JP2023095495A - 画像形成装置 - Google Patents

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Gakuro Kanazawa
大成 奥苑
Dainari Okuzono
祐視 出浦
Yushi Deura
靖大 中野
Sasuhiro Nakano
悠 疇地
Yu Azechi
祐樹 辻村
Yuki Tsujimura
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Abstract

【課題】上流側のローラ対がシート状媒体に対して滑ることを考慮しつつ、上流側のローラ対による下流側のローラ対に向けたシート状媒体の送り出し量が画像形成の品質劣化を抑制するように適切に調整されている。【解決手段】中間ローラ対22の回転回数及び当該回転回数で回転させた場合の用紙Pの送り出し量の一方を理論値とし、他方を実際値として取得する。これにより取得された実際値と理論値の関係に基づいて、中間ローラ対22による用紙Pの送り出し量について、中間ローラ対22が用紙Pに対して滑ったとした場合における、中間ローラ対22が用紙Pに対して滑らなかった場合との違いを評価する。用紙Pの送り出し量が中間ローラ対22において搬送ローラ対23より大きくなるように単位時間当たりの中間ローラ対22の回転回数を上記評価の結果に基づいて調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、シート状媒体に対して画像を形成する画像形成装置に関する。
シート状媒体に対して画像を形成する画像形成装置において、シート状媒体を搬送する複数のローラ対のうち、いずれかのローラ対の回転速度を他のローラ対の回転速度に対して異ならせる従来技術がある。特許文献1はこのような従来技術に関する。
特開2015-168492号公報
搬送経路上のローラ対のうち、上流側のローラ対の回転速度が下流側のローラ対に比べて小さいと、上流側のローラ対がシート状媒体を送り出す量が下流側のローラ対に対して小さくなる。その結果、2つのローラ対間の経路内でシート状媒体が上流側へと引っ張られ、下流側のローラ対がシート状媒体に対して滑り、下流側で実施される画像形成の品質が劣化するおそれがある。また、上流側のローラ対自体がシート状媒体に対して滑る場合、上流側のローラ対がシート状媒体を送り出す量に影響が及び、ひいては画像形成の品質にもその影響が及ぶおそれもある。
本発明の目的は、上流側のローラ対がシート状媒体に対して滑ることを考慮しつつ、上流側のローラ対による下流側のローラ対に向けたシート状媒体の送り出し量が画像形成の品質劣化を抑制するように適切に調整された画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、シート状媒体を収容する媒体収容部と、前記媒体収容部から給送されるシート状媒体を挟持しつつ所定の搬送経路に沿って送り出す第1ローラ対と、前記第1ローラ対が移動させたシート状媒体を挟持しつつ、前記所定の搬送経路に関して前記第1ローラ対より下流において前記所定の搬送経路に沿って送り出す第2ローラ対と、前記所定の搬送経路に関して前記第2ローラ対より下流において、前記第2ローラ対が送り出したシート状媒体に対して画像を形成する画像形成部と、前記第1ローラ対の回転回数と当該回転回数で回転させた場合の前記第1ローラ対によるシート状媒体の送り出し量とのいずれか一方の理論値に対する他方の実際値を取得する取得手段と、制御部とを備えており、前記制御部が、前記一方の理論値と前記取得手段が取得した前記他方の実際値との関係に基づいて、前記第1ローラ対によるシート状媒体の送り出し量について、前記第1ローラ対がシート状媒体に対して滑ったとした場合における、前記第1ローラ対がシート状媒体に対して滑らなかった場合との違いを評価する滑り評価処理と、シート状媒体の送り出し量が前記第1ローラ対において前記第2ローラ対より大きくなるように単位時間当たりの前記第1ローラ対の回転回数を前記滑り評価処理における評価結果に基づいて調整しつつ、前記第1ローラ対及び前記第2ローラ対にシート状媒体を前記画像形成部へと搬送させると共にシート状媒体に対して前記画像形成部に画像を形成させる画像形成処理とを実行する。
上流側にある第1ローラ対によるシート状態媒体の送り出し量が下流側にある第2ローラ対の送り出し量より大きくなるように前記第1ローラ対の回転速度(単位時間当たりの回転回数)が調整される。このため、2つのローラ対間の経路内でシート状媒体が上流側へと引っ張られにくく、下流側のローラ対がシート状媒体に対して滑るおそれが抑制される。これによって、画像形成の品質劣化が抑制される。
一方、本発明者らによる鋭意研究の結果、第1ローラ対の回転速度を適切に調整するためには、第1ローラ対がシート状媒体に対して滑る現象(スリップ)を考慮に入れることが特に重要であることに到達した。第1ローラ対より上流側の要因により、第1ローラ対においてシート状媒体が上流側に引っ張られ、第1ローラ対がスリップすることが起こり得る。第1ローラ対がシート状媒体を下流側に送り出す量は、このようなスリップが発生するか否かや、発生した場合におけるスリップの程度に影響される。
そこで、本発明においては、第1ローラ対の回転回数及びシート状媒体の送り出し量のいずれか一方を理論値とし、その理論値に対して取得された他方の実際値と理論値との関係に基づいて、第1ローラ対がシート状媒体に対して滑った場合(スリップが生じた場合)と滑らなかった場合との違いを評価する。さらに、その評価結果に基づいて第1ローラ対の回転速度を調整することとした。このようにスリップの状況を第1ローラ対の回転速度の調整に適切に反映させることで、第1ローラ対による送り出し量を第2ローラ対による送り出し量に対して適切な大きさに確保できる。
本発明の一実施形態である第1の実施形態に係るプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図1に示すプリンタの概略平面図である。 図1のガイド部周辺の一部拡大図である。 図1に示すプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 図3のガイド部周辺に発生する余剰の用紙を示す概略側面図である。 図1の制御部が実行する処理の流れを示すフロー図である。 図6の画像記録の流れを示すフロー図である。 図3のガイド部周辺における用紙の各状態を示す概略側面図である。 本発明の別の一実施形態である第2の実施形態に係るプリンタの内部構造を示す概略側面図である。
[第1の実施形態]
本発明の好適な一実施形態である第1の実施形態に係るプリンタ100(本発明の「画像形成装置」に相当する)について、図1~図8を参照しつつ、以下に説明する。なお、図1に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、プリンタ100の上下方向、前後方向及び左右方向とする。
プリンタ100は、図1及び図2に示すように、筐体100a、給送トレイ1、搬送機構2、カッター3、キャリッジ4、ヘッド5、移動機構6、排紙トレイ7、カートリッジ装着部8及び制御部9を主に備えている。
給送トレイ1(本発明の「媒体収容部」に相当する)は、筐体100a内においてヘッド5の下方に配置されている。給送トレイ1は、筐体100aの前壁に形成された開口101を介して筐体100aに対して前後方向に沿って挿抜可能である。
給送トレイ1は、ロール体Rb及びカット紙Kp(本発明の「短尺のシート状媒体」に相当する)を収容可能である。給送トレイ1は、ロール体Rb及びカット紙Kpを同時に収容可能であってもよいし、ロール体Rb及びカット紙Kpのいずれかを選択的に収容可能であってもよい。給送トレイ1は、ロール体Rbを支持するロール体支持部11と、カット紙Kpが載置される載置面12と、を有している。
ロール体Rbは、円筒状の芯部材Rcの外周面に、長尺の用紙がロール状に巻回されたものである。カット紙Kpは、ロール体Rbを構成する長尺の用紙よりも短尺の用紙であり、例えばA4サイズやB5サイズの定形サイズの用紙である。本実施形態のプリンタ100で使用可能なカット紙Kpのうち最大サイズのものは、A4サイズの用紙である。
ロール体支持部11の少し後方にはロール体センサ71が設けられている。ロール体センサ71は、給送トレイ1のロール体支持部11にロール体Rbが収容されているか否かを検知することができる。より具体的には、ロール体センサ71は、ロール体Rbから巻き解かれたロール紙Rp(本発明の「長尺のシート状媒体」に相当する)を検知することで、ロール体Rbがロール体支持部11に支持されていること検知する。ロール体センサ71による検知結果は制御部9に出力される。
搬送機構2は、給送ローラユニット21、中間ローラ対22、搬送ローラ対23、排紙ローラ対24及びガイド部25を有している。
給送ローラユニット21は、給送モータ21a(図4参照)と、給送ローラ21rと、アーム21mとを含む。給送ローラ21rは、ロール体支持部11に支持されたロール体Rbから巻き解かれたロール紙Rp又は載置面12に載置されたカット紙Kpを給送トレイ1から給送する。以降の説明において、ロール紙Rpとカット紙Kpとを区別しない場合には、「用紙P」(本発明の「シート状媒体」に相当する)と称する。給送ローラ21rは、給送トレイ1の底壁の上方に配置されている。給送ローラ21rは、アーム21mの先端に回転自在に支持されており、給送モータ21aの駆動により回転する。アーム21mは、支軸21xに回転自在に支持されている。支軸21xは、筐体1aに支持されている。アーム21mは、板バネやコイルバネ等の弾性部材(不図示)と接触している。この弾性部材は、アーム21mを給送トレイ1の底壁に向かわせるような力をアーム21mに加える。この力は、アーム21mが図中反時計回りに進んだ位置にあるほど大きくなる。このような弾性部材の作用により給送ローラ21rが用紙Pに押し付けられる。給送ローラ21rの状況に応じて給送ローラ21rが上方に位置するほど、給送ローラ21rが用紙Pに押し付けられる力が大きくなる。
給送モータ21aの駆動により給送ローラ21rが回転すると、給送ローラ21rと接触する用紙Pに対して前方から後方に向かう方向の搬送力が付与される。これにより、用紙Pが給送トレイ1から送り出される。給送トレイ1の後方側の端部に設けられた後壁15は、上端部が下端部よりも後方に位置するように傾斜している。したがって、給送トレイ1から送り出された用紙Pは、斜め上方に向かう。
給送ローラユニット21の少し後方には給送位置センサ72が設けられている。給送位置センサ72は、給送ローラユニット21によって給送可能な位置に用紙Pが配置されているか否かを検知することができる。給送位置センサ72による検知結果は制御部9に出力される。
中間ローラ対22(本発明の「第1ローラ対」に相当する)は、中間モータ22a(図4参照)の駆動により回転する駆動ローラと駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部9の制御により中間モータ22aが駆動されると、中間ローラ対22が用紙Pを挟持しつつ回転して用紙Pを搬送する。中間ローラ対22は、給送トレイ1の後方側の端部の上方に位置している。中間ローラ対22は、給送ローラユニット21によって給送トレイ1から送り出されて斜め上方に向かう用紙Pを挟持しつつ上方に送り出す。ガイド部25は、中間ローラ対22の上方に位置し、用紙Pの搬送経路において、中間ローラ対22と搬送ローラ対23の間の部分である経路25aを形成している。経路25aは、図3に示すように、中間ローラ対22から上方に向かい、そこから前方の搬送ローラ対23に向かって湾曲している。中間ローラ対22によって上方に搬送される用紙Pが経路25a内を通過することにより、用紙Pが経路25aに案内されて前方の搬送ローラ対23に向かう。
中間ローラ対22の僅かに下方には先端位置センサ81(本発明の「第1先端センサ」に相当する)が設けられている。先端位置センサ81は、用紙Pの先端を検知すると、その検知結果を制御部9に出力する。先端位置センサ81が用紙Pの先端を検知するタイミングは、用紙Pの先端が中間ローラ対22に到達するタイミングと一致、又はほぼ一致するように調整されている。
搬送ローラ対23(本発明の「第2ローラ対」に相当する)は、搬送モータ23a(図4参照)の駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。搬送ローラ対23の従動ローラにはロータリーエンコーダ83(本発明の「回転センサ」に相当する)が設置されている。ロータリーエンコーダ83は、従動ローラの回転量を検出することで、搬送ローラ対23の回転量を検出可能である。ロータリーエンコーダ83は、搬送ローラ対23の回転量を示す信号を制御部9に出力する。排紙ローラ対24は、排紙モータ24a(図4参照)の駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。
搬送ローラ対23の僅かに後方には先端位置センサ82(本発明の「第2先端センサ」に相当する)が設けられている。先端位置センサ82は、用紙Pの先端を検知すると、その検知結果を制御部9に出力する。先端位置センサ82が用紙Pの先端を検知するタイミングは、用紙Pの先端が搬送ローラ対23に到達するタイミングと一致、又はほぼ一致するように調整されている。
制御部9の制御により搬送モータ23a及び排紙モータ24aが駆動されると、搬送ローラ対23及び排紙ローラ対24が用紙Pを挟持しつつ回転して、搬送方向である前方に向かって用紙Pを搬送する。搬送ローラ対23はヘッド5の後方(搬送方向について上流)に位置しており、排紙ローラ対24はヘッド5の前方(搬送方向について下流)に位置している。搬送ローラ対23は、ガイド部25によって前方に案内された用紙Pを排紙ローラ対24に向かってさらに前方に送り出す。排紙ローラ対24は、搬送ローラ対23によって前方に搬送される用紙Pを挟持しつつさらに前方に搬送し、排紙トレイ7に排紙する。
搬送機構2は、以上のように、給送トレイ1から、給送ローラユニット21、中間ローラ対22、ガイド部25、搬送ローラ対23及び排紙ローラ対24を順に経由し、排紙トレイ7に向かう搬送経路(本発明の「所定の搬送経路」に相当する)に沿って用紙Pを搬送する。
カッター3は、給送トレイ1の後方側の端部と中間ローラ対22との間に位置している。カッター3は、例えば円板状の回転刃及び従動刃からなる。カッター3は、切断モータ3a(図4参照)の駆動により回転刃が回転し、且つ、左右方向に沿って往復移動する。ロール体Rbから巻き解かれて搬送されたロール紙Rpは、制御部9の制御により切断モータ3aが駆動されることで、カッター3によりロール紙Rpの幅方向に切断される。これにより、ロール紙Rpに後端が形成され、1枚ごとの用紙となって排紙トレイ7に排紙される。
ヘッド5(本発明の「画像形成部」に相当する)は、下面に形成された複数のノズル51(図2参照)と、ドライバIC52(図4参照)とを含む。制御部9の制御によりドライバIC52が駆動されると、ノズル51からインクが吐出される。インクは、ヘッド5の下面と対向する画像記録位置にある用紙P上の領域に到達する。これによって用紙P上に画像が形成される。ヘッド5は、キャリッジ4に搭載されている。
移動機構6は、2つのガイドレール61、62と、キャリッジモータ63(図4参照)と、を有している。2つのガイドレール61、62は、前後方向に互いに離隔して配置され、各々が左右方向に延設されている。キャリッジ4は、2つのガイドレール61、62を跨ぐように配置されている。キャリッジ4は、ベルト(不図示)などを介してキャリッジモータ63に接続されている。制御部9の制御によりキャリッジモータ63が駆動されると、キャリッジ4がガイドレール61、62に沿って左右方向(走査方向)に移動する。
排紙トレイ7は、筐体100a内においてヘッド5の前方であって、給送トレイ1の上方に配置されている。排紙トレイ7は、筐体100aの前壁に形成された開口102を介して筐体100aに対して前後方向に沿って挿抜可能である。ヘッド5により画像が記録された用紙Pは、排紙トレイ7に受容される。
カートリッジ装着部8は、図2に示すように、左右方向に関して排紙トレイ7の一方側(右方側)であって、前後方向に関して移動機構6よりも前方側に設けられている。カートリッジ装着部8は、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色のインクをそれぞれ貯留する4つのインクカートリッジ10を着脱自在に装着可能である。チューブ(不図示)などを介して、カートリッジ装着部8に装着されたインクカートリッジ10からヘッド5にインクが供給される。
制御部9は、プリンタ100全体の制御を行うものである。制御部9には、図4に示すように、給送モータ21a、中間モータ22a、搬送モータ23a、排紙モータ24a、切断モータ3a、ドライバIC52、キャリッジモータ63、ロール体センサ71、給送位置センサ72、先端位置センサ81及び82、ロータリーエンコーダ83等が電気的に接続されている。
制御部9は、図4に示すように、CPU(CentralProcessingUnit)91、ROM(ReadOnlyMemory)92、RAM(RandomAccessMemory)93、ASIC(ApplicationSpecificIntegratedCircuit)94等を備えている。ROM92には、CPU91及びASIC94が実行するプログラム、各種固定データなどが格納されている。RAM93は、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ、後述のXMID、バッファ値等)を一時的に記憶するものである。
ROM92に格納される各種固定データは、搬送ローラ対23の回転回数XPFを示すデータや中間ローラ対22の回転回数を算出するための各種の設定値を示すデータを含んでいる。各種の設定値には後述のLSet、XBF、TBF及びBTGTが含まれている。また、各種固定データは、中間ローラ対22における回転回数と用紙Pの送り出し量との換算関係を示すデータ(以下、「換算データ」とする)も含んでいる。後述の通り、この換算データに基づき、中間ローラ対22がある回転回数で回転した場合に中間ローラ対22が用紙Pを送り出す量が算出される。なお、換算データが示す換算関係は、中間ローラ対22が用紙Pに対して滑らない(スリップしない)場合が前提となっている。また、各種固定データは、後述のバッファ値の初期設定値を含んでいる。
なお、制御部9は、CPU91のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC94のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU91とASIC94とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御部9は、1つのCPU91が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU91が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御部9は、1つのASIC94が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC94が処理を分担して行うものであってもよい。以下、制御部9が行う各種処理について説明する。
制御部9は、用紙種類の判定処理として、給送トレイ1から給送ローラユニット21により給送される用紙Pがロール紙Rpであるかカット紙Kpであるかを判定する。この判定は、ロール体センサ71及び給送位置センサ72の検知結果に基づいて行われる。具体的には、ロール体センサ71によりロール紙Rpがロール体支持部11に支持されていると検知され、且つ、給送位置センサ72により給送位置に用紙Pが配置されていると検知された場合においては、給送ローラユニット21により給送された用紙Pがロール紙Rpであると判定される。一方、ロール体センサ71によりロール紙Rpがロール体支持部11に支持されていないと検知され、且つ、給送位置センサ72により給送位置に用紙Pが配置されていると検知された場合においては、給送ローラユニット21により給送された用紙Pがカット紙Kpであると判定する。
また、制御部9は、ユーザにより外部機器(例えばPCやスマートフォン)から送信された記録指示に基づいて、用紙Pに画像を記録させる。画像記録は、搬送機構2により用紙Pを搬送経路に沿って所定距離ずつ搬送する搬送処理と、移動機構6によりキャリッジ4を走査方向に移動させつつ、ヘッド5の複数のノズル51から用紙Pに対してインクを吐出させる走査処理とを交互に繰り返し実行することで行われる。用紙Pがロール紙Rpである場合には、ロール紙Rpは、搬送機構2によって搬送されつつヘッド5から吐出されたインクを受ける。一方、ロール紙Rpはカッター3によって所望の長さ(例えば、上記記録指示が示す長さ)に切断される。これにより、ロール紙Rpは、所望の長さを有する1枚ごとの画像記録済みの用紙となって排紙トレイ7へと排出される。用紙Pがカット紙Kpである場合には、カット紙Kpは、搬送機構2によって搬送されつつヘッド5から吐出されたインクを受ける。これにより、カット紙Kpは、画像記録済みの用紙となって排紙トレイ7へと排出される。
制御部9は、上記搬送処理において、用紙Pへの画像記録が適切に行われるように、搬送機構2の各ローラ対の回転速度を適宜調整する。特に、中間ローラ対22の回転速度が搬送ローラ対23の回転速度より小さいと、中間ローラ対22が用紙Pを送り出す量が搬送ローラ対23に対して小さくなる。これにより、図8(a)に示すように用紙Pがガイド部25と接触し、張り詰めた状態となるおそれがある。用紙Pがこのような状態になると、搬送ローラ対23が中間ローラ対22よりも大きく用紙Pを送り出そうとすると共に用紙Pとガイド部25の間に摩擦が発生することによって、用紙Pが搬送経路の上流側へと引っ張られる。その結果、搬送ローラ対23が用紙Pに対して滑り、ヘッド5による画像形成の品質が劣化するおそれがある。このような事態の発生を抑制するためには、中間ローラ対22の回転速度を適切に調整することが必要となる。
本発明者らは、上記に鑑み、中間ローラ対22の回転速度を搬送ローラ対23の回転速度より大きくする方法を採用した。これによると、中間ローラ対22が搬送ローラ対23より用紙Pを多く送り出す。したがって、用紙Pの搬送経路における中間ローラ対22と搬送ローラ対23の間の部分であるガイド部25の経路25a内に、図5に示す余剰の用紙Pが発生することになる。このような制御により、用紙Pがガイド部25と接触して張り詰めた状態となることが回避される。よって、搬送ローラ対23が用紙Pに対して滑ることが抑制され、もって、ヘッド5による画像形成の品質が劣化するおそれも抑制される。
さらに、本発明者らによる中間ローラ対22の制御についての鋭意研究の結果、中間ローラ対22の回転速度を適切に調整するためには、中間ローラ対22が用紙Pに対して滑る現象(以下、「スリップ」とする)を考慮に入れることが特に重要であることに到達した。中間ローラ対22より上流側の要因により、中間ローラ対22において用紙Pが上流側に引っ張られ、中間ローラ対22が用紙Pに対してスリップすることが起こり得る。例えば、用紙Pがロール紙Rpである場合に、ロール体Rbにおいて紙の残量が比較的大きいときにはロール体Rbの重量が大きいため、ロール体Rbからロール紙Rpを引き出すのに必要な力も比較的大きくなる。また、ロール体Rbからロール紙Rpを引き出す力が大きいと、ロール紙Rpが張り詰めた状態となって給送ローラ21rを持ち上げることにより、給送ローラ21rがロール紙Rpに加える力が大きくなる。これらにより、ロール体Rbにおいて紙の残量が比較的大きいと、ロール体Rbにおいて紙の残量が比較的小さい場合に比べ、用紙Pが上流側に引っ張られる力が大きく、中間ローラ対22のスリップが発生しやすくなる。また、用紙Pがカット紙Kpである場合にも、その残量に応じて給送ローラ21rの位置が変化し、上記同様に中間ローラ対22において用紙Pが上流側に引っ張られる力が大きくなり、スリップが発生しやすくなる場合がある。
制御部9は、スリップの発生を考慮して中間ローラ対22及び搬送ローラ対23の回転速度を制御する処理を以下の通りに実行する。まず、制御部9による画像記録までの一連の処理について図6を参照しつつ説明する。
制御部9は、先端位置センサ81の検知結果に基づき、用紙Pの先端が中間ローラ対22に到達するまで給送ローラユニット21に用紙Pを給送させる(S1)。次に、制御部9は、先端位置センサ82の検知結果に基づき、用紙Pの先端が搬送ローラ対23に到達するまで給送ローラユニット21及び中間ローラ対22に用紙Pを搬送させる(S2)。これと共に、制御部9は、S2の実行中におけるロータリーエンコーダ83の検出結果に基づき、用紙Pの先端が中間ローラ対22に到達してから搬送ローラ対23に到達するまでの中間ローラ対22の回転回数(回転量)を取得する(S2)。
次に、制御部9は、下記の数式1及び2に基づき、後で実行される画像記録における1回の搬送処理当たりの中間ローラ対22の回転回数XMIDを取得する(S3)。
(数式1)
Figure 2023095495000002
(数式2)
Figure 2023095495000003
数式1で表されるスリップ率R(本発明の「滑り度値」に相当する)は、中間ローラ対22に発生するスリップの度合いを示す評価値である。LActは、S2において中間ローラ対22が用紙Pを送り出した量(本発明の「実際値」に相当する)である。LActは、ロータリーエンコーダ83の検出結果が示す中間ローラ対22の回転回数とROM92に格納された上記換算データとに基づいて算出される。LSet(本発明の「理論値」に相当する)は、スリップがないとした場合における用紙Pの送り出し量の基準値であり、ROM92から取得される。LSetには、シミュレーションや実験に基づき、Rがマイナス値を取ることのないように実用上適切な値が設定されることが好ましい。例えば、用紙Pが、図3に示すように経路25aの幅方向にほぼ中央を通ったと仮定し、その状態の用紙Pにおける中間ローラ対22から搬送ローラ対23までの長さに応じてLSetが設定されてもよい。上記の通り、LSetはRがマイナス値とならないように設定されているため、Rはゼロ以上となる。Rが大きいほどLActがLSetより大きいこと、つまり、スリップの度合いが大きいことを示す。制御部9がスリップ率Rを算出する処理は本発明の「滑り評価処理」に相当する。
数式2で表されるXMID(本発明の「第1滑り補正回数」に相当する)は、画像記録における1回の搬送処理当たりに用いられる中間ローラ対22の回転回数である。XPF(本発明の「第2基準回転回数」に相当する)は上記1回の搬送処理当たりの搬送ローラ対23の回転回数である。XBFは、上記1回の搬送処理当たりにおける、搬送ローラ対23の回転回数に対する中間ローラ対22の回転回数の増量分を示す。この増量分により、搬送処理ごとに余剰の用紙Pが経路25aに発生し、後述の通り画像記録の搬送処理が繰り返されるのに連れて余剰分が蓄積する。以下、このような経路25aにおける用紙Pの余剰分の蓄積を「バッファ」とし、その蓄積量を表す値を「バッファ値」とする。(1+R)(=LAct/LSet≧1)は、中間ローラ対22のスリップを考慮した補正係数を示す。したがって、XMIDは、搬送ローラ対23の回転回数XPFにXBFを加えた回転回数を、スリップ率Rを用いて補正した結果に対応することになる。中間ローラ対22にスリップが発生している場合、(1+R)は1より大きい。このため、XMIDは(XPF+XBF)(本発明の「第1基準回転回数」に相当する)より大きくなる。算出されたXMIDはRAM93に格納される。
次に、制御部9は斜行補正処理を実行する(S4)。斜行補正処理は、用紙Pの先端縁が搬送ローラ対23の延びる方向(走査方向)に対して斜めに傾いた状態で搬送ローラ対23によって用紙Pが送り出されるのを抑制する処理である。具体的には、搬送ローラ対23を回転させないか、あるいは用紙Pをヘッド5へと送り出す場合の回転方向に対して逆方向に搬送ローラ対23を回転させつつ、用紙Pの先端が搬送ローラ対23に接触した状態で中間ローラ対22に用紙Pを所定の量だけ送り出させる。これにより、経路25aにおいて用紙Pを撓ませながら搬送ローラ対23に押し付け、もって、用紙Pの先端縁を搬送ローラ対23の延びる方向と平行にさせる。
次に、制御部9は頭出し処理を実行する(S5)。頭出し処理は、中間ローラ対22及び搬送ローラ対23の両方に用紙Pを所定の量だけ送り出させる処理である。これにより、用紙Pが搬送ローラ対23から送り出され、ヘッド5による最初の走査処理の位置に用紙Pが配置される。ここで、中間ローラ対22の回転回数を搬送ローラ対23の回転回数より小さくすることで、斜行補正処理によって生じた用紙Pの撓みを減少させる。これにより残った用紙Pの撓みはバッファの初期状態に相当する。
次に、制御部9は、ROM92からバッファ値の初期設定値を取得し、バッファ値の初期値としてRAM93に格納する(S6)。初期設定値は、S4及びS5の処理後に経路25aに残る上記撓みに対応するバッファの初期状態の大きさに応じて設定されている。具体的には、斜行補正処理において発生するバッファの大きさから、頭出し処理においてバッファが減少する分を減算した値に設定されている。
次に、制御部9は、S3において算出されたXMID及びS6において設定されたバッファ値の初期値に基づき画像記録を実行する(S7)。画像記録の詳細は後述する。画像記録が終了すると図6の一連の処理が終了する。
以下、画像記録の詳細について図7を参照しつつ説明する。画像記録においては、まず、制御部9は走査処理を実行する(S11)。次に、制御部9は、RAM93に格納されたバッファ値が閾値TBFを超えているか否かを制御部9が判定する(S12)。なお、閾値TBFは、用紙種類の判定結果に基づいて大きさが調整されてもよい。例えば、用紙Pがロール紙Rpである場合には、用紙Pがカット紙Kpである場合に比べ、閾値TBFが大きいものに設定されてもよい。バッファ値が閾値TBFを超えていないと判定した場合(S12、No)、制御部9は、XMIDを用いた搬送処理を実行する(S13)。以下、この搬送処理を「通常搬送処理」(本発明の「第1搬送処理」に相当する)という。
通常搬送処理において、制御部9は、中間ローラ対22を回転回数XMIDで回転させると同時に、搬送ローラ対23を回転回数XPFで回転させる。これらのローラ対は、同じ期間にこれらの回転回数で回転することになる。よって、回転速度、つまり、単位時間当たりの回転回数は、XPFの回転回数で回転した搬送ローラ対23よりも、XPFより大きいXMIDの回転回数で回転した中間ローラ対22の方が大きくなる。また、スリップ率Rを用いて(XPF+XBF)を補正した値を有するXMIDの回転回数で中間ローラ対22が回転する。したがって、中間ローラ対22にスリップが生じていたとしても、中間ローラ対22による用紙Pの送り出し量について、搬送ローラ対23による用紙Pの送り出し量より大きくなる確実性が向上する。そして、用紙Pの送り出し量は、スリップのない状態で中間ローラ対22を(XPF+XBF)の回転回数で回転させた場合の用紙Pの送り出し量に近い大きさになる。これにより、経路25aには、XBFにほぼ対応する大きさの余剰の用紙Pが搬送処理ごとに発生する。
次に、制御部9は、RAM93に格納されたバッファ値にXBFを積算する(S16)。積算は、図6のS6において設定された初期値に対して実行される。上記の通り、XBFは、S13の通常搬送処理ごとに発生する用紙Pの余剰量にほぼ対応する。S13の通常搬送処理が完了するごとに、S16においてバッファ値にXBFを加算していく。よって、バッファ値は、搬送処理ごとに蓄積される経路25aのバッファの大きさを反映することになる。
次に、制御部9は、必要な回数の走査処理及び搬送処理を実行することで画像記録が完了したか否かを判定する(S17)。画像記録が完了したと制御部9が判定した場合(S17、Yes)、図7の一連の処理が終了する。画像記録が完了していないと制御部9が判定した場合(S17、No)、次の走査処理及び搬送処理を実行するためにS11からの処理が実行される。
S12の処理に戻って、RAM93に格納されたバッファ値が閾値TBFを超えたと判定した場合(S12、Yes)、制御部9は、以下の数式4で表されるX* MID(本発明の「第2滑り補正回数」に相当する)を用いた搬送処理を実行する(S14)。数式3のSBFはバッファ値に相当する。また、BTGTは、S14の搬送処理の直後に経路25aに発生させるバッファの目標値に対応する。以下、この搬送処理を「バッファクリア搬送処理」(本発明の「第2搬送処理」に相当する)という。このように、通常搬送処理が実行されるごとにXBFをバッファ値に積算し、バッファ値が閾値を超えるごとにバッファクリア搬送処理が実行される。このため、通常搬送処理の実行回数が所定の回数(本発明の「所定の回数」に相当する)となるごとにバッファクリア搬送処理が実行されることになる。
(数式3)
Figure 2023095495000004
バッファクリア搬送処理においては、制御部9は、中間ローラ対22を回転回数X* MIDで回転させると同時に、搬送ローラ対23を回転回数XPFで回転させる。これにより、S13の通常搬送処理と比べて(1+R)*(SBF-BTGT)の分、中間ローラ対22の回転回数が少なくなる。SBFが示すバッファ値は、上記の通り経路25aのバッファの大きさを反映している。したがって、(1+R)*SBFは、中間ローラ対22にスリップが発生している場合を考慮した、経路25aのバッファに対応する量の用紙Pを中間ローラ対22に送り出させるのに必要な回転回数に対応する。よって、中間ローラ対22を回転回数X* MIDで回転させた際に、経路25aに生じているバッファを“-SBF*(1+R)”の項によって一旦解消させることができると共に、解消後のバッファを適切な量(BTGTに対応する量)に設定できる。
次に、制御部9は、RAM93に格納されたバッファ値をBTGTにリセットする(S15)。そして、制御部9は、S16以降の処理を実行する。
以上説明した第1の実施形態によると、制御部9が、用紙Pの先端が中間ローラ対22に到達してから搬送ローラ対23に到達するまで中間ローラ対22に用紙Pを送り出させた場合における中間ローラ対22の回転回数の実際値に応じたLActを、ロータリーエンコーダ83の検出結果に基づいて取得する。そして、制御部9は、数式1に基づいてスリップ率Rを算出する。数式1のLSetは、中間ローラ対22がスリップがない状態で上記同様に用紙Pを送り出した場合における用紙Pの送り出し量の基準値(理論値)である。制御部9は、このようなLSetとLActの関係を示すスリップ率Rを算出することで、中間ローラ対22にスリップが生じた場合と生じなかった場合との違いを評価する。
そして、制御部9は、1回の搬送処理ごとに、スリップ率Rを用いた数式2で表されるXMIDの回転回数で中間ローラ対22を回転させると同時に、XPFの回転回数で搬送ローラ対23を回転させる。数式2に示すように、スリップ率Rを用いて(XPF+XBF)を補正するため、中間ローラ対22にスリップが生じた前提であっても、搬送ローラ対23の回転回数XPFに対して中間ローラ対22の回転回数XMIDをスリップの状況に応じて適切に設定できる。このようにスリップの状況を中間ローラ対22の回転速度の調整に適切に反映させることで、中間ローラ対22による送り出し量を搬送ローラ対23による送り出し量に対して適切な大きさに確保できる。
また、本実施形態においては、通常搬送処理(図7のS13)により、経路25a内でバッファが発生する。この通常搬送処理が繰り返し実行されるので、経路25aにおいてバッファが大きくなってくる。バッファが大きくなり過ぎると、図8(b)に示すように経路25a内で用紙Pが経路の内表面に貼り付いたり、強く折れたりするおそれがある。また、中間ローラ対22が搬送ローラ対23に向けて用紙Pを押し込む力が過大になり、搬送ローラ対23がヘッド5に向けて用紙Pを送り出す量が過大になった結果、ヘッド5における画像記録の品質が劣化するおそれがある。
これに対し、制御部9は、通常搬送処理が完了するごとにバッファ値としてXBF(本発明の「第1基準回転回数から第2基準回転回数を引いた差」に相当する)を積算していき(図7のS16)、バッファ値が閾値TBFを超えた場合にバッファクリア搬送処理(図7のS14)を実行する。これにより、経路25aに生じているバッファを一旦解消させることができる。したがって、バッファが大きくなり過ぎるのが回避され、上記のような画像記録の品質劣化が抑制される。なお、通常搬送処理ごとにXBFを積算することは、通常搬送処理の実行回数をXBFに乗算することに等しい。したがって、バッファクリア搬送処理の実行要否の判定において、図7の処理のようにXBFを積算したバッファ値と閾値TBFの比較を行う代わりに、XBFに通常搬送処理の実行回数を乗算した積と別の閾値の比較を行ってもよい。ここで、この別の閾値がTBFからバッファ値の初期値を減算したものである場合、前者の比較と後者の比較とは互いに等価である。つまり、前者の比較を採用した場合と後者の比較を採用した場合との間で、バッファクリア搬送処理が実行されるまでの通常搬送処理の実行回数が等しくなる。
また、上述の実施形態においては、斜行補正処理(図6のS4)及び頭出し処理(図6のS5)によって発生するバッファの初期状態に対応するバッファ値の初期値(図6のS6)に対してXBFを積算していく。そして、バッファ値が閾値TBFを上回った場合にバッファクリア搬送処理を実行してバッファを減少させる。したがって、斜行補正処理及び頭出し処理を実施する場合にも適切なタイミングでバッファを減少できる。
また、上述の実施形態において、用紙種類の判定結果に基づいて閾値TBFの大きさが調整される場合には以下の効果がある。スリップ率Rに反映されない何らかの要因によって、用紙Pが搬送される量に関して想定した値からのずれが生じるおそれがある。このような要因には、用紙Pを搬送又は給送するローラであって中間ローラ対22以外のもの、例えば、搬送ローラ対23等にスリップが生じること等がある。一方、ロール紙Rpは、カット紙Kpより、各ローラが1枚の用紙を搬送する際の総送り出し量が大きくなる可能性がある。よって、上記ずれが生じる場合、ロール紙Rpは上記総送り出し量が大きい分、カット紙Kpよりもずれが蓄積しやすくなって、経路25aのバッファが不足するおそれが高くなる。そこで、上記の通り、ロール紙Rpの場合にカット紙Kpの場合と比べて閾値TBFを大きくすることで、バッファクリア搬送処理が実行されるまでの通常搬送処理の実行回数(本発明の「所定の回数」に相当する)が大きくなる。これにより、前者の場合にはバッファが比較的大きく確保されるようにする。よって、ロール紙Rpの場合に発生するおそれがあるバッファの不足を抑制できる。
[第2の実施形態]
本発明の別の一実施形態である第2の実施形態に係るプリンタ200(本発明の「画像形成装置」に相当する)について図9を参照しつつ説明する。プリンタ200において、第1の実施形態に係るプリンタ100との違いは、用紙残量センサ271が設置されていることと、制御部209による制御にある。制御部209における制御部9との主な違いは、中間ローラ対22の回転速度の制御で用いられる数式1のRの代わりに、後述の数式4で表されるR*が用いられることである。加えて、このR*の算出に当たり、各センサに基づいて制御部209が以下の判定処理や演算処理を行う。これら以外の構成や機能についてはプリンタ100とプリンタ200で共通である。
用紙残量センサ271は、ロール体支持部11に支持されたロール体Rbを左右方向から挟むように配置された発光部と受光部からなる複数の光学センサを有している。この複数の光学センサは、上下方向に沿って配列されてセンサアレイを形成している。各光学センサは、発光部から受光部に向けて出射された光を受光部が受光したか否かを検知し、その検知結果を制御部209に送信する。各光学センサの光の経路にロール体Rbが存在するとロール体Rbが受光部による受光を妨げる。したがって、センサアレイ全体の検出結果に基づき、上下方向に関してどの範囲にロール体Rbが存在するかを制御部209が判定することができる。ロール体Rbがどの範囲に存在するかは、芯部材Rcに巻回されたロール紙Rpの残量に応じて変化する。これに基づき、制御部209は、用紙残量センサ271の検出結果に応じ、ロール体Rbにおけるロール紙Rpの残量を取得可能である。
また、制御部209は、ロール体支持部11上のロール紙Rpが最初に巻き解かれて使用されてからの累積使用長を演算する。この演算は、ロール体センサ71、ロータリーエンコーダ83等の検知結果に基づいて行われる。具体的には、制御部209は、ロール紙Rpがロール体支持部11に支持されていない状態からロール紙Rpがロール体支持部11に支持された状態に切り替わったことをロール体センサ71の検知結果により検出する。これによって、ロール紙Rpが最初に巻き解かれて使用されたことが検出される。次に、制御部209は、ロータリーエンコーダ83の検出結果に基づいて、ロール紙Rpが最初に巻き解かれて使用されてから中間ローラ対22が送り出したロール紙Rpの長さを積算する。この積算結果が累積使用長として使用される。
そして、制御部209は、以下の数式4で表されるR*を算出する。算出されたR*は、制御部9の制御におけるRの代わりに用いられ、数式1~3に基づく制御部9と同様の処理が制御部209においても実行される。
(数式4)
Figure 2023095495000005
数式4において、Rは数式1で表されるRと同じである。α、β、γ及びδは補正係数である。これらの補正係数は、搬送ローラ対23にスリップが生じる等、数式1のスリップ率Rには反映しきれない何らかの要因によって、用紙Pが搬送される量に関して想定した値から生じたずれを補正するために用いられる。上記のずれは、用紙Pの特性及び使用状況、画像記録の品質並びにプリンタ100の使用開始からの経過時間等に応じて変動する。用紙Pの特性とは、例えば、用紙Pの用途上の種類(普通紙や光沢紙等)である。また、用紙Pの使用状況とは、ロール紙Rpの残量、用紙Pの印刷枚数等である。各補正係数は、以下の通り、これらの変動要因に応じてRが示すスリップ率Rを調整するように設定される。
αは用紙Pの用途上の種類に応じた値を有する。例えば、用紙Pとして普通紙や光沢紙等が選択的に用いられる場合、これらの紙の材質がスリップを生じやすいものであるかどうかに応じ、αの値が設定される。また、βは画像記録の品質に応じた値を有する。例えば、用紙Pへの画像記録の品質として、高速記録や高画質記録等が選択可能である場合、これらの選択肢に応じて用紙Pを搬送する速度が変更されることがある。このような場合に、用紙Pの搬送速度が大きいほどスリップのおそれが高まることからβが大きく設定される。
また、γは、用紙Pがロール紙Rpである場合において、用紙残量センサ271の検知結果に基づいて取得されたロール体Rbの残量に応じた値を有する。例えば、残量が大きいほどロール体Rbか引き出されたロール紙Rpに発生する張力が大きくなりやすく、ローラにスリップが発生しやすくなる。このため、残量が大きいほどγが大きい値に設定される。なお、残量の代わりに累積使用長が用いられてもよい。累積使用長が用いられる場合、累積使用長が大きいほど残量が小さいことに対応する。あるいは、画像記録中の1枚の用紙Pについて中間ローラ対22が搬送した長さに応じてγの値が設定されてもよい。
また、δは、印刷枚数や製品使用開始からの経過時間等に応じた値を有する。例えば、制御部209は、印刷枚数の累積結果をROM92に格納したり、内臓のタイマに基づいて製品使用開始からの経過時間を算出したりする。印刷枚数や経過時間が大きいことは、装置各部の経年劣化が進んでいることを示す。経年劣化が進むとローラにスリップが発生しやすくなったり、ローラ径に変動が生じて数式1~3に基づく制御内容によるローラの動作に変動が生じたりする。このため、制御部209は、印刷枚数や製品使用開始からの経過時間に応じた大きさにδを設定する。
以上により、数式4に基づいて、数式1のスリップ率Rに反映しきれない各種の要因に応じた値になるようにRを適切に補正できる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上述の実施形態の数式1において、LActは、中間ローラ対22が送り出した用紙Pの実際の量であり、ロータリーエンコーダ83の検出結果に基づいて算出される。これに対し、LActに代えて、ロータリーエンコーダ83の検出結果が示す中間ローラ対22の回転回数自体が用いられてもよい。この場合、LSetの代わりに、中間ローラ対22の回転回数に関する基準値が用いられればよい。
また、上述の実施形態では、用紙Pの先端が中間ローラ対22に到達してから搬送ローラ対23に到達するまで中間ローラ対22に用紙Pを送り出させた場合における、中間ローラ対22の回転回数の実際値に応じたLActを、ロータリーエンコーダ83の検出結果に基づいて取得する。そして、上記の場合における中間ローラ対22による用紙Pの送り出し量の理論値であるLSetとLActの関係をスリップ率Rとして取得する。これに対し、中間ローラ対22の回転回数を理論値とし、中間ローラ対22による用紙Pの送り出し量を実際値としてもよい。
具体的な構成例は以下の通りである。レーザ光を用紙Pや経路25aに照射することで、経路25a内に送り出された用紙Pの量等、経路25a内の用紙Pの状況を取得する用紙状況取得手段を設置する。そして、制御部9が、中間ローラ対22に用紙Pの先端が到達してから、あらかじめ設定された設定値(理論値)である回転回数で中間ローラ対22を回転させ、中間ローラ対22に用紙Pを送り出させる。このときに用紙状況取得手段に取得させた経路25a内の用紙Pの状況に基づき、制御部9が中間ローラ対22による用紙Pの送り出し量(実際値)を算出する。さらに、制御部9は、その算出結果に基づき、中間ローラ対22が用紙Pに対して滑ったとした場合における滑らなかった場合との違いを評価する(本発明の「滑り評価処理」に相当する)。具体的には、制御部9は、算出した用紙Pの送り出し量と、上記設定値の回転回数で中間ローラ対22をスリップがない状態で回転させた場合における用紙Pの送り出し量の基準値との関係に基づいて上記違いを評価する。これに当たり、数式1のLActを算出された用紙Pの送り出し量に、LSetを送り出し量の基準値にそれぞれ代えた場合のスリップ率R’を算出することで上記違いを評価してもよい。
また、上述の実施形態においては、1枚の用紙Pに対する画像記録ごとにスリップ率Rが算出されている。これに対し、プリンタ100の製造時の段階で、又は製造後に最初にプリンタ100を使用する段階でスリップ率Rが取得されてもよい。この場合、一旦取得されたRがROM92に格納され、以降の画像記録においてROM92に格納されたRが常に使用され続けてもよい。
また、上述の実施形態においては、X* MIDの回転回数で中間ローラ対22を回転させるバッファクリア搬送処理によってバッファが一旦解消される。しかし、バッファクリア搬送処理の代わりに、XMIDより小さいがX* MIDより大きい回転回数で中間ローラ対22を回転させることによりバッファを一旦減少させる処理が実行されてもよい。
加えて、上述の各実施形態においては、プリンタ100に対して本発明を適用する場合について説明したが、これには限定されない。本発明は、ヘッドからインクを吐出するインクジェット式又はレーザ方式やサーマル方式も含めた画像記録装置であれば、複合機やコピー機などに適用することもできる。
2 搬送機構
4 キャリッジ
5 ヘッド
6 移動機構
8 カートリッジ装着部
9、209 制御部
10 インクカートリッジ
51 ノズル
100、200 プリンタ
P 用紙(記録媒体)

Claims (10)

  1. シート状媒体を収容する媒体収容部と、
    前記媒体収容部から給送されるシート状媒体を挟持しつつ所定の搬送経路に沿って送り出す第1ローラ対と、
    前記第1ローラ対が移動させたシート状媒体を挟持しつつ、前記所定の搬送経路に関して前記第1ローラ対より下流において前記所定の搬送経路に沿って送り出す第2ローラ対と、
    前記所定の搬送経路に関して前記第2ローラ対より下流において、前記第2ローラ対が送り出したシート状媒体に対して画像を形成する画像形成部と、
    前記第1ローラ対の回転回数と当該回転回数で回転させた場合の前記第1ローラ対によるシート状媒体の送り出し量とのいずれか一方の理論値に対する他方の実際値を取得する取得手段と、
    制御部とを備えており、
    前記制御部が、
    前記一方の理論値と前記取得手段が取得した前記他方の実際値との関係に基づいて、前記第1ローラ対によるシート状媒体の送り出し量について、前記第1ローラ対がシート状媒体に対して滑ったとした場合における、前記第1ローラ対がシート状媒体に対して滑らなかった場合との違いを評価する滑り評価処理と、
    シート状媒体の送り出し量が前記第1ローラ対において前記第2ローラ対より大きくなるように単位時間当たりの前記第1ローラ対の回転回数を前記滑り評価処理における評価結果に基づいて調整しつつ、前記第1ローラ対及び前記第2ローラ対にシート状媒体を前記画像形成部へと搬送させると共にシート状媒体に対して前記画像形成部に画像を形成させる画像形成処理とを実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記取得手段が、シート状媒体の先端が前記第1ローラ対に到達したことを検出可能な第1先端センサと、シート状媒体の先端が第2ローラ対に到達したことを検出可能な第2先端センサと、前記第1ローラ対の回転回数を検出する回転センサとを含んでおり、
    前記制御部が、
    前記第1先端センサ及び前記第2先端センサの検出結果に基づいて、シート状媒体の先端が前記第1ローラ対に到達してから前記第2ローラ対に到達するまでに相当する前記理論値に応じた送り出し量で前記第1ローラ対にシート状媒体を送り出させると共に、その際に前記回転センサが検出した前記第1ローラ対の回転回数を前記実際値とし、前記滑り評価処理において前記違いを評価することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部が、
    前記画像形成処理において、前記第1ローラ対がシート状媒体に対して滑らずにシート状媒体を送り出す場合に対応する第1基準回転回数を、前記滑り評価処理における評価結果に応じて大きくなるように補正した第1滑り補正回数で前記第1ローラ対を回転させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部が、
    前記画像形成処理において、前記第1ローラ対を前記第1滑り補正回数で回転させつつ前記第1基準回転回数より小さい第2基準回転回数で前記第2ローラ対を回転させることでシート状媒体を前記画像形成部へと搬送させる第1搬送処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部が、前記画像形成処理において、
    前記第1搬送処理を1回以上実行した後に、前記第1搬送処理を実行した実行回数が所定の回数となった場合に、前記第1基準回転回数より小さい値を前記滑り評価部による評価結果に応じて補正した第2滑り補正回数で前記第1ローラ対を回転させつつ前記第2ローラ対を前記第2基準回転回数で回転させることでシート状媒体を前記画像形成部へと搬送させる第2搬送処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部が、前記画像形成処理において、
    シート状媒体の先端が前記第2ローラ対に接触した状態で前記第1ローラ対にシート状媒体を送り出させる斜行補正処理と、前記第1ローラ対の回転回数が前記第2ローラ対の回転回数より小さくなるように前記第1ローラ対及び前記第2ローラ対の両方にシート状媒体を送り出させる頭出し処理と、複数回の前記第1搬送処理とをこの順序で実行し、
    前記複数回の第1搬送処理を実行するに当たって、初期値に対して、前記第1搬送処理を実行するごとに前記第1基準回転回数から前記第2基準回転回数を引いた差を積算し、その積算結果が閾値を超えた場合に前記第2搬送処理を実行し、
    前記初期値が、前記斜行補正処理の前記第1ローラ対による送り出し量と、前記頭出し処理の前記第1ローラ対の回転回数と前記第2ローラ対の回転回数の差とに基づいて設定されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記媒体収容部が、長尺のシート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能な第1部分と、前記長尺のシート状媒体よりも短尺のシート状媒体を複数積層された状態で収容可能な第2部分と、を有し、
    前記長尺のシート状媒体と前記短尺のシート状媒体が選択的に、前記媒体収容部から前記第1ローラ対に向かって給送され、
    前記制御部が、前記長尺のシート状媒体が使用される場合に、前記短尺のシート状媒体が使用される場合と比べて、前記所定の回数が大きくなるように前記第1搬送処理及び前記第2搬送処理を実行することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部が、前記滑り評価処理において、
    前記違いを示す滑り度値を、前記第1ローラ対がシート状媒体に対して滑らなかった場合に対応する基準値と、前記回数取得手段が取得した前記回転回数との差の大きさに応じて大きくなるように算出することを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部が、前記滑り評価処理において、シート状媒体の特性及び使用状況、前記画像形成部による画像形成の品質並びに装置の使用開始からの経過時間の少なくともいずれかに応じて前記滑り度値を補正することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記媒体収容部が、長尺のシート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能であり、
    前記シート状媒体の使用状況が、前記媒体収容部に収容された前記ロール体から最初に巻き解かれて使用されてからの前記長尺のシート状媒体の累積の使用量又は残量に対応することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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