JP2006280625A - 弾球遊技機及び回胴式遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弾球遊技機の図柄表示装置において、遊技者に視覚的な違和感を与えることなく、一体感のある多様な遊技演出を可能とする弾球遊技機を提供すること。
【解決手段】 ドラム式表示装置500の内側に、表示画面をドラムの曲率と同一になるように湾曲させた液晶表示装置501を配置する。これにより、ドラム式表示装置500の立体感ある表示と液晶表示装置501の自由度の高い表示とを、遊技者に視覚的な違和感を与えることなく一体に行うことができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関し、特に、遊技機の図柄表示装置を例えばドラム等から成る回転体表示装置で構成する遊技機に関する。
例えば、パチンコ遊技機では、遊技盤に形成された遊技領域に発射された遊技球が、不規則な変化をしながら遊技領域を流下する。そして、遊技領域には始動入賞口が配設され、この始動入賞口への入賞を契機に特別図柄による大当たり等の抽選を行う。この抽選結果は、遊技盤に設けられている図柄表示装置において図柄を変動及び停止させて表示する。この図柄表示装置としては、例えばLCD等の液晶表示装置が一般的である。また、ドラムやベルト等の表面に図柄を表示し、モータ等で回転及び停止制御することにより図柄表示を行う回転体表示装置がある。更に、特許文献1においては、液晶表示装置と回転体表示装置とを組み合わせて配置して、図柄表示を行う図柄表示装置も提案されている。
特開2004−65371号公報
上述した図柄表示装置が、液晶表示装置の場合には自由度の高い多様な遊技演出の表示や図柄の表示を行うことができる。一方、回転体表示装置の場合には、立体感のある表示を行うことができるという利点がある。
一方、これらの液晶表示装置及び回転体表示装置を複数個組み合わせて配置した図柄表示装置では、それぞれの特徴を生かした演出や表示を行うことができる。しかしながら、液晶表示装置は平面的な表示を行うのに対し、回転体表示装置は立体的な表示を行う。従って、各表示装置を組み合わせて配置する場合に視覚的なズレが生じ、遊技者に違和感を与えてしまう虞れがある。また、図柄表示装置全体としての遊技演出や表示が一体感を喪失してしまうという問題もある。
本発明は以上の課題に鑑みてなされたもので、遊技機の図柄表示装置において、遊技者に視覚的な違和感を与えることなく、一体感のある多様な演出表示を可能とする遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の弾球遊技機では、遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、前記始動入賞口への遊技球の入賞に応じて抽選を実行する抽選手段と、前記抽選による結果に応じて図柄を変動及び停止表示させる回転体表示装置と、前記回転体表示装置に所定の当たり図柄が停止表示された場合に大入賞口を入賞容易とする単位特別遊技を少なくとも1回行うことからなる特別遊技を実行する特別遊技実行手段とを備える弾球遊技機において、前記回転体表示装置の内側に、湾曲した表示画面を有する液晶表示装置を配置したことを特徴としている。これにより、回転体表示装置の立体感ある表示と液晶表示装置の自由度の高い表示とを、遊技者に視覚的な違和感を与えることなく一体的に行うことができる。
また、本発明の弾球遊技機では、前記回転体表示装置は、図柄の表示面の所定範囲に亘って透明領域を有することを特徴としている。これにより、回転体表示装置と該回転体表示装置の内側に配置された液晶表示装置の表示画面とが重なる状態のとき、遊技者は透明領域を介して液晶表示装置に表示される表示図柄を視認することができる。従って、液晶表示装置上で多様な表示を行うことができ、遊技者に多くの演出上の興趣を与え得る。
また、本発明の弾球遊技機では、前記透明領域は、縦方向3図柄分に亘って形成されることを特徴としている。これにより、広範囲に亘って透明領域が形成され、例えば、大当たり等に当選した場合に、回転体表示装置の図柄を上段3図柄、中段3図柄、下段3図柄を揃えて停止表示することで演出する場合や、2つの斜めラインのどちらかに3図柄を揃えて停止表示することで演出する場合等に、単に回転体表示装置の図柄を上段3図柄、中段3図柄、下段3図柄、斜め3図柄等揃えて停止表示するだけの場合に比べ、より興趣に富んだ演出表示が可能となる。
また、本発明の弾球遊技機では、前記回転体表示装置の回転体は円筒形状のドラムから構成され、該ドラムの曲率と略同一の曲率となるように前記液晶表示装置の表示画面を湾曲させて形成したことを特徴としている。これにより、遊技者に視覚上の違和感を与えることなく、回転体表示装置と液晶表示装置による一体感のある表示を行うことができる。また、液晶表示装置の表示画面をドラムの曲率と略同一になるように自由に湾曲させて配置するので、ドラムの曲率に合わせた液晶表示装置を配置できる。従って、液晶表示装置とドラムとの無理・無駄のない美麗な演出表示が可能となる。
また、本発明の弾球遊技機では、前記液晶表示装置は、前記回転体表示装置の透明領域が前記湾曲した表示画面と重なる状態のときに、前記湾曲した表示画面に前記回転体表示装置の図柄と連動するような演出表示を行うことを特徴としている。これにより、回転体表示装置の透明領域を介して液晶表示装置による表示が行われた場合であっても、あたかも回転体表示装置の表面に表示された図柄による表示であるかのような一体感ある表示を行うことができる。
また、本発明の回胴式遊技機では、複数種類の図柄を表示した複数のリールと、抽選を行う抽選手段と、前記抽選手段による抽選結果に基づいて、前記リールを回転及び停止制御するリール制御手段と、を備える回胴式遊技機において、前記リールの内側に、湾曲した表示画面を有する液晶表示装置を配置したことを特徴としている。これにより、リールによる立体感ある表示と液晶表示装置の自由度の高い表示とを、遊技者に視覚的な違和感を与えることなく一体的に行うことができる。
本発明によれば、回転体表示装置の内側に、湾曲した表示画面を有する液晶表示装置を配置している。そのため、回転体表示装置の立体感ある表示と液晶表示装置の自由度の高い表示とを、遊技者に視覚的な違和感を与えることなく一体的に行うことができる。
また、本発明によれば、回転体表示装置は、図柄の表示面の所定範囲に亘って透明領域を有している。そのため、回転体表示装置と該回転体表示装置の内側に配置された液晶表示装置の表示画面とが重なる状態のとき、遊技者は透明領域を介して液晶表示装置に表示される表示図柄を視認することができる。従って、液晶表示装置上で多様な表示を行うことができ、遊技者に多くの演出上の興趣を与え得る。
また、本発明によれば、前記透明領域は、縦方向3図柄分に亘って形成されている。そのため、広範囲に亘って透明領域が形成され、例えば、大当たり等に当選した場合に、回転体表示装置の図柄を上段3図柄、中段3図柄、下段3図柄を揃えて停止表示することで演出する場合や、2つの斜めラインのどちらかに3図柄を揃えて停止表示することで演出する場合等に、単に回転体表示装置の図柄を上段3図柄、中段3図柄、下段3図柄、斜め3図柄等揃えて停止表示するだけの場合に比べ、より興趣に富んだ演出表示が可能となる。
また、本発明によれば、前記回転体表示装置の回転体は円筒形状のドラムから構成され、該ドラムの曲率と略同一の曲率となるように前記液晶表示装置の表示画面を湾曲させて形成している。そのため、遊技者に視覚上の違和感を与えることなく、回転体表示装置と液晶表示装置による一体感のある表示を行うことができる。また、液晶表示装置の表示画面をドラムの曲率と略同一になるように湾曲させて配置するので、ドラムの曲率に合わせた液晶表示装置を配置できる。従って、液晶表示装置とドラムとの無理・無駄のない美麗な演出表示が可能となる。
また、本発明によれば、前記液晶表示装置は、前記回転体表示装置の透明領域が前記湾曲した表示画面と重なる状態のときに、前記湾曲した表示画面に前記回転体表示装置の図柄と連動するような演出表示を行っている。そのため、回転体表示装置の透明領域を介して液晶表示装置による表示が行われた場合であっても、あたかも回転体表示装置の表面に表示された図柄による表示であるかのような一体感ある表示を行うことができる。
また、本発明によれば、回胴式遊技機のリールの内側に、湾曲した表示画面を有する液晶表示装置を配置している。そのため、リールによる立体感ある表示と液晶表示装置の自由度の高い表示とを、遊技者に視覚的な違和感を与えることなく一体的に行うことができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の成立に必須であるとは限らない。
[弾球遊技機の機械的構成]
図1は、本発明の実施形態に係る弾球遊技機100の遊技領域115の外観を示す正面図である。図2は、本実施形態に係る装飾図柄表示装置107の斜視図である。図1において、弾球遊技機100は、遊技領域115を構成する遊技盤20と、遊技盤20を支持固定する図示しない遊技機枠から構成される。遊技盤20には、風車102a、102b、普通図柄作動ゲート103、拡大装置104、センター飾り部品105、特別図柄表示装置106、装飾図柄表示装置107、普通図柄表示装置108、内レール109、及び外レール110等が遊技部品として設けられている。また、遊技盤20には、一般入賞口111、始動入賞口112、大入賞口113、及びアウト口114が形成されている。内レール109と外レール110は、発射された遊技球を遊技領域115へ案内するために設けられている。また、風車102a、102bは、遊技領域115の所定位置に設けられており、例えば、遊技領域115に入って図1の上から下に向けて移動する遊技球の動きを不規則にしたり、一般入賞口111、始動入賞口112、及び大入賞口113への遊技球の入賞や、普通図柄作動ゲート103への遊技球の通過を調整したりする。
装飾図柄表示装置107は、遊技者に視認されやすいように、遊技領域115のほぼ中央位置に設けられている。ここで、図2を参照して本実施形態における装飾図柄表示装置107について説明する。
本実施形態における装飾図柄表示装置107では、回転体表示装置500(以下、ドラム式表示装置という)と液晶表示装置501の双方により表示を行う。
ドラム式表示装置500は、表面に複数種類の図柄が表示されたドラム500a、500b、500c及びドラム500a、500b、500cを回転駆動するためのドラムモータ(図3参照)より構成される。液晶表示装置501は、ドラム式表示装置500の内側に配置される。液晶表示装置501の表示画面は、ドラム500a、500b、500cの曲率と略同一の曲率となるように湾曲している。この装飾図柄表示装置107内には、ドラム式表示装置500が横一列に3個配置されている。また、ドラム500a、500b、500cの縦方向には3図柄分を表示することができる。すなわち、本実施形態において、図柄が停止表示された際に一直線上に並ぶのは、横3列及び斜め2列の計5列である。この5列は、後述する「大当たり」の有効ラインである。
そして、ドラム500a、500b、500cの表面には、ドラム500a、500b、500cの内側を視認可能な透明領域502が形成されている。透明領域502には図柄が表示されておらず、本実施形態においては、連続した3図柄分の表示領域に亘って透明領域502が形成されている。一方、透明領域502以外の領域には、数字等の図柄が下から上に向かって順に表示されている。尚、本実施形態においては連続した3図柄分の表示領域に亘って透明領域502を形成するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、1図柄分のみ、あるいは、不連続に複数図柄分の透明領域を形成するようにしてもよい。
ここで、装飾図柄とは、後述する特別図柄の抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。本実施形態では、ドラム式表示装置500が、回転駆動することによってドラム500a、500b、500c表面に表示された装飾図柄が変動及び停止表示される。尚、ドラム式表示装置500の回転方向は一方向に限られるわけではない。そして、ドラム式表示装置500が回転し、透明領域502が装飾図柄表示装置107の前面部に位置する場合、すなわち、遊技者がドラム式表示装置500の内側に配置された液晶表示装置501を視認できる状態においては、液晶表示装置501により図柄表示やその他の遊技演出を行うようにしている。尚、ドラム式表示装置及び液晶表示装置の具体的な表示例に関しては図6を参照して後述する。
そして、弾球遊技機100内部で行われる抽選で大当たりに当選し、特別図柄が大当たりの態様で停止表示されると共に、装飾図柄表示装置107の上記有効ラインに、特定の装飾図柄の組み合わせが停止表示された場合に、「大当たり」を演出表示するようにしている。一方、「ハズレ」の場合には、有効ラインに停止表示される装飾図柄の組み合わせは、上記の特定の装飾図柄の組み合わせの何れにも該当しない。尚、本実施形態では、「大当たり」には、後述するように「確変大当たり」及び、「通常大当たり」があり、当該大当たり終了後、次の大当たりまでの遊技状態に関し、各々異なる遊技状態を遊技者に提供している。
また、本実施形態では、装飾図柄のほかに、特別図柄及び普通図柄も表示制御している。ここで、特別図柄とは、遊技球の始動入賞口112への入賞を契機として行われる抽選の結果に応じて、「確変大当たり」、「通常大当たり」または、「ハズレ」示すための図柄である。普通図柄とは、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過を契機として行われる抽選の結果に応じて、拡大装置104を開放させるか否かを示すための図柄である。
本実施形態の特別図柄は、特別図柄表示装置106内に設けられた7セグメントLEDで表示されている。尚、特別図柄表示装置106の制御は、遊技球の始動入賞口112への入賞に基づいて、7セグメントLEDを発光させて、例えば、「確変大当たり」に対応する特別図柄である「7」と、「通常大当たり」に対応する特別図柄である「3」と、「ハズレ」に対応する特別図柄である「−」とを変動表示させた後に、これら3種類の特別図柄のうち1つを停止表示させている。
また、上述した装飾図柄表示装置107に停止表示される装飾図柄は、上記の特別図柄表示装置106に停止表示される特別図柄と、意味する内容が一致するように決定され、表示するように制御される。例えば、特別図柄表示装置106に停止表示される特別図柄が「確変大当たり」を示すものであるならば、装飾図柄表示装置107に停止表示される装飾図柄の組み合わせも「確変大当たり」を示すものになるように制御している。以上のように、特別図柄と装飾図柄とを連動して表示させるように制御して、遊技の結果を表示する際に、矛盾が生じないような制御処理を実施している。
装飾図柄表示装置107の下方には、始動入賞口112が設けられている。この始動入賞口112の上部の開口部には、開口幅を拡大させる拡大装置104が配設されている。拡大装置104は、始動入賞口112へ遊技球を案内するために開閉制御され、拡大作動時には広い範囲で遊技球を拾うことが可能となり、始動入賞口112への入賞を容易なものとする。一方、通常は遊技球を1個通過可能とするが、2個同時通過不可能な幅を保つように制御されている。
この始動入賞口112の下方には、大入賞口113が形成されている。この大入賞口113は、装飾図柄表示装置107に横一列に表示される3つの装飾図柄が同じ図柄で停止し、大当たりした後、特別遊技に移行し、大入賞口扉120が倒伏制御されて開放する。本実施形態では、特別遊技の制御処理において、最大15回の単位特別遊技が実行されるように制御している。具体的に説明すると、単位特別遊技を実行制御している最中に、大入賞口113に形成されている特定領域(いわゆるVゾーン)121を遊技球が通過すると、次の単位特別遊技に移行することが可能になるように制御して、最大15回の単位特別遊技が実行されるようにしている。尚、本実施形態では、大入賞口113に特定領域121を形成するようにしたが、必ずしも特定領域121を形成する必要はない。この場合には、特別遊技に移行すると、15回の単位特別遊技を実行することが保証される。
センター飾り部品105は、装飾図柄表示装置107の周囲に設けられている。このセンター飾り部品105は、装飾図柄表示装置107を保護したり、弾球遊技機100を装飾したりする等の役割を果たす。また、このセンター飾り部品105の上部には、遊技球の始動入賞口112への入賞数を表示する4つのLEDである保留ランプ117が設けられている。上記の保留ランプ117は、始動入賞口112に遊技球が入賞する度に順次発光するように制御される。また、上述した特別図柄の変動表示を開始する際に順次消灯するように制御される。すなわち、保留数の上限値に対応する保留ランプ117である4つのLEDの発光数により、遊技球の始動入賞口112への入賞に基づく抽選結果の現在の保留数を遊技者に報知する。このように、本実施形態では、遊技球の始動入賞口112への入賞に基づく抽選結果の保留数の上限値を4つとしている。そして、この保留数が4つである場合に始動入賞口112に遊技球が入賞した場合には、その遊技球の入賞に基づく抽選を行わずに、始動入賞口112への入賞に対応する数の賞球払い出しの制御のみを行う。
普通図柄作動ゲート103は、拡大装置104と内レール109との間に設けられており、例えば、普通図柄作動ゲート103内を遊技球が上から下へ向けて通過することが可能なように構成されている。この普通図柄作動ゲート103を遊技球が通過すると、上述したように、拡大装置104を開放させるか否かを判定するために抽選が実施され、その抽選の結果に応じた普通図柄を普通図柄表示装置108に表示する制御処理が行われる。この普通図柄の表示は、普通図柄表示装置108に設けられたLEDランプの表示によって行われる。普通図柄表示装置108は、2つのLEDランプから構成され、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過に基づいて、普通図柄として、例えば、2つのLEDランプをそれぞれ点灯させて変動表示させた後、停止表示させるように制御される。そして、2つのLEDランプが点灯して停止表示された場合に、「当たり」とし、拡大装置104が開放制御される。一方、LEDランプが1つだけ点灯して停止表示された場合には、「ハズレ」とし、拡大装置104を開放制御しない。
また、図1に示したように、普通図柄表示装置108は、普通図柄作動ゲート103と内レール109の間に設けられ、普通図柄表示装置108の始動入賞口112を挟んで対向側には、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過数を表示する4つのLEDランプ123が配設されている。これら遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過数を表示する4つのLEDランプ123は、普通図柄作動ゲート103を遊技球が通過する度に順次点灯し、また、普通図柄の変動表示を開始する際に順次消灯するように制御される。すなわち、4つのLEDランプ123の点灯数により、普通図柄作動ゲート103の通過数を遊技者に報知する。
一般入賞口111は、普通図柄作動ゲート103と、内レール109との間に設けられており、この一般入賞口111に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が払い出されるように制御される。
アウト口114は、遊技領域115の最下部に設けられており、始動入賞口112、一般入賞口111、及び大入賞口113の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する。尚、回収された遊技球は、弾球遊技機100の裏面側から外部に放出される。
本実施形態の弾球遊技機100は、図示していない遊技機枠を構成する遊技部品である外枠、前枠、透明板、扉及び、球皿ユニットを有している。これらの遊技部品は、本発明の特徴部分と特に関係があるわけではなく、また、公知の遊技部品であるので、ここでは説明を省略する。
また、遊技機枠を構成する遊技部品の一つである発射ハンドル131(後述する図7参照)は、遊技球を遊技領域115に向けて発射させる際に遊技者により操作される。遊技者が発射ハンドル131を回動操作すると、回動角度に応じた速度で、遊技球が、内レール109及び外レール110により案内されて遊技領域115に向けて発射されるように制御される。この発射ハンドル131は、発射制御装置205(後述する図7参照)により制御される。
ここで、図3乃至図5を参照して、本発明の特徴であるドラム式表示装置500及び液晶表示装置501の構造について詳しく説明する。先ず、ドラム式表示装置500は、図2に示したように、箱型形状のケース600に収容されている。そして、ケース600の裏面側は裏蓋601により塞がれている。
次に、ドラム式表示装置500を構成するドラム500a、500b、500cとドラムモータ503の構造について説明する。尚、ここでは一のドラム500cを図示したが、他のドラム500a、500bとドラムモータ503も同様の構造である。図3は、ドラム500cとドラムモータ503の組立状態を示す斜視図である。
ドラム式表示装置500のドラム500cは、有底円筒状で表面に複数の図柄が表示されている(図2参照)。ドラム500cの底部504からは、ドラムモータ503の回転軸503aの取付けを強固にするためのボス505が内側に突出している。ボス505には、ドラムモータ503の回転軸503aが嵌合される嵌入孔506が形成されている。そして、嵌入孔506に回転軸503aを嵌合した後にネジ止めすることにより、ドラム500cはドラムモータ503の回転軸503aに固定される。また、ドラムモータ503は、取付け金具507に取付けられている。そして、取付け金具507に固定したドラムモータ503をケース600(図2参照)の内側側面に配置して固定する。
次に、図4を参照して、液晶表示装置501を取付ける液晶取付け部材508の構造について説明する。図4は、液晶表示装置501及び液晶取付け部材508を示す斜視図である。
液晶表示装置501は、表示画面の全面をドラム500a、500b、500cの曲率と同一になるように湾曲させた後に取付け板508に取付けられ、ドラム500a、500b、500cの内側に配置される。
液晶取付け部材508は、ケース600に固定される固定部508aと、液晶表示装置501を取付けるための取付け部508b及び支持部508cから構成されている。固定部508a、取付け部508b及び支持部508cは、一体的に形成されている。取付け部508bは、液晶取付け方向から見た場合に、固定部508aに対して、左右両側に液晶表示装置501を取付けることができるようにT字状に形成されている。そして、取付け部508bの両端には支持部508cが形成され、液晶表示装置501の取付けをより強固にしている。
このように、ドラム500a、500b、500cの曲率に応じて、液晶表示装置501の表示画面を湾曲させて取付けることができるので設計上の自由度が高く、ドラム500a、500b、500cの曲率に関わらず液晶表示装置501を配置することができる。
次に、図5は本実施形態におけるドラム式表示装置500及び液晶表示装置501の配置例を示す斜視図である。
ここで、本実施形態では、上述したようにドラム式表示装置500が横一列に3個配置されている。従って、液晶取付け部材508の形状は、図4に示す形状に限られない。すなわち、図5において、液晶取付け部材508は、ドラム500bとドラム500cの開口部が対向する側には、上記T字状の液晶取付け部材508に液晶表示装置501を取付ける。一方、中央のドラム500bに配置したドラムモータ503とドラム500aの開口部が対向する側においては、先ず、固定部508aをドラムモータ503の略半分の部分を覆う形状に形成する。取付け部508bは、液晶取付け方向から見た場合に、固定部508aに対して片側にのみ液晶表示装置501を取付けることができるように形成する。そして、ドラムモータ503に被せた状態で液晶取付け部材508を取付け金具507にネジ止めして固定する。これにより、液晶表示装置501は各ドラム500a、500b、500c内に配置することができる。尚、本実施形態において、液晶表示装置501は全てのドラム500a、500b、500cの内側に配置するものとしたが、例えば、左右両側のドラム500a、500cの内側にのみ配置をするようにしても良い。
(遊技の概要)
ここで、弾球遊技機100における遊技の概要について説明する。まず、貸し出された遊技球(貸球)が図示しない球皿に置かれた状態で、遊技者が、上記の発射ハンドル131(図7参照)を回すと、遊技球が、遊技領域115に向けて発射される。遊技領域115に入った遊技球は、遊技領域115に形成されている図示しない釘や風車102a、102b等にぶつかって、不規則な動きをしながら、遊技領域115内を上から下に向けて移動する。
そして、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過すると、普通図柄表示装置108に設けられたLEDランプが普通図柄の変動表示を開始する。その後、普通図柄表示装置108に設けられたLEDランプが所定の普通図柄(本実施形態では「2つのLEDランプが共に点灯した状態」)で停止表示すると、拡大装置104が開閉動作を行うように制御される。拡大装置104が拡大されると、始動入賞口112の上方にある釘(いわゆる命釘、図示せず)の間を通過しなくても、遊技球が始動入賞口112に入賞し易くなる。
また、遊技球が始動入賞口112に入賞すると、所定数の賞球(例えば、4個の賞球)が払い出されるとともに、弾球遊技機100内部で「確変大当たり」、「通常大当たり」または、「ハズレ」の抽選(以下、特別図柄抽選とする。)を行いつつ、特別図柄表示装置106と装飾図柄表示装置107が、図柄の変動表示を開始するように制御される。
ここで、本実施形態におけるドラム式表示装置500及び液晶表示装置501の具体的な表示例について図6を参照して説明する。図6は、ドラム500cの表面の図柄配列を示した平面図である。尚、ここでは一のドラム500cを図示したが、他のドラム500a、500bも同様の図柄配列である。ドラム式表示装置500の図柄配列は、例えばドラム500cの表面に「0」から「4」まで及び「8」、「9」の図柄が表示されている。そして、通常は「5」から「7」が表示されるべき3図柄分の範囲には、透明領域502が形成されている。尚、図示しないドラム500a、500bについても、同様に透明領域502が形成されているものとする。
ドラム式表示装置500が回転して、ドラム500a、500b、500cの表面の透明領域502が液晶表示装置501と重なる状態になった場合には、液晶表示装置501によりドラム500a、500b、500cの表面に表示されている図柄と連動するような表示がされる。
具体的には、図6の矢印Aで示すように上から下へにドラム500a、500b、500cが回転する場合について説明する。透明領域502が上から下に回転移動するのに伴って、液晶表示装置501と重なる状態になった場合には、液晶表示装置501上で「5」、「6」、「7」の順に下方向に図柄が移動していくように表示をする。これにより、液晶表示装置501で図柄表示を行っているにも関わらず、あたかもドラム式表示装置500による図柄表示であるかのような感覚を遊技者に与え得る。従って、遊技者に視覚的な違和感を与えることなくドラム式表示装置500と液晶表示装置501による一体感ある表示を行うことができる。またその他には、例えば、液晶表示装置501上に装飾図柄の背景となる背景画像や、大当たりの期待感を遊技者に与えるようにするためのキャラクタ画像等を表示するようにしても良い。また、ドラム式表示装置501が1回転する毎に異なる表示を行うようにしても良い。
また、液晶表示装置501には、ドラム式表示装置500の表面に表示された図柄と連動しない図柄を表示させても良い。例えば、上述した図6の例において、「7」、「6」、「5」の順に下方向に図柄が移動していくように表示を行う。
また、透明領域502が遊技者の視認できる前面に停止表示された場合にも自由度の高い様々な表示を行うことができる。例えば、両端の装飾図柄が停止表示されたときに、いわゆるリーチ状態が形成された場合には、当該リーチによる大当たりの期待度に応じて液晶表示装置501をバックライトとして点灯させるようにしても良い。例えば、バックライトの点灯が青色、黄色、赤色、虹色の順に当該リーチにおける大当たりへの期待度が高くなるように構成する。
その後、特別図柄表示装置106に所定の特別図柄が停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置107の有効ライン上に所定の装飾図柄の組み合わせ(例えば同じ装飾図柄)が停止表示されると、「大当たり」となり、特別遊技に移行する。
特別遊技は、単位特別遊技としての「大当たり」のラウンドを複数回行うことから構成されている。単位特別遊技は、大入賞口扉120が倒伏制御され、大入賞口113が開放し、開放した大入賞口113に遊技球が入賞する度に、所定数の賞球(本実施形態では15個の賞球)が払い出される遊技者にとって有利な遊技状態である。そして、本実施形態の単位特別遊技は、大入賞口113が29.5秒開放するか、または、大入賞口113に所定個数の遊技球が入賞するかの何れかの状態になると、大入賞口扉120が起立制御され、大入賞口113が閉鎖し終了する。以上のように、大入賞口113が開放している間に、大入賞口113内に形成されている特定領域(いわゆるVゾーン)に遊技球が通過した場合には、一旦終了した特別遊技が再度実施されるように制御され、大入賞口113が再度開放する。本実施形態では、このような大入賞口113の開閉動作が最大15回行われるようにしている。すなわち、上述したように、特別遊技においては、単位特別遊技が最大15回(ラウンド)行われるようにしている。尚、特定領域(いわゆるVゾーン)を設けない構成にしても良く、かかる構成にした場合には、単位特別遊技は最終ラウンドまで継続する。
尚、以下の説明では、上記の所定個数が10個の場合、すなわち、大入賞口113が29.5秒開放するか、または、大入賞口113に10個の遊技球が入賞するかの何れかの状態になると、大入賞口扉120を起立させるように制御する場合を例に挙げて説明する。このように、特別遊技が実行されると、短期間で多量の賞球が払い出され、遊技者に大きなメリットを与えることができる。
特別遊技の終了後、上記の特別図柄の抽選において、「確変大当たり」であった場合、遊技者にとって有利となる遊技状態である「確率変動状態」に設定される。また、「通常大当たり」であった場合、特別遊技の終了後、「確率変動状態」には設定されず、「通常遊技状態」に設定される。以上のように、特別図柄の抽選を実施し、その結果に基づいて、所定の特別図柄及び、特別図柄に対応した装飾図柄を停止表示している。これにより、特別図柄の抽選の結果が「確変大当たり」、「通常大当たり」及び「ハズレ」の何れかとなり、各々の結果に対応した遊技を実行することを、遊技者に報知している。
具体的に説明すると、本実施形態では、特別図柄として「3」が、特別図柄表示装置106に停止表示された場合に、「通常大当たり」となり、特別遊技に移行するが、特別遊技の終了後、「通常遊技状態」に設定される。また、装飾図柄の組み合わせとして、例えば、「000」、「222」、「444」、「666」、「888」を装飾図柄表示装置107に停止表示させることにより、当該大当たりは「通常大当たり」であり、特別遊技を実行した後、「通常遊技状態」に設定されることを遊技者に報知する。また、特別図柄として「7」が、特別図柄表示装置106に停止表示された場合には、「確変大当たり」となり、特別遊技に移行するが、特別遊技の終了後、「確率変動状態」に設定される。また、装飾図柄の組み合わせとして、例えば、「111」、「333」、「555」、「777」、「999」、を装飾図柄表示装置107に停止表示させることにより、当該大当たりは「確変大当たり」であり、特別遊技を実行した後、「確率変動状態」に設定されることを遊技者に報知する。更に、特別図柄として「−」が、特別図柄表示装置106に停止表示された場合に、「ハズレ」となり、特別遊技に移行しない。また、上記の装飾図柄の組み合わせでない図柄を、装飾図柄表示装置107に停止表示させることにより、特別遊技に移行することが無いことを遊技者に報知する。
ここで、「確率変動状態」とは、特別遊技の終了後、「通常遊技状態」よりも「大当たり」になる確率が高くなる状態を形成する遊技状態である。そして、上記の確率が向上した遊技状態は、特別遊技の終了後、次の特別遊技の実行が決定するまでの間は継続する。尚、「確率変動状態」では、普通図柄の変動時間を短縮させ、「通常遊技状態」よりも普通図柄の抽選機会を増やすことで、拡大装置104の開放頻度が高くなり始動入賞口112に遊技球が入賞しやすい状態を形成するようにしている。更に、特別図柄の変動時間をも短縮させ、「通常遊技状態」よりも特別図柄の抽選機会を増やすようにしている。従って、特別遊技の終了後、「確率変動状態」に設定された場合には、遊技者は、次の特別遊技が開始するまで、持ち球を大きく減らすことなく遊技をすることができる。以後、「確率変動状態」に設定されている間に実行される遊技を「確率変動遊技」と、「通常遊技状態」に設定されている間に実行される遊技を「通常遊技」という。
尚、遊技球が、一般入賞口111に入賞すると、所定数の賞球(本実施形態では4個の賞球)が払い出される制御が行われる。また、遊技球が何れの入賞口にも入賞しなかった場合には、遊技球は、アウト口114に流入する。
[弾球遊技機の電気的構成]
(システム構成)
次に、弾球遊技機100内部のシステム構成について説明する。図3は、弾球遊技機100のシステム構成の一例を示すブロック図である。
弾球遊技機100の筐体内部には、主制御装置201、並びにこの主制御装置201に接続された副制御装置202、入賞口装置203、LED駆動装置204、発射制御装置205、払出制御装置206、受電装置207、及び電飾装置208等が配置されている。
(主制御装置201)
主制御装置201には、メインCPU201a、ROM201b、RAM201c、及びインターフェース回路(I/F回路)201dが設けられており、これらはバス201eを介して互いに接続されている。
メインCPU201aは、プログラムを構成する命令の読み出し(フェッチ)、解釈(デコード)及び実行を行う。そして、メインCPU201aは、ROM201bに記憶されているプログラム及びデータ等を読み出し、これらに基づいて弾球遊技機100全体の制御を行う。
ROM201bには、メインCPU201aが、後述する図8に示す遊技全体の流れの処理、及びその他の遊技の制御を行うのに必要なプログラム及びデータ等が記憶されている。
RAM201cは、メインCPU201aが各種の制御を行うときのワークエリア等として用いられ、データ等を一時的に記憶する。例えば、現在の遊技状態(「通常遊技状態」か、「確率変動状態」か等)を示すフラグが設けられている。
I/F回路201dは、主制御装置201と、副制御装置202、入賞口装置203、LED駆動装置204、及び払出制御装置206との間で行われる信号の送受信の際に、タイミングの制御等を行う。ただし、主制御装置201から副制御装置202への信号の送信は行われるが、副制御装置202から主制御装置201への信号の送信は行われない。すなわち、一方向の送信のみが可能となっている。
また、I/F回路201dは、弾球遊技機100の筺体内部に配置されている電源装置209から、受電装置207を介して所定の電力の供給を受ける。この電力により主制御装置201は後述する各種の制御処理を行うことが可能になる。
(副制御装置202)
副制御装置202には、サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、ビデオRAM202f、音源回路202g、アンプ202h及び、インターフェース回路(I/F回路)202iが設けられている。サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、音源回路202g、及びI/F回路202iは、バス202jを介して互いに接続されている。また、画像データROM202e及びビデオRAM202fは、画像制御プロセッサ202dに接続されており、アンプ202hは、音源回路202gに接続されている。更に、I/F回路202iには、電飾装置208が接続されている。
サブCPU202aは、プログラムを構成する命令の読み出し(フェッチ)、解釈(デコード)及び実行を行う。そして、サブCPU202aは、ROM202bに記憶されているプログラム及びデータ等を読み出し、副制御装置202全体の制御、特に遊技者に対する演出の制御を行う。
ROM202bには、装飾図柄の表示を制御する処理、すなわち、ドラム式表示装置500の回転駆動制御及び液晶表示装置501の図柄表示制御、更に、その他の遊技中の演出を実行するのに必要なプログラム及びデータ等が記憶されている。また、RAM202cは、サブCPU202aが各種の制御を行うときのワークエリア等として用いられ、データ等を一時的に記憶する。
尚、ROM202b及びRAM202cとしては、それぞれ主制御装置201に設けられたROM201b及びRAM201cと同一のものを用いてもよいが、これらよりも容量の大きいものを用いるのが好ましい。
上述したように装飾図柄表示装置107は、ドラム式表示装置500と液晶表示装置501を備えて構成されている。画像制御プロセッサ201dに接続されている。画像データROM202eには、液晶表示装置501に表示されるキャラクタ、文字、及び背景等の画像データが記憶されている。
また、ビデオRAM202fは、液晶表示装置501に表示しようとする画像を、画像制御プロセッサ202dが作成するときに用いられるメモリである。画像データROM202eから読み出された画像データは、ビデオRAM202fに展開され、展開された画像データに基づく画像が、液晶表示装置501に表示される。
音源回路202gは、遊技の演出に応じた音声信号を生成するためのものであり、アンプ202hに接続されている。音源回路202gで生成された音声信号に基づく音声は、アンプ202hで増幅され、スピーカ133から出力される。
更に、本実施形態では、演出用周辺機器として、装飾図柄表示装置107やスピーカ133の他に、遊技の状態に応じて点灯または消灯する電飾部品130が設けられている。電飾部品130としては、例えば、リーチ状態が形成された場合に点灯する電飾部品(LED)、特別遊技の実行中に点灯する電飾部品(LED)、賞球時に点灯する電飾部品(LED)等が挙げられる。尚、これらの演出用周辺機器は、遊技に直接関係しない周辺機器であって、遊技中の演出の出力を行うものであり、副制御装置202によってのみ制御され、主制御装置201によっては制御されない。
I/F回路202iは、主制御装置201からの信号の受信の際に、タイミングの制御等を行う。上述したように、主制御装置201から副制御装置202への信号の送信は行われるが、副制御装置202から主制御装置201への信号の送信は行われない。また、I/F回路202iは、弾球遊技機100の筐体内部に配置されている電源装置209から、受電装置207を介して所定の電力の供給を受ける。この電力により副制御装置202は後述する各種の処理を行うことが可能になる。
(電飾装置208)
電飾装置208には、上述した電飾部品130が接続されており、弾球遊技機100の筐体内部に配置されている電源装置209から供給された電力を、電飾部品130に出力する。これにより、電飾部品130は、点灯または消灯を行う。
(入賞口装置203)
入賞口装置203には、始動入賞口スイッチ211と、普通図柄作動ゲートスイッチ212と、一般入賞口スイッチ213と、大入賞口スイッチ214と、特定領域検出スイッチ215とが接続されている。始動入賞口スイッチ211は、始動入賞口112に遊技球が入賞したことを検出する。普通図柄作動ゲートスイッチ212は、普通図柄作動ゲート103に遊技球が通過したことを検出する。一般入賞口スイッチ213は、一般入賞口111に遊技球が入賞したことを検出する。大入賞口スイッチ214は、大入賞口113に遊技球が入賞したことを検出する。特定領域検出スイッチ215は、大入賞口113内に形成されている特定領域121を遊技球が通過したことを検出する。
入賞口装置203は、これら始動入賞口スイッチ211、普通図柄作動ゲートスイッチ212、一般入賞口スイッチ213、大入賞口スイッチ214、特定領域検出スイッチ215、から送信された検出信号に基づいて、遊技球がどの領域を通過したのかを識別し、識別した結果を示す遊技球通過信号を主制御装置201に送信する。
また、入賞口装置203は、主制御装置201から拡大装置開放指示信号を入力すると、拡大装置104を駆動させるための電流を拡大装置ソレノイド216に出力する。これにより、拡大装置104が開閉動作を行う。
また、入賞口装置203は、主制御装置201から大入賞口開放指示信号を入力すると、大入賞口扉120を駆動させるための電流を大入賞口ソレノイド217に出力する。これにより、大入賞口113が開放する。一方、主制御装置201から大入賞口閉鎖指示信号を入力すると、大入賞口扉120を駆動させるための電流の出力を中止する。これにより、大入賞口113が閉鎖する。上述したように、特定領域121を遊技球が通過することにより、特別遊技が次の単位特別遊技に移行することが確定する。一方、所定時間が経過するまでまたは所定球数の通過までに遊技球が特定領域121を通過しなかった場合には、特別遊技は当該単位特別遊技で終了する。尚、上述したように、本実施形態では、1回の特別遊技において、最大15回の単位特別遊技が継続するようにしている。
(LED駆動装置204)
LED駆動装置204には、特別図柄表示装置106及び普通図柄表示装置108が接続されている。LED駆動装置204は、後述するようにして主制御装置201から特別図柄表示指示信号を入力すると、その特別図柄表示指示信号に基づいて、特別図柄表示装置106に配設されている7セグメントLEDや、入賞数を表示する4つのLEDからなる保留ランプ117を発光させる。また、LED駆動装置204は、主制御装置201から普通図柄表示指示信号を入力すると、その普通図柄表示指示信号に基づいて普通図柄表示装置108に配設されているLEDランプや、ゲート通過数を表示する4つのLED123を発光させる。
(発射制御装置205)
発射制御装置205は、遊技球を遊技領域115中に発射するための発射ハンドル131に接続されている。発射ハンドル131に設けられた図示しない発射スイッチは、発射ハンドル131の操作を検出し、検出した結果を示す発射操作検出信号を発射制御装置205に送信する。これにより、発射制御装置205は、発射ハンドル131が操作されたことを認識する。そして、主制御装置201は、図示しない球皿に遊技球が一定量以上貯留していない場合に、発射許可信号を発射制御装置205に送信する。発射許可信号を受信した発射制御装置205は、発射ハンドル131を制御して、遊技球を遊技領域115に向けて発射させる。一方、遊技球が一定量以上貯留している場合には、主制御装置201は、発射不許可信号を発射制御装置205に送信する。これにより、発射制御装置205は、発射ハンドル131を制御して、遊技球を遊技領域115に向けて発射することを停止させる。
(払出制御装置206)
払出制御装置206は、後述するようにして主制御装置201から送信された賞球数信号を受信すると、その賞球数信号に応じた数の賞球(遊技球)が、図示しない球皿に払い出されるように、弾球遊技機100の内部に配設されている払出装置218を制御する。これにより、払出装置218は、入賞に応じた賞球(遊技球)を払い出す。
尚、入賞口装置203、LED駆動装置204、発射制御装置205及び、払出制御装置206は、受電装置207を介して電源装置209から供給された電力に基づいて動作する。
(受電装置207)
受電装置207は、弾球遊技機100の内部に配置されている電源スイッチ219がオンされると、電源装置209から電力の供給を受け、その電力を、上述したように、主制御装置201、副制御装置202、入賞口装置203、LED駆動装置204、発射制御装置205、払出制御装置206、及び電飾装置208に分配する。
次に、主制御装置201の制御機能に係る構成について説明する。図8は、図1に示す弾球遊技機100の主制御装置201の制御機能に係る構成の一例を示す機能ブロック図である。
(入賞判定部301)
入賞判定部301は、入賞口装置203から送信された上記の遊技球通過信号に基づいて、遊技球が何れの領域を通過したのかを判定する制御を行う。具体的に説明すると、入賞判定部301は、上記の遊技球通過信号に基づいて、遊技球が、始動入賞口112、普通図柄作動ゲート103、一般入賞口111、大入賞口113、及び特定領域121の何れを通過したのかを判定する。
尚、入賞判定部301の制御機能は、主制御装置201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(払出指示部303)
払出指示部303は、入賞判定部301により判定された結果に基づいて、賞球数を示す上記の賞球数信号を払出制御装置206に送信する制御を行う。具体的に説明すると、本実施形態では、遊技球が始動入賞口112を通過したと(遊技球が始動入賞口112へ入賞したと)入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す上記の賞球数信号を払出制御装置206に送信するようにしている。
また、遊技球が一般入賞口111を通過したと入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す上記の賞球数信号を払出制御装置206に送信する制御を行う。更に、遊技球が大入賞口113を通過したと入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「15」であることを示す上記の賞球数信号を払出制御装置206に送信する制御を行う。これにより、払出制御装置206は、上記の賞球数信号に示されている賞球数に応じた払い出しがなされるように、払出装置218を制御する。
尚、払出指示部303の制御機能は、主制御装置201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(特別図柄抽選部304)
特別図柄抽選部304は、遊技球が始動入賞口112へ入賞したと入賞判定部301が判定すると、例えば、「0」〜「65535」までの範囲の乱数を発生して取得する。この乱数は、特別図柄の制御に関連する大当たり判定用乱数、変動パターン決定用乱数、停止図柄決定用乱数等の乱数であり、取得した乱数は特別図柄用乱数記憶領域に格納される。本実施形態では、この特別図柄抽選部304で取得した乱数を、特別図柄用乱数記憶領域に、最大4個まで記憶でき、且つこの乱数の格納順が識別できるようにしている。そして、特別図柄抽選部304は、上記の特別図柄用乱数記憶領域に最も早く格納された乱数を読み出し、読み出した乱数を上記の特別図柄用乱数記憶領域から削除する。
尚、特別図柄抽選部304の制御機能は、主制御装置201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
(特別図柄当選判定部305)
特別図柄当選判定部305は、特別図柄抽選部304により取得された乱数の値に基づいて、当該乱数値が「大当たり」または、「ハズレ」の何れに該当するのかを判定制御する。これらの判定制御は、例えば、乱数テーブルを用いて行うようにする。そして、「大当たり」に該当する場合には、フラグ記憶部302に記憶されている大当たりフラグをオンする。
本実施形態では、「確率変動状態」における遊技状態である「確率変動遊技」を実施している場合と、「通常遊技」を実施している場合とで異なる乱数テーブルを用いて、上述した取得した乱数値が「大当たり」または、「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する制御を行うようにしている。
具体的に説明すると、本実施形態では、「確率変動遊技」を実施している場合に使用する確変用乱数テーブルと、「通常遊技」を実施している場合に使用する通常用乱数テーブルとの2つの乱数テーブルが設けられている。そして、「確率変動遊技」を実施している場合の方が、「通常遊技」を実施している場合よりも、「大当たり」になる確率が高くなるように、上記の2つの乱数テーブルの内容が設定されている。すなわち、「確率変動状態」は「通常遊技状態」と比べ、乱数テーブル上に、後述する大当たり値が多く設定されているために大当たり確率が高くなる。
また、特別図柄当選判定部305は、上記の乱数値が、「確変大当たり」、または、「通常大当たり」の何れに該当するのかを判定制御する。この判定制御も、例えば、上記の当否判定制御と同様に、乱数テーブルを用いて行うようにする。そして、「確変大当たり」に該当する場合には、フラグ記憶部302に記憶されている確率変動状態フラグをオンする。尚、上記の当否判定制御と異なり、「確率変動遊技」を実施している場合、及び、「通常遊技」を実施している場合、「確変大当たり」と判定制御される確率は同じに設定されている。
ここで、「確率変動遊技」とは、特別図柄の抽選において、「確変大当たり」と判定制御された場合に、特別遊技の終了後、「通常遊技」よりも「大当たり」になる確率が高くなる状態を形成する遊技状態である。すなわち、この「確率変動遊技」では、「通常遊技」よりも特別図柄の抽選における大当たり確率が高くなるように設定される。そして、この大当たり確率が向上した遊技状態は、特別遊技の終了後、次の特別遊技の実行が決定するまでの間は継続する。尚、この「確率変動遊技」では、普通図柄の変動時間を短縮させ、「通常遊技状態」よりも普通図柄の抽選機会を増やすと共に普通図柄の抽選における当選確率をも上げることで、拡大装置104の開放頻度が高くなり始動入賞口112に遊技球が入賞しやすい状態を形成するようにしている。従って、特別遊技の終了後、「確率変動遊技」が実施された場合には、遊技者は、次の特別遊技が開始するまで、持ち球を大きく減らすことなく遊技をすることができる。
尚、特別図柄当選判定部305の制御機能は、主制御装置201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(特別図柄表示指示部306)
特別図柄表示指示部306は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、特別図柄表示装置106に特別図柄を変動表示させる時間を決定するとともに、特別図柄当選判定部305により判定された結果に基づいて、特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄を決定する制御を行う。尚、以降の説明では、特別図柄表示装置106に特別図柄を変動表示させる時間を、特別図柄変動表示時間と略称する。
また、本実施形態では、「大当たり」に該当し、確率変動状態に移行する場合には、「7」を特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄として決定する。また、「大当たり」に該当し、通常遊技状態に移行する場合には、「3」を特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄として決定する。一方、「ハズレ」に該当した場合には、「−」を特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄として決定する。
そして、特別図柄表示指示部306は、このようにして決定した停止図柄や、特別図柄変動表示時間等に基づく表示パターンを形成し、この表示パターンを示す上記の特別図柄表示指示信号をLED駆動装置204に送信する。これにより、特別図柄表示装置106に設けられた7セグメントLEDは、上記の特別図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った発光動作を行うように制御される。
尚、特別図柄表示指示部306の制御機能は、主制御装置201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(大入賞口開放指示部307)
大入賞口開放指示部307は、特別図柄当選判定部305により、特別図柄抽選部304による抽選の結果が「大当たり」に該当すると判定された場合に、入賞口装置203に、上記の大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、大入賞口113は開放するように制御される。
その後、例えば、10個の遊技球が大入賞口113を通過したと判断するか、または、大入賞口113が開放されてから29.5秒が経過したと判断すると、大入賞口開放指示部307は、入賞口装置203に大入賞口閉鎖指示信号を送信する。これにより、大入賞口113が閉鎖するように制御される。
大入賞口開放指示部307は、以上のようにして大入賞口113が閉鎖されると、大入賞口113を開放していた最中に、特定領域121への遊技球の通過があったか否か、すなわち、特定領域通過フラグがオンされているか否かを判定する制御処理を行う。この判定処理の結果、特定領域通過フラグがオンの場合には、大入賞口開放指示部307は、大入賞口113が15回開放されたか否かを判定する。すなわち、15回の単位特別遊技が消化されたか否かを判定する。
これらの判定処理の結果、特定領域通過フラグがオンであり、且つ特別遊技における全ての単位特別遊技が消化していない場合には、大入賞口開放指示部307は、上記の大入賞口開放指示信号を入賞口装置203に送信して、次の単位特別遊技に移行させ、上述したようにして大入賞口113を開閉させるための動作を全ての単位特別遊技が消化するまで繰り返し行うように制御される。
一方、特別遊技の全てのラウンドが消化した場合には、特別遊技が終了したので、大入賞口113を開放させない。また、大入賞口113が開放されている間に、特定領域121に遊技球が通過しなかった場合には、いわゆる「パンク」状態となる。ここに、「パンク」とは、特定領域121に遊技球が通過しなかった場合には次回のラウンドに進まず「大当たり」を消滅させることをいう。この「パンク」状態となった場合には、特別遊技における全ての単位特別遊技が消化したか否かに関わらず、特別遊技を強制的に終了させる制御が行われる。従って、この場合も大入賞口113を開放させない。
尚、大入賞口開放指示部307の制御機能は、主制御装置201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(普通図柄抽選部309)
普通図柄抽選部309は、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過したと、入賞判定部301が判定すると、所定の範囲の乱数を発生させて取得する。
ここで、上記の普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が、3つ以下の場合には、その取得した乱数を、上記の普通図柄用乱数記憶領域に記憶させるように制御する。このように、本実施形態では、この普通図柄抽選部309で取得した乱数を、上記の普通図柄用乱数記憶領域に、最大4個まで格納でき、且つ、この乱数の格納順を識別できるようにしている。そして、普通図柄抽選部309は、上記の普通図柄用乱数記憶領域に最も早く格納された乱数を読み出し、読み出した乱数を上記の普通図柄用乱数記憶領域から削除するように制御する。
尚、普通図柄抽選部309の制御機能は、主制御装置201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
(普通図柄当選判定部310)
普通図柄当選判定部310は、普通図柄抽選部309より取得された乱数の値に基づいて、普通図柄抽選部309による乱数値が「当たり」または、「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する制御を行う。この判定制御は、例えば、乱数テーブルを用いて行うようにする。本実施形態では、確率変動遊技を実施している場合と、通常遊技を実施している場合とで異なる乱数テーブルを用いて、上記で取得した乱数値が「当たり」または、「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する制御を行うようにしている。
具体的に説明すると、本実施形態では、「確率変動遊技」を実施している場合に使用する確変用乱数テーブルと、「通常遊技」を実施している場合に使用する通常用乱数テーブルとの2つの乱数テーブルが設けられている。そして、これら2つの乱数テーブルの内容は、「確率変動遊技」を実施している場合の方が「通常遊技」を実施している場合よりも普通図柄の当選確率が高くなるように設定されている。また、「確率変動遊技」を実施している場合の方が「通常遊技」を実施している場合よりも、普通図柄の変動時間が短くなるように設定されている。すなわち、「確率変動遊技」を実施している場合には、普通図柄の当選確率が高まることに加え、普通図柄の変動表示時間が短縮されるため、「通常遊技」を実施している場合よりも拡大装置104の開放頻度が高くなる。このため、持ち玉を大きく減らさずに遊技を進行させることができる。尚、本実施形態とは異なり、「通常遊技状態」または「確率変動状態」の何れの遊技状態であっても普通図柄の当選確率は同一となるように構成しても良い。
尚、普通図柄当選判定部310の制御機能は、主制御装置201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
(普通図柄表示指示部311)
普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、普通図柄変動表示時間を決定するとともに、普通図柄当選判定部310により判定された抽選結果に基づいて、普通図柄表示装置108に停止表示させる普通図柄を決定する制御を行う。そして、決定した停止図柄と、上記の普通図柄変動表示時間等に基づく表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す上記の普通図柄表示指示信号をLED駆動装置204に送信する。
具体的に、本実施形態では、普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に応じて上記の普通図柄変動表示時間を異ならせるように制御している。すなわち、本実施形態では、フラグ記憶部302に記憶されている確率変動状態フラグがオンされている場合の方が(「確率変動遊技」を実施している場合の方が)、上記の確率変動状態フラグがオンされていない場合よりも(「通常遊技」を実施している場合よりも)、上記の普通図柄変動表示時間を格段に短くするように制御している。
かかる制御により、「通常遊技」においては変動時間が長く、普通図柄作動ゲート103を通過した場合であっても保留が上限数に達しているため抽選が行われずに無駄が発生していたが、「確率変動遊技」では変動時間が短くなることから抽選契機が増加し普通図柄に当選する頻度が増し、拡大装置104が拡大される機会も増加する。すなわち、当たり抽選機会が多くなり図柄変動を通常よりも多数回行うことができるので、遊技者は当たりを期待することができる。尚、本実施形態では、普通図柄の変動時間を短縮することによる当たりの頻度を変化させるものとしたが、その他にも拡大装置104の開放時間の長短や、開放角度等の要因を組み合わせることによって複数の遊技状態を形成することが可能である。
また、普通図柄当選判定部310の判定の結果、「当たり」に該当する場合には、例えば、普通図柄表示装置108に設けられた2つのLEDランプの両方が点灯した状態を、普通図柄表示装置108に停止表示させる普通図柄として決定する。一方、「ハズレ」に該当した場合には、例えば、上記のLEDランプの1つしか点灯しない状態を、普通図柄表示装置108に停止表示させる普通図柄として決定するように制御している。
そして、普通図柄表示指示部311は、このようにして決定した停止図柄や、普通図柄変動表示時間等に基づく表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す上記の普通図柄表示指示信号をLED駆動装置204に送信する。これにより、普通図柄表示装置108に設けられたLEDランプは、上記の普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った発光動作を行うように制御される。
尚、普通図柄表示指示部311の制御機能は、主制御装置201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(拡大装置駆動指示部312)
拡大装置駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態、普通図柄当選判定部310により判定された抽選結果に基づいて、拡大装置104の動作態様を決定し、決定した動作態様を示す拡大装置開放指示信号を送信する。具体的に、本実施形態では、拡大装置駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されている遊技状態に応じて拡大装置104の動作態様を異ならせるように制御している。すなわち、「確率変動遊技」を実施している場合に普通図柄当選判定部310により当選と判定された場合には、拡大装置104を、例えば、3秒間、1回だけ開放するように制御している。また、「通常遊技を実施している場合に普通図柄当選判定部310により当選と判定された場合には、拡大装置104を、例えば、0.2秒間、1回だけ開放するように制御している。このように、確率変動遊技を実施している場合には、拡大装置104の動作態様が異なり、フラグ記憶部302に記憶されている確率変動状態フラグがオンされている場合の方が、上記の確率変動状態フラグがオンされていない場合よりも(「通常遊技を実施している場合よりも」、始動入賞口112に遊技球が入賞し易くなるように拡大装置104の動作態様を決定する制御を行う。
そして、拡大装置駆動指示部312は、このようにして決定した動作態様を示す上記の拡大装置開放指示信号を、入賞口装置203に送信する。これにより、拡大装置104は、上記の拡大装置開放指示信号に示されている動作態様で動作を行うように制御される。
尚、拡大装置駆動指示部312の制御機能は、主制御装置201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(演出コマンド生成部313)
演出コマンド生成部313は、入賞判定部301で判定された結果と、特別図柄当選判定部305で判定された結果と、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態と、特別図柄表示指示部306で決定された特別図柄変動表示時間とに基づいて、現在の遊技の状態に応じた演出コマンドを生成し、副制御装置202に送信する。
尚、演出コマンド生成部313の制御機能は、主制御装置201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
次に、副制御装置202の制御機能に係る構成について説明する。図9は、図1に示す弾球遊技機100の副制御装置202の制御機能に係る構成の一例を示す機能ブロック図である。
(演出コマンド解析部701)
演出コマンド解析部701は、主制御装置201(演出コマンド生成部313)から送信された演出コマンドを解析する。例えば、主制御装置201から、特別図柄の抽選結果を示す演出コマンドが入力されると、上記の特別図柄の抽選結果を、装飾図柄決定部702や音声生成部706に出力する。
尚、演出コマンド解析部701が行う制御処理はこれらに限定されるものではなく、演出コマンドの内容に応じた制御処理が適宜実行される。
また、演出コマンド解析部701の制御機能は、副制御装置202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
(装飾図柄決定部702)
装飾図柄決定部702は、演出コマンド解析部701から出力された抽選結果に基づいて、装飾図柄表示装置107に停止表示させる装飾図柄を決定する制御を行う。
本実施形態においては、ドラム式表示装置500の回転を制御することにより停止表示させる装飾図柄を決定する。例えば、演出コマンド解析部701から出力された抽選結果が、「大当たり」を示すものである場合には、同じ装飾図柄が有効ライン上に一直線に並ぶようにドラム式表示装置500を回転制御する。
また、液晶表示装置501により装飾図柄を表示する場合には、有効ライン上に並ぶ3つの装飾図柄が同じになる組み合わせを、液晶表示装置501に停止表示させる装飾図柄として決定する。演出コマンド解析部701から出力された抽選結果が、「ハズレ」を示すものである場合には、同じ装飾図柄が有効ライン上に一直線に並ばないようにドラム式表示装置500を回転制御する。また、液晶表示装置501により装飾図柄を表示する場合には、有効ライン上に並ぶ3つの装飾図柄が同じにならない組み合わせを、液晶表示装置501に停止表示させる装飾図柄として決定する。
また、装飾図柄決定部702の制御機能は、副制御装置202に設けられているサブCPU202a、及びRAM202cを用いることにより実現される。
(装飾図柄パターン決定部703)
装飾図柄パターン決定部703は、装飾図柄決定部702により、ドラム式表示装置500または液晶表示装置501に停止表示させる装飾図柄の組み合わせが決定されると、演出コマンドに含まれている特別図柄変動表示時間と同じ時間だけドラム式表示装置500を回転駆動する回転表示パターンを、予め設定されている回転表示パターン704a〜704nの中から選択する制御を行う。これらパターン704a〜704nには、ドラム式表示装置500を回転させる時間や、同じ装飾図柄を2つ停止表示させた後に、残りの1つを停止表示させるようにすること(いわゆるリーチ状態を形成すること)や、特異な演出表示を行った後に、装飾図柄を停止表示させること(いわゆる発展系の演出を形成すること)等が設定されている。
また、液晶表示装置501による図柄の可変表示及び停止表示のパターンも同様に設定されている。
尚、回転表示パターン704a〜704nに設定される内容はこれらに限定されないのは勿論である。
また、装飾図柄パターン決定部703の制御機能は、副制御装置202に設けられているサブCPU202a及びRAM202cを用いることにより実現され、回転表示パターン704の決定は、副制御装置202に設けられているROM202bを用いることにより実現される。
(画像生成部705)
画像生成部705は、装飾図柄決定部702で決定された装飾図柄の組み合わせや、装飾図柄パターン決定部703で決定された液晶表示装置501の図柄の可変表示及び停止表示のパターンや、演出コマンド解析部701から出力された情報等に基づいて、液晶表示装置501に表示させるための画像データを生成する。
例えば、大入賞口113内に形成されている特定領域121を遊技球が通過したことを示す情報が、演出コマンド解析部701から出力された場合には、そのことを遊技者に報知するための画像データを生成する。
尚、画像生成部705で生成される画像データはこれらに限定されないのは勿論である。
また、画像生成部705の制御機能は、副制御装置202に設けられている画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、及びビデオRAM202fを用いることにより実現される。
(音声生成部706)
音声生成部706は、演出コマンド解析部701から出力された情報に基づいて、音声データを生成して、スピーカ133に出力する。例えば、演出コマンド解析部701から、特別図柄の抽選結果が出力された場合には、その抽選結果に応じた音声が、装飾図柄パターン決定部703により決定された装飾図柄変動パターン704に合わせて放音されるような音声データを生成して、スピーカ133に出力する。
尚、音声生成部706で生成される音声データはこれらに限定されないのは勿論である。
また、音声生成部706の制御機能は、副制御装置202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、RAM202c、及び音源回路202gを用いることにより実現される。
尚、主制御装置201及び副制御装置202に、上述した制御機能以外の制御機能が設けられていても良い。
尚、以上本実施形態においては、ドラム式回転表示装置500の内側に液晶表示装置501の表示画面を湾曲させて配置したが、表示画面の全面を湾曲させた液晶表示装置だけで図柄表示や遊技演出を行うようにしても良い。
また、本実施形態では、ドラム式表示装置500を縦方向に回転させる場合について説明したが、横方向に回転させるようにしても良い。
本発明は、回転体表示装置を備えた遊技機であれば、いわゆるパチンコ機のみならず、スロット等の回胴式遊技機にも適用可能である。
本実施形態に係る弾球遊技機の遊技領域の外観を示す正面図である。 本実施形態に係る装飾図柄表示装置107の斜視図である。 ドラムとドラムモータの組立状態を示す斜視図である。 液晶表示装置501及び液晶取付け部材508を示す斜視図である。 ドラム式表示装置及び液晶表示装置の配置例を示す斜視図である。 ドラムの表面の図柄配列を示した平面図である。 図1に示す弾球遊技機のシステム構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す弾球遊技機の主制御装置の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 図1に示す弾球遊技機の副制御装置の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。
符号の説明
20 遊技盤、100 弾球遊技機、102a、102b 風車、
103 普通図柄作動ゲート、104 拡大装置、105 センター飾り部品、
106 特別図柄表示装置、107 装飾図柄表示装置、108 普通図柄表示装置、
109 内レール、110 外レール、111 一般入賞口、112 始動入賞口、
113 大入賞口、
114 アウト口、115 遊技領域、117 保留ランプ、
120 大入賞口扉、121 特定領域、
123 LED、
130 電飾部品、131 発射ハンドル、133 スピーカ、
201 主制御装置、201a メインCPU、201b ROM、
201c RAM、201d I/F回路、201e バス
202 副制御装置、202a サブCPU、202b ROM、
202c RAM、202d 画像制御プロセッサ、202e 画像データROM、
202f ビデオRAM、202g 音源回路、202h アンプ、
202i I/F回路、202j バス、203 入賞口装置、
204 LED駆動装置、205 発射制御装置、206 払出制御装置、
207 受電装置、208 電飾装置、209 電源装置、
210 遊技領域入口検出スイッチ、211 始動入賞口スイッチ、
212 普通図柄作動ゲートスイッチ、213 一般入賞口スイッチ、
214 大入賞口スイッチ、215 特定領域検出スイッチ、
216 拡大装置ソレノイド、217 大入賞口ソレノイド、
219 電源スイッチ 220払出装置、
301 入賞判定部、302 フラグ記憶部、303 払出指示部、
304 特別図柄抽選部、305 特別図柄当選判定部、
306 特別図柄表示指示部、307 大入賞口開放指示部、
309 普通図柄抽選部、310 普通図柄当選判定部、
311 普通図柄表示指示部、312 拡大装置駆動指示部、
313 演出コマンド生成部、
500 ドラム式表示装置、500a、b、c ドラム、501 液晶表示装置、
502 透明領域、503 ドラムモータ、504 底部、505 ボス、
506 嵌入孔、507 取付け金具、508 液晶取付け部材、
508a 固定部、508b 取付け部、508c 支持部
600 ケース、601 裏蓋
701 演出コマンド解析部、702 装飾図柄決定部、
703 装飾図柄パターン決定部、704 705 画像データ生成部、

Claims (6)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
    前記始動入賞口への遊技球の入賞に応じて抽選を実行する抽選手段と、
    前記抽選による結果に応じて図柄を変動及び停止表示させる回転体表示装置と、
    前記回転体表示装置に所定の当たり図柄が停止表示された場合に大入賞口を入賞容易とする単位特別遊技を少なくとも1回行うことからなる特別遊技を実行する特別遊技実行手段とを備える弾球遊技機において、
    前記回転体表示装置の内側に、湾曲した表示画面を有する液晶表示装置を配置したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記回転体表示装置は、図柄の表示面の所定範囲に亘って透明領域を有することを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記透明領域は、縦方向3図柄分に亘って形成されることを特徴とする請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 前記回転体表示装置の回転体は円筒形状のドラムから構成され、該ドラムの曲率と略同一の曲率となるように前記液晶表示装置の表示画面を湾曲させて形成したことを特徴とする請求項1乃至3記載の弾球遊技機。
  5. 前記液晶表示装置は、前記回転体表示装置の透明領域が前記湾曲した表示画面と重なる状態のときに、前記湾曲した表示画面に前記回転体表示装置の図柄と連動するような演出表示を行うことを特徴とする請求項1乃至4記載の弾球遊技機。
  6. 複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
    抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段による抽選結果に基づいて、前記リールを回転及び停止制御するリール制御手段と、を備える回胴式遊技機において、
    前記リールの内側に、湾曲した表示画面を有する液晶表示装置を配置したことを特徴とする回胴式遊技機。
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