JP2004238189A - ダブルデッキエレベータの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】かご枠体を駆動する駆動機構の駆動不能時に、作動機構を作動させて上下の乗りかごを最寄りの階に移動させる制御装置を提供する。
【解決手段】上下摺動自在に案内されるかご枠体21と、該かご枠体を呼び着床階へ上下に駆動させる巻上機25と、かご枠体の内部に上下摺動自在に案内される少なくとも上下2段の乗りかご22,23と、該各乗りかごをかご枠体内で上下に作動させる作動機構26と、前記巻上機と作動機構とを着床階に応じてそれぞれ制御するコントローラ30とを備えている。このコントローラは、エレベータの故障によって巻上機の駆動が停止された後に、第1のセーフティチェーン33が巻上機の駆動不良を検出しかつ第2のセーフティチェーン34が作動機構の正常作動状態を検出した際に、作動機構により上下の乗りかごをドア開許可領域まで低速で上下一方向へ移動させるように制御する。
【選択図】 図3
【解決手段】上下摺動自在に案内されるかご枠体21と、該かご枠体を呼び着床階へ上下に駆動させる巻上機25と、かご枠体の内部に上下摺動自在に案内される少なくとも上下2段の乗りかご22,23と、該各乗りかごをかご枠体内で上下に作動させる作動機構26と、前記巻上機と作動機構とを着床階に応じてそれぞれ制御するコントローラ30とを備えている。このコントローラは、エレベータの故障によって巻上機の駆動が停止された後に、第1のセーフティチェーン33が巻上機の駆動不良を検出しかつ第2のセーフティチェーン34が作動機構の正常作動状態を検出した際に、作動機構により上下の乗りかごをドア開許可領域まで低速で上下一方向へ移動させるように制御する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、かご枠体内に例えば上下二段に積み重ねられた上側の乗りかごと下側の乗りかごとを相対的に移動可能なダブルデッキエレベータの制御装置、とりわけ、エレベータの故障時に所定位置に停止した上下の乗りかご自体を移動させて乗員を救出するダブルデッキエレベータ装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来のダブルデッキエレベータとしては、例えば以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
【0003】
図3に基づいて概略を説明すれば、このエレベータはトラクション式であって、昇降路1の対向内壁に上下方向に沿って設けられた一対のメインガイドレールに、かご枠体2が上下摺動自在に設けられていると共に、該かご枠体2の対向内面に上下二段の乗りかご3,4が上下に連結した状態で設けられている
前記かご枠体2は、金属材で長方形に枠組みされ、昇降路1の上部に設けられた巻上機5によって釣合いおもり6と重量バランスされながら電動機13を介して目的の着床階に上下動するようになっている。
【0004】
また、図中7は種々の故障や異常を検出して重度故障信号7aを発する故障検出回路、8はドアゾーン信号9aなどを入力してかご枠2,つまり上かご3及び下かご4の走行を制御し、戸の開閉信号10aや速度指令信号8aを発する運行制御回路、11は速度指令信号8aや電動機13に直結された速度検出器12から出力された速度検出信号12aを入力して速度制御演算を行って電流指令信号11aを発信する速度制御回路、14は三相交流電源15に接続され、電流指令信号11aに応じた電力を電動機13に供給する駆動回路である。
【0005】
そして、故障検出回路7が重度の故障を検出して重度故障信号7aを出力すると、運行制御回路8は速度制御回路11及び駆動回路14を介して電動機13を停止させ、かご枠体2つまり上下乗りかご3,4を急停止させる。
【0006】
その後、乗りかご3,4を最寄り階まで低速で救出運転を行い、この階で戸開可能な乗りかご、例えば上側のかご3を戸開させて乗客を救出する、救出完了後、下かご4が戸開できる階までかご枠体2を再度走行させるようになっている。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−41267号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のダブルデッキエレベータにあっては、エレベータの故障時に、前述のように、電動機13を停止させた後に、再び電動機13を駆動させて一方の乗りかご3,4(かご枠体2)を最寄りの階まで低速で移動させて戸開し、乗員の救出を行い、その後、他方の乗りかご3,4を戸開できる階までかご枠2を再度走行させるようになっているものの、電動機13が故障によって停止してしまった場合には、かご枠体2自体を移動させることができなくなってしまう。この結果、乗員の救出を速やかに行えないおそれがある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来のダブルデッキエレベータの実情に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、上下摺動自在に案内されるかご枠体と、該かご枠体を呼び着床階へ上下に駆動させる駆動機構と、前記かご枠体の内部に上下摺動自在に案内される少なくとも上下2段の乗りかごと、該各乗りかごをかご枠体内で互いに相反する方向へ作動させる作動機構と、前記駆動機構と作動機構とを着床階に応じてそれぞれ制御するコントローラとを備えたダブルデッキエレベータの制御装置において、前記コントローラは、エレベータの故障を故障検出手段が検出した際に、前記駆動機構の駆動を停止させる停止手段と、該停止手段によって停止された後に、前記駆動機構の駆動状態を検出する駆動検出手段及び前記作動機構の作動状態を検出する作動検出手段と、前記駆動検出手段から駆動機構の駆動不良信号を検出しかつ前記作動検出手段から作動機構が正常に作動していることを検出した際に、前記作動機構を介して前記上下の乗りかごをドア開許可領域まで所定の速度で移動させる作動制御回路とを備えたことを特徴としている。
【0010】
したがって、この発明によれば、例えば、駆動機構が故障して、かご枠体が停止してしまった場合には、その駆動不良状態信号を駆動状態検出手段から制御回路に出力すると共に、この時点で作動機構が正常に作動している場合は、その状態を検出した作動検出手段からの信号を作動制御回路に出力する。これによって、該作動制御回路は、作動機構に作動信号を出力して、上下の乗りかごを上下に移動させて最寄りの階に移動させる。
【0011】
これによって、少なくともいずれか一方の乗りかご内の乗員を速やかに救出することが可能になる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、前記各上下の乗りかごがドア開許可領域に到達したか否かを検出するドアゾーンセンサを備えたことを特徴としている。
【0013】
この発明によれば、ドアゾーンセンサによる検出信号によって上下の乗りかごをドア開許可領域への到達位置を確実にチェックできるので、より安全な救出作業が可能になる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、前記作動制御回路によって各上下の乗りかごを移動させる前に、上下の乗りかごを互いの距離が最小または最大となる方向へ移動させ、該最小または最大の位置を移動始点として設定したことを特徴としている。
【0015】
この発明によれば、作動制御回路により各上下の乗りがごを移動させる前に、作動機構が正常に作動することを確認できると共に、各上下の乗りかごに移動基準位置を決定することにより、より効率的にドア開許可領域を検出できると共に、その位置に乗りかごを停止させることが可能になる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、前記駆動検出手段によって駆動機構が正常に駆動していることを検出した際には、該駆動機構によって前記かご枠体を摺動させて上下の乗りかごを最寄りの階へ移動させる駆動制御回路を設けたことを特徴としている。
【0017】
この発明によれば、作動機構が正常に作動しているか否かに拘わらず、駆動機構自体が正常に駆動している場合は、最初に該駆動機構によってかご枠体を上下に摺動させて各乗りかごを最寄りの階へ移動させるようにしたことから、乗員を速やかに救出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るダブルデッキエレベータの制御装置の一実施形態を図面に基づいて詳述する。
【0019】
まず、ダブルデッキエレベータの構造を図1に基づいて簡単に説明すれば、図外の昇降路内をメインガイドレールに沿って上下摺動する矩形状のかご枠体21と、該かご枠体21の内部にサブガイドレールに沿って上下摺動する上下二段の上側、下側の乗りかご22、23とを備え、前記かご枠体21は、ロープ24を介して駆動機構である巻上機25の回転駆動力によって上下に駆動されるようになっている。一方、前記上下の乗りかご22、23は、作動機構26によって互いに相反する接近、離間方向へ移動するようになっており、この作動機構26は、両者22,23を開く方向、つまり離間する方向か、あるいは閉じ方向、つまり両者22,23が接近する方向へ作動制御するパンタグラフ式のクランク部材27と、ボールネジ29を介してクランク部材27を開き方向あるいは閉じ方向へ作動させる電動モータ28とから主として構成されている。
【0020】
前記コントローラ30は、巻上機25の駆動モータを制御する駆動制御回路である第1制御回路31と、前記電動モータ28を回転制御する作動制御回路である第2制御回路32とを備えている。前記第1制御回路31には、上下の着床階間の距離が予め記憶されたデータマップや、該データマップに基づき上下着床階の階高差を算出する階高差検出回路、かご枠体21が着床階に到達したか否かを演算によって検出する着床階検出回路、かご枠体21の移動速度を検出する速度検出センサ、及び現在の各乗りかご22、23の相対位置を検出する相対位置検出センサなどからの情報信号が入力されて、内部の演算手段により巻上機25を正逆回転および回転速度を制御すると共に、前記第2制御回路32に制御信号を出力している。
【0021】
また、前記コントローラ30は、前記巻上機25が駆動可能か否かを検出する駆動検出手段である第1のセーフティチェーン33と、前記電動モータ28が作動可能か否かを検出する作動検出手段である第2のセーフティチェーン34とからの検出信号を入力してそれぞれの作動を制御するようになっている。
【0022】
前記第1のセーフティチェーン33は、巻上機25が駆動可能か否かを判断するために必要な、故障検出手段であるエレベータのドアスイッチ及び昇降路内のリミットスイッチや、停止手段である非常停止スイッチなどによって構成されている。一方、前記第2のセーフティチェーン34は、電動モータ28の作動を検出するために必要な、かご枠体21内に設けられたかご位置検出のリミットスイッチなどによって構成されている。
【0023】
前記昇降路内のリミットスイッチは、かご枠体21が最上階または最下階の近くで運転を減速停止するためのものであり、このリミットスイッチが働かなかった場合でも確実に運転を停止させるために、さらにファイナル・リミットスイッチが設けられ、巻上機25のブレーキを作動させてかご枠体21を強制的に停止させるようになっている。
【0024】
また、各上下の乗りかご22,23には、昇降路内の所定位置に設けられたベーン(検出子)を検出して、該乗りかご22,23がドア開許可領域に到達したことを検出するドアゾーンセンサ35,36が設けられている。
【0025】
以下、コントローラ30による制御を図2のフローチャートによって具体的に説明する。
【0026】
まず、ステップ1においてエレベータに故障が発生した場合、つまり、例えば、かご枠体21が何んらかの原因で最上階あるいは最下階を通り過ぎて、ファイナル・リミットスイッチを切ってしまった場合などの故障が発生したことを検出すると、ステップ2において前記第1のセーフティチェーン33が巻上機25が駆動可能か否かを判断する。ここで、巻上機25が駆動可能であると判断した場合は、ステップ3において巻上機25を救出運転してかご枠体21を上下に移動させ、各乗りかご22,23をそれぞれ最寄りの階に案内することによって乗員を速やかに救出する。
【0027】
また、ステップ2において第1のセーフティチェーン33が巻上機25の駆動が不可能と判断した場合は、ステップ4で今度は第2のセーフティチェーン34によって電動モータ28の作動が正常に作動するか否かを判断し、ここでも電動モータ28の作動が不良であると判断した場合は、この時点では乗りかご22,23内の乗員を救出する方法がないので、救助員が来るまで各乗りかご22,23内に閉じこめられた状態となる。
【0028】
一方、ステップ4において第2セーフティチェーン34により電動モータ28が作動可能であると判断した場合は、ステップ5に移行し、ここではコントローラ30から作動機構26の第2制御回路32に制御信号が出力されて、電動モータ28を作動させてクランク装置27を介して上下の乗りかご22,23の距離が最小となる方向に移動させ、これによって電動モータ28の作動を確認すると共に、上下の乗りかご22,23の基準位置を決定する。
【0029】
次に、ステップ6に移行するが、ここでは第2制御回路32の制御電流によって電動モータ28を通常速度よりも低速で回転させて、上下の乗りかご22,23を低速度で互いに離間する方向に移動させる。ここで、低速に制御する理由は、後述する各ドアゾーンセンサ35,36がベーンを検出した際に、乗員にショックを与えずに速やかに停止できるようにするためである。
【0030】
その後、ステップ7において、例えば、下側の乗りかご23のドアゾーンセンサ36が、昇降路内に設けられたベーンを検出したか否かを判断し、検出したと判断した場合はステップ8に移行する。ここでは、前述のように、第2制御回路32によって電動モータ28の回転作動を停止させて、下側の乗りかご23のドアをタイマーによって一定時間開く処理を行う。これによって、乗員を速やかに救出することが可能になる。
【0031】
かかる下側の乗りかご23のドアを一定時間開いた後に、再び第2制御回路32によって電動モータ28が回転作動して両乗りかご22,23を互いに離間する方向へ移動させる。
【0032】
その後、ステップ9に移行して、今度は上側の乗りかご22のドアゾーンセンサ35が、昇降路内のベーンを検出したか否かを判断し、ベーンを検出したと判断した場合はステップ10に移行して、ここでは電動モータ28の回転作動を停止させると共に、上側の乗りかご22のドアをタイマーによって一定時間開く処理を行う。これによって、乗員を速やかに救出することが可能になる。
【0033】
また、前記ステップ7において下側の乗りかご23のドアゾーンセンサ36がベーンを検出できなかった場合は、ステップ11に移行して、上側の乗りかご22のドアゾーンセンサ35がベーンを検出したか否かを判断する。ここでベーンを検出したと判断した場合は、ステップ12で第2制御回路32により電動モータ28を停止させせると共に、上側の乗りかご22のドアをタイマーによって一定時間開く処理を行う。これによって、上側の乗りかご22の乗員を速やかに救出する。
【0034】
かかる上側の乗りかご22のドアを一定時間開いた後に、再び第2制御回路32によって電動モータ28が回転作動して両乗りかご22,23を互いに離間する方向へ移動させる。
【0035】
その後、ステップ13に移行して、今度は下側の乗りかご23のドアゾーンセンサ36が、昇降路内のベーンを検出したか否かを判断し、検出したと判断した場合はステップ14に移行して、ここでは電動モータ28の回転作動を停止させると共に、下側の乗りかご23のドアをタイマーによって一定時間開く処理を行う。これによって、乗員を速やかに救出することが可能になる
また、前記ステップ9及びステップ11において上側の乗りかご22のドアゾーンセンサ35がベーンを検出しなかったと判断した場合、並びにステップ13において下側の乗りかご23のドアゾーンセンサ36がベーンを検出しなかったと判断した場合は、それぞれステップ15において電動モータ28をそのまま回転作動させて、両乗りかご22,23を最大に離間させ、この時点で電動モータ28の回転作動を停止させる制御を行う。
【0036】
したがって、各乗りかご22,23内の乗員を速やかに救出できずに救出員が来るまで閉じこめ状態となる。
【0037】
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、エレベータの仕様や大きさ等に応じて、例えばかご枠体21や両乗りかご22、23の走行速度などを任意に変更することができると共に、両乗りかご22、23を相対的に移動させる作動機構26も両乗りかご22,23を互いに相反する方向へ移動させるものではなく、別個独立に移動するものであってもよい。
【0038】
また、前記ステップ7において、最初に下側の乗りかご23がドア開許可領域に入ったか否かを検出するようになっているが、これを最初に上側の乗りかご22がドア開許可領域に入ったか否かを検出するようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1に記載のダブルデッキエレベータの制御装置によれば、駆動機構が故障して、かご枠体自体が動かなくなってしまった場合には、作動機構が上下の乗りかごを上下に移動させて最寄りの階に移動させることから、少なくともいずれか一方の乗りかご内の乗員を速やかに救出することが可能になる。
【0040】
請求項2に記載の発明によれば、ドアゾーンセンサによる検出信号によって上下の乗りかごをドア開許可領域への到達位置を確実にチェックできるので、より安全な救出作業が可能になる。
【0041】
請求項3に記載の発明によれば、作動制御回路によって各上下の乗りがごを移動させる前に、作動機構が正常に作動することを確認できると共に、各上下の乗りかごに移動基準位置を決定することにより、より効率的にドア開許可領域を検出できると共に、その位置に乗りかごを停止させることが可能になる。
【0042】
請求項4に記載の発明によれば、作動機構が正常に作動しているか否かに拘わらず、駆動機構自体が正常に作動している場合は、最初に該駆動機構によってかご枠体を上下に摺動させて各乗りかごを最寄りの階へ移動させるようにしたことから、乗員を速やかに救出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダブルデッキエレベータの概略図である。
【図2】本発明の実施形態に供されるコントローラの制御フローチャート図である。
【図3】従来のダブルデッキエレベータを示す概略図。
【符号の説明】
21…かご枠体
22・23…上下側の乗りかご
25…巻上機(駆動機構)
26…作動機構
27…クランク装置
28…電動モータ
30…コントローラ
31…第1制御回路
32…第2制御回路
33…第1のセーフティチェーン
34…第2のセーフティチェーン
35・36…ドアゾーンセンサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、かご枠体内に例えば上下二段に積み重ねられた上側の乗りかごと下側の乗りかごとを相対的に移動可能なダブルデッキエレベータの制御装置、とりわけ、エレベータの故障時に所定位置に停止した上下の乗りかご自体を移動させて乗員を救出するダブルデッキエレベータ装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来のダブルデッキエレベータとしては、例えば以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
【0003】
図3に基づいて概略を説明すれば、このエレベータはトラクション式であって、昇降路1の対向内壁に上下方向に沿って設けられた一対のメインガイドレールに、かご枠体2が上下摺動自在に設けられていると共に、該かご枠体2の対向内面に上下二段の乗りかご3,4が上下に連結した状態で設けられている
前記かご枠体2は、金属材で長方形に枠組みされ、昇降路1の上部に設けられた巻上機5によって釣合いおもり6と重量バランスされながら電動機13を介して目的の着床階に上下動するようになっている。
【0004】
また、図中7は種々の故障や異常を検出して重度故障信号7aを発する故障検出回路、8はドアゾーン信号9aなどを入力してかご枠2,つまり上かご3及び下かご4の走行を制御し、戸の開閉信号10aや速度指令信号8aを発する運行制御回路、11は速度指令信号8aや電動機13に直結された速度検出器12から出力された速度検出信号12aを入力して速度制御演算を行って電流指令信号11aを発信する速度制御回路、14は三相交流電源15に接続され、電流指令信号11aに応じた電力を電動機13に供給する駆動回路である。
【0005】
そして、故障検出回路7が重度の故障を検出して重度故障信号7aを出力すると、運行制御回路8は速度制御回路11及び駆動回路14を介して電動機13を停止させ、かご枠体2つまり上下乗りかご3,4を急停止させる。
【0006】
その後、乗りかご3,4を最寄り階まで低速で救出運転を行い、この階で戸開可能な乗りかご、例えば上側のかご3を戸開させて乗客を救出する、救出完了後、下かご4が戸開できる階までかご枠体2を再度走行させるようになっている。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−41267号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のダブルデッキエレベータにあっては、エレベータの故障時に、前述のように、電動機13を停止させた後に、再び電動機13を駆動させて一方の乗りかご3,4(かご枠体2)を最寄りの階まで低速で移動させて戸開し、乗員の救出を行い、その後、他方の乗りかご3,4を戸開できる階までかご枠2を再度走行させるようになっているものの、電動機13が故障によって停止してしまった場合には、かご枠体2自体を移動させることができなくなってしまう。この結果、乗員の救出を速やかに行えないおそれがある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来のダブルデッキエレベータの実情に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、上下摺動自在に案内されるかご枠体と、該かご枠体を呼び着床階へ上下に駆動させる駆動機構と、前記かご枠体の内部に上下摺動自在に案内される少なくとも上下2段の乗りかごと、該各乗りかごをかご枠体内で互いに相反する方向へ作動させる作動機構と、前記駆動機構と作動機構とを着床階に応じてそれぞれ制御するコントローラとを備えたダブルデッキエレベータの制御装置において、前記コントローラは、エレベータの故障を故障検出手段が検出した際に、前記駆動機構の駆動を停止させる停止手段と、該停止手段によって停止された後に、前記駆動機構の駆動状態を検出する駆動検出手段及び前記作動機構の作動状態を検出する作動検出手段と、前記駆動検出手段から駆動機構の駆動不良信号を検出しかつ前記作動検出手段から作動機構が正常に作動していることを検出した際に、前記作動機構を介して前記上下の乗りかごをドア開許可領域まで所定の速度で移動させる作動制御回路とを備えたことを特徴としている。
【0010】
したがって、この発明によれば、例えば、駆動機構が故障して、かご枠体が停止してしまった場合には、その駆動不良状態信号を駆動状態検出手段から制御回路に出力すると共に、この時点で作動機構が正常に作動している場合は、その状態を検出した作動検出手段からの信号を作動制御回路に出力する。これによって、該作動制御回路は、作動機構に作動信号を出力して、上下の乗りかごを上下に移動させて最寄りの階に移動させる。
【0011】
これによって、少なくともいずれか一方の乗りかご内の乗員を速やかに救出することが可能になる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、前記各上下の乗りかごがドア開許可領域に到達したか否かを検出するドアゾーンセンサを備えたことを特徴としている。
【0013】
この発明によれば、ドアゾーンセンサによる検出信号によって上下の乗りかごをドア開許可領域への到達位置を確実にチェックできるので、より安全な救出作業が可能になる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、前記作動制御回路によって各上下の乗りかごを移動させる前に、上下の乗りかごを互いの距離が最小または最大となる方向へ移動させ、該最小または最大の位置を移動始点として設定したことを特徴としている。
【0015】
この発明によれば、作動制御回路により各上下の乗りがごを移動させる前に、作動機構が正常に作動することを確認できると共に、各上下の乗りかごに移動基準位置を決定することにより、より効率的にドア開許可領域を検出できると共に、その位置に乗りかごを停止させることが可能になる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、前記駆動検出手段によって駆動機構が正常に駆動していることを検出した際には、該駆動機構によって前記かご枠体を摺動させて上下の乗りかごを最寄りの階へ移動させる駆動制御回路を設けたことを特徴としている。
【0017】
この発明によれば、作動機構が正常に作動しているか否かに拘わらず、駆動機構自体が正常に駆動している場合は、最初に該駆動機構によってかご枠体を上下に摺動させて各乗りかごを最寄りの階へ移動させるようにしたことから、乗員を速やかに救出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るダブルデッキエレベータの制御装置の一実施形態を図面に基づいて詳述する。
【0019】
まず、ダブルデッキエレベータの構造を図1に基づいて簡単に説明すれば、図外の昇降路内をメインガイドレールに沿って上下摺動する矩形状のかご枠体21と、該かご枠体21の内部にサブガイドレールに沿って上下摺動する上下二段の上側、下側の乗りかご22、23とを備え、前記かご枠体21は、ロープ24を介して駆動機構である巻上機25の回転駆動力によって上下に駆動されるようになっている。一方、前記上下の乗りかご22、23は、作動機構26によって互いに相反する接近、離間方向へ移動するようになっており、この作動機構26は、両者22,23を開く方向、つまり離間する方向か、あるいは閉じ方向、つまり両者22,23が接近する方向へ作動制御するパンタグラフ式のクランク部材27と、ボールネジ29を介してクランク部材27を開き方向あるいは閉じ方向へ作動させる電動モータ28とから主として構成されている。
【0020】
前記コントローラ30は、巻上機25の駆動モータを制御する駆動制御回路である第1制御回路31と、前記電動モータ28を回転制御する作動制御回路である第2制御回路32とを備えている。前記第1制御回路31には、上下の着床階間の距離が予め記憶されたデータマップや、該データマップに基づき上下着床階の階高差を算出する階高差検出回路、かご枠体21が着床階に到達したか否かを演算によって検出する着床階検出回路、かご枠体21の移動速度を検出する速度検出センサ、及び現在の各乗りかご22、23の相対位置を検出する相対位置検出センサなどからの情報信号が入力されて、内部の演算手段により巻上機25を正逆回転および回転速度を制御すると共に、前記第2制御回路32に制御信号を出力している。
【0021】
また、前記コントローラ30は、前記巻上機25が駆動可能か否かを検出する駆動検出手段である第1のセーフティチェーン33と、前記電動モータ28が作動可能か否かを検出する作動検出手段である第2のセーフティチェーン34とからの検出信号を入力してそれぞれの作動を制御するようになっている。
【0022】
前記第1のセーフティチェーン33は、巻上機25が駆動可能か否かを判断するために必要な、故障検出手段であるエレベータのドアスイッチ及び昇降路内のリミットスイッチや、停止手段である非常停止スイッチなどによって構成されている。一方、前記第2のセーフティチェーン34は、電動モータ28の作動を検出するために必要な、かご枠体21内に設けられたかご位置検出のリミットスイッチなどによって構成されている。
【0023】
前記昇降路内のリミットスイッチは、かご枠体21が最上階または最下階の近くで運転を減速停止するためのものであり、このリミットスイッチが働かなかった場合でも確実に運転を停止させるために、さらにファイナル・リミットスイッチが設けられ、巻上機25のブレーキを作動させてかご枠体21を強制的に停止させるようになっている。
【0024】
また、各上下の乗りかご22,23には、昇降路内の所定位置に設けられたベーン(検出子)を検出して、該乗りかご22,23がドア開許可領域に到達したことを検出するドアゾーンセンサ35,36が設けられている。
【0025】
以下、コントローラ30による制御を図2のフローチャートによって具体的に説明する。
【0026】
まず、ステップ1においてエレベータに故障が発生した場合、つまり、例えば、かご枠体21が何んらかの原因で最上階あるいは最下階を通り過ぎて、ファイナル・リミットスイッチを切ってしまった場合などの故障が発生したことを検出すると、ステップ2において前記第1のセーフティチェーン33が巻上機25が駆動可能か否かを判断する。ここで、巻上機25が駆動可能であると判断した場合は、ステップ3において巻上機25を救出運転してかご枠体21を上下に移動させ、各乗りかご22,23をそれぞれ最寄りの階に案内することによって乗員を速やかに救出する。
【0027】
また、ステップ2において第1のセーフティチェーン33が巻上機25の駆動が不可能と判断した場合は、ステップ4で今度は第2のセーフティチェーン34によって電動モータ28の作動が正常に作動するか否かを判断し、ここでも電動モータ28の作動が不良であると判断した場合は、この時点では乗りかご22,23内の乗員を救出する方法がないので、救助員が来るまで各乗りかご22,23内に閉じこめられた状態となる。
【0028】
一方、ステップ4において第2セーフティチェーン34により電動モータ28が作動可能であると判断した場合は、ステップ5に移行し、ここではコントローラ30から作動機構26の第2制御回路32に制御信号が出力されて、電動モータ28を作動させてクランク装置27を介して上下の乗りかご22,23の距離が最小となる方向に移動させ、これによって電動モータ28の作動を確認すると共に、上下の乗りかご22,23の基準位置を決定する。
【0029】
次に、ステップ6に移行するが、ここでは第2制御回路32の制御電流によって電動モータ28を通常速度よりも低速で回転させて、上下の乗りかご22,23を低速度で互いに離間する方向に移動させる。ここで、低速に制御する理由は、後述する各ドアゾーンセンサ35,36がベーンを検出した際に、乗員にショックを与えずに速やかに停止できるようにするためである。
【0030】
その後、ステップ7において、例えば、下側の乗りかご23のドアゾーンセンサ36が、昇降路内に設けられたベーンを検出したか否かを判断し、検出したと判断した場合はステップ8に移行する。ここでは、前述のように、第2制御回路32によって電動モータ28の回転作動を停止させて、下側の乗りかご23のドアをタイマーによって一定時間開く処理を行う。これによって、乗員を速やかに救出することが可能になる。
【0031】
かかる下側の乗りかご23のドアを一定時間開いた後に、再び第2制御回路32によって電動モータ28が回転作動して両乗りかご22,23を互いに離間する方向へ移動させる。
【0032】
その後、ステップ9に移行して、今度は上側の乗りかご22のドアゾーンセンサ35が、昇降路内のベーンを検出したか否かを判断し、ベーンを検出したと判断した場合はステップ10に移行して、ここでは電動モータ28の回転作動を停止させると共に、上側の乗りかご22のドアをタイマーによって一定時間開く処理を行う。これによって、乗員を速やかに救出することが可能になる。
【0033】
また、前記ステップ7において下側の乗りかご23のドアゾーンセンサ36がベーンを検出できなかった場合は、ステップ11に移行して、上側の乗りかご22のドアゾーンセンサ35がベーンを検出したか否かを判断する。ここでベーンを検出したと判断した場合は、ステップ12で第2制御回路32により電動モータ28を停止させせると共に、上側の乗りかご22のドアをタイマーによって一定時間開く処理を行う。これによって、上側の乗りかご22の乗員を速やかに救出する。
【0034】
かかる上側の乗りかご22のドアを一定時間開いた後に、再び第2制御回路32によって電動モータ28が回転作動して両乗りかご22,23を互いに離間する方向へ移動させる。
【0035】
その後、ステップ13に移行して、今度は下側の乗りかご23のドアゾーンセンサ36が、昇降路内のベーンを検出したか否かを判断し、検出したと判断した場合はステップ14に移行して、ここでは電動モータ28の回転作動を停止させると共に、下側の乗りかご23のドアをタイマーによって一定時間開く処理を行う。これによって、乗員を速やかに救出することが可能になる
また、前記ステップ9及びステップ11において上側の乗りかご22のドアゾーンセンサ35がベーンを検出しなかったと判断した場合、並びにステップ13において下側の乗りかご23のドアゾーンセンサ36がベーンを検出しなかったと判断した場合は、それぞれステップ15において電動モータ28をそのまま回転作動させて、両乗りかご22,23を最大に離間させ、この時点で電動モータ28の回転作動を停止させる制御を行う。
【0036】
したがって、各乗りかご22,23内の乗員を速やかに救出できずに救出員が来るまで閉じこめ状態となる。
【0037】
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、エレベータの仕様や大きさ等に応じて、例えばかご枠体21や両乗りかご22、23の走行速度などを任意に変更することができると共に、両乗りかご22、23を相対的に移動させる作動機構26も両乗りかご22,23を互いに相反する方向へ移動させるものではなく、別個独立に移動するものであってもよい。
【0038】
また、前記ステップ7において、最初に下側の乗りかご23がドア開許可領域に入ったか否かを検出するようになっているが、これを最初に上側の乗りかご22がドア開許可領域に入ったか否かを検出するようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1に記載のダブルデッキエレベータの制御装置によれば、駆動機構が故障して、かご枠体自体が動かなくなってしまった場合には、作動機構が上下の乗りかごを上下に移動させて最寄りの階に移動させることから、少なくともいずれか一方の乗りかご内の乗員を速やかに救出することが可能になる。
【0040】
請求項2に記載の発明によれば、ドアゾーンセンサによる検出信号によって上下の乗りかごをドア開許可領域への到達位置を確実にチェックできるので、より安全な救出作業が可能になる。
【0041】
請求項3に記載の発明によれば、作動制御回路によって各上下の乗りがごを移動させる前に、作動機構が正常に作動することを確認できると共に、各上下の乗りかごに移動基準位置を決定することにより、より効率的にドア開許可領域を検出できると共に、その位置に乗りかごを停止させることが可能になる。
【0042】
請求項4に記載の発明によれば、作動機構が正常に作動しているか否かに拘わらず、駆動機構自体が正常に作動している場合は、最初に該駆動機構によってかご枠体を上下に摺動させて各乗りかごを最寄りの階へ移動させるようにしたことから、乗員を速やかに救出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダブルデッキエレベータの概略図である。
【図2】本発明の実施形態に供されるコントローラの制御フローチャート図である。
【図3】従来のダブルデッキエレベータを示す概略図。
【符号の説明】
21…かご枠体
22・23…上下側の乗りかご
25…巻上機(駆動機構)
26…作動機構
27…クランク装置
28…電動モータ
30…コントローラ
31…第1制御回路
32…第2制御回路
33…第1のセーフティチェーン
34…第2のセーフティチェーン
35・36…ドアゾーンセンサ
Claims (4)
- 上下摺動自在に案内されるかご枠体と、該かご枠体を呼び着床階へ上下に駆動させる駆動機構と、前記かご枠体の内部に上下摺動自在に案内される少なくとも上下2段の乗りかごと、該各乗りかごをかご枠体内で上下に作動させる作動機構と、前記駆動機構と作動機構とを着床階に応じてそれぞれ制御するコントローラとを備えたダブルデッキエレベータの制御装置において、
前記コントローラは、エレベータの故障を故障検出手段が検出した際に、前記駆動機構の駆動を停止させる停止手段と、該停止手段によって停止された後に、前記駆動機構の駆動状態を検出する駆動検出手段及び前記作動機構の作動状態を検出する作動検出手段と、前記駆動検出手段から駆動機構の駆動不良信号を検出しかつ前記作動検出手段から作動機構が正常に作動していることを検出した際に、前記作動機構を介して前記上下の乗りかごをドア開許可領域まで所定の速度で移動させる作動制御回路とを備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータの制御装置。 - 前記各上下の乗りかごがドア開許可領域に到達したか否かを検出するドアゾーンセンサを備えたことを特徴とする請求項1に記載のダブルデッキエレベータの制御装置。
- 前記作動制御回路によって各上下の乗りかごを移動させる前に、上下の乗りかごを互いの距離が最小または最大となる方向へ移動させ、該最小または最大の位置を移動始点として設定したことを特徴とする請求項1または2に記載のダブルデッキエレベータの制御装置。
- 前記駆動検出手段によって駆動機構が正常に駆動していることを検出した際には、該駆動機構によって前記かご枠体を上下動させて上下の乗りかごを最寄りの階へ移動させる駆動制御回路を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のダブルデッキエレベータの制御装置。
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