JP2007203626A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成における信頼性を高めつつスループット向上することを目的とする。
【解決手段】 記録紙のセット位置(端部位置)データに基づいて、斜行の収束点となる累積搬送量に到達後次頁まで毎頁印字前の端部検出と印字調整を行うモードと累積搬送量に到達後次頁のみ1回だけ印字前の端部検出と印字調整を行うモードをもつ。またカット後の先頭検知動作及び先頭印字開始位置調整も通常は行わず所定長毎のみ行う。また、この制御はロールブレーキ値の設定が複数ある場合はそれに応じての設定やフチなし印字に応じての設定をする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、用紙上に画像を形成する例えば大型の複写機やプロッタなどの画像形成装置に関する。
一般に、記録紙に印字する手段としては、サーマル式、インクジェット式等の記録方式のものがあるが、インクジェット記録装置は、安価で、かつ、普通紙に高品質な画像を出力することができるので広く普及している。
インクジェット記録装置のうち、特に、写真画像を出力するための高画質印字を必要とされる記録装置や図面の出力等の用途に使用される記録装置においては、高精度の印字品質が求められる。この種の記録装置においては、印字・印刷が行われる前段階の一連の初期動作において、記録紙のセットされている位置(紙端部位置)の検出や記録紙の幅の検出が行われ、記録紙に対する画像の位置ずれを補正している。
記録紙の位置検出には、記録紙に非接触で検出が行える反射型光学式センサが一般に利用されており、通常、このようなセンサはキャリッジと呼ばれる記録ヘッドを保持するためのユニットの側面に搭載され、記録紙上を走査することによって記録紙端部の位置を検出し、検出された端部位置から記録紙の幅を知ることもできる。(参考文献1)
また、上記記録装置において、ロール紙を記録紙として使用した場合、画像データを記録した被記録媒体をページ毎に切断し切り分ける必要がある。
記録紙の裁断には、前記キャリッジ上に裁断手段を持ち、キャリッジの走査により裁断を行うものや、裁断装置として、切断部位(カッター刃)が独立駆動することで裁断を行うものもある。この裁断位置はロール紙の特性(基材の材質や剛度)によりズレが生じるため、裁断後前記センサーを記録紙上に移動し、記録紙のバックフィード時に次頁となる紙先頭位置を検知している。(参考文献2)
特開2000-109243号公報 特開平10-15886号公報
上記装置の場合、次に述べるような問題が発生する。
印字動作に先立ち、ページ毎に記録紙の記録紙のセットされている位置(紙端部位置)を検知しており、印字終了時には前記カット後の先端位置を検知している。そのため各検知動作に時間が要する分生産性(スループット)の低下につながってしまう。特に、インクジェット記録装置の場合、印字に先立ち記録ヘッドよりの所定量の吐出動作(これを予備吐とよぶ)もあり、キャリッジ上にセンサーを設けている場合は、この印字前準備動作と紙位置検知動作が同時で行えない分、更に生産性(スループット)の低下となる。また、裁断後の記録紙の次頁先頭検知も同様であり、生産性の低下となる。
本発明は以上の点を鑑み、装置の複雑化やコストアップ、あるいは信頼性の低下を防ぎつつ、高画質化を維持しつつ生産性(スループット)向上が可能な画像記録装置の提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、
ロール状記録媒紙の装置セット時に該記録紙の幅方向(搬送方向と直交方向)端部位置X1と所定量搬送後の同端部位置X2を検出し、前記検出データX1、X2により
画像記録に先立ち、記録紙端部位置Xの検知及び該位置データXに基づく印字開始位置調整(印字前検知制御)を行うことを特徴とする。
また、前記印字前検知制御は、記録紙端部検知データX1とX2の差分△Xa(斜行量)が閾値(A0)以内であり、予め装置に設定されている基準位置X0との差分△Xb(位置ズレ量)が閾値(B0)以下かつ所定値(B1)より大きい場合は、累積印字長(搬送量)が所定量(La)に到達するまで前記印字前検知制御を毎頁行い、それ以降の印字前検知制御は記録紙交換或いは終端まで行わなくても好適である。
また、前記差分△Xb(位置ズレ量)が所定値(B1)以下の場合は前記印字前検知制御を累積印字長(搬送量)が所定量(La)に達した次頁のみ行い、それ以降の印字前検知制御は記録紙交換或いは終端まで行わなくても好適である。
また、前記前記印字前検知制御における所定量Laは、前記スプール軸上回転負荷Trが複数設定されている場合は、それに併せて所定量Laも複数設定しても良い。
また、ロール状記録媒紙の本体セット時の紙端検知後、紙先端の所定量を前記切断手段にて切断(プレカット)後のフィード動作後、該記録紙の搬送方向紙先端部位置Y'1を検出し、予め装置に設定されている切断位置Y1との差異△Y(切断位置ズレ量)として先頭印字開始位置調整(切断位置補正制御)を行うことを特徴とする。
また、前記記録紙の搬送方向紙先端部位置Y'1を所定量Lb毎のみ行い、前記△Y(切断位置ズレ量)として先頭印字開始位置補正(切断位置補正制御)を行っても良い。
また、前記切断位置補正制御における所定量Lbは、前記スプール軸上回転負荷Trが複数設定されている場合は、それに併せて所定量Lbも複数設定しても良い。
本発明によれば、
斜行等記録紙の挙動を加味して、印字前検知動作を必要最小減にしているため信頼性を維持しつつスループットを向上できる。また、その挙動に影響するロールブレーキ値に併せて印字前検知及び印字位置調整を設定しているとともに、フチなし印字といった左端精度の必要なる印字モードでは全頁印字前検知及び印字位置調整を設定しているため信頼性を高めつつも効率的である。
また、記録紙のカット動作を行う場合、次頁先頭検知制御及び印字位置調整(カト位置補正制御)に関しても必要最小減にしているため信頼性を維持しつつスループットを向上できる。また、先端位置精度に寄与するロールブレーキ値に併せてカット位置補正制御を行っており、フチなし印字といった先端位置精度の必要なる印字モードでは全頁カット位置補正制御を設定しているため信頼性を高めつつも効率的である。
以下、図1の記録装置全体の概略構成を示す斜視図を参照して本発明の記録材搬送装置を備えた記録装置の実施形態を説明する。
なお、本例は記録材としてロール状記録紙の搬送装置であるが、カット状記録紙用の搬送装置であってもよく、実施の形態に記載されている部品の寸法、材質、形状や相対配置など発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨のものではない。
装置1は大きく分けてロール状の記録紙Prを回転可能に保持するためのロール紙ホルダー部10、そこから送り出された記録紙を保持しながら画像形成を行う画像形成部20、画像形成後の記録紙を切断し機外に排出するための排紙部30より構成される。
ロール紙ホルダー部10は、ロール紙Prをスプール軸11及び一対のスプールフランジ12L,12Rにより回転自在に保持され、スプール軸11の両端はスプール軸受部13L、13Rで受ける構成なっている。なお、ロール紙Prの交換作業を容易に行うため、前記軸受部13L,13Rの手前には、スライド用のスロープ13'L,13'Rがあり、作業者はこのスロープに沿ってロール紙Prの脱着を行う。ロール紙Prの下部には、作業者が後述する画像形成部20まで用紙を送り込む際それをサポートする給紙ガイド対が設けられている。
ここで、スプール軸11構成および駆動伝達構成について図2搬送駆動構成を示す図を用いながら説明する。
スプール軸11の左端側には、スプール軸11と共回りをするトルクリミッター11aが設けられている。トルクリミッター11aのトルク値Trは一般的にロールブレーキTと呼ばれるものであり、ロール紙PrとLFローラとの間に一定のテンション力Tを与えることでロール紙Prの斜行補正をするもので、ユーザーのロールセット時に生じるズレ、弛み等を除去するとともに、ロール紙Prに一定の負荷を与えることで安定して高精度な搬送を行うことができる。なお、ロールブレーキTは次式によって算出される値である。
ロールブレーキT=Tr/ロール径φD/2
トルクリミッター11aの外径部と嵌合するギア11bが設けられており、ロール紙Prを本体1にセットした際、ロール駆動ギアトレイン14と接続される。ロール駆動ギアトレイン14のロール紙Pr側近傍のギアはワンウェイギア14aであり、ロール紙Prが正転する方向は固定、逆転する方向にフリーとなるよう配されている。さらにロール駆動ギアトレイン14へは、前記LFモータの駆動を介して伝えており、その中間には電磁クラッチ14bが設けられ、ロール紙Prが逆転(巻き戻し)するときにONとなる。
以上の構成により、ロール紙Pr が正転時(給紙、搬送時)トルクリミッター11aはロールブレーキTとして作用し、ロール紙Pr逆転時(巻き戻し時)ロール紙の外径ΦDによる巻き戻し速度V'の変動分を吸収しつつ、巻き戻しに必要なトルク発生部材として機能する。
画像形成部20には、画像形成時に記録紙を所定量搬送するためのLFローラ21とこれに所定加圧力Fにて付勢しつつ従動回転する複数個のピンチローラ22、吸引孔23aにより紙を吸引しつつ平面状に保持するためのプラテン23、記録ヘッド41を保持し紙搬送方向Y(これを副走査と呼ぶ)と直角方向Xに往復走査する(これを主走査と呼ぶ)キャリッジ40から構成される。
記録ヘッド41は周知のインクジェット方式であり、これを保持するキャリッジ40の主走査方向の往復移動動作に周期して生成された画像データに基づいたヘッド駆動信号によりインク滴を記録紙Prに向かって吐出し、画像を記録していく。記録紙への画像形成は前記LFローラ21による所定量搬送(これをバンド搬送という)とキャリッジ40による記録とを交互に繰り返しながら記録材上に画像を記録していく。
また、キャリッジ40の左端には、主走査方向―X(左→右)に走行しながらロール紙Prを切断するカッターユニット50が着脱自在に設けられている。
図3のカッターユニット構成図を用いながら、カッターユニット50について説明する。
カッターユニット50には、ロール紙Prに直接に接触してこのロール紙Prを切断するカッター刃51が固定されている。前記プラテン23のうちカッター刃51が走行する部分には、カッター刃51の先端部が入り込むカッター溝23bが形成されている。
カッターホルダ52内部には、上下動可能なカッタースライダ53を配されており、このカッタースライダ53に前記カッター刃と回転可能に保持されるガイドコロ54が取り付けられており、連動して上下動する。カッター刃51が収納位置51'に移動する時には、プラテン23上に形成されたガイドリブ23cに沿ってガイドコロ54が上方に押されて収納される。
また、カッタースライダ53の上部には圧縮コイルバネのカッターバネ55が設けられ、このカッターバネ55によってカッター刃51は下方に付勢されることとなり、この付勢力Fが切断時の記録紙へのテンションとなる。
カッタースライダ53の上端部に爪部53aが設けられ、この爪部53aがカッターホルダ52のリブ52b、52cと選択的に係止されて上下位置が固定される。記録紙切断時は、本体1の最左部までキャリッジ40がオーバーランをすると壁に設けられた突起部2により、前記爪部53aが押されてリリースされ、この爪部53aがリブ52cに係止される位置(切断位置)までカッターバネ55により下方に移動して、前述の切断動作を行う。
また、キャリッジ40の左端には、記録紙検出部60が設けられている。図4の記録紙検出部模式図を用いながらこの記録紙検出部60について説明する。
記録紙検出部60は、光学式センサであり、発光部61である発光ダイオード(LED)より記録紙Prの表面に対して光を照射し、記録紙Prからの反射光を受光部62であるフォトトランジスタ(またはフォトダイオード)で検出して記録紙Prの検出を行う反射型光学式センサである。なお記録紙検出部60は、記録紙の有無を検出できるセンサであれば任意のセンサを用いうる。
次に、用紙セット動作について図5の用紙セットフローチャート及び図6の記録紙検知位置を示す図を用いながら説明する。
先ず作業者は、ピンチローラ22を解除レバー(不図示)によりニップを解除し、ロール紙Prを画像形成部20まで送り込む。ロール紙Prの右端をロール紙カバー31のセットマーク31aに合わせて解除レバーによりピンチローラ22をONする。この動作を起点として以下の紙端検知動作が開始される。以下をプレフィード動作と呼ぶ。
先ず、キャリッジ40が+X方向に移動し記録紙検出部60が紙右端上(本体正面側より見て)となる位置で停止する。記録紙検出部60で検知しつつLFローラ21で記録紙Prの−Y方向にバックフィードすることで紙先端位置を検知する。・・・検知動作(1)
再び、記録紙Prを所定位置まで+Y方向にフィードし停止し、記録紙検出部60で検知しつつキャリッジ40が−X方向に走査することで紙右端位置(基準位置)X1を検知する。・・・検知動作(2)
次に、記録紙Prが所定量 (本例では300mm)を+Y方向にフィードされ停止すると、記録紙検出部60で検知しつつキャリッジ40が記録紙Pr上に往復動することで前記同様に紙右端位置X2を検知する。・・・検知動作(3)
次に、記録紙Pr上を記録紙検出部60で検知しつつキャリッジ40が+X方向に走査することで紙幅検知を検知する。・・・検知動作(4)
以上の一連の検知動作が終了すると、記録紙Prは−Y方向に待機位置までバックフィードし停止し、キャリッジも−X方向に待機位置(これをホームポジションと呼ぶ)まで移動して停止し待機状態となる。
ここで前記検知データに基づいてCPUの演算により種々の判定を行う。
先ず斜行量△Xaを次式に基づいて判定する。
斜行量△Xa=|X1−X2|>閾値A0(本例では1mm)
の場合は、作業者に再セットを促す。これが閾値A0以内であれば、
基準位置とのズレ量△Xb=|X0−X1|>閾値B0(本例では5mm)
※X0は予め設定されている基準位置
であれば、前記同様作業者に再セットを促す。
これが閾値B0≧△Xb>閾値B1(本例では3mm)あれば、印字時検知パターン(1)の動作となる。
また、閾値B1≧△Xbであれば、印字検知パターン(2)の動作となる。
次に印字時検知パターンについて図7の印字時紙端検知動作を示す図及び図8の記録紙の左右余白挙動を示す図を用いながら説明する。
<印字時検知パターン(1)の場合>
この場合、斜行量は閾値A内であるもののセット位置ズレ量が大きめであるためやや斜めにセットされている可能性がある。この場合、斜行補正の挙動=余白量の挙動としては点線部の[セットズレ大]であり、斜行収束点La(累積フィード量)までの余白変化が大(傾きが急)となる。印字開始位置は前記紙基準位置X1より決定されるが、余白が少ない場合は斜行補正されることで余白が少なくなり、場合によって画像欠け(プラテン印字)になる可能性もある。これを避けるために、この印字時検知パターン(1)では累積フィード量が斜行収束点Laを過ぎた次ページまで毎ページ、印字前に紙基準位置X1検知とそのデータに基づいて印字開始位置の調整を行っている。
これ以降は、斜行も収束しており余白の変化もないため検知動作は行わない。
本例では、La=1.6mであり、例えばA1サイズ(縦841mm)の印字の場合3頁まで前記検知動作と印字位置調整を行いこれ以降は行わない。
なお、この傾き(斜行補正能力)及び斜行収束点Laは以下の式により決定される。
|加圧力F−ロールブレーキ力T|
ロールブレーキTはロール径ΦDにより可変であり、加圧力Fは紙サイズにより可変であるためロール外径ΦDと紙サイズが大きい程傾き=斜行補正能力が小さくなり、外径ΦDと紙サイズが小さい程傾き=斜行補正能力が大きくなる。従って、ロールブレーキ値Tと加圧力Fは装置で使用される紙の大きさ、ロール外径等により決定するのが望ましい。
また、装置の設定として例えばロール紙の紙管の大きさが複数あり、これに対応したスプール軸11とトルクリミッター11aのトルク値Tr'の設定が複数ある場合、これに応じて前記斜行収束点L'aを複数設定しても良く、トルク値Tr'が大きい場合は斜行が早く収束するためLa'の値は小さくなる。なお本例では、2"紙管用のトルク値Tr:1.5 kgf.cmの場合、La:1.6m 3"紙管用のトルクトルク値Tr':4.0kgf.cm La':1.0mに設定している。
<印字時検知パターン(2)の場合>
この場合、斜行量は閾値内であり、セット位置ズレ量も小さい。従って、斜行補正の挙動=余白量の挙動としては実線部にように緩やかであり、前記のような画像欠けは発生しない。但し、余白も微小に変化しているため累積フィード量が斜行収束点Laを過ぎた次ページのみ1回だけ、印字前に紙基準位置X1検知とそのデータに基づいて印字開始位置の調整を行っている。
以上のように紙のセット状態により、印字前の紙端検出動作を切換えて行っているため、信頼性を高めつつ、必要最小限の検知動作で済むため大幅にスループットを向上することができる。なお、本内容は装置の大小や記録紙の種類やサイズに関らず適用できる。
また、近年需要が高まっている『フチなし印字』がある。このフチなし印字は記録紙幅よりも広い範囲(記録紙外の範囲)印字することで形成しているがこの紙外印字幅が大きい程インクミストの発生し、これが紙面や機内への付着することで種々の不具合となる可能性がある。これを改善するため紙外印字幅を極力小さくする=左端位置精度を厳しくする必要がある。このような場合は毎頁、印字前検知動作と印字開始位置の調整を行っても良い。
次に排紙動作と次頁の紙端検出動作について説明する。
先ず、ロール紙Prをセットすると前記プレフィード動作を行った後、ロール紙Prの先端所定量(本例では100mm)のカット(これをプレカットと呼ぶ)を行う。
カット後排紙動作としては本例には、排紙ローラの無い装置であるため、先頭の記録紙(切断下流側)の後端部を後続の記録紙(切断上流側)の先端部で押し出すことで行う。なお、本例における押し出し量lf(排紙量)は400mmである。
押し出し動作後、待機位置Y0までのバックフィード時に前述の紙先端検知を行う。この際、装置のカット位置Y1と実際カット位置Y'1との比較を行い、ズレ△Yがある場合はこの分の印字開始位置調整(これをカット位置補正と呼ぶ)を行う。
実際には記録紙の待機位置調整することで行う。
実待機位置Y'0=待機初期位置Y0+△Y
なお、カット位置はロール紙Prの物性(坪量、剛度)や紙サイズ、使用環境等により記録紙Prに作用するテンションが変化することでズレが生じるため毎ロール紙セット時にカット位置補正を行っている。
次に印字後のカット動作と検知動作について説明する。
印字ジョブが転送されると印字開始位置まで所定量のフィードが行われるが、この際前記のカット位置補正量△Y込みの位置であるため、先端余白量は記録紙の物性やサイズに関らず常に一定となる。印字が終了すると、切断位置Y1まで記録紙Prがフィードされて前述の切断動作が行われる。印字後、前述の押し出し排紙動作後、待機位置Y'0までバックフィードして待機状態となる。この際、前述の次頁の紙先端検知は行わないが、以下の場合のみ行い、前記カット位置補正量△Yの更新を行う。
先ず、バックフィードlbに作用する搬送力Fbとして
b=加圧力F+ロールブレーキT=加圧力F+Tr/ロール径φD/2
でありロール径ΦDに依存して変化する。ロール径ΦDが大きい程Fbは大きくなるため前述のバックフィード量lbは多くなり、小さいほどlbは少なくなる。
この変化量はさほど大きくないが、本例では紙セットから累積印字長をカウントして所定長Lb毎に前記カット後の紙先端検知と前記カット位置補正量△Yの更新を行っている。
また、前述のように装置の設定として複数のスプール軸11とトルクリミッター11aのトルク値Tr'の設定が複数ある場合、これに応じて前記所定量Lbを複数設定しても良く、トルク値Tr'が大きい場合はバックフィード量lbの変化量も大きくなる為、所定量Lbを小さく設定することが望ましい。なお本例では、2"紙管用のトルク値Tr:1.5 kgf.cmの場合、Lb:10m 3"紙管用のトルクトルク値Tr':4.0kgf.cm Lb':5mに設定している。
以上のように、紙の物性や環境やサイズ等によりカット位置ズレを補正(カット位置補正)をするとともに、所定搬送量毎に前記補正量を更新している為、信頼性を高めつつ、必要最小限の検知動作で済み、大幅にスループットを向上することができる。なお、本内容は装置の大小や記録紙の種類やサイズに関らず適用できる。
また、前述の『フチなし印字』の場合は、先頭と後端をカット(トリミング)して形成するが、記録紙の無駄削減や画像イメージ維持のためにトリミング幅を極力小さくする=先後端位置精度を厳しく必要がある。このような場合、毎頁、前頁カット後紙先端検知と印字開始位置調整を行っても良い。
実施例説明図(装置全体の概略構成を示す斜視図)。 実施例説明図(搬送駆動構成を示す図)。 実施例説明図(カッターユニット構成図)。 実施例説明図(記録紙検出部模式図)。 実施例説明図(用紙セットフローチャート)。 実施例説明図(記録紙検知位置)。 実施例説明図(印字時紙端検知動作を示す図)。 実施例説明図(記録紙の左右余白挙動を示す図)。
符号の説明
Pr 記録紙
D ロール径
F 加圧力
La 斜行収束点(累積フィード量)
Lb カット位置補正時搬送量(累積フィード量)
Lf 押出し量(排紙量)
b 押出し後バックフィード量
T バックテンション
Tr トルクリミッターのトルク値
X 主走査方向
X1,X2 紙右端位置
△Xa 斜行量
△Xb 右端位置ズレ量
Y 搬送方向(副走査方向)
0 待機初期位置
1 カット位置
Y'1 実際カット位置
△Y カット位置補正量
1 本体
10 ロールホルダー部
11 スプール軸
20 画像形成部
21 LFローラ
23 吸引プラテン
40 キャリッジ
41 記録ヘッド
50 カッターユニット
60 記録紙検出部

Claims (7)

  1. ロール状記録紙を加圧力Fにて挟持しながら搬送する搬送ローラ対と、前記ロール状記録紙を回転自在に保持しつつ同軸上に回転負荷Tr手段(トルクリミッター)を有するスプールと、画像を記録するための記録ヘッドと、前記記録媒体の切断手段と、前記記録紙の端部を検知する検知手段とを備えた画像記録装置において、
    ロール状記録媒紙の装置セット時に該記録紙の幅方向(搬送方向と直交方向)端部位置X1と所定量搬送後の同端部位置X2を検出し、前記検出データX1、X2により
    画像記録に先立ち、記録紙端部位置Xの検知及び該位置データXに基づく印字開始位置調整(印字前検知制御)を行うことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記印字前検知制御は、記録紙端部検知データX1とX2の差分△Xa(斜行量)が閾値(A0)以内であり、予め装置に設定されている基準位置X0との差分△Xb(位置ズレ量)が閾値(B0)以下かつ所定値(B1)より大きい場合は、累積印字長(搬送量)が所定量(La)に到達するまで前記印字前検知制御を毎頁行い、それ以降の印字前検知制御は記録紙交換或いは終端まで行わないことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記差分△Xb(位置ズレ量)が所定値(B1)以下の場合は前記印字前検知制御を累積印字長(搬送量)が所定量(La)に達した次頁のみ行い、それ以降の印字前検知制御は記録紙交換或いは終端まで行わないことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 前記前記印字前検知制御における所定量Laは、前記スプール軸上回転負荷Trが複数設定されている場合は、それに併せて所定量Laも複数設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  5. ロール状記録媒紙の本体セット時の紙端検知後、紙先端の所定量を前記切断手段にて切断(プレカット)後のフィード動作後、該記録紙の搬送方向紙先端部位置Y'1を検出し、予め装置に設定されている切断位置Y1との差異△Y(切断位置ズレ量)として先頭印字開始位置補正(切断位置補正制御)を行うことを特徴とする請求項1乃至4に記載の画像記録装置。
  6. 前記記録紙の搬送方向紙先端部位置Y'1を所定量Lb毎のみ行い、前記△Y(切断位置ズレ量)として先頭印字開始位置調整切断位置補正制御)を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 前記切断位置補正制御における所定量Lbは、前記スプール軸上回転負荷Trが複数設定されている場合は、それに併せて所定量Lbも複数設定されていることを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置。
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