JP2007016424A - 両開きドア - Google Patents
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Abstract
【解決手段】他方の扉3にロック装置20を取付け、このロック装置20は、室内側から操作部材23を操作することでロック部材22がロック位置、ロック解除位置に移動するもので、このロック部材22がロック位置の時には、固定錠10の可動体12が施錠位置から解錠に移動しないようにロックする構成とし、小範囲で開いた一方の扉と他方の扉との間の隙間から手を入れてロック装置20の操作部材23を操作しづらくして、固定錠10を解錠できなくした両開きドア。
【選択図】図4
Description
この両開きドアであれば、親扉を、用心錠で規制した人が出入りできない小範囲で開くことによって室内を換気することが可能である。
すなわち、固定錠を解錠することで子扉を小範囲であるが開くことができるので、用心錠を室外から解錠することが可能となる。
このようにすることで室外から素手でロック解除できないから、固定錠を室外から素手で解錠できないようにできる。
したがって、従来の両開きドアは、固定錠を室外の人が解錠することを確実に防止できないので、防犯性を確保できない。
この一方の扉と他方の扉とに亘って、その一方の扉の開きを人が出入りできない小範囲に規制する用心錠を取付け、
前記他方の扉に、操作部材によって当該扉を枠に固定する施錠状態と、その固定を解除する解錠状態とに操作される固定錠を、その操作部材が他方の扉の戸先端面から操作可能に取付け、
前記他方の扉にロック装置を取付け、このロック装置は前記施錠状態の固定錠が解錠状態となることを阻止するロック状態と、解錠状態となることを許容するロック解除状態に操作され、その操作部材は他方の扉の室内側面に位置して室内側から操作するようにしたことを特徴とする両開きドアである。
ロック装置は、本体とロック部材と操作部材を備え、その操作部材を操作することでロック部材がロック位置とロック解除位置とに亘って移動し、
このロック部材がロック位置の時に、前記可動体を施錠位置から解錠位置に移動しないようにロックすることができる。
したがって、ロック装置を操作せずにロックできるから、操作が簡単であると共に、ロック装置の操作忘れがない。
前記一方の扉2と他方の扉3とに亘って用心錠4が取付けてあり、この用心錠4を施錠することで図2に仮想線で示すように、一方の扉2の開きを人が出入りできない小範囲に規制する。
この用心錠4は、他方の扉3の室内側面3aに取付けた突起4aと、一方の扉2の室内側面2aに揺動自在に取付けたガードアーム4bを備え、通常時にはガードアーム4bを図1に示すように一方の扉2の室内側面2aに沿った姿勢とし、施錠時にはガードアーム4bを図2に示すように一方の扉2の室内側面2aと直角となった室内向きの姿勢とし、その挿通孔4cを突起4aに挿通する。この状態で一方の扉2を開くとガードアーム4bの案内孔4dが突起4aに挿通して抜けなくなり、図2に仮想線で示すように一方の扉2の開きを人が出入りできない小範囲に規制するドアガードと呼ばれるものとしてあるが、用心錠4はこれに限ることはなく、ドアチェーン、ドアロックと呼ばれるものであっても良い。
つまり、用心錠4は室内から施錠、解錠操作されると共に、施錠することで一方の扉2の開きを人が出入りできない小範囲に規制し、解錠することで一方の扉2の開き規制を解除するものであれば良い。
この固定錠10を施錠すると他方の扉3を枠1に固定して開放しないようにし、解錠すると他方の扉3の枠1への固定を解除して開放できるようにする。
前記他方の扉3にはロック装置20が取付けてある。このロック装置20は施錠状態の固定錠10が解錠状態となることを阻止するロック状態と、解錠状態となることを許容するロック解除状態に操作される。
そして、前述のロック装置20の操作部材は他方の扉3の室内側面3aに位置し、室内側から操作する構成である。
なお、図1においては固定錠10、ロック装置20が他方の扉3の下部に取付けてあるが、上部に取付けても良いし、下部と上部にそれぞれ取付けても良い。
しかし、前述の隙間Aから室外の人がロック装置20の操作部材を見ることができないし、前述の隙間から両方の手を入れてロック装置20をロック解除状態に操作しながら固定錠10を解錠操作することは大変困難で、ロック装置20の取付け位置等によっては操作部材に手が届かない場合もある。
したがって、室外の人が固定錠10を解錠することを確実に防止でき、防犯性を確保できる。
前記固定錠10は、図3〜図5に示すように、本体11と、この本体11に上下一方の施錠位置と上下他方の解錠位置とに亘って上下方向に移動自在に設けられた可動体12と、この可動体12を上下に移動操作する操作部材13を備え、その本体11が他方の扉3に取付けられる。前記可動体12が上下一方の施錠位置に移動すると枠1の錠受14に嵌合して他方の扉3を枠1に固定し、可動体12が上下他方の解錠位置に移動すると前述の錠受14から抜け出して他方の扉3の固定を解放する。
前記操作部材13は他方の扉3の戸先端面3bから操作可能で、室外の人が前述した一方の扉2を用心錠4で規制した小範囲で開いた時に、その戸先端面2bと他方の扉3の戸先端面3bとの間の隙間から手を入れて操作できる。
前記ロック部材22は、前記可動体12と干渉して施錠位置から解錠位置に移動しないようにするロック位置と、可動体12と離隔して前述の移動を許容するロック解除位置とに移動自在で、操作部材23により移動操作される。
この操作部材23は他方の扉3の室内側面3aに位置し、前述の隙間から室外の人が見えないし、室外の人が前述の隙間から手を入れて操作しづらいようにしてある。
このようにすることで、両方の操作部材13,23を室外から1人で操作することは大変困難で時間がかかり、固定錠10を室外から解錠できない。
また、施錠状態の固定錠10を解錠するには、ロック装置20の操作部材23を操作して施錠位置のロック部材22をロック解除位置に移動して保持し、固定錠10の操作部材13を操作して可動体12を解錠位置に移動して解錠することになる。
前記本体11の長手方向両端部に取付用孔11dが形成され、この取付用孔11dからビスを他方の扉3に螺合して取付ける。
前記本体11の裏面にはガイド部15が形成されている。このガイド部15はガイド縦面15aと長手方向一対のガイドピン15bを備え、このガイド部15に沿って可動体12が上下動自在にガイドされる。
前記可動体12は、前記ガイド部15に沿って上下動自在にガイドされる摺動体12aと、この摺動体12aに取付けた錠杆12bを備えている。
前記摺動体12aに摺動子16が表裏面方向(つまり、長手方向と直交する方向)に摺動自在に設けてある。
この操作部材13の長手方向一端部が前記摺動子16にピン18で連結され、操作部材13を上下に揺動することで摺動子16が摺動体12aに沿って表裏面方向に摺動しながら、その摺動子16とともに摺動体12aが上下に移動する。
例えば、操作部材13を下方に揺動すると可動体12が上方に移動して解錠位置となる。操作部材13を上方に揺動すると可動体12が下方に移動して施錠位置となる。
前記ロック部材22と操作部材23は一体に連続した角棒形状で、前記孔21aに室内外側方向に向けて移動自在に挿通してある。
前記ロック部材22にピン25を貫通して取付け、このピン25を前記突片21bの長孔21cに挿入してある。
このピン25と本体21の裏面との間に弾性材24(例えば、スプリング)を設けてある。
前記ロック部材22は操作部材23とともに弾性材24で室外側に向けて移動されて前述のロック位置に保持され、操作部材23を室内側に引張ることでロック部材22が室内側に向けて移動して前述のロック解除位置となる。
そして、可動体12が解錠位置の時には図4に示すように、ロック部材22は弾性材24によって、その先端面22aが可動体12の室内側面12cに押しつけ保持されている。
この状態で可動体12は、その室内側面12cがロック部材22の先端面22aに沿って施錠位置まで移動することができる。
前記可動体12が施錠位置の時には、図4に仮想線で示すように、その上端面12dがロック部材22よりも下方となり、ロック部材22は弾性材24で図4に仮想線で示すように可動体12の上端面12dと対向する位置まで移動し、可動体12が解錠位置に移動しようとすると上端面12dがロック部材22と干渉し、可動体12が解錠位置まで移動できないようにする。
前述の状態から、操作部材23を持って室内側に引張ることでロック部材22が弾性材24に抗して室内側に向けて移動して、可動体12の室内側面12cよりも室内寄りとなり、可動体12が解錠位置まで移動可能となる。
このようにすれば、室外の人が一方の扉2と他方の扉3との隙間から手を入れて操作部材23を操作しようとした場合に、前述の突出部3cが邪魔になって手を入れづらくなるし、場合によっては操作部材23まで手が届かないことがあるので、より好ましい。
しかも、操作部材23は室内側に引っ張ることでロック解除位置まで移動するので、室外の人が操作しづらい。
Claims (3)
- 枠に2つの扉を両開き可能に取付け、
この一方の扉と他方の扉とに亘って、その一方の扉の開きを人が出入りできない小範囲に規制する用心錠を取付け、
前記他方の扉に、操作部材によって当該扉を枠に固定する施錠状態と、その固定を解除する解錠状態とに操作される固定錠を、その操作部材が他方の扉の戸先端面から操作可能に取付け、
前記他方の扉にロック装置を取付け、このロック装置は前記施錠状態の固定錠が解錠状態となることを阻止するロック状態と、解錠状態となることを許容するロック解除状態に操作され、その操作部材は他方の扉の室内側面に位置して室内側から操作するようにしたことを特徴とする両開きドア。 - 固定錠は、本体と可動体と操作部材を備え、その操作部材を操作することで可動体が施錠位置と解錠位置とに亘って移動し、
ロック装置は、本体とロック部材と操作部材を備え、その操作部材を操作することでロック部材がロック位置とロック解除位置とに亘って移動し、
このロック部材がロック位置の時に、前記可動体を施錠位置から解錠位置に移動しないようにロックするようにした請求項1記載の両開きドア。 - ロック装置のロック部材を弾性材によってロック位置に向けて移動付勢し、固定錠の可動体が解錠位置の時にはロック部材が可動体に押しつけられ、かつ可動体が施錠位置に移動するとロック部材がロック位置に移動するようにした請求項2記載の両開きドア。
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