JPH1044069A - 墨壷のリールロック機構 - Google Patents

墨壷のリールロック機構

Info

Publication number
JPH1044069A
JPH1044069A JP21402796A JP21402796A JPH1044069A JP H1044069 A JPH1044069 A JP H1044069A JP 21402796 A JP21402796 A JP 21402796A JP 21402796 A JP21402796 A JP 21402796A JP H1044069 A JPH1044069 A JP H1044069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel
brake piece
case
thread
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21402796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3836914B2 (ja
Inventor
Katsuyuki Furuya
克之 古家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PATENT ISLAND KK
Patent Island Co Ltd
Tajima Tool Corp
Original Assignee
PATENT ISLAND KK
Patent Island Co Ltd
Tajima Tool Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PATENT ISLAND KK, Patent Island Co Ltd, Tajima Tool Corp filed Critical PATENT ISLAND KK
Priority to JP21402796A priority Critical patent/JP3836914B2/ja
Publication of JPH1044069A publication Critical patent/JPH1044069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3836914B2 publication Critical patent/JP3836914B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 かるこの交換等の際にリール30の回転の拘
束を容易にする。 【解決手段】 糸巻きケース20に、リール30の軸心
とほぼ平行な管軸26が突設され、この管軸26にブレ
ーキ片3が回転自在に取り付けられている。ブレーキ片
3の外周カム面3cは、管軸26を中心とする時計回り
の方向に向けて漸次大径となる曲面状に形成されてい
る。リール30のR1 方向の回転を拘束する場合、ブレ
ーキ片3の外周カム面3cをリール30の巻き取りハン
ドル34の外周面34aに接触させれば、リール30の
1 方向への回転力によって、接触点Pを介してブレー
キ片3にR2 方向へのトルクを発生させ、前記接触点P
を外周カム面3cの小径側から大径側へ移動させるよう
に作用するため、ブレーキ片3の圧接力Fが増大し、リ
ール30の回転を確実に拘束することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木工あるいは建築
における墨打ち作業に使用される墨壷において、リール
の回転を拘束するためのリールロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】建築作業者等が使用する墨壷の典型的な
従来例は、例えば図5に示すように、基本的には糸巻き
ケース101内で渦巻きばね(図示省略)により糸巻き
取り方向に付勢されたリール103の外周墨打ち糸10
4が巻かれ、この墨打ち糸104は、本体ケース102
に収容された墨汁浸透部材105内を通って本体ケース
102の糸繰り出し口102aから外部へ繰り出される
ようになっている。糸繰り出し口102aから繰り出さ
れる墨打ち糸104の先端には、木材等の墨打ち対象面
Aに止着するためのかるこ106が取り付けられてい
る。
【0003】上記墨壷を用いた墨打ち作業は、まず、か
るこ106を、その刺通針106aを墨打ち対象面Aに
突き刺すことによって墨打ちの起点に止着してから、本
体ケース102を所定位置まで移動させることによっ
て、糸巻きケース101内のリール103に巻かれた墨
打ち糸104を本体ケース102の移動距離分だけ繰り
出し、その繰り出し過程で、本体ケース102内の墨汁
浸透部材105に保持された墨汁を墨打ち糸104に付
着させ、前記かるこ106と本体ケース102の間に張
設されたこの墨打ち糸104を、墨打ち対象面Aに向け
て指ではじいて打ち付けることによって、墨線を転写す
るといった手順で行われる。また、墨打ち作業終了後
は、墨打ち糸104を強引に引っ張るなどして、かるこ
106を墨打ち対象面Aから引き抜けば、墨打ち糸10
4の繰り出しの際に蓄勢された渦巻きばねの付勢力によ
ってリール103が巻き取り方向に回転し、これによっ
て墨打ち糸104は、かるこ106が本体ケース102
の糸繰り出し孔に係止された状態となるまでリール10
3に自動的に巻き取られる。
【0004】かるこ106は、その刺通針106aが繰
り返し使用によって曲がったりした場合は交換するが、
その交換に際しては、かるこ106が取り外されたた墨
打ち糸104の端部がリール103によって糸巻きケー
ス101内まで繰り込まれてしまうことのないように、
渦巻きばねによるリール103の巻き取り方向の回転を
拘束する必要がある。また、この墨壷を下げ振りとして
用いるような場合にも、墨打ち糸104を適当な長さに
引き出した状態でリール103の回転を拘束する必要が
ある。そしてこのような目的のためのリール103のロ
ック機構としては、例えば実開平6−73252号公報
に開示されたようなものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来公
知の墨壷におけるリールロック機構(墨糸停止機構)
は、糸巻きケース101に相当する部分にリールを保持
するケースカバーを回動させることによって、リールを
軸方向に押し付けてその回動を拘束させるものであるた
め、その操作を例えば片手で簡易迅速に行うといったこ
とは不可能である。しかも、ケースカバーを回動させる
ことによってリールを軸方向に押し付けるのにも、ある
程度の腕力を要するものであった。
【0006】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、かるこの
交換等の際にリールの回転を拘束するための操作を一層
容易することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を有効
に解決するための手段として、本発明に係る墨壷のリー
ルロック機構は、糸巻きケースの外側面にブレーキ片が
リールの軸心とほぼ平行な軸の周りに回転自在に取り付
けられ、このブレーキ片の外周カム面は、前記糸巻きケ
ースから露出した前記リールの一側外周面と接触可能で
あって前記軸からの距離がこの軸を中心とする円周方向
一側から他側へ向けて漸増するように形成されたもので
ある。すなわち、このリールロック機構によれば、ブレ
ーキ片を適宜回転させて、その外周カム面をリールの一
側外周面に接触させることによって、このリールの回転
を拘束させることができる。特に、リールの一定方向
(例えば糸巻き取り方向)の回転に対しては、その一側
外周面に接触させたブレーキ片が、外周カム面の接触位
置を小径側から大径側へ移動させる方向に摩擦トルクを
受けるので、これに伴ってリールの一側外周面に対する
ブレーキ片の圧接力が自動的に増大し、確実にリールの
回転が停止される。
【0008】本発明において一層好ましくは、ブレーキ
片が糸巻きケースの外側面における本体ケース近傍に取
り付けられ、リールの一側外周面から離間する方向への
前記ブレーキ片の回転が一定角度に規制される。このよ
うにすれば、リールの回転拘束又は拘束解除のためのブ
レーキ片の回転操作を、当該墨壷を持つ片方の手だけで
行うことができ、極めて使い勝手が良い。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の好ましい一実施形
態を墨壷全体と共に示す平面図、図2は図1のII−II’
線に沿って切断した断面図で、これらの図において、参
照符号10は本体ケース、20は糸巻きケース、30は
この糸巻きケース20に回転自在に収容されたリールで
ある。本体ケース10の一端には円筒状の外側継手部1
1が突設され、糸巻きケース20の外周部における円周
方向一部には前記外側継手部11の内周に挿入可能な円
筒状の内側継手部21が突設され、本体ケース10と糸
巻きケース20は、外側継手部11に内側継手部21を
差し込んで所定方向に互いに回転させることにより、互
いに着脱自在かつ前記継手部11,21の軸心の周りに
回動可能な状態に連結されている。
【0010】本体ケース10内には、墨汁浸透部材とし
てのスポンジ12が充填された墨室10Sが形成されて
おり、この墨室10Sは、前記スポンジ12に墨汁を補
充するために、前記本体ケース10における通常上側と
なる部分に着脱自在に嵌着されたカバー13によって開
閉することができるようになっている。本体ケース10
における糸巻きケース20側の端部内周には墨室10S
内へ向けて突出した糸挿通管14が設けられており、糸
巻きケース20と反対側の端部には墨室10S内へ向け
て突出した漏斗状の糸繰り出し口15が設けられてい
る。
【0011】糸巻きケース20内のリール30はリール
本体31を有し、このリール本体31に巻かれた墨打ち
糸1は、糸挿通管14及び墨室10S内を通って墨汁を
染み込ませたスポンジ12に接触され、糸繰り出し口1
5から本体ケース10の外部へ導出される。また、カバ
ー13には糸押さえレバー16が軸17を介して回転自
在に取り付けられており、このレバー16は、外端部1
6aを手指で押すと、図2に破線で示すように軸17を
中心に回転して内端部16bが墨室10S内を通る墨打
ち糸1と墨汁の浸透したスポンジ12とを強制的に押し
付け、墨打ち糸1に墨汁を十分に付着させるものであ
る。なお、図2における参照符号13aはカバー13に
設けられた墨汁漏れ防止用のパッキンである。
【0012】糸繰り出し口15から本体ケース10の外
部へ導出された墨打ち糸1の繰り出し端部には、墨打ち
の相手材に突き刺して墨打ち糸1を止着するためのかる
こ2が繋着されている。このかるこ2は、墨打ち糸1を
完全にリール30に巻き取った状態において、図2に二
点鎖線で示すように、糸繰り出し口15に半収容状態に
係合される。
【0013】糸巻きケース20及びこれと一体の内側継
手部21は上下に二つ割りされており、すなわち上半ケ
ース部材20Aと下半ケース部材20Bからなる。この
上半ケース部材20Aと下半ケース部材20Bは、内側
継手部21に対する円周方向180°対称位置にそれぞ
れ突設された掛合突起22,23を互いに掛合すると共
に、上下に分割された前記内側継手部21をその大径の
基部24にゴムからなるOリング25を嵌め込んで結束
することによって、糸巻きケース20としての形状に組
み立てられている。
【0014】リール30は、そのリール本体31の内周
に略同心的かつ相対回転可能な状態に組み込まれたばね
芯32と、一端がリール本体31に固定されると共に他
端がばね芯32に固定されてリール本体31を墨打ち糸
1の巻き取り方向に付勢する渦巻きばね33とを備えて
いる。リール本体31は、墨打ち糸1を手動回転によっ
て巻き取るために軸方向一側の内周部に形成された巻き
取りハンドル34が、上半ケース部材20Aの内周部に
形成された円形窓から外部へ露出しており、また、この
巻き取りハンドル34と反対側を向いたばね芯32の端
部にはチャージハンドル35が形成され、下半ケース部
材20Bの内周部に形成された円形窓から外部に露出し
ている。
【0015】チャージハンドル35の挿入部外周面には
ラチェット歯車(図示省略)が形成されており、その外
周に配置された環状のラチェット部材36のラチェット
爪(図示省略)と掛合されることによって、ばね芯32
(チャージハンドル35)はラチェット部材36に対し
て渦巻きばね33の蓄勢方向にのみ回転することができ
るようになっている。また、ラチェット部材36の円周
方向一箇所に形成された衝合突起36aは、環状のクラ
ッチ部材37の円周方向180°対称位置に突設された
被衝合突起37a,37bのうちのいずれかと衝合され
るようになっている。クラッチ部材37はコイルスプリ
ング38で一方向へ押圧されており、このため通常は、
ラチェット部材36はその衝合突起36aがクラッチ部
材37の一方の被衝合突起37aと衝合することによっ
て回り止めされている。
【0016】したがって、リール本体31が墨打ち糸1
の繰り出し方向(図1における反時計回りの方向)へ回
転された場合は、チャージハンドル35の外周面のラチ
ェット歯車が、クラッチ部材37に回り止めされたラチ
ェット部材36のラチェット爪と掛合することによっ
て、前記繰り出し方向へのばね芯32の回転が阻止され
るので、渦巻きばね33がばね芯32に巻き込まれて漸
次蓄勢される。また、かるこ2が糸繰り出し口15に係
止状態となるまで墨打ち糸1を完全に巻き取った状態に
おいて、チャージハンドル35を糸巻き取り方向と同方
向(図1における時計回りの方向)に回転させた場合
は、リール本体31は、かるこ2が糸繰り出し口15に
係止されていることによって前記巻き取り方向の回転を
阻止されると共に、その反対方向へのチャージハンドル
35の回転も阻止されるので、渦巻きばね33を任意に
蓄勢することができる。
【0017】通常においてラチェット部材36の衝合突
起36aと衝合しているクラッチ部材37の一方の被衝
合突起37aは、このクラッチ部材37を、下半ケース
部材20Bの下面の小孔から突出したクラッチレバー3
7cの手動操作によりコイルスプリング38の圧縮方向
(図2における右方向)に変位させることによって、前
記衝合突起36aから外れる。このため、ラチェット部
材36は、これに掛合しているチャージハンドル35
(ばね芯32)と共に、渦巻きばね33による付勢方向
へ回転し、180°回転した時点で、クラッチ部材37
の他方の被衝合突起37bと衝合して停止する。次に、
コイルスプリング38の付勢力によってクラッチ部材3
7を通常位置に復帰動作させると、前記他方の被衝合突
起37bは衝合突起36aから外れるため、ラチェット
部材36は、チャージハンドル35(ばね芯32)と共
に渦巻きばね33による付勢方向へ再び回転し、180
°回転した時点で衝合突起36aが前記一方の被衝合突
起37aと再度掛合することにより停止する。すなわ
ち、クラッチレバー37cを介してこのようなクラッチ
部材37の動作を反復的に繰り返すことによって、ばね
芯32が渦巻きばね33の付勢力を減少させる方向へ1
80°ずつ間欠的に回転するため、渦巻きばね33の付
勢力を任意に減少させ、あるいは完全に解除することが
できる。
【0018】糸巻きケース20の上半ケース部材20A
における本体ケース10側すなわち内側継手部21の近
傍位置には、リール30の軸心とほぼ平行な管軸26が
突設されており、この管軸26にはリールロック機構の
主体であるブレーキ片3が回転自在に取り付けられてい
る。すなわちこのブレーキ片3は、図3の要部分解斜視
図にも示すように略扇形状を呈するものであって、ボス
部3aと、手指で回転操作するための上面突起部3bと
を有し、ボス部3aが管軸26に差し込まれると共に、
この管軸26の内周の雌螺子穴26aにワッシャ27を
介してねじ込まれたボルト28によって抜け止めされて
いる。また、ブレーキ片3の外周カム面3cは、前記上
半ケース部材20Aから露出したリール30の巻き取り
ハンドル34の外周面34aと接触可能であって、この
外周カム面3cは、管軸26の軸心からの距離が図1に
おいて管軸26を中心とする時計回りの方向に向けて漸
増する曲面状に形成されている。
【0019】糸巻きケース20の上半ケース部材20A
におけるブレーキ片3の取付部近傍には凹部29が形成
されており、図4に一点鎖線で示すように、巻き取りハ
ンドル34の外周面34aから離れる方向へのブレーキ
片3の時計回り方向の回転角度が、この凹部29によっ
て規制されている。このため、ブレーキ片3の上面突起
部3bは常に所定の範囲に位置しており、これを手指で
巻き取りハンドル34側へ押す(又は引く)ことによる
ブレーキ片3の回転操作を極めて容易に行うことができ
るようになっている。
【0020】糸巻きケース20の上半ケース部材20A
と下半ケース部材20Bを互いに組み立てる際の蝶番と
なる掛合突起22,23は、その組み合わせ形状が角す
い状となっており、掛合突起23の尖端部23aが、当
該墨壷を本体ケース10の糸繰り出し口15から引き出
された墨打ち糸1で吊り下げた場合の前記糸繰り出し口
15を通る鉛直線上に位置している。したがって、この
墨壷は、掛合突起23の尖端部23aを指示手段とする
下げ振りとしても用いることができるようになってい
る。
【0021】上述の墨壷は、従来と同様に、かるこ2を
墨打ちの起点に突き刺してから、墨壷を所定位置まで移
動させることによって、墨打ち糸1を墨壷の移動距離分
だけ繰り出し、その過程で墨汁が付着した墨打ち糸1
を、墨打ち対象面に向けて指ではじいて打ち付けること
によって、墨打ち作業を行う。墨打ち作業終了後は、墨
打ち糸1を強引に引っ張るなどして、かるこ2を墨打ち
対象面(図示省略)から引き抜くと、墨打ち糸1の繰り
出しの際に蓄勢された渦巻きばね33の付勢力によって
リール本体31が糸巻き取り方向に回転し、これによっ
て墨打ち糸1は、かるこ2が本体ケース10の糸繰り出
し口15に係止された状態となるまで前記リール本体3
1に自動的に巻き取られる。
【0022】かるこ2の交換作業等のために、渦巻きば
ね33の付勢力によるリール30の巻き取り方向の回転
を固定する場合は、ブレーキ片3を、図4に一点鎖線で
示す位置から手指で上面突起部3bを押し出すことによ
り矢印R2 方向へ回転させ、外周カム面3cをリール3
0の巻き取りハンドル34の外周面34aに接触させる
だけで良い。すなわち、リール30は前記渦巻きばね3
3によって図4の矢印R1 方向(時計回り)の回転力が
付勢されているが、この回転力は、外周カム面3cの接
触点Pを介してブレーキ片3に矢印R2 方向へのトルク
を発生させ、前記接触点Pを外周カム面3cの小径側か
ら大径側へ移動させるように作用する。このため、巻き
取りハンドル34の外周面34aに対するブレーキ片3
の圧接力Fが増大し、しかも矢印R1 方向へのリール3
0の回転力が大きいほど前記圧接力Fも増大するので、
リール30の回転を確実に拘束することができる。拘束
を解除する場合は、手指で上面突起部3bを矢印R2
逆方向に引いてブレーキ片3の外周カム面3cを巻き取
りハンドル34の外周面34aから離せば良い。
【0023】また、墨壷を適当な長さに引き出した墨打
ち糸1で吊り下げて下げ振りとして用いる場合も、上述
と同様にしてリール30の回転を拘束する。この場合、
墨壷の重量によって発生するリール30の糸繰り出し方
向(図1における反時計回り)へのトルクと、墨打ち糸
1を所要の長さに引き出すことによって蓄勢された渦巻
きばね33の付勢力による糸巻き取り方向のトルクが互
いに相殺されるため、巻き取りハンドル34の外周面3
4aに対するブレーキ片3の圧接力Fが弱いものであっ
てもリール30の回転を十分に拘束することができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明に係る墨壷
のリールロック機構によると、墨打ち糸の先端のかるこ
を交換したり、当該墨壷を下げ振りとして用いる場合等
には、ブレーキ片の外周カム面をリールの一側外周面に
接触させるだけで、リールの回転を確実に拘束すること
ができ、しかもそのためのブレーキ片の回転操作を墨壷
を持つ片手だけでも容易・迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリールロック機構の好ましい一実
施形態を墨壷全体と共に示す平面図である。
【図2】図1のII−II’線に沿って切断した断面図であ
る。
【図3】上記実施形態における要部分解斜視図である。
【図4】上記実施形態の作用を示す説明図である。
【図5】従来の墨壷の使用状態を示す概略的な断面図で
ある。
【符号の説明】
1 墨打ち糸 2 かるこ 3 ブレーキ片 3c 外周カム面 10 本体ケース 12 スポンジ(墨汁浸透部材) 20 糸巻きケース 26 管軸(軸) 30 リール 33 渦巻きばね 34a 外周面(一側外周面)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸巻きケース(20)内に回転自在に収
    容されたリール(30)がその内周に組み込まれた渦巻
    きばね(33)により糸巻き取り方向に付勢され、前記
    リール(30)のリール本体(31)に巻かれた墨打ち
    糸(1)が前記糸巻きケース(20)から延びる本体ケ
    ース(10)内の墨汁浸透部材(12)を通って外部へ
    導出された墨壷において、 前記糸巻きケース(20)の外側面にブレーキ片(3)
    が前記リール(30)の軸心とほぼ平行な軸(26)の
    周りに回転自在に取り付けられ、 このブレーキ片(3)の外周カム面(3c)は、前記糸
    巻きケース(20)から露出した前記リール(30)の
    一側外周面(34a)と接触可能であって前記軸(2
    6)からの距離がこの軸(26)を中心とする円周方向
    一側から他側へ向けて漸増するよう形成されていること
    を特徴とする墨壷のリールロック機構。
  2. 【請求項2】 ブレーキ片(3)が糸巻きケース(2
    0)の外側面における本体ケース(10)近傍に取り付
    けられ、リール(30)の一側外周面(34a)から離
    間する方向への前記ブレーキ片(3)の回転が一定角度
    に規制されていることを特徴とする請求項1に記載の墨
    壷のリールロック機構。
JP21402796A 1996-07-26 1996-07-26 墨壷のリールロック機構 Expired - Fee Related JP3836914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21402796A JP3836914B2 (ja) 1996-07-26 1996-07-26 墨壷のリールロック機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21402796A JP3836914B2 (ja) 1996-07-26 1996-07-26 墨壷のリールロック機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1044069A true JPH1044069A (ja) 1998-02-17
JP3836914B2 JP3836914B2 (ja) 2006-10-25

Family

ID=16649070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21402796A Expired - Fee Related JP3836914B2 (ja) 1996-07-26 1996-07-26 墨壷のリールロック機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3836914B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004230495A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Tjm Design Corp 糸巻のロック機構
JP2009083067A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Reiyuu Corporation Kk 墨壷

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004230495A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Tjm Design Corp 糸巻のロック機構
JP2009083067A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Reiyuu Corporation Kk 墨壷

Also Published As

Publication number Publication date
JP3836914B2 (ja) 2006-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7866282B2 (en) Animal restraint apparatus and related methods
US4565011A (en) Automatically retractable chalk line assembly
JP5558843B2 (ja) リールリード
JPH0119032B2 (ja)
US5470029A (en) Quick rewind chalk line reel
JPH1044069A (ja) 墨壷のリールロック機構
JP2001219388A (ja) 墨壺の墨室開閉構造
JP3836912B2 (ja) 墨壷
JP5177791B2 (ja) 墨壷
JP3449674B2 (ja) 墨壷の連結構造
JP3802615B2 (ja) 墨壷用墨汁浸透部材
US2474541A (en) Automatic fishing reel
JP2002321176A (ja) 墨 壺
JPH0610772Y2 (ja) 魚釣用リ−ル
JP2913789B2 (ja) シートベルトリトラクタ
JP4700360B2 (ja) 墨壷
JPH05285862A (ja) 線引き具
JPH1190865A (ja) リールロック機構を有する線引き具
JPS5917170Y2 (ja) 魚釣用スピニングリ−ルのドラグ調整摘手脱落防止装置
KR200338975Y1 (ko) 먹통의 릴 제동장치
JPS6011795Y2 (ja) 魚釣用スピニングリ−ルのドラグ操作装置
JPH0123749Y2 (ja)
JP2593217Y2 (ja) 墨 壺
JPH0413112Y2 (ja)
JP2538544Y2 (ja) 墨 壷

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050630

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060329

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060728

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees