JP2004214897A - 写真自動販売機における画像選択方法、画像選択プログラム、および写真自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作者にとって操作しやすい写真自動販売機における画像選択方法を提案する。
【解決手段】撮影画像を選択し画像調整を行なう操作のための操作画面は、全ての撮影画像を選択可能な状態で、あるいは、選択された撮影画像を選択された状態であることがわかるように表示する画像表示部201を含んで構成される。画像表示部201に表示された撮影画像を選択すると、当該画像を選択された状態であることがわかる表示とすると共に、当該画像を画像調整するための調整ボタン204を選択された撮影画像に付加して表示する。そして、調整ボタン204にタッチすることで、当該撮影画像に対して画像調整を行なうことができる。また、調整ボタン204に含まれる選択解除ボタンにタッチすることで、当該撮影画像の選択状態を解除することができる。
【選択図】 図7
【解決手段】撮影画像を選択し画像調整を行なう操作のための操作画面は、全ての撮影画像を選択可能な状態で、あるいは、選択された撮影画像を選択された状態であることがわかるように表示する画像表示部201を含んで構成される。画像表示部201に表示された撮影画像を選択すると、当該画像を選択された状態であることがわかる表示とすると共に、当該画像を画像調整するための調整ボタン204を選択された撮影画像に付加して表示する。そして、調整ボタン204にタッチすることで、当該撮影画像に対して画像調整を行なうことができる。また、調整ボタン204に含まれる選択解除ボタンにタッチすることで、当該撮影画像の選択状態を解除することができる。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は写真自動販売機における画像選択方法、画像選択プログラム、および写真自動販売機に関し、特に、操作者にとって操作しやすい写真自動販売機における画像選択方法、画像選択プログラム、および写真自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
対価を投入して撮影を行ない、撮影した画像を印刷して提供する写真自動販売機が従来より広く知られている。
【0003】
このような装置は、撮影を複数回行ない、撮影した写真の中から
(1)所望する複数枚の写真の選択を利用者から受付ける。さらに、
(2)選択された写真の明るさの調整等を行ない、
(3)調整された写真をディスプレイに表示して利用者からの任意の画像や文字などの書込み(一般的に「落書き」や「お絵描き」と言われる)を受付け、
(4)これらの写真を1枚のシールに印刷するためのシールレイアウト(シール上の分割方法)の選択をユーザから受付け、選択された分割方法で写真をシールに印刷して提供する。
【0004】
従来、上述の(1)〜(4)の各操作は、各々の操作画面に分かれて操作を行なうものであって、各操作画面ごとに予め決められた時間内で利用者からの操作を受付けることが行なわれている。
【0005】
例えば、撮影に2分、写真選択(上述の(1))に20秒、明るさ調整(上述の(2))に20秒、落書き(上述の(3))に2分、分割方法の選択(上述の(4))に20秒、などのように予め決められた時間内で、移り変わる各々の操作画面において操作を行なうように設計されている。
【0006】
具体的には、図24に示す操作画面において、上述の(1)に示される撮影された画像の中から所望の写真を選択する操作を行なう。所定時間(図24においては「のこり時間」で表示されている)が経過すると、あるいは、利用者が決定ボタンを押すと、操作画面は図25に示す操作画面に移り変わる。そして、図25に示す操作画面において、上述の(2)に示される明るさの調整などの操作を行なう。
【0007】
このような操作の方法については、例えば特許文献1においても、操作画面の具体例を挙げながら具体的に記載されている。さらに、特許文献1においては、上述の(1)に該当する操作において、所定枚数の撮影画像の選択を受付ける際に、いったん選択した撮影画像の選択を解除して再度選択をし直すことを可能するよう構成されていることが記載されている。
【0008】
【特許文献1】
特許第3196897号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように操作画面を操作ごとに切替えて表示して操作を受付けている従来の写真自動販売機では、各々の操作画面を表示してからその操作画面を利用者に把握させるまでに要する時間など、操作に要する時間に加えて最低限必要な時間(例えば10秒)が、各々の操作画面に対して設定されねばならない。すなわち、各々の操作画面を表示してから操作に要する時間に加えて最低限10秒程度表示し続けなければならない。各画面についてこのような最低限必要な時間を積み重ねることで、プレイ時間の延長を招き、写真自動販売機の利用回転率を低下させてしまうという問題があった。
【0010】
また、上述のように、従来の写真自動販売機では、予め決められた時間内で移り変わる各々の操作画面において操作を行なうため、すでに切替わって表示されていない以前の操作画面での操作に再び戻すことができず、ユーザに満足いく写真を提供できない場合もあるという問題があった。
【0011】
また、複数の撮影画像から印刷するため、あるいは落書きするためなどに所定数の撮影画像を選択する際に、従来の写真自動販売機では、特許文献1に記載されているように、所定数を超えて選択された撮影画像について削除するよう促がす表示を行なうこともなされているが、表示を確認しなかった場合など所定数を超える数の撮影画像を選択した場合には、最先に選択された撮影画像が自動的に削除されるようプログラムされている場合が多い。このように、所定数を超えて選択された撮影画像が自動的に削除されると、ユーザにはどの撮影画像が削除されるがすぐには理解できない場合が多く、操作が混乱してしまう場合もあるという問題があった。
【0012】
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであって、ユーザが操作しやすく、また、ユーザに所望の写真を提供することのできる写真自動販売機における画像選択方法、画像選択プログラム、および写真自動販売機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、写真自動販売機における画像選択方法は、全ての撮影画像を、加工を行なう画像として選択可能な状態で提示する第1の提示ステップと、提示された撮影画像の中から、加工を行なう画像としての選択を受付ける選択ステップと、選択された撮影画像を、選択された画像以外の他の撮影画像とは異なる表示方法にて提示する第2の提示ステップと、第1の提示ステップで撮影画像が提示された状態において、選択された撮影画像に対して所定の加工を行なう画像加工ステップとを備える。
【0014】
また、写真自動販売機における画像選択方法は、第2の提示ステップにおいて提示されている選択された画像に対して、選択の解除を受付ける解除ステップをさらに備えることが望ましい。
【0015】
さらに、上述の選択ステップは所定数の撮影画像の選択を受付け、解除ステップは、選択された撮影画像の数が所定数を超えたときに、所定の選択された撮影画像に対する選択の解除を受付けることが望ましい。
【0016】
あるいは、上述の解除ステップは、加工された撮影画像の選択の解除を受付けることが望ましい。
【0017】
さらに、上述の第1の提示ステップは、解除ステップで加工された撮影画像の選択を解除した場合に、選択が解除された加工された撮影画像を、加工された状態と加工される前の状態とのいずれか一方の状態で、かつ、選択可能な状態で提示することが望ましい。
【0018】
また、上述の第2の提示ステップは、選択された撮影画像に対して、加工の手段を表わす画像を付加して提示することが望ましい。
【0019】
また、写真自動販売機における画像選択方法は、加工された撮影画像を出力するためのシートレイアウトを決定するシートレイアウト決定ステップをさらに備え、シートレイアウト決定ステップは、選択ステップで選択された撮影画像の数に応じたシートレイアウトを決定することが望ましい。
【0020】
本発明の他の局面に従うと、画像選択プログラムは、写真自動販売機における画像選択方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、全ての撮影画像を、加工を行なう画像として選択可能な状態で提示する第1の提示ステップと、提示された撮影画像の中から、加工を行なう画像としての選択を受付ける選択ステップと、選択された撮影画像を、選択された画像以外の他の撮影画像とは異なる表示方法にて提示する第2の提示ステップと、第1の提示ステップで撮影画像が提示された状態において、選択された撮影画像に対して所定の加工を行なう画像加工ステップとをコンピュータに実行させる。
【0021】
本発明のさらに他の局面に従うと、写真自動販売機は、被写体を撮影する撮影手段と、撮影画像であって全ての撮影画像を、加工を行なう画像として選択可能な状態で提示する第1の提示手段と、提示された撮影画像の中から、加工を行なう画像としての選択を受付ける選択手段と、選択された撮影画像を、選択された画像以外の他の撮影画像とは異なる表示方法にて提示する第2の提示手段と、第1の提示手段で撮影画像が提示された状態において、選択された撮影画像に対して所定の加工を行なう画像加工手段とを備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0023】
図1は、本実施の形態における写真自動販売機の外観の具体例を示す図である。図1を参照して、本実施の形態における写真自動販売機は、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)101(図4参照)、プリンタ12、および制御部102(基盤)(図4参照)などの各種機器類を収める筐体1と、筐体1と共に撮影ブース4を形成するパネル2と、フレーム材3とを含む。
【0024】
このような写真自動販売機において、被写体であるユーザ15は、筐体1、パネル2およびフレーム材3にて構成される撮影スペースである撮影ブース4内に入り、筐体1に相対する向きで撮影を行なう。なお、以降の説明において、便宜上、筐体1の紙面に対して左側の面(ユーザ15から遠い側の面)を背面とする。また、筐体1の紙面に対して右側の面(ユーザ15が相対する面)を正面とする。また、本実施の形態においては、被写体がユーザ15であるものとして説明を行なうが、被写体はユーザ15に限定されず、その他の物体であってもかまわない。また、被写体であるユーザ15は、図1においては、1人であるものとして示されているが、複数のユーザ15でプレイを実行することも可能である。
【0025】
上述のパネル2が木製である場合には、パネル2は左側面(図1の手前側)、右側面(図1の奥側)、背面(図1の右側)、および天井面(図1の上側)などに大きく分割される。さらに、背面のパネル2は大きいことから、上下または左右に2枚に分割されている場合がある。また、撮影ブース4の内部となる、パネル2の内面は、照明の反射による間接光を得ることを目的とする場合は白色、逆に光を吸収させたいときは黒色、クロマキー合成を行なう目的のときは青色などの色彩が施される。すなわち、パネル2の内面の色は、写真自動販売機がどのような撮影を行なうかによって、設計開発時に適宜選ばれる。また、パネル2は、布またはビニール材等で代替することもでき、その場合には、フレーム材3にたるみなく張られた状態で固定される。
【0026】
プリンタ12は、撮影された画像を紙やシールや金属やプラスチックなどの印刷媒体に印刷するためのプリンタであって、昇華型プリンタやサーモオートクローム方式(光定着型直接感熱記録方式)等のプリンタが一般的に用いられる。なお、本実施の形態においては、プリンタ12でシールが印刷されるものとして説明を行なうが、印刷媒体はシールに限定されず、上に示す他の印刷媒体であっても同様の処理が実行される。
【0027】
さらに、撮影ブース4内には背景カーテン5が配備され、撮影時の背景として用いられる。背景の色によって、被写体の写り方、特に色調が変ってくるため、さまざまな色、柄のカーテンが複数枚用意されている。また、背景カーテン5が備えられていなくても構わない。さらに、背景カーテン5は、巻上げ式、引出し方式など、ユーザ15の手動操作によりセットされてもよいし、操作部51(図2参照)等を操作することで自動でセットされてもよい。また、背景カーテン5は、さまざまな種類が配備されることで、撮影における遊びの要素ともなり得る。
【0028】
また、ユーザ15が撮影ブース4内に出入りできるように、写真自動販売機の側面は開けられているが、撮影が妨げられないよう、また外部光を遮断するためなどの理由で、その側面にサイドカーテン6が備えられている。なお、撮影ブース4への出入りが一方の側面のみである場合には、その側面にのみサイドカーテン6が備えられる。また、両側面から出入りできる場合には、両側面にサイドカーテン6が備えられていてもよい。ユーザ15は、撮影を行なう際には、このサイドカーテン6を開けて撮影ブース4に入り、撮影時はサイドカーテン6を閉める。なお、サイドカーテン6の裏面(撮影ブース4の内側)の色等は、背景カーテン5やパネル2内面と同様の理由で適宜選ばれる。
【0029】
さらに、写真自動販売機の外側には、お絵描きブース53とプリント取出口9とが備えられる。
【0030】
お絵描きブース53は、筐体1の背面に備えられる。お絵描きブース53は、撮影により得られた画像を表示し、画像の編集を受付けるタブレットディスプレイ13と、画像入力を行なうためのタブレットペン14と、ユーザに対し音楽や操作方法の説明などを音声で出力するスピーカ23cとを含んでいる。
【0031】
プリント取出口9は、筐体1の側面に備えられ、箱型の形状を奏している。プリンタ12でプリントされた写真は排出され、ここに落とされる。プリント取出口9は、そこに落とされた写真が、ユーザが手にするまで地面に落ちない等の作用を奏するものであれば、その形状は限定されない。例えば、筐体1の内部方向に窪んだ箱状の空間と筐体1の側面に沿う方向に取りつけられた蓋とで形成されていてもよい。そして、ユーザ15は、プリント取出口9よりプリントされた写真を取出す。なお、プリント取出口9付近には、印刷中LED(Light EmittingDiode)10および印刷エラーLED11とが備えられ、それらが点灯あるいは点滅することによって、ユーザ15は、印刷中であるという状態、あるいは印刷中に用紙切れ、インク切れ、用紙詰り、メカニカルエラーなどのエラーが発生しているという状態を知ることができる。
【0032】
次に、図2に、上述の筐体1を正面(撮影ブース4内方向)から見た具体例を示す。
【0033】
図2を参照して、筐体1の正面、すなわち被写体であるユーザ15と相対する面には、カメラ21と、モニタ22と、デモンストレーション(以下、「デモ」と略す)音声や、BGM、操作方法などのアナウンスを出力する図示されないスピーカ23a,23bと、デモ画面や撮影中の操作手順、ユーザ15へのアナウンスなどを表示するディスプレイ13aと、対価である硬貨を投入すためのコイン投入口26と、前面のメンテナンスなどを行なうためのフロントドア28とが備えられる。
【0034】
また、筐体1のカメラ21の周囲には、蛍光灯やフラッシュなどを内蔵し、被写体の照明を行なうための照明ボックス18a〜18cが備えられている。また、筐体1の前面には、ユーザ15からの操作を入力する操作部51が備えられている。
【0035】
カメラ21で撮影された画像はリアルタイムにモニタ22に表示され、これによりユーザは撮影により得られる画像を知ることができる。
【0036】
カメラ21としては、一般にデジタルカメラが用いられる。一般的なデジタルカメラで設定できる項目(たとえばシャッタスピード、絞り値、露出補正、ホワイトバランスなど)の変更や、撮影タイミングは、PC101(図4参照)から指示される。
【0037】
さらに、筐体1の上面には、筐体1内部の熱を逃がすためのファンや、外部装置への画像の配信、リモートメンテナンスなどの、外部装置との通信を行なうときにケーブルを差込むためのLAN(Local Area Network)ケーブル差込口などが備えられていることが好ましい。なお、このようなファンは、筐体1内部の熱を逃がす目的で備えられるものであるため、筐体1の上面に限定されず、熱を発生しやすい機器類の近傍などの他の場所に備えられても、また複数備えられてもかまわない。また、LANケーブル差込口が備えられる位置も、ケーブルの配線の取回しが容易な位置であれば筐体1の上面に限定されない。
【0038】
次に、図3に、筐体1を背面(お絵描きブース53方向)から見た具体例を示す。
【0039】
図3を参照して、筐体1の背面側には、タブレットディスプレイ13と、タブレットペン14とが備えられる。さらに、図示しないスピーカが備えられていてもよい。
【0040】
タブレットディスプレイ13は、筐体1の撮影を行なう面とは逆の面に備えられるディスプレイであって、撮影後の画像を表示する。また、ユーザ15より、撮影により得られた画像に対してタブレットペン14を用いた編集入力(落書き)を受付ける。なお、タブレットペン14は、ペン形状の入力装置であって、タブレットディスプレイ13にタッチすることで、背景、スタンプ、フレームなどの画像や文字の入力、または使用する項目(ボタン)の選択、操作の選択などの入力をすることができる。
【0041】
次に、図4に、本実施の形態における写真自動販売機の機能ブロック図を示し、写真自動販売機の機能について説明する。
【0042】
図4を参照して、写真自動販売機は、当該写真自動販売機を動作させるためのPC101と、基板から構成され、動作中のPC101からの指示を受付けて、接続されている各種装置を制御する制御部102とを備える。
【0043】
上述のPC101は、PC101の制御を行なう演算装置であるCPU(Central Processing Unit)と、装置を動作させるためのプログラムおよびプログラムで必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された画像や撮影画像に対して入力した編集画像その他の各種画像などを記憶する記憶装置と、プログラムの一時的な作業領域ともなるメモリと、カメラ21、プリンタ12、タブレットディスプレイ13などの周辺機器を制御するためのソフトウェアであるドライバと、LANケーブルを介して外部機器と接続された場合に通信を行なう通信部とを含む。なお、PC101は、電源スイッチ29が押され、当該写真自動販売機に電源プラグより電源が投入されると、上記プログラムが起動されて動作する。
【0044】
また、写真自動販売機は、電源を必要とするモニタ22、スピーカ23、および照明装置30などの電源系統を制御する電源制御部103を備え、外部からそれらの装置に対する電源の電圧を安定させるよう制御する。さらに、そのような電源の投入および切断は、電源スイッチ29を押すことで行なわれる。しかし、電源切断によりPC101で動作しているプログラムを強制的に終了させることは、動作を不安定にさせる原因となる。そのため、電源が落とされても、しばらくはUPS(Uninterrupted Power Supply)104が電源をバックアップし、PC101に停電信号を送信する。その間に、PC101はプログラムの終了の手続を行ない、プログラムを正常に終了させる。
【0045】
上述の制御部102は、サービスパネル105から制御信号を受付ける。サービスパネル105は、投入されたコインの枚数をカウントするコインカウンタ、印刷されたプリントの枚数をカウントするプリントカウンタ、スピーカ23から出力する音声のボリュームを調整する音量調整つまみ、テストモードを行なうためのテストボタン、コインを投入しなくても装置が利用できるようにするためのサービスボタン等を備えるパネルであって、当該写真自動販売機の設置者が各種設定やメンテナンスの操作を行なう際に用いる。
【0046】
また、制御部102は、操作部51、サービスパネル105、コイン制御部107からの信号を受付けPC101に通知したり、逆に、PC101からの制御信号(指示コマンドなど)によりサービスパネル105、フラッシュ制御部(図示せず)、フラッシュ(図示せず)、コイン制御部107、印刷中LED10、印刷エラーLED11を制御したりする。
【0047】
コイン制御部107は、コイン投入口26に投入されたコインの正当性を検出し、制御部102にコインが投入された信号を送る。逆に、コイン投入を禁止するときは、コイン制御部107は制御部102からの信号により、コインが投入されないようにコイン投入口26をブロックすることができる。
【0048】
サービスパネル105は、テストボタン、サービスボタンが押下された信号を制御部102に送る。逆に、制御部102からの信号により、コインカウンタ、プリントカウンタを動作させる(例えばカウンタを1インクリメントする)。また、PC101から出力される音声は、サービスパネル105上の音量調整つまみで調整された音量でスピーカ23から出力される。
【0049】
操作部51は、操作部51での入力信号を制御部102に送る。入力信号がPC101に送信され、PC101では、操作内容に応じた処理が行なわれる。
【0050】
さらに、プリンタ12の状態がPC101に通知され、PC101は、その状態に応じて制御部102に信号を送出する。その信号によって、印刷中LED10または印刷エラーLED11が点灯または点滅する。
【0051】
なお、言うまでもなく、写真自動販売機の形態は図1〜図4に示される具体例に限定されるものではない。すなわち、図1〜図4に記載されない他の機能が備えられていてもよいし、図1〜図4に記載されている機能の必ずしも全てが備えられていなくても構わない。例えば、プリンタ12は写真自動販売機に含まれていなくてもよく、その場合、写真自動販売機は、LAN等の専用回線や無線通信等を介して印刷制御信号をプリンタ12に出力するものとする。
【0052】
次に、図5のフローチャートを用いて、本実施の形態における写真自動販売機での処理について説明する。図5のフローチャートに示される処理は、PC101のCPUが、記憶装置に記憶されるプログラムをメモリに読出して実行することによって実現される。
【0053】
まず、当該写真自動販売機に備わる電源スイッチ29が投入されると、各種装置の電源が投入される。すると、PC101の記憶装置に格納された動作プログラムが起動する。PC101は、各種装置が正常に接続されているかチェックし、初期化が必要な装置に対しては初期化を行なう。その後、当該写真自動販売機の利用を促すタイトルデモをディスプレイ13aに表示し、同時に音声をスピーカ23a,23bから出力する(S100)。
【0054】
タイトルデモが表示されている状態で、コイン投入口26において、当該写真自動販売機を利用するためのコインの投入を受付ける(S110)。なお、上述のコインの受付けに代えて、タイトルデモ表示中にテストボタンを押下することによって、当該写真自動販売機のメンテナンスを行なうためのテストモードが起動する。
【0055】
テストモードは、写真自動販売機の設置者が写真自動販売機を操作するためのモードであり、このモードにおいては当該写真自動販売機の利用状況(たとえばコイン投入数など)の確認や、カメラ21、プリンタ12など周辺機器の調整ができる。
【0056】
ここで写真自動販売機の設置者とは、当該写真自動販売機を設置し営業を行なっている店舗などの経営者、管理者、および従業員であり、営業中に、利用者に対応できるものである。
【0057】
ステップS110で受付けたコインは、コイン制御部107において正当性や枚数等が検知される。そして、正常にコインを受付けるとプレイが開始される。
【0058】
まず、当該写真自動販売機における処理(プレイ)は、撮影から始まる。はじめに、カメラ21が取得する画像を、モニタ22にリアルタイムに表示する。ユーザ15は、モニタ22に表示される画像を見ながら、好みの表情やポーズをとることができる。なお、ここではカメラ21が取得した画像をそのままモニタ22に表示してもかまわないし、左右に反転処理して表示してもかまわない。左右に反転処理して表示した場合、ユーザ15の姿を鏡に写す方向と同じ方向でモニタ22に表示することができる。そのため、ユーザ15は、モニタ22を見ながら好みの表情やポーズをとることが容易になる。
【0059】
次に、撮影方法に複数のモードがある場合は、その選択肢を操作用のディスプレイ13aに提示し、操作部51のボタン等で好みの撮影モードをユーザ15から受付ける(S120)。そして、選択された撮影モードで撮影を開始する(S130)。
【0060】
また、ここでは、撮影モードだけでなく、ディスプレイ13aに表示される操作画面およびスピーカ23a,23bから流れる音声に従って、背景カーテン5の選択をしたり、カメラ21を好みの位置に移動させたり、カメラ21を回転、または向きを調整したりすることができる。これらの指示は、操作部51などで受付ける。さらに、カメラ21の近傍などにカメラ21の向きやズーム等の指示を行なうボタンなどが備えられる場合には、それによってカメラ21の向きやズーム等の指示を受付ける。そして、受付けた撮影モードや背景カーテン5などで撮影が行なわれる。
【0061】
撮影は、時間経過とともに「3、2、1」などのカウントダウンをディスプレイ13aあるいはスピーカ23a,23bに出力して自動で行なうことができる。また、カメラ21の近傍に設けられた撮影ボタン(図示せず)を押下することで行なってもよい。
【0062】
撮影は、PC101からカメラ21に撮影信号が送信されることでシャッタが切られ、実行される。ステップS130では、このような撮影を所定回数繰返し行なう。
【0063】
撮影が終了すると、ユーザ15に対して、お絵描きブース53へ移動するように促がす案内をディスプレイ13aに表示する。案内に従って、ユーザ15はお絵描きブース53へ移動する。そして、以降のユーザ15の操作は、お絵描きブース53で行なわれる。なお、撮影された全ての画像を以降の処理に用いてもよいし、この段階において、以降の処理に用いる撮影画像(あるいは以降の処理に用いない撮影画像)をある程度選択しても構わない。後者の場合、以降の処理は、選択された(あるいは選択されなかった)撮影画像に対して実行される。
【0064】
次に、お絵描きブース53において、写真選択および画像調整処理を行なう(S140)。なお、ここでの処理については、後にサブルーチンを挙げて説明を行なう。また、写真選択および画像調整を撮影ブース4内で行なっても構わない。この場合、ディスプレイ13aに撮影画像など必要な表示がされ、操作部51により所定の操作を行なう。
【0065】
次に、選択され画像調整された撮影画像に対して、ユーザ15からタブレットペン14により編集入力を受付ける(S150)。
【0066】
編集入力中、タブレットディスプレイ13に、撮影された画像と入力する画像とを切換えるためのボタンや、画像を切換えて編集を行なうための「フレーム」「ライン」「スタンプ」「ペン」、入力した画像を消すための「けしごむ」、入力操作を1つ前の状態に戻すための「ひとつもどる」、画像入力を最初からやり直すための「はじめから」、などのボタンを表示する。ユーザ15は、これらのボタンをタブレットペン14で押すことで使用するツールを選択する。さらに、色、柄などを選択した後、表示された画像上で編集入力を行なう。編集中には、撮影された画像と編集入力された画像とをそれぞれ別の画層(レイヤ)に展開し、タブレットディスプレイ13上にそれら画層を重ねて表示する。それぞれの画層のどちらを上に表示するかは、用途により設定されている。例えば、編集入力された画像を撮影された画像の前景画像とする場合には、編集入力された画像が上の画層となる。
【0067】
さらに編集入力された画像は、スタンプ画像の層、フレーム画像の層など、それぞれ複数の画層で構成されていてもよい。
【0068】
このような編集を行なうための編集入力時間は、予め設定されている。そして、タブレットディスプレイ13上に残り時間を表示し、カウントダウンを行なう。残り時間が0になると編集入力が終了する。または、画面に用意された「終了」ボタンを押すことで強制的に終了させることもできる。
【0069】
編集入力が終了すると、撮影された画像と編集入力された画像とを合成し、合成された画像をタブレットディスプレイ13に表示する。そして、ユーザ15から、シール等の印刷媒体に印刷する画像の選択を受付ける(S160)。また、編集入力に失敗した画像などを印刷しないような選択を受付けることもできる。
【0070】
そして、選択された画像の枚数に応じて、予め決められた複数のシールレイアウトをタブレットディスプレイ13に表示し、ユーザ15の選択を受付ける(S170)。
【0071】
印刷する画像の選択とシールレイアウトの選択とを受付けると、選択されたシールレイアウトにしたがって生成された印刷画像データをプリンタ12に出力する。さらに、ユーザ15をプリンタ12の前に誘導するアナウンス(たとえば「シールは右から出るよ!」)をスピーカ23またはタブレットディスプレイ13より出力する。そして、プリンタ12で印刷を実行し(S180)、プリント取出口9よりユーザ15に提供する(S190)。
【0072】
以上の処理が、1組のユーザ15が本実施の形態の写真自動販売機で行なうプレイである。そして、上述の処理を終了すると、次にコインが投入されるまで、再度タイトルデモをスピーカ23およびディスプレイ13aから出力する。
【0073】
なお、上述の実施の形態では、1組のユーザ15が利用する形態を説明したが、図1に示すとおり、撮影を行なう撮影ブース4と撮影された画像に編集を行なうお絵描きブース53とが異なる場所に設置されていることから、2組の利用者が同時に利用することもできる。この場合、先の利用者が撮影を終了しお絵描きブース53に移動すると、ディスプレイ13aにはデモ画像が表示され、次の利用者のコイン投入を受付ける。そして、コインが投入されると、次の利用者の撮影が開始される。
【0074】
また、このように2組の利用者が同時に利用する場合に、撮影や編集等の操作を制御するPC101が1台では処理に負荷がかかってしまう場合もある。このため、撮影側の制御を行なうPCと編集側の操作を制御するPCとをそれぞれ設け、利用者の操作性を向上させることもできる。この場合、図4に示す機能ブロック図において、カメラ21、モニタ22など撮影にのみ必要なものは撮影側のPCに接続されて制御され、タブレットディスプレイ13、プリンタ12など編集にのみ必要なものは編集側のPCに接続されて制御される。また、制御部102、操作部51、およびサービスパネル105など両方の操作に必要なものは、機能を分割して撮影側と編集側とのそれぞれのPCに接続されて制御されてもよいし、どちらか一方のPCに接続されて制御されてもよい。
【0075】
次に、上述のステップS140における写真選択および画像調整処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0076】
図6を参照して、始めに、全ての撮影画像(あるいはある程度選択された撮影画像)のそれぞれの画像について、各調整方法での調整後の画像を準備する(S201)。具体的な調整方法については、後に具体例を挙げて説明する。
【0077】
次に、写真選択および画像調整を行なう操作画面をディスプレイ13に表示する(S203)。ここで表示される操作画面の具体例を図7に示す。
【0078】
図7を参照して、写真選択および画像調整を行なう操作画面は、全ての撮影画像(あるいはある程度選択された撮影画像)を、選択可能な状態で表示する、あるいは、以降に説明する処理にて選択された撮影画像を、選択された状態であることがわかるように表示する画像表示部201と、写真選択および画像調整処理の操作を行なうための制限時間の残り時間を表示する残り時間表示部202と、写真の選択および調整の決定を入力する決定ボタン203とを含んで構成される。また、後に説明する処理において画像表示部201に選択可能な状態で表示された撮影画像を選択すると、当該画像を選択された状態であることがわかる表示をすると共に、当該画像を画像調整するための調整ボタン204を選択された撮影画像に付加して表示する。
【0079】
次に、上述の操作画面上において、ユーザから画像調整を行なう所望の撮影画像の選択や、画像調整の操作を受付ける。PC101は、タブレットペン14でディスプレイ上がタッチされたことを検出すると(S205でYES)、始めに、タッチされたディスプレイ13上の操作画面の位置が選択解除ボタンであるか否かを判断する(S207)。選択解除ボタンについては後に具体的に説明する。
【0080】
タッチされた位置が選択解除ボタンでない場合には(S207でNO)、次に、ディスプレイ13上でタッチされた位置を検出して(S209)、その位置に応じた処理を行なう。
【0081】
すなわち、ステップS209において画像表示部201がタッチされたことを検出すると(S209で「画像表示部」)、タッチされた位置に表示されている画像が、選択された撮影画像(以下、選択画像と言う)であるか、選択されていない撮影画像(以下、非選択画像と言う)であるかを判断する(S211)。
【0082】
ステップS211において、選択画像が表示されている画像表示部201がタッチされていることが判断されると(S211でYES)、当該選択画像の選択状態を解除し、非選択画像とする(S213)。
【0083】
また、ステップS211において、非選択画像が表示されている画像表示部201がタッチされていることが判断されると(S211でNO)、当該非選択画像を選択状態とし、選択画像とする(S215)。
【0084】
ステップS215において、非選択画像が選択状態となり選択画像になると、図7に具体例が示されるように、選択状態であることがわかる表示を行なう。具体的な表示方法としては、当該撮影画像を強調する表示方法や、当該撮影画像を太枠で囲う表示方法や、「選択」などの選択状態であることを示す文字や画像を当該撮影画像に付加する表示方法などが挙げられる。また、選択状態であることがわかる表示と共に、当該選択画像の画像調整を行なうための調整ボタン204を付加して表示する。ここで選択画像に付加して表示される調整ボタン204の中には選択解除ボタンが含まれる。ステップS211で選択画像がタッチされたことを検出することで、ステップS213で当該選択画像の選択状態を解除して非選択画像とすることもできるし、ステップS207で、選択画像に付加して表示される調整ボタン204のうちの選択解除ボタンがタッチされたことを検出することで、ステップS213で当該選択画像の選択状態を解除して非選択画像とすることもできる。
【0085】
そして、上述のステップS213あるいはステップS215の処理を終了すると、再び処理をステップS205に戻し、ステップS205でタブレットペン14でディスプレイ13がタッチされるまで待機する。そして、ステップS205でタブレットペン14でタッチされると、以降の処理を繰返す。
【0086】
一方、ステップS209において選択画像に付加して表示されている調整ボタン204がタッチされたことを検出すると(S209で「調整ボタン」)、タッチされた位置に表示されている調整ボタン204の種類に対応した画像調整を行なった、当該調整ボタン204が付加されている選択画像の調整画像を、PC101の記憶装置等の記憶領域から読出して、当該選択画像と置換えて画像表示部201に表示する(S217)。ここで、調整ボタン204に表示される調整用のボタンの種類である具体的な画像調整としては、「超美白」、「美白」、「くっきり」、「モノクロ」、「カラー」、「右回転」、「左回転」などの調整が挙げられる。
【0087】
上述の調整ボタン204に含まれる「超美白」、「美白」、「くっきり」などのボタンをタブレットペン14でタッチすることで、当該選択画像の色合いや明るさや輝度などを調整することができる。また、上述の調整ボタン204に含まれる「モノクロ」および「カラー」のボタンは、選択画像を白黒画像およびカラー画像に変換するためのボタンである。そのため、「モノクロ」ボタンをタッチして選択画像が白黒画像に切替わった場合には、「モノクロ」ボタンは「カラー」ボタンに切替わって表示される。また、「カラー」ボタンをタッチして選択画像がカラー画像に戻った場合には、「カラー」ボタンは「モノクロ」ボタンに戻って表示される。また、上述の調整ボタン204に含まれる「右回転」、「左回転」のボタンをタブレットペン14でタッチすることで、当該選択画像を90度右または左に回転させることができる。
【0088】
また、調整ボタン204はタブレットペン14でタッチして選択するボタン形状に限定されず、図7に示されるようなスクロールバーが含まれてもよい。タブレットペン14でドラッグしてスクロールバーを移動させることで、当該選択画像のホワイトバランスを調整することができる。また、拡大や縮小、回転角度、その他の色合い、色相、輝度などが調整できてもよい。
【0089】
なお、図7に示されるような画像調整用のボタンの種類は例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。選択画像である撮影画像を加工調整するものであれば上述の種類に限定されず、例えば、「セピア」、「縮小」、「拡大」などが含まれてもよい。また、これらの画像調整を行なった後に、再度元の(画像調整を行なっていない)撮影画像に戻すためのボタンが含まれていてもよい。
【0090】
これらの画像調整は、ステップS201において、予め各撮影画像について行なわれ、各撮影画像についての調整画像は、PC101の記憶装置などの記憶領域に格納されているものとする。ステップS217においては、その記憶領域から、タブレットペン14でタッチされた位置に表示されている画像調整用のボタンの種類に応じた調整画像を読出して、ディスプレイ13上の操作画面の画像表示部201で表示させるための画層に置く。このように、予め各画像調整を行なった調整画像を記憶領域に格納しておくことで、ユーザから画像調整の指示を受けてから画像処理を実行する場合に比べて、ディスプレイ13に表示するまでの処理時間を短縮することができる。そのため、スムーズな画像調整操作を行なうことができる。なお、PC101が高速に画像処理できる性能であるなどの理由で、スムーズな画像調整操作に支障をきたさない範囲においては、調整ボタン204をタッチした後に対応する画像に画像処理を施しても構わない。
【0091】
そして、上述のステップS217の処理を終了すると、再び処理をステップS205に戻し、ステップS205でタブレットペン14でディスプレイ13がタッチされるまで待機する。そして、ステップS205でタブレットペン14でタッチされると、以降の処理を繰返す。
【0092】
なお、上述の画像調整が実行された後に再び処理をステップS205から繰返し、ステップS213において当該画像調整が実行された選択画像の選択状態が解除される場合もある。その場合、ステップS213において当該選択画像になされた画像調整の状態を保持したまま選択状態を解除してもよいし、元の撮影画像に戻して選択状態を解除してもよい。具体的には、タブレットペン14でタッチされたときに、画像表示部201で表示させるための画層に置かれた調整画像をそのままその画層に保持してもよいし、当該調整画像を記憶領域に格納されている元の撮影画像に置換えてもよい。
【0093】
また一方、ステップS209において決定ボタン203がタッチされたことを検出すると(S209で「決定ボタン」)、現在の操作画面に表示されている撮影画像の選択状態および選択画像の画像調整状態を確定し(S219)、処理を図5のステップS150に戻す。すなわち、このときに画像表示部201で表示させるための画層に置かれている画像を、ステップS150以降の処理に用いる。
【0094】
なお、上述のフローチャートに示される処理では、ユーザ15が写真選択および画像調整処理の操作を行ない、決定ボタン203をタッチすることで処理を終了させているが、残り時間表示部202に表示される残り時間が0となった場合にも、上述の処理は強制的に終了する。その場合、終了時に操作画面に表示されている撮影画像の選択状態および選択画像の画像調整状態が確定され、ステップS150以降の処理に用いられる。
【0095】
本写真自動販売機においてこのような処理が実行されることで、ユーザは、1つの操作画面において写真選択処理と選択した撮影画像の画像調整処理との操作を行なうことができる。そのため、ユーザが直感的に操作しやすい画面構成となり、ユーザは操作方法に困ることがなく、限られた操作時間内で満足できる操作を行なうことができる。
【0096】
また、選択されている撮影画像のみに画像調整が行なわれるため、ユーザは当該撮影画像が選択されている状態であることを把握しやすい。
【0097】
また、選択解除ボタンを備えることで、画像調整後にも当該画像の選択状態を解除することができ、ユーザの所望する画像を提供することができる。
【0098】
また、写真選択処理と画像調整処理とを1つの操作画面で同時に行なうことができるため、画像調整処理後に写真選択処理を行なうなど、その操作順もユーザの任意に行なうことができる。そのため、ユーザに満足するプレイを提供することができる。
【0099】
さらに、写真選択処理と画像調整処理とを各々異なる操作画面で行なう場合に比べて、操作画面を理解するために要する時間を短縮することができ、1組のユーザがプレイに要する時間を短縮することができる。そのため、当該写真自動販売機の回転率を向上させることができる。
【0100】
上述の写真選択処理においては、選択可能な状態で表示された全ての撮影画像(あるいはある程度選択された撮影画像)から、所定の数(ここでは4枚としている)以内の撮影画像を、画像調整を行なう撮影画像として選択する。本写真自動販売機においては、このような、複数の選択肢から所定数以内の選択肢を選択する操作が、上述のステップS203を始め、例えば、図5のステップS120において撮影モードを選択する場合や、ステップS150において編集入力を行なうスタンプ画像などを選択する場合などに行なわれる。
【0101】
以下に、上述の写真選択処理における所定数以内の撮影画像を選択する処理について図8〜図10のフローチャートを用いて説明する。すなわち、上述の図6におけるステップS201〜S215の処理を、画像の選択方法に重点を置いて説明する。なお、図8〜図10において、Xは撮影画像の数、Yは選択できる所定の数を示し、上述の例においてはY=4である。また、2≦Y≦Xを満たす。また、nは選択されている撮影画像の数を示し、Pxは、それぞれの撮影画像に割振られる番号情報であって、添字のxは、1≦x≦Xを満たす。なお、Px=0は、番号情報Pxが割振られている撮影画像が非選択画像であることを示し、Px≠0は、番号情報Pxが割振られている撮影画像が選択画像であることを示している。
【0102】
図8を参照して、始めに選択されている撮影画像の数nと、各撮影画像に割振られている番号情報であるP1〜Pxを初期化して0にする(S301)。
【0103】
次に、操作画面をディスプレイ13に表示する(S303)。ここでの処理は、上述のステップS203に該当する処理である。
【0104】
次に、上述の操作画面上において、ユーザから撮影画像の選択をタッチペン14でのタッチで受付ける。PC101は、タブレットペン14でディスプレイ13上がタッチされたことを検出すると(S305でYES)、タッチされたディスプレイ13上の操作画面の位置を検出する。タッチされたディスプレイ13上の操作画面の位置が、決定ボタンではなく、かつ画像表示部である場合には(S307でNO、かつS311でYES)、タッチされた位置に応じて、選択された撮影画像を決定する(S313)。すなわち、添字xを決定する。これは上述のステップS209において画像表示部201がタッチされた場合の処理と同様である。
【0105】
次に、当該撮影画像に割振られている番号情報Pxを読出し、それが0であるか否かを確認する(S315)。すなわち、当該撮影画像が選択画像であるか非選択画像であるかを確認する。ステップS315での確認の結果、タッチされた撮影画像に割振られている番号情報Pxが0である場合(S315でNO)、すなわち、当該撮影画像が非選択画像である場合には、今までに選択されている撮影画像の数nが、選択可能な所定数Yに達しているか否かを確認し(S317)、所定数でないならば(S317でNO)、今までに選択されている撮影画像の数nを1インクリメントし(S319)、タッチされている撮影画像に割振られている番号情報Pxを0から現在の選択画像の数を示すnに書換える(S320)。すなわち、タッチされている撮影画像は、選択画像となり、現在の選択画像の中で選択された順を示す番号情報が割振られる。
【0106】
一方、ステップS315での確認の結果、タッチされた撮影画像に割振られている番号情報Pxが0でない場合(S315でYES)、すなわち、当該撮影画像が選択画像である場合には、図9を参照して、全ての選択可能に表示されている撮影画像に対して(S322,S327,S329)、タッチされた撮影画像に割振られている番号情報Pxよりも大なる番号情報が割振られている撮影画像の番号情報を(S323でYES)、1デクリメントする(S325)。そして、現在の選択画像の数nを1デクリメントし(S331)、タッチされている撮影画像に割振られている番号情報Pxを0に書換える(S333)。すなわち、タッチされている選択画像である撮影画像を非選択画像とする。
【0107】
さらに、ステップS315での確認の結果、タッチされた撮影画像に割振られている番号情報Pxが0であり、かつ、今までに選択されている撮影画像の数nが所定数Yならば(S315でNO、かつS317でYES)、全ての選択可能に表示されている撮影画像のうち(S341,S347,S349)、割振られている番号情報が0でない撮影画像の番号情報、すなわち、全ての選択画像の番号情報を(S343でNO)、1デクリメントする(S345)。そして、タッチされている撮影画像に割振られている番号情報Pxを、現在の選択画像の数nに書換える(S351)。すなわち、タッチされている非選択画像である撮影画像を、現在の選択画像の中でY番目に選択された示す番号情報を割振られた選択画像とする。
【0108】
以上の処理を行なって、各撮影画像に割振られている番号情報を更新して操作画面において表示し(S321)、ステップS305に処理を戻して上述の処理を繰返す。
【0109】
そして、タブレットペン14で操作画面上の決定ボタンがタッチされると(S307でYES)、現在の各撮影画像に割振られている番号情報を確定する。すなわち、現在の撮影画像の選択状態を確定する(S309)。
【0110】
以上の処理を実行することによって、写真選択処理において、選択可能な状態で表示されている撮影画像から所定数の撮影画像を選択することができる。すなわち、所定数を4であるものとすると、4以内の撮影画像の選択は、上述のステップS319〜S320の処理が実行されて、選択された撮影画像に、選択された順に応じた番号情報が割振られて選択状態となる。5枚目の撮影画像が選択された場合には、ステップS341〜S351の処理が実行されて、すでに選択されている番号1〜4の選択画像の番号が各々1ずつ引かれ、番号1の選択画像、すなわち、その中で1番始めに選択した選択画像の番号情報が0となって選択状態が解除される。そして、番号2〜4がそれぞれ1〜3になり、選択順序が保持されたまま、新たに選択された撮影画像の番号情報が4となり選択状態になる。
【0111】
このように、多数の選択肢の中から所定の数の選択肢を選択する場合に、上述の処理を行なうことで、選択された選択肢に選択順に応じた順位が割振られる。そして、所定の数以上の選択肢が選択された場合に、順位が上位の選択肢(その中で最初に選択された選択肢)から順に、順次選択状態が解除され、新たに選択された選択肢が最低順位の選択肢として追加される。
【0112】
このような処理を写真自動販売機の写真選択処理において実行することによって、全ての(あるいは予めある程度選択されている)撮影画像の中から画像処理を行なうための所定数(例えば4枚)の撮影画像を選択する際に、確実に所定数以内の撮影画像が選択される。
【0113】
本写真自動販売機では、このような選択画像に割振られる順位である番号情報を、上述のステップS321の処理において操作画面で表示する。このため、ユーザに、所定数を超えて選択した場合に選択状態が自動的に解除される選択画像を事前に通知することができる。
【0114】
本写真自動販売機のディスプレイ13に表示される写真選択および画像調整を行なう操作画面のうち、写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を図11に示す。すなわち、図11に示すように、本写真自動販売機においては、上述の処理を実行して選択画像にその選択順を示す番号情報を付加して表示し、所定数(図11においては4)以上の撮影画像が選択された場合には、番号情報が1である選択画像の選択状態が解除される旨を予め通知しておく。そして、上述のステップS321において、選択画像に付加されて表示されている番号情報を順次更新してユーザに次に選択状態が解除される選択画像(付加されている番号情報が1である選択画像)を示す。
【0115】
あるいは、本実施の形態においては、図12に示すように、写真選択を行なう操作画面において、所定数以上の撮影画像を選択する場合には、選択を解除する選択画像を指定するように促がす表示を行なうことが好ましい。すなわち、上述のステップS341〜S351の処理を実行する前に、ステップS322〜S333の処理を実行するよう、ユーザを誘導することが好ましい。
【0116】
このような、選択を解除する選択画像を指定するように促がす表示は、図13に示すように、所定数(図13においては4)の撮影画像を選択し終えたときに操作画面に表示されてもよい。すなわち、上述のステップS320において、n=Yであるときに表示されてもよい。
【0117】
また、選択を解除する選択画像を指定するように促がす表示は、図14に示すように、所定数(図14においては4)を超えた数の撮影画像がタッチされたとき(図14においては5枚目の撮影画像がタッチされたとき)に操作画面に表示されてもよい。この場合、上述のステップS317においてすでに選択されている数nが所定数Yである場合(S317でYES)に表示され、割込み処理として、さらに選択状態を解除する選択画像のタッチを受付けて、ステップS322〜S333の処理を実行した後に、ステップS319〜S320の通常の選択処理を行なう。また、先に割込み処理としてステップS322〜S333の処理を実行した後に、再度、選択する撮影画像のタッチを受付けて、ステップS319〜S320の通常の選択処理を行なってもよい。すなわち、この場合、上述のステップS341〜S351の処理は実行せず、ステップS317においてすでに所定数Yの選択が行なわれていると判断された場合には(S317でYES)、再度タッチを受付けて、ステップS322〜S333の処理を実行する。
【0118】
このような選択を解除する選択画像を指定するように促がす表示は、図15に示されるように、より目立つ位置に表示されることが好ましい。また、図16に示すように、このままの選択状態では選択数が所定数を超えるために、タッチした撮影画像が選択できないことを明確に示すことも好ましい。
【0119】
本写真自動販売機においてこのような処理が実行されることによって、所定数を超えて撮影画像が選択された場合に、選択状態が解除される選択画像が予めユーザに通知され、予期しない選択画像の選択状態が解除されることがない。さらに、所定数を超えて撮影画像が選択された場合に、指定する選択画像の選択状態を解除することもでき、意図しない選択画像の選択状態が解除されることがない。すなわち、本写真自動販売機においては、操作性よくユーザの所望する撮影画像を選択状態にすることができる。
【0120】
なお、上の例では、画像調整を行なうために撮影画像を選択する操作において上述の処理が実行されるものとしたが、写真自動販売機において、図5のステップS120において撮影モードを選択する場合や、ステップS150において編集入力を行なうスタンプ画像などを選択する場合などにも同様の処理が実行されてもよい。
【0121】
また、このような多数の選択肢の中から所定数の選択肢を選択する場合の処理は、写真自動販売機に限定されず、その他の装置についても用いることができる。
【0122】
さらに、写真選択および画像調整処理を行なう操作画面の他の具体例を図17に示す。図17に具体例が示される操作画面は、全ての撮影画像(あるいはある程度選択された撮影画像)を、選択可能な状態でアイコンボタン表示する、あるいは選択された撮影画像を選択された状態であることがわかるように表示する画像選択部205と、画像調整を行なう撮影画像を表示する画像調整部206と、選択した撮影画像をアイコン表示する選択画像表示部207とを含んで構成される。
【0123】
図17に示される操作画面においては、画像選択部205に表示される撮影画像を示すアイコンにタッチすることで、画像調整を行なう撮影画像を選択することができ、選択された撮影画像が画像調整部206に拡大して表示される。また、すでに選択されている選択画像は、画像選択部205においてその状態がわかるように表示されることが好ましい。具体的には、図17に示すように「選択中」などの文字を付加して表示されてもよいし、強調して表示されてもよいし、その逆に、当該撮影画像がすでに選択されていてさらに選択することができない状態であることがわかるように薄く表示されていてもよい。また、現在画像調整中の撮影画像についても、同様に、その状態であることがわかるように、強調されて表示されたり、その旨を示す文字が付加された表示されたりすることが好ましい。
【0124】
また、画像調整部206に表示される選択された撮影画像に付加して表示される調整ボタン204には、当該画像調整した撮影画像を、後の処理に用いる候補の撮影画像である選択画像とすることを指示する「キープ」ボタンが含まれる。この「キープ」ボタンをタッチすることで、当該画像調整された撮影画像は、選択画像表示部207にアイコン表示され、以降の加工処理などに用いる候補とする選択画像とすることができる。
【0125】
また、選択画像表示部207にアイコン表示された撮影画像には、当該撮影画像の選択状態を解除するための解除ボタンが各々付加されて表示される。この解除ボタンをタッチすることで、当該撮影画像の選択状態を解除することができる。また、選択画像表示部207にアイコン表示された撮影画像をタッチすることで、再度、当該撮影画像の画像調整を行なうことができてもよい。
【0126】
図17に示されるような操作画面とすることによって、画像調整を行なう撮影画像を画像調整部206に大きく表示することができ、撮影画像の細部まで表示することができる。また、ユーザの画像調整操作がわかり易くなる。
【0127】
また、他の操作画面の具体例を図18に示す。図18に示される操作画面は、図17に含まれる画像選択部205に、全ての撮影画像(あるいはある程度選択された撮影画像)が選択可能な状態でアイコンボタン表示されると共に、選択された撮影画像が選択された状態であり、かつ選択状態を解除する解除ボタンを付加して表示される。
【0128】
図18に示される操作画面においては、画像選択部205にアイコン表示された選択画像に各々付加されて表示されている選択解除ボタンをタッチすることで、当該撮影画像の選択状態を解除することができる。また、画像選択部205にアイコン表示された撮影画像をタッチすることで、再度、当該撮影画像の画像調整を行なうことができてもよい。
【0129】
図18に示されるような操作画面とすることによって、画像調整を行なう撮影画像を画像調整部206にさらに大きく表示することができ、撮影画像のより細部まで表示することができる。また、ユーザの画像調整操作がわかり易くなる。
【0130】
また、他の操作画面の具体例を図19に示す。図19に示される操作画面は、さらに、画像調整された撮影画像を印刷媒体であるシール上に印刷するための分割方法であるシールレイアウトを選択するための、シールレイアウト選択部208を含んで構成される。
【0131】
シールレイアウト選択部208に表示されるシールレイアウトの選択肢は、予め選択された撮影画像の枚数に応じて設定されているシールレイアウトであって、PC101の記憶装置等の記憶領域に格納されている。そして、撮影画像が選択される度に、記憶領域からその選択数に応じたシールレイアウトの選択肢を読出してシールレイアウト選択部208に表示する。すなわち、撮影画像が選択された数が変化すると、シールレイアウト選択部208に表示されるシールレイアウトの選択肢がその数に応じて変化する。
【0132】
具体的には、選択画像が1枚(A)である場合には、図20に示されるようなシールレイアウトの選択肢が記憶領域から読出されシールレイアウト選択部208に表示される。
【0133】
また、選択画像が2枚(A,B)である場合には、図21に示されるようなシールレイアウトの選択肢が記憶領域から読出されシールレイアウト選択部208に表示される。
【0134】
また、選択画像が3枚(A,B,C)である場合には、図22に示されるようなシールレイアウトの選択肢が記憶領域から読出されシールレイアウト選択部208に表示される。
【0135】
また、選択画像が4枚(A,B,C,D)である場合には、図23に示されるようなシールレイアウトの選択肢が記憶領域から読出されシールレイアウト選択部208に表示される。
【0136】
なお、このような選択画像の数に応じたシールレイアウトの表示の切替えについては、本願出願人の先行する特許出願である特願2002−187116において、詳細に記述されている。
【0137】
図19に示される操作画面においては、上述の図17に示される操作画面と同様の操作を行ない、さらに、シールレイアウト選択部208に表示されるシールレイアウトの選択肢から、所望するシールレイアウトを選択する。これによって、写真選択および画像調整処理が終了し、調整された撮影画像の情報と、選択されたシールレイアウトの情報とが、以降の処理に渡される。あるいは、ここでのシールレイアウトの選択が行なわれなかった場合には、デフォルトとして予め設定されているレイアウトが以降の処理に渡されてもよい。なお、図19に示される操作画面においては、上述の図5のステップS140とステップS170との処理が同時に行なわれる。
【0138】
図19に示されるような操作画面とすることによって、ユーザは、1つの操作画面において写真選択と画像調整とシールレイアウトの選択との操作を行なうことができる。そのため、ユーザが直感的に操作しやすい画面構成となり、ユーザば操作方法に困ることがなく、限られた操作時間内で満足できる操作を行なうことができる。
【0139】
また、写真選択処理と画像調整処理とシールレイアウトの選択とを1つの操作画面で同時に行なうことができるため、その操作順もユーザの任意に行なうことができる。そのため、ユーザに満足するプレイを提供することができる。
【0140】
さらに、写真選択処理と画像調整処理とシールレイアウトの選択とを各々異なる操作画面で行なう場合に比べて、操作画面を理解するために要する時間を短縮することができ、1組のユーザがプレイに要する時間を各段に短縮することができる。そのため、当該写真自動販売機の回転率を向上させることができる。
【0141】
なお、本写真自動販売機における画像の選択方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0142】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0143】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における写真自動販売機の外観の具体例を示す図である。
【図2】筐体1を正面(撮影ブース4内方向)から見た具体例を示す図である。
【図3】筐体1を背面(お絵描きブース53方向)から見た具体例を示す図である。
【図4】本実施の形態における写真自動販売機の機能ブロック図である。
【図5】本実施の形態における写真自動販売機での処理を示すフローチャートである。
【図6】ステップS140における写真選択および画像調整処理を示すフローチャートである。
【図7】写真選択および画像調整を行なう操作画面の具体例を示す図である。
【図8】写真選択処理を示すフローチャートである。
【図9】写真選択処理を示すフローチャートである。
【図10】写真選択処理を示すフローチャートである。
【図11】写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を示す図である。
【図12】写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を示す図である。
【図13】写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を示す図である。
【図14】写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を示す図である。
【図15】写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を示す図である。
【図16】写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を示す図である。
【図17】写真選択および画像調整を行なう操作画面の具体例を示す図である。
【図18】写真選択および画像調整を行なう操作画面の具体例を示す図である。
【図19】写真選択および画像調整とシールレイアウトの選択とを行なう操作画面の具体例を示す図である。
【図20】シールレイアウト選択部208の表示の具体例を示す図である。
【図21】シールレイアウト選択部208の表示の具体例を示す図である。
【図22】シールレイアウト選択部208の表示の具体例を示す図である。
【図23】シールレイアウト選択部208の表示の具体例を示す図である。
【図24】従来の写真自動販売機において写真選択を行なうための操作画面の具体例を示す図である。
【図25】従来の写真自動販売機において画像調整を行なうための操作画面の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体、12 プリンタ、13 タブレットディスプレイ、13a ディスプレイ、14 タブレットペン、15 ユーザ、21 カメラ、22 モニタ、101 パーソナルコンピュータ、102 制御部、201 画像表示部、202 時間表示部、203 決定ボタン、204 調整ボタン、205 画像選択部、206 画像調整部、207 選択画像表示部、208 シールレイアウト選択部。
【発明の属する技術分野】
この発明は写真自動販売機における画像選択方法、画像選択プログラム、および写真自動販売機に関し、特に、操作者にとって操作しやすい写真自動販売機における画像選択方法、画像選択プログラム、および写真自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
対価を投入して撮影を行ない、撮影した画像を印刷して提供する写真自動販売機が従来より広く知られている。
【0003】
このような装置は、撮影を複数回行ない、撮影した写真の中から
(1)所望する複数枚の写真の選択を利用者から受付ける。さらに、
(2)選択された写真の明るさの調整等を行ない、
(3)調整された写真をディスプレイに表示して利用者からの任意の画像や文字などの書込み(一般的に「落書き」や「お絵描き」と言われる)を受付け、
(4)これらの写真を1枚のシールに印刷するためのシールレイアウト(シール上の分割方法)の選択をユーザから受付け、選択された分割方法で写真をシールに印刷して提供する。
【0004】
従来、上述の(1)〜(4)の各操作は、各々の操作画面に分かれて操作を行なうものであって、各操作画面ごとに予め決められた時間内で利用者からの操作を受付けることが行なわれている。
【0005】
例えば、撮影に2分、写真選択(上述の(1))に20秒、明るさ調整(上述の(2))に20秒、落書き(上述の(3))に2分、分割方法の選択(上述の(4))に20秒、などのように予め決められた時間内で、移り変わる各々の操作画面において操作を行なうように設計されている。
【0006】
具体的には、図24に示す操作画面において、上述の(1)に示される撮影された画像の中から所望の写真を選択する操作を行なう。所定時間(図24においては「のこり時間」で表示されている)が経過すると、あるいは、利用者が決定ボタンを押すと、操作画面は図25に示す操作画面に移り変わる。そして、図25に示す操作画面において、上述の(2)に示される明るさの調整などの操作を行なう。
【0007】
このような操作の方法については、例えば特許文献1においても、操作画面の具体例を挙げながら具体的に記載されている。さらに、特許文献1においては、上述の(1)に該当する操作において、所定枚数の撮影画像の選択を受付ける際に、いったん選択した撮影画像の選択を解除して再度選択をし直すことを可能するよう構成されていることが記載されている。
【0008】
【特許文献1】
特許第3196897号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように操作画面を操作ごとに切替えて表示して操作を受付けている従来の写真自動販売機では、各々の操作画面を表示してからその操作画面を利用者に把握させるまでに要する時間など、操作に要する時間に加えて最低限必要な時間(例えば10秒)が、各々の操作画面に対して設定されねばならない。すなわち、各々の操作画面を表示してから操作に要する時間に加えて最低限10秒程度表示し続けなければならない。各画面についてこのような最低限必要な時間を積み重ねることで、プレイ時間の延長を招き、写真自動販売機の利用回転率を低下させてしまうという問題があった。
【0010】
また、上述のように、従来の写真自動販売機では、予め決められた時間内で移り変わる各々の操作画面において操作を行なうため、すでに切替わって表示されていない以前の操作画面での操作に再び戻すことができず、ユーザに満足いく写真を提供できない場合もあるという問題があった。
【0011】
また、複数の撮影画像から印刷するため、あるいは落書きするためなどに所定数の撮影画像を選択する際に、従来の写真自動販売機では、特許文献1に記載されているように、所定数を超えて選択された撮影画像について削除するよう促がす表示を行なうこともなされているが、表示を確認しなかった場合など所定数を超える数の撮影画像を選択した場合には、最先に選択された撮影画像が自動的に削除されるようプログラムされている場合が多い。このように、所定数を超えて選択された撮影画像が自動的に削除されると、ユーザにはどの撮影画像が削除されるがすぐには理解できない場合が多く、操作が混乱してしまう場合もあるという問題があった。
【0012】
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであって、ユーザが操作しやすく、また、ユーザに所望の写真を提供することのできる写真自動販売機における画像選択方法、画像選択プログラム、および写真自動販売機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、写真自動販売機における画像選択方法は、全ての撮影画像を、加工を行なう画像として選択可能な状態で提示する第1の提示ステップと、提示された撮影画像の中から、加工を行なう画像としての選択を受付ける選択ステップと、選択された撮影画像を、選択された画像以外の他の撮影画像とは異なる表示方法にて提示する第2の提示ステップと、第1の提示ステップで撮影画像が提示された状態において、選択された撮影画像に対して所定の加工を行なう画像加工ステップとを備える。
【0014】
また、写真自動販売機における画像選択方法は、第2の提示ステップにおいて提示されている選択された画像に対して、選択の解除を受付ける解除ステップをさらに備えることが望ましい。
【0015】
さらに、上述の選択ステップは所定数の撮影画像の選択を受付け、解除ステップは、選択された撮影画像の数が所定数を超えたときに、所定の選択された撮影画像に対する選択の解除を受付けることが望ましい。
【0016】
あるいは、上述の解除ステップは、加工された撮影画像の選択の解除を受付けることが望ましい。
【0017】
さらに、上述の第1の提示ステップは、解除ステップで加工された撮影画像の選択を解除した場合に、選択が解除された加工された撮影画像を、加工された状態と加工される前の状態とのいずれか一方の状態で、かつ、選択可能な状態で提示することが望ましい。
【0018】
また、上述の第2の提示ステップは、選択された撮影画像に対して、加工の手段を表わす画像を付加して提示することが望ましい。
【0019】
また、写真自動販売機における画像選択方法は、加工された撮影画像を出力するためのシートレイアウトを決定するシートレイアウト決定ステップをさらに備え、シートレイアウト決定ステップは、選択ステップで選択された撮影画像の数に応じたシートレイアウトを決定することが望ましい。
【0020】
本発明の他の局面に従うと、画像選択プログラムは、写真自動販売機における画像選択方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、全ての撮影画像を、加工を行なう画像として選択可能な状態で提示する第1の提示ステップと、提示された撮影画像の中から、加工を行なう画像としての選択を受付ける選択ステップと、選択された撮影画像を、選択された画像以外の他の撮影画像とは異なる表示方法にて提示する第2の提示ステップと、第1の提示ステップで撮影画像が提示された状態において、選択された撮影画像に対して所定の加工を行なう画像加工ステップとをコンピュータに実行させる。
【0021】
本発明のさらに他の局面に従うと、写真自動販売機は、被写体を撮影する撮影手段と、撮影画像であって全ての撮影画像を、加工を行なう画像として選択可能な状態で提示する第1の提示手段と、提示された撮影画像の中から、加工を行なう画像としての選択を受付ける選択手段と、選択された撮影画像を、選択された画像以外の他の撮影画像とは異なる表示方法にて提示する第2の提示手段と、第1の提示手段で撮影画像が提示された状態において、選択された撮影画像に対して所定の加工を行なう画像加工手段とを備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0023】
図1は、本実施の形態における写真自動販売機の外観の具体例を示す図である。図1を参照して、本実施の形態における写真自動販売機は、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)101(図4参照)、プリンタ12、および制御部102(基盤)(図4参照)などの各種機器類を収める筐体1と、筐体1と共に撮影ブース4を形成するパネル2と、フレーム材3とを含む。
【0024】
このような写真自動販売機において、被写体であるユーザ15は、筐体1、パネル2およびフレーム材3にて構成される撮影スペースである撮影ブース4内に入り、筐体1に相対する向きで撮影を行なう。なお、以降の説明において、便宜上、筐体1の紙面に対して左側の面(ユーザ15から遠い側の面)を背面とする。また、筐体1の紙面に対して右側の面(ユーザ15が相対する面)を正面とする。また、本実施の形態においては、被写体がユーザ15であるものとして説明を行なうが、被写体はユーザ15に限定されず、その他の物体であってもかまわない。また、被写体であるユーザ15は、図1においては、1人であるものとして示されているが、複数のユーザ15でプレイを実行することも可能である。
【0025】
上述のパネル2が木製である場合には、パネル2は左側面(図1の手前側)、右側面(図1の奥側)、背面(図1の右側)、および天井面(図1の上側)などに大きく分割される。さらに、背面のパネル2は大きいことから、上下または左右に2枚に分割されている場合がある。また、撮影ブース4の内部となる、パネル2の内面は、照明の反射による間接光を得ることを目的とする場合は白色、逆に光を吸収させたいときは黒色、クロマキー合成を行なう目的のときは青色などの色彩が施される。すなわち、パネル2の内面の色は、写真自動販売機がどのような撮影を行なうかによって、設計開発時に適宜選ばれる。また、パネル2は、布またはビニール材等で代替することもでき、その場合には、フレーム材3にたるみなく張られた状態で固定される。
【0026】
プリンタ12は、撮影された画像を紙やシールや金属やプラスチックなどの印刷媒体に印刷するためのプリンタであって、昇華型プリンタやサーモオートクローム方式(光定着型直接感熱記録方式)等のプリンタが一般的に用いられる。なお、本実施の形態においては、プリンタ12でシールが印刷されるものとして説明を行なうが、印刷媒体はシールに限定されず、上に示す他の印刷媒体であっても同様の処理が実行される。
【0027】
さらに、撮影ブース4内には背景カーテン5が配備され、撮影時の背景として用いられる。背景の色によって、被写体の写り方、特に色調が変ってくるため、さまざまな色、柄のカーテンが複数枚用意されている。また、背景カーテン5が備えられていなくても構わない。さらに、背景カーテン5は、巻上げ式、引出し方式など、ユーザ15の手動操作によりセットされてもよいし、操作部51(図2参照)等を操作することで自動でセットされてもよい。また、背景カーテン5は、さまざまな種類が配備されることで、撮影における遊びの要素ともなり得る。
【0028】
また、ユーザ15が撮影ブース4内に出入りできるように、写真自動販売機の側面は開けられているが、撮影が妨げられないよう、また外部光を遮断するためなどの理由で、その側面にサイドカーテン6が備えられている。なお、撮影ブース4への出入りが一方の側面のみである場合には、その側面にのみサイドカーテン6が備えられる。また、両側面から出入りできる場合には、両側面にサイドカーテン6が備えられていてもよい。ユーザ15は、撮影を行なう際には、このサイドカーテン6を開けて撮影ブース4に入り、撮影時はサイドカーテン6を閉める。なお、サイドカーテン6の裏面(撮影ブース4の内側)の色等は、背景カーテン5やパネル2内面と同様の理由で適宜選ばれる。
【0029】
さらに、写真自動販売機の外側には、お絵描きブース53とプリント取出口9とが備えられる。
【0030】
お絵描きブース53は、筐体1の背面に備えられる。お絵描きブース53は、撮影により得られた画像を表示し、画像の編集を受付けるタブレットディスプレイ13と、画像入力を行なうためのタブレットペン14と、ユーザに対し音楽や操作方法の説明などを音声で出力するスピーカ23cとを含んでいる。
【0031】
プリント取出口9は、筐体1の側面に備えられ、箱型の形状を奏している。プリンタ12でプリントされた写真は排出され、ここに落とされる。プリント取出口9は、そこに落とされた写真が、ユーザが手にするまで地面に落ちない等の作用を奏するものであれば、その形状は限定されない。例えば、筐体1の内部方向に窪んだ箱状の空間と筐体1の側面に沿う方向に取りつけられた蓋とで形成されていてもよい。そして、ユーザ15は、プリント取出口9よりプリントされた写真を取出す。なお、プリント取出口9付近には、印刷中LED(Light EmittingDiode)10および印刷エラーLED11とが備えられ、それらが点灯あるいは点滅することによって、ユーザ15は、印刷中であるという状態、あるいは印刷中に用紙切れ、インク切れ、用紙詰り、メカニカルエラーなどのエラーが発生しているという状態を知ることができる。
【0032】
次に、図2に、上述の筐体1を正面(撮影ブース4内方向)から見た具体例を示す。
【0033】
図2を参照して、筐体1の正面、すなわち被写体であるユーザ15と相対する面には、カメラ21と、モニタ22と、デモンストレーション(以下、「デモ」と略す)音声や、BGM、操作方法などのアナウンスを出力する図示されないスピーカ23a,23bと、デモ画面や撮影中の操作手順、ユーザ15へのアナウンスなどを表示するディスプレイ13aと、対価である硬貨を投入すためのコイン投入口26と、前面のメンテナンスなどを行なうためのフロントドア28とが備えられる。
【0034】
また、筐体1のカメラ21の周囲には、蛍光灯やフラッシュなどを内蔵し、被写体の照明を行なうための照明ボックス18a〜18cが備えられている。また、筐体1の前面には、ユーザ15からの操作を入力する操作部51が備えられている。
【0035】
カメラ21で撮影された画像はリアルタイムにモニタ22に表示され、これによりユーザは撮影により得られる画像を知ることができる。
【0036】
カメラ21としては、一般にデジタルカメラが用いられる。一般的なデジタルカメラで設定できる項目(たとえばシャッタスピード、絞り値、露出補正、ホワイトバランスなど)の変更や、撮影タイミングは、PC101(図4参照)から指示される。
【0037】
さらに、筐体1の上面には、筐体1内部の熱を逃がすためのファンや、外部装置への画像の配信、リモートメンテナンスなどの、外部装置との通信を行なうときにケーブルを差込むためのLAN(Local Area Network)ケーブル差込口などが備えられていることが好ましい。なお、このようなファンは、筐体1内部の熱を逃がす目的で備えられるものであるため、筐体1の上面に限定されず、熱を発生しやすい機器類の近傍などの他の場所に備えられても、また複数備えられてもかまわない。また、LANケーブル差込口が備えられる位置も、ケーブルの配線の取回しが容易な位置であれば筐体1の上面に限定されない。
【0038】
次に、図3に、筐体1を背面(お絵描きブース53方向)から見た具体例を示す。
【0039】
図3を参照して、筐体1の背面側には、タブレットディスプレイ13と、タブレットペン14とが備えられる。さらに、図示しないスピーカが備えられていてもよい。
【0040】
タブレットディスプレイ13は、筐体1の撮影を行なう面とは逆の面に備えられるディスプレイであって、撮影後の画像を表示する。また、ユーザ15より、撮影により得られた画像に対してタブレットペン14を用いた編集入力(落書き)を受付ける。なお、タブレットペン14は、ペン形状の入力装置であって、タブレットディスプレイ13にタッチすることで、背景、スタンプ、フレームなどの画像や文字の入力、または使用する項目(ボタン)の選択、操作の選択などの入力をすることができる。
【0041】
次に、図4に、本実施の形態における写真自動販売機の機能ブロック図を示し、写真自動販売機の機能について説明する。
【0042】
図4を参照して、写真自動販売機は、当該写真自動販売機を動作させるためのPC101と、基板から構成され、動作中のPC101からの指示を受付けて、接続されている各種装置を制御する制御部102とを備える。
【0043】
上述のPC101は、PC101の制御を行なう演算装置であるCPU(Central Processing Unit)と、装置を動作させるためのプログラムおよびプログラムで必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された画像や撮影画像に対して入力した編集画像その他の各種画像などを記憶する記憶装置と、プログラムの一時的な作業領域ともなるメモリと、カメラ21、プリンタ12、タブレットディスプレイ13などの周辺機器を制御するためのソフトウェアであるドライバと、LANケーブルを介して外部機器と接続された場合に通信を行なう通信部とを含む。なお、PC101は、電源スイッチ29が押され、当該写真自動販売機に電源プラグより電源が投入されると、上記プログラムが起動されて動作する。
【0044】
また、写真自動販売機は、電源を必要とするモニタ22、スピーカ23、および照明装置30などの電源系統を制御する電源制御部103を備え、外部からそれらの装置に対する電源の電圧を安定させるよう制御する。さらに、そのような電源の投入および切断は、電源スイッチ29を押すことで行なわれる。しかし、電源切断によりPC101で動作しているプログラムを強制的に終了させることは、動作を不安定にさせる原因となる。そのため、電源が落とされても、しばらくはUPS(Uninterrupted Power Supply)104が電源をバックアップし、PC101に停電信号を送信する。その間に、PC101はプログラムの終了の手続を行ない、プログラムを正常に終了させる。
【0045】
上述の制御部102は、サービスパネル105から制御信号を受付ける。サービスパネル105は、投入されたコインの枚数をカウントするコインカウンタ、印刷されたプリントの枚数をカウントするプリントカウンタ、スピーカ23から出力する音声のボリュームを調整する音量調整つまみ、テストモードを行なうためのテストボタン、コインを投入しなくても装置が利用できるようにするためのサービスボタン等を備えるパネルであって、当該写真自動販売機の設置者が各種設定やメンテナンスの操作を行なう際に用いる。
【0046】
また、制御部102は、操作部51、サービスパネル105、コイン制御部107からの信号を受付けPC101に通知したり、逆に、PC101からの制御信号(指示コマンドなど)によりサービスパネル105、フラッシュ制御部(図示せず)、フラッシュ(図示せず)、コイン制御部107、印刷中LED10、印刷エラーLED11を制御したりする。
【0047】
コイン制御部107は、コイン投入口26に投入されたコインの正当性を検出し、制御部102にコインが投入された信号を送る。逆に、コイン投入を禁止するときは、コイン制御部107は制御部102からの信号により、コインが投入されないようにコイン投入口26をブロックすることができる。
【0048】
サービスパネル105は、テストボタン、サービスボタンが押下された信号を制御部102に送る。逆に、制御部102からの信号により、コインカウンタ、プリントカウンタを動作させる(例えばカウンタを1インクリメントする)。また、PC101から出力される音声は、サービスパネル105上の音量調整つまみで調整された音量でスピーカ23から出力される。
【0049】
操作部51は、操作部51での入力信号を制御部102に送る。入力信号がPC101に送信され、PC101では、操作内容に応じた処理が行なわれる。
【0050】
さらに、プリンタ12の状態がPC101に通知され、PC101は、その状態に応じて制御部102に信号を送出する。その信号によって、印刷中LED10または印刷エラーLED11が点灯または点滅する。
【0051】
なお、言うまでもなく、写真自動販売機の形態は図1〜図4に示される具体例に限定されるものではない。すなわち、図1〜図4に記載されない他の機能が備えられていてもよいし、図1〜図4に記載されている機能の必ずしも全てが備えられていなくても構わない。例えば、プリンタ12は写真自動販売機に含まれていなくてもよく、その場合、写真自動販売機は、LAN等の専用回線や無線通信等を介して印刷制御信号をプリンタ12に出力するものとする。
【0052】
次に、図5のフローチャートを用いて、本実施の形態における写真自動販売機での処理について説明する。図5のフローチャートに示される処理は、PC101のCPUが、記憶装置に記憶されるプログラムをメモリに読出して実行することによって実現される。
【0053】
まず、当該写真自動販売機に備わる電源スイッチ29が投入されると、各種装置の電源が投入される。すると、PC101の記憶装置に格納された動作プログラムが起動する。PC101は、各種装置が正常に接続されているかチェックし、初期化が必要な装置に対しては初期化を行なう。その後、当該写真自動販売機の利用を促すタイトルデモをディスプレイ13aに表示し、同時に音声をスピーカ23a,23bから出力する(S100)。
【0054】
タイトルデモが表示されている状態で、コイン投入口26において、当該写真自動販売機を利用するためのコインの投入を受付ける(S110)。なお、上述のコインの受付けに代えて、タイトルデモ表示中にテストボタンを押下することによって、当該写真自動販売機のメンテナンスを行なうためのテストモードが起動する。
【0055】
テストモードは、写真自動販売機の設置者が写真自動販売機を操作するためのモードであり、このモードにおいては当該写真自動販売機の利用状況(たとえばコイン投入数など)の確認や、カメラ21、プリンタ12など周辺機器の調整ができる。
【0056】
ここで写真自動販売機の設置者とは、当該写真自動販売機を設置し営業を行なっている店舗などの経営者、管理者、および従業員であり、営業中に、利用者に対応できるものである。
【0057】
ステップS110で受付けたコインは、コイン制御部107において正当性や枚数等が検知される。そして、正常にコインを受付けるとプレイが開始される。
【0058】
まず、当該写真自動販売機における処理(プレイ)は、撮影から始まる。はじめに、カメラ21が取得する画像を、モニタ22にリアルタイムに表示する。ユーザ15は、モニタ22に表示される画像を見ながら、好みの表情やポーズをとることができる。なお、ここではカメラ21が取得した画像をそのままモニタ22に表示してもかまわないし、左右に反転処理して表示してもかまわない。左右に反転処理して表示した場合、ユーザ15の姿を鏡に写す方向と同じ方向でモニタ22に表示することができる。そのため、ユーザ15は、モニタ22を見ながら好みの表情やポーズをとることが容易になる。
【0059】
次に、撮影方法に複数のモードがある場合は、その選択肢を操作用のディスプレイ13aに提示し、操作部51のボタン等で好みの撮影モードをユーザ15から受付ける(S120)。そして、選択された撮影モードで撮影を開始する(S130)。
【0060】
また、ここでは、撮影モードだけでなく、ディスプレイ13aに表示される操作画面およびスピーカ23a,23bから流れる音声に従って、背景カーテン5の選択をしたり、カメラ21を好みの位置に移動させたり、カメラ21を回転、または向きを調整したりすることができる。これらの指示は、操作部51などで受付ける。さらに、カメラ21の近傍などにカメラ21の向きやズーム等の指示を行なうボタンなどが備えられる場合には、それによってカメラ21の向きやズーム等の指示を受付ける。そして、受付けた撮影モードや背景カーテン5などで撮影が行なわれる。
【0061】
撮影は、時間経過とともに「3、2、1」などのカウントダウンをディスプレイ13aあるいはスピーカ23a,23bに出力して自動で行なうことができる。また、カメラ21の近傍に設けられた撮影ボタン(図示せず)を押下することで行なってもよい。
【0062】
撮影は、PC101からカメラ21に撮影信号が送信されることでシャッタが切られ、実行される。ステップS130では、このような撮影を所定回数繰返し行なう。
【0063】
撮影が終了すると、ユーザ15に対して、お絵描きブース53へ移動するように促がす案内をディスプレイ13aに表示する。案内に従って、ユーザ15はお絵描きブース53へ移動する。そして、以降のユーザ15の操作は、お絵描きブース53で行なわれる。なお、撮影された全ての画像を以降の処理に用いてもよいし、この段階において、以降の処理に用いる撮影画像(あるいは以降の処理に用いない撮影画像)をある程度選択しても構わない。後者の場合、以降の処理は、選択された(あるいは選択されなかった)撮影画像に対して実行される。
【0064】
次に、お絵描きブース53において、写真選択および画像調整処理を行なう(S140)。なお、ここでの処理については、後にサブルーチンを挙げて説明を行なう。また、写真選択および画像調整を撮影ブース4内で行なっても構わない。この場合、ディスプレイ13aに撮影画像など必要な表示がされ、操作部51により所定の操作を行なう。
【0065】
次に、選択され画像調整された撮影画像に対して、ユーザ15からタブレットペン14により編集入力を受付ける(S150)。
【0066】
編集入力中、タブレットディスプレイ13に、撮影された画像と入力する画像とを切換えるためのボタンや、画像を切換えて編集を行なうための「フレーム」「ライン」「スタンプ」「ペン」、入力した画像を消すための「けしごむ」、入力操作を1つ前の状態に戻すための「ひとつもどる」、画像入力を最初からやり直すための「はじめから」、などのボタンを表示する。ユーザ15は、これらのボタンをタブレットペン14で押すことで使用するツールを選択する。さらに、色、柄などを選択した後、表示された画像上で編集入力を行なう。編集中には、撮影された画像と編集入力された画像とをそれぞれ別の画層(レイヤ)に展開し、タブレットディスプレイ13上にそれら画層を重ねて表示する。それぞれの画層のどちらを上に表示するかは、用途により設定されている。例えば、編集入力された画像を撮影された画像の前景画像とする場合には、編集入力された画像が上の画層となる。
【0067】
さらに編集入力された画像は、スタンプ画像の層、フレーム画像の層など、それぞれ複数の画層で構成されていてもよい。
【0068】
このような編集を行なうための編集入力時間は、予め設定されている。そして、タブレットディスプレイ13上に残り時間を表示し、カウントダウンを行なう。残り時間が0になると編集入力が終了する。または、画面に用意された「終了」ボタンを押すことで強制的に終了させることもできる。
【0069】
編集入力が終了すると、撮影された画像と編集入力された画像とを合成し、合成された画像をタブレットディスプレイ13に表示する。そして、ユーザ15から、シール等の印刷媒体に印刷する画像の選択を受付ける(S160)。また、編集入力に失敗した画像などを印刷しないような選択を受付けることもできる。
【0070】
そして、選択された画像の枚数に応じて、予め決められた複数のシールレイアウトをタブレットディスプレイ13に表示し、ユーザ15の選択を受付ける(S170)。
【0071】
印刷する画像の選択とシールレイアウトの選択とを受付けると、選択されたシールレイアウトにしたがって生成された印刷画像データをプリンタ12に出力する。さらに、ユーザ15をプリンタ12の前に誘導するアナウンス(たとえば「シールは右から出るよ!」)をスピーカ23またはタブレットディスプレイ13より出力する。そして、プリンタ12で印刷を実行し(S180)、プリント取出口9よりユーザ15に提供する(S190)。
【0072】
以上の処理が、1組のユーザ15が本実施の形態の写真自動販売機で行なうプレイである。そして、上述の処理を終了すると、次にコインが投入されるまで、再度タイトルデモをスピーカ23およびディスプレイ13aから出力する。
【0073】
なお、上述の実施の形態では、1組のユーザ15が利用する形態を説明したが、図1に示すとおり、撮影を行なう撮影ブース4と撮影された画像に編集を行なうお絵描きブース53とが異なる場所に設置されていることから、2組の利用者が同時に利用することもできる。この場合、先の利用者が撮影を終了しお絵描きブース53に移動すると、ディスプレイ13aにはデモ画像が表示され、次の利用者のコイン投入を受付ける。そして、コインが投入されると、次の利用者の撮影が開始される。
【0074】
また、このように2組の利用者が同時に利用する場合に、撮影や編集等の操作を制御するPC101が1台では処理に負荷がかかってしまう場合もある。このため、撮影側の制御を行なうPCと編集側の操作を制御するPCとをそれぞれ設け、利用者の操作性を向上させることもできる。この場合、図4に示す機能ブロック図において、カメラ21、モニタ22など撮影にのみ必要なものは撮影側のPCに接続されて制御され、タブレットディスプレイ13、プリンタ12など編集にのみ必要なものは編集側のPCに接続されて制御される。また、制御部102、操作部51、およびサービスパネル105など両方の操作に必要なものは、機能を分割して撮影側と編集側とのそれぞれのPCに接続されて制御されてもよいし、どちらか一方のPCに接続されて制御されてもよい。
【0075】
次に、上述のステップS140における写真選択および画像調整処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0076】
図6を参照して、始めに、全ての撮影画像(あるいはある程度選択された撮影画像)のそれぞれの画像について、各調整方法での調整後の画像を準備する(S201)。具体的な調整方法については、後に具体例を挙げて説明する。
【0077】
次に、写真選択および画像調整を行なう操作画面をディスプレイ13に表示する(S203)。ここで表示される操作画面の具体例を図7に示す。
【0078】
図7を参照して、写真選択および画像調整を行なう操作画面は、全ての撮影画像(あるいはある程度選択された撮影画像)を、選択可能な状態で表示する、あるいは、以降に説明する処理にて選択された撮影画像を、選択された状態であることがわかるように表示する画像表示部201と、写真選択および画像調整処理の操作を行なうための制限時間の残り時間を表示する残り時間表示部202と、写真の選択および調整の決定を入力する決定ボタン203とを含んで構成される。また、後に説明する処理において画像表示部201に選択可能な状態で表示された撮影画像を選択すると、当該画像を選択された状態であることがわかる表示をすると共に、当該画像を画像調整するための調整ボタン204を選択された撮影画像に付加して表示する。
【0079】
次に、上述の操作画面上において、ユーザから画像調整を行なう所望の撮影画像の選択や、画像調整の操作を受付ける。PC101は、タブレットペン14でディスプレイ上がタッチされたことを検出すると(S205でYES)、始めに、タッチされたディスプレイ13上の操作画面の位置が選択解除ボタンであるか否かを判断する(S207)。選択解除ボタンについては後に具体的に説明する。
【0080】
タッチされた位置が選択解除ボタンでない場合には(S207でNO)、次に、ディスプレイ13上でタッチされた位置を検出して(S209)、その位置に応じた処理を行なう。
【0081】
すなわち、ステップS209において画像表示部201がタッチされたことを検出すると(S209で「画像表示部」)、タッチされた位置に表示されている画像が、選択された撮影画像(以下、選択画像と言う)であるか、選択されていない撮影画像(以下、非選択画像と言う)であるかを判断する(S211)。
【0082】
ステップS211において、選択画像が表示されている画像表示部201がタッチされていることが判断されると(S211でYES)、当該選択画像の選択状態を解除し、非選択画像とする(S213)。
【0083】
また、ステップS211において、非選択画像が表示されている画像表示部201がタッチされていることが判断されると(S211でNO)、当該非選択画像を選択状態とし、選択画像とする(S215)。
【0084】
ステップS215において、非選択画像が選択状態となり選択画像になると、図7に具体例が示されるように、選択状態であることがわかる表示を行なう。具体的な表示方法としては、当該撮影画像を強調する表示方法や、当該撮影画像を太枠で囲う表示方法や、「選択」などの選択状態であることを示す文字や画像を当該撮影画像に付加する表示方法などが挙げられる。また、選択状態であることがわかる表示と共に、当該選択画像の画像調整を行なうための調整ボタン204を付加して表示する。ここで選択画像に付加して表示される調整ボタン204の中には選択解除ボタンが含まれる。ステップS211で選択画像がタッチされたことを検出することで、ステップS213で当該選択画像の選択状態を解除して非選択画像とすることもできるし、ステップS207で、選択画像に付加して表示される調整ボタン204のうちの選択解除ボタンがタッチされたことを検出することで、ステップS213で当該選択画像の選択状態を解除して非選択画像とすることもできる。
【0085】
そして、上述のステップS213あるいはステップS215の処理を終了すると、再び処理をステップS205に戻し、ステップS205でタブレットペン14でディスプレイ13がタッチされるまで待機する。そして、ステップS205でタブレットペン14でタッチされると、以降の処理を繰返す。
【0086】
一方、ステップS209において選択画像に付加して表示されている調整ボタン204がタッチされたことを検出すると(S209で「調整ボタン」)、タッチされた位置に表示されている調整ボタン204の種類に対応した画像調整を行なった、当該調整ボタン204が付加されている選択画像の調整画像を、PC101の記憶装置等の記憶領域から読出して、当該選択画像と置換えて画像表示部201に表示する(S217)。ここで、調整ボタン204に表示される調整用のボタンの種類である具体的な画像調整としては、「超美白」、「美白」、「くっきり」、「モノクロ」、「カラー」、「右回転」、「左回転」などの調整が挙げられる。
【0087】
上述の調整ボタン204に含まれる「超美白」、「美白」、「くっきり」などのボタンをタブレットペン14でタッチすることで、当該選択画像の色合いや明るさや輝度などを調整することができる。また、上述の調整ボタン204に含まれる「モノクロ」および「カラー」のボタンは、選択画像を白黒画像およびカラー画像に変換するためのボタンである。そのため、「モノクロ」ボタンをタッチして選択画像が白黒画像に切替わった場合には、「モノクロ」ボタンは「カラー」ボタンに切替わって表示される。また、「カラー」ボタンをタッチして選択画像がカラー画像に戻った場合には、「カラー」ボタンは「モノクロ」ボタンに戻って表示される。また、上述の調整ボタン204に含まれる「右回転」、「左回転」のボタンをタブレットペン14でタッチすることで、当該選択画像を90度右または左に回転させることができる。
【0088】
また、調整ボタン204はタブレットペン14でタッチして選択するボタン形状に限定されず、図7に示されるようなスクロールバーが含まれてもよい。タブレットペン14でドラッグしてスクロールバーを移動させることで、当該選択画像のホワイトバランスを調整することができる。また、拡大や縮小、回転角度、その他の色合い、色相、輝度などが調整できてもよい。
【0089】
なお、図7に示されるような画像調整用のボタンの種類は例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。選択画像である撮影画像を加工調整するものであれば上述の種類に限定されず、例えば、「セピア」、「縮小」、「拡大」などが含まれてもよい。また、これらの画像調整を行なった後に、再度元の(画像調整を行なっていない)撮影画像に戻すためのボタンが含まれていてもよい。
【0090】
これらの画像調整は、ステップS201において、予め各撮影画像について行なわれ、各撮影画像についての調整画像は、PC101の記憶装置などの記憶領域に格納されているものとする。ステップS217においては、その記憶領域から、タブレットペン14でタッチされた位置に表示されている画像調整用のボタンの種類に応じた調整画像を読出して、ディスプレイ13上の操作画面の画像表示部201で表示させるための画層に置く。このように、予め各画像調整を行なった調整画像を記憶領域に格納しておくことで、ユーザから画像調整の指示を受けてから画像処理を実行する場合に比べて、ディスプレイ13に表示するまでの処理時間を短縮することができる。そのため、スムーズな画像調整操作を行なうことができる。なお、PC101が高速に画像処理できる性能であるなどの理由で、スムーズな画像調整操作に支障をきたさない範囲においては、調整ボタン204をタッチした後に対応する画像に画像処理を施しても構わない。
【0091】
そして、上述のステップS217の処理を終了すると、再び処理をステップS205に戻し、ステップS205でタブレットペン14でディスプレイ13がタッチされるまで待機する。そして、ステップS205でタブレットペン14でタッチされると、以降の処理を繰返す。
【0092】
なお、上述の画像調整が実行された後に再び処理をステップS205から繰返し、ステップS213において当該画像調整が実行された選択画像の選択状態が解除される場合もある。その場合、ステップS213において当該選択画像になされた画像調整の状態を保持したまま選択状態を解除してもよいし、元の撮影画像に戻して選択状態を解除してもよい。具体的には、タブレットペン14でタッチされたときに、画像表示部201で表示させるための画層に置かれた調整画像をそのままその画層に保持してもよいし、当該調整画像を記憶領域に格納されている元の撮影画像に置換えてもよい。
【0093】
また一方、ステップS209において決定ボタン203がタッチされたことを検出すると(S209で「決定ボタン」)、現在の操作画面に表示されている撮影画像の選択状態および選択画像の画像調整状態を確定し(S219)、処理を図5のステップS150に戻す。すなわち、このときに画像表示部201で表示させるための画層に置かれている画像を、ステップS150以降の処理に用いる。
【0094】
なお、上述のフローチャートに示される処理では、ユーザ15が写真選択および画像調整処理の操作を行ない、決定ボタン203をタッチすることで処理を終了させているが、残り時間表示部202に表示される残り時間が0となった場合にも、上述の処理は強制的に終了する。その場合、終了時に操作画面に表示されている撮影画像の選択状態および選択画像の画像調整状態が確定され、ステップS150以降の処理に用いられる。
【0095】
本写真自動販売機においてこのような処理が実行されることで、ユーザは、1つの操作画面において写真選択処理と選択した撮影画像の画像調整処理との操作を行なうことができる。そのため、ユーザが直感的に操作しやすい画面構成となり、ユーザは操作方法に困ることがなく、限られた操作時間内で満足できる操作を行なうことができる。
【0096】
また、選択されている撮影画像のみに画像調整が行なわれるため、ユーザは当該撮影画像が選択されている状態であることを把握しやすい。
【0097】
また、選択解除ボタンを備えることで、画像調整後にも当該画像の選択状態を解除することができ、ユーザの所望する画像を提供することができる。
【0098】
また、写真選択処理と画像調整処理とを1つの操作画面で同時に行なうことができるため、画像調整処理後に写真選択処理を行なうなど、その操作順もユーザの任意に行なうことができる。そのため、ユーザに満足するプレイを提供することができる。
【0099】
さらに、写真選択処理と画像調整処理とを各々異なる操作画面で行なう場合に比べて、操作画面を理解するために要する時間を短縮することができ、1組のユーザがプレイに要する時間を短縮することができる。そのため、当該写真自動販売機の回転率を向上させることができる。
【0100】
上述の写真選択処理においては、選択可能な状態で表示された全ての撮影画像(あるいはある程度選択された撮影画像)から、所定の数(ここでは4枚としている)以内の撮影画像を、画像調整を行なう撮影画像として選択する。本写真自動販売機においては、このような、複数の選択肢から所定数以内の選択肢を選択する操作が、上述のステップS203を始め、例えば、図5のステップS120において撮影モードを選択する場合や、ステップS150において編集入力を行なうスタンプ画像などを選択する場合などに行なわれる。
【0101】
以下に、上述の写真選択処理における所定数以内の撮影画像を選択する処理について図8〜図10のフローチャートを用いて説明する。すなわち、上述の図6におけるステップS201〜S215の処理を、画像の選択方法に重点を置いて説明する。なお、図8〜図10において、Xは撮影画像の数、Yは選択できる所定の数を示し、上述の例においてはY=4である。また、2≦Y≦Xを満たす。また、nは選択されている撮影画像の数を示し、Pxは、それぞれの撮影画像に割振られる番号情報であって、添字のxは、1≦x≦Xを満たす。なお、Px=0は、番号情報Pxが割振られている撮影画像が非選択画像であることを示し、Px≠0は、番号情報Pxが割振られている撮影画像が選択画像であることを示している。
【0102】
図8を参照して、始めに選択されている撮影画像の数nと、各撮影画像に割振られている番号情報であるP1〜Pxを初期化して0にする(S301)。
【0103】
次に、操作画面をディスプレイ13に表示する(S303)。ここでの処理は、上述のステップS203に該当する処理である。
【0104】
次に、上述の操作画面上において、ユーザから撮影画像の選択をタッチペン14でのタッチで受付ける。PC101は、タブレットペン14でディスプレイ13上がタッチされたことを検出すると(S305でYES)、タッチされたディスプレイ13上の操作画面の位置を検出する。タッチされたディスプレイ13上の操作画面の位置が、決定ボタンではなく、かつ画像表示部である場合には(S307でNO、かつS311でYES)、タッチされた位置に応じて、選択された撮影画像を決定する(S313)。すなわち、添字xを決定する。これは上述のステップS209において画像表示部201がタッチされた場合の処理と同様である。
【0105】
次に、当該撮影画像に割振られている番号情報Pxを読出し、それが0であるか否かを確認する(S315)。すなわち、当該撮影画像が選択画像であるか非選択画像であるかを確認する。ステップS315での確認の結果、タッチされた撮影画像に割振られている番号情報Pxが0である場合(S315でNO)、すなわち、当該撮影画像が非選択画像である場合には、今までに選択されている撮影画像の数nが、選択可能な所定数Yに達しているか否かを確認し(S317)、所定数でないならば(S317でNO)、今までに選択されている撮影画像の数nを1インクリメントし(S319)、タッチされている撮影画像に割振られている番号情報Pxを0から現在の選択画像の数を示すnに書換える(S320)。すなわち、タッチされている撮影画像は、選択画像となり、現在の選択画像の中で選択された順を示す番号情報が割振られる。
【0106】
一方、ステップS315での確認の結果、タッチされた撮影画像に割振られている番号情報Pxが0でない場合(S315でYES)、すなわち、当該撮影画像が選択画像である場合には、図9を参照して、全ての選択可能に表示されている撮影画像に対して(S322,S327,S329)、タッチされた撮影画像に割振られている番号情報Pxよりも大なる番号情報が割振られている撮影画像の番号情報を(S323でYES)、1デクリメントする(S325)。そして、現在の選択画像の数nを1デクリメントし(S331)、タッチされている撮影画像に割振られている番号情報Pxを0に書換える(S333)。すなわち、タッチされている選択画像である撮影画像を非選択画像とする。
【0107】
さらに、ステップS315での確認の結果、タッチされた撮影画像に割振られている番号情報Pxが0であり、かつ、今までに選択されている撮影画像の数nが所定数Yならば(S315でNO、かつS317でYES)、全ての選択可能に表示されている撮影画像のうち(S341,S347,S349)、割振られている番号情報が0でない撮影画像の番号情報、すなわち、全ての選択画像の番号情報を(S343でNO)、1デクリメントする(S345)。そして、タッチされている撮影画像に割振られている番号情報Pxを、現在の選択画像の数nに書換える(S351)。すなわち、タッチされている非選択画像である撮影画像を、現在の選択画像の中でY番目に選択された示す番号情報を割振られた選択画像とする。
【0108】
以上の処理を行なって、各撮影画像に割振られている番号情報を更新して操作画面において表示し(S321)、ステップS305に処理を戻して上述の処理を繰返す。
【0109】
そして、タブレットペン14で操作画面上の決定ボタンがタッチされると(S307でYES)、現在の各撮影画像に割振られている番号情報を確定する。すなわち、現在の撮影画像の選択状態を確定する(S309)。
【0110】
以上の処理を実行することによって、写真選択処理において、選択可能な状態で表示されている撮影画像から所定数の撮影画像を選択することができる。すなわち、所定数を4であるものとすると、4以内の撮影画像の選択は、上述のステップS319〜S320の処理が実行されて、選択された撮影画像に、選択された順に応じた番号情報が割振られて選択状態となる。5枚目の撮影画像が選択された場合には、ステップS341〜S351の処理が実行されて、すでに選択されている番号1〜4の選択画像の番号が各々1ずつ引かれ、番号1の選択画像、すなわち、その中で1番始めに選択した選択画像の番号情報が0となって選択状態が解除される。そして、番号2〜4がそれぞれ1〜3になり、選択順序が保持されたまま、新たに選択された撮影画像の番号情報が4となり選択状態になる。
【0111】
このように、多数の選択肢の中から所定の数の選択肢を選択する場合に、上述の処理を行なうことで、選択された選択肢に選択順に応じた順位が割振られる。そして、所定の数以上の選択肢が選択された場合に、順位が上位の選択肢(その中で最初に選択された選択肢)から順に、順次選択状態が解除され、新たに選択された選択肢が最低順位の選択肢として追加される。
【0112】
このような処理を写真自動販売機の写真選択処理において実行することによって、全ての(あるいは予めある程度選択されている)撮影画像の中から画像処理を行なうための所定数(例えば4枚)の撮影画像を選択する際に、確実に所定数以内の撮影画像が選択される。
【0113】
本写真自動販売機では、このような選択画像に割振られる順位である番号情報を、上述のステップS321の処理において操作画面で表示する。このため、ユーザに、所定数を超えて選択した場合に選択状態が自動的に解除される選択画像を事前に通知することができる。
【0114】
本写真自動販売機のディスプレイ13に表示される写真選択および画像調整を行なう操作画面のうち、写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を図11に示す。すなわち、図11に示すように、本写真自動販売機においては、上述の処理を実行して選択画像にその選択順を示す番号情報を付加して表示し、所定数(図11においては4)以上の撮影画像が選択された場合には、番号情報が1である選択画像の選択状態が解除される旨を予め通知しておく。そして、上述のステップS321において、選択画像に付加されて表示されている番号情報を順次更新してユーザに次に選択状態が解除される選択画像(付加されている番号情報が1である選択画像)を示す。
【0115】
あるいは、本実施の形態においては、図12に示すように、写真選択を行なう操作画面において、所定数以上の撮影画像を選択する場合には、選択を解除する選択画像を指定するように促がす表示を行なうことが好ましい。すなわち、上述のステップS341〜S351の処理を実行する前に、ステップS322〜S333の処理を実行するよう、ユーザを誘導することが好ましい。
【0116】
このような、選択を解除する選択画像を指定するように促がす表示は、図13に示すように、所定数(図13においては4)の撮影画像を選択し終えたときに操作画面に表示されてもよい。すなわち、上述のステップS320において、n=Yであるときに表示されてもよい。
【0117】
また、選択を解除する選択画像を指定するように促がす表示は、図14に示すように、所定数(図14においては4)を超えた数の撮影画像がタッチされたとき(図14においては5枚目の撮影画像がタッチされたとき)に操作画面に表示されてもよい。この場合、上述のステップS317においてすでに選択されている数nが所定数Yである場合(S317でYES)に表示され、割込み処理として、さらに選択状態を解除する選択画像のタッチを受付けて、ステップS322〜S333の処理を実行した後に、ステップS319〜S320の通常の選択処理を行なう。また、先に割込み処理としてステップS322〜S333の処理を実行した後に、再度、選択する撮影画像のタッチを受付けて、ステップS319〜S320の通常の選択処理を行なってもよい。すなわち、この場合、上述のステップS341〜S351の処理は実行せず、ステップS317においてすでに所定数Yの選択が行なわれていると判断された場合には(S317でYES)、再度タッチを受付けて、ステップS322〜S333の処理を実行する。
【0118】
このような選択を解除する選択画像を指定するように促がす表示は、図15に示されるように、より目立つ位置に表示されることが好ましい。また、図16に示すように、このままの選択状態では選択数が所定数を超えるために、タッチした撮影画像が選択できないことを明確に示すことも好ましい。
【0119】
本写真自動販売機においてこのような処理が実行されることによって、所定数を超えて撮影画像が選択された場合に、選択状態が解除される選択画像が予めユーザに通知され、予期しない選択画像の選択状態が解除されることがない。さらに、所定数を超えて撮影画像が選択された場合に、指定する選択画像の選択状態を解除することもでき、意図しない選択画像の選択状態が解除されることがない。すなわち、本写真自動販売機においては、操作性よくユーザの所望する撮影画像を選択状態にすることができる。
【0120】
なお、上の例では、画像調整を行なうために撮影画像を選択する操作において上述の処理が実行されるものとしたが、写真自動販売機において、図5のステップS120において撮影モードを選択する場合や、ステップS150において編集入力を行なうスタンプ画像などを選択する場合などにも同様の処理が実行されてもよい。
【0121】
また、このような多数の選択肢の中から所定数の選択肢を選択する場合の処理は、写真自動販売機に限定されず、その他の装置についても用いることができる。
【0122】
さらに、写真選択および画像調整処理を行なう操作画面の他の具体例を図17に示す。図17に具体例が示される操作画面は、全ての撮影画像(あるいはある程度選択された撮影画像)を、選択可能な状態でアイコンボタン表示する、あるいは選択された撮影画像を選択された状態であることがわかるように表示する画像選択部205と、画像調整を行なう撮影画像を表示する画像調整部206と、選択した撮影画像をアイコン表示する選択画像表示部207とを含んで構成される。
【0123】
図17に示される操作画面においては、画像選択部205に表示される撮影画像を示すアイコンにタッチすることで、画像調整を行なう撮影画像を選択することができ、選択された撮影画像が画像調整部206に拡大して表示される。また、すでに選択されている選択画像は、画像選択部205においてその状態がわかるように表示されることが好ましい。具体的には、図17に示すように「選択中」などの文字を付加して表示されてもよいし、強調して表示されてもよいし、その逆に、当該撮影画像がすでに選択されていてさらに選択することができない状態であることがわかるように薄く表示されていてもよい。また、現在画像調整中の撮影画像についても、同様に、その状態であることがわかるように、強調されて表示されたり、その旨を示す文字が付加された表示されたりすることが好ましい。
【0124】
また、画像調整部206に表示される選択された撮影画像に付加して表示される調整ボタン204には、当該画像調整した撮影画像を、後の処理に用いる候補の撮影画像である選択画像とすることを指示する「キープ」ボタンが含まれる。この「キープ」ボタンをタッチすることで、当該画像調整された撮影画像は、選択画像表示部207にアイコン表示され、以降の加工処理などに用いる候補とする選択画像とすることができる。
【0125】
また、選択画像表示部207にアイコン表示された撮影画像には、当該撮影画像の選択状態を解除するための解除ボタンが各々付加されて表示される。この解除ボタンをタッチすることで、当該撮影画像の選択状態を解除することができる。また、選択画像表示部207にアイコン表示された撮影画像をタッチすることで、再度、当該撮影画像の画像調整を行なうことができてもよい。
【0126】
図17に示されるような操作画面とすることによって、画像調整を行なう撮影画像を画像調整部206に大きく表示することができ、撮影画像の細部まで表示することができる。また、ユーザの画像調整操作がわかり易くなる。
【0127】
また、他の操作画面の具体例を図18に示す。図18に示される操作画面は、図17に含まれる画像選択部205に、全ての撮影画像(あるいはある程度選択された撮影画像)が選択可能な状態でアイコンボタン表示されると共に、選択された撮影画像が選択された状態であり、かつ選択状態を解除する解除ボタンを付加して表示される。
【0128】
図18に示される操作画面においては、画像選択部205にアイコン表示された選択画像に各々付加されて表示されている選択解除ボタンをタッチすることで、当該撮影画像の選択状態を解除することができる。また、画像選択部205にアイコン表示された撮影画像をタッチすることで、再度、当該撮影画像の画像調整を行なうことができてもよい。
【0129】
図18に示されるような操作画面とすることによって、画像調整を行なう撮影画像を画像調整部206にさらに大きく表示することができ、撮影画像のより細部まで表示することができる。また、ユーザの画像調整操作がわかり易くなる。
【0130】
また、他の操作画面の具体例を図19に示す。図19に示される操作画面は、さらに、画像調整された撮影画像を印刷媒体であるシール上に印刷するための分割方法であるシールレイアウトを選択するための、シールレイアウト選択部208を含んで構成される。
【0131】
シールレイアウト選択部208に表示されるシールレイアウトの選択肢は、予め選択された撮影画像の枚数に応じて設定されているシールレイアウトであって、PC101の記憶装置等の記憶領域に格納されている。そして、撮影画像が選択される度に、記憶領域からその選択数に応じたシールレイアウトの選択肢を読出してシールレイアウト選択部208に表示する。すなわち、撮影画像が選択された数が変化すると、シールレイアウト選択部208に表示されるシールレイアウトの選択肢がその数に応じて変化する。
【0132】
具体的には、選択画像が1枚(A)である場合には、図20に示されるようなシールレイアウトの選択肢が記憶領域から読出されシールレイアウト選択部208に表示される。
【0133】
また、選択画像が2枚(A,B)である場合には、図21に示されるようなシールレイアウトの選択肢が記憶領域から読出されシールレイアウト選択部208に表示される。
【0134】
また、選択画像が3枚(A,B,C)である場合には、図22に示されるようなシールレイアウトの選択肢が記憶領域から読出されシールレイアウト選択部208に表示される。
【0135】
また、選択画像が4枚(A,B,C,D)である場合には、図23に示されるようなシールレイアウトの選択肢が記憶領域から読出されシールレイアウト選択部208に表示される。
【0136】
なお、このような選択画像の数に応じたシールレイアウトの表示の切替えについては、本願出願人の先行する特許出願である特願2002−187116において、詳細に記述されている。
【0137】
図19に示される操作画面においては、上述の図17に示される操作画面と同様の操作を行ない、さらに、シールレイアウト選択部208に表示されるシールレイアウトの選択肢から、所望するシールレイアウトを選択する。これによって、写真選択および画像調整処理が終了し、調整された撮影画像の情報と、選択されたシールレイアウトの情報とが、以降の処理に渡される。あるいは、ここでのシールレイアウトの選択が行なわれなかった場合には、デフォルトとして予め設定されているレイアウトが以降の処理に渡されてもよい。なお、図19に示される操作画面においては、上述の図5のステップS140とステップS170との処理が同時に行なわれる。
【0138】
図19に示されるような操作画面とすることによって、ユーザは、1つの操作画面において写真選択と画像調整とシールレイアウトの選択との操作を行なうことができる。そのため、ユーザが直感的に操作しやすい画面構成となり、ユーザば操作方法に困ることがなく、限られた操作時間内で満足できる操作を行なうことができる。
【0139】
また、写真選択処理と画像調整処理とシールレイアウトの選択とを1つの操作画面で同時に行なうことができるため、その操作順もユーザの任意に行なうことができる。そのため、ユーザに満足するプレイを提供することができる。
【0140】
さらに、写真選択処理と画像調整処理とシールレイアウトの選択とを各々異なる操作画面で行なう場合に比べて、操作画面を理解するために要する時間を短縮することができ、1組のユーザがプレイに要する時間を各段に短縮することができる。そのため、当該写真自動販売機の回転率を向上させることができる。
【0141】
なお、本写真自動販売機における画像の選択方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0142】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0143】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における写真自動販売機の外観の具体例を示す図である。
【図2】筐体1を正面(撮影ブース4内方向)から見た具体例を示す図である。
【図3】筐体1を背面(お絵描きブース53方向)から見た具体例を示す図である。
【図4】本実施の形態における写真自動販売機の機能ブロック図である。
【図5】本実施の形態における写真自動販売機での処理を示すフローチャートである。
【図6】ステップS140における写真選択および画像調整処理を示すフローチャートである。
【図7】写真選択および画像調整を行なう操作画面の具体例を示す図である。
【図8】写真選択処理を示すフローチャートである。
【図9】写真選択処理を示すフローチャートである。
【図10】写真選択処理を示すフローチャートである。
【図11】写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を示す図である。
【図12】写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を示す図である。
【図13】写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を示す図である。
【図14】写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を示す図である。
【図15】写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を示す図である。
【図16】写真選択処理に着目した場合の操作画面の具体例を示す図である。
【図17】写真選択および画像調整を行なう操作画面の具体例を示す図である。
【図18】写真選択および画像調整を行なう操作画面の具体例を示す図である。
【図19】写真選択および画像調整とシールレイアウトの選択とを行なう操作画面の具体例を示す図である。
【図20】シールレイアウト選択部208の表示の具体例を示す図である。
【図21】シールレイアウト選択部208の表示の具体例を示す図である。
【図22】シールレイアウト選択部208の表示の具体例を示す図である。
【図23】シールレイアウト選択部208の表示の具体例を示す図である。
【図24】従来の写真自動販売機において写真選択を行なうための操作画面の具体例を示す図である。
【図25】従来の写真自動販売機において画像調整を行なうための操作画面の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体、12 プリンタ、13 タブレットディスプレイ、13a ディスプレイ、14 タブレットペン、15 ユーザ、21 カメラ、22 モニタ、101 パーソナルコンピュータ、102 制御部、201 画像表示部、202 時間表示部、203 決定ボタン、204 調整ボタン、205 画像選択部、206 画像調整部、207 選択画像表示部、208 シールレイアウト選択部。
Claims (9)
- 全ての撮影画像を、加工を行なう画像として選択可能な状態で提示する第1の提示ステップと、
前記提示された撮影画像の中から、前記加工を行なう画像としての選択を受付ける選択ステップと、
前記選択された撮影画像を、前記選択された画像以外の他の撮影画像とは異なる表示方法にて提示する第2の提示ステップと、
前記第1の提示ステップで前記撮影画像が提示された状態において、前記選択された撮影画像に対して所定の加工を行なう画像加工ステップとを備える、写真自動販売機における画像選択方法。 - 前記第2の提示ステップにおいて提示されている前記選択された画像に対して、前記選択の解除を受付ける解除ステップをさらに備える、請求項1に記載の写真自動販売機における画像選択方法。
- 前記選択ステップは所定数の撮影画像の選択を受付け、
前記解除ステップは、前記選択された撮影画像の数が前記所定数を超えたときに、所定の前記選択された撮影画像に対する前記選択の解除を受付ける、請求項2に記載の写真自動販売機における画像選択方法。 - 前記解除ステップは、前記加工された撮影画像の前記選択の解除を受付ける、請求項2に記載の写真自動販売機における画像選択方法。
- 前記第1の提示ステップは、前記解除ステップで前記加工された撮影画像の前記選択を解除した場合に、前記選択が解除された前記加工された撮影画像を、前記加工された状態と前記加工される前の状態とのいずれか一方の状態で、かつ、選択可能な状態で提示する、請求項4に記載の写真自動販売機における画像選択方法。
- 前記第2の提示ステップは、前記選択された撮影画像に対して、前記加工の手段を表わす画像を付加して提示する、請求項1〜5のいずれかに記載の写真自動販売機における画像選択方法。
- 前記加工された撮影画像を出力するためのシートレイアウトを決定するシートレイアウト決定ステップをさらに備え、
前記シートレイアウト決定ステップは、前記選択ステップで選択された撮影画像の数に応じたシートレイアウトを決定する、請求項1〜6のいずれかに記載の写真自動販売機における画像選択方法。 - 写真自動販売機における画像選択方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
全ての撮影画像を、加工を行なう画像として選択可能な状態で提示する第1の提示ステップと、
前記提示された撮影画像の中から、前記加工を行なう画像としての選択を受付ける選択ステップと、
前記選択された撮影画像を、前記選択された画像以外の他の撮影画像とは異なる表示方法にて提示する第2の提示ステップと、
前記第1の提示ステップで前記撮影画像が提示された状態において、前記選択された撮影画像に対して所定の加工を行なう画像加工ステップとをコンピュータに実行させる、画像選択プログラム。 - 被写体を撮影する撮影手段と、
前記撮影画像であって全ての撮影画像を、加工を行なう画像として選択可能な状態で提示する第1の提示手段と、
前記提示された撮影画像の中から、前記加工を行なう画像としての選択を受付ける選択手段と、
前記選択された撮影画像を、前記選択された画像以外の他の撮影画像とは異なる表示方法にて提示する第2の提示手段と、
前記第1の提示手段で前記撮影画像が提示された状態において、前記選択された撮影画像に対して所定の加工を行なう画像加工手段とを備える、写真自動販売機。
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JP2002381260A JP2004214897A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 写真自動販売機における画像選択方法、画像選択プログラム、および写真自動販売機 |
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JP2002381260A Pending JP2004214897A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 写真自動販売機における画像選択方法、画像選択プログラム、および写真自動販売機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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