JP3763252B2 - 記録装置の制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャリッジに設置されたシート検出器を用いてシートの頭出し動作を実行する記録装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、ドットインパクト式の記録装置には、記録ヘッドを搭載するキャリッジにシート検出器(例えば光学式センサ)が設置され、記録ヘッドとプラテンとの間のプラテンギャップを最大に設定した状態でシートを搬送し、上記シート検出器によりシートを検出して、シートの頭出し及びシート幅の測定を実行し、その後、自動シート厚調整機構によりシート厚を検出し、このシート厚に応じて上記プラテンギャップを調整するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、プラテンギャップがシート厚に対し過大である場合には、シート検出器によりシートを良好に検出できず、従って、シートの頭出しやシート幅の測定を正確に実施できない恐れがある。
【0004】
例えば、シート厚が約0.06mmの場合、プラテンギャップの最大値が約1mmの時には、プラテンギャップを最大とした状態でもシート検出器によりシートを良好に検出できる。しかし、プラテンギャップの最大値が約2mmの時には、プラテンギャップを最大に設定すると、シート検出器とシート(シート厚約0.06mm)との距離がシート検出器の焦点距離とずれてしまい、このシート検出器によりシートを良好に検出できず、この結果、シートの頭出しやシート幅の測定を正確に実行できない場合がある。
【0005】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、シートの頭出しを正確に実施できる記録装置の制御方法を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、記録ヘッドを搭載するキャリッジにシートを検出するシート検出器を設けた構成を有し、前記記録ヘッドをプラテンに接近させて基準位置からプラテン面までの距離を測定した後、前記シートが前記プラテン上に位置する状態で前記記録ヘッドを前記シートに接近させて基準位置から前記シートまでの距離を測定し、測定した距離に基づく演算を行ってシート厚を検出するシート厚検出動作と、このシート厚検出動作により検出されたシート厚に応じて前記記録ヘッドと前記プラテンとのギャップを調整するギャップ調整動作とを実行する記録装置の制御方法において、前記プラテンギャップを、前記シート検出器がシートを検出可能な寸法に設定して、当該シート検出器によりシート端部を検出するシート検出工程と、前記シート検出工程の後に、前記シート厚検出動作と前記ギャップ調整動作とを実行するギャップ調整工程と、前記ギャップ調整工程の後に、前記シート検出工程におけるシート端部の検出位置に基づきシートの頭出しを実行する工程とを含むことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、上記シート検出器によるシート幅の測定を、前記ギャップ調整工程の後に実行することを特徴とするものである。
【0015】
請求項1記載の発明には、次の作用がある。
【0016】
プラテンギャップを、シート検出器がシートを検出可能な寸法に設定して、当該シート検出器によりシートの端部を検出し、その後、シート厚の検出とプラテンギャップの調整とを実行し、さらにその後、シート端部の検出位置に基づきシートの頭出しを実行することから、シート検出器によりシートの端部を良好に検出できるので、シート端部の検出位置に基づくシートの頭出しを正確に実施できる。
【0017】
また、ギャップ調整工程の後に頭出し動作を実行することから、シートを逆方向に大幅に搬送することを防止できる。
【0018】
請求項2記載の発明には、次の作用がある。
【0019】
シート検出器によるシート幅の測定を、ギャップ調整工程の後に実行することから、シートとシート検出器との距離が、当該シート検出器によりシートが良好に検出され得る寸法に設定されるので、シート検出器によるシート幅の測定を正確に実施できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0023】
図1は、本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用されたドットインパクトプリンタを示す斜視図である。図3は、図1のプリンタにおけるプリンタ本体を示す斜視図である。
【0024】
図1及び図2に示す記録装置としてのプリンタ10は、多数の記録ワイヤを、インクリボン(共に図示せず)を介してシートに打ち付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を印刷するドットインパクトプリンタである。
【0025】
このプリンタ10は、記録装置本体としてのプリンタ本体11と、このプリンタ本体11の後方側に配置されたプッシュトラクタユニット12(図2)と、プリンタ本体11の上方、下方をそれぞれ覆う外装体としてのアッパケース13A及びロアケース13Bと、プリンタ本体11の前方側に設置されてカットシートの供給を案内するシート供給ガイド43と、プリンタ本体11の後方側で、プッシュトラクタユニット12の上方位置に設置され、カットシートをプリンタ本体11の記録機構部へ1枚づつ供給するカットシートフィーダ44(図1)と、を有して構成される。
【0026】
上記シートには、所定長さに切断された上記カットシートKと、複数枚が連接された連続シートとがある。カットシートKとしては、例えば単票紙、複写紙又はカットフィルム等があり、連続シートとしては連続紙がある。
【0027】
上記プリンタ本体11は、図3及び図6に示すように、本体フレームとしてのベースフレーム14、リアフレーム15、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17と、記録機構部としての記録ヘッド18及びキャリッジ19と、シート搬送機構部としてのプラテン20、シート案内25、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24と、を有して構成される。
【0028】
ベースフレーム14及びリアフレーム15の略両端部に、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17が立設して固定される。これらの左サイドフレーム16と右サイドフレーム17間に、キャリッジガイド軸26が架け渡されて、回動自在に枢支される。更に、左サイドフレーム16と右サイドフレーム17間にプラテン20が架け渡されて回転自在に配設されるとともに、更にシート案内25が固定して配設される。
【0029】
プラテン20を含む上記シート搬送機構部は、図3及び図6に示すように、プラテン20に対し、第1搬送ローラ21及び第2搬送ローラ22がプリンタ本体11の前方側に、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24がプリンタ本体11の後方側にそれぞれ配置されて構成される。第1搬送ローラ21と第2搬送ローラ22が当接状態で上下に配置されて対をなし、フロント側シート搬送ローラ27を構成する。また、第3搬送ローラ23と第4搬送ローラ24とが当接状態で上下に配置されて対をなし、リア側シート搬送ローラ37を構成する。
【0030】
このうち、第1搬送ローラ21及び第4搬送ローラ24が後述の如く駆動ローラであり、第2搬送ローラ22及び第3搬送ローラ23が従動ローラである。また、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23は、プラテン20と共にシート案内25の下方に配置され、第2搬送ローラ22及び第4搬送ローラ24はシート案内25の上方に配置される。プラテン20、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23の上部は、シート案内25の上方に突出した状態となっている。
【0031】
プラテン20、第1搬送ローラ21及び第4搬送ローラ24は、図3に示す駆動輪列部34により正または逆方向に回転駆動される。この駆動輪列部34は左サイドフレーム16又は右サイドフレーム17の一方、例えば左サイドフレーム16に設置される。
【0032】
この駆動輪列部34は、正転又は逆転可能なシート搬送モータ35の駆動軸に回転一体に固定されたモータピニオン36を備える。このモータピニオン36からの駆動力が、複数の減速ギア48、49及び50を介してプラテン20へ伝達され、更に、減速ギア50から減速ギア51及び52を介して第1搬送ローラ21へ伝達され、更に、減速ギア49から減速ギア53及び54を経て第4搬送ローラ24へ伝達される。
【0033】
これにより、プラテン20及び第1搬送ローラ21が同一方向に、第4搬送ローラ24が反対方向に回転して、カットシートまたは連続シートを、プリンタ本体11の前方から後方へ矢印A(図6)方向へ搬送可能とし、または、プリンタ本体11の後方から前方へ矢印B(図6)方向へ搬送可能とする。従って、カットシート及び連続シートは、キャリッジ19の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0034】
図4及び図6に示す上記プッシュトラクタユニット12は、連続シート(例えば連続紙)を、プラテン20を備えた上記シート搬送機構部へ供給するものであり、左右一対のトラクタ28を有する。これらのトラクタ28は、トラクタ駆動軸29に回転一体且つ軸方向摺動自在に軸支されたトラクタ駆動プーリ(不図示)と、トラクタガイド軸30に回転自在且つ軸方向に摺動自在に軸支されたトラクタ従動プーリ(不図示)とにトラクタベルト31が巻き掛けられ、シート押え蓋32を備えて構成される。
【0035】
一対のトラクタ28間の距離は、搬送すべき連続シート(連続紙)の幅寸法に応じて調整可能とされる。また、トラクタベルト31の全外周に突設された複数本のピン33が、連続シートの幅方向両側に穿設された穴(不図示)に係合可能とされる。このトラクタベルト31も前述の駆動輪列部34(図3)により駆動される。
【0036】
つまり、駆動輪列部34のモータピニオン36からの駆動力は、図4に示すように、第4搬送ローラ24のローラ軸に設けられた伝動ギア55から、中間ギア56及び57を経て、プッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動軸29に固定されたトラクタ駆動ギア(不図示)へ伝達され、これによりプッシュトラクタユニット12のトラクタベルト31が駆動可能とされる。
【0037】
このプッシュトラクタユニット12は、プラテン20、フロント側シート搬送ローラ27(第1搬送ローラ21及び第2搬送ローラ22)並びにリア側シート搬送ローラ37(第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24)と共に連続紙等の連続シートを、主にプリンタ本体11の後方から前方へ矢印B(図6)方向に搬送し、または、プリンタ本体11の前方から後方へ矢印A方向に搬送可能とする。
【0038】
図1に示す前記シート供給ガイド43は、プリンタ本体11の前方側において、アッパケース13Aに着脱自在に設置される。このシート供給ガイド43は、単票紙又は複写紙等のカットシートを、プリンタ本体11の前方から後方へ手差しで1枚ずつ供給する際に、このカットシートを案内する。このシート供給ガイド43により案内されたカットシートは、プラテン20、フロント側シート搬送ローラ27及びリア側シート搬送ローラ37等のシート搬送機構部により搬送される。
【0039】
同じく図1に示す前記カットシートフィーダ44は、プリンタ本体11の後方側に設置されて、単票紙又は複写紙等のカットシートを、プリンタ本体11の後方から前方へ1枚ずつ自動供給するものである。
【0040】
つまり、このカットシートフィーダ44は、図示しないが、供給ローラの回転動作によって、複数枚のカットシートを積層状態で保持するホッパから、最上位のカットシートをピックアップして供給し、この際、最上位のカットシートと共に重送されるカットシートを、分離機構にて分離するものである。供給ローラの一又は複数回転により、1枚のカットシートがプリンタ本体11へ供給される。
【0041】
このカットシートフィーダ44の供給ローラも、前述の駆動輪列部34(図3)により駆動される。即ち、駆動輪列部34のモータピニオン36からの駆動力は、図4に示すように、第4搬送ローラ24のローラ軸に設けられた伝動ギア55から、中間ギア56及び57を経てカットシートフィーダ44の供給ローラ駆動ギア(不図示)へ伝達され、これにより、カットシートフィーダ44の供給ローラが駆動される。
【0042】
上記中間ギア57を、カットシートフィーダ44の供給ローラ駆動ギアと前述のプッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動ギアとに選択的に噛み合わせ可能とし、且つリア側シート搬送ローラ37の接触圧を変更可能とする機構がレリース機構58である。このレリース機構58は、プリンタ10に供給されるシートの種類(カットシート、連続シート)に応じてプリンタ10のシート使用モードを切り換えるものであり、レリース軸59、レリースレバー60及びレリース駆動モータ61を有して構成される。
【0043】
レリース軸59の端部にはピニオン62が形成され、このピニオン62がレリースレバー60のベース部60Aにおけるラック63に噛み合わされている。また、レリースレバー60のベース部60Aには図示しないラックが形成され、このラックがレリース駆動モータ61のモータピニオン(不図示)に噛み合わされて、レリース駆動モータ61の駆動によりレリースレバー60が、プリンタ10の前後方向に移動可能とされる。
【0044】
一方、レリース軸59には、このレリース軸59の回動によって、リア側シート搬送ローラ37の第3搬送ローラ23を第4搬送ローラ24方向へ移動させ、または第4搬送ローラ24から離反させるカム(不図示)が形成されている。また、レリースレバー60のベース部60Aには、レリースレバー60の移動によって中間ギア57を、プッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動ギアとカットシートフィーダ44の供給ローラ駆動ギア(カットシートフィーダ44がプリンタ本体11に装着されている場合に限る。)とに択一に噛み合わせ可能とするカム64が形成されている。
【0045】
レリースレバー60が移動されて連続シート位置に設定され、プリンタ10が連続シート使用モードに切り換えられることにより、カム64の作用で、中間ギア57がプッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動ギアに噛み合い、プッシュトラクタユニット12が動作状態となると共に、レリース軸59が回動して、このレリース軸59のカムの作用で、リア側シート搬送ローラ37の第3搬送ローラ23を第4搬送ローラ24から離反する方向に移動させ、第3搬送ローラ23と第4搬送ローラ24との接触圧を減少させる。
【0046】
また、レリースレバー60が移動されてカットシート位置に設置され、プリンタ10がカットシート使用モードに切り換えられることにより、カム64の作用で、プリンタ本体11にカットシートフィーダ44が装着されている場合に限り、中間ギア57がカットシートフィーダ44の供給ローラ駆動ギアに噛み合い、カットシートフィーダ44が動作状態となると共に、レリース軸59が回動して、このレリース軸59のカムの作用で、リア側シート搬送ローラ37の第3搬送ローラ23を第4搬送ローラ24へ押圧し、第3搬送ローラ23と第4搬送ローラ24との接触圧を増大させる。
【0047】
さて、図3に示す前記キャリッジ19は、キャリッジガイド軸26に摺動自在に挿通されると共に、リアフレーム15の上端部に摺接され、更に記録ヘッド18を搭載する。キャリッジガイド軸26がプラテン20と平行に配置されることから、キャリッジ19は、これらプラテン20、キャリッジガイド軸26の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能に設けられる。
【0048】
このキャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ38の正転又は逆転により往復移動されるタイミングベルト39(図6)に結合される。従って、キャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ38の正転又は逆転により、タイミングベルト39を介し、キャリッジガイド軸26に案内されて、主走査方向における図3の左向き又は右向きに走査される。ここで、キャリッジ駆動モータ38は、シート搬送モータ35、レリース駆動モータ61及び後述のシート厚検出用モータ66とともに例えばステッピングモータにて構成される。
【0049】
また、キャリッジ19には、図5にも示すように、リボンカセット装着部40が設けられ、このリボンカセット装着部40に、インクリボンを収納したリボンカセット40Aが装着される。更にキャリッジ19には、リボンカセットのインクリボンを、プラテン20に接して搬送されるシート(カットシートまたは連続シート)から保護するリボンマスクホルダ41が設置されている。リボンカセット40A内のインクリボンは、リボンカセット装着部40に設置されたリボン駆動軸42により、記録ヘッド18の記録ワイヤの前方を移動可能に設けられる。
【0050】
上記記録ヘッド18は多数の記録ワイヤ(不図示)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方に、上述の如くインクリボンが位置する。記録ヘッド18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走行される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、プラテン20と記録ヘッド18との間に搬送されるシート(カットシート又は連続シート)に付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
【0051】
記録ヘッド18による記録動作は、キャリッジ19が図3の主走査方向左向き又は右向きに走行される間に、記録ヘッド18の記録ワイヤにより一行文の記録がなされ、この一行文の記録がなされる度に、シートがカットシートの場合には、シート搬送機構部(プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24)が、またシートが連続シートの場合には、上記シート搬送機構部及びプッシュトラクタユニット12が、それぞれシートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
【0052】
ところで、上記シート搬送機構部には、シート案内25におけるリア側シート搬送ローラ37(第1搬送ローラ23及び第2搬送ローラ24)の配設位置に第2シート検出器46が設置され、また、キャリッジ19に装着されたリボンマスクホルダ41に第1シート検出器45(図5及び図6)が設置される。
【0053】
第2シート検出器46は、供給されたシートに押されて回動するレバー47の動作を、例えばフォトインタラプタ等の検出素子が認識して、例えばカットシートフィーダ44にて供給されたカットシートや、プッシュトラクタユニット12にて供給された連続シートの有無を検出するものである。
【0054】
また、第1シート検出器45は、リボンマスクホルダ41において、記録ヘッド18に対しキャリッジ19の主走査方向の片側に設置される。この第1シート検出器45は、例えば投受光型の光素子を備えてなり、入射光の強度に対する反射光の強度の比(反射率)を検知することにより、シートの有無を検出するものである。具体的には、第1シート検出器45は、シートの副走査方向の搬送時にシートの先端を検知することにより、または、キャリッジ19における主走査方向の走行時にシートの側縁を検知することによりシートの有無を検出する。
【0055】
また、このプリンタ10には、図5に示すように、供給されたシートのシート厚を検出し、このシート厚に応じてキャリッジガイド軸26を回動させて記録ヘッド18とプラテン20との間のプラテンギャップを調整する自動シート厚調整機構65(即ち自動紙厚調整機構)が装備されている。
【0056】
この自動シート厚調整機構65は、シート厚検出用モータ66、ロータリーエンコーダ67、出力ギア68、減速ギア69、70及び71を有して構成され、この減速ギア71が、キャリッジガイド軸26の両端部の偏心軸72の一方に固定されている。偏心軸72がキャリッジガイド軸26に対し偏心する偏心量Lは、例えば1mm程度である。
【0057】
出力ギア68は、シート厚検出用モータ66の出力軸に固定され、図6にも示すように、この出力ギア68に減速ギア69が噛み合う。減速ギア70は、減速ギア69と回転一体に形成されて減速ギア71に噛み合う。これにより、シート厚検出用モータ66の駆動力が出力ギア68、減速ギア69、70及び71を経て偏心軸72へ伝達され、キャリッジガイド軸26が回動される。すると、このキャリッジガイド軸26が偏心軸72との偏心量Lに対応する量(例えばL=1mmの場合には、2mm)だけ鉛直方向に上下動し、キャリッジ19を介して記録ヘッド18がプラテン20に対し接離する。
【0058】
ロータリーエンコーダ67は、シート厚検出用モータ66の出力軸に回転一体に設けられたスリット板73と、このスリット板73に対向して配置された、例えば発光ダイオード及びフォトダイオード等からなる投受光器74と、を有してなる。投受光器74の発光ダイオードから出射されてスリット板73のスリットを通過した光が、投受光器74のフォトダイオードに受光されてパルス波に変換され、このパルス波をカウントすることにより、シート厚検出用モータ66の回転角が検出される。
【0059】
このように構成された自動シート厚調整機構65によるシート厚の検出とプラテンギャップの調整は、次のようにしてなされる。
【0060】
まず、プラテン20の直上にシートが存在しない状態でシート厚検出用モータ66を回転して、記録ヘッド18がプラテン20に接近する方向にキャリッジガイド軸26を回動させる。記録ヘッド18がプラテン20に接近するとシート厚検出用モータ66に負荷が作用し、このシート厚検出用モータ66のロータとステータとの安定位置がずれて、ロータリーエンコーダ67の投受光器74(フォトダイオード)から出力されるパルス波形の周期が長くなる。即ち、このパルス波形の周期Tiが理論値Troよりも長くなるため、(Ti−Tro)>0となる。この(Ti−Tro)を累積させてスレッシュホールド値Tthに到達した時点で、シート厚検出用モータ66の回転を停止し、その時までにシート厚検出モータ66(ステップモータ)を駆動したパルス数をカウントして、基準位置(例えばプラテンギャップが最大となるプラテンギャップベース位置)からプラテン20(プラテン面)までの距離を測定する。
【0061】
次に、記録ヘッド18を上昇させて上記基準位置に位置付け、更に、プラテン20の直上にシートを位置付ける。この状態で、シート厚検出用モータ66を回転して、記録ヘッド18がプラテン20上のシートに接触する方向にキャリッジガイド軸26を回動させる。記録ヘッド18がプラテン20上のシートに接触するとシート厚検出用モータ66に負荷が作用するので、前述と同様にして、ロータリーエンコーダ67の投受光器74(フォトダイオード)から出力されるパルス波形の周期(Ti)とその理論値(Tro)との差(Ti−Tro)を累積して、この(Ti−Tro)の累積値がスレッシュホールド値Tthに到達した時点でシート厚検出用モータ66の回転を停止する。そして、その時までにシート厚検出用モータ66を駆動したパルス数をカウントすることにより、基準位置からプラテン20上のシート(シート面)までの距離を測定する。
【0062】
その後、上述のようにして測定されたシート面とプラテン面との差を演算してシート厚とする。そして、シート厚検出用モータ66を駆動しキャリッジガイド軸26を回動させて、記録ヘッド18とプラテン20との間のプラテンギャップを上述のようにして算出したシート厚に応じて調整する。
【0063】
ここで、図3に示すプラテン20、第1搬送ローラ21、第4搬送ローラ24、プッシュトラクタユニット12及びカットシートフィーダ44を駆動させるシート搬送モータ35の制御と、キャリッジ19を走行させるキャリッジ駆動モータ38の制御と、記録ヘッド18の記録ワイヤによる記録動作の制御と、図4に示すレリース機構58を動作させるレリース駆動モータ61の制御と、図5に示す自動シート厚調整機構65におけるシート厚検出用モータ66の制御は、制御装置としての制御基板75(図6)により実施される。
【0064】
この制御基板75は、例えばプリンタ本体11の前方におけるシート案内25の下方に配置される。また、制御基板75には、第1シート検出器45及び第2シート検出器46からのシート検出情報が入力される。なお、この第1シート検出器45は、プラテンギャップ調整時にキャリッジ19及び記録ヘッド18と共に昇降する。
【0065】
特に、制御基板75は、カットシートがシート供給ガイド43を介してプリンタ本体11に手差し供給される際と、連続シートがプッシュトラクタユニット12を用いてプリンタ本体11に供給される際には、自動シート厚調整機構65によるシート厚の検出及びプラテンギャップの調整を実行した後に、キャリッジ19を主走査方向に走行して第1シート検出器45によりシート幅を測定し、更に、これらのシートの副走査方向の搬送時に、第1シート検出器45によりシートの先端を検出して当該シートの頭出しを実行する。
【0066】
また、制御基板75は、カットシートがカットシートフィーダ44を用いて供給される際には、プラテンギャップを、第1シート検出器45がシートを検出可能な寸法(最大プラテンギャップよりも低い値)に設定して、この第1シート検出器45によりシートの先端を検出し、その後、自動シート厚調整機構65によるシート厚の検出及びプラテンギャップの調整を実行すると共に、上記第1シート検出器45によるシート先端の上記検出位置に基づきシートの頭出しを実行する。この場合も、第1シート検出器45は、自動シート厚調整機構65によるプラテンギャップの調整後に、キャリッジ19を走行して第1シート検出器45によりシート幅を測定する。
【0067】
上述の、第1シート検出器45がシートを検出可能な寸法(最大プラテンギャップよりも低い値)にプラテンギャップを設定する理由は、次の通りである。プラテンギャップが最大(例えば約2mm)であると、シートが薄い(例えばシート厚が約0.06mm)の場合に、第1シート検出器45とシートとの距離が第1シート検出器45の焦点距離よりも過大となって、第1シート検出器45がシートを良好に検出できないからである。また、第1シート検出器45によりシートを確実に検出させるべくプラテンギャップを過小に設定すると、シートが厚い(例えばシート厚が約0.84mm)場合、シートを記録ヘッド18とプラテン20との間に搬送できなくなるからである。更に、図6に示すように、プラテン20がシート案内25よりも上方に突出して、第1シート検出器45(リボンマスクホルダ41)とシート案内25との距離が、記録ヘッド18とプラテン20との距離(即ちプラテンギャップ)よりも常に大きいので、シートをプラテン20に到達させるまでは、リボンマスクホルダ41とシート案内25との間にシートを良好に搬送できるからである。
【0068】
上述の制御基板75によるシート厚検出、プラテンギャップ調整、シート頭出し及びシート幅測定の各動作を、図6及び図7に基づき以下に説明する。
【0069】
〔A〕カットシートの手差し供給時(図7(A))
制御基板75は、自動シート厚調整機構65(図5)のシート厚検出用モータ66を動作させて、プラテンギャップが最大となるプラテンギャップベース位置に記録ヘッド18を位置付ける。更に、制御基板75は、レリース駆動モータ61(図4)を駆動してレリースレバー60をカットシート位置に設定し、プリンタ10をカットシート使用モードに切り換える。
【0070】
この状態で、カットシートがシート供給ガイド43を介してプリンタ10内に手動供給され、図7に示すように、このカットシートの先端がフロント側シート搬送ローラ27に到達したことが検出された時点で、制御基板75はシート搬送モータ35を駆動させ、フロント側シート搬送ローラ27によりカットシートをプリンタ10の前方から後方へ矢印A方向に搬送する。
【0071】
制御基板75は、シート搬送モータ35の回転角をパルス管理することにより、シート先端がプラテン20に至る直前にシート搬送モータ35の回転を停止し、カットシートの搬送を停止する。
【0072】
この段階で、自動シート厚調整機構65がシート厚検出用モータ66を動作させてキャリッジガイド軸26を回動させ、キャリッジ19及び記録ヘッド18をプラテン20へ接近させてプラテン面を測定する。この測定後、自動シート厚調整機構65は、シート厚検出用モータ66を反転駆動させて、キャリッジ19及び記録ヘッド18をプラテン20から離反させ、記録ヘッド18をプラテンギャップベース位置に位置付ける。
【0073】
その後、制御基板75は、シート搬送モータ35を駆動させて、プラテン20及びフロント側シート搬送ローラ27によりカットシートを矢印A方向に搬送する。制御基板75は、シート搬送モータ35の回転角をパルス管理することにより、カットシートがプラテン20を若干通過した段階でシート搬送モータ35の回転を停止させ、カットシートの搬送を停止する。
【0074】
この状態で、自動シート厚調整機構65がシート厚検出用モータ66を動作させてキャリッジガイド軸26を回動させ、キャリッジ19及び記録ヘッド18をプラテン20側へ接近させて、シート面を測定し、シート厚を算出する。更に、自動シート厚調整機構65は、シート厚検出用モータ66を動作させてキャリッジガイド軸26を回動し、上述の如く算出したシート厚に応じてプラテンギャップを調整する。
【0075】
次に、制御基板75は、シート搬送モータ35を駆動させて、プラテン20及びフロント側シート搬送ローラ27によりシートを矢印A方向に搬送し、シート搬送モータ35の回転角をパルス管理することにより、シート先端が第1シート検出器45により検出された後、カットシートを同方向に若干搬送して停止させる。
【0076】
この状態で、制御基板75は、キャリッジ駆動モータ38を駆動してキャリッジ19を主走査方向に走行させ、第1シート検出器45によりシート幅を測定する。
【0077】
その後、制御基板75は、シート搬送モータ35を逆転駆動させ、プラテン20及びフロント側シート搬送ローラ27によりカットシートをプリンタ10の前方から後方へ矢印B方向に搬送する。制御基板75は、この搬送過程で、シート先端が第1シート検出器45によって検出されてから、シート搬送モータ35の回転角をパルス管理することにより、カットシートを引き続き矢印B方向に搬送させた後停止して、シートの頭出しを実行する。
【0078】
この頭出し終了後、制御基板75は、記録ヘッド18による記録動作と、プラテン20、フロント側シート搬送ローラ27及びリア側シート搬送ローラ37によるシートの矢印A方向への搬送動作とを交互に繰り返して、カットシートに画像を記録する。
【0079】
〔B〕連続シートの供給時(図7(B))
制御基板75は、自動シート厚調整機構65(図5)のシート厚検出用モータ66を動作させて、プラテンギャップが最大となるプラテンギャップベース位置に記録ヘッド18を位置付ける。更に、制御基板75は、レリース駆動モータ61(図4)を駆動してレリースレバー60を連続シート位置に設定し、プリンタ10を連続シート使用モードに切り換える。
【0080】
この状態で、図6及び図7に示すように、制御基板75は、シート搬送モータ35を駆動させて、プッシュトラクタユニット12により連続シートを、プリンタ10の後方から前方へ矢印B方向に搬送する。
【0081】
この搬送過程で、シート先端が第2シート検出器46により検出された時点から、制御基板75は、シート搬送モータ35の回転角をパルス管理することによって、シート先端がプラテン20に到達するまで、プッシュトラクタユニット12及びリア側シート搬送ローラ37により連続シートを矢印B方向に搬送し、シート先端がプラテン20直前に至った時に連続シートの搬送を停止させる。
【0082】
この段階で、自動シート厚調整機構65が、シート厚検出用モータ66を駆動させてキャリッジガイド軸26を回転させ、キャリッジ19及び記録ヘッド18をプラテン20へ接近させて、プラテン面を測定する。この測定後、自動シート厚調整機構65は、シート厚検出用モータ66を反転駆動させて、記録ヘッド18及びキャリッジ19をプラテン20から離反させ、記録ヘッド18をプラテンギャップベース位置に位置付ける。
【0083】
その後、制御基板75は、シート搬送モータ35を駆動させて、プッシュトラクタユニット12及びリア側シート搬送ローラ37により連続シートを矢印B方向に搬送する。制御基板75は、シート搬送モータ35の回転角をパルス管理することにより、シート先端がプラテン20を若干通過した段階で、シート搬送モータ35の回転を停止させて連続シートの搬送を停止する。
【0084】
この状態で、自動シート厚調整機構65がシート厚検出用モータ66を動作させてキャリッジガイド軸26を回動させ、キャリッジ19及び記録ヘッド18をプラテン20側へ接近させて、シート面を測定し、シート厚を算出する。更に、自動シート厚調整機構65は、シート厚検出用モータ66を動作させてキャリッジガイド軸26を回動し、上述の如く算出したシート厚に応じてプラテンギャップを調整する。
【0085】
次に、制御基板75は、シート搬送モータ35を反転駆動させて、プッシュトラクタユニット12、リア側シート搬送ローラ37及びプラテン20により連続シートをプリンタ10の前方から後方へ矢印A方向に搬送し、シート搬送モータ35の回転角をパルス管理することにより、シート先端が第1シート検出器45により検出された後、連続シートを矢印A方向に若干搬送して停止する。
【0086】
その後、制御基板75は、シート搬送モータ35を正転駆動させて、プッシュトラクタユニット12、リア側シート搬送ローラ37及びプラテン20により、連続シートをプリンタ10の後方から前方へ矢印B方向に搬送する。制御基板75は、この搬送過程で、シート先端が第1シート検出器45によって検出されてから、シート搬送モータ35の回転数をパルス管理して頭出しを実行する。
【0087】
この頭出し動作の途中で、制御基板75はシート搬送モータ35の回転を一旦停止させて、連続シートの搬送を停止し、キャリッジ駆動モータ38を駆動させて、キャリッジ19を主走査方向に走行させる。この走行により、第1シート検出器45を用いてシート幅を測定する。
【0088】
このシート幅の測定後、制御基板75は、シート搬送モータ35を再度正転駆動させてシートを矢印B方向に搬送し、シート搬送モータ35のパルス管理により連続シートの頭出し動作を完了する。
【0089】
この頭出し動作完了後、制御基板75は、記録ヘッド18による記録動作と、プラテン20、フロント側シート搬送ローラ27及びリア側シート搬送ローラ37による連続シートの矢印B方向への搬送動作とを交互に繰り返して、連続シートに画像を記録する。
【0090】
〔C〕カットシートのカットシートフィーダによる供給時(図7(C))
制御基板75は、自動シート厚調整機構65(図5)のシート厚検出用モータ66を動作させて、プラテンギャップを、第1シート検出器45がシートを検出可能な寸法に設定する。つまり、記録ヘッド18を、プラテンギャップが最大となるプラテンギャップベース位置よりも低い位置に設定する。また、制御基板75は、レリース駆動モータ61(図4)を駆動してレリースレバー60をカットシート位置に設定し、プリンタ10をカットシート使用モードに切り換える。
【0091】
この状態で、図6及び図7に示すように、制御基板75はシート搬送モータ35を駆動させ、カットシートフィーダ44によりカットシートを1枚ずつプリンタ10へ供給し、このカットシートをプリンタ10の後方から前方へ矢印B方向に搬送する。
【0092】
この搬送過程で、シート先端が第2シート検出器46により検出された時点で、制御基板75は、シート搬送モータ35を一端逆転した後正転して、シート先端をリア側シート搬送ローラ37に揃えてスキュー取りを実行する。
【0093】
その後、制御基板75は、シート搬送モータ35を正転駆動させ、カットシートフィーダ44及びリア側シート搬送ローラ37によりカットシートを矢印B方向へ搬送させ続け、シート先端が第1シート検出器45に検出された時点から、シート搬送モータ35の回転角をパルス管理する。また、自動シート厚調整機構65は、シート先端が第1シート検出器45に検出された後に、シート厚検出用モータ66を駆動させ、キャリッジガイド軸26を回動して、プラテンギャップが最大となるプラテンギャップベース位置に記録ヘッド18を位置付ける。
【0094】
制御基板75は、上記シート搬送モータ35のパルス管理により、シート先端がプラテン20に到達する直前でシート搬送モータ35の回転を停止させ、カットシートの矢印B方向への搬送を停止する。
【0095】
この段階で、自動シート厚調整機構65が、シート厚検出用モータ66を動作させてキャリッジガイド軸26を回動させ、キャリッジ19及び記録ヘッド18をプラテン20へ接近させてプラテン面を測定する。この測定後、自動シート厚調整機構65は、シート厚検出用モータ66を反転駆動させて記録ヘッド18及びキャリッジ19をプラテン20から離反させ、記録ヘッド18をプラテンギャップベース位置に位置付ける。
【0096】
その後、制御基板75は、シート搬送モータ35を駆動させて、リア側シート搬送ローラ37及びカットシートフィーダ44によりカットシートを矢印B方向へ搬送する。制御基板75は、シート搬送モータ35の回転角のパルス管理により、シート先端がプラテン20を通過した段階で、シート搬送モータ35の回転を停止させて、カットシートの搬送を停止する。
【0097】
この状態で、自動シート厚調整機構65が、シート厚検出用モータ66を動作させてキャリッジガイド軸26を回動させ、キャリッジ19及び記録ヘッド18をプラテン20側へ接近させて、シート面を測定し、シート厚を算出する。更に、自動シート厚調整機構65は、シート厚検出用モータ66を動作させてキャリッジガイド軸26を回動し、上述の如く算出したシート厚に応じてプラテンギャップを調整する。
【0098】
その後、制御基板75は、キャリッジ駆動モータ38を駆動させてキャリッジ19を主走査方向に走行させ、第1シート検出器45を用いてシート幅を測定する。
【0099】
次に、制御基板75は、シート先端が第1シート検出器45により検出された時点からのシート搬送モータ35の回転角のパルス管理によって、シート搬送モータ35を一端逆転させ、カットシートの頭出し動作を実行する。
【0100】
この頭出し動作の終了後、制御基板75は、記録ヘッド18による記録動作と、プラテン20、フロント側シート搬送ローラ27及びリア側シート搬送ローラ37によるカットシートの矢印B方向への搬送動作とを交互に繰り返して、カットシートに画像を記録する。
【0101】
本実施の形態が上述のように構成されたことから、次の効果▲1▼〜▲5▼を奏する。
【0102】
▲1▼カットシートの手差し供給時と連続シートの供給時には、自動シート厚調整機構65によるシート厚の検出とプラテンギャップの調整とを実行した後に、第1シート検出器45によりシートの端部を検出して、このシートの頭出しを実行することから、シートと第1シート検出器45との距離を、プラテンギャップの調整によって、第1シート検出器45がシート先端を良好に検出し得る寸法に設定できるので、シート先端の検出位置に基づくシートの頭出しを正確に実施できる。
【0103】
▲2▼カットシートのカットシートフィーダ44による供給時には、プラテンギャップを、第1シート検出器45がカットシートを検出可能な寸法に設定して、当該第1シート検出器45によりカットシートの先端を検出し、その後、自動シート厚調整機構65によりシート厚の検出とプラテンギャップの調整とを実行すると共に、第1シート検出器45によるシート先端の検出位置に基づきカットシートの頭出しを実行することから、この場合も、第1シート検出器45によりシートの先端を良好に検出できるので、シート先端の検出位置に基づくカットシートの頭出しを正確に実施できる。
【0104】
▲3▼カットシートのカットシートフィーダ44による供給時には、第1シート検出器45が、搬送中のカットシートを最初に検出してからカットシートの頭出し動作を開始し、その後、自動シート厚調整機構65によりプラテンギャップを調整し、上記頭出しを完了することから、このカットシートの頭出し動作やシート幅の測定のために、シートを逆方向に大幅に搬送することを防止できる。
【0105】
▲4▼カットシートの手差し供給時にも、連続シートのプッシュトラクタユニット12による供給時にも、更に、カットシートのカットシートフィーダ44による供給時にも、記録ヘッド18を主走査方向に走行させての第1シート検出器45によるシート幅の測定を、自動シート厚調整機構65によるプラテンギャップの調整後に実行することから、シートと第1シート検出器45との距離が、当該第1シート検出器45によりシートが良好に検出され得る寸法に設定されるので、第1シート検出器45によるシート幅の測定を正確に実施できる。
【0106】
▲5▼第1シート検出器45が光学式センサであることから、カットシートの手差し供給時にも、連続シートのプッシュトラクタユニット12による供給時にも、更に、カットシートのカットシートフィーダ44による供給時にも、シート先端の検出とシート幅の測定時に、光学式センサとしての第1シート検出器45とシートとの距離が、第1シート検出器45の焦点距離と略一致することになり、シートを良好に検出できるので、シートの頭出し及びシート幅の測定を正確に実施できる。
【0107】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0108】
例えば、図7(C)に示すカットシートのシート幅測定は、カットシートが第1シート検出器45により検出された後であれば、自動シート厚調整機構65によりプラテンギャップが調整される前に実行してもよい。
【0109】
また、図7(C)に示すカットシートのカットシートフィーダ44による供給時におけるカットシートの搬送、プラテンギャップの調整等の手順は、プッシュトラクタユニット12による連続シートの供給時にも適用できる。
【0110】
また、上記実施の形態では、プリンタ10がドットインパクトプリンタの場合を述べたが、インクジェットプリンタ等の他のプリンタにも本発明を適用できる。
【0111】
【発明の効果】
本発明によれば、記録ヘッドを搭載するキャリッジにシートを検出するシート検出器を設けた構成を有し、記録ヘッドをプラテンに接近させて基準位置からプラテン面までの距離を測定した後、シートがプラテン上に位置する状態で記録ヘッドをシートに接近させて基準位置からシートまでの距離を測定し、測定した距離に基づく演算を行ってシート厚を検出するシート厚検出動作と、このシート厚検出動作により検出されたシート厚に応じて記録ヘッドと前記プラテンとのギャップを調整するギャップ調整動作とを実行する記録装置の制御方法において、シート検出工程において、プラテンギャップを、シート検出器がシートを検出可能な寸法に設定して、当該シート検出器によりシート端部を検出し、このシート検出工程の後のギャップ調整工程において、シート厚検出動作とギャップ調整動作とを実行し、このギャップ調整工程の後に、シート検出工程におけるシート端部の検出位置に基づきシートの頭出しを実行することから、シート端部の検出位置に基づくシートの頭出しを正確に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用されたドットインパクトプリンタを示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタで、カットシートフィーダを取り外した状態の斜視図である。
【図3】図1のプリンタにおけるプリンタ本体を示す斜視図である。
【図4】図3のプリンタ本体のシート搬送機構部を示す斜視図である。
【図5】図3のプリンタ本体を別の角度から目視した斜視図である。
【図6】図3のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】シートを供給してから当該シートに記録書き込みを実行するまでの各動作を示すチャートである。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置)
11 プリンタ本体
12 プッシュトラクタユニット
18 記録ヘッド
19 キャリッジ
20 プラテン
26 キャリッジガイド軸
27 フロント側シート搬送ローラ
37 リア側シート搬送ローラ
44 カットシートフィーダ
45 第1シート検出器
65 自動シート厚調整機構
75 制御基板

Claims (2)

  1. 記録ヘッドを搭載するキャリッジにシートを検出するシート検出器を設けた構成を有し、前記記録ヘッドをプラテンに接近させて基準位置からプラテン面までの距離を測定した後、前記シートが前記プラテン上に位置する状態で前記記録ヘッドを前記シートに接近させて基準位置から前記シートまでの距離を測定し、測定した距離に基づく演算を行ってシート厚を検出するシート厚検出動作と、このシート厚検出動作により検出されたシート厚に応じて前記記録ヘッドと前記プラテンとのギャップを調整するギャップ調整動作とを実行する記録装置の制御方法において、
    前記プラテンギャップを、前記シート検出器がシートを検出可能な寸法に設定して、当該シート検出器によりシート端部を検出するシート検出工程と、
    前記シート検出工程の後に、前記シート厚検出動作と前記ギャップ調整動作とを実行するギャップ調整工程と、
    前記ギャップ調整工程の後に、前記シート検出工程におけるシート端部の検出位置に基づきシートの頭出しを実行する工程と、
    を含むことを特徴とする記録装置の制御方法。
  2. 上記シート検出器によるシート幅の測定を、前記ギャップ調整工程の後に実行することを特徴とする請求項1記載の記録装置の制御方法。
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