JP2004280432A - タッチパネル付き表示装置、および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】上偏光板の上にタッチパネルを曲げることなく重ねて配置することのできるタッチパネル付き表示装置、およびそれを用いた電子機器を提供すること。
【解決手段】タッチパネル付き表示装置10において、電気光学パネル5の画像表示領域50と平面的に重なる中央領域における上偏光板6の上面の高さ位置と、この中央領域を囲む外周領域の上面との高さ位置とをスペーサ91によって一致させている。また、スペーサ91は、張り出し領域55と平面的に重なる部分92が分厚いため、電気光学パネル5に形成されている段差もスペーサ91によって解消できる。従って、上偏光板6の上に、プラスチックフィルム基板を用いたタッチパネル8を重ねて配置してもタッチパネル8が曲がることがない。
【選択図】 図2
【解決手段】タッチパネル付き表示装置10において、電気光学パネル5の画像表示領域50と平面的に重なる中央領域における上偏光板6の上面の高さ位置と、この中央領域を囲む外周領域の上面との高さ位置とをスペーサ91によって一致させている。また、スペーサ91は、張り出し領域55と平面的に重なる部分92が分厚いため、電気光学パネル5に形成されている段差もスペーサ91によって解消できる。従って、上偏光板6の上に、プラスチックフィルム基板を用いたタッチパネル8を重ねて配置してもタッチパネル8が曲がることがない。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置にタッチパネルが重ねて配置されたタッチパネル付き表示装置、およびそれを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パーソナル・デジタル・アシスタントなどの小型情報電子機器では、液晶装置などの電気光学装置にタッチパネルが重ねて配置されたタッチパネル付き表示装置が用いられている。このタッチパネル付き表示装置では、電気光学装置で表示された画像をタッチパネルを通して視認できる。また、電気光学装置で表示されたアイコンなどをオペレータがペン状の入力具で押圧すると、押圧位置をタッチパネルによって検出することができるので、各種の入力を行うことができる。
【0003】
このような構成のタッチパネル付き表示装置において、電気光学装置では、バックライト装置、下偏光板、電気光学パネル、および上偏光板がこの順に重ねて配置されている。ここで、上偏光板は、電気光学パネルよりも一回り小さなものが用いられ、電気光学パネルの中央領域に形成された画像表示領域に重ねて配置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のタッチパネル付き表示装置において、上偏光板は、電気光学パネルよりも一回り小さなものが用いられるため、上偏光板を囲む外周領域の上面は、上偏光板の上面より一段下がった位置にある。従って、電気光学装置の上面には上偏光板の外周縁によって段差が発生している。このため、タッチパネルを上偏光板の上面に重ねて配置しただけでは、上偏光板の外周縁に形成された段差によってタッチパネルが曲がった状態に配置されるという問題点がある。このような状態は、上偏光板の外周縁に相当する部分でタッチパネルが損傷しやすいので、好ましくない。また、電気光学パネルの画像表示領域の外周領域に入力シートを配置して、このような外周領域も入力領域として利用しようとした場合に、曲がっているタッチパネルでは所定位置を入力具で押圧するのが難しく、かつ、入力具でタッチパネルを押圧した際、タッチパネルが損傷しやすい。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明では、上偏光板の上にタッチパネルを曲げることなく重ねて配置することのできるタッチパネル付き表示装置、およびそれを用いた電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、少なくとも、電気光学素子および光学部材が重ねて配置された電気光学装置と、前記光学部材の上面に重ねて配置されたタッチパネルとを有するタッチパネル付き表示装置において、前記電気光学素子の画像表示領域と平面的に重なる中央領域における前記光学部材の上面の高さ位置と、前記中央領域を囲む外周領域の上面との高さ位置とを一致させて前記電気光学装置の上面の段差を解消する段差解消手段を有し、前記タッチパネルは、前記中央領域における前記光学部材の上面、および前記外周領域の上面に対して接着剤により固定されていることを特徴とする。
【0007】
本発明において、前記電気光学素子は、例えば、パネル構造を備えた電気光学パネルである。
【0008】
本発明では、段差解消手段によって、中央領域における光学部材の上面の高さ位置と、この中央領域を囲む外周領域の上面との高さ位置とを一致させている。このため、光学部材の外周縁による段差が解消されるので、光学部材の上にタッチパネルを重ねて配置してもタッチパネルが曲がることがない。従って、光学部材の外周縁に相当する部分でのタッチパネルの損傷を防止できる、また、電気光学素子の画像表示領域の外周領域に入力シートを配置して、このような外周領域も入力領域として利用した場合でも、タッチパネルが曲がっていないので、タッチパネルの外周領域であっても入力具で所定位置を容易に押圧でき、かつ、入力具でタッチパネルタッチパネルの外周領域を押圧しても、タッチパネルが損傷することもない。さらに、中央領域と外周領域の高さ位置とが一致しているため、中央領域における光学部材の上面、および外周領域の上面に対してタッチパネルを接着剤により直接、固定できる。
【0009】
本発明は、前記タッチパネルとして、押圧位置検出用電極が互いに対向する面に形成された一対の基板の双方、あるいは一方が薄いガラス基板で構成されてる場合にも適用できるが、前記一対の基板の双方がプラスチックフィルム基板である場合に適用すると効果的である。
【0010】
本発明において、さらに、前記電気光学素子の上面を覆う上板部を備えた板状部材を有している場合がある。また、当該板状部材の前記上板部は、前記光学部材よりも薄く形成されているとともに、前記画像表示領域と平面的に重なる領域に前記光学部材が配置される開口が形成されて前記外周部分を構成している場合がある。このような場合には、例えば、前記板状部材の前記上板部と前記電気光学素子の上面との間に対し、前記段差解消手段として、前記開口内に配置された前記光学部材の上面と、前記板状部材の前記上板部の上面との高さ位置を一致させるスペーサを挿入すればよい。
【0011】
ここで、前記電気光学素子は、電気光学物質を保持する上基板および下基板を有するとともに、前記下基板は、前記上基板の基板縁から張り出した張り出し領域を備えている場合がある。このような場合、前記スペーサは、前記張り出し領域と平面的に重なる部分が前記電気光学素子の他の部分と平面的に重なる部分よりも厚いことが好ましい。このように構成すると、電気光学素子に段差が形成されている場合でも、タッチパネルを曲げることなく配置することができる。
【0012】
本発明において、前記スペーサとしては、両面テープ、フィルム、あるいは樹脂成形品を用いることができる。
【0013】
本発明において、前記電気光学素子の上面を覆う上板部を備えた板状部材を有し、かつ、当該板状部材の前記上板部は、前記光学部材よりも薄く形成されているとともに、前記画像表示領域と平面的に重なる領域に前記光学部材が配置される開口が形成されて前記外周部分を構成している場合には、前記板状部材の下面に対して、前記段差解消手段として前記電気光学素子の上面に当接して、前記開口内に配置された前記光学部材の上面と、前記外周領域を構成する前記板状部材の前記上板部の上面との高さ位置を一致させる段差解消用突起を形成してもよい。このように構成すると、新たな部材を追加しなくても段差を解消することができる。
【0014】
ここで、前記電気光学素子は、電気光学物質を保持する上基板および下基板を有するとともに、前記下基板は、前記上基板の基板縁から張り出した張り出し領域を備えている場合には、前記段差解消用突起は、前記張り出し領域に当接する突起が前記電気光学素子の他の部分に当接する突起よりも大きく突き出ていることが好ましい。このように構成すると、電気光学素子に段差が形成されている場合でも、タッチパネルを曲げることなく配置することができる。
【0015】
本発明において、さらに、前記電気光学装置の周囲を囲む側板部を備えたホルダを有し、当該ホルダの前記側板部の上端面が前記光学部材の上面と同一の高さ位置にある場合には、前記光学部材は、前記段差解消手段として、前記外周領域を構成可能な大きさをもって前記電気光学素子の上面に重ねて配置されている構成を採用してもよい。このように構成すると、新たな部材を追加しなくても段差を解消することができる。
【0016】
ここで、前記電気光学素子は、電気光学物質を保持する上基板および下基板を有するとともに、前記下基板は、前記上基板の基板縁から張り出した張り出し領域を備えている場合には、前記光学部材と、前記張り出し領域との間には、当該張り出し領域の低さを補正するためのスペーサが配置されていることが好ましい。このように構成すると、電気光学素子に段差が形成されている場合でも、タッチパネルを曲げることなく配置することができる。
【0017】
本発明においては、前記電気光学素子として、液晶パネルに限らず、例えばエレクトロルミネセンス素子等のように液晶パネル以外の電気光学素子を用いることができる。また、前記光学部材としては、偏光板、位相差板等が挙げられる。あるいは保護用基板であってもよい。
【0018】
本発明に係るタッチパネル付き表示装置は、例えば、パーソナル・デジタル・アシスタント携帯電話機、モバイルコンピュータ、さらには携帯電話機などの電子機器に用いられる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
[実施の形態1]
(タッチパネル付き表示装置の全体構成)
図1は、本発明を適用したタッチパネル付き表示装置の全体構成を示す分解斜視図である。図2は、図1に示すタッチパネル付き表示装置の要部の構成を示す断面図である。以下では、電気光学素子として液晶パネルを用い、光学部材として偏光板を用いた場合を例として説明する。
【0021】
図1および図2において、タッチパネル付き表示装置10は、パーソナル・デジタル・アシスタント、モバイルコンピュータ、さらには携帯電話機などの電子機器において、表示部兼入力部として搭載される。本形態のタッチパネル付き表示装置10は、表示機能を担う電気光学装置1と、この電気光学装置1の上に重ねて配置されたタッチパネル8とから構成されている。
【0022】
(電気光学装置の全体構成)
電気光学装置1は、下ケースを兼ねる金属製の下シールド板2、バックライト装置3、下偏光板4、電気光学パネル5(電気光学素子)、上偏光板6(光学部材)、上ケースを兼ねる金属製の上シールド板7(板状部材)をこの順に重ねた構造になっており、いずれの構成要素も概ね、矩形の平面形状を有している。これらの構成要素を下シールド板2と上シールド板7との間に収納するにあたって、本形態では、矩形枠状の樹脂ホルダ9が用いられ、この樹脂ホルダ9の内側にバックライト装置3、下偏光板4、および電気光学パネル5が配置されている。
【0023】
上シールド板7は、樹脂ホルダ9の周りを囲む側板部76と、電気光学パネル5の上面を覆う上板部77とを備えている。また、上板部77には、電気光学パネル5の画像表示領域50に対応する大きさの表示窓71(開口)が形成されており、電気光学パネル5の画像表示領域50を囲む電気光学装置1の外周領域57(額縁領域)は、上シールド板7の上板部7で構成されている。また、上板部77に形成されている表示窓71の内側に上偏光板6が配置されている。
【0024】
本形態において、電気光学パネル5としては、TFTアクティブマトリクス型の透過型液晶パネルが用いられている。この種の液晶パネルとしては、周知のものを用いることができるので、詳細な説明を省略するが、石英ガラスや耐熱ガラスなどの基板の表面に画素電極や画素スイッチング素子などを備えた画素がマトリクス状に形成されたTFTアレイ基板51(下基板)と、同じく石英ガラスや耐熱ガラスなどの基板の表面に対向電極やカラーフィルタなどがが形成された対向基板52(上基板)と、これらの基板51、52を貼り合わせるシール材と、基板51、52間でシール材で区画された領域内に封入、保持されている電気光学物質としての液晶とから概略構成されている。
【0025】
TFTアレイ基板51は、対向基板52より大きいため、対向基板52の外周縁より張り出した張り出し領域55を備えている。従って、TFTアレイ基板51の張り出し領域55に入出力端子を形成し、これらの入出力端子に対して駆動用IC54がCOF実装された可撓性基板53を実装することができる。本形態では、可撓性基板53に対しては、さらに、バックライト装置3の電源回路などを構成する各種電子部品55が実装された可撓性基板56が接続されており、可撓性基板56の細長く延びた部分57が、バックライト装置3のLED実装基板330に接続されている。
【0026】
このように構成した電気光学装置1において、電気光学パネル5のTFTアレイ基板51の側、および対向基板52の側には、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて、プラスチックシートからなる下偏光板4、および上偏光板6が所定の向きに配置される。
【0027】
なお、本形態では、TFTアレイ基板51の方からバックライト装置3の光が入射して、対向基板52の方から出射される構成になっているが、これらの基板の配置を上下逆にして、対向基板52の方から光が入射して、TFTアレイ基板51の方から出射される構成であってもよい。また、電気光学パネル5としては、TFTアクティブマトリクス型の透過型液晶パネルの他、TFDアクティブマトリクス型の透過型液晶パネル、パッシブマトクス型の透過型液晶パネルなどを用いてもよい。また、透過型液晶パネルに限らず、半透過・反射型の液晶パネルを用いてもよい。さらに、電気光学パネル5に駆動用ICが実装された構成、あるいは電気光学パネル5を構成する基板自身に駆動回路が形成された構成であってもよい。
【0028】
バックライト装置3は、透光性を備えた樹脂成形品からなる矩形の導光板31と、ガラス−エポキシ基板などの多層配線構造の剛性基板、あるいは多層配線構造の可撓性基板からなるLED実装基板330を備えた発光部33とを備えている。バックライト装置3において、導光板31の下面側には、下シールド板2との間に反射シート35が配置されている一方、導光板31の上面側には、レンズシートや拡散シートなどといったシート状光学部品37が配置されている。
【0029】
発光部33において、LED実装基板330としては、細長く切断された基板が用いられ、このLED実装基板330の下面には、発光素子としての複数のチップ形のLED333が一列に実装されている。ここで、LED333はいずれも、LED実装基板330の実装面と平行な方向に出射光軸を向けている。従って、本形態では、複数のLED333を下に向けてLED実装基板330を樹脂ホルダ9に取り付けてある。
【0030】
(タッチパネルの構成)
本形態のタッチパネル付き表示装置10において、タッチパネル8は、周知の構成のものを用いることができるので、その詳細な説明は省略するが、透明な入力用上基板81と、この入力用上基板81に対して電気光学装置1の側に重ねて配置された透明な入力用下基板82とを有している。入力用下基板82と入力用上基板81とは、これら基板の周縁部に沿って形成されたシール材によって貼り合わされている。また、入力用下基板82および入力用上基板81において、互いに対向する面には面電極が形成され、この面電極には低抵抗電極が形成されている。入力用下基板82と入力用上基板81との間には、スペーサがドット状に形成されており、入力具などによって押圧されても、入力用上基板81と入力用下基板82に形成されている面電極同士が不用意に接触するを防止している。なお、入力用下基板82と、入力用上基板81との間には屈折率調整用の液体が封入されている。このため、タッチパネル8内の各界面での反射を低減することができるので、電気光学パネル5によって表示された画像をタッチパネル8を通してみても明るい画像を表示できることになる。
【0031】
ここで、入力用下基板82および入力用上基板81としては、プラスチックフィルム基板、例えばポリカーボネート(PC)、ポリアクリレート(PAr)、ポリエーテルサルフォン(PES)などからなるプラスチックフィルム基板が用いられる。
【0032】
(タッチパネルの搭載構造)
本形態において、タッチパネル8は電気光学パネル5よりも一回り大きいため、タッチパネル8の中央部分は、上偏光板5と平面的に重なっているが、外側部分は、上シールド板7の上板部77(電気光学装置1の外周領域57)と平面的に重なっている。ここで、シールド板7は、上偏光板5よりも薄い。このため、上シールド板7の上板部77が電気光学パネル5に直接、重なっていると、電気光学パネル5の画像表示領域50に平面的に重なる上偏光板6の上面と、電気光学装置1の外周領域57を構成する上シールド板7の上板部77の上面との間に段差が形成されてしまう。
【0033】
そこで、本形態では、上シールド板7の上板部77と電気光学パネル5との間には、段差解消手段として、矩形枠状のスペーサ91が配置され、このスペーサ91の厚さと上シールド板7の上板部77の厚さの和は、上偏光板6の厚さと略等しい。このため、上板部77の表示窓71内に配置された上偏光板6の上面と、上シールド板7の上板部7の上面との高さ位置とは、スペーサ91によって一致しており、電気光学装置1の上面には、上偏光板6の外周縁に起因する段差がない。
【0034】
また、TFTアレイ基板51は、対向基板52の外周縁より張り出した張り出し領域55を備えており、この張り出し領域55の上面は、対向基板52の上面からみて一段、低くなっている。このため、本形態において、スペーサ91は、張り出し領域55と平面的に重なる部分92が、電気光学パネル5の張り出し領域以外の部分と平面的に重なる部分よりも分厚い。このため、電気光学パネル5の張り出し領域55に起因する段差もスペーサ91によって解消され、電気光学装置1の上面には段差が一切、ない。
【0035】
そこで、本形態では、タッチパネル8として、入力用基板82の下面に接着剤(粘着剤)が塗布されているものを用い、この接着剤によって、タッチパネル8は、上偏光板6の上面、および上シールド板7の上板部77の上面に対して接着固定されている。
【0036】
ここで、段差解消用のスペーサ91としては、両面テープ、あるいはフィルムを1枚、あるいは複数枚を貼り合せたものを用いることができる。この場合、スペーサ91の一部を分厚くするには、この部分での貼り合せ枚数を増やせばよい。また、段差解消用のスペーサ91としては、樹脂成形品を用いることができ、このような樹脂成形品からなるスペーサ91であれば、部分的に厚いものを製造するのも容易である。
【0037】
(動作)
このように構成した電気光学装置1において、バックライト装置3でLED333を点灯させると、LED333から出射された光は、導光板31に入射し、この導光板31内、あるいは反射シート35で反射を繰り返しながら、導光板31の上面である光出射面315(シート状光学部品37の側)に向かって出射される。そして、シート状光学部品37に入射した光は、シート状光学部品37によって光散乱性が付与されるなどの作用を受けた後、電気光学パネル5に出射される。一方、電気光学パネル5では、画素電極に印加した画像信号によって、液晶の配向状態を画素毎に制御する。例えば、電気光学パネル5をTNモードで構成した場合に、液晶は、基板間で90°の角度をもって捩じれ配向し、このような捩じれ配向は、基板間で液晶に電場をかけることによって解放される。従って、基板間に外部から電場を印加するか否かによって、液晶の配向状態を画素毎に制御することができる。
【0038】
それ故、電気光学パネル5において、バックライト装置3から出射された光は、入射側の下偏光板4によって所定の直線偏光光に揃えられた後、液晶の層に入射し、ある領域を透過する直線偏光光は、透過偏光軸が捩じられて出射される一方、他の領域を通過した直線偏光光は、透過偏光軸が捩じられることなく出射する。このため、入射側の下偏光板4と出射側の上偏光板6を互いの透過偏光軸が直交するように配置しておけば(ノーマリホワイト)、電気光学パネル5の出射側に配置された上偏光板6を通過するのは、液晶によって透過偏光軸が捩じられた方の直線偏光光のみである。これに対して、入射側の下偏光板4と透過偏光軸が平行になるように出射側の上偏光板6を配置しておけば(ノーマリブラック)、電気光学パネル5の出射側に配置された上偏光板6を通過するのは、液晶によって透過偏光軸が捩じられることのなかった直線偏光光のみである。よって、液晶の配向状態を画素毎に制御すれば、任意の画像を表示することができ、このような画像は、タッチパネル8を通して見ることができる。
【0039】
また、タッチパネル8において、面電極は、その面内全域でほぼ均一な面抵抗を備えている。従って、低抵抗電極の間に所定の電圧を印加して電圧分布を形成しておけば、入力用上基板81のある部位を入力具の先端で押圧したとき、押圧した部分では、入力用上基板81の面電極と入力用下基板82の面電極とが局部的に接触する。このため、上記の分布が変化するので、それを検出すれば、押圧された部位の位置を検出できる。それ故、電気光学装置1で表示されたアイコンなどをオペレータがペン状の入力具などで押圧することによって、各種の入力を行うことができる。
【0040】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のタッチパネル付き表示装置10においては、電気光学パネル5の画像表示領域50と平面的に重なる中央領域における上偏光板6の上面の高さ位置と、この中央領域を囲む外周領域57の上面との高さ位置とをスペーサ91(段差解消手段)によって一致させている。このため、上偏光板6の外周縁による段差を解消できる。また、スペーサ91は、張り出し領域55と平面的に重なる部分92が、電気光学パネル5の張り出し領域以外の部分と平面的に重なる部分よりも分厚いため、電気光学パネル5の張り出し領域55に起因する段差もスペーサ91によって解消されている。従って、上偏光板6の上にタッチパネル8を重ねて配置してもタッチパネル8が曲がることがない。それ故、上偏光板6の外周縁に相当する部分でのタッチパネルの損傷を防止できる。また、電気光学パネル5の画像表示領域50の外周領域に入力シートを配置して、このような外周領域も入力領域として利用した場合でも、タッチパネル8が曲がっていないので、タッチパネル8の外周領域であっても入力具で所定位置を正確に押圧でき、かつ、入力具でタッチパネル8の外周領域を押圧しても、タッチパネル8が損傷することもない。
【0041】
さらに、タッチパネル8の下では、中央領域と外周領域57の高さ位置とが一致しているため、中央領域における上偏光板6の上面、および上偏光板6の周りを囲む外周領域57を構成する上シールド板7の上板部77の上面に対してタッチパネル8を接着剤により直接、固定できる。
【0042】
[実施の形態2]
図3は、本発明の実施の形態2に係るタッチパネル付き表示装置の要部の構成を示す断面図である。なお、本形態のタッチパネル付き表示装置は、基本的な構成が実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示することにして、それらの説明を省略する。
【0043】
図3に示すように、本形態でも、タッチパネル8は電気光学パネル5よりも一回り大きいため、タッチパネル8の中央部分は、上偏光板5と平面的に重なっているが、外側部分は、上シールド板7の上板部77(電気光学装置1の外周領域57/額縁領域)と平面的に重なっている。ここで、シールド板7は、略全体が上偏光板5よりも薄い。このため、上シールド板7の上板部77が電気光学パネル5に直接、重なっている構成のままでは、電気光学パネル5の画像表示領域50に平面的に重なる上偏光板6の上面と、電気光学装置1の外周領域57を構成する上シールド板7の上板部77の上面との間に段差が形成されてしまう。
【0044】
そこで、本形態では、上シールド板7の上板部77の下面から下方に向けては、段差解消手段として、電気光学パネル5の上面、および樹脂ホルダ9の上面に当接して、表示窓71内に配置された上偏光板6の上面と、この上偏光板6の周りを囲む外周領域57を構成する上シールド板7の上板部77の上面との高さ位置を一致させる段差解消用突起93が形成されている。このため、上板部77の表示窓71内に配置された上偏光板6の上面と、上シールド板7の上板部7の上面との高さ位置とは、段差解消用突起93によって一致しており、上偏光板6の外周縁に相当する部分に段差がない。
【0045】
また、TFTアレイ基板51は、対向基板52の外周縁より張り出した張り出し領域55を備えており、この張り出し領域55の上面は、対向基板52の上面からみて一段、低くなっている。このため、本形態では、段差解消用突起93のうち、張り出し領域55に当接する部分94が、電気光学パネル5の張り出し領域以外の部分と平面的に重なる部分より大きく突出している。従って、電気光学パネル5の張り出し領域55に起因する段差も段差解消用突起93によって解消されている。それ故、上板部77の表示窓71内に配置された上偏光板6の上面と、上シールド板7の上板部7の上面との高さ位置とが一致し、段差が一切、ない。そこで、本形態では、タッチパネル8として、入力用基板82の下面に接着剤(粘着剤)が塗布されているものを用い、この接着剤によって、タッチパネル8は、上偏光板6の上面、および上シールド板7の上板部77の上面に対して接着固定されている。
【0046】
このように本形態のタッチパネル付き表示装置10においても、実施の形態1と同様、上板部77の表示窓71内に配置された上偏光板6の上面と、上シールド板7の上板部7の上面との高さ位置とが一致し、段差がないので、上偏光板6の上にタッチパネル8を重ねて配置してもタッチパネル8が曲がることがないなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0047】
また、本形態では、段差解消手段として、上シールド板7に段差解消用突起93を形成するだけでよいので、新たな部材を追加する必要がないという利点がある。
【0048】
[実施の形態3]
図4は、本発明の実施の形態2に係るタッチパネル付き表示装置の要部の構成を示す断面図である。なお、本形態のタッチパネル付き表示装置は、基本的な構成が実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示することにして、それらの説明を省略する。
【0049】
図4に示すように、本形態のタッチパネル付き表示装置10では、実施の形態1、2と違って、上シールド板が使用されていない。また、本形態のタッチパネル付き表示装置10において、樹脂ホルダ9の内側には、バックライト装置3、下偏光板4、および電気光学パネル5が配置されているが、実施の形態1、2と違って、樹脂ホルダ9の側板部901は、上端面902が上偏光板6の上面と同一の高さ位置にある。
【0050】
そこで、本形態において、上偏光板6は、電気光学パネル5の画像表示領域50に平面的に重なっているだけでなく、段差解消手段として、電気光学装置1の外周領域57を構成可能な大きさをもって電気光学パネル5の上面に重ねて配置されている。
【0051】
また、TFTアレイ基板51は、対向基板52の外周縁より張り出した張り出し領域55を備えており、この張り出し領域55の上面は、対向基板52の上面からみて一段、低くなっている。このため、本形態では、上偏光板6と張り出し領域55との間には、張り出し領域55の低さを補正するためのスペーサ95が配置されている。従って、上偏光板6の上面全体が同一の高さ位置にあって、かつ、上偏光板6の上面は、樹脂ホルダ9の側板部901の上端面902と同一の高さ位置にあるため、上偏光板6の上面には段差がない。そこで、本形態では、タッチパネル8として、入力用基板82の下面に接着剤(粘着剤)が塗布されているものを用い、この接着剤によって、タッチパネル8は、上偏光板6の上面、および樹脂ホルダ9の側板部901の上端面902に対して接着固定されている。
【0052】
このように本形態のタッチパネル付き表示装置10では、上偏光板6の上面と、樹脂ホルダ9の側板部901の上端面902とが同一の高さ位置にあるため、上偏光板6および樹脂ホルダ9の側板部901の上端面902の上にタッチパネル8を重ねて配置してもタッチパネル8が曲がることがないなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0053】
[その他の実施の形態]
本発明は、電気光学素子として、液晶パネルに限らず、エレクトロルミネセンス等の液晶パネル以外の電気光学素子を用いた場合にも応用可能であり、光学部材としては、偏光板ばかりではなく、位相差板や防眩シートであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るタッチパネル付き表示装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示すタッチパネル付き表示装置の要部の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るタッチパネル付き表示装置の要部の構成を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係るタッチパネル付き表示装置の要部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電気光学装置、2 下シールド板、3 バックライト装置、4 下偏光板、5 電気光学パネル(電気光学素子)、6 上偏光板(光学部材)、7 上シールド板(板状部材)、8 タッチパネル、9 樹脂ホルダ、10 タッチパネル付き表示装置、31 導光板、33 発光部、35 反射シート、37 シート状光学部品、50 画像表示領域、51 TFTアレイ基板、52 対向基板、55 張り出し領域、71 表示窓(開口)、77 上シールド板の上板部、81 入力用上基板、82 入力用下基板、91 スペーサ(段差解消手段)、93 段差解消用突起(段差解消手段)、95 スペーサ、901 樹脂ホルダの側板部、902 樹脂ホルダの側板部の上端面
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置にタッチパネルが重ねて配置されたタッチパネル付き表示装置、およびそれを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パーソナル・デジタル・アシスタントなどの小型情報電子機器では、液晶装置などの電気光学装置にタッチパネルが重ねて配置されたタッチパネル付き表示装置が用いられている。このタッチパネル付き表示装置では、電気光学装置で表示された画像をタッチパネルを通して視認できる。また、電気光学装置で表示されたアイコンなどをオペレータがペン状の入力具で押圧すると、押圧位置をタッチパネルによって検出することができるので、各種の入力を行うことができる。
【0003】
このような構成のタッチパネル付き表示装置において、電気光学装置では、バックライト装置、下偏光板、電気光学パネル、および上偏光板がこの順に重ねて配置されている。ここで、上偏光板は、電気光学パネルよりも一回り小さなものが用いられ、電気光学パネルの中央領域に形成された画像表示領域に重ねて配置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のタッチパネル付き表示装置において、上偏光板は、電気光学パネルよりも一回り小さなものが用いられるため、上偏光板を囲む外周領域の上面は、上偏光板の上面より一段下がった位置にある。従って、電気光学装置の上面には上偏光板の外周縁によって段差が発生している。このため、タッチパネルを上偏光板の上面に重ねて配置しただけでは、上偏光板の外周縁に形成された段差によってタッチパネルが曲がった状態に配置されるという問題点がある。このような状態は、上偏光板の外周縁に相当する部分でタッチパネルが損傷しやすいので、好ましくない。また、電気光学パネルの画像表示領域の外周領域に入力シートを配置して、このような外周領域も入力領域として利用しようとした場合に、曲がっているタッチパネルでは所定位置を入力具で押圧するのが難しく、かつ、入力具でタッチパネルを押圧した際、タッチパネルが損傷しやすい。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明では、上偏光板の上にタッチパネルを曲げることなく重ねて配置することのできるタッチパネル付き表示装置、およびそれを用いた電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、少なくとも、電気光学素子および光学部材が重ねて配置された電気光学装置と、前記光学部材の上面に重ねて配置されたタッチパネルとを有するタッチパネル付き表示装置において、前記電気光学素子の画像表示領域と平面的に重なる中央領域における前記光学部材の上面の高さ位置と、前記中央領域を囲む外周領域の上面との高さ位置とを一致させて前記電気光学装置の上面の段差を解消する段差解消手段を有し、前記タッチパネルは、前記中央領域における前記光学部材の上面、および前記外周領域の上面に対して接着剤により固定されていることを特徴とする。
【0007】
本発明において、前記電気光学素子は、例えば、パネル構造を備えた電気光学パネルである。
【0008】
本発明では、段差解消手段によって、中央領域における光学部材の上面の高さ位置と、この中央領域を囲む外周領域の上面との高さ位置とを一致させている。このため、光学部材の外周縁による段差が解消されるので、光学部材の上にタッチパネルを重ねて配置してもタッチパネルが曲がることがない。従って、光学部材の外周縁に相当する部分でのタッチパネルの損傷を防止できる、また、電気光学素子の画像表示領域の外周領域に入力シートを配置して、このような外周領域も入力領域として利用した場合でも、タッチパネルが曲がっていないので、タッチパネルの外周領域であっても入力具で所定位置を容易に押圧でき、かつ、入力具でタッチパネルタッチパネルの外周領域を押圧しても、タッチパネルが損傷することもない。さらに、中央領域と外周領域の高さ位置とが一致しているため、中央領域における光学部材の上面、および外周領域の上面に対してタッチパネルを接着剤により直接、固定できる。
【0009】
本発明は、前記タッチパネルとして、押圧位置検出用電極が互いに対向する面に形成された一対の基板の双方、あるいは一方が薄いガラス基板で構成されてる場合にも適用できるが、前記一対の基板の双方がプラスチックフィルム基板である場合に適用すると効果的である。
【0010】
本発明において、さらに、前記電気光学素子の上面を覆う上板部を備えた板状部材を有している場合がある。また、当該板状部材の前記上板部は、前記光学部材よりも薄く形成されているとともに、前記画像表示領域と平面的に重なる領域に前記光学部材が配置される開口が形成されて前記外周部分を構成している場合がある。このような場合には、例えば、前記板状部材の前記上板部と前記電気光学素子の上面との間に対し、前記段差解消手段として、前記開口内に配置された前記光学部材の上面と、前記板状部材の前記上板部の上面との高さ位置を一致させるスペーサを挿入すればよい。
【0011】
ここで、前記電気光学素子は、電気光学物質を保持する上基板および下基板を有するとともに、前記下基板は、前記上基板の基板縁から張り出した張り出し領域を備えている場合がある。このような場合、前記スペーサは、前記張り出し領域と平面的に重なる部分が前記電気光学素子の他の部分と平面的に重なる部分よりも厚いことが好ましい。このように構成すると、電気光学素子に段差が形成されている場合でも、タッチパネルを曲げることなく配置することができる。
【0012】
本発明において、前記スペーサとしては、両面テープ、フィルム、あるいは樹脂成形品を用いることができる。
【0013】
本発明において、前記電気光学素子の上面を覆う上板部を備えた板状部材を有し、かつ、当該板状部材の前記上板部は、前記光学部材よりも薄く形成されているとともに、前記画像表示領域と平面的に重なる領域に前記光学部材が配置される開口が形成されて前記外周部分を構成している場合には、前記板状部材の下面に対して、前記段差解消手段として前記電気光学素子の上面に当接して、前記開口内に配置された前記光学部材の上面と、前記外周領域を構成する前記板状部材の前記上板部の上面との高さ位置を一致させる段差解消用突起を形成してもよい。このように構成すると、新たな部材を追加しなくても段差を解消することができる。
【0014】
ここで、前記電気光学素子は、電気光学物質を保持する上基板および下基板を有するとともに、前記下基板は、前記上基板の基板縁から張り出した張り出し領域を備えている場合には、前記段差解消用突起は、前記張り出し領域に当接する突起が前記電気光学素子の他の部分に当接する突起よりも大きく突き出ていることが好ましい。このように構成すると、電気光学素子に段差が形成されている場合でも、タッチパネルを曲げることなく配置することができる。
【0015】
本発明において、さらに、前記電気光学装置の周囲を囲む側板部を備えたホルダを有し、当該ホルダの前記側板部の上端面が前記光学部材の上面と同一の高さ位置にある場合には、前記光学部材は、前記段差解消手段として、前記外周領域を構成可能な大きさをもって前記電気光学素子の上面に重ねて配置されている構成を採用してもよい。このように構成すると、新たな部材を追加しなくても段差を解消することができる。
【0016】
ここで、前記電気光学素子は、電気光学物質を保持する上基板および下基板を有するとともに、前記下基板は、前記上基板の基板縁から張り出した張り出し領域を備えている場合には、前記光学部材と、前記張り出し領域との間には、当該張り出し領域の低さを補正するためのスペーサが配置されていることが好ましい。このように構成すると、電気光学素子に段差が形成されている場合でも、タッチパネルを曲げることなく配置することができる。
【0017】
本発明においては、前記電気光学素子として、液晶パネルに限らず、例えばエレクトロルミネセンス素子等のように液晶パネル以外の電気光学素子を用いることができる。また、前記光学部材としては、偏光板、位相差板等が挙げられる。あるいは保護用基板であってもよい。
【0018】
本発明に係るタッチパネル付き表示装置は、例えば、パーソナル・デジタル・アシスタント携帯電話機、モバイルコンピュータ、さらには携帯電話機などの電子機器に用いられる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
[実施の形態1]
(タッチパネル付き表示装置の全体構成)
図1は、本発明を適用したタッチパネル付き表示装置の全体構成を示す分解斜視図である。図2は、図1に示すタッチパネル付き表示装置の要部の構成を示す断面図である。以下では、電気光学素子として液晶パネルを用い、光学部材として偏光板を用いた場合を例として説明する。
【0021】
図1および図2において、タッチパネル付き表示装置10は、パーソナル・デジタル・アシスタント、モバイルコンピュータ、さらには携帯電話機などの電子機器において、表示部兼入力部として搭載される。本形態のタッチパネル付き表示装置10は、表示機能を担う電気光学装置1と、この電気光学装置1の上に重ねて配置されたタッチパネル8とから構成されている。
【0022】
(電気光学装置の全体構成)
電気光学装置1は、下ケースを兼ねる金属製の下シールド板2、バックライト装置3、下偏光板4、電気光学パネル5(電気光学素子)、上偏光板6(光学部材)、上ケースを兼ねる金属製の上シールド板7(板状部材)をこの順に重ねた構造になっており、いずれの構成要素も概ね、矩形の平面形状を有している。これらの構成要素を下シールド板2と上シールド板7との間に収納するにあたって、本形態では、矩形枠状の樹脂ホルダ9が用いられ、この樹脂ホルダ9の内側にバックライト装置3、下偏光板4、および電気光学パネル5が配置されている。
【0023】
上シールド板7は、樹脂ホルダ9の周りを囲む側板部76と、電気光学パネル5の上面を覆う上板部77とを備えている。また、上板部77には、電気光学パネル5の画像表示領域50に対応する大きさの表示窓71(開口)が形成されており、電気光学パネル5の画像表示領域50を囲む電気光学装置1の外周領域57(額縁領域)は、上シールド板7の上板部7で構成されている。また、上板部77に形成されている表示窓71の内側に上偏光板6が配置されている。
【0024】
本形態において、電気光学パネル5としては、TFTアクティブマトリクス型の透過型液晶パネルが用いられている。この種の液晶パネルとしては、周知のものを用いることができるので、詳細な説明を省略するが、石英ガラスや耐熱ガラスなどの基板の表面に画素電極や画素スイッチング素子などを備えた画素がマトリクス状に形成されたTFTアレイ基板51(下基板)と、同じく石英ガラスや耐熱ガラスなどの基板の表面に対向電極やカラーフィルタなどがが形成された対向基板52(上基板)と、これらの基板51、52を貼り合わせるシール材と、基板51、52間でシール材で区画された領域内に封入、保持されている電気光学物質としての液晶とから概略構成されている。
【0025】
TFTアレイ基板51は、対向基板52より大きいため、対向基板52の外周縁より張り出した張り出し領域55を備えている。従って、TFTアレイ基板51の張り出し領域55に入出力端子を形成し、これらの入出力端子に対して駆動用IC54がCOF実装された可撓性基板53を実装することができる。本形態では、可撓性基板53に対しては、さらに、バックライト装置3の電源回路などを構成する各種電子部品55が実装された可撓性基板56が接続されており、可撓性基板56の細長く延びた部分57が、バックライト装置3のLED実装基板330に接続されている。
【0026】
このように構成した電気光学装置1において、電気光学パネル5のTFTアレイ基板51の側、および対向基板52の側には、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて、プラスチックシートからなる下偏光板4、および上偏光板6が所定の向きに配置される。
【0027】
なお、本形態では、TFTアレイ基板51の方からバックライト装置3の光が入射して、対向基板52の方から出射される構成になっているが、これらの基板の配置を上下逆にして、対向基板52の方から光が入射して、TFTアレイ基板51の方から出射される構成であってもよい。また、電気光学パネル5としては、TFTアクティブマトリクス型の透過型液晶パネルの他、TFDアクティブマトリクス型の透過型液晶パネル、パッシブマトクス型の透過型液晶パネルなどを用いてもよい。また、透過型液晶パネルに限らず、半透過・反射型の液晶パネルを用いてもよい。さらに、電気光学パネル5に駆動用ICが実装された構成、あるいは電気光学パネル5を構成する基板自身に駆動回路が形成された構成であってもよい。
【0028】
バックライト装置3は、透光性を備えた樹脂成形品からなる矩形の導光板31と、ガラス−エポキシ基板などの多層配線構造の剛性基板、あるいは多層配線構造の可撓性基板からなるLED実装基板330を備えた発光部33とを備えている。バックライト装置3において、導光板31の下面側には、下シールド板2との間に反射シート35が配置されている一方、導光板31の上面側には、レンズシートや拡散シートなどといったシート状光学部品37が配置されている。
【0029】
発光部33において、LED実装基板330としては、細長く切断された基板が用いられ、このLED実装基板330の下面には、発光素子としての複数のチップ形のLED333が一列に実装されている。ここで、LED333はいずれも、LED実装基板330の実装面と平行な方向に出射光軸を向けている。従って、本形態では、複数のLED333を下に向けてLED実装基板330を樹脂ホルダ9に取り付けてある。
【0030】
(タッチパネルの構成)
本形態のタッチパネル付き表示装置10において、タッチパネル8は、周知の構成のものを用いることができるので、その詳細な説明は省略するが、透明な入力用上基板81と、この入力用上基板81に対して電気光学装置1の側に重ねて配置された透明な入力用下基板82とを有している。入力用下基板82と入力用上基板81とは、これら基板の周縁部に沿って形成されたシール材によって貼り合わされている。また、入力用下基板82および入力用上基板81において、互いに対向する面には面電極が形成され、この面電極には低抵抗電極が形成されている。入力用下基板82と入力用上基板81との間には、スペーサがドット状に形成されており、入力具などによって押圧されても、入力用上基板81と入力用下基板82に形成されている面電極同士が不用意に接触するを防止している。なお、入力用下基板82と、入力用上基板81との間には屈折率調整用の液体が封入されている。このため、タッチパネル8内の各界面での反射を低減することができるので、電気光学パネル5によって表示された画像をタッチパネル8を通してみても明るい画像を表示できることになる。
【0031】
ここで、入力用下基板82および入力用上基板81としては、プラスチックフィルム基板、例えばポリカーボネート(PC)、ポリアクリレート(PAr)、ポリエーテルサルフォン(PES)などからなるプラスチックフィルム基板が用いられる。
【0032】
(タッチパネルの搭載構造)
本形態において、タッチパネル8は電気光学パネル5よりも一回り大きいため、タッチパネル8の中央部分は、上偏光板5と平面的に重なっているが、外側部分は、上シールド板7の上板部77(電気光学装置1の外周領域57)と平面的に重なっている。ここで、シールド板7は、上偏光板5よりも薄い。このため、上シールド板7の上板部77が電気光学パネル5に直接、重なっていると、電気光学パネル5の画像表示領域50に平面的に重なる上偏光板6の上面と、電気光学装置1の外周領域57を構成する上シールド板7の上板部77の上面との間に段差が形成されてしまう。
【0033】
そこで、本形態では、上シールド板7の上板部77と電気光学パネル5との間には、段差解消手段として、矩形枠状のスペーサ91が配置され、このスペーサ91の厚さと上シールド板7の上板部77の厚さの和は、上偏光板6の厚さと略等しい。このため、上板部77の表示窓71内に配置された上偏光板6の上面と、上シールド板7の上板部7の上面との高さ位置とは、スペーサ91によって一致しており、電気光学装置1の上面には、上偏光板6の外周縁に起因する段差がない。
【0034】
また、TFTアレイ基板51は、対向基板52の外周縁より張り出した張り出し領域55を備えており、この張り出し領域55の上面は、対向基板52の上面からみて一段、低くなっている。このため、本形態において、スペーサ91は、張り出し領域55と平面的に重なる部分92が、電気光学パネル5の張り出し領域以外の部分と平面的に重なる部分よりも分厚い。このため、電気光学パネル5の張り出し領域55に起因する段差もスペーサ91によって解消され、電気光学装置1の上面には段差が一切、ない。
【0035】
そこで、本形態では、タッチパネル8として、入力用基板82の下面に接着剤(粘着剤)が塗布されているものを用い、この接着剤によって、タッチパネル8は、上偏光板6の上面、および上シールド板7の上板部77の上面に対して接着固定されている。
【0036】
ここで、段差解消用のスペーサ91としては、両面テープ、あるいはフィルムを1枚、あるいは複数枚を貼り合せたものを用いることができる。この場合、スペーサ91の一部を分厚くするには、この部分での貼り合せ枚数を増やせばよい。また、段差解消用のスペーサ91としては、樹脂成形品を用いることができ、このような樹脂成形品からなるスペーサ91であれば、部分的に厚いものを製造するのも容易である。
【0037】
(動作)
このように構成した電気光学装置1において、バックライト装置3でLED333を点灯させると、LED333から出射された光は、導光板31に入射し、この導光板31内、あるいは反射シート35で反射を繰り返しながら、導光板31の上面である光出射面315(シート状光学部品37の側)に向かって出射される。そして、シート状光学部品37に入射した光は、シート状光学部品37によって光散乱性が付与されるなどの作用を受けた後、電気光学パネル5に出射される。一方、電気光学パネル5では、画素電極に印加した画像信号によって、液晶の配向状態を画素毎に制御する。例えば、電気光学パネル5をTNモードで構成した場合に、液晶は、基板間で90°の角度をもって捩じれ配向し、このような捩じれ配向は、基板間で液晶に電場をかけることによって解放される。従って、基板間に外部から電場を印加するか否かによって、液晶の配向状態を画素毎に制御することができる。
【0038】
それ故、電気光学パネル5において、バックライト装置3から出射された光は、入射側の下偏光板4によって所定の直線偏光光に揃えられた後、液晶の層に入射し、ある領域を透過する直線偏光光は、透過偏光軸が捩じられて出射される一方、他の領域を通過した直線偏光光は、透過偏光軸が捩じられることなく出射する。このため、入射側の下偏光板4と出射側の上偏光板6を互いの透過偏光軸が直交するように配置しておけば(ノーマリホワイト)、電気光学パネル5の出射側に配置された上偏光板6を通過するのは、液晶によって透過偏光軸が捩じられた方の直線偏光光のみである。これに対して、入射側の下偏光板4と透過偏光軸が平行になるように出射側の上偏光板6を配置しておけば(ノーマリブラック)、電気光学パネル5の出射側に配置された上偏光板6を通過するのは、液晶によって透過偏光軸が捩じられることのなかった直線偏光光のみである。よって、液晶の配向状態を画素毎に制御すれば、任意の画像を表示することができ、このような画像は、タッチパネル8を通して見ることができる。
【0039】
また、タッチパネル8において、面電極は、その面内全域でほぼ均一な面抵抗を備えている。従って、低抵抗電極の間に所定の電圧を印加して電圧分布を形成しておけば、入力用上基板81のある部位を入力具の先端で押圧したとき、押圧した部分では、入力用上基板81の面電極と入力用下基板82の面電極とが局部的に接触する。このため、上記の分布が変化するので、それを検出すれば、押圧された部位の位置を検出できる。それ故、電気光学装置1で表示されたアイコンなどをオペレータがペン状の入力具などで押圧することによって、各種の入力を行うことができる。
【0040】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のタッチパネル付き表示装置10においては、電気光学パネル5の画像表示領域50と平面的に重なる中央領域における上偏光板6の上面の高さ位置と、この中央領域を囲む外周領域57の上面との高さ位置とをスペーサ91(段差解消手段)によって一致させている。このため、上偏光板6の外周縁による段差を解消できる。また、スペーサ91は、張り出し領域55と平面的に重なる部分92が、電気光学パネル5の張り出し領域以外の部分と平面的に重なる部分よりも分厚いため、電気光学パネル5の張り出し領域55に起因する段差もスペーサ91によって解消されている。従って、上偏光板6の上にタッチパネル8を重ねて配置してもタッチパネル8が曲がることがない。それ故、上偏光板6の外周縁に相当する部分でのタッチパネルの損傷を防止できる。また、電気光学パネル5の画像表示領域50の外周領域に入力シートを配置して、このような外周領域も入力領域として利用した場合でも、タッチパネル8が曲がっていないので、タッチパネル8の外周領域であっても入力具で所定位置を正確に押圧でき、かつ、入力具でタッチパネル8の外周領域を押圧しても、タッチパネル8が損傷することもない。
【0041】
さらに、タッチパネル8の下では、中央領域と外周領域57の高さ位置とが一致しているため、中央領域における上偏光板6の上面、および上偏光板6の周りを囲む外周領域57を構成する上シールド板7の上板部77の上面に対してタッチパネル8を接着剤により直接、固定できる。
【0042】
[実施の形態2]
図3は、本発明の実施の形態2に係るタッチパネル付き表示装置の要部の構成を示す断面図である。なお、本形態のタッチパネル付き表示装置は、基本的な構成が実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示することにして、それらの説明を省略する。
【0043】
図3に示すように、本形態でも、タッチパネル8は電気光学パネル5よりも一回り大きいため、タッチパネル8の中央部分は、上偏光板5と平面的に重なっているが、外側部分は、上シールド板7の上板部77(電気光学装置1の外周領域57/額縁領域)と平面的に重なっている。ここで、シールド板7は、略全体が上偏光板5よりも薄い。このため、上シールド板7の上板部77が電気光学パネル5に直接、重なっている構成のままでは、電気光学パネル5の画像表示領域50に平面的に重なる上偏光板6の上面と、電気光学装置1の外周領域57を構成する上シールド板7の上板部77の上面との間に段差が形成されてしまう。
【0044】
そこで、本形態では、上シールド板7の上板部77の下面から下方に向けては、段差解消手段として、電気光学パネル5の上面、および樹脂ホルダ9の上面に当接して、表示窓71内に配置された上偏光板6の上面と、この上偏光板6の周りを囲む外周領域57を構成する上シールド板7の上板部77の上面との高さ位置を一致させる段差解消用突起93が形成されている。このため、上板部77の表示窓71内に配置された上偏光板6の上面と、上シールド板7の上板部7の上面との高さ位置とは、段差解消用突起93によって一致しており、上偏光板6の外周縁に相当する部分に段差がない。
【0045】
また、TFTアレイ基板51は、対向基板52の外周縁より張り出した張り出し領域55を備えており、この張り出し領域55の上面は、対向基板52の上面からみて一段、低くなっている。このため、本形態では、段差解消用突起93のうち、張り出し領域55に当接する部分94が、電気光学パネル5の張り出し領域以外の部分と平面的に重なる部分より大きく突出している。従って、電気光学パネル5の張り出し領域55に起因する段差も段差解消用突起93によって解消されている。それ故、上板部77の表示窓71内に配置された上偏光板6の上面と、上シールド板7の上板部7の上面との高さ位置とが一致し、段差が一切、ない。そこで、本形態では、タッチパネル8として、入力用基板82の下面に接着剤(粘着剤)が塗布されているものを用い、この接着剤によって、タッチパネル8は、上偏光板6の上面、および上シールド板7の上板部77の上面に対して接着固定されている。
【0046】
このように本形態のタッチパネル付き表示装置10においても、実施の形態1と同様、上板部77の表示窓71内に配置された上偏光板6の上面と、上シールド板7の上板部7の上面との高さ位置とが一致し、段差がないので、上偏光板6の上にタッチパネル8を重ねて配置してもタッチパネル8が曲がることがないなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0047】
また、本形態では、段差解消手段として、上シールド板7に段差解消用突起93を形成するだけでよいので、新たな部材を追加する必要がないという利点がある。
【0048】
[実施の形態3]
図4は、本発明の実施の形態2に係るタッチパネル付き表示装置の要部の構成を示す断面図である。なお、本形態のタッチパネル付き表示装置は、基本的な構成が実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示することにして、それらの説明を省略する。
【0049】
図4に示すように、本形態のタッチパネル付き表示装置10では、実施の形態1、2と違って、上シールド板が使用されていない。また、本形態のタッチパネル付き表示装置10において、樹脂ホルダ9の内側には、バックライト装置3、下偏光板4、および電気光学パネル5が配置されているが、実施の形態1、2と違って、樹脂ホルダ9の側板部901は、上端面902が上偏光板6の上面と同一の高さ位置にある。
【0050】
そこで、本形態において、上偏光板6は、電気光学パネル5の画像表示領域50に平面的に重なっているだけでなく、段差解消手段として、電気光学装置1の外周領域57を構成可能な大きさをもって電気光学パネル5の上面に重ねて配置されている。
【0051】
また、TFTアレイ基板51は、対向基板52の外周縁より張り出した張り出し領域55を備えており、この張り出し領域55の上面は、対向基板52の上面からみて一段、低くなっている。このため、本形態では、上偏光板6と張り出し領域55との間には、張り出し領域55の低さを補正するためのスペーサ95が配置されている。従って、上偏光板6の上面全体が同一の高さ位置にあって、かつ、上偏光板6の上面は、樹脂ホルダ9の側板部901の上端面902と同一の高さ位置にあるため、上偏光板6の上面には段差がない。そこで、本形態では、タッチパネル8として、入力用基板82の下面に接着剤(粘着剤)が塗布されているものを用い、この接着剤によって、タッチパネル8は、上偏光板6の上面、および樹脂ホルダ9の側板部901の上端面902に対して接着固定されている。
【0052】
このように本形態のタッチパネル付き表示装置10では、上偏光板6の上面と、樹脂ホルダ9の側板部901の上端面902とが同一の高さ位置にあるため、上偏光板6および樹脂ホルダ9の側板部901の上端面902の上にタッチパネル8を重ねて配置してもタッチパネル8が曲がることがないなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0053】
[その他の実施の形態]
本発明は、電気光学素子として、液晶パネルに限らず、エレクトロルミネセンス等の液晶パネル以外の電気光学素子を用いた場合にも応用可能であり、光学部材としては、偏光板ばかりではなく、位相差板や防眩シートであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るタッチパネル付き表示装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示すタッチパネル付き表示装置の要部の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るタッチパネル付き表示装置の要部の構成を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係るタッチパネル付き表示装置の要部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電気光学装置、2 下シールド板、3 バックライト装置、4 下偏光板、5 電気光学パネル(電気光学素子)、6 上偏光板(光学部材)、7 上シールド板(板状部材)、8 タッチパネル、9 樹脂ホルダ、10 タッチパネル付き表示装置、31 導光板、33 発光部、35 反射シート、37 シート状光学部品、50 画像表示領域、51 TFTアレイ基板、52 対向基板、55 張り出し領域、71 表示窓(開口)、77 上シールド板の上板部、81 入力用上基板、82 入力用下基板、91 スペーサ(段差解消手段)、93 段差解消用突起(段差解消手段)、95 スペーサ、901 樹脂ホルダの側板部、902 樹脂ホルダの側板部の上端面
Claims (13)
- 少なくとも、電気光学素子および光学部材が重ねて配置された電気光学装置と、前記光学部材の上面に重ねて配置されたタッチパネルとを有するタッチパネル付き表示装置において、
前記電気光学素子の画像表示領域と平面的に重なる中央領域における前記光学部材の上面の高さ位置と、前記中央領域を囲む外周領域の上面との高さ位置とを一致させて前記電気光学装置の上面の段差を解消する段差解消手段を有し、
前記タッチパネルは、前記中央領域における前記光学部材の上面、および前記外周領域の上面に対して接着剤により固定されていることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。 - 請求項1において、前記電気光学素子は、パネル構造を備えた電気光学パネルであることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。
- 請求項1または2において、前記タッチパネルは、押圧位置検出用電極が互いに対向する面に形成された一対のプラスチックフィルム基板を備えていることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。
- 請求項1ないし3のいずれかにおいて、さらに、前記電気光学素子の上面を覆う上板部を備えた板状部材を有し、かつ、
当該板状部材の前記上板部は、前記光学部材よりも薄く形成されているとともに、前記画像表示領域と平面的に重なる領域に前記光学部材が配置される開口が形成されて前記外周部分を構成しており、
前記板状部材の前記上板部と前記電気光学素子の上面との間には、前記段差解消手段として、前記開口内に配置された前記光学部材の上面と、前記板状部材の前記上板部の上面との高さ位置を一致させるスペーサが挿入されていることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。 - 請求項4において、前記電気光学素子は、電気光学物質を保持する上基板および下基板を有するとともに、
前記下基板は、前記上基板の基板縁から張り出した張り出し領域を備え、
前記スペーサは、前記張り出し領域と平面的に重なる部分が前記電気光学素子の他の部分と平面的に重なる部分よりも厚いことを特徴とするタッチパネル付き表示装置。 - 請求項4または5において、前記スペーサは、両面テープであることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。
- 請求項4または5において、前記スペーサは、フィルムであることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。
- 請求項4または5において、前記スペーサは、樹脂成形品であることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。
- 請求項1ないし3のいずれかにおいて、さらに、前記電気光学素子の上面を覆う上板部を備えた板状部材を有し、かつ、
当該板状部材の前記上板部は、前記光学部材よりも薄く形成されているとともに、前記画像表示領域と平面的に重なる領域に前記光学部材が配置される開口が形成されて前記外周部分を構成しており、
前記板状部材の前記上板部の下面には、前記段差解消手段として前記電気光学素子の上面に当接して、前記開口内に配置された前記光学部材の上面と、前記外周領域を構成する前記板状部材の前記上板部の上面との高さ位置を一致させる段差解消用突起が形成されていることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。 - 請求項9において、前記電気光学素子は、電気光学物質を保持する上基板および下基板を有するとともに、
前記下基板は、前記上基板の基板縁から張り出した張り出し領域を備え、
前記段差解消用突起は、前記張り出し領域に当接する突起が前記電気光学素子の他の部分に当接する突起よりも大きく突出していることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。 - 請求項1ないし3のいずれかにおいて、さらに、前記電気光学装置の周囲を囲む側板部を備えたホルダを有するとともに、
当該ホルダの前記側板部の上端面は、前記光学部材の上面と同一の高さ位置にあり、
前記光学部材は、前記段差解消手段として、前記外周領域を構成可能な大きさをもって前記電気光学素子の上面に重ねて配置されていることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。 - 請求項11において、前記電気光学素子は、電気光学物質を保持する上基板および下基板を有するとともに、
前記下基板は、前記上基板の基板縁から張り出した張り出し領域を備え、
前記光学部材と前記張り出し領域との間には、当該張り出し領域の低さを補正するためのスペーサが配置されていることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。 - 請求項1ないし12のいずれかに規定するタッチパネル付き電気光学装置を用いたことを特徴とする電子機器。
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