JP6868276B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、環境温度に応じて自動換気を行なう換気装置に関する。
一般的な換気装置は、換気通路を有する装置本体と、この装置本体に回動可能またはスライド可能に支持され換気通路を開閉する作動板と、この作動板を手動で開閉操作する操作部材とを備えている。
上記のように手動で作動板を開閉操作する場合、適切な開閉制御がなされない場合もある。例えば、冬季に暖房している状況で換気通路を開いたまま放置すると、屋外の冷気が入り込んだり室内の暖気が逃げたりするため、暖房効率が低くなりエネルギーの浪費を招く。そのため、環境温度に応じて自動開閉制御を行う換気装置の開発が求められている。
特許文献1、2に開示された換気装置は、細長い装置本体と、この装置本体内に回動可能かつ長手方向にスライド可能に支持された細長い作動板と、この作動板を環境温度に応じて自動的に開閉する温度感応型アクチュエータを備えている。
上記温度感応型アクチュエータは、移動カムと、この移動カムの一方側に配置された形状記憶バネ(形状記憶合金製のバネ、以下同じ)と、他方側に配置されたバイアスバネとを備えている。移動カムはこれら2つのバネの引張り力に応じて位置調節される。具体的に説明すると、高温時には形状記憶バネの弾性力が強まってバイアスバネの力に打ち勝ち、移動カムは一方側に移動し、この移動カムと作動板に形成されたカムフォロアのカム作用により、作動板は開き位置へ回動する。低温時には形状記憶バネのバネ力が弱まるためバイアスバネの力で移動カムが他方側に移動し、この移動カムとカムフォロアのカム作用により、作動板は閉じ位置へ回動する。
特許文献1、2の換気装置は、さらに強制閉じ機能を備えている。この強制閉じ機能を果たすために、換気装置は、装置本体に固定された固定カムと、作動板に形成された固定カム用の第1カムフォロアとを有している。例えば風雨の強い時には、操作部材の操作により作動板を一方側へスライドさせ、上記第1カムフォロアと固定カムの第1カム面とのカム作用により、作動板を閉じ位置へ回動させ、雨水の侵入を防ぐ。
特許文献1の第2実施形態の換気装置は、さらに強制開き機能を備えている。この強制開き機能を果たすために、換気装置は上記固定カムに第2カム面が形成され、作動板には固定カム用の第2カムフォロアが形成されている。例えば石油暖房ストーブやガスコンロ等を用いて酸素を多く必要とする時や室内の臭気を逃がしたい時には、操作部材の操作により作動板を上記強制閉じ方向と逆方向にスライドさせ、この作動板の第2カムフォロアと固定カムの第2カム面とのカム作用により、作動板を開き位置に回動させる。
特許文献1の換気装置では、スライダが装置本体の長手方向にスライド可能に配置されており、このスライダに移動カムが装置本体の長手方向に移動可能に支持されるとともに、形状記憶バネとバイアスバネが装着されている。スライダは、操作部材に連結されており、強制閉じ、強制開きの時には、操作部材により作動板とスライダが一緒に移動するようになっている。
特許文献2の換気装置では、形状記憶バネの一端が移動カムに連結され他端が装置本体に固定されており、バイアスバネの一端が移動カムに連結され他端が操作部材に連結されている。
特開2004−170040号公報 特開2004−239546号公報
特許文献1、2の換気装置では、操作部材を操作して作動板を強制的に閉じる際に、移動カムが拘束されていないため、形状記憶バネやバイアスバネの影響を受けやすく、安定した操作が行なえなかった。
特許文献1の第2実施形態の換気装置では、強制開き操作の際にも同様の不都合があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、換気装置において、
(ア)主壁に換気口を形成してなる装置本体と、
(イ)一方の縁部に上記装置本体に回動可能かつスライド可能に支持される軸部を有し、他方の縁部に第1、第2、第3のカムフォロアを有し、回動に伴い上記主壁に近づいたり離れたりして上記換気口を開閉する作動板と、
(ウ)自動制御位置と、この自動制御位置から第1方向側に離れた強制閉じ位置と、この自動制御位置から上記第1方向とは逆の第2方向側に離れた強制開き位置との間で、上記作動板のスライド方向に移動可能にして上記装置本体に支持されるとともに、上記作動板の回動を許容するようにして上記作動板に連結された操作部材と、
(エ)上記室内側に向かって第1方向に進むように傾斜した互いに平行をなす第1、第2のカム軌道を有し、上記操作部材が上記自動制御位置にあるときに、上記第1、第2のカムフォロアと干渉せずに上記作動板の回動を許容し、上記操作部材が上記自動制御位置から上記強制閉じ位置へ操作されて上記作動板が上記第1方向にスライドするときに、上記第1カム軌道が上記第1カムフォロアと協働して上記作動板を閉じ位置に回動させ、上記操作部材が上記自動制御位置から上記強制開き位置へ操作されて上記作動板が上記第2方向にスライドするときに、上記第2カム軌道が上記第2カムフォロアと協働して上記作動板を開き位置に回動させる固定カムと、
(オ)上記操作部材が上記自動制御位置にあるときに、環境温度に応じて上記作動板を回動させることによりその開度を調節する温度感応型アクチュエータと、
を備え、上記温度感応型アクチュエータは、
a.上記第1、第2のカム軌道と平行な第3カム軌道を有し、上記作動板のスライド方向に移動可能で、その移動に伴い上記第3カム軌道が上記第3カムフォロアと協働して上記作動板を回動させる移動カムと、
b.一端が上記移動カムに連結され、他端が上記装置本体に連結され、上記移動カムを上記第1方向に付勢する形状記憶合金製のバネと、
c.一端が上記移動カムに連結され、他端が上記操作部材に直接または間接的に連結され、上記移動カムを上記第2方向に付勢するバイアスバネと
を備え、
さらに、上記装置本体に固定されて上記移動カムの上記第1方向への移動を規制する第1ストッパと、上記装置本体に固定されて上記移動カムの上記第2方向への移動を規制する第2ストッパと、を備え、
上記第1ストッパは、上記自動制御での上記作動板の開き方向の限界位置に対応する上記移動カムの上記第1方向側の限界位置を決定し、上記第2ストッパは、上記自動制御での上記作動板の閉じ方向の限界位置に対応する上記移動カムの上記第2方向側の限界位置を決定することを特徴とする。
上記構成によれば、自動制御において環境温度が高く作動板が開き方向の限界位置にある状態から強制閉じ操作を行う場合には、移動カムを静止させたまま、バイアスバネの力を借りて作動板をスライドさせることができる。
また、環境温度が低く作動板が閉じ方向の限界位置にある状態から強制開き操作を行う場合には、形状記憶合金製のバネの抵抗を受けずにバイアスバネの小さな抵抗を受けるだけで作動板をスライドさせることができる。
それ以外の環境温度で、自動制御から強制閉じを行う場合や、自動制御から強制開きを行う場合も、形状記憶合金製のバネやバイアスバネの抵抗が少なくて済み、操作性を高めることができる。
好ましくは、上記固定カムは、さらに、上記第1カム軌道の室内側の端に連なる第1保持面と、上記第2カム軌道の室外側の端に連なる第2保持面と、を有し、上記移動カムは、上記第3カム軌道の室内側の端と室外側の端にそれぞれ連なる室内側第3保持面と室外側第3保持面とを有し、上記操作部材が上記強制閉じ位置にある時、上記第1カムフォロアが上記第1保持面に位置するとともに上記第3カムフォロアが上記室内側第3保持面に位置し、上記操作部材が上記強制開き位置にある時、上記第2カムフォロアが上記第2保持面に位置するとともに上記第3カムフォロアが上記室外側第3保持面に位置し、上記自動制御において、上記移動カムが上記第1方向側の限界位置にあるとき、上記第3カムフォロアが上記第3カム軌道において上記室外側第3保持面より室内側に位置しており、これにより、上記作動板の閉じ方向の限界位置では上記作動板が上記主壁から離れて少量の換気を許容する。
上記構成によれば、自動制御での作動板の閉じ位置を強制閉じの場合と異ならせて、少量の換気を行うことができる。
好ましくは、さらに、上記操作部材に連結され、上記作動板と一緒に移動する拘束部を有し、上記拘束部は、上記操作部材が上記強制閉じ位置にあるとき、上記第1ストッパと協働して、上記移動カムの上記第1方向および上記第2方向への移動を禁じる。
上記構成によれば、強制閉じ状態において移動カムの環境温度変化に伴う自由運動を回避することができる。
好ましくは、さらに、上記操作部材に連結されて上記作動板と一緒に上記装置本体に対してスライド可能なスライダを備え、上記スライダには上記バイアススプリングの上記他端が連結されており、上記スライダには、上記スライド方向に延びる長穴が形成されており、この長穴に上記移動カムに形成された凸部が挿入され、この長穴の第2方向側の端が上記拘束部として提供され、上記移動カムの凸部を拘束する。
上記構成によれば、拘束部の構成を簡略化できる。
本発明によれば、小さな操作力で自動換気制御から強制閉じや強制開きへの移行を実行することができる。
本発明の一実施形態に係る換気装置を室内側から見た正面図である。 図1のA−A矢視断面図であり、(A)は全開状態、(B)は自動制御時の閉じ状態、(C)は強制閉じ状態をそれぞれ示す。 図1のB−B矢視断面図であり、(A)は操作つまみが自動制御位置にある状態、(B)は強制閉じ位置にある状態、(C)は強制開き位置にある状態をそれぞれ示す。 上記換気装置の作動板を室内側から見た正面図である。 上記換気装置で用いられる温度感応型アクチュエータを一部分解して示す斜視図である。 上記温度感応型アクチュエータを構成要素毎に分解して示す斜視図である。ただし、形状記憶バネとバイアスバネを省いて示す。 上記温度感応型アクチュエータの一部構成要素を簡略化して示すとともに、固定カムと作動板の突起を示す平面図であり、(A)は自動制御実行中で高温の時、(B)は自動制御実行中で低温の時、(C)は強制閉じの時の状態をそれぞれ示す。 図7相当図であり、(A)は自動制御実行中で低温の時、(B)は強制開きで低温の時の状態をそれぞれ示す。 図7相当図であり、(A)は自動制御実行中で高温の時、(B)は強制開きで高温の時の状態をそれぞれ示す。
以下、本発明の一実施形態に係る換気装置を、図面を参照しながら説明する。本実施形態の換気装置では、室内側から見て左方向が特許請求の範囲の第1方向に相当し、右方向が第2方向に相当する。
図2(A)に示すように、本実施形態の換気装置は上框一体型と称されるものであり、サッシ戸の上框としての役割を有する。換気装置は、主たる構成要素として、左右方向に水平に細長く延びる装置本体10と、同方向に細長く延びる作動板20と、操作つまみ30(操作部材)と、操作つまみ30用の支持フレーム40と、固定カム50(図7〜図9にのみ示す)と、温度感応型アクチュエータ60とを備えている。
図1、図2(A)に示すように、上記装置本体10は、左右に長く延びる室内側の樹脂製型材11および中間、室外側のアルミ型材12、13を組み付けるとともに、これら型材11〜13の両端にキャップ14を嵌め込むことにより構成されている。装置本体10の下側に形成された嵌合凹部15には、サッシ戸のガラス板(図示しない)の上縁部が嵌るようになっており、上側に形成された断面U字形のガイド部16には、窓枠の上レール(図示しない)が収容されるようになっている。
図2(A)に示すように、型材11〜13は、垂直をなす壁11a,12a,13aをそれぞれ有している。室内側の壁11aの右端部には左右に延びるガイド穴11xが形成されており、それ以外の部位には多数の換気口(図示しない)が左右に間隔をおいて形成されている。中間の壁12a(主壁)の右端部には、左右に延びるガイド穴12xが形成されており、それ以外の部位には多数の換気口(図示しない)が左右に間隔をおいて形成されている。室外側の壁13aには、多数の換気口13xが左右に間隔をおいて形成されている。
装置本体10は、その内部に換気通路17を有している。この換気通路17は、壁11a,12aの換気口を介して室内側と連通し、壁13aの換気口13xを介して室外側と連通している。
中間の壁12aの上縁部の室外側には、断面円形の軸支溝12yが形成されている。
図2(A)、図4に示すように、作動板20はアルミ型材からなり、その下縁には、室内側から見て左寄りに第1突起21(第1カムフォロア)が形成され、この第1突起21から左方向に短い距離だけ離れて第2突起22(第2カムフォロア)が形成され、第1突起21から右方向に大きく離れて第3突起23(第3カムフォロア)が形成されている。
作動板20の上縁部には断面円形の軸部25が形成され、右端近傍には係合穴26が形成されている。
作動板20の室内側の面には上下に離れてシール用のパッキン27が貼り付けられている(図2において上側のパッキン27は図示を省略している)。作動板20の室外側の面には緩衝用のパッキン28が貼り付けられている。
作動板20は換気通路17内に収容されており、その軸部25が装置本体10の軸支溝12yに挿入されることにより、作動板20は装置本体10に長手方向(左右方向)にスライド可能かつ回動可能に支持されている。
図2(A)に示すように作動板20が中間の壁12aから離れると、この壁12aに形成された換気口が開放されるため、室内外の換気を行うことができる。全開状態では作動板20のパッキン28が装置本体10のガイド部16の角に当たる。
作動板20の傾斜量に応じて換気量が調節される。図2(B)に示すように作動板20が壁12aに近づくと、換気が抑制される。さらに図2(C)に示すように作動板20のパッキン27が壁12aに接すると、壁12aの換気口が閉じられ、換気通路17は遮断状態となる。
図1、図2に示すように、装置本体10の室内側の壁11aの右端部の室内側には、長方形の樹脂製の支持フレーム40が装着されており、この支持フレーム40に、操作つまみ30が左右方向にスライド可能に支持されている。図3に示すように、支持フレーム40は左右に細長い窓41を有しており、この窓41から操作つまみ30の一部が露出している。
操作つまみ30は、樹脂製の室内側部材31と室外側部材32を組み付けることにより構成されている。室内側部材31は、左右に細長く形成されており、支持フレーム40の窓41に挿入されて室内に突出する中央の凸部31aと、左右の翼部31b,31cとを有している。室外側部材32は中空の箱形状をなし、室外側に突出しており、圧縮コイルバネを内蔵している。
操作つまみ30は、装置本体10の壁11a,12aのガイド穴11x,12xに左右方向にスライド可能に支持されている。
操作つまみ30の室外側部材32が上記作動板20の係合穴26に入り込むことにより、操作つまみ30と作動板20が連結されており、作動板20は操作つまみ30に追随して装置本体10の長手方向にスライドするようになっている。なお、この連結は、作動板20の回動を許容している。
操作つまみ30は、3つの操作位置、すなわち中央の「自動制御位置」と左寄りの「強制閉じ位置」と右寄りの「強制開き位置」との間でスライド可能であり、各位置でロックされるようになっている。図3に示すように、このロック機能を得るために、窓41の左右縁には室外側に突出する係合突起41a、41bが形成されている。操作つまみ30の室内側部材31において、左側の翼部31bの室内側の面には、係合凹部31xと、係合段差31yが形成されており、右側の翼部31cには係合段差31zが形成されている。
図3(A)に示す「自動制御位置」では、凸部31aが窓41の中央に位置し、係合凹部31xに窓41の左縁の係合突起41aが嵌っている。図3(B)に示す「強制閉じ位置」では、凸部31aが左縁の係合突起41aに当たり、右側の翼部31cの係合段差31zが右縁の係合突起41bに当たっている。図3(C)に示す「強制開き位置」では、凸部31aが右縁の係合突起41bに当たり、左側の翼部31bの係合段差31yが左縁の係合突起41aに当たっている。
上記ロック状態は、室内側部材31を室外側部材32に内蔵されたコイルバネに抗して押すことにより解除することができる。
図1に示すように、室内側壁部11aの室内側の面には、右端部以外の部位において、フィルタ45と、このフィルタ45を支持するフィルタ押さえ46が装着されている。フィルタ45は、室内側の壁11aに形成された換気口を覆っている。
装置本体10の換気通路17の底部には、図7に示す固定カム50が固定されている。この固定カム50は、後述する移動カム67から装置本体10の長手方向に離れて(本実施形態では左方向に離れて)配置されている。固定カム50は、後述の強制閉じ動作又は強制開き動作の際に、作動板20の第1突起21と第2突起22と協働して作動板20を閉じたり開いたりするものである。
固定カム50はその右側に第1カム面51(第1カム軌道)を有し,その左側に第2カム面52(第2カム軌道)を有している。これらカム面51,52は互いに平行をなしており、上から見て装置本体10の長手方向に対して傾斜している。本実施形態では室内側に向かって左方向に進むように傾斜している。さらに固定カム50は、第1カム面51の室内側の一端に連なり装置本体10の長手方向に延びる保持面53(第1保持面)と、第2カム面52の室外側の一端に連なり装置本体10の長手方向に延びる保持面54とを有している。固定カム50は、後述するように作動板20の第1突起21、第2突起22と所定の位置関係を有している。
図2に示すように、温度感応型アクチュエータ60は、装置本体10の換気通路17に収容されている。図5〜図7に示すように、温度感応型アクチュエータ60は、スライダ61と、引張コイルバネからなる形状記憶バネ65(形状記憶合金製のバネ)と、引張コイルバネからなるステンレス製のバイアスバネ66と、移動カム67と、第1ストッパを兼ねたバネホルダ68と、ストッパ69(第2ストッパ)とを備えている。
図6に示すように上記スライダ61は、スライダ本体62と、連携部材63と、バネホルダ64とを有している。スライダ本体62は、横断面L字形をなして装置本体10の長手方向に延びるとともに同長手方向にスライド可能にして装置本体10に支持されている。
連携部材63は、スライダ本体62の垂直壁の右端部に固定されてこの垂直壁より室内側に配置されている。連携部材63はスライダ本体62から右方向に突出しており、この突出部には係合凹部63aが形成されている。この係合凹部63aに前述した操作つまみ30の室外側部材32が嵌ることにより、スライダ61は操作つまみ30の操作により作動板20と一緒に左右にスライドするようになっている。
バネホルダ64は上側部材64aと下側部材64bとを組み付けることにより構成されており、スライダ本体62の垂直壁の右端部に固定され、この垂直壁より室外側に配置されている。上側部材64aと下側部材64bの間にはピン64c(図7〜図9にのみ示す)が左右方向の位置を選択されて固定されており、このピン64cにバイアスバネ66の右端が掛けられている。
上記移動カム67は、装置本体10およびスライダ本体62にスライド可能に支持されている。移動カム67は室外側に突出する凸部67xを有している。一方、スライダ本体62の垂直壁には左右方向に延びる長穴62aが形成されており、この長穴62aに移動カム67の凸部67xが左右方向に移動可能に挿入されている。長穴62aの右端は、後述の作用をなす拘束部62xとして提供されている。
移動カム67はカム溝67a(第3カム軌道)を有しており、このカム溝67bは上から見て装置本体10の長手方向に対して傾斜している。本実施形態では室内側に向かって左方向に進むように傾斜している。カム溝67aの傾斜角は固定カム50のカム面51,52の傾斜角と実質的に等しい。移動カム67は、カム溝67aの室内側の端に連なり装置本体10の長手方向に延びる短い保持面67b(室内側第3保持面)と、カム溝67aの室外側の端に連なり装置本体10の長手方向に延びる長い保持面67c(室外側第3保持面)とを有している。
カム溝67aには作動板20の第3突起23が係合されるようになっている。これにより移動カム67の左右方向の移動に伴い、作動板20を回動させることができる。
図7に示すように、移動カム67はカム溝67aより室外側において2つのバネ掛部67d、67eを有している。このバネ掛部67dにバイアスバネ66の左端が掛けられ、バネ掛部67eに形状記憶バネ65の右端が掛けられている。
バネホルダ68は、移動カム67から左方向に離れた位置で装置本体10に固定されており、このバネホルダ68の左端に形成されたバネ掛部68aに、形状記憶バネ65の左端が掛けられている。
上記のようにして移動カム67の左側に形状記憶バネ65が配置され右側にバイアスバネ66が配置されている。移動カム67は、形状記憶バネ65とバイアスバネ66により反対方向に付勢されている。
上記形状記憶バネ65は、温度が上昇するにしたがって、自然長が減少する特性、換言すれば引張り弾性力がほぼリニアに増大する特性を有している。したがって、温度感応型アクチュエータ60において、移動カム67は温度環境に応じて両バネ65,66の弾性力が均衡する位置になるように制御される。
バネホルダ68は、装置本体10の長手方向に沿って移動カム67に向かって延びており、その先端が係止面68xとなっている。移動カム67はこの係止面68xと装置本体10の長手方向に対峙する当接面67yを有している。
移動カム67とバネホルダ64の間にはストッパ69が配置されている。このストッパ69は、装置本体10に固定され、移動カム67を向く係止面69xを有している。移動カム67は、この係止面69xと装置本体10の長手方向に対峙する当接面67zを有している。
上記構成において、まず自動換気制御について説明する。この自動換気制御は、操作つまみ30を図3(A)に示す自動制御位置にすることにより実行される。作動板20の長手方向の位置は操作つまみ30の位置により決定され、図7(A)、(B)に示すように、作動板20の第1突起21と第2突起22との間に固定カム50が位置している。換言すると、作動板20がスライドせずに回動する際に、作動板20は固定カム50の干渉を受けない。
温度感応型アクチュエータ60のスライダ61も、操作つまみ30の自動制御位置に対応した位置に維持されている。移動カム67の装置本体10長手方向の位置は、形状記憶バネ65とバイアスバネ66の弾性力の釣り合いにより決定され、この移動カム67のカム溝67aと作動板20の第3突起23とのカム作用により作動板20の開度が決定される。
例えば、環境温度が高くなると、形状記憶バネ65の弾性力が強まるので、図7(A)に示すように、移動カム67は室内側から見て左方向に移動し、作動板20の第3突起23と移動カム67のカム溝67aとのカム作用により、作動板20が壁12aから離れる方向に回動して作動板20の開度が増大する。環境温度がさらに上昇して高温側設定温度(本実施形態では13°C)に達すると、図7(A)に示すように作動板20の第3突起23がカム溝67aの室外側の端に至り、作動板20が図2(A)に示す全開状態となる。
図7(A)に示すように、環境温度が高温側設定温度に達して第3突起23がカム溝67aの室外側の端に達した時、移動カム67の当接面67yがバネホルダ68の係止面68xに当たるため、環境温度がさらに上昇しても、移動カム67はそれ以上左方向への移動するのを阻止される。換言すれば、形状記憶バネ65がそれ以上縮むのを阻止される。その結果、第3突起23は、カム溝67aの室外側の端に位置した状態を維持される。
温度が低下すると、形状記憶バネ65の弾性力が弱まるので、バイアスバネ66の力により移動カム67は室内側から見て右方向に移動し、作動板20の第3突起23と移動カム67のカム溝67aとのカム作用により、作動板20が回動して壁12aに近づき開度が減少する。温度がさらに低下して低温側設定温度(本実施形態では7°C)に達すると、図7(B)に示すように作動板20の第1突起21がカム溝67aの室内側の端に近づき、作動板20が図2(B)に示す閉じ状態となる。自動換気制御での閉じでは、第1突起21がカム溝67aの室内側の端に到達せず、作動板20は完全な閉じではなく1/3程度開いており、少量の換気が可能な状態である。
図7(B)に示すように、環境温度が低温側設定温度に達した時、移動カム67の当接面67zがストッパ69の係止面69xに当たるため、環境温度がさらに低下しても、移動カム67はそれ以上右方向への移動するのを阻止される。換言すればバイアスバネ66がそれ以上縮むのを阻止される。その結果、上記1/3開状態を維持することができる。
環境温度が高温側設定温度と低温側設定温度との間にある時には、形状記憶バネ65の弾性力がほぼリニアに変化するため、移動カム67のカム溝67aと第3突起23とのカム作用により、環境温度に応じて作動板20の開度が調節される。上記自動換気制御での作動板20の環境温度に対応した開度調節は、作動板20の装置本体10長手方向へのスライドを伴わないので、バネ65,66の負担は軽くて済み、バネ65,66の小型化を図ることができる。
暴風雨の際には、環境温度とは無関係に作動板20を全閉状態にすることが要求される。この場合、操作つまみ30の自動制御位置でのロック状態を外し、図3(B)に示すように、操作つまみ30を室内側から見て左方向に移動させ、強制閉じ位置にする。この強制閉じ操作の過程で、作動板20が左方向に移動し、の第1突起21が固定カム50の第1カム面51に当たり、両者のカム作用により、作動板20が図2(C)の全閉状態になる。なお、操作つまみ30が強制閉じ位置に達すると、図7(C)に示すように作動板20の第1突起21が固定カム50の第1カム面51を越えて保持面53に至るので、強風でも安定して作動板20の閉じ状態を維持できる。
以下、環境温度毎に場合分けして強制閉じ操作について詳述する。
環境温度が高温側設定温度以上の場合には、図7(A)に示すように、第1突起21は固定カム50の第1カム面51の室外側端部に位置しており、第3突起23は移動カム67のカム溝67aの室外側端部に位置している。この状態で強制閉じ操作により作動板20が左方向にスライドすると、作動板20の第1突起21が固定カム50の第1カム面51に沿って移動する。これと同時に第3突起23も移動カム67のカム溝67aに沿って移動する。この時、移動カム67は左側の移動限界位置に維持されて静止しており、移動カム67のカム溝67aが第1カム面51と傾斜角度が等しいので、第3突起23がカム溝67aに沿って円滑に移動することができる。第1突起21が固定カム50の保持面53に達した時に、第3突起23も移動カム67の保持面67bに達する。
環境温度が高温側設定温度以上の場合には、移動カム67が静止し、バイアスバネ66が伸ばされた状態にあるため、操作つまみ30の自動制御位置でのロックが外れた時に、バイアスバネ66の力で作動板20が左方向に移動し、操作つまみ30が作動板20に追随するので、操作は楽である。
環境温度が低温側設定温度以下の場合には、図7(B)に示すように、第1突起21は固定カム50の第1カム面51から離れた位置にあり、移動カム67は係止面68xから離れ係止面69xに係止された右側の移動限界位置にある。第3突起23はカム溝67a内に位置している。この状態で強制閉じ操作により作動板20が左方向に移動すると、第1突起21が固定カム50の第1カム面51に当たるまで、カム溝67a内の第3突起23が移動カム67を左方向に押しながら移動する。この移動カム67の移動により、形状記憶バネ65は縮められる。バイアスバネ66は移動カム67の移動により伸ばされる量と、バイアスバネ66の右端がスライダ60とともに左方向に移動するのに伴い縮められる量が相殺されるので、長さは実質的に変化しない。バイアスバネ66のバネ定数は高温時の形状記憶バネ65のバネ定数に比べれば小さく、低温時の形状記憶バネ65のバネ定数も著しく低いので、操作抵抗は小さくて済む。
上記作動板20の左方向への移動により第2突起22が固定カム50の第1カム面51に達した時、移動カム67は係止面68xによる左側の移動限界位置に至る。これ以降は、上記と同様である。すなわち、さらなる作動板20の左方向移動に伴って第1突起21が第1カム面51に沿って移動し、これに伴って第3突起23がカム溝67aに沿って移動する。
第1突起21が固定カム50の保持面53に達した時、第3突起23も移動カム67の保持面67bに達する。第3突起23がカム溝67aに沿って移動する過程では移動カム67は第3突起23に左側限界位置で静止しており、作動板20はバイアスバネ66の力を借りて移動される。
環境温度が低温側設定温度と高温側設定温度の間にある場合には、第3突起23はカム溝67a内において図7(B)に示す位置より室外側にあり、移動スライダ67は左右の移動限界位置の中間に位置している。この場合の強制閉じ動作は、図7(B)の場合に比べて、移動カム67の移動距離が短く、第3突起23のカム溝67aに沿う移動距離が長い。高温側設定温度に近いほどバイアスバネ66による作動板20を左方向に付勢する力が強く作用し、低温側設定温度に近いほどバイアスバネ66による左方向の力が弱くなる。
上述した強制閉じ状態では、第3カム23がカム溝67aを抜けて保持面67bに位置している。そのため、移動カム67は左側限界位置より右方向への移動は自由となる。しかし、本実施形態では、図6に示すスライダ本体62の長穴62aの端62xが移動カム67の凸部67xに当たり、移動カム67を左側移動限界位置から右方向へ移動するのを禁じている。そのため、高温時において第3カム23がカム溝67aを抜けた瞬間に、バイアスバネ66の力で移動カム67が右方向に移動するのを禁じることができる。また、強制閉じ状態において、環境温度の変化により移動カム67が左右方向に自由運動するのを禁じることができる。
環境温度と無関係に室内を換気する場合には、操作つまみ30を室内側から見て右方向に移動させ、図3(C)の強制開き位置にする。すると、操作つまみ30に追随して作動板20が同方向に移動する。この強制開き操作の過程で、作動板20の第2突起22が固定カム50の第2カム面52に当たり、両者のカム作用により、作動板20が図2(A)の全開状態になる。なお、操作つまみ30が強制開き位置に達すると、図8(B)、図9(B)に示すように作動板20の第2突起22が固定カム50のカム面52を越えて保持面54に至るので、安定して作動板20の全開状態を維持できる。
環境温度が低温側設定温度以下の場合には、図8(A)に示すように、移動カム67は右側の移動限界位置にあり、第2突起22は固定カム50のカム面52の室内側端部近傍で接しており、第3突起23は移動カム67のカム溝67a内に位置している。この状態で強制開き操作により作動板20が右方向に移動すると、作動板20の第2突起22が固定カム50のカム面52に沿って移動し、これに伴い第3突起23も移動カム67のカム溝67aに沿って移動する。移動カム67は右側の移動限界位置で静止しており、カム溝67aが第2カム面52と傾斜角度が等しいので、第3突起23がカム溝67aに沿って移動する過程で作動板20は形状記憶バネ65の抵抗を受けずバイアスバネ66の弾性力の抵抗のみで済み、小さな操作力で開き操作を行うことができる。図8(B)に示すように第2突起22が保持面54に達した時、第3突起23も保持面67cに達する。
環境温度が高温側設定温度以上の場合には、図9(A)に示すように、移動カム67は左側の限界位置にあり、第2突起22は固定カム50の第2カム面52から離れた位置にあり、第3突起23は移動カム67のカム溝67aの室外側の端部に位置している。この状態で強制開き操作により作動板20が右方向に移動すると、図9(B)に示すように第2突起22が固定カム50の保持面54に達し、第3突起23も移動カム67の保持面67cに達する。この場合も作動板20は、形状記憶バネ65の弾性力の抵抗を受けずに、バイアスバネ66の弾性力の抵抗のみで済み、小さな操作力で開き操作を行うことができる。
環境温度が低温側設定温度と高温側設定温度との間にある場合には、移動カム67は左右の移動限界位置の中間に位置しており、第2突起22は固定カム50の第2カム面52から離れた位置にあり、第3突起23は移動カム67のカム溝67a内に位置している。この状態で強制開き操作により作動板20が右方向に移動すると、第2突起22が固定カム50の第2カム面52に当たるまで、カム溝67a内の第3突起23が移動カム67を押しながら右方向に移動する。この移動カム67の移動により、形状記憶バネ65は伸ばされる。形状記憶バネ65のバネ定数は高温側設定温度以上の時に比べて遥かに小さいので、この形状記憶バネ65の伸びに伴う操作抵抗は小さくて済む。
第2突起22が第2カム面52に達した時に移動カム67は右側限界位置に達する。形状記憶バネ65に抗しながら作動板20がさらに右方向へ移動するのに伴い、第2突起22が第2カム面22に沿って移動して保持面54に至り、第3突起23がカム溝67aに沿って移動して保持面67cに至る。
上記強制開き状態、すなわち第3突起23が保持面67cに位置した状態において、移動カム67は左側の移動限界位置と右側の移動限界位置との間で移動可能である。このことは、図8(B)と図9(B)を比較することにより理解することができる。これにより、形状記憶バネ65が高温時に縮むのを許容し、形状記憶バネ65に大きな負荷が加わるのを防ぐことができる。
本発明は上記実施形態に制約されず種々の態様が可能である。例えば、上述した実施形態では固定カムが1つずつであったが、サッシ戸の幅が広い場合(換気装置が長い場合)には、複数設置してもよい。
形状記憶バネ,バイアスバネとして、引張コイルバネを用いたが、圧縮コイルバネを用いてもよい。この場合、第1実施形態において形状記憶バネ,バイアスバネの配置を左右逆にする。
スライダを省き、バイアスバネを操作部材に連結してもよい。
自動換気制御での閉じを、強制閉じと同様に完全閉じとしてもよい。
第1ストッパは形状記憶バネのバネホルダとは別体であってもよい。
本発明の換気装置はサッシ戸の上框と別体をなし上框の下に装着するようにしてもよいし、サッシ戸以外の場所に設置してもよい。
本発明は、環境温度に応じて自動的に開閉制御する換気装置に適用することができる。
10 装置本体
12a 中間の壁(主壁)
20 作動板
21 第1突起(第1カムフォロア)
22 第2突起(第2カムフォロア)
23 第3突起(第3カムフォロア)
30 操作つまみ(操作部材)
50 固定カム
51 第1カム面(第1カム軌道)
52 第2カム面(第2カム軌道)
53 第1保持面
54 第2保持面
60 温度感応型アクチュエータ
61 スライダ
62a 長穴
62x 長穴の端(拘束部)
65 形状記憶バネ(形状記憶合金製のバネ)
66 バイアスバネ
67 移動カム
67a カム溝(第3カム軌道)
67b 室内側第3保持面
67c 室外側第3保持面
67x 凸部
68 バネホルダ(第1ストッパ)
69 ストッパ(第2ストッパ)

Claims (4)

  1. (ア)主壁に換気口を形成してなる装置本体と、
    (イ)一方の縁部に上記装置本体に回動可能かつスライド可能に支持される軸部を有し、他方の縁部に第1、第2、第3のカムフォロアを有し、回動に伴い上記主壁に近づいたり離れたりして上記換気口を開閉する作動板と、
    (ウ)自動制御位置と、この自動制御位置から第1方向側に離れた強制閉じ位置と、この自動制御位置から上記第1方向とは逆の第2方向側に離れた強制開き位置との間で、上記作動板のスライド方向に移動可能にして上記装置本体に支持されるとともに、上記作動板の回動を許容するようにして上記作動板に連結された操作部材と、
    (エ)上記室内側に向かって第1方向に進むように傾斜した互いに平行をなす第1、第2のカム軌道を有し、上記操作部材が上記自動制御位置にあるときに、上記第1、第2のカムフォロアと干渉せずに上記作動板の回動を許容し、上記操作部材が上記自動制御位置から上記強制閉じ位置へ操作されて上記作動板が上記第1方向にスライドするときに、上記第1カム軌道が上記第1カムフォロアと協働して上記作動板を閉じ位置に回動させ、上記操作部材が上記自動制御位置から上記強制開き位置へ操作されて上記作動板が上記第2方向にスライドするときに、上記第2カム軌道が上記第2カムフォロアと協働して上記作動板を開き位置に回動させる固定カムと、
    (オ)上記操作部材が上記自動制御位置にあるときに、環境温度に応じて上記作動板を回動させることによりその開度を調節する温度感応型アクチュエータと、
    を備え、上記温度感応型アクチュエータは、
    a.上記第1、第2のカム軌道と平行な第3カム軌道を有し、上記作動板のスライド方向に移動可能で、その移動に伴い上記第3カム軌道が上記第3カムフォロアと協働して上記作動板を回動させる移動カムと、
    b.一端が上記移動カムに連結され、他端が上記装置本体に連結され、上記移動カムを上記第1方向に付勢する形状記憶合金製のバネと、
    c.一端が上記移動カムに連結され、他端が上記操作部材に直接または間接的に連結され、上記移動カムを上記第2方向に付勢するバイアスバネと
    を備え、
    さらに、上記装置本体に固定されて上記移動カムの上記第1方向への移動を規制する第1ストッパと、上記装置本体に固定されて上記移動カムの上記第2方向への移動を規制する第2ストッパと、を備え、
    上記第1ストッパは、上記自動制御での上記作動板の開き方向の限界位置に対応する上記移動カムの上記第1方向側の限界位置を決定し、上記第2ストッパは、上記自動制御での上記作動板の閉じ方向の限界位置に対応する上記移動カムの上記第2方向側の限界位置を決定することを特徴とする換気装置。
  2. 上記固定カムは、さらに、上記第1カム軌道の室内側の端に連なる第1保持面と、上記第2カム軌道の室外側の端に連なる第2保持面と、を有し、
    上記移動カムは、上記第3カム軌道の室内側の端と室外側の端にそれぞれ連なる室内側第3保持面と室外側第3保持面とを有し、
    上記操作部材が上記強制閉じ位置にある時、上記第1カムフォロアが上記第1保持面に位置するとともに上記第3カムフォロアが上記室内側第3保持面に位置し、
    上記操作部材が上記強制開き位置にある時、上記第2カムフォロアが上記第2保持面に位置するとともに上記第3カムフォロアが上記室外側第3保持面に位置し、
    上記自動制御において、上記移動カムが上記第1方向側の限界位置にあるとき、上記第3カムフォロアが上記第3カム軌道において上記室外側第3保持面より室内側に位置しており、これにより、上記作動板の閉じ方向の限界位置では上記作動板が上記主壁から離れて少量の換気を許容することを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  3. さらに、上記操作部材に連結され、上記作動板と一緒に移動する拘束部を有し、
    上記拘束部は、上記操作部材が上記強制閉じ位置にあるとき、上記第1ストッパと協働して、上記移動カムの上記第1方向および上記第2方向への移動を禁じることを特徴とする請求項1または2に記載の換気装置。
  4. さらに、上記操作部材に連結されて上記作動板と一緒に上記装置本体に対してスライド可能なスライダを備え、
    上記スライダには上記バイアススプリングの上記他端が連結されており、
    上記スライダには、上記スライド方向に延びる長穴が形成されており、この長穴に上記移動カムに形成された凸部が挿入され、この長穴の第2方向側の端が上記拘束部として提供され、上記移動カムの凸部を拘束することを特徴とする請求項3に記載の換気装置。
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