JPH0726581U - 換気装置 - Google Patents

換気装置

Info

Publication number
JPH0726581U
JPH0726581U JP3617693U JP3617693U JPH0726581U JP H0726581 U JPH0726581 U JP H0726581U JP 3617693 U JP3617693 U JP 3617693U JP 3617693 U JP3617693 U JP 3617693U JP H0726581 U JPH0726581 U JP H0726581U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ventilation
moving member
ventilation plate
plate
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3617693U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2506435Y2 (ja
Inventor
得司 佐原
Original Assignee
佐原ブレス工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 佐原ブレス工業株式会社 filed Critical 佐原ブレス工業株式会社
Priority to JP1993036176U priority Critical patent/JP2506435Y2/ja
Publication of JPH0726581U publication Critical patent/JPH0726581U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2506435Y2 publication Critical patent/JP2506435Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】温度環境に応じて自動換気制御を行うことがで
き、必要に応じて手動操作により換気板の開閉を行うこ
とができる換気装置を提供する。 【構成】移動部材40が換気板20に連携されている。
自動制御手段60は、移動部材40を一方向(換気板2
0の開き方向)に付勢する形状記憶合金製のコイルスプ
リング61と、他方向(換気板20の閉方向)に付勢す
るバイアスコイルスプリング62とを有し、環境温度に
応じて移動部材40を移動させて換気板20の開閉動作
を行う。さらに、上記移動部材40を往復移動させる操
作部材70を備えている。維持手段により、移動部材4
0は、換気板20の閉じ位置に対応した位置で形状記憶
合金製のコイルスプリング61の弾性力に抗して維持さ
れ、換気板20の開き位置に対応した位置でバイアスコ
イルスプリング62の弾性力に抗して維持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、換気口の開閉を,手動,自動の両方で行うことができる換気装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
サッシ戸等の上部または下部に設置された細長い換気装置は公知である。この 換気装置を用いれば、サッシ戸を閉めたままで換気を行うことができる。この換 気装置は、実開昭51ー69447号公報,実開昭51ー109940号公報, 実公平4ー29027号公報,実公平4ー29027号公報に示すように、換気 板を手動操作することにより、本体の換気口を開閉している。 しかし、上記換気装置では、所望の換気を得るために、使用者が頻繁に手動に よる操作を行わなければならず、面倒であった。
【0003】 そこで、実開昭60ー117988号公報に示すように、温度環境に応じて換 気口の開閉を行う自動制御手段を備えた換気装置が開発されている。詳述すると 、複数の換気口を有する本体に、換気口と同形状の複数の開口を有する換気板が スライド可能に設けられている。換気板は開口が換気口と合致しない閉じ位置か ら、開口が換気口と合致する開き位置まで移動可能である。自動制御手段は、換 気板を開き位置方向に付勢する形状記憶合金製のコイルスプリングと、閉じ位置 方向に付勢するバイアスコイルスプリングとを有している。温度が下がって、形 状記憶合金製のコイルスプリングの弾性力が弱まった時には、バイアススプリン グの力で換気板を閉じ位置方向に移動させ、温度が上がって形状記憶合金製のコ イルスプリングの弾性力が強まった時には、換気板を開き位置方向に移動させる のである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記実開昭60ー117988号の換気装置では、居住者の意志とは 無関係に、形状記憶合金製のコイルスプリングおよびバイアススプリングの特性 と温度環境によって、一義的に換気状態が決定されるため、居住者にとって常に 良好な換気状態であるとは限らない。すなわち、冷暖房等の室内空調状態や居住 者の体調等により、居住者にとって望ましい換気状態が変化するからである。ま た、暴風雨時に閉じておきたいにも拘わらず温度環境よっては開き状態になって いることもあるし、排煙を要する時には開いておきたいにも拘わらず、温度環境 によっては閉じていることがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を克服するため、請求項1の考案の要旨は、換気口を有する本体と、 上記換気口を開閉する換気板と、上記換気板に連携され、直線的に往復移動する ことにより換気板を開閉させる移動部材と、上記移動部材をいずれか一方向に付 勢する形状記憶合金製のコイルスプリングと、他方向に付勢するバイアスコイル スプリングとを有し、環境温度に応じて移動部材を移動させて換気板の開閉動作 を行う自動制御手段と、を備えた換気装置において、さらに、上記移動部材を往 復移動させる操作部材と、上記移動部材を、換気板の閉じ位置に対応した位置で 上記2つのコイルスプリングのうちの一方の弾性力に抗して維持し、換気板の開 き位置に対応した位置で他方のコイルスプリングの弾性力に抗して維持する維持 手段と、を備えたことを特徴とする換気装置にある。 請求項2の考案では、上記維持手段は上記操作部材を、閉じモード位置と、開 きモード位置と、これら閉じモード位置と開きモード位置の中間の自動モード位 置で維持し、操作部材は係合突起を有し、この係合突起が移動部材に形成された 一対の係止部間に上記往復移動方向に遊びを有するようにして配置され、操作部 材が上記自動モード位置にある時、この遊びにより移動部材を換気板の閉じ位置 に対応した位置から換気板の開き位置に対応した位置まで移動可能とし、操作部 材が閉じモード位置にある時、係合突起が一方の係止部に当たることにより上記 移動部材を換気板の閉じ位置に対応した位置に維持し、操作部材が開きモード位 置にある時、係合突起が他方の係止部に当たることにより移動部材を換気板の開 き位置に対応した位置に維持する。 請求項3の考案では、上記維持手段は、上記操作部材に設けられた板バネと、 上記本体側に設けられ板バネが選択的に係合する少なくとも2つの係合部とを有 する。
【0006】
【作用】
請求項1の考案によれば、自動制御手段の形状記憶合金製のコイルスプリング とバイアスコイルスプリングの釣り合いにより、温度環境に応じて自動換気を行 うことができる。また、操作部材を手動操作することにより、強制的に移動部材 を移動させて、換気板を閉じ位置,開き位置にすることができる。この場合、維 持手段により、コイルスプリングの弾性力に抗して移動手段が維持され、ひいて は換気板が閉じ位置,開き位置で維持される。 請求項2の考案によれば、操作部材が自動モード位置にある時、操作部材の係 合突起と一対の係止部との間の遊びにより移動部材の移動が可能であり、上記自 動制御手段で自動換気を行うことができる。また、自動換気状態にあることを、 居住者は操作部材の位置で確認することができる。 請求項3の考案によれば、移動部材の維持に板ばねを用いるので、居住者が操 作部材を移動させて換気板を開閉すれば足り、換気板の閉じ位置および開き位置 の維持のために特別な操作を必要としない。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。まず、図1(正面図), 図2(背面図),図4(断面図)を参照しながら、換気装置の概略を説明する。 換気装置は長く延びる金属製型材からなる本体10を備えている。本体10は室 内側の正面壁11と、この正面壁11の上部に形成された上側連結部12と、正 面壁11の下部に形成された下側連結部13とを有している。正面壁11には、 多数の換気口14が本体10の長手方向に並んで形成されている。本体10の上 側連結部12と下側連結部13間には、上記正面壁11と平行をなして対峙する 金属製型材の背板15が嵌め込まれている。なお、背板15には多数の通気孔1 6が形成されている。本体10の両端にはキャップ17が取り付けられている。
【0008】 本体10内には換気口14を開閉するための換気板20が収容されている。換 気板20は上下に幅広の鍔部21を有している。換気板20は、図4,図6に示 すように、上下2個ずつ計4個のカム部材25を介して本体10に支持されてい る。詳述すると、換気板20の上側鍔部21の2カ所および下側鍔部21の2カ 所には、カムフォロア22が取り付けられており、これらカムフォロア22は、 本体10の正面壁11の裏面に固定されたカム部材25のカム溝26に収容され ている。カム溝26は、特に図7に良く示すように、本体10の長手方向に対し て傾斜するとともに水平に延びる傾斜部26aと、この傾斜部26aの正面壁1 1側の一端に連なり本体の長手方向に延びる短い第1直線部26bと、傾斜部2 6aの他端に連なり本体の長手方向に延びる短い第2直線部26cとを有してい る。換気板20が図7中右側に移動すると、カム溝26の傾斜部26aとカムフ ォロア22とのカム作用により、換気板20が本体10の正面壁11との平行状 態を保ちながら正面壁11に近付き、やがて図7(A)に示すように換気板20 の鍔部21が正面壁11に当たって換気口14を閉じる。換気板20が図7中左 側に移動すると、同様のカム作用により換気板20が本体10の正面壁11から 遠のき、換気口14が開く。なお、カム溝26が上記第1,第2の直線部26b ,26cを有しているので、換気板26は、図7(A)の全閉状態を維持しなが ら短いストロークだけ本体10の長手方向に移動可能であるとともに、図7(B )の全開状態を維持しながら短いストロークだけ移動可能である。
【0009】 次に、上記換気板20を本体10の長手方向に移動させて換気動作を行わせる 構造について説明する。図5に示すように、本体10の正面壁11の裏面には、 長板形状のガイド部材30が取り付けられている。このガイド部材30は本体1 0の一部として提供される。このガイド部材30には、長板形状の移動部材40 が本体10の長手方向に移動可能に支持されている。移動部材40の端部は、連 結部材50を介して換気板20の端部に連結されている。したがって、移動部材 40の移動に追随して換気板20が移動するようになっている。
【0010】 上記移動部材40は、次のようにして上記ガイド部材30に支持されている。 すなわち、ガイド部材30には一対のガイド突起31が正面壁11と直交する方 向に突出して形成されており、他方、移動部材40には、本体10の長手方向に 延びる細長い一対のガイド穴41が形成されている。一対のガイド穴41に一対 のガイド突起31を遊びを有して収容させることにより、移動部材40はガイド 部材30に移動可能に支持されている。ガイド突起31の先端には、移動部材4 0の脱落を防止するストッパ32が固定されている。
【0011】 上記移動部材40は、次のようにして換気板20に連結されている。連結部材 の50の一端には爪51が形成されており、この爪51が移動部材40の端部に 形成された穴42に挿入されることにより、両者が連結されている。連結部材5 0の他端部には凸部52が形成されており、この凸部52が換気板20に形成さ れた穴23に挿入されることにより、両者が連結されている。なお、換気板20 は連結部材50に対して正面壁11と直交する方向に移動可能である。
【0012】 図1に示すように、正面壁11には、連結部材50に対応した位置に表示穴1 1aが形成されている。上記連結部材50の室内側の面は、本体11の長手方向 に区分けされた2つの領域を有し、これら領域は異なる色に着色されている。上 記換気板20が閉じ状態にある時、一方の領域が表示穴11aに表れ、換気板2 0が半開状態ないしは全開状態にある時、他方の領域が表示穴11aに表れる。
【0013】 上記移動部材40は、自動制御手段60により温度環境に応じて位置制御され る。詳述すると、この自動制御手段60は、形状記憶合金製のコイルスプリング 61(以下、形状記憶スプリングと称す)と、バイアスコイルスプリング62( 以下、バイアススプリングと称す)を備えている。本実施例では、形状記憶スプ リング61は、移動部材40を図5中左方向に付勢し、ひいては換気板20を開 き方向に付勢している。バイアススプリング62は、移動部材40を右方向に付 勢し、ひいては換気板20を閉じ方向に付勢している。上記形状記憶スプリング は、温度が低下するにしたがって、弾性力がほぼリニアに減少する特性を有して いる。したがって、移動部材40は、温度環境に応じて両スプリング61,62 の弾性力が均衡する位置になるように制御される。上記バイアススプリング62 と形状記憶スプリング61は、上下に配置され互いに平行をなしている。形状記 憶スプリング61は、移動部材40の右端部近傍に形成された引掛部40aとガ イド部材30の左端部に圧入されたピン35との間に引っ張り状態で掛けられて いる。バイアススプリング62は、移動部材40の左端部近傍に形成された引掛 部40bとガイド部材30に圧入されたピン36との間に引っ張り状態で掛けら れている。なお、図5,図10に示すように、ガイド部材30には本体10の長 手方向に沿って多数の取り付け穴A〜Jが配列されており、上記ピン36はこれ ら穴A〜Jのいずれか一つに選択的に圧入されている。
【0014】 上記移動部材40,換気板20は、図1,図3に示すように、正面壁11の右 端近傍に設けられた操作部材70の手動操作によっても移動される。詳述すると 、正面壁11には、本体10の長手方向に沿って延びる長穴11bが形成されて おり、この長穴11bに対応して、操作部材70が本体10の長手方向にスライ ド可能に配置されている。特に図3,図9に良く示すように、操作部材70は、 正面壁11の裏面とガイド部材30との間の偏平な空間に収容され本体10の長 手方向に延びる板形状のベース部71(図3において破線で示す)と、ベース部 71の正面中央部に形成されたつまみ部72と、図9に示すようにベース部71 の裏面中央部に形成された矩形の凸部73と、この凸部73からさらに突出する 係合突起74とを備えている。上記つまみ部72は、正面壁11の長穴11bに 遊びを有して収容されており、室内側に露出されている。図3に示すように、正 面壁11の室内側の面には、長穴11bの下側において、ラベル80が貼ってあ り、「閉」,「自動」,「開」の表示がなされている。操作部材70のつまみ部 72が「閉」,「自動」,「開」の表示位置に合致した時、操作部材70はそれ ぞれ後述する閉じモード位置,自動モード位置,開きモード位置にある。
【0015】 図5に示すように、上記操作部材70の係合突起74は、移動部材40の中央 に形成された本体10の長手方向に延びる係合穴43に、遊びを有して収容され ている。係合穴43の両端縁43a,43bは、後述する作用をなす係止部とし て提供されている。
【0016】 図9に示すように、操作部材70のベース部71の裏面にはバネ支持部75が 形成されており、このバネ支持部75には板バネ76の両端が支持されている。 この板ばね76の中央部はバネ支持部75から上方に突出している。他方、図8 に示すように、ガイド部材30には操作部材70の凸部73の移動を許容する長 穴33が形成され、その室内側の面にはバネ支持部75を移動可能に収容する凹 部34が形成されている。この凹部34の上面には3つの円弧状の凹部34a, 34b,34c(係合部)が形成されている。操作部材70が自動モード位置に ある時、すなわちつまみ部72がラベル80の「自動」の位置にある時には、板 バネ76の中央部が中央の凹部34bに嵌まり込んでいる。同様に、操作部材7 0が閉じモード位置にある時には、板バネ76は凹部34aに嵌まり込んでおり 、操作部材70が開きモード位置にある時には、板バネ76は凹部34cに嵌ま り込んでいる。上記板バネ76と凹部34a,34b.34cにより維持手段9 0が構成されている。
【0017】 上記構成において、まず自動モードでの換気作用について説明する。この場合 には、操作部材70は上述したように板バネ76(図9)と中央の凹部34b( 図8)の係合により自動モード位置に維持され、図11(A)〜(C)に示すよ うに操作部材70の係合突起74は基準位置Rにある。他方、移動部材40は本 体10の長手方向に移動可能であり、その位置は、形状記憶スプリング61とバ イアススプリング62の弾性力の釣り合いにより決定され、ひいては換気板20 の開度も決定される。
【0018】 例えば、環境温度が25°Cの時には、図11(A)に示すように、係合穴4 3の中央部が係合突起74と一致するように移動部材43が位置しており、換気 板20のカムフォロア22がカム部材25のカム溝26において傾斜部26aの 中央に位置しているため、換気板20は半開き状態にある。
【0019】 温度が低下すると、形状記憶スプリング61の弾性力が弱まるので、移動部材 40,換気板20は図5〜図7,図11中右方向に移動し、換気板20の開度が 減少する。温度がさらに低下して図11(B)に示すように移動部材40がさら に右方向に移動すると、カムフォロア22がカム溝26の傾斜部26aの正面壁 11側の端に至り、換気板20が全閉状態となる。この時図11(B)に示すよ うに、係合穴43の端縁43bが係合突起74に当たるので、移動部材および換 気板20の右方向の移動は規制され、カムフォロア22が第1直線部26bに移 行するのを阻止されている。
【0020】 上記とは逆に温度が上昇すると、形状記憶スプリング61の弾性力が強まるの で、移動部材40,換気板20は図5〜図7,図11中左方向に移動し、換気板 20の開き度が増大する。温度がさらに上昇して図11(C)に示すように移動 部材40がさらに左方向に移動すると、カムフォロア22がカム溝26の傾斜部 26aの正面壁11から離れた方の端に至り、換気板20が全開状態となる。こ の時図11(C)に示すように、係合穴43の端縁43aが係合突起74に当た るので、移動部材40および換気板20の左方向の移動は規制され、カムフォロ ア22が第2直線部26cに移行するのを阻止されている。
【0021】 上記のように、操作部材70のつまみ部72を「自動」の位置にして、自動モ ードにした時には、形状記憶スプリング61とバイアススプリング62により、 温度環境に応じて換気板20を自動制御することができる。居住者は、上記操作 部材70のつまみ部72の位置から、自動モード状態にあることを確認すること ができる。
【0022】 暴風雨の際には、温度環境とは無関係に換気板20を全閉状態にすることが要 求される。この場合、操作部材70を図1,図3において左方向(図5〜図7, 図11において右方向)に移動させ、そのつまみ部72を「閉」の表示位置に一 致させる。この操作部材70の移動の過程で、板バネ76と中央の凹部34bの 係合状態が外れ、操作部材70の係合突起74が係合穴43の端縁43aに当た り、さらに移動部材40,換気板20が図5〜図7,図11中右方向に移動され 、換気板20が全閉状態になる。この時、板バネ76が係合凹部34aに嵌まり 込むので、操作者が操作部材70から手を離しても、形状記憶スプリング61の 弾性力に抗して操作部材70は閉じモード位置に維持され、ひいては移動部材4 0が操作部材70の閉じモード位置に対応した位置に維持され,換気板20が全 閉状態を維持される。なお、操作部材70が閉じモード位置にある時、カムフォ ロア22がカム溝26の第1直線部26bに入り込むので、強風でも安定して換 気板20の閉じ状態を維持できる。
【0023】 排煙を行いたい場合には、温度環境とは無関係に換気板20を全開状態にする ことが要求される。この場合、操作部材70を図1,図3において右方向(図5 〜図7,図11において左方向)に移動させ、そのつまみ部72を「開」の表示 位置に一致させる。この操作部材70の移動の過程で、操作部材70の係合突起 74が係合穴43の端縁43bに当たることにより、移動部材40,換気板20 が図5〜図7,図11中左方向に移動され、換気板20が全開状態になる。この 時、板バネ76が凹部34cに嵌まり込むので、バイアススプリング62の弾性 力に抗して操作部材70は開きモード位置に維持され、ひいては換気板20が全 開状態で維持される。なお、操作部材70が開きモード位置にある時、カムフォ ロア22がカム溝26の第2直線部26cに入り込むので、強風でも安定して換 気板20の開き状態を維持できる。
【0024】 なお、上記形状記憶スプリング61は製造誤差により弾性力にばらつきがある が、バイアススプリング62を支持するピン36の圧入位置を穴A〜Jから選ん で、バイアススプリング62の弾性力を形状記憶スプリング61の弾性力に応じ て調節することにより、温度に対する移動部材40のバランス位置を換気装置毎 に等しくすることができ、ひいては等しい温度ー換気特性を得ることができる。 なお、居住者の好みに応じて温度ー換気特性を変えることもできる。
【0025】 本考案は上記実施例に制約されず種々の態様が可能である。例えば、操作部材 と移動部材は遊びを有さずに連結し、操作部材と移動部材が常に一緒に移動する ように構成してもよい。この場合、図12に示すガイド部材30’が用いられる 。このガイド部材30’の凹部34’の上面には、1対の凸部35a’(係合部 )が形成されている。図9の操作部材70の板バネ76は、凹部34’の上面か ら離れている。操作部材70が閉じモード位置にある時、板バネ76の中央部は 右側の凸部34a’の右側面に接しており、操作部材70が開きモード位置にあ る時、板バネ76の中央部は左側の凸部34c’の左側面に接している。なお、 この実施例では操作部材と移動部材は一体に形成されていてもよい。
【0026】 また、移動部材に係合穴は形成されなくてもよい。この場合移動部材の室内側 の面に、本体の長手方向に離れた一対の係止部を突設し、これら一対の係止部間 に操作部材の係合突起を遊びを有して配置すれば、最初の実施例と同様の作用効 果を得ることができる。
【0027】 換気板の上縁が本体に回動可能にかつ本体の長手方向にスライド可能に支持さ れ、下縁が上記実施例と似たカム部材により支持されていてもよい。この場合、 換気板は、本体の長手方向に移動する過程で回動して開閉動作をなす。 換気板の上縁が本体に回動のみ可能に支持され、下縁が上記実施例と似たカム 部材により支持されていてもよい。この場合、移動部材の移動に追随してカム部 材が本体の長手方向に沿って移動し、このカム部材の移動の過程で換気板が回動 して開閉を行う。 換気板は、本体の換気口と同形状の開口を有し、本体に対してスライド可能に 支持されていてもよい。換気板は移動部材に追随して本体の長手方向に移動する ことにより開閉動作を行う。この場合、換気板は移動部材と一体に形成されてい てもよい。
【0028】 前述の実施例において、形状記憶スプリングは、主に背板の通気孔から流入す る空気の温度の影響を受けるが、室内側の空気温度の影響を受けるようにしても よい。この場合、本体の正面壁に形状記憶スプリングに対応して室内空気の流通 を許容する穴を形成するとともに、形状記憶スプリングを正面壁の裏面に固定さ れたカバー板によって覆い、背板の通気孔から流入する空気から遮断する。 維持手段は、移動部材に設けられた板バネと本体側に形成された係合部により 構成してもよい。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案によれば、温度環境に応じて自動換気制 御を行うことができ、必要に応じて手動操作により換気板の開閉を行うことがで きる。請求項2の考案によれば、換気が自動モード,開き,閉じのいずれの状態 にあるのかを居住者が確認することができる。請求項3の考案によれば、換気板 の閉じ位置および開き位置の維持のために特別な操作を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる換気装置の正面図である。
【図2】換気装置の背面図である。
【図3】操作部材の拡大正面図である。
【図4】図1中IVーIV線に沿う換気装置の断面図であ
る。
【図5】背板を取り外した状態の換気装置の要部背面図
である。
【図6】背板を取り外した状態の換気装置の他の要部背
面図である。
【図7】図6中VIIーVII線に沿う断面図であり、(A)
は換気板の閉じ状態,(B)は換気板の開き状態をそれ
ぞれ示す。
【図8】ガイド板を室内側から見た図である。
【図9】操作部材を室外側から見た図である。
【図10】バイアススプリングの支持状態を示す図5中
XーX線に沿う断面図である。
【図11】操作部材の係合突起と移動部材の係合穴の位
置関係を示す図であり、(A)は自動モードで換気板が
半開き状態の時の位置関係、(B)は自動モードで換気
板が全閉状態の時の位置関係、(C)は自動モードで換
気板が全開状態の時の位置関係、(D)は閉じモードで
の位置関係、(E)は開きモードでの位置関係、をそれ
ぞれ示す。
【図12】他の態様をなすガイド部材を室内側から見た
図である。
【符号の説明】
10 … 本体 14 … 換気口 20 … 換気板 34a,34b,34c … 係合部(ガイド部材の凹
部) 40 … 移動部材 43a,43b … 係止部(係合穴の両端縁) 60 … 自動制御手段 61 … 形状記憶合金製のコイルスプリング 62 … バイアスコイルスプリング 70 … 操作部材 74 … 係合突起 76 … 板バネ 90 … 維持手段

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)換気口を有する本体と、 (ロ)上記換気口を開閉する換気板と、 (ハ)上記換気板に連携され、直線的に往復移動するこ
    とにより換気板を開閉させる移動部材と、 (ニ)上記移動部材をいずれか一方向に付勢する形状記
    憶合金製のコイルスプリングと、他方向に付勢するバイ
    アスコイルスプリングとを有し、環境温度に応じて移動
    部材を移動させて換気板の開閉動作を行う自動制御手段
    と、 を備えた換気装置において、さらに、 (ホ)上記移動部材を往復移動させる操作部材と、 (ヘ)上記移動部材を、換気板の閉じ位置に対応した位
    置で上記2つのコイルスプリングのうちの一方の弾性力
    に抗して維持し、換気板の開き位置に対応した位置で他
    方のコイルスプリングの弾性力に抗して維持する維持手
    段と、 を備えたことを特徴とする換気装置。
  2. 【請求項2】上記維持手段は上記操作部材を、閉じモー
    ド位置と、開きモード位置と、これら閉じモード位置と
    開きモード位置の中間の自動モード位置で維持し、操作
    部材は係合突起を有し、この係合突起が移動部材に形成
    された一対の係止部間に上記往復移動方向に遊びを有す
    るようにして配置され、操作部材が上記自動モード位置
    にある時、この遊びにより移動部材を換気板の閉じ位置
    に対応した位置から換気板の開き位置に対応した位置ま
    で移動可能とし、操作部材が閉じモード位置にある時、
    係合突起が一方の係止部に当たることにより上記移動部
    材を換気板の閉じ位置に対応した位置に維持し、操作部
    材が開きモード位置にある時、係合突起が他方の係止部
    に当たることにより移動部材を換気板の開き位置に対応
    した位置に維持することを特徴とする請求項1に記載の
    換気装置。
  3. 【請求項3】上記維持手段は、上記操作部材に設けられ
    た板バネと、上記本体側に設けられ板バネが選択的に係
    合する少なくとも2つの係合部とを有することを特徴と
    する請求項1に記載の換気装置。
JP1993036176U 1993-06-07 1993-06-07 換気装置 Expired - Lifetime JP2506435Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993036176U JP2506435Y2 (ja) 1993-06-07 1993-06-07 換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993036176U JP2506435Y2 (ja) 1993-06-07 1993-06-07 換気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0726581U true JPH0726581U (ja) 1995-05-19
JP2506435Y2 JP2506435Y2 (ja) 1996-08-07

Family

ID=12462437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993036176U Expired - Lifetime JP2506435Y2 (ja) 1993-06-07 1993-06-07 換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2506435Y2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232253A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Sahara:Kk 換気装置
JP2011220027A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Wood Build:Kk 通気制御装置
JP2012247112A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Sahara:Kk 換気装置
WO2013118291A1 (ja) * 2012-02-10 2013-08-15 株式会社佐原 換気装置
WO2016006502A1 (ja) * 2014-07-08 2016-01-14 株式会社ニフコ 通気口の開閉機構
JP2016217048A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 株式会社ダイケン 自動換気装置
JP2018009773A (ja) * 2016-07-16 2018-01-18 株式会社佐原 換気装置
EP4012150A1 (en) * 2020-12-10 2022-06-15 FAKRO PP Sp. z o.o. Manually adjustable air flow regulator in a window ventilation channel and a window, in particular a roof window with a manually adjustable air flow regulator in its ventilation channel

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6467556A (en) * 1987-09-07 1989-03-14 Sekisui Chemical Co Ltd Ventilating device

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6467556A (en) * 1987-09-07 1989-03-14 Sekisui Chemical Co Ltd Ventilating device

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232253A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Sahara:Kk 換気装置
JP4699241B2 (ja) * 2006-02-28 2011-06-08 株式会社佐原 換気装置
JP2011220027A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Wood Build:Kk 通気制御装置
JP2012247112A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Sahara:Kk 換気装置
WO2013118291A1 (ja) * 2012-02-10 2013-08-15 株式会社佐原 換気装置
WO2016006502A1 (ja) * 2014-07-08 2016-01-14 株式会社ニフコ 通気口の開閉機構
JP2016016725A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 株式会社ニフコ 通気口の開閉機構
JP2016217048A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 株式会社ダイケン 自動換気装置
JP2018009773A (ja) * 2016-07-16 2018-01-18 株式会社佐原 換気装置
EP4012150A1 (en) * 2020-12-10 2022-06-15 FAKRO PP Sp. z o.o. Manually adjustable air flow regulator in a window ventilation channel and a window, in particular a roof window with a manually adjustable air flow regulator in its ventilation channel

Also Published As

Publication number Publication date
JP2506435Y2 (ja) 1996-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2506435Y2 (ja) 換気装置
JP4002819B2 (ja) 換気装置
US4480533A (en) Control for vent door
KR200457556Y1 (ko) 차량용 에어벤트
JP6682356B2 (ja) 換気装置
JP4271821B2 (ja) 換気装置
JP6951696B2 (ja) 換気装置
JP4035454B2 (ja) 換気装置
JP3983181B2 (ja) 換気装置
JP2019027609A (ja) 換気装置
JP3715075B2 (ja) 換気装置
JP4699241B2 (ja) 換気装置
US3975920A (en) Air conditioner damper control
JPS589897B2 (ja) 空調装置の内部扉を制御するための装置
KR200404464Y1 (ko) 자동차용 에어벤트
JPH08291936A (ja) 車両用空調吹出装置のバルブシャッター開閉操作ユニット及び同吹出装置
JP7390020B2 (ja) 換気装置
JP6685552B2 (ja) 換気装置
WO2001065039A1 (en) Improved sliding latch for window and door frames
CN110056273B (zh) 门窗
JPS6230656Y2 (ja)
JP2020008206A (ja) 換気装置
JPH0718904Y2 (ja) 一体形空気調和機のダンパー装置
JP3689844B2 (ja) 内倒し窓
JPH0322675Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term