JP3807324B2 - 記録装置及びプラテンギャップ調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラテンギャップ調整機構を備えた記録装置及びプラテンギャップ調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パルスモータによって記録ヘッドを測定基準位置から少なくとも記憶区間、判定区間を経てプラテン面または紙面まで降下させ、記憶区間では基準パルス幅を演算して記憶し、判定区間では比較パルス幅を演算し、この比較パルス幅と基準パルス幅との差分累積値を演算し、この差分累積値が当接判定基準値に達した場合、測定基準位置から差分累積値が当接判定基準値に達した位置までのパルス数をプラテン面位置または紙面位置として記憶し、プラテン面位置と紙面位置の差によってプラテンギャップを決定し、プラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整機構を備えた記録装置が知られている。
【0003】
この種のものでは、基準パルス幅に対し比較パルス幅が微小な範囲で大きくなったり小さくなったりを繰り返すため、上記の差分累積値は相殺されてあまり変動せず、小さな値で落ち着くのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、当該記録装置の使用の過程で動作回数が増加してくると、プラテンギャップ調整機構を構成する歯面、カム表面、或いは軸またはレバーの摺動面等が摩耗し、或いはグリスへの紙粉の混入等により、上記の差分累積値の変動が大きくなるという問題がある。
【0005】
この差分累積値は、記録ヘッドがプラテン面または紙面に当接した場合、それ以降、当接判定基準値に達するまで極端な上昇に転じるが、これらに当接するまでの間は、差分累積値の変動が大きいと、プラテンギャップを正確に決定することができなくなるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、プラテンギャップを正確に決定することができる記録装置及びプラテンギャップ調整方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、パルスモータによって記録ヘッドを測定基準位置から少なくとも記憶区間、判定区間を経てプラテン面または紙面まで降下させ、前記記憶区間では基準パルス幅を演算して記憶し、前記判定区間では比較パルス幅を演算し、この比較パルス幅と基準パルス幅との差分累積値を演算し、この差分累積値が当接判定基準値に達した場合、測定基準位置から差分累積値が当接判定基準値に達した位置までのパルス数をプラテン面位置または紙面位置として記憶し、プラテン面位置と紙面位置の差によってプラテンギャップを決定し、プラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整機構を備えた記録装置において、前記記憶区間では前記基準パルス幅に所定の補正係数を加算して記憶し、前記判定区間では当該補正後の基準パルス幅から前記比較パルス幅を減じて差分累積値を演算し、この差分累積値が当接判定基準値に達した場合、測定基準位置から差分累積値が当接判定基準値に達した位置までのパルス数をプラテン面位置または紙面位置として記憶し、前記所定の補正係数は「基準パルス幅<比較パルス幅」の状況になっても差分累積値の変動が大きくならないように設定し、かつ演算の過程で差分累積値が負の値になった場合、その差分累積値を零に補正する手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、パルスモータによって記録ヘッドを測定基準位置から少なくとも記憶区間、判定区間を経てプラテン面または紙面まで降下させ、前記記憶区間では基準パルス幅を演算して記憶し、前記判定区間では比較パルス幅を演算し、この比較パルス幅と基準パルス幅との差分累積値を演算し、この差分累積値が当接判定基準値に達した場合、測定基準位置から差分累積値が当接判定基準値に達した位置までのパルス数をプラテン面位置または紙面位置として記憶し、プラテン面位置と紙面位置の差によってプラテンギャップを決定し、プラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整方法において、前記基準パルス幅に所定の補正係数を加算するステップと、当該補正後の基準パルス幅から前記比較パルス幅を減じて差分累積値を演算するステップと、この差分累積値が当接判定基準値に達した場合、測定基準位置から差分累積値が当接判定基準値に達した位置までのパルス数をプラテン面位置または紙面位置として記憶するステップとを備え、前記所定の補正係数は「基準パルス幅<比較パルス幅」の状況になっても差分累積値の変動が大きくならないように設定されており、かつ演算の過程で差分累積値が負の値になった場合、その差分累積値を零に補正するステップを備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。図2は、図1のプリンタ本体の側断面図である。
【0015】
これらの図に示す記録装置としてのプリンタ10は、記録ヘッドの多数の記録ワイヤを、インクリボン(共に図示せず)を介してシートに打ち付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を印刷するドットインパクトプリンタである。このプリンタ10は、記録装置本体としてのプリンタ本体11と、プリンタ本体11に装着されたプッシュトラクタユニット12と、プリンタ本体11の上方、下方をそれぞれ覆うアッパケース(不図示)及びロアケース13と、プリンタ本体11の前方側に設置されてカットシートKを案内するシート供給ガイド43と、を有して構成される。
【0016】
上記シートには、所定長さに切断された上記カットシートKと、複数枚が連接された連続シートとがある。カットシートKとしては、例えば単票紙、複写紙又はカットフィルム等があり、連続シートとしては連続紙等がある。
【0017】
上記プリンタ本体11は、本体フレームとしてのベースフレーム14、メインフレーム15、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17と、記録機構部としての記録ヘッド18及びキャリッジ19と、シート搬送機構部としてのプラテン20、シート案内25、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24と、を有して構成される。
【0018】
ベースフレーム14及びメインフレーム15の略両端部に、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17が立設して固定される。これらの左サイドフレーム16と右サイドフレーム17間に、ロアキャリッジガイド軸26とアッパキャリッジガイド軸27が上下方向に所定距離離れて架け渡される。このうち、ロアキャリッジガイド軸26が、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17に回動自在に枢支される。また、左サイドフレーム16と右サイドフレーム17間にプラテン20が架け渡されて回転自在に配設されると共に、シート案内25が固定して配設される。
【0019】
図2に示す上記プッシュトラクタユニット12は、連続シート(例えば連続紙)を、プラテン20を備えた上記シート搬送機構部へ供給するものであり、左右一対のトラクタ28を有する。これらのトラクタ28は、トラクタ駆動軸29に回転一体且つ軸方向摺動自在に軸支されたトラクタ駆動プーリ(不図示)と、トラクタガイド軸30に回転自在且つ軸方向に摺動自在に軸支されたトラクタ従動プーリ(不図示)とにトラクタベルト31が巻き掛けられ、シート押え蓋32を備えて構成される。
【0020】
一対のトラクタ28間の距離は、搬送すべき連続シート(連続紙)の幅寸法に応じて調整可能とされる。また、トラクタベルト31の全外周に突設された複数本のピン33が、連続シートの幅方向両側に穿設された穴(不図示)に係合可能とされる。
【0021】
プラテン20を含む上記シート搬送機構部は、プラテン20に対し、第1搬送ローラ21及び第2搬送ローラ22がプリンタ本体11の前方側に、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24がプリンタ本体11の後方側にそれぞれ配置されて構成される。更に、第1搬送ローラ21と第2搬送ローラ22が、また第3搬送ローラ23と第4搬送ローラ24が、それぞれ上下方向に配置されて対をなす。
【0022】
このうち、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23は、プラテン20と共にシート案内25の下方に配置され、第2搬送ローラ22及び第4搬送ローラ24がシート案内25の上方に配置される。プラテン20、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23の上部は、シート案内25の上方に突出した状態となっている。また、シート案内25におけるプリンタ本体11の前方側には、シート案内25との間でシートを保持するシート保持プレート37が設けられている。
【0023】
プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24は、駆動輪列部34により、図2の時計方向(CW)または反時計方向(CCW)に回転駆動される。また、前記プッシュトラクタユニット12のトラクタベルト31は、同様に駆動輪列部34により反時計方向に駆動される。
【0024】
図1に示す上記駆動輪列部34は、左サイドフレーム16又は右サイドフレーム17の一方、例えば右サイドフレーム17に設置される。この駆動輪列部34は、正転または逆転可能なシート供給モータ35の駆動軸に回転一体に固定されたモータピニオン36を備える。このモータピニオン36をからの駆動力が巻掛け伝動機構や歯車機構を介して、プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23、第4搬送ローラ24及びプッシュトラクタユニット12へ伝動可能とされる。
【0025】
単票紙又は複写紙等のカットシートKは、図2に示すように、プリンタ本体11の前方側から手動供給された後、プラテン20、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23の時計方向の回転、並びに第2搬送ローラ22、第4搬送ローラ24の反時計方向の回転により、プリンタ本体11の前方から後方へ向かって矢印A方向に搬送され、また、プラテン20、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23の反時計方向の回転、並びに第2搬送ローラ22、第4搬送ローラ24の時計方向の回転により、プリンタ本体11の後方から前方へ向かって矢印B方向に搬送される。
【0026】
他方、連続紙等の連続シートは、プッシュトラクタユニット12によりプリンタ本体11の後方側から矢印B方向に供給された後、プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24により同方向(矢印B方向)に搬送される。
【0027】
これにより、カットシートK及び連続シートは、キャリッジ19の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0028】
上記キャリッジ19は、図1に示すように、ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27に摺動自在に挿通されると共に、記録ヘッド18を搭載する。ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27がプラテン20と平行に配置されることから、キャリッジ19は、これらプラテン20、ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能に設けられる。
【0029】
このキャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ38の正転又は逆転により往復移動されるタイミングベルト39(図2)に結合される。従って、キャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ38の正転又は逆転により、タイミングベルト39を介し、ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27に案内されて、主走査方向における図1の左向き又は右向きに走査される。ここで、キャリッジ駆動モータ38は、シート供給モータ35と共に例えばステッピングモータにて構成される。
【0030】
また、キャリッジ19には、図1に示すように、リボンカセット装着部40が設けられ、このリボンカセット装着部40に、インクリボンを収納したリボンカセット(共に図示せず)が装着される。更にキャリッジ19には、リボンカセットのインクリボンを、プラテン20の上方周面に接して搬送されるシート(カットシートまたは連続シート)から保護するリボンマスクホルダ41が設置されている。リボンカセット内のインクリボンは、リボンカセット装着部40に設置されたリボン駆動軸42により、記録ヘッド18の記録ワイヤの前方を移動可能に設けられる。
【0031】
上記記録ヘッド18は多数の記録ワイヤ(不図示)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方に、上述の如くインクリボンが位置する。記録ヘッド18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走査される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、プラテン20(図2)と記録ヘッド18との間に搬送されるシート(カットシートK又は連続シート)に付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
【0032】
記録ヘッド18による記録動作は、キャリッジ19が主走査方向左向き又は右向きに走査される間に、記録ヘッド18の記録ワイヤにより一行文の記録がなされ、この一行文の記録がなされる度に、シートがカットシートKの場合には、シート搬送機構部(プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24)が、またシートが連続シートの場合には、上記シート搬送機構部及びプッシュトラクタユニット12が、それぞれシートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。なお、図1に示す前記キャリッジ駆動モータ38は、右サイドフレーム17に固着された略ボックス形状のモータ取付ブラケット44に設置されて支持される。
【0033】
ところで、このプリンタ10には、図2及び図3に示すように、ロアキャリッジガイド軸26の回動により当該ロアキャリッジガイド軸26をプラテン20の方向へ移動させて、キャリッジ19をプラテン20に対し垂直方向に移動させ、このキャリッジ19に搭載された記録ヘッド18とプラテン20との間のプラテンギャップを、シート厚に応じて調整するプラテンギャップ調整機構45が装備されている。このとき、アッパキャリッジガイド軸27はキャリッジ19を、プラテン20に対する垂直方向に移動可能に嵌装し支持することから、キャリッジ19の当該移動を規制することがない。
【0034】
上記プラテンギャップ調整機構45は、ロアキャリッジガイド軸26の両端に連結され、図4は、右サイドフレーム17側を示し、図7は左フレーム16側を示している。このプラテンギャップ調整機構45は、図4及び図7に示すように、偏心カム46、回転ローラ47、レバー部材48及び58、プラテンギャップ調整用モータ49、出力ギア50、減速ギア51、52及び53を有して構成される。
【0035】
偏心カム46は、ロアキャリッジガイド軸26の両端部に回転一体に固定される。この偏心カム46は、図5及び図8に示すように略半円形状で、外周面54の半径が漸次変化するよう構成される。例えば両端側の半径をRa、Rcとし、中央の半径をRbとすると、Ra>Rb>Rcに構成されている。この偏心カム46の外周面54が、左サイドフレーム16、右サイドフレーム17のそれぞれに回転可能に軸支された上記回転ローラ47に当接可能に設けられる。
【0036】
ここで、上記ロアキャリッジガイド軸26の両端部は、図6及び図9に示すように、左サイドフレーム16、右サイドフレーム17にそれぞれ形成されたフレーム切欠55、56内を挿通し、レバー部材48のレバー切欠62、レバー部材58のレバー切欠63(ともに後述する)内を挿通し、その外側に偏心カム46が固定される。フレーム切欠55、56は、プラテン20に対し垂直方向に形成された前縁55A、56Aをそれぞれ備える。また、偏心カム46は、図7及び図8に示すように、取付ねじ57を用いてロアキャリッジガイド軸26に回転一体化される。
【0037】
上記レバー部材58は、図4〜図6に示すように、そのベース部58Aが支持ピン59を用いて右サイドフレーム17に回動可能に取り付けられる。このレバー部材58の立設部58Bと、右サイドフレーム17に垂設された係止部60との間に引張ばね66が介装される。この引張ばね66がレバー部材58に、支持ピン59を中心として図5及び図6の矢印M方向に回動する力を付与する。
【0038】
このレバー部材58には、ベース部58Aにレバー切欠63が形成され、このレバー切欠63内にロアキャリッジガイド軸26の一端部が挿通される。このレバー切欠63は、支持ピン59側に作用点65を備える。このレバー部材58の作用点65は、引張ばね66の引張力によりレバー部材58に矢印M方向の回動力が付与された時に、ロアキャリッジガイド軸26に押付力Fを付与する。この押付力Fの分力Fxが、ロアキャリッジガイド軸26をフレーム切欠56の前縁56Aに常時押し付け、また、押付力Fの分力Fyが、ロアキャリッジガイド軸26に固定の偏心カム46を回転ローラ47に常時押し付ける。
【0039】
このため、ロアキャリッジガイド軸26の一端部は、レバー部材58の作用点65と右サイドフレーム17のフレーム切欠56の前縁56Aとの間に挟持されることになる。
【0040】
また、上記レバー部材48は、図8及び図9に示すように、そのベース部48Aが支持ピン59を用いて左サイドフレーム16に回動可能に取り付けられる。このレバー部材48の立設部48Bと、左サイドフレーム16に垂設された図示しない係止部との間に引張ばね61が介装される。この引張ばね61がレバー部材48に、支持ピン59を中心として図8及び図9の矢印N方向に回動する力を付与する。
【0041】
このレバー部材48には、ベース部48Aにレバー切欠62が形成され、このレバー切欠62内にロアキャリッジガイド軸26の他端部が挿通される。このレバー切欠62は、支持ピン59側に作用点64を備える。このレバー部材48の作用点64は、引張ばね61の引張力によりレバー部材48に矢印N方向の回動力が付与された時に、ロアキャリッジガイド軸26に押付力Gを付与する。この押付力Gの分力Gxが、ロアキャリッジガイド軸26をフレーム切欠55の前縁55Aに常時押し付け、また、押付力Gの分力Gyが、ロアキャリッジガイド軸26に固定の偏心カム46を回転ローラ47に常時押し付ける。
【0042】
このため、ロアキャリッジガイド軸26の他端部は、レバー部材48の作用点64と左サイドフレーム16のフレーム切欠55の前縁55Aとの間に狭持されることになる。
【0043】
前記プラテンギャップ調整用モータ49は、図7及び図8に示すように左サイドフレーム16に固定され、出力軸に前記出力ギア50が回転一体に固定される。そして、この出力ギア50に減速ギア51が噛み合う。前記減速ギア52は、減速ギア51と回転一体に形成されて前記減速ギア53に噛み合う。この減速ギア53が、ロアキャリッジガイド軸26の他端部に回転一体に固定される。
【0044】
従って、プラテンギャップ調整用モータ49の駆動力が出力ギア50、減速ギア51、52及び53を経てロアキャリッジガイド軸26に伝達され、このロアキャリッジガイド軸26が回動する。このとき、偏心カム46の外周面54が回転ローラ47に常に押圧され、且つロアキャリッジガイド軸26がフレーム切欠55の前縁55A及びフレーム切欠56の前縁56Aに常時押圧されていることから、ロアキャリッジガイド軸26の回動により偏心カム46の半径差相当量だけ、ロアキャリッジガイド軸26が上記前縁55A及び56Aに沿ってプラテン20に対し垂直方向に移動する。これにより、キャリッジ19を介して記録ヘッド18がプラテン20に対し接離して、プラテンギャップが例えば最大3mmの範囲で調整される。
【0045】
上記構成では、図6を参照して、右サイドフレーム17に上下方向に延びるフレーム切欠き56を形成し、このフレーム切欠き56に整合したレバー切欠き63を有したレバー部材58を支持ピン59を介して右サイドフレーム17にヒンジ連結し、上記各切欠き56,63を貫通してキャリッジガイド軸26の軸端を延出し、この軸単に偏心カムおよび右サイドフレームに支持した回転ローラ等を有したプラテンギャップ調整機構45を連結し、レバー部材58の一端58Bと右サイドフレーム17の固定部との間に引張りばね66を張設し、この引張りばね66によるばね力Fを、レバー切欠き63に形成された作用点65で、キャリッジガイド軸26をフレーム切欠き56の前縁56Aに押し付ける第一押圧力Fxと、キャリッジガイド軸26に固定された偏心カムを回転ローラに押し付ける第二押圧力Fyとに分散させる構成を備えている。
【0046】
そして、プラテンギャップ調整機構45によりプラテンギャップを調整した場合、プラテンギャップの大きさに係わらず、第二押圧力Fyが変動しないように、引張りばね66が張設されている。
【0047】
この第二押圧力Fyが変動しないように調整するのが困難であれば、プラテンギャップを調整する段階において、プラテンギャップが大きい場合には、第二押圧力Fyが変動せずにほぼ一定値を維持して、プラテンギャップが小さい場合に、第二押圧力Fyが減少するように、上記引張りばね66を張設することが望ましい。
【0048】
引張りばね66のばね力をSとし、その接線分力をSxとし、この引張りばね66とレバー部材58の固定部58Bとの連結点Aから支持ピン59の中心までの距離をR1とし、作用点65から支持ピン59の中心までの距離をR2とし、引張りばね66がキャリッジガイド軸26に与える押圧力をFとし、そのときの第二押圧力をFyとした場合、プラテンギャップが大きいときにはSの値が小さくなりSx/S、R1/R2、Fy/Fの各値が大きくなり、プラテンギャップが小さいときにはSの値が大きくなりSx/S、R1/R2、Fy/Fの各値が小さくなるように設定することが望ましい。
【0049】
また、左サイドフレーム16側では、図9に示すように、引張りばね61が張設されており、この場合には、図6に示す場合と同様に、プラテンギャップが大きいときSの値が小さくなりSx/S、R1/R2、Gy/Gの各値が大きくなり、プラテンギャップが小さいときSの値が大きくなりSx/S、R1/R2、Gy/Gの各値が小さくなるように設定される。
【0050】
この種のものでは、図4〜図6及び図7〜図9に示すように、偏心カム46の外周面54における半径Rb相当位置が回転ローラ47に当接しているときには、プラテンギャップは中程度に設定される。
【0051】
図10〜図13に示すように、偏心カム46の外周面54における半径Rc相当位置が回転ローラ47に当接しているときには、プラテンギャップは広く設定され、引張りばね61,66のばね力は小さくなる。更に、図14〜図17に示すように、偏心カム46の外周面54における半径Ra相当位置が回転ローラ47に当接しているときには、プラテンギャップは狭く設定され、引張りばね61,66のばね力は大きくなる。
【0052】
上記構成では、それぞれの引張りばね61,66が、上述したように張設されるため、引張りばね61,66のばね力が変動しても、第二押圧力Fy、Gyが常に一定に保たれ、キャリッジガイド軸26に固定された偏心カム46(或いは減速ギア53)と回転ローラ47(或いは減速ギア52)間の押圧力が常に一定になるため、プラテンギャップの大きさに係わらず、スムーズなプラテンギャップ調整を行うことができる。
【0053】
また、プラテンギャップの調整時には、ロアキャリッジガイド軸26がフレーム切欠55の前縁55A及びフレーム切欠56の前縁56Aに沿い、プラテン20に対し垂直方向のみに移動し、プリンタ10の前後方向に移動しない。このため、ロアキャリッジガイド軸26に挿通されたキャリッジ19の記録ヘッド18は、プラテン20の頂点に対し適切な位置に保持されることになるので、記録ヘッド18により良好な記録が確保される。
【0054】
つぎに、プラテンギャップの調整手順を説明する。
【0055】
ここで、図示は省略したが、プラテンギャップ調整機構45にはロータリーエンコーダが付設され、このロータリーエンコーダによってプラテンギャップ調整用モータ(ステッピングモータ)49の回転角が検出される。
【0056】
このロータリーエンコーダは、プラテンギャップ調整用モータ49の出力軸に回転一体に設けられた、当該モータ49の極数(例えば48極)と同一個数のスリットを有したスリット板(不図示)と、このスリット板に対向して配置された、例えば発光ダイオード及びフォトダイオード等からなる投受光器(不図示)とを有してなる。投受光器の発光ダイオードから出射されてスリット板のスリットを通過した光が、投受光器のフォトダイオードに受光されてパルス波に変換され、このパルス波をカウントすることにより、プラテンギャップ調整用モータ49の回転角が検出される。
【0057】
上記プラテンギャップは、ギャップ調整用モータ49を駆動することにより、測定基準位置にある記録ヘッドを降下させて、プラテン面または紙面に当接させ、プラテン面に当接するまでの距離から、紙面に当接するまでの距離を減算することによって紙厚を求め、この紙厚に応じてギャップ調整用モータ49を駆動して調整される。ただし、記録ヘッドをプラテン面または紙面に強く当接させた場合の、それらの破損等を防止するため、ここでのプラテンギャップ調整はモータ49の脱調前検出により行われる。
【0058】
図18及び図19に示すように、プラテンギャップ調整用モータ49を駆動して記録ヘッドを測定基準位置に移動させる(S1)。ついで、プラテン面検出の場合であれば、プラテン面から記録紙を排紙し、紙面検出の場合であれば、プラテン面に記録紙を給紙して(S2)、プラテンギャップ調整用モータ49を空送させた後(S3)、基準パルス幅を格納する(S4)。
【0059】
図20は、基準パルス幅の格納フローを示す。すなわち、モータ49を1パルス回転させて(S11)、図21に示すように、ロータリーエンコーダから出力されるパルス幅に関連した時間Tiを検出する(S12)。
【0060】
ついで、プラテンギャップ調整用モータ(ステッピングモータ)の特性の影響による、後述する脱調前検出方式(リングバッファ方式)の累積値Ubの変動を小さくするため、4加算値を使用して基準パルス幅を演算する(S13)。
【0061】
本実施形態では、このS13に特徴を有し、ここでは、基準パルス幅をSaとした場合、まず、Sa=Ti-3+Ti-2+Ti-1+Tiを演算し、これに、プラテン面または紙面に記録ヘッド18が当接するまでの間の後述する差分累積値Ubの変動を抑制するため、当該基準パルス幅に所定の補正係数t(数μsec)を加算して、結局、Sa=Ti-3+Ti-2+Ti-1+Ti+tを演算し、モータ49の極数48に対応したS1〜S48を順次格納する。ただし、a=i−3であるため、a=48のとき、i=51である。この基準パルス幅Saを格納した後、図18のS5に移行して、プラテン面または紙面検出が開始され、これが開始された後、当接位置判定が行われる(S6)。
【0062】
図22は、当接位置判定を示す。モータ49を1パルス回転させて(S15)、ロータリーエンコーダから出力されるパルス幅に関連した時間Tiを検出する(S16)。そして、b=i−3とし、比較パルス幅をSbとして、Sb=Ti-3+Ti-2+Ti-1+Tiを演算し(S17)、下記(1)式を満たすnを求めて、そのときのaの値を算出する(S18)。ここで、n,aは整数であり、i≧52となるため、b≧49となる。
【0063】
1≦a=(b/48−n)×48≦48…(1)
例えば、i=100の場合、b=i−3=97であるため、これらを(1)式に代入すると、1≦a=(97/48−n)×48≦48となる、n,aの組み合わせは、n=2,a=1となる。
【0064】
ついで、基準パルス幅Saとの差分Δtb=Sb−Saを演算し(S19)、この差分を加算し、差分累積値Ub=Ub-1+Δtbを演算する(S20)。例えば、i=100の場合、前記の通り、b=97,a=1となるため、Δt97=S97−S1となり、U97=U96+Δt97となる。
【0065】
この差分累積値Ubの一例を図23に示す。この差分累積値Ubは、上述したように、基準パルス幅Saとの差分Δtb=Sb−Saの累積値である。この差分累積値Ubは、図23の横軸を参照し、記録ヘッド18がプラテン面または紙面のいずれかに当接するまでの間、すなわち、位置Aまたは位置Bのいずれかに到達するまでの間、その変動が抑制され、いずれかに当接した後、当接判定基準値(縦軸の値C)に達するまで極端な上昇に転じる。なお、当接判定基準値に達した時点でステッピングモータは停止される。
【0066】
図22を参照し、差分累積値Ubを、適宜設定された当接判定基準値(図23の値C)と比較し(S21)、Ub<当接判定基準値の場合、S15に移行して上記各ステップを繰り返し、Ub>当接判定基準値に達した場合には、測定基準位置からUb>当接判定基準値に達した位置までのパルス数のカウント値(図23の横軸参照)をプラテン面位置または紙面位置として記憶し(S22)、図18のS7に移行し、プラテン面または紙面検出を完了する。この当接判定基準値を適宜設定することで脱調前検出が可能になる。
【0067】
そして、S1の測定基準位置からプラテン面までの距離と同測定基準位置から紙面までの距離とを減算することにより紙厚が検出され、この紙厚に応じてモータ49が駆動されてプラテンギャップが調整される。
【0068】
S20で、Ub<0の場合、Ub=0とし、このUbを所定の当接判定基準値と比較し(S21)、以下のステップを繰り返す。
【0069】
ところで、この種の決定方式によると、記録ヘッド18がプラテン面または紙面のいずれかに当接するまでの間、通常は、基準パルス幅Saに対し比較パルス幅Sbが微小な範囲で大きくなったり小さくなったりを繰り返すため、上記差分累積値Ubは相殺されてあまり変動せず、小さな値で落ち着く。
【0070】
しかし、当該ドットインパクトプリンタの使用の過程で動作回数が増加してくると、プラテンギャップ調整機構を構成する歯面、カム表面、或いは軸またはレバーの摺動面等が摩耗し、或いはグリスへの紙粉の混入等によって、記録ヘッド18がプラテン面または紙面のいずれかに当接するまでの間の、上記差分累積値Ubの変動が、図24に示すように大きくなる。
【0071】
図24は、差分累積値Ubの変動が大きくなった場合の例示である。差分累積値Ubの変動が大きくなると、紙面検出時(位置B)の立ち上がりポイントが、プラテン面検出時(位置A)の立ち上がりポイントに比べ、ポイント差H分だけ高くなり、その点を基準に紙面検出波形Dが立ち上がる。
【0072】
これに対し、差分累積値Ubの変動がほとんどない場合、プラテン面と同じ差分累積値から立ち上がった場合の紙面検出波形Eとなる。
【0073】
プラテン面検出時(位置A)には、プラテン面検出波形Fが立ち上がり、このプラテン面検出波形Fの終点と、紙面検出波形Eの終点との間のパルス数から正しい用紙厚(プラテンギャップ)が決定されるが、上述したように、差分累積値Ubの変動が大きい場合、プラテン面検出波形Fの終点と、紙面検出波形Dの終点との間のパルス数から用紙厚が決定されるため、検出値に誤差が生じる。
【0074】
実証試験を通じて解明した結果、差分累積値Ubの変動が大きくなる場合、ほとんどが「基準パルス幅Sa<比較パルス幅Sb」であった。
【0075】
本実施形態では、図20に示すように、S13で、基準パルス幅Saを演算する場合、所定の補正係数tを加算することによって、基準パルス幅Saの値を大きく補正した。従って、補正係数tを適宜設定(2μsec程度)すれば、「基準パルス幅Sa<比較パルス幅Sb」の状況になっても、差分累積値Ubの変動が抑制され、仮に、差分累積値Ub<0となっても、図22のS20で、Ub=0と補正されるため、差分累積値Ubの変動を抑制することができる。
【0076】
図23は、補正後の基準パルス幅Saを用いて演算した差分累積値Ubの変動を示しており、このように差分累積値Ubの変動が小さい場合、上述したポイント差Hが小さくなるため、紙面検出波形DとEとが接近し、決定される用紙厚の誤差δが減少し、用紙厚を正確に決定することができる。
【0077】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0078】
【発明の効果】
本発明では、プラテン面または紙面に記録ヘッドが当接するまでの間の差分累積値の変動を抑制する制御手段を備えたから、プラテンギャップを正確に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタ本体を示す側断面図である。
【図3】図1のプラテンギャップ調整機構をサイドフレームと共に示す斜視図である。
【図4】図3の右サイドフレームとプラテンギャップ調整機構の一部を拡大して示す斜視図である。
【図5】図4のプラテンギャップ調整機構(プラテンギャップ中程度の状態)の一部等を示す正面図である。
【図6】図5のプラテンギャップ調整機構(プラテンギャップ中程度の状態)の一部等を、偏心カムを除いて示す正面図である。
【図7】図3の左サイドフレームとプラテンギャップ調整機構の他部を拡大して示す斜視図である。
【図8】図7のプラテンギャップ調整機構(プラテンギャップ中程度の状態)の他部等を示す正面図である。
【図9】図8のプラテンギャップ調整機構の他部等を、偏心カム及び各種ギアを除いて示す正面図である。
【図10】プラテンギャップを広く設定したときの図5におけるプラテンギャップ調整機構の一部を示す正面図である。
【図11】図10のプラテンギャップ調整機構の一部等を、偏心カムを除いて示す正面図である。
【図12】プラテンギャップを広く設定したときの図8におけるプラテンギャップ調整機構の他部を示す正面図である。
【図13】図12のプラテンギャップ調整機構の他部等を、偏心カム及び各種ギアを除いて示す正面図である。
【図14】プラテンギャップを狭く設定したときの図5におけるプラテンギャップ調整機構の一部を示す正面図である。
【図15】図14のプラテンギャップ調整機構の一部等を、偏心カム及び各種ギアを除いて示す正面図である。
【図16】プラテンギャップを狭く設定したときの図8におけるプラテンギャップ調整機構の他部等を示す正面図である。
【図17】図16のプラテンギャップ調整機構の他部等を、偏心カム及び各種ギアを除いて示す正面図である。
【図18】プラテン面または紙面検出のフローチャートである。
【図19】プラテン面または紙面検出のタイムチャートである。
【図20】基準パルス幅格納のフローチャートである。
【図21】基準パルス幅格納時のタイムチャートである。
【図22】当接位置判定のフローチャートである。
【図23】変動の小さい差分累積値Ubの一例を示す図である。
【図24】変動の大きい差分累積値Ubの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置)
18 記録ヘッド
19 キャリッジ
45 プラテンギャップ調整機構
49 プラテンギャップ調整用モータ
Claims (2)
- パルスモータによって記録ヘッドを測定基準位置から少なくとも記憶区間、判定区間を経てプラテン面または紙面まで降下させ、前記記憶区間では基準パルス幅を演算して記憶し、前記判定区間では比較パルス幅を演算し、この比較パルス幅と基準パルス幅との差分累積値を演算し、この差分累積値が当接判定基準値に達した場合、測定基準位置から差分累積値が当接判定基準値に達した位置までのパルス数をプラテン面位置または紙面位置として記憶し、プラテン面位置と紙面位置の差によってプラテンギャップを決定し、プラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整機構を備えた記録装置において、
前記記憶区間では前記基準パルス幅に所定の補正係数を加算して記憶し、前記判定区間では当該補正後の基準パルス幅から前記比較パルス幅を減じて差分累積値を演算し、この差分累積値が当接判定基準値に達した場合、測定基準位置から差分累積値が当接判定基準値に達した位置までのパルス数をプラテン面位置または紙面位置として記憶し、
前記所定の補正係数は「基準パルス幅<比較パルス幅」の状況になっても差分累積値の変動が大きくならないように設定し、かつ演算の過程で差分累積値が負の値になった場合、その差分累積値を零に補正する手段を備えたことを特徴とする記録装置。 - パルスモータによって記録ヘッドを測定基準位置から少なくとも記憶区間、判定区間を経てプラテン面または紙面まで降下させ、前記記憶区間では基準パルス幅を演算して記憶し、前記判定区間では比較パルス幅を演算し、この比較パルス幅と基準パルス幅との差分累積値を演算し、この差分累積値が当接判定基準値に達した場合、測定基準位置から差分累積値が当接判定基準値に達した位置までのパルス数をプラテン面位置または紙面位置として記憶し、プラテン面位置と紙面位置の差によってプラテンギャップを決定し、プラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整方法において、
前記基準パルス幅に所定の補正係数を加算するステップと、当該補正後の基準パルス幅から前記比較パルス幅を減じて差分累積値を演算するステップと、この差分累積値が当接判定基準値に達した場合、測定基準位置から差分累積値が当接判定基準値に達した位置までのパルス数をプラテン面位置または紙面位置として記憶するステップとを備え、
前記所定の補正係数は「基準パルス幅<比較パルス幅」の状況になっても差分累積値の変動が大きくならないように設定されており、かつ演算の過程で差分累積値が負の値になった場合、その差分累積値を零に補正するステップを備えたことを特徴とするプラテンギャップ調整方法。
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