JP4366903B2 - プラテンギャップ調整装置、記録装置およびプラテンギャップ調整装置の制御方法 - Google Patents

プラテンギャップ調整装置、記録装置およびプラテンギャップ調整装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4366903B2
JP4366903B2 JP2002215099A JP2002215099A JP4366903B2 JP 4366903 B2 JP4366903 B2 JP 4366903B2 JP 2002215099 A JP2002215099 A JP 2002215099A JP 2002215099 A JP2002215099 A JP 2002215099A JP 4366903 B2 JP4366903 B2 JP 4366903B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platen
moving speed
carriage
medium
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002215099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004050779A (ja
Inventor
隆司 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002215099A priority Critical patent/JP4366903B2/ja
Publication of JP2004050779A publication Critical patent/JP2004050779A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4366903B2 publication Critical patent/JP4366903B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Common Mechanisms (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラテンギャップ検出装置およびプラテンギャップ検出装置を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プラテンギャップ調整において、キャリッジ軸に摺動可能に保持された記録ヘッドをステッピングモータおよび輪列を介してプラテンに略垂直な方向に駆動し、測定基準位置から空走区間、記憶区間、判定区間を経て降下させてプラテン面の位置を検出し、ついで記録ヘッドを測定基準位置から空走区間、記憶区間、判定区間を経て降下させて媒体面(紙面)の位置を検出し、これらの差によってプラテンギャップを決定し、プラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整機構を備えた記録装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のプラテンギャップ調整機構は、記録ヘッドのプラテン面あるいは媒体面への当接位置を検出するために、ステッピングモータの駆動軸に設けたロータリーエンコーダを用い、モータを一定速度で回転させて記録ヘッドのプラテン面あるいは媒体面への当接に伴うモータの脱調状態(位相ずれなど)を検出していた。
【0004】
しかし、従来の構成では、記録ヘッドがプラテン面あるいは媒体面に実際に当接したとしても、ステッピングモータの静止角度誤差、輪列を構成するギア群のバックラッシュ、がたなどにより、プラテン面あるい媒体面への当接タイミングの測定誤差が発生するという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、プラテンギャップの調整を行うに際し、記録ヘッドのプラテン面あるい媒体面への当接の測定誤差を減少し、ひいては、記録装置のスループットを向上することが可能なプラテンギャップ検出装置およびこのプラテンギャップ検出装置を備えた記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、記録ヘッドを支持するキャリッジ軸を移動させて、プラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整装置において、前記キャリッジ軸を前記プラテン方向へ移動させるべく駆動力を与えるキャリッジ駆動部と、前記キャリッジ軸のプラテン方向への移動速度を検出する移動速度検出部と、前記キャリッジ軸の移動に伴う前記キャリッジ駆動部の駆動トルクの大きさの変化に基づいて前記移動速度を変更させるべく前記キャリッジ駆動部を制御する移動速度制御部と、プラテン面あるいは媒体面に当接前の前記キャリッジの移動速度に相当する基準パルス周期と実際のキャリッジの移動速度に相当する比較パルス周期との差の累積値が所定の当接判定基準値を超えた場合に、前記プラテン面あるいは前記媒体面に当接したとみなして前記プラテン面および前記媒体面の位置を検出する位置検出部と、前記プラテン面の位置および前記媒体面の位置の差に基づいて設定すべきプラテンギャップを算出するギャップ算出部と、を備え、前記キャリッジ駆動部の駆動トルクが所定の基準トルクよりも大きい場合には、前記移動速度制御部は、前記移動速度の変更時に、前記移動速度を大きくすべく制御を行うことを特徴としている。
【0007】
これと並行して位置検出部は、プラテン面あるいは媒体面に当接前の前記キャリッジの移動速度に相当する基準パルス周期と実際のキャリッジの移動速度に相当する比較パルス周期との差の累積値が所定の当接判定基準値を超えた場合に、前記プラテン面あるいは前記媒体面に当接したとみなして前記プラテン面および前記媒体面の位置を検出する。
【0008】
これにより移動速度制御部は、キャリッジ軸の移動状態に基づいて移動速度を変更させるべくキャリッジ駆動部を制御する。
【0009】
これと並行して位置検出部は、移動速度に対応する移動速度判別値が所定の基準移動速度判別値よりも低くなった場合に、プラテン面あるいは媒体面に当接したとみなしてプラテン面および媒体面の位置を検出する。
そして、ギャップ算出部は、プラテン面の位置および媒体面の位置の差に基づいて設定すべきプラテンギャップを算出する。
【0010】
この場合において、前記移動速度制御部は、前記移動状態として、前記移動速度が所定の第1基準移動速度よりも低くなった場合に前記キャリッジ軸の前記プラテン方向への移動速度を変更すべく前記キャリッジ駆動部を制御するようにしてもよい。
【0012】
さらに、前記キャリッジ駆動部の駆動トルクが所定の基準トルクよりも小さい場合には、前記移動速度制御部は、前記移動速度の変更時に前記移動速度を小さくすべく制御を行うようにしてもよい。
【0013】
さらにまた、前記位置検出部は、前記移動速度判別値として、前記移動速度を用いるようにしてもよい。
【0014】
また、前記位置検出部は、前記移動速度判別値として、前記移動速度と所定の基準移動速度との差の累積値を用いるようにしてもよい。
【0015】
さらに、前記位置検出部は、前記累積値として、前記キャリッジ軸の回転を直接あるいは間接的に検出するロータリーエンコーダのパルス周期と前記基準移動速度時における前記エンコーダのパルス周期との差の累積値を用いるようにしてもよい。
【0016】
さらにまた、前記キャリッジ駆動部は、前記キャリッジ軸を駆動するためのモータを有し、前記位置検出部は、前記モータの1回転周期単位で前記位置を検出するようにしてもよい。
【0017】
また、前記キャリッジ駆動部は前記キャリッジ軸を駆動するためのモータを有し、前記位置検出部は、前記モータの1回転周期単位の前記移動速度の累積値あるいは前記モータの1回転周期単位の前記移動速度の基準速度との差分の累積値に基づいて前記位置を検出するようにしてもよい。
【0018】
また、媒体供給装置から供給される媒体の厚さを所定のタイミングで検知し、この検知した媒体の厚さに基づいてプラテンギャップを調整し、前記媒体に画像記録を行う記録装置において、記録ヘッドを支持するキャリッジ軸を移動させて、プラテンギャップを算出し、プラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整装置を備え、当該プラテンギャップ調整装置は、前記キャリッジ軸を前記プラテン方向へ移動させるべく駆動力を与えるキャリッジ駆動部と、前記キャリッジ軸のプラテン方向への移動速度を検出する移動速度検出部と、前記キャリッジ軸の移動に伴う前記キャリッジ駆動部の駆動トルクの大きさの変化に基づいて前記移動速度を変更させるべく前記キャリッジ駆動部を制御する移動速度制御部と、プラテン面あるいは媒体面に当接前の前記キャリッジの移動速度に相当する基準パルス周期と実際のキャリッジの移動速度に相当する比較パルス周期との差の累積値が所定の当接判定基準値を超えた場合に、前記プラテン面あるいは前記媒体面に当接したとみなして前記プラテン面および前記媒体面の位置を検出する位置検出部と、前記プラテン面の位置および前記媒体面の位置の差に基づいて設定すべきプラテンギャップを算出するギャップ算出部と、を備え、前記キャリッジ駆動部の駆動トルクが所定の基準トルクよりも大きい場合には、前記移動速度制御部は、前記移動速度の変更時に、前記移動速度を大きくすべく制御を行うことを特徴としている。
【0019】
上記構成によれば、プラテンギャップ調整装置の移動速度検出部は、キャリッジ軸のプラテン方向への移動速度を検出し、移動速度制御部に出力する。
これにより移動速度制御部は、キャリッジ軸の移動により前記記録ヘッドがプラテン面あるいは媒体面に当接するのに伴って変化する前記キャリッジ駆動部の駆動トルクの大きさに基づいて前記移動速度を変更させるべく前記キャリッジ駆動部を制御し、キャリッジ駆動部の駆動トルクが所定の基準トルクよりも大きい場合には、移動速度の変更時に、移動速度を大きくすべく制御を行う。
【0020】
これと並行して、位置検出部は、プラテン面あるいは媒体面に当接前の前記キャリッジの移動速度に相当する基準パルス周期と実際のキャリッジの移動速度に相当する比較パルス周期との差の累積値が所定の当接判定基準値を超えた場合に、前記プラテン面あるいは前記媒体面に当接したとみなして前記プラテン面および前記媒体面の位置を検出する。
そして、ギャップ算出部は、プラテン面の位置および媒体面の位置の差に基づいて設定すべきプラテンギャップを算出する。
【0029】
また、記録ヘッドを支持するキャリッジ軸を移動させて、プラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整装置の制御方法において、前記キャリッジ軸のプラテン方向への移動速度を検出する移動速度検出過程と、前記キャリッジ軸の移動により前記記録ヘッドがプラテン面あるいは媒体面に当接するのに伴って変化する前記キャリッジ駆動部の駆動トルクの大きさに基づいて前記移動速度を変更させるべく制御する移動速度制御過程と、プラテン面あるいは媒体面に当接前の前記キャリッジの移動速度に相当する基準パルス周期と実際のキャリッジの移動速度に相当する比較パルス周期との差の累積値が所定の当接判定基準値を超えた場合に、前記プラテン面あるいは前記媒体面に当接したとみなして前記プラテン面および前記媒体面の位置を検出する位置検出過程と、前記プラテン面の位置および前記媒体面の位置の差に基づいて設定すべきプラテンギャップを算出するギャップ算出過程と、を備え、前記キャリッジ駆動における駆動トルクが所定の基準トルクよりも大きい場合には、前記移動速度制御過程は、前記移動速度の変更時に、前記移動速度を大きくすべく制御を行うことを特徴としている。
【0042】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
【0043】
図1は、実施形態のドットインパクトプリンタを示す外観斜視図である。
【0044】
ドットインパクトプリンタ10は、多数の記録ワイヤをインクリボン(共に図示せず)を介してシートに打ち付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を印刷する。
【0045】
ドットインパクトプリンタ10は、記録装置本体としてのプリンタ本体11と、このプリンタ本体11の前方側に設置されてカットシートKを手差し可能に構成されたシート供給ガイド43と、上記プリンタ本体11の後方側に設置されてカットシートKを記録部に自動給紙する給紙装置CSFとを備えている。
【0046】
図2は、給紙装置CSFを取り外したプリンタ本体11の外観斜視図である。
【0047】
給紙装置CSFの略真下には連続シートを記録部に供給するプッシュトラクタユニット(連続シート搬送装置)12が配置されている。
【0048】
ここで、カットシートKとしては、例えば単票紙、複写紙またはOHP(オーバヘッドプロジェクタ)シート等のカットフィルムがある。また、連続シートとしては連続紙、連続複写紙などがある。
【0049】
図3は、プリンタ本体11のシート搬送機構部の外観斜視図である。
【0050】
シート搬送機構部30は、図3に示すように、プッシュトラクタユニット12に連なる紙送りローラ13と、プラテン20と、搬送ローラユニット21とを備えている。
【0051】
図4は、キャリッジを示す外観斜視図である。
【0052】
プラテン20の上方には、図4に示すように、キャリッジ31を備えている。キャリッジ31には、リボンカートリッジ35と、印字ヘッド36とが搭載されている。キャリッジ31は、キャリッジガイド軸32に支持されて、プラテン20の上方を当該プラテン20の軸方向に走査して移動される。
【0053】
キャリッジガイド軸32は、サイドフレーム33、34間に回転自在に支持されている。
【0054】
図5はプラテンギャップ調整機構の外観斜視図である。
【0055】
キャリッジガイド軸32は、図5に示すように、その端部に中心軸が偏心した偏心軸32Aを備えている。偏心軸32Aにはギア37が固定されている。この偏心軸32Aのキャリッジガイド軸32に対する偏心量は、例えば、L=1mm程度である。なお、符号40はリード線である。
【0056】
ギア37には、図6に示すように、ギア38が噛み合い、このギア38にはステッピングモータ39の出力ギア39Aが噛み合う。
【0057】
偏心軸32Aと同軸上に、スケール41が取り付けられている。さらにスケール41を回転可能に挟み込むようにロータリーエンコーダ42が取り付けられている。このロータリーエンコーダ42によってスケール41の回転速度、ひいては、偏心軸32Aの回転速度が検出される。
【0058】
ステッピングモータ39を駆動した場合、出力ギア39A、ギア38及びギア37を介して、偏心軸32Aが回転する。この偏心軸32Aと一体にキャリッジガイド軸32も回転する。
【0059】
これにより、このキャリッジガイド軸32が偏心分(L=1mmであれば、2mm。)だけ鉛直方向に上下動する。この結果、キャリッジガイド軸32に支持されたキャリッジ31、並びにこれと一体の印字ヘッド36が、プラテン20に対して接離方向に移動することとなる。
【0060】
つぎに、この記録装置の動作を説明する。以下の説明においては、単票紙又は複写紙等のカットシートKが手差し供給される場合について説明する。
【0061】
まず、カットシートKは、図1において、プリンタ本体11の前方側から手差し供給された後、搬送ローラユニット21とプラテン20と紙送りローラ13の回転により、プリンタ本体11の前方から後方へ向かって搬送される。そして、搬送ローラユニット21とプラテン20と紙送りローラ13の回転により、反転して、プリンタ本体11の後方から前方へ向かって搬送され、プラテン20に対向した印字ヘッド36を含む記録部に供給され、印字が実行される。
【0062】
連続紙等の連続シートは、図2に示すように、プッシュトラクタ12によってプリンタ本体11の後方側から供給された後、紙送りローラ13と搬送ローラユニット21とにより同方向に搬送されて、プラテン20に対向した印字ヘッド36を含む記録部に供給され、印字が実行される。
【0063】
つぎに、給紙装置CSFを用いた自動給紙について説明する。
【0064】
この給紙装置CSFは、図7ないし図9に示すように、複数枚のカットシートKを保持するホッパ91と、このホッパ91の最上位のカットシートKを一枚ずつピックアップして給送する給紙ローラ92と、最上位のカットシートKと共に重送されるカットシートKを分離する分離パッド93とを備えている。上記給紙ローラ92は、カットシートKと接触する円弧部92aとカットシートKから離間する直線部92bとを有する断面D型の形状を呈し、少なくとも表面は例えばゴム等の高摩耗材で構成されている。
【0065】
給紙ローラ92の円弧部92aと分離パッド93との当接状態で1回転する間に1枚のカットシートKが用紙ガイド98を介して上記紙送りローラ13へ給送される。用紙ガイド98には給送されるカットシートKの先端を検知する紙検知器PEが設置されている。
【0066】
この自動給紙時には、上記紙送りローラ13を構成する駆動ローラ13Aと従動ローラ13Bとの協動作用により、カットシートKのいわゆるスキュー取り(媒体整列)がおこなわれる。
【0067】
このスキュー取りは、図8に示すように、駆動ローラ13Aと従動ローラ13B間にカットシートKの先端を一定長L1だけ食い付かせ、その後給紙ローラ92を停止させた状態で駆動ローラ13Aを図示の方向、すなわち給紙方向とは逆の方向へ回転(逆回転)させておこなう。
【0068】
このスキュー取りを終了した後、図9に示すように、駆動ローラ13Aと従動ローラ13Bを正転させ、一定長Lの頭出し動作をおこなってから、記録タイミングに合わせてカットシートKを記録ヘッド36の領域に送り、記録をおこなう。ここで記録されたカットシートKは、搬送ローラユニット21(図3)を介して排出される。
【0069】
本実施形態では、この自動給紙時に、以下に示すタイミングで、カットシートKの紙厚が検知される。そして、この紙厚に応じて、キャリッジ31に搭載された印字ヘッド36と、プラテン20との距離(以下、プラテンギャップという。)が、自動調整される。
【0070】
ここで、プラテンギャップの調整手順を説明する。
【0071】
スケール41は、偏心軸32Aに回転一体に設けられており、ステッピングモータ39の極数(例えば48極)の整数倍(例えば、10倍)のスリットあるいは光学パターンが形成されている。なお、以下の説明では、スリットを480個設けた場合を例として説明する。
【0072】
一方、ロータリーエンコーダ42は、スケール41に対向して配置された、図示しない発光ダイオード43及びフォトトランジスタ44を有する投受光器45を備えている。
【0073】
投受光器45の発光ダイオード43から出射されてスケール41のスリットを通過した検出光は、投受光器45のフォトトランジスタ44に受光されてパルス波形を有する検出信号(図13参照)に変換される。
【0074】
そして、検出信号のパルス数をカウントすることにより、偏心軸32Aのの回転角を検出することができる。また、パルスの周期により、偏心軸32Aの回転速度を検出することができる。
【0075】
プラテンギャップの検出は、概略、以下の手順で行う。以下の説明においては、図示しないコントローラが制御を行うものとする。この場合において、コントローラは、コントローラ全体を制御するMPU、あらかじめプラテンギャップ検出、調整用の制御プログラムなどを格納したROM、一時的に各種データを格納するRAMおよび各種インターフェース機能を実現するインターフェース部を備えており、いわゆるコンピュータとして機能している。
【0076】
まず、コントローラは、インターフェース部を介してステッピングモータ39を駆動することにより、測定基準位置にある記録ヘッドを降下させて、プラテン面に当接させて、測定基準位置からプラテン面に当接するまでの距離を算出する。
【0077】
次にコントローラは、記録ヘッドとプラテンとの間に媒体である紙を搬送し、インターフェース部を介してステッピングモータ39を駆動することにより、測定基準位置にある記録ヘッドを降下させて、媒体面である紙面に当接させて、測定基準位置から媒体面である紙面に当接するまでの距離を算出する。
【0078】
そして、コントローラは、プラテン面に当接するまでの距離から、媒体面である紙面に当接するまでの距離を減算することによって媒体厚である用紙厚を求める。
【0079】
そして、コントローラは、求めた用紙厚に所定の調整距離を加算してプラテンギャップとする。
【0080】
この場合において、コントローラは、記録ヘッドをプラテン面または媒体面(紙面)に強く当接させた場合における記録ヘッド等の破損等を防止するため、プラテンギャップ調整はステッピングモータ39が脱調しない状態で行われる(脱調前検出)。
【0081】
図10は、プラテンギャップ検出動作におけるプラテン面または媒体面に当接する間での距離算出の処理フローチャートである。図11は、プラテンギャップ検出動作のタイミングチャートである。
【0082】
上述した図示しないコントローラは、移動速度制御部として機能し、ステッピングモータ39を駆動して、記録ヘッドを測定基準位置に移動させる(ステップS1)。
【0083】
次にコントローラはプラテン面(プラテン表面)検出を行うべくプラテン面から記録紙を排紙する(ステップS2)。
【0084】
続いてコントローラはステッピングモータ39を駆動し、偏心軸32Aを回転させてキャリッジ軸32をプラテン面側に空送させる(ステップS3)。
【0085】
そして、コントローラは、ロータリーエンコーダ42から出力される検出信号の周期を、基準パルス周期として格納する(ステップS4)。
【0086】
図12は、基準パルス周期の格納処理フローチャートである。
【0087】
基準パルス周期の格納処理においては、ステッピングモータ39を回転させて(ステップS21)、図13に示すように、コントローラは、ロータリーエンコーダ42から出力される検出信号のパルス周期Tiを検出する(ステップS22)。
【0088】
ついで、ステッピングモータ39の特性の影響による、後述する脱調前検出方式(リングバッファ方式)の累積値Ubの変動を小さくするため、コントローラは、4つの連続して得られたパルス周期Ti-3、Ti-2、Ti-1、Tiを使用し、基準パルス周期Saを次式により演算し、図示しないRAMなどの記憶装置に格納する(ステップS23)。
【0089】
Sa=Ti-3+Ti-2+Ti-1+Ti
このとき、ステッピングモータ39の極数が上述したように48であり、ギア37、ギア38および出力ギア39Aのトータルの減速比が1/5であり、スケール41のスリット数が上述したように480であるとすると、ステッピングモータの1回転に対応する数X(Xは自然数)の基準パルス周期Sa(a=1〜X)を順次格納する(ステップS13)。
【0090】
上述の例の場合には、Xは以下の通りであり、
X=480/5
=96
コントローラは対応した基準パルス周期S1〜S96を順次格納する(ステップS13)。ただし、a=i−3であるため、a=96のとき、i=99である。
【0091】
この基準パルス周期Saを格納した後、処理を再び図10のステップS5に移行して、プラテン面の位置の検出が開始される。
【0092】
プラテン面の位置の検出が開始されると、記録ヘッドがプラテン面に当接したとみなされる位置に至ったか否か、すなわち、当接位置判定が行われる(ステップS6)。
【0093】
図14は、当接位置判定の処理フローチャートである。
【0094】
図示しないコントローラは、ステッピングモータ39を回転させて(ステップS31)、ロータリーエンコーダ42から出力される検出信号のパルス周期Tiを検出する(ステップS32)。
【0095】
そして、b=i−3とし、比較パルス周期Sbを次式により演算する(ステップS33)。
【0096】
Sb=Ti-3+Ti-2+Ti-1+Ti
次に(1)式を満たすnを求めて、そのときのaの値を算出する(ステップS34)。ここで、n,aは整数であり、i≧100となるため、b≧97となる。
【0097】
1≦a={(b/97)−n}×96≦96 …(1)
例えば、i=100の場合、b=i−3=97であるため、これらを(1)式に代入すると、1≦a={(97/96)−n}×96≦96を満たすnおよびaの組み合わせは、n=1,a=1となる。
【0098】
ついで、基準パルス幅Saとの差分Δtbを次式により演算する(ステップS35)。
【0099】
Δtb=Sb−Sa
ついで、この差分Δtbを累積し、累積値Ubを次式により演算する(ステップS36)。ここで、累積値Ubは、キャリッジの移動速度に相当するものであり、記録ヘッドがプラテン表面あるいは紙面に当接し始めると、移動速度が徐々に遅くなるのにともなって、すなわち、当接し始めるまでのキャリッジの移動速度を基準移動速度とした場合に、この基準移動速度とキャリッジの移動速度との差、すなわち、キャリッジの実際の移動速度が基準移動速度に対して遅くなるのに比例して累積値Ubも大きくなる。
【0100】
Ub=Ub-1+Δtb
例えば、i=100の場合、前記の通り、b=97,a=1となるため、
Δt97=S97−S1
となり、
U97=U96+Δt97となる。
【0101】
この累積値Ubの時間的変化の一例を図15に示す。
【0102】
そして、コントローラは、累積値Ubが予め設定された第1当接判定基準値UTH1(記録ヘッドがプラテン表面あるいは紙面にある程度当接した時点におけるキャリッジの移動速度である第1基準速度に相当)を越えているか否かを別する(ステップS37)。この第1当接判定基準値UTH1 は、キャリッジ軸の移動状態が記録ヘッドがプラテン表面あるいは紙面にある程度当接したことに相当するものであるため、この第1当接判定基準値UTH1を適宜設定することで当接判定速度および当接判定精度の向上が可能になる。
【0103】
さて、ステップS37の判別において、コントローラが、
Ub≦UTH1
と判別した場合(ステップS37;No)、再び処理をステップS31に移行して上述した各ステップS31〜S37を繰り返す。
【0104】
また、ステップS37の判別において、コントローラが、
Ub>UTH1
と判別した場合(ステップS37;Yes)、図示しないコントローラは、ステッピングモータ39をの回転速度を変更する(ステップS38)。
【0105】
そして、図示しないコントローラは、再び、図示しないコントローラは、ステッピングモータ39を回転させて(ステップS39)、ロータリーエンコーダ42から出力される検出信号のパルス周期Tiを検出する(ステップS40)。
【0106】
そして、b=i−3とし、比較パルス周期Sbを次式により演算する(ステップS41)。
【0107】
Sb=Ti-3+Ti-2+Ti-1+Ti
次に(1)式を満たすnを求めて、そのときのaの値を算出する(ステップS42)。ここで、n,aは整数であり、i≧100となるため、b≧97となる。
【0108】
1≦a={(b/97)−n}×96≦96 …(1)
例えば、i=100の場合、b=i−3=97であるため、これらを(1)式に代入すると、1≦a={(97/96)−n}×96≦96を満たすnおよびaの組み合わせは、n=1,a=1となる。
【0109】
ついで、基準パルス幅Saとの差分Δtbを次式により演算する(ステップS43)
Δtb=Sb−Sa
ついで、この差分Δtbを累積し、累積値Ubを次式により演算する(ステップS44)。
【0110】
Ub=Ub-1+Δtb
例えば、i=100の場合、前記の通り、b=97,a=1となるため、
Δt97=S97−S1
となり、
U97=U96+Δt97となる。
【0111】
そして、コントローラは、累積値Ubが予め設定された第2当接判定基準値UTH2(記録ヘッドがプラテン表面あるいは紙面に完全に当接していると見なせる場合に相当)を越えているか否かを判別する(ステップS45)。この第2当接判定基準値UTH2を適宜設定することで脱調前検出が可能になる。
【0112】
さて、ステップS45の判別において、コントローラが、
Ub≦UTH2
と判別した場合(ステップS45;No)、再び処理をステップS31に移行して上述した各ステップS39〜S43を繰り返す。
【0113】
また、ステップS37の判別において、コントローラが、
Ub>UTH2
と判別した場合(ステップS45;Yes)、ロータリーエンコーダの検出信号のパルス数をプラテン面位置として記憶する(ステップS46)。
【0114】
そして、図10のステップS7に移行し、プラテン面検出を完了する(ステップS7)。
【0115】
続いてコントローラは、再びステッピングモータ39を駆動して、記録ヘッドを測定基準位置に移動させる(ステップS8)。
【0116】
次にコントローラは媒体面(紙面)検出を行うべくプラテン面に記録紙を給紙する(ステップS9)。
【0117】
続いてコントローラはステッピングモータ39を駆動し、偏心軸32Aを回転させてキャリッジ軸32をプラテン面側に空送させる(ステップS10)。
【0118】
そして、コントローラは、上述した手順と同様に、ロータリーエンコーダ42から出力される検出信号の周期を基準パルス周期として格納する(ステップS11)。
【0119】
この基準パルス周期Saを格納した後、処理を再び図10のステップS12に移行して、媒体面の位置の検出が開始される(ステップS12)。
【0120】
媒体面の位置の検出が開始されると、記録ヘッドがプラテン面に当接したとみなされる位置に至ったか否か、すなわち、当接位置判定が行われる(ステップS13)。
【0121】
この当接位置判定において、上述した手順と同様にして、ステップS43(図14参照)の判別において、コントローラが、
Ub>UTH2
と判別した場合、ロータリーエンコーダの検出信号のパルス数を媒体面面位置として記憶する(図14、ステップS44参照)。そして、媒体面検出を完了する(ステップS14)。
【0122】
そして、コントローラは、プラテン面に当接するまでの距離から、媒体面である紙面に当接するまでの距離を減算することによって媒体厚である用紙厚を求める。
【0123】
そして、コントローラは、求めた用紙厚に所定の調整距離Yを加算してプラテンギャップPGとする。
【0124】
そして、コントローラは、プラテンギャップ調整装置として機能し、設定したプラテンギャップPGに応じてステッピングモータ39を駆動し、偏心軸32Aが回転し、ひいては、キャリッジ軸32を上下動して実際のプラテンギャップを調整する。
【0125】
このプラテンギャップの調整が完了したら、コントローラは、画像記録(印字)を開始する。そして、コントローラは、画像記録コマンドとして、改ページ命令が出力されたか否かを判定し、改ページ命令が出力されていなければ、改行して、1行の画像記録を繰り返す。
【0126】
そして、コントローラは改ページ命令が出力されたら、カットシートKの排出を行う。
【0127】
さらにコントローラは継続する画像記録データがあるか否かを判定し、画像記録データがあれば、カットシートKの分離搬送がおこなわれ、印字データなしであれば、処理を終了する。
【0128】
ところで、プラテンギャップPGの調整は、給紙されたカットシートKに対して毎回おこなわれるわけではない。
【0129】
前回の給紙と同一ビンであることを前提に、画像記録データなし状態が所定時間(例えば、5秒間)継続しない場合には、カットシートKの紙厚検知を実行せず、いきなり頭出し位置までカットシートKを搬送して、1行記録をおこなう。すなわち、5秒間継続しない場合、給紙装置CSFのホッパ91に収容されたカットシートKは交換されていないものと推定し、1行記録を行うようにしている。
【0130】
この結果、プラテンギャップ調整を毎回おこなう場合に比べて、その検知時間を短くすることができ、スループットを向上させることができる。
【0131】
以上の説明のように、本実施形態によれば、累積値Ubが第1当接判定基準値UTH1を超えた場合には、ステッピングモータ39の回転速度を変更し、より急速に累積値Ubが大きくなるようにするので、従来例の累積値Ub’(図15中、破線で示す。)のように、累積値Ub’の変化がなだらかなものとなって、当接検出、ひいては、スループットの低下を招くことがないとともに、第2当接判定基準値UTH2を超えたか否かの判定が容易となり、判定精度を向上させることができる。従って、より適切なプラテンギャップを迅速に調節して高速に画像記録処理を行うことが可能となる。
【0132】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0133】
例えば、以上の実施形態においては、キャリッジ軸の移動速度として、基準パルス幅Sa(基準移動速度に相当)と実際のパルス幅(実際の移動速度に相当)の差分Δtbの累積値Ubを用いていたが、実際のパルス幅(実際の移動速度に相当)を用いるようにすることも可能である。
【0134】
以上の実施形態においては、キャリッジ軸の位置を検出するに際し、モータの1回転周期単位で検出するようにしてもよいし、モータの1回転周期単位の移動速度と移動速度の基準速度との差分の累積値に基づいて位置を検出するようにしてもよい。
【0135】
また、以上の説明においては、モータの回転速度をどのように変更するかについては詳細に述べなかったが、モータ(キャリッジ駆動部)の駆動トルクが所定の基準トルクよりも大きい場合には、モータの回転速度の変更時に、回転速度(キャリッジ軸の移動速度に相当)を大きくすべく制御を行うようにすればよい。また、モータ(キャリッジ駆動部)の駆動トルクが所定の基準トルクよりも小さい場合には、モータの回転速度の変更時に、回転速度(キャリッジ軸の移動速度に相当)を小さくすべく制御を行うようにすればよい。
【0136】
また、以上の実施形態においては、モータの回転速度の変更回数を1回としていたが、複数回行うように構成することも可能である。これにより、より一層高速に当接判定を行うように構成することができる。
【0137】
また、以上の実施形態においては、キャリッジ軸32を偏心軸32Aの回転により上下動させていたが、キャリッジ軸32をプラテン方向に略垂直な直線状の摺動スリットで摺動可能に保持し、カム機構により摺動スリット内で直線的に上下動させることも可能である。この場合には、ロータリーエンコーダ42に代えてリニアエンコーダを用いればよい。
【0138】
要は、キャリッジ軸のプラテンギャップ調整に必要な方向の移動を直接的に検出することが可能な機構であればよいのである。
【0139】
また、以上の説明においては、キャリッジ軸にスケールを配置する場合について説明したが、モータ軸やモータの駆動力を伝達する輪列を構成する歯車の軸にスケールを配置するように構成することも可能である。
【0140】
さらに、以上の説明においては、プラテンギャップの決定方式において、脱調前検出方式を例として説明したが、モータ脱調後検出方式や、メカニカルスイッチ等の距離センサを用いた検出等に適用可能なことは云うまでもない。
【0141】
また、以上の説明においては、制御用プログラムがコントローラのROM内に既に記憶されている場合について説明したが、各種磁気ディスク、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に制御用プログラムをあらかじめ記録し、これらの記録媒体から読み込み、インストールするように構成することも可能である。また、インターネット、LANなどのネットワークを介して制御用プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。
【0142】
【発明の効果】
本発明によれば、プラテンギャップの検出および調整に要する時間が短縮されるとともに、検出精度を向上させることができる。
【0143】
ひいては記録装置の印字品質を向上させるとともに、スループットの向上につなげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタ本体を示す側断面図である。
【図3】図1のプラテンギャップ調整機構をサイドフレームと共に示す斜視図である。
【図4】図3の右サイドフレームとプラテンギャップ調整機構の一部を拡大して示す斜視図である。
【図5】図4のプラテンギャップ調整機構(プラテンギャップ中程度の状態)の一部等を示す正面図である。
【図6】図5のプラテンギャップ調整機構(プラテンギャップ中程度の状態)の一部等を、偏心カムを除いて示す正面図である。
【図7】図3の左サイドフレームとプラテンギャップ調整機構の他部を拡大して示す斜視図である。
【図8】図7のプラテンギャップ調整機構(プラテンギャップ中程度の状態)の他部等を示す正面図である。
【図9】図8のプラテンギャップ調整機構の他部等を、偏心カム及び各種ギアを除いて示す正面図である。
【図10】プラテン面および媒体面(紙面)検出の処理フローチャートである。
【図11】プラテン面および媒体面(紙面)検出のタイミングチャートである。
【図12】基準パルス周期格納のフローチャートである。
【図13】基準パルス周期格納時の説明図である。
【図14】当接位置判定の処理フローチャートである。
【図15】測定基準位置および当接位置判定の説明図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置)
11 プリンタ本体
12 プッシュトラクタユニット(連続シート搬送装置)
13 紙送りローラ
20 プラテン
21 搬送ローラユニット
31 キャリッジ
32 キャリッジ軸
32A 偏心軸
36 印字ヘッド
37 ギア(輪列)
38 ギア(輪列)
39 ステッピングモータ(キャリッジ駆動部)
39A 出力ギア(輪列)
41 スケール(移動速度検出部)
42 ロータリーエンコーダ(移動速度検出部)
43 発光ダイオード
44 フォトトランジスタ
45 投受光器
CSF 給紙装置
K カットシート

Claims (3)

  1. 記録ヘッドを支持するキャリッジ軸を移動させて、プラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整装置において、
    前記キャリッジ軸を前記プラテン方向へ移動させるべく駆動力を与えるキャリッジ駆動部と、
    前記キャリッジ軸のプラテン方向への移動速度を検出する移動速度検出部と、
    前記キャリッジ軸の移動に伴う前記キャリッジ駆動部の駆動トルクの大きさの変化に基づいて前記移動速度を変更させるべく前記キャリッジ駆動部を制御する移動速度制御部と、
    プラテン面あるいは媒体面に当接前の前記キャリッジの移動速度に相当する基準パルス周期と実際のキャリッジの移動速度に相当する比較パルス周期との差の累積値が所定の当接判定基準値を超えた場合に、前記プラテン面あるいは前記媒体面に当接したとみなして前記プラテン面および前記媒体面の位置を検出する位置検出部と、
    前記プラテン面の位置および前記媒体面の位置の差に基づいて設定すべきプラテンギャップを算出するギャップ算出部と、を備え、
    前記キャリッジ駆動部の駆動トルクが所定の基準トルクよりも大きい場合には、前記移動速度制御部は、前記移動速度の変更時に、前記移動速度を大きくすべく制御を行うことを特徴とするプラテンギャップ調整装置。
  2. 媒体供給装置から供給される媒体の厚さを所定のタイミングで検知し、この検知した媒体の厚さに基づいてプラテンギャップを調整し、前記媒体に画像記録を行う記録装置において、
    記録ヘッドを支持するキャリッジ軸を移動させて、プラテンギャップを算出し、プラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整装置を備え、
    当該プラテンギャップ調整装置は、前記キャリッジ軸を前記プラテン方向へ移動させるべく駆動力を与えるキャリッジ駆動部と、
    前記キャリッジ軸のプラテン方向への移動速度を検出する移動速度検出部と、
    前記キャリッジ軸の移動に伴う前記キャリッジ駆動部の駆動トルクの大きさの変化に基づいて前記移動速度を変更させるべく前記キャリッジ駆動部を制御する移動速度制御部と、
    プラテン面あるいは媒体面に当接前の前記キャリッジの移動速度に相当する基準パルス周期と実際のキャリッジの移動速度に相当する比較パルス周期との差の累積値が所定の当接判定基準値を超えた場合に、前記プラテン面あるいは前記媒体面に当接したとみなして前記プラテン面および前記媒体面の位置を検出する位置検出部と、
    前記プラテン面の位置および前記媒体面の位置の差に基づいて設定すべきプラテンギャップを算出するギャップ算出部と、を備え、
    前記キャリッジ駆動部の駆動トルクが所定の基準トルクよりも大きい場合には、前記移動速度制御部は、前記移動速度の変更時に、前記移動速度を大きくすべく制御を行うことを特徴とする記録装置。
  3. 記録ヘッドを支持するキャリッジ軸を移動させて、プラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整装置の制御方法において、
    前記キャリッジ軸のプラテン方向への移動速度を検出する移動速度検出過程と、
    前記キャリッジ軸の移動に伴う前記キャリッジ駆動部の駆動トルクの大きさの変化に基づいて前記移動速度を変更させるべく制御する移動速度制御過程と、
    プラテン面あるいは媒体面に当接前の前記キャリッジの移動速度に相当する基準パルス周期と実際のキャリッジの移動速度に相当する比較パルス周期との差の累積値が所定の当接判定基準値を超えた場合に、前記プラテン面あるいは前記媒体面に当接したとみなして前記プラテン面および前記媒体面の位置を検出する位置検出過程と、
    前記プラテン面の位置および前記媒体面の位置の差に基づいて設定すべきプラテンギャップを算出するギャップ算出過程と、を備え、
    前記キャリッジ駆動における駆動トルクが所定の基準トルクよりも大きい場合には、前記移動速度制御過程は、前記移動速度の変更時に、前記移動速度を大きくすべく制御を行うことを特徴とするプラテンギャップ調整装置の制御方法。
JP2002215099A 2002-07-24 2002-07-24 プラテンギャップ調整装置、記録装置およびプラテンギャップ調整装置の制御方法 Expired - Fee Related JP4366903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002215099A JP4366903B2 (ja) 2002-07-24 2002-07-24 プラテンギャップ調整装置、記録装置およびプラテンギャップ調整装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002215099A JP4366903B2 (ja) 2002-07-24 2002-07-24 プラテンギャップ調整装置、記録装置およびプラテンギャップ調整装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004050779A JP2004050779A (ja) 2004-02-19
JP4366903B2 true JP4366903B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=31937214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002215099A Expired - Fee Related JP4366903B2 (ja) 2002-07-24 2002-07-24 プラテンギャップ調整装置、記録装置およびプラテンギャップ調整装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4366903B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101171646B1 (ko) 2006-04-26 2012-08-07 히다치 가세고교 가부시끼가이샤 접착 테이프 및 그것을 이용한 태양 전지 모듈

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004050779A (ja) 2004-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8333467B2 (en) Image-forming device
JP4379451B2 (ja) 印刷装置および連続印刷のための印刷媒体の搬送制御方法
US8449104B2 (en) Conveyance apparatus and recording apparatus
US20110129274A1 (en) Printing apparatus and abnormality determining method
US8696083B2 (en) Image recording apparatus
JP4366903B2 (ja) プラテンギャップ調整装置、記録装置およびプラテンギャップ調整装置の制御方法
JP4241796B2 (ja) 印刷装置および連続搬送中の用紙サイズ不一致検出時に印刷を中断する印刷方法
JP2003266856A (ja) プラテンギャップ検出装置および記録装置
JP2004050538A (ja) ギア輪列機構、プラテンギャップ調整装置および記録装置
JP3837997B2 (ja) 記録装置及びその制御方法
JP3738666B2 (ja) 記録装置及びその制御方法
JP2003320718A (ja) 記録装置および紙送り補正方法
JPH0535311U (ja) 印字ヘツドギヤツプ自動調整装置
JP2003266377A (ja) 記録装置、カット位置調整用パターン、カット位置ずれ量取得方法
JP4348959B2 (ja) プラテンギャップ調整装置
JP2004050590A (ja) 記録装置のプラテンギャップ調整方法及び調整機構、並びに記録装置
JP2005059540A (ja) 記録装置及び記録装置の制御方法
JP2004050539A (ja) プラテンギャップ調整装置および記録装置
JP3424189B2 (ja) 印字装置
JP2009148915A (ja) 記録装置、記録装置の制御方法、および、制御プログラム
JP2023095495A (ja) 画像形成装置
JP4161661B2 (ja) 記録装置およびその制御方法
JP3807324B2 (ja) 記録装置及びプラテンギャップ調整方法
JP2004142221A (ja) 記録装置、そのプラテンギャップ調整方法及び調整機構、並びに記録ワイヤの記録タイミング制御方法及び制御装置
JP2005074947A (ja) 記録装置及び記録装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees