JP2004239546A - 換気装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】形状記憶合金製のスプリング45とバイアススプリング46によって移動カム部材47を互いに逆方向に付勢し、両スプリングのバランスにより、環境温度に応じた換気口の開閉調節を行う。スプリング45の一端は、カム部材47に掛けるとともに、他端は、換気装置本体10に固定する。スプリング45の付勢方向、および強制閉じ時のカム部材47の移動方向を、操作部材30の強制閉じ方向と同方向にする。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、環境温度に応じて自動的に換気調節が可能な換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
サッシ戸等の上部または下部に設置された細長い換気装置は公知である。この換気装置を用いれば、サッシ戸を閉めたままで換気を行うことができる。一般的な換気装置は、主壁に換気口を形成してなる細長い本体と、この主壁に接近したり離れたりして換気口を開閉する細長い作動板と、この作動板を開閉操作する操作つまみとを備えている。
【0003】
ところで、高気密,高断熱の住宅ではホルムアルデヒドを含む揮発性化学物質によるシックハウス症が問題となっている。気温が高い時には、この揮発性化学物質の濃度が高くなるので換気量を多くすることが求められる。しかし、気温が低い時には揮発性化学物質の濃度が高くならないので暖房効率を高めるために換気量を少なくすることが求められる。このような木目細かい換気を、操作つまみを操作することにより行おうとすると、使用者が頻繁に手動操作しなければならず、面倒であった。
【0004】
そこで、特許文献1には、環境温度に応じて換気調節を自動的に行うことのできる換気装置が記載されている。この換気装置の本体には、カム部材が固定され、作動板には、カム部材と協働するカムフォロア部が設けられている。作動板は、形状記憶合金製のコイルスプリングによって本体の長手方向に沿って一方向に付勢され、バイアスコイルスプリングによって反対方向に付勢されている。
【0005】
特許文献1の換気装置では、温度が上がると、形状記憶合金製のコイルスプリングの弾性力が強まって作動板を一方向へ移動させる。この移動の過程で、上記カムフォロア部とカム部材とのカム作用により、作動板を主壁から遠ざけて換気量を増大させるようになっている。逆に、温度が下がると、形状記憶合金製のコイルスプリングの弾性力が弱まって、バイアススプリングの力で作動板を反対方向へ移動させ、カム作用により作動板を主壁に近づけて換気量を減少させるようになっている。
さらに、特許文献1の換気装置では、本体に操作つまみをスライド可能に設け、この操作つまみによって作動板を強制的に全閉位置に移動できるようになっている。
【0006】
【特許文献1】
実用新案登録2506435号公報(第1頁、第5図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上掲特許文献1の換気装置では、作動板を本体の長手方向に沿って移動させることによって換気量の自動制御を行なっている。この自動制御時の作動板の長手移動は、2つのスプリングの弾性力の差によって惹き起こされるようになっている。そのため、これらスプリングの負担が大きくなり、スプリングの大型化、ひいては装置の大型化を招くとともに、スプリングの寿命、特に形状記憶合金製のスプリングの寿命の低下を招くという問題があった。
また、強制閉じ操作は、夏季のような高温環境で換気口が開いている時期に暴風雨などに見舞われた際に行なわれるのが通例である。しかし、高温環境下では形状記憶合金製スプリングの弾性力が強まっており、強制閉じ操作がきつくなる場合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の換気装置は、
(イ)主壁に換気口を形成してなる細長い本体と、
(ロ)細長く形成され、一方の縁部に上記本体に回動可能かつスライド可能に支持される回動軸部を有し、他方の縁部に第1、第2のカムフォロア部を有し、回動に伴い上記主壁に近づいたり離れたりして上記換気口を開閉する作動板と、
(ハ)自動制御位置と強制閉じ位置との間で上記本体の長手方向にスライド可能かつ上記各位置にてロック可能にして本体に支持されるとともに、上記作動板の回動を許容するようにして作動板に連結され、スライド操作に伴い作動板を本体の長手方向にスライドさせる操作部材と、
(ニ)上記操作部材が自動制御位置にあるときに、第2カムフォロア部と連携せずに作動板の回動を許容し、操作部材が自動制御位置から強制閉じ位置へ操作されて作動板がスライドするときに、第2カムフォロア部と協働して作動板を回動させることにより、換気口を強制的に閉じさせる固定カム部材と、
(ホ)上記操作部材が自動制御位置のとき、本体の長手方向に移動可能で、その移動に伴い上記第1カムフォロア部と協働して作動板を回動させる一方、上記操作部材を強制閉じ位置へスライド操作するとき、上記第1カムフォロア部により上記操作部材のスライド方向と同方向に移動させられる移動カム部材と、
(ヘ)一端が上記移動カム部材に連結されるとともに他端が上記本体に連結され、移動カム部材を操作部材の強制閉じ位置へのスライド方向と同方向に付勢する形状記憶合金製のスプリングと、
(ト)一端が上記操作部材に連結されるとともに他端が上記移動カム部材に連結され、上記移動カム部材を上記形状記憶合金製スプリングとは逆方向に付勢するバイアススプリングと
を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記特徴構成によれば、形状記憶合金製のスプリングとバイアススプリングの釣り合いにより、温度環境に応じて自動換気を行うことができる。しかも、作動板は、この自動制御において回動はするが本体長手方向に沿う移動はしない。これによって、スプリングの負担が軽くなり、装置の小型化、スプリングの長寿命化を図ることができる。さらに、例えば夏季の暴風雨に際して、自動制御状態から強制閉じ状態にする場合、形状記憶合金製スプリングの付勢力に抗することなく、操作部材を極めて小さな力で楽に動かすことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態をなす換気装置について、図面に従って説明する。図1に示すように、本実施形態の換気装置1は、上框一体型と称されるものであり、サッシ戸Aの上框として機能する。図2、図4に示すように、換気装置1は、左右水平に細長く延びる本体10と、同方向に細長く延びる作動板20と、操作つまみ30(操作部材)と、自動制御機構40と、固定カム50とを主要構成部材として備えている。
【0011】
図4に示すように、上記本体10は、3つの長尺アルミ型材11〜13を含んでいる。室内側の型材11は、室内に面する垂直の上部壁11aと、この上部壁11aと面一をなして垂下する下部壁11bとを有している。中間の型材12は、室内寄りに位置してほぼ垂直をなす上部壁12aと、ほぼ水平をなす中間壁12cと、室外に面する下部壁12bとを有している。型材11,12の上部壁11a,12aは、上下一対の樹脂製の断熱用型材14を介して連結されている。型材11,12の下部壁11b,12bにより形成される凹部15には、ガラス板(図示しない)が嵌るようになっている。
【0012】
中間の型材12には室外側の型材13が嵌り込むようになっている。型材13の上部は、ほぼU字形をなしており、中間の型材12の上端部と協働して窓枠の上レールBを収容するためのガイド溝16を構成している。図1に示すように、型材11〜13の両端にはキャップ17が嵌め込まれている。上記本体10の型材11〜13とキャップ17によって内部空間が構成されている。
【0013】
図1に示すように、上記型材12の上部壁12a(主壁)には、多数の換気口12xが長手方向に並んで形成されている。型材11の上部壁11aにも、上記換気口12xに連なる多数の化粧口11xが長手方向に並んで形成されている。型材13にも、換気口12xに連なる多数の通気口13x(図4)が形成されている。
【0014】
図4に示すように、上記作動板20は、本体10の内部空間に収容されている。作動板20の上縁部(一方の縁部)は、断面円形の回動軸部21となっている。この回動軸部21が、中間の型材12の上端部に形成された支持溝12yに収容されている。これにより、作動板20が、回動可能かつスライド可能にして本体10に支持されている。作動板20は、回動に伴い型材12の上部壁12aに近づいたり離れたりし、その傾斜量に応じて換気量(換気口12xの開度)を調節するようになっている。
【0015】
図5に最も良く示されているように、作動板10の一端(室外側から見て左端)の近傍には、係合切欠22が形成されている。また作動板10の下縁部(他方の縁部)には、2つの浅い切欠23,24が形成されている。切欠23の中間部には、突起23aが形成されている。この突起23aは、「第1カムフォロア部」として提供される。また、切欠24の端縁24a,24bのうち一方の端縁は、「第2カムフォロア部」として提供される。
【0016】
図2、図4に示すように、室内側の型材11の上部壁11aの端部には、窓11yが形成されている。この窓11yに、上記操作つまみ30が左右スライド可能に支持されている。詳述すると、操作つまみ30は、樹脂製のつまみ本体31と支持ブラケット32とで構成されている。つまみ本体31は、室内側に突出する中央の凸部31aと、室外側に突出する複数の係合片部31bと、左右の翼部31c,31dとを有している。係合片部31bが、支持ブラケット32に若干揺動可能に嵌め込まれ、これら部材31,32が一体に左右スライドするようになっている。支持ブラケット32にはつまみ本体31を室内側に付勢する圧縮コイルスプリング(図示しない)が収容されている。
【0017】
図2(A),(B)に示すように、室外側から見て左側の翼部31cが型材12の裏側に位置し、右側の翼部31dの端縁が窓11yの内周に係止されることにより、操作つまみ30が自動制御位置にロックされるようになっている。また、図3に示すように、翼部31dが型材12の裏側に位置し、翼部31cの端縁が窓11yの内周に係止されることにより、操作つまみ30が強制閉じ位置にロックされるようになっている。凸部31aを押し込むと、上記ロック状態が解除され、操作つまみ30が左右スライド可能となる。翼部31dには、自動制御位置を意味する「オート」の表示がなされ、翼部31cには、強制閉じ位置を意味する「トジ」の表示がなされている。
【0018】
操作つまみ30の支持ブラケット32が上記作動板20の係合切欠22に入り込むことにより、操作つまみ30と作動板20とが連結されており、操作つまみ30に追随して作動板20が左右へスライドするようになっている。なお、この連結は、作動板20の回動を許容している。
【0019】
次に、上記固定カム部材50について説明する。図2に示すように、固定カム部材50は、ブロック状をなし、操作つまみ30から本体10の長手方向に離れて本体10に固定されている。固定カム部材50の一側面には、本体10の長手方向に対して傾斜するカム面50aが形成されている。この固定カム部材50は、作動板20の切欠24に対して後述する所定の位置関係を有している。
【0020】
次に、上記自動制御機構40について説明する。図2および図4に示すように、本体10の内部空間には、自動制御機構40が収容されている。自動制御機構40は、引張コイルスプリングからなる形状記憶合金製のスプリング45(以下、形状記憶スプリングと称す)と、引張コイルスプリングからなるバイアススプリング46と、移動カム部材47とを備えている。
【0021】
上記移動カム部材47は、ブロック状をなし、上記固定カム部材50から本体10の長手方向に離れて左右スライド可能に配置されている。移動カム部材47の上面には、カム溝47aが刻設されている。カム溝47aは、上から見て本体11の長手方向に対してカム面50aと同じような方向に傾斜している。このカム溝47aの傾斜角度は、カム面50aの傾斜角度より小さい。
【0022】
移動部材47の上側部は、作動板20の切欠23内に入れられ、カム溝47aに突起23aが入り込んでいる。
移動カム部材47の室側側の面には、2つの引掛ピン48,49が取り付けられている。
【0023】
2つのスプリング45,46は、移動カム部材47を挟んで左右に分かれるとともに、左右水平方向に沿う一直線上に配されている。バイアススプリング46の一端(室外側から見て左端)は、操作つまみ30の支持ブラケット32に掛けられ、他端は、移動カム部材47のピン49に掛けられている。形状記憶スプリング45の一端(室外側から見て左端)は、移動カム部材47のピン48に掛けられ、他端は、本体10に設けられたL字ブラケット19に掛けられている。これによって、移動カム部材47は、バイアススプリング46によって、室外側から見て左方向へ付勢され、形状記憶スプリング45によって、室外側から見て右方向へ付勢されている。この形状記憶スプリング45の付勢方向は、操作つまみ30を自動制御位置から強制閉じ位置へ移動させる時のスライド操作方向と同方向になっている。
【0024】
上記形状記憶スプリング45は、温度が上昇するにしたがって、自然長が減少し、ひいては引張り弾性力が増大する特性を有している。したがって、移動カム部材47は、温度環境に応じて両スプリング45,46の弾性力が均衡する位置になるように制御される。
【0025】
上記のように構成された換気装置1の動作を説明する。
換気装置1において自動換気制御動作を行なうには、操作つまみ30を自動制御位置にロックする(図2(A),(B))。操作者は、操作つまみ30の翼部31cの「オート」表示によって自動制御状態にあることを確認することができる。自動制御状態では、作動板20が、操作つまみ30の自動制御位置に対応する本体11長手方向位置において左右スライド不能となる。このとき、作動板20の切欠24が、固定カム部材50の全体を収容するような位置に来るようになっている。これにより、作動板20は、固定カム部材50の干渉を受けずに回動することができる。
【0026】
上述したように、移動カム部材47の本体10長手方向の位置は、形状記憶スプリング45とバイアススプリング46の弾性力の釣り合いにより決定される。この移動カム部材47のカム溝47aと作動板20の突起23aとのカム作用によって、作動板20の回転角度、ひいては換気口12の開度が決定される。
【0027】
例えば、環境温度が25°Cの時には、移動カム部材47は中間位置にあり、作動板20の突起23aが移動カム部材47のカム溝47aのほぼ中央に位置している。これにより、作動板20は半開き状態にある。
【0028】
温度が上昇すると、形状記憶スプリング45の弾性力が強まるので、移動カム部材47が、室外側から見て右方向に移動する。これに伴って、作動板20の突起23aと移動カム部材47のカム溝47aとのカム作用により、作動板20が型材12の上部壁12aから離れる方向に回動する。これによって、換気口12xの開度が増大する。温度がさらに上昇して移動カム部材47がさらに右方向に移動すると、図2(A)に示すように、作動板20の突起23aが、カム溝47aの室外側の端近傍に至り、換気口12xが、図4(A)に示す全開状態となる。
【0029】
温度が低下すると、形状記憶スプリング45の弾性力が弱まるので、作動板20は室外側から見て左方向に移動する。これに伴って、作動板20の突起23aと移動カム部材47のカム溝47aとのカム作用により、作動板20が型材12の上部壁12aに近づく方向に回動する。これによって、換気口12xの開度が減少する。温度がさらに低下して移動カム部材47がさらに左方向に移動すると、図2(B)に示すように、作動板20の突起23aが、カム溝47aの室内側の端に至り、図4(B)に示すように、作動板20が型材12の上部壁12aとほぼ平行をなす状態となり、換気口12xが、全閉状態となる。
【0030】
このように、操作つまみ47を自動制御位置にした時には、自動制御機構40によって温度環境に応じた換気口12xの開度を自動調節することができる。この自動開度調節は、作動板20の本体10長手方向へのスライドを伴わない。したがって、スプリング45,46の負担が軽くて済み、スプリング45,46の小型化を図ることができる。
【0031】
夏季のような高温環境下(したがって、スプリング45の弾性力が強く、換気口12xが図2(A)および図4(A)に示すように大きく開いている時)において、暴風雨になった際は、換気口12xを全閉状態にすることが要求される。この場合、操作つまみ30の自動制御位置でのロック状態を解除するとともに、図3、図4(B)に示すように、操作つまみ30を室外側から見て右方向に移動させ、強制閉じ位置にロックする。この強制閉じ操作の過程で、作動板20が、操作つまみ40に追随してそれと同方向に移動する。この時、作動板20の端縁24aが固定カム部材50のカム面50aに当たり、両者のカム作用により、作動板20が、型材12の上部壁12aに向かって回動し、換気口12xが、図4(B)の全閉状態になる。
【0032】
上記強制閉じ操作の際、バイアススプリング46の操作つまみ30への引っ掛け端が、操作つまみ30と一緒に室外側から見て右方向に移動する。また、移動カム部材47が、作動板20の突起23aによって室外側から見て右方向に移動させられる。なお、この時、作動板20を基準にすると、移動カム部材47は、左方向に相対移動させられることになる。この相対移動によって、移動カム部材47の(本体10に対する)移動が相殺される。これによって、バイアススプリング46が縮む。また、形状記憶スプリング45をほとんど伸び縮みさせないようにすることができる。この結果、強制閉じ操作を、スプリング45,46の付勢力に抗することなく容易に行うことができる。特に、高温環境下で弾性力が強い状態になっている形状記憶スプリング45の付勢力に抗する必要がないので、極めて小さな操作力で済む。
【0033】
なお、自動制御で全閉状態になっているときに(図2(B))、強制閉じ操作を行なうと、作動板20は、室外側から見て右方向への移動のみを行ない、この作動板20と一体に移動カム部材47が移動する。すなわち、移動カム部材47が作動板20に対して左右に相対移動することはない。したがって、バイアススプリング46は伸び縮みしない。形状記憶スプリング45だけが縮むことになる。
なお、上記強制閉じ状態は、操作つまみ30の露出された翼部31cの「トジ」表示によって確認できる。
【0034】
本発明は上記実施形態に制約されず種々の態様が可能である。
例えば、上述した実施形態では自動制御機構、固定カム部材がそれぞれ1つずつであったが、サッシ戸の幅が広い場合(換気装置が長い場合)には、これらを複数設置してもよい。
形状記憶スプリング、バイアススプリングとして、引張コイルスプリングを用いたが、圧縮コイルスプリングを用いてもよい。この場合、形状記憶スプリングとバイアススプリングの配置を左右逆にする。
形状記憶スプリングは、室外側の空気の温度の影響を受けるが、室内側の空気温度の影響を受けるようにしてもよい。
断熱用型材14を省き、室内側型材11を樹脂で形成してもよい。
換気装置が換気扇の給気口として機能する場合には、室内側型材11に花粉濾過用のフィルタを装着してもよい。
本発明の換気装置は、サッシ戸の上框と別体をなし上框の下に装着するようにしてもよく、下框又は竪框に装着してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、温度環境に応じて自動換気制御を行うことができ、かつ装置の小型化を図ることができるだけでなく、強制閉じ操作を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態をなす換気装置を室内から見た正面図である。
【図2】同換気装置の平面断面図であり、(A)は自動制御での開き状態、(B)は自動制御での閉じ状態をそれぞれ示す。
【図3】同換気装置の強制閉じ状態の平面断面図である。
【図4】同換気装置の縦断面図であり、(A)は自動制御での開き状態を示し、(B)は自動制御での閉じ状態または強制閉じ状態を示す。
【図5】同換気装置に組み込まれる作動板を室外から見た背面図である。
【符号の説明】
10 本体
12a 中間型材の上部壁(主壁)
12x 換気口
20 作動板
21 回動軸部
23a 突起(第1カムフォロア部)
24a 切欠の一方の端縁(第2カムフォロア部)
30 操作つまみ(操作部材)
40 自動制御機構
45 形状記憶スプリング
46 バイアススプリング
47 移動カム部材
47a カム溝
50 固定カム部材
50a カム面
Claims (1)
- (イ)主壁に換気口を形成してなる細長い本体と、
(ロ)細長く形成され、一方の縁部に上記本体に回動可能かつスライド可能に支持される回動軸部を有し、他方の縁部に第1、第2のカムフォロア部を有し、回動に伴い上記主壁に近づいたり離れたりして上記換気口を開閉する作動板と、
(ハ)自動制御位置と強制閉じ位置との間で上記本体の長手方向にスライド可能かつ上記各位置にてロック可能にして本体に支持されるとともに、上記作動板の回動を許容するようにして作動板に連結され、スライド操作に伴い作動板を本体の長手方向にスライドさせる操作部材と、
(ニ)上記操作部材が自動制御位置にあるときに、第2カムフォロア部と連携せずに作動板の回動を許容し、操作部材が自動制御位置から強制閉じ位置へ操作されて作動板がスライドするときに、第2カムフォロア部と協働して作動板を回動させることにより、換気口を強制的に閉じさせる固定カム部材と、
(ホ)上記操作部材が自動制御位置のとき、本体の長手方向に移動可能で、その移動に伴い上記第1カムフォロア部と協働して作動板を回動させる一方、上記操作部材を強制閉じ位置へスライド操作するとき、上記第1カムフォロア部により上記操作部材のスライド方向と同方向に移動させられる移動カム部材と、
(ヘ)一端が上記移動カム部材に連結されるとともに他端が上記本体に連結され、移動カム部材を操作部材の強制閉じ位置へのスライド方向と同方向に付勢する形状記憶合金製のスプリングと、
(ト)一端が上記操作部材に連結されるとともに他端が上記移動カム部材に連結され、上記移動カム部材を上記形状記憶合金製スプリングとは逆方向に付勢するバイアススプリングと
を備えたことを特徴とする換気装置。
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JP2019074245A (ja) * | 2017-10-14 | 2019-05-16 | 株式会社佐原 | 換気装置 |
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