JP2004255653A - 記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリッジガイド軸とプラテンとの平行度を簡易に調整することができる記録装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】記録装置は、キャリッジガイド軸43の一端を矢印+Z方向又は矢印−Z方向に駆動する第1の駆動機構210と、キャリッジガイド軸43の他端を矢印+Z方向又は矢印−Z方向に駆動する第2の駆動機構220とから構成される平行度調整機構200を備え、平行度調整機構200によりキャリッジガイド軸43を移動させることにより、キャリッジガイド軸43とプラテン面との平行度を調整する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャリッジ軸に摺動自在に設けられたキャリッジに載置された記録ヘッドによって、記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートに画像を記録する記録装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタには、プラテンと略平行に配置されたキャリッジ軸と、このキャリッジ軸に摺動自在に設けられたキャリッジと、このキャリッジに載置された記録ヘッドとを備え、この記録ヘッドにより当該記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートに画像を記録するドットインパクトプリンタがある。
【0003】
ドットインパクトプリンタには、シートのシート厚に応じて、記録ヘッドとプラテンとの間のプラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整機構を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
この種のプラテンギャップ調整機構では、記録ヘッドをプラテンに向けて当該記録ヘッドが当接するまで移動して記録ヘッドとプラテン面との距離を測定し、次に、記録装置本体にシートを供給して、記録ヘッドをプラテン上のシートに向けて当該記録ヘッドが当接するまで移動して記録ヘッドとシート面との距離を測定し、これら測定距離の差からシート厚を検出するのが一般的である。
【0005】
また、ドットインパクトプリンタにおいては、この種のプラテンギャップ調整機構を用いて、記録ヘッドとプラテンとの平行度を算出し、その平行度が適正か否かを判定するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−52963号公報
【特許文献2】
特開平9−220840号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、記録ヘッドとプラテンとの平行度、より具体的には、キャリッジ軸とプラテンとの平行度は、人の手で調整されていたため、時間と手間がかかるという問題があった。
【0008】
また、一旦調整された後は、キャリッジ軸とプラテンとの平行度は調整されず、環境変化や衝撃などによってこの平行度が狂ってしまうと、シートの左右等で印字品質が違ってしまう等の不具合が生じてしまう。
【0009】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、キャリッジガイド軸とプラテンとの平行度を簡易に調整することができる記録装置及びその制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、プラテンと略平行に配置されたキャリッジ軸と、このキャリッジ軸に摺動自在に設けられたキャリッジと、このキャリッジに載置された記録ヘッドとを備え、この記録ヘッドにより当該記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートに画像を記録する記録装置において、前記キャリッジ軸のいずれか一端を、前記プラテンに対し、近接又は離間する方向に駆動することにより、当該キャリッジ軸と前記プラテンとの平行度を調整する平行度調整手段を有することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、プラテンと略平行に配置されたキャリッジ軸と、このキャリッジ軸に摺動自在に設けられたキャリッジと、このキャリッジに載置された記録ヘッドとを備え、この記録ヘッドにより当該記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートに画像を記録する記録装置において、前記キャリッジ軸に偏心軸を設け、この偏心軸を回転させることにより、前記記録ヘッドと前記プラテンとの間のプラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整手段と、前記キャリッジ軸のいずれか一端を、前記プラテンに対し、近接又は離間する方向に駆動することにより、当該キャリッジ軸と前記プラテンとの平行度を調整する平行度調整手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記平行度調整手段は、前記キャリッジ軸の両端を、前記プラテンに対し、近接又は離間する方向にそれぞれ独立して駆動することを特徴とする。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成において、前記平行度調整手段は、前記キャリッジ軸と前記プラテンとの平行度と、前記キャリッジ軸と前記プラテンとの間の距離とを調整することを特徴とする。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成において、前記平行度調整手段は、前記キャリッジ軸にカム部材を設け、このカム部材に偏心カムを当接させ、この偏心カムを平行度調整用モータで回転させることにより、前記キャリッジ軸を移動する構成を備えることを特徴とする。
【0015】
また、請求項6に記載の発明は、プラテンと略平行に配置されたキャリッジ軸と、このキャリッジ軸に摺動自在に設けられたキャリッジと、このキャリッジに載置された記録ヘッドとを備え、この記録ヘッドにより当該記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートに画像を記録する記録装置の制御方法において、前記記録装置は、前記キャリッジ軸のいずれか一端を、前記プラテンに対し、近接又は離間する方向に駆動可能する平行度調整手段を備え、前記プラテンの桁方向の複数カ所において、前記記録ヘッドと前記プラテンとの距離を測定し、この測定値から、前記キャリッジ軸の前記プラテンに対する傾き量を検出し、検出した傾き量に基づいて前記平行度調整手段を駆動することにより、前記キャリッジガイド軸を前期プラテンと平行に調整することを特徴とする。
【0016】
また、請求項7に記載の発明は、プラテンと略平行に配置されたキャリッジ軸と、このキャリッジ軸に摺動自在に設けられたキャリッジと、このキャリッジに載置された記録ヘッドとを備え、この記録ヘッドにより当該記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートに画像を記録する記録装置の制御方法において、前記記録装置は、前記キャリッジ軸の両端を、前記プラテンに対し、近接又は離間する方向に駆動可能する平行度調整手段を備え、前記プラテンの桁方向の複数カ所において、前記記録ヘッドと前記プラテンとの距離を測定し、この測定値に基づいて前記平行度調整手段を駆動することにより、前記キャリッジガイド軸を前記プラテンと平行に調整すると共に、前記記録ヘッドと前記プラテンとの間の距離を予め定めた距離に調整することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
【0018】
図1は、本実施形態にかかるドットインパクトプリンタ10の概観構成を示す斜視図であり、図2は、その側断面図である。
【0019】
ドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド20が備える記録ワイヤを、インクリボンを介してシートに押し付け、シート上にドットを形成することにより、文字を含む画像を記録するものである。ここで、シートとしては、所定長さに切断されたカットシートと、複数枚が連接された連続シートとがある。カットシートとしては、例えば単票紙や単票複写紙などの普通紙の他、通帳や葉書、封筒などがあり、連続シートとしては連続シートとしては連続紙、連続複写紙などがある。
【0020】
さて、ドットインパクトプリンタ10は、大別すると、プリンタ本体11と、プッシュトラクタユニット12と、シート供給ガイド13と、給紙装置14とを備え、プリンタ本体11の上方及び下方をアッパケース15及びロアケース16で覆って構成される。
【0021】
プリンタ本体11は、記録ヘッド20及びキャリッジ21からなる記録機構部と、シート案内24、プラテン25及び第1〜第4搬送ローラ26〜29からなるシート搬送機構部とから概略構成されている。
【0022】
プリンタ本体11は、本体フレームとしてのベースフレーム40およびリアフレーム41の略両端に、左サイドフレーム42L及び右サイドフレーム42R(図1では不図示)がそれぞれ立設して固定されている。この左サイドフレーム42Lと右サイドフレーム42Rとの間には、キャリッジガイド軸43(キャリッジ軸)及びプラテン25が互いに略平行に支持され、また、シートを案内するシート案内24が支持されている。また、キャリッジガイド軸43には、記録ヘッド20を搭載したキャリッジ21が、その軸方向に移動可能に支持されている。
【0023】
キャリッジ21は、キャリッジ駆動用モータによりタイミングベルトを介してキャリッジガイド軸43の軸方向に駆動される。これにより、記録ヘッド20は、キャリッジガイド軸43の軸方向と一致する主走査方向に駆動される。また、キャリッジ21には、インクリボンカセット44が着脱自在に装着される。このインクリボンカセット44のインクリボンは、記録ヘッド20とプラテン25との間に引き回される。
【0024】
記録ヘッド20は、多数の記録ワイヤ(不図示)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方に、インクリボンカセット44のインクリボンが位置する。記録ヘッド20は、キャリッジ21と共に主走査方向に走行される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、プラテン25と記録ヘッド20との間に搬送されるシートに付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
【0025】
また、プリンタ本体11には、上下に対となってシート案内24上のシートを搬送する第1搬送ローラ26及び第2搬送ローラ27と、第3搬送ローラ28及び第4搬送ローラ29とが配置される。このうち、シート案内24の下方にある第1搬送ローラ26と、シート案内24の上方にある第4搬送ローラ29とが駆動ローラであり、第2搬送ローラ27及び第3搬送ローラ28が従動ローラとなっている。すなわち、第1搬送ローラ26及び第4搬送ローラ29の軸端には歯車が設けられており、この歯車を含む歯車輪列(不図示)が、例えば、左サイドフレーム42Lに配置されている。この歯車輪列の一の歯車には、シート搬送モータ(不図示)のモータピニオンが噛み合い、これによって、シート搬送モータの正転または逆転により、シートをプリンタ本体11の前方から後方へ搬送し、また、シートをプリンタ本体11の後方から前方へ搬送する。
【0026】
プッシュトラクタユニット12は、連続シートをシート案内24に供給するものであり、左右一対のトラクタ46を有している。トラクタ46は、トラクタ駆動プーリ45と、トラクタ従動プーリ47と、これらプーリ45、47に架け渡されたトラクタベルト48とから構成される。このトラクタ駆動プーリ45の軸には、シート搬送モータのモータピニオンと減速歯車を介して噛み合う歯車が設けられており、これにより、シート搬送モータが回転すると、トラクタ駆動プーリ45が回転し、トラクタベルト48によって連続シートがシート案内24に供給される。
【0027】
シート供給ガイド13は、プリンタ本体11の前側において、アッパケース15に着脱自在に装着され、シートを案内する。このシート供給ガイド13は、プリンタ本体11の前方からカットシートを手差し給紙する手差しトレイとして機能すると共に、プリンタ本体11の後方から給紙されたシート(カットシート及び連続シート)の排紙トレイとしても機能する。
【0028】
給紙装置14は、プリンタ本体11の後方側に着脱可能に装着され、カットシートを1枚ずつシート案内24に給紙するものである。
【0029】
以上の構成の下、記録ヘッド20による記録動作は、キャリッジ21が主走査方向に走行される間に、記録ヘッド20の記録ワイヤにより一行分の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、シートがカットシートの場合には、シート搬送機構部(プラテン25、第1搬送ローラ26、第2搬送ローラ27、第3搬送ローラ28及び第4搬送ローラ29)が、またシートが連続シートの場合には、シート搬送機構部及びプッシュトラクタユニット12が、それぞれシートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
【0030】
上述した記録ヘッド20、キャリッジ駆動モータ、シート搬送モータ及び後述する各種モータの制御は、制御基板部95により実施される。この制御基板部95は、例えば、ロアケース16の中に収容されている。
【0031】
また、このプリンタ10には、供給されたシート(カットシート、連続シート)のシート厚に応じて、記録ヘッド20とプラテン25との間のプラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整機構100が装備されている。ここで、図3は、プラテンギャップ調整機構100を周辺構成と共に示す図である。
【0032】
プラテンギャップ調整機構100においては、プラテンギャップ調整用モータ101の回転軸に設けられたモータピニオン103の回転により、減速歯車104を介して、キャリッジガイド軸43に固定された歯車105を回転させる。このキャリッジガイド軸43には、偏心軸107が固定され、この偏心軸107に上記キャリッジ21が挿通されている。これにより、プラテンギャップ調整用モータ101の正転又は逆転により偏心軸107が回転すると、キャリッジ21が、偏心軸107の偏心量に対応する量だけ図中矢印δ方向であるプラテン25側又はその反対側に移動し、記録ヘッド20とプラテン25との間の距離(プラテンギャップ)が変更される。なお、基準位置検出器108は、記録ヘッド20が、最大厚のシートの装填を可能とする最大後退位置である基準位置にあるときにオンとなるマイクロスイッチである。これにより、キャリッジ21の移動範囲は、記録ヘッド20がプラテン25に当接する位置から上記基準位置までに規制されている。
【0033】
ロータリーエンコーダ102は、プラテンギャップ調整用モータ101の回転軸に固定されたスリット板110と、このスリット板110を挟んで、発光ダイオードとフォトダイオードとが対向配置された投受光器111とから構成される。これにより、ロータリーエンコーダ102は、プラテンギャップ調整用モータ101が回転すると、スリット板110により発光ダイオードからフォトダイオードへの光路が断続的に遮断されることにより、パルス信号を出力する。
【0034】
このプラテンギャップ調整機構100は、制御基板部95によって制御される。すなわち、制御基板部95は、プラテンギャップ調整用モータ101を駆動して記録ヘッド20を基準位置からプラテン25に当接させ、このときのロータリーエンコーダ102からのパルス信号のパルス数をカウントし、次に、シートを、記録ヘッド20とプラテン25との間に搬送し、プラテンギャップ調整用モータ101を駆動して記録ヘッド20を基準位置からプラテン25に当接させ、このときのロータリーエンコーダ102からのパルス信号のパルス数をカウントする。次いで、制御基板部95は、これら2つのカウント値の差からシート厚を求め、このシート厚に基づいてプラテンギャップ調整用モータ101を駆動することにより、プラテンギャップを調整する。なお、このプラテンギャップ調整処理は、カットシートの場合は一枚ごと、連続シートの場合は一回又は間隔を空けて実施されるようになっている。
【0035】
ところで、本実施形態のプリンタ10には、キャリッジガイド軸43とプラテン25との間の平行度を調整する平行度調整機構200が装備されている。図4は、平行度調整機構200を周辺構成と共に示す図である。また、図5は、図4に示す平行度調整機構200を矢印X方向から見た場合の図である。
【0036】
図4に示すように、平行度調整機構200は、キャリッジガイド軸43の一端を矢印+Z方向又は矢印−Z方向に駆動する第1の駆動機構210と、キャリッジガイド軸43の他端を矢印+Z方向又は矢印−Z方向に駆動する第2の駆動機構220とから構成されている。なお、この矢印+Z方向又は矢印−Z方向は、図3に示した矢印δ方向と略一致する方向であり、また、図4において、符号25Fは、プラテン面を示している。
【0037】
図4及び図5に示すように、この平行度調整機構200の第1の駆動機構210は、プリンタ10の左サイドフレーム42Lに固定された平行度調整用モータ211と、この平行度調整用モータ211の回転軸に固定されたピニオンカム212と、左サイドフレーム42Lに回転自在に支持され、このピニオンカム212と当接する偏心カム213と、キャリッジガイド軸43に固定された平行度調整用カム214とから構成されている。
【0038】
なお、図5に示すように、左サイドフレーム42Lには、キャリッジガイド軸43を当該フレームに挿通可能にするための開口215が形成されている。また、この開口215は、図中右斜め上部分が矢印+Z方向(矢印−Z方向)に延長する長穴に形成され、該部分に挿通されたキャリッジガイド軸43を、矢印+Z方向又は矢印−Z方向に案内するガイドとしても機能するようになっている。なお、図示はしていないが、右サイドフレーム42Rにも、上記開口215が形成されている。
【0039】
ここで、本実施形態では、矢印−Z方向が鉛直方向であり、キャリッジガイド軸43は、偏心カム213に当接することよってこの矢印Z方向の位置が位置決めされると共に、上記開口215によって図中左右方向の位置が位置決めされるようになっている。なお、矢印Z方向が鉛直方向ではない場合は、キャリッジガイド軸43を偏心カム213側に付勢する付勢手段を設けるようにすればよい。これにより、平行度調整用モータ211の正転又は逆転により偏心カム213が回転すると、その偏心量に対応する量だけキャリッジガイド軸43の一端側(第1の駆動機構210側)が矢印+Z方向又は矢印−Z方向に駆動されるようになっている。
【0040】
一方、この平行度調整機構200の第2の駆動機構220は、第1の駆動機構210と略同様の構成に形成されている。詳述すると、図4に示すように、第2の駆動機構220は、プリンタ10の右サイドフレーム42Rに固定された平行度調整用モータ221と、この平行度調整用モータ221の回転軸に固定されたピニオンカム222と、右サイドフレーム42Rに回転自在に支持され、このピニオンカム222と当接する偏心カム223と、キャリッジガイド軸43に固定された平行度調整用カム224とから構成されている。これにより、平行度調整用モータ221の正転又は逆転により偏心カム223が回転すると、その偏心量に対応する量だけキャリッジガイド軸43の他端側(第2の駆動機構220側)が矢印+Z方向又は矢印−Z方向に駆動される。なお、矢印Z方向が鉛直方向ではない場合は、第1の駆動機構210の場合と同様に、キャリッジガイド軸43を偏心カム223側に付勢する付勢手段を設けるようにすればよい。
【0041】
これにより、この平行度調整機構200は、第1の駆動機構210によりキャリッジガイド軸43の一端側だけを矢印+Z方向又は矢印−Z方向に独立駆動することができ、また、第2の駆動機構220によりキャリッジガイド軸43の他端側だけを矢印+Z方向又は矢印−Z方向に独立駆動することができるように構成されている。
【0042】
さて、本実施形態のプリンタ10においては、この平行度調整機構200を、制御基板部95が制御することによって、キャリッジガイド軸43とプラテン25との平行度と、キャリッジガイド軸43とプラテン25との距離とを調整し、記録時におけるキャリッジガイド軸43の初期位置を調整するようになっている。なお、初期位置とは、キャリッジガイド軸43が配置されるべき位置であって、より具体的には、このプリンタ10の工場組立後に調整されるキャリッジガイド軸43の位置である。
【0043】
以下、本実施形態に係るプリンタ10におけるキャリッジガイド軸43の初期位置を設定する処理(以下、初期位置設定処理という。)の際の動作について説明する。図6は、初期位置設定処理のフローチャートである。なお、この処理は、工場組立後の検査時、予め定めた時間経過時(日数等の経過時)又はユーザの実行指示入力時などに実行される。
【0044】
まず、制御基板部95は、プラテン25の桁方向の複数カ所において、記録ヘッド20とプラテン25との間の距離を測定する(ステップS1)。例えば、図7に示すように、制御基板部95は、記録ヘッド20を、右サイドフレーム42Rに近接する位置A、左サイドフレーム42Lに近接する位置Bにて、それぞれ、記録ヘッド20とプラテン25との間の距離G1、G2を測定する。ここで、この距離G1及びG2の測定は、プラテンギャップを調整する場合と同様に、記録ヘッド20を基準位置からプラテン25に当接する位置まで移動し、このときのロータリーエンコーダ102からのパルス信号のパルス数をカウントし、このカウント値を距離G1及びG2の測定値として取得すればよい。
【0045】
次に、制御基板部95は、これら測定値に基づいて、キャリッジガイド軸43をプラテン25と平行にするための平行度調整値と、記録ヘッド20とプラテン25との間の距離を予め定めた初期プラテンギャップ値G0にするための距離調整値とを算出する(ステップS2)。ここで、例えば、平行度調整値は、距離G1と距離G2との差と、平行度調整機構200の平行度調整用モータ211又は221の駆動量とを対応づけたテーブルを予め記憶し、このテーブルに基づいて得たモータの駆動量を用いればよく、上記距離調整値は、上記モータの駆動量で平行度を調整後、その時点の記録ヘッド20とプラテン25との間の距離と、上記値G0との差を求め、この差を調整するための平行度調整用モータ211及び221のモータ駆動量を用いればよい。
【0046】
次いで、制御基板部95は、算出した平行度調整値と距離調整値とに基づいて、平行度調整用モータ211又は平行度調整用モータ221を駆動し、キャリッジガイド軸43の位置を調整する(ステップS3)。これにより、図8に示すように、キャリッジガイド軸43のいずれか一端又は両端が各々独立して駆動され、キャリッジガイド軸43が、プラテン面と平行で、かつ、記録ヘッド20とプラテン25との間の距離が初期プラテンギャップG0となる位置に移動される。
【0047】
なお、この初期位置設定処理後は、偏心カム213及び223の回転防止策、具体的には、偏心カム213及び223をサイドフレーム42L及び42Rにねじで固定する対策、又は、平行度調整用モータ211及び221を常時励磁し、各モータ211及び221の静止トルク(ホールディングトルク)で偏心カム213及び223の回転を防止する策を施し、以降のキャリッジガイド軸43の位置ずれを防止することが好ましい。
【0048】
以上説明したように、本実施形態のプリンタ10においては、キャリッジガイド軸43の両端を、プラテン25に対し、近接又は離間する方向にそれぞれ独立して移動可能にすることにより、キャリッジガイド軸43とプラテン25とを平行に調整したり、キャリッジガイド軸43とプラテン25との間の距離を調整することができる。
【0049】
なお、本願発明は、上述した実施形態に限らず種々の態様にて実施され得る。例えば、上記実施の形態では、平行度調整機構200が、キャリッジガイド軸43をカム機構で駆動する場合について述べたが、歯車機構などの種々の動力伝達機構によりキャリッジガイド軸43を駆動してもよい。
【0050】
また、上記実施の形態では、記録ヘッド20とプラテン25との間の距離を、プラテン25の桁方向の2カ所について測定し、その測定結果に基づいてキャリッジガイド軸43とプラテン25との平行度及び距離を調整する場合について述べたが、プラテン25の桁方向及び周方向の複数カ所について該距離を測定し、これら距離に基づいて上記平行度及び距離を調整するようにしてもよい。より具体的には、プラテン25のある桁方向の位置A(図7参照)における周方向の測定値G1の平均値G1A(例えば90°間隔で測定した場合の測定平均値)と、プラテン25のある桁方向の他の位置B(図7参照)における周方向の測定値G2の平均値G2A(例えば90°間隔で測定した場合の測定平均値)とを算出し、この平均値G1Aと平均値G2Aとの差分値と、プラテン25の振れ(例えば、(G1max−G1min)若しくは(G2max−G2min)、又はこれら値の平均値)との差分値を、平行度調整値とし、この値に基づいてキャリッジガイド軸43とプラテン25との平行度を調整するようにしてもよい。このようにすれば、さらに精度良くキャリッジガイド軸43とプラテン25との平行度を調整することができる。
【0051】
また、上記実施の形態では、キャリッジガイド軸43とプラテン25との平行度と距離の両方を調整する場合について述べたが、平行度だけを調整するようにしてもよい。この場合、キャリッジガイド軸43のいずれか一方だけをプラテン25に対し、近接又は離間する方向に駆動できればよいため、第1の駆動機構210又は第2の駆動機構220のいずれか一方だけを具備する構成にしてもよい。
【0052】
また、上記実施の形態では、本発明をドットインパクトプリンタに適用した場合について述べたが、本発明をキャリッジ軸とプラテンとを備える種々の記録装置に適用してもよい。
【0053】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、キャリッジガイド軸とプラテンとの平行度を簡易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかるドットインパクトプリンタの概観構成を示す斜視図である。
【図2】同プリンタの側断面図である。
【図3】同プリンタのプラテンギャップ調整機構を周辺構成と共に示す図である。
【図4】同プリンタの記録ヘッドの断面図である。
【図5】同プリンタの平行度調整機構を周辺構成と共に示す図である。
【図6】同プリンタの初期位置設定処理のフローチャートである。
【図7】同プリンタの初期位置設定処理前の状態を示す図である。
【図8】同プリンタの初期位置設定処理後の状態を示す図である。
【符号の説明】
10 ドットインパクトプリンタ
11 プリンタ本体
20 記録ヘッド
21 キャリッジ
25 プラテン
43 キャリッジガイド軸
95 制御基板部
100 プラテンギャップ調整機構
200 平行度調整機構
210 第1の駆動機構
220 第1の駆動機構
211、221 平行度調整用モータ
212、222 ピニオンカム
213、223 偏心カム
214、224 平行度調整用カム

Claims (7)

  1. プラテンと略平行に配置されたキャリッジ軸と、このキャリッジ軸に摺動自在に設けられたキャリッジと、このキャリッジに載置された記録ヘッドとを備え、この記録ヘッドにより当該記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートに画像を記録する記録装置において、
    前記キャリッジ軸のいずれか一端を、前記プラテンに対し、近接又は離間する方向に駆動することにより、当該キャリッジ軸と前記プラテンとの平行度を調整する平行度調整手段を有することを特徴とする記録装置。
  2. プラテンと略平行に配置されたキャリッジ軸と、このキャリッジ軸に摺動自在に設けられたキャリッジと、このキャリッジに載置された記録ヘッドとを備え、この記録ヘッドにより当該記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートに画像を記録する記録装置において、
    前記キャリッジ軸に偏心軸を設け、この偏心軸を回転させることにより、前記記録ヘッドと前記プラテンとの間のプラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整手段と、
    前記キャリッジ軸のいずれか一端を、前記プラテンに対し、近接又は離間する方向に駆動することにより、当該キャリッジ軸と前記プラテンとの平行度を調整する平行度調整手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  3. 前記平行度調整手段は、前記キャリッジ軸の両端を、前記プラテンに対し、近接又は離間する方向にそれぞれ独立して駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記平行度調整手段は、前記キャリッジ軸と前記プラテンとの平行度と、前記キャリッジ軸と前記プラテンとの間の距離とを調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記平行度調整手段は、
    前記キャリッジ軸にカム部材を設け、このカム部材に偏心カムを当接させ、この偏心カムを平行度調整用モータで回転させることにより、前記キャリッジ軸を移動する構成を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記録装置。
  6. プラテンと略平行に配置されたキャリッジ軸と、このキャリッジ軸に摺動自在に設けられたキャリッジと、このキャリッジに載置された記録ヘッドとを備え、この記録ヘッドにより当該記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートに画像を記録する記録装置の制御方法において、
    前記記録装置は、前記キャリッジ軸のいずれか一端を、前記プラテンに対し、近接又は離間する方向に駆動可能する平行度調整手段を備え、
    前記プラテンの桁方向の複数カ所において、前記記録ヘッドと前記プラテンとの距離を測定し、この測定値から、前記キャリッジ軸の前記プラテンに対する傾き量を検出し、検出した傾き量に基づいて前記平行度調整手段を駆動することにより、前記キャリッジガイド軸を前記プラテンと平行に調整することを特徴とする記録装置の制御方法。
  7. プラテンと略平行に配置されたキャリッジ軸と、このキャリッジ軸に摺動自在に設けられたキャリッジと、このキャリッジに載置された記録ヘッドとを備え、この記録ヘッドにより当該記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートに画像を記録する記録装置の制御方法において、
    前記記録装置は、前記キャリッジ軸の両端を、前記プラテンに対し、近接又は離間する方向に駆動可能する平行度調整手段を備え、
    前記プラテンの桁方向の複数カ所において、前記記録ヘッドと前記プラテンとの距離を測定し、この測定値に基づいて前記平行度調整手段を駆動することにより、前記キャリッジガイド軸を前記プラテンと平行に調整すると共に、前記記録ヘッドと前記プラテンとの間の距離を予め定めた距離に調整することを特徴とする記録装置の制御方法。
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