JP5024816B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明によれば、遊技者の大当たりへの期待感を高める演出を行うことが可能な遊技機を提供することができる。
実施の形態1.
次に、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態では、遊技機の一例として、いわゆる第一種パチンコ機(以下、「パチンコ機」と略称する。)を例に挙げて説明する。但し、画像表示機能がある機種であれば、その他のパチンコ機(第二種、第三種等)であっても本発明を適用可能である。
図1は、本実施形態のパチンコ機の外観構成の一例を示す正面図である。
図1において、パチンコ機(遊技機)100は、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)と、遊技盤を支持固定する遊技機枠とを備えて構成される。
遊技盤には、複数の釘101、風車102a、102b、普通図柄作動ゲート103、普通電動役物104、センター飾り部品105、特別図柄表示装置106、演出表示装置107、普通図柄表示装置108、外レール110、及び内レール109などが遊技部品として設けられている。また、遊技盤には、一般入賞口111、始動入賞口112、大入賞口113、及びアウト口114が形成されている。
釘101や、風車102a、102bは、遊技領域115の所定の位置に設けられている。例えば、遊技領域115に入って、図1の上から下に向けて移動する遊技球の動きを不規則にしたり、一般入賞口111、始動入賞口112、及び大入賞口113への遊技球の入賞や、普通図柄作動ゲート103への遊技球の通過頻度を調整したりする。
本実施形態では、遊技球の始動入賞口112への入賞に基づいて、7セグメントLED116を発光させて、「大当たり」に対応する特別図柄である「3」及び「7」と、「ハズレ」に対応する特別図柄である「−」とを変動表示させた後に、前記抽選の結果に基づいて、これら3種類の特別図柄のうちの1つを停止表示させるようにしている。
演出表示装置107によって表示画面118に装飾図柄およびオブジェクト画像が表示されるようになっている。なお、演出表示装置107は、液晶表示装置によって構成されているが、これに限らず、プラズマディスプレイなどの表示装置によって構成されてもよい。
なお、演出表示装置107は、画像部品や装飾図柄だけでなく、これらの背景画像や、リーチ状態への移行後の「リーチ」演出において「大当たり」の期待感を遊技者に煽るようにするためのキャラクタ画像なども装飾図柄の周辺に表示する。
また、演出表示装置107は、遊技球の始動入賞口112への入賞数を表示し、始動入賞口112への現在の入賞数を遊技者に報知するようにしてもよい。
この普通電動役物104の下方には、大入賞口113が形成されている。この大入賞口113は、「大当たり」となり特別遊技に移行した場合に、大入賞口扉120が倒伏して開放される。本実施形態では、特別遊技において、最大15回の単位遊技が実行されるようにしている。具体的に説明すると、単位遊技を行っている最中に、大入賞口113に形成されている特定領域(いわゆるVゾーン)121を遊技球が通過すると、次の単位遊技に移行することが可能になるようにして、最大15回の単位遊技が実行されるようにしている。なお、本実施形態では、大入賞口113に特定領域121を形成するようにしたが、必ずしも特定領域121を形成する必要はない。この場合には、特別遊技に移行すると、15回の単位遊技を実行することが保証されることになる。
普通図柄表示装置108は、普通電動役物104を介して普通図柄作動ゲート103と対向する位置に設けられており、例えば、普通図柄を表示する7セグメントLED122と、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過数を表示する4つのLED123とを備えて構成されている。普通図柄は、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過を契機として行われる抽選の結果に応じて、普通電動役物104を開放させるか否かを示すための図柄である。
アウト口114は、遊技領域115の最下部に設けられており、始動入賞口112、一般入賞口111、及び大入賞口113の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する。なお、回収された遊技球は、パチンコ機100の外部に放出される。
外枠124は、開口部分を有し、パチンコ機100を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠125は、外枠124の開口部分に整合する枠体であり、ヒンジ機構などにより、外枠124へ開閉自在となるように取り付けられる。
扉127は、透明板126を支持するためのものであり、ヒンジ機構などにより、前枠125へ開閉自在となるように取り付けられる。
また、球抜き機構128bの両側方には、効果音を再生出力するスピーカ133が設けられている。
ここで、パチンコ機100における遊技の概要について説明する。
まず、貸し出された遊技球が球皿128aに置かれた状態で、遊技者が、発射ハンドル131を、図1に向かって時計回りの方向に回すと、遊技球が、遊技領域115に向けて発射される。遊技領域115に入った遊技球は、遊技領域115に形成されている釘101や風車102などにぶつかって、不規則な動きをしながら、遊技領域115内を上から下に向けて移動する。
なお、以下の説明では、前記特定個数が10個の場合、すなわち、大入賞口113が29.5秒開放されるか、又は大入賞口113に10個の遊技球が入賞するかの何れかの状態になると、大入賞口扉120を起立させるようにする場合を例に挙げて説明する。
このように、特別遊技が実行されると、短期間で多量の賞球が払い出され、遊技者に大きなメリットを与えることができる。
次に、パチンコ機100の内部構成等のシステム構成について説明する。
図2は、パチンコ機100のシステム構成の一例を示すブロック図である。
パチンコ機100の筐体内部には、メイン制御基板201、並びにこのメイン制御基板201に接続されたサブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、受電基板207、及び電飾基板208などが配置されている。
メイン制御基板201には、メインCPU201a、ROM201b、RAM201c、及びインタフェース回路(I/F回路)201dが設けられており、これらはバス201eを介して互いに接続されている。
サブ制御基板202には、サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、及びインターフェース回路(I/F回路)202i、画像制御ユニット202d、画像データROM202e、RAM202n、ビデオRAM202f、音源回路202g、サウンドROM202p、アンプ202hが設けられている。画像制御ユニット202dは、CPU202kとVDP(Video Display Processor)202mとを備えている。
サブCPU202a、ROM202b、RAM202cと、CPU202kは、バス202jを介して互いに接続されている。また、画像データROM202e及びRAM202nはCPU202kと接続され、ビデオRAM202fはVDP202mに接続され、アンプ202hは音源回路202gに接続されている。さらに、I/F回路202iには、電飾基板208が接続されている。
電飾基板208には、前述した電飾部品130が接続されており、パチンコ機100の筐体内部に配置されている電源装置209から供給された電力を、電飾部品に出力する。これにより、電飾部品130は、点灯又は消灯を行う。電極基板208には、I/F回路202i経由で、遊技状態に応じた制御信号が供給されている。
入賞口基板203には、始動入賞口112への遊技球の入賞を検出する始動入賞口スイッチ210と、普通図柄作動ゲート103への遊技球の通過を検出する普通図柄作動ゲートスイッチ211と、一般入賞口111への遊技球の入賞を検出する一般入賞口スイッチ212と、大入賞口113への遊技球の入賞を検出する大入賞口スイッチ213と、大入賞口113内に形成されている特定領域121への遊技球の通過を検出する特定領域検出スイッチ214とが接続されている。
LED駆動基板204には、特別図柄表示装置106及び普通図柄表示装置108が接続されている。LED駆動基板204は、後述するようにしてメイン制御基板201から特別図柄表示指示信号を入力すると、その特別図柄表示指示信号に基づいて、特別図柄表示装置106に配設されている7セグメントLED116や、入賞数を表示する4つのLED117を発光させる。また、LED駆動基板204は、メイン制御基板201から普通図柄表示指示信号を入力すると、その普通図柄表示指示信号に基づいて、普通図柄表示装置108に配設されている7セグメントLED122や、ゲート通過数を表示する4つのLED123を発光させる。
発射制御基板205には、遊技球を遊技領域115中に発射するための発射ハンドル131が接続されている。発射制御基板205は、発射ハンドル131が遊技者により操作されたことを検出し、検出した結果を示す発射操作検出信号をメイン制御基板201に送信する。これにより、メイン制御基板201は、発射ハンドル131が操作されたことを認識する。
払出制御基板206は、後述するようにしてメイン制御基板201から送信された賞球数信号を受信すると、その賞球数信号に応じた数の賞球(遊技球)が球皿128aに払い出されるように、パチンコ機100の内部に配設されている払出装置218を制御する。これにより、払出装置218は、入賞に応じた賞球(遊技球)を払い出す。
受電基板207は、パチンコ機100の内部に配置されている電源スイッチ219がオンされると、電源装置209から電力の供給を受け、その電力を、前述したように、メイン制御基板201、サブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、及び装飾基板208に分配する。
次に、メイン制御基板201の機能的な構成について説明する。
図3は、メイン制御基板201の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。
(入賞判定部301)
入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が何れの領域を通過したのかを判定する。具体的に説明すると、入賞判定部301は、前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が、始動入賞口112、普通図柄作動ゲート103、一般入賞口111、大入賞口113、及び特定領域121の何れを通過したのかを判定する。
なお、入賞判定部301は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
払出指示部303は、入賞判定部301により判定された結果に基づいて、賞球数を示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。具体的に説明すると、本実施形態では、遊技球が始動入賞口112を通過したと(遊技球が始動入賞口112へ入賞したと)入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信するようにしている。
なお、払出指示部303は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
特別図柄抽選部304は、遊技球が始動入賞口112へ入賞したと、入賞判定部301が判定すると、例えば「0」〜「65535」まで範囲の乱数を発生して取得する。そして、例えばRAM202c内の特別図柄用乱数記憶領域に、乱数が一つも記憶されていない場合には、その取得した乱数を、当選判定部305に出力する。
なお、特別図柄抽選部304は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
当選判定部305は、特別図柄抽選部304により出力された乱数の値に基づいて、特別図柄抽選部304から出力された乱数が「大当たり」又は「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する。さらに、「大当たり」に該当する場合には、その「大当たり」後に、「確変モード」又は「時短モード」の何れに移行するかを判定する。これらの判定は、例えば、抽選テーブルを用いて行うようにする。
なお、当選判定部305は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
特別図柄表示指示部306は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、特別図柄表示装置106における特別図柄変動表示時間を決定するとともに、当選判定部305により判定された結果に基づいて、特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄を決定する。
なお、特別図柄表示指示部306は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
大入賞口開放指示部307は、当選判定部305により、特別図柄抽選部304による抽選の結果が「大当たり」に該当すると判定され、フラグ記憶部302内のボーナスフラグがオンされると、入賞口基板203に、前記大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、大入賞口113が開放する。その後、入賞判定部301における判定の結果に基づいて、遊技球が大入賞口113内に形成されている特定領域121を通過したと判断すると、大入賞口開放指示部307は、前記特定領域制御指示信号を入賞口基板203に送信する。これにより、特定領域121への遊技球の通過が容易になる状態を解除される。
なお、大入賞口開放指示部307は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
普通図柄抽選部309は、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過したと、入賞判定部301が判定すると、所定の範囲の乱数を発生させて取得する。そして、普通図柄表示装置108に普通図柄が変動表示中でない場合には(すなわち、普通図柄の抽選結果を保留する必要がない場合には)、その取得した乱数を、当選判定部310に出力する。
なお、普通図柄抽選部309は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
当選判定部310は、普通図柄抽選部309より出力された乱数の値に基づいて、普通図柄抽選部309から出力された乱数が「当たり」又は「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する。この判定は、例えば、抽選テーブルを用いて行うようにする。
なお、当選判定部310は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、普通図柄変動表示時間を決定するとともに、当選判定部310により判定された抽選結果に基づいて、普通図柄表示装置108に停止表示させる普通図柄を決定する。そして、決定した停止図柄と、前記普通図柄変動表示時間などに基づく表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記普通図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。
なお、普通図柄表示指示部311は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態、当選判定部310により判定された抽選結果などに基づいて、普通電動役物104の動作態様を決定し、決定した動作態様を示す普通電動役物開放指示信号を送信する。
演出コマンド生成部313は、入賞判定部301で判定された結果(どの入賞口に遊技球が入ったのか)、当選判定部305で判定された結果(「大当たり」または「ハズレ」等の特別図柄の抽選結果)、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態(ボーナスフラグ、確変フラグ、及び時短フラグ等)、特別図柄表示指示部306で決定された特別図柄変動表示時間などに基づいて、現在の遊技の状態に応じた演出コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。
なお、演出コマンド生成部313は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
次に、サブ制御基板202の機能的な構成について説明する。
図4は、サブ制御基板202の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
サブ制御基板202は、演出制御部401、演出パターン記憶部402、フラグ記憶部403、及び画像制御部404を備えて構成されている。
演出制御部401は、図12、13のフローチャートに従って動作し、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)から送信された演出コマンドを解析する。例えば、メイン制御基板201から、フラグの状態を示す情報が入力されると、演出制御部401は、これをフラグ記憶部403に記憶する。また、メイン制御基板201から、特別図柄の抽選結果や特別図柄変動表示時間を示す演出コマンドが入力されると、演出制御部401は、フラグ記憶部403を参照して現在の遊技モード(確変フラグに基づく「確変モード」か、時短フラグに基づく「時短モード」か、ボーナスフラグに基づく「大当たり」(特別遊技)モードか)を取得する。さらに、演出制御部401は演出パターン記憶部402を参照して遊技状態に応じた演出パターンを選択する。
ただし、演出制御部401が行う処理はこれらに限定されるものではなく、メイン制御基板201から出力されるコマンドの内容に応じた処理が適宜実行される。
なお、演出制御部401は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cにより実現される。
停止図柄決定部4011は、演出パターンのうち、本停止時に装飾図柄表示領域119a〜119fに表示させる装飾図柄の組み合わせ(停止図柄)を決定する機能ブロックである。
変動領域決定部4012は、表示画面118上の装飾図柄表示領域119a〜119fのうち、装飾図柄を変動させる1つ以上の領域(図柄変動領域)と、その領域における図柄の変動方向を決定する機能ブロックである。
変動パターン決定部4013は、変動表示開始から停止までの一連の装飾図柄の移り変わりパターンを決定する機能ブロックである。
リーチ演出決定部4014は、リーチ演出の有無を判定すると共に、リーチ演出の内容を決定する機能ブロックである。
演出パターン記憶部402には、遊技状態に応じた複数の演出パターン情報が格納されている。演出パターンには、表示画面118上の装飾図柄表示領域119a〜119fのうち装飾図柄を変動させる1つ以上の領域(図柄変動領域)の情報と、その領域における図柄の変動方向の情報、変動表示開始から本停止までの一連の装飾図柄の移り変わり順序に関する情報、本停止において停止表示させるべき装飾図柄の組み合わせ情報(停止図柄)、ボーナスフラグ、確変フラグ、又は時短フラグの状態に応じて定められる「リーチ」演出の有無、「リーチ」演出における演出内容等が含まれる。
フラグ記憶部403には、複数の遊技モードに対応したフラグ(「確変モード」に対応する確変フラグ、「時短モード」に対応する時短フラグ、「大当たり(特別遊技)モード」に対応するボーナスフラグ等)の情報が格納されている。
画像制御部404は、画像制御ユニット202dのCPU202kが画像データROM202e内に記録されたコンピュータ読取可能なプログラムを実行等することにより機能的に実現される。画像制御部404は、演出制御部401から出力される演出パターンと、遊戯者の操作内容をあらわす状態コマンドに応じて演出表示装置107に表示する画像を制御したり、スピーカ133から出力する楽音を制御する。
画像の制御は、画像制御ユニット202d、画像データROM202e、RAM202n、及びビデオRAM202fにより実現され、音声の制御は、画像制御ユニット202dのCPU202k、音源回路202g、サウンドROM202P、及びアンプ202hにより実現される。
変動領域表示部4041は、変動領域決定部4012により決定された図柄変動領域とその変動方向を演出表示装置107上に表示するよう画像制御を行う機能ブロックである。
変動表示制御部4042は、図柄変動領域の図柄を決定された変動方向に従って変動表示させ、停止図柄決定部4011により決定された変動表示停止時の図柄の組み合わせになるように図柄の変動を停止させるよう画像制御を行う機能ブロックである。
次に、図7〜13を参照しながら、以上のようにして構成された本実施形態のパチンコ機100における処理動作の一例について説明する。
(メイン制御基板201の処理動作)
図7は、メイン制御基板201における処理動作の一例を示すメインフローチャートである。
図7のステップS1において、電源スイッチ219がオンされると、メイン制御基板201は、遊技球発射処理を行う。この遊技球発射処理の具体例を説明する。発射ハンドル131が遊技者により操作されたことを示す前記発射操作検出信号が発射制御基板205から送信された後に、まず、メイン制御基板201は、球皿128aに遊技球が一定量以上貯留しているか否かを判定する。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、図7のステップS2における一般入賞処理の詳細について説明する。なお、各工程(符号が付与されていない部分的な工程を含む)は、処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる(かかる点は、他のフローチャートについても同様とする)。
一方、遊技球が一般入賞口111に入賞していない場合には、ステップS12の処理を行う必要がないので、図7に示したメインフローチャートに戻る。
次に、図9A及び図9Bのフローチャートを参照しながら、図7のステップS3における普通図柄作動ゲート通過処理の詳細について説明する。
図9AのステップS21において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過した場合には、ステップS22に進み、普通図柄抽選部309は、乱数を発生させて抽選を行う(すなわち乱数の取得を行う)。
一方、前記ステップS26において、乱数が記憶されていないと判定した場合には、普通図柄抽選部309は、ステップS27〜S29を省略してステップS30に進む。
以上のようにして、普通図柄の抽選結果(乱数)が得られると、ステップS30に進み、普通図柄抽選部309は、得られた乱数を当選判定部310に出力する。
次に、図10A及び図10Bのフローチャートを参照しながら、図7のステップS4における始動入賞処理の詳細について説明する。
図10AのステップS61において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が始動入賞口112を通過したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が始動入賞口112を通過した場合には、ステップS62に進み、特別図柄抽選部304は、乱数を発生させて抽選を行う(すなわち乱数の取得を行う)。
一方、前記ステップS63において、ボーナスフラグがオフされていない(オンされている)と判定した場合には、特別遊技の実行中であるので、特別図柄抽選部304は、ステップS65に進む。
一方、前記ステップS67において、乱数が記憶されていないと判定した場合には、特別図柄抽選部304は、ステップS68〜S70を省略してステップS71に進む。
次に、ステップS77において、当選判定部305は、規定の遊技回数を消化して「時短モード」が終了したか否かを判定する。この判定の結果、規定の遊技回数を消化して「時短モード」が終了した場合には、ステップS78に進み、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグをオフする。
また、前記ステップS74において、時短フラグがオンされていないと判定した場合には、通常遊技中であるので、ステップS79に進み、当選判定部305は、通常遊技中に使用する通常用抽選テーブルを抽出する。
一方、当選判定部305は、S81において「時短モード」に移行すると判定した場合、ステップS89に進み、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグをオンする。
次に、図11のフローチャートを参照しながら、図7のステップS5における特別遊技実行処理の詳細について説明する。
図11のステップS101において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、ボーナスフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、ボーナスフラグがオンされていない場合には、ステップS102以降の処理を行う必要がないので(特別遊技に移行しないので)、図7のメインフローチャートに戻る。
この判定の結果、遊技球が大入賞口113を通過した場合には、ステップS104に進み、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が特定領域121を通過したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が特定領域121を通過した場合には、ステップS105に進み、大入賞口開放指示部307は、前記特定領域制御指示信号を入賞口基板203に送信してステップS106に進む。これにより、特定領域121への遊技球の通過が容易になる状態が解除される。一方、遊技球が特定領域121を通過していない場合には、このステップS105を省略してステップS106に進む。
なお、前記ステップS106において、遊技球が大入賞口113に入賞していないと判定された場合には、入賞判定部301は、ステップS104〜S106の処理を省略してステップS107に進む。
また、大入賞口開放指示部307は、前記特定領域制御指示信号を入賞口基板203に送信する。これにより、特定領域121への遊技球の通過が容易な状態になる。
そして、ステップS112において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、ボーナスフラグをオフし、図7のメインフローチャートに戻る。
一方、大入賞口113を通過した遊技球が10個以上でない場合には、単位遊技が継続中であるので、図7のメインフローチャートに戻る。
図12は、サブ制御基板202における通常遊技における処理動作の一例を示すフローチャートである。
図12のステップS131において、サブ制御基板202内の演出制御部401は、メイン制御基板201から演出コマンドを受信したか否かを判定する。この判定の結果、演出コマンドを受信した場合には、ステップS132に進む。
さらに、演出制御部401は、それらの遊技モードや変動情報に基づいて、演出パターン記憶部402を参照し、演出パターンを選択する。演出制御部401は、選択した演出パターンを画像制御部404に出力する。これにより、画像制御部404は、選択された演出パターンに応じた演出を実行するための画像データを生成して、演出表示装置107に表示させる。
まず、演出制御部401は、メイン制御基板201から出力された演出コマンドを解析し、演出パターンを決定する(ステップS141〜S146)。演出パターンは、演出パターン記憶部402に格納された複数のパターンの中から、例えば抽選により選択される。
(変動領域の決定)
演出制御部401の変動領域決定部4012は、抽選結果などの情報に基づいて、表示画面118上の装飾図柄表示領域119a〜119fのうち装飾図柄を変動させる1つ以上の領域(図柄変動領域)を決定する(ステップS141)。
図柄変動領域としては、例えば装飾図柄表示領域119a,119b,119cを含む行、または119d,119e,119fを含む行、あるいは119a,119dを含む列、119b,119eを含む列、119c,119fを含む列のいずれかが選択されるようにすることができる。ここでは、119a,119dを含む列が図柄変動領域として選択されたとする。
続いて、変動領域決定部4012は、ステップS141で決定された図柄変動領域における図柄の変動方向を決定する(ステップS142)。
例えば、119a,119dを含む列が図柄変動領域として決定された場合には、2つの装飾図柄表示領域の図柄が、表示画面118上で上方向に移動するか、下方向に移動するかが選択されるようにすることができる。
続いて、演出制御部401の停止図柄決定部4011により、変動表示の本停止において停止表示させるべき装飾図柄の組み合わせ(停止図柄)が決定される(ステップS143)。
停止図柄決定部4011は、特別図柄の抽選結果が「大当たり」であり、かつ「確変モード」に移行するものである場合には、演出表示装置107に形成される少なくとも1本以上の有効ラインに「1・1・1」、「3・3・3」、「5・5・5」、「7・7・7」、「9・9・9」のうちの何れか1つの組合せを、停止表示させる装飾図柄の組合せとして決定する。
また、特別図柄の抽選結果が「大当たり」であり、かつ「時短モード」に移行するものである場合には、上記と同様、少なくとも1本以上の有効ラインに「0・0・0」、「2・2・2」、「4・4・4」、「6・6・6」、「8・8・8」のうちの何れか1つの組合せを、停止表示させる装飾図柄の組合せとして決定する。
さらに、特別図柄の抽選結果が「ハズレ」である場合には、例えば「9・3・5」、「2・6・8」など、いずれの有効ラインにおいても同種類の図柄が揃わない組み合わせを、停止表示させる装飾図柄の組合せとして決定する。なお、演出表示装置107に停止表示させる装飾図柄の組合せの決定は、例えば抽選により行うようにすればよい。
続いて、演出制御部401の変動パターン決定部4013は、変動表示開始から本停止までの一連の装飾図柄の移り変わり順序を決定する(ステップS144)。
次に、演出制御部401のリーチ演出決定部4014は、リーチ演出を行うか否かの判定を行う(ステップS145)。選択された装飾図柄の変動パターンによって、「リーチ」状態が出現するか否かが定まる。すなわち、装飾図柄表示領域119a〜119cのうちのいずれか2つが同一の図柄で停止するか、装飾図柄表示領域119d〜119fのうちのいずれか2つが同一の図柄で停止する状態が発生すればリーチ状態となるので、この場合、リーチ演出決定部4014はリーチ演出有りと判定し、ステップS146に進む。リーチ状態が発生しない場合にはリーチ演出無しと判定し、ステップS147へ進む。
続いてリーチ演出決定部4014は、リーチ演出有りと判定した場合には、停止図柄決定部4011によって決定された停止図柄、確変フラグや時短フラグなどの情報に基づいて、予め複数のリーチ演出パターンが格納されている演出パターン記憶部402の中から条件に合致するリーチ演出パターンを選択する(ステップS146)。各リーチ演出パターンには、リーチ状態が成立するときに演出表示装置107に出力される画像情報や音声情報などが設定されている。なお、リーチ演出パターンに設定される内容はこれらに限定されるものではない。
図14A〜図14Cは、本実施形態による変動表示の演出処理の例を示した図である。図に示すように、演出表示装置107の表示画面118上に装飾図柄表示領域119a〜119fが設けられており、119a〜119cに同一の図柄が並ぶか、装飾図柄表示領域119d〜119fに同一の図柄が並べば「大当たり」となり、それ以外は「ハズレ」となる。また、装飾図柄表示領域119a〜119cのうちのいずれか2つが同一の図柄で停止するか、装飾図柄表示領域119d〜119fのうちのいずれか2つが同一の図柄で停止するとリーチ状態となる。
変動表示制御部4042は、変動領域決定部4012で決定された図柄変動領域の図柄を、同じく変動領域決定部4012で決定された変動方向に従って変動表示させるよう制御する。また、表示される図柄の順序や変動開始・変動終了タイミングなどの変動パターンは、変動パターン決定部4013で決定された変動パターンに従う。また、リーチ演出を行う場合には、図柄の表示がリーチ状態となったタイミングで、選択されたリーチ演出パターンに従ってリーチ演出を実行する。
図14Cの例を用いて説明すると、変動表示制御部4042の制御により、停止図柄(ここでは装飾図柄表示領域119a,119b,119cから構成される有効ラインが「7・7・7」、装飾図柄表示領域119d,119e,119fから構成される有効ラインが「1・7・7」)の状態で停止する。
これにより、装飾図柄表示領域119a,119b,119cから構成される有効ラインが「7・7・7」なので、抽選結果は「大当たり」でかつ「確変モード」に移行するものということになる。
また、本実施形態では、図柄変動領域として、装飾図柄表示領域119a,119b,119cから構成される1ラインのみが選択されたが、2以上の図柄変動領域を選択してもよい。例えば、装飾図柄表示領域119a,119b,119cから構成される領域と、装飾図柄表示領域119d,119e,119fから構成される領域を選択することもできる。
実施の形態2では、変動領域決定部4012は、図柄変動領域を2つ以上選択し、それぞれの変動方向を決定すると共に、各々の領域の変動の順番を決定する。画像制御部404の変動領域表示部4041は、選択された複数の図柄変動領域と変動方向、変動の順番を矢印等の手段を用いて表示する。
また、互いに交差しない2以上の領域が変動領域として選択された場合でも本実施形態を適用することができる。例えば、装飾図柄表示領域119a,119b,119cから構成される領域と、装飾図柄表示領域119d,119e,119fから構成される領域を選択する場合でも、本実施形態を適用することができる。
また、有効ラインの数は2行に限定されず、3行以上、あるいは1行であってもよい。
101 釘
102a,102b 風車
103 普通図柄作動ゲート
104 普通電動役物
105 センター飾り部品
105a スルー部
105b ステージ
106 特別図柄表示装置
107 演出表示装置
108 普通図柄表示装置
109 内レール
110 外レール
111 一般入賞口
112 始動入賞口
113 大入賞口
114 アウト口
115 遊技領域
116,117 LED
118 表示画面
119a〜119f 装飾図柄表示領域
120 大入賞口扉
121 特定領域
122 7セグメントLED
123 LED
124 外枠
125 前枠
126 透明板
127 扉
128 球皿ユニット
128a 球皿
128b 弾抜きボタン
130a〜130d 電飾部品
131 発射ハンドル
132 操作スイッチ
133 スピーカ
201 メイン制御基板
201a メインCPU
201b ROM
201c RAM
201d インタフェース回路
201e バス
202 サブ制御基板
202a サブCPU
202b ROM
202c RAM
202d 画像制御ユニット
202e 画像データROM
202f ビデオRAM
202g 音源回路
202h アンプ
202i インタフェース回路(I/F回路)
202j バス
202k CPU
202m VDP
202n RAM
202p サウンドROM
203 入賞口基板
204 LED駆動基板
205 発射制御基板
206 払出制御基板
207 受電基板
208 電飾基板
209 電源装置
210 始動入賞口スイッチ
211 普通図柄作動ゲートスイッチ
212 一般入賞口スイッチ
213 大入賞口スイッチ
214 特定領域検出スイッチ
215 普通電動役物ソレノイド
216 大入賞口ソレノイド
217 特定領域ソレノイド
218 払出装置
219 電源スイッチ
301 入賞判定部
302 フラグ記憶部
303 払出指示部
304 特別図柄抽選部
305 当選判定部
306 特別図柄表示指示部
307 大入賞口開放指示部
309 普通図柄抽選部
310 当選判定部
311 普通図柄表示指示部
312 普通電動役物駆動指示部
313 演出コマンド生成部
401 演出制御部
4011 停止図柄決定部
4012 変動領域決定部
4013 変動パターン決定部
4014 リーチ演出決定部
402 演出パターン記憶部
403 フラグ記憶部
404 画像制御部
4041 変動領域表示部
4042 変動表示制御部
Claims (1)
- 抽選結果に基づいて、複数の図柄表示領域に表示される複数種類の図柄を変動表示する遊技機であって、
前記抽選結果に対応させて、変動表示停止時に各々の前記図柄表示領域に表示される前記図柄の組み合わせを決定する停止図柄決定部と、
1つ以上の図柄表示領域を含む図柄変動領域を決定し、前記図柄変動領域における図柄の変動方向を決定する変動領域決定部と、
変動表示開始前に、前記図柄変動領域とその変動方向を示す変動領域表示部と、
前記図柄変動領域の図柄を前記変動方向に従って変動表示させ、決定された前記変動表示停止時の図柄の組み合わせになるように図柄の変動を停止させる変動表示制御部と、
を備え、
前記変動領域決定部は、2以上の図柄変動領域とその変動方向、及び変動の順番を決定し、
前記変動領域表示部は、前記図柄変動領域とその変動方向、及び前記変動の順番を示し、
前記変動表示制御部は、前記変動の順番に従って、各々の図柄変動領域の図柄を変動表示させることを特徴とする遊技機。
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