JP6618088B2 - 印字方法及び自動紙通し方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンターを用いた印字方法及び自動紙通し方法に関し、更に詳しくは、頁区切り毎にミシン目が設けられ、両側にマージナルパンチが設けられた長尺状の連続用紙に対し、インクジェット方式にて印字するインクジェットプリンターを用いた印字方法及びインクジェットプリンターの自動紙通し方法に関する。
両側にマージナルパンチが設けられた長尺状の連続用紙に対し、インクジェット方式にて高速で印字するインクジェットプリンターが知られている。
当該インクジェットプリンターにおいては、連続用紙のマージナルパンチにピントラクターのピンを挿入し、当該ピントラクターを駆動させることにより連続用紙の搬送が行われる。
具体例としては、例えば、輪転紙の表面と裏面の両面にインクジェット印字機を用いた印字ユニットにて印字を施すようにした表裏印字装置1が知られている(特許文献1参照)。当該表裏印字装置においては、輪転紙6が送りピン孔(マージナルパンチ)を有している場合に、印字部4に設けられたピントラクタ21が、輪転紙6を、タイミングをとって搬送するようになっている。
また、紙幅方向の両端部分にスプロケットホール2a(マージナルパンチ)が設けられた連続用紙2に印刷を行うプリンター1が知られている(特許文献2参照)。当該プリンターにおいては、連続用紙2が、トラクター4によって装置後方からプリンター本体3内に送り込まれ、印刷が施された後に、プリンター本体3から装置前方に排出されるようになっている。
ちなみに、当該プリンター1においては、トラクター4により連続用紙2を搬送して紙送りローラー8に受け渡し、紙送りローラー8の搬送力により連続用紙2の搬送を開始して、連続用紙2を印刷位置Aに位置決めし、1ページ分の印刷を行っている。 また、紙送りローラー8の回転軸に搭載されたローラーエンコーダー14からの信号に基づいて印刷の制御を行い、トラクターの送り量を検出するトラクターエンコーダー20からの信号に基づいていわゆる頭出しを行っている。
特開平08−216467号公報 特開2014−34140号公報
ところで、複数の帳票等が連続して繋がった連続用紙は、頁区切り毎にミシン目が設けられ、両側にマージナルパンチが設けられている。
当該連続用紙は、ミシン目毎に交互に折り畳まれ、いわゆるZ折りされた状態で取り扱われる。
このような連続用紙を、上記特許文献1記載の表裏印字装置又は上記特許文献2記載のプリンターを用いて、前端から順に搬送させると、連続用紙のミシン目の位置に折り癖による山状又は谷状の起伏が発生する問題がある。
この山状又は谷状の起伏が発生した状態で、搬送しながら連続用紙に印字を行うと、印字のずれが生じ、印字の品質も悪くなる欠点があり、また、本来、連続用紙とは非接触である印字ヘッドに連続用紙が接触し、印字ヘッドの吐出不良を引き起こしたり、印字ヘッド面にダメージを与える恐れがある。
また、上記特許文献1記載の表裏印字装置においては、自動紙通し方法については記載がなく、上記特許文献2記載のプリンターにおいては、自動で紙を通すことは可能であるものの、特に、紙送りローラー8から先は、上述したような山状又は谷状の起伏が発生する恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、Z折りされた連続用紙に対し、山状又は谷状の起伏が発生することを極力抑制することができるインクジェットプリンターを用いた印字方法、並びに、途中で詰まることなく、自動で紙通しを行うことができ、且つ、山状又は谷状の起伏が発生することを極力抑制した状態で、紙通しを行うことができる自動紙通し方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、搬送される連続用紙にテンションを付与することにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
なお、マージナルパンチが設けられ、頁区切り毎にミシン目が設けられた連続用紙に対する搬送及び印字においては、テンションを掛け過ぎると、連続用紙のマージナルパンチ周辺が破れたり、ミシン目で破断する恐れがあるため、従来においては、ノーテンションで搬送及び印字が行われている。
本発明は、()頁区切り毎にミシン目が設けられ、両側にマージナルパンチが設けられた長尺状の連続用紙に対し、インクジェット方式にて印字するインクジェットプリンターの自動紙通し方法であって、インジェットプリンターが、Z折りされた連続用紙を配置する給紙部と、連続用紙を搬送するための第1プルローラー、中間プルローラー及び第2プルローラーと、連続用紙の位置決めをするための第1ピントラクター及び第2ピントラクターと、連続用紙に印字ヘッドにて印字する印字部と、連続用紙を折機でZ折りにして排出する排出部と、を備え、第1ピントラクター及び第2ピントラクターが、それぞれ、ピンを有し、ピンをマージナルパンチに挿入することにより、連続用紙の位置決めが可能となっており、第1ピントラクターにはクラッチを介して駆動モーターが取り付けられ、第2ピントラクターには駆動モーターが直接取り付けられ、第2ピントラクターが、ピンをマージナルパンチに挿入した状態からピンをマージナルパンチから抜去した状態となるように移動可能となっており、第2ピントラクターの連続用紙を介して対向する側には、連続用紙の前端を検出するための用紙検出センサーが取り付けられ、第1プルローラー、中間プルローラー及び第2プルローラーが、それぞれ、連続用紙を挟持するための着脱自在な押さえコロを備え、且つ、駆動モーターが取り付けられ、連続用紙の搬送経路において、上流側から、第1ピントラクター、第1プルローラー、印字部、中間プルローラー、第2ピントラクター、第2プルローラーの順で配置されており、第1ピントラクターのピンを連続用紙のマージナルパンチに挿入する第1ステップと、クラッチを繋げ、第1ピントラクターを駆動モーターにより駆動させ、連続用紙を用紙検出センサーが連続用紙の前端を検出するまで搬送した後、駆動モーターによる第1ピントラクターの駆動を停止させる第2ステップと、離脱されていた押さえコロを中間プルローラーに当接させ、中間プルローラーと押さえコロとの間で連続用紙を挟持し、第1ピントラクターは、クラッチが繋がっている状態で駆動が停止されており、中間プルローラーが連続用紙を微速で下流側に搬送することにより、中間プルローラーから第1ピントラクターまでの間の連続用紙にテンションを付与する第3ステップと、第2ピントラクターのピンを連続用紙のマージナルパンチに挿入する第4ステップと、クラッチを切ることにより第1ピントラクターを連続用紙の搬送に従動するようにし、第2ピントラクターを駆動モーターにより駆動させ、連続用紙を排出部まで搬送する第5ステップと、ピンをマージナルパンチから抜去するために第2ピントラクターを移動させる第6ステップと、第1プルローラーと第1プルローラーに当接された押さえコロとの間、及び、第2プルローラーと第2プルローラーに当接された押さえコロとの間、で連続用紙を挟持して連続用紙を搬送する第7ステップと、からなる自動紙通し方法に存する。
本発明の印字方法においては、インクジェットプリンターの第1プルローラー及び第2プルローラーのうち、第2プルローラーに速度可変モーターが取り付けられているので、当該速度可変モーターが第2プルローラーの回転速度を変化させることにより、連続用紙にテンションを付与することができる。
具体的には、第1プルローラーの回転速度と第2プルローラーの回転速度とを同期させた状態から、第2プルローラーの回転速度を第1プルローラーの回転速度よりも所定の割合で速くすることで、連続用紙にテンションを付与することができる。
なお、頁区切り毎にミシン目が設けられた連続用紙は、テンションを掛け過ぎると、そのミシン目で破断する恐れがあるため、第2プルローラーの回転速度を第1プルローラーの回転速度よりも速くする割合は最大で約0.05%増し、すなわち引き率でプラス約0.05%までであることが好ましい。
これにより、給紙部にZ折りにして配置された連続用紙を搬送する場合であっても、連続用紙に一定のテンションが付与されるため、ミシン目の位置に折り癖による山状又は谷状の起伏が発生することを防止することができる。
また、印字時においては、印字のずれや印字の品質も悪化を防止でき、印字ヘッドが連続用紙と接触することも防止することができる。
本発明の印字方法においては、インクジェットプリンターの連続用紙の搬送経路において、上流側から、ピントラクター、第1プルローラー、印字部、第2プルローラーの順で配置されている場合、連続用紙の搬送経路全般にわたって、適切なテンションを付与することが可能となる。
本発明の印字方法においては、インクジェットプリンターの連続用紙の搬送経路において、給紙部と、ピントラクターとの間に設けられたバックテンションローラー群を更に有し、バックテンションローラー群のうちの少なくとも1つのローラーにはバックテンションローラー用速度可変モーター(以下「BT用速度可変モーター」という。)が取り付けられており、該BT用速度可変モーターがローラーの回転速度を変化させることにより、連続用紙にテンションを付与するものである場合、給紙部とピントラクターとの間の連続用紙にもテンションが付与されることから、ピントラクターのピンを連続用紙のマージナルパンチに正確に挿入することが可能となる。
これにより、連続用紙に対するピントラクターの追従不良を防止することができる。
本発明の印字方法においては、インクジェットプリンターが印字された連続用紙を乾燥するための乾燥部を更に備える場合、印字された連続用紙を排出前に乾燥することができるので、排出後に印字された事項が他の連続用紙に移ることを防止することができる。
また、連続用紙の搬送経路において、乾燥部が印字部と第2プルローラーとの間に設けられている場合、連続用紙にテンションが付与されていることから、均一に乾燥することができる。
本発明の印字方法においては、インクジェットプリンターの印字ヘッドが、ラインヘッドである場合、高速で印字することが可能となる。
本発明の印字方法においては、インクジェットプリンターのピントラクターには、ピントラクタエンコーダーが取り付けられ、ピントラクターの連続用紙を介して対向する側には、連続用紙の前端を検出するための基準検出センサーが取り付けられている場合、基準検出センサーが連続用紙を検出し、ピントラクタエンコーダーが連続用紙に従動するピントラクターの移動量を測定することにより、搬送される連続用紙の位置情報を認識することができる。
これにより、適切な箇所が印字部に到達した段階で、印字を開始することができる。
本発明の印字方法においては、基準検出センサーが検出した連続用紙の前端の頁端部を基準とする基準値と、ピントラクターの移動量に比例して出力されるピントラクタエンコーダーのパルスをカウントすることにより得られる検出値と、発信機に設定された頁区切りから次の頁区切りまでの連続用紙の長手方向の長さとに基づいて、発信機が印字開始タイミングを作り、印字指令を発信し、該印字指令を受けた印字ヘッドが連続用紙に印字を行うので、簡単な処理フローで印字を行うことができる。
その結果、連続用紙を高速搬送した場合であっても、それに追従して印字を行うことが可能となる。
本発明の印字方法においては、ミシン目から連続用紙の実際に印字を開始したい位置までの距離を予め設定し、その距離を連続用紙が搬送するのに要する時間を、印字開始タイミングに付加して、印字指令の発信を遅らせるようにするため、適切な印字開始位置となるように適宜修正することができる。
本発明の印字方法においては、連続用紙の印字していない頁が印字部を通過した場合において、ピントラクタエンコーダーの検出値に基づいて、印字していない最初の頁から印字開始可能となるように、少なくとも、第1プルローラー及び第2プルローラーを逆方向に回転させることにより、連続用紙を搬送方向とは逆方向に搬送した後、再度、順方向に搬送し、印字を行うようにすることで、印字部を通過した白紙部分(印字していない頁)が無駄になることを防止することができる。
本発明の印字方法においては、連続用紙の搬送速度が減速した場合には、減速する直前の解像度で記録し、 連続用紙の搬送速度が加速した場合には、加速した直後の解像度で記録することにより、連続用紙の加減速時であっても、連続して印字することが可能となり、且つ、印字がぼやけたり、シャープさに欠けたりすることを抑制できる。
本発明の自動紙通し方法にいては、第1ステップ、第2ステップ、第3ステップ、第4ステップ、第5ステップ、第6ステップ及び第7ステップを行うことにより、途中で詰まることなく、スムーズに自動で紙通しを行うことができる。
また、Z折りされた連続用紙に対し、テンションが付与されるので、特に印字部において、山状又は谷状の起伏が発生することを抑制した状態で、紙通しを行うことができる。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンターの概略を示す正面図である。 図2は、本実施形態に係るインクジェットプリンターを用いた印字方法を示すフローチャートである。 図3は、本実施形態に係るインクジェットプリンターを用いた印字方法におけるディレー値を説明するためのグラフである。 図4は、本実施形態に係るインクジェットプリンターを用いた印字方法において連続用紙が加速された例を示すグラフである。 図5の(a)〜図5の(c)は、本実施形態に係るインクジェットプリンターのバックフィード機能を利用した印字方法を説明するための説明図である。 図6は、本実施形態に係る自動紙通し方法に用いられるインクジェットプリンターの概略を示す模式図である。 図7は、本実施形態に係る自動紙通し方法を示すフローチャートである。 図8は、本発明に係るインクジェットプリンターに用いられる連続用紙の一部を示す正面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本発明に係るインクジェットプリンターは、頁区切り毎にミシン目Mが設けられ、両側にマージナルパンチPが設けられた長尺状の連続用紙X(図8参照)に対し、インクジェット方式にて印字するための装置である。
まず、本発明に係るインクジェットプリンターの一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンターの概略を示す正面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るインクジェットプリンター100は、Z折りされた連続用紙Xを配置する給紙部1と、連続用紙Xを案内すると同時にテンションを付与するためのバックテンションローラー群8と、該連続用紙Xを搬送するための第1プルローラー2a及び第2プルローラー2bと、該連続用紙Xの位置決めをするためのピントラクター3と、該連続用紙Xにテンションを付加するための速度可変モーター4と、該連続用紙Xに印字ヘッド(図示しない)にて印字する印字部5と、印字された連続用紙Xを乾燥するための乾燥部7と、該連続用紙Xを折機61でZ折りにして排出する排出部6と、これらを内蔵し且つ保護するためのハウジングHとを備える。
以下、各構成について更に詳細に説明する。
給紙部1は、Z折りされた連続用紙Xが配置される部位である。
なお、給紙部1は、ハウジングH内に設けられているが、これに限定されず、ハウジングH外に設けられていてもよい。
バックテンションローラー群8は、複数のローラー8aからなり、給紙部1とピントラクター3との間に配置される。
そして、バックテンションローラー群8のうちの少なくとも1つのローラー8aにはBT用速度可変モーター(図示しない)が取り付けられている。
なお、当該BT用速度可変モーターとしては、サーボ機構において速度等を制御可能なサーボモーターや、それ以外の電動機に差動変速機を搭載したもの等が挙げられる。
バックテンションローラー群8においては、連続用紙Xを案内する際にテンションを付与することができる。すなわち、BT用速度可変モーターが、後述する第1プルローラー2a又は第2プルローラー2bの回転速度に対して、ローラー8aの回転速度を変化させることにより、連続用紙Xにテンションを付与し、且つテンションを調整することが可能となっている。このため、給紙部1とピントラクター3との間の連続用紙Xにもテンションが付与されることから、連続用紙の搬送中において、ピントラクター3のピンを連続用紙XのマージナルパンチPに正確且つ確実に挿入することができる。
その結果、連続用紙に対するピントラクター3の追従不良を防止することができる。
ピントラクター3は、連続用紙Xの両側に設けられたマージナルパンチPにそれぞれ対応するように一対設けられている。なお、一対のピントラクター3は、互いに同期して動くようになっている。
ピントラクター3は、公知のものと同じ構造であり、マージナルパンチPに係合するピンと、ピンの付いたピンベルトを搬送方向へ駆動させる駆動スプロケット32aとを有している。
したがって、ピントラクター3は、連続用紙Xの両側に設けられたマージナルパンチPに、各ピントラクター3のピンを挿入することにより、連続用紙Xの位置決めをすることができる。
ここで、ピントラクター3の連続用紙Xを介して対向する側には、基準検出センサー31が取り付けられている。
当該基準検出センサー31は、例えば、連続用紙Xの前端の頁端部を検出することにより、基準を設定することができる。
また、ピントラクター3に連続用紙Xを位置決めして取り付けた際に、連続用紙Xの前端が既に基準検出センサー31を通過している場合は、基準検出センサー31が連続用紙Xの前端を検出できないため、連続用紙Xをバックフィードした後、連続用紙Xを前進させ、基準検出センサー31で連続用紙Xの前端を検出すればよい。なお、基準とするのは、連続用紙Xの前端に限定されず、任意の位置でもよい。
また、少なくとも一方の基準検出センサー31が取り付けられたピントラクター3の駆動スプロケット32aには、ピントラクタエンコーダー32が取り付けられている。
当該ピントラクタエンコーダー32は、ピントラクター3の移動量を測定するようになっている。
これらのことにより、基準検出センサー31が検出した特定の位置を基準とし、ピントラクタエンコーダー32がピントラクター3の移動量を測定することにより、搬送される連続用紙Xの位置情報を認識することが可能となる。
これにより、上記位置情報に基づいて、適切な位置が印字部5に到達した段階で、印字を開始することができる。なお、これらの印字方法の詳細については、後述する。
インクジェットプリンター100において、第1プルローラー2a及び第2プルローラー2bには、それぞれ、連続用紙Xを挟持するための押さえコロが当接されている。
また、第1プルローラー2aには、駆動モーター(図示しない)が取り付けられており、第2プルローラー2bには、速度可変モーター4が取り付けられている。
したがって、第1プルローラー2aと、対応する押さえコロとの間で連続用紙Xを挟持し、駆動モーターによって第1プルローラー2aを駆動させ、第2プルローラー2bと、対応する押さえコロとの間で連続用紙Xを挟持し、速度可変モーター4によって第2プルローラー2bを駆動させることにより、当該連続用紙Xを搬送することが可能となっている。
なお、当該速度可変モーター4としては、サーボ機構において速度等を制御可能なサーボモーターや、それ以外の電動機に差動変速機を搭載したもの等が挙げられる。
第2プルローラー2bにおいては、速度可変モーター4が、第1プルローラー2aの回転速度に対して、第2プルローラー2bの回転速度を変化させることにより、連続用紙Xにテンションを付与し、且つテンションを調整することが可能となっている。このため、第1プルローラー2aと第2プルローラー2bとの間の連続用紙Xにもテンションが付与されることから、特に、印字部5において、連続用紙Xのミシン目の位置に、折り癖による山状又は谷状の起伏が発生することを防止することができる。
また、印字時においては、印字のずれや印字の品質も悪化を防止でき、印字ヘッドが連続用紙Xと接触することも防止することができる。
なお、頁区切り毎にミシン目が設けられた用紙は、テンションを掛け過ぎると、そのミシン目で破断する恐れがあるため、第2プルローラーの回転速度を第1プルローラーの回転速度よりも速くする割合は最大で約0.05%増し、すなわち引き率でプラス約0.05%までであることが好ましい。
印字部5においては、印字ヘッド(図示しない)を内蔵しており、該印字ヘッドにより、連続用紙Xに印字が行われる。
当該印字ヘッドとしては、シリアルヘッドやラインヘッド等が採用可能であるが、高速印字の観点から、ラインヘッドを採用することが好ましい。
乾燥部7は、印字された連続用紙Xを乾燥する部位である。
乾燥部7は、印字された連続用紙Xを排出前に乾燥することができるので、排出後、所定の頁に印字された事項が他の頁に移ることを防止することができる。
また、連続用紙の搬送経路において、乾燥部7は、印字部5と第2プルローラー2bとの間に設けられているので、連続用紙Xにテンションが付与された状態となっている。このため、連続用紙Xを均一に乾燥することが可能となる。
排紙部6は、印字された連続用紙Xを折機61でZ折りにして排出する部位である。
なお、排紙部6は、ハウジングH内に設けられているが、これに限定されず、ハウジングH外に設けられていてもよい。
本実施形態に係るインクジェットプリンター100においては、連続用紙Xの搬送経路の上流側から、給紙部1、バックテンションローラー群8、ピントラクター3、第1プルローラー2a、印字部5、乾燥部7、第2プルローラー2b、排紙部6の順で配置されているので、連続用紙Xの搬送経路全般にわたって、適切なテンションを付与することが可能となる。特に、印字部においては、十分なテンションを付与することが可能となる。
具体的には、連続用紙Xの厚さや材質によって、第2プルローラーの回転速度を第1プルローラーの回転速度よりも速くする割合を変えて、適切なテンションを付与することが可能となる。一般的に、前記割合は薄紙より厚紙の方が高くなる。
次に、本実施形態に係るインクジェットプリンター100を用いた印字方法について説明する。
図2は、本実施形態に係るインクジェットプリンターを用いた印字方法を示すフローチャートである。
図2に示すように、インクジェットプリンターを用いた印字方法においては、まず、基準検出センサー31で連続用紙Xの前端を検出する前、すなわち紙通し前に、1頁の印刷長を発信機9に設定する。
次に、印字開始のスタートボタンを押すと、搬送指令部91(例えばモーションコントロール)が第1プルローラー2a及び第2プルローラー2bに搬送指令M1を発信する。これにより、連続用紙Xの搬送が開始される。
また、搬送指令部91から専用モータM1−1にも搬送指令M1’が発信され、専用モータM1−1が、TACH用エンコーダ40を回転させる。なお、TACH用エンコーダ40は、第1プルローラー2a又は第2プルローラー2bと同期されている。
そして、TACH用エンコーダ40は、TACH用エンコーダから発振されるTACHパルスM5を、位置情報演算部92に発信する。
次に、基準検出センサー31が検出した用紙の特定の位置を基準とし、その基準値M2が発信機9に送られる。
また、連続用紙Xの搬送により、ピントラクター3が駆動するため、当該ピントラクター3の移動量に比例して出力されるピントラクタエンコーダー32のパルスM3が発信機9に送られる。
そうすると、発信機9の位置情報演算部92は、TACHパルスM5と、基準値M2と、パルスM3をカウントすることにより得られる検出値と、予め、発信機9に設定された1頁の印刷長の情報とに基づいて、位置情報を演算して印字開始タイミングを作り、印字部5に印字指令M4を発信する。
次に、発信機9のディレー値演算部93が、予め設定された連続用紙Xのミシン目Mから、実際に印字を開始したい位置までの距離を、連続用紙Xが搬送するのに要する時間(ディレー値)を算出する。
そして、そのディレー値を、印字開始タイミングに付加することにより、印字指令の発信を遅らせた印字指令M4’を発信する。
図3は、本実施形態に係るインクジェットプリンターを用いた印字方法におけるディレー値を説明するためのグラフである。図3において、(1)のグラフは、印字開始のスタートボタンのON/OFFを示し、(2)のグラフは、発信機9が発信する印字指令M4のON/OFFを示し、(3)のグラフは、実際の印字開始位置のON/OFFを示し、(4)のグラフは、連続用紙Xの搬送速度を示す。
図3に示すように、発信機9が発信する印字指令M4(ON)のタイミングと、実際の印字開始位置(ON)のタイミングとは、一致せず、時間的なズレが生じている。
具体的には、例えば、発信機9が発信する最初の印字指令CUE−1と、最初の印字開始位置CUE−Pとのタイミングには差がある。
このタイミングの差が、ディレー値となる。
ディレー値演算部93は、予め設定されたこのディレー値の分だけ、印字指令を遅らせることになる。
なお、ディレー値は、予め設定されるミシン目から実際の印字の位置までの距離によって変わる。
また、速度が一定の場合は、ディレー値は変化せず、速度が変化する場合は、それに応じて変わる。また、ディレー値の具体的な値は、経験則に基づいて設定される。
これにより、ミシン目からではなく、実際の印字の位置から印字することが可能となる。
また、発信機9が発信する印字指令M4と、実際の印字開始位置との間に、連続用紙Xの搬送速度に基づくズレがあったり、ノズルヘッドと対向する連続用紙Xまでの距離による着弾時間の差がある場合であっても、これらを含めて上記ディレー値を調整することにより、適切な印字開始位置となるように適宜修正することができる。
そして、修正されたタイミングで印字指令M4’を受けた印字ヘッドが連続用紙Xに印字を行う。
このように、インクジェットプリンターを用いた印字方法においては、簡単な処理フローで印字を行うことができる。このため、連続用紙Xを高速搬送した場合であっても、それに追従して印字を行うことが可能となる。
インクジェットプリンターを用いた印字方法においては、連続用紙Xの搬送速度が加速又は減速している状態であっても印字が可能となっている。
図4は、本実施形態に係るインクジェットプリンターを用いた印字方法において連続用紙が加速された例を示すグラフである。図4において、(1)のグラフは、印字指令のON/OFFを示し、(2)のグラフは、印字ヘッドのUP/DOWNを示し、(3)のグラフは、連続用紙Xの搬送速度を示す。
図4に示すように、印字指令がONになると、印字ヘッドがDOWNし、印字のスタンバイ状態となる。
そして、印字が開始されると同時に、連続用紙Xの搬送速度が0m/minから10m/minに加速され、乾燥機の温度が一定となるまで、一旦10m/minの定速となり、その後、10m/minから80m/minに加速される。
すなわち、連続用紙Xの搬送速度が定速である場合だけでなく、加速する場合であっても、連続して印字が行われる。
なお、図示していないが、連続用紙Xが減速する場合でも、連続して印字が行われる。
ここで、上記印字方法においては、連続用紙の搬送速度が減速した場合には、減速する直前の解像度で記録し、用紙の搬送速度が加速した場合には、加速した直後の解像度で記録する。
例えば、減速時においては、連続用紙Xの搬送速度を単に減速させると、解像度が徐々に高くなることから、連続用紙Xの搬送速度を減速させると共に、印字ヘッドがインクを吐出するタイミングを遅くすることにより、低解像度を維持させる。
加速時においては、連続用紙Xの搬送速度を単に加速させると、解像度が徐々に低くなることから、連続用紙Xの搬送速度を加速させると共に、印字ヘッドがインクを吐出するタイミングを速くすることにより、解像度を維持させる。
これにより、連続用紙Xの加減速時であっても、連続して印字することが可能となり、且つ、印字がぼやけたり、シャープさに欠けたりすることを抑制できる。
次に、バックフィード機能による印字方法ついて説明する。
本実施形態に係るインクジェットプリンター100は、連続用紙Xを逆方向に搬送させるいわゆるバックフィード機能を有している。
図5の(a)〜 図5の(c)は、本実施形態に係るインクジェットプリンターのバックフィード機能を利用した印字方法を説明するための説明図である。
例えば、印字を途中で停止させ、その後、用紙の搬送を停止させた場合、用紙が高速で搬送されているため、図5の(a)に示すように、連続用紙Xの印字していない頁が印字部5を通過し、白紙部分が極めて多く発生する。
この場合、上述したピントラクタエンコーダー32の検出値に基づいて、印字していない最初の頁から印字開始可能となるように、少なくとも第1プルローラー2a及び第2プルローラー2bを逆方向に回転させることにより、図5の(b)に示すように、連続用紙Xを搬送方向とは逆方向に搬送し、少なくとも白紙部分の先頭頁の下流側が印字部5の上流側へ来たら停止する。
そして、上述した印字方法と同様に、発信機9が搬送指令M1を発信して、連続用紙Xが再度、順方向に搬送され、基準値M2と検出値とに基づいて、印字指令M4を発信し、ディレー値の分だけ遅らせて印字が開始される。
このとき、図5の(c)に示すように、印字開始位置が、印字部5を通過した白紙部分(印字していない頁)から印字を始めるようにすることで、用紙の無駄を無くすことができる。
次に、本発明に係る自動紙通し方法について説明する。
図6は、本実施形態に係る自動紙通し方法に用いられるインクジェットプリンターの概略を示す模式図である。
図6に示すように、本実施形態に係る自動紙通し方法に用いられるインクジェットプリンター101は、Z折りされた連続用紙Xを配置する給紙部(図示しない)と、該連続用紙Xを搬送するための第1プルローラー2a、中間プルローラー2c及び第2プルローラー2bと、該連続用紙Xの位置決めをするための第1ピントラクター3a及び第2ピントラクター3bと、該連続用紙Xに印字ヘッド(図示しない)にて印字する印字部5と、印字された連続用紙Xを乾燥するための乾燥部7と、該連続用紙Xを折機61でZ折りにして排出する排出部6と、これらを内蔵し且つ保護するためのハウジング(図示しない)とを備える。
以下、各構成について更に詳細に説明する。
給紙部1は、Z折りされた連続用紙Xが配置される部位である。
なお、給紙部1は、ハウジング内に設けられていても、ハウジング外に設けられていてもよい。
第1ピントラクター3aは、連続用紙Xの両側に設けられたマージナルパンチPにそれぞれ対応するように一対設けられている。なお、一対の第1ピントラクター3aは、互いに同期して動くようになっている。
また、第2ピントラクター3bも同様の構造となっている。
第1ピントラクター3a及び第2ピントラクター3bは、それぞれ、公知のものと同じ構造であり、マージナルパンチPに係合するピンと、ピンの付いたピンベルトを搬送方向へ駆動させる駆動スプロケット32aとを有している。
したがって、第1ピントラクター3a及び第2ピントラクター3bは、連続用紙Xの両側に設けられたマージナルパンチPに、第1ピントラクター3a及び第2ピントラクター3bのピンを挿入することにより、連続用紙Xの位置決めをすることができる。
また、第1ピントラクター3aにはクラッチ33を介して駆動モーター34が取り付けられ、第2ピントラクターには駆動モーター34が直接取り付けられている。すなわち、駆動モーター34により、第1ピントラクター3a及び第2ピントラクター3bが駆動するようになっている。
さらに、第2ピントラクター3bは、ピンをマージナルパンチに挿入した状態からピンをマージナルパンチから抜去した状態となるように、図示しない昇降駆動装置により、上下方向に移動可能となっている。
ここで、第2ピントラクター3bの連続用紙Xを介して対向する側には、用紙検出センサー35が取り付けられている。
当該用紙検出センサー35は、例えば、連続用紙Xの前端を検出することにより、連続用紙Xの有無を判断することが可能となっている。
インクジェットプリンター101において、第1プルローラー2a、中間プルローラー2c及び第2プルローラー2bには、それぞれ、連続用紙Xを挟持するための押さえコロが備えられている。
ここで、当該押えコロには、それぞれ、エアーシリンダー等の駆動装置が取り付けられており、当該駆動装置により、対応するプルローラーに対して、着脱自在となっている。
また、第1プルローラー2a、中間プルローラー2c及び第2プルローラー2bには、それぞれ、駆動モーター(図示しない)が取り付けられている。
したがって、第1プルローラー2aと、対応する押さえコロとの間で連続用紙Xを挟持し、駆動モーターによって第1プルローラー2aを駆動させ、第2プルローラー2bと、対応する押さえコロとの間で連続用紙Xを挟持し、駆動モーターによって第2プルローラー2bを駆動させることにより、当該連続用紙Xを搬送することが可能となっている。
印字部5においては、印字ヘッド(図示しない)を内蔵しており、該印字ヘッドにより、連続用紙Xに印字が行われる。
当該印字ヘッドとしては、シリアルヘッドやラインヘッド等が採用可能であるが、高速印字の観点から、ラインヘッドを採用することが好ましい。
乾燥部7は、印字された連続用紙Xを乾燥する部位である。
乾燥部7は、印字された連続用紙Xを排出前に乾燥することができるので、排出後、所定の頁に印字された事項が他の頁に移ることを防止することができる。
また、連続用紙の搬送経路において、乾燥部7は、印字部5と第2プルローラー2bとの間に設けられているので、連続用紙Xをテンションが付与された状態とすることにより、連続用紙Xを均一に乾燥することが可能となる。
排紙部6は、印字された連続用紙Xを折機61でZ折りにして排出する部位である。
なお、排紙部6は、ハウジング内に設けられていても、ハウジング外に設けられていてもよい。
インクジェットプリンター101においては、連続用紙Xの搬送経路の上流側から、給紙部1、第1ピントラクター3a、第1プルローラー2a、印字部5、中間プルローラー2c、第2ピントラクター3b、乾燥部7、第2プルローラー2b、排紙部6の順で配置されているので、後述する自動紙通しを効率良く行うことができる。
次に、本実施形態に係る自動紙通し方法について説明する。
図7は、本実施形態に係る自動紙通し方法を示すフローチャートである。
図7に示すように、本実施形態に係る自動紙通し方法は、以下に説明する第1ステップS1、第2ステップS2、第3ステップS3、第4ステップS4、第5ステップS5、第6ステップS6及び第7ステップS7からなる。
第1ステップS1においては、第1ピントラクター3aのピンを連続用紙Xの前端のマージナルパンチPに挿入する。
なお、かかる第1ステップS1は、作業者が行う。
これにより、連続用紙Xの位置決めがなされる。
第2ステップS2においては、クラッチ33を繋げ、第1ピントラクター3aを駆動モーター34により駆動させ、連続用紙Xを搬送する。
このとき、連続用紙Xの前端は、押さえコロが当接されていない第1プルローラー2aと、印字部5と、押さえコロが当接されていない中間プルローラー2cとを通過する。
そして、用紙検出センサー35が連続用紙Xの前端を検出するまで連続用紙Xを搬送した後、駆動モーター34による第1ピントラクター3aの駆動を停止させる。
第3ステップS3においては、離脱されていた押さえコロを中間プルローラー2cに当接させ、該中間プルローラー2cと押さえコロとの間で連続用紙Xを挟持する。
そして、中間プルローラー2cが連続用紙Xを微速で下流側に搬送する。このとき、第1ピントラクター3aは、駆動が停止されているものの、クラッチ33は繋がっているので、中間プルローラー2cが微速で流側に連続用紙Xを搬送することにより、連続用紙Xにテンションが付与される。これにより、中間プルローラー2cから第1ピントラクター3aまでの間、例えば、印字部5の連続用紙Xはテンションが付与された状態となる。
このとき、中間プルローラー2cに当接させた押さえコロの当接圧を調整して、中間プルローラー2cが連続用紙Xを引き出し過ぎないようにスリップさせる。
第4ステップS4においては、第2ピントラクター3bのピンを連続用紙XのマージナルパンチPに挿入する。
すなわち、上記第3ステップS3において、第2ピントラクター3bのピンと連続用紙XのマージナルパンチPとの位置が一致するように、中間プルローラー2cが微速で上流側に連続用紙Xを搬送する。
そして、第2ピントラクター3bのピンと連続用紙XのマージナルパンチPとの位置が一致した際に、第2ピントラクター3bを昇降駆動装置により上昇移動させ、第2ピントラクター3bのピンを連続用紙XのマージナルパンチPに挿入する。
第5ステップS5においては、クラッチ33を切ることにより第1ピントラクター3aを自由回転可能な状態とし、連続用紙Xの搬送に従動させる。
そして、少なくとも第2ピントラクター3bを駆動モーター34により駆動させ、連続用紙Xを、乾燥部7、排出部6まで搬送する。
このとき、連続用紙Xの前端は、乾燥部7と、押さえコロが当接されていない第2プルローラー2bとを通過する。
そして、連続用紙Xを排出部6まで搬送した後、駆動モーター34による第2ピントラクター3bの駆動を停止させる。
第6ステップS6においては、ピンをマージナルパンチPから抜去するために第2ピントラクター3bを昇降駆動装置により下降移動させる。なお、自由回転可能となっている第1ピントラクター3aは、ピンをマージナルパンチPに挿入した状態で維持される。
第7ステップS7においては、第1プルローラー2aに対応する押さえコロを、駆動装置を用いて第1プルローラー2aに当接させ、第2プルローラー2bに対応する押さえコロを、駆動装置を用いて第2プルローラー2bに当接させる。
これにより、連続用紙Xは、第1プルローラー2aと該第1プルローラー2aに当接された押さえコロとの間、及び、第2プルローラー2bと該第2プルローラー2bに当接された押さえコロとの間、で挟持される。
そして、駆動モーターによって第1プルローラー2a及び第2プルローラー2bをそれぞれ駆動させることにより、自動紙通しが行われた連続用紙Xの搬送が可能となる。
本実施形態に係る自動紙通し方法においては、第1ステップS1、第2ステップS2、第3ステップS3、第4ステップS4、第5ステップS5、第6ステップS6及び第7ステップS7を行うことにより、途中で詰まることなく、スムーズに自動で紙通しを行うことができる。
また、Z折りされた連続用紙Xであっても、テンションが付与されるので、特に印字部5において、山状又は谷状の起伏が発生することを抑制した状態で、紙通しを行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態に係るインクジェットプリンター100は、給紙部1と、バックテンションローラー群8と、第1プルローラー2a及び第2プルローラー2bと、ピントラクター3と、速度可変モーター4と、印字部5と、乾燥部7と、排出部6と、ハウジングHとを備えているが、バックテンションローラー群8及び乾燥部7は、必ずしも必須の構成ではない。
また、中間プルローラー2c、第2ピントラクター3b、用紙検出センサー35等を更に備え、上述した自動紙通し方法に用いることが可能である。
本実施形態に係る自動紙通し方法に用いられるインクジェットプリンター101は、給紙部と、第1プルローラー2a、中間プルローラー2c及び第2プルローラー2bと、第1ピントラクター3a及び第2ピントラクター3bと、印字部5と、乾燥部7と、排出部6と、ハウジングとを備えているが、乾燥部7は、必ずしも必須の構成ではない。
また、速度可変モーター4やバックテンションローラー群8を更に備えていてもよい。
さらに、基準検出センサー31やピントラクタエンコーダー32等を更に備え、上述した印字方法に用いることも可能である。
上記インクジェットプリンター100、101は、連続用紙Xを搬送するための第1プルローラー2a及び第2プルローラー2b等の他に、更に別のプルローラーを有していてもよく、連続用紙Xを単に案内するためのローラーを有していてもよい。
また、連続用紙Xの落下を防止するための紙ガイドが搬送経路に沿うように設けられていてもよい。
本実施形態に係るインクジェットプリンター100においては、連続用紙Xの搬送経路の上流側から、給紙部1、バックテンションローラー群8、ピントラクター3、第1プルローラー2a、印字部5、乾燥部7、第2プルローラー2b、排紙部6の順で配置されているが、ピントラクター3の配置位置は特に限定されない。
本実施形態に係るインクジェットプリンター100においては、ピントラクター3は、連続用紙Xの両側に設けられたマージナルパンチPにそれぞれ対応するように一対設けられているが、一対のピントラクター3が互いに連結されていてもよい。
本実施形態に係るインクジェットプリンター100の印字方法においては、発信機9を採用しているが、発信機9の代わりに、一般的な中央処理装置(CPU)、演算処理部、記憶部、画像処理部、入出力装置(キーボード、ディスプレイ)等を備えるコンピューターを用いてもよい。
本実施形態に係る自動紙通し方法に用いられるインクジェットプリンター101においては、第1ピントラクター3aと第2ピントラクター3bが同じ駆動モーター34に取り付けられているが、それぞれ別の駆動モーターに取り付けられていてもよい。
本発明に係るインクジェットプリンター及びそれを用いた印字方法は、頁区切り毎にミシン目が設けられ、両側にマージナルパンチが設けられた長尺状の連続用紙に対し、インクジェット方式にて印字する用途に用いられる。
また、本発明に係る自動紙通し方法は、頁区切り毎にミシン目が設けられ、両側にマージナルパンチが設けられた長尺状の連続用紙を用い、インクジェットプリンターに対して、自動で紙通しを行う方法として用いられる。
1・・・給紙部
2a・・・第1プルローラー
2b・・・第2プルローラー
2c・・・中間プルローラー
3・・・ピントラクター
3a・・・第1ピントラクター
3b・・・第2ピントラクター
31・・・基準検出センサー
32・・・ピントラクタエンコーダー
33・・・クラッチ
34・・・駆動モーター
35・・・用紙検出センサー
4・・・速度可変モーター
40・・・TACH用エンコーダ
5・・・印字部
6・・・排出部
61・・・折機
7・・・乾燥部
8・・・バックテンションローラー群
8a・・・ローラー
9・・・発信機
91・・・搬送指令部
92・・・位置情報演算部
93・・・ディレー値演算部
100,101・・・インクジェットプリンター
H・・・ハウジング
M・・・ミシン目
M1、M1’・・・搬送指令
M2・・・基準値
M3・・・パルス
M4,M4’・・・印字指令
M5・・・TACHパルス
P・・・マージナルパンチ
S1・・・第1ステップ
S2・・・第2ステップ
S3・・・第3ステップ
S4・・・第4ステップ
S5・・・第5ステップ
S6・・・第6ステップ
S7・・・第7ステップ
X・・・連続用紙

Claims (1)

  1. 頁区切り毎にミシン目が設けられ、両側にマージナルパンチが設けられた長尺状の連続用紙に対し、インクジェット方式にて印字するインクジェットプリンターの自動紙通し方法であって、
    前記インジェットプリンターが、Z折りされた連続用紙を配置する給紙部と、該連続用紙を搬送するための第1プルローラー、中間プルローラー及び第2プルローラーと、該連続用紙の位置決めをするための第1ピントラクター及び第2ピントラクターと、該連続用紙に印字ヘッドにて印字する印字部と、該連続用紙を折機でZ折りにして排出する排出部と、を備え、
    前記第1ピントラクター及び第2ピントラクターが、それぞれ、ピンを有し、該ピンを前記マージナルパンチに挿入することにより、前記連続用紙の位置決めが可能となっており、
    前記第1ピントラクターにはクラッチを介して駆動モーターが取り付けられ、
    前記第2ピントラクターには駆動モーターが直接取り付けられ、
    前記第2ピントラクターが、前記ピンを前記マージナルパンチに挿入した状態から前記ピンを前記マージナルパンチから抜去した状態となるように移動可能となっており、
    前記第2ピントラクターの前記連続用紙を介して対向する側には、連続用紙の前端を検出するための用紙検出センサーが取り付けられ、
    前記第1プルローラー、中間プルローラー及び第2プルローラーが、それぞれ、前記連続用紙を挟持するための着脱自在な押さえコロを備え、且つ、駆動モーターが取り付けられ、
    前記連続用紙の搬送経路において、上流側から、前記第1ピントラクター、前記第1プルローラー、前記印字部、前記中間プルローラー、前記第2ピントラクター、前記第2プルローラーの順で配置されており、
    前記第1ピントラクターのピンを連続用紙のマージナルパンチに挿入する第1ステップと、
    前記クラッチを繋げ、前記第1ピントラクターを駆動モーターにより駆動させ、前記連続用紙を前記用紙検出センサーが該連続用紙の前端を検出するまで搬送した後、駆動モーターによる第1ピントラクターの駆動を停止させる第2ステップと、
    離脱されていた前記押さえコロを前記中間プルローラーに当接させ、該中間プルローラーと押さえコロとの間で前記連続用紙を挟持し、前記第1ピントラクターは、前記クラッチが繋がっている状態で駆動が停止されており、前記中間プルローラーが該連続用紙を微速で下流側に搬送することにより、前記中間プルローラーから前記第1ピントラクターまでの間の前記連続用紙にテンションを付与する第3ステップと、
    前記第2ピントラクターのピンを前記連続用紙のマージナルパンチに挿入する第4ステップと、
    前記クラッチを切ることにより前記第1ピントラクターを前記連続用紙の搬送に従動するようにし、前記第2ピントラクターを駆動モーターにより駆動させ、前記連続用紙を前記排出部まで搬送する第5ステップと、
    前記ピンを前記マージナルパンチから抜去するために前記第2ピントラクターを移動させる第6ステップと、
    前記第1プルローラーと該第1プルローラーに当接された押さえコロとの間、及び、前記第2プルローラーと該第2プルローラーに当接された押さえコロとの間、で前記連続用紙を挟持して該連続用紙を搬送する第7ステップと、
    からなる自動紙通し方法。
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