JP2004233812A - 電気光学装置、および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】電気光学パネルの下面側に金属部材を重ねて配置し、かつ、電気光学パネルに接続された可撓性基板をその裏面側に重ねて配置した場合でも、可撓性基板に実装されている電子部品の端子が短絡することのない電気光学装置、および電子機器を提供すること。
【解決手段】電気光学装置1では、金属製の下シールド板2、面光源ユニット3、電気光学パネル5、金属製の上シールド板7が重ねて配置され、電気光学パネル5に接続された可撓性基板53、56は、下シールド板2と面光源ユニット3との間に折り返されている。下シールド板2では、その全面に粗面化処理を施した後、焼付け塗装を行うことにより絶縁コーティング層21が形成されている。従って、下シールド板2と電子部品55の端子551とは短絡することがない。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学パネルの下側に金属部材が重ねて配置された構造の電気光学装置、およびこの電気光学装置を用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置などのLED(発光ダイオード)表示装置、プラズマディスプレイ装置、FED(フィールドエミッションディスプレイ)装置、電気泳動表示装置、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)などの電気光学装置において、電気光学パネルに対する信号供給などは、可撓性基板を電気光学パネルの端部に接続することにより行われている。
【0003】
このような可撓性基板は、一般的に、電気光学パネルの裏面側に重なるように折り返すことにより、電気光学装置の小型化が図られている。また、液晶装置の場合には、電気光学パネルの背面側にバックライト装置としての面光源ユニットが重ねて配置されるので、可撓性基板は、面光源ユニットの背面側に重なるように折り返される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、可撓性基板を電気光学パネルの裏面側に折り返したままにしておくと、耐衝撃性やシールド性が低い。
【0005】
そこで、電気光学パネルの裏面側において、可撓性基板の下側に下ケースあるいは下シールド板としての機能を有する下側板状金属部材を重ねて配置することがある。
【0006】
しかしながら、可撓性基板の下側に下側板状金属部材を重ねて配置した際、可撓性基板の下側板状金属部材に対向する面の側に電子部品の端子が露出していると、これらの端子と下側板状金属部材とが短絡するという新たな問題が発生する。
【0007】
以上の問題点に鑑みて、電気光学パネルの下面側に金属部材を重ねて配置し、かつ、電気光学パネルに接続された可撓性基板をその裏面側に重ねて配置した場合でも、可撓性基板に実装されている電子部品の端子が短絡することのない電気光学装置、およびそれを用いた電子機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、少なくとも、下側板状金属部材と電気光学パネルとが重ねて配置され、前記電気光学パネルには可撓性基板が接続された電気光学装置において、前記可撓性基板は、該可撓性基板に実装された電子部品の端子が露出している面側を前記下側板状金属部材に向けるように前記下側板状金属部材と前記電気光学パネルとの間に折り返され、前記下側板状金属部材には、少なくとも前記電子部品の端子と対向する領域に短絡防止手段が構成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明において、電気光学パネルに接続された可撓性基板は、電気光学パネルの裏面側に重なるように折り返されているので、電気光学装置の小型化を図るこことができる。また、この状態において、可撓性基板の下側板状金属部材に対向する面の側に電子部品が実装され、この電子部品の端子は、露出した状態のまま、下側板状金属部材と対向しているが、下側板状金属部材には、少なくとも電子部品の端子と対向する領域に絶縁コーティング層および開口などからなる短絡防止手段が構成されている。このため、下側板状金属部材と電子部品の端子とが短絡するおそれはない。
【0010】
本発明において、前記下側板状金属部材と前記電気光学パネルとの間には面光源ユニットが重ねて配置されている場合がある。このような場合、前記可撓性基板は、前記下側板状金属部材と前記電気光学パネルとの間のうち、前記下側板状金属部材と前記面光源ユニットとの間に折り返されるが、このような構成であっても、本発明では、下側板状金属材に短絡防止手段が構成されているので、電子部品の端子が短絡防することがない。
【0011】
本発明において、前記短絡防止手段としては、例えば、前記下側板状金属部材に形成された絶縁コーティング層を利用することができる。絶縁コーティング層であれば、シート状のものを用いた場合と比較して、極めて薄くできるという利点がある。しかも、絶縁コーティング層の場合には、下側板状金属部材の形状が複雑な場合でも、容易に形成できる。また、絶縁コーティング層の場合には、錆などの腐蝕を防止することもできる。
【0012】
本発明において、前記絶縁コーティング層については、前記下側板状金属部材において電子部品の端子と対向する領域に選択的に形成されている構成、および前記下側板状金属部材の全面に形成されている構成のいずれであってもよい。
【0013】
本発明において、前記絶縁コーティング層は、例えば、焼付け塗装膜によって形成することが好ましい。このように構成すると、薄くて硬い絶縁コーティング層を形成することができる。
【0014】
本発明において、前記絶縁コーティング層は、膜厚が5μm〜50μmであることが好ましい。
【0015】
本発明において、前記絶縁コーティング層は、鉛筆硬度が2H以上であることが好ましい。
【0016】
本発明において、前記下側板状金属部材には、前記絶縁コーティング層の密着性を高めるための粗面化処理が施されていることが好ましい。このように構成すると、粗面化によるアンカー効果により、絶縁コーティング層と下側板状金属部材との密着性が向上するので、絶縁コーティング層が剥がれることがない。
【0017】
本発明において、前記短絡防止手段としては、前記下側板状金属部材に開口部を形成してもよい。
【0018】
本発明において、前記電気光学パネルに対して前記下側板状金属部材が配置されている側とは反対側には上側板状金属部材が重ねて配置される場合があり、この場合、当該上側板状金属部材の上面には、艶消しの黒色コーティング層が形成されていることが好ましい。このように構成すると、上側板状金属部材での反射光をカットできる。従って、電気光学装置で表示した画像が見やすく、表示の品位が向上する。
【0019】
本発明に係る電気光学装置は、例えば、携帯電話機、PDA、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、モバイルコンピュータなどの電子機器に用いられる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
[実施の形態1]
(電気光学装置の全体構成)
図1は、本発明を適用したバックライト付き電気光学装置の全体構成を示す分解斜視図である。図2は、図1に示すバックライト付き電気光学装置の要部の構成を示す断面図である。
【0022】
図1および図2において、本形態の電気光学装置1は、携帯電話機、PDA、パーソナル・デジタル・アシスタント、モバイルコンピュータなどといったバッテリ駆動の電子機器などに表示部として搭載される。
【0023】
この電気光学装置1は、下ケースを兼ねるSUS−304−2Bなどといった金属製の下シールド板2(下側板状金属部材)、面光源ユニット3(バックライト装置)、枠状のスペーサ8、下偏光板4、電気光学パネル5、上偏光板6、上ケースを兼ねるSUS−304−2Bなどといった金属製の上シールド板7(上側板状金属部材)をこの順に重ねた構造になっており、いずれの構成要素も概ね、矩形の平面形状を有している。これらの構成要素を下シールド板2と上シールド板7との間に収納するにあたって、本形態では、矩形枠状の樹脂ホルダ9が用いられ、この樹脂ホルダ9の内側に面光源ユニット3、スペーサ8、下偏光板4、および電気光学パネル5が配置されている。ここで、スペーサ8は、面光源ユニット3と下偏光板4との間に所定の隙間を確保している。
【0024】
上シールド板7には、以下に説明する電気光学パネル5の画像表示領域に対応する大きさの表示窓71が形成されており、上シールド板7は、電気光学パネル5の画像表示領域の外周領域を覆うとともに、電気光学パネル5を物理的に保護している。
【0025】
本形態において、電気光学パネル5としては、TFTアクティブマトリクス型の透過型液晶パネルが用いられている。この種の液晶パネルとしては、周知のものを用いることができるので、詳細な説明を省略するが、画素電極や画素スイッチング素子などを備えた画素がマトリクス状に形成されたTFTアレイ基板51と、同じく石英ガラスや耐熱ガラスなどの基板の表面に対向電極やカラーフィルタなどがが形成された対向基板52と、これらの基板を貼り合わせるシール材と、基板間でシール材で区画された領域内に封入、保持されている電気光学物質としての液晶とから概略構成されている。
【0026】
対向基板52は、TFTアレイ基板51よりも小さく、TFTアレイ基板51の周辺部分は、対向基板52の外周縁よりはみ出た状態にある。従って、TFTアレイ基板51において、画像表示領域の周囲には、画素スイッチング用のTFTと同時形成された駆動回路用のTFT(図示せず。)を用いて走査線駆動回路やデータ線駆動回路などを形成することができる。また、TFTアレイ基板51において対向基板52の端部からはみ出した領域に入出力端子を形成し、これらの入出力端子に対して駆動用IC54がCOF実装された可撓性基板53を実装することができる。本形態では、可撓性基板53に対しては、さらに、面光源ユニット3の電源回路などを構成する各種電子部品55が実装された可撓性基板56が接続されており、可撓性基板56の細長く延びた部分57が、面光源ユニット3のLED実装基板330に接続されている。
【0027】
このように構成した電気光学装置1において、電気光学パネル5のTFTアレイ基板51の側(光入射側)、および対向基板52の側(光出射側)には、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて、プラスチックシートからなる下偏光板4、および上偏光板6が所定の向きに配置される。
【0028】
なお、本形態では、TFTアレイ基板51の方からバックライト装置用の面光源ユニット3の光が入射して、対向基板524の方から出射される構成になっているが、その逆に、対向基板524の方から光が入射して、TFTアレイ基板51の方から出射される構成であってもよい。また、電気光学パネル5としては、TFTアクティブマトリクス型の透過型液晶パネルの他、TFDアクティブマトリクス型の透過型液晶パネル、パッシブマトクス型の透過型液晶パネルなどを用いてもよい。また、透過型液晶パネルに限らず、半透過・反射型の液晶パネルを用いてもよい。
【0029】
(面光源ユニット3の構成)
本形態の電気光学装置1において、バックライト装置として用いた面光源ユニット3は、透光性を備えた樹脂成形品からなる矩形の導光板31と、ガラス−エポキシ基板などの多層配線構造の剛性基板、あるいは多層配線構造の可撓性基板からなるLED実装基板330を備えた発光部33とを備えている。面光源ユニット3において、導光板31の下面側には、下シールド板2、および反射シート35がこの順に重ねて配置されている一方、導光板31の上面側には、レンズシートや拡散シートなどといったシート状光学部品37が配置されている。
【0030】
発光部33において、LED実装基板330としては、細長く切断された基板が用いられ、このLED実装基板330の下面には、発光素子としての複数のチップ形のLED333が一列に実装されている。従って、砲弾型のLEDを用いた場合と比較してLED333を配置するスペースが狭くてよい。
【0031】
ここで、LED333はいずれも、LED実装基板330の実装面と平行な方向に出射光軸を向けている。従って、本形態では、樹脂ホルダ9の内側に基板固定用の張り出し部95を設け、この張り出し部95の下面にLED実装基板330の上面を接着固定することにより、複数のLED333を下に向けてLED実装基板330を樹脂ホルダ9に取り付けてある。それ故、チップ形のLED333の出射光軸がLED実装基板330の実装面と平行な方向であっても、LED実装基板330をLED333が実装されている側を下方に向けて配置することにより、LED333を導光板31の側端面311に対向させ、かつ、側端面311に沿って配列することができる。
【0032】
また、LED実装基板330は、LED333の出射光軸側に位置する端縁が導光板31の一方の端縁の上に重なるように配置され、LED実装基板330は、導光板31によっても支持された状態にある。ここで、LED実装基板330を導光板31の上に重ねた部分は、導光板31に対してシート状光学部品37を重ねたことによって生じた空きスペースであり、かつ、LED実装基板330は、シート状光学部品37の総厚みと同等かそれより薄い。それ故、このような構造を採用しても、電気光学装置1の小型化、薄型化を妨げることはない。
【0033】
(短絡防止手段の構成)
このように構成した電気光学装置1において、駆動用IC54がCOF実装された可撓性基板53、および電子部品55が実装された可撓性基板56は、下シールド板2と電気光学パネル5との間のうち、下シールド板2と面光源ユニット3との間に折り返されている。このため、可撓性基板53、56は、駆動用IC54や電子部品55が実装されている側の面を下シールド板2に向けている。この状態において、駆動用IC54は、フリップ・フロップタイプのICチップであるため、その端子が下シールド板2と短絡するおそれはないが、電子部品55の端子551は、下シールド板2と短絡するおそれがある。
【0034】
そこで、本形態では、下シールド板2の全面に粗面化処理を施して微細な凹凸を形成した後、下シールド板2の全面に対して焼付け塗装を行うことにより、樹脂塗膜からなる絶縁コーティング層21が形成されている。ここで、絶縁コーティング層21は、例えば、膜厚が5μm〜50μmであることが好ましく、本形態では、10μm±3μmである。また、絶縁コーティング層21は、硬化後の鉛筆硬度が2H以上が好ましく、本形態では5Hである。
【0035】
なお、本形態では、下シールド板2の全面に絶縁コーティング層21を形成したが、下シールド板2において、電子部品55の端子551と対向する領域のみに絶縁コーティング層21を選択的に形成してもよい。
【0036】
(動作)
このように構成した電気光学装置1において、面光源ユニット3でLED333を点灯させると、LED333から出射された光は、導光板31に入射し、この導光板31内、あるいは反射シート35で反射を繰り返しながら、導光板31の上面である光出射面315(シート状光学部品37の側)に向かって出射される。そして、シート状光学部品37に入射した光は、シート状光学部品37によって光散乱性が付与されるなどの作用を受けた後、電気光学パネル5に出射される。一方、電気光学パネル5では、画素電極に印加した画像信号によって、液晶の配向状態を画素毎に制御する。例えば、電気光学パネル5をTNモードで構成した場合に、液晶は、基板間で90°の角度をもって捩じれ配向し、このような捩じれ配向は、基板間で液晶に電場をかけることによって解放される。従って、基板間に外部から電場を印加するか否かによって、液晶の配向状態を画素毎に制御することができる。
【0037】
それ故、電気光学パネル5において、面光源ユニット3から出射された光は、入射側の下偏光板4によって所定の直線偏光光に揃えられた後、液晶の層に入射し、ある領域を透過する直線偏光光は、透過偏光軸が捩じられて出射される一方、他の領域を通過した直線偏光光は、透過偏光軸が捩じられることなく出射する。このため、入射側の下偏光板4と出射側の上偏光板6を互いの透過偏光軸が直交するように配置しておけば(ノーマリホワイト)、電気光学パネル5の出射側に配置された上偏光板6を通過するのは、液晶によって透過偏光軸が捩じられた方の直線偏光光のみである。これに対して、入射側の下偏光板4と透過偏光軸が平行になるように出射側の上偏光板6を配置しておけば(ノーマリブラック)、電気光学パネル5の出射側に配置された上偏光板6を通過するのは、液晶によって透過偏光軸が捩じられることのなかった直線偏光光のみである。よって、液晶の配向状態を画素毎に制御すれば、任意の情報を表示することができる。
【0038】
(本形態の効果)
以上説明したように、本形態の電気光学装置1では、可撓性基板53、56が電気光学パネル1の裏面側(面光源ユニット3と下シールド板2との間)に折り返されているので、電気光学装置1の小型化、薄型化を図るこことができる。
【0039】
この状態において、可撓性基板56に実装された電子部品55の端子551は、露出した状態のまま、下シールド板2と対向しているが、本形態では、下シールド板2の全面に絶縁コーティング層21が形成されているため、電子部品55の端子551と下シールド板2とが短絡することがない。
【0040】
しかも、本形態では、短絡防止手段として絶縁コーティング層21を形成したため、電気光学装置1の薄型化に有利である。すなわち、コーティング層であれば、5μm〜50μmの厚さで形成することも容易であるが、絶縁シートを配置するとすれば、50μm以上の厚さのものを用いざるを得ない。従って、短絡防止手段として絶縁コーティング層21を用いた場合には、絶縁シートを用いる場合と比較して電気光学装置1の薄型化に有利である。しかも、絶縁コーティング層21の場合には、下シールド板2の形状が複雑な場合でも、容易に形成できる。また、絶縁コーティング層21の場合には、錆などの腐蝕を防止することもできるので、下シールド板2として、ブリキなど腐蝕しやすい材質のものを用いてもよい。
【0041】
また、本形態では、絶縁コーティング層21を焼付け塗装で形成したため、鉛筆硬度で2H以上のものを形成するのも容易である。さらに本形態では、絶縁コーティング層21の下地として、下シールド板2の全面に粗面化処理が施されているため、絶縁コーティング層21としたシールド板2との密着性が高い。従って、可撓性基板56から突出している電子部品55の端子551が絶縁コーティング層21の表面で擦れたり、あるいは突き当たった場合でも、絶縁コーティング層21が損傷することはないなど、耐衝撃性にも優れている。それ故、電子部品55の端子551と下シールド板2との短絡を確実に防止することができる。
【0042】
[実施の形態2]
図3は、本発明の実施の形態2に係るバックライト付き電気光学装置の要部の構成を示す断面図である。
【0043】
図3に示すように、本形態の電気光学装置1においても、実施の形態1と同様、下ケースを兼ねる金属製の下シールド板2(下側板状金属部材)、面光源ユニット3(バックライト装置)、枠状のスペーサ8、下偏光板4、電気光学パネル5、上偏光板6、上ケースを兼ねる金属製の上シールド板7(上側板状金属部材)をこの順に重ねた構造になっている。
【0044】
また、電気光学パネル5においてTFTアレイ基板51の端部には、駆動用IC54がCOF実装された可撓性基板53が接続され、この可撓性基板53には、電子部品55が実装された可撓性基板56が接続されている。ここで、可撓性基板53、56は、下シールド板2と面光源ユニット3との間に折り返されている。
【0045】
そこで、本形態でも、実施の形態1と同様、下シールド板2の全面に粗面化処理を施した後、下シールド板2の全面に対して焼付け塗装を行うことにより、樹脂塗膜からなる絶縁コーティング層21が形成されている。ここで、絶縁コーティング層21は、例えば、膜厚が5μm〜50μmであり、その鉛筆硬度で2H以上である。なお、本形態では、下シールド板2の全面に絶縁コーティング層21を形成したが、下シールド板2において、電子部品55の端子551と対向する領域のみに絶縁コーティング層21を選択的に形成してもよい。
【0046】
また、本形態では、上シールド板7の内面に沿うように可撓性基板53が通っており、この可撓性基板53には配線パターンが形成されている。ここで、可撓性基板53では、配線パターンの表面に絶縁層が形成されているが、絶縁層が部分的に損傷している場合には、上シールド板7と可撓性基板53の配線パターンとが短絡するおそれがある。
【0047】
そこで、本形態では、下シールド板2と同様、上シールド板7の全面に粗面化処理を施した後、上シールド板2の全面に対して焼付け塗装を行うことにより、樹脂塗膜からなる絶縁コーティング層72が形成されている。ここで、絶縁コーティング層72は、例えば、膜厚が5μm〜50μmであることが好ましく、本形態では、十数μmである。また、絶縁コーティング層72は、硬化後の鉛筆硬度が2H以上が好ましく、本形態では5Hである。
【0048】
なお、本形態では、上シールド板7の全面に絶縁コーティング層72を形成したが、上シールド板7において、内面、あるいは可撓性基板53と対向する領域のみに絶縁コーティング層72を選択的に形成してもよい。
【0049】
その他の構成については実施の形態1と同様であるため、共通する部分については、同一の符号を付して図示することにして、それらの説明を省略する。
【0050】
以上説明したように、本形態の電気光学装置1では、可撓性基板53、56が電気光学パネル1の裏面側(面光源ユニット3と下シールド板2との間)に折り返されているので、電気光学装置1の小型化、薄型化を図るこことができる。また、下シールド板2に対して、短絡防止手段として絶縁コーティング層21を形成したため、電子部品55の端子551と下シールド板2との短絡を確実に防止することができるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0051】
また、本形態では、上シールド板7にも絶縁コーティング層72が形成されているため、可撓性基板53に形成されている配線パターンなどと上シールド板7との短絡も防止できる。
【0052】
[実施の形態3]
図4は、本発明の実施の形態3に係るバックライト付き電気光学装置の要部の構成を示す断面図である。
【0053】
図4に示すように、本形態の電気光学装置1においても、実施の形態1と同様、下ケースを兼ねる金属製の下シールド板2(下側板状金属部材)、面光源ユニット3(バックライト装置)、枠状のスペーサ8、下偏光板4、電気光学パネル5、上偏光板6、上ケースを兼ねる金属製の上シールド板7(上側板状金属部材)をこの順に重ねた構造になっている。
【0054】
また、電気光学パネル5においてTFTアレイ基板51の端部には、駆動用IC54がCOF実装された可撓性基板53が接続され、この可撓性基板53には、電子部品55が実装された可撓性基板56が接続されている。ここで、可撓性基板53、56は、下シールド板2と面光源ユニット3との間に折り返されている。
【0055】
そこで、本形態でも、実施の形態1と同様、下シールド板2の全面に粗面化処理を施した後、下シールド板2の全面に対して焼付け塗装を行うことにより、樹脂塗膜からなる絶縁コーティング層21が形成されている。ここで、絶縁コーティング層21は、例えば、膜厚が5μm〜50μmであり、その鉛筆硬度で2H以上である。なお、本形態では、下シールド板2の全面に絶縁コーティング層21を形成したが、下シールド板2において、電子部品55の端子551と対向する領域のみに絶縁コーティング層21を選択的に形成してもよい。
【0056】
また、本形態では、上シールド板7の内面に粗面化処理を施した後、下シールド板2の内面に対して焼付け塗装を行うことにより、樹脂塗膜からなる絶縁コーティング層72が形成されている。この絶縁コーティング層72も、例えば、膜厚が5μm〜50μmであり、その鉛筆硬度で2H以上である。
【0057】
さらに、本形態では、上シールド板7の上面には、艶消しの黒色コーティング層73が形成されている。
【0058】
その他の構成については実施の形態1と同様であるため、共通する部分については、同一の符号を付して図示することにして、それらの説明を省略する。
【0059】
以上説明したように、本形態の電気光学装置1では、可撓性基板53、56が電気光学パネル1の裏面側(面光源ユニット3と下シールド板2との間)に折り返されているので、電気光学装置1の小型化、薄型化を図るこことができる。また、下シールド板2に対して、短絡防止手段として絶縁コーティング層21を形成したため、電子部品55の端子551と下シールド板2との短絡を確実に防止することができるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0060】
また、本形態では、上シールド板7の内面にも絶縁コーティング層72が形成されているため、可撓性基板53に形成されている配線パターンなどと上シールド板7との短絡も防止できる。
【0061】
さらに本形態では、上シールド板7の上面には、艶消しの黒色コーティング層73が形成されているため、上シールド板7での反射光をカットできる。従って、電気光学装置1で表示した画像が見やすく、表示の品位が向上する。
【0062】
[実施の形態4]
図5は、本発明の実施の形態4に係るバックライト付き電気光学装置の全体構成を示す分解斜視図である。図6は、図5に示すバックライト付き電気光学装置の要部の構成を示す断面図である。
【0063】
図5および図6に示すように、本形態の電気光学装置1においても、実施の形態1と同様、下ケースを兼ねる金属製の下シールド板2(下側板状金属部材)、面光源ユニット3(バックライト装置)、枠状のスペーサ8、下偏光板4、電気光学パネル5、上偏光板6、上ケースを兼ねる金属製の上シールド板7(上側板状金属部材)をこの順に重ねた構造になっている。
【0064】
また、電気光学パネル5においてTFTアレイ基板51の端部には、駆動用IC54がCOF実装された可撓性基板53が接続され、この可撓性基板53には、電子部品55が実装された可撓性基板56が接続されている。ここで、可撓性基板53、56は、下シールド板2と面光源ユニット3との間に折り返されている。
【0065】
そこで、本形態では、下シールド板2には、電子部品55の端子551と対向する領域に、短絡防止手段として、開口25が形成されており、下シールド板2と電子部品55の端子551とが接触することがない。このため、可撓性基板53、56を電気光学パネル1の裏面側(面光源ユニット3と下シールド板2との間)に折り返すことにより、電気光学装置1の小型化、薄型化を図った場合でも、電子部品55の端子551と下シールド板2との短絡を確実に防止することができる。
【0066】
[その他の実施の形態]
上記形態では、駆動用ICが可撓性基板にCOF実装された例を示したが、駆動用ICが電気光学パネル5にCOG実装されている場合に本発明を適用してもよい。
【0067】
また、上記形態では、電気光学パネル5として液晶パネルを用いたため、電気光学装置1では、下シールド板2、バックライト装置用の面光源ユニット3、電気光学パネル5、および上シールド板7がこの順に重ねて配置されている構成であったが、電気光学パネルとして、有機エレクトロルミネッセンス表示装置などのLED表示装置、プラズマディスプレイ装置、FED装置、電気泳動表示装置、デジタルマイクロミラーデバイスなどの場合には、下シールド板(下側板状金属部材)、電気光学パネル、および上シールド板(下側板状金属部材)がこの順に重ねて配置される。このような電気光学装置でも、電気光学パネルの端部に接続された可撓性基板を下シールド板と電気光学パネルとの間に折り返す構成を採用する場合には、本発明を適用すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るバックライト付き電気光学装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示すバックライト付き電気光学装置の要部の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るバックライト付き電気光学装置の要部の構成を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係るバックライト付き電気光学装置の要部の構成を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態4に係るバックライト付き電気光学装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図6】図5に示すバックライト付き電気光学装置の要部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電気光学装置
2 下シールド板(下側板状金属部材)
3 面光源ユニット(バックライト装置)
4 下偏光板
5 電気光学パネル
6 上偏光板
7 上シールド板(上側板状金属部材)
8 スペーサ
9 樹脂ホルダ
21、72 絶縁コーティング層
25 開口
31 導光板
33 発光部
35 反射シート(反射部材)
37 シート状光学部品
51 TFTアレイ基板
52 対向基板
53、56 可撓性基板
54 駆動用IC
55 電子部品
73 艶消しの黒色コーティング層
330 LED実装基板(発光素子実装基板)
333 チップ形のLED(発光素子)
551 電子部品の端子

Claims (11)

  1. 少なくとも、下側板状金属部材と電気光学パネルとが重ねて配置され、前記電気光学パネルには可撓性基板が接続された電気光学装置において、
    前記可撓性基板は、該可撓性基板に実装された電子部品の端子が露出している面側を前記下側板状金属部材に向けるように前記下側板状金属部材と前記電気光学パネルとの間に折り返され、
    前記下側板状金属部材には、少なくとも前記電子部品の端子と対向する領域に短絡防止手段が構成されていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1において、前記下側板状金属部材と前記電気光学パネルとの間には面光源ユニットが重ねて配置され、
    前記可撓性基板は、前記下側板状金属部材と前記電気光学パネルとの間のうち、前記下側板状金属部材と前記面光源ユニットとの間に折り返されていることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1または2において、前記短絡防止手段は、前記下側板状金属部材に形成された絶縁コーティング層であることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項3において、前記絶縁コーティング層は、前記下側板状金属部材の全面に形成されていることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項3または4において、前記絶縁コーティング層は、焼付け塗装膜であることを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項3ないし5のいずれかにおいて、前記絶縁コーティング層は、膜厚が5μm〜50μmであることを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項3ないし6のいずれかにおいて、前記絶縁コーティング層は、鉛筆硬度が2H以上であることを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項3ないし7のいずれかにおいて、前記下側板状金属部材には、前記絶縁コーティング層の密着性を高めるための粗面化処理が施されていることを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項1または2において、前記短絡防止手段は、前記下側板状金属部材に形成された開口部であることを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかにおいて、前記電気光学パネルに対して前記下側板状金属部材が配置されている側とは反対側には上側板状金属部材が重ねて配置され、
    当該上側板状金属部材の上面には、艶消しの黒色コーティング層が形成されていることを特徴とする電気光学装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに規定する電気光学装置を用いたことを特徴とする電子機器。
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