JPH0123749Y2 - - Google Patents

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JPH0123749Y2
JPH0123749Y2 JP1984163992U JP16399284U JPH0123749Y2 JP H0123749 Y2 JPH0123749 Y2 JP H0123749Y2 JP 1984163992 U JP1984163992 U JP 1984163992U JP 16399284 U JP16399284 U JP 16399284U JP H0123749 Y2 JPH0123749 Y2 JP H0123749Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、大工道具に係る墨壷の改良に関する
ものである。
[従来の技術] 従来から、リールに捲回収納した糸を墨綿等の
墨汁滲透材を内挿した墨室を通して外部へ引き出
すようになる墨壷が知られている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、この種従来の墨壷を使用する場
合には、糸の先端に連繋したかるこを被墨打ち部
材の所望個所に止着するとともに、引き出した糸
の当該墨壷近傍部分を、作業者自ら、手指にて被
墨打ち部材に押し付けて作業するものである。こ
の手指による押えの手間を省くよう要望されてき
た。
[問題点を解決するための手段] 本考案の墨壷は、上記要望に鑑み、さらに糸が
早期に摩耗してしまうのを防止するために、墨室
を開閉自在になる蓋を備えた有底筒体の内部に設
けるとともに、該有底筒体の底面を漏斗状にへこ
ませて底部に糸挿通孔を設けてなり、漏斗状にへ
こんだ前記底面は外側にゆるやかに脹らんでい
て、前記底面の外端部には糸を係合する所要数の
切欠が設けられているものである。
[作用] 本考案では、有底筒体の底面を漏斗状にへこま
せて底部に糸挿通孔を設け、底面の外端部には糸
を係合する所要数の切欠が設けられているので、
糸挿通孔から引き出された糸は切欠によつて位置
ぎめされ、また切欠を浅くしていれば糸が被墨打
ち部材から浮上がつてしまうことがない。そし
て、漏斗状にへこんだ底面は外側にゆるやかに脹
らんでいるので、糸はこの底面に沿つてゆるやか
に脹らみ、その結果糸が角部で強くこすれるとい
つたことがない。さらに、底面の外端部の切欠に
よつて糸が底面の外端部と被墨打ち部材とにはさ
まれて強くこすれるといつたこともない。
[実施例] 以下、本考案墨壷の一実施例を図面にしたがつ
て説明する。
当該墨壷1の全体を示す第1図および第2図に
おいて、符号2は略円盤状に形成された糸巻き
部、3は略円筒状に形成された墨室部であり、糸
4を矢示A方向に引き出すようになる。
糸巻き部2において、5と6は図上上下に一対
になり、それぞれ、互いに同芯になる円窓5a,
6aを形成され、拝み合わせ状に接合されたケー
スであつて、その内部に、糸4を捲回収納したリ
ール7が収められている。該リール7の一側端面
(図上下面)には、該リール7を手動回転させる
ときに使う掴み部7aが一体的に成形されてお
り、該掴み部7aは、一方のケース6の円窓6a
から外部へ露出した形となつている。該リール7
は、糸4を引き出すとき右回り(平面(矢示B)
からみて)し、糸4を巻き戻すときに左回りする
ものとする。8は、略独楽形状を呈し、前記リー
ル7の内周側に同芯的に収められたつまみ部材で
あつて、その筒軸部8aと前記リール7の内周壁
の間に、該両者7,8aに対し各一端(内端と外
端)を止着した渦巻きバネ9が介装されている。
前記リール7とつまみ部材8は、それぞれ、ケー
ス5,6に対して回動自在に内挿されるが、この
渦巻きバネ9の介装により関連動作するようにな
る。つまみ部材8の外端面は、前記他方のケース
5の円窓5aから外部へ露出している。また、こ
のつまみ部材8の外周面には、その周方向にそつ
て、第4図に示すようにラチエツト歯車10が形
成されており、該ラチエツト歯車10に対し、つ
まみ部材8に遊嵌外挿した円環状のラチエツト部
材11の内周面に傾斜突設した係止爪12が弾性
的に係合し、図上右回り(糸4の引き出し方向)
に共働回転し、左回り(糸4の巻き取り方向)に
フリー回転するラチエツト機構が構成される。こ
のラチエツト部材11は、前記リール7に対して
フリーになり、かつその上端面には係止突起13
が一体突設されている。14は、長円環状を呈し
(第5図および第6図参照)、前記つまみ部材8に
遊嵌外挿される形で装着されたクラツチレバー部
材であり、前記ケース5の円窓5a周縁部とつま
み部材8の周段部8bの間に、長径方向を当該墨
壷1の長手方向に向けて、同方向にスライド自在
に挾設されている。該クラツチレバー部材14の
下端面には、その両長径端部に、各1個計2個の
係止突起15,16が一体突設されるとともに、
一方(図上右端)の長径端部に、レバー17と、
コイルスプリング嵌合用の突起18が一体突設さ
れており、該突起18とケース5のフランジ5b
間に弾装したコイルスプリング19により、常態
(非操作時)において、図上左方向に弾性付勢さ
れている。該クラツチレバー部材14のスライド
ストロークは、前記レバー17が、該レバー17
を挿入したケース5のレバー孔5cを移動可能な
長さになり、第5図に示すストローク左限(常
態、非操作時)において、ラチエツト部材11の
係止突起13と該クラツチレバー部材14のレバ
ー17近傍側の係止突起15が円周方向に係合
し、第6図に示すストローク右限(操作時)にお
いて、ラチエツト部材11の係止突起13と該ク
ラツチレバー部材14の他方の係止突起16が円
周方向に係合するようになる。
墨室部3は、円筒体23よりなり、周壁の一部
に片開きの扉式の蓋24が設けられている。円筒
体23の端面は、それぞれ、漏斗状に凹設され、
その底部に糸挿通孔26,28が形成されてい
る。第3図は、第1図および第2図に描いた円筒
体23の右端面を示し、前記漏斗状凹部25の周
縁すなわち底面の外端部に糸4係合用の切欠29
…が等配(図上8等配)形成されるとともに、該
周縁に周設した環状溝31内に、金属環30が、
前記切欠29の底面よりわずかに端面方向に突出
する形で、嵌着されている。そして、漏斗状凹部
25は外側にゆるやかに脹らんでいる。該円筒体
23の他方の端面側の漏斗状凹部27の外周に
は、前記糸巻き部3のケース5,6に対する連結
部32が形成されている。すなわち、前記ケース
5,6には該連結部32に対応する円筒部20が
形成されており、該円筒部20に連結部32を内
挿するようになるもので、連結部32の外周面に
は、第7図に示すように、その180度対称位置
(左右)に2つの係止突片33,34が一体成形
され、円筒部20の内周面には、第8図に示すよ
うに、やはり180度対称位置(上下)に2つの係
止突片21,22が一体成形されており、両者2
0,32を図示した回転位置において嵌合し、連
結部32の係止突片33,34を円筒部20の係
止突片21,22の奥側へ嵌入した後、相対的に
略90度回転させることにより、係止突片21,3
3,22,34同士が係合して抜け止め作用を奏
するようになり、着脱自在になるワンタツチ式の
連結構造が構成される。35は該連結部分を保護
強化するための、端面C形になる保護環である。
また、この円筒体23の連結部32側端面には、
第7図および第9図に示すように、ピン36が突
設されている。このピン36は、第10図に示す
ように、前記円筒部20と連結部32の連結回転
に際して、ケース5,6内に挿入されてリール7
の側壁に圧接するようになり、該リール7の回動
に対する一種のブレーキ機構を構成する。また3
7は、前記円筒体23に対し、その蓋閉め時に外
挿嵌着されるゴム環であつて、一種のクツシヨン
材として作用するようになる。
上記構成になる墨壷1は、内筒体23内に墨汁
を滲透させた墨綿やスポンジ(図示せず)を収容
するとともに、リール7に捲回した糸4を糸挿通
孔28,26を介して矢示A方向に引き出すもの
で、つぎのように作動する。
(糸4の引き出し時) 糸4を引き出し、リール7を引き出し方向(以
下、右回りと称する、既述)に回転させると、該
リール7に対して止着された渦巻きバネ9とつま
み部材8は、これに従動回転しようとする。しか
しながら、つまみ部材8とラチエツト部材11は
ラチエツト機構により右回りに共働回転するよう
に構成され、かつラチエツト部材11の係止突起
13とクラツチレバー部材14の一方の係止突起
15が円周方向に係合してラチエツト部材14の
右回り回転を阻止しているため(第5図)、つま
み部材8は回転せず、従来品における芯棒と同様
な働きをなし、渦巻きバネ9を締め込むようにな
る。
(解除機構の作動時) 糸4をある程度まで引き出すと、渦巻きバネ9
が限度まで締め込まれてリール7が回転しなくな
り、糸4をそれ以上引き出すことが不可能とな
る。
この状態において、クラツチレバー部材14の
レバー17を引いて、該クラツチレバー部材14
の一方の係止突起15とラチエツト部材11の係
止突起13の係合を解除すると、ラチエツト部材
11とつまみ部材8は、渦巻きバネ9の弾性復帰
力により勢い良く右回りし始め、半周回つたとこ
ろで、ラチエツト部材11の係止突起13がクラ
ツチレバー部材14の他方の係止突起16に衝接
係合して、その回転が停止せしめられ(第6図)、
レバー17を戻すと、該係合が解除されて、ラチ
エツト部材11とつまみ部材8は、ラチエツト部
材11の係止突起13がもとの係止突起15に衝
接係合するまで、再び半周するようになる。すな
わちつまみ部材8は、レバー17を引くと半周、
レバー17を戻すと半周というように右回り回転
し、該回転分だけ渦巻きバネ9の締め込みを緩め
るもので、このような操作の後、渦巻きバネ9の
緩められた分だけ、再びこれを締め込む形で、余
分に糸4を引き出す。
(糸4の収容時) 前記渦巻きバネ9の弾性復帰力に抗して糸4を
引き出していた力を除くと、リール7は該弾性復
帰力により自動的に糸4の巻き取り方向(左回
り)へ回転して糸4を捲回収納するようになる。
このとき、つまみ部材8は、同弾性復帰力により
右回りに回転しようとするが、既述のとうり、こ
の動きは、つまみ部材8、ラチエツト部材11お
よびクラツチレバー部材14の係合により阻止さ
れ、つまみ部材8が回転することはない。渦巻き
バネ9がフリー状態に戻り、リール7の回転が自
然停止したとき、前記解除機構によつて余分に引
き出された糸4は、リール7に捲回されることな
く、そのまま残ることになる。したがつてケース
7の掴み部7aを掴んで、手動により、ケース7
を巻き取り方向に回転させ、糸4の残り分を捲回
収納する。このとき、該ケース7に対して渦巻き
バネ9を介して連結されたつまみ部材8が同方向
に従動回転しようとするが、該左回りの回転は、
前記ラチエツト機構の係合方向からしてラチエツ
ト部材11に対してフリーであるため、なんら支
障なくそのまま従動回転するようになる。
糸4のすべてを収納した後、リール7の掴み部
7aをおさえ、かつレバー17を引いた状態で、
つまみ部材8を手動によつて数回左回転させ、そ
の後、レバー17を戻す。これにより渦巻きバネ
9がわずかに締め込まれた状態におかれ、次回動
作において、糸4を少しだけ引き出した場合も、
バネ9の弾性復帰力が大きくなつて該糸4を巻き
戻すことが容易となる。
つぎに上記墨壷1の使用方法を説明する。従来
の墨壷を使用する場合には、既述のとうり、糸の
先端に結んだかるこを所望の個所に止着し、糸を
引き出し、手指でこれを押えて墨打ち作業を行な
つてきた。これに対し、上記墨壷1は糸4を押え
る労を省くようにしたもので、すなわち、第11
図に示すように、当該墨壷1の墨室部3の端面を
被墨打ち部材aに当接させる形で、立てて使用
し、該端面に設けた切欠29から糸4を引き出す
ようにしたもので、糸4は金属環30上を滑るが
ごとくに引き出される。また該墨室部3の円筒体
23両端面に、漏斗状凹部25,27が設けられ
ているため、前記使用時や搬送途中などにおい
て、円筒体23内の墨汁が外部や糸巻き部2内に
流れ難い構造となつている。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば指で糸を
押えなくても糸の位置ぎめおよび被墨打ち部材へ
の接触を行うことができる。そして、糸が強くこ
すれるといつたことがないので糸が早期に摩耗し
てしまうのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る墨壷の平面
図、第2図は同正断面図、第3図は円筒体の右側
面図、第4図はつまみ部材とラチエツト部材の係
合状態を示す説明図、第5図および第6図はラチ
エツト部材とクラツチレバー部材の係合状態を示
す説明図、第7図は円筒体の左側面図、第8図は
ケースの右側面図、第9図は第7図におけるC−
C線断面図、第10図は円筒体のピンとリールの
係合状態を示す説明図、第11図は当該墨壷の使
用状態説明図である。 1……墨壷、2……糸巻き部、3……墨室部、
4……糸、5,6……ケース、7……リール、9
……渦巻きバネ、20……円筒部、23……円筒
体、24……蓋、25,27……漏斗状凹部、2
6,28……糸挿通孔、29……切欠、30……
金属環、31……環状溝、32……連結部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リールに捲回収納した糸を墨綿等の墨汁滲透材
    を内挿した墨室を通して外部へ引き出すようにな
    る墨壷において、前記墨室を開閉自在になる蓋を
    備えた有底筒体の内部に設けるとともに、該有底
    筒体の底面を漏斗状にへこませて底部に糸挿通孔
    を設けてなり、漏斗状にへこんだ前記底面は外側
    にゆるやかに脹らんでいて、前記底面の外端部に
    は糸を係合する所要数の切欠が設けられているこ
    とを特徴とする墨壷。
JP1984163992U 1984-10-31 1984-10-31 Expired JPH0123749Y2 (ja)

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JP1984163992U JPH0123749Y2 (ja) 1984-10-31 1984-10-31

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JP1984163992U JPH0123749Y2 (ja) 1984-10-31 1984-10-31

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JPS6178592U JPS6178592U (ja) 1986-05-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5410638U (ja) * 1977-06-24 1979-01-24
JPS5837585U (ja) * 1981-09-07 1983-03-11 シチズン時計株式会社 携帯時計における防水固定構造

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