JP4891743B2 - 湿度感応型の換気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、屋外の天候ないしは湿度に応じて開閉を行う換気装置に関する。
特許文献1に記載されているように、湿度感応型の換気装置は公知である。この換気装置は、室内空気に連通するように配置され、室内湿度に応じて開閉動作するようになっている。具体的には室内湿度が高い時にこれを感知して開き動作を行うことにより外気を導入するようになっている。
なお、特許文献1は湿度感応素子としてバイメタルを用いているが、特許文献2に記載されているように換気装置にナイロン(商品名)からなる湿度感応テープを用いることは公知である。
特許第3813149号公報 特開昭62−154010号公報
しかし、特許文献1の湿度感応型換気装置では、雨が屋内に吹き込むことを阻止することができなかった。
上記課題を解決するため、本発明は、屋内と屋外とを連通させる換気通路を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持され換気通路を開閉する開閉部材とを備えた換気装置において、
(ア)上記開閉部材に直接又は間接的に連結された作動子と、
(イ)上記開閉部材が開き位置から閉じ位置に向かうように作動子を付勢するバイアス弾性体と、
(ウ)一端および他端が上記本体および上記作動子にそれぞれ直接又は間接的に連結されて、屋外の大気に常時連なるように配置され、上記バイアス弾性体に付勢される作動子の移動を抑止するとともに、湿度に応じて伸縮する湿度感応条体と、
を備え、上記湿度感応条体は、屋外の湿度が低い時には縮んだ状態にあり、これにより開閉部材が開き位置に維持されるように作動子の移動を抑止し、屋外からの雨水または湿気に触れた時には伸び、これにより上記作動子をバイアス弾性体の力で動かして開閉部材を閉じ動作させることを特徴とする。
上記構成によれば、雨天の時に開閉部材を閉じ動作させることにより、換気装置の換気通路から雨水が屋内に入り込むのを阻止することができる。また、湿度感応条体の湿度に対する伸縮度を高くすれば、降雨直前の時のように屋外が高湿度の時にも換気通路を閉じることができるので、屋内に雨水や湿気が入り込むのをより一層確実に防止することができる。
好ましくは、さらに上記湿度感応条体を屋外から隠すカバーを備え、このカバーには、屋外の大気に連なる連通口が形成されている。これによれば、湿度感応条体が紫外線を受けるのを防止でき、耐久性を上げることができる。
さらに好ましくは、上記カバーの下端部には排水口が形成されている。これによれば、カバー内側に入り込んだ雨水の除去することができ、湿度感応条体は天気が回復したときに湿度低下に即座に応答して、開閉部材の開き動作を行うことができる。
好ましくは、上記開閉部材の開き位置と閉じ位置との間の移動範囲を設定する開き位置ストッパ手段と閉じ位置ストッパ手段を備えるとともに、連結部材用ストッパ手段を備え、上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記湿度感応条体の作動子とは反対側の端には連結部材を介して過負荷吸収弾性体が連結され、上記連結部材用ストッパ手段は、上記連結部材を係止して連結部材が過負荷吸収弾性体の弾性力により湿度感応条体を引っ張る方向に移動するのを禁じ、上記連結部材が上記係止位置にある時の上記過負荷吸収弾性体の弾性力は、上記開閉部材が開き位置にあり開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態での上記バイアス弾性体の弾性力より大きい。
この構成によれば、屋外湿度が低いときに湿度感応条体が縮んで開閉部材が閉じ位置に達した後、さらに湿度感応条体が収縮した時に、過負荷吸収弾性体の弾性変形を伴って連結部材が移動することにより、湿度感応条体の収縮を吸収できる、そのため、湿度感応条体に大きな負荷すなわち引張応力が作用するのを回避することができ、湿度感応条体の耐久性を高めることができる。
好ましくは、上記開閉部材の開き位置と閉じ位置との間の移動範囲を設定する開き位置ストッパ手段と閉じ位置ストッパ手段を備え、上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記作動子と本体との間には、湿度感応条体とともにこの湿度感応条体と連なる密着長のコイルスプリングからなる過負荷吸収弾性体が介在され、この過負荷吸収弾性体の初張力は、上記開閉部材が開き位置にあり開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態でのバイアス弾性体の弾性力より大きい。
この構成でも過負荷吸収弾性体の伸びにより、閉じ状態での湿度感応条体の収縮を吸収できる。
好ましくは、上記開閉部材の開き位置と閉じ位置との間の移動範囲を設定する開き位置ストッパ手段と閉じ位置ストッパ手段を備えるとともに、支持体用ストッパ手段を備え、
上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記湿度感応条体が中間部で少なくとも1回折り返され、湿度感応条体の折り返し部を支持する支持体に過負荷吸収弾性体が連結され、上記支持体用ストッパ手段は、上記支持体を係止して支持体が過負荷吸収弾性体の弾性力により湿度感応条体を引っ張る方向に移動するのを禁じ、上記支持体が上記係止位置にある時の上記過負荷吸収弾性体の弾性力は、上記開閉部材が開き位置にあり開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態での上記バイアス弾性体の弾性力より大きい。
この構成によれば、屋外湿度が低いときに湿度感応条体が縮んで開閉部材が閉じ位置に達した後、さらに湿度感応条体が収縮した時に、過負荷吸収弾性体の弾性変形を伴って支持体が移動することにより、湿度感応条体の収縮を吸収できる、そのため、湿度感応条体に大きな負荷すなわち引張応力が作用するのを回避することができ、湿度感応条体の耐久性を高めることができる。また、湿度感応条体を折り返したので限られたスペースにも拘わらず長くすることができ、応答性を高めることができる。
好ましくは、上記開閉部材の開き位置と閉じ位置との間の移動範囲を設定する開き位置ストッパ手段と閉じ位置ストッパ手段を備え、上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記湿度感応条体が中間部で少なくとも1回折り返され、湿度感応条体の折り返し部を支持する支持体に過負荷吸収弾性体が連結され、上記過負荷吸収弾性体は、密着長のコイルスプリングからなり、その初張力は、上記開閉部材が開き位置にあり開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態でのバイアス弾性体の弾性力より大きい。
この構成でも過負荷吸収弾性体の伸びにより、閉じ状態での湿度感応条体の収縮を吸収できる。
好ましくは、上記バイアス弾性体および上記過負荷吸収弾性体が、ともにコイルスプリングからなり、上記湿度感応条体および過負荷吸収弾性体が上記作動子を挟んで上記バイアス弾性体と反対方向に延び、これら湿度感応条体、過負荷吸収弾性体、バイアス弾性体、作動子がほぼ一直線上に配置されている。
これによれば、作動子、バイアス弾性体、湿度感応条体、過負荷吸収弾性体が細長いスペースに配置されるので、面的な広がりのあるスペースを確保できない場所に設置するのに好適である。
好ましくは、上記作動子が直線的に細長く延び、上記バイアス弾性体としてのコイルスプリングが作動子と平行に配置され、上記湿度感応条体は、上記作動子への連結端から延びる部位が、上記コイルスプリングの反対側において作動子と平行に配置されていることを特徴とする。これによれば、作動子、バイアス弾性体、湿度感応条体が面的な広がりを持って配置されるので、細長いスペースを確保できない場所に設置するのに好適である。
好ましくは、上記バイアス弾性体がコイルスプリングからなり、上記湿度感応条体と上記コイルスプリングが上記作動子を挟んで反対方向に延び、これら湿度感応条体、コイルスプリング、作動子がほぼ一直線上に配置されている。これによれば、作動子、バイアス弾性体、湿度感応条体が細長いスペースに配置されるので、面的な広がりのあるスペースを確保できない場所に設置するのに好適である。
本発明を例えば床下換気等に適用する場合には、上記装置本体が矩形のフレームを有し、上記開閉部材が、左右方向に水平に延びるとともに上下に並んで配置された複数の回動可能な羽根からなり、これら羽根がフレーム内において屋内寄りに配置され、上記フレームの左右いずれか一方の壁の近傍において、上記作動子が上下方向に移動可能に配置され、この作動子と上記羽根がリンクを介して連結され、上記バイアス弾性体としてのコイルスプリングは、上下方向に延びるとともに、作動子に対して屋内寄りに配置され、上記カバーは内部空間を有するとともに、上記羽根より屋外側に配置され、上記湿度感応条体は、一端が上記カバーに固定され、カバーの内部空間においてガイドに掛けられることにより折り返されて、カバーから導出され、さらに他のガイドに掛けられて上記作動子に連結され、この作動子への連結端と当該他のガイドとの間の部位が、上下方向に延びるとともに上記作動子より屋外側に配置されている。
これによれば、湿度感応条体を羽根の屋外側に配置したことにより、簡単な構成で屋外の雨水や湿気に確実に応答することができる。また、湿度感応条体を折り返したので限られたスペースにも拘わらず長くすることができ、応答性を高めることができる。
本発明をガラリ型換気装置に適用する場合には、上記装置本体が、矩形をなすフレームと、このフレームに組み込まれるとともに複数の換気通路を形成してなるガラリ部とを有し、上記開閉部材がこのガラリ部の屋内側の面に沿って上下方向にスライド可能に配置された開閉板からなり、この開閉板にはガラリ部の換気通路に対応する通気口が形成され、上記カバーは内部空間を有して縦長に形成され、上記カバーの内部空間には、上記作動子が上下方向に移動可能に収容されるとともに、バイアス弾性体としてのコイルスプリングと湿度感応条体が収容され、これら湿度感応条体、コイルスプリングが作動子を挟んで上下に延びてほぼ一直線上に配置されている。
これによれば、縦長のカバー内に作動子、湿度感応条体、コイルスプリングを組み込んで、装置本体に設置したので、通常の換気に大きな影響を与えずに湿度感応とすることができる。
本発明を例えばサッシ戸装着型の換気装置に適用する場合には、装置本体が横長をなすフレームと、このフレームに組み込まれた横長の仕切壁とを備え、この仕切壁には左右方向に並んだ多数の換気口が形成されており、これにより上記フレーム内にはこの換気口を通る換気通路が形成され、上記開閉部材が横長の開閉板からなり、上記作動子、バイアス弾性体、湿度感応条体が上記仕切壁の屋外側に配置されている。
この構成によれば、湿度感応条体等を屋外側に配置したので、簡単な構成で屋外の雨水や湿気に確実に応答することができる。
好ましくは、上記フレームには上記仕切壁より屋外側において、横長の板形状のカバーが組み込まれ、このカバーと仕切壁との間の空間に、上記作動子、バイアス弾性体、湿度感応条体が収容され、上記カバーには上部に屋外と連通する連通口が形成され、下端部に排水口が形成されている。これによれば、カバーにより湿度感応条体を紫外線から守り耐久性を高めることができる。また、排水口によりカバー内側に入り込んだ雨水の除去することができ、湿度感応条体は天気が回復したときに湿度低下に即座に応答して、開閉部材の開き動作を行うことができる。
好ましくは、上記仕切壁が上記フレームと別体をなす仕切板からなり、この仕切板には、上記開閉板がスライド可能に支持されるとともに、上記バイアス弾性体と上記湿度感応条体が連結されている。これによれば、仕切板に開閉板、作動子、バイアス弾性体、上記湿度感応条体を組み付けてからフレームに組み込むことが可能であり、組み立ての作業性を向上させることができる。
好ましくは、上記バイアス弾性体としてのコイルスプリングと湿度感応条体が、作動子を挟んで反対側に配置されるとともに左右方向に延びて直線上に配置されている。これによれば、横長の装置本体に対応してこれら構成要素を好適に組み込むことができる。
好ましくは、上記装置本体は上記仕切壁より屋内側に位置する屋内壁を有し、この屋内壁には他の換気口が形成され、この屋内壁と上記仕切壁との間には他の空間が形成され、当該他の空間には他の開閉板が配置され、上記装置本体には、当該他の開閉板に連結された手動操作部材が左右スライド可能に設けられ、この手動操作部材の操作により、当該他の開閉板が上記他の換気口を開閉する。これによれば、湿度感応テープの伸縮に伴う換気通路の開閉に加えて、手動操作でも開閉を行うことができる。
好ましくは、上記装置本体には強制開き操作部材が回動可能に設けられ、この強制開き操作部材には、上記作動子を強制的に開き位置に移動させるカムが取り付けられている。これによれば、湿度感応テープの伸びに伴う換気通路の閉じ状態であっても、強制的に換気通路を開くことができる。
本発明によれば、雨天の時に開閉部材を閉じ動作させることにより、換気装置の換気通路から雨水が屋内に入り込むのを阻止することができる。
以下、本発明の第1実施形態をなす換気装置を、図1〜図5を参照しながら説明する。この換気装置は、床下換気に用いるものであり布基礎の開口を塞ぐようにして布基礎に設置されている。図1に示すように、換気装置は、横長の矩形をなすフレーム10(本体)を有している。
図2に示すように、このフレーム10の内部空間は屋外と床下空間(屋内)に開口して両者を連ねており、換気通路11として提供される。
上記換気通路11には床下空間寄りの位置に、左右に水平に延びる複数の羽根12(開閉部材)が縦に並んで配置されている。これら羽根12の一端は、フレーム10の一方の側壁(図1における左側壁)に軸13を介して回動可能に支持され、その他端は、フレーム10の他方の側壁(図1における右側壁)に形成された凸部14に、軸13を介して回転可能に支持されている。羽根12は、図2に示すように垂直姿勢の時に互いに接して換気通路11を閉じ、水平姿勢の時に換気通路11を最大限に開くようになっている(開き位置)。
上記羽根12は、湿度感応型アクチュエータ1により開閉動作されるようになっている。このアクチュエータ1は、第1、第2の2つのユニット20,30を有している。以下、羽根12とアクチュエータ1との関係について説明する。
図2に示すように、羽根12の一端部(図1における右端部)の屋外側の面にはブラケット15が固定されており、これらブラケット15には、軸16を介してE字形状のリンク17が回動可能に連結されている。リンク17には屋内外方向に水平に延びる溝17aが形成されており、この溝17aに、ユニット20の作動ピン22aが嵌っている。この作動ピン22aは上下方向に移動するようになっている。図2に示すように作動ピン22aが最上位の位置にある時に羽根12が閉じられる。作動ピン22aがこの最上位位置から下方に移動すると、リンク17は屋外側へ変位しつつ下方へ移動し、これにより羽根12の開き動作を行うようになっている。
図1に示すように、ユニット20はフレーム10内において、その右側壁に隣接して収容固定されており、上記凸部14より屋外側に配置されている。ユニット20は縦長のケース21を有している。このケース21の屋外寄りの部位は換気通路11に向かって突出しており、この凸部21aにより、上記羽根12のブラケット15やリンク17を屋外から隠すようになっている。
図4、図5に示すように、上記ケース21内には、縦長の作動子22が収容されている。この作動子22はスライド部(図示しない)を有し、このスライド部が、ケース21に形成された垂直に延びる作動子ガイド23に嵌り垂直方向にスライドするようになっている。スライド部と作動子ガイド22は、一方が凸で他方が凹となっている。
図5に示すように、ケース21内部には、上記作動子22を所定の移動範囲を許容するようにして上下に挟むストッパ29a,29bが形成されている。羽根12が閉じ位置にある時、作動子22の上端がストッパ29a(閉じ位置ストッパ手段)に当たり、これにより作動子22へのさらなる上方への移動(羽根12のさらなる移動)が禁じられる。また、羽根12が開き位置にある時、作動子22の下端がストッパ29b(開き位置ストッパ手段)に当たり、これにより作動子22のさらなる下方への移動(羽根12のさらなる移動)が禁じられる。
図3に示すように、ケース21の換気通路11に臨む壁には縦長のスリット21bが形成されている。上記作動子22の中央には前述した作動ピン22aが設けられ、この作動ピン22aは上記スリット21bを通って上記リンク17の溝17aに入り込んでいる。
図5に示すように、上記作動子22は、引張コイルスプリング24(バイアス弾性体)により上方に付勢されるとともに、湿度感応テープ25(湿度感応条体)により、上方への移動を抑止されている。
上記コイルスプリング24は作動子22と平行をなして上下に延びており、ケース21内において作動子22より屋内側に配置されている。コイルスプリング24の上端は、ケース21に取り付けられたピン26に引っ掛けられ、下端は作動子22の下端部に突出して設けられた係止部22bに引っ掛けられており、作動子22を上方に付勢している。
なお、上記ピン26はケース21に縦に並んで形成された複数の取付穴21cの一つに嵌めこまれており、この取付穴21cを選択することにより、コイルスプリング24の弾性力を調節できるようになっている。
上記テープ25は、例えばポリアミド(商品名ナイロン)等の樹脂繊維の布を帯状にしたものであり、湿度に応じて伸縮するようになっている。
図4、図5に示すように、上記テープ25の一端25aはリング形状をなして、作動子22の上端部に固定された連結ピン27に掛けられている。テープ25はこの連結端25aから下方にほぼ垂直に延び、ケース21の下端部に固定されたガイドピン28(ガイド)に掛けられることにより、水平に延び方向を変えてケース21の下端から導出されている。
図1,図2に示すように、ユニット30は左右に延びる細長い形状をなし、フレーム10内において、上記羽根12より屋外側に配置されている。ユニット30は、断面逆U字形をなす横長のカバー31を有し、このカバー31は、その両端部に設けられた樹脂製の支持ブロック32を介してフレーム10の底壁に固定されている。
上記カバー31の内部空間は、両端に開口する連通口31aを介して屋外の大気に連なっている。カバー31の屋外側の壁の下縁には、左右のブロック32間において排水口31bが形成されている。
上記カバー31の内部空間には、引張コイルスプリング39(過負荷吸収弾性体)が収容されるとともに、上述したテープ25が複数回数折り返された状態で収容されている。詳述すると、カバー31の左右端部には、それぞれ屋内外方向に水平に延びる複数のガイドピン33(ガイド)が上下に並んで配置されており、上記テープ25はこれら左右のピン33に交互に掛けられて複数回折り返されている。これにより上記テープ25は略水平に延びる複数の部位を上下に並べるように配置されている。
上記テープ25の他端部25bは、連結部材301および止め輪を介して上記コイルスプリング39の一端に連結され、このコイルスプリング39の他端は、ブロック32(ひいてはフレーム10)に連結されている。
上記連結部材301はカバー31の上壁に形成された左右方向に細長い穴302に左右方向の移動を可能にして挿入されている。この連結部材301が穴302の左端302a(連結部材用ストッパ手段)に当たることにより、連結部材301の移動が禁じられている。
上記コイルスプリング39の弾性力は、連結部材301が穴302の左端302aに係止した状態において、コイルスプリング24の弾性力(厳密には後述するように羽根12が開き位置にある状態でのコイルスプリング24の弾性力、すなわちコイルスプリング24の弾性力の最大値)より大きい。
テープ25は、左側の最下段のガイドピン33で折り返されて、右方向にほぼ水平に引き出され、作動ユニット20のガイドピン28へと延びている。
上記ユニット20のガイドピン28およびユニット30のガイドピン33にはそれぞれカラー28a,33aが装着されており、これによりガイドピン28,33に対するテープ25の移動が円滑になっている。
上記構成の床下換気装置において、コイルスプリング24が作動子22を上方に付勢し、テープ25が作動子22の上方への移動を抑止している。換言すれば、コイルスプリング24は作動子22を介してテープ25を引っ張っている。
テープ25はカバー31の左右の連通口31aを介して屋外の大気に連なっており、この大気の湿度に応じて伸縮する。その結果、屋外大気の湿度に応じて作動子の位置が変わり、羽根12の開度調節を行うことができる。
上記作用をより具体的に説明する。晴れていて屋外の湿度が低い日には、テープ25は縮んでおり、コイルスプリング24に抗して作動子22を下方のストッパ29bに当たるまで移動させており、これにより、羽根12はほぼ水平をなしていて換気通路11を開いている。
なお、非常に乾燥している場合には、テープ25はさらに縮み作動子22がストッパ29bに強い力で当たりテープ25の張力が急激に増大するおそれがある。しかし本実施形態では、テープ25がさらに縮んでその収縮力がコイルスプリング39の弾性力を上回った時に、連結部材301が穴302の左端302aから離れて右方向に移動することによりテープ25の収縮を吸収できるため、テープ25に過大な張力が生じるのを防止できる。この際、作動子22がストッパ29bに当たった状態は維持されており、羽根12の開き位置は維持される。
雨の日には、カバー31の連通口31aから入り込んだ湿気や雨水がテープ25に触れてテープ25が伸びるので、作動子22はコイルスプリング24の力で上方へ移動してストッパ29aに当たる。これにより羽根12が垂直姿勢となり換気通路11を閉じる。その結果、雨水や湿気が換気通路11を介して床下空間に入り込むのを防止することができる。
上記雨の日の閉じ動作を含む通常の開閉動作において、コイルスプリング39はコイルスプリング24に比べて弾性力が大きいので、連結部材301が穴302の左端302aに当たった状態を維持される。その結果、上記テープ25の伸縮量をそのまま作動子22の上方への移動量に反映させることができ、羽根12の開閉動作を確実に行うことができる。
カバー31に入り込んだ雨水は、カバー31の排水口31bから排出され、フレーム10の傾斜した底面に沿って屋外へ流れ出る。そのため、天気が回復した時には、テープ25は直ぐに乾いて縮むことができ、換気を再開することができる。
上記テープ25は、折り返して複数層をなしており、カバー31の複数倍の長さを有しているため、湿度の相違による伸縮量を大きくすることができ、作動子22の必要とされる移動ストロークを確保することができる。
カバー31はテープ25を紫外線から守りその劣化を防止することができる。
また、本実施形態では、羽根12を開閉動作させるアクチュエータ1を2つのユニット20,30により構成したので、これらをフレーム10に取り付けることにより、簡単に組み立てることができる。
なお、第1実施形態において、過負荷吸収弾性体としてコイルスプリング39の代わりに密着長のコイルスプリングを用いてもよい。密着長のコイルスプリングとは、隣接する1巻き分のコイル部が互いに密着した状態のスプリングを意味する。この場合、コイルスプリングの初張力(ひずみに比例して張力が増大する状態になる前の張力)は、羽根12が開き位置にある状態でのコイルスプリング24の弾性力より大きい。このような密着長のコイルスプリングを用いる場合には、連結部材300および長穴301は不要である。作動子22がストッパ29bに当たり羽根12が開き位置になった後にさらなるテープ25の収縮が生じ、その収縮力が密着長コイルスプリングの初張力を超えたときには、このコイルスプリングが伸びてテープの25の収縮を吸収する。この実施例は、図1のコイルスプリング39を密着長コイルスプリングに置き換えることにより、当業者が容易に実施できるので、図示を省略する。
上記の密着長のコイルスプリング(連結部材用弾性体)を用いる場合には、このコイルスプリングを作動子22とテープ25との間に介在させてもよい。第1実施形態に適用すれば、ケース21内に収容することもできる。
上記第1実施形態において、開き位置ストッパ手段と閉じ位置ストッパ手段は、羽根12の開き位置、閉じ位置で羽根に直接係止するものでもよく、リンク17の上下端をそれぞれ係止して、これにより羽根12の回動を規制し開き位置と閉じ位置を設定するものでもよい。
次に、本発明の他の実施形態について図を参照しながら説明する。これら実施形態において先行する実施形態に対応する構成部には同番号ないしは類似番号を付してその詳細な説明を省略する。
図6は、本発明の第2の実施形態をなす床下換気用の換気装置を示す。この換気装置では、アクチュエータ1Aのユニット30Aは、縦長をなしてユニット20に隣接して配置されている。ユニット30Aのカバー31内にテープ25が上下に折り返されるようにして収容されている。すなわち、テープ25は上下に延びる複数の部位を左右に並べるようにして収容されている。上記カバー31の上下端の開口31aが屋外の湿気や雨水を導入する連通口となり、下端開口31aが排水口となる。
図6に示すように、カバー31の右下隅にはガイドピン35が設けられており、テープ25はこのガイドピン35に掛けられることにより、その延び方向を垂直方向から水平方向に変換され、ユニット20の下端のガイドピン28へと延びている。
上記第2実施形態において、ユニット20のケース21と、ユニット30Aのカバー31は互いに連結され、1つのユニットを構成している。
上記第2実施形態において、第1実施形態と同様に過負荷吸収弾性体としてのコイルスプリング39を用いてもよい。その場合、コイルスプリング39はカバー31内に縦に収容される。ストッパ手段を含む他の構成および基本的作用は第1実施形態と同様である。
次に本発明の第3実施形態をなすガラリ型換気装置について図7〜図10を参照しながら説明する。この換気装置は、屋根近傍の妻面に設置される。図7(A)に示すように、換気装置の装置本体40は、矩形をなすフレーム41と、このフレーム41にはめ込まれたガラリ部42とを備えている。
図8Aに示すように、ガラリ部42はフレーム41内において屋内寄りに位置している。ガラリ部42は、左右方向に水平に延びるルーバー43を上下に間隔をおいて並べることにより構成されている。これらルーバー43間に左右方向に細長い複数の換気通路44が形成されている。この換気通路44の屋内側の部位は屋外側の部位より高くなっており、図8Aにおいて実線矢印で示すような空気の流れが生じるようになっている。
上記ガラリ部42の屋内側の面は、垂直平面をなしており、この面に開閉板45(開閉部材)が上下方向にスライド可能に接している。この開閉板45は図7(B)に示すように横長の多数の通気口45aを有している。これら通気口45aはガラリ部42の換気通路44に対応しており、図8Aに示すように両者が一致したときに全開となり、図8Aの状態から開閉板42が上方に移動して両者が不一致となった時に、換気通路44が閉じられる。
図7(A),図8Aに示すように、フレーム40内においてガラリ部41より屋外側には縦長のアクチュエータ50が配置されている。このアクチュエータ50は、1つのユニットからなり、ガラリ部42の屋外側の面に、その幅方向中央に位置するようにして固定されている。
アクチュエータ50は、横断面コ字形をなす縦長のカバー51と、このカバー51の上下端部にそれぞれ収容固定された小ケース52および支持ブロック53と、カバー51内に上下方向にスライド可能に収容された作動子54と、この作動子54を付勢する圧縮コイルスプリング55(バイアス弾性体)と、湿度感応テープ56(湿度感応条体)と、引張コイルスプリング50x(過負荷吸収弾性体)とを備えている。
上記作動子54は、上記開閉板45に板状の連結部材46を介して連結されている。この連結部材46は、ガラリ部42に形成されたスリット42a(図8A参照)に上下の遊びを有して貫通している。その結果、開閉板45は作動子54に連動して上下動するようになっている。
上記作動子54には垂直ロッド57の下端が固定されている。この垂直ロッド57は作動子54から上方に延び、上記小ケース52をスライド可能に貫通している。
上記コイルスプリング55は垂直ロッド57に巻かれた状態で小ケース52内に収容されており、垂直ロッド57の鍔部57aと小ケース52の底壁52bとの間に配置されている。このコイルスプリング55の弾性力により垂直ロッド57が上方に付勢され、ひいては作動子54、開閉板45が上方に付勢されている。
上記開閉板45が閉じ位置にある時、上記作動子54の一部をなす垂直ロッド57の上端が、小ケース52の上端に固定されたピン52a(閉じ位置ストッパ手段)に係止される。また、開閉板45が開き位置にある時、上記垂直ロッド57の鍔部57aがコイルスプリング55を介して小ケース52の底壁52b(開き位置ストッパ手段)に係止される。
上記コイルスプリング50xおよびテープ56は、カバー51内において支持ブロック53と作動子54との間に形成された収容空間51aに収容されている。テープ56の一端56aは作動子54の下端部に連結ピン58aを介して連結され、他端部56bは止め輪401(連結部材)を介してコイルスプリング50xの一端に連結され、このコイルスプリング50xの他端はカバー51(ひいてはフレーム40)に連結ピン58bを介して連結されている。テープ56は、その中間部で、支持ブロック53に固定されたガイドピン59に掛けられて折り返され、2つ折りをなしてほぼ垂直に配置されている。なお、このガイドピン59にもカラー59aが装着されている。
上記のようにして、上記作動子54、コイルスプリング55、50x、止め輪401、テープ56が上下方向に延びる直線上に配置された状態でカバー51に収容されている。
上記カバー51の側壁には上下に延びる穴402が形成されており、この穴402に止め輪401の突出部が上下移動可能に挿入されている。止め輪401が穴402の上端402a(連結部材用ストッパ手段)に係止している状態でのコイルスプリング50xの弾性力は、開閉板45が開き位置にある時のコイルスプリング55の弾性力より大きい。
上記カバー51の屋外側の壁には、切り起こし部51bが形成されており、この切り起こし部51bは屋外と収容空間51aを連通させる連通口51xを有している。この切り起こし部51bは上向きをなし、雨水を連通口51xに導入しやすい形状となっている。なお、収容空間51aの下端部には、カバー51とガラリ部52との間に形成された排水口51cが形成されている。
上記構成をなすガラリ型換気装置の作用を説明する。図8Aに示すように、晴天の場合には湿度が低いのでテープ56は縮んでおり、作動子54は下方位置にあり、開閉板45の通気口45aが換気通路44と合致した全開状態となっている。乾燥している状態では、作動子54が最下位位置で係止され、開閉板45の開き位置が維持され開閉板45のさらなる下方への移動が禁じられる。テープ56がさらに収縮し、その収縮力がコイルスプリング50xの弾性力を超えると、コイルスプリング50xが伸び(弾性変形)、止め輪401が穴402の上端402aから離れて下方に移動するため、テープ56の収縮を吸収する。
雨天の場合には、雨水が切り起こし部51bの導入口51xから入り込み、テープ56を濡らすため、テープ56が伸び、その結果、コイルスプリング55の力で開閉板42が上方に移動して換気通路44を閉じる。なお、この雨水は排水口51cから排水される。この雨天の際には止め輪401が穴402の上端402aに係止されたまま維持されるので、テープ25の伸び量はそのまま作動子54の移動量(ひいては開閉板45の移動量)に反映され、確実に開閉板45の閉じ動作を行うことができる。
図8Bは上記第3実施形態の変形例を示す。この実施形態では、テープ56の他端部56bはコイルスプリング50xを介さずにカバー51(ひいてはフレーム40)に連結ピン58bを介して連結されている。その代わりに、テープ56の折り返し部を支持する支持ブロック53x(支持体)をカバー51内で上下移動可能にし、この支持ブロック53xとカバー51の下端との間にコイルスプリング50xを配置する。
さらにカバー51にはストッパ405(支持体用ストッパ手段)が固定されており、開閉板45が開き位置にある時の支持ブロック53xの下方への移動を禁じ、ひいては開閉板45が開き位置からさらに下方に移動するのを禁じている。
支持ブロック53xがストッパ405に係止している状態でのコイルスプリング50xの弾性力は、開閉板45が開き位置にある時のコイルスプリング55の弾性力より大きい。
この実施例では、テープ56の伸縮に伴う開閉動作の際に支持ブロック53xはストッパ405に当たって静止しており、開き位置からさらにテープ56の伸縮があり、テープ56の収縮力がスプリング50xの弾性力を上回った時にのみ、上方へ移動してテープ56の収縮を吸収する。他の作用は図8Aと同様であるので、説明を省略する。
図8A,図8Bの実施形態において、コイルスプリング50xの代わりに、密着長のコイルスプリングを用いてもよい。この密着長コイルスプリングの初張力は、開閉板45が開き位置にある時のコイルスプリング55の弾性力より大きい。この場合、ストッパ405は無くてもよい。
なお、図8A,図8Bの実施形態において、コイルスプリング50xを省いてもよい。この場合、図8Aではテープ56の端部56bはピン58b(本体側)に連結され、図8Bでは支持ブロック53xはカバー51に固定される。
次に、本発明の第4実施形態をなすガラリ型換気装置について図11、図12を参照しながら説明する。この実施形態の換気装置では、ガラリ部42が左右に分かれており、左右ガラリ部42間に、縦長のアクチュエータ50Aが配置されている。このアクチュエータ50Aの作動子54は、開閉板45に直接固定されている。アクチュエータ50Aのカバー51Aは、ガラリ部42のルーバー43の端に固定される一対の側板51A,51A(側壁)と、屋外側に配置された板51A(屋外側の壁)とを有している。
第4実施形態の他の構成および基本的作用は第3実施形態と同様である。
次に、本発明の第5実施形態をなすサッシ戸装着型の換気装置について、図13〜図17を参照しながら説明する。この換気装置は、横長の本体60を備えている。この本体60は、屋内側型材61と屋外側型材62とを、断熱材からなる中間型材63を介して連結し、これら型材61〜63の両端にキャップ64を組み付け、屋外側型材62に型材からなる仕切板65(仕切壁)を組み込むことにより、基本構造をなしている。
上記型材61,62の上端の起立壁をサッシ戸の上框に差し込み、型材61,62の下端の垂下壁間にガラスの上縁部を差し込むことにより、換気装置はサッシ戸に装着されるようになっている。
上記型材61の屋内に臨む壁、型材62の屋内側の壁、および型材63には、同一形状の多数の第1換気口66が左右に並んで形成されている。また、仕切板65にも多数の第2換気口65aが左右に等間隔で並んで形成されている。本実施形態では、第2換気口65aは第1換気口66より下に位置している。
屋内側型材61には上記第1換気口66を覆うフィルタ71が装着されている。また、屋外側型材62には、上記仕切板65より屋外側に横長の板状のカバー72が装着されている。このカバー72には、その上部において多数の連通口72aが左右に並んで形成され、下部には、多数の排水口72bが左右に並んで形成されている。
上記構成により、本体60内には、フィルタ71から換気口66,65aを経て連通口72aに至る換気通路70が形成されている。図14(A)の矢印参照。
また、本体60の内部は、屋外側型枠62において換気口66を形成した壁(屋内壁)と仕切板65との間に形成された第1空間75と、仕切板65とカバー72との間に形成された第2空間76とに仕切られている。
上記第1換気口66は第1開閉板81により開閉され、第2換気口65aは第2開閉板82(開閉部材)により開閉されるようになっている。
上記第1開閉板81は第1空間75に配置され、屋外側型材62の上壁に長手方向スライド可能かつ揺動可能に支持されている。第1空間75にはカム部材83も配置されており、このカム部材83の上面には上から見て傾斜したカム溝が形成されている。第1開閉板81の下端には突起81aが形成されており、この突起81aが上記カム溝に入り込んでいる。
上記第1開閉板81は、屋内側型材61に長手方向スライド可能に設けた手動操作部材84(図13参照)に連結されている。具体的には第1開閉板81に形成された穴に手動操作部材84が挿入されている。第1開閉板81は、操作部材84を開き位置、閉じ位置間でスライドさせた時に、これに追随して同方向にスライドし、同時にカム部材83によるカム作用により、図14に示すように換気口66から離れた開き位置と、換気口66を形成した壁に接する閉じ位置との間で揺動するようになっている。この第1開閉板81の開閉機構は周知である。
上記第2開閉板82は、上記仕切板65の屋外側の面に接するようにして左右方向にスライド可能に配置されており、上記第2換気口65aに対応して多数の通気口82aを有している。この通気口82aが第2換気口65aと一致した時に開き状態となり、不一致の時に閉じ状態となる。
上記第2開閉板82は、第2空間76に収容された湿度感応型アクチュエータ90により湿度に応じて自動的に開閉動作されるようになっている。このアクチュエータ90は、作動子91と、コイルスプリング92と湿度感応テープ93(湿度感応条体)とを有している。作動子91は第2開閉板82に固定されている。
上記コイルスプリング92は引張コイルスプリングからなり、一端が作動子81に連結され、他端が仕切板65に固定されたサポート94に連結されており、作動子81を屋内側から見て右方向に付勢している。
上記テープ93の一端は作動子91にリング95を介して連結され、他端は仕切板65に固定されたサポート96にリング97を介して連結されている。また、テープ93の中間部は、リング98の真直部に掛けられて折り返されている。このリング98も、仕切板65に固定されたサポート99に連結されている。
上記コイルスプリング92、テープ93は作動子91を挟んで左右方向に延び、作動子91とともに一直線上に配置されている。
上記仕切板65は、第2空間76に突出して左右方向に延びる上下一対の突条を有し、この突条には2つの溝65x,65y(図14(A)参照)が形成されている。上下突条における屋内側の溝65xには上記第2開閉板82がスライド可能に支持されており、屋外側の溝65yには上記サポート94,96,99の上下端部が挿入固定されている。これにより、アクチュエータ90は、仕切板65、第2開閉板82と一緒にユニット化されている。
上記第2開閉板82は、手動操作により強制的に開くことができる。詳述すると、上記作動子91は右方向に延びる延長部91aを有している。他方、本体10には強制開き操作部材100が回動可能に取り付けられている。この操作部材100は一端部が屋内に露出し、型材61〜63および仕切板65を貫通して他端部が第2空間76に達しており、この他端部にカム101が固定されている。
上記構成をなす第5実施形態の作用を説明する。晴天の時には図15に示すようにテープ93が縮んでおり、第2開閉板82は最も左に位置しており、これにより、第2開閉板82の通気口82aが仕切板65の第2換気口65aと一致し、この第2換気口65aを開き状態にする。この状態では、手動操作部材84による第1開閉板81の開閉動作で換気通路66の開閉が決まる。
雨天の時に雨水が換気装置に降りかかると、雨水はカバー72の連通口72aから入り込み、テープ93を濡らす。これにより,図16に示すようにテープ93が伸び、コイルスプリング92の力で第2開閉板82が右方向に移動し、その通気口82aが第2換気口65aと不一致となるため、第2換気口65aが閉じられる。この状態では、手動操作部材84による第1開閉板81の開閉動作の如何に拘わらず、換気通路66は閉じられる。その結果、換気通路66を介して雨水が屋内に入り込むのを防止できる。
第2空間76に入り込んだ雨水は排水口72bから排出される。
上述したように屋外が高湿度の時に、第2開閉板82の閉じ動作が自動的に行われるが、屋内が煙等によって空気質が悪くなった場合には、屋外の湿度の高低に拘わらず換気を行って屋内の煙等を逃がすことが求められることがある。このような場合には、図17に示すように、操作部材100を回してカム101を作動子91の延長部91aに当て、作動子91を強制的に左方向へ移動させて、開閉板82の開き動作を行う。
図18に示す第6実施形態では、湿度感応テープ93Aは折り返しではなく、ループ形状をなしており、その一端がリング95を介して作動子91に連結され、他端がリング98、サポート99を介して仕切板65に連結されている。他の構成および基本的作用は第5実施形態と同様である。
図19は、第5、第6実施形態におけるリング95,97,98と作動子91やサポート96,99との連結構造の改良に関する。ここでは、リング95の取り付け端部が作動子91やサポート96,99にスナップ止めされる。
図20は、本発明の第7実施形態を示す。この実施形態は第5実施形態と似た構成であり、異なる点のみを説明する。開閉板82には、その一端(図20(B)の左端)の近傍において係止穴82xが形成されている。他方、仕切板65に固定されたサポート99には凸部99aが形成され、この凸部99aが、上記開閉板82の係止穴82xに左右方向の遊びを介して入り込んでいる。この凸部99aの左側面99x(閉じ位置ストッパ手段)は、開閉板82が閉じ位置にある時、係止穴82xの左縁を係止する。また、この凸部99aの右側面99y(開き位置ストッパ手段)は、開閉板82が開き位置にある時、係止穴82xの右縁を係止する。
テープ93の一端は作動子91に連結され、その他端は、連結部材500および止め輪を介して引張コイルスプリング200の一端に連結される。コイルスプリング200の他端はサポート96(ひいては仕切板65)に連結されている。他方、仕切板65の上側の突条には切欠501が形成されており、この切欠501に上記連結部材500の上方に突出した凸部が左右方向の遊びを有して入り込んでいる。
連結部500が切欠501の左端501a(連結部材用ストッパ手段)に当たっている時のコイルスプリング200の弾性力は、開閉板82が開き位置にある時のコイルスプリング92の弾性力より大きい。したがって、テープ93の伸縮に伴う開閉動作は第5実施形態と同様である。
上記開閉板82が開き状態にあり、サポート99の凸部99aが開閉板82の右側面99yが係止穴82xの右端を係止した状態において、さらにテープ93が収縮してその収縮力がコイルスプリング200の弾性力を超えると、コイルスプリング200が伸び、連結部材500が切欠501の端501aから離れて図20(A)における右方向に移動し、テープ93の収縮量を吸収する。
上記コイルスプリング200の代わりに、密着長のコイルスプリングを用いてもよい。この場合、このコイルスプリングの初張力は、開閉板82が開き位置にある時のコイルスプリング92の弾性力より大きい。この場合、切欠501は無くてもよい。
図13から図17に示す上記第5実施形態において、テープ93の折り返し部を支持するサポート99(支持体)を左右方向に移動可能にし、このサポート99と仕切板65の端部との間にコイルスプリング200を掛けるようにしてもよい。この場合、図8Bの実施形態と同様の作用となる。開き位置ストッパ手段、閉じ位置ストッパ手段、支持体用ストッパ手段は適宜位置に設ける。
同様にして、図18の実施形態においても、サポート99を左右方向に移動可能にし、このサポート99と仕切板65の左端部との間にコイルスプリング200を掛けるようにしてもよい。
全ての実施形態において、過負荷吸収弾性体として密着長の引張コイルスプリングを用いる場合、このスプリングは作動子とテープとの間に介在させてもよい。
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の形態を採用可能である。上記実施形態では湿度感応条体としてテープを用いたが紐であってもよい。作動子は実施形態のように直線的に移動する代わりに回動してもよい。また、バイアス弾性体および過負荷吸収弾性体は、引張又は圧縮のコイルスプリングのみならず、細長いゴム、板バネ、つるまきバネ等であってもよい。
さらに、湿度感応条体の材料は、ポリアミド樹脂に限らず湿度に応じて伸縮する他の樹脂材料または他の材料であってもよい。
湿度感応条体を紫外線カットコーティングしてもよい。
本発明の第1実施形態をなす床下換気装置を、一部断面にして屋外側から見た正面図である。 図1におけるII―II線に沿う縦断面図である、 同床下換気装置に用いられるアクチュエータを、図1においてIII方向から見た側面図である。 図3においてIV-IV線に沿うアクチュエータの縦断面図である。 図1におけるV−V線に沿うアクチュエータの拡大断面図であり、(A)は閉じ動作時、(B)は開き動作時の状態をそれぞれ示す。 本発明の第2実施形態をなす床下換気装置を、一部断面にして屋外側から見た正面図である。 本発明の第3実施形態をなすガラリ型換気装置を示すもので、(A)は屋外から見た正面図であり、(B)は屋内から見た背面図である。 図7(A)におけるVIII-VIII線に沿う縦断面図である。 同第3実施形態の一部を変更した例を示す図8A相当図である。 図7(A)におけるIX-IX線に沿う横断面図である。 図8AにおけるX−X線に沿う縦断面図である。 本発明の第4実施形態をなすガラリ型換気装置を、一部断面にして屋外側から見た正面図である。 図11におけるXII-XII線に沿う横断面図である。 本発明の第5実施形態をなすサッシ戸装着型の換気装置を屋内側から見た正面図である。 同換気装置の縦断面図であり、(A),(B),(C)はそれぞれ図13におけるA−A線、B−B線、C−C線に沿う断面図である。 同実施形態における開き状態の換気装置を示し、(A)はカバーを取り外して示す要部拡大背面図であり、(B)は要部拡大平断面図である。 同実施形態における閉じ状態の換気装置を示し、(A)はカバーを取り外して示す要部拡大背面図であり、(B)は要部拡大平断面図である。 同実施形態における強制開き状態の換気装置を示し、(A)はカバーを取り外して示す要部拡大背面図であり、(B)は要部拡大平断面図である。 本発明の第6実施形態をなすサッシ戸装着型の換気装置を示すもので、(A),(B)はそれぞれ図15(A),(B)に相当する。 湿度感応テープの連結構造の他の態様を示す平断面図である。 本発明の第6実施形態をなすサッシ戸装着型の換気装置を示すもので、(A)はカバーを取り外して示す要部拡大背面図であり、(B)は要部拡大平断面図である。
符号の説明
10 フレーム(本体)
11 換気通路
12 羽根(開閉部材)
17 リンク
22 作動子
24 コイルスプリング
25 湿度感応テープ(湿度感応条体)
28、33 ガイドピン(ガイド)
29a ストッパ(閉じ位置ストッパ手段)
29b ストッパ(開き位置ストッパ手段)
31 ケース
31a 連通口
31b 排水口
39 コイルスプリング(過負荷吸収スプリング)
40 装置本体
41 フレーム
42 ガラリ部
44 換気通路
45 開閉板(開閉部材)
45a 通気口
50x コイルスプリング(過負荷吸収スプリング)
51、51A カバー
52a ピン52a(閉じ位置ストッパ手段)
52b 小ケースの底壁(開き位置ストッパ手段)
53x 支持ブロック(支持体)
54 作動子
55 圧縮コイルスプリング(バイアス弾性体)
56 湿度感応テープ(湿度感応条体)
59 ガイドピン
60 装置本体
65 仕切板(仕切壁)
65a 第2換気口
66 第1換気口
70 換気通路
72 カバー
72a 連通口
72b 排水口
81 第1開閉板
84 手動操作部材
82 第2開閉板(開閉部材)
91 作動子
92 引張コイルスプリング(バイアス弾性体)
93 湿度感応テープ(湿度感応条体)
99x サポートの凸部の左側面(閉じ位置ストッパ手段)
99y サポートの凸部の右側面(開き位置ストッパ手段)
100 強制開き操作部材
101 カム
200 コイルスプリング(過負荷吸収スプリング)
301 連結部材
302a 穴の端(連結部材用ストッパ手段)
401 止め輪(連結部材)
402a 穴の端(連結部材用ストッパ手段)
405 ストッパ(支持体用ストッパ手段)
500 連結部材
501a 切欠の端(連結部材用ストッパ手段)

Claims (16)

  1. 屋内と屋外とを連通させる換気通路を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持され換気通路を開閉する開閉部材とを備えた換気装置において、
    (ア)上記開閉部材に直接又は間接的に連結された作動子と、
    (イ)上記開閉部材が開き位置から閉じ位置に向かうように上記作動子を付勢するバイアス弾性体と、
    (ウ)一端および他端が上記装置本体および上記作動子にそれぞれ直接又は間接的に連結されて、屋外の大気に常時連なるように配置され、上記バイアス弾性体に付勢される上記作動子の移動を抑止するとともに、湿度に応じて伸縮する湿度感応条体と、
    (エ)上記湿度感応条体の上記作動子とは反対側の端に連結部材を介して連結された過負荷吸収弾性体と、
    (オ)上記開閉部材の開き位置と閉じ位置との間の移動範囲を設定する開き位置ストッパ手段および閉じ位置ストッパ手段と、
    (カ)連結部材用ストッパ手段と、
    を備え、上記湿度感応条体は、屋外の湿度が低い時には縮んだ状態にあり、これにより上記開閉部材が開き位置に維持されるように上記作動子の移動を抑止し、屋外からの雨水または湿気に触れた時には伸び、これにより上記作動子を上記バイアス弾性体の力で動かして上記開閉部材を閉じ動作させ
    上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、
    上記連結部材用ストッパ手段は、上記連結部材を係止して連結部材が過負荷吸収弾性体の弾性力により湿度感応条体を引っ張る方向に移動するのを禁じ、
    上記連結部材が上記係止位置にある時の上記過負荷吸収弾性体の弾性力は、上記開閉部材が開き位置にあり上記開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態での上記バイアス弾性体の弾性力より大きいことを特徴とする換気装置。
  2. 屋内と屋外とを連通させる換気通路を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持され換気通路を開閉する開閉部材とを備えた換気装置において、
    (ア)上記開閉部材に直接又は間接的に連結された作動子と、
    (イ)上記開閉部材が開き位置から閉じ位置に向かうように上記作動子を付勢するバイアス弾性体と、
    (ウ)一端および他端が上記装置本体および上記作動子にそれぞれ直接又は間接的に連結されて、屋外の大気に常時連なるように配置され、上記バイアス弾性体に付勢される上記作動子の移動を抑止するとともに、湿度に応じて伸縮する湿度感応条体と、
    (エ)上記作動子と上記装置本体との間に上記湿度感応条体とともに介在され、この湿度感応条体と連なる過負荷吸収弾性体と、
    (オ)上記開閉部材の開き位置と閉じ位置との間の移動範囲を設定する開き位置ストッパ手段と閉じ位置ストッパ手段と、
    を備え、上記湿度感応条体は、屋外の湿度が低い時には縮んだ状態にあり、これにより上記開閉部材が開き位置に維持されるように上記作動子の移動を抑止し、屋外からの雨水または湿気に触れた時には伸び、これにより上記作動子を上記バイアス弾性体の力で動かして上記開閉部材を閉じ動作させ
    上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、
    上記過負荷吸収弾性体は密着長のコイルスプリングからなり、その初張力は、上記開閉部材が開き位置にあり開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態でのバイアス弾性体の弾性力より大きいことを特徴とする換気装置。
  3. 屋内と屋外とを連通させる換気通路を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持され換気通路を開閉する開閉部材とを備えた換気装置において、
    (ア)上記開閉部材に直接又は間接的に連結された作動子と、
    (イ)上記開閉部材が開き位置から閉じ位置に向かうように上記作動子を付勢するバイアス弾性体と、
    (ウ)一端および他端が上記装置本体および上記作動子にそれぞれ直接又は間接的に連結されて、屋外の大気に常時連なるとともに中間部で少なくとも1回折り返されるようにして配置され、上記バイアス弾性体に付勢される上記作動子の移動を抑止するとともに、湿度に応じて伸縮する湿度感応条体と、
    (エ)上記湿度感応条体の折り返し部を支持する支持体に連結された過負荷吸収弾性体と、
    (オ)上記開閉部材の開き位置と閉じ位置との間の移動範囲を設定する開き位置ストッパ手段および閉じ位置ストッパ手段と、
    (カ)支持体用ストッパ手段と、
    を備え、上記湿度感応条体は、屋外の湿度が低い時には縮んだ状態にあり、これにより上記開閉部材が開き位置に維持されるように上記作動子の移動を抑止し、屋外からの雨水または湿気に触れた時には伸び、これにより上記作動子を上記バイアス弾性体の力で動かして上記開閉部材を閉じ動作させ
    上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、
    上記支持体用ストッパ手段は、上記支持体を係止して支持体が過負荷吸収弾性体の弾性力により湿度感応条体を引っ張る方向に移動するのを禁じ、
    上記支持体が上記係止位置にある時の上記過負荷吸収弾性体の弾性力は、上記開閉部材が開き位置にあり上記開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態での上記バイアス弾性体の弾性力より大きいことを特徴とする換気装置。
  4. 屋内と屋外とを連通させる換気通路を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持され換気通路を開閉する開閉部材とを備えた換気装置において、
    (ア)上記開閉部材に直接又は間接的に連結された作動子と、
    (イ)上記開閉部材が開き位置から閉じ位置に向かうように上記作動子を付勢するバイアス弾性体と、
    (ウ)一端および他端が上記装置本体および上記作動子にそれぞれ直接又は間接的に連結されて、屋外の大気に常時連なるとともに中間部で少なくとも1回折り返されるようにして配置され、上記バイアス弾性体に付勢される上記作動子の移動を抑止するとともに、湿度に応じて伸縮する湿度感応条体と、
    (エ)上記湿度感応条体の折り返し部を支持する支持体に連結された過負荷吸収弾性体と、
    (オ)上記開閉部材の開き位置と閉じ位置との間の移動範囲を設定する開き位置ストッパ手段および閉じ位置ストッパ手段と、
    を備え、上記湿度感応条体は、屋外の湿度が低い時には縮んだ状態にあり、これにより上記開閉部材が開き位置に維持されるように上記作動子の移動を抑止し、屋外からの雨水または湿気に触れた時には伸び、これにより上記作動子を上記バイアス弾性体の力で動かして上記開閉部材を閉じ動作させ
    上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、
    上記過負荷吸収弾性体は密着長のコイルスプリングからなり、その初張力は、上記開閉部材が開き位置にあり開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態でのバイアス弾性体の弾性力より大きいことを特徴とする換気装置。
  5. さらに上記湿度感応条体を屋外から隠すカバーを備え、このカバーには、屋外の大気に連なる連通口が形成されていることを特徴とする請求項1〜4に記載の換気装置。
  6. 上記カバーの下端部には排水口が形成されていることを特徴とする請求項に記載の換気装置。
  7. 上記バイアス弾性体および上記過負荷吸収弾性体が、ともにコイルスプリングからなり、上記湿度感応条体および過負荷吸収弾性体が上記作動子を挟んで上記バイアス弾性体と反対方向に延び、これら湿度感応条体、過負荷吸収弾性体、バイアス弾性体、作動子がほぼ一直線上に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置。
  8. 上記作動子が直線的に細長く延び、上記バイアス弾性体としてのコイルスプリングが作動子と平行に配置され、上記湿度感応条体は、上記作動子への連結端から延びる部位が、上記コイルスプリングの反対側において作動子と平行に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置。
  9. 上記装置本体が矩形のフレームを有し、上記開閉部材が、左右方向に水平に延びるとともに上下に並んで配置された複数の回動可能な羽根からなり、これら羽根がフレーム内において屋内寄りに配置され、
    上記フレームの左右いずれか一方の壁の近傍において、上記作動子が上下方向に移動可能に配置され、この作動子と上記羽根がリンクを介して連結され、
    上記バイアス弾性体としてのコイルスプリングは、上下方向に延びるとともに、作動子に対して屋内寄りに配置され、
    上記カバーは内部空間を有するとともに、上記羽根より屋外側に配置され、
    上記湿度感応条体は、一端が上記カバーに固定され、カバーの内部空間においてガイドに掛けられることにより折り返されて、カバーから導出され、さらに他のガイドに掛けられて上記作動子に連結され、この作動子への連結端と当該他のガイドとの間の部位が、上下方向に延びるとともに上記作動子より屋外側に配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の換気装置。
  10. 上記装置本体が、矩形をなすフレームと、このフレームに組み込まれるとともに複数の換気通路を形成してなるガラリ部とを有し、上記開閉部材がこのガラリ部の屋内側の面に沿って上下方向にスライド可能に配置された開閉板からなり、この開閉板にはガラリ部の換気通路に対応する通気口が形成され、上記カバーは内部空間を有して縦長に形成され、
    上記カバーの内部空間には、上記作動子が上下方向に移動可能に収容されるとともに、バイアス弾性体としてのコイルスプリングと湿度感応条体が収容され、これら湿度感応条体、コイルスプリングが作動子を挟んで上下に延びてほぼ一直線上に配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の換気装置。
  11. 装置本体が横長をなすフレームと、このフレームに組み込まれた横長の仕切壁とを備え、この仕切壁には左右方向に並んだ多数の換気口が形成されており、これにより上記フレーム内にはこの換気口を通る換気通路が形成され、上記開閉部材が横長の開閉板からなり、
    上記作動子、バイアス弾性体、湿度感応条体が上記仕切壁の屋外側に配置されていることを特徴とする請求項1〜4に記載の換気装置。
  12. 上記フレームには上記仕切壁より屋外側において、横長の板形状のカバーが組み込まれ、このカバーと仕切壁との間の空間に、上記作動子、バイアス弾性体、湿度感応条体が収容され、上記カバーには上部に屋外と連通する連通口が形成され、下端部に排水口が形成されていることを特徴とする請求項11に記載の換気装置。
  13. 上記仕切壁が上記フレームと別体をなす仕切板からなり、この仕切板には、上記開閉板がスライド可能に支持されるとともに、上記バイアス弾性体と上記湿度感応条体が連結されていることを特徴とする請求項11または12に記載の換気装置。
  14. 上記バイアス弾性体としてのコイルスプリングと湿度感応条体が、作動子を挟んで反対側に配置されるとともに左右方向に延びて直線上に配置されていることを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の換気装置。
  15. 上記装置本体は上記仕切壁より屋内側に位置する屋内壁を有し、この屋内壁には他の換気口が形成され、この屋内壁と上記仕切壁との間には他の空間が形成され、当該他の空間には他の開閉板が配置され、上記装置本体には、当該他の開閉板に連結された手動操作部材が左右スライド可能に設けられ、この手動操作部材の操作により、当該他の開閉板が上記他の換気口を開閉することを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載の換気装置。
  16. 上記装置本体には強制開き操作部材が回動可能に設けられ、この強制開き操作部材には、上記作動子を強制的に開き位置に移動させるカムが取り付けられていることを特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載の換気装置。
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