JP2006325890A - 入球装置及び弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入球口への遊技球の入球状況を容易に変更でき、興趣性を高めることができる入球装置及び弾球遊技機を提供する。
【解決手段】 第1入球口501と、遊技球を案内する案内部材502a、502bと、遊技球の通過を遮断する遮断部504a、504bを所定の軸を中心に回転可能に備える2つの回転部材503a、503bと、を有し、案内部材502a、502bへの遊技球の経路を遮断部504a、504bにより遮断する状態と、案内部材502a、502bへの遊技球の経路を許容する状態とを形成する。これによって、第1入球口501への遊技球の入球状況を容易に変更できるとともに遊技の興趣性を向上することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遊技球が入球可能な入球装置、及び入球装置が遊技盤における遊技領域の任意位置に設けられたパチンコ遊技機等の弾球遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機には、遊技盤に設けられている普通電動役物の始動入賞口に遊技球が入賞したことを契機に大当たりの抽選等を行うものがある。このパチンコ遊技機は、始動入賞口に遊技球が入賞すると、乱数を取得して抽選を行い、その乱数抽選結果に基づいて遊技盤に設けられている図柄表示装置に図柄を変動表示した後停止表示する。
そして、乱数抽選において大当たりに当選した場合には、遊技盤に設けられた大入賞口を入賞容易とする単位特別遊技としての大当たりのラウンドを複数回行うことから成る特別遊技を実行する。すなわち、通常は閉鎖している大入賞口を開放し、例えば所定時間が経過しまたは所定個数の遊技球が大入賞口に入賞したら閉鎖するという動作を、15回(ラウンド)という所定回数だけ繰り返す。このようなパチンコ遊技機には、始動入賞口の両側に、開閉可能な羽根体が設けられた入球装置が設けられており、この入球装置により、流下してきた遊技球の始動入賞口への入賞の難易度に変化を付けられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来のパチンコ遊技機に備えられた入球装置の一例を説明する図である。
従来の入球装置600は、始動入賞口601の両側に設けられた羽根体602a、602bが同図中の実線で示す開状態においては、始動入賞口601への遊技球の入球を容易にし、同図中の破線で示す閉状態においては、上方からしか入球できないようにする。
特開2004−81243号公報
上述した従来の入球装置においては、羽根体の開閉によって遊技球の入球状態を変えるものであるが、このような構成は、従来、長年に亘り使用されている構成であり、羽根体の開閉動作は遊技者にとっては見慣れたものとなっている。したがって、入球装置の構成やその開閉動作によっては、遊技者を遊技機に引き付ける魅力に欠け、また遊戯の興趣性においても不足するものとなっている。特に、かかる入球装置がパチンコ遊技機における始動入賞装置として用いられる場合には、遊技盤面において遊技者が最も注視する役物のひとつになることから、始動入賞装置としての十分な機能を奏し得るものであれば、斬新な構成の入球装置が開発され遊戯の興趣性が高まることは大変望ましいことである。
一方、パチンコ遊技機においては、始動入賞口601への入球があれば、所定の確率で大当たりとなる。したがって、始動入賞口601への入球数が多ければ、大当たりの発生確率が高くなり、また逆に始動入賞口601への入球数が少なければ、大当たりの発生確率が低くなる。このように始動入賞口601への入球の状態により大当たりの発生確率が変わってくるので、パチンコ遊技機において、始動入賞口601への入球の状態を容易かつ効果的に調整できることが要請される。
図6に示す入球装置を備えたパチンコ遊技機においては、同図に示すように、羽根体602a、602bが開状態となっている場合に、それぞれの羽根体602a、602bの先端近傍の位置に釘603a、603bを植設しておくと、当該釘603a、603bの調整により、羽根体602a、602bの開状態における遊技球の入球の状態を容易かつ適切に調整することができると考えられる。しかしながら、この位置に釘603a、603bを植設すると、羽根体602a、602bが閉状態となった場合に、当該釘603a、603bと羽根体602a、602bのそれぞれとに挟まれる空間に遊技球604が停留する問題が生じる(図6には、釘603aと閉状態となった羽根体602aに挟まれる空間に遊技球604が停留した状態を示す)。このため、実際には、この位置に釘を植設することはできなかった。
本発明は、以上のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、遊技盤における入球口への遊技球の入球状態を容易に変更できるとともに、遊技者に興趣を与えうる入球装置及び該入球装置を備えた弾球遊技機を提供することにある。さらに、遊技盤における入球口への遊技球の入球を容易かつ適切に調整することのできる入球装置及び該入球装置を備えた弾球遊技機を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の一態様の入球装置は、遊技球を入球させるための第1入球口と、第1入球口の両側に設けられ、当該第1入球口に遊技球を案内する案内部材と、案内部材の上流側に配置され、遊技球の通過を遮断する遮断部を所定の軸を中心に回転可能に備える2つの回転部材と、を有し、回転部材の回転状態によって、案内部材への遊技球の経路を遮断部により遮断する状態と、案内部材への遊技球の経路を許容する状態とを形成することを特徴とする。
かかる構成によれば、回転部材の回転状態によって、案内部材への遊技球の経路を遮断部により遮断する状態と、案内部材への遊技球の経路を許容する状態とを形成することができ、第1入球口への遊技球の入球状況を容易に変更できる。また、遊技の興趣性を向上することができる。
また、入球装置は、遮断部により案内部材への遊技球の経路を遮断する状態において、案内部材に近接した釘想定位置に対して所定の範囲内に当該遮断部を位置させることにより、釘想定位置に植設される釘と遮断部により遊技球が停留されることを防止するようにしてもよい。かかる構成によれば、入球口への遊技球の入球を容易かつ適切に調整することができる釘の位置、すなわち、案内部材に近接した位置に支障なく釘を植設することができるようになる。また、所定の範囲とは、釘想定位置に植設される釘の上流側に隣接して遊技球が静止すると想定される状態での当該遊技球の占める範囲であるようにしてもよい。
また、入球装置において、回転部材は、遊技盤面と略面一に配置され回転可能な円盤部を有し、遮断部は円盤部の円弧状に遊技盤面から鉛直に起立して形成されるようにしてもよい。かかる構成によれば、回転部材に設けられた円盤部の円弧状に遊技盤面から鉛直に起立して形成される遮断部により、案内部材への遊技球の経路を的確に遮断することができる。また、2つの回転部材の回転可能な円盤部が「目」で、各円盤部の円弧状に起立した遮断部が「眉」のように見える形状に構成することが可能となり、且つ、円盤部が回転することで、その眉の位置が変化するという、従来には無い斬新な構成の入球装置を得ることもできる。
また、入球装置において、前記遮断部は、前記円盤部の略1/4円弧状に形成されるようにしてもよい。このように、略1/4円弧状に形成することで、前記遮断部により案内部材への遊技球の経路を十分に遮断することができる。
また、第1入球口及び前記回転部材の上流側に、第2入球口をさらに有するようにしてもよい。かかる構成によると、案内部材への遊技球の経路を遮断部により遮断している場合にあっても入球可能にすることができる。
また、本発明の他の態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞装置と、始動入賞装置への遊技球の入賞に応じて抽選を実行する抽選手段と、抽選による結果に応じて図柄を変動及び停止表示させる図柄表示装置と、図柄表示装置に所定の当たり図柄が停止表示された場合に大入賞口を入賞容易とする単位特別遊技を少なくとも1回行うことからなる特別遊技を実行する特別遊技実行手段とを備える弾球遊技機において、始動入賞装置は、遊技球を入球させるための第1入球口と、第1入球口の両側に設けられ、当該第1入球口に遊技球を案内する案内部材と、案内部材の上流側に配置され、遊技球の通過を遮断する遮断部を所定の軸を中心に回転可能に備える2つの回転部材と、を有し、回転部材の回転状態によって、案内部材への遊技球の経路を遮断部により遮断する状態と、案内部材への遊技球の経路を許容する状態とを形成することを特徴とする。
かかる構成によれば、回転部材の回転状態によって、案内部材への遊技球の経路を遮断部により遮断する状態と、案内部材への遊技球の経路を許容する状態とを形成することができ、第1入球口への遊技球の入球状況を容易に変更できる始動入賞装置を備えた弾球遊技機が得られる。従って、始動入賞装置が従来には無い斬新な魅力のあるものとなり、遊技の興趣性を向上することができる。
また、始動入賞装置は、遊技盤における始動入賞装置の案内部材に近接した位置に釘を植設し、遮断部により案内部材への遊技球の経路を遮断する状態において、釘の位置に対して所定の範囲内に当該遮断部を位置させることにより、釘と遮断部により遊技球が停留されることを防止するようにしてもよい。かかる構成によれば、案内部材に近接した位置の釘により、入球口への遊技球の入球を容易かつ適切に調整することができる。
また、弾球遊技機において、始動入賞装置は、前記第1入球口及び前記回転部材の上流側に、第2入球口をさらに有するようにしてもよい。かかる構成によると、案内部材への遊技球の経路を遮断部により遮断している場合にあっても入球可能にすることができ、始動入賞装置としての機能を確実に奏することができる。
本発明によれば、回転部材の回転状態によって、案内部材への遊技球の経路を遮断部により遮断する状態と、案内部材への遊技球の経路を許容する状態とを形成することができ、入球口への遊技球の入球状況を容易に変更でき、興趣性を高めることができる。また、遊技盤における入球口への遊技球の入球を容易かつ適切に調整することができるようになる。
また、本発明において、入球装置を、遮断部により案内部材への遊技球の経路を遮断する状態において、案内部材に近接した釘想定位置に対して所定の範囲内に当該遮断部を位置させることにより、釘想定位置に植設される釘と遮断部により遊技球が停留されることを防止する構成にすれば、入球口への遊技球の入球を容易かつ適切に調整することができる釘の位置、すなわち、案内部材に近接した位置に支障なく釘を植設することができるようになる。
更に、従来は釘を植設することができなかった位置に釘を植設することができるようになることから、ゲージ設計或いは遊技盤面の設計等の自由度を高められるという効果もある。即ち、近年、例えば、装飾図柄の変動及び停止表示を中心とする演出表示に用いる液晶表示装置やその周囲のセンター役物等が大型化される傾向があり、その分、遊技盤面において釘を植設することができる位置やスペースが限られてしまう(少なくなってしまう)傾向がある。一方で、弾球遊技機は遊技球の転動を楽しむものでもあるため、釘は弾球遊技機の本質的な要素部材である。本発明は、従来は釘を植設することができなかった位置に釘を植設することができるようになることから、液晶表示装置等が大型化されても、従来より多く釘を植設することができるので、ゲージ設計或いは遊技盤面の設計等の自由度を高めることが可能である。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の成立に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る弾球遊技機100の遊技領域115の外観を示す正面図である。図1において、弾球遊技機100は、遊技領域115を構成する遊技盤20と、遊技盤20を支持固定する図示しない遊技機枠から構成される。遊技盤20には、風車102a、102b、普通図柄作動ゲート103、センター飾り部品105、特別図柄表示装置106、装飾図柄表示装置107、普通図柄表示装置108、本発明の入球装置の一例としての始動入賞装置500、内レール109、及び外レール110等が遊技部品として設けられている。また、遊技盤20には、一般入賞口111、始動入賞装置500の第1入球口501、第2入球口506、大入賞口113、及びアウト口114が形成されている。内レール109と外レール110は、発射された遊技球を遊技領域115へ案内するために設けられている。また、風車102a、102bは、遊技領域115の所定位置に設けられており、例えば、遊技領域115に入って図1の上から下に向けて移動する遊技球の動きを不規則にしたり、一般入賞口111、始動入賞装置500の第1入球口501、第2入球口506及び大入賞口113への遊技球の入賞や、普通図柄作動ゲート103への遊技球の通過を調整したりする。
装飾図柄表示装置107は、遊技者に視認されやすいように、遊技領域115のほぼ中央位置に設けられており、例えば、装飾図柄等を表示する液晶表示装置を備えて構成されている。この装飾図柄表示装置107は、横一列に表示される3つの装飾図柄を表示している。ここで、装飾図柄とは、後述する特別図柄の抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。本実施形態では、装飾図柄表示装置107の表示画面内に、装飾図柄として、例えば「0」〜「9」を、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の順番で、図1の上から下に向けて変動表示させた後に、「0」〜「9」の何れか一つを停止表示させるようにしている。そして、上記の表示画面内に、特定の装飾図柄の組み合わせが停止表示した場合に、「大当たり」としている。一方、上記の表示画面内に停止表示された装飾図柄の組み合わせが、上記の特定の装飾図柄の組み合わせのいずれにも該当しない場合には、「ハズレ」としている。
また、本実施形態では、装飾図柄のほかに、特別図柄及び普通図柄も表示している。ここで、特別図柄とは、遊技球が始動入賞装置500(の第1入球口501または第2入球口506、以下、第1入球口501と第2入球口506を含めて、単に、始動入賞装置500と略称する場合がある)へ入賞したことを契機として行われる抽選の結果に応じて、「確変大当たり」、「通常大当たり」または、「ハズレ」を示すための図柄である。普通図柄とは、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過を契機として行われる抽選の結果に応じて、始動入賞装置500(の第1入球口501)を開放させるか否かを示すための図柄である(以下、始動入賞装置500の第1入球口501の開放を、単に、始動入賞装置500の開放と略称する場合がある)。
本実施形態の特別図柄は、特別図柄表示装置106内に設けられた7セグメントLEDで表示されている。尚、特別図柄表示装置106は、遊技球が始動入賞装置500へ入賞したことに基づいて、7セグメントLEDを発光させて、例えば、「確変大当たり」に対応する特別図柄である「7」と、「通常大当たり」に対応する特別図柄である「3」と、「ハズレ」に対応する特別図柄である「−」とを変動表示させた後に、これら3種類の特別図柄のうち1つを停止表示させる。
また、上述した装飾図柄表示装置107に停止表示される装飾図柄は、上記の特別図柄表示装置106に停止表示される特別図柄と、意味する内容が一致するように決定され、表示される。例えば、特別図柄表示装置106に停止表示される特別図柄が「確変大当たり」を示すものであるならば、装飾図柄表示装置107に停止表示される装飾図柄の組み合わせも「確変大当たり」を示すものになるようにしている。以上のように、特別図柄と装飾図柄とを連動して表示させるようにして、遊技の結果を表示する際に、矛盾が生じないようにしている。
装飾図柄表示装置107の下方には、始動入賞装置500が設けられている。始動入賞装置500の詳細については後述する。始動入賞装置500の下方には、大入賞口113が形成されている。大入賞口113は、装飾図柄表示装置107に横一列に表示される3つの装飾図柄が同じ図柄で停止し、大当たりした後、特別遊技に移行し、大入賞口扉120が倒伏されて開放する。本実施形態では、特別遊技の処理において、最大15回の単位特別遊技が実行されるようにしている。具体的に説明すると、単位特別遊技を実行している最中に、大入賞口113に形成されている特定領域(いわゆるVゾーン)121を遊技球が通過すると、次の単位特別遊技に移行することが可能になるようにして、最大15回の単位特別遊技が実行されるようにしている。尚、本実施形態では、大入賞口113に特定領域121を形成するようにしたが、必ずしも特定領域121を形成する必要はない。この場合には、特別遊技に移行すると、15回の単位特別遊技を実行することが保証される。
センター飾り部品105は、装飾図柄表示装置107の周囲に設けられている。このセンター飾り部品105は、装飾図柄表示装置107を保護したり、弾球遊技機100を装飾したりする等の役割を果たす。また、このセンター飾り部品105の上部には、遊技球の始動入賞装置500へ入賞した数を表示する4つのLEDである保留ランプ117が設けられている。上記の保留ランプ117は、遊技球が始動入賞装置500へ入賞する度に順次発光する。また、上述した特別図柄の変動表示を開始する際に順次消灯する。すなわち、保留数の上限値に対応する保留ランプ117である4つのLEDの発光数により、遊技球の始動入賞装置500への入賞に基づく抽選結果の現在の保留数を遊技者に報知する。このように、本実施形態では、遊技球の始動入賞装置500への入賞に基づく抽選結果の保留数の上限値を4つとしている。そして、この保留数が4つである場合に始動入賞装置500に遊技球が入賞した場合には、その遊技球の入賞に基づく抽選を行わずに、始動入賞装置500への入賞に対応する数の賞球払い出しのみを行う。
普通図柄作動ゲート103は、始動入賞装置500と内レール109との間に設けられており、例えば、普通図柄作動ゲート103内を遊技球が上から下へ向けて通過することが可能なように構成されている。この普通図柄作動ゲート103を遊技球が通過すると、上述したように、始動入賞装置500を開放させるか否かを判定するために抽選が実施され、その抽選の結果に応じた普通図柄を普通図柄表示装置108に表示する処理が行われる。この普通図柄の表示は、普通図柄表示装置108に設けられたLEDランプの表示によって行われる。普通図柄表示装置108は、2つのLEDランプから構成され、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過に基づいて、普通図柄として、例えば、2つのLEDランプをそれぞれ点灯させて変動表示させた後、停止表示させる。そして、2つのLEDランプが点灯して停止表示された場合に、「当たり」とし、始動入賞装置500が開放される。一方、LEDランプが1つだけ点灯して停止表示された場合には、「ハズレ」とし、始動入賞装置500を開放しない。
また、図1に示したように、普通図柄表示装置108は、普通図柄作動ゲート103と内レール109の間に設けられ、普通図柄表示装置108の始動入賞装置500を挟んで対向側には、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過数を表示する4つのLEDランプ123が配設されている。これら遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過数を表示する4つのLEDランプ123は、普通図柄作動ゲート103を遊技球が通過する度に順次点灯し、また、普通図柄の変動表示を開始する際に順次消灯する。すなわち、4つのLEDランプ123の点灯数により、普通図柄作動ゲート103の通過数を遊技者に報知する。
一般入賞口111は、普通図柄作動ゲート103と、内レール109との間に設けられており、この一般入賞口111に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が払い出される。
アウト口114は、遊技領域115の最下部に設けられており、始動入賞装置500、一般入賞口111、及び大入賞口113の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する。尚、回収された遊技球は、弾球遊技機100の裏面側から外部に放出される。
更に、本実施形態の弾球遊技機100は、図示していない遊技機枠を構成する遊技部品である外枠、前枠、透明板、扉及び、球皿ユニットを有している。これらの遊技部品は、公知の遊技部品であるので、ここでは説明を省略する。
また、遊技機枠を構成する遊技部品の一つである発射ハンドル131(図3参照)は、遊技球を遊技領域115に向けて発射させる際に遊技者により操作される。遊技者が発射ハンドル131を回動操作すると、回動角度に応じた速度で、遊技球が、内レール109及び外レール110により案内されて遊技領域115に向けて発射される。この発射ハンドル131は、発射制御装置205(図4参照)により制御される。
次に、図2及び図3を参照して、本発明の特徴部分である始動入賞装置500の詳細について説明する。図2は、本実施形態に係る弾球遊技機100に設けられた始動入賞装置500の外観および周囲を示す正面図である。図2(a)は、始動入賞装置500の閉口状態を示し、図2(b)は、始動入賞装置500の開口状態(開放状態)を示す。図3は、始動入賞装置500が遊技盤面に取り付けられた状態を示す概略図であり、図3(a)は、始動入賞装置500の閉口状態を示す概略右側面図、図3(b)は、始動入賞装置500の開口状態(開放状態)を示す図2(b)の矢視A−A概略断面図である。本実施形態では、図2及び図3の上方から下方に向かって遊技球が流れるようになっている。ここで、本実施形態においては上方を上流側ともいう。
図2及び図3に示すように、始動入賞装置500は、第1入球口501を有する。第1入球口501の左側には、案内部材502aが連結され、右側には案内部材502bが連結されている。案内部材502a、502bは、第1入球口501に遊技球が案内されるように、図2に示すように、第1入球口501に近い側が低くなる傾斜が構成されている。また、案内部材502a、502bは、第1入球口501から遠い側の端部が上流方向に凸状に形成されている。
また、図2に示すように、第1入球口501及び案内部材502a、502bの上方に、回転部材503a、503bが設けられている。回転部材503a、503bは、円盤部505a、505bと、遮断部504a、504bとを有する。円盤部505a、505bは、図3(b)に示すように、円盤状に遊技盤20の盤面と略面一に形成されている。遮断部504a、504bは、円盤部505a、505bの円弧の外周に沿った円弧状に図2における図面鉛直手前方向、すなわち遊技盤20の盤面から鉛直方向に起立して形成されている(図3参照)。本実施形態では、図2に示すように、遮断部504a、504bは、円盤部505a、505bの略1/4円弧状に形成されている。円盤部505a、505bは、図2及び図3(b)に示すように、略中心を軸507a、507bにより回転可能に固定されている。したがって、円盤部505a、505bが回転すると、当該円盤部505a、505bに形成された遮断部504a、504bが回転する。回転部材503a、503bは、軸507a、507bを介して後述する始動入賞装置ソレノイド216(図3参照)の動作によって回転(回動)するようになっている。
回転部材503a、503bの上流側の位置であって、第1入球口501の略上方の位置には、第2入球口506が設けられている。この第2入球口506は、その上方(上流側)から遊技球が同時に1個入球可能であるが2個は入球不可能に構成されている。第2入球口506に入球した遊技球は、図3(a)に示すように、遊技盤20の裏側に形成された通路512に導出される。尚、本実施形態では、遊技盤20の裏側で、第2入球口506に入球した遊技球の通路512は、第1入球口501から入球した遊技球の通路514と合流されており、いずれの入球口から入球した遊技球も、同じ始動入賞口スイッチ211(後述する図3参照)により検出されるようになっている。
始動入賞装置500は、閉口状態においては、図2(a)及び図3(a)に示すように、左側の回転部材503aは、遮断部504aが軸507aに対して左上方の位置に停止され、右側の回転部材503bは、遮断部504bが軸507bに対して右上方の位置に停止されており、これら遮断部504a、504bにより案内部材502a、502bへ遊技球が至る経路を遮断するようになっている。これにより、閉口状態においては、遊技球が案内部材502a、502bに到達することができず、第1入球口501に入球することがない。
さらに、この状態においては、図2(a)及び図3(a)に示すように、遮断部504a、504bは、想定遊技球範囲510a、510bの内部に位置するようになっている。ここで、想定遊技球範囲510a、510bは、予め釘を植設することを想定された位置(釘想定位置)に対して所定の範囲であり、例えば、釘想定位置に植設された釘508a上において遊技球が静止すると想定される遊技球の範囲を示している。なお、遊技球が静止すると想定される場合においては、遊技球の重心にかかる重力方向が釘508a、508bの位置と重なっている。このように、遮断部504a、504bが想定遊技球範囲510a、510b内に位置することにより、遊技球は、釘508a、508bと、遮断部504a、504bとによって形成される空間に停留することなく下方に流れることとなる。
始動入賞装置500は、この閉口状態において始動入賞装置ソレノイド216によって、回転部材503aが反時計回りに回転させられ、回転部材503bが時計回りに回転させられることにより、図2(b)及び図3(b)に示す開口状態に遷移する。この開口状態においては、遊技球が案内部材502a、502bへ到達する経路が許容されるようになるので、案内部材502a、502bに案内されて第1入球口501に入賞しやすくなる。さらに、この状態においては、図2(b)に一点鎖線で示すように、遊技球Bが釘508a、508bに当たった後に案内部材502a、502bに案内されて第1入球口501に入賞するようにもなる。このため釘508a、508bを調整して、このような入賞の状態を容易に調整することができる。即ち、図2(b)に示す開口状態において、釘508a、508bをそれぞれ、例えば、下方に傾けるように調整すれば、遊技球Bは第1入球口501により入賞しやすくなり、反対に、釘508a、508bをそれぞれ、上方に傾けるように調整すれば、遊技球Bは第1入球口501により入賞しにくくなる。従って、第1に、弾球遊技機のメーカとしては、図2(a)及び図3(a)を参照して上述した理由から、元ゲージとして、案内部材502a、502bに近接した位置に支障なく釘508a、508bを植設することができる。また、第2に、弾球遊技機の遊技場(パチンコホール)としては、これら位置に植設された釘508a、508bを上述したように調整することで、図2(b)に示す開口状態において、更に、遊技球Bの第1入球口501への入賞の難易度を微調整することが可能となる。従って、例えば、確率変動遊技中の普通図柄の当選確率が通常遊技中よりも高められた弾球遊技機の場合、図2(b)に示す開口状態に遷移する回数(や時間)が増加するが、尚、当該開口状態における遊技球Bの第1入球口501への入賞の難易度を微調整することで、出玉の調整がし易くなる。
以上のように、本実施形態の弾球遊技機100によれば、回転部材503a、503bの回転状態によって、案内部材502a、502bへの遊技球の経路を遮断部504a、504bにより遮断する状態と、案内部材502a、502bへの遊技球の経路を許容する状態とを形成することができ、第1入球口501への遊技球の入球状況を容易に変更できる。また、従来の始動入賞装置とまったく異なる動きによって遊技球を入賞しやすくするので、遊技の興趣性が向上する。
また、始動入賞装置500は、遮断部504a、504bにより案内部材502a、502bへの遊技球の経路を遮断する状態において、案内部材502a、502bに近接した釘想定位置に対して所定の範囲内に当該遮断部504a、504bを位置させることにより、釘想定位置に植設される釘508a、508bと遮断部504a、504bにより遊技球が停留されることを防止することができる。このため、第1入球口501への遊技球Bの入球を容易かつ適切に調整することができる釘の位置、すなわち、案内部材502a、502bに近接した位置に支障なく釘508a、508bを植設することができるようになる。この場合、所定の範囲とは、釘想定位置に植設される釘508a、508bの上流側に隣接して遊技球が静止すると想定される状態での当該遊技球の占める範囲、すなわち、想定遊技球範囲510a、510bであるようにすれば、遊技球の停留防止という上記の作用効果が達成される。
また、始動入賞装置500において、回転部材503a、503bは、遊技盤20の盤面と略面一に配置された回転可能な円盤部505a、505bを有し、遮断部504a、504bは円盤部505a、505bの円弧状に遊技盤面20から鉛直に起立して形成されている。従って、円盤部505a、505bが遊技盤面20と略面一に配置されているので、円盤部505a、505bが障害(邪魔)になって遊技球の進路を妨げることは無い一方、円弧状に遊技盤面20から鉛直に起立して形成される遮断部504a、504bにより、案内部材502a、502bへの遊技球の経路を的確に遮断することができる。尚、本実施形態では、図3(b)に示すように、正確には、円盤部505a、505bは遊技盤20の盤面よりも僅かに奥に凹むように配置されている。円盤部505a、505bが遊技盤20の盤面よりも大きく凹むように配置されてしまうと、当該凹み部分に遊技球が停留してしまう虞れがある一方、円盤部505a、505bが僅かでも遊技盤20の盤面よりも出っ張って(凸状に)配置されてしまうと、当該凸状部分、即ち、円盤部505a、505bが障害(邪魔)になって遊技球の案内部材502a、502bひいては第1入球口501への進路を妨げてしまう虞れがある。従って、かかる虞れを防止するために、回転部材503a、503bは遊技盤20の盤面と略面一に配置されているのが望ましいのであり、ここで言う、「略面一」は、本実施形態のように、円盤部505a、505bが遊技盤20の盤面よりも僅かに奥に凹むように配置される場合も含む意味である。
尚、2つの回転部材503a、503bの回転可能な円盤部505a、505bが「目」で、各円盤部505a、505bの円弧状に起立した遮断部504a、504bが「眉」のように見える形状に構成することが可能となり、且つ、円盤部505a、505bが回転することで、その眉の位置が変化するという、従来には無い斬新な構成の始動入賞装置500を得ることもできる。
また、始動入賞装置500において、遮断部504a、504bは、円盤部505a、505bの略1/4円弧状に形成されているので、遮断部504a、504bにより案内部材502a、502bへの遊技球の経路を十分に遮断することができる。
また、第1入球口501及び回転部材503a、503bの上流側に、第2入球口506を更に有しているので、案内部材502a、502bへの遊技球の経路を遮断部により遮断している場合にあっても始動入賞装置500への入賞を可能にすることができる。従って、始動入賞装置としての機能を確実に奏することができる。
以上のように、本実施形態の弾球遊技機100によれば、始動入賞装置500が従来の始動入賞装置には無い斬新な魅力のあるものとなり、遊技の興趣性が著しく向上する。
尚、始動入賞装置500において、例えば、円盤部505a、505bの略1/4円弧状に形成される遮断部504a、504bは、遊技球が衝突する衝撃によっても容易には破壊されないように、例えば、アルミニウム等の金属で形成することができる。円盤部505a、505bは、例えば、合成樹脂(プラスチック)等により形成しても良いが、遮断部504a、504bをアルミニウム等の金属で形成する場合であれば、同じ材質で一体成型するようにしても良い。また、本実施形態では、遮断部504a、504bを円盤部505a、505bの略1/4円弧状に形成したが、遮断部504a、504bを、例えば、三日月状や半月状に形成する等、他の形状も採用し得るのは勿論であり、例えば、半月状に形成し端部に十分な丸み(アール)を取れば、合成樹脂(プラスチック)等により形成することも考えられる。但し、回転部材503a、503bの回転状態によって、案内部材502a、502bへの遊技球の経路を当該遮断部504a、504bにより遮断する状態と許容する状態とを形成することができるものであることを要する。
(遊技の概要)
ここで、弾球遊技機100における遊技の概要について説明する。まず、貸し出された遊技球(貸球)が図示しない球皿に置かれた状態で、遊技者が、上記の発射ハンドル131(図3参照)を回すと、遊技球が、遊技領域115に向けて発射される。遊技領域115に入った遊技球は、遊技領域115に形成されている釘(一部を除いては図示せず)や風車102a、102b等にぶつかって、不規則な動きをしながら、遊技領域115内を上から下に向けて移動する。
遊技球が始動入賞装置500の第2入球口506に入賞すると、所定数の賞球(例えば、4個の賞球)が払い出されるとともに、弾球遊技機100内部で「確変大当たり」、「通常大当たり」または、「ハズレ」の抽選(以下、特別図柄抽選とする。)を行いつつ、特別図柄表示装置106と装飾図柄表示装置107が、図柄の変動表示を開始する。
その後、特別図柄表示装置106に所定の特別図柄が停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置107の有効ライン上に所定の装飾図柄の組み合わせ(例えば同じ装飾図柄)が停止表示されると、「大当たり」となり、特別遊技に移行する。
一方、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過すると、普通図柄表示装置108に設けられたLEDランプが普通図柄の変動表示を開始する。その後、普通図柄表示装置108に設けられたLEDランプが所定の普通図柄(本実施形態では「2つのLEDランプが共に点灯した状態」)で停止表示すると、始動入賞装置500が開閉動作を行う。始動入賞装置500が開放されると、案内部材502a、502bにより遊技球が案内されるので第1入球口501に入賞することができるようになる。
そして、遊技球が第1入球口501に入賞すると、上述した第2入球口506に入賞した場合と全く同様の処理がなされる。即ち、所定数の賞球(例えば、4個の賞球)が払い出されるとともに、弾球遊技機100内部で「確変大当たり」、「通常大当たり」または、「ハズレ」の抽選(以下、特別図柄抽選とする。)を行いつつ、特別図柄表示装置106と装飾図柄表示装置107が、図柄の変動表示を開始する。その後、特別図柄表示装置106に所定の特別図柄が停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置107の有効ライン上に所定の装飾図柄の組み合わせ(例えば同じ装飾図柄)が停止表示されると、「大当たり」となり、特別遊技に移行する。
尚、本実施形態では、前述したように、遊技盤20の裏側で、第2入球口506に入球した遊技球の通路512は、第1入球口501から入球した遊技球の通路514と合流されており、いずれの入球口から入球した遊技球も、同じ始動入賞口スイッチ211(後述する図3参照)により検出されるようにしたが、第2入球口506から入球した遊技球と第1入球口501から入球した遊技球を、別の始動入賞口スイッチにより検出し、例えば、第2入球口506から入球した場合は3個の賞球、第1入球口501から入球した場合は4個の賞球というように、始動入賞装置500の入球口如何により処理を変えることも可能である。
特別遊技は、単位特別遊技としての「大当たり」のラウンドを複数回行うことから構成されている。単位特別遊技は、大入賞口扉120が倒伏され、大入賞口113が開放し、開放した大入賞口113に遊技球が入賞する度に、所定数の賞球(本実施形態では15個の賞球)が払い出される遊技者にとって有利な遊技状態である。そして、本実施形態の単位特別遊技は、大入賞口113が29.5秒開放するか、または、大入賞口113に所定個数の遊技球が入賞するかの何れかの状態になると、大入賞口扉120が起立され、大入賞口113が閉鎖し終了する。以上のように、大入賞口113が開放している間に、大入賞口113内に形成されている特定領域(いわゆるVゾーン)に遊技球が通過した場合には、一旦終了した特別遊技が再度実施され、大入賞口113が再度開放する。本実施形態では、このような大入賞口113の開閉動作が最大15回行われるようにしている。すなわち、上述したように、特別遊技においては、単位特別遊技が最大15回(ラウンド)行われるようにしている。尚、特定領域(いわゆるVゾーン)を設けない構成にしても良く、かかる構成にした場合には、単位特別遊技は最終ラウンドまで継続する。
尚、以下の説明では、上記の所定個数が10個の場合、すなわち、大入賞口113が29.5秒開放するか、または、大入賞口113に10個の遊技球が入賞するかの何れかの状態になると、大入賞口扉120を起立させる場合を例に挙げて説明する。このように、特別遊技が実行されると、短期間で多量の賞球が払い出され、遊技者に大きなメリットを与えることができる。
特別遊技の終了後、上記の特別図柄の抽選において、「確変大当たり」であった場合、遊技者にとって有利となる遊技状態である「確率変動状態」に設定される。また、「通常大当たり」であった場合、特別遊技の終了後、「確率変動状態」には設定されず、「通常遊技状態」に設定される。以上のように、特別図柄の抽選を実施し、その結果に基づいて、所定の特別図柄及び、特別図柄に対応した装飾図柄を停止表示している。これにより、特別図柄の抽選の結果が「確変大当たり」、「通常大当たり」及び「ハズレ」の何れかとなり、各々の結果に対応した遊技を実行することを、遊技者に報知している。
ここで、「確率変動状態」とは、特別遊技の終了後、「通常遊技状態」よりも「大当たり」になる確率が高くなる状態を形成する遊技状態である。そして、上記の確率が向上した遊技状態は、特別遊技の終了後、次の特別遊技の実行が決定するまでの間は継続する。尚、「確率変動状態」では、普通図柄の変動時間を短縮させ、「通常遊技状態」よりも普通図柄の抽選機会を増やすことで、始動入賞装置500の開放頻度が高くなり第1入球口501に遊技球が入賞することができる状態を形成し易いようにしている。更に、特別図柄の変動時間をも短縮させ、「通常遊技状態」よりも特別図柄の抽選機会を増やすようにしている。従って、特別遊技の終了後、「確率変動状態」に設定された場合には、遊技者は、次の特別遊技が開始するまで、持ち球を大きく減らすことなく遊技をすることができる。以後、「確率変動状態」に設定されている間に実行される遊技を「確率変動遊技」と、「通常遊技状態」に設定されている間に実行される遊技を「通常遊技」という。
尚、遊技球が、一般入賞口111に入賞すると、所定数の賞球(本実施形態では4個の賞球)が払い出される。また、遊技球が何れの入賞口にも入賞しなかった場合には、遊技球は、アウト口114に流入する。
次に、弾球遊技機100内部のシステム構成について説明する。図4は、弾球遊技機100のシステム構成の一例を示すブロック図である。弾球遊技機100の筐体内部には、主制御装置201、並びにこの主制御装置201に接続された副制御装置202、入賞口装置203、LED駆動装置204、発射制御装置205、払出制御装置206、受電装置207、及び電飾装置208等が配置されている。
(主制御装置201)
主制御装置201には、メインCPU201a、ROM201b、RAM201c、及びインターフェース回路(I/F回路)201dが設けられており、これらはバス201eを介して互いに接続されている。
メインCPU201aは、プログラムを構成する命令の読み出し(フェッチ)、解釈(デコード)及び実行を行う。そして、メインCPU201aは、ROM201bに記憶されているプログラム及びデータ等を読み出し、これらに基づいて弾球遊技機100全体の制御を行う。
ROM201bには、メインCPU201aが、図4に示す機能ブロックの機能を実現するために必要なプログラム及びデータ等が記憶されている。
RAM201cは、メインCPU201aが各種の制御を行うときのワークエリア等として用いられ、データ等を一時的に記憶する。例えば、現在の遊技状態(「通常遊技状態」か、「確率変動状態」か等)を示すフラグが設けられている。
I/F回路201dは、主制御装置201と、副制御装置202、入賞口装置203、LED駆動装置204、及び払出制御装置206との間で行われる信号の送受信の際に、タイミングの制御等を行う。ただし、主制御装置201から副制御装置202への信号の送信は行われるが、副制御装置202から主制御装置201への信号の送信は行われない。すなわち、一方向の送信のみが可能となっている。
また、I/F回路201dは、弾球遊技機100の筺体内部に配置されている電源装置209から、受電装置207を介して所定の電力の供給を受ける。この電力により主制御装置201は後述する各種の制御処理を行うことが可能になる。
(副制御装置202)
副制御装置202には、サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、ビデオRAM202f、音源回路202g、アンプ202h及び、インターフェース回路(I/F回路)202iが設けられている。サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、音源回路202g、及びI/F回路202iは、バス202jを介して互いに接続されている。また、画像データROM202e及びビデオRAM202fは、画像制御プロセッサ202dに接続されており、アンプ202hは、音源回路202gに接続されている。更に、I/F回路202iには、電飾装置208が接続されている。
サブCPU202aは、プログラムを構成する命令の読み出し(フェッチ)、解釈(デコード)及び実行を行う。そして、サブCPU202aは、ROM202bに記憶されているプログラム及びデータ等を読み出し、副制御装置202全体の制御、特に遊技者に対する演出の制御を行う。
ROM202bには、装飾図柄の表示を制御する処理、更に、その他の遊技中の演出を実行するのに必要なプログラム及びデータ等が記憶されている。また、RAM202cは、サブCPU202aが各種の制御を行うときのワークエリア等として用いられ、データ等を一時的に記憶する。
尚、ROM202b及びRAM202cとしては、それぞれ主制御装置201に設けられたROM201b及びRAM201cと同一のものを用いてもよいが、これらよりも容量の大きいものを用いるのが好ましい。
上述したように装飾図柄表示装置107は、液晶表示装置を備えて構成され、画像制御プロセッサ201dに接続されている。画像データROM202eには、装飾図柄表示装置107に表示されるキャラクタ、文字、及び背景等の画像データが記憶されている。
また、ビデオRAM202fは、装飾図柄表示装置107に表示しようとする画像を、画像制御プロセッサ202dが作成するときに用いられるメモリである。画像データROM202eから読み出された画像データは、ビデオRAM202fに展開され、展開された画像データに基づく画像が、装飾図柄表示装置107に表示される。尚、液晶表示装置の代わりに、例えばプラズマディスプレイ等を用いて装飾図柄表示装置107を構成するようにしてもよい。
音源回路202gは、遊技の演出に応じた音声信号を生成するためのものであり、アンプ202hに接続されている。音源回路202gで生成された音声信号に基づく音声は、アンプ202hで増幅され、スピーカ133から出力される。
更に、本実施形態では、演出用周辺機器として、装飾図柄表示装置107やスピーカ133の他に、遊技の状態に応じて点灯または消灯する電飾部品130が設けられている。電飾部品130としては、例えば、リーチ状態が形成された場合に点灯する電飾部品(LED)、特別遊技の実行中に点灯する電飾部品(LED)、賞球時に点灯する電飾部品(LED)等が挙げられる。尚、これらの演出用周辺機器は、遊技に直接関係しない周辺機器であって、遊技中の演出の出力を行うものであり、副制御装置202によってのみ制御され、主制御装置201によっては制御されない。
I/F回路202iは、主制御装置201からの信号の受信の際に、タイミングの制御等を行う。上述したように、主制御装置201から副制御装置202への信号の送信は行われるが、副制御装置202から主制御装置201への信号の送信は行われない。また、I/F回路202iは、弾球遊技機100の筐体内部に配置されている電源装置209から、受電装置207を介して所定の電力の供給を受ける。この電力により副制御装置202は後述する各種の処理を行うことが可能になる。
(電飾装置208)
電飾装置208には、上述した電飾部品130が接続されており、弾球遊技機100の筐体内部に配置されている電源装置209から供給された電力を、電飾部品130に出力する。これにより、電飾部品130は、点灯または消灯を行う。
(入賞口装置203)
入賞口装置203には、始動入賞口スイッチ211と、普通図柄作動ゲートスイッチ212と、一般入賞口スイッチ213と、大入賞口スイッチ214と、特定領域検出スイッチ215とが接続されている。始動入賞口スイッチ211は、始動入賞装置500の第1入球口501または第2入球口506に遊技球が入賞したことを検出する。普通図柄作動ゲートスイッチ212は、普通図柄作動ゲート103に遊技球が通過したことを検出する。一般入賞口スイッチ213は、一般入賞口111に遊技球が入賞したことを検出する。大入賞口スイッチ214は、大入賞口113に遊技球が入賞したことを検出する。特定領域検出スイッチ215は、大入賞口113内に形成されている特定領域121を遊技球が通過したことを検出する。
入賞口装置203は、これら始動入賞口スイッチ211、普通図柄作動ゲートスイッチ212、一般入賞口スイッチ213、大入賞口スイッチ214、特定領域検出スイッチ215、から送信された検出信号に基づいて、遊技球がどの領域を通過したのかを識別し、識別した結果を示す遊技球通過信号を主制御装置201に送信する。
また、入賞口装置203は、主制御装置201から始動入賞装置開放指示信号を入力すると、始動入賞装置500の回転部材503a、503bを回転駆動させるための電流を始動入賞装置ソレノイド216に出力する。これにより、始動入賞装置500が開閉動作を行う。
また、入賞口装置203は、主制御装置201から大入賞口開放指示信号を入力すると、大入賞口扉120を駆動させるための電流を大入賞口ソレノイド217に出力する。これにより、大入賞口113が開放する。一方、主制御装置201から大入賞口閉鎖指示信号を入力すると、大入賞口扉120を駆動させるための電流の出力を中止する。これにより、大入賞口113が閉鎖する。上述したように、特定領域121を遊技球が通過することにより、特別遊技が次の単位特別遊技に移行することが確定する。一方、所定時間が経過するまでまたは所定球数の通過までに遊技球が特定領域121を通過しなかった場合には、特別遊技は当該単位特別遊技で終了する。尚、上述したように、本実施形態では、1回の特別遊技において、最大15回の単位特別遊技が継続するようにしている。
(LED駆動装置204)
LED駆動装置204には、特別図柄表示装置106及び普通図柄表示装置108が接続されている。LED駆動装置204は、後述するようにして主制御装置201から特別図柄表示指示信号を入力すると、その特別図柄表示指示信号に基づいて、特別図柄表示装置106に配設されている7セグメントLEDや、入賞数を表示する4つのLEDからなる保留ランプ117を発光させる。また、LED駆動装置204は、主制御装置201から普通図柄表示指示信号を入力すると、その普通図柄表示指示信号に基づいて普通図柄表示装置108に配設されているLEDランプや、ゲート通過数を表示する4つのLED123を発光させる。
(発射制御装置205)
発射制御装置205は、遊技球を遊技領域115中に発射するための発射ハンドル131に接続されている。発射ハンドル131に設けられた図示しない発射スイッチは、発射ハンドル131の操作を検出し、検出した結果を示す発射操作検出信号を発射制御装置205に送信する。これにより、発射制御装置205は、発射ハンドル131が操作されたことを認識する。そして、主制御装置201は、図示しない球皿に遊技球が一定量以上貯留していない場合に、発射許可信号を発射制御装置205に送信する。発射許可信号を受信した発射制御装置205は、発射ハンドル131を制御して、遊技球を遊技領域115に向けて発射させる。一方、遊技球が一定量以上貯留している場合には、主制御装置201は、発射不許可信号を発射制御装置205に送信する。これにより、発射制御装置205は、発射ハンドル131を制御して、遊技球を遊技領域115に向けて発射することを停止させる。
(払出制御装置206)
払出制御装置206は、後述するようにして主制御装置201から送信された賞球数信号を受信すると、その賞球数信号に応じた数の賞球(遊技球)が、図示しない球皿に払い出されるように、弾球遊技機100の内部に配設されている払出装置218を制御する。これにより、払出装置218は、入賞に応じた賞球(遊技球)を払い出す。
尚、入賞口装置203、LED駆動装置204、発射制御装置205及び、払出制御装置206は、受電装置207を介して電源装置209から供給された電力に基づいて動作する。
(受電装置207)
受電装置207は、弾球遊技機100の内部に配置されている電源スイッチ219がオンされると、電源装置209から電力の供給を受け、その電力を、上述したように、主制御装置201、副制御装置202、入賞口装置203、LED駆動装置204、発射制御装置205、払出制御装置206、及び電飾装置208に分配する。
次に、主制御装置201の制御機能に係る構成について説明する。図5は、弾球遊技機100の主制御装置201の制御機能に係る構成の一例を示す機能ブロック図である。
(入賞判定部301)
入賞判定部301は、入賞口装置203から送信された上記の遊技球通過信号に基づいて、遊技球が何れの領域を通過したのかを判定する制御を行う。具体的に説明すると、入賞判定部301は、上記の遊技球通過信号に基づいて、遊技球が、始動入賞装置500、普通図柄作動ゲート103、一般入賞口111、大入賞口113、及び特定領域121の何れを通過したのかを判定する。
(払出指示部303)
払出指示部303は、入賞判定部301により判定された結果に基づいて、賞球数を示す上記の賞球数信号を払出制御装置206に送信する制御を行う。具体的に説明すると、本実施形態では、遊技球が始動入賞装置500を通過したと(遊技球が第1入球口501または第2入球口506へ入賞したと)入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す上記の賞球数信号を払出制御装置206に送信するようにしている。
また、遊技球が一般入賞口111を通過したと入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す上記の賞球数信号を払出制御装置206に送信する制御を行う。更に、遊技球が大入賞口113を通過したと入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「15」であることを示す上記の賞球数信号を払出制御装置206に送信する制御を行う。これにより、払出制御装置206は、上記の賞球数信号に示されている賞球数に応じた払い出しがなされるように、払出装置218を制御する。
(特別図柄抽選部304)
特別図柄抽選部304は、遊技球が第1入球口501または第2入球口506へ入賞したと入賞判定部301が判定すると、例えば、「0」〜「65535」までの範囲の乱数を発生して取得する。この乱数は、特別図柄の制御に関連する大当たり判定用乱数、変動パターン決定用乱数、停止図柄決定用乱数等の乱数であり、取得した乱数は特別図柄用乱数記憶領域に格納される。本実施形態では、この特別図柄抽選部304で取得した乱数を、特別図柄用乱数記憶領域に、最大4個まで記憶でき、且つこの乱数の格納順が識別できるようにしている。そして、特別図柄抽選部304は、上記の特別図柄用乱数記憶領域に最も早く格納された乱数を読み出し、読み出した乱数を上記の特別図柄用乱数記憶領域から削除する。
(特別図柄当選判定部305)
特別図柄当選判定部305は、特別図柄抽選部304により取得された乱数の値に基づいて、当該乱数値が「大当たり」または、「ハズレ」の何れに該当するのかを判定制御する。これらの判定は、例えば、乱数テーブルを用いて行うようにする。そして、「大当たり」に該当する場合には、フラグ記憶部302に記憶されている大当たりフラグをオンする。
本実施形態では、「確率変動状態」における遊技状態である「確率変動遊技」を実施している場合と、「通常遊技」を実施している場合とで異なる乱数テーブルを用いて、上述した取得した乱数値が「大当たり」または、「ハズレ」の何れに該当するのかを判定するようにしている。
また、特別図柄当選判定部305は、上記の乱数値が、「確変大当たり」、または、「通常大当たり」の何れに該当するのかを判定する。この判定も、例えば、上記の当否判定と同様に、乱数テーブルを用いて行うようにする。そして、「確変大当たり」に該当する場合には、フラグ記憶部302に記憶されている確率変動状態フラグをオンする。尚、上記の当否判定と異なり、「確率変動遊技」を実施している場合、及び、「通常遊技」を実施している場合、「確変大当たり」と判定される確率は同じに設定されている。
(特別図柄表示指示部306)
特別図柄表示指示部306は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、特別図柄表示装置106に特別図柄を変動表示させる時間を決定するとともに、特別図柄当選判定部305により判定された結果に基づいて、特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄を決定する。尚、以降の説明では、特別図柄表示装置106に特別図柄を変動表示させる時間を、特別図柄変動表示時間と略称する。
また、本実施形態では、「大当たり」に該当し、確率変動状態に移行する場合には、「7」を特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄として決定する。また、「大当たり」に該当し、通常遊技状態に移行する場合には、「3」を特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄として決定する。一方、「ハズレ」に該当した場合には、「−」を特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄として決定する。
そして、特別図柄表示指示部306は、このようにして決定した停止図柄や、特別図柄変動表示時間等に基づく表示パターンを形成し、この表示パターンを示す上記の特別図柄表示指示信号をLED駆動装置204に送信する。これにより、特別図柄表示装置106に設けられた7セグメントLEDは、上記の特別図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った発光動作を行う。
(大入賞口開放指示部307)
大入賞口開放指示部307は、特別図柄当選判定部305により、特別図柄抽選部304による抽選の結果が「大当たり」に該当すると判定された場合に、入賞口装置203に、上記の大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、大入賞口113は開放するように制御される。
その後、例えば、10個の遊技球が大入賞口113を通過したと判断するか、または、大入賞口113が開放されてから29.5秒が経過したと判断すると、大入賞口開放指示部307は、入賞口装置203に大入賞口閉鎖指示信号を送信する。これにより、大入賞口113が閉鎖するように制御される。
大入賞口開放指示部307は、以上のようにして大入賞口113が閉鎖されると、大入賞口113を開放していた最中に、特定領域121への遊技球の通過があったか否か、すなわち、特定領域通過フラグがオンされているか否かを判定する処理を行う。この判定処理の結果、特定領域通過フラグがオンの場合には、大入賞口開放指示部307は、大入賞口113が15回開放されたか否かを判定する。すなわち、15回の単位特別遊技が消化されたか否かを判定する。
これらの判定処理の結果、特定領域通過フラグがオンであり、且つ特別遊技における全ての単位特別遊技が消化していない場合には、大入賞口開放指示部307は、上記の大入賞口開放指示信号を入賞口装置203に送信して、次の単位特別遊技に移行させ、上述したようにして大入賞口113を開閉させるための動作を全ての単位特別遊技が消化するまで繰り返し行うように制御される。
一方、特別遊技の全てのラウンドが消化した場合には、特別遊技が終了したので、大入賞口113を開放させない。また、大入賞口113が開放されている間に、特定領域121に遊技球が通過しなかった場合には、いわゆる「パンク」状態となる。ここに、「パンク」とは、特定領域121に遊技球が通過しなかった場合には次回のラウンドに進まず「大当たり」を消滅させることをいう。この「パンク」状態となった場合には、特別遊技における全ての単位特別遊技が消化したか否かに関わらず、特別遊技を強制的に終了させる
制御が行われる。従って、この場合も大入賞口113を開放させない。
(普通図柄抽選部309)
普通図柄抽選部309は、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過したと、入賞判定部301が判定すると、所定の範囲の乱数を発生させて取得する。
ここで、上記の普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が、3つ以下の場合には、その取得した乱数を、上記の普通図柄用乱数記憶領域に記憶させる。このように、本実施形態では、この普通図柄抽選部309で取得した乱数を、上記の普通図柄用乱数記憶領域に、最大4個まで格納でき、且つ、この乱数の格納順を識別できるようにしている。そして、普通図柄抽選部309は、上記の普通図柄用乱数記憶領域に最も早く格納された乱数を読み出し、読み出した乱数を上記の普通図柄用乱数記憶領域から削除する。
(普通図柄当選判定部310)
普通図柄当選判定部310は、普通図柄抽選部309より取得された乱数の値に基づいて、普通図柄抽選部309による乱数値が「当たり」または、「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する。この判定は、例えば、乱数テーブルを用いて行うようにする。本実施形態では、確率変動遊技を実施している場合と、通常遊技を実施している場合とで異なる乱数テーブルを用いて、上記で取得した乱数値が「当たり」または、「ハズレ」の何れに該当するのかを判定するようにしている。
即ち、本実施形態では、「確率変動遊技」を実施している場合に使用する確変用乱数テーブルと、「通常遊技」を実施している場合に使用する通常用乱数テーブルとの2つの乱数テーブルが設けられている。そして、これら2つの乱数テーブルの内容は、「確率変動遊技」を実施している場合の方が「通常遊技」を実施している場合よりも普通図柄の当選確率が高くなるように設定されている。また、「確率変動遊技」を実施している場合の方が「通常遊技」を実施している場合よりも、普通図柄の変動時間が短くなるように設定されている。すなわち、「確率変動遊技」を実施している場合には、普通図柄の当選確率が高まることに加え、普通図柄の変動表示時間が短縮されるため、「通常遊技」を実施している場合よりも始動入賞装置500の開放頻度が高くなる。このため、持ち玉を大きく減らさずに遊技を進行させることができる。
(普通図柄表示指示部311)
普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、普通図柄変動表示時間を決定するとともに、普通図柄当選判定部310により判定された抽選結果に基づいて、普通図柄表示装置108に停止表示させる普通図柄を決定する制御を行う。そして、決定した停止図柄と、上記の普通図柄変動表示時間等に基づく表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す上記の普通図柄表示指示信号をLED駆動装置204に送信する。
具体的に、本実施形態では、普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に応じて上記の普通図柄変動表示時間を異ならせるように制御している。すなわち、本実施形態では、フラグ記憶部302に記憶されている確率変動状態フラグがオンされている場合の方が(「確率変動遊技」を実施している場合の方が)、上記の確率変動状態フラグがオンされていない場合よりも(「通常遊技」を実施している場合よりも)、上記の普通図柄変動表示時間を格段に短くするようにしている。
これにより、「通常遊技」においては変動時間が長く、普通図柄作動ゲート103を通過した場合であっても保留が上限数に達しているため抽選が行われずに無駄が発生していたが、「確率変動遊技」では変動時間が短くなることから抽選契機が増加し普通図柄に当選する頻度が増し、始動入賞装置500が上述した開口状態[ 図2(b)及び図3(b)参照 ]となる機会も増加する。すなわち、当たり抽選機会が多くなり図柄変動を通常よりも多数回行うことができるので、遊技者は当たりを期待することができる。尚、本実施形態では、普通図柄の変動時間を短縮することによる当たりの頻度を変化させるものとしたが、その他にも始動入賞装置500の開口時間の長短等の要因を組み合わせることによって複数の遊技状態を形成することが可能である。尚、普通図柄の抽選に当選し、上述した開口状態[ 図2(b)及び図3(b)参照 ]を取る場合であっても、例えば、普通図柄の抽選で取得した乱数によって、始動入賞装置500において、回転部材503a、503bの回転(回動)角度、ひいては遮断部504a、504bの停止位置を数段階に異ならせるようにしても良い。これにより、開口状態において、更に、遊技球の入賞の難易度を調整することが可能である。
そして、普通図柄表示指示部311は、このようにして決定した停止図柄や、普通図柄変動表示時間等に基づく表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す上記の普通図柄表示指示信号をLED駆動装置204に送信する。これにより、普通図柄表示装置108に設けられたLEDランプは、上記の普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った発光動作を行う。
(拡大装置駆動指示部312)
拡大装置駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態、普通図柄当選判定部310により判定された抽選結果に基づいて、始動入賞装置500の動作態様を決定し、決定した動作態様を示す始動入賞装置開放指示信号を送信する。具体的に、本実施形態では、始動入賞装置駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されている遊技状態に応じて始動入賞装置500の動作態様を異ならせるように制御している。すなわち、「確率変動遊技」を実施している場合に普通図柄当選判定部310により当選と判定された場合には、始動入賞装置500を、例えば、3秒間、1回だけ開放する。また、「通常遊技を実施している場合に普通図柄当選判定部310により当選と判定された場合には、始動入賞装置500を、例えば、0.2秒間、1回だけ開放する。このように、確率変動遊技を実施している場合には、始動入賞装置500の動作態様が異なり、フラグ記憶部302に記憶されている確率変動状態フラグがオンされている場合の方が、上記の確率変動状態フラグがオンされていない場合よりも(「通常遊技を実施している場合よりも」、第1入球口501に遊技球が入賞し易くなるように始動入賞装置500の動作態様を決定する。
そして、始動入賞装置駆動指示部312は、このようにして決定した動作態様を示す上記の始動入賞装置開放指示信号を、入賞口装置203に送信する。これにより、始動入賞装置500は、上記の始動入賞装置開放指示信号に示されている動作態様で動作を行う。
(演出コマンド生成部313)
演出コマンド生成部313は、入賞判定部301で判定された結果と、特別図柄当選判定部305で判定された結果と、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態と、特別図柄表示指示部306で決定された特別図柄変動表示時間とに基づいて、現在の遊技の状態に応じた演出コマンドを生成し、副制御装置202に送信する。
尚、上記実施形態においては、始動入賞装置ソレノイドにより、回転部材503a、503bを回転(回動)させるようにしていたが、例えば、ステッピングモータによって回転部材503a、503bを回転させるようにしてもよい。このようにステッピングモータによって回転させる場合、回転部材503a、503bを、360度以上、例えば、複数回、回転させた後、開口状態或いは閉口状態で停止させるようにしてもよい。このようにすれば、例えば、始動入賞装置500を、上記実施形態に関して上述したように、回転可能な円盤部505a、505bが「目」で、各円盤部505a、505bの円弧状に起立した遮断部504a、504bが「眉」のように見える形状に構成した場合に、「目」がくるくる回った上で「眉」の位置が決まるという動作をすることになり、遊技者の得る興趣が著しく向上するようになる。
また、上記実施形態においては、始動入賞装置500を閉口状態と開口状態との2つの状態に遷移するようにしていたが、普通図柄の抽選に関して上述したように、例えば、回転部材503a、503bの回転させる量を調整することにより、複数種の開口状態を可能にするようにしてもよい。このようにすると、開口状態に応じて第1入球口501への入賞のし易さがかえられることとなり、遊技の興趣性がより向上する。
また、上記実施形態においては、遮断部504a、504bが回転部材503aと回転部材503bとの間の線に対して略左右対称になるように回転部材503a、503bを回転させていたが、遮断部504a、504bが左右非対称になるように回転部材503a、503bを回転させるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、遮断部504a、504bは、1つの円弧状に形成していたが、例えば、遊技盤面に対して鉛直に起立した棒部材を円弧状に複数並べるように形成してもよく、要は、遊技球を遮断することができるものであればよい。
また、上記実施形態においては、1つの釘想定位置の例を示していたが、釘想定位置としては、複数であってもよいし、また、所定の範囲を釘想定位置としてもよい。
また、上記実施形態においては、入球装置の一例としての始動入賞装置500に本発明を適用した例を示していたが、例えば、入球した際に抽選を行わず、通常の遊技球の払い出しをする入球装置に対しても本発明を提供することができる。
本発明は、遊技球の入球をさせるための入球装置であれば、パチンコ用の入球装置のみならず、アレンジボール等の他の入球装置にも適用可能である。
本実施形態に係る弾球遊技機の遊技領域の外観を示す正面図である。 本実施形態に係る弾球遊技機に設けられた始動入賞装置の外観および周囲を示す正面図であり、(a)は、始動入賞装置の閉口状態を示し、(b)は、始動入賞装置の開口状態(開放状態)を示す。 始動入賞装置が遊技盤面に取り付けられた状態を示す概略図であり、(a)は、始動入賞装置の閉口状態を示す概略右側面図、(b)は、始動入賞装置の開口状態(開放状態)を示す図2(b)の矢視A−A概略断面図である。 弾球遊技機のシステム構成の一例を示すブロック図である。 弾球遊技機の主制御装置の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 従来のパチンコ遊技機に備えられた入球装置の一例を説明する図である。
符号の説明
20 遊技盤、100 弾球遊技機、102a、102b 風車、
103 普通図柄作動ゲート、105 センター飾り部品、
106 特別図柄表示装置、107 装飾図柄表示装置、108 普通図柄表示装置、
109 内レール、110 外レール、111 一般入賞口、113 大入賞口、
114 アウト口、115 遊技領域、117 保留ランプ、
120 大入賞口扉、121 特定領域、
123 LED、
130 電飾部品、131 発射ハンドル、133 スピーカ、
201 主制御装置、201a メインCPU、201b ROM、
201c RAM、201d I/F回路、201e バス
202 副制御装置、202a サブCPU、202b ROM、
202c RAM、202d 画像制御プロセッサ、202e 画像データROM、
202f ビデオRAM、202g 音源回路、202h アンプ、
202i I/F回路、202j バス、203 入賞口装置、
204 LED駆動装置、205 発射制御装置、206 払出制御装置、
207 受電装置、208 電飾装置、209 電源装置、
210 遊技領域入口検出スイッチ、211 始動入賞口スイッチ、
212 普通図柄作動ゲートスイッチ、213 一般入賞口スイッチ、
214 大入賞口スイッチ、215 特定領域検出スイッチ、
216 始動入賞装置ソレノイド、217 大入賞口ソレノイド、
219 電源スイッチ 220払出装置、
301 入賞判定部、302 フラグ記憶部、303 払出指示部、
304 特別図柄抽選部、305 特別図柄当選判定部、
306 特別図柄表示指示部、307 大入賞口開放指示部、
309 普通図柄抽選部、310 普通図柄当選判定部、
311 普通図柄表示指示部、312 始動入賞装置駆動指示部、
313 演出コマンド生成部、
500 始動入賞装置、501 第1入球口、502a、b 案内部材、
503a、b 回転部材、504a、b 遮断部、505a、b 円盤部、
506 第2入球口、
507a、b 軸、508a、b 釘、510a、b 想定遊技球範囲、
B 遊技球

Claims (9)

  1. 遊技球を入球させるための第1入球口と、
    前記第1入球口の両側に設けられ、当該第1入球口に遊技球を案内する案内部材と、
    前記案内部材の上流側に配置され、遊技球の通過を遮断する遮断部を所定の軸を中心に回転可能に備える2つの回転部材と、を有し、
    前記回転部材の回転状態によって、前記案内部材への遊技球の経路を前記遮断部により遮断する状態と、前記案内部材への遊技球の経路を許容する状態とを形成することを特徴とする入球装置。
  2. 前記遮断部により前記案内部材への遊技球の経路を遮断する状態において、前記案内部材に近接した釘想定位置に対して所定の範囲内に当該遮断部を位置させることにより、前記釘想定位置に植設される釘と前記遮断部により遊技球が停留されることを防止することを特徴とする請求項1に記載の入球装置。
  3. 前記所定の範囲とは、前記釘想定位置に植設される釘の上流側に隣接して遊技球が静止すると想定される状態での当該遊技球の占める範囲であることを特徴とする請求項2に記載の入球装置。
  4. 前記回転部材は、遊技盤面と略面一に配置され回転可能な円盤部を有し、前記遮断部は前記円盤部の円弧状に遊技盤面から鉛直に起立して形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の入球装置。
  5. 前記遮断部は、前記円盤部の略1/4円弧状に形成されることを特徴とする請求項4に記載の入球装置。
  6. 前記第1入球口及び前記回転部材の上流側に、第2入球口をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の入球装置。
  7. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞装置と、
    前記始動入賞装置への遊技球の入賞に応じて抽選を実行する抽選手段と、
    前記抽選による結果に応じて図柄を変動及び停止表示させる図柄表示装置と、
    前記図柄表示装置に所定の当たり図柄が停止表示された場合に大入賞口を入賞容易とする単位特別遊技を少なくとも1回行うことからなる特別遊技を実行する特別遊技実行手段とを備える弾球遊技機において、
    前記始動入賞装置は、遊技球を入球させるための第1入球口と、
    前記第1入球口の両側に設けられ、当該第1入球口に遊技球を案内する案内部材と、
    前記案内部材の上流側に配置され、遊技球の通過を遮断する遮断部を所定の軸を中心に回転可能に備える2つの回転部材と、を有し、
    前記回転部材の回転状態によって、前記案内部材への遊技球の経路を前記遮断部により遮断する状態と、前記案内部材への遊技球の経路を許容する状態とを形成することを特徴とする弾球遊技機。
  8. 前記遊技盤における前記始動入賞装置の案内部材に近接した位置に釘を植設し、
    前記遮断部により前記案内部材への遊技球の経路を遮断する状態において、前記釘の位置に対して所定の範囲内に当該遮断部を位置させることにより、前記釘と前記遮断部により遊技球が停留されることを防止することを特徴とする請求項7に記載の弾性遊技機。
  9. 前記始動入賞装置は、前記第1入球口及び前記回転部材の上流側に、第2入球口をさらに有することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の弾球遊技機。
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JP2012065813A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Newgin Co Ltd 遊技機

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