類の発光パターンのうちのいずれかを決定するものであることを特徴とする。このように構成することにより、ある1つの可変表示パターンであっても、期待度演出決定手段の選択によって異なる発光パターンが選択されるため、多彩な期待度演出が可能となる。
【0006】
また、請求項3の発明においては、前記複数の発光部材は、前記可変表示装置を中心とした前記複数の発光部材による発光範囲又は発光位置に応じて前記期待度の大小を報知するために前記可変表示装置に近い位置から遠い位置に順次配置され、前記発光パターンテーブルを構成する複数種類の発光パターンは、相互に前記発光範囲又は発光位置が異なるように設定されていることを特徴とする。このように構成することにより、発光範囲又は発光位置によって期待度が一目で理解することができるため、可変表示装置の可変表示態様と発光部材とによる期待度の相乗演出を効果的に行うことができる。
【0007】
また、請求項4の発明においては、前記複数の発光部材は、前記可変表示装置を中心とする任意の放射線からの前記複数の発光部材による発光範囲又は発光位置に応じて前記期待度の大小を報知するために前記可変表示装置を中心とする複数の放射線上に配置され、前記発光パターンテーブルを構成する複数種類の発光パターンは、相互に前記発光範囲又は発光位置が異なるように設定されていることを特徴とする。このように構成することにより、発光範囲又は発光位置によって期待度が一目で理解することができるため、可変表示装置の可変表示態様と発光部材とによる期待度の相乗演出を効果的に行うことができる。
【0008】
また、請求項5に係る発明においては、前記期待度の大小が報知されることを演出した後、最終的に前記期待度に応じた前記発光範囲又は発光位置の発光部材を発光制御するように設定されていることを特徴とする。このように構成することにより、最終的な期待度が表示されるまでの演出効果を向上させて遊技者の興趣を引き付けることができる。
【0009】
また、請求項6に係る発明においては、前記複数の発光部材は、前記遊技盤の遊技装置に設けられると共に、前記遊技機の前面を構成する枠側にも設けられていることを特徴とする。このように構成することにより、遊技機の前面のほぼ全域に亘って期待度の演出を行うことができるため、演出効果の視覚的な向上を図ることができ、一層遊技の興趣を盛り上げることができる。
【0010】
更に、請求項7に係る発明においては、前記遊技機は、音声を出力する音声出力手段と、該音声出力手段を制御する音声制御手段と、をさらに備え、前記音声制御手段は、前記期待度の大小に応じて異なる音声態様で前記音声出力手段を制御することを特徴とする。このように構成することにより、視覚のみならず聴覚による演出を付加することで演出効果の向上を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例である弾球遊技機の全体の構成について図1及び図2を参照して説明する。図1は、弾球遊技機1を正面から見た正面図であり、図2は、弾球遊技機1の裏面概略を示す背面図である。なお、ここでは、遊技機の一例として弾球遊技機を示すが、本発明は弾球遊技機に限られず、例えばコイン遊技機やスロット機等であってもよい。
【0012】
図1に示すように、弾球遊技機1は、方形状の外枠2(図2参照)の前面側に枠基体3を開閉自在に軸支し、その枠基体3の前面にガラス扉枠4が開閉自在に軸支されている。枠基体3には、後述する遊技盤30が着脱自在に取り付けられるようになっており、その遊技盤30の前面(遊技領域32)がガラス扉枠4のほぼ円形状の開口から透視し得るようになっている。ガラス扉枠4の下部表面には、打球供給皿5が取り付けられている。打球供給皿5の下部の枠基体3の前面には、前面装飾板6が取り付けられ、その前面装飾板6の前面に打球供給皿3から溢れた賞球を貯留する余剰玉受皿7、打玉を発射する操作ハンドル11、及び灰皿12が設けられている。なお、打球供給皿3の一側上部に設けられた上部玉抜きレバー8を操作することにより、打球供給皿3に貯留される賞球を余剰玉受皿7に移動させることができ、また、余剰玉受皿7の前面に設けられた下部玉抜きレバー9を操作することにより、余剰玉受皿7に貯留された賞球を玉抜口10から図示しない玉箱に移動させることができる。
【0013】
また、弾球遊技機1には、カードが挿入されることによって球貸しを可能とするカードユニット13が隣接して設けられている。更に、図示の弾球遊技機1においては、ガラス扉枠4が枠基体3の横幅寸法とほぼ同じ寸法で形成されているので、枠基体3が正面から見てほとんど視認できないが、ガラス扉枠4の開放側下部が切り欠けられて枠基体3の一部が前面に露出している。そして、その露出した部分に枠基体3の外枠2に対する開錠操作、及びガラス扉枠4の枠基体3に対する開錠操作を行うための施錠部14が設けられている。
【0014】
なお、本実施形態における操作ハンドル11の内部には、振動発生用スピーカ(図示しない)が内蔵されている。この振動発生用スピーカは、後述する発光部材a〜qの期待度を表示する表示態様に応じて低周波を発生して操作ハンドル11に振動を与えることができ、後述する音声制御手段としての音声制御基板67によって制御されるものである。
【0015】
ところで、前記ガラス扉枠4は、後述する遊技盤30の遊技領域32が視認できるようにほぼ円形状の開口が形成され、該開口の周囲に後述する可変表示装置33の可変表示中や特定遊技状態となったことを報知する複数のランプやLED等からなる発光部材が取り付けられている。より具体的に説明すると、ガラス扉枠4の上部左右には、音声出力手段としての一対のスピーカ15a,15bが設けられ、そのスピーカ15a,15bを囲むようにスピーカ左上LED22及びスピーカ右上LED17が設けられ、各LED22、17の間に前板上ランプ16が設けられている。スピーカ左上LED22及びスピーカ右上LED17は、LED基板の上に複数のLEDを配置することにより構成され、前板上ランプ16は、ランプ基板のうえに複数のランプが配置されることにより構成されている。ただし、このランプ基板に配置される複数のランプのうち、図示左上部に配置されるランプは、後述する誘導樋62に賞球が不足したときに点灯する球切れランプ16aとして使用され、装飾のために使用されるものではない。なお、以下においては、スピーカ左上LED22を発光部材qと表現し、前板上ランプ16を発光部材k(球切れランプ16aを除く)と表現し、スピーカ右上LED17を発光部材lと表現する。また、図1においては、各発光部材k,l,qにおけるLEDやランプ等の発光源及び基板を図示しておらず、それらの発光源及び基板を被覆する透過性合成樹脂によって形成されるレンズ部材を表示しており、それらのレンズ部材に符号(16,17,22)を付している。以下に説明するガラス扉枠4に設けられる他の発光部材についても同様にレンズ部材に符号を付している。
【0016】
さらに、ガラス扉枠4には、その右側方上下に前板右上ランプ18と前板右下ランプ19が設けられ、その左側側方下上に前板左下ランプ20と前板左上ランプ21が設けられている。これらのランプ18〜20は、ランプ基板のうえに複数のランプが配置されることにより構成されている。ただし、前板左上ランプ21のランプ基板に配置される複数のランプのうち、図示下部に配置されるランプは、賞球が払出される際又は未払いの賞球が残存している際に点灯する賞球ランプ21aとして使用され、装飾のために使用されるものではない。なお、以下においては、前板右上ランプ18を発光部材mと表現し、前板右下ランプ19を発光部材nと表現し、前板左下ランプ20を発光部材oと表現し、前板左上ランプ21を発光部材p(賞球ランプ21aを除く)と表現する。
【0017】
上記した発光部材k〜qの前面は、光を透過する合成樹脂製のレンズ部材によって覆われている。したがって、発光部材k〜qが点滅したときには、遊技者は、その点滅状態を視認することができるため、発光部材k〜qが設けられるガラス扉枠4は、遊技機(弾球遊技機1)の前面を構成する枠に相当するものである。なお、図示のガラス扉枠4の前面は、ほぼ円形状の開口を中心として渦を巻くように凹凸が形成され、その凸部に対応する部分に前記発光部材k〜qが配置されていると共に凸部に対応する位置にレンズ部材が着脱自在に取り付けられている。また、図示の弾球遊技機1においては、発光部材n,oの下方の凸部にもレンズ部材に似た部材が嵌めこまれているが、このレンズ部材に似た部材は、透明な合成樹脂で成型されたレンズカバーであり、遊技盤30の下部前面に貼付される各種の証明用の証紙を確認するための透視窓23,24を構成するものである。
【0018】
上記したガラス扉枠4のほぼ円形状の開口から視認し得る遊技盤30の表面には、円形状に誘導レール31が取り付けられ、該誘導レール31の内側が遊技領域32とされて、発射された打玉が落下するものである。遊技領域32には、図示の場合、可変表示装置33、電動始動入賞口42、通過口43a,43b、普通図柄表示器49を備えた可変入賞球装置47等が設けられると共に、単に打玉を入賞とする通常入賞口46a,46b、打玉の流下方向,速度を変化せしめる風車及び多数の障害釘が設けられ、遊技領域32の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打玉が取り込まれるアウト口52が設けられている。
【0019】
より詳細に説明すると、可変表示装置33は、画像を表示することができる画像表示装置としてのLCD表示器34を有し、そのLCD表示器34の前面側周囲を装飾するセンタ飾りには、その上部に可動部材としてのセンタ可動部材35が設けられている。このセンタ可動部材35は、怪獣の顔の意匠と左右の前足が卵を掴んでいる状態の意匠が付与され、図示しないソレノイドやモータ等の電気的駆動源によって顔の口が開放したり、前足が上下動して卵を割ったり、あるいは顔全体が左右に90度ずつ回動したりするようになっている。そして、顔の口の中には、役物1LED中36(以下、発光部材aと表現する)が設けられ、前足の卵の中には、役物1LED左37(以下、発光部材bと表現する)、役物1LED右38(以下、発光部材cと表現する)がそれぞれ設けられている。また、センタ飾りの上辺左右には、卵の意匠が付与された飾りがあり、それぞれにセンタ飾りランプ左上39(以下、発光部材dと表現する)、センタ飾りランプ右上40(以下、発光部材eと表現する)が設けられ、更に、センタ飾りの下部中央には、センタ飾りLED下41(以下、発光部材fと表現する)が設けられている。なお、発光部材a〜cは、センタ可動部材35が閉じていても点灯したことを遊技者に視認することができ、また、発光部材d〜fにおいても、その前面が透過性となっているため、遊技者が点灯したことを視認することができる。また、センタ可動部材35は、遊技状態に応じて、具体的には可変表示装置33の表示内容と関連して動作するものであるが、本実施形態においては、可変表示装置33の図柄の可変が複数あるリーチ状態のうち所定のリーチ状態をそれぞれ表示内容として表示したときに所定時間駆動されるものである。
【0020】
また、可変表示装置33の中央下方の遊技領域32に電動始動入賞口42が配置され、その電動始動入賞口42の左右には、通過口43a,43bが配置されている。通過口43a,43bには、後述する普通図柄表示器49を可変するための通過玉検出器(図示しない)が設けられている。また、遊技領域32の左右側方端には、可動部材としてのサイド可動部材44a,44bが配置され、それぞれ役物左ランプ45a(以下、発光部材gと表現する)と役物右ランプ45b(以下、発光部材hと表現する)が設けられている。このサイド可動部材44a,44bは、1つの取付基板上に怪獣の骨模型が意匠として付与されており、図示しないソレノイドやモータ等の電気的駆動源によって怪獣の骨模型の口が上下に開放するように駆動されるものである。また、サイド可動部材44a,44bが設けられる取付基板には、その下部に通常入賞口46a,46bが一体的に形成されている。なお、役物左・右ランプ45a,45bによって点灯される範囲は、怪獣の骨模型のほぼ全域となるように複数のランプが透過性の合成樹脂で形成された取付基板の背面に配置されている。また、サイド可動部材44a,44bは、遊技状態に応じて、具体的には可変表示装置33の表示内容と関連して動作するものであるが、本実施形態においては、可変表示装置33の図柄の可変が複数あるリーチ状態のうち所定のリーチ状態を表示内容として表示したときに所定時間駆動されるものである。
【0021】
更に、前記電動始動入賞口37の下方には、可変入賞球装置48が配置されている。可変入賞球装置48は、長方形状の開閉板48と、普通図柄表示器49と、通常入賞口50a,50bとが1つの取付基板に集約して設けられている。そして、その可変入賞球装置48を構成する取付基板の左右にそれぞれ大入賞口左LED51a(以下、発光部材iと表現する)、大入賞口下LED51b(以下、発光部材jと表現する)が設けられている。発光部材i,jは、透過性の合成樹脂によって覆われているが、点灯したときに遊技者が視認できるようになっている。なお、上述した遊技盤30及びガラス扉枠4に設けられる遊技者が視認し得る発光部材a〜qと名称との関係を図4の一覧表図に示す。
【0022】
上述した遊技盤30に設けられる発光部材a〜jは、ガラス扉枠4に設けられる発光部材k〜qと同様に、可変表示装置33における識別情報(図柄)の可変表示中や特定遊技状態となったときに点滅制御されることにより、可変表示中、リーチ中、大当り中等である旨を報知するものであると共に、本実施形態においては、特に大当り結果(特定表示結果)となる期待度の大小を演出表示させる機能が付与されている。また、遊技盤30に設けられる発光部材a〜jは、遊技盤30に従来から配置される可変表示装置33、可変入賞球装置47、サイド飾り(図示の実施形態の場合にはサイド可動部材44a,44b)、入賞口、入賞装置等の遊技装置に一体的に設けられて遊技盤30に取り付けられているため、わざわざ期待度演出のために専用のランプ等の表示装置を遊技盤30に取り付ける場合に比べて、期待度演出用の表示装置の取付作業の簡略化を図ることができると共に期待度演出用の表示装置の取付位置を確保しなくても済み、結果的に遊技盤の設計の自由度が向上すると言う利点がある。
【0023】
ところで、上記した各表示器や入賞口、入賞球装置によって実現される遊技内容をここで簡単に説明すると、遊技領域32に打ち込まれた打玉が通過口43a,43bを通過すると、普通図柄表示器49が可変を開始し、その表示結果が所定の当り図柄(例えば、「○」)を表示したときに、電動始動入賞口42が所定時間(例えば、0.5秒)開放する。電動始動入賞口42に打玉が入賞(開放の有無に関係なく)する(所定の始動条件の成立)と可変表示装置33が識別情報の可変表示を開始する。可変表示装置33は、左・中・右の識別情報(図柄)を個々に可変表示する表示領域が形成されたLCD表示器34であり、可変表示装置33の可変表示動作の停止時における図柄の組合せ(表示結果)が予め定めた大当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った場合;特定表示結果)である場合に、所定の遊技価値の付与として特定遊技状態(大当り遊技状態ともいう)を発生して、可変入賞球装置47の開閉板48を所定の駆動態様で開閉駆動するものである。ただし、大当り図柄の組合せの一部は、特別識別情報(確変図柄ともいう)として設定され、この特別識別情報で特定遊技状態となったときには、その特定遊技状態終了後における前記普通図柄表示器49における当りの出現確率や可変表示装置33における大当り図柄の出現確率が高くなる特別遊技状態(確率可変モード)となるように設定されている。特定遊技状態となった場合には、可変入賞球装置47の開閉板48を一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞玉が入賞するまで開放(以下、この開放を開放サイクルという)し、その開放サイクル中に受け入れられた打玉がV検出器(図示しない)によって検出されたときに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立していることを条件に最高所定回数(例えば、16回)の開放サイクルを繰り返すことができるようになっている。なお、通過口43a,43b及び電動始動入賞口42に入賞した打玉は、それぞれ所定の条件下で所定個数記憶されるが、その記憶値は、LCD表示器34に表示されるようになっている。また、可変表示装置33の識別情報の可変表示の表示結果は、電動始動入賞口42の入賞時に所定の乱数から抽出された値によって予め決定されるようになっている。つまり、始動条件の成立に基づいて可変表示装置33の表示結果をその導出表示する以前に決定する表示結果決定手段が後述する遊技制御基板64に形成されている。
【0024】
なお、本発明の所定の遊技価値となる特定遊技状態は、上記に限らず以下に示す▲1▼〜▲5▼の制御のうちいずれか1つの制御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
▲1▼ 打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御
▲2▼ 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在させ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御
▲3▼ 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出する制御
▲4▼ 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御
▲5▼ 得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に対して得点を付与する制御。
【0025】
ところで、上記したように、遊技盤30には発光部材a〜j(図4に示すように盤面ランプといわれる場合がある)が設けられ、ガラス扉枠4には発光部材k〜q(図4に示すように枠ランプといわれる場合がある)が設けられるが、これらの発光部材a〜qは、上述した遊技状態に応じて点滅制御されるものである。特に可変表示装置33の可変表示中(可変中ともいう)や特定遊技状態中に点滅制御されるものである。なお、本実施形態において、点滅制御とは、点灯した時間と消灯した時間の長短に関係なく点灯した状態と消灯した状態とに制御することであり、例えば、点灯した状態と消灯した状態とが短い時間間隔で交互に行われる制御を当然含むだけではなく、一定時間点灯した状態から消灯状態にする制御をも含むものである。
【0026】
そして、本実施形態においては、発光部材a〜qの配置位置は、可変表示装置33を中心として、近い位置から遠い位置までほぼ同心円状となる位置に配置される、換言するならば、遊技者から見て可変表示装置33を中心として近い位置から遠い位置まで順次距離が相違するように層状に配置されると共に、見方を変えると、可変表示装置33を中心にして上下左右斜め方向位置(換言するならば、ほぼ放射線上の位置)にも配置されている。
【0027】
次に、弾球遊技機1の裏面について図2を参照して説明する。図2に示すように、弾球遊技機1の裏面には、賞球を払出すための各種の機構が形成される機構板60が設けられ、該機構板60の上部に球貯留タンク61が設けられ、弾球遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から賞球が球貯留タンク61に供給される。球貯留タンク61内の賞球は、誘導樋62を通って賞球払出装置63(図2において賞球ケースと表示)に至り、入賞信号に応じて所定個数ずつの賞球を前記打球供給皿5又は余剰玉受皿7に払出す。
【0028】
また、遊技機の裏面側では、可変表示装置33や普通図柄表示器49を制御する表示制御手段としての図柄制御基板65、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御手段としての遊技制御基板64(主基板ともいう)が設置されている。また、前記賞球払出装置63の球払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御手段としての払出制御基板68、及びモータの回転力を利用して打玉を遊技領域32に発射する打球発射装置(図示しない)が設置されている。さらに、各種ランプ・LEDに信号を送るための発光制御手段としてのランプ制御基板66、スピーカ15a,15bからの音声発生を制御するための音声制御手段としての音声制御基板67及び打球発射装置を制御するための発射制御手段としての発射制御基板70も設けられている。
【0029】
さらに、DC30V、DC21V、DC12V及びDC5Vを作成する電源回路が搭載された電源基板69が設けられ、上方には、各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板73が設置されている。ターミナル基板73には、少なくとも、球切れ検出スイッチ(前記誘導樋62に設けられる)の出力を導入して外部出力するための球切れ用端子、賞球個数信号を外部出力するための賞球用端子及び球貸し個数信号を外部出力するための球貸し用端子が設けられている。また、中央付近には、遊技制御基板64からの各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えた情報端子盤71が設置されている。なお、図2には、ランプ制御基板66及び音声制御基板67からの信号を、枠側に設けられている各種ランプ・LEDに供給するための電飾中継基板72が示されているが、信号中継の必要に応じて他の中継基板も設けられる。また、図示の実施形態においては、図柄制御基板65、ランプ制御基板66、音声制御基板67、情報端子盤71は、遊技盤30の裏面に取り付けられ、遊技制御基板64、払出制御基板68、電源基板69、発射制御基板70、ターミナル基板73は、機構板60の裏面に取り付けられ、電飾中継基板72は、外枠2の下部裏面(外枠2の前面下部に組み付けられる前面当て板の裏面)に取り付けられるものである。これは、原則的には、遊技盤30の交換に伴って交換の必要となる基板は、遊技盤30に取り付けられ、交換の必要のない基板は、機構板60に取り付けられるからである。ただし、遊技制御基板64は、遊技盤30の交換に伴って交換される基板であるが、その大きさが大きいために遊技盤30の裏面に取り付けることができないため、機構板60の裏面に取り付けられるものである。もちろん、すべての基板を機構板60に取り付けてもよい。
【0030】
上記した遊技制御基板64(以下、主基板64という)と図柄制御基板65、ランプ制御基板66、音声制御基板67との関係は、図3に示す通りである。図3は、主基板64と図柄制御基板65、ランプ制御基板66、音声制御基板67との関係を示すブロック図である。即ち、CPU,ROM,RAMを含む主基板64からは、遊技の進行に応じて各種のコマンドデータが図柄制御基板65、ランプ制御基板66、音声制御基板67にそれぞれ送信され、その送信されたコマンドデータに基づいて、図柄制御基板65は、可変表示装置33及び普通図柄表示器49を表示制御し、ランプ制御基板66は、次に説明する発光部材a〜q及び賞球ランプ21a,球切れランプ16aを制御し、音声制御基板67は、スピーカ15a,15bを制御する。なお、図3には、図示されていないが、主基板64には、遊技盤30上に設けられる各種の検出器からの信号がI/Oポートを介して入力され、前記情報端子盤71や払出制御基板68に向けて必要な情報を出力している。
【0031】
また、上記各基板のうち、ランプ制御基板66は、詳細に図示しないが、内部にCPU,ROM,RAMを内蔵しており、そのROM内に図8に示すような複数の発光パターンテーブルが記憶されている。そして、ランプ制御基板66のCPUは、主基板64から送信されるコマンドデータの種類に応じた発光パターンテーブルから1つの発光パターンを選択して、発光部材a〜qを点滅制御するものである。もちろん、ROM内には、賞球ランプ21aや球切れランプ16aを制御するためのデータも記憶されている。
【0032】
また、図柄制御基板65及び音声制御基板67にもそれぞれCPU,ROM,RAM等の必要な電子部品が内蔵され、主基板64から送信されるコマンドデータの種類に応じてLCD表示器34やスピーカ15a,15bを制御するものである。この場合において、同じ遊技状態に対応する共通のコマンドデータを主基板64から図柄制御基板65、ランプ制御基板66、音声制御基板67にそれぞれ送信することにより、LCD表示器34に表示される表示態様と発光部材a〜qの点滅態様とスピーカ15a,15bの効果音とを同期させることができ、遊技の雰囲気を盛り上げることができる。また、この場合において、主基板64からは図柄制御基板65、ランプ制御基板66、音声制御基板67にコマンドデータを送るだけであり、具体的な表示態様は、それぞれの基板の記憶領域に記憶されたデータに基づいて表示されるので、図柄、ランプ、効果音を1つの遊技制御基板で担当させる場合に比べて、遊技制御基板64(主基板)の負担を軽減することができると共に図柄、ランプ、効果音の複雑な制御が可能となる。もちろん、遊技制御基板64の負担を軽減させる必要のない場合には、図柄、ランプ、効果音を1つの遊技制御基板で担当させるようにしても良い。また、図3に示す場合においては、主基板64から図柄制御基板65、ランプ制御基板66、音声制御基板67に並列状にコマンドデータが送信されるようにしたが、主基板64から図柄制御基板65にコマンドデータを送信し、そのコマンドデータと同じコマンドデータを図柄制御基板65からランプ制御基板66や音声制御基板67に送信するようにしても良い。
【0033】
ところで、図3に示す接続態様において、遊技の進行に応じて主基板64から図柄制御基板65に送信される各種のコマンドデータのうち、可変表示装置33における図柄の可変表示パターンに対応するコマンドデータの一例が図5に示されている。図5は、可変表示装置33における図柄の可変表示パターンに対応するコマンドデータの一覧表図である。なお、この図柄の可変表示パターンに対応するコマンドデータは、前述した表示結果決定手段によって決定された表示結果(ハズレであるか、リーチハズレであるか、大当りであるか)に応じて所定のリーチ動作用乱数から抽出された値によって決定され、その決定された動作用乱数に対応してコマンドデータが設定されている。つまり、表示結果決定手段によって決定された表示結果に応じて可変表示装置33の可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段が主基板64(遊技制御基板64)に形成されている。
【0034】
図5についてより具体的に説明すると、主基板64から送信されるコマンドデータが「8000H」であるときに、図柄制御基板65は、可変表示装置33の3つの識別情報(以下、図柄という)を図9に示すような態様で可変表示し、左、右、中の順で図柄が停止する通常可変の場合であって表示結果がハズレの場合の可変表示パターンを実行するものである。また、主基板64から送信されるコマンドデータが「8001H」であるときに、図柄制御基板65は、可変表示装置33の3つの図柄を可変表示し、左、右の順で図柄が停止したときに同一の図柄が揃ったリーチで中の図柄の可変時間(変動時間とも言う)を通常よりも長く可変させた後に呈させるノーマルリーチの場合であって表示結果がハズレの場合の可変表示パターンを実行するものである。
【0035】
また、主基板64から送信されるコマンドデータが「8002H」であるときに、図柄制御基板65は、可変表示装置33の3つの図柄を可変表示し、左、右の順で図柄が停止したときに左と右の図柄が一致してリーチとなった場合に、最後に停止する中の図柄の可変時間を通常時よりも長く且つ高速で可変した後に停止する高速回転リーチ可変(「可変」を「変動」という場合がある)の場合であって表示結果がハズレの場合の可変表示パターンを実行するものである。また、主基板64から送信されるコマンドデータが「8003H」であるときに、図柄制御基板65は、可変表示装置33の3つの図柄を可変表示し、左、右の順で図柄が停止したときに左と右の図柄が一致してリーチとなった場合に、最後に停止する中の図柄の可変時間を通常時よりも長く且つ低速で可変した後に停止するスロー回転リーチ可変の場合であって表示結果がハズレの場合の可変表示パターンを実行するものである。
【0036】
また、主基板64から送信されるコマンドデータが「8010H」であるときに、図柄制御基板65は、上記したノーマルリーチ可変の場合で表示結果が当りの場合の可変表示パターンを実行するものである。また、主基板64から送信されるコマンドデータが「8011H」であるときに、図柄制御基板65は、上記した高速回転リーチ可変の場合で表示結果が当りの場合の可変表示パターンを実行するものである。また、主基板64から送信されるコマンドデータが「8012H」であるときに、図柄制御基板65は、上記したスロー回転リーチ可変の場合で表示結果が当りの場合の可変表示パターンを実行するものである。更に、主基板64から送信されるコマンドデータが「8013H」であるときに、図柄制御基板65は、可変表示装置33の3つの図柄を可変表示し、その可変途中で可変しながら3つの図柄が一致するように可変し、その一致した図柄の組合せを維持しながら同時に停止する全回転リーチ可変の場合で表示結果が当りの場合の可変表示パターンを実行するものである。なお、図5において、コマンドデータが「8004H」〜「8009H」までは省略してあるが、これにも他のリーチ可変表示パターンが割り振られている。
【0037】
上記したコマンドデータ「8000H〜8013H」は、主基板64から図柄制御基板65だけではなくランプ制御基板66にも送信され、その送信に基づいて図6に示すように、ランプ制御基板66は、図柄の可変開始時から図柄の可変終了時まで発光部材a〜qを所定の態様で点滅制御することになるが、可変表示装置33における可変表示パターンにおいて、表示結果がハズレとなるコマンドデータ「8000H〜8003H」のうちリーチ可変を行うコマンドデータ「8001H〜8003H」及び表示結果が当り(大当り)となるコマンドデータ「8010H〜8013H」が送信されたときには、図柄可変の途中においてリーチ動作(図中、リーチ演出と表示されている)が開始されると同時に所定時間だけ後述する発光パターンに基づく期待度を演出(期待度演出と表示されている)するための点滅制御が行われることになる。図6に示す場合、可変開始後期待度演出の開始前までの発光部材a〜qの点滅制御及び期待度演出の終了後可変終了までの発光部材a〜qの点滅制御は、選択される期待度演出パターンに関係なくコマンドデータ毎に共通する態様で点滅制御されるように設定されている。
【0038】
また、主基板64からランプ制御基板66に送信されるコマンドデータがリーチ可変を実行する「8001H〜8003H」と「8010H〜8013H」であるときには、発光制御手段としてのランプ制御基板66のROM内に記憶される期待度報知ランプ決定用乱数カウンタと発光パターンテーブルとによって1つの発光パターンが選択されるようになっている。そのような期待度報知ランプ決定用乱数カウンタと発光パターンテーブルの一例が図7に示され、発光パターンの一例が図8に示されている。
【0039】
まず、図7を参照して期待度報知ランプ決定用乱数カウンタと発光パターンテーブルについて説明する。図示の場合、期待度報知ランプ決定用乱数カウンタは、「0〜20」の数値が刻々と変化する乱数カウンタ(図7の下段の表)から構成され、その「0〜20]の数値が4つのパターン1からパターン4の発光パターンに振り分けられて発光パターンテーブルが構成されている。発光パターンテーブルは、大当りとなる可変表示パターンのコマンドデータ「8010H〜8013H」が送信されたときに利用される大当り用発光パターンテーブル(図7の上段の表)と、ハズレとなるリーチ可変表示パターンのコマンドデータ「8001H〜8003H」が送信されたときに利用されるリーチハズレ用発光パターンテーブル(図7の中段の表)と、がROM内に記憶されている。そして、大当り用発光パターンテーブルの場合には、上記した期待度報知ランプ決定用乱数をパターン1からパターン4に振り分けた結果、パターン1が選択される選択率が3/21=14.3%、パターン2が選択される選択率が8/21=38.1%、パターン3が選択される選択率が2/21=9.5%、パターン4が選択される選択率が8/21=38.1%となっている。また、リーチハズレ用発光パターンテーブルの場合には、上記した期待度報知ランプ決定用乱数をパターン1からパターン4に振り分けた結果、パターン1が選択される選択率が6/21=28.6%、パターン2が選択される選択率が3/21=14.3%、パターン3が選択される選択率が0/21=0%、パターン4が選択される選択率が12/21=57.1%となっている。
【0040】
しかして、主基板64からランプ制御基板66にコマンドデータが送信されたときに、そのコマンドデータの種類(ハズレリーチか大当りか)に応じた発光パターンテーブルの中から1つの乱数値が選択され、その選択された乱数値に対応する発光パターンが選択されて図6に示す期待度演出期間にその発光パターンが実行されることになる。したがって、期待度報知ランプ決定用乱数カウンタは、期待度演出決定手段を構成するものである。このように、可変表示パターン決定手段により決定された可変表示パターンに応じて発光パターンテーブルを利用することにより、ある1つの可変表示パターンであっても、選択された乱数値によって異なる発光パターンが選択される可能性があるため、多彩な期待度演出が可能となっている。例えば、高速回転リーチの可変表示パターンのコマンドデータ「8011H」が送信された場合にパターン1からパターン4のいずれも実行される可能性があるため、多彩な期待度演出が可能である。
【0041】
ところで、上記した発光パターンテーブルを構成するパターン1からパターン4は、例えば、図8に示されるように構成される。図8は、発光パターンの一例を示すものである。図8において、パターン1は、17ステップから構成され、第1のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第2のステップとして発光部材a〜fを250ms点灯し、第3のステップとして発光部材a〜jを250ms点灯し、第4のステップとして発光部材a〜qを250ms点灯し、第5のステップとして発光部材a〜jを250ms点灯し、第6のステップとして発光部材a〜fを250ms点灯し、第7のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第8のステップとして発光部材a〜fを500ms点灯し、第9のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第10のステップとして発光部材a〜fを250ms点灯し、第11のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第12のステップとして発光部材a〜fを250ms点灯し、第13のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第14のステップとして発光部材a〜fを250ms点灯し、第15のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第16のステップとして発光部材a〜fを250ms点灯し、第17のステップとしてすべての発光部材a〜qを500ms消灯する発光態様が設定されている。
【0042】
このようにパターン1は、第1のステップから第4のステップで可変表示装置33に最も近い位置の発光部材a〜fから可変表示装置33に最も遠い位置の発光部材k〜qまでの発光部材を順次点灯し、第5のステップ及び第6のステップで逆に外側から内側に向かって発光部材を順次縮小するように点灯し、第7のステップですべての発光部材a〜qを消灯し、第8のステップから第17のステップにおいては、最も近い位置の発光部材a〜fを点灯させる状態とすべての発光部材a〜qを消灯する状態とが交互に行われる。つまり、パターン1においては、発光部材の発光範囲を最少から最大にして期待度の大小が報知されることを演出した後、最終的に最少の発光範囲となるように発光制御するパターンであり、この最少の発光範囲を示す第8のステップから第17のステップは、発光部材a〜fを点滅させることにより期待度が30%である旨を表示するものである。この期待度30%の点灯は、図9に示すように可変表示装置33に最も近い範囲の発光部材a〜fである。
【0043】
次に、パターン2は、18ステップから構成され、第1のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第2のステップとして発光部材a〜fを250ms点灯し、第3のステップとして発光部材a〜jを250ms点灯し、第4のステップとして発光部材a〜qを250ms点灯し、第5のステップとして発光部材a〜jを250ms点灯し、第6のステップとして発光部材a〜fを250ms点灯し、第7のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第8のステップとして発光部材a〜fを250ms点灯し、第9のステップとして発光部材a〜jを500ms点灯し、第10のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第11のステップとして発光部材a〜jを250ms点灯し、第12のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第13のステップとして発光部材a〜jを250ms点灯し、第14のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第15のステップとして発光部材a〜jを250ms点灯し、第16のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第17のステップとして発光部材a〜jを250ms点灯し、第18のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯する発光態様が設定されている。
【0044】
このようにパターン2は、第1のステップから第4のステップで可変表示装置33に最も近い位置の発光部材a〜fから可変表示装置33に最も遠い位置の発光部材k〜qまでの発光部材を順次点灯し、第5のステップ及び第6のステップで逆に外側から内側に向かって発光部材を順次縮小するように点灯し、第7のステップですべての発光部材a〜qを消灯し、第8のステップで最も近い位置の発光部材a〜fを点灯し、第9のステップから第18のステップにおいては、最も近い位置の発光部材a〜fの外側に位置する発光部材a〜jまでを点灯させる状態とすべての発光部材a〜qを消灯する状態とが交互に行われる。つまり、パターン2においては、発光部材の発光範囲を最少から最大にして期待度の大小が報知されることを演出した後、最終的に中間の発光範囲となるように発光制御するパターンであり、この中間の発光範囲を示す第9のステップから第18のステップは、発光部材a〜jを点滅させることにより期待度が50%である旨を表示するものである。この期待度50%の点灯は、図10に示すように可変表示装置33に最も近い範囲の発光部材a〜fの外側に位置する発光部材a〜jまでである。
【0045】
また、パターン3は、18ステップから構成され、第1のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第2のステップとして発光部材a〜fを250ms点灯し、第3のステップとして発光部材a〜jを250ms点灯し、第4のステップとして発光部材a〜qを250ms点灯し、第5のステップとして発光部材a〜jを250ms点灯し、第6のステップとして発光部材a〜fを250ms点灯し、第7のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第8のステップとして発光部材a〜fを250ms点灯し、第9のステップとして発光部材a〜jを250ms点灯し、第10のステップとして発光部材a〜qを500ms点灯し、第11のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第12のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms点灯し、第13のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第14のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms点灯し、第15のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第16のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms点灯し、第17のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms消灯し、第18のステップとしてすべての発光部材a〜qを250ms点灯する発光態様が設定されている。
【0046】
このようにパターン3は、第1のステップから第4のステップで可変表示装置33に最も近い位置の発光部材a〜fから可変表示装置33に最も遠い位置の発光部材k〜qまでの発光部材を順次点灯し、第5のステップ及び第6のステップで逆に外側から内側に向かって発光部材を順次縮小するように点灯し、第7のステップですべての発光部材a〜qを消灯し、第8のステップから第10のステップで最も近い位置の発光部材a〜fから可変表示装置33に最も遠い位置の発光部材k〜qまでの発光部材を順次点灯し、第11のステップから第18のステップにおいては、最も遠い位置までの発光部材a〜qを点灯させる状態とすべての発光部材a〜qを消灯する状態とが交互に行われる。つまり、パターン3においては、発光部材の発光範囲を最少から最大にして期待度の大小が報知されることを演出した後、最終的に最大の発光範囲となるように発光制御するパターンであり、この最大の発光範囲を示す第11のステップから第18のステップは、すべての発光部材a〜qを点滅させることにより期待度が100%である旨を表示するものである。この期待度100%の点灯は、図11に示すように可変表示装置33に最も遠い範囲の発光部材a〜qまでである。
【0047】
更に、パターン4については、図8に示されていないが、期待度演出を全く行わないパターン(受信したコマンドデータに対応した可変表示に応じた発光態様)である。
【0048】
したがって、図8に示すパターン1〜4を適用した期待度演出においては、表示結果が特定表示結果(大当り)となる場合でも、パターン1の30%の期待度演出が14.3%の割合で行われ、パターン2の50%の期待度演出が38.1%の割合で行われ、パターン3の100%の期待度演出が9.5%の割合で行われ、パターン4の期待度演出が行われない演出が38.1%の割合で行われる。一方、表示結果がリーチハズレとなる場合でも、パターン1の30%の期待度演出が28.6%の割合で行われ、パターン2の50%の期待度演出が14.3%の割合で行われ、パターン3の100%の期待度演出が全く行われず、パターン4の期待度演出が行われない演出が57.1%の割合で行われることになる。
【0049】
なお、図8に示す発光パターンによって実現される期待度演出は、可変表示装置33を中心として発光範囲が拡大縮小するものを示したが、発光位置が拡大縮小する期待度演出でも良い。例えば、パターン1の期待度30%の場合には、可変表示装置33に最も近い位置の発光部材a〜fのみを点灯してその他の発光部材を消灯し、パターン2の期待度50%の場合には、その最も近い位置の発光部材a〜fの外側の発光部材g〜jのみを点灯してその他の発光部材を消灯し、パターン3の期待度100%の場合には、可変表示装置33に最も遠い位置の発光部材k〜qのみを点灯してその他の発光部材を消灯するように演出しても良い。なお、発光部材の発光範囲を必ずしも最少から最大にする必要はなく、最初から期待度30%又は50%又は100%を報知する異なる発光範囲を点灯又は点滅表示するようにしても良い。また、期待度30%又は50%又は100%である旨を音声出力手段であるスピーカ15a,15bから出力するようにしても良い。この場合、期待度の大小に応じて音声態様が異なる(例えば、音量の変化、音声の変化、音楽の変化、音階の変化等)ように設定することが望ましい。また、期待度の大小に応じて前記操作ハンドル11内に設けられる振動用スピーカを駆動させるようにしても良い。例えば、期待度が最大のときのみ振動用スピーカによる振動を遊技者に伝達して期待感を盛り上げるようにしても良い。
【0050】
図8に示す発光パターンにおいては、可変表示装置33を中心として発光範囲を拡大縮小するものを示したが、可変表示装置33を中心としてその外側に想定される放射線上に位置する発光部材の発光範囲を拡大縮小する実施形態について図12ないし図19を参照して説明する。まず、放射線状に位置する発光部材として、可変表示装置33の上部中心から外側に想定される放射線上(便宜上、放射線1という)には、発光部材a,kが位置し、可変表示装置33の左斜め上方の外側に想定される放射線上(放射線2という)には、発光部材b,d,p,qが位置し、可変表示装置33の左側方から左斜め下方にかけて外側に想定される放射線上(放射線3という)には、発光部材g,i,oが位置し、可変表示装置33の下方から右斜め下にかけて外側に想定される放射線上(放射線4という)には、発光部材f,j,nが位置し、可変表示装置33の右側方の外側に想定される放射線上(放射線5という)には、発光部材h,mが位置し、可変表示装置33の右斜め上方の外側に想定される放射線上(放射線6という)には、発光部材c,e,lが位置している。そして、図13に示すように、上記した放射線1に位置する発光部材a,kの組合せを「発光部材A」とし(図14参照)、放射線1,2に位置する発光部材a,k,b,d,p,qの組合せを「発光部材B」とし(図15参照)、放射線1〜3に位置する発光部材a,k,b,d,p,q,g,i,oの組合せを「発光部材C」とし(図16参照)、放射線1〜4に位置する発光部材a,k,b,d,p,q,g,i,o,f,j,nの組合せを「発光部材D」とし(図17参照)、放射線1〜5に位置する発光部材a,k,b,d,p,q,g,i,o,f,j,n,h,mの組合せを「発光部材E」とし(図18参照)、放射線1〜6に位置するすべての発光部材a〜qの組合せを「発光部材F」としている(図19参照)。
【0051】
そして、上記のように組み合わされた発光ランプ組合せは、図12に示す発光パターン1〜3に適用される。具体的には、パターン1は、19ステップから構成され、第1のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第2のステップとして発光部材Aを250ms点灯し、第3のステップとして発光部材Bを250ms点灯し、第4のステップとして発光部材Cを250ms点灯し、第5のステップとして発光部材Dを250ms点灯し、第6のステップとして発光部材Eを250ms点灯し、第7ステップとして発光部材Fを250ms点灯し、第8のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第9のステップとして発光部材Aを250ms点灯し、第10のステップとして発光部材Bを500ms点灯し、第11のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第12のステップとして発光部材Bを250ms点灯し、第13のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第14のステップとして発光部材Bを250ms点灯し、第15のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第16のステップとして発光部材Bを250ms点灯し、第17のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第18のステップとして発光部材Bを250ms点灯し、第19のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯する発光態様が設定されている。
【0052】
このようにパターン1は、第1のステップから第7のステップで可変表示装置33の外側に想定される任意の放射線1に配置される発光部材Aから一方向に回転してその放射線1に隣接する放射線6に配置される発光部材Fまでの発光部材を放射線に沿って順次点灯し、第8のステップですべての発光部材Fを消灯し、第9のステップ及び第10のステップで再度発光部材A,Bを点灯し、第11のステップから第19のステップにおいては、発光部材Bを点灯させる状態とすべての発光部材Fを消灯する状態とが交互に行われる。つまり、パターン1においては、放射線上の発光部材の発光範囲を最少から最大にして期待度の大小が報知されることを演出した後、最終的に最少から1つ上の発光範囲(円弧状範囲の約1/3)となるように発光制御するパターンであり、この発光範囲を示す第11のステップから第19のステップは、発光部材Bを点滅させることにより期待度が30%である旨を表示するものである。この期待度30%の点灯は、図15に示すように可変表示装置33の放射線1,2の範囲の発光部材a,b,d,k,p,qである。
【0053】
また、パターン2は、19ステップから構成され、第1のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第2のステップとして発光部材Aを250ms点灯し、第3のステップとして発光部材Bを250ms点灯し、第4のステップとして発光部材Cを250ms点灯し、第5のステップとして発光部材Dを250ms点灯し、第6のステップとして発光部材Eを250ms点灯し、第7ステップとして発光部材Fを250ms点灯し、第8のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第9のステップとして発光部材Aを250ms点灯し、第10のステップとして発光部材Bを250ms点灯し、第11のステップとして発光部材Cを250ms点灯し、第12のステップとして発光部材Dを500ms点灯し、第13のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第14のステップとして発光部材Dを250ms点灯し、第15のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第16のステップとして発光部材Dを250ms点灯し、第17のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第18のステップとして発光部材Dを250ms点灯し、第19のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯する発光態様が設定されている。
【0054】
このようにパターン2は、第1のステップから第7のステップで可変表示装置33の外側に想定される任意の放射線1に配置される発光部材Aから一方向に回転してその放射線1に隣接する放射線6に配置される発光部材Fまでの発光部材を放射線に沿って順次点灯し、第8のステップですべての発光部材Fを消灯し、第9のステップないし第12のステップで再度発光部材A,B,C,Dを点灯し、第13のステップから第19のステップにおいては、発光部材Dを点灯させる状態とすべての発光部材Fを消灯する状態とが交互に行われる。つまり、パターン2においては、放射線上の発光部材の発光範囲を最少から最大にして期待度の大小が報知されることを演出した後、最終的に最大から2つ下の発光範囲(円弧状範囲の約2/3)となるように発光制御するパターンであり、この発光範囲を示す第13のステップから第19のステップは、発光部材Dを点滅させることにより期待度が60%である旨を表示するものである。この期待度60%の点灯は、図17に示すように可変表示装置33の放射線1〜4の範囲の発光部材a,b,d,f,g,i,j,k,n,o,p,qである。
【0055】
また、パターン3は、19ステップから構成され、第1のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第2のステップとして発光部材Aを250ms点灯し、第3のステップとして発光部材Bを250ms点灯し、第4のステップとして発光部材Cを250ms点灯し、第5のステップとして発光部材Dを250ms点灯し、第6のステップとして発光部材Eを250ms点灯し、第7ステップとして発光部材Fを250ms点灯し、第8のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第9のステップとして発光部材Aを250ms点灯し、第10のステップとして発光部材Bを250ms点灯し、第11のステップとして発光部材Cを250ms点灯し、第12のステップとして発光部材Dを250ms点灯し、第13のステップとして発光部材Eを250ms点灯し、第14のステップとして発光部材Fを500ms点灯し、第15のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第16のステップとしてすべての発光部材Fを250ms点灯し、第17のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯し、第18のステップとしてすべての発光部材Fを250ms点灯し、第19のステップとしてすべての発光部材Fを250ms消灯する発光態様が設定されている。
【0056】
このようにパターン3は、第1のステップから第7のステップで可変表示装置33の外側に想定される任意の放射線1に配置される発光部材Aから一方向に回転してその放射線1に隣接する放射線6に配置される発光部材Fまでの発光部材を放射線に沿って順次点灯し、第8のステップですべての発光部材Fを消灯し、第9のステップないし第14のステップで再度発光部材A,B,C,D,E,Fを点灯し、第15のステップから第19のステップにおいては、すべての発光部材Fを点灯させる状態とすべての発光部材Fを消灯する状態とが交互に行われる。つまり、パターン3においては、放射線上の発光部材の発光範囲を最少から最大にして期待度の大小が報知されることを演出した後、最終的に最大の発光範囲(円弧状範囲の約3/3)となるように発光制御するパターンであり、この発光範囲を示す第15のステップから第19のステップは、発光部材Fを点滅させることにより期待度が100%である旨を表示するものである。この期待度100%の点灯は、図19に示すように可変表示装置33の放射線1〜6の範囲の発光部材a〜qである。
【0057】
更に、パターン4については、図12に示されていないが、期待度演出を全く行わないパターン(受信したコマンドデータに対応した可変表示に応じた発光態様)である。
【0058】
したがって、図12に示すパターン1〜4を図7に示す発光パターンテーブルに適用した期待度演出においては、表示結果が特定表示結果(大当り)となる場合でも、パターン1の30%の期待度演出が14.3%の割合で行われ、パターン2の60%の期待度演出が38.1%の割合で行われ、パターン3の100%の期待度演出が9.5%の割合で行われ、パターン4の期待度演出が行われない演出が38.1%の割合で行われる。一方、表示結果がリーチハズレとなる場合でも、パターン1の30%の期待度演出が28.6%の割合で行われ、パターン2の60%の期待度演出が14.3%の割合で行われ、パターン3の100%の期待度演出が全く行われず、パターン4の期待度演出が行われない演出が57.1%の割合で行われることになる。
【0059】
なお、図12に示す発光パターンによって実現される期待度演出は、可変表示装置33を中心とする任意の放射線1から一方向(図示の場合には、反時計回転方向)の回転発光範囲が変更されるものを示したが、発光位置が変更される期待度演出でも良い。例えば、パターン1の期待度30%の場合には、可変表示装置33の外側に想定される任意の放射線2に位置する発光部材b,d,p,qのみを点灯してその他の発光部材を消灯し、パターン2の期待度60%の場合には、放射線4に位置する発光部材f,j,nのみを点灯してその他の発光部材を消灯し、パターン3の期待度100%の場合には、放射線6に位置する発光部材c,e,lのみを点灯してその他の発光部材を消灯するように演出しても良い。なお、この図12ないし図19に示す実施形態においても、発光部材の発光範囲を必ずしも最少から最大にする必要はなく、最初から期待度30%又は60%又は100%を報知する異なる発光範囲を点灯又は点滅表示するようにしても良い。また、期待度30%又は60%又は100%である旨を音声出力手段であるスピーカ15a,15bから出力するようにしても良い。この場合、期待度の大小に応じて音声態様が異なる(例えば、音量の変化、音声の変化、音楽の変化、音階の変化等)ように設定することが望ましい。また、期待度の大小に応じて前記操作ハンドル11内に設けられる振動用スピーカを駆動させるようにしても良い。例えば、期待度が最大のときのみ振動用スピーカによる振動を遊技者に伝達して期待感を盛り上げるようにしても良い。
【0060】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本実施形態においては、所定の始動条件の成立に基づいて識別情報の可変表示を行う可変表示装置33を備え、前記識別情報の可変表示の表示結果が予め定めた特定表示結果となったときに特定遊技状態を発生する遊技機としての弾球遊技機1において、前記始動条件の成立に基づいて前記表示結果を導出表示する以前に決定する表示結果決定手段と、前記可変表示装置33における識別情報の可変表示中や前記特定遊技状態となったことを報知する複数の発光部材a〜qと、該複数の発光部材a〜qを制御する発光制御手段としてのランプ制御基板66と、を備え、前記ランプ制御基板66は、前記表示結果決定手段によって決定された表示結果に応じて前記複数の発光部材a〜qによる前記可変表示装置33の表示結果が前記特定表示結果となる期待度の演出を行うための発光パターンを決定するための期待度演出決定手段としての期待度報知ランプ決定用乱数カウンタを含むと共に、該期待度報知ランプ決定用乱数カウンタで決定された発光パターン1ないし4に基づいて前記複数の発光部材a〜qを発光制御することにより、従来から可変表示装置33における識別情報の可変表示中や前記特定遊技状態となったことを報知するために使用されている複数の発光部材a〜qを利用して期待度を演出することができるため、新たに期待度演出のために専用の発光部材を設ける必要がなく弾球遊技機1の製造コストの上昇を抑制することができる。
【0061】
また、本実施形態においては、前記弾球遊技機1は、前記表示結果決定手段によって決定された表示結果に応じて前記可変表示装置における識別情報の可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段を備え、前記ランプ制御基板66には、前記可変表示パターン決定手段で決定された識別情報の可変表示パターンに対応する発光パターンテーブルを含み、該発光パターンテーブルは、複数種類の発光パターン1ないし4から構成され、前記期待度報知ランプ決定用乱数カウンタは、前記複数種類の発光パターンのうちのいずれかを決定するものであることにより、ある1つの可変表示パターンであっても、期待度報知ランプ決定用乱数カウンタの選択によって異なる発光パターンが選択されるため、多彩な期待度演出が可能となる。
【0062】
また、本実施形態においては、前記複数の発光部材a〜qは、前記可変表示装置33を中心とした前記複数の発光部材a〜qによる発光範囲又は発光位置に応じて前記期待度の大小を報知するために前記可変表示装置33に近い位置から遠い位置に順次配置され、前記発光パターンテーブルを構成する複数種類の発光パターン1〜4は、相互に前記発光範囲又は発光位置が異なるように設定されていることにより、発光範囲又は発光位置によって期待度が一目で理解することができるため、可変表示装置33の可変表示態様と発光部材a〜qとによる期待度の相乗演出を効果的に行うことができる。
【0063】
また、本実施形態においては、前記複数の発光部材a〜qは、前記可変表示装置33を中心とする任意の放射線からの前記複数の発光部材a〜qによる発光範囲又は発光位置に応じて前記期待度の大小を報知するために前記可変表示装置33を中心とする複数の放射線1〜6上に配置され、前記発光パターンテーブルを構成する複数種類の発光パターン1〜4は、相互に前記発光範囲又は発光位置が異なるように設定されていることにより、発光範囲又は発光位置によって期待度が一目で理解することができるため、可変表示装置33の可変表示態様と発光部材a〜qとによる期待度の相乗演出を効果的に行うことができる。
【0064】
また、本実施形態においては、前記複数の発光パターン1〜4は、前記期待度の大小が報知されることを演出した後、最終的に前記期待度に応じた前記発光範囲又は発光位置の発光部材を発光制御するように設定されていることにより、最終的な期待度が表示されるまでの演出効果を向上させて遊技者の興趣を引き付けることができる。
【0065】
また、本実施形態においては、前記複数の発光部材a〜qは、前記遊技盤30の遊技装置としての可変表示装置33、サイド可動部材44a,44b、可変入賞球装置47に設けられると共に、前記弾球遊技機1の前面を構成する枠としてのガラス扉枠4側にも設けられていることにより、弾球遊技機1の前面のほぼ全域に亘って期待度の演出を行うことができるため、演出効果の視覚的な向上を図ることができ、一層遊技の興趣を盛り上げることができる。
【0066】
更に、本実施形態においては、前記弾球遊技機1は、音声を出力する音声出力手段としてのスピーカ15a,15bと、該スピーカ15a,15bを制御する音声制御手段としての音声制御基板67と、をさらに備え、前記音声制御基板67は、前記期待度の大小に応じて異なる音声態様で前記スピーカ15a,15bを制御することにより、視覚のみならず聴覚による演出を付加することで演出効果の向上を図ることができる。
【0067】
なお、上記した実施形態においては、画像表示装置としてLCD表示器34を例示したが、識別情報を可変表示可能な表示装置であれば、どのようなものであっても良い。また、上記した実施形態においては、弾球遊技機1の遊技内容として、可変表示装置30の表示結果が大当りとなったときに大当り遊技状態となって可変入賞球装置47を所定回数繰り返し開放する、所謂第1種パチンコ機の遊技内容を有するものを示したが、第3種パチンコ機の遊技内容を有する弾球遊技機であっても良い。また、上記した実施形態においては、可変表示パターン決定手段によって決定された可変用のコマンドデータがランプ制御基板66に送信されたときに、期待度演出決定手段としての期待度報知ランプ決定用カウンタから任意の値を1つ選択し、その選択した値に対応する発光パターンを発光パターンテーブルの中から選択して実行するものを示したが、可変用のコマンドデータと1対1に対応する発光パターンをランプ制御基板66のROM内に記憶させたものでも良い。この場合には、可変表示パターン毎に発光パターンが決められて実行されるものである。更に、上記した実施例では、発光パターンテーブルにおいて複数の発光パターンを区別するものとして所定範囲の乱数値を振り分けたものを示したが、他の数値(例えば、可変表示装置の可変表示回数やリーチ回数等)で区別して発光パターンテーブルを構成したものでも良い。
【0068】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、従来から可変表示装置における識別情報の可変表示中や前記特定遊技状態となったことを報知するために使用されている複数の発光部材を利用して期待度を演出することができるため、新たに期待度演出のために専用の発光部材を設ける必要がなく遊技機の製造コストの上昇を抑制することができる。
【0069】
また、請求項2の発明においては、ある1つの可変表示パターンであっても、期待度演出決定手段の選択によって異なる発光パターンが選択されるため、多彩な期待度演出が可能となる。
【0070】
また、請求項3の発明においては、発光範囲又は発光位置によって期待度が一目で理解することができるため、可変表示装置の可変表示態様と発光部材とによる期待度の相乗演出を効果的に行うことができる。
【0071】
また、請求項4の発明においては、発光範囲又は発光位置によって期待度が一目で理解することができるため、可変表示装置の可変表示態様と発光部材とによる期待度の相乗演出を効果的に行うことができる。
【0072】
また、請求項5に係る発明においては、遊技機の前面のほぼ全域に亘って期待度の演出を行うことができるため、演出効果の視覚的な向上を図ることができ、一層遊技の興趣を盛り上げることができる。
【0073】
また、請求項6に係る発明においては、最終的な期待度が表示されるまでの演出効果を向上させて遊技者の興趣を引き付けることができる。
【0074】
更に、請求項7に係る発明においては、視覚のみならず聴覚による演出を付加することで演出効果の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における遊技機の一例の弾球遊技機を示す正面図である。
【図2】弾球遊技機の背面概略図である。
【図3】遊技制御基板と図柄制御基板、ランプ制御基板、音声制御基板との関係を示すブロック図である。
【図4】実施形態に係る発光部材と名称の対応関係を示す一覧表図である。
【図5】可変表示パターンを指定するためのコマンドと可変表示パターンとの関係を説明するための説明図である。
【図6】ランプ発光制御と可変表示装置の識別情報の可変(図柄可変)との関係を示すタイミングチャートである。
【図7】発光パターンテーブルの一例を説明する説明図である。
【図8】発光パターンの一例を説明するための説明図である。
【図9】期待度30%の発光部材の点灯状態を示す弾球遊技機の正面図である。
【図10】期待度50%の発光部材の点灯状態を示す弾球遊技機の正面図である。
【図11】期待度100%の発光部材の点灯状態を示す弾球遊技機の正面図である。
【図12】発光パターンの他の例を説明するための説明図である。
【図13】図12の発光パターンに使用される発光部材の組合せA〜Fを示すための説明図である。
【図14】発光部材の組合せAの点灯態様を示す弾球遊技機の正面図である。
【図15】発光部材の組合せBの点灯態様を示す弾球遊技機の正面図である。
【図16】発光部材の組合せCの点灯態様を示す弾球遊技機の正面図である。
【図17】発光部材の組合せDの点灯態様を示す弾球遊技機の正面図である。
【図18】発光部材の組合せEの点灯態様を示す弾球遊技機の正面図である。
【図19】発光部材の組合せFの点灯態様を示す弾球遊技機の正面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機)
4 ガラス扉枠(遊技機の前面を構成する枠)
15a,15b スピーカ(音声出力手段)
16 前板上ランプ(発光部材k)
17 スピーカ右上LED(発光部材l)
18 前板右上ランプ(発光部材m)
19 前板右下ランプ(発光部材n)
20 前板左下ランプ(発光部材o)
21 前板左上ランプ(発光部材p)
22 スピーカ左上LED(発光部材q)
30 遊技盤
33 可変表示装置
34 LCD表示器(画像表示装置)
35 センタ可動部材(可動部材)
36 役物1LED中(発光部材a)
37 役物1LED左(発光部材b)
38 役物1LED右(発光部材c)
39 センタ飾りランプ左上(発光部材d)
40 センタ飾りランプ右上(発光部材e)
41 センタ飾りLED下(発光部材f)
44a,44b サイド可動部材(可動部材)
45a 役物左ランプ(発光部材g)
45b 役物右ランプ(発光部材h)
47 可変入賞球装置
51a 大入賞口左LED(発光部材i)
51b 大入賞口右LED(発光部材j)
64 遊技制御基板(遊技制御手段)
65 図柄制御基板(表示制御手段)
66 ランプ制御基板(発光制御手段)

Claims (7)

  1. 所定の始動条件の成立に基づいて識別情報の可変表示を行う可変表示装置を備え、前記識別情報の可変表示の表示結果が予め定めた特定表示結果となったときに特定遊技状態を発生する遊技機において、
    前記始動条件の成立に基づいて前記表示結果を導出表示する以前に決定する表示結果決定手段と、
    前記可変表示装置における識別情報の可変表示中や前記特定遊技状態となったことを報知する複数の発光部材と、
    該複数の発光部材を制御する発光制御手段と、を備え、
    前記発光制御手段は、前記表示結果決定手段によって決定された表示結果に応じて前記複数の発光部材による前記可変表示装置の表示結果が前記特定表示結果となる期待度の演出を行うための発光パターンを決定するための期待度演出決定手段を含むと共に、該期待度演出決定手段で決定された発光パターンに基づいて前記複数の発光部材を発光制御することを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技機は、前記表示結果決定手段によって決定された表示結果に応じて前記可変表示装置における識別情報の可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段を備え、
    前記発光制御手段には、前記可変表示パターン決定手段で決定された識別情報の可変表示パターンに対応する発光パターンテーブルを含み、該発光パターンテーブルは、複数種類の発光パターンから構成され、
    前記期待度演出決定手段は、前記複数種類の発光パターンのうちのいずれかを決定するものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記複数の発光部材は、前記可変表示装置を中心とした前記複数の発光部材による発光範囲又は発光位置に応じて前記期待度の大小を報知するために前記可変表示装置に近い位置から遠い位置に順次配置され、
    前記発光パターンテーブルを構成する複数種類の発光パターンは、相互に前記発光範囲又は発光位置が異なるように設定されていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 前記複数の発光部材は、前記可変表示装置を中心とする任意の放射線からの前記複数の発光部材による発光範囲又は発光位置に応じて前記期待度の大小を報知するために前記可変表示装置を中心とする複数の放射線上に配置され、
    前記発光パターンテーブルを構成する複数種類の発光パターンは、相互に前記発光範囲又は発光位置が異なるように設定されていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  5. 前記複数の発光パターンは、前記期待度の大小が報知されることを演出した後、最終的に前記期待度に応じた前記発光範囲又は発光位置の発光部材を発光制御するように設定されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記複数の発光部材は、前記遊技盤の遊技装置に設けられると共に、前記遊技機の前面を構成する枠側にも設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記遊技機は、音声を出力する音声出力手段と、該音声出力手段を制御する音声制御手段と、をさらに備え、
    前記音声制御手段は、前記期待度の大小に応じて異なる音声態様で前記音声出力手段を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の遊技機。
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JP2017094077A (ja) * 2015-11-16 2017-06-01 株式会社三共 遊技機
JP2018043083A (ja) * 2017-12-22 2018-03-22 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

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