JP2004202735A - プラテンギャップ調整機構、プラテンギャップ調整方法及び記録装置 - Google Patents

プラテンギャップ調整機構、プラテンギャップ調整方法及び記録装置 Download PDF

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千加子 赤羽
Takashi Moriyama
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Abstract

【課題】記録濃度の変動を抑制するようにプラテンギャップを調整できるプラテンギャップ調整機構、プラテンギャップ調整方法及び記録装置を提供する。
【解決手段】記録ヘッドとプラテンとの間に供給されたシートに、記録ヘッドから打ち出した記録ワイヤをインクリボンを介して打ち付けて画像を記録する記録装置は、記録ヘッドとプラテン面との間のプラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整手段を有する。プラテンギャップ調整手段は、記録ヘッドとプラテンとの距離を所定のタイミングで予め測定して測定値を記憶し、プラテンギャップを調整するときは、記録ヘッドとシート面との距離を測定し、この測定値を、記憶された記録ヘッドとプラテン面との距離から減算してシートの厚さを算出し、このシートの厚さを基準にしてプラテンギャップを調整する。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラテンギャップ調整機構、プラテンギャップ調整方法及び記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録ヘッドとプラテンとの間に供給されたシートに、記録ヘッドから打ち出した記録ワイヤをインクリボンを介して打ち付けて画像を記録する記録装置が知られている。
【0003】
この種の記録装置は、記録ヘッドとシート面との間の距離を一定に保つべく、シート厚に応じて記録ヘッドとプラテン面との間の距離(プラテンギャップ)を自動調整する自動プラテンギャップ調整機構を備えたものがある(例えば、特許文献1)。
【0004】
この種のものでは、記録ヘッドをプラテンに向けて当該記録ヘッドが当接するまで移動させて、記録ヘッドとプラテン面との距離を測定し、次に、プラテンにシートを供給して、記録ヘッドをプラテン上のシートに向けて当該記録ヘッドが当接するまで移動させて、記録ヘッドとシート面との距離を測定し、これら距離の差からシート厚を検出するのが一般的である。
【0005】
従来の構成では、シート厚を検出する際に、毎回(例えばシート毎に)、記録ヘッドとプラテン面との距離の測定と、記録ヘッドとシート面との距離の測定とを両方行うことが前提とされている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−52963号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、自動プラテンギャップ調整機構の測定誤差を考慮すれば、シート厚は2回の測定値から求めているため、同一シートのシート厚を検出する場合でも、測定誤差の2倍の範囲内で値がばらつく。従って、同一シートであっても、プラテンギャップが大きくばらつく場合があり、記録濃度がシート毎に異なってしまうという問題がある。
【0008】
また、プラテンの加工上の寸法誤差や、プラテンの取り付け誤差等を考慮すれば、プラテン上の記録ヘッド当接位置が変化すれば、記録ヘッドとプラテン面との間の測定距離は変化する。従って、例えば、記録ヘッド当接位置が、プラテンの円筒度公差のプラス側最大位置またはマイナス側最大位置であった場合は、プラテンが回転しながら印字を行う場合に、円筒度公差のマイナス側またはプラス側の最大位置でプラテンギャップが適正範囲から大きくずれてしまい、結果的に記録濃度に濃淡が生じ、記録品質が低下するという問題がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、記録濃度の変動を抑制するようにプラテンギャップを調整できるプラテンギャップ調整機構、プラテンギャップ調整方法及び記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、記録ヘッドとプラテン面との間のプラテンギャップを、記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートの厚さに応じて調整するプラテンギャップ調整機構において、
プラテンの複数箇所において、記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出し、プラテンギャップを調整するときは、前記記録ヘッドとシート面との間の距離を測定し、この測定値を、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離の平均値から減算してシートの厚さを算出し、このシートの厚さを基準にしてプラテンギャップを調整することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記プラテンは、円筒形プラテンであり、前記プラテンを回転させる回転手段を有し、前記プラテンギャップ調整手段は、前記回転手段によりプラテンを所定角度単位で回転させた時の各位置において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出することを特徴とする。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記記録ヘッドを移動させる移動手段と、前記記録ヘッドが基準位置にあるか否かを検出する検出手段とを有し、前記プラテンの複数箇所において、基準位置にある前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出し、プラテンギャップを調整するときは、前記基準位置にある前記記録ヘッドとシート面との間の距離を測定することを特徴とする。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離の各測定値の平均値が記憶される記憶手段を有し、前記プラテンギャップ調整手段は、プラテンギャップを調整するときは、前記記憶手段に記憶された前記平均値と、前記記録ヘッドとシート面との間の距離の測定値とに基づいて、シートの厚さを算出することを特徴とする。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成において、電源投入時に、前記プラテンの複数箇所において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を測定することを特徴とする。
【0015】
また、請求項6に記載の発明は、記録ヘッドとプラテン面との間のプラテンギャップを、記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートの厚さに応じて調整するプラテンギャップ調整方法において、プラテンの複数箇所において、記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出し、プラテンギャップを調整するときは、前記記録ヘッドとシート面との間の距離を測定し、この測定値を、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離の平均値から減算してシートの厚さを算出し、このシートの厚さを基準にしてプラテンギャップを調整することを特徴とする。
【0016】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成において、前記プラテンを所定角度単位で回転させた時の各位置において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出することを特徴とする。
【0017】
また、請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の構成において、前記プラテンの複数箇所において、基準位置にある前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出し、プラテンギャップを調整するときは、前記基準位置にある前記記録ヘッドとシート面との間の距離を測定することを特徴とする。
【0018】
また、請求項9に記載の発明は、請求項6乃至8のいずれかに記載の構成において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離の各測定値の平均値を記憶手段に記憶させ、プラテンギャップを調整するときは、前記記憶手段に記憶された前記平均値と、前記記録ヘッドとシート面との間の距離の測定値とに基づいて、シートの厚さを算出することを特徴とする。
【0019】
また、請求項10に記載の発明は、請求項6乃至9のいずれかに記載の構成において、電源投入時に、前記プラテンの複数箇所において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を測定することを特徴とする。
【0020】
また、請求項11に記載の発明は、記録ヘッドとプラテン面との間のプラテンギャップを、記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートの厚さに応じて調整するプラテンギャップ調整手段を備える記録装置において、このプラテンギャップ調整手段は、プラテンの複数箇所において、記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出し、プラテンギャップを調整するときは、前記記録ヘッドとシート面との間の距離を測定し、この測定値を、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離の平均値から減算してシートの厚さを算出し、このシートの厚さを基準にしてプラテンギャップを調整することを特徴とする。
【0021】
また、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の構成において、前記プラテンは、円筒形プラテンであり、前記プラテンを回転させる回転手段を有し、前記プラテンギャップ調整手段は、前記回転手段によりプラテンを所定角度単位で回転させた時の各位置において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出することを特徴とする。
【0022】
また、請求項13に記載の発明は、請求項11又は12に記載の構成において、前記プラテンギャップ調整手段は、前記記録ヘッドを移動させる移動手段と、前記記録ヘッドが基準位置にあるか否かを検出する検出手段とを有し、前記プラテンの複数箇所において、基準位置にある前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出し、プラテンギャップを調整するときは、前記基準位置にある記録ヘッドとシート面との間の距離を測定することを特徴とする。
【0023】
また、請求項14に記載の発明は、請求項11乃至13のいずれかに記載の構成において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離の各測定値の平均値が記憶される記憶手段を有し、前記プラテンギャップ調整手段は、プラテンギャップを調整するときは、前記記憶手段に記憶された前記平均値と、前記記録ヘッドとシート面との間の距離の測定値とに基づいて、シートの厚さを算出することを特徴とする。
【0024】
また、請求項15に記載の発明は、請求項11乃至14のいずれかに記載の構成において、前記プラテンギャップ調整手段は、電源投入時に、前記プラテンの複数箇所において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を測定することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。以下に示す実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0026】
図1は、本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用されたドットインパクトプリンタを示す斜視図である。図2及び図3は、図1のプリンタにおけるプリンタ本体を示す斜視図であり、図4及び図5は、プリンタ本体の部分拡大図であり、図6は、プリンタ本体の側断面図ある。
【0027】
このプリンタ10は、多数の記録ワイヤを、インクリボン(共に図示せず)を介してシートに打ち付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を印刷する。このプリンタ10に使用可能なシートとしては、所定長さに切断されたカットシートと、複数枚が連接された連続シートとがある。カットシートとしては、例えば単票紙、単票複写紙又はカットフィルム等があり、連続シートとしては連続紙、連続複写紙がある。
【0028】
プリンタ10は、記録装置本体としてのプリンタ本体11と、このプリンタ本体11の後方側に配置されたプッシュトラクタユニット12(図4)と、プリンタ本体11の上方、下方をそれぞれ覆う外装体としてのアッパケース13A及びロアケース13Bと、プリンタ本体11の前方側に設置されてカットシートの供給を案内するシート供給ガイド43と、プリンタ本体11の後方側で、プッシュトラクタユニット12の上方位置に設置され、カットシートをプリンタ本体11の記録機構部へ1枚づつ供給するカットシートフィーダ44とから構成される。
【0029】
プリンタ本体11は、図2、図3及び図6に示すように、本体フレームとしてのベースフレーム14、リアフレーム15、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17と、記録機構部としての記録ヘッド18及びキャリッジ19と、シート搬送機構部としてのプラテン20、シート案内25、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24とを有している。
【0030】
ベースフレーム14及びリアフレーム15の略両端部には、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17が立設して固定される。これらの左サイドフレーム16と右サイドフレーム17間には、キャリッジガイド軸26が架け渡されて、回動自在に枢支される。さらに、左サイドフレーム16と右サイドフレーム17間にプラテン20が架け渡されて回転自在に配設されるとともに、さらにシート案内25が固定して配設される。
【0031】
プラテン20を含むシート搬送機構部は、図3及び図6に示すように、第1搬送ローラ21と第2搬送ローラ22が当接状態で上下に配置されて対をなし、フロント側シート搬送ローラ27を構成する。また、第3搬送ローラ23と第4搬送ローラ24とが当接状態で上下に配置されて対をなし、リア側シート搬送ローラ37を構成する。
【0032】
このうち、第1搬送ローラ21及び第4搬送ローラ24が駆動ローラであり、第2搬送ローラ22及び第3搬送ローラ23が従動ローラである。また、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23は、プラテン20と共にシート案内25の下方に配置され、第2搬送ローラ22及び第4搬送ローラ24はシート案内25の上方に配置される。
【0033】
プラテン20、第1搬送ローラ21及び第4搬送ローラ24は、図3に示す駆動輪列部34により正または逆方向に回転駆動される。この駆動輪列部34は左サイドフレーム16又は右サイドフレーム17の一方、例えば左サイドフレーム16に設置される。
【0034】
この駆動輪列部34は、正転又は逆転可能なシート搬送モータ35の駆動軸に回転一体に固定されたモータピニオン36を備える。このモータピニオン36からの駆動力が、複数の減速ギア48、49及び50を介してプラテン20へ伝達され、さらに、減速ギア50から減速ギア51及び52を介して第1搬送ローラ21へ伝達され、さらに、減速ギア49から減速ギア53及び54を経て第4搬送ローラ24へ伝達される。
【0035】
これにより、プラテン20及び第1搬送ローラ21が同一方向に、第4搬送ローラ24が反対方向に回転して、カットシートまたは連続シートを、プリンタ本体11の前方から後方へ矢印A(図6)方向へ搬送可能とし、または、プリンタ本体11の後方から前方へ矢印B(図6)方向へ搬送可能とする。従って、カットシート及び連続シートは、キャリッジ19の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0036】
プッシュトラクタユニット12は、連続シート(例えば連続紙)を、プラテン20を備えたシート搬送機構部へ供給するものであり、左右一対のトラクタ28を有する。これらのトラクタ28は、トラクタ駆動軸29に回転一体かつ軸方向摺動自在に軸支されたトラクタ駆動プーリ(不図示)と、トラクタガイド軸30に回転自在かつ軸方向に摺動自在に軸支されたトラクタ従動プーリ(不図示)とにトラクタベルト31が巻き掛けられ、シート押え蓋32を備えて構成される。
【0037】
一対のトラクタ28間の距離は、搬送すべき連続シート(連続紙)の幅寸法に応じて調整可能とされる。また、トラクタベルト31の全外周に突設された複数本のピン33が、連続シートの幅方向両側に穿設された穴(不図示)に係合可能とされる。このトラクタベルト31も前述の駆動輪列部34(図3)により駆動される。
【0038】
つまり、駆動輪列部34のモータピニオン36からの駆動力は、図4に示すように、第4搬送ローラ24のローラ軸に設けられた伝動ギア55から、中間ギア56及び57を経て、プッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動軸29に固定されたトラクタ駆動ギア(不図示)へ伝達され、これによりプッシュトラクタユニット12のトラクタベルト31が駆動可能とされる。
【0039】
これにより、プッシュトラクタユニット12は、トラクタベルト31の駆動によりピン33に係合された連続シートを、プリンタ本体11の後方から前方へ矢印B(図6)方向に搬送し、または、プリンタ本体11の前方から後方へ矢印A方向に搬送する。
【0040】
図1に示すシート供給ガイド43は、プリンタ本体11の前方側において、アッパケース13Aに着脱自在に設置される。このシート供給ガイド43は、単票紙又は単票複写紙等のカットシートを、プリンタ本体11の前方から後方へ手差しで1枚ずつ供給する際に、このカットシートを案内する。このシート供給ガイド43により案内されたカットシートは、プラテン20、フロント側シート搬送ローラ27及びリア側シート搬送ローラ37等のシート搬送機構部により搬送される。
【0041】
また、図1に示すカットシートフィーダ44は、プリンタ本体11の後方側に装着または離脱可能に設けられて、単票紙又は単票複写紙等のカットシートを、プリンタ本体11の後方から前方へ1枚ずつ自動供給するものである。
【0042】
つまり、このカットシートフィーダ44は、図示しないが、供給ローラの回転動作によって、複数枚のカットシートを積層状態で保持するホッパから、最上位のカットシートをピックアップして供給し、この際、最上位のカットシートと共に重送されるカットシートを、分離機構にて分離するものである。この供給ローラの一又は複数回転により、1枚のカットシートがプリンタ本体11へ供給される。
【0043】
このカットシートフィーダ44の供給ローラも、駆動輪列部34(図3)により駆動される。即ち、駆動輪列部34のモータピニオン36からの駆動力は、図4に示すように、第4搬送ローラ24のローラ軸に設けられた伝動ギア55から、中間ギア56及び57を経てカットシートフィーダ44の供給ローラ駆動ギアへ伝達され、これにより、カットシートフィーダ44の供給ローラが駆動される。
【0044】
また、中間ギア57を、カットシートフィーダ44の供給ローラ駆動ギアとプッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動ギアとに選択的に噛み合わせ可能とし、かつリア側シート搬送ローラ37の接触圧を変更可能とする機構がレリース機構58(図4)である。このレリース機構58は、プリンタ10に供給されるシートの種類(カットシート、連続シート)に応じてプリンタ10のシート使用モードを切り換えるものである。
【0045】
図2及び図3に示すキャリッジ19は、キャリッジガイド軸26に摺動自在に挿通されると共に、リアフレーム15の上端部に摺接され、更に記録ヘッド18が搭載される。キャリッジガイド軸26はプラテン20と平行に配置され、これにより、キャリッジ19は、プラテン20及びキャリッジガイド軸26の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能に設けられる。
【0046】
このキャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ38(図3)の正転又は逆転により往復移動されるタイミングベルト39(図6)に結合される。これにより、キャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ38の正転又は逆転によりキャリッジガイド軸26に案内されて、主走査方向における図2及び図3の左向き又は右向きに移動する。ここで、キャリッジ駆動モータ38は、シート搬送モータ35及び後述のプラテンギャップ調整用モータ66とともに例えばステッピングモータにて構成される。
【0047】
また、キャリッジ19には、図5に示すように、リボンカセット装着部40が設けられ、このリボンカセット装着部40に、インクリボンを収納したリボンカセット40Aが装着される。更にキャリッジ19には、リボンカセットのインクリボンを、プラテン20に接して搬送されるシート(カットシートまたは連続シート)から保護するためのリボンマスクホルダ41が設置されている。
【0048】
記録ヘッド18は、多数の記録ワイヤ(不図示)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方に、インクリボンが位置する。記録ヘッド18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走行される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、プラテン20と記録ヘッド18との間に搬送されるシート(カットシート又は連続シート)に付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
【0049】
記録ヘッド18による記録動作は、キャリッジ19が図2及び図3の主走査方向左向き又は右向きに走行される間に、記録ヘッド18の記録ワイヤにより一行分の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、シートがカットシートの場合には、シート搬送機構部(プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24)が、またシートが連続シートの場合には、シート搬送機構部及びプッシュトラクタユニット12が、それぞれシートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
【0050】
上述したシート搬送モータ35、キャリッジ駆動モータ38、記録ヘッド18、レリース機構58を動作させるレリース駆動モータ(不図示)及び後述するプラテンギャップ調整用モータ66の制御は、制御装置としての制御基板部75により実施される。この制御基板部75は、例えば図6に示すように、プリンタ本体11の前方におけるシート案内25の下方に配置される。
【0051】
ところで、このプリンタ10には、供給されたシート(カットシート、連続シート)のシート厚に応じてキャリッジガイド軸26を回動させて、記録ヘッド18とプラテン面との間のプラテンギャップを調整する自動プラテンギャップ調整機構(プラテンギャップ調整手段)65が装備されている。図2、図5及び図6に示す自動プラテンギャップ調整機構65は、プラテンギャップ調整用モータ66、ロータリーエンコーダ67、出力ギア68、減速ギア69、70及び71並びに制御基板部75などから構成されている。ここで、図7は、制御基板部75の自動プラテンギャップ調整機構65に対応する電気的構成を示すブロック図である。
【0052】
出力ギア68は、プラテンギャップ調整用モータ66の出力軸に固定され、図6に示すように、この出力ギア68に減速ギア69が噛み合う。減速ギア70は、減速ギア69と回転一体に形成されて減速ギア71に噛み合う。減速ギア71はキャリッジガイド軸26の両端部の偏心軸72(図6)の固定されており、これにより、プラテンギャップ調整用モータ66の駆動力が偏心軸72へ伝達され、キャリッジガイド軸26が回動される。すると、このキャリッジガイド軸26が偏心軸72との偏心量Lに対応する量(例えばL=1mmの場合には、2mm)だけ鉛直方向に上下動し、キャリッジ19を介して記録ヘッド18がプラテン20に対し前後移動する。なお、キャリッジ19の移動範囲は、記録ヘッド18がプラテン20に当接する位置から最大厚のシートの装填を可能とする最大後退位置であるホーム位置(基準位置)までに規制されている。図7に示すように、キャリッジ19の後側には、キャリッジ19がホーム位置にあることを検出するためのマイクロスイッチ等の基準位置検出器(検出手段)80(図7)が配置される。
【0053】
図6及び図7に示すロータリーエンコーダ67は、プラテンギャップ調整用モータ66の出力軸に回転一体に設けられたスリット板73と、このスリット板73に対向して配置された、例えば発光ダイオード及びフォトダイオード等からなる投受光器74とを有している。投受光器74の発光ダイオードから出射されてスリット板73のスリットを通過した光が、投受光器74のフォトダイオードに受光されてパルス信号に変換され、このパルス信号が制御基板部75に出力される。
【0054】
図7において、制御部90は、記憶部91に記憶されたプラテンギャップ調整プログラムに従ってプラテンギャップ調整動作を制御するものである。実際には、この制御部90は、プラテンギャップ調整だけでなく、記録ヘッド18や各種モータなどの制御を中枢的に行う。記憶部91は、プログラムデータなどの各種データが記憶されるメモリと、制御部90によってデータを書き込み可能な不揮発性メモリ(EEPROMやフラッシュメモリーなど)とを有している。
【0055】
モータ駆動部92は、制御部90の制御の下、プラテンギャップ調整用モータ66を駆動する。時間差検出部93は、ロータリーエンコーダ67からのパルス信号の周期とプラテンギャップ調整用モータ66の駆動パルスの周期との時間差を検出し、時間差積分部94に出力する。時間差積分部94は、入力した時間差の積分値を求め、当接判定部95に出力する。当接判定部95は、入力した積分値が予め設定した値、例えば、プラテンギャップ調整用モータ66の駆動パルスの周期の1/2以下(具体的には1.5ミリ秒など)に一致すると、記録ヘッド18がプラテン20またはシートに当接したと判断し、その旨を距離算出部96に通知する。
【0056】
距離算出部96は、基準位置検出器30からの信号によりロータリーエンコーダ67からのパルス信号の計数を開始し、当接判定部95から当接が通知された時点の計数値に基づき、記録ヘッド18とプラテン20の面との距離または、記録ヘッド18とシート面との距離を算出する。
【0057】
図8は、記録ヘッド18とプラテン20の配置を模式的に示す図である。
【0058】
上記の構成では、プラテン20が円筒形プラテンである。円筒形プラテン20は、加工上の誤差があり真円筒とはならず、周方向にも桁方向にもいびつである。なお、この図において、プラテン20の円筒度公差の範囲を波線で示している。
【0059】
この円筒度公差の範囲内で、プラテン20の位置が変わると、記録ヘッド18とプラテン20の面との間のプラテンギャップが変化する。例えば、位置A(円筒度公差がマイナス側最大位置)でのプラテンギャップG1と、位置BでのプラテンギャップG2と、位置C(円筒度公差がプラス側最大位置)でのプラテンギャップG3とはそれぞれ異なる。従って、例えば、公差マイナス側最大位置である位置Aで、記録ヘッド18とプラテン20との間のプラテンギャップG1を適正に調整した場合は、公差プラス側最大位置である位置Cで記録ヘッド18による記録が行われた場合、プラテンギャップが調整時の値から大きく(公差分)ずれるため、結果的に記録濃度に濃淡が生じてしまう。
【0060】
これに対し、公差のほぼ中間位置である位置Bで記録ヘッド18とプラテン20との間のプラテンギャップG1を適正に調整した場合は、位置Aまたは位置Cで記録ヘッド18による記録が行われても、プラテンギャップの調整値からのずれ量は上記の場合の約半分ですむ。従って、上記の場合と比較して記録濃度に濃淡が生じるのを抑制することができる。但し、いずれの位置が公差の中間位置になるかはプラテン20毎に異なり、事前に判らないのが通常である。
【0061】
本実施形態では、プリンタ10の電源投入時に、記録ヘッド18とプラテン20の面との間のプラテンギャップを、プラテン20の周方向及び桁方向に複数箇所に亘って測定し、これら測定値の平均値を算出して、プラテン基準値として記憶部91に記憶させるプラテン基準値取得処理を行う。
【0062】
図9は、この制御フローを示す。プリンタ10の電源が投入されると、制御部90は、まず、記録ヘッド18をホーム位置に移動すべく、モータ駆動部92によりキャリッジ19を基準位置検出器80に当接するまで移動させる(ステップS1)。次に、制御部90は、記録ヘッド18からプラテン20の面までの距離を、プラテン20の記録領域における周方向及び桁方向に複数箇所に亘って測定すべく、予め設定されたプラテン20における複数の測定ポイントの内、最初の測定ポイントに記録ヘッド18を移動させる(ステップS2)。次に、制御部90は、モータ駆動部92によりキャリッジ19を移動して記録ヘッド18をプラテン20に当接させて記録ヘッド18からプラテン20の面までの距離を測定し(ステップS3)、測定値を記憶部91に格納し(ステップS4)、測定ポイントが終了したか否かを判断し(ステップS5)、測定ポイントが終了するまでステップS2〜S4が繰り返される。この循環処理では、例えば、プラテン20の回転角を所定の回転角に合わせておいて、キャリッジ19を桁方向に移動させながら複数箇所に亘って、記録ヘッド18からプラテン20の面までの距離を測定し、ついで、プラテン20を所定角度(例えば45°)回転させ、当該回転角に対応した桁方向に複数箇所に亘って、記録ヘッド18からプラテン20のプラテン面までの距離を測定し、これを周方向に適当な間隔で繰り返して、例えば0°、90°、180°、270°の回転角について測定する。
【0063】
次いで、制御部90は、すべての測定値の平均値を算出し(ステップS6)、プラテン基準値として記憶部91に記憶させる(ステップ7)。プラテン基準値を記憶させる際、制御部90は、全ての測定値を記憶部91から消去する。この場合に、プラテン基準値を測定値が記憶されていた領域に上書き記憶すれば、記憶部91に必要な記憶容量は少なくてすむ。なお、全ての測定値を消去せずに残しておいてもよい。
【0064】
上記構成では、プリンタ10の電源投入時に一度だけプラテン基準値取得処理のシーケンスを行う場合を示したが、これに限定されず、所定のタイミングで行えばよい。例えば、ユーザの指示を入力した場合、または一定時間毎に行うようにしてもおい。また、電源切断後も記憶部91がプラテン基準値を記憶できるようにし、以降の電源投入後は上記処理をキャンセルできるようにしてもよい。但し、プラテン20は温度や経年変化によって形状が変化するため、電源切断後もプラテン基準値を記憶しておく方法よりは、電源投入毎にプラテン基準値を取得する方法の方がよい。その理由は、電源投入毎にプラテン基準値を取得する方が、プラテンギャップ調整時の実際のプラテン基準値(記録ヘッド18とプラテン面との間の距離)により近い値を得ることができ、プラテンギャップをより正確に調整することが可能となるからである。
【0065】
図10は、プラテンギャップ調整処理のフローチャートである。前提として、プラテンギャップ調整処理は、上記プラテン基準値取得処理を行った後に、予め定めた規則に従って行われる。例えば、従来の一般的なものとして、カットシートの記録時において、給紙されたカットシートの各一枚ごとに行う方法が適用される。
【0066】
制御部90は、プラテン20上にシート供給後、モータ駆動部92によりキャリッジ19を基準位置検出器80に当接するまで移動させ、記録ヘッド18をホーム位置に移動させる(ステップS10)。次に、制御部90は、図9のステップS3と類似の手順で、記録ヘッド18からプラテン20上のシート面までの距離を測定(シート面測定)する(ステップS11)。次いで、制御部90は、記憶部91に記憶されたプラテン基準値を読み出して、このプラテン基準値からステップS11の測定値を減算することによって、供給されたシートのシート厚を算出する(ステップS12)。そして、制御部90は、算出したシート厚を基準にしてプラテンギャップを決定し、モータ駆動部92によりキャリッジ19を移動させてプラテンギャップを設定する(ステップS13)。
【0067】
このように、本実施形態のプリンタ10においては、記録ヘッド18からプラテン面までの距離の平均値を基準としてシート厚を算出してプラテンギャップを設定するため、図8に示すように、プラテン20の公差マイナス側最大位置(位置A)や公差プラス側最大位置(位置C)にて記録が行われても、プラテンギャップの設定時の値からのずれ量は小さくてすむ。従って、図8に示すように、プラテン20上の位置に応じてプラテンギャップが変わっても、プラテンギャップを適正な範囲に収めることができ、その結果同一シート内における記録濃度の変動を抑制することができる。
【0068】
また、本実施形態のプリンタ10は、記憶部91に、記録ヘッド18とプラテン面との距離に対応するプラテン基準値を予め記憶しているため、プラテンギャップ調整時は、記録ヘッド18とシート面との距離だけを測定すればよくなっている。このため、従来の記録ヘッドとプラテン面との距離の測定と、記録ヘッドとシート面との距離の測定とを毎回行うものに比べて、プラテンギャップ調整に要する時間を短縮できる。さらに、従来の上記2回の測定を毎回行うものでは、それら測定値から得たプラテンギャップは1回の測定誤差の2倍の誤差を含んでいる。このため、例えば、シート厚さが同一のシートであっても、プラテンギャップを調整する毎にプラテンギャップにばらつきが生じる。これに対して、本実施形態のプリンタ10は、測定は一回だけでよいので、プラテンギャップのばらつきは測定誤差1回分の誤差範囲に収まる。従って、プラテンギャップのばらつきを約1/2に抑制でき、シート間における記録濃度の変動についても抑制することができる。
【0069】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。円筒形プラテンについて説明したが、これに限定されず、例えば、平プラテンにも適用が可能である。この場合、プラテン基準値は、平プラテンの例えば桁方向及びこれに直交する方向に亘って複数箇所測定した場合の平均値を適用すればよい。
【0070】
なお、上述の実施形態では、プラテン基準値測定処理において、記録ヘッド18とプラテン面との間の距離の平均値を算出する処理を行う場合について述べたが、平均値を算出する処理は任意のタイミングでよい。例えば、平均値算出処理をプラテンギャップ調整処理において行うようにしてもよい。この場合、プラテン基準値測定処理においては、プラテン20の複数箇所に亘って測定した、記録ヘッド18とプラテン面との間の距離の各測定値すべてを、記憶部91に記憶させておけばよい。
【0071】
また、記録ヘッド18をプラテン20またはシートに当接させて距離を測定するプラテンギャップ調整機構について述べたが、距離センサなど(接触式センサ、非接触センサの両方を含む)を用いて距離を測定してもよい。
【0072】
また、上述の実施形態では、プラテン20の複数箇所に亘って記録ヘッド18とプラテン面との間の距離を測定し、この測定値の平均値をプラテン基準値とする場合について述べたが、測定箇所を予め定めた一箇所にして、その測定値をプラテン基準値としてもよい。この場合でも、従来の記録ヘッドとプラテン面との距離の測定と、記録ヘッドとシート面との距離の測定を毎回行うものに比べて、プラテンギャップの調整に要する時間を短縮でき、かつ、シート間における記録濃度の変動を抑制することできる、という効果を奏する。
【0073】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、プラテンギャップのばらつきやずれを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用されたドットインパクトプリンタを示す斜視図である。
【図2】アッパケースを取り外して示すプリンタ本体の斜視図である。
【図3】プリンタ本体を示す斜視図である。
【図4】プリンタ本体のシート搬送機後部を示す斜視図である。
【図5】プリンタ本体を拡大して示す斜視図である。
【図6】図3のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】プリンタ本体の制御基板部の自動プラテンギャップ調整機構に対応する電気的構成を示すブロック図である。
【図8】記録ヘッドとプラテンの位置を示す模式図である。
【図9】プラテン基準値取得処理を示すフローチャートである。
【図10】プラテンギャップ調整処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置)
11 プリンタ本体
18 記録ヘッド
19 キャリッジ
20 プラテン
65 自動プラテンギャップ調整機構
66 プラテンギャップ調整用モータ
67 ロータリーエンコーダ
75 制御基板部
80 基準位置検出器(検出手段)
90 制御部
91 記憶部

Claims (15)

  1. 記録ヘッドとプラテン面との間のプラテンギャップを、記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートの厚さに応じて調整するプラテンギャップ調整機構において、
    プラテンの複数箇所において、記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出し、プラテンギャップを調整するときは、前記記録ヘッドとシート面との間の距離を測定し、この測定値を、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離の平均値から減算してシートの厚さを算出し、このシートの厚さを基準にしてプラテンギャップを調整することを特徴とするプラテンギャップ調整機構。
  2. 前記プラテンは、円筒形プラテンであり、
    前記プラテンを回転させる回転手段を有し、
    前記プラテンギャップ調整手段は、前記回転手段によりプラテンを所定角度単位で回転させた時の各位置において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出することを特徴とする請求項1に記載のプラテンギャップ調整機構。
  3. 前記記録ヘッドを移動させる移動手段と、
    前記記録ヘッドが基準位置にあるか否かを検出する検出手段とを有し、
    前記プラテンの複数箇所において、基準位置にある前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出し、プラテンギャップを調整するときは、前記基準位置にある前記記録ヘッドとシート面との間の距離を測定することを特徴とする請求項1又は2に記載のプラテンギャップ調整機構。
  4. 前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離の各測定値の平均値が記憶される記憶手段を有し、
    前記プラテンギャップ調整手段は、プラテンギャップを調整するときは、前記記憶手段に記憶された前記平均値と、前記記録ヘッドとシート面との間の距離の測定値とに基づいて、シートの厚さを算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプラテンギャップ調整機構。
  5. 電源投入時に、前記プラテンの複数箇所において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を測定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプラテンギャップ調整機構。
  6. 記録ヘッドとプラテン面との間のプラテンギャップを、記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートの厚さに応じて調整するプラテンギャップ調整方法において、
    プラテンの複数箇所において、記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出し、プラテンギャップを調整するときは、前記記録ヘッドとシート面との間の距離を測定し、この測定値を、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離の平均値から減算してシートの厚さを算出し、このシートの厚さを基準にしてプラテンギャップを調整することを特徴とするプラテンギャップ調整方法。
  7. 前記プラテンを所定角度単位で回転させた時の各位置において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出することを特徴とする請求項6に記載のプラテンギャップ調整方法
  8. 前記プラテンの複数箇所において、基準位置にある前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出し、プラテンギャップを調整するときは、前記基準位置にある前記記録ヘッドとシート面との間の距離を測定することを特徴とする請求項6又は7に記載のプラテンギャップ調整方法。
  9. 前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離の各測定値の平均値を記憶手段に記憶させ、プラテンギャップを調整するときは、前記記憶手段に記憶された前記平均値と、前記記録ヘッドとシート面との間の距離の測定値とに基づいて、シートの厚さを算出することを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のプラテンギャップ調整方法。
  10. 電源投入時に、前記プラテンの複数箇所において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を測定することを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載のプラテンギャップ調整方法。
  11. 記録ヘッドとプラテン面との間のプラテンギャップを、記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されたシートの厚さに応じて調整するプラテンギャップ調整手段を備える記録装置において、
    このプラテンギャップ調整手段は、
    プラテンの複数箇所において、記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出し、プラテンギャップを調整するときは、前記記録ヘッドとシート面との間の距離を測定し、この測定値を、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離の平均値から減算してシートの厚さを算出し、このシートの厚さを基準にしてプラテンギャップを調整することを特徴とする記録装置。
  12. 前記プラテンは、円筒形プラテンであり、
    前記プラテンを回転させる回転手段を有し、
    前記プラテンギャップ調整手段は、前記回転手段によりプラテンを所定角度単位で回転させた時の各位置において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出することを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  13. 前記プラテンギャップ調整手段は、
    前記記録ヘッドを移動させる移動手段と、
    前記記録ヘッドが基準位置にあるか否かを検出する検出手段とを有し、
    前記プラテンの複数箇所において、基準位置にある前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を予め測定し、各測定値の平均値を算出し、プラテンギャップを調整するときは、前記基準位置にある記録ヘッドとシート面との間の距離を測定することを特徴とする請求項11又は12に記載の記録装置。
  14. 前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離の各測定値の平均値が記憶される記憶手段を有し、
    前記プラテンギャップ調整手段は、プラテンギャップを調整するときは、前記記憶手段に記憶された前記平均値と、前記記録ヘッドとシート面との間の距離の測定値とに基づいて、シートの厚さを算出することを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の記録装置。
  15. 前記プラテンギャップ調整手段は、電源投入時に、前記プラテンの複数箇所において、前記記録ヘッドとプラテン面との間の距離を測定することを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の記録装置。
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