JP4255687B2 - エレベータの運転制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば機械室レスタイプのエレベータに用いられる運転制御装置に係り、特に昇降路内で作業員がスイッチを手動操作して乗りかごを移動させて点検作業を行う場合に用いて好適なエレベータの運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレベータは、利用者の安全確保のため、エレベータシステム全体に配された安全スイッチ類からなる安全回路が確立した条件でのみ運転が可能である。この安全回路は保守点検作時においても同様に動作し、昇降路内で点検作業中の作業員の安全性を確保している。この場合、上記安全回路が確立した条件の下、作業員が点検作業用のスイッチを運転側に操作することにより乗りかごが移動し、点検運転スイッチを停止側に操作することで乗りかごが停止するといったように、スイッチを手動操作することで乗りかごを任意に運転/停止させることが可能である。
【0003】
通常、このような点検作業用のスイッチとしては押下式スイッチが用いられ、作業員がスイッチを押している間だけ乗りかごが動き、作業員がスイッチを離すと停止するようになっている。また、昇降路の終端付近(上部終端部と下部終端部)にはリミットスイッチと呼ばれる安全スイッチが設けられており、この安全スイッチが作動したときに上記安全回路の確立を解いて乗りかごの運転を停止する構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、エレベータには各種の安全装置が付加されているが、近来のエレベータシステムでは、建物内のエレベータの占有面積を最小限とするために機械室レスタイプ(昇降路内に機械室のないエレベータ)が普及しており、それに伴い昇降路上端部のオーバーヘッド寸法(乗りかごが最上階に到着した際の乗りかご最上部と昇降路上端との間の隙間)も最小化される傾向にある。このため、上記昇降路終端部に設置された安全スイッチが作動する前に、乗りかごが昇降路上端部に接近することも考えられる。
【0005】
作業員はこのような危険に対し充分な配慮をもって作業にあたっているが、点検作業に集中するあまり、例えば点検作業用のスイッチをONしたままの状態でいたり、あるいは、スイッチの接触不良等によりON状態のままであると、乗りかごが連続的に運転され、昇降路の上端部に急接近してしまう可能性がある。このような場合、特に機械室レスタイプのエレベータように、昇降路上端部における空間に余裕がないと、作業員が乗りかごと昇降路上端部との間に挟まれてしまう危険がある。
【0006】
なお、従来、乗りかごの上に作業員が乗っていることを検知して、手動操作による乗りかごの運転を制御するものなどが知られているが、そのときのスイッチ操作による乗りかごの連続的な運転を防止するようなものはない。
【0007】
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、スイッチ操作による乗りかごの連続的な運転を防止して、昇降路内で点検作業を行っている作業員の安全性を確保するようにしたエレベータの運転制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るエレベータの運転制御装置は、昇降路内を移動する乗りかごと、この乗りかごを移動させるための点検作業用のスイッチと、上記昇降路の特定の場所に設置され、上記乗りかごが当該場所から所定の範囲内に存在することを検知するかご位置検知手段と、このかご位置検知手段によって上記乗りかごが上記所定の範囲内に存在することが検知された状態で上記スイッチが操作された場合に、その1回の操作にて移動可能な距離を一定距離以下に制限して上記乗りかごを間欠的に運転すると共に、上記乗りかごの位置に応じて上記スイッチ操作による上記乗りかごの移動距離を段階的に制限する制御手段とを具備して構成される。
【0011】
このような構成によれば、昇降路の所定の範囲に乗りかごがある場合には、スイッチを操作しても、その1回の操作にて移動可能な距離が一定距離以下に制限されるので、スイッチの操作ミス等により乗りかごが連続的に運転されることを防止して、作業員の安全性を確保することができる。さらに、そのときの乗りかごの位置に応じて移動距離が段階的に制限されるので、より安全性を高めることができる。
【0012】
また、本発明の請求項に係るエレベータの運転制御装置は、昇降路内を移動する乗りかごと、この乗りかごを移動させるための点検作業用のスイッチと、上記昇降路の上端部付近に設置され、上記乗りかごがその設置場所から所定の範囲内に存在することを検知するかご位置検知手段と、このかご位置検知手段によって上記乗りかごが上記所定の範囲内に存在することが検知された状態で上記スイッチが操作された場合に、その1回の操作にて上記昇降路の上端部方向へ移動可能な距離を一定距離以下に制限して上記乗りかごを間欠的に運転すると共に、上記乗りかごの位置に応じて上記スイッチ操作による上記乗りかごの移動距離を段階的に制限する制御手段とを具備して構成される。
【0013】
このような構成によれば、昇降路の上端部付近にかご位置検知手段を設置しておくことで、その昇降路の上端部付近でのスイッチ操作による乗りかごの移動を規制して作業員の安全性を確保することができる。さらに、そのときの乗りかごの位置に応じて移動距離が段階的に制限されるので、より安全性を高めることができる。
【0014】
また、本発明の請求項に係るエレベータの運転制御装置は、昇降路内を移動する乗りかごと、この乗りかごを移動させるための点検作業用のスイッチと、上記昇降路の下端部付近に設置され、上記乗りかごがその設置場所から所定の範囲内に存在することを検知するかご位置検知手段と、このかご位置検知手段によって上記乗りかごが上記所定の範囲内に存在することが検知された状態で上記スイッチが操作された場合に、その1回の操作にて上記昇降路の下端部方向へ移動可能な距離を一定距離以下に制限して上記乗りかごを間欠的に運転すると共に、上記乗りかごの位置に応じて上記スイッチ操作による上記乗りかごの移動距離を段階的に制限する制御手段とを具備して構成される。
【0015】
このような構成によれば、昇降路の下端部付近にかご位置検知手段を設置しておくことで、その昇降路の下端部付近でのスイッチ操作による乗りかごの移動を規制して作業員の安全性を確保することができる。さらに、そのときの乗りかごの位置に応じて移動距離が段階的に制限されるので、より安全性を高めることができる。
【0016】
また、本発明の請求項に係るエレベータの運転制御装置は、乗りかごを巻き上げ機に巻き掛けられたロープを介してカウンターウェイトと共につるべ式に移動させるエレベータの運転制御装置において、上記乗りかごを移動させるための点検作業用のスイッチと、上記昇降路の上記乗りかごと上記カウンターウェイトとが交差する場所に設置され、上記乗りかごがその設置場所から所定の範囲内に存在することを検知するかご位置検知手段と、このかご位置検知手段によって上記乗りかごが上記所定の範囲内に存在することが検知された状態で上記スイッチが操作された場合に、その1回の操作にて上記昇降路の上端部方向または下端部方向へ移動可能な距離を一定距離以下に制限して上記乗りかごを間欠的に運転すると共に、上記乗りかごの位置に応じて上記スイッチ操作による上記乗りかごの移動距離を段階的に制限する制御手段とを具備して構成される。
【0017】
このような構成によれば、昇降路の乗りかごとカウンターウェイトとが交差する場所にかご位置検知手段を設置しておくことで、その交差場所でのスイッチ操作による乗りかごの上端部方向または下端部方向への移動を規制して作業員の安全性を確保することができる。さらに、そのときの乗りかごの位置に応じて移動距離が段階的に制限されるので、より安全性を高めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの構成を示す図であり、機械室レスタイプのエレベータの概略的な構成が示されている。図中の10はエレベータの運行制御を行う制御装置、11はエレベータの昇降路、11aはこの昇降路11における上端部、11bはこの昇降路11における下端部(ピット部)を示している。
【0022】
また、12は乗りかご、13は巻き上げ機、14はメインロープ、15はカウンターウェイト(釣り合いおもり)である。乗りかご12は、巻き上げ機13の駆動によりメインロープ14を介して昇降路11内を昇降する。図1に示す例では、巻き上げ機13の回転軸(シーブ)に巻き掛けられたメインロープ14の一端に乗りかご12が連結され、他端に所定重量のカウンターウェイト15が連結されており、巻き上げ機13の駆動に伴い、このメインロープ14を介して乗りかご12とカウンターウェイト15が互いに反対の方向につるべ式に上下移動するような機構になっている。
【0023】
また、16は点検作業用のスイッチ装置であり、作業員が昇降路11内で保守点検を行うときに用いるものである。このスイッチ装置16は、通常運転モードと点検運転モードとを切り替えるための点検スイッチ16a、乗りかご12を上昇運転させるための上昇スイッチ16b、乗りかご12を下降運転させるための下降スイッチ16cを有する。作業員がエレベータの保守点検を行う場合には、まず、このスイッチ装置16に設けられた点検スイッチ16aを操作して通常運転モードから点検運転モードに切り替えた後、上昇スイッチ16bまたは下降スイッチ16cを操作しながら、乗りかご12を任意の方向へ動かしながら点検作業を行うことになる。
【0024】
これらのスイッチ16a〜16cは、例えば押下式のスイッチからなり、例えば点検スイッチ16aであれば、1回押下する毎に点検運転モードと点検運転モードの切換え信号が制御装置10に出力されるように構成されている。また、上昇スイッチ16bおよび下降スイッチ16cについては、作業員がこれらのスイッチを押下している間、上昇あるいは下降の運転指令信号が制御装置10に連続的に出力されるように構成されている。
【0025】
制御装置10では、この運転指令信号を受けて巻き上げ機13を駆動制御し、乗りかご12を上昇あるいは下降運転するが、後述するように乗りかご12が昇降路11の所定の範囲内に存在している間はスイッチ1回の操作で移動可能な距離を一定距離以下に制限することで、スイッチ操作による乗りかご12の連続的な運転を防止する。このように、乗りかご12の移動を一定距離以下に抑えて間欠的に運転する方法を「寸動運転」と呼ぶ。
【0026】
昇降路11内には、上記寸動運転を実行する範囲を規定するためのかご位置検知スイッチ17が設置されている。このかご位置検知スイッチ17は、例えばリミットスイッチあるいは光センサなどからなり、昇降路11の上端部11aに向かって上昇中の乗りかご12が所定の範囲Dに入ったことを検知し、その検知信号を制御装置10に出力するように構成されている。上記所定の範囲Dは、作業員が昇降路上端部付近で乗りかご12の上に立った状態で作業するのに十分余裕のある長さを有する。
【0027】
ここで、制御装置10は運転制御機能10aを備えており、かご位置検知スイッチ17がONしている間、つまり、乗りかご12が上記所定の範囲D内にいる間、スイッチ装置16に設けられた上昇スイッチ16bの1回の操作(1回の押下)にて乗りかご12が移動可能な距離を一定距離以下に制限して乗りかご12を運転制御する。
【0028】
図2は第1の実施形態における制御装置10の機能構成を示す図である。図中の21はエレベータシステムに付加された各種安全装置状態よりエレベータ運転の可否を判別するための安全回路、22は安全回路21が確立された状態で通常運転と点検運転それぞれの運転制御に共通で用いられる共通回路である。
【0029】
また、23は通常運転時に用いられる通常運転回路、24は点検運転時に用いられる点検運転回路である。この通常運転回路23と点検運転回路24は点検スイッチ16aによって切り替えられる。25は点検運転リレー接点(常閉接点)である。この点検運転リレー接点25は通常は閉じた状態にあり、後述する点検運転リレー29が通電されたときに開くようになっている。26は各回路21〜24の終端に点検運転リレー接点25を介して接続された上昇運転リレー26である。この上昇運転リレー26が通電されると、エレベータの乗りかご12が上昇運転する。
【0030】
また、27は遅延回路、28は遅延回路接点(常開接点)である。この遅延回路27は、昇降路上端部11a付近に設置されたかご位置検知スイッチ17と、スイッチ装置16に設けられた上昇スイッチ16bの両方がONのときに作動し、一定時間後に遅延回路接点28を閉じるように構成されている。29は遅延回路接点28が閉じたときに通電される点検運転リレーである。この点検運転リレー29が通電されると点検運転リレー接点25が開き、それに伴い上昇運転リレー26の通電が断たれて運転停止状態となる。
【0031】
このような構成において、通常のエレベータ運行時は点検スイッチ16aが通常運転回路23側に接続されており、また、点検運転リレー接点25は閉じた状態である。よって、上昇運転リレー26が通電され、通常のエレベータ運転が行われる。
【0032】
ここで、点検スイッチ16aが点検運転回路24側に切り替えられた場合を考える。なお、この点検スイッチ16aは実際には図1に示すようにスイッチ装置16に上昇スイッチ16bと下降スイッチ16cと共に設けられており、これらのスイッチ16a〜16cは作業員によって手動操作される。すなわち、作業員は保守点検を行う場合に、まず、この点検スイッチ16aを操作して通常運転モードから点検運転モードに切り替える。そして、上昇スイッチ16bあるいは下降スイッチ16cを操作しながら、乗りかご12を上昇/下降させて点検作業を行うことになる。以下では上昇スイッチ16bが操作された場合を想定して説明する。
【0033】
上昇スイッチ16bが操作されたとき、乗りかご12が例えば昇降路11の中央付近など、昇降路11の上端部11aから離れた場所にあれば、かご位置検知スイッチ17がOFFしているため、点検運転リレー29は通電されない。よって、常閉接点である点検運転リレー接点25は閉じた状態のままであり、上昇運転リレー26が通電されて、乗りかご12は昇降路11の上端部11aに向かって上昇することになる。このときの乗りかご12の上昇運転は、上昇スイッチ16bが操作されている間、連続的に行われる。すなわち、作業員が上昇スイッチ16bを押している間は、乗りかご12は所定の速度で上昇し続けることになる。
【0034】
次に、乗りかご12が昇降路11の上端部11aに接近した状態で同様の点検運転を行った場合の動作について説明する。
【0035】
乗りかご12が昇降路11の上端部11a方向へ上昇し、図1に示す所定の範囲Dに入ると、昇降路11内に設置されたかご位置検知スイッチ17がONする。このかご位置検知スイッチ17がONした状態で上昇スイッチ16bが操作されると、遅延回路27が作動し、予め設定された時間(例えば1秒間)が経過したときに遅延回路接点28が閉じて点検運転リレー29が通電される。この点検運転リレー29の通電により点検運転リレー接点25が開き、それに伴い上昇運転リレー26の通電が解かれて、乗りかご12は停止状態となる。つまり、所定の範囲Dの中では、上昇スイッチ16bが操作されてから所定の時間が経過すると、乗りかご12の運転が自動的に停止することになる。
【0036】
このときの乗りかご12の移動可能な距離をLとすると、例えばエレベータの加速度Vが0.2[m/s]、遅延回路27に設定された遅延時間Tが1[s]であった場合に、
L=V*T
=0.2[m]
となる。これは、上昇スイッチ16bが連続操作されても、1回のスイッチ操作で最大0.2[m]しか移動しないことを意味している。この移動距離Lは、遅延回路27の遅延時間Tを変更することにより任意に変更可能である。
【0037】
また、乗りかご12を再び上昇運転する場合には、上昇スイッチ16bを一度OFFした後、再度ONすれば良い。これにより、点検運転リレー29の通電状態が一時的に解かれ、点検運転リレー接点25が閉じて上昇運転リレー26が通電され、乗りかご12が昇降路11の上端部11aに向かって上昇する。このとき、かご位置検知スイッチ17はON状態にあるので、上記同様に、上昇スイッチ16bの1回の操作によって移動可能な距離が制限され、上昇スイッチ16bを押し続けたとしても所定距離しか移動しない。なお、かご位置検知スイッチ17は乗りかご12が上昇して所定の範囲Dに入ったときにONし、そのON状態は乗りかご12が所定の範囲Dにいる間保持され、その後、乗りかご12の下降運転により当該範囲Dから抜け出たときにOFFするものとする。
【0038】
このように、乗りかご12が昇降路上端部11aに接近し、所定の範囲Dに入ると寸動運転に切り替えられ、上昇スイッチ16bの1回の操作にて移動可能な距離が一定距離以下に制限されて乗りかご12が上昇運転される。したがって、例えば乗りかご12上の作業員が点検作業に集中するあまり、誤って上昇スイッチ16bを押下し続けてしまうようなことがあっても、あるいは、上昇スイッチ16bの接触不良によりOFFできないようなスイッチ異常が生じたとしても、乗りかご12は所定距離だけ移動したら一旦停止するので、作業員が乗りかご12と昇降路11の上端部11aとの間に挟まれてしまうような事故を未然に防ぐことができ、安心して作業を続けることができる。
【0039】
なお、上記実施形態では、昇降路11の上端部11a付近にかご位置検知スイッチ17を設置し、乗りかご12が所定の範囲Dにあるときに寸動運転を行うようにしたが、例えば図3に示すように昇降路11の下端部(ピット部)11b付近にかご位置検知スイッチ18を設置し、乗りかご12が昇降路下端部11bから所定の範囲Eにあることを検知することで、上記同様の寸動運転を行うことも可能である。この場合には、かご位置検知スイッチ18がONした状態で下降スイッチ16cが操作されたときに所定の時間経過後に下降運転を停止するような構成とする。上記かご位置検知スイッチ18は乗りかご12が下降して所定の範囲Eに入ったときにONし、そのON状態は乗りかご12が所定の範囲Eにいる間保持され、その後、乗りかご12の上昇運転により当該範囲Eから抜け出たときにOFFするものとする。
【0040】
このように、昇降路11の下端部11b付近でも上記同様の寸動運転を行うことで、作業員がピット部で点検作業をしている場合に、下降スイッチ16cの操作ミスあるいはスイッチ接触異常等により乗りかご12が連続的に運転されることを防止でき、これにより乗りかご12が下端部11bに急接近することを回避して、作業員の安全性を確保することができる。
【0041】
また、乗りかご12とカウンターウェイト15とが交差する場所では、乗りかご12を上昇運転すると、頭上からカウンターウェイト15が降りてくることになるので、例えば作業員がカウンターウェイト15の進路上に身を乗り出しているようなことがあると非常に危険である。そこで、図4に示すように、昇降路11の乗りかご12とカウンターウェイト15とが交差する場所にかご位置検知スイッチ19を設置し、その設置場所から所定の範囲Fにあることを検知することで、上記同様の寸動運転を行うようにしても良い。この場合には、かご位置検知スイッチ19がONした状態で上昇スイッチ16bが操作されたときに所定の時間経過後に乗りかご12の上昇運転を停止するような構成とする。
【0042】
さらに、上記交差場所における乗りかご12の上昇運転だけでなく、下降運転時に上記同様の寸動運転を行うも可能である。この場合には、かご位置検知スイッチ19がONした状態で下降スイッチ16cが操作されたときに所定の時間経過後に乗りかご12の下降昇運転を停止するような構成とする。
【0043】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0044】
図5は本発明の第2の実施形態に係るエレベータの構成を示す図であり、図1(第1の実施形態)と同じ部分には同一符号が付されている。図5において、図1の構成と異なる点は、昇降路11の上端部11a付近に複数(ここでは3つ)のかご位置検知スイッチ17a,17b,17cが所定の間隔で配設されていることである。これらのかご位置検知スイッチ17a,17b,17cは、上記かご位置検知スイッチ17と同様にリミットスイッチや光センサなどからなり、それぞれの場所で乗りかご12が所定の範囲に入ったことを検知し、その検知信号を制御装置10に出力するように構成されている。
【0045】
ここでは、図6に示すように、昇降路11の上端部11aに向かって上昇中の乗りかご12を検知対象として、かご位置検知スイッチ17aは乗りかご12が範囲D1に入ったことを検知し、かご位置検知スイッチ17bは乗りかご12が範囲D2に入ったことを検知し、かご位置検知スイッチ17cは乗りかご12が範囲D3に入ったことを検知する。このうちの範囲D3は作業員が昇降路上端部付近で乗りかご12の上に立った状態で作業するのに十分余裕のある長さを有するものとする。
【0046】
図7は第2の実施形態における制御装置10の機能構成を示す図であり、図2(第1の実施形態)と同じ部分には同一符号が付されている。図7において、図2の構成と異なる点は、かご位置検知スイッチ17a,17b,17cと、これらのスイッチ17a,17b,17cによって動作する遅延回路30が設けられていることである。
【0047】
遅延回路30は、かご位置検知スイッチ17a,17b,17cの状態に応じて、遅延回路接点31を閉じる時間を変更する機能を備えている。この遅延回路30を用いて、例えばかご位置検知スイッチ17aがONしたときには3秒後、かご位置検知スイッチ17bがONしたときには2秒後、かご位置検知スイッチ17cがONしたときには1秒後といったように、遅延回路接点31を閉じる時間を段階的に短く設定しておくことで、乗りかご12が昇降路上端部11aに接近するに従って、そのときの乗りかご12の移動可能な距離を短縮することを実現する。
【0048】
以下に、第2の実施形態としての動作を説明する。
【0049】
上記第1の実施形態と同様に、通常のエレベータ運行時は点検スイッチ16aが通常運転回路23側に接続されており、また、点検運転リレー接点25は閉じた状態である。よって、上昇運転リレー26が通電され、通常のエレベータ運転が行われる。
【0050】
ここで、点検スイッチ16aが点検運転回路24側に切り替えられた場合において、上昇スイッチ16bが操作されると、乗りかご12が例えば昇降路11の中央付近など、昇降路11の上端部11aから離れた場所にあれば、かご位置検知スイッチ17a〜17cはOFFしているため、点検運転リレー29は通電されない。よって、常閉接点である点検運転リレー接点25は閉じた状態のままであり、上昇運転リレー26が通電されて、乗りかご12は昇降路11の上端部11aに向かって上昇することになる。このときの乗りかご12の上昇運転は、上昇スイッチ16bが操作されている間、連続的に行われる。つまり、作業員が上昇スイッチ16bを押している間、乗りかご12は所定の速度で上昇し続けることになる。
【0051】
次に、乗りかご12が昇降路11の上端部11aに接近した状態で同様の点検運転を行った場合の動作について説明する。
【0052】
乗りかご12が昇降路11の上端部11a方向へ上昇し、図6に示す所定の範囲D1に入ると、まず、昇降路11内に設置されたかご位置検知スイッチ17aがONする。このかご位置検知スイッチ17がONした状態で上昇スイッチ16bが操作されると、遅延時間変更機能を備えた遅延回路30が作動し、予め設定され時間(例えば3秒間)が経過したときに遅延回路接点31が閉じて点検運転リレー29が通電される。この点検運転リレー29の通電により点検運転リレー接点25が開き、それに伴い上昇運転リレー26の通電が解かれて、乗りかご12は停止状態となる。
【0053】
また、上昇スイッチ16bが再操作されて、乗りかご12が再び上昇し、図6に示す所定の範囲D2に入ると、かご位置検知スイッチ17bがONする。このとき、かご位置検知スイッチ17aはON状態のままである。かご位置検知スイッチ17aのON状態は乗りかご12が所定の範囲D1にいる間保持され、下降運転により逆方向に移動して当該範囲D1から抜け出たときにOFFするものとする。他の場所に設置されたかご位置検知スイッチ17b,17cについても同様であり、それぞれの検知対象範囲D2、D3に乗りかご12が存在する間はONしており、下降運転により乗りかご12がその範囲D2、D3から抜け出たときにOFFするものとする。
【0054】
ここで、乗りかご12の範囲D2への進入に伴い、かご位置検知スイッチ17bがONすると、遅延回路30に設定された遅延時間が変更され、その変更後の時間経過後に遅延回路接点31が閉じる。この場合、かご位置検知スイッチ17aのみがONされたときよりも短い時間(例えば2秒)に変更される。このようにして遅延回路接点31が閉じると、点検運転リレー29が通電され、それに伴い点検運転リレー接点25が開き、上昇運転リレー26の通電が解かれて、乗りかご12は停止状態となる。
【0055】
また、乗りかご12が図6に示す所定の範囲D3に入り、昇降路11の上端部11aに最も近くに設置されたかご位置検知スイッチ17cがONした場合には、遅延回路30に設定された遅延時間がさらに短い時間(例えば1秒)に変更される。そして、その変更後の時間経過後に遅延回路接点31が閉じ、点検運転リレー29が通電され、それに伴い点検運転リレー接点25が開き、上昇運転リレー26の通電が解かれて、乗りかご12は停止状態となる。
【0056】
ここで、乗りかご12の範囲D1で移動可能な距離をL1、範囲D2で移動可能な距離をL2、範囲D3での移動可能な距離をL3とすると、例えばエレベータの加速度が0.2[m/s]、遅延回路27に設定された遅延時間が3[s],2[s],1[s]といったように変更された場合には、
L1=0.6[m]
L2=0.4[m]
L3=0.2[m]
となる。このように、乗りかご12が昇降路11の上端部11aに接近するに従って、スイッチ操作による乗りかご12の移動距離が短くなり、上端部11aに最も近いところでは上昇スイッチ16bを操作しても乗りかご12が僅かしか移動しないので、昇降路上端部11aが間近に迫った状態でも、作業員は安心して作業を行うことができるようになる。
【0057】
なお、このような第2の実施形態による段階的な寸動運転は昇降路11の上端部11a付近に限らず、図3に示すような昇降路11の下端部11b付近や図4に示すような昇降路11の乗りかご12とカウンターウェイト15とが交差する場所でも適用可能であり、上記同様の効果を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、乗りかごが昇降路の上端部など、特定の場所にあることを検知して、そのときのスイッチ操作による乗りかごの移動距離を制限して乗りかごを間欠的に運転するようにしたため、例えば乗りかごが昇降路の上端部に接近している場合に、作業員が誤ってスイッチを連続的に操作してしまったり、あるいは、接触不良等のスイッチ異常が生じたとしても、乗りかごの連続的な運転を防止して、作業員の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るエレベータの構成を示す図。
【図2】上記エレベータに備えられた制御装置の機能構成を示す図。
【図3】上記エレベータの昇降路下端部付近で乗りかごを寸動運転するための構成を示す図。
【図4】上記エレベータの昇降路の乗りかごとカウンターウェイトとが交差する場所で乗りかごを寸動運転するための構成を示す図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るエレベータの構成を示す図。
【図6】第2の実施形態における乗りかごの段階的な寸動運転を行うための構成を示す図。
【図7】上記エレベータに備えられた制御装置の機能構成を示す図。
【符号の説明】
10…制御装置
11…昇降路
12…乗りかご
13…巻き上げ機
14…メインロープ
15…カウンターウェイト
16…スイッチ装置
16a…点検スイッチ
16b…上昇スイッチ
16c…下降スイッチ
17…かご位置検知スイッチ
21…安全回路
22…共通回路
23…通常運転回路
24…点検運転回路
25…点検運転リレー接点
26…上昇運転リレー
27…遅延回路
28…遅延回路接点
29…点検運転リレー

Claims (4)

  1. 昇降路内を移動する乗りかごと、
    この乗りかごを移動させるための点検作業用のスイッチと、
    上記昇降路の特定の場所に設置され、上記乗りかごが当該場所から所定の範囲内に存在することを検知するかご位置検知手段と、
    このかご位置検知手段によって上記乗りかごが上記所定の範囲内に存在することが検知された状態で上記スイッチが操作された場合に、その1回の操作にて移動可能な距離を一定距離以下に制限して上記乗りかごを間欠的に運転すると共に、上記乗りかごの位置に応じて上記スイッチ操作による上記乗りかごの移動距離を段階的に制限する制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの運転制御装置。
  2. 昇降路内を移動する乗りかごと、
    この乗りかごを移動させるための点検作業用のスイッチと、
    上記昇降路の上端部付近に設置され、上記乗りかごがその設置場所から所定の範囲内に存在することを検知するかご位置検知手段と、
    このかご位置検知手段によって上記乗りかごが上記所定の範囲内に存在することが検知された状態で上記スイッチが操作された場合に、その1回の操作にて上記昇降路の上端部方向へ移動可能な距離を一定距離以下に制限して上記乗りかごを間欠的に運転すると共に、上記乗りかごの位置に応じて上記スイッチ操作による上記乗りかごの移動距離を段階的に制限する制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの運転制御装置。
  3. 昇降路内を移動する乗りかごと、
    この乗りかごを移動させるための点検作業用のスイッチと、
    上記昇降路の下端部付近に設置され、上記乗りかごがその設置場所から所定の範囲内に存在することを検知するかご位置検知手段と、
    このかご位置検知手段によって上記乗りかごが上記所定の範囲内に存在することが検知された状態で上記スイッチが操作された場合に、その1回の操作にて上記昇降路の下端部方向へ移動可能な距離を一定距離以下に制限して上記乗りかごを間欠的に運転すると共に、上記乗りかごの位置に応じて上記スイッチ操作による上記乗りかごの移動距離を段階的に制限する制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの運転制御装置。
  4. 乗りかごを巻き上げ機に巻き掛けられたロープを介してカウンターウェイトと共につるべ式に移動させるエレベータの運転制御装置において、
    上記乗りかごを移動させるための点検作業用のスイッチと、
    上記昇降路の上記乗りかごと上記カウンターウェイトとが交差する場所に設置され、上記乗りかごがその設置場所から所定の範囲内に存在することを検知するかご位置検知手段と、
    このかご位置検知手段によって上記乗りかごが上記所定の範囲内に存在することが検知された状態で上記スイッチが操作された場合に、その1回の操作にて上記昇降路の上端部方向または下端部方向へ移動可能な距離を一定距離以下に制限して上記乗りかごを間欠的に運転すると共に、上記乗りかごの位置に応じて上記スイッチ操作による上記乗りかごの移動距離を段階的に制限する制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの運転制御装置。
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