JP4891743B2 - 湿度感応型の換気装置 - Google Patents
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Description
なお、特許文献1は湿度感応素子としてバイメタルを用いているが、特許文献2に記載されているように換気装置にナイロン(商品名)からなる湿度感応テープを用いることは公知である。
(ア)上記開閉部材に直接又は間接的に連結された作動子と、
(イ)上記開閉部材が開き位置から閉じ位置に向かうように作動子を付勢するバイアス弾性体と、
(ウ)一端および他端が上記本体および上記作動子にそれぞれ直接又は間接的に連結されて、屋外の大気に常時連なるように配置され、上記バイアス弾性体に付勢される作動子の移動を抑止するとともに、湿度に応じて伸縮する湿度感応条体と、
を備え、上記湿度感応条体は、屋外の湿度が低い時には縮んだ状態にあり、これにより開閉部材が開き位置に維持されるように作動子の移動を抑止し、屋外からの雨水または湿気に触れた時には伸び、これにより上記作動子をバイアス弾性体の力で動かして開閉部材を閉じ動作させることを特徴とする。
上記構成によれば、雨天の時に開閉部材を閉じ動作させることにより、換気装置の換気通路から雨水が屋内に入り込むのを阻止することができる。また、湿度感応条体の湿度に対する伸縮度を高くすれば、降雨直前の時のように屋外が高湿度の時にも換気通路を閉じることができるので、屋内に雨水や湿気が入り込むのをより一層確実に防止することができる。
さらに好ましくは、上記カバーの下端部には排水口が形成されている。これによれば、カバー内側に入り込んだ雨水の除去することができ、湿度感応条体は天気が回復したときに湿度低下に即座に応答して、開閉部材の開き動作を行うことができる。
この構成によれば、屋外湿度が低いときに湿度感応条体が縮んで開閉部材が閉じ位置に達した後、さらに湿度感応条体が収縮した時に、過負荷吸収弾性体の弾性変形を伴って連結部材が移動することにより、湿度感応条体の収縮を吸収できる、そのため、湿度感応条体に大きな負荷すなわち引張応力が作用するのを回避することができ、湿度感応条体の耐久性を高めることができる。
この構成でも過負荷吸収弾性体の伸びにより、閉じ状態での湿度感応条体の収縮を吸収できる。
上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記湿度感応条体が中間部で少なくとも1回折り返され、湿度感応条体の折り返し部を支持する支持体に過負荷吸収弾性体が連結され、上記支持体用ストッパ手段は、上記支持体を係止して支持体が過負荷吸収弾性体の弾性力により湿度感応条体を引っ張る方向に移動するのを禁じ、上記支持体が上記係止位置にある時の上記過負荷吸収弾性体の弾性力は、上記開閉部材が開き位置にあり開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態での上記バイアス弾性体の弾性力より大きい。
この構成によれば、屋外湿度が低いときに湿度感応条体が縮んで開閉部材が閉じ位置に達した後、さらに湿度感応条体が収縮した時に、過負荷吸収弾性体の弾性変形を伴って支持体が移動することにより、湿度感応条体の収縮を吸収できる、そのため、湿度感応条体に大きな負荷すなわち引張応力が作用するのを回避することができ、湿度感応条体の耐久性を高めることができる。また、湿度感応条体を折り返したので限られたスペースにも拘わらず長くすることができ、応答性を高めることができる。
この構成でも過負荷吸収弾性体の伸びにより、閉じ状態での湿度感応条体の収縮を吸収できる。
これによれば、作動子、バイアス弾性体、湿度感応条体、過負荷吸収弾性体が細長いスペースに配置されるので、面的な広がりのあるスペースを確保できない場所に設置するのに好適である。
これによれば、湿度感応条体を羽根の屋外側に配置したことにより、簡単な構成で屋外の雨水や湿気に確実に応答することができる。また、湿度感応条体を折り返したので限られたスペースにも拘わらず長くすることができ、応答性を高めることができる。
これによれば、縦長のカバー内に作動子、湿度感応条体、コイルスプリングを組み込んで、装置本体に設置したので、通常の換気に大きな影響を与えずに湿度感応とすることができる。
この構成によれば、湿度感応条体等を屋外側に配置したので、簡単な構成で屋外の雨水や湿気に確実に応答することができる。
上記換気通路11には床下空間寄りの位置に、左右に水平に延びる複数の羽根12(開閉部材)が縦に並んで配置されている。これら羽根12の一端は、フレーム10の一方の側壁(図1における左側壁)に軸13を介して回動可能に支持され、その他端は、フレーム10の他方の側壁(図1における右側壁)に形成された凸部14に、軸13を介して回転可能に支持されている。羽根12は、図2に示すように垂直姿勢の時に互いに接して換気通路11を閉じ、水平姿勢の時に換気通路11を最大限に開くようになっている(開き位置)。
図5に示すように、ケース21内部には、上記作動子22を所定の移動範囲を許容するようにして上下に挟むストッパ29a,29bが形成されている。羽根12が閉じ位置にある時、作動子22の上端がストッパ29a(閉じ位置ストッパ手段)に当たり、これにより作動子22へのさらなる上方への移動(羽根12のさらなる移動)が禁じられる。また、羽根12が開き位置にある時、作動子22の下端がストッパ29b(開き位置ストッパ手段)に当たり、これにより作動子22のさらなる下方への移動(羽根12のさらなる移動)が禁じられる。
なお、上記ピン26はケース21に縦に並んで形成された複数の取付穴21cの一つに嵌めこまれており、この取付穴21cを選択することにより、コイルスプリング24の弾性力を調節できるようになっている。
図4、図5に示すように、上記テープ25の一端25aはリング形状をなして、作動子22の上端部に固定された連結ピン27に掛けられている。テープ25はこの連結端25aから下方にほぼ垂直に延び、ケース21の下端部に固定されたガイドピン28(ガイド)に掛けられることにより、水平に延び方向を変えてケース21の下端から導出されている。
上記カバー31の内部空間は、両端に開口する連通口31aを介して屋外の大気に連なっている。カバー31の屋外側の壁の下縁には、左右のブロック32間において排水口31bが形成されている。
上記テープ25の他端部25bは、連結部材301および止め輪を介して上記コイルスプリング39の一端に連結され、このコイルスプリング39の他端は、ブロック32(ひいてはフレーム10)に連結されている。
上記コイルスプリング39の弾性力は、連結部材301が穴302の左端302aに係止した状態において、コイルスプリング24の弾性力(厳密には後述するように羽根12が開き位置にある状態でのコイルスプリング24の弾性力、すなわちコイルスプリング24の弾性力の最大値)より大きい。
上記ユニット20のガイドピン28およびユニット30のガイドピン33にはそれぞれカラー28a,33aが装着されており、これによりガイドピン28,33に対するテープ25の移動が円滑になっている。
テープ25はカバー31の左右の連通口31aを介して屋外の大気に連なっており、この大気の湿度に応じて伸縮する。その結果、屋外大気の湿度に応じて作動子の位置が変わり、羽根12の開度調節を行うことができる。
なお、非常に乾燥している場合には、テープ25はさらに縮み作動子22がストッパ29bに強い力で当たりテープ25の張力が急激に増大するおそれがある。しかし本実施形態では、テープ25がさらに縮んでその収縮力がコイルスプリング39の弾性力を上回った時に、連結部材301が穴302の左端302aから離れて右方向に移動することによりテープ25の収縮を吸収できるため、テープ25に過大な張力が生じるのを防止できる。この際、作動子22がストッパ29bに当たった状態は維持されており、羽根12の開き位置は維持される。
カバー31はテープ25を紫外線から守りその劣化を防止することができる。
また、本実施形態では、羽根12を開閉動作させるアクチュエータ1を2つのユニット20,30により構成したので、これらをフレーム10に取り付けることにより、簡単に組み立てることができる。
上記第1実施形態において、開き位置ストッパ手段と閉じ位置ストッパ手段は、羽根12の開き位置、閉じ位置で羽根に直接係止するものでもよく、リンク17の上下端をそれぞれ係止して、これにより羽根12の回動を規制し開き位置と閉じ位置を設定するものでもよい。
上記第2実施形態において、ユニット20のケース21と、ユニット30Aのカバー31は互いに連結され、1つのユニットを構成している。
上記第2実施形態において、第1実施形態と同様に過負荷吸収弾性体としてのコイルスプリング39を用いてもよい。その場合、コイルスプリング39はカバー31内に縦に収容される。ストッパ手段を含む他の構成および基本的作用は第1実施形態と同様である。
上記コイルスプリング55は垂直ロッド57に巻かれた状態で小ケース52内に収容されており、垂直ロッド57の鍔部57aと小ケース52の底壁52bとの間に配置されている。このコイルスプリング55の弾性力により垂直ロッド57が上方に付勢され、ひいては作動子54、開閉板45が上方に付勢されている。
上記開閉板45が閉じ位置にある時、上記作動子54の一部をなす垂直ロッド57の上端が、小ケース52の上端に固定されたピン52a(閉じ位置ストッパ手段)に係止される。また、開閉板45が開き位置にある時、上記垂直ロッド57の鍔部57aがコイルスプリング55を介して小ケース52の底壁52b(開き位置ストッパ手段)に係止される。
上記のようにして、上記作動子54、コイルスプリング55、50x、止め輪401、テープ56が上下方向に延びる直線上に配置された状態でカバー51に収容されている。
支持ブロック53xがストッパ405に係止している状態でのコイルスプリング50xの弾性力は、開閉板45が開き位置にある時のコイルスプリング55の弾性力より大きい。
なお、図8A,図8Bの実施形態において、コイルスプリング50xを省いてもよい。この場合、図8Aではテープ56の端部56bはピン58b(本体側)に連結され、図8Bでは支持ブロック53xはカバー51に固定される。
第4実施形態の他の構成および基本的作用は第3実施形態と同様である。
上記型材61,62の上端の起立壁をサッシ戸の上框に差し込み、型材61,62の下端の垂下壁間にガラスの上縁部を差し込むことにより、換気装置はサッシ戸に装着されるようになっている。
また、本体60の内部は、屋外側型枠62において換気口66を形成した壁(屋内壁)と仕切板65との間に形成された第1空間75と、仕切板65とカバー72との間に形成された第2空間76とに仕切られている。
上記第1換気口66は第1開閉板81により開閉され、第2換気口65aは第2開閉板82(開閉部材)により開閉されるようになっている。
上記コイルスプリング92、テープ93は作動子91を挟んで左右方向に延び、作動子91とともに一直線上に配置されている。
第2空間76に入り込んだ雨水は排水口72bから排出される。
連結部500が切欠501の左端501a(連結部材用ストッパ手段)に当たっている時のコイルスプリング200の弾性力は、開閉板82が開き位置にある時のコイルスプリング92の弾性力より大きい。したがって、テープ93の伸縮に伴う開閉動作は第5実施形態と同様である。
同様にして、図18の実施形態においても、サポート99を左右方向に移動可能にし、このサポート99と仕切板65の左端部との間にコイルスプリング200を掛けるようにしてもよい。
全ての実施形態において、過負荷吸収弾性体として密着長の引張コイルスプリングを用いる場合、このスプリングは作動子とテープとの間に介在させてもよい。
さらに、湿度感応条体の材料は、ポリアミド樹脂に限らず湿度に応じて伸縮する他の樹脂材料または他の材料であってもよい。
湿度感応条体を紫外線カットコーティングしてもよい。
11 換気通路
12 羽根(開閉部材)
17 リンク
22 作動子
24 コイルスプリング
25 湿度感応テープ(湿度感応条体)
28、33 ガイドピン(ガイド)
29a ストッパ(閉じ位置ストッパ手段)
29b ストッパ(開き位置ストッパ手段)
31 ケース
31a 連通口
31b 排水口
39 コイルスプリング(過負荷吸収スプリング)
40 装置本体
41 フレーム
42 ガラリ部
44 換気通路
45 開閉板(開閉部材)
45a 通気口
50x コイルスプリング(過負荷吸収スプリング)
51、51A カバー
52a ピン52a(閉じ位置ストッパ手段)
52b 小ケースの底壁(開き位置ストッパ手段)
53x 支持ブロック(支持体)
54 作動子
55 圧縮コイルスプリング(バイアス弾性体)
56 湿度感応テープ(湿度感応条体)
59 ガイドピン
60 装置本体
65 仕切板(仕切壁)
65a 第2換気口
66 第1換気口
70 換気通路
72 カバー
72a 連通口
72b 排水口
81 第1開閉板
84 手動操作部材
82 第2開閉板(開閉部材)
91 作動子
92 引張コイルスプリング(バイアス弾性体)
93 湿度感応テープ(湿度感応条体)
99x サポートの凸部の左側面(閉じ位置ストッパ手段)
99y サポートの凸部の右側面(開き位置ストッパ手段)
100 強制開き操作部材
101 カム
200 コイルスプリング(過負荷吸収スプリング)
301 連結部材
302a 穴の端(連結部材用ストッパ手段)
401 止め輪(連結部材)
402a 穴の端(連結部材用ストッパ手段)
405 ストッパ(支持体用ストッパ手段)
500 連結部材
501a 切欠の端(連結部材用ストッパ手段)
Claims (16)
- 屋内と屋外とを連通させる換気通路を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持され換気通路を開閉する開閉部材とを備えた換気装置において、
(ア)上記開閉部材に直接又は間接的に連結された作動子と、
(イ)上記開閉部材が開き位置から閉じ位置に向かうように上記作動子を付勢するバイアス弾性体と、
(ウ)一端および他端が上記装置本体および上記作動子にそれぞれ直接又は間接的に連結されて、屋外の大気に常時連なるように配置され、上記バイアス弾性体に付勢される上記作動子の移動を抑止するとともに、湿度に応じて伸縮する湿度感応条体と、
(エ)上記湿度感応条体の上記作動子とは反対側の端に連結部材を介して連結された過負荷吸収弾性体と、
(オ)上記開閉部材の開き位置と閉じ位置との間の移動範囲を設定する開き位置ストッパ手段および閉じ位置ストッパ手段と、
(カ)連結部材用ストッパ手段と、
を備え、上記湿度感応条体は、屋外の湿度が低い時には縮んだ状態にあり、これにより上記開閉部材が開き位置に維持されるように上記作動子の移動を抑止し、屋外からの雨水または湿気に触れた時には伸び、これにより上記作動子を上記バイアス弾性体の力で動かして上記開閉部材を閉じ動作させ、
上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、
上記連結部材用ストッパ手段は、上記連結部材を係止して連結部材が過負荷吸収弾性体の弾性力により湿度感応条体を引っ張る方向に移動するのを禁じ、
上記連結部材が上記係止位置にある時の上記過負荷吸収弾性体の弾性力は、上記開閉部材が開き位置にあり上記開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態での上記バイアス弾性体の弾性力より大きいことを特徴とする換気装置。 - 屋内と屋外とを連通させる換気通路を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持され換気通路を開閉する開閉部材とを備えた換気装置において、
(ア)上記開閉部材に直接又は間接的に連結された作動子と、
(イ)上記開閉部材が開き位置から閉じ位置に向かうように上記作動子を付勢するバイアス弾性体と、
(ウ)一端および他端が上記装置本体および上記作動子にそれぞれ直接又は間接的に連結されて、屋外の大気に常時連なるように配置され、上記バイアス弾性体に付勢される上記作動子の移動を抑止するとともに、湿度に応じて伸縮する湿度感応条体と、
(エ)上記作動子と上記装置本体との間に上記湿度感応条体とともに介在され、この湿度感応条体と連なる過負荷吸収弾性体と、
(オ)上記開閉部材の開き位置と閉じ位置との間の移動範囲を設定する開き位置ストッパ手段と閉じ位置ストッパ手段と、
を備え、上記湿度感応条体は、屋外の湿度が低い時には縮んだ状態にあり、これにより上記開閉部材が開き位置に維持されるように上記作動子の移動を抑止し、屋外からの雨水または湿気に触れた時には伸び、これにより上記作動子を上記バイアス弾性体の力で動かして上記開閉部材を閉じ動作させ、
上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、
上記過負荷吸収弾性体は密着長のコイルスプリングからなり、その初張力は、上記開閉部材が開き位置にあり開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態でのバイアス弾性体の弾性力より大きいことを特徴とする換気装置。 - 屋内と屋外とを連通させる換気通路を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持され換気通路を開閉する開閉部材とを備えた換気装置において、
(ア)上記開閉部材に直接又は間接的に連結された作動子と、
(イ)上記開閉部材が開き位置から閉じ位置に向かうように上記作動子を付勢するバイアス弾性体と、
(ウ)一端および他端が上記装置本体および上記作動子にそれぞれ直接又は間接的に連結されて、屋外の大気に常時連なるとともに中間部で少なくとも1回折り返されるようにして配置され、上記バイアス弾性体に付勢される上記作動子の移動を抑止するとともに、湿度に応じて伸縮する湿度感応条体と、
(エ)上記湿度感応条体の折り返し部を支持する支持体に連結された過負荷吸収弾性体と、
(オ)上記開閉部材の開き位置と閉じ位置との間の移動範囲を設定する開き位置ストッパ手段および閉じ位置ストッパ手段と、
(カ)支持体用ストッパ手段と、
を備え、上記湿度感応条体は、屋外の湿度が低い時には縮んだ状態にあり、これにより上記開閉部材が開き位置に維持されるように上記作動子の移動を抑止し、屋外からの雨水または湿気に触れた時には伸び、これにより上記作動子を上記バイアス弾性体の力で動かして上記開閉部材を閉じ動作させ、
上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、
上記支持体用ストッパ手段は、上記支持体を係止して支持体が過負荷吸収弾性体の弾性力により湿度感応条体を引っ張る方向に移動するのを禁じ、
上記支持体が上記係止位置にある時の上記過負荷吸収弾性体の弾性力は、上記開閉部材が開き位置にあり上記開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態での上記バイアス弾性体の弾性力より大きいことを特徴とする換気装置。 - 屋内と屋外とを連通させる換気通路を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持され換気通路を開閉する開閉部材とを備えた換気装置において、
(ア)上記開閉部材に直接又は間接的に連結された作動子と、
(イ)上記開閉部材が開き位置から閉じ位置に向かうように上記作動子を付勢するバイアス弾性体と、
(ウ)一端および他端が上記装置本体および上記作動子にそれぞれ直接又は間接的に連結されて、屋外の大気に常時連なるとともに中間部で少なくとも1回折り返されるようにして配置され、上記バイアス弾性体に付勢される上記作動子の移動を抑止するとともに、湿度に応じて伸縮する湿度感応条体と、
(エ)上記湿度感応条体の折り返し部を支持する支持体に連結された過負荷吸収弾性体と、
(オ)上記開閉部材の開き位置と閉じ位置との間の移動範囲を設定する開き位置ストッパ手段および閉じ位置ストッパ手段と、
を備え、上記湿度感応条体は、屋外の湿度が低い時には縮んだ状態にあり、これにより上記開閉部材が開き位置に維持されるように上記作動子の移動を抑止し、屋外からの雨水または湿気に触れた時には伸び、これにより上記作動子を上記バイアス弾性体の力で動かして上記開閉部材を閉じ動作させ、
上記開き位置ストッパ手段は、上記開閉部材が開き位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、上記閉じ位置ストッパ手段は、上記開閉部材が閉じ位置から上記移動範囲を超えて移動するのを禁じ、
上記過負荷吸収弾性体は密着長のコイルスプリングからなり、その初張力は、上記開閉部材が開き位置にあり開き位置ストッパ手段により移動を禁じられた状態でのバイアス弾性体の弾性力より大きいことを特徴とする換気装置。 - さらに上記湿度感応条体を屋外から隠すカバーを備え、このカバーには、屋外の大気に連なる連通口が形成されていることを特徴とする請求項1〜4に記載の換気装置。
- 上記カバーの下端部には排水口が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の換気装置。
- 上記バイアス弾性体および上記過負荷吸収弾性体が、ともにコイルスプリングからなり、上記湿度感応条体および過負荷吸収弾性体が上記作動子を挟んで上記バイアス弾性体と反対方向に延び、これら湿度感応条体、過負荷吸収弾性体、バイアス弾性体、作動子がほぼ一直線上に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置。
- 上記作動子が直線的に細長く延び、上記バイアス弾性体としてのコイルスプリングが作動子と平行に配置され、上記湿度感応条体は、上記作動子への連結端から延びる部位が、上記コイルスプリングの反対側において作動子と平行に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置。
- 上記装置本体が矩形のフレームを有し、上記開閉部材が、左右方向に水平に延びるとともに上下に並んで配置された複数の回動可能な羽根からなり、これら羽根がフレーム内において屋内寄りに配置され、
上記フレームの左右いずれか一方の壁の近傍において、上記作動子が上下方向に移動可能に配置され、この作動子と上記羽根がリンクを介して連結され、
上記バイアス弾性体としてのコイルスプリングは、上下方向に延びるとともに、作動子に対して屋内寄りに配置され、
上記カバーは内部空間を有するとともに、上記羽根より屋外側に配置され、
上記湿度感応条体は、一端が上記カバーに固定され、カバーの内部空間においてガイドに掛けられることにより折り返されて、カバーから導出され、さらに他のガイドに掛けられて上記作動子に連結され、この作動子への連結端と当該他のガイドとの間の部位が、上下方向に延びるとともに上記作動子より屋外側に配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の換気装置。 - 上記装置本体が、矩形をなすフレームと、このフレームに組み込まれるとともに複数の換気通路を形成してなるガラリ部とを有し、上記開閉部材がこのガラリ部の屋内側の面に沿って上下方向にスライド可能に配置された開閉板からなり、この開閉板にはガラリ部の換気通路に対応する通気口が形成され、上記カバーは内部空間を有して縦長に形成され、
上記カバーの内部空間には、上記作動子が上下方向に移動可能に収容されるとともに、バイアス弾性体としてのコイルスプリングと湿度感応条体が収容され、これら湿度感応条体、コイルスプリングが作動子を挟んで上下に延びてほぼ一直線上に配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の換気装置。 - 装置本体が横長をなすフレームと、このフレームに組み込まれた横長の仕切壁とを備え、この仕切壁には左右方向に並んだ多数の換気口が形成されており、これにより上記フレーム内にはこの換気口を通る換気通路が形成され、上記開閉部材が横長の開閉板からなり、
上記作動子、バイアス弾性体、湿度感応条体が上記仕切壁の屋外側に配置されていることを特徴とする請求項1〜4に記載の換気装置。 - 上記フレームには上記仕切壁より屋外側において、横長の板形状のカバーが組み込まれ、このカバーと仕切壁との間の空間に、上記作動子、バイアス弾性体、湿度感応条体が収容され、上記カバーには上部に屋外と連通する連通口が形成され、下端部に排水口が形成されていることを特徴とする請求項11に記載の換気装置。
- 上記仕切壁が上記フレームと別体をなす仕切板からなり、この仕切板には、上記開閉板がスライド可能に支持されるとともに、上記バイアス弾性体と上記湿度感応条体が連結されていることを特徴とする請求項11または12に記載の換気装置。
- 上記バイアス弾性体としてのコイルスプリングと湿度感応条体が、作動子を挟んで反対側に配置されるとともに左右方向に延びて直線上に配置されていることを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の換気装置。
- 上記装置本体は上記仕切壁より屋内側に位置する屋内壁を有し、この屋内壁には他の換気口が形成され、この屋内壁と上記仕切壁との間には他の空間が形成され、当該他の空間には他の開閉板が配置され、上記装置本体には、当該他の開閉板に連結された手動操作部材が左右スライド可能に設けられ、この手動操作部材の操作により、当該他の開閉板が上記他の換気口を開閉することを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載の換気装置。
- 上記装置本体には強制開き操作部材が回動可能に設けられ、この強制開き操作部材には、上記作動子を強制的に開き位置に移動させるカムが取り付けられていることを特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載の換気装置。
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