JP2018009773A - 換気装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ア.通気口が形成された主壁部を有する本体と、
イ.制御口が形成された主板部を有し、この主板部が上記本体の上記主壁部に接した状態を維持しながら、上記制御口が上記通気口と一致する開き位置と、上記制御口が上記通気口と不一致となる閉じ位置との間で、スライド可能な作動板と、
ウ.上記本体の室内側に、上記作動板のスライド方向にスライド可能に配置された操作部材と、
エ.上記操作部材を上記作動板に連結する連結部材と、
オ.上記本体に支持され、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、高温での記憶形状に戻ろうとしてその弾性力により上記作動板を付勢し、上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる形状記憶バネと、
を備え、上記連結部材は低融点材料からなり、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、溶融するか上記形状記憶バネの力で分断可能な程度に軟化することにより、上記操作部材と上記作動板の連結を解除することを特徴とする。
上記構成によれば、通常時には形状記憶バネが作動板に全く作用せず、操作部材による開閉操作を円滑に行なうことができる。さらに、火災時に温度が一時的に低下した時でも一旦閉じた作動板が戻ることがなく、新鮮な空気流入による室内燃焼の激化等の不都合も防止できる。
上記構成によれば、連結部材を簡単な構造にできるとともに、火災時の連結解除も確実に実行できる。
上記構成によれば、作動板の副板部にバネ受け部と連結ピンのための挿通穴を形成するので、構成を簡略化することができる。
上記構成によれば、操作部材による作動板の閉じ動作のストロークに比べて形状記憶バネによる作動板の閉じ動作のストロークを小さくしたので、操作部材の開閉操作性を確保しつつ、火事の時に作動板をより一層確実に閉じることができる。
上記構成によれば、火災発生時に形状記憶バネの弾性力により作動板を正確に設定された閉じ位置に移動させることができる。
ア.通気口が形成された主壁部を有する本体と、
イ.上記本体に固定されたカム部材と、
ウ.スライド可能かつ回動可能に支持され、上記スライドの過程で上記カム部材のカム作用により、上記主壁部から離間した開き位置と、上記主壁部に接近した閉じ位置との間で回動される作動板と、
エ.上記本体に上記作動板のスライド方向にスライド可能に支持されるとともに、上記作動板に、上記作動板の回動を許容するようにして連結されたスライダと、
オ.上記本体の室内側に、上記作動板のスライド方向にスライド可能に配置された操作部材と、
カ.上記操作部材を上記スライダに連結する連結部材と、
キ.上記本体に支持され、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、高温での記憶形状に戻ろうとしてその弾性力により上記スライダを付勢し、上記スライダを介して上記作動板をスライドさせることにより、上記カム部材のカム作用で上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる形状記憶バネと、
を備え、上記連結部材は低融点材料からなり、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、溶融するか上記形状記憶バネの力で分断可能な程度に軟化することにより、上記操作部材と上記スライダの連結を解除することを特徴とする。
上記構成によれば、本体に固定されたカム部材により作動板を開閉するタイプの換気装置でも、通常時は操作部材の手動操作により開閉調節を行うことができ、火事の際には、形状記憶バネの弾性力により作動板を自動的に閉じ動作させることができる。しかも、操作部材による抵抗を受けずに確実に作動板を閉じ動作させることができる。
ア.通気口が形成された主壁部を有する本体と、
イ.上記主壁部から離間した開き位置と、上記主壁部に接近した閉じ位置との間で、上記本体に回動可能に支持された作動板と、
ウ.上記本体にスライド可能に支持されたスライダと、
エ.上記スライダに支持され、上記スライダのスライド方向への移動に伴い、カム作用により上記作動板を開閉するカム部材と、
オ.上記本体の室内側に、上記スライダのスライド方向にスライド可能に配置された操作部材と、
カ.上記操作部材を上記スライダに連結する連結部材と、
キ.上記本体に支持され、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、高温での記憶形状に戻ろうとしてその弾性力により上記スライダを付勢し、上記スライダを介して上記カム部材を移動させることにより、上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる形状記憶バネと、
を備え、上記連結部材は低融点材料からなり、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、溶融するか上記形状記憶バネの力で分断可能な程度に軟化することにより、上記操作部材と上記スライダの連結を解除することを特徴とする。
上記構成によれば、本体に移動可能に設けられたカム部材により作動板を開閉するタイプの換気装置でも、通常時は操作部材の手動操作により開閉調節を行うことができ、火事の際には、形状記憶バネの弾性力により作動板を自動的に閉じ動作させることができる。しかも、操作部材による抵抗を受けずに確実に作動板を閉じ動作させることができる。
本実施形態の換気装置は、左右に細長く形成されサッシ戸の上框として用いられる。図1、図2に示すように、換気装置は、本体10と、作動板20と、操作部材30とを基本構成要素として備えている。
室外側の第1型材10aは、垂直をなして室外に臨む室外側壁部11(主壁部)と、この室外側壁部11から室内に向かってほぼ水平に突出する水平壁部12と、この水平壁部12の室内側の縁から垂直に起立する中間壁部13とを有している。
第1型材10aと第2型材10bは、下方に突出する垂下壁をそれぞれ有しており、これら垂下壁により、ガラス板が嵌め込まれるガラス板受け溝15が形成されている。
支持枠50には、左右に細長い操作口51が形成されている。この操作口51の左右両端51x,51yは、後述するように操作部材30をロックする役割を担う。
第1部材31は、上記支持枠50の操作口51より面積が大きく支持枠50の裏側に配置されたカバー板部31aと、このカバー板部31aの中央部から室内方向に突出するつまみ部31bと、カバー板部31aから室外方向に向かって突出する左右一対の係止片31cと、カバー板部31aの室内側の面の左右端部に形成された係止凸部31x、31yとを有している。
図1、図2に示すように、第1部材31のつまみ部31bと第2部材32のバネ受け部32bとの間には圧縮コイルバネ33が介在されている。この圧縮コイルバネ33により第1部材31は室内方向に向かって付勢されている。
操作部材30の第2部材32の延出部32cの室外側端部が、後述するように作動板20の副板部22に連結されており、これにより、操作部材30のスライド操作に伴い、作動板20が開き位置と閉じ位置との間でスライドするようになっている。
閉じ操作位置にある操作部材30は、つまみ部31bを押すことによりロック解除され、開き操作することができる。
換気装置は図2〜図4に示す形状記憶バネ60(形状記憶合金製のバネ)を備えている。この形状記憶バネ60は、通常温度では略逆U字形をなして湾曲しているが、火災時に熱を受けて異常高温(例えば80°C以上)になると一直線になるように形状記憶処理されている。
形状記憶バネ60の他端62は支持部材65に形成された切欠65bを通って支持部材65の下方に配置されているが、支持部材65に拘束されず、自由端となっている。後述するように、切欠65bの左側の端65xはバネ係止部として提供される。
形状記憶バネ60は室外側壁部11とほぼ平行をなして起立しており、その固定端61と自由端62は、本体10の長手方向に離れている。
上記連結ピン70は、融点が約80°Cの低融点金属(低融点材料)からなる。
上記作動板20が開き位置にある時、形状記憶バネ60の自由端62は作動板20のバネ受け部22xから本体10の長手方向に離れているか、接していてもバネ受け部22xに作用しない。
本体10’は複数の型材を組み付けることにより、内部空間(通気路)を有するように構成されているが、図7では室内側の型材10dのみを示し、他の型材を省略している。
操作部材30において、その第2部材32の延出部32cの先端部には、本体10’の長手方向に水平壁部19に沿って延びる連結部32xが連なっている。
スライダ90は、支持部材66のガイド部66aにスライド可能に支持されたスライド部91と、第1連結部92と、第2連結部93とを一体に有している。第1連結部92は操作部材30の連結部32xに重なっており、これら第1連結部92と連結部32xに形成された挿通穴に挿通される連結ピン70(連結部材)により、操作部材30とスライダ90が連結されている。
作動板25が本体10’に対してスライド不能で回動のみ可能に支持されている。その代わりに、カム部材80’が本体10’の長手方向に移動するようになっている。以下、詳述する。
操作部材30、形状記憶バネ60の配置は第2実施形態と同様である。
上記実施形態の換気装置はサッシ戸の上框として機能するいわゆる框一体型であるが、框と別体をなし框に沿って設置される換気装置であってもよい。
さらに本発明は、内部空間を有さない換気装置にも適用することができる。
操作部材が閉じ操作位置と開き操作位置でロックされない換気装置にも本発明を適用することができる。火災時の閉じ動作時における操作部材の抵抗を無くすことができるからである。
11 室外側壁部(主壁部)
11a 通気口
18 室内側壁部(主壁部)
20,25 作動板
21 主板部
21a 制御口
22 副板部
23x バネ受け部
25 作動板
30 操作部材
60 形状記憶合金製のバネ
61 固定端
62 自由端
65x バネ係止部
70 連結ピン(連結部材)
80,80’ カム部材
91x バネ受け部
Claims (10)
- ア.通気口が形成された主壁部を有する本体と、
イ.制御口が形成された主板部を有し、この主板部が上記本体の上記主壁部に接した状態を維持しながら、上記制御口が上記通気口と一致する開き位置と、上記制御口が上記通気口と不一致となる閉じ位置との間で、スライド可能な作動板と、
ウ.上記本体の室内側に、上記作動板のスライド方向にスライド可能に配置された操作部材と、
エ.上記操作部材を上記作動板に連結する連結部材と、
オ.上記本体に支持され、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、高温での記憶形状に戻ろうとしてその弾性力により上記作動板を付勢し、上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる形状記憶バネと、
を備え、
上記連結部材は低融点材料からなり、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、溶融するか上記形状記憶バネの力で分断可能な程度に軟化することにより、上記操作部材と上記作動板の連結を解除することを特徴とする換気装置。 - 上記作動板はバネ受け部を有しており、
上記形状記憶バネは湾曲形状をなし、その一端が上記本体に固定された固定端となり、他端が自由端となっており、この自由端は上記バネ受け部と上記作動板のスライド方向に対峙しており、
温度が異常レベルまで上昇した時には、上記形状記憶バネはその湾曲形状の曲率を減じるように変形し、上記自由端が上記作動板の上記バネ受け部を押して上記作動板を上記閉じ位置に向かわせることを特徴とする請求項1に記載の換気装置。 - 上記連結部材が、上記作動板と上記操作部材のスライド方向と直交する方向に延びる連結ピンからなり、上記作動板と上記操作部材に挿通されていることを特徴とする請求項2に記載の換気装置。
- 上記本体および上記作動板が上記作動板のスライド方向に細長く形成され、上記操作部材が上記本体の長手方向の一端部に配置されており、
上記本体の主壁部には、上記通気口が上記本体の長手方向に等間隔をおいて多数形成され、
上記作動板の主板部には、上記制御口が上記本体の長手方向に上記通気口と同一ピッチで多数形成され、
上記作動板は、上記主板部と一体をなして室内側に突出する副板部を有し、この副板部の一端部には、上記連結ピンを挿通させる挿通穴と上記バネ受け部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の換気装置。 - 上記操作部材による上記作動板の上記閉じ位置を第1閉じ位置とし、上記形状記憶バネによる上記作動板の閉じ位置を第2閉じ位置とし、上記作動板の上記開き位置から上記第1閉じ位置までの移動ストロークは、上記通気口の1.5ピッチであり、上記作動板の上記開き位置から上記第2閉じ位置までの移動ストロークは、上記通気口の0.5ピッチであることを特徴とする請求項4に記載の換気装置。
- 上記本体はバネ係止部を有し、温度が異常レベルまで上昇して上記バネの自由端が変位した時に、この自由端を上記バネ係止部で係止することを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の換気装置。
- ア.通気口が形成された主壁部を有する本体と、
イ.上記本体に固定されたカム部材と、
ウ.スライド可能かつ回動可能に支持され、上記スライドの過程で上記カム部材のカム作用により、上記主壁部から離間した開き位置と、上記主壁部に接近した閉じ位置との間で回動される作動板と、
エ.上記本体に上記作動板のスライド方向にスライド可能に支持されるとともに、上記作動板に、上記作動板の回動を許容するようにして連結されたスライダと、
オ.上記本体の室内側に、上記作動板のスライド方向にスライド可能に配置された操作部材と、
カ.上記操作部材を上記スライダに連結する連結部材と、
キ.上記本体に支持され、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、高温での記憶形状に戻ろうとしてその弾性力により上記スライダを付勢し、上記スライダを介して上記作動板をスライドさせることにより、上記カム部材のカム作用で上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる形状記憶バネと、
を備え、
上記連結部材は低融点材料からなり、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、溶融するか上記形状記憶バネの力で分断可能な程度に軟化することにより、上記操作部材と上記スライダの連結を解除することを特徴とする換気装置。 - ア.通気口が形成された主壁部を有する本体と、
イ.上記主壁部から離間した開き位置と、上記主壁部に接近した閉じ位置との間で、上記本体に回動可能に支持された作動板と、
ウ.上記本体にスライド可能に支持されたスライダと、
エ.上記スライダに支持され、上記スライダのスライド方向への移動に伴い、カム作用により上記作動板を開閉するカム部材と、
オ.上記本体の室内側に、上記スライダのスライド方向にスライド可能に配置された操作部材と、
カ.上記操作部材を上記スライダに連結する連結部材と、
キ.上記本体に支持され、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、高温での記憶形状に戻ろうとしてその弾性力により上記スライダを付勢し、上記スライダを介して上記カム部材を移動させることにより、上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせる形状記憶バネと、
を備え、
上記連結部材は低融点材料からなり、火災により温度が異常レベルまで上昇した時には、溶融するか上記形状記憶バネの力で分断可能な程度に軟化することにより、上記操作部材と上記スライダの連結を解除することを特徴とする換気装置。 - 上記連結部材が、上記スライダのスライド方向と直交する方向に延びる連結ピンからなり、上記スライダと上記操作部材に挿通されていることを特徴とする請求項7または8に記載の換気装置。
- 上記本体および上記作動板が上記スライダのスライド方向に細長く形成され、上記操作部材が上記本体の長手方向の一端部に配置されており、
上記本体の主壁部には、上記通気口が上記本体の長手方向に等間隔をおいて多数形成され、
上記スライダにはバネ受け部が形成され、
上記形状記憶バネは湾曲形状をなしており、その一端が上記本体に固定された固定端となり、他端が自由端となっており、この自由端は上記バネ受け部と上記本体の長手方向に対峙しており、
温度が異常レベルまで上昇した時には、上記形状記憶バネはその湾曲形状の曲率を減じるように変形し、上記自由端が上記スライダの上記バネ受け部を押すことにより、上記スライダおよび上記カム部材を介して上記作動板を上記閉じ位置へと向かわせることを特徴とする請求項9に記載の換気装置。
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