JP2004254434A - 電動機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の条件により、電動機のトルクが実質的に零に制御されている場合でも、噛み合い機構における衝撃を抑制することのできる電動機の制御装置を提供する。
【解決手段】車輪に連結された動力伝達部材に、エンジンと電動機とが並列に連結されているとともに、動力伝達部材に、噛み合い機構が連結されている電動機の制御装置において、所定条件に基づいて、電動機のトルクが実質的に零に制御される場合であっても、エンジンのトルク変動が噛み合い機構に伝達されて、その噛み合い機構で衝撃が発生することを抑制するために、電動機のトルクを実質的に零以外のトルクに制御するトルク制御手段(ステップS1ないしステップS4)を備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンおよび電動機を有する車両に用いられる電動機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両の駆動力源として、燃料の燃焼により動力を出力するエンジンと、電力の供給により動力を出力する電動機とを搭載したハイブリッド車が提案されている。このハイブリッド車においては、各種の条件に基づいて、エンジンおよび電動機の駆動・停止を制御することにより、燃費の向上および騒音の低減ならびに排気ガスの低減を図ることができるものとされている。
【0003】
このように、複数の駆動力源を搭載したハイブリッド車の一例が、下記の特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されたハイブリッド車は、エンジンおよび2つのモータを備えているとともに、プラネタリギヤを有している。プラネタリギヤのキャリヤにはエンジンのクランクシャフトが連結され、プラネタリギヤのサンギヤには第1のモータが連結され、プラネタリギヤのリングギヤには第2のモータが連結されている。さらに、プラネタリギヤのリングギヤには、チェーンベルト、デファレンシャルギヤを介して駆動輪が連結されている。そして、プラネタリギヤを構成するギヤ間で歯打ち音が発生する条件が検出された場合は、エンジン回転数を所定値以上に制御することにより、ギヤ同士を押し付ける力を増して、歯打ち音を低減できるものとされている。なお、この発明の関連技術としては、特許文献1の他に特許文献2および特許文献3が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−93725号(特許請求の範囲、段落番号0006ないし段落番号0023、段落番号0032ないし段落番号0035、段落番号0077ないし段落番号0102、図1、図2、図13)
【特許文献2】
特開2002−95110号
【特許文献3】
特開平9−286312号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1においては、プラネタリギヤに連結されている第2のモータのトルクが実質的に零であると、プラネタリギヤにおける歯打ち音が大きくなる恐れがあった。
【0006】
この発明は上記の事情を背景としてなされたものであり、所定の条件により、電動機のトルクが実質的に零に制御されている場合でも、エンジントルクの変動により、噛み合い機構で衝撃が発生することを抑制できる電動機の制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、車輪に連結された動力伝達部材に、エンジンと電動機とが並列に連結されているとともに、前記動力伝達部材に、噛み合い機構が連結されている電動機の制御装置において、エンジントルクの変動により前記噛み合い機構で衝撃音が発生することを判断する衝撃判断手段と、所定条件に基づいて、前記電動機のトルクが実質的に零に制御される場合であっても、前記エンジントルクの変動により前記噛み合い機構で衝撃が発生する場合には、前記電動機のトルクを実質的に零以外のトルクに制御するトルク制御手段とを備えていることを特徴とするものである。この請求項1の発明において、“噛み合い機構で衝撃が発生する場合”には、噛み合い機構で衝撃が実際に発生した場合と、噛み合い機構で衝撃が発生することが予測される場合とが含まれる。
【0008】
請求項1の発明によれば、エンジントルクが動力伝達部材を経由して車輪に伝達されるとともに、所定条件に基づいて、電動機のトルクが実質的に零に制御される場合に、エンジントルクの変動により噛み合い機構で衝撃が発生する場合は、電動機のトルクが実質的に零以外のトルクに制御されて、噛み合い機構を構成する部材同士の押し付け力が増す。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記エンジンから前記動力伝達部材に至る経路に、前記エンジンにより駆動されて電力を発生する発電機が設けられており、前記トルク制御手段は、前記エンジンの回転数または前記発電機の発電量の少なくとも一方に基づいて、前記電動機のトルクを制御する機能を、更に有していることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の作用が生じる他に、エンジンの回転数または発電機の発電量の少なくとも一方に基づいて、電動機のトルクが制御される。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2の構成に加えて、前記トルク制御手段により前記電動機のトルクを制御する場合に、前記電動機のトルクが零を境界として正のトルクと負のトルクとで切り替わりが生じることを判断する切り替わり判断手段と、前記電動機のトルクが零を境界として正のトルクと負のトルクとで切り替わりが生じることが判断された場合は、単位時間における前記電動機のトルクの変動量を所定値以下に制御するなまし手段とを有していることを特徴とするものである。
【0012】
請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の作用が生じる他に、電動機のトルクを制御するにあたり、電動機のトルクが零を境界として正のトルクと負のトルクとで切り替わる場合は、単位時間における電動機のトルクの変化量が所定値以下に制御される。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成に加えて、前記エンジントルクの変動量を判断するトルク変動量判断手段を更に有しており、前記トルク制御手段は、前記エンジントルクの変動量が大きいほど、前記電動機のトルクの絶対値を大きく設定する機能を更に有していることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、エンジントルクの変動量が大きいほど、電動機のトルクの絶対値が大きく設定される。
【0015】
請求項5の発明は、請求項2ないし4のいずれかの構成に加えて、前記エンジントルクにより前記発電機で発電をおこない、かつ、前記トルク制御手段により前記電動機のトルクを制御した場合に、前記動力伝達部材から前記車輪に伝達される実際の出力トルクの絶対値と、所定の目標トルクの絶対値とを比較するトルク比較手段と、前記実際の出力トルクの絶対値が、前記所定の目標トルクの絶対値よりも小さい場合は、前記実際の出力トルクの絶対値が、前記所定の目標トルクの絶対値以上になるように、前記電動機のトルクを制御する絶対値制御手段とを更に有していることを特徴とするものである。
【0016】
請求項5の発明によれば、請求項2ないし4のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、動力伝達部材から車輪に伝達される実際の出力トルクの絶対値と、所定の目標トルクの絶対値とが比較され、実際の出力トルクの絶対値が、所定の目標トルクの絶対値よりも小さい場合は、実際の出力トルクの絶対値が所定の目標トルクの絶対値以上になるように、電動機のトルクを制御する。
【0017】
請求項6の発明は、請求項2ないし5のいずれかの構成に加えて、制動装置により前記車輪の回転が抑制され、かつ、前記エンジントルクにより前記発電機が発電をおこなっていないことを判断する複合判断手段を更に有し、前記制動装置により前記車輪の回転が抑制され、かつ、前記エンジントルクにより前記発電機が発電をおこなっていない場合は、前記電動機のトルクを低減する機能を、前記トルク制御手段が、更に有していることを特徴とするものである。
【0018】
請求項6の発明によれば、請求項2ないし5のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、車輪の回転が抑制され、かつ、エンジントルクにより発電機が発電をおこなっていない場合は、電動機のトルクが低減される。
【0019】
請求項7の発明は、請求項2ないし6のいずれかの構成に加えて、回転抑制機構により前記車輪の回転を抑制することを判断する回転抑制手段が更に設けられており、前記車輪の回転が回転抑制機構により抑制されている場合に、前記電動機のトルクが正のトルクと負のトルクとで切り替わることを禁止する機能を、前記トルク制御手段が更に有していることを特徴とするものである。
【0020】
請求項7の発明によれば、請求項2ないし6のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、動力伝達部材の回転が回転抑制機構により抑制されている場合は、電動機のトルクが正のトルクと負のトルクとで切り替わることを禁止する。
【0021】
請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかの構成に加えて、前記車両が坂道を登坂する向きで停車し、かつ、回転抑制機構により動力伝達部材の回転が抑制されている場合は、前記車両が坂道を登坂する向きの駆動力が発生するように、前記電動機から前記動力伝達部材に伝達されるトルクの向きを制御する機能を、前記トルク制御手段が更に有していることを特徴とするものである。
【0022】
請求項8の発明によれば、請求項1ないし7のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、車両が坂道を登坂する向きで停車し、かつ、回転抑制機構により動力伝達部材の回転が抑制されている場合は、車両が坂道を登坂する向きの駆動力が発生するように、電動機から動力伝達部材に伝達されるトルクの向きが制御される。したがって、動力伝達部材から回転抑制機構に過大な荷重が加えられることが抑制される。
【0023】
請求項9の発明は、請求項1ないし8のいずれかの構成に加えて、前記車両が坂道を降坂する向きで停車し、かつ、回転抑制機構により動力伝達部材の回転が抑制されている場合は、前記車両が坂道を登坂する向きの駆動力が発生するように、前記電動機から前記動力伝達部材に伝達されるトルクの向きを制御する機能を、前記トルク制御手段が更に有していることを特徴とするものである。
【0024】
請求項9の発明によれば、請求項1ないし8のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、車両が坂道を降坂する向きで停車し、かつ、回転抑制機構により動力伝達部材の回転が抑制されている場合は、車両が坂道を登坂する向きの駆動力が発生するように、電動機から動力伝達部材に伝達されるトルクの向きが制御される。したがって、動力伝達部材から回転抑制機構に過大な荷重が加えられることが抑制される。
【0025】
請求項10の発明は、請求項1ないし9のいずれかの構成に加えて、回転抑制機構により前記動力伝達部材の回転が抑制されているか否かを判断する回転抑制判断手段と、前記回転抑制機構以外の制動装置により、前記車輪の回転を抑制しているか否かを判断する制動判断手段とを有し、前記回転抑制判断手段の判断結果および前記制動判断手段の判断結果に基づいて、前記電動機のトルクを制御する機能を、前記トルク制御手段が更に有していることを特徴とするものである。
【0026】
請求項10の発明によれば、請求項1ないし9のいずれか発明と同様の作用が生じる他に、回転抑制機構により動力伝達部材の回転が抑制されているか否かが判断されるとともに、回転抑制機構以外の制動装置により、車輪の回転を抑制しているか否かが判断される。そして、2つの判断結果に基づいて、電動機のトルクが制御される。
【0027】
請求項11の発明は、請求項10の構成に加えて、前記回転抑制機構が、エンジントルクの伝達経路で、前記動力伝達部材と前記車輪との間に設けられているとともに、前記回転抑制機構により前記動力伝達部材の回転が抑制され、かつ、前記制動装置により前記車輪の回転が抑制されていない場合に、前記電動機のトルクを実質的に零以外のトルクに制御する機能を、前記トルク制御手段が更に有していることを特徴とするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明を図面を参照しながら具体的に説明する。図2は、この発明の一実施例であるFF(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン前置き前輪駆動)形式のハイブリッド車(以下、車両と略記する)1のパワートレーンおよびその制御系統を示す概念図である。図2に示す車両1は、エンジン2および車輪3を有しており、インプットシャフト4、アウトプットシャフト5、デファレンシャル6などにより、エンジン2と車輪3との間の動力伝達経路が構成されている。エンジン2としては内燃機関、具体的にはガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンまたはLPGエンジンメタノールエンジンまたは水素エンジンなどを用いることができる。エンジン2のクランクシャフト7にはフライホイール8が形成されている。
【0029】
一方、前記インプットシャフト4の外周にはスリーブ9がスプライン嵌合されており、フライホイール8とスリーブ9との間の動力伝達経路には、ダンパ機構10が配置されている。また、インプットシャフト4の外側には、第1のモータ・ジェネレータ(MG1)11および第2のモータ・ジェネレータ(MG2)12が設けられている。第1のモータ・ジェネレータ11および第2のモータ・ジェネレータ12は、電力の供給により駆動する電動機としての機能(力行機能)と、機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機としての機能(回生機能)とを兼ね備えている。また、第1のモータ・ジェネレータ11および第2のモータ・ジェネレータ12に電力を供給する蓄電装置(図示せず)が設けられている。この蓄電装置としては、バッテリまたはキャパシタを用いることができる。
【0030】
さらに、インプットシャフト4、アウトプットシャフト5、デファレンシャル6、第1のモータ・ジェネレータ11、第2のモータ・ジェネレータ12などの部品を収容するケーシング13が設けられている。第1のモータ・ジェネレータ11は、ケーシング13に固定されたステータ14と、回転回転自在なロータ15とを有している。
【0031】
前記インプットシャフト4の外側であって、第1のモータ・ジェネレータ11と第2のモータ・ジェネレータ12との間には、動力分配機構16が設けられている。この動力分配機構16は、いわゆるシングルピニオン形式の遊星歯車機構により構成されている。すなわち、動力分配機構16は、サンギヤ17と、サンギヤ17と同心状に配置されたリングギヤ18と、サンギヤ17およびリングギヤ18に噛合するピニオンギヤ19を保持したキャリヤ20とを有している。そして、サンギヤ17とロータ15とが一体回転するように連結され、キャリヤ20とインプットシャフト4とが一体回転するように連結されている。
【0032】
前記リングギヤ18は環状部材21の内周側に形成されている。この環状部材21の外周には、ギヤ22およびパーキングギヤ23が形成されているとともに、環状部材21の内周には、リングギヤ18以外のリングギヤ24が形成されている。さらに、ケーシング13内には、パーキングギヤ23と係合可能であり、かつ、パーキングギヤ23から離脱可能なパーキングポール25が設けられている。
【0033】
さらに、インプットシャフト4の外側にはプラネタリギヤ26が設けられている。プラネタリギヤ26は、サンギヤ27と、前記リングギヤ24と、サンギヤ27およびリングギヤ24に噛合されたピニオンギヤ28を保持するキャリヤ29とを有している。前記第2のモータ・ジェネレータ12は、ケーシング13に固定されたステータ30と、回転回転自在なロータ31とを有している。そして、サンギヤ27とロータ31とが一体回転するように連結されている。このように、車輪3に連結された動力伝達経路としての環状部材21に対して、エンジン2と第2のモータ・ジェネレータ12とが相互に並列に配置されている。また、キャリヤ29がケーシング13に固定されている。具体的には、キャリヤ29とケーシング13との連結部39により、キャリヤ29が回り止めされている。この連結部39は、半径方向に突出した凸部(図示せず)と、この凸部が配置される凹部(図示せず)とを有する。
【0034】
前記インプットシャフト4とアウトプットシャフト5とは相互に平行に配置されており、アウトプットシャフト5には、ドリブンギヤ32およびファイナルドライブピニオンギヤ33が形成されている。そして、前記ギヤ22とドリブンギヤ32とが噛合されている。さらに、デファレンシャル6は、アウトプットシャフト5の回転軸線(図示せず)と平行な回転軸線を中心として回転可能なデフケース34と、デフケース34の外周に形成されたリングギヤ35と、デフケース34により保持されたピニオンギヤ(図示せず)と、ピニオンギヤに噛合されたサイドギヤ(図示せず)とを有している。前記リングギヤ35とファイナルドライブピニオンギヤ33とが噛合されている。さらに、サイドギヤにはドライブシャフト36が連結され、ドライブシャフト36に車輪3が連結されている。さらにまた、制動要求、具体的には主としてブレーキペダルの踏み込み状態に基づいて、車輪3の回転速度の上昇を抑制する制動装置37が設けられている。
【0035】
つぎに、車両1の制御系統について説明する。まず、電子制御装置38が設けられており、この電子制御装置38は、演算処理装置(CPUまたはMPU)および記憶装置(RAMおよびROM)ならびに入出力インターフェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成されている。この電子制御装置38には、エンジン回転数センサの信号、加速要求センサの信号、制動要求センサの信号、シフトポジションセンサの信号、外気温センサの信号、蓄電装置の充電量センサの信号、路面の傾斜角度センサの信号などが入力される。これに対して、電子制御装置38から、エンジン2を制御する信号、第1のモータ・ジェネレータ11および第2のモータ・ジェネレータ12を制御する信号などが出力される。
【0036】
ここで、図2に示す構成とこの発明の構成との対応関係を説明すれば、環状部材21が、この発明の動力伝達部材に相当し、第1のモータ・ジェネレータ11が、この発明の発電機に相当し、第2のモータ・ジェネレータ12が、この発明の電動機に相当し、プラネタリギヤ26および連結部39が、この発明の噛み合い機構に相当し、パーキングギヤ23およびパーキングポール25が、この発明の回転抑制機構に相当する。
【0037】
上記のように構成された車両1においては、電子制御装置38に入力される信号および電子制御装置38に記憶されているデータに基づいて、エンジン2、第1のモータ・ジェネレータ11、第2のモータ・ジェネレータ12が制御される。例えば、車両1が停止している場合に、エンジン1を始動する場合は、第1のモータ・ジェネレータ11を電動機として駆動させる。すると、動力分配機構16のリングギヤ18が反力要素となり、第1のモータ・ジェネレータ11のトルクは、キャリヤ20、インプットシャフト4を経由してエンジン2に伝達されて、エンジン2がクランキングされる。
【0038】
このようにして、エンジン2をクランキングするとともに、燃料の燃焼がおこなわれて、エンジン2が自律回転可能となる。エンジン2が自律回転すると、エンジン2のトルクが、インプットシャフト4、キャリヤ20、リングギヤ18を経由してギヤ22に伝達される。ギヤ22のトルクは、アウトプットシャフト5、デファレンシャル6を経由して車輪3に伝達されて、駆動力が発生する。
【0039】
また、エンジン2の動力で第1のモータ・ジェネレータ11で発電をおこない、発生した電力を蓄電装置に充電することもできる。さらに、第2のモータ・ジェネレータ12を電動機として駆動させ、そのトルクを、サンギヤ27、リングギヤ24、ギヤ22を経由させて車輪3に伝達することも可能である。第2のモータ・ジェネレータ12のトルクをリングギヤ24に伝達する場合、第2のモータ・ジェネレータ12の回転方向と、リングギヤ24の回転方向とは逆となる。
【0040】
このように、図2に示す車両1は、エンジン2または第2のモータ・ジェネレータ12のうちの少なくとも一方を駆動力源として用い、そのトルクを車輪3に伝達することが可能である。
【0041】
さらに、車両の惰力走行時には車両1の走行エネルギを、デファレンシャル6、アウトプットシャフト5、ギヤ22を経由させて第2のモータ・ジェネレータ12に伝達するとともに、第2のモータ・ジェネレータ12を発電機として機能させ、発生した電力を蓄電装置に充電することも可能である。なお、第2のモータ・ジェネレータ12を電動機として駆動させる場合において、第2のモータ・ジェネレータ12の出力トルクを正のトルクと呼ぶ。これに対して、第2のモータ・ジェネレータ12を発電機として機能させる場合において、第2のモータ・ジェネレータ12の回生トルクを負のトルクと呼ぶ。
【0042】
ところで、エンジン1は、燃料の燃焼による熱エネルギを回転運動に変換するものであるために、トルク変動が不可避的に生じる。特に、エンジン回転数が所定回転数以下である場合は燃焼が不安定であり、エンジントルクの変動幅が大きくなる。また、エンジン2の高負荷時、例えば、エンジントルクを車輪3に伝達し、かつ、エンジントルクにより第1のモータ・ジェネレータ11で発電をおこなう時は、エンジントルクを高めるために燃料の供給量を増加するため、エンジントルクの変動幅が大きくなる。このように、エンジントルクの変動が生じた場合は、エンジン2から車輪3に至る動力伝達経路(例えば、環状部材21)に連結されている噛み合い機構で、衝撃による振動・騒音(歯打ち音)が生じる可能性がある。この実施例において、噛み合い機構には、プラネタリギヤ26を構成するギヤ同士の噛み合い部、キャリヤ29とケーシング13との連結部39などが含まれる。
【0043】
また、第1のモータ・ジェネレータ11で発電をおこなう場合、エンジントルクが略一定であると想定して発電量を制御している。しかしながら、エンジントルクが変動すると、想定トルク(DC成分)と実際のトルク(AC成分)との差に相当する成分により振動・騒音が発生する。特に、想定トルクが低い場合は、想定トルクと実際のトルクとの差に相当する成分が、環状部材21を経由して噛み合い機構に伝達されることとなり、振動・騒音が一層悪化する。
【0044】
さらに、第2のモータ・ジェネレータ12の正のトルクまたは負のトルクが、所定条件に基づいて実質的に零に制御されている場合は、プラネタリギヤ26を構成するギヤ同士の押し付け力、またはキャリヤ29とケーシング13との押し付け力が低いため、上記の振動・騒音が一層大きくなる恐れがある。前記所定条件には、加速要求、制動要求、発電要求(蓄電装置への充電要求)などが含まれる。
【0045】
以上のような不都合を解消するために、エンジントルクを検出するトルク検出器を設けることも考えられるが、トルク検出器を配置するスペースを確保することが困難であるとともに、専用のトルク検出器を設けるとコストが上昇する問題もあり、実用的ではない。仮に、このトルク検出器によりエンジントルクの変動を検出できたとしても、エンジントルクの変動は周波数が高く、実際にトルク変動が生じたことを検知してから、そのトルク変動を抑制するような制御をおこなったとしても、間に合わない。そこで、この実施例においては、以下に述べるような各種の制御により、噛み合い機構で生じる振動・騒音を抑制することが可能である。
【0046】
(第1の制御例)
図1は、請求項1の発明に対応するフローチャートである。まず、第2のモータ・ジェネレータ12の正または負のトルクが、実質的に零であるか否かが判断される(ステップS1)。ここで、“第2のモータ・ジェネレータ12のトルクが実質的に零”には、トルクが零である場合と、零から所定範囲にある場合とが含まれる。また、所定範囲は、エンジントルクの変動幅に基づいて決定することが可能である。
【0047】
上記のステップS1で肯定的に判断された場合は、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクが零以上(正のトルク)か否かが判断される(ステップS2)。このテップS2で肯定的に判断された場合は、ステップS2で判断された第2のモータ・ジェネレータ12のトルクに、正の所定トルクを加えたトルクEを、第2のモータ・ジェネレータ12の出力トルクとして選択し(ステップS3)、ステップS1に戻る。
【0048】
一方、ステップS2で否定的に判断された場合は、ステップS2で判断された第2のモータ・ジェネレータ12のトルクに、負の所定トルクを加えたトルク−Eを、第2のモータ・ジェネレータ12の出力トルクとして選択し(ステップS4)、ステップS1に戻る。このように、エンジントルクの変動により噛み合い機構で振動・騒音が生じる可能性がある場合は、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクの絶対値が大きくなるように制御するため、噛み合い機構における噛み合い部分同士の押し付け力が増し、振動・騒音を抑制することができる。
【0049】
また、エンジントルクの変動が生じると噛み合い機構で振動・騒音が生じる可能性がある場合は、エンジントルクの変動を実際に検出することなく、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを検知し、かつ、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを制御することにより、噛み合い機構で生じる振動・騒音を抑制することが可能である。したがって、エンジントルクの変動を検出する専用のトルクセンサを設けずに済み、コストの上昇を抑制することが可能である。
【0050】
さらに、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクが、エンジントルクの変動により噛み合い機構で振動・騒音が生じるトルクである場合は、実際のエンジントルクの変動の有無に関わりなく、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを制御しているため、エンジントルクの変動周波数が高い場合でも、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクの制御が、実際のトルク変動に遅れることを抑制できる。
【0051】
なお、ステップS1で否定的に判断された場合は、エンジントルクの変動により噛み合い機構で振動・騒音が生じる可能性は低いため、再度ステップS1に戻る。ここで、図1に示された機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS1が、この発明の衝撃判断手段に相当し、ステップS2,S3,S4が、この発明のトルク制御手段に相当する。また、加速要求、制動要求、発電要求(蓄電装置への充電要求)などが、この発明の所定条件に相当する。
【0052】
(第2の制御例)
前記噛み合い機構に伝達されるトルクは、エンジン回転数または第1のモータ・ジェネレータ11の発電量により変化する。そこで、この第2の制御例では、エンジン回転数または第1のモータ・ジェネレータ11の発電量に基づいて、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを制御する。なお、第2の制御例は、請求項2の発明に対応する制御例である。
【0053】
具体的には、図3に示すように、エンジン回転数Neが入力され(ステップS11)、かつ、第1のモータ・ジェネレータ11の発電量を判断する(ステップS12)。例えば、第1のモータ・ジェネレータ11の発電時のトルク(回生トルク)Tmg1により、発電量を判断することができる。ついで、このステップS12の判断結果に基づいて、第2のモータ・ジェネレータ12の必要トルクTmg2T を求める(ステップS13)。このステップS13の処理は、例えば、図4のマップに基づいておこなわれる。
【0054】
図4のマップは、第1のモータ・ジェネレータ11の発電トルクTmg1と、第2のモータ・ジェネレータ12の必要トルクTmg2T との関係を示すマップである。具体的には、第1のモータ・ジェネレータ11の発電トルクTmg1に対応して、噛み合い機構で振動・騒音が生じる必要トルクTmg2T と、振動・騒音が生じない必要トルクTmg2T とを区別している。ここで、第2のモータ・ジェネレータ12の必要トルクTmg2T として、正(+)のトルクおよび負(−)のトルクが定められている。ここで、正のトルクとは力行トルクを意味し、負のトルクとは、回生トルクを意味する。
【0055】
具体的には、第2のモータ・ジェネレータ12の必要トルクTmg2T が零である場合を含む領域A1では、噛み合い機構で振動・騒音が発生する。これに対して、第2のモータ・ジェネレータ12の必要トルクTmg2T が正であり、領域A1に隣接する領域B1では、噛み合い機構で振動・騒音が発生しない。また、第2のモータ・ジェネレータ12の必要トルクTmg2T が負であり、領域A1に隣接する領域C1でも、噛み合い機構で振動・騒音が発生しない。なお、この図4のマップとして、異なるエンジン回転数に対応して、必要トルクが異なるマップを用いることも可能である。
【0056】
上記のステップS13についで、現時点における第2のモータ・ジェネレータ12のトルクの絶対値が、必要トルクTmg2未満であるか否かが判断される(ステップS14)。現時点における第2のモータ・ジェネレータ12のトルクの絶対値が領域A1にある場合は、ステップS14で肯定的に判断される。そして、現時点における第2のモータ・ジェネレータ12のトルクが零以上であるか否かが判断される(ステップS15)。このステップS15の判断は、図1のステップS2の判断と同じである。
【0057】
このステップS15で肯定的に判断された場合は、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを、正の必要トルクTmg2T に制御し(ステップS16)、前記ステップS11に戻る。これに対して、ステップS15で否定的に判断された場合は、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを、負の必要トルクTmg2T に制御し(ステップS17)、前記ステップS11に戻る。なお、前記ステップS14の判断時に、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクの絶対値が領域B1または領域C1にある場合は、そのステップS14で肯定的に判断されてステップS11に戻る。
【0058】
このように、図3の制御例においては、ステップS14で肯定的に判断される場合のように、エンジントルクの変動により噛み合い機構で衝撃・振動が生じる可能性がある時には、第1のモータ・ジェネレータ11の発電量およびエンジン回転数に基づいて、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを制御する。つまり、噛み合い機構に伝達されるトルクの変動幅に応じて、噛み合い部分同士の押し付け力を制御することができ、振動・騒音を一層確実に抑制することができる。ここで、図3に示された機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS11,S12,S13,S14が、この発明の衝撃判断手段に相当し、ステップS15,S16,S17が、この発明のトルク制御手段に相当する。
【0059】
(第3の制御例)
つぎに、第3の制御例を図5のフローチャートに基づいて説明する。この第3の制御例は、請求項3の発明に対応する制御例である。図5のフローチャートにおいて、図3のフローチャート同じ処理をおこなうステップについては、図3のステップ番号と同じステップ番号を付してある。図5のフローチャートにおいては、ステップS16またはステップS17のいずれかの制御をおこなうと、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクが、零を境界として正のトルクと負のトルクとで切り替わりが生じるか否かが判断される(ステップS18)。
【0060】
このステップS18の判断は、例えば、図6に示す線図に基づいておこなわれる。第2のモータ・ジェネレータ12のトルクが、短時間内で破線で示すように正のトルクから負のトルクに切り替わると、車両1の駆動力が急激に変化するため、乗員が違和感、不快感を持つ可能性がある。そこで、ステップS18で肯定的に判断された場合は、なまし制御をおこない(ステップS19)、前記ステップS11に戻る。なまし制御とは、単位時間あたりにおける第2のモータ・ジェネレータ12のトルクの変化量を、実線のように所定値以下に設定する制御である。所定値は、乗員が違和感、不快感を持たない値が選択される。なお、ステップS18で否定的に判断された場合は、そのままステップS11に戻る。
【0061】
このように、図5の制御例を実行すれば、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクが、零を境界として正のトルクと負のトルクとで切り替わる場合に、乗員が違和感、不快感を持つことを抑制できる。ここで、図5のフローチャートに示された機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS11,S12,S13,S14が、この発明の衝撃判断手段に相当し、ステップS15,S16,S17が、この発明のトルク制御手段に相当し、ステップS18が、この発明の切り替わり判断手段に相当し、ステップS19が、この発明のなまし手段に相当する。
【0062】
(第4の制御例)
さらに、第4の制御例を図7のフローチャートに基づいて説明する。この第4の制御例は、第1の制御例ないし第3の制御例で用いる第2のモータ・ジェネレータ12の必要トルクを、外気温に応じて設定する処理の制御例である。なお、第4の制御例は請求項4の発明に対応する制御例である。図7のフローチャートにおいて、図5のフローチャートと同じ処理については、図5のステップ番号と同じステップ番号を付してその説明を省略する。
【0063】
まず、外気温度Tの検出信号が電子制御装置38に入力されるとともに(ステップS21)、ステップS11およびステップS12を経由して、外気温度が所定温度以下であるか否かが判断される(ステップS22)。
【0064】
このステップS22で肯定的に判断された場合は、低温用マップに基づいて第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを、正または負の必要トルクTmg2T に制御し(ステップS23)、前記ステップS21に戻る。これに対して、ステップS22で否定的に判断された場合は、常温用マップに基づいて第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを、正または負の必要トルクTmg2T に制御し(ステップS24)、前記ステップS21に戻る。
【0065】
上記の低温用マップおよび高温用マップの一例を、図8に示す。図8においては、領域同士の境界線は、低温用マップが破線で示され、高温用マップが実線で示されている。具体的には、領域A1と領域B1との境界線は、低温用マップの境界線の絶対値は、常温用マップの境界線よりも大きい。また、領域C1と領域B1との境界線は、低温用マップの境界線の絶対値が、常温用マップの境界線の絶対値よりも大きい。このように、外気温度に応じて異なるマップを用意した理由は、低温の方が常温の場合よりも燃料の燃焼が不安定であり、エンジントルクの変動幅が大きいと考えられるからである。なお、この低温用マップおよび常温用マップの境界線を、エンジン回転数毎に異ならせることも可能である。
【0066】
このように、図7の制御例によれば、エンジントルクの変動幅が大きいほど、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクの絶対値を大きく設定する制御をおこなうことができる。したがって、噛み合い機構で生じる衝撃・騒音を一層確実に抑制できる。
【0067】
ここで、図7に示す機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS11,S12,S21,S22が、この発明のトルク変動量判断手段に相当し、ステップS23,S24が、この発明のトルク制御手段に相当する。また、エンジントルクの変動幅が、この発明のエンジントルクの変動量に相当する。
【0068】
(第5の制御例)
この第5の制御例は、前述した第1ないし第4の制御例のうちの少なくとも1つの制御例と組み合わせておこなわれる制御例である。第5の制御例は、請求項5の発明に対応する制御例である。前述した第1の制御例ないし第4の制御例を実行すると、環状部材21から車輪3に伝達されるトルクが低下して、パーキングギヤ23とパーキングポール25との噛み合い部分、またはギヤ22とドリブンギヤ32との噛み合い部分で、振動・騒音が生じる可能性がある。
【0069】
この第5の制御例は、このような不都合に対処するための制御例であり、第5の制御例を図9のフローチャートに基づいて説明する。まず、第1の制御例ないし第4の制御例のうちの少なくとも1つの制御例を実行する(ステップS31)。ついで、エンジントルク、および第1のモータ・ジェネレータ11のトルク、および第2のモータ・ジェネレータ12のトルクに基づいて、環状部材21から車輪3に伝達される実際のトルク(出力軸トルク)Toutを計算する(ステップS32)。
【0070】
そして、出力軸必要トルクToutT を求める(ステップS33)。この出力軸必要トルクとは、環状部材21にトルクが伝達された場合に、パーキングギヤ23とパーキングポール25との噛み合い部分、またはギヤ22とドリブンギヤ32との噛み合い部分で、振動・騒音が生じることが無いと判断できるトルクである。このステップS33の処理は、例えば、図10に示すマップに基づいておこなわれる。
【0071】
図10のマップは、第1のモータ・ジェネレータ11の発電トルクTmg1と、出力軸必要トルクToutT との関係を示すマップである。具体的には、第1のモータ・ジェネレータ11の発電トルクTmg1に対応して、パーキングギヤ23とパーキングポール25との噛み合い部分、またはギヤ22とドリブンギヤ32との噛み合い部分で、振動・騒音が生じる領域D1と、振動・騒音が生じない領域E1,F1とを区別している。ここで、出力軸必要トルクToutT として、正(+)のトルクおよび負(−)のトルクが定められている。ここで、正のトルクとは力行トルクを意味し、負のトルクとは、回生トルクを意味する。
【0072】
具体的には、出力軸必要トルクToutT が零である場合を含む領域D1では、噛み合い機構で振動・騒音が発生する。これに対して、出力軸必要トルクToutT がが正であり、領域D1に隣接する領域E1では、噛み合い機構で振動・騒音が発生しない。また、出力軸必要トルクToutT が負であり、領域D1に隣接する領域F1でも、噛み合い機構で振動・騒音が発生しない。
【0073】
上記のステップS33についで、実際のトルクToutの絶対値が、出力軸必要トルクToutT の絶対値以上であるか否かが判断される(ステップS34)。このステップS34で肯定的に判断された場合は、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクをそのままに維持し(ステップS35)、前記ステップS31に戻る。これに対して、ステップS34で否定的に判断された場合は、実際のトルクToutの絶対値を、出力軸必要トルクToutT の絶対値に近づける制御をおこない(ステップS36)、前記ステップS31に戻る。
【0074】
以上のように、第5の制御例によれば、環状部材21から車輪3に伝達されるトルクを考慮して、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを制御することにより、パーキングギヤ23とパーキングポール25との噛み合い部分、またはギヤ22とドリブンギヤ32との噛み合い部分で、振動・騒音が生じることを抑制できる。ここで、図9に示した機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS31が、この発明のトルク制御手段に相当し、ステップS32,S33,S34が、この発明のトルク比較手段に相当し、ステップS36が、この発明の絶対値制御手段に相当する。さらに、出力軸必要トルクToutT が、この発明の所定の目標トルクに相当する。
【0075】
(第6の制御例)
この第6の制御例は、第1の制御例ないし第5の制御例の少なくとも1つの制御例に組み合わせて実行される。この第6の制御例は、請求項6の発明に対応するものであり、この第6の制御例を図11のフローチャートに基づいて説明するまずシフトポジションセンサの信号が処理され(ステップS41)、ついで、エンジントルクにより発電する第1のモータ・ジェネレータ11の発電量Gmg1が求められる(ステップS42)。このステップS42についで、シフトポジションとしてパーキングポジションが選択された状態で、第1のモータ・ジェネレータ11の発電量が零となっているか否かが判断される(ステップS43)。
【0076】
このステップS44で肯定的に判断された場合は、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを、実質的に零以外のトルクにする制御をおこなわず(ステップS44)、ステップS41に戻る。すなわち、パーキングポジションが選択された場合は、パーキングポール25とパーキングギヤ23とが係合される。このため、エンジントルクの伝達方向において、エンジントルクがプラネタリギヤ26および連結部39よりも上流で、エンジントルクの変動が、パーキングポール25とパーキングギヤ23との係合部分で吸収される。つまり、プラネタリギヤ26および連結部39に伝達されるトルク変動量が小さく、振動・騒音が生じる可能性は少ない。したがって、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを、実質的に零以外のトルクに制御する必要はない。
【0077】
これに対して、ステップS43で否定的に判断された場合は、パーキングポール25とパーキングギヤ23とが離脱しており、エンジントルクの変動が、パーキングポール25とパーキングギヤ23との係合部分で吸収されることなく、プラネタリギヤ26および連結部39に伝達されるトルク変動量が大きくなる。そこで、ステップS44で否定的に判断された場合は、前述した第1の制御例ないし第5の制御例のうちの少なくとも1つの制御例を実行し(ステップS45)、ステップS41に戻る。なお、噛み合い機構で生じる振動・騒音を、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを実質的に零以外のトルクに制御して抑制する制御を、「がた詰め制御」と呼ぶ。
【0078】
このように、噛み合い機構で振動・騒音が生じる可能性が低い場合は、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクが低減される。したがって、エンジン2の燃費の低下を抑制することができる。ここで、図11のフローチャートに示す機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS41,S42,S43が、この発明の複合判断手段に相当し、ステップS45がこの発明のトルク制御手段に相当する。
【0079】
(第7の制御例)
さらに、第7の制御例を図12のフローチャートに基づいて説明する。この第7の制御例は、請求項7の発明に対応するものである。まず、シフトポジションセンサの信号が処理され(ステップS41)、ついで、第1の制御例ないし第6の制御例のいずれかの制御例が実行される(ステップS51)。このステップS51についで、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを正のトルクと負のトルクとで切り替える要求があるか否かが判断される(ステップS18)。
【0080】
このステップS18で肯定的に判断された場合は、シフトポジションがパーキングポジション以外のポジジョンであるか否かが判断される(ステップS52)。このステップS52で肯定的に判断された場合は、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを正のトルクと負のトルクとで切り替える制御を実行し(ステップS53)、ステップS41に戻る。
【0081】
これに対して、ステップS52で否定的に判断された場合は、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを正のトルクと負のトルクとで切り替える制御を禁止し(ステップS54)、ステップS41に戻る。つまり、車両1が停止している場合は、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを、正のトルクと負のトルクとで切り替えると、車輪3で生じる駆動力の向きが逆となり、車両1が前後方向に振動する可能性がある。そこで、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを正のトルクと負のトルクとで切り替える制御を禁止することにより、車両1が前後方向に振動することを防止できる。
【0082】
ここで、図12に示す機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS41,S52が、この発明の回転抑制手段に相当し、ステップS51,S54が、この発明のトルク制御手段に相当する。
【0083】
(第8の制御例)
さらに、第8の制御例を、図13のフローチャートに基づいて説明する。この第8の制御例は、請求項8ないし10の発明に対応する制御例である。まず、シフトポジションセンサの信号が処理され(ステップS41)、ついで、路面の傾斜角度Apが検知される(ステップS61)。さらに、シフトポジションとしてパーキングポジションが選択されているか否かが判断される(ステップS62)。このステップS62で肯定的に判断された場合は、制動要求があるか否か、具体的には、ブレーキスイッチがオンされたか否かが判断される(ステップS63)。
【0084】
このステップS63で肯定的に判断された場合は、路面が傾斜しているか否かが判断される(ステップS64)。このステップS64で肯定的に判断された場合は、車両1が前進すると坂道を登坂する向きである(上り坂)か否かが判断される(ステップS65)。このステップS65で肯定的に判断された場合は、噛み合い機構で生じる振動・騒音を防止するために、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを制御するにあたり、車両1が前進すると坂道を登坂する向きの駆動力が生じる向きに、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクの向きを制御して(ステップS66)、ステップS41に戻る。
【0085】
これに対して、ステップS65で否定的に判断された場合は、噛み合い機構で生じる振動・騒音を防止するために、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを制御するにあたり、車両1が後退すると坂道を登坂する向きの駆動力が生じる向きに、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクの向きを制御して(ステップS67)、ステップS41に戻る。
【0086】
ステップS66,S67のいずれの制御をおこなった場合も、車両1の自重によりパーキングギヤ23に作用するトルクの向きのトルクとは逆向きのトルクを、パーキングギヤ23に与えることにより、パーキングギヤ23からパーキングポール25に加えられる荷重を抑制し、パーキング機構の性能の低下を抑制できる。
【0087】
一方、ステップS64で否定的に判断された場合は、エンジントルクの変動をパーキングポール25で受け止めることができずに、噛み合い機構で振動・騒音が生じる可能性があるため、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを実質的に零以外に設定する制御を実行し(ステップS68)、ステップS41に戻る。また、ステップS63で否定的に判断された場合は、エンジントルクの変動をパーキングポール25で受け止めることができ、噛み合い機構で振動・騒音が生じる可能性が少ないため、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを実質的に零以外のトルクに設定する制御をおこなわず(ステップS69)、ステップS41に戻る。したがって、第2のモータ・ジェネレータ12を電動機として駆動させる電力の消費量を抑制でき、エンジン2の燃費が向上する。
【0088】
さらに、ステップS62で否定的に判断された場合は、エンジントルクの変動をパーキングポール25で受け止めることができずに、噛み合い機構で振動・騒音が生じる可能性があるため、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを実質的に零以外に設定する制御を実行し(ステップS70)、ステップS41に戻る。
【0089】
ここで、図13に示す機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS62ないしステップS68、ステップS70が、この発明のトルク制御手段に相当し、ステップS62がこの発明の回転抑制判断手段に相当し、ステップS63が、この発明の制動判断手段に相当する。
【0090】
(第9の制御例)
つぎに、第9の制御例を実施可能な車両のパワートレーンの構成を、図14に示す。図14の構成において、図2の構成と同様の構成については、図2と同じ符号を付してその説明を省略する。図14においては、アウトプットシャフト5にパーキングギヤ40が形成され、このパーキングギヤ40と係合・離脱可能なパーキングポール41が設けられている。この図14においては、パーキングギヤ40およびパーキングポール41が、この発明の回転抑制機構に相当する。
【0091】
つぎに、第9の制御例を、図15のフローチャートに基づいて説明する。この第9の制御例は、請求項11の発明に対応する。すなわち、シフトポジジョンとしてパーキングポジジョンが選択され、かつ、路面に傾斜があり、かつ、ブレーキペダルが踏み込まれていない場合(ステップS81)は、第2のモータ・ジェネレータ12のトルクを実質的に零以外のトルクに制御し(ステップS82)、ステップS81に戻る。
【0092】
この図14のパワートレーンにおいては、トルクの伝達経路において、環状部材21と車輪3との間にインプットシャフト5が配置され、そのインプットシャフト5の回転を、パーキングギヤ40がおよびパーキングポール41の係合力で規制する構成となっている。つまり、パーキングギヤ40とパーキングポール41とが係合されていてインプットシャフト5が固定されていても、エンジントルクが変動すると、ギヤ22とドリブンギヤ32との噛み合い部分、プラネタリギヤ26、連結部39で、振動・騒音が生じる可能性がある。
【0093】
そこで、この制御例ではステップS82の制御をおこなうことにより、ギヤ22とドリブンギヤ32との噛み合い部分、プラネタリギヤ26、連結部39で、振動・騒音が生じることを抑制できる。ここで、図15に示す機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS81が、この発明の回転抑制判断手段および制動判断手段に相当し、ステップS82が、この発明のトルク制御手段に相当する。
【0094】
なお、特許請求の範囲の各請求項に記載された各種の「手段」を、「器」または「用コントローラ」と読み替えることも可能である。この場合、電子制御装置38が、各「器」および各「用コントローラ」に相当する。さらに、特許請求の範囲の各請求項に記載された各種の「手段」を、「ステップ」と読み替え、電動機の制御装置を、電動機の制御方法と読み替えることもできる。さらに、特許請求の範囲の請求項に記載されている「電動機の制御装置」を、「パワートレーンの制御装置」または「パワートレーンの制御方法」と読み替えることもできる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、エンジンのトルク変動が噛み合い機構に伝達されて、その噛み合い機構で衝撃が発生する場合は、電動機のトルクにより、噛み合い機構を構成する部材同士の押し付け力が増し、噛み合い機構で発生する衝撃が低減される。
【0096】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得ることができる他に、噛み合い機構に伝達されるトルクの変動幅に応じて、電動機のトルクを制御することができる。したがって、噛み合い機構で発生する衝撃を、一層低減することができる。
【0097】
請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の効果を得ることができる他に、電動機のトルクを実質的に零以外のトルクに制御すると、電動機のトルクが零を境界として正のトルクと負のトルクとの切り替わりが生じる場合は、単位時間における電動機のトルクの変化量を所定値以下に制御することができる。したがって、車両の駆動力が急激に変化することを抑制することができる。
【0098】
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかの発明と同様の効果を得ることができる他に、エンジントルクの変動量が大きいほど、電動機のトルクの絶対値を大きく設定することができる。したがって、噛み合い機構で発生する衝撃を、一層低減することができる。
【0099】
請求項5の発明によれば、請求項2ないし4のいずれかの発明と同様の効果を得ることができる他に、動力伝達部材から車輪に至る経路で衝撃が発生することを抑制できる。
【0100】
請求項6の発明によれば、請求項2ないし5のいずれかの発明と同様の効果を得ることができる他に、車輪の回転が抑制され、かつ、エンジントルクにより発電機が発電をおこなっていない場合は、電動機のトルクを低減できる。したがって、電動機の駆動に必要な電力の増加を抑制できる。
【0101】
請求項7の発明によれば、請求項2ないし6のいずれかの発明と同様の効果を得ることができる他に、動力伝達部材の回転が回転抑制機構により抑制されている場合は、電動機のトルクが正のトルクと負のトルクとで切り替わることを禁止する。したがって、車輪で発生する駆動力の向きが切り替わることを防止でき、車両が前後方向に振動することを防止できる。
【0102】
請求項8の発明によれば、請求項1ないし7のいずれかの発明と同様の効果を得ることができる他に、電動機から動力伝達部材に伝達されるトルクの向きを制御することができる。したがって、動力伝達部材から回転抑制機構に過大な荷重が加えられることを抑制できる。
【0103】
請求項9の発明によれば、請求項1ないし8のいずれかの発明と同様の効果を得ることができる他に、電動機から動力伝達部材に伝達されるトルクの向きを制御することができる。したがって、動力伝達部材から回転抑制機構に過大な荷重が加えられることが抑制できる。
【0104】
請求項10の発明によれば、請求項1ないし9のいずれか発明と同様の効果を得ることができる他に、回転抑制機構により動力伝達部材の回転が抑制されているか否かが判断されるとともに、回転抑制機構以外の制動装置により、車輪の回転を抑制しているか否かを判断できる。
【0105】
請求項11の発明は、請求項10の発明と同様の効果を得ることができる他に、回転抑制機構により動力伝達部材の回転が抑制され、かつ、制動装置により車輪の回転が抑制されていない場合は、電動機のトルクを実質的に零以外のトルクに制御する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の制御例を示すフローチャートである。
【図2】この発明の電動機の制御装置を実施できる車両のパワートレーンの一例を示すスケルトン図である。
【図3】この発明の第2の制御例を示すフローチャートである。
【図4】この発明の第2の制御例で用いるマップである。
【図5】この発明の第3の制御例を示すフローチャートである。
【図6】この発明の第3の制御例と、比較例とを示す線図である。
【図7】この発明の第4の制御例を示すフローチャートである。
【図8】この発明の第4の制御例で用いるマップである。
【図9】この発明の第5の制御例を示すフローチャートである。
【図10】この発明の第5の制御例で用いるマップである。
【図11】この発明の第6の制御例を示すフローチャートである。
【図12】この発明の第7の制御例を示すフローチャートである。
【図13】この発明の第8の制御例を示すフローチャートである。
【図14】この発明の電動機の制御装置を実施できる車両のパワートレーンの他の例を示すスケルトン図である。
【図15】この発明の第9の制御例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…車両、2…エンジン、3…車輪、11…第1のモータ・ジェネレータ、12…第2のモータ・ジェネレータ、21…環状部材、26…プラネタリギヤ、39…連結部、23,40…パーキングギヤ、25,41…パーキングポール、37…制動装置。

Claims (11)

  1. 車輪に連結された動力伝達部材に、エンジンと電動機とが並列に連結されているとともに、前記動力伝達部材に、噛み合い機構が連結されている電動機の制御装置において、
    エンジントルクの変動により前記噛み合い機構で衝撃音が発生することを判断する衝撃判断手段と、
    所定条件に基づいて、前記電動機のトルクが実質的に零に制御される場合であっても、前記エンジントルクの変動により前記噛み合い機構で衝撃が発生する場合には、前記電動機のトルクを実質的に零以外のトルクに制御するトルク制御手段と
    を備えていることを特徴とする電動機の制御装置。
  2. 前記エンジンから前記動力伝達部材に至る経路に、前記エンジンにより駆動されて電力を発生する発電機が設けられており、
    前記トルク制御手段は、前記エンジンの回転数または前記発電機の発電量の少なくとも一方に基づいて、前記電動機のトルクを制御する機能を、更に有していることを特徴とする請求項1に記載の電動機の制御装置。
  3. 前記トルク制御手段により前記電動機のトルクを制御する場合に、前記電動機のトルクが零を境界として正のトルクと負のトルクとで切り替わりが生じることを判断する切り替わり判断手段と、
    前記電動機のトルクが零を境界として正のトルクと負のトルクとで切り替わりが生じることが判断された場合は、単位時間における前記電動機のトルクの変動量を所定値以下に制御するなまし手段と
    を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の電動機の制御装置。
  4. 前記エンジントルクの変動量を判断するトルク変動量判断手段を更に有しており、前記トルク制御手段は、前記エンジントルクの変動量が大きいほど、前記電動機のトルクの絶対値を大きく設定する機能を更に有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電動機の制御装置。
  5. 前記エンジントルクにより前記発電機で発電をおこない、かつ、前記トルク制御手段により前記電動機のトルクを制御した場合に、前記動力伝達部材から前記車輪に伝達される実際の出力トルクの絶対値と、所定の目標トルクの絶対値とを比較するトルク比較手段と、
    前記実際の出力トルクの絶対値が、前記所定の目標トルクの絶対値よりも小さい場合は、前記実際の出力トルクの絶対値が、前記所定の目標トルクの絶対値以上になるように、前記電動機のトルクを制御する絶対値制御手段と
    を更に有していることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の電動機の制御装置。
  6. 回転抑制機構により前記車輪の回転が抑制され、かつ、前記エンジントルクにより前記発電機が発電をおこなっていないことを判断する複合判断手段を更に有し、
    前記回転抑制機構により前記車輪の回転が抑制され、かつ、前記エンジントルクにより前記発電機が発電をおこなっていない場合は、前記電動機のトルクを低減する機能を、前記トルク制御手段が更に有していることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の電動機の制御装置。
  7. 回転抑制機構により前記動力伝達部材の回転を抑制することを判断する回転抑制手段が更に設けられており、
    前記動力伝達部材の回転が回転抑制機構により抑制されている場合に、前記電動機のトルクが正のトルクと負のトルクとで切り替わることを禁止する機能を、前記トルク制御手段が更に有していることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の電動機の制御装置。
  8. 前記車両が坂道を登坂する向きで停車し、かつ、回転抑制機構により動力伝達部材の回転が抑制されている場合は、前記車両が坂道を登坂する向きの駆動力が発生するように、前記電動機から前記動力伝達部材に伝達されるトルクの向きを制御する機能を、前記トルク制御手段が更に有していることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の電動機の制御装置。
  9. 前記車両が坂道を降坂する向きで停車し、かつ、回転抑制機構により動力伝達部材の回転が抑制されている場合は、前記車両が坂道を登坂する向きの駆動力が発生するように、前記電動機から前記動力伝達部材に伝達されるトルクの向きを制御する機能を、前記トルク制御手段が更に有していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の電動機の制御装置。
  10. 回転抑制機構により前記動力伝達部材の回転が抑制されているか否かを判断する回転抑制判断手段と、
    前記回転抑制機構以外の制動装置により、前記車輪の回転を抑制しているか否かを判断する制動判断手段とを有し、
    前記回転抑制判断手段の判断結果および前記制動判断手段の判断結果に基づいて、前記電動機のトルクを制御する機能を、前記トルク制御手段が更に有していることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の電動機の制御装置。
  11. 前記回転抑制機構が、エンジントルクの伝達経路で、前記動力伝達部材と前記車輪との間に設けられているとともに、
    前記回転抑制機構により前記動力伝達部材の回転が抑制され、かつ、前記制動装置により前記車輪の回転が抑制されていない場合に、前記電動機のトルクを実質的に零以外のトルクに制御する機能を、前記トルク制御手段が更に有していることを特徴とする請求項10に記載の電動機の制御装置。
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