JP4193026B2 - 記録装置、カット位置調整用パターン、カット位置ずれ量取得方法 - Google Patents

記録装置、カット位置調整用パターン、カット位置ずれ量取得方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主走査方向に往復動しながら被記録材に記録を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドに被記録材を精密送りする、回動駆動される搬送ローラと、前記記録ヘッドの下流に設けられ、記録の行われた被記録材を所定位置でカットするカッター刃を有するカッター装置と、を備えた記録装置に関する。また、本発明は、前記記録装置において実際にカットすべきカット位置と、前記カッター刃とのずれ量を検証する為に被記録材に記録されるカット位置調整用パターンに関する。更に、本発明は、前記記録装置において実際にカットすべきカット位置と、前記カッター刃とのずれ量を取得するカット位置ずれ量取得方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、記録装置の一つとしてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)を例に説明する。プリンタは、インク滴を吐出するインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)と、記録ヘッドへ印刷用紙を精密送りする搬送ローラとを備えている。また、プリンタには、単票紙の他にロール紙に印刷可能なものがあり、更に、記録ヘッドの下流側に、ロール紙を所定位置でカットするカッター装置を備えるものがある。
【0003】
カッター装置は、ロール紙の幅方向に移動可能なカッター刃を備え、プリンタの制御部は、搬送ローラの回動量(或いは駆動量)、即ち、紙送り量を監視することによってカットすべき位置(カット位置)とカッター刃の位置関係とを管理し、そしてカット位置がカッター刃に来たところでカッター刃を駆動制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カッター刃の設計上の位置(紙送り方向位置)は、プリンタ組立時の製造ばらつきによって機体差があり、従ってカット位置をこれに合わせて調整する必要がある。しかし、製品出荷後の輸送時による振動や、経年変化によってカッター刃の位置が僅かにずれることもあり、この様な場合には、カットすべきカット位置を、カッター刃によって正確にカットすることができない。また、カッター装置が、プリンタ本体に対して着脱可能に構成されている様な場合には、着脱時のばらつきにより、カッター刃の位置がその都度僅かに変化し、同様にカット位置をカッター刃によって正確にカットすることができなくなる。
この様な不具合は、銀塩写真並の高画質を実現するプリンタにおいて、例えば、ロール紙にL判サイズの写真を連続印刷し、そして写真と写真の境界線をカットする様な場合には、特に顕著に目立つこととなり、好ましく無い印刷結果を招くことになる。
【0005】
そこで本発明はこの様な問題に鑑みなされたものであり、その課題は、カットすべきカット位置とカッター刃との位置ずれ量を、簡単な方法で取得し、以て適切な印刷結果を得ることができる様にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る記録装置は、記録材に記録を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドと対向する位置に被記録材を搬送する、回動駆動される搬送ローラと、前記記録ヘッドの下流に設けられ、記録の行われた被記録材を所定位置でカットするカッター刃を有するカッター装置と、を備えた記録装置であって、複数本のカット用ラインが被記録材の搬送方向に所定の間隔を設けて階段状に形成されてなるカット位置調整用パターンを印刷するカット位置調整用パターン印刷モードを有し、前記カット位置調整用パターン印刷モードは、前記カット用ラインを、異なる2色によって塗り潰された領域の境界線によって形成し、前記カット位置調整用パターンを前記カッター装置によってカットした際に、前記カッター刃によってカットしたラインが、複数本の前記カット用ラインのうちいずれのものと一致したか又はいずれのものに最も近いかをテストカット位置情報として入力するテストカット位置情報入力手段から、前記テストカット位置情報を取得することにより、複数本の前記カット用ラインのうちのいずれかに設定されたカット基準ラインと、前記カッター刃とのずれ量を得ることを特徴とする。
【0007】
本態様によれば、カットすべきカット位置と、カッター刃との位置ずれ量を簡単な方法で取得することができ、当該位置ずれ量を用いることにより、カットすべきカット位置で正確にカットすることが可能となる。即ち、記録装置は、カット位置調整用パターン(以下「調整パターン」と略称する)を印刷するカット位置調整用パターン印刷モード(以下「パターン印刷モード」と略称する)を有している。調整パターンは、紙送り方向と直交する複数本のカット用ラインが、紙送り方向に所定の間隔を設けて階段状に形成されてなり、カッター刃によってテストカットした際に、カットしたラインが、複数本形成されたカット用ラインのうちいずれのものと一致したか、或いは、いずれのものに最も近いかを視認する為のものである。
【0008】
そして、記録装置は、カッター刃がテストカットしたラインが、複数本形成されたカット用ラインのうちいずれのものと一致したか、或いは、いずれのものに最も近いかを、テストカット位置情報としてユーザが入力するテストカット位置情報入力手段から、前記テストカット位置情報を取得する。ここで、前記複数本のカット用ラインのうち、いずれか1つをカット基準ライン、即ち、実際の記録動作において記録装置がカットすべきラインとして認識するラインとすると、当該カット基準ラインと、テストカット時にカッター刃がカットしたラインとのずれ量が、実際の記録動作において生じるカット位置ずれ量となる。
【0009】
つまり、カット用ラインは紙送り方向に所定の間隔で階段状に形成されているので、テストカットによってカットされたラインと、前記カット基準ラインとの位置関係(紙幅方向に何本分ずれているか)が判れば、簡単に前記ずれ量を求めることができる。従って以上により、調整用パターンによって前記カット位置ずれ量を簡単に得ることができ、これによって得られた前記カット位置ずれ量を用いて紙送り量を補正すれば、カットすべき位置で正確にカットすることが可能となる。
【0010】
また、前記カット用ラインを、異なる2色によって塗り潰された領域の境界線によって形成するので、テストカットしたラインから上流側及び下流側のいずれの側に、いずれの色が残っているかが容易に判断可能であるという利点を利用して、複数本のカット用ラインのうちいずれをカットしたか、又は、いずれのカット用ラインに最も近いかを容易に判定することが可能となる。
【0011】
本発明の第2の態様に係る記録装置は、第1の態様において、前記カット位置調整用パターン印刷モードは、複数本の前記カット用ラインに、識別用の通し番号を付記し、前記テストカット位置情報入力手段が、前記識別用の通し番号を前記テストカット位置情報として受け付けることを特徴とする。本態様によれば、複数本の前記カット用ラインに、識別用の通し番号を付記するので、前記テストカット位置情報入力手段に、カッター刃によってテストカットしたラインが複数本のカット用ラインのうちいずれのものと一定したか又はいずれのものに最も近いかを、番号によって簡単に入力することができる。
【0012】
本発明の第3の態様に係る記録装置は、第1のまたは第2の態様において、前記カッター装置が、前記記録装置本体に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする。
【0013】
前記カッター装置が前記記録装置本体に対して着脱可能に構成されていると、カッター刃の位置(紙送り方向位置)が変化し易く、従ってカット位置ずれが生じ易いが、本態様によれば、前述の如く、前記調整用パターンによって簡単に前記ずれ量を取得することができ、カッター刃の位置が変化し易い場合でも、前記ずれ量を用いることにより、カット位置ずれを補正して適切なカット動作を行うことができる。
【0014】
本発明の第4の態様は、記録材に記録を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドと対向する位置に被記録材を搬送する、回動駆動される搬送ローラと、前記記録ヘッドの下流に設けられ、記録の行われた被記録材を所定位置でカットするカッター刃を有するカッター装置と、を備えた記録装置において、実際にカットすべきカット位置と、前記カッター刃とのずれ量を検証する為に被記録材に記録されるカット位置調整用パターンであって、複数本のカット用ラインが被記録材の搬送方向に所定の間隔を設けて階段状に形成されてなり、前記カット用ラインが、異なる2色によって塗り潰された領域の境界線によって形成されていることを特徴とする。
【0015】
本態様によれば、実際にカットすべきカット位置と、カッター刃とのずれ量とを検証する為に被記録材に記録されるカット位置調整パターンは、複数本のカット用ラインが紙送り方向に所定の間隔を設けて階段状に形成されてなるので、前述した本発明の第1の態様と同様に、テストカットしたラインとカット基準ラインとのずれ量から、実際にカットすべきカット位置とカッター刃とのずれ量を簡単に求めることが可能となる。
【0017】
また、複数本の前記カット用ラインが、異なる2色によって塗り潰された領域の境界線によって形成されているので、テストカットしたラインから上流側及び下流側のいずれの側に、いずれの色が残っているかが容易に判断可能であるという利点を利用して、テストカットしたラインが、複数本のカット用ラインのうちいずれと一致したか、又は、いずれのものに最も近いかを容易に判定することが可能となる。
【0020】
本発明の第5の態様は、記録材に記録を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドと対向する位置に被記録材を搬送する、回動駆動される搬送ローラと、前記記録ヘッドの下流に設けられ、記録の行われた被記録材を所定位置でカットするカッター刃を有するカッター装置と、を備えた記録装置において、実際にカットすべきカット位置と、前記カッター刃とのずれ量を取得するカット位置ずれ量取得方法であって、複数本のカット用ラインが被記録材の搬送方向に所定の間隔を設けて階段状に形成されてなるとともに、前記カット用ラインが、異なる2色によって塗り潰された領域の境界線によって形成されたカット位置調整用パターンを印刷し、該カット位置調整用パターンを前記カッター装置によってカットした際に、前記カッター刃によってカットしたラインが、複数本の前記カット用ラインのうちいずれのものと一致したか又はいずれのものに最も近いかを判断することにより、複数本の前記カット用ラインのうちのいずれかに設定されたカット基準ラインと、前記カッター刃とのずれ量を得ることを特徴とする。
本態様によれば、複数本のカット用ラインが紙送り方向に所定の間隔を設けて階段状に形成されてなる調整用パターンを用いてカット位置のずれ量を取得するので、前述した本発明の第1の態様と同様な作用効果を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について、
1.インクジェットプリンタの構成
2.カット位置調整用パターンによるカット位置調整
の順に説明する。
【0022】
<1.インクジェットプリンタの構成>
先ず、図1乃至図3を参照しつつ、本発明に係る「記録装置」としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)100の構成について説明する。ここで、図1はプリンタ100の外観斜視図、図2は同側断面概略図、図3は制御系のブロック図である。
【0023】
図1において、プリンタ100は装置本体3の後部に給紙装置2を、前部に排紙スタッカ6を備え、単票紙或いはロール紙(以下では適宜これらを総称して「用紙」と言う)を給紙装置2から送り出し、前部の排紙スタッカ6に向けて排出する構成を有している。
【0024】
給紙装置2にはロール状に巻かれたロール紙ロールRを回動可能に軸支するロール紙ホルダ5が着脱可能に設けられていて、また、装置本体3の前方側の用紙排出口には、ロール紙或いは単票紙を所定長さでカットするオートカッター4が着脱可能に設けられている。図1は、ロール紙ホルダ5を給紙装置2の後部に装着し、且つ、オートカッター4を装置前部に装着した状態を示している。この様に、プリンタ100は単票紙とロール紙の双方を給送可能に構成され、且つ、所定の長さでカット可能に構成されている。
【0025】
以下、図2を参照しつつ詳述する。給紙装置2はホッパ16を備え、該ホッパ16上に単票紙Pを傾斜姿勢で堆積保持する。また、ロール紙ロールRから繰り出されるロール紙Pは、ホッパ16の下側を通って下流側(図2の左方向)へ給送される。ホッパ16は給紙装置2の後部上方に位置する回動支点(図示せず)を中心に回動可能に設けられ、その先端部が回動駆動される給紙ローラ14に対して圧接及び離間動作する様になっている。堆積された単票紙Pの最上位のものは、ホッパ16が給紙ローラ14に対して圧接動作を行い、当該圧接状態において給紙ローラ14が回動することによって下流側に繰り出される。給紙ローラ14は側面視略D形の形状をなしていて、印刷動作時にはその平坦部が単票紙Pと対向する状態に制御され(図2の状態)、これによって用紙の搬送負荷を軽減する。
【0026】
給紙ローラ14から下流の下側には板状体としての紙案内15が略水平に設けられ、用紙先端が該紙案内15に斜めに当接し、滑らかに下流側に案内される。紙案内15から下流には、紙送りモータ69(図3参照)により回動駆動される搬送駆動ローラ19aと、該搬送駆動ローラ19aに圧接する搬送従動ローラ19bと、からなる搬送ローラ19が設けられ、用紙は、当該搬送ローラ19によってニップされて、一定ピッチで下流側に精密送りされる。搬送従動ローラ19bは搬送従動ローラホルダ18の下流側に軸支され、当該搬送従動ローラホルダ18は、回動軸18aを中心に図2の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられ、且つ、ねじりコイルばね(図示せず)によって搬送従動ローラ19bが常に搬送駆動ローラ19aに圧接する方向(図2の反時計方向)に回動付勢されている。
【0027】
次に、給紙ローラ14から搬送ローラ19に至る給送経路上には、用紙の通過を検出する、センサ本体部17aと検出子17bとからなる用紙検出器17が配設されている。検出子17bは側面視略「く」の字の形状をなし、その中央付近の回動軸17cを中心に図2の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられ、回動軸17cから下側は、下流から上流に進む用紙の先端と緩やかな角度で滑らかに当接する様に形成されている。検出子17bの上方に位置するセンサ本体部17aは発光部(図示せず)及び該発光部からの光を受ける受光部(図示せず)を備え、検出子17bの回動軸17cから上側が、その回動動作により、前記発光部から前記受光部に向かう光の遮断及び通過を行う様になっている。よって、図2に示す様に用紙の通過に伴って検出子17bが上方に押し上げられるように回動すると、検出子17bの上側がセンサ本体部17aから外れ、これによって前記受光部が受光状態となり、用紙の通過を検出する様になっている。
【0028】
続いて、搬送ローラ19の下流には、プリンタ100の記録部を構成する、プラテン28及びインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)13が上下に対向する様に配設されている。プラテン28は主走査方向(図2の紙面表裏方向)に長く、搬送ローラ19によって記録ヘッド13の下へ搬送される用紙は、プラテン28によって下から支持される。記録ヘッド13はインクカートリッジ11を搭載するキャリッジ10の底部に設けられ、該キャリッジ10は、主走査方向に延びるキャリッジガイド軸12にガイドされながら、キャリッジモータ(CRモータ)61(図3参照)の駆動力を受けて主走査方向に往復動する。
【0029】
次に、記録ヘッド13から下流はプリンタ100の排紙部となっていて、紙送りモータ69(図3)により回動駆動される排紙駆動ローラ20aと、該排紙駆動ローラ20aに軽く圧接することによって従動回動する排紙従動ローラ20bと、からなる排紙ローラ20が設けられ、記録ヘッド13によって印刷の行われた用紙は、排紙ローラ20にニップされつつ排紙駆動ローラ20aが回動することにより排出される。排紙従動ローラ20bは排紙従動ローラホルダ23に軸支され、該排紙従動ローラホルダ23は、排紙従フレーム25に取り付けられている。排紙従フレーム25は主走査方向に長い板状体からなり、当該排紙従フレーム25は、同様に主走査方向に長い板状体からなる排紙主フレーム24に、上から圧接する様な状態で取り付けられている。
【0030】
続いて、排紙従動ローラ20bのやや上流には排紙補助ローラ22が設けられ、用紙は、該排紙補助ローラ22によってやや下方に押しつけられる様になっている。また、排紙駆動ローラ20aと従動従動ローラ20bとのニップ点がやや上流側に設定されていて、更に、搬送駆動ローラ19aと搬送従動ローラ19bとのニップ点がやや下流側に設定されている。以上によって用紙は、排紙ローラ20と搬送ローラ19との間で僅かに下に凸となる湾曲状態となり、記録ヘッド13の下に位置する用紙はプラテン28に押しつけられ、以て用紙の浮き上がりが防止され、正常な印刷品質が維持される様になっている。
【0031】
排紙ローラ20の下流に設けられるオートカッター4は、図示しないスナップ手段によってプリンタ100の装置本体3(図1)に対して着脱可能に設けられる。オートカッター4は主走査方向に往復動可能に設けられる、ロータリーカッター46(以下「カッター刃」と言う)を備えたカッターキャリッジ43と、カッター刃46との間で用紙を剪断する為の板部材44と、カッター刃46へ用紙を案内するガイド部材45と、駆動ローラ41aおよび該駆動ローラ41aに圧接する従動ローラ41bとからなる排出ローラ41とを有している。尚、オートカッター4がプリンタ100本体に装着された際に、プリンタ100本体側の伝達歯車(図示せず)とオートカッター4側の伝達歯車(図示せず)が噛合する様になっていて、これにより、駆動ローラ41aは、プリンタ100本体側に設けられた紙送りモータ69(図3)によって回動駆動される。そして、オートカッター4は、カッターキャリッジ43を主走査方向に往復動させることによって用紙をカットし、排出ローラ41によってカットされた用紙を排出する。
【0032】
ここで、オートカッター4は、図3に示す様にカッター駆動モータ75と、該カッター駆動モータ75の回動軸に取り付けられた駆動プーリ62および図示しない従動プーリとに巻回される無端ベルト60とを有し、カッターキャリッジ43が無端ベルト60の一部に固定され、これにより、カッター駆動モータ75が回動すると、カッターキャリッジ43が主走査方向に往復動する様に構成されている。
【0033】
以上説明した給紙ローラ14と、搬送駆動ローラ19aと、排紙駆動ローラ20aと、駆動ローラ41aとは、前述した様に1つの紙送りモータ69(図3参照)と図示しない動力伝達装置によって連結され、紙送りモータ69の回動によってこれら全てのローラが回動する様構成され、当該紙送りモータ69と、前述したカッタ駆動モータ75とは後述するプリンタ100の制御部50によって制御される。
【0034】
以上がプリンタ100の構成であり、次に、図3を参照しつつ、プリンタ100の制御部50の構成について説明する。制御部50は、プリンタ100に印刷情報を送信するホスト・コンピュータ200との間でデータの送受信が可能に構成され、ホスト・コンピュータ200とのインタフェース部(以下「IF」と言う)51と、ASIC52,RAM53,PROM54,EEPROM55,CPU56,発振回路57,DCユニット58,駆動モータドライバ59,CRモータドライバ70,ヘッドドライバ67,およびカッターモータドライバ74を備えている。
【0035】
ここで、CPU56はプリンタ100の制御プログラムを実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行い、発信回路57は、CPU56に対して各種処理に必要な周期的な割り込み信号を発生させる。ASIC52は、ホスト・コンピュータ200からIF51を介して送信される印刷データ(後述するカット位置情報を含む)に基づいて印刷解像度や記録ヘッド13の駆動波形等を制御するものである。RAM53は、ASIC52およびCPU56の作業領域や他のデータの1次格納領域として用いられ、PROM54およびEEPROM55には、プリンタ100を制御する為に必要な制御プログラム(ファームウェア)および処理に必要なデータが格納されている。
【0036】
紙送りモータドライバ59は、DCユニット58の制御の下、紙送りモータ69を駆動制御して、前述した様に複数の駆動対象、即ち、給紙ローラ3,搬送駆動ローラ19a,排紙駆動ローラ20a,駆動ローラ41a等を回動させる。CRモータドライバ70は、DCユニット58の制御の下、CRモータ61を駆動制御することによりキャリッジ10を主走査方向に往復動させ、または停止・保持させる。カッター駆動モータドライバ74は、DCユニット58の制御の下、カッター駆動モータ75を駆動制御して、オートカッター4のカッターキャリッジ43(カッター刃46)を桁方向に往復動させる。ヘッドドライバ67は、CPU56の制御の下、ホスト・コンピュータ200から送信された印刷データに従って記録ヘッド13を駆動制御する。
【0037】
CPU56およびDCユニット58には、搬送される用紙の始端および終端を検出する用紙検出器36からの検出信号と、搬送駆動ローラ62の回動量を検出するロータリエンコーダ71からの出力信号と、キャリッジ10の主走査方向における絶対位置を検出するリニアエンコーダ72からの出力信号とが与えられる。ロータリエンコーダ71は、搬送駆動ローラ19a(図2)の軸端に取り付けられる回転盤(図示せず)と、該回転盤に放射状に形成されたスリットに対して発光する発光部および前記スリットを通過した光を受光する受光部(図示せず)から構成され、前記スリットを通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力することにより、搬送駆動ローラ19aの回転量および回転速度を検出する。リニアエンコーダ72は、主走査方向に長い符号板(図示せず)と、該符号板において主走査方向に複数形成されたスリットに対して発光する発光部(図示せず)および前記スリットを通過した光を受光する受光部(図示せず)から構成され、前記ロータリエンコーダ71と同様に前記スリットを通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、キャリッジ10の主走査方向における絶対位置を検出する。
以上が、制御部50の概略構成である。
【0038】
<2.カット位置調整用パターンによるカット位置調整>
次に、図4乃至図12を参照しつつ、カット位置調整用パターン(以下「調整用パターン」と言う)を用いたカット位置調整方法について説明する。ここで、図4は調整用パターン300を示すロール紙Pの平面図であり、図5は調整用パターン300の部分拡大図、図6は調整用パターン300をカットした状態を示すロール紙Pの平面図である。また、図7は補正値を取得する際の制御内容を示す補正値取得フロー(符号500で示す)であり、図8は取得した補正値を用いて実際にカット動作を行う際のカット制御フロー(符号600で示す)である。加えて、図9乃至図12は、図8に示したカット制御フロー600における、ロール紙Pの実際の状態を示す説明図(搬送駆動ローラ19aからカッター排紙駆動ローラ41aに至る用紙搬送経路の平面図)であり、図13(a),(b)は、カット方法の種類を示す説明図である。
【0039】
図2を参照しつつ説明した様に、オートカッター4は、前述の通りプリンタ100本体に対して図示しないスナップ手段により着脱可能に設けられるので、カッター刃46の位置(紙送り方向位置)、具体的には、例えば図2において記録ヘッド13からカッター刃46に至る距離(符号Lで示す距離)は、オートカッター4の着脱作業に伴って僅かに変化する。また、プリンタ100の製造時のばらつきや、プリンタ100の輸送の際の振動、経年変化、等々によっても、同様に距離Lは変化する。この様な距離Lの変化は、例えば、ロール紙PにL判サイズの写真を連続印刷し、そして写真と写真のちょうど境界線をカットする様な場合には、容易に識別可能なカット位置ずれとして現れることになる。従って、写真用紙を用いて銀塩写真並の高画質印刷を行う場合には、特に好ましく無い印刷結果を招くことになる。
【0040】
そこで、プリンタ100は、図4に示す様な調整用パターン300を印刷する「カット位置調整用パターン印刷モード」を有し、調整用パターン300を印刷し、該調整用パターン300をカット(テストカット)することにより、距離L(設計値)に加えるべき補正値を求める様になっている。そして、実際のカット制御時には、前記補正値を考慮して紙送り動作を実行することにより、目的とするカット位置(カットライン)を正確にカッター刃46の位置に合わせ、そしてカットすることができる様になっている。
【0041】
以下、詳説する。図4において、ロール紙Pは図の矢印の方向に紙送りされ、記録ヘッド13により、調整用パターン300が印刷される。図4において、ロール紙Pの先端から調整用パターン300の印刷開始位置まで距離dを必要とするのは、ロール紙Pには巻き癖があり、従ってロール紙Pの先端が排紙ローラ20(図2参照)にニップされていない状態で印刷を行うと、ロール紙Pが記録ヘッド13に擦れる虞があるからである。
【0042】
調整用パターン300は、ブロックパターンが主走査方向(図4の左右方向)に複数配置されることによって形成されている(本実施の形態では、16個)。図4において各ブロックパターンに付記された数字は、識別用の通し番号である。より詳しくは、図5に示す様に(図5では6番と7番のブロックパターンを示している)、各ブロックパターンは紙送り方向(図5の上下方向)に長い長方形の形状をなし、主走査方向(図5の左右方向)に平行なカット用ラインb(n=1〜16)を境界線として、紙送り方向の上流側と下流側が異なる2色で塗り潰されている。
換言すると、当該2色の塗り潰しによって、カット用ラインbが形成されている。隣接するブロックパターンのカット用ラインbとbn+1とは、紙送り方向に間隔hだけずれていて、これにより、図4に示す様に16本のカット用ラインbによって階段形状が形成されている。
【0043】
上記の様に印刷された調整用パターン300は、カット用ラインb(9番目のカット用ライン)をカット基準ラインとし、カット基準ラインとしてのカット用ラインbが印刷された時点から、距離L(設計値)分だけ紙送された後、オートカッター4によってカットされる。尚ここでは、テストカットによってカットされるラインを、一例として図4において破線および符号Tで示している。そして、カットラインTでカットした後、距離dだけ紙送りした後に再びカットし、これにより、図6に示す様に下流側の調整用パターン300aと、上流側の調整用パターン300bとが印刷されたロール紙片が作成される。
【0044】
次に、2つのロール紙片を突き合わせることにより、調整用パターン300aと、調整用パターン300bとを突き合わせ、カットラインTが、カット用ラインb(n=1〜16)のうちいずれをカットしたか、又は、いずれのものに最も近いかを、目視で判断する。ここで、2つのロール紙片を突き合わせるのは、より正確に、カット用ラインbのいずれのものがカットされたか又はいずれのものが最も近いかを判断する為である。
【0045】
次に、本実施形態においては図5及び図6に示す様にカットラインTは、ちょうどカット用ラインbをカットしている。一方、調整用パターン300は、カット用ラインbを印刷した時点から距離L(設計値)分だけ紙送りされた位置でカットされているので、カット位置ずれが生じなければ、カットラインTは、カット用ラインbをカットする筈である。しかし、上記の様に本実施例ではカット用ラインbをカットしているので、従ってカット位置ずれ量は、h×(9−5)=4hとなる。つまり、カット基準ラインとしてのカット用ラインbと、テストカットでカットされたカット用ラインbとの紙送り方向の位置ずれ量(4×h)が、距離L(設計値)に加えるべき補正値となる。
以上が、カット位置ずれ量、つまり、実際にカット動作を行う際に、距離L(設計値)に加えるべき補正値を求める方法(カット位置ずれ量取得方法)の基本的な考え方となる。
【0046】
以下、図7及び図8を参照しつつ詳説する。尚、以下では、補正値(カット位置ずれ量)、紙送り量等の単位は、距離そのものではなく、搬送ローラ19(図2)の回転単位(step数)、例えば、紙送りモータ69を駆動するstep数(例えば、ステッピングモータにおけるstep数)、或いは、ロータリエンコーダ71(図3)の検出step数によって表すこととする。具体的には、距離L(設計値)だけロール紙Pを紙送りする為に必要な搬送ローラ19の回動量をα(step)、実際のカット動作時にこれに加えるべき補正値をC(step)、回動量αに補正値Cを加えた回動量をU(step)、隣接するカット用ラインbの間隔h(図5参照)分だけロール紙Pを紙送りする為に必要な搬送ローラ19の回動量をd(step)とする。尚、以下では、搬送ローラ19の回動量を「ローラ回動量」と略称する。
【0047】
先ず、図7に示す補正値取得フロー500においては、最初に補正値Cの初期値を0(step)(ステップS501)、ローラ回動量Uの初期値をα(step)(ステップS502)とする。尚、補正値取得フロー500は、プログラムとしてPROM54(図3)に記憶され、ローラ回動量Uの初期値αと補正値Cの初期値0は、共にEEPROM55(図3)にデータとして記憶され、必要に応じて書き換え(更新)可能となっている。次に、図4に示した調整用パターン300を印刷し(ステップS503)、そして「カット基準ライン」をカット用ラインbとして、当該カット用ラインbの印刷時点からローラ回動量U(step)分だけ紙送りモータ69を駆動し(ステップS504)、そしてその時点で同モータを停止させ(ステップS505)、オートカッター4を駆動させてカット動作を行う(ステップS506)。これにより、調整用パターン300がカットされて2分される。
【0048】
次に、図6に示した様な2つのロール紙片とする為に、ローラ回動量V(step)(図4に示した距離d)分だけ紙送りモータ69を駆動し(ステップS507)、そしてその時点で同モータを停止させ(ステップS508)、オートカッター4を駆動する(ステップS509)。
【0049】
ユーザは、こうして得られた2つのロール紙片を突き合わせ、テストカットしたラインが、カット用ラインb(n=1〜16)のうちいずれと一致したか、又は、いずれのものに最も近いかを目視で判断し、そして該当するカット位置番号N(図6の例では「5」)を、「テストカット位置情報入力手段」としてのホスト・コンピュータ200(図3)に、「テストカット位置情報」としてデータ入力する(ステップS510)。
【0050】
ここで入力されたカット位置番号Nにより、カット基準ラインとしてのカット用ラインbと、カッター刃46とのずれ量を取得することができる。即ち、入力されたカット位置番号Nが、カット基準ラインであることを示す「9」であるか否かを判断し(ステップS511)、カット位置番号Nが9であれば(ステップS511の肯定枝)、補正値Cを0のままとして補正値取得フロー500を終了する。しかし、カット位置番号Nが9でない場合(ステップS511の否定枝)は、カッター刃46はカット基準ラインとしてのカット用ラインbをカットしていないので、補正値Cを、C=(9−N)×d(step)とし(ステップS512)、ローラ回動量Uを、U=α+C(step)として、EEPROM55(図3)に記憶された補正値C及びローラ回動量Uを更新する(ステップS514)。そして、再び調整用パターン300を印刷して同様な処理を繰り返す。
【0051】
つまり、カット位置番号「9」が入力されるまで、同様な処理を繰り返す。そしてその結果、カット位置番号「9」が入力された時点における補正値Cが、最終的な補正値Cとなる。
【0052】
次に、図8を参照しつつ実際のカット動作時の制御内容について説明する。尚、図8に示すカット制御フロー600も、プログラムとしてPROM54(図3)に記憶されている。
【0053】
先ず、ホスト・コンピュータ200(図3)から印刷データを受け取ると、制御部50は、1ページ分の印刷領域をカットする際の最初のカットタイミングCTと次のカットタイミングCTとを決定する(ステップS601,S602)。より詳しくは、本実施例では1ページ分の印刷領域における印刷開始ライン(ページ先端)と印刷終了ライン(ページ後端)とでカットするので、図9に示す様にロール紙Pに記録ヘッド13によって印刷を行う場合に、印刷開始ラインT(ページ先端)から距離Lだけ離れたカッター刃46の位置へ、当該印刷開始ラインTを送る為には、印刷開始ラインTを印刷した時点から0+U(step)だけ搬送ローラ19を回動させる必要がある。また、印刷開始ラインTを印刷した時点から、1ページ分印刷を完了するまでの紙送り量をL(step)とすると、印刷開始ラインTを印刷した時点から、印刷終了ライン(ページ後端:図11に示す印刷終了ラインT)をカッター刃46の位置へ送る為には、搬送ローラ19をL+U(step)だけ回動させる必要がある。
【0054】
従って以上により、印刷を開始した時点から最初のカット動作を行うまでに必要なローラ回動量(最初のカットタイミング)CTは、0+U(step)となり、印刷を開始した時点から2回目のカット動作を行うまでに必要なローラ回動量(次のカットタイミング)CTは、L+U(step)となる。ここで、値Uは、前述した通り距離L(設計値)を紙送りする為に必要な理論上のローラ回動量α(step)に補正値Cを加えた値である。
【0055】
尚、本実施形態では、印刷開始時に使用する記録ヘッド13のノズル孔(図示せず)と、印刷終了時に使用する記録ヘッド13のノズル孔(図示せず)を同じものとして、前記カットタイミングT及びTを決定しているが、印刷開始時に使用するノズル孔と印刷終了時に使用するノズル孔とが異なる場合は、図9における距離Lが僅かに異なる為、前記カットタイミングTとTを求める際には、これを考慮して求めることになる。つまり、ローラ回動量α(step)が、それぞれに適した値(例えば、α及びα)とすると、CT=0+U=0+α+Cとなり、CT=L+U=Lp+α+Cとなる。
【0056】
次に、図8に戻って、印刷を開始すると共に搬送ローラ19の総回動量βを0にリセットし(ステップS603)、当該総回動量βがCTとなるまで紙送りモータ69を駆動する(ステップS604、S605の否定枝)。尚、図10は、この間のロール紙Pの状態の一例を示している。続いて、前記総回動量βがCTとなったら(ステップS605の肯定枝)、紙送りモータ69を停止して(ステップS606)、オートカッター4を駆動してカット動作を行う(ステップS607)。尚、図11は、この時のロール紙Pの状態を示している。
【0057】
次に、2回目のカット動作を行う為に前記総回動量βがCTとなるまで紙送りモータ69を駆動し(ステップS608、ステップS609の否定枝)、前記総回動量βがTとなったら(ステップS609の肯定枝)、紙送りモータ69を停止し(ステップS610)、オートカッター4を駆動してカット動作を行う(ステップS611)。尚、図12は、この時のロール紙Pの状態を示している。
以上により、ロール紙Pに印刷された1ページ分の印刷領域は、印刷開始ラインTと印刷終了ラインTとでずれることなく正確にカットされる。
【0058】
つまり、制御部50(図3)は、調整用パターン300を印刷し、且つカットすることによって設計上の距離L(記録ヘッド13からカッター刃43に至る理論上の距離:図9参照)と実際の距離Lとのずれ量(補正値C)を取得し、当該ずれ量(補正値C)を用いて紙送り量を補正するので、距離Lが設計値通りでない様な場合でも、これを補正してカットすべき位置で正確にカットすることが可能となる。
【0059】
尚、ロール紙Pに余白無く連続して印刷を行う場合に、これをカットする方法は、図13に示す様に2通り考えられる。図13において符号Tはカット位置を示していて、図示する様に図13(a)は印刷領域A,A,Aの境界線ちょうどで1回カットするカット方法(以下これを「ワンカット制御方法」と言う)を示し、図13(b)は境界線のやや内側で1回づつカットするカット方法(以下これを「ツーカット制御方法」と言う)を示している。
【0060】
本実施形態においては、前記ワンカット制御方法を採用し、また、図13(a)から明らかなように、ワンカット制御方法においてはカット位置ずれが外観上認識し易く、印刷品質を低下させることとなるが、上述の通り本実施形態では補正値Cを用いて紙送り制御を行うので、前記ワンカット制御方法でもカット位置が正確であり印刷品質を低下させることが無い。また、図13(b)に示す様なツーカット制御方法を行う際には、一定のマージンが存在する為に僅かにカット位置がずれても隣接する印刷領域の一部分が混在する様なことは無いが、この様なツーカット制御方法においても前記補正値Cを用い、カット位置ずれを補正すれば、印刷領域の上端と下端の破棄される部分の長さが均等となり、より好ましい印刷結果となることは言うまでも無い。
【0061】
ところで、以上説明した本実施形態に係るプリンタ100においては、図7、図8に示した補正値制御フロー500およびカット制御フロー600を、制御プログラムとして制御部50(図3)のPROM54(図3)に記憶し、そして実行する様にしているが、この様な機能をホスト・コンピュータ200(図3)の側、例えば、プリンタドライバ等に設け、そして当該プリンタドライバ等よって実行する様に構成することもできるし、図7、図8に示した補正値制御フロー500およびカット制御フロー600における処理の一部を制御部50(図3)で行い、他の部分をホスト・コンピュータ200(図3)によって行うこともできる。また、補正値C等のデータについても、EEPROM55(図3)のみならず、ホスト・コンピュータ200(図3)に記憶させることも可能であり、以上の様に種々の変形が可能である。
【0062】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、カット用ラインが紙送り方向に所定の間隔で階段状に形成されてなるカット位置調整用パターンをカットすることにより、カットされたカットラインと、カット基準ラインとの位置関係から、カット位置ずれ量を簡単に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの外観斜視図である。
【図2】本発明に係るインクジェットプリンタの側断面概略図である。
【図3】本発明に係るインクジェットプリンタの制御部のブロック図である。
【図4】カット位置調整用パターンを示すロール紙の平面図である。
【図5】カット位置調整用パターンの部分拡大図である。
【図6】カット位置調整用パターンをカットした状態を示すロール紙の平面図である。
【図7】補正値を取得する際の制御内容を示す補正値取得フローである。
【図8】取得した補正値を用いて実際にカット動作を行う際のカット制御フローである。
【図9】図8に示したカット制御フローにおける、ロール紙の実際の状態を示す説明図である。
【図10】図8に示したカット制御フローにおける、ロール紙の実際の状態を示す説明図である。
【図11】図8に示したカット制御フローにおける、ロール紙の実際の状態を示す説明図である。
【図12】図8に示したカット制御フローにおける、ロール紙の実際の状態を示す説明図である。
【図13】カット方法の種類を示す説明図である。
【符号の説明】
4 オートカッター
13 インクジェット記録ヘッド
19 搬送ローラ
46 ロータリーカッター
69 紙送りモータ
100 インクジェットプリンタ
300 カット位置調整用パターン
ロール紙

Claims (5)

  1. 被記録材に記録を行う記録ヘッドと、
    該記録ヘッドの下へ被記録材を搬送する、回動駆動される搬送ローラと、
    前記記録ヘッドの下流に設けられ、記録の行われた被記録材を所定位置でカットするカッター刃を有するカッター装置と、を備えた記録装置であって、
    複数本のカット用ラインが紙送り方向に所定の間隔を設けて階段状に形成されてなるカット位置調整用パターンを印刷するカット位置調整用パターン印刷モードを有し、
    前記カット位置調整用パターン印刷モードは、前記カット用ラインを、異なる2色によって塗り潰された領域の境界線によって形成し、
    前記カット位置調整用パターンを前記カッター装置によってカットした際に、前記カッター刃によってカットしたラインが、複数本の前記カット用ラインのうちいずれのものと一致したか又はいずれのものに最も近いかをテストカット位置情報として入力するテストカット位置情報入力手段から、前記テストカット位置情報を取得することにより、複数本の前記カット用ラインのうちのいずれかに設定されたカット基準ラインと、前記カッター刃とのずれ量を得る、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記カット位置調整用パターン印刷モードは、複数本の前記カット用ラインに、識別用の通し番号を付記し、
    前記テストカット位置情報入力手段が、前記識別用の通し番号を前記テストカット位置情報として受け付けることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置において、前記カッター装置が、前記記録装置本体に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする記録装置。
  4. 被記録材に記録を行う記録ヘッドと、
    該記録ヘッドの下へ被記録材を搬送する、回動駆動される搬送ローラと、
    前記記録ヘッドの下流に設けられ、記録の行われた被記録材を所定位置でカットするカッター刃を有するカッター装置と、を備えた記録装置において、実際にカットすべきカット位置と、前記カッター刃とのずれ量を検証する為に被記録材に記録されるカット位置調整用パターンであって、
    複数本のカット用ラインが紙送り方向に所定の間隔を設けて階段状に形成されてなり、
    前記カット用ラインが、異なる2色によって塗り潰された領域の境界線によって形成されていることを特徴とするカット位置調整用パターン。
  5. 被記録材に記録を行う記録ヘッドと、
    該記録ヘッドの下へ被記録材を搬送する、回動駆動される搬送ローラと、
    前記記録ヘッドの下流に設けられ、記録の行われた被記録材を所定位置でカットするカッター刃を有するカッター装置と、を備えた記録装置において、実際にカットすべきカット位置と、前記カッター刃とのずれ量を取得するカット位置ずれ量取得方法であって、
    複数本のカット用ラインが紙送り方向に所定の間隔を設けて階段状に形成されてなるとともに、前記カット用ラインが、異なる2色によって塗り潰された領域の境界線によって形成されたカット位置調整用パターンを印刷し、
    該カット位置調整用パターンを前記カッター装置によってカットした際に、前記カッター刃によってカットしたラインが、複数本の前記カット用ラインのうちいずれのものと一致したか又はいずれのものに最も近いかを判断することにより、複数本の前記カット用ラインのうちのいずれかに設定されたカット基準ラインと、前記カッター刃とのずれ量を得る、
    ことを特徴とするカット位置ずれ量取得方法。
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