JP5559564B2 - 墨壷 - Google Patents

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本発明は、木工あるいは建築工事等において、墨汁を付着させた糸によって、施工や各種作業のための線引きを行う墨壷に関する。
従来、木工あるいは建築工事において木材等の施工対象材の表面に直線を引く道具としての墨壷が、広く知られている。この墨壷は、墨壷本体に糸巻及びこの糸巻から引き出される糸に墨汁を付着させる墨汁浸透部材が内蔵され、糸の先端に、施工対象材の任意の箇所に突き刺すなどして止着するカルコが取り付けられたものである。
すなわち、この墨壷を用いて墨線を引くには、まず、カルコを施工対象材の任意の墨打ち起点に止着してから墨壷本体を移動させることによって、糸巻から糸が引き出されると共に、この糸に、墨汁浸透部材との接触によって墨汁が付着するので、この糸に適当な張力を与えた状態で、施工対象材の表面に向けて手指ではじいて糸を当接させることによって、直線状の墨線を転写することができる。なお、この種の墨壷の典型的な従来技術が、下記の特許文献に開示されている。
しかしながら、従来の墨壷は、特許文献にも開示されているように、糸巻から引き出される糸を、押圧棹によって墨汁浸透部材へ押し付けるようになっているので、糸が長い範囲で墨汁浸透部材に接触しにくく、このため墨線引きの作業を繰り返すことによって墨汁浸透部材の墨汁含浸量がある程度減少すると、墨汁が糸に付着しにくくなって鮮明な墨線を引くことが困難になるおそれがある。
また、押圧棹によって糸を墨汁浸透部材へ押し付けるのに伴い、墨汁浸透部材が圧縮されるため、墨汁浸透部材に十分な量の墨汁が含浸されている場合は、圧縮によって多量の墨汁が滲み出して、墨壷本体の糸通し孔から墨汁の一部が外部へ漏れ出すといった不具合が発生するおそれがある。
特開2004−25390号公報 特開2009−83067号公報
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、墨汁浸透部材の墨汁の含浸量が減少しても、糸に墨汁を十分に付着させて鮮明な墨線を引くことができるようにし、また、糸を墨汁浸透部材に接触させる際に滲み出した墨汁が外部へ漏れ出すのを可及的に防止することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る墨壷は、糸巻が内蔵された墨壷本体に、墨汁浸透部材が収納される墨室が形成されると共に、この墨室内で進退動作可能な押圧部材が設けられ、前記墨汁浸透部材に前記糸巻から引き出された糸が通されるスリットが形成され、前記押圧部材が前記糸のみを押圧する部位を有し、前記スリット内の糸を前記スリットの深さ方向へ向けて変位させるものであることを特徴とする。
請求項2の発明に係る墨壷は、請求項1に記載の構成において、押圧部材が、墨汁浸透部材を押圧する墨汁浸透部材押圧部を有することを特徴とする。
請求項3の発明に係る墨壷は、請求項2に記載の構成において、墨壷本体に、墨汁浸透部材に対する墨汁浸透部材押圧部の押圧量を制限する制動手段が設けられたものである。
請求項1の発明に係る墨壷によれば、押圧部材を押動させることによって、この押圧部材における糸のみを押圧する部位が、前記スリット内の糸を前記スリットの深さ方向へ向けて変位させるため、墨汁浸透部材に浸透保持された墨汁の量がある程度減少しても、糸に墨汁を十分に付着させて鮮明な墨線を引くことができる。
請求項2の発明に係る墨壷によれば、押圧部材を押動させることによって、この押圧部材における墨汁浸透部材押圧部が墨汁浸透部材を押圧するのと同時に、糸を墨汁浸透部材に形成されたスリット内でその深さ方向へ糸を変位させるため、請求項1による効果に加え、押圧によって墨汁浸透部材内の墨汁が滲み出されるスリット内で糸に墨汁を十分に付着させることができる。
請求項3の発明に係る墨壷によれば、墨汁浸透部材に対する墨汁浸透部材押圧部の押圧量が制限されるので、請求項2による効果に加え、墨汁浸透部材押圧部の過剰な押圧による墨汁の漏出を可及的に防止することができる。
本発明に係る墨壷の好ましい実施の形態を示す斜視図である。 本発明に係る墨壷の好ましい実施の形態を示す平面図である。 本発明に係る墨壷の好ましい実施の形態を示す底面図である。 図2におけるA−A’断面をカルコと共に示す図である。 本発明に係る墨壷の好ましい実施の形態において墨室カバーを開いた状態を示す平面図である。 本発明に係る墨壷の好ましい実施の形態における墨汁浸透部材を示す斜視図である。 本発明に係る墨壷の好ましい実施の形態において押圧部材を押し下げた状態を図2におけるA−A’で切断して示す部分断面図である。
以下、本発明に係る墨壷の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図5において、参照符号1は、合成樹脂材で成形された墨壷本体である。この墨壷本体1は、円形の皿状の糸巻収納部11Aと、その前方の墨室形成部11Bと、更にその前方の糸導出部11Cが形成されたケース11と、糸巻収納部11Aの上部開口に着脱可能に設けられた糸巻カバー12と、墨室形成部11Bの上部開口にヒンジ131を介して揺動可能に設けられた墨室カバー13とを有する。
糸巻カバー12は、ケース11における糸巻収納部11Aの開口縁に着脱可能に固定されることによってこの糸巻収納部11Aとの間に、図4に示される糸巻室1Aを画成し、糸巻2を回転自在に保持するものである。
糸巻2は、外周に糸3を巻回する糸巻本体21と、その内周に取り付けられて糸巻本体21を糸3の巻き取り回転方向に付勢する渦巻きばね22からなり、糸巻本体21の軸方向一端は、糸巻カバー12の内周から外部へ露出している。これらの部材は合成樹脂材で成形されており、糸巻2は、糸巻カバー12をケース11の糸巻収納部11Aから取り外すことによって、糸巻室1A内から取り出すことができる。
図5に示されるように、墨室カバー13の揺動端部(ヒンジ131と反対側の端部)13aの内側面には掛合爪132が形成されている。この掛合爪132は、ケース11における墨室形成部11Bの外側面に形成された掛合凹部11bにスナップ的に掛合されることによって、墨室カバー13を閉塞状態に固定するものである。
墨室カバー13の内面には、ゴム状弾性材料からなるパッキン133が設けられ、ケース11における墨室形成部11Bの上面に密接可能となっている。そして、墨室形成部11Bと墨室カバー13によって画成される墨室1B内には、スポンジ、脱脂綿あるいはフェルト等からなり、好ましくは、墨汁の浸透保持作用に優れたセルロースの繊維からなる墨汁浸透部材4が着脱可能に収納されている。
糸巻室1Aと墨室1Bとの間には糸通し溝14aを有する糸挿通部14が形成され、墨室1Bと糸導出部11Cとの間にも糸通し溝15aを有する糸挿通部15が設けられている。互いに対向する糸挿通部14,15は、墨室1B内へ突出するように形成されており、言い換えれば墨室1Bは、図5に破線で示されるように、糸挿通部14,15の両側(4箇所)で墨室形成部11Bの両端へ向けて延びる墨溜まり部16を有する。
墨汁浸透部材4は、上面から適当な深さのスリット4aが形成され、平面形状が図6に示されるように略H形をなし、すなわちスリット4aの両端に位置して一対の凹部4bが形成され、その両側(4箇所)が相対的な凸部4cとなっている。そしてこの墨汁浸透部材4は、墨室1Bに収納した状態において、両側の凹部4bが、墨室形成部11Bの底部に突設されたガイド突起17に遊嵌されることによって位置決めされると共に、前記凹部4bが糸挿通部14,15と離間対向し、各凸部4cが、墨室1Bの各墨溜まり部16内へ嵌め込まれた状態で充填されるようになっている。
墨壷本体1における墨室カバー13には円形孔が開設されていて、この円形孔には、ゴム材からなる押しボタン134が密嵌されており、この押しボタン134の内面には合成樹脂材からなる押圧部材135が取り付けられている。この押圧部材135は、墨室1Bにおける糸3の移動経路と対応する方向へ延びる押圧板135aと、この押圧板135aの両端に突設された一対の押圧突起135bを有する。各押圧突起135bには、糸3の移動経路と対応する位置に溝135cが形成されている。なお、押圧板135aは請求項2に記載の墨汁浸透部材押圧部に相当し、押圧突起135bは請求項1に記載の「糸のみを押圧する部位」に相当するものである。
そして、墨室カバー13を閉じた状態では、押圧部材135は、押しボタン134を手指で押して凹ませることによって墨室1B内を押し下げられ、図7に示されるように押圧板135aが墨汁浸透部材4の凹部4b間の、スリット4aが形成された部分(以下、中間部4dという)の上面を押圧して圧縮し、一対の押圧突起135bが、前記墨汁浸透部材4の一対の凹部4b内へ進出して、前記スリット4aの両側で糸3をこのスリット4aの深さ方向へ向けて押圧可能となっている。また、手指による押し付けを解除すれば、押圧部材135は、押しボタン134の復元力によって復帰動作される。
墨室形成部11Bの底部に突設されて墨汁浸透部材4の凹部4bに嵌合されるガイド突起17は、押圧部材135の押圧突起135bと対向しており、押しボタン134を押すことによって押圧部材135を押し下げた時に、押圧突起135bと当接することによって、押圧板135aによる墨汁浸透部材4の圧縮量を制限する制動手段を兼ねるものである。
なお、墨室1Bの両側の糸挿通部14,15に形成された糸通し溝14a,15aの溝底は、押圧部材135の押圧突起135bによって押し下げられた糸3が強く干渉することのないように、糸3の押し下げ位置より深く、かつ墨室1B側が深くなる傾斜形状に形成されている。また、墨汁浸透部材4のスリット4aは、前記押圧部材135による糸3の最大押し下げ位置より深く形成されている。
ケース11における糸導出部11Cは、糸挿通部15の糸通し溝15aから連続した漏斗状の糸導出孔1Cを包囲するように形成され、その端縁は、糸導出孔1Cから引き出した糸3を相手材に押し付けるための環状の糸押え18となっている。なお図4や図5に示されるように、糸導出孔1Cは、前記糸導出部11Cと墨室カバー13における前記糸導出部11Cとの嵌合部13bで分担して形成されるようになっている。
糸巻2の糸巻本体21に巻回された糸3は、糸巻室1Aと墨室1Bとの間の糸挿通部14に形成された糸通し溝14aから墨室1Bにおける墨汁浸透部材4のスリット4a及び墨室1Bと糸導出部11Cとの間の糸挿通部15に形成された糸通し溝15aを通って、糸導出孔1Cからケース11の外部へ導出される。
参照符号5は、ばねチャージャである。このばねチャージャ5は、糸巻2の内周に同心的かつ相対回転可能な状態に組み込まれたばね芯51と、ケース11における糸巻収納部11Aの底壁の外部にばね芯51と同心的に配置された円盤状のチャージハンドル52と、前記底壁に開設された軸孔に挿通されたチャージハンドル52の中心軸にビスで固定されたクラッチ部材53と、チャージハンドル52に設けられたレバー54とを備え、糸巻2に内蔵された渦巻きばね22の付勢力を任意に調整するものである。
図4に示されるように、ケース1の外部へ導出された糸3の先端には、カルコ6が繋着されている。カルコ6は、基本的に、合成樹脂製の中空の柄61と、この柄61に一体的に、又は着脱自在に取り付けられた金属製の止着針62とを備える。このカルコ6は、安全性を高めるために通常は止着針62が不図示のばねによって柄61の中に格納されており、使用の際には押片63を押して前記ばねの付勢力に抗して柄61から突出させることができるようになっている。また、柄61の先端61aは、糸導出孔1Cに嵌合状態に保持することが可能な形状に形成されている。
以上のように構成された墨壷は、その使用に際して、予め墨室1B内の墨汁浸透部材4に墨汁を十分に含浸させておく。墨汁は、墨室カバー13を開き、墨室1B内に注入することによって、墨汁浸透部材4に含浸させることができる。
この墨壷による墨打ち(線引き)作業においては、まずカルコ6を、その止着針62を不図示の相手材の表面における墨打ちの一方の起点に刺して止着してから、墨壷本体1を墨打ちの他方の起点へ向けて移動させると、糸巻2の回転を伴いながら、糸3が墨壷本体1の移動距離分だけ引き出されて行く。この糸3は、墨室1B内の墨汁浸透部材4のスリット4aを通って引き出される過程で、この墨汁浸透部材4に摺接することによって墨汁が付着する。また、糸巻2に内蔵された渦巻きばね22が糸巻本体21の回転に伴ってばね芯51に巻き込まれ、蓄勢される。
墨汁浸透部材4に十分な量の墨汁が含浸されている場合は、墨汁が毛細管現象によって墨汁浸透部材4の上部まで保持されているので、図4に示されるように、糸3が押圧部材135によって押し下げられていない状態でも、スリット4a内を通る糸3には墨線を転写するのに必要かつ十分な墨汁を付着させることができる。
墨壷本体1を墨打ちの他方の起点まで移動させたら、この墨壷本体1の先端の糸押え18で糸3を相手材の表面に押止することによって、糸3をカルコ6との間に適当な張力で張設する。そして、この糸3を相手材の表面に向けて指ではじいて打ち付ければ、糸3に付着している墨汁によって、直線状の墨線を転写することができる。
墨打ち作業終了後は、相手材に止着したカルコ6へ向けて墨壷本体1を移動させると、糸3の引き出し過程で蓄勢された渦巻きばね22の弛緩動作によって、糸巻2が巻き取り方向に回転するため、糸3は糸巻本体21に自動的に巻き取られる。そして最後にカルコ6を相手材から引き抜けば、糸3が更に巻き取られてカルコ6が糸導出孔1Cに半収納状態に係止される。
墨室1B内の墨汁浸透部材4に含浸された墨汁の量が、墨打ち作業の繰り返し等によってある程度少なくなると、墨汁浸透部材4の上部では墨汁の保持量が少なくなり、墨汁浸透部材4(墨室1B)の下部に墨汁が偏在するようになるので、スリット4aを通る糸3には十分な墨汁が付着しにくくなる。
したがってこのような場合は、図7に示されるように、押しボタン134を手指で押圧して凹ませると、この押しボタン134を介して押圧部材135が下方へ押動され、押圧部材135における押圧板135aが墨汁浸透部材4の中間部4dの上面を押圧して圧縮すると共に、前記墨汁浸透部材4の一対の凹部4bに位置する一対の押圧突起135bが、スリット4a内の糸3をこのスリット4aの両側でその深さ方向へ向けて押し下げる。なお、このとき糸3は押圧突起135b,135bにおける溝135c,135cを通ることになる。
このため墨汁浸透部材4の下部に偏在して含浸されていた墨汁が、この墨汁浸透部材4の圧縮によって上方へ滲み出すと共に、糸3が押し下げられるので、糸3に墨汁を十分に付着させることができる。しかも、押圧部材135は、上述のように墨汁浸透部材4の中間部4dを圧縮すると共に糸3をスリット4aにおける適当な深さに押し下げるものであって、糸3を墨汁浸透部材4に強制的に押し付けるものではないため、墨汁浸透部材4の損耗などを防止することができる。
またこのとき、押圧部材135の押圧突起135b,135bと、糸挿通部14,15の糸通し溝14a,15aとの間で、糸3は斜めに張られた状態になるが、糸通し溝14a,15aの底面は、このときの糸3の位置より深く、しかも墨室1B側が深くなるように傾斜しているので、糸3が強く当たって損耗するのを極力防止することができる。
また、墨室1B内の墨汁浸透部材4に多量の墨汁が含浸されている場合は、過って押しボタン134を手指で押圧すると、従来の墨壷では、糸導出孔1Cからの墨漏れが発生していたが、本発明の墨壷によれば、このような不具合を有効に防止することができる。
すなわち、押圧部材135の押圧板135aによって、墨汁浸透部材4の中間部4dが圧縮されると、そこに含浸保持されている墨汁の一部は、毛細管現象によって墨汁浸透部材4の非圧縮の4箇所の凸部4cへ移動し、言い換えれば墨室1Bにおける4箇所の墨溜まり部16へ移動する。また、押圧板135aによる墨汁浸透部材4の中間部4dの圧縮量は、押圧突起135bがガイド突起17と当接することによって制限される。このため、糸挿通部14,15と対向している凹部4b,4bへの、前記中間部4dからの墨汁の滲み出しが抑制される。
しかも墨汁浸透部材4の凹部4b,4bは糸挿通部14,15から離間しているので、中間部4dの圧縮によってその両端から凹部4b,4bへ墨汁が滲み出しても、この墨汁が糸挿通部14,15の糸通し溝14a,15aへ直接移動することはできない。このため、墨漏れが有効に抑制されるのである。
押しボタン134を押圧しても糸3に墨汁が十分に付着しなくなった場合は、先に説明したように墨室カバー13を開き、墨室1B内に墨汁を補充すれば良い。
なお、押圧部材135は、スリット4a内の糸3をこのスリット4aの深さ方向へ向けて押し下げることによって、糸3は墨汁が偏在して含浸されている墨汁浸透部材4の下部へ変位するため、墨汁浸透部材4を押圧する押圧板135aを設けない構成としても墨汁の付着を向上させることは可能である。また、この押圧部材135の形状は、押圧突起135bが突設されたものに限らず、糸3のみを押圧できる部位があれば良く、円弧状など種々の形状が考えられる。また、押圧突起135b等、糸のみを押圧する部位は、1箇所(片側)だけでも良いし3箇所以上あっても良く、その形状も凹形だけでなく多様なものが考えられ、溝135c,135cも必ずしも形成しなくても良い。
また、墨汁浸透部材4の形状は図6のような形状に限らず、糸挿通部14,15と離間していれば平面形状が長方形や円形などのものでも良く、多様な形状が考えられる。さらに墨汁浸透部材4は墨室1B内に複数収納されるようになっていても良い。
1 墨壷本体
1A 糸巻室
1B 墨室
1C 糸導出孔
11 ケース
12 糸巻カバー
13 墨室カバー
134 押しボタン
135 押圧部材
135a 押圧板(墨汁浸透部材押圧部)
135b 押圧突起(糸のみを押圧する部位)
14,15 糸挿通部
16 墨溜まり部
17 ガイド突起(制動手段)
2 糸巻
3 糸
4 墨汁浸透部材
4a スリット
4b 凹部
4c 凸部
4d 中間部
5 ばねチャージャ
6 カルコ

Claims (3)

  1. 糸巻が内蔵された墨壷本体に、墨汁浸透部材が収納される墨室が形成されると共に、この墨室内で進退動作可能な押圧部材が設けられ、前記墨汁浸透部材に前記糸巻から引き出された糸が通されるスリットが形成され、前記押圧部材が前記糸のみを押圧する部位を有し、前記スリット内の糸を前記スリットの深さ方向へ向けて変位させるものであることを特徴とする墨壷。
  2. 押圧部材が、墨汁浸透部材を押圧する墨汁浸透部材押圧部を有することを特徴とする請求項1に記載の墨壷。
  3. 墨壷本体に、墨汁浸透部材に対する墨汁浸透部材押圧部の押圧量を制限する制動手段が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の墨壷。
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