JP2008229979A - 印刷方法とその印刷方法を使用する装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数個の印刷ヘッドを有する印刷装置において、印刷パターンによらずにできるだけ高い長尺印刷用紙の使用効率を得ることができる、印刷装置を提供する。
【解決手段】用紙経路に沿って並べられた複数個の印刷ヘッド11,12と、事前に印刷された印刷タイミングマークを有する長尺印刷用紙3と、その印刷タイミングマークを検出するためのセンサ71,72と、印刷位置を制御する制御装置Cと、印刷後の用紙カッタとを備え、前記長尺印刷用紙3に指定長さの印刷データを断続的に印刷する印刷装置において、前記長尺印刷用紙3の印刷タイミングマークと印刷データの印刷開始位置の位置関係を各印刷データごとに可変出来るように制御し、かつその位置関係は長尺印刷用紙3の先端から印刷タイミングマークまでの距離と先頭からの印刷枚数と各印刷データの印刷長さの関数として制御する。
【選択図】図1
【解決手段】用紙経路に沿って並べられた複数個の印刷ヘッド11,12と、事前に印刷された印刷タイミングマークを有する長尺印刷用紙3と、その印刷タイミングマークを検出するためのセンサ71,72と、印刷位置を制御する制御装置Cと、印刷後の用紙カッタとを備え、前記長尺印刷用紙3に指定長さの印刷データを断続的に印刷する印刷装置において、前記長尺印刷用紙3の印刷タイミングマークと印刷データの印刷開始位置の位置関係を各印刷データごとに可変出来るように制御し、かつその位置関係は長尺印刷用紙3の先端から印刷タイミングマークまでの距離と先頭からの印刷枚数と各印刷データの印刷長さの関数として制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、用紙経路に沿って並べられた複数個の印刷ヘッドを有し、事前に一定の間隔で印刷された印刷開始位置検出用のマーク(以下、印刷タイミングマークという)を有する長尺印刷用紙を使用する印刷装置、例えば印刷ヘッドとして熱転写(溶融式&昇華式)、インクジェット等の、ライン印刷方式の印刷ヘッドを用い、印刷用紙としてロール紙を用いる多色重ね印刷のカラー印刷装置や、印刷ヘッドとして同様のライン方式の印刷ヘッドを用い、インクとして通常インクと磁気インクなどの特殊インクを重ね印刷する印刷装置における印刷方法とその印刷方法を使用する印刷装置に関するものである。
従来、この種類の印刷装置の例としては、特開平11−1037号公報で説明されている印刷装置等が知られている。特開平11−1037号公報に開示される印刷装置は、用紙印刷面または裏面に定型印刷されているプリンタであるが、本発明にかかる印刷装置はこの定型印刷が無い場合(白紙)で、かつ複数の印刷ヘッドを有する場合である。
また、複数の印刷ヘッドを有する場合のプリンタとしては、特開2005−335221号公報に説明されている印刷装置等がある。従来技術での印刷装置の動作を、図7、図8、図9を使用して説明する。
図7は、従来の印刷装置の機構を示す概念図(全体の縦断面図)、図8は、図7に示す印刷装置の1つのヘッド部を取り出した説明図である。但し、インクリボンは省略し、図示していない。
図7及び図8において、1及び11〜14は印刷ヘッド、2及び21〜24はインクリボン、3は長尺印刷用紙、30は長尺印刷用紙3のロール部分、31は長尺印刷用紙3に事前に一定の間隔で印刷されている印刷タイミングマーク、4及び41〜44はインクリボン2,21〜24と長尺印刷用紙3を密着させて印刷ヘッド1に押し当てるプラテン、5及び50〜54は長尺印刷用紙3をグリップして搬送する用紙搬送ローラ、6は長尺印刷用紙3を切断する用紙カッタ、7及び71〜74は長尺印刷用紙3の先端または同長尺印刷用紙3に印刷されている印刷タイミングマーク31を検出し、それぞれの印刷ヘッドの印刷タイミングを決める印刷タイミングセンサ、75は長尺印刷用紙3の先端または同長尺印刷用紙に印刷されている印刷タイミングマーク31を検出し、長尺印刷用紙の切断位置を決めるカット位置センサ、P1は用紙搬送ローラ5と印刷ヘッド1間の距離、P2は用紙搬送ローラ6と印刷タイミングセンサ7間の距離である。
図9は、従来技術による印刷用紙への印刷された紙片の状況説明図で、3は長尺印刷用紙、31は長尺印刷用紙3に事前に一定の間隔で印刷されている印刷タイミングマーク(図中では裏面へ印刷されている。)、C1は印刷データ先端のカット位置、C2は印刷データ後端のカット位置、L1は長尺印刷用紙3の先端から印刷開始位置までの余白距離、Nは印刷データの印刷距離、L3は印刷タイミングマークから一つ前の印刷データ後端のカット位置C2までの距離、L4は長尺印刷用紙3に事前に印刷されている印刷タイミングマーク31のピッチ距離、Fは長尺印刷用紙3の先端から最初の印刷タイミングマーク31までの距離、X0は各印刷データ間の余白距離、Z0は印刷開始位置から印刷タイミングマーク31までの距離である。
図7において、プリンタの長尺印刷用紙の挿入方向における最上流から第1印刷ヘッド・第2印刷ヘッド・第3印刷ヘッド・第4印刷ヘッドとすると、まず、プリンタに長尺印刷用紙を装着すると、長尺印刷用紙3を上流から下流方向に搬送し、長尺印刷用紙先頭の印刷タイミングマーク31を、カット位置センサ75で検知したところで停止する。
そして、この位置から、所定の距離だけ長尺印刷用紙3を送り、長尺印刷用紙3を用紙カッタ6で切断する。これにより、長尺印刷用紙3の先端と最初の印刷タイミングマーク31の位置関係を所定の距離(図9のFの距離。)にすることが出来る。
次に長尺印刷用紙3を、上流方向に向けて搬送(長尺印刷用紙3をロール部30に巻き戻す方向に搬送)し、長尺印刷用紙3が最上流の用紙搬送ローラ50にのみ挟み込まれている状態で停止させる。実際には、上流方向に向けて搬送しながら、第1印刷ヘッド部分の印刷タイミングセンサ71で、長尺印刷用紙先端が過ぎるのを検出し、その後さらに所定量を搬送して停止させる。これにより、意図した位置で長尺印刷用紙を停止させる(長尺印刷用紙3が最上流の用紙搬送ローラ50にのみ挟み込まれている状態)。この状態で、プリンタの初期化が終了する。
次に実際に印刷指令が入ると、長尺印刷用紙3を下流方向に搬送する。長尺印刷用紙3の先頭の印刷タイミングマーク31を第1印刷ヘッド部分の印刷タイミングセンサ71で検出し、その後、所定の距離だけ長尺印刷用紙を搬送する。この搬送量は、印刷装置の設計寸法と長尺印刷用紙の設計によって決まる用紙送り量となる。
すなわち、「印刷装置の用紙搬送ローラ5と印刷タイミングセンサ7間の距離P2」から、「長尺印刷用紙3の先端から最初の印刷タイミングマーク31までの距離F」との差+マージンとなる。
この所定の距離だけ長尺印刷用紙の搬送を終了した時、長尺印刷用紙の先端は第1印刷ヘッド11を過ぎて、その直ぐ下流にある用紙搬送ローラ51に挟まれたところに位置するようになる。この状態で、第1印刷ヘッド11がロードされて、印刷が開始される。
さらに、長尺印刷用紙3は搬送されて長尺印刷用紙3の先頭の印刷タイミングマーク31を第2印刷ヘッド部分の印刷タイミングセンサ72で検出する。その後、所定の距離だけ長尺印刷用紙を搬送する。
この搬送量は、印刷装置の設計寸法と長尺印刷用紙の設計によって決まる用紙送り量(第1印刷ヘッド部での用紙送り量に同じ。)と、第1印刷ヘッド11での印刷と第2印刷ヘッド12での印刷が重なるようにするため、印刷装置個体の機差分を吸収する調整用の送り量の和となる。この所定量の長尺印刷用紙の搬送を終了した時、長尺印刷用紙3の先端は第2印刷ヘッド12を過ぎて、その直ぐ下流にある用紙搬送ローラ52に挟まれたところに位置するようになる。この状態で、第2印刷ヘッド12がロードされて、印刷が開始される。
第3印刷ヘッド13,第4印刷ヘッド14も第2印刷ヘッド12と同様に、印刷装置の設計寸法と長尺印刷用紙の設計によって決まる用紙送り量(第1印刷ヘッド部での用紙送り量に同じ)と、第1印刷ヘッド11での印刷と第3印刷ヘッド13,第4印刷ヘッド14での印刷が重なるようにするため印刷装置個体の機差分を吸収する調整用の送り量の和からなる用紙送り量を送った後、各印刷ヘッドがロードされ、印刷される。各印刷ヘッドが印刷を行った後、長尺印刷用紙をカット位置センサ75の位置まで搬送する。
カット位置センサ76で最初の印刷タイミングマーク31を検出し、その後所定の距離を送る。この搬送量は、印刷装置の設計寸法と長尺印刷用紙の設計によって決まる用紙送り量と、各ヘッドで印刷された印刷データ位置と切断位置が合致させるため印刷装置個体の機差分を吸収する調整用の送り量の和となる。
この所定量の用紙搬送を終了した時、印刷データの先端部分C1はカッタ6の位置に合致している。ここで、カッタ6を動作させて印刷データの先端部分C1を切断する。さらに、印刷データ分の距離Nを搬送し、印刷データ後端部分C2を切断する。これにより、1枚の印刷データが切り離されるものである。
連続して、印刷する場合も長尺印刷用紙3上の印刷タイミングマーク31を、それぞれ検出して先頭での印刷と同じように印刷を行っている。
当然であるが、各印刷ヘッド同士およびカッタは並行して動作しているものである。従って、2枚目以降の印刷データと印刷タイミングマーク31の位置関係は、先頭の印刷データと印刷タイミングマーク31の位置関係と同様の位置関係に印刷されるものである。
従来の印刷装置は、以上に述べたような動作を行っているものであるから、説明より判る通り同一の装置では、印刷データは印刷タイミングマーク31に対して、常に同じ位置関係で印刷されているものである。
この様な印刷装置において、一連の印刷を終了して初期位置に戻る動作を考えると、長尺印刷用紙の先端から印刷開始位置までの距離L1は常に一定であり、その値は用紙搬送ローラ5と印刷ヘッド1間の距離P1よりも大きな値を取る必要がある。(図8・図9参照)
何故ならば、印刷終了時に切断される部分は図9のC2であり、C2と次の印刷タイミングマーク31は一定の位置関係にある。従ってL1は一定となる。
さらに、長尺印刷用紙先端での印刷を考えたとき、印刷開始時に長尺印刷用紙先端は印刷ヘッドの先にある用紙搬送ローラに挟まれている必要がある。何故ならば、印刷ヘッドの先にある用紙搬送ローラに挟まれる前に印刷を開始すると、印刷の抵抗により用紙詰りが起こったり、長尺印刷用紙に対する印刷位置が狂ったりすることが考えられるからである。
また、長尺印刷用紙には印刷タイミングマーク31が等ピッチL4で事前に印刷されているものであり、その印刷タイミングマーク31により、位置を検出して印刷を行っているため、印刷開始位置から印刷タイミングマーク31までの距離Z0は一定である。
従って従来技術の印刷装置は、長尺印刷用紙の先端から印刷開始位置までの距離L1=印刷データ間の間隔X0として、その値を用紙搬送ローラ5と印刷ヘッド1間の距離P1よりも長くする。かかる場合は、
L1=X0 ≧ P1
となる。
L1=X0 ≧ P1
となる。
または、印刷開始時に一枚分を捨て、2枚目の印刷位置から印刷する事により、L1=印刷データ間の間隔X0と印刷データの印刷距離と印刷データ間の間隔X0の和の寸法とすることにより、印刷開始時に長尺印刷用紙の先端が用紙搬送ローラ6に挟まれている様にするのが一般的で、印刷データ長をNとし、式で表すと、
L1=X0+N+X0≧P1
となる。
L1=X0+N+X0≧P1
となる。
しかし、これはどちらの方法でも、長尺印刷用紙の使用効率が低くなってしまう欠点があった。例えば、データ長を一般的な印刷データ長(N=89mm)とし、印刷データ間の余白距離をX0=10mmと仮定して計算してみると、その使用効率は、
89/(89+10)=89.9%
であるが、前述のように印刷データ間の余白距離をローラまでの距離以上に取ると、印刷データ間の余白距離は25mm程度となり、使用効率は、
89/(89+25)=78.1%
と低下してしまう。(用紙搬送ローラ径を、20mmとし、印刷ヘッドの上部寸法を10mmとして、ヘッドとローラの隙間を考えると、25mm程度となる。)
ここで先頭印刷で、一枚を捨てるとして計算すると、連続印刷時は、上記と同じ89.9%の効率であるが、先頭1枚での長尺印刷用紙の使用効率は、
89/(10+89+10+89)=44.95%
となる。
89/(89+10)=89.9%
であるが、前述のように印刷データ間の余白距離をローラまでの距離以上に取ると、印刷データ間の余白距離は25mm程度となり、使用効率は、
89/(89+25)=78.1%
と低下してしまう。(用紙搬送ローラ径を、20mmとし、印刷ヘッドの上部寸法を10mmとして、ヘッドとローラの隙間を考えると、25mm程度となる。)
ここで先頭印刷で、一枚を捨てるとして計算すると、連続印刷時は、上記と同じ89.9%の効率であるが、先頭1枚での長尺印刷用紙の使用効率は、
89/(10+89+10+89)=44.95%
となる。
これは、1枚印刷し休みという様なパターン(毎回先頭印刷を行うパターン)での印刷を考えた場合の長尺印刷用紙の使用効率となる。
また、1ヘッドの印刷装置であれば、一度印刷面をヘッド部分先まで送ってから、長尺印刷用紙を引き戻しながら印刷し、印刷後に再度長尺印刷用紙を送ってカット処理をするという処理が一般的に行われているが、複数の印刷ヘッドを用紙経路に沿って並べた印刷装置においては、1枚ずつしか印刷できないため、印刷速度が遅くなり現実的ではない。
特開平11−1037号公報
特開2005−335221号公報
そこで本発明は、印刷パターンによらずに出来るだけ高い長尺印刷用紙の使用効率を得ることができ、印刷速度の低下のない複数個の印刷ヘッドを有する印刷方法とその方法を使用する装置を提供するものである。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、第1の発明は、用紙経路に沿って並べられた複数個の印刷ヘッドと、事前に一定の間隔で印刷された印刷タイミングマークを有する長尺印刷用紙と、その印刷タイミングマークを検出するためのセンサと、印刷位置を制御する制御装置と、印刷後の長尺印刷用紙を所定の位置で切断する用紙カッタとを備え、前記長尺印刷用紙に指定長さの印刷データを断続的に印刷する印刷装置において、前記印刷タイミングマークのピッチは印刷データ長さと印刷データ間の余白長の和であり、かつ同余白長は、前記印刷ヘッドから、印刷ヘッドの用紙流れ方向下流にある用紙搬送ローラまでの距離よりも短く設定すると共に、前記長尺印刷用紙の先端の印刷時には前記長尺印刷用紙の先端から印刷開始位置までの距離を、前記印刷ヘッドと前記用紙搬送ローラ間の距離以上とし、その後の印刷において、印刷データ間の距離を印刷タイミングマーク間隔と印刷データ長さの差から得られる距離よりも一定割合で短くすることにより、ずれた印刷開始位置と印刷タイミングマークの距離を設計位置に修正するように、前記長尺印刷用紙の印刷タイミングマークと印刷データの印刷開始位置の位置関係を各印刷データ毎に可変出来るように制御し、かつその位置関係は長尺印刷用紙の先端から印刷タイミングマークまでの距離と先頭からの印刷枚数と各印刷データの印刷長さの関数として制御することを特徴とする印刷方法である。
第2の発明は、第1の発明において前記印刷タイミングマークは主タイミングマークと1または複数の一定間隔に設けられた副タイミングマークから構成され、ずれた印刷開始位置と印刷タイミングマークの距離を設計位置に修正するように副タイミングマークを順次読み取って印刷開始位置を調整するようにしたことを特徴とする印刷方法である。
第3の発明は、用紙経路に沿って並べられた複数個の印刷ヘッドと、事前に一定の間隔で印刷された印刷タイミングマークを有する長尺印刷用紙と、その印刷タイミングマークを検出するためのセンサと、印刷位置を制御する制御装置と、印刷後の長尺印刷用紙を所定の位置で切断する用紙カッタとを備え、前記長尺印刷用紙に指定長さの印刷データを断続的に印刷する印刷装置において、前記印刷タイミングマークのピッチは印刷データ長さと印刷データ間の余白長の和であり、かつ同余白長は、前記印刷ヘッドから、印刷ヘッドの用紙流れ方向下流にある用紙搬送ローラまでの距離よりも短く設定すると共に、前記長尺印刷用紙の先端の印刷時には前記長尺印刷用紙の先端から印刷開始位置までの距離を、前記印刷ヘッドと前記用紙搬送ローラ間の距離以上とし、その後の印刷において、印刷データ間の距離を印刷タイミングマーク間隔と印刷データ長さの差から得られる距離よりも一定割合で短くすることにより、ずれた印刷開始位置と印刷タイミングマークの距離を設計位置に修正するように、前記長尺印刷用紙の印刷タイミングマークと印刷データの印刷開始位置の位置関係を各印刷データ毎に可変出来るように制御し、かつその位置関係は長尺印刷用紙の先端から印刷タイミングマークまでの距離と先頭からの印刷枚数と各印刷データの印刷長さの関数として制御することを特徴とする印刷装置である。
第4の発明は、第3の発明において、前記印刷タイミングマークは主タイミングマークと1または複数の一定間隔に設けられた副タイミングマークから構成され、ずれた印刷開始位置と印刷タイミングマークの距離を設計位置に修正するように副タイミングマークを順次読み取って印刷開始位置を調整するようにしたことを特徴とする印刷装置である。
ここで、本発明を図5及び図6を使用して説明する。図5は、本発明の印刷位置の説明図で11〜12は印刷ヘッド、3は長尺印刷用紙、31は長尺印刷用紙3に事前に印刷されている印刷タイミングマーク、41〜42はプラテン、61〜52は長尺印刷用紙3をグリップして搬送する用紙搬送ローラ、71〜72は長尺印刷用紙3の先端または同長尺印刷用紙に印刷されている印刷タイミングマーク31を検出する印刷タイミングセンサである。
またFは長尺印刷用紙3の先端から最初の印刷タイミングマーク31での距離、M1は印刷タイミングマーク31を検出してから印刷開始位置までの距離、M2はM1内の印刷装置の機種によって決まる用紙送り量、M3はM1内の印刷装置個体によって決まる調整用の用紙送り量、M4は本発明で先頭印刷において従来の用紙送りから増加させている送り量、X0は従来の印刷装置と同じ印刷データ間の余白距離、X1・X2・X3〜Xnは本発明での先頭からn番目(先頭からn番目まで余白距離をX0より短くしているとする。)の印刷データ間の余白距離(ΔX=X0−Xn)、ΔXは本発明で印刷データ間の余白距離をX0より短くしている距離、Z0は印刷開始位置から印刷タイミングマークまでの距離の設計値(従来の印刷装置と同じ値、X0<P1である。)、Z1・Z2・Z3〜Znは本発明での先頭からn番目の印刷データでの印刷開始位置から印刷タイミングマーク31までの距離、Nは印刷データの標準的な印刷長さを表わす。
図5−a)が、印刷ヘッド・プラテン等を側面から見た概念図であり、その下側の図〔図5−b)〜図5−e)〕は、長尺印刷用紙が各位置に来たときの状況の説明図である。
図5−b)は、長尺印刷用紙3の先頭の印刷タイミングマーク31が印刷タイミングセンサ72まで来た状態を表わしている。この状況では長尺印刷用紙3の先端は、用紙搬送ローラ52に挟まっていない。ここから、従来技術の印刷装置と同じ送り量であるM1=M2(印刷装置の機種によって決まる用紙送り量)+M3(印刷装置個体によって決まる調整用の用紙送り量))だけ送った状況が、図5−c)の位置である。
この位置は、従来技術の印刷装置での印刷時の印刷タイミングマーク31と印刷開始の位置関係であるが、長尺印刷用紙3の先頭は、ここでも用紙搬送ローラ52に挟まっていない。従って、この状況では長尺印刷用紙3の先端での印刷を開始できない。
ここからさらに、M4(先頭印刷データでの紙送り量M4)だけ送った状態が図5−d)の先頭位置の位置関係となる。この位置で長尺印刷用紙3の先端は、用紙搬送ローラ52に挟まり、印刷装置は印刷を開始することとなる。
ここで、実際の印刷開始位置は、印刷タイミングマーク31に対する設計値の印刷開始位置からM4だけ遅れた位置から印刷を開始する。このまま、印刷データ間の距離をX0で送っていくと、一連の印刷終了時に長尺印刷用紙3のカット位置と印刷タイミングマーク31の関係が、2枚目以降は長尺印刷用紙3の先端から印刷タイミングマーク31までの距離が、F−M4となってずれてしまう。これに対して、本発明では印刷データ間の距離X1〜Xnを、設計値のX0よりΔXだけ少なく送るようにするものである。
1枚目ではM4だけずれている長尺印刷用紙3のカット位置と印刷タイミングマーク31の関係が、2枚目ではM4−ΔX、3枚目ではM4−2×ΔX、4枚目ではM4−3×ΔX、・・・、n枚目ではM4−(n−1)×Xとなる。(図5−d)参照)
従ってM4=(n−1)×ΔXとなるように、ΔXを設定してやれば良いことが判る。図5−d)の場合、M4=(5−1)×ΔXの場合を示している。
また、図中には2枚目以降の印刷データの印刷位置とその間隔が図示してある。長尺印刷用紙3を随時搬送していき、連続で印刷を行った場合、長尺印刷用紙3の各印刷タイミングマーク31に対して、先頭から2枚目以降の印刷データがどこに印刷されるかを図示してある。また、比較しやすいように、図の下側に同位直に置いた長尺印刷用紙3の印刷タイミングマーク31に対する設計値の印刷位置を示した図を図5−e)に併記する。
つまり、従来技術の印刷装置では、図5−e)の位置に印刷されているデータが、本発明による印刷装置では図5−d)の位置に印刷されることを表わしている。長尺印刷用紙3へ事前に印刷されている印刷タイミングマーク31のピッチL4および印刷データの印刷長さNなど、他の条件は一定の場合である。
ここで印刷タイミングマーク31と切断位置が、従来の位置関係に戻る前に印刷を終了した場合を考える。すなわち、印刷開始がn枚印刷する前に一連の印刷を終了した場合である。
この場合は、印刷終了時に印刷タイミングマーク31と長尺印刷用紙3の先端位置関係を記録しておき、その位置関係の距離を使用して、次回印刷時の印刷タイミングマークと印刷開始位置との位置関係を決定するように制御すると良い。印刷タイミングマ−ク31を基準に用紙カッタで切断しているので、印刷タイミングマーク31と長尺印刷用紙先端の位置関係は、容易に把握できる。
また、図5−f)は印刷データの長さが一定ではなく、異なるデータ長さが入った場合の例である。先頭の印刷開始は、前述の図5−b)〜d)と同一である。図中で2枚目の印刷データは1枚目の2倍の長さがある。この場合、3枚目の印刷データの先頭は1枚目の印刷データの計算上の先頭位置から
M4+N+X0−ΔX+2×N+X2
の距離にある。
M4+N+X0−ΔX+2×N+X2
の距離にある。
また、3枚目の計算上の印刷開始位置は
3×N+3×X0
となる。
3×N+3×X0
となる。
3枚目の印刷データの先頭は、1枚目の印刷データの計算上の先頭位置からの距離より、3枚目の計算上の印刷開始位置までの距離が良ければ、3枚目から設計値の位置で印刷できることになる。従って
(M4+N+X0−ΔX+2×N+X2)≦(3×N+3×X0)
M4十X0−ΔX+X2 ≦ 3×X0
M4−ΔX十X2 ≦ 2×X0
X2の最小値はX0−ΔXであるので、
M4−ΔX+X0−ΔX≦2×X0
M4−ΔX−ΔX≦X0
M4 ≦X0+2×ΔX
となり、これを満足すると、3枚目から設計値の位置で印刷できることになる。
(M4+N+X0−ΔX+2×N+X2)≦(3×N+3×X0)
M4十X0−ΔX+X2 ≦ 3×X0
M4−ΔX十X2 ≦ 2×X0
X2の最小値はX0−ΔXであるので、
M4−ΔX+X0−ΔX≦2×X0
M4−ΔX−ΔX≦X0
M4 ≦X0+2×ΔX
となり、これを満足すると、3枚目から設計値の位置で印刷できることになる。
図5−f)の位置関係は上式を満足しているため、3枚目の印刷データより設計値の位置で印刷を行っている例である。この例は、本発明で印刷タイミングマーク31に対する印刷開始位置の関係が長尺印刷用紙3の先端から印刷タイミングマーク31までの距離と先頭からの印刷枚数だけの関数ではなく、印刷データの印刷長さの関数でもあることを表わしている。
これら制御を、時間を横軸にとって表したのが、図6のタイミングチャートである。t2は印刷装置の機種によって決まる印刷タイミングマークを検出してから実際に印刷を開始するまでの時間、t3は印刷装置個体によって決まる調整用の印刷タイミングマークを検出してから実際に印刷を開始するまでの時間、t1は従来技術での印刷タイミングマークを検出してから実際に印刷を開始するまでの時間である。
従来技術での印刷タイミングマークを検出してから実際に印刷を開始するまでの時間t1は、印刷装置の機種によって決まる時間t2と印刷装置個体によって決まる調整用の時間t3の和で表される。すなわち
t1=t2+t3
となる。
t1=t2+t3
となる。
T4・T42〜T4nは本発明で先頭からn番目の印刷データの印刷タイミングマーク31を検出してから実際に印刷を開始するまでの時間であり、t41・t42〜t4nは本発明で先頭からn番目の印刷データの時に従来のt1から遅らせている時間である。Δtは本発明で印刷タイミングマーク31を検出してから実際に印刷を開始するまでの時間T4nを先頭の変化代である(Δt=T4n−t4(n−1))
図6−a)は、長尺印刷用紙搬送速度vを一定とした時の、従来制御のタイミングチャートである。一番上が印刷タイミングセンサ7の出力であり、次が印刷開始のタイミングを指示している信号であり、一番下が印刷データを印刷中であることを示している信号である。(H時印刷中)
図6−a)を見ると、印刷タイミングセンサの出力が入ってから、印刷を開始するまでの時間はt1で一定になっていることが判る。この時t1と長尺印刷用紙の搬送速度vと先の図6−c)での印刷タイミングマーク31を検出してから印刷開始位置までの距離M1の関係は、t1×v=M1となる。長尺印刷用紙の搬送速度は一定であるので、印刷タイミングマーク31を検出してからから印刷開始位置までの用紙搬送距離M1もまた一定である。
これに対し、長尺印刷用紙の搬送速度vを一定とした時の、本発明の実施例のタイミングチャートが図6−b)である。印刷タイミングマーク31を検出してから、実際に先頭印刷時に印刷を開始するまでの時間T41であり、従来例の印刷タイミングセンサの出力が入ってから、印刷を開始するまでの時間はt1からt41だけ遅らせてから印刷を開始している。
2枚目印刷時はT41からΔt引いたT42後の印刷であり、3枚目は同様にT43後と変化していく。この時Δtとvと図5でのΔX、t41とvと図5でのM4の関係は、
Δt×v=ΔX
t41×v=M4
となる。図中ではT45の時、標準の印刷タイミングt1と一致する例で記載してある。
Δt×v=ΔX
t41×v=M4
となる。図中ではT45の時、標準の印刷タイミングt1と一致する例で記載してある。
図6−c)は印刷データの長さが一定ではなく、印刷データ長さが異なるデータが入った場合の例である。2枚目の印刷開始までは、前述の図6−b)と同一である。図中で2枚目の印刷データ長さは1枚目の2倍の長さがある。2枚目の印刷データは長いため印刷中の信号が続いており、3つ目の印刷タイミングセンサに対応する印刷開始信号は発生しない。
前述の図5−f)での説明と同様の理由により、3枚目の印刷タイミングセンサに対応する出力は理論値のT43=t1で出力されている。つまり、本発明の内容は時間軸で見ると、印刷タイミングマークを検出してから印刷を開始するまでの時間が、個々の印刷データによって異なっており、その時間は長尺印刷用紙の先端から印刷タイミングマーク31までの距離と、先頭からの印刷枚数と、各印刷データの長さによって決まっていることが判る。長尺印刷用紙の搬送速度は一定であるので、印刷を開始するまでの時間というのは距離と置き換えても同じ意味である。
このように本発明は、印刷データ問の余白距離は、印刷ベッド1と用紙搬送ローラ5間距離よりも短い距離に出来て、かつ先頭印刷時も、長尺印刷用紙3を一枚無駄にしなくてすむ印刷装置を提供できるものである。
これを元に先に述ベたデータ長(N=89)、余白間隔(X0=10)、印刷ヘッドと用紙搬送ローラ間距離(P1=25=L1)、余白を短くする量(ΔX=2.5)として、長尺印刷用紙の使用効率を考えてみると連続印刷している場合の使用効率は、
89/(89+10)=89.9%
となる。
89/(89+10)=89.9%
となる。
先頭一枚の印刷を考えると
89/(89+25)=78.1%
となる。
2枚目の使用効率は
89/(89+10−2.5)=92.2%
となり、そのまま連続で印刷していくと余白間隔Xn=X0となった時点、つまり
(L1−X0)/ΔX=(25−10)/2.5=6
6枚目以降、先頭から通しての長尺印刷用紙の使用効率が連続の場合と同じ89.9%となる。
89/(89+25)=78.1%
となる。
2枚目の使用効率は
89/(89+10−2.5)=92.2%
となり、そのまま連続で印刷していくと余白間隔Xn=X0となった時点、つまり
(L1−X0)/ΔX=(25−10)/2.5=6
6枚目以降、先頭から通しての長尺印刷用紙の使用効率が連続の場合と同じ89.9%となる。
以上のように、連続印刷の場合にも先頭の1枚のみの印刷時にも比較的高い長尺印刷用紙の使用効率を得られていることが判る。
以上に述べてきたように、本発明は長尺印刷用紙3に事前に印刷された印刷タイミングマーク31のピッチは印刷データの印刷長さN+余白距離X0(印刷ベッド−用紙搬送ローラ間距離よりも短い)とし、長尺印刷用紙先端の印刷時には長尺印刷用紙先端から印刷開始位置までの距離を、印刷ヘッド1とその先にある用紙搬送ローラ5問の距離以上に取り、その後数枚の印刷において、印刷データ間の距離を印刷タイミングマーク間隔と印刷データ長さの差から得られる距離よりも短くすることにより、長尺印刷用紙先の端部の余白を大きくすることによりずれた印刷タイミングマーク31と印刷開始位置の関係を本来の設計位置にまで修正する様にした発明であり、それにより連続印刷時も、数枚のみの印刷の時も比較的高い長尺印刷用紙の使用効率が得られる。
長尺印刷用紙の価格は、単位長さ当たりの価格になるので、長尺印刷用紙の使用効率が高くなると言うことは、印刷のランニングコストの安い印刷装置が提供できるものである。また、長尺印刷用紙の使用効率が高いと言うことは同一長の長尺印刷用紙から、より多くの印刷データを取り出せると言うことなので、長尺印刷用紙の交換頻度も減らせ、保守上も保守効率の高い印刷装置を提供できるものである。
以下に本発明の実施形態を記述する。図1は、第一の実施例の概念図で、11,12は印刷ヘッド、3は長尺印刷用紙、4,42はプラテン、51〜52は長尺印刷用紙3をグリップして搬送する用紙搬送ローラ、71,72は長尺印刷用紙3の先端または同長尺印刷用紙に印刷されている印刷タイミングマーク31を検出する印刷タイミングセンサ、81,82は用紙搬送ローラ51,52に動力を駆動する歯車、91,92は81,82を駆動しているプーリ、A1,A2はモータよりプーリに動力を伝えているベルト、B1,B2は用紙搬送ローラ51,52を駆動するためのモータ、Cは全体を制御している制御装置である。
紙送りモータB1,B2にステッピングモータまたはサーポモータを使用した例であり、個々の印刷データでの印刷タイミングマーク31と印刷開始位置の関係はステッピングモータまたはサーボモータの回転量にて調整している例である。すなわち、モータ軸から用紙搬送ローラまでの減速比は装置の設計により判明している値であり、用紙搬送ローラの径も、ばらつきの範囲内で判明している値であるので、長尺印刷用紙と用紙搬送ローラ間に滑りが無いと仮定するならば、モータの回転角が判ると用紙送り量は判明する。従って、印刷開始位置の遅らせる距離M4をモータの回転角にて制御しているものである。
図2は、実施例2の概念図で、11,12は印刷ヘッド、3は長尺印刷用紙、41,42はプラテン、51,52は長尺印刷用紙3をグリップして搬送する用紙搬送ローラ、7,72は長尺印刷用紙3の先端または同長尺印刷用紙に印刷されている印刷タイミングマークを検出する印刷タイミングセンサ、8,82は用紙搬送ローラ51,52に動力を駆動する歯車、91,92は81,82を駆動しているプーリ、A1,A2はモータよりプーリに動力を伝えているベルト、B1,B2は用紙搬送ローラ51,52を起動するためのモータ、Cは全体を制御している制御装置、D1,D2は長尺印刷用紙3の移動量を検出すためのセンサである。
図示の様に用紙送り量検出のセンサーを取り付け、そのデータを制御装置Cヘフィードバックすることにより印刷タイミングを調整する様にした実施例である。D1,D2のセンサとしては、ロータリエンコーダ・ポテンションメータなど移動量を回転角に変換して検出するセンサや、非接触式の変位センサなど長尺印刷用紙3の移動量を検出できるセンサが使用される。
本実施例では、実施例1に対して用紙搬送ローラ径のばらつきや、長尺印刷用紙3と用紙搬送ローラ間の滑りがある場合でも正確な印刷タイミングが得られる特徴がある。
実施例3は概念図的には構成が実施例1と同一である。ただし移動量の検出は、長尺印刷用紙3に事前に印刷された印刷タイミングマーク31に工夫することにより、行っている。
すなわち、図3に示すように長尺印刷用紙3に事前に印刷された印刷タイミングマークとして、主尺となる印刷タイミングマークに続いて副尺となる位置検出用マークを一体で印刷しておく。また主尺と副尺間の間隔、副尺間同士の間隔Yを印刷データ間の余白距離の短縮代ΔXと等しくなるようにする。主尺の印刷タイミングマークを検出した後、印刷開始タイミングの調整は副尺の位置検出用マークを使用して印刷開始のタイミングを取るようにしたものである。
すなわち、先頭の場合は6本目の副尺を基準にして、一定の用紙送りを行った後に印刷を開始する。2枚目の場合は5本目の副尺を基準にして、一定の用紙送りを行った後に印刷を開始する。と言うように、制御を行うようにした例である。
その時のタイミングチャートを図4に示す。これを見ると、基準となる副尺が変わるのみで、印刷タイミングセンサを検出してから印刷を開始するまでの時間はtlで一定となることが判る。しかし、主尺に対して印刷開始位置は今まで述べてきた他の実施例と同じように変化していることが判る。
本実施例は、実施例2ほど自由度はないが、実施例1に対して用紙搬送ローラ径のばらつきや、長尺印刷用紙と用紙搬送ローラ間の滑りがある場合でも、印刷装置に特別な必要とせずに正確な印刷タイミンクが得られるという特徴がある。
11,12 印刷ヘッド
3 長尺印刷用紙
31 印刷タイミングマーク
41,42 プラテン
51,52 用紙搬送ローラ
71,72 印刷タイミングセンサ
81,82 歯車
91,92 プーリ
A1,A2 ベルト
B1,B2 モータ
C 制御装置
3 長尺印刷用紙
31 印刷タイミングマーク
41,42 プラテン
51,52 用紙搬送ローラ
71,72 印刷タイミングセンサ
81,82 歯車
91,92 プーリ
A1,A2 ベルト
B1,B2 モータ
C 制御装置
Claims (4)
- 用紙経路に沿って並べられた複数個の印刷ヘッドと、事前に一定の間隔で印刷された印刷タイミングマークを有する長尺印刷用紙と、その印刷タイミングマークを検出するためのセンサと、印刷位置を制御する制御装置と、印刷後の長尺印刷用紙を所定の位置で切断する用紙カッタとを備え、前記長尺印刷用紙に指定長さの印刷データを断続的に印刷する印刷装置において、前記印刷タイミングマークのピッチは印刷データ長さと印刷データ間の余白長の和であり、かつ同余白長は、前記印刷ヘッドから、印刷ヘッドの用紙流れ方向下流にある用紙搬送ローラまでの距離よりも短く設定すると共に、前記長尺印刷用紙の先端の印刷時には前記長尺印刷用紙の先端から印刷開始位置までの距離を、前記印刷ヘッドと前記用紙搬送ローラ間の距離以上とし、その後の印刷において、印刷データ間の距離を印刷タイミングマーク間隔と印刷データ長さの差から得られる距離よりも一定割合で短くすることにより、ずれた印刷開始位置と印刷タイミングマークの距離を設計位置に修正するように、前記長尺印刷用紙の印刷タイミングマークと印刷データの印刷開始位置の位置関係を各印刷データ毎に可変出来るように制御し、かつその位置関係は長尺印刷用紙の先端から印刷タイミングマークまでの距離と先頭からの印刷枚数と各印刷データの印刷長さの関数として制御することを特徴とする印刷方法。
- 前記印刷タイミングマークは主タイミングマークと1または複数の一定間隔に設けられた副タイミングマークから構成され、ずれた印刷開始位置と印刷タイミングマークの距離を設計位置に修正するように副タイミングマークを順次読み取って印刷開始位置を調整するようにしたことを特徴とする請求項1記載の印刷方法。
- 用紙経路に沿って並べられた複数個の印刷ヘッドと、事前に一定の間隔で印刷された印刷タイミングマークを有する長尺印刷用紙と、その印刷タイミングマークを検出するためのセンサと、印刷位置を制御する制御装置と、印刷後の長尺印刷用紙を所定の位置で切断する用紙カッタとを備え、前記長尺印刷用紙に指定長さの印刷データを断続的に印刷する印刷装置において、前記印刷タイミングマークのピッチは印刷データ長さと印刷データ間の余白長の和であり、かつ同余白長は、前記印刷ヘッドから、印刷ヘッドの用紙流れ方向下流にある用紙搬送ローラまでの距離よりも短く設定すると共に、前記長尺印刷用紙の先端の印刷時には前記長尺印刷用紙の先端から印刷開始位置までの距離を、前記印刷ヘッドと前記用紙搬送ローラ間の距離以上とし、その後の印刷において、印刷データ間の距離を印刷タイミングマーク間隔と印刷データ長さの差から得られる距離よりも一定割合で短くすることにより、ずれた印刷開始位置と印刷タイミングマークの距離を設計位置に修正するように、前記長尺印刷用紙の印刷タイミングマークと印刷データの印刷開始位置の位置関係を各印刷データ毎に可変出来るように制御し、かつその位置関係は長尺印刷用紙の先端から印刷タイミングマークまでの距離と先頭からの印刷枚数と各印刷データの印刷長さの関数として制御することを特徴とする印刷装置。
- 前記印刷タイミングマークは主タイミングマークと1または複数の一定間隔に設けられた副タイミングマークから構成され、ずれた印刷開始位置と印刷タイミングマークの距離を設計位置に修正するように副タイミングマークを順次読み取って印刷開始位置を調整するようにしたことを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007071218A JP2008229979A (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | 印刷方法とその印刷方法を使用する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007071218A JP2008229979A (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | 印刷方法とその印刷方法を使用する装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008229979A true JP2008229979A (ja) | 2008-10-02 |
Family
ID=39903344
Family Applications (1)
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JP2007071218A Pending JP2008229979A (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | 印刷方法とその印刷方法を使用する装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106183444A (zh) * | 2010-07-23 | 2016-12-07 | 普莱斯提派克包装公司 | 用于对容器进行印刷的旋转式系统和方法 |
CN112140749A (zh) * | 2019-06-26 | 2020-12-29 | 兄弟工业株式会社 | 打印装置 |
-
2007
- 2007-03-19 JP JP2007071218A patent/JP2008229979A/ja active Pending
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