JP2004230494A - 墨壷の墨汁シール構造 - Google Patents

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哲史 佐藤
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Abstract

【課題】墨室から糸巻収納部内への墨汁の漏れを防止し、更には、糸巻収納部内への墨汁の漏れがあっても、その墨汁がケース外部へ漏れるのを有効に防止する。
【解決手段】ケースの糸巻収納部と墨室との間の仕切壁112に開設された糸挿通部112aに、内面が墨打ち糸3に摺接されるスリット16aが形成された弾性体16と、内径が墨打ち糸3の糸径よりも適宜大径であって一端が墨室側へ突出した糸挿通管15とを設けている。糸巻2と墨室の間で、墨打ち糸3が、弾性体16のスリット16a及び糸挿通管15を通っている。また、糸巻収納部の底壁116の内面に、糸巻収納部内へ漏れた墨汁を吸収可能な墨汁吸収体18が設けられている。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木工あるいは建築における墨打ち作業に使用される墨壷に関し、特にその墨室から糸巻側への墨汁の漏れを抑制する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築作業者等が使用する墨壷は、ケース内に糸巻収納部及び墨室が設けられ、糸巻収納部内の糸巻に巻かれた墨打ち糸が、墨汁を沁み込ませた墨綿が充填された墨室内を通って、ケースの一端に形成された糸繰り出し口から外部へ繰り出され、墨打ち糸の先端に、この墨打ち糸を墨打ち起点に止着するためのかるこが繋着された構造を備える。この墨壷を用いた墨打ち作業においては、まず、かるこを墨打ち起点に止着してから、ケースを移動させることによって墨打ち糸を引き出すと、この墨打ち糸には、墨室内を通る過程で、墨綿との接触によって墨汁が付着するので、適当なテンションを与えた状態で張設したこの糸を、墨打ち対象面に向けて手指ではじくことによって、直線状の墨線を転写することができる。
【0003】
この種の墨壷においては、墨室内の墨綿に沁み込ませた墨汁が、墨打ち糸の通路から糸巻収納部側へ流出し、更にこの糸巻収納部からケース外部へ漏れ出して周囲を汚損するようなことがないように、墨室と糸巻収納部間の糸通路に墨汁に対する漏れ防止手段を設けたものがある。そして、例えば下記の特許文献1及び特許文献2には、このような漏れ防止手段を設けた墨壷の典型的な従来技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特許2626967(第2図及び第3図)
【特許文献2】
実登2558114(第2図及び第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術において、特許文献1に記載された墨壷によれば、糸巻収納部と墨室との間に設けた柔軟体に、墨打ち糸と略同径の墨漏れ防止小孔を形成し、墨打ち糸が、この墨漏れ防止小孔を通るようにすることによって、墨室側からの墨汁の漏れを防止しているものであるが、墨漏れ防止小孔が小径であるため、墨綿等の繊維が墨打ち糸に毛玉状に絡み付いたような場合、この毛玉が墨漏れ防止小孔に引っ掛かって、糸巻の内蔵バネによる墨打ち糸の巻き取りが阻害されるといった不具合を生じるおそれがある。また、墨打ち糸が切れてしまったような場合、糸通し具を用いて再びこの墨打ち糸を墨漏れ防止小孔に通して復元することが困難になる問題がある。更に、墨漏れ防止小孔が、墨打ち糸との摺接により削られて拡径されると墨漏れ防止性能が損なわれ、あるいは墨打ち糸に、墨漏れ防止小孔との摺接による傷み(ほつれ等)が発生しやすいといった問題がある。
【0006】
一方、特許文献2に記載された墨壷によれば、墨室と糸巻収納部の間に開設した糸挿通孔の糸巻収納部側開口の下側に、糸挿通孔を通る墨打ち糸を伝わって糸巻収納部側へ漏れ出ようとする墨汁を吸い取る吸い取り綿を配置したものであるが、この吸い取り綿は、墨打ち糸に付着した墨汁が糸巻の回転運動による遠心力で飛散して糸巻収納部内に流入してしまった墨汁を吸い取ることはできず、すなわち、糸巻収納部にいったん流入した墨汁の、ケース外部への漏れを防止することはできなかった。
【0007】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その主な技術的課題は、墨室から糸巻収納部への墨汁の漏れを有効に防止可能とすることにある。
【0008】
また、他の技術的課題は、墨室から糸巻収納部への墨汁の漏れがあっても、その墨汁がケース外部へ漏れるのを有効に防止可能とすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る墨壷の墨汁シール構造は、ケースに、糸巻が回転可能に収納された糸巻収納部と、墨汁浸透部材が収納される墨室と、前記糸巻収納部と墨室との間の仕切壁に開設された糸挿通部が形成され、前記糸巻に巻回された墨打ち糸が、前記糸挿通部から前記墨室内を通って前記ケースの一端に形成された糸繰り出し口から外部へ導出される墨壷において、前記糸挿通部に、内面が前記墨打ち糸に摺接されるスリットが形成された弾性体を設けたものである。
【0010】
また、請求項2の発明に係る墨壷の墨汁シール構造は、請求項1に記載のスリットの幅を、墨打ち糸の糸径と略同等もしくはそれ以下としたものである。
【0011】
また、請求項3の発明に係る墨壷の墨汁シール構造は、請求項1に記載のスリットが、弾性体における墨打ち糸の挿通位置から水平方向又はそれより上方の180度範囲のいずれかの方向へ延びるものである。
【0012】
また、請求項4の発明に係る墨壷の墨汁シール構造は、請求項1に記載の糸挿通部に、内径が墨打ち糸の糸径よりも適宜大径であって一端が墨室側へ突出した可撓性のある糸挿通管を設けたものである。
【0013】
また、請求項5の発明に係る墨壷の墨汁シール構造は、請求項1に記載の構成において、糸巻収納部の底壁又は周壁の内面に、墨汁を吸収可能な墨汁吸収体を配置したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の好ましい第一の形態を示す墨壷の平面図、図2は底面図、図3は正面図、図4は一部断面を表す背面図、図5は図1のV−V線に沿って切断した断面図、図6は図5の一部を拡大した部分断面図、図7及び図8は要部斜視図である。図1、図2及び図5に示されるように、本形態の墨壷は、ケース1と、このケース1に回転自在に収納された糸巻2と、糸巻2に巻回された墨打ち糸3と、糸巻2に設けられたばねチャージ部4と、ケース1の墨室111に収納された墨汁浸透部材5と、墨打ち糸3の先端に繋着されたかるこ6とを備える。
【0015】
ケース1は、図1及び図2に示されるように、前方が筒状の墨室形成部11A、後方が皿状の糸巻収納部11Bとなっているケース本体11と、墨室形成部11Aの先端に接合されたトップ部材12と、墨室形成部11Aの上部に設けられた蓋13と、皿状をなす糸巻収納部11Bの上部開口に着脱自在に設けられたリング蓋14とからなる。
【0016】
ケース本体11は合成樹脂材で成形されたものであって、その墨室形成部11A内には、図5に示されるように、墨汁浸透部材5が充填される墨室111が形成されており、図6に示されるように、墨室111と糸巻収納部11Bとの間の仕切壁112に開設された円形の糸挿通部112aには、糸挿通管15と、それよりも糸巻収納部11B側(以下、後方又は後部という)に位置する弾性体16が装着され、更に糸挿通部112aの後部開口には、一対の金属製ガイドピン17が固定されている。
【0017】
糸挿通管15は可撓性を有するものであって、軟質合成樹脂、例えば塩化ビニルからなり、一端外周面が、仕切壁112の糸挿通部112aに密嵌状態に固定されると共に、他端が墨室111内へ突出しており、図7の斜視図に一層明確に示されるように、内周に、孔径φbが墨打ち糸3の糸径φaよりも僅かに大径の糸挿通孔15aが開設されている。
【0018】
弾性体16は、厚さtが1.5mm程度の円盤状のゴム材からなり、厚さ方向へ貫通すると共に中心から半径方向へ延びるスリット16aを有する。スリット16aの幅Wは糸径φaと略同等(実寸で0.5mm程度)であり、図6に示されるように、弾性体16は、スリット16aが上方へ延びた状態で、仕切壁112の糸挿通部112aに密嵌されている。
【0019】
ガイドピン17は、例えばSUS材(ステンレス鋼)等の金属材料からなるものであって、墨打ち糸3が通ることのできる適当な間隔Lをもって互いに平行に固定されている。そしてこのガイドピン17は、合成樹脂からなるケース本体11の仕切壁112に直接墨打ち糸3が接触しないように、かつ弾性体16のスリット16aに墨打ち糸3がまっすぐに挿通されるように、墨打ち糸3を案内しているものである。
【0020】
すなわち、糸巻2から繰り出される墨打ち糸3は、図6及び図7に示されるように、一対のガイドピン17の間から、弾性体16に形成したスリット16a及び糸挿通管15の糸挿通孔15aを通って、図5に示されるように墨室111内の墨汁浸透部材5との接触により墨汁を付着され、トップ部材12の糸繰り出し口12aからケース1の外部へ導出されるようになっている。
【0021】
トップ部材12は耐摩耗性樹脂材で成形されたものであって、図5に示されるように、ケース本体11における墨室形成部11Aの先端内周にパッキン12dを介して挿入・固定され、内周に糸繰り出し口12aが形成されている。糸繰り出し口12aは、墨室111側の内端が墨打ち糸3とほぼ同径の細い円孔状をなすことによって、墨室111内の墨汁の流出を防止しており、その外側の開口縁である糸繰り出し端部12bが、図3に示されるように扁平な漏斗状に広がって形成されている。
【0022】
蓋13は、ケース1の墨室形成部11Aの上部壁面に開口した墨室111の開口部を開閉するものであって、合成樹脂材で成形されている。蓋13における糸繰り出し端部12b側の端部には結合軸131が設けられており、図1及び図5に示されるように、ケース1のトップ部材12に形成された一対の結合孔12cに挿入されている。結合孔12cは前後方向へ細長く延びる長孔状に形成されており、このため、蓋13は、結合孔12c内の結合軸131の軸心の周りに円運動可能であると共に、前後方向へ往復移動可能となっている。
【0023】
蓋13における結合軸131と反対側の自由端部には、被係止突起132が形成され、ケース1の墨室形成部11Aの上面における糸巻収納部11B側に偏在した位置には、係止環113が形成されている。すなわち、蓋13を結合孔12cによる可動範囲における前進位置で閉塞させた状態で後方へ移動させることによって、被係止突起132が係止環113に挿入され、閉塞状態に固定されるようになっている。また、この閉塞状態では、蓋13の裏面外周に設けたパッキンによって、墨室111の開口部が密閉される。
【0024】
蓋13の中央部に開設された円形孔には、ゴム材からなるキャップ状の弾性封口体135が密嵌されており、この弾性封口体135の内面には合成樹脂材からなる押圧部材136が取り付けられている。そして、蓋13を閉じた状態で弾性封口体135を手指で押して凹ませることによって、押圧部材136が下方変位して、墨打ち糸3と墨汁浸透部材5とを強制的に押し付けるので、墨汁浸透部材5に浸透保持された墨汁の量がある程度少なくなった場合でも、墨打ち糸3に墨汁を十分に付着させることができる。
【0025】
リング蓋14は、糸巻2をケース本体11における糸巻収納部11B内に回転自在に保持するものであって、図1、図2、図4及び図5に示されるように、後端に形成された掛合部14aと、図2、図3及び図4に示されるように、墨室形成部11Aの左右両側と対応する位置に形成された一対のスナップ爪14bとを有する。そして、このリング蓋14は、掛合部14aを、糸巻収納部11Bの後端に突設された被掛合部114と掛合すると共に、一対のスナップ爪14bを、糸巻収納部11Bの外側面に形成された一対の被掛合凹部115に、それぞれスナップ掛合させることによって、糸巻収納部11Bの上部に固定される。また、糸巻収納部11Bとリング蓋14との衝合面間には、ゴム材からなるパッキン11Cが介在されている。
【0026】
糸巻2は、図5に示されるように、外周に墨打ち糸3を巻回する糸巻本体21と、この糸巻本体21の内周のばねケース21a内に収納されて糸巻本体21を墨打ち糸3の巻き取り方向に付勢する渦巻きばね22と、糸巻本体21の軸方向一側に形成されリング蓋14の内周から外部へ露出した巻き取りハンドル23とからなり、巻き取りハンドル23の外側面には、手指で回転操作するための複数の指掛け凹部23aが形成されている。これらの部材は合成樹脂材で成形されており、糸巻2は、リング蓋14をケース本体11の糸巻収納部11Bから取り外すことによって、この糸巻収納部11B内から取り出すことができる。
【0027】
図5及び図6に示されるように、糸巻2のばねケース21aの下側には、墨汁吸収体18が配置されている。この墨汁吸収体18は、墨汁に対する優れた吸収機能を有する綿あるいはフェルト等からなるものであって、図8の斜視図に示されるように扁平な環状に形成されており、ケース本体11における糸巻収納部11Bの底壁116の内面に、接着等によって固定されている。
【0028】
ばねチャージ部4は、図5に示されるように、糸巻2の糸巻本体21の内周に同心的かつ相対回転可能な状態に組み込まれたばね芯41と、ケース1の糸巻収納部11Bの下面にばね芯41と同心的に配置されたチャージハンドル42と、糸巻収納部11Bの底壁116の軸孔に挿通されたチャージハンドル42の中心軸にビス43で固定されると共にばね芯41のクラッチ盤41aに対してばねチャージ方向にのみ係合するクラッチ部材44とを備える。
【0029】
チャージハンドル42の外周近傍における円周方向1箇所には、係止ピン45が軸方向移動自在かつ抜け止めされた状態で挿通されており、この係止ピン45は、コイルスプリング46によって、常時没入方向へ向けて付勢されている。一方、糸巻収納部11Bの底壁116の下面には、チャージハンドル42をその中心軸の周りに回転させた時の、係止ピン45の軌跡と対応する円弧状に延び、糸巻2の巻き取り方向と反対の方向、言い換えれば渦巻きばね22を弛緩させる方向の端部へ向かって漸次深くなるスパイラル面(不図示)が形成されている。
【0030】
ケース本体11における墨室111に充填された墨汁浸透部材5は、綿あるいはフェルト等を墨汁の浸透可能な保護シートでくるんだ墨綿と、その上に配置されたスポンジ等からなり、十分な量の墨汁を浸透保持することができる。そして、糸挿通管15とトップ部材12の糸繰り出し口12aとの間で墨室111内を通る墨打ち糸3は、前記墨綿とスポンジ等との間に挟まれた状態となっている。
【0031】
かるこ6は、図1、図2及び図5に示されるように、合成樹脂材で成形された柄61と、この柄61にインサート成形によって基部が埋設状態に固定された金属製の刺着針62と、この刺着針62の外周を包囲する合成樹脂製の保護材63とからなる。柄61は扁平な形状に形成されており、刺着針62側の端部及び保護材63は、墨打ち糸3を完全に糸巻本体21に巻き取った状態において、トップ部材12の漏斗状の糸繰り出し口12aに挿入された状態に掛止されるようになっている。また、刺着針62はその尖端部のみが保護材63の先端から突出している。
【0032】
図2に示されるように、ケース本体11の糸巻収納部11Bの下面には、チャージハンドル42の外周側に位置して円弧状に延びる係止溝117が形成されており、この係止溝117には、細長い糸通し具7が、この溝117に倣った円弧状に湾曲させた状態で係止されている。糸通し具7は、先端7aに糸掛止部(不図示)を有し、トップ部材12の糸繰り出し口12aや、糸挿通管15の糸挿通孔15a及び弾性体16のスリット16aを通過させることの可能な細長い形状に形成されている。
【0033】
上述の構成を有する墨壷を用いて、墨打ち作業を行う場合は、まず、かるこ6の刺着針62を墨打ち対象面(不図示)における墨打ちの一方の起点に刺着してから、ケース1を他方の起点へ向けて移動させることによって、糸巻2の糸巻本体21に巻かれた墨打ち糸3を、ケース1の移動距離分だけ繰り出す。墨打ち糸3には、墨室111内を通って繰り出される過程で、墨汁を染み込ませた墨汁浸透部材5に接触することによって、墨汁が付着する。ここで、ばねチャージ部4は、一種のワンウェイクラッチを構成するものであるため、墨打ち糸3の繰り出しに伴って、糸巻本体21が墨打ち糸3の繰り出し方向へ回転されるのに対し、同方向へのばね芯41の回転が阻止され、渦巻きばね22がばね芯41に巻き込まれてチャージ(蓄勢)される。
【0034】
ケース1を墨打ちの他方の起点まで移動させたら、このケース1のトップ部材12の糸繰り出し端部12bで墨打ち糸3を押止することによって、墨打ち糸3をかるこ6との間に張設する。そして、張設した墨打ち糸3に適当なテンションを与え、これを墨打ち対象面に向けて指ではじいて打ち付けることによって、直線状の墨線を転写することができる。
【0035】
墨打ち作業終了後は、かるこ6を墨打ち対象面から引き抜けば、墨打ち糸3の繰り出し過程でチャージされた渦巻きばね22によって、糸巻2が巻き取り方向に回転するため、墨打ち糸3は、かるこ6がトップ部材12の糸繰り出し口12aに半収納状態に係止されるまで、糸巻本体21に自動的に巻き取られる。
【0036】
ここで、墨室111内の墨汁浸透部材5に浸透している墨汁の量が比較的多い場合、ケース1を、糸巻収納部11Bが下側となるように傾斜させると、墨汁は墨室111内を仕切壁112側へ移動する。しかし、墨打ち糸3が通っている糸挿通管15は、墨室111内への突出状態で仕切壁112に密嵌されているので、糸挿通管15の周囲に墨汁溜まりができ、糸挿通管15に形成された糸挿通孔15aへの墨汁の流入が起こりにくくなっている。
【0037】
また、墨打ち糸3を伝わって糸挿通管15の糸挿通孔15a内へ侵入して来た墨汁は、ゴム製の弾性体16によって、糸巻収納部11B側への漏出を阻止される。詳しくは、弾性体16に形成されたスリット16aは、これを通過する墨打ち糸3の外周を完全に密閉するものではないが、スリット16aの幅Wは糸径φaと略同等であり、墨打ち糸3の挿通位置から上方へ延びているので、墨打ち糸3を伝わって来る墨汁をしごき取ることができる。しごき取られた墨汁は、糸挿通孔15aから墨室111内へ戻される。
【0038】
糸挿通管15の糸挿通孔15aは、孔径φbが墨打ち糸3の糸径φaよりも大径であり、弾性体16の糸通し部はスリット16aからなるため、墨打ち糸3に墨汁浸透部材5における墨綿等の繊維が毛玉状に絡み付いたような場合でも、この毛玉は糸挿通孔15a及びスリット16aを容易に通過することができる。このため、渦巻きばね22の付勢力による墨打ち糸の巻き取りが阻害されるといった不具合を有効に防止できる。
【0039】
また、例えば渦巻きばね22の付勢力による糸巻2への墨打ち糸3の自動巻き取り過程で、弾性体16のスリット16aによって完全にしごき取られずに、墨打ち糸3と共に糸巻収納部11Bへ僅かに侵入した墨汁は、糸巻2の回転に伴う遠心力によって、図5に示される糸巻収納部11Bの周壁118の内面へ飛散して底壁116側へ流れ落ち、ここに配置された綿あるいはフェルト等からなる墨汁吸収体18に吸い取られる。このため、墨汁が糸巻収納部11Bへ侵入しても、この漏洩墨汁が、チャージハンドル42の中心軸が挿通された底壁116の軸孔部等を介して外部へ漏出するのを防止することができる。
【0040】
墨室111内の墨汁浸透部材5に浸透保持された墨汁の量が、墨打ち作業の繰り返しや蒸発等によってある程度少なくなった場合は、墨打ち糸3を繰り出す際に、ケース1を掴んでいる手指で弾性封口体135を押圧すれば、この弾性封口体135に結合された押圧部材136が、墨室111内を通る墨打ち糸3と墨汁浸透部材5とを強制的に押し付けるので、墨打ち糸3に墨汁を十分に付着させることができる。このとき、墨室111内では墨打ち糸3が墨汁浸透部材5を介して強制的に下方へ押し付けられ、糸挿通管15の糸挿通孔15aに摺接するが、塩化ビニル等の軟質合成樹脂からなる糸挿通管15は、墨打ち糸3の変位に伴って曲るため、摺接による糸挿通孔15aの削り取りが緩和され、あるいは摺接による墨打ち糸3のほつれ等の発生が防止される。また、糸挿通孔15aが墨打ち糸3に削られて孔径が拡大したとしても、墨汁のシールは弾性体16によって行われているので、シール性の低下は来さない。
【0041】
また、例えば墨打ち糸3が切れてしまった場合は、図2に示される糸通し具7を係止溝117から取り外し、渦巻きばね22の付勢力によって糸巻本体21に巻き取られた墨打ち糸3の端部を、糸通し具7の先端7aの糸掛止部に掛止して、ガイドピン17の間、シール板16のスリット、糸挿通管15、墨室111、及び糸繰り出し口12aを通してケース1の外部へ導出させ、再びかるこ6に結び付ける。そして、先に説明したように、糸挿通管15の糸挿通孔15aは、孔径φbが墨打ち糸3の糸径φaよりも大径であり、弾性体16の糸通し部はスリット16aからなるため、糸通し具7を通しやすく、したがって糸通し具7を用いた糸通し作業を容易に行うことができる。
【0042】
なお、上述の形態では、弾性体16に形成されたスリット16aが、墨打ち糸3が挿通される中心位置から上方へ延びているが、墨打ち糸3の挿通位置から水平方向又はそれよりも上方の180度の角度範囲、すなわち図7に示される角度θの範囲におけるいずれかの方向へ延びるものであれば、図示の形態とほぼ同様のシール機能を実現することができる。
【0043】
次に、図9は本発明の好ましい第二の形態を示す墨壷の断面図である。この墨壷は、手動巻き取り方式の墨壷について、本発明に係るシール構造を適用したものである。
【0044】
すなわち、図9に示される墨壷は、糸巻2が、墨打ち糸3を巻回する糸巻本体21と、この糸巻本体21の軸方向一端に一体的に設けられてリング蓋14の内周から外部へ露出した端盤24と、ケース本体11の糸巻収納部11Bにおける底壁116の内面(上面)に固定されて糸巻本体21を回転可能に支持する軸受ユニット25とからなる。これらの部材は合成樹脂材で成形されており、糸巻2は、リング蓋14をケース本体11の糸巻収納部11Bから取り外すことによって、この糸巻収納部11B内から取り出すことができる。
【0045】
糸巻2の端盤24には、糸巻2を手指で回転操作するためハンドル8が取り付けられている。このハンドル8は、糸巻2の端盤24の上面に形成された収納凹部に、端盤24の外周寄りに位置して糸巻2の回転軸心と略直交する方向に架設された軸81と、端盤22に前記軸81を介してその軸心の周りに円運動可能に取り付けられたアーム82と、このアーム82における操作端部の一側面に対して垂直に設けられたピン83と、このピン83に回転自在に外挿された円筒状のツマミ部材84とからなる。
【0046】
ハンドル8のアーム82における操作端部と反対側の端部には、凹凸形状の被係止部82aが形成されている。一方、糸巻2の端盤24が遊嵌されたリング蓋14の上部開口内周面には、全周にわたって係止部14cが形成されている。この係止部14cは、ハンドル8の被係止部82aと対応するピッチで形成された多数の凹凸からなり、ハンドル8を、軸81を中心として図示の状態に倒すことによって、アーム82の被係止部82aが外周側を向くように変位し、リング蓋14における円周方向いずれかの位置の係止部14cと凹凸係合されるようになっている。すなわち、ハンドル8は、糸巻2を手動回転させるためのハンドル本来の機能と、糸巻2の回転をロックする機能とを併有するものである。
【0047】
その他の部分の構成は、糸挿通管15及び弾性体16による本発明の墨汁シール構造を含め、先に説明した第一の形態による自動巻き取り式の墨壷と同様である。
【0048】
上述の構成を有する墨壷を用いて、墨打ち作業を行う場合は、まず、かるこ6の刺着針62を墨打ち対象面(不図示)における墨打ちの一方の起点に刺着し、ハンドル8を端盤24の外周側まで引き起こすことによって、その被係止部82aと、リング蓋14の係止部14cとの凹凸係合による糸巻2のロック状態を解除してから、ケース1を他方の起点へ向けて移動させることによって、糸巻2を回転させながら、その糸巻本体21に巻かれた墨打ち糸3を、ケース1の移動距離分だけ繰り出す。墨打ち糸3には、墨室111内を通って繰り出される過程で、墨汁浸透部材5に接触することによって墨汁が付着する。
【0049】
ケース1を墨打ちの他方の起点まで移動させたら、ハンドル8を図9に示されるように倒すことによって、そのアーム82の被係止部82aを、リング蓋14の円周方向いずれかの係止部14cに凹凸係合させて、糸巻2の回転をロックし、ケース1を適当に引くことによってかるこ6との間で墨打ち糸3にテンションを与え、ケース1のトップ部材12の糸繰り出し端部12bで墨打ち糸3を墨打ち対象面に押止する。そして、墨打ち糸3を墨打ち対象面に向けて指ではじいて打ち付けることによって、直線状の墨線を転写することができる。
【0050】
墨打ち作業終了後は、かるこ6を墨打ち対象面から引き抜き、ハンドル8を引き起こすことによって、糸巻2のロック状態を解除し、ハンドル8のツマミ部材84を手指で摘んで手動回転させることにより、糸巻2を巻き取り方向へ回転させる。これによって、墨打ち糸3は、かるこ6がトップ部材12の糸繰り出し口12aに半収納状態に係止されるまで、糸巻本体21に巻き取られる。そして、ハンドル8を図9に示されるように倒すことによって、被係止部82aを係止部14cに凹凸係合させて、糸巻2の回転をロックする。
【0051】
この形態においても、先の第一の形態と同様の墨汁シール構造を有するため、墨室111から糸挿通管15の糸挿通孔(図6及び図7における15a)への墨汁の流入が起こりにくく、墨打ち糸3を伝わって糸挿通管15の糸挿通孔15a内へ侵入して来た墨汁は、弾性体16のスリット(図6及び図7における16a)によって、糸巻収納部11B側への漏出を阻止される。そして、墨打ち糸3に繊維が毛玉状によって、墨打ち糸3の繰り出しや巻き取りが阻害されることはなく、糸巻収納部11Bへ僅かに侵入した墨汁は、底壁116側へ流れ落ち、墨汁吸収体18に吸い取られる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る墨壷の墨汁シール構造によれば、ケースの糸巻収納部と墨室との間の仕切壁に開設された糸挿通部に、墨打ち糸を通すスリットが形成された弾性体を設け、墨打ち糸と共に流入する墨汁を、弾性体のスリットでしごき取るようになっているため、糸巻収納部側への墨汁の漏れを有効に防止することができる。また、墨打ち糸に絡み付いた毛玉等による糸巻き取りの阻害も防止され、墨打ち糸が切れたような場合の糸通し具等による復元作業も容易になる。
【0053】
請求項2の発明に係る墨壷の墨汁シール構造によれば、請求項1に記載された弾性体のスリットの幅を、墨打ち糸の糸径と略同等もしくはそれ以下としたことによって、墨打ち糸を伝わって来る墨汁をしごき取ることによる有効なシール機能を奏することができる。
【0054】
請求項3の発明に係る墨壷の墨汁シール構造によれば、請求項1に記載のスリットが、弾性体における墨打ち糸の挿通位置から水平方向又はそれより上方の180度範囲のいずれかの方向へ延びるため、墨打ち糸の下側を伝わって来る墨汁に対する有効なシール機能を奏することができる。
【0055】
請求項4の発明に係る墨壷の墨汁シール構造によれば、請求項1の構成に加え、ケースの糸巻収納部と墨室との間の仕切壁に開設された糸挿通部に、糸挿通管が墨室側へ突出した状態で設けられているため、墨室内の墨汁が糸挿通管の糸挿通孔へ流入しにくく、しかも、糸挿通管は可撓性を有するため、例えば糸押さえで墨打ち糸を押圧しながら引き出した場合でも、墨打ち糸の変位に伴って糸挿通管が曲がるので、墨打ち糸との摺接による糸挿通孔の削り取りが緩和されると共に、墨打ち糸のほつれや損傷等の発生も防止される。また、糸挿通管の内径は、墨打ち糸の糸径よりも適宜大径であるため、墨打ち糸が切れたような場合の、請求項1による復元作業の容易性も阻害されない。
【0056】
請求項5の発明に係る墨壷の墨汁シール構造によれば、請求項1の構成による効果に加え、糸巻収納部内へ漏れた墨汁を、この糸巻収納部の底壁又は周壁の内面に配置した墨汁吸収体に吸い取るようにしたため、糸巻収納部から外部への墨汁の漏れを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る墨汁シール構造を適用した好ましい第一の形態を示す墨壷の平面図である。
【図2】上記墨壷の底面図である。
【図3】上記墨壷の正面図である。
【図4】上記墨壷の一部断面を表す背面図である。
【図5】図1のV−V線に沿って切断した断面図である。
【図6】図5の一部を拡大した部分断面図である。
【図7】図5及び図6における糸挿通管15、弾性体16及びガイドピン17の斜視図である。
【図8】図5及び図6における墨汁吸収体の斜視図である。
【図9】本発明に係る墨汁シール構造を適用した好ましい第二の形態を示す墨壷の平面図である。
【符号の説明】
1 ケース
11 ケース本体
11A 墨室形成部
11B 糸巻収納部
111 墨室
112 仕切壁
112a 糸挿通部
116 底壁
12 トップ部材
12a 糸繰り出し口
15 糸挿通管
15a 糸挿通孔
16 弾性体
16a スリット
17 ガイドピン
18 墨汁吸収体
2 糸巻
3 墨打ち糸
5 墨汁浸透部材

Claims (5)

  1. ケースに、糸巻が回転可能に収納された糸巻収納部と、墨汁浸透部材が収納される墨室と、前記糸巻収納部と墨室との間の仕切壁に開設された糸挿通部が形成され、前記糸巻に巻回された墨打ち糸が、前記糸挿通部から前記墨室内を通って前記ケースの一端に形成された糸繰り出し口から外部へ導出される墨壷において、前記糸挿通部に、内面が前記墨打ち糸に摺接されるスリットが形成された弾性体を設けたことを特徴とする墨壷の墨汁シール構造。
  2. スリットの幅が、墨打ち糸の糸径と略同等もしくはそれ以下であることを特徴とする請求項1に記載の墨壷の墨汁シール構造。
  3. スリットが、弾性体における墨打ち糸の挿通位置から水平方向又はそれより上方の180度範囲のいずれかの方向へ延びることを特徴とする請求項1に記載の墨壷の墨汁シール構造。
  4. 糸挿通部に、内径が墨打ち糸の糸径よりも適宜大径であって一端が墨室側へ突出した可撓性のある糸挿通管を設けたことを特徴とする請求項1に記載の墨壷の墨汁シール構造。
  5. 糸巻収納部の底壁又は周壁の内面に、墨汁を吸収可能な墨汁吸収体を配置したことを特徴とする請求項1に記載の墨壷の墨汁シール構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100445045C (zh) * 2005-05-20 2008-12-24 雷誉(上海)包装制品有限公司 切换式墨盒
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CN114310830A (zh) * 2020-10-12 2022-04-12 广东博智林机器人有限公司 放线墨斗

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