JP2015168206A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロール体から印刷媒体を引き剥がしながら搬送すると剥離音が発生して騒音となる。
【解決手段】目標搬送量Lcで間歇搬送動作を行うとき、搬送動作の開始から終了までの間に、印刷媒体2の搬送を一時的に停止する(搬送速度を0にする)搬送停止動作を行うことで搬送量L1と搬送量L2に分けて搬送を行い、全体として目標搬送量Lcの搬送量が得られるようにし、連続してロール体4から連続して剥離する印刷媒体2の長さを短くすることで剥離音を低減する。
【選択図】図6
【解決手段】目標搬送量Lcで間歇搬送動作を行うとき、搬送動作の開始から終了までの間に、印刷媒体2の搬送を一時的に停止する(搬送速度を0にする)搬送停止動作を行うことで搬送量L1と搬送量L2に分けて搬送を行い、全体として目標搬送量Lcの搬送量が得られるようにし、連続してロール体4から連続して剥離する印刷媒体2の長さを短くすることで剥離音を低減する。
【選択図】図6
Description
本発明は画像形成装置に関する。
テープ、台紙なしラベル紙など、粘着面を有し、粘着面に剥離紙が付いていないラベル紙(以下、「ライナーレスラベル紙」ともいう。)などをロール状に巻回したロール体(「ロール」とも称される。)を使用し、ロール体から引き出した印刷媒体に対して印刷を行い、印刷後所要の長さに切断して印刷媒体片(以下、「ラベル片」ともいう。)とするラベルプリンタなどの画像形成装置が知られている。
従来、接着剤付き透明フィルムのロール体を使用する装置で、ロール体の外周面に弾性部材によってコロを接触させ、ロール体の縮径に伴って径方向にコロが移動して、常に接触している状態にすることで、ロール体からフィルムを剥離するときの剥離音を低減するものが知られている(特許文献1)。
ところで、ライナーレスラベル紙のように粘着面に剥離紙が付いていない印刷媒体をロール体から引き出しながら搬送して画像形成を行うとき、印刷媒体をロール体から引き剥がすときの剥離音が発生する。
この場合、特許文献1に開示されているように、コロをロール体の外周面に常に押し当てる構成にあっては、構成が複雑になるとともに、コロが押し当てられたままの状態が長くなると、ロール体の外周面に湾曲や癖が生じるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で搬送時の剥離音を低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る画像形成装置は、
印刷媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記印刷媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段による前記印刷媒体の目標搬送量の搬送動作を制御する搬送制御手段と、を備え、
前記搬送制御手段は、
前記目標搬送量の搬送動作の開始から終了までの間に、前記印刷媒体の搬送を一時的に停止する中間停止動作及び前記印刷媒体の搬送速度を一時的に減速する中間減速動作の少なくともいずれかを含む搬送制御を行う
構成とした。
印刷媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記印刷媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段による前記印刷媒体の目標搬送量の搬送動作を制御する搬送制御手段と、を備え、
前記搬送制御手段は、
前記目標搬送量の搬送動作の開始から終了までの間に、前記印刷媒体の搬送を一時的に停止する中間停止動作及び前記印刷媒体の搬送速度を一時的に減速する中間減速動作の少なくともいずれかを含む搬送制御を行う
構成とした。
本発明によれば、簡単な構成で搬送時の剥離音を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について図1及び図2を参照して説明する。図1は同画像形成装置の正面説明図、図2は印刷媒体の説明に供する要部正面説明図である。
この画像形成装置は、装置本体100内に、給紙装置となる給紙部101と、画像形成手段である画像形成部102と、搬送手段である搬送部103と、排紙搬送手段である排紙搬送部104とを備えている。また、画像が形成された印刷媒体2を装置本体100の外部に排出する排出口部である排出口105が設けられている。
給紙部101には、印刷媒体2をロール状に巻き回したロール体4が装填される。
ここで、印刷媒体2は、図2に示すように、画像を形成可能な媒体(以下、「印刷面」ともいう。)2aの一面に粘着層(以下、「粘着面」という。)2bを形成した連続体である。そして、この印刷媒体2は、粘着面2bに台紙(剥離紙、セパレータ)を貼り付けていない状態でロール状にしたライナーレスラベル紙である。
ロール体4はスプール5に嵌め込まれ、スプール5は両端部をロールホルダ部材6に配置した第1ないし第3の回転体である第1のコロ111、第2のコロ112、第3のコロ113の三点で回転可能に保持されている。
なお、「スプール」とは芯部材と別体に設けられ、芯部材に嵌め込んで用いられる部材に限られず、ロールホルダ部材6,6で保持される部位であれば、ロール体4の芯部材と一体に形成されたものでもよい。また、ロール体4の芯部材を直接保持する場合は、このような芯部材も「スプール」に含まれる。
画像形成部102は、印刷媒体2に液滴を吐出する液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド11を搭載したキャリッジ12を備えている。キャリッジ12は、主ガイド部材13及び従ガイド部材14に移動可能に保持されて、印刷媒体2の搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復移動される。
ここでは、記録ヘッド11は2つのノズル列を有する液体吐出ヘッドであり、キャリッジ12に2つの記録ヘッド11を搭載している。そして、2つの記録ヘッド11の4列のノズル列で、それぞれブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインク液滴を吐出するようにしている。ただし、これに限るものではなく、またライン型ヘッドを使用することもできる。
また、記録ヘッド11に対するインク供給は、装置本体100に対して交換可能に装着されるインクカートリッジ15から供給チューブ16を介して所要の色のインクをキャリッジ12に搭載した図示しないヘッドタンクに供給する。そして、ヘッドタンクから記録ヘッド11にインクを供給する方式としている。
また、記録ヘッド11の性能を維持回復するためのメンテナンス動作などで生じるインクの廃液は、装置本体100に対して交換可能に装着される廃液タンク17に排出されて収容される。
なお、画像形成部102は、液体吐出ヘッドの形態に限らず、接触および非接触で画像を形成する各種画像形成手段を用いることができる。
搬送部103は、記録ヘッド11の下方に、無端状の保護ベルト21が配置されている。保護ベルト21は、搬送ローラ22とテンションが付与された従動ローラ23とに周回移動可能に掛け回されている。
このとき、保護ベルト21は粘着面2bに対し粘着性を持たないことが好ましいが、搬送時に保護ベルト21から印刷媒体2が浮いてしまうことを防止するために粘着面2bに対し再剥離可能な程度の弱い被粘着性を有していてもよい。保護ベルト21を粘着面2bにあてがうことで粘着面2bを保護し、同時に粘着面2bが装置内に接触することが防止されることで搬送安定性が得られるとともに、保護ベルト21が粘着面2bから剥離可能であることから、印刷媒体2のみを排紙することが可能になる。
つまり、本実施形態では、保護ベルト21は印刷媒体2の粘着面2bを保護するとともに、印刷媒体2と一体となって排紙搬送部104の手前まで搬送される。
搬送ローラ22に対向して対向ローラ24が配置されている。これらの搬送ローラ22と対向ローラ24とからなる搬送ローラ対(回転体対)によって、印刷媒体2と保護ベルト21とを一緒に挟み込んで、記録ヘッド11による画像形成領域に搬送する搬送手段を構成している。
対向ローラ24はホルダ部材45に回転可能に保持されている。ホルダ部材45は軸部46を回転中心として回転可能に配置され、対向ローラ24が搬送ローラ22に対向する位置と、対向ローラ24が搬送ローラ22から離間して対向ローラ24と搬送ローラ22との間を開放する位置との間で変位可能としている。
なお、ロール体4を装填して印刷媒体2を保護ベルト21上にセットするときには対向ローラ24と搬送ローラ22との間を開放し、印刷媒体2を搬送するときには対向ローラ24を搬送ローラ22側に押し付ける。そのため、対向ローラ24はばねなどの加圧手段によって搬送ローラ22側に加圧されている。
また、保護ベルト21には多数の吸引孔が形成されている。そして、保護ベルト21の内側には、画像形成部102の記録ヘッド11に対向して、吸引孔を介して印刷媒体2を保護ベルト21の表面に向けて吸引する吸引ファン27が配置されている。
なお、ここでは、吸引によって保護ベルト21に印刷媒体2を吸着する構成としているが、これに限らず、静電力で吸着することもできる。また印刷媒体2の粘着面2bの粘着性を利用して保護ベルト21から浮かないように固定してもよい。
また、従動ローラ23側には、拍車コロ群28a,28b、28cが配置されている。なお、拍車コロ群28a〜28cは、それぞれが搬送方向と直交する方向に複数の拍車コロが配置されて構成されている。上流側の拍車コロ群28a、28bは保護ベルト21に対向し、最下流側の拍車コロ群28cは排紙搬送部104の受け部材30に対向する。
排紙搬送部104は、保護ベルト21と拍車コロ群28bとの間から送り出された印刷媒体を案内する受け部材30の搬送方向下流側に、印刷媒体2を所望の長さに切断して印刷媒体片(ラベル片)200とする切断手段であるカッタユニット31が配置されている。
カッタユニット31は、印刷媒体2を受ける受け部材30の下流側端面で形成される下刃31bと、下刃との間で印刷媒体2を切断する切断刃(上刃:カッタ)31aとを有し、カッタ31aが媒体搬送方向と直交する方向に移動することで印刷媒体2を切断する。
そして、カッタユニット31の下流側には、排紙ローラ32が配置されている。排紙ローラ32に対向して拍車コロ33が配置されている。これらの排紙ローラ32と拍車コロ33によって、カッタユニット31で切断された状態のラベル片200の先端を装置本体100の排出口部である排出口105に送り出した状態で保持する。
ここで、排紙ローラ32のラベル片200を保持する表面は、例えば非粘着性処理(粘着面が付着しない処理)を施して、ラベル片200の粘着面2bを剥離可能としている。この場合、排紙ローラ32自体を剥離可能な材質で形成することもできる。また、印刷媒体2の有無を検知する媒体センサ34が配置されている。
本実施形態では、上述したように、印刷媒体2の粘着面2bを保護ベルト21側にして画像形成を行う構成で説明しているが、印刷媒体2の粘着面2bに画像形成を行う構成とすることもできる。この場合には、対向ローラ24の表面に非粘着性処理(粘着面が付着しない処理)を施すことが好ましい。
このように構成した画像形成装置においては、給紙部101に装填されたロール体4から引き出された印刷媒体2と保護ベルト21とを、搬送ローラ22と対向ローラ24との間に一緒に挟み込む。
そして、搬送ローラ22を回転駆動することによって、印刷媒体2の粘着面2bが保護ベルト21で保護された状態で所定量毎に間歇的に搬送され、印刷媒体2に画像形成部102の記録ヘッド11によって所望の画像が形成される。
さらに、画像が形成された印刷媒体2から保護ベルト21が剥離されて、印刷媒体2のみが排紙搬送部104に送られ、カッタユニット31によって所要の位置で切断されてラベル片200となり、排紙ローラ32と拍車コロ33との間で、装置本体100の排出口105から抜き取り可能な状態で保持される。
ここで、画像形成が終了し、カッタユニット31によって印刷媒体2を切断した段階では、印刷媒体2の先端はカッタユニット31の位置にあり、印刷媒体2の画像形成部102に対向している領域は未使用領域となる。このまま、次の画像形成動作を再開すると、印刷媒体2の未使用領域は無駄になる。そこで、印刷媒体2の先端が画像形成部102の手前(上流側)になる位置まで印刷媒体2を引き戻し方向(搬送方向と逆方向)に引き戻すようにしている。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図3のブロック図を参照して説明する。
この制御部は、本発明における搬送制御手段を兼ねる主制御部301と、ヘッド駆動制御部302、主走査駆動部303、搬送ローラ駆動部305、吸引ファン駆動部307、カッタ駆動部309などを備えている。
主制御部301は、CPU,ROM及びRAM、I/Oなどのマイクロコンピュータ、VRAM、ASIC(特定用途集積回路)などで構成される。
主制御部301には、ホスト側から与えられる印字情報300が入力される。
主制御部301は、印字情報300に応じた画像を印刷媒体2上に形成するため、搬送ローラ駆動部305を介して搬送モータ306を駆動制御し、搬送ローラ22を回転させて印刷媒体2をロール体4から引き出しながら間歇的に搬送させる。一方、主走査駆動部303を介して主走査モータ304を駆動制御して、キャリッジ12を主走査方向に移動走査させながら、ヘッド駆動制御部302を介して記録ヘッド11を駆動制御して、記録ヘッド11から所要の液滴を吐出させる。
ここで、搬送モータ306の駆動制御は、副走査エンコーダ(媒体送りエンコーダ)332からの検知信号から搬送ローラ22の位置(回転量)及び速度を検出して、目標搬送量と目標搬送速度との偏差に基づいてPID(又はPI)制御によって行っている。副走査エンコーダ332は、搬送ローラ22の軸に取り付けたエンコーダホイールと、エンコーダホイールを読取る装置本体側に配置したエンコーダセンサによって構成される。
同様に、主走査モータ304の駆動制御は、主走査エンコーダ(キャリッジ移動エンコーダ)331からの検知信号からキャリッジ12の位置(移動量)及び速度を検出して、目標移動量と目標移動速度との偏差に基づいてPID(又はPI)制御によって行っている。主走査エンコーダ331は、主走査方向に沿って配置してエンコーダスケールと、エンコーダスケールを読取るキャリッジ12に搭載したエンコーダセンサによって構成される。
なお、搬送ローラ22を回転駆動して印刷媒体2を送っているときには、吸引ファン駆動部307を介して吸引ファンモータ308を駆動制御し、吸引ファン27を回転させ、印刷媒体2を保護ベルト21上に吸着させる。
また、排紙ローラ32は、搬送ローラ22から駆動伝達されて、搬送モータ306を回転駆動することで、排紙ローラ32も回転する。
そして、主制御部301は、カッタ駆動部309を介してカッタユニット31のカッタ31aを主走査方向に移動させるカッタモータ310を駆動して、記録ヘッド11による画像が形成された印刷媒体2を所要の長さで切断させて印刷媒体片(ラベル片)にさせる。
また、主制御部301は、操作パネル(操作部)320が接続されている。さらに、各種センサ群321の各種センサからの検出信号(検知信号)が入力されている。
次に、この画像形成装置における印刷時の媒体搬送量(改行量)について図4を参照して説明する。図4は同説明に供する1スキャン当たりの搬送量を説明する説明図である。
前述したように、印刷媒体2に画像を形成するときには、記録ヘッド11の1スキャンで印刷できる長さ(印字幅)を目標搬送量Lhとして印刷媒体2の搬送を行って停止させる。そして、停止している印刷媒体2に対して記録ヘッド11を主走査方向に移動させながら液滴を吐出する。1パス印字を行う場合であれば、1行の印字幅の画像形成が完了すると、印刷媒体2を再度目標搬送量Lh分搬送し、同様にして記録ヘッド11で画像を形成する。
次に、印刷媒体2を搬送する搬送モータ306の駆動制御について図5を参照して説明する。図5は搬送モータの駆動制御に使用する速度プロファイルの一例を説明する説明図である。
一般的に目標搬送量Lhを搬送する場合、搬送モータ306の駆動制御は、図5に示すように、加速、等速、減速、停止の速度プロファイルに従って、サーボ制御で行っている。ここで、実線は印刷媒体の停止/搬送の切り替えを、破線は速度を示している。
ここでは、搬送ローラ22を駆動する副走査モータ306をPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御で駆動するものとする。この制御では、副走査エンコーダ332から得られる位置情報及び速度情報と目標位置情報(目標搬送量)及び目標速度との偏差を求める。そして、偏差からPI演算(又はPID演算)を行ってPWM信号(PWM値)を生成する。このPWM値を搬送ローラ駆動部305に与えてPWM制御で副走査モータ306を駆動させる。これにより、搬送ローラ22を目標とする速度で目標とする移動量(搬送量)だけ移動させて目標とする位置に駆動する。
次に、目標搬送量の搬送動作を行うときの搬送制御の一例について図6も参照して説明する。図6は同説明に供する搬送量及び搬送速度の関係の説明に供する説明図であり、実線は印刷媒体の停止/搬送の切り替えを、破線は速度を示している。
本実施形態では、目標搬送量Lhの搬送動作を行うとき、搬送動作の開始から終了までの間に、1回(2回以上でもよい。)、印刷媒体2の搬送を一時的に停止する(搬送速度を0にする)停止動作(これを「中間停止動作」という。)を行うようにしている。
つまり、目標搬送量Lhを、搬送量Lh1の搬送と、搬送量Lh2の搬送に分けている。言い換えれば、搬送量Lh1+搬送量Lh2=目標搬送量Lhとなる。ここで図6において、グラフの横軸は時間であるが、Lh1の矢印で示した時間の間に搬送量Lh1だけ搬送されることを示している。後に説明する図7も同様である。
この場合、上述した副走査モータ306に駆動制御を行うときに、目標搬送量を搬送量Lh1として偏差を求めて搬送を行った後、一時的に速度を「0」にして停止し、再度、目標搬送量を搬送量Lh2として偏差を求めて搬送を行うことにより、全体として、目標搬送量Lhを得る。
このように、目標搬送量を複数回に分割した搬送量の搬送(分割搬送)を繰り返すことで、ロール体4から印刷媒体2が連続して引き剥がされる長さが短くなる。
ロール体4から印刷媒体2が連続して引き剥がされる長さを短くすることによって、ロール体4から印刷媒体2を引き剥がすときに生じる剥離音を小さくすることができる。
次に、目標搬送量の搬送動作を行うときの搬送制御の他の例について図7も参照して説明する。図7は同説明に供する搬送量及び搬送速度の関係の説明に供する説明図であり、実線は印刷媒体の停止/搬送の切り替えを、破線は速度を示している。
本実施形態では、速度プロファイルとして、破線で示すように、搬送動作の開始から終了までの間に一時的に速度を減速する減速動作(これを「中間減速動作」という。)を含むプロファイルとしている。中間減速動作では、速度は0にしないが低下させ、その後目標速度まで加速する。
このような中間減速動作を入れることによっても、速度が遅くなることで、剥離音の低減化を図ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について図8も参照して説明する。図8は同実施形態における画像形成完了後切断位置まで搬送するときの目標搬送量の説明に供する説明図である。
画像形成が完了した印刷媒体2は、画像の最終位置より下流側の位置(媒体上の切断目標位置)をカッタユニット31によって切断する切断位置まで搬送する。このとき、印刷媒体2上の切断目標位置とカッタユニット31による切断位置までの距離は定まっているので、この距離を目標搬送量Lcとして印刷媒体2の搬送を行うことになる。
そこで、本実施形態では、目標搬送量Lcの搬送を行うときに、搬送動作の開始から終了までの間に、前記第1実施形態と同様に、少なくとも1回の搬送停止動作又は減速動作を入れる搬送制御を行うようにしている。
これにより、連続して等速度でロール体4から印刷媒体2を剥離しながら搬送した場合に比べて、剥離音を低減することができる。
次に、本発明の第3実施形態について図9も参照して説明する。図9は同実施形態における印刷媒体セット時の頭出しをするときの目標搬送量の説明に供する説明図である。
印刷媒体2の頭出しを行うためには印刷媒体2の先端をセット位置からカッタ切断位置よりも下流まで搬送し、先端をカッタで切断してラベル先頭となる箇所の形状を整える。このとき、切断される先端部を取り除く必要があるため、印刷媒体2の先端は装置本体100外にまで搬送する必要があり、この距離を目標搬送量Lsとして印刷媒体2の搬送を行う。
そこで、本実施形態では、目標搬送量Lsの搬送を行うときに、搬送動作の開始から終了までの間に、前記第1実施形態と同様に、少なくとも1回の搬送停止動作又は減速動作を入れる搬送制御を行うようにしている。
これにより、連続して等速度でロール体4から印刷媒体2を剥離しながら搬送した場合に比べて、剥離音を低減することができる。
次に、本発明の第4実施形態について図10も参照して説明する。図10は同実施形態の説明に供する画像形成装置の正面説明図である。
本実施形態では、給紙部101にロール体4から印刷媒体2を引き剥がすときの剥離音を測定する騒音測定手段401を備えている。
そして、騒音測定手段401で測定した剥離音の測定結果が予め定めた閾値に達したときには本発明に係る搬送制御(停止又は減速動作)を行う。
このようにすることにより、図11に示すように、印刷媒体2の種類により剥離音の大きさが大きく異なる場合でも、それぞれの印刷媒体2に対して剥離音の閾値を超えない生産性の高い搬送が自動的に実現できる。なお、図11において、剥離音のピーク値のタイミングと減速開始のタイミングは同じである。
すなわち、剥離音が比較的小さな印刷媒体の場合(a)は、剥離音(点線で表記)が閾地に達するまで可能な限り一定速度(実線で表記)で搬送し、閾値到達とともに減速(停止)し、再度加速して再度閾値を超えるまで一定速度で搬送する。
これにより、剥離音を閾値以下に抑えた上で最も生産性の高い搬送が実現できる。これは、剥離音の大きな印刷媒体の場合(b)でも停止回数は増えるものの同様であり、制御を何も変更することなく、それぞれの印刷媒体を最も生産性を高く搬送することが可能となる。
次に、本発明の第5実施形態について図12も参照して説明する。図12は同実施形態の説明に供する画像形成装置の正面説明図である。
本実施形態では、給紙部101にロール体4の径を検出するロール径検出手段402を備えている。ロール径検出手段402は例えば光学式の測距センサを用いる。
そして、ロール径検出手段402で検出したロール体4の径に応じて、ロール体4の径が予め定めた閾値以下であるときには目標搬送量の搬送を行うときに本発明に係る搬送制御を行う。つまり、目標搬送量の搬送を行うときに、搬送動作の開始から搬送終了までの間に、少なくとも1回の搬送停止動作(又は減速動作)を入れる搬送制御を行うようにしている。
例えば、検出したロール径が閾値越えているときには、目標搬送量をそのまま目標搬送量として搬送を行う。これに対し、検出したロール径が閾値以下になったときには、搬送動作の開始から終了までの間に例えば1回の搬送停止動作を入れる。これにより、搬送動作の開始から搬送停止動作までの搬送量、搬送再開後搬送動作終了までの搬送量は目標搬送量よりも少なくなるが、全体として目標搬送量となる(前述した図6も参照)。
これは、ロール体4の径が大きい場合は搬送量に対してロール体4の回転量(回転角度)が小さく、剥離音が小さくなるので、減速動作又は一時停止動作を入れないで、生産性を向上するようにしている。
これに対し、ロール体4の径が小さくなると、同じ搬送量でも、ロール体4の回転量が多くなるので、剥離音が大きくなりやすい傾向にある。そこで、この場合には、一時停止動作又は減速動作を入れて、剥離音を低減する。
次に、本発明の第6実施形態について図13も参照して説明する。図13は同実施形態の説明に供する画像形成装置の正面説明図である。
本実施形態では、ロール体4の回転量測定手段403を備えている。回転量測定手段403は例えばスプール5にエンコーダホイールを設けたものを使用する。
前述のように同じ搬送量であっても、ロール体4の回転量が多くなると、剥離音は大きくなる傾向にあるため、ロール体4の回転量を測定することにより、連続搬送する場合においてもその測定値が閾値以上になったときには、一時停止動作又は減速動作を入れることができる。これにより、剥離音の発生を低減できる。
なお、上記実施形態の説明では印刷面に印刷しているが、粘着面に印刷することもできる。
次に、本発明の第7実施形態について図14ないし図16を参照して説明する。図14は同実施形態に係る画像形成装置の正面説明図、図15は同装置の搬送部の側面説明図、図16は同搬送部の平面説明図である。
本実施形態では、前記各実施形態の保護ベルトを使用しないで、プラテン部材521のリブ522と、リブ間に配置された拍車523とによって、印刷媒体2を画像形成部102に対向して案内するようにしている。なお、リブ522の印刷媒体2を受ける面には非粘着処理を施している。
このように構成した画像形成装置であっても、前記第1実施形態ないし第6実施形態を適用することができる。
また、上記各実施形態において、印刷媒体の搬送速度を変更する、つまり、剥離音が大きくなるときには、搬送速度を低下させてゆっくり剥離することで、剥離音を低減することができる。
本願における「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(例えば、単に液滴を媒体に着弾させること)なども意味する。
2 印刷媒体
4 ロール体
5 スプール
11 記録ヘッド
21 保護ベルト
22 搬送ローラ
24 対向ローラ
31 カッタユニット
100 装置本体
101 給紙部
102 画像形成部
103 搬送部
104 排紙部
105 排出口
4 ロール体
5 スプール
11 記録ヘッド
21 保護ベルト
22 搬送ローラ
24 対向ローラ
31 カッタユニット
100 装置本体
101 給紙部
102 画像形成部
103 搬送部
104 排紙部
105 排出口
Claims (7)
- 印刷媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記印刷媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段による前記印刷媒体の目標搬送量の搬送動作を制御する搬送制御手段と、を備え、
前記搬送制御手段は、
前記目標搬送量の搬送動作の開始から終了までの間に、前記印刷媒体の搬送を一時的に停止する中間停止動作及び前記印刷媒体の搬送速度を一時的に減速する中間減速動作の少なくともいずれかを含む搬送制御を行う
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記搬送制御手段は、前記印刷媒体を間歇的に搬送しながら前記画像形成手段で前記印刷媒体に画像形成を行うときに前記搬送制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記印刷媒体を切断する切断手段を有し、
前記搬送制御手段は、前記印刷媒体上の切断目標位置を前記切断手段による切断位置まで移動させるときに前記搬送制御を行う
ことを特徴とする画像形成装置。 - 粘着面を有し、前記粘着面に剥離紙が付いていない印刷媒体をロール状に巻き回したロール体から前記印刷媒体を剥離するときの剥離音を測定する騒音測定手段を有し、
前記騒音測定手段で測定した剥離音が予め定めた閾値を越えたときに前記中間停止動作及び前記中間減速動作の少なくともいずれかを行う
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 粘着面を有し、前記粘着面に剥離紙が付いていない印刷媒体をロール状に巻き回したロール体の径を検出するロール径検出手段を有し、
前記ロール径検出手段で検出したロール径が予め定めた閾値以下になったときに前記中間停止動作及び前記中間減速動作の少なくともいずれかを行う
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 粘着面を有し、前記粘着面に剥離紙が付いていない印刷媒体をロール状に巻き回したロール体の回転量を測定する測定手段を有し、
前記測定手段で測定した回転量が予め定めた閾値を越えたときに前記中間停止動作及び前記中間減速動作の少なくともいずれかを行う
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記印刷媒体の搬送速度を変更する手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2014
- 2014-03-10 JP JP2014046022A patent/JP2015168206A/ja active Pending
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