JP6685552B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、火事の時に自動的に遮断する機能を有する換気装置に関する。
特許文献1、2に示すように、サッシ戸に装着される換気装置を例にとって説明する。このタイプの換気装置は、内部空間を有する細長い本体と、この本体内に長手方向にスライド可能に収容された細長い作動板と、本体の室内側に配置された操作部材とを備えている。本体は、通気口が形成された主壁部を有している。操作部材の手動操作により、作動板は、通気口を閉じる位置(閉じ位置)と通気口を開く位置(開き位置)との間で、スライドするかスライドを伴って回動する。
特許文献1,2の換気装置において、火災発生時には室外から室内へ、または室内から室外への延焼を防ぐために通気口を閉じるのが好ましいが、緊迫した状況では換気装置の状態を確認する余裕がなく、通気口を閉じるのが困難である。
文献3の図2に開示された防火ダンパ(換気装置)では、通気口を有する筒状本体に2枚のダンパ羽根(作動板)が回動可能に支持されている。2枚のダンパ羽根は、防火ヒューズによりバネの力に抗して合掌合わせ状態を維持されており、これにより通常状態では通気口は開かれている。火事が発生して環境温度が異常レベルまで上昇した時には、防火ヒューズが溶融し、2枚のダンパ羽根は、バネの力で互いに離間して通気口を閉じる。
文献3の図3に開示された防火ダンパ(換気装置)では、ダンパ羽根は、バイアスバネにより閉じ方向に付勢されているが、形状記憶合金製のバネにより開き状態を維持されている。火事が発生して環境温度が異常レベルまで上昇した時には、形状記憶合金製のバネが伸びるため、防火ダンパはバイアスバネの力で自動的に閉じる。
文献4に開示された防火ダンパでは、本体に細長い作動板がその長手方向にスライド可能に支持されている。作動板の一端は、異常高温時に溶融する連結部材を介して本体に連結されている。作動板の他端にはバイアスバネが連結されている。通常時には作動板は開き位置にあるが、火災時に環境温度が異常高温になると、連結部材が溶融し、作動板はバイアスバネの力で閉じられる。
文献5の換気装置では、通気口を有する本体に作動板がスライド可能に支持されており、2組の形状記憶合金製のバネとバイアススプリングにより、環境温度が低温になった時および高温になった時に、作動板が換気口を閉じるようになっている。この換気装置は、防火が目的ではないが、火災発生により環境温度が異常高温になった時に自動的に換気口を閉じる。
特開平10−115156号公報 特開平11−62423号公報 実用新案登録3019395号公報 特開2002−70264号公報 実開昭63−185044号公報
特許文献3〜5に示す換気装置は、異常高温の時に溶融する部材または形状記憶バネを利用して火事の時に自動的に通気口を閉じ、延焼を防ぐことができるものの、手動による開閉操作を行うことができない。
本発明は上記課題を解決したもので、換気装置において、
ア.通気口が形成された主壁部を有する本体と、
イ.制御口が形成された主板部を有し、この主板部が上記本体の上記主壁部に接した状態を維持しながら、上記制御口が上記通気口と一致する開き位置と、上記制御口が上記通気口と不一致となる閉じ位置との間で、スライド可能な作動板と、
ウ.上記本体の室内側に、上記作動板のスライド方向にスライド可能に配置された操作部材と、
エ.上記操作部材を上記作動板に連結する連結部材と、
オ.上記本体に支持され、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、高温での記憶形状に戻ろうとしてその弾性力により上記作動板を付勢し、上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる形状記憶バネと、
を備え、上記連結部材は低融点材料からなり、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、溶融するか上記形状記憶バネの力で分断可能な程度に軟化することにより、上記操作部材と上記作動板の連結を解除することを特徴とする。
上記構成によれば、通常時は操作部材の手動操作により開閉調節を行うことができ、火事の際には形状記憶バネの弾性力により作動板を自動的に閉じ動作させるので、通気口を介しての延焼を防止できる。しかも、操作部材と作動板を低融点材料の連結部材で連結したので、火事の際には操作部材と作動板の連結を解除でき、操作部材による抵抗を受けずに確実に作動板を閉じ動作させることができる。特に操作部材が開き位置で本体にロックされる構造を採用している場合であっても、作動板を確実に閉じ動作させることができる。
好ましくは、上記作動板はバネ受け部を有しており、上記形状記憶バネは湾曲形状をなし、その一端が上記本体に固定された固定端となり、他端が自由端となっており、この自由端は上記バネ受け部と上記作動板のスライド方向に対峙しており、温度が異常レベルまで上昇した時には、上記形状記憶バネはその湾曲形状の曲率を減じるように変形し、上記自由端が上記作動板の上記バネ受け部を押して上記作動板を上記閉じ位置に向かわせる。
上記構成によれば、通常時には形状記憶バネが作動板に全く作用せず、操作部材による開閉操作を円滑に行なうことができる。さらに、火災時に温度が一時的に低下した時でも一旦閉じた作動板が戻ることがなく、新鮮な空気流入による室内燃焼の激化等の不都合も防止できる。
好ましくは、上記連結部材が、上記作動板と上記操作部材のスライド方向と直交する方向に延びる連結ピンからなり、上記作動板と上記操作部材に挿通されている。
上記構成によれば、連結部材を簡単な構造にできるとともに、火災時の連結解除も確実に実行できる。
好ましくは、上記本体および上記作動板が上記作動板のスライド方向に細長く形成され、上記操作部材が上記本体の長手方向の一端部に配置されており、上記本体の主壁部には、上記通気口が上記本体の長手方向に等間隔をおいて多数形成され、上記作動板の主板部には、上記制御口が上記本体の長手方向に上記通気口と同一ピッチで多数形成され、上記作動板は、上記主板部と一体をなして室内側に突出する副板部を有し、この副板部の一端部には、上記連結ピンを挿通させる挿通穴と上記バネ受け部が形成されている。
上記構成によれば、作動板の副板部にバネ受け部と連結ピンのための挿通穴を形成するので、構成を簡略化することができる。
好ましくは、上記操作部材による上記作動板の上記閉じ位置を第1閉じ位置とし、上記形状記憶バネによる上記作動板の閉じ位置を第2閉じ位置とし、上記作動板の上記開き位置から上記第1閉じ位置までの移動ストロークは、上記通気口の1.5ピッチであり、上記作動板の上記開き位置から上記第2閉じ位置までの移動ストロークは、上記通気口の0.5ピッチである。
上記構成によれば、操作部材による作動板の閉じ動作のストロークに比べて形状記憶バネによる作動板の閉じ動作のストロークを小さくしたので、操作部材の開閉操作性を確保しつつ、火事の時に作動板をより一層確実に閉じることができる。
好ましくは、上記本体はバネ係止部を有し、温度が異常レベルまで上昇して上記バネの自由端が変位した時に、この自由端を上記バネ係止部で係止する。
上記構成によれば、火災発生時に形状記憶バネの弾性力により作動板を正確に設定された閉じ位置に移動させることができる。
本発明の他の態様をなす換気装置は、
ア.通気口が形成された主壁部を有する本体と、
イ.上記本体に固定されたカム部材と、
ウ.スライド可能かつ回動可能に支持され、上記スライドの過程で上記カム部材のカム作用により、上記主壁部から離間した開き位置と、上記主壁部に接近した閉じ位置との間で回動される作動板と、
エ.上記本体に上記作動板のスライド方向にスライド可能に支持されるとともに、上記作動板に、上記作動板の回動を許容するようにして連結されたスライダと、
オ.上記本体の室内側に、上記作動板のスライド方向にスライド可能に配置された操作部材と、
カ.上記操作部材を上記スライダに連結する連結部材と、
キ.上記本体に支持され、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、高温での記憶形状に戻ろうとしてその弾性力により上記スライダを付勢し、上記スライダを介して上記作動板をスライドさせることにより、上記カム部材のカム作用で上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる形状記憶バネと、
を備え、上記連結部材は低融点材料からなり、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、溶融するか上記形状記憶バネの力で分断可能な程度に軟化することにより、上記操作部材と上記スライダの連結を解除することを特徴とする。
上記構成によれば、本体に固定されたカム部材により作動板を開閉するタイプの換気装置でも、通常時は操作部材の手動操作により開閉調節を行うことができ、火事の際には、形状記憶バネの弾性力により作動板を自動的に閉じ動作させることができる。しかも、操作部材による抵抗を受けずに確実に作動板を閉じ動作させることができる。
本発明の他の態様をなす換気装置は、
ア.通気口が形成された主壁部を有する本体と、
イ.上記主壁部から離間した開き位置と、上記主壁部に接近した閉じ位置との間で、上記本体に回動可能に支持された作動板と、
ウ.上記本体にスライド可能に支持されたスライダと、
エ.上記スライダに支持され、上記スライダのスライド方向への移動に伴い、カム作用により上記作動板を開閉するカム部材と、
オ.上記本体の室内側に、上記スライダのスライド方向にスライド可能に配置された操作部材と、
カ.上記操作部材を上記スライダに連結する連結部材と、
キ.上記本体に支持され、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、高温での記憶形状に戻ろうとしてその弾性力により上記スライダを付勢し、上記スライダを介して上記カム部材を移動させることにより、上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる形状記憶バネと、
を備え、上記連結部材は低融点材料からなり、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、溶融するか上記形状記憶バネの力で分断可能な程度に軟化することにより、上記操作部材と上記スライダの連結を解除することを特徴とする。
上記構成によれば、本体に移動可能に設けられたカム部材により作動板を開閉するタイプの換気装置でも、通常時は操作部材の手動操作により開閉調節を行うことができ、火事の際には、形状記憶バネの弾性力により作動板を自動的に閉じ動作させることができる。しかも、操作部材による抵抗を受けずに確実に作動板を閉じ動作させることができる。
好ましくは、上記連結部材が、上記スライダのスライド方向と直交する方向に延びる連結ピンからなり、上記スライダと上記操作部材に挿通されている。
好ましくは、上記本体および上記作動板が上記スライダのスライド方向に細長く形成され、上記操作部材が上記本体の長手方向の一端部に配置されており、上記本体の主壁部には、上記通気口が上記本体の長手方向に等間隔をおいて多数形成され、上記スライダにはバネ受け部が形成され、上記形状記憶バネは湾曲形状をなしており、その一端が上記本体に固定された固定端となり、他端が自由端となっており、この自由端は上記バネ受け部と上記本体の長手方向に対峙しており、温度が異常レベルまで上昇した時には、上記形状記憶バネはその湾曲形状の曲率を減じるように変形し、上記自由端が上記スライダの上記バネ受け部を押すことにより、上記スライダおよび上記カム部材を介して上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる。
本発明によれば、通常の手動操作による開閉機能を確保しつつ、火災発生時には操作部材の拘束を受けることなく確実に自動閉じ動作を行うことができる。
本発明の第1実施形態をなす換気装置の断面図である。 図1中II-II矢視断面図である。 図1中III-III矢視断面図であり、本体の輪郭を想像線で示す。 同換気装置の要部の斜視図である。 同換気装置の操作部材の斜視図である。 同操作部材の側面図である。 本発明の第2実施形態をなす換気装置を、本体を構成する型材を一部省略して示す断面図である。 同第2実施形態の換気装置に用いられるカム部材を示す平面図である。 同第2実施形態の換気装置の要部を示す平面図である。 同第2実施形態の換気装置の要部を、室外側から見た斜視図である。 本発明の第3実施形態をなす換気装置の要部を示す平面図である。
以下、本発明の第1実施形態をなす換気装置を、図1〜図6を参照しながら説明する。
本実施形態の換気装置は、左右に細長く形成されサッシ戸の上框として用いられる。図1、図2に示すように、換気装置は、本体10と、作動板20と、操作部材30とを基本構成要素として備えている。
図1に示すように、本実施形態の本体10は、アルミ合金等の押出型材からなる第1〜第3の型材10a、10b、10cを有している。
室外側の第1型材10aは、垂直をなして室外に臨む室外側壁部11(主壁部)と、この室外側壁部11から室内に向かってほぼ水平に突出する水平壁部12と、この水平壁部12の室内側の縁から垂直に起立する中間壁部13とを有している。
第1型材10aの中間壁部13の上下端部に、室内側の第2型材10bが連結されている。第2型材10bは、垂直をなして室内に臨む室内側壁部14を有している。
第1型材10aと第2型材10bは、下方に突出する垂下壁をそれぞれ有しており、これら垂下壁により、ガラス板が嵌め込まれるガラス板受け溝15が形成されている。
第3型材10cは断面U字形状をなし、その両端部が第1型材10aに連結されている。第3型材10cは、図示しない窓枠の上レールを受けるレール受け溝16を形成している。上記3つの型材10a〜10cにより形成された内部空間が通気路17となる。
図1、図2に示すように、上記室外側壁部11には、縦長の多数の通気口11aが長手方向に等ピッチで形成されており、中間壁13および室内側壁部14にも縦長の多数の通気口13a、14aがそれぞれ等ピッチで形成されている。
上記室外側壁部11の通気口11aは作動板20により開閉されるようになっている。作動板20もアルミ合金製の押出型材からなり、垂直をなす主板部21と、主板部21と、この主板部の下縁から室内方向に向かって水平に突出する幅の狭い副板部22とを有している。主板部21が本体10の室外側壁部11に接し、副板部22が水平壁部12に形成された長手方向に延びる隆起部12aに乗った状態で、作動板20は本体10に長手方向にスライド可能に支持されている。
上記作動板20の主板部21には、縦長の多数の制御口21aが長手方向に等ピッチで形成されている。これら制御口21aは、上記室外側壁部11の通気口11aとピッチが等しく、好ましくは通気口11aと同形状をなしている。
作動板20が開き位置にある時、制御口21aが通気口11aと一致し、通気口11a(ひいては通気路17)が開かれる。また、作動板20が閉じ位置にある時、制御口21aが通気口11aと不一致となり、通気口11a(ひいては通気路17)が閉じられる。
図2に示すように、本体10には、長手方向に間隔をおいて2,3カ所に樹脂製の付勢部材40が配置されている。この付勢部材40は、一対の係合部41を有し、この係合部41が作動板20の制御口21aに係合されることにより、作動板20に取り付けられている。付勢部材40は室内側に円弧状の弾性部42を有している。この弾性部42が弾性変形した状態で水平壁部12の段差12bに当たることにより、作動板20は室外側壁部11に向かって押し付けられている。
図2に示すように、室内側壁部14の一端部(室内側から見て右端部)には上記操作部材30のための支持枠50が取り付けられている。具体的には、室内側壁部14の右端部には、左右方向に延びてその右端に達する切欠14bが形成されている。支持枠50は、この切欠14bを塞ぐようにして室内側壁部14に取り付けられている。図1に示すように、支持枠50の上下縁部は、室内側壁部14の上下端に形成された係合溝14c、14dに嵌められている。
支持枠50には、左右に細長い操作口51が形成されている。この操作口51の左右両端51x,51yは、後述するように操作部材30をロックする役割を担う。
なお、室内側壁部14の右端部を除く領域には、フィルタ(図示しない)とフィルタ押さえ59(図2にのみ示す)が配されている。このフィルタ押さえ59の上下縁部も、係合溝14c、14dに嵌められている。
図2、図5、図6に示すように、上記操作部材30は、室内側に位置する第1部材31と室外側に位置する第2部材32とを有している。
第1部材31は、上記支持枠50の操作口51より面積が大きく支持枠50の裏側に配置されたカバー板部31aと、このカバー板部31aの中央部から室内方向に突出するつまみ部31bと、カバー板部31aから室外方向に向かって突出する左右一対の係止片31cと、カバー板部31aの室内側の面の左右端部に形成された係止凸部31x、31yとを有している。
第2部材32は、上記第1部材31のカバー板部31aに対向する裏板部32aと、この裏板部32aの中央に形成されたバネ受け部32bと、このバネ受け部32bから室外に向かって延びる延出部32cとを有している。
図2に示すように、第2部材32の裏板部32aにはバネ受け部32bの左右において一対の係合穴32dが形成されており、これら係合穴32dに第1部材31の一対の係止片31cが挿入係止されることにより、第1部材31と第2部材32が連結されている。なお、第1部材31と第2部材32の室内外方向の相対移動は、所定範囲内において可能である。
図1、図2に示すように、第1部材31のつまみ部31bと第2部材32のバネ受け部32bとの間には圧縮コイルバネ33が介在されている。この圧縮コイルバネ33により第1部材31は室内方向に向かって付勢されている。
上記操作部材30は、第1部材31のつまみ部31bを上記支持枠50の操作口51に挿入することにより、左右方向(本体10の長手方向)にスライド可能に支持されている。
操作部材30の第2部材32の延出部32cの室外側端部が、後述するように作動板20の副板部22に連結されており、これにより、操作部材30のスライド操作に伴い、作動板20が開き位置と閉じ位置との間でスライドするようになっている。
図2に示すように、操作部材30が作動板20の開き位置に対応する開き操作位置にある時、操作部材30のつまみ部31bの右端面が、支持枠50の操作口51の右端51xに当たり、左側の係止凸部31yが操作口51の左端51yに係止され、これにより、操作部材30は開き操作位置で正確に位置決めされるとともにロックされる。
操作部材30を閉じ操作する場合には、まず、つまみ部31bを圧縮コイルバネ33に抗して押し、係止凸部31yを操作口51の左端51yから外すことにより、開き操作位置でのロック状態を解除する。それから、操作部材30を左方向にスライドさせる。
操作部材30が作動板20の閉じ位置(開き位置から通気口11aの1,5ピッチ分離れた第1閉じ位置)に対応する閉じ操作位置に達すると、つまみ部31bの左端面が操作口51の左端51yに当たり、右側の係止凸部31xが操作口51の右端51xに係止され、これにより、操作部材30は閉じ操作位置で正確に位置決めされるとともにロックされる。
閉じ操作位置にある操作部材30は、つまみ部31bを押すことによりロック解除され、開き操作することができる。
次に、本発明の特徴について詳述する。
換気装置は図2〜図4に示す形状記憶バネ60(形状記憶合金製のバネ)を備えている。この形状記憶バネ60は、通常温度では略逆U字形をなして湾曲しているが、火災時に熱を受けて異常高温(例えば80°C以上)になると一直線になるように形状記憶処理されている。
形状記憶バネ60の一端61は、支持部材65の右端近傍の固定孔65aに挿入されて、固定端となっている。なお、支持部材65は本体10の水平壁部12に固定され、本体10の一部を構成している。
形状記憶バネ60の他端62は支持部材65に形成された切欠65bを通って支持部材65の下方に配置されているが、支持部材65に拘束されず、自由端となっている。後述するように、切欠65bの左側の端65xはバネ係止部として提供される。
形状記憶バネ60は室外側壁部11とほぼ平行をなして起立しており、その固定端61と自由端62は、本体10の長手方向に離れている。
図2〜図4に示すように、上記作動板20の副板部22の右端部は切り欠かれており、この副板部22の右端22xは、後述するようにバネ受け部として提供される。
操作部材30の延出部32cの先端部と作動板20の副板部22は上下方向に重なっており、2本の連結ピン70(連結部材)により連結されている。この連結ピン70は作動板20のスライド方向と直交して垂直に起立し延出部32cと副板部22の挿通穴32h、22hを挿通している。
上記連結ピン70は、融点が約80°Cの低融点金属(低融点材料)からなる。
上記構成をなす換気装置において、通常使用状態では、前述したように操作部材30の操作により作動板20を左右方向にスライドさせて、通気口11aを開閉する。
上記作動板20が開き位置にある時、形状記憶バネ60の自由端62は作動板20のバネ受け部22xから本体10の長手方向に離れているか、接していてもバネ受け部22xに作用しない。
上記作動板20が開き位置にある状態で火事が発生し、換気装置の環境温度が異常なレベル(例えば80°C)に達すると、形状記憶バネ60が高温の記憶形状(真直形状)に戻ろうとし、湾曲形状の曲率半径が増大し、自由端62が左方向に移動する。その結果、自由端62が作動板20のバネ受け部22xに当たり、形状記憶バネ60の弾性力により作動板20が閉じ方向に付勢される。この時、連結ピン70が溶融して作動板20と操作部材30の連結状態が解除されるため、作動板20は開き操作位置でロックされている操作部材30の拘束を受けずに、確実に閉じ方向に移動することができる。
形状記憶バネ60の動作時に、自由端62が支持部材65のバネ係止部65xに当たるため、作動板20は開き位置から0.5ピッチ離れた第2閉じ位置で停止する。この第2閉じ位置で、作動板20の制御口21aと室外側壁部11の通気口11aが不一致となり通気口11aが閉じられる。その結果、延焼や、室内への新鮮な空気の流入による室内の燃焼激化を防止することができる。
作動板20にはバイアスバネが連結されておらず、上記形状記憶バネ60は異常高温で一旦延びると元に復帰しないので、一時的に換気装置の環境温度が低下しても、上記作動板20は第2閉じ位置のまま維持される。その結果、環境温度が一時低下しても作動板20が開き位置に戻ることはなく、新鮮な空気が室内に流入して室内の燃焼激化を招くことはない。
なお、低温時に形状記憶バネ60が元の形状に戻るようにしてもよい。この場合、火災発生後に一時的に環境温度が低下しても自由端62が作動板20のバネ受け部22xから離れるだけであり、作動板20の閉じ状態を維持することができる。
本実施形態では、通気口11aのピッチを、一般的な換気装置より短くし、火災発生時に形状記憶バネ60の力で作動板20を閉じる時の移動ストロークを短くした。これにより、比較的小型の形状記憶バネ60で、作動板20の閉じ動作を実行することができる。手動操作の場合には、移動ストロークが短いとユーザーが開閉操作した時に確実に開き動作または閉じ動作をしたか不安に感じるので、形状記憶バネ60による閉じ動作ストロークより長くした。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。これら実施形態において先行する実施形態に対応する構成部については、同番号または類似番号を付してその詳細な説明を省略する。
図7〜図10には本発明の第2実施形態をなす換気装置が示されている。この換気装置は第1実施形態と同様にサッシ戸に組み込まれる上框として用いられる。
本体10’は複数の型材を組み付けることにより、内部空間(通気路)を有するように構成されているが、図7では室内側の型材10dのみを示し、他の型材を省略している。
型材10dは、室内側壁部18(主壁部)とこの室内側壁部18の下端から室外方向に略水平に突出する水平壁部19とを有している。室内側壁部18には、第1実施形態の通気口11aと同様の多数の通気口(図示しない)が形成されている。室内側壁部18の上端には軸受部18aが形成されている。
作動板25は、本体10’の長手方向に沿って細長く形成され、上記本体10’内に収容されている。作動板25の上縁部に形成された軸部25aが本体10’の軸受部18aに嵌ることにより、作動板25は本体10’の長手方向にスライド可能かつ回動可能に支持されている。
本体10’には、図8に示すカム部材80が本体10’の長手方向に間隔をおいて複数固定されている。カム部材80は室内側壁部18に対して傾斜する一対の傾斜面81、82を有している。これら傾斜面81、82は、左方向(作動板25の閉じ動作方向)に向かうにしたがって室内側壁部18に近づくように傾斜している。
作動板25の下縁には、上記カム部材80に対応して作動板25の長手方向に離間した一対の突起25a,25bが形成されている。作動板25が本体10’の長手方向にスライドする過程で、上記カム部材80と突起25a,25bによるカム作用により、作動板25は、室内側壁部18から離間した開き位置と、室内側壁部18に接近した閉じ位置との間で回動する。より具体的に説明すると、図8に示すように作動板25が開き位置にある状態で作動板25が左方向にスライドすると、突起25aと傾斜面81のカム作用により、作動板25が室内側壁部18に近づき、閉じ位置に至る。作動板25が閉じ位置にある状態で作動板25が右方向にスライドすると、突起25bと傾斜面82のカム作用により、作動板25が室内側壁部18から離れ、開き位置に至る。
次に、本実施形態の特徴部について説明する。本体10’の水平壁部19の一端部(室内側から見て右端部)には、本体10’の一部を構成する支持部材66が固定されている。この支持部材66は、本体10’の長手方向に直線的に延びるガイド部66aを有している。
操作部材30は本体10’の長手方向にスライド可能なスライダ90を介して作動板25に連結されている。
操作部材30において、その第2部材32の延出部32cの先端部には、本体10’の長手方向に水平壁部19に沿って延びる連結部32xが連なっている。
スライダ90は、支持部材66のガイド部66aにスライド可能に支持されたスライド部91と、第1連結部92と、第2連結部93とを一体に有している。第1連結部92は操作部材30の連結部32xに重なっており、これら第1連結部92と連結部32xに形成された挿通穴に挿通される連結ピン70(連結部材)により、操作部材30とスライダ90が連結されている。
スライダ90の第2連結部93はL字状をなし、垂直部とこの垂直部の上端から室内側壁部18に向かって延びる水平部とを有しており、この水平部には室内外方向に延びる係合スリット93aが形成されている。この係合スリット93aに作動板25の長手方向端部の下縁から突出する係合凸部25c(図10にのみ示す)が入り込むことにより、スライダ90は作動板25の回動を許容した状態で作動板25に連結されている。
上記支持部材66のガイド部66aには、形状記憶バネ60の固定端61が固定されており、この形状記憶バネ60の自由端62は、スライダ90のスライド部91に形成されたスリット91aに入り込んでいる。このスリット91aの奥端はバネ受け部91xとして提供される。
上記構成をなす換気装置の作用を説明する。通常使用状態において、スライダ90が作動板25の開き位置に対応する位置にある時、形状記憶バネ60の自由端62は、スライダ90のバネ受け部91xから離れているか、接していても形状記憶バネ60の力は作用しない。
操作部材30を本体10’の長手方向にスライド操作すると、この操作部材30にスライダ90が追随し、このスライダ90に連結された作動板25がスライドし、このスライドの過程でカム部材80のカム作用により、作動板25が回動し、室内側壁部18の通気口を開閉する。
上記作動板25が開き位置にある状態で火事が発生し、換気装置の環境温度が異常なレベル(例えば80°C)に達すると、形状記憶バネ60が高温の記憶形状(真直形状)に戻ろうとして、自由端62が室内側から見て左方向に移動し、スライダ90のバネ受け部91xを押す。その結果、スライダ90が同方向にスライドし、これに追随して作動板25がスライドするため、操作部材30の手動操作による閉じ動作と同様に、作動板25はカム部材80の作用で回動して室内側壁部18の通気口を閉じる。この形状記憶バネ60の動作時に、連結ピン70が異常高温により溶融して操作部材30とスライダ90の連結を解除するので、スライダ90は開き操作位置でロックされた操作部材30に拘束されずに、形状記憶バネ60の力で確実にスライドすることができる。
図11に示す第3実施形態は、第2実施形態と構成が似ているが、下記の点が異なる。
作動板25が本体10’に対してスライド不能で回動のみ可能に支持されている。その代わりに、カム部材80’が本体10’の長手方向に移動するようになっている。以下、詳述する。
本実施形態で用いられるスライダ90’は、支持部材66のガイド部66aにスライド可能に支持されたスライド部91(以下、第1スライド部と言う)と、本体10’の長手方向に沿って延びるとともに本体10’の水平壁部19(図10参照)にスライド可能に支持された他のスライダ部94(以下、第2スライド部と言う)と、を一体に有している。
第2スライダ部94には例えば2つのカム部材80’が長手方向に離れて支持されている。カム部材80’はスライダ部94に固定されるか一体に形成されている。カム部材80’は第2実施形態のカム部材80と同様に構成されているが、傾斜面81’,82’の向きが逆になっている。
第2スライダ部94は、第1スライダ91の近傍において、連結ピン70により、操作部材30の連結部32xに連結されている。
操作部材30、形状記憶バネ60の配置は第2実施形態と同様である。
上記構成をなす換気装置の作用を説明する。この作用説明において第2実施例を示す図7〜図10を必要に応じて援用する。操作部材30をスライド操作すると、操作部材30に連結されたスライダ90’がスライドし、このスライダ90’に支持されたカム部材80’が本体10’の長手方向に移動する。この移動の過程で、カム部材80’のカム作用(具体的には傾斜面81’、82’と作動板25の突起25a,25bのカム作用)により作動板25が回動し、室内側壁部18の通気口を開閉する。
上記作動板25が開き位置にある状態で火事が発生し、換気装置の環境温度が異常なレベルに達すると、形状記憶バネ60の自由端62が図11中左方向に移動し、この自由端62がスライダ90’のバネ受け部91xを押すため、スライダ90’が左方向にスライドし、これに追随してカム部材80’が左方向に移動する。その結果、作動板25はカム部材80のカム作用(具体的には、傾斜面82’と作動板25の突起25bのカム作用)により回動して室内側壁部28の通気口を閉じる。この形状記憶バネ60の動作時に、連結ピン70が異常高温により溶融して操作部材30とスライダ90’の連結を解除するので、スライダ90’は開き操作位置でロックされた操作部材30に拘束されずに、形状記憶バネ60の力で確実にスライドすることができる。
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の形態を採用可能である。
上記実施形態の換気装置はサッシ戸の上框として機能するいわゆる框一体型であるが、框と別体をなし框に沿って設置される換気装置であってもよい。
さらに本発明は、内部空間を有さない換気装置にも適用することができる。
上記実施形態では、形状記憶バネは線状のU字形状(湾曲形状)をなしていて、異常高温時に曲率が小さくなることにより閉じ動作を行ったが、異常高温時に曲率が大きくなって自由端が固定端に近づくことにより、閉じ動作を行ってもよい。さらに形状記憶バネの形状は、板バネ状であってもよいし、圧縮コイルバネ、引張コイルバネ形状であってもよい。コイルスプリングを用いる場合、作動板またはスライダに接続する必要があるが、形状記憶合金の動作温度より低い場合には弾性力が非常に弱いので通常の開閉操作に影響は殆どない。
操作部材を閉じ操作位置と開き操作位置でロックする手段は、上記実施形態に制約されず、種々の形態を採用可能である。
操作部材が閉じ操作位置と開き操作位置でロックされない換気装置にも本発明を適用することができる。火災時の閉じ動作時における操作部材の抵抗を無くすことができるからである。
操作部材と作動板またはスライダを連結する連結部材はピン形状でなくてもよい。またこの連結部材の融点は形状記憶バネの動作温度より高くても低くてもよい。連結部材の融点が形状記憶バネの動作温度より高い場合には、形状記憶バネの動作時に十分軟化しており形状記憶バネの弾性力により分断可能である。
本発明は、防炎機能を有する換気装置に適用できる。
10,10’ 本体
11 室外側壁部(主壁部)
11a 通気口
18 室内側壁部(主壁部)
20,25 作動板
21 主板部
21a 制御口
22 副板部
23x バネ受け部
25 作動板
30 操作部材
60 形状記憶合金製のバネ
61 固定端
62 自由端
65x バネ係止部
70 連結ピン(連結部材)
80,80’ カム部材
91x バネ受け部

Claims (10)

  1. ア.通気口が形成された主壁部を有する本体と、
    イ.制御口が形成された主板部を有し、この主板部が上記本体の上記主壁部に接した状態を維持しながら、上記制御口が上記通気口と一致する開き位置と、上記制御口が上記通気口と不一致となる閉じ位置との間で、スライド可能な作動板と、
    ウ.上記本体の室内側に、上記作動板のスライド方向にスライド可能に配置された操作部材と、
    エ.上記操作部材を上記作動板に連結する連結部材と、
    オ.上記本体に支持され、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、高温での記憶形状に戻ろうとしてその弾性力により上記作動板を付勢し、上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる形状記憶バネと、
    を備え、
    上記連結部材は低融点材料からなり、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、溶融するか上記形状記憶バネの力で分断可能な程度に軟化することにより、上記操作部材と上記作動板の連結を解除することを特徴とする換気装置。
  2. 上記作動板はバネ受け部を有しており、
    上記形状記憶バネは湾曲形状をなし、その一端が上記本体に固定された固定端となり、他端が自由端となっており、この自由端は上記バネ受け部と上記作動板のスライド方向に対峙しており、
    温度が異常レベルまで上昇した時には、上記形状記憶バネはその湾曲形状の曲率を減じるように変形し、上記自由端が上記作動板の上記バネ受け部を押して上記作動板を上記閉じ位置に向かわせることを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  3. 上記連結部材が、上記作動板と上記操作部材のスライド方向と直交する方向に延びる連結ピンからなり、上記作動板と上記操作部材に挿通されていることを特徴とする請求項2に記載の換気装置。
  4. 上記本体および上記作動板が上記作動板のスライド方向に細長く形成され、上記操作部材が上記本体の長手方向の一端部に配置されており、
    上記本体の主壁部には、上記通気口が上記本体の長手方向に等間隔をおいて多数形成され、
    上記作動板の主板部には、上記制御口が上記本体の長手方向に上記通気口と同一ピッチで多数形成され、
    上記作動板は、上記主板部と一体をなして室内側に突出する副板部を有し、この副板部の一端部には、上記連結ピンを挿通させる挿通穴と上記バネ受け部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の換気装置。
  5. 上記操作部材による上記作動板の上記閉じ位置を第1閉じ位置とし、上記形状記憶バネによる上記作動板の閉じ位置を第2閉じ位置とし、上記作動板の上記開き位置から上記第1閉じ位置までの移動ストロークは、上記通気口の1.5ピッチであり、上記作動板の上記開き位置から上記第2閉じ位置までの移動ストロークは、上記通気口の0.5ピッチであることを特徴とする請求項4に記載の換気装置。
  6. 上記本体はバネ係止部を有し、温度が異常レベルまで上昇して上記バネの自由端が変位した時に、この自由端を上記バネ係止部で係止することを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の換気装置。
  7. ア.通気口が形成された主壁部を有する本体と、
    イ.上記本体に固定されたカム部材と、
    ウ.スライド可能かつ回動可能に支持され、上記スライドの過程で上記カム部材のカム作用により、上記主壁部から離間した開き位置と、上記主壁部に接近した閉じ位置との間で回動される作動板と、
    エ.上記本体に上記作動板のスライド方向にスライド可能に支持されるとともに、上記作動板に、上記作動板の回動を許容するようにして連結されたスライダと、
    オ.上記本体の室内側に、上記作動板のスライド方向にスライド可能に配置された操作部材と、
    カ.上記操作部材を上記スライダに連結する連結部材と、
    キ.上記本体に支持され、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、高温での記憶形状に戻ろうとしてその弾性力により上記スライダを付勢し、上記スライダを介して上記作動板をスライドさせることにより、上記カム部材のカム作用で上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる形状記憶バネと、
    を備え、
    上記連結部材は低融点材料からなり、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、溶融するか上記形状記憶バネの力で分断可能な程度に軟化することにより、上記操作部材と上記スライダの連結を解除することを特徴とする換気装置。
  8. ア.通気口が形成された主壁部を有する本体と、
    イ.上記主壁部から離間した開き位置と、上記主壁部に接近した閉じ位置との間で、上記本体に回動可能に支持された作動板と、
    ウ.上記本体にスライド可能に支持されたスライダと、
    エ.上記スライダに支持され、上記スライダのスライド方向への移動に伴い、カム作用により上記作動板を開閉するカム部材と、
    オ.上記本体の室内側に、上記スライダのスライド方向にスライド可能に配置された操作部材と、
    カ.上記操作部材を上記スライダに連結する連結部材と、
    キ.上記本体に支持され、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、高温での記憶形状に戻ろうとしてその弾性力により上記スライダを付勢し、上記スライダを介して上記カム部材を移動させることにより、上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる形状記憶バネと、
    を備え、
    上記連結部材は低融点材料からなり、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、溶融するか上記形状記憶バネの力で分断可能な程度に軟化することにより、上記操作部材と上記スライダの連結を解除することを特徴とする換気装置。
  9. 上記連結部材が、上記スライダのスライド方向と直交する方向に延びる連結ピンからなり、上記スライダと上記操作部材に挿通されていることを特徴とする請求項7または8に記載の換気装置。
  10. 上記本体および上記作動板が上記スライダのスライド方向に細長く形成され、上記操作部材が上記本体の長手方向の一端部に配置されており、
    上記本体の主壁部には、上記通気口が上記本体の長手方向に等間隔をおいて多数形成され、
    上記スライダにはバネ受け部が形成され、
    上記形状記憶バネは湾曲形状をなしており、その一端が上記本体に固定された固定端となり、他端が自由端となっており、この自由端は上記バネ受け部と上記本体の長手方向に対峙しており、
    温度が異常レベルまで上昇した時には、上記形状記憶バネはその湾曲形状の曲率を減じるように変形し、上記自由端が上記スライダの上記バネ受け部を押すことにより、上記スライダおよび上記カム部材を介して上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせることを特徴とする請求項9に記載の換気装置。
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