JP2004203253A - 洗車機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、障害物検出センサが物体を再検出したときに障害物への衝突の恐れを少なくできる洗車機を提供することを目的とする。
【解決手段】洗車機本体(前部本体と後部本体)が後進しているとき、退出検出センサ44により障害物が検出されると、前部本体走行駆動装置45と後部本体走行駆動装置47への後進走行指令をオフとして後進を中断し、退出検出センサ44により障害物が検出されなくなると、低速指令を出力して後進を低速で再開し、一定時間後に高速指令を出力して元の速度とする構成とする。この構成によれば、障害物を検出した後、障害物を検出しなくなっても低速で走行を再開することにより、再度、障害物を検知し走行を停止した時の惰性距離が短くでき、衝突の恐れを少なくできる。さらに一定時間後に元の速度に復帰させることにより、時間ロスを軽減することができる。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば給油所に設置される洗車機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、洗車機本体を往復移動させながら被洗浄車両の洗車を行う洗車機において、障害物検出センサにより洗車機本体の走行方向に対し一定範囲内に物体を検出すると、そのときの洗車機本体の走行位置と、予め記憶していた走行範囲近くの固定物体(通常検出される建物やフェンスなど)の位置とに基づいて、検出した物体が固定物体かどうを確認し、固定物体ではない、すなわち障害物と判断すると洗車機本体の走行を停止し、衝突を防止している。また物体を検出しなくなると、一定時間待機した後、洗車機本体の走行を再開している(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−20627号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の走行制御では、洗車機本体の走行の再開時に、再び元の速度で走行を開始するために、障害物検出センサの検出が乱れて再び物体を検出したときには物体に衝突する恐れがあった。また洗車機が原点位置へ復帰する場合等では、洗車サイクルを考慮し、元の速度(走行速度)は通常高速としており、停止しようとしていも惰性距離が長くなり、衝突する恐れを増している。
【0005】
そこで、本発明は、障害物検出センサにより物体を再検出したときに衝突の恐れを少なくできる洗車機を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、洗車機本体を前後方向に移動させながら所定の位置に停止した被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機であって、
前記洗車機本体の前後端の少なくとも一方に、一定範囲に障害物が存在するかどうかを検出する障害物検出手段を設け、前記障害物検出手段により障害物が検出されると前記洗車機本体の移動を中断し、前記障害物検出手段により前記障害物が検出されなくなると、前記洗車機本体の移動を低速で再開し、一定時間後に元の速度に復帰させることを特徴とするものである。
【0007】
上記構成によれば、障害物検出手段により障害物が検出されると洗車機本体の移動が中断され、障害物検出手段により前記障害物が検出されなくなると、洗車機本体の移動が低速で再開され、一定時間後に元の速度に復帰される。このように、低速で移動を再開することにより、再度、障害物を検出し走行を停止する際の惰性移動距離を短くでき、障害物へ衝突する恐れを少なくできる。また低速で移動を再開することにより障害物検出手段による障害物の検出がより正確となる。
【0008】
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、前記洗車機本体の移動範囲において、前記障害物検出手段の検出結果を無効とする区間を設定する手段を設けることを特徴とするものである。
【0009】
上記構成によれば、障害物検出手段の検出結果を無効とする区間が設定され、この区間で障害物を検出しても洗車機本体の移動は中断されない。よって、障害物検出手段の検出範囲に信号灯や壁などが存在するとき、これらが存在する区間における検出結果を無効とすることにより、洗車機本体の移動が中断することを避けることができる。また区間を設定できることにより、万一、障害物検出手段に異常が発生しても、全区間を無効に設定することにより、洗車機による洗車を実行することができる。
【0010】
また請求項3に記載の発明は、洗車開始位置に停止している洗車機本体の前方から所定の停止位置へ被洗浄車両が進入すると、洗車機本体を前後進させながら被洗浄車両を洗車し、洗車が終了し被洗浄車両の後方への退場を確認すると、洗車機本体を前記洗車開始位置へ後進させる洗車機であって、
前記洗車機本体の後方の一定範囲に障害物が存在するかどうかを検出する後方検出手段を設け、前記洗車機本体を後進させるとき、前記後方検出手段により洗車機本体の後方に前記障害物が検出されると後進を中断し、前記後方検出手段により前記障害物が検出されなくなると、前記洗車機本体の後進を低速で再開し、一定時間後に元の速度に復帰させることを特徴とするものである。
【0011】
上記構成によれば、洗車終了後に洗車機本体を後進させて洗車開始位置へ移動させるとき、後方検出手段により障害物が検出されると後進が中断され、障害物が検出されなくなると、洗車機本体の後進が低速で再開され、一定時間後に元の速度に復帰される。このように、低速で移動を再開することにより、再度障害物を検出し走行を停止する際の惰性移動距離を短くでき、障害物へ衝突する恐れを少なくできる。また低速で移動を再開することにより後方検出手段による障害物の検出がより正確となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施の形態における洗車機の側面図、図2は同洗車機の正面図、図3と図4は同洗車機内の機器の配置図である。図示する洗車機は、ドライブスルータイプの洗車機(洗車機本体の前方から所定の停止位置へ進入した被洗浄車両を洗車終了後に後方へ通り抜け退場させる方式のセルフ洗車機)としている。
【0013】
図1〜図4において、1は被洗浄車両である車両2を跨ぎ、車両2の前後方向に走行する門型の洗車機本体であり、この洗車機本体1は、車両2の洗浄を行う洗浄手段を備えた前部本体1Aと、車両2の乾燥を行う乾燥手段を備えた後部本体1Bに分離され、また前部本体1Aと後部本体1Bはそれぞれ複数個の輪体3を介して床面4に敷設された一対のレール5の上をそれぞれ別個に走行可能とされ、実行可能な複数の洗車コース(洗車処理)の中から選択された一つの洗車コースに基づいて、洗車機本体1(前部本体1Aと後部本体1B)を車両2の前後方向に移動させながら、所定の位置に停止した車両2に対して洗車を行う洗車機が構成されている。また前部本体1Aと後部本体1Bは、ワイヤ(索体)6により接近・離間自在に接続されている。また前部本体1Aの後端の両側には、洗浄水や洗剤やワックス液を噴霧するスプレー装置(図示せず)を取り付けるためのパネル9が突設されている。
【0014】
上記パネル9を含む前部本体1A内には、上記車両2の洗浄手段として、前面より順に車両2のブラッシング手段である、洗車機本体1の走行方向(前後方向)と直角な方向(以下、左右方向と称す)に出退自在で車両2のタイヤおよび下部側面を洗浄する左右一対のロッカーブラシ13と、上下方向に移動自在で被洗浄車両2の上面を洗浄するトップブラシ14と、前記左右方向に横行自在で車両2の前後面および両側面を洗浄する一対のサイドブラシ18が設けられ、さらに洗浄水や洗剤やワックス液を噴霧する多数のスプレー装置(図示せず)が設けられている。
【0015】
また前部本体1Aの前端部に、前方に突出させて、洗車機本体1による自動洗車に必要な情報を操作入力する操作パネルなどが配列された操作ボックス23が昇降自在に設けられ、さらに車両2の運転者に車両2の進入および停止を報知する手段として、緑色ランプからなる進入信号灯24と赤色ランプからなる停止信号灯25が設けられている。また操作ボックス23に、洗車機本体1の移動範囲において、後述する退出検出センサ44の検出結果を無効とする区間を設定する手段として、ディジタルスイッチ26(図7)が設けられている。
【0016】
また前部本体1Aの下端には、前部本体1がホームポジション(HP;走行開始位置)にあることを検出するリミットスイッチからなる前部本体HP検出センサ27と前部本体1Aがエンドポジション(EP;走行終了位置)にあることを検出するリミットスイッチからなる前部本体EP検出センサ28が設けられている。またサイドブラシ18には、サイドブラシ18が車両2に接触して傾いたことにより動作して車両2を検出するリミットスイッチからなる車体検出センサ29(図6)が設けられている。また図4に示すように、前部本体1Aと後部本体1B間に、給電およびデータの授受に使用される配線を支持するアーム30が設けられている。
【0017】
また後部本体1B内には、車両2の乾燥手段として、上下方向に移動自在で被洗浄車両2の上面を乾燥するトップノズル31と、前記左右方向に横行自在で車両2の両側面を乾燥する左右一対のサイドノズル32が設けられ、さらに両ノズル31,32に同時に連通して風を供給する左右一対のブロワ装置33が設けられている。また後部本体1Bの下端には、後部本体1Bがホームポジション(HP;走行開始位置)にあることを検出するリミットスイッチからなる後部本体HP検出センサ34と後部本体1Bがエンドポジション(EP;走行終了位置)にあることを検出するリミットスイッチからなる後部本体EP検出センサ35が設けられ、さらに後部本体1Bの後端には、車両2の後端を検出する光電センサからなる後端検出センサ36が設けられ、また一定範囲(検出範囲)αに障害物が存在するかどうかを検出する障害物検出手段として、また車両2の退出を検出する手段として、光電センサからなる退出検出センサ44が設けられている。この退出検出センサ44の光電センサは、一定範囲αを3方向へ切り換えることができる公知の光電センサであり、外部信号により検出中心を正面中央と左45゜と右45゜に切り換えることができる。
【0018】
また図4に示すように、前部本体1Aと後部本体1Bとの閉限(接近)・開限(離間)を検出する検出手段として、後部本体1Bの前端から前部本体1Aに向けて一対の被検出体37Aが突出され、前部本体1Aにこれら一対の被検出体37Aを支持案内する案内レール37Bが設けられ、前部本体1Aの前端に一方の被検出体37Aの先端の進入により動作するリミットスイッチからなる減速用の閉限減速検出センサ38と停止用の閉限停止検出センサ39が設けられ、また前部本体1Aの後端に他方の被検出体37Aの先端の後退により動作するリミットスイッチからなる減速用の開限減速検出センサ49と停止用の開限停止検出センサ50が設けられている。
【0019】
また前部本体1Aと後部本体1B間における物や人の存在を検出する挟まれ検出手段として、複数のセット(図4では2セット)の透過型光電センサ(透過型光電検出手段)からなる挟まれ検出センサ40(投光器40A,受光器40B)が設けられている。この挟まれ検出センサ40の投光器40Aは後部本体1Bに,挟まれ検出センサ40の受光器40Bは前部本体1Aに設けられている。
【0020】
また図3,図4に示すように、前部本体1Aの前端部には、垂直に1列に配置された複数の透過型光電センサからなる装備品判別装置(高さ検出手段の一例)41が設けられており、この装備品判別装置41により車両2の洗車開始時の停止位置(詳細は後述する)へ車両2が進入するとき、車両2のボンネット高さを連続して検出し、また最初の往行時に車両2の車体形状(装備品を含む)を判別している。この装備品判別装置41を形成する透過型光電センサは、前部本体1Aの左右に対向して配置された投光器群と受光器群から構成されている。また前部本体1Aの前端部下方で、装備品判別装置41より後方に、前部本体1Aへ進入した車両2を検出する光電センサからなる前部本体車両検出センサ42が設けられている。また操作ボックス23に、運転者が乗車したまま操作ボックス23に対する操作入力が可能な位置へ車両2が進入したことを検出する手段として、反射型光電スイッチからなる進入開始検出センサ55が設けられている。
【0021】
上記車両2の洗車開始時の停止位置は、ホームポジションHPに位置している状態の前部本体1Aの前方に、車両2の前輪2Aが洗車開始時に停止する位置として配置され、この停止位置に車両2が進入したことを車両2の前輪2Aの検知により検出する光電センサからなるタイヤ検出センサ(停止検出手段の一例)43が床面4に設けられている。
【0022】
また前部本体1Aには、前部本体1Aの輪体3の回転軸に連結され、輪体3を駆動することにより前部本体1Aを走行させる前部本体走行駆動装置(走行モータを含む)45(図6)と、輪体3の回転を検出する前部本体エンコーダ46(図6)が設けられ、また同様に後部本体1Bには、後部本体1Bの輪体3の回転軸に連結され、輪体3を駆動することにより後部本体1Bを走行させる後部本体走行駆動装置(走行モータを含む)47(図6)と、輪体3の回転を検出する後部本体エンコーダ48(図6)が設けられている。上記前部本体走行駆動装置45と後部本体走行駆動装置47は、それぞれ走行モータとこの走行モータ用インバータから構成され、インバータは後述する前進指令、後進指令に応じて走行モータを駆動して本体1A,1Bを所定速度で前進または後進させ、後述する減速指令に応じて走行速度を減速させる。なお、インバータは前進指令と後進指令をともに入力していないときは走行を停止させている。
【0023】
また図1に示すように、走行レール5の先端前方に、車両2の停止位置への進入をコントロールする遮断機51と、車両2の車高が洗車機本体1の制限高さ以下であるかどうかを、車両2が接触することにより回転して検出する接触式の進入センサ52が設けられ、また走行レール5の後端後方には車両2の運転者へ洗車終了による退場(洗車位置からの脱出)を促す出口信号灯53が設けられている。また図5に示すように、遮断機51から進入する車両2の右側と正面には壁Wが設けられ、車両2は退出するとき、出口信号灯53の前を横切り左側へ退出するように退出路zが形成されている。前記退出検出センサ44は、この左側へ車両2が退出したかを確認できるように後部本体1Bの後端左側に配置されている。
【0024】
上記構成の洗車機の制御構成図を図6に示す。
図示するように、前部本体1Aに内蔵されたマイクロコンピュータからなる制御装置(制御手段)61、この制御装置61に接続される、前部本体エンコーダ46、後部本体エンコーダ48、装備品判別装置41、タイヤ検出センサ43、、退出検出センサ44など各種センサからなるセンサ系62、前部本体走行駆動装置45、後部本体走行駆動装置47、各ブラシ13,14,18と、各乾燥用ノズル31,32、ブロワ装置33などからなる駆動系63、操作ボックス23、進入信号灯24、停止信号灯25、遮断機51、および出口信号灯53から構成されている。
【0025】
制御装置61は操作ボックス23からの起動、停止などの操作信号、センサ系62からの検出信号を入力して記憶し、これら操作信号、検出信号に応じて、駆動系63、進入信号灯24、停止信号灯25、遮断機51、および出口信号灯53を制御して洗車機本体1全体の動作を制御し、洗車動作を実行している。すなわち、洗車開始位置に停止している前部本体1A(洗車機本体1)内の前方から所定の停止位置へ車両2が進入すると、前部本体1Aと後部本体1Bを前後進させながら車両2を洗車し、洗車が終了すると車両2を後方へ通り抜け退場させ、車両2の後方への退場を確認すると、前部本体1Aを前記洗車開始位置へ後進させ、後部本体1Bをホームポジションへ後進させる。
【0026】
この洗車終了後に洗車機本体1(前部本体1Aと後部本体1B)を後進させるときの制御装置61の後進制御のブロック図を図7に示す。
図7に示すように、制御装置61には、前部本体HPセンサ27の動作によりリセットされ、前部本体エンコーダ46の出力パルスをカウントして前部本体1AのホームポジションHPからの走行距離xを検出する前部本体走行距離検出部71と、この前部本体走行距離検出部71により検出されている走行距離xにより前部本体1Aが予め設定された洗車開始位置(距離xで設定する)に位置していることを検出しリレイ#1を動作する洗車開始位置検出部72と、後部本体HPセンサ34の動作によりリセットされ、後部本体エンコーダ48の出力パルスをカウントして後部本体1BのホームポジションHPからの走行距離yを検出する後部本体走行距離検出部73と、この後部本体走行距離検出部73により検出されている走行距離yにより退出検出センサ44が予め設定された検出切換点(図5参照)(距離yで設定する)に到達したことを検出しリレイ#2を動作する退出センサ切換点検出部74と、後部本体走行距離検出部73により検出されている走行距離yにより退出検出センサ44が、操作ボックス23に設けたディジタルスイッチ26により設定された検出終了点(検出切換点よりエンドポジション側;図5参照、距離βで設定する)に到達したことを検出しリレイ#3を動作する退出センサ終了点検出部75が備えられている。
【0027】
上記検出切換点は、正面の壁Wを検出して誤動作しないように退出検出センサ44の検出範囲αの中心を正面中央から内方(右45゜)に切り換える点であり、リレイ#2が動作するとその動作信号は、退出検出センサ44へ検出範囲αを右方へ切り換える信号として出力される。また検出終了点は、退出検出センサ44の検出範囲αの中心を内方(右45゜)としても壁Wを検出してしまうために検出結果を無効とする点であり、後部本体1BがホームポジションHPに位置するときの退出検出センサ44の位置と、退出検出センサ44が壁Wを検出してしまう位置との間(検出結果を無効とする区間)の距離βが設定される。
【0028】
またリレイ#3を動作してなく、すなわち退出検出センサ44の検出結果が無効となる検出終了点に到達していない状態で、退出検出センサ44が障害物を検出すると(オンすると)、セットされるRSフリップフロップ76が設けられ、このRSフリップフロップ76の出力がオンで、退出検出センサ44がオフ(障害物を検出していない)となると、すなわち一旦退出検出センサ44がオンとなった後オフとなると動作するオンディレイ・タイマー77が設けられ、前記一旦退出検出センサ44がオンとなった後オフとなり、このタイマー77が動作していない状態(b接点がオン)で、動作するリレイ#4が設けられている。なお、タイマー77が動作すると、RSフリップフロップ76がリセットされる。
【0029】
また退出検出センサ44がオフの状態で、このリレイ#4が動作することで低速走行許可信号jが形成され、リレイ#4が動作していないことで高速走行許可信号kが形成される。
【0030】
また後進指令信号が出力され、リレイ#1が動作していないとき、すなわち未だ洗車開始位置に到達してなく、かつ閉限停止検出センサ39が動作していない状態で、低速走行許可信号jがオンまたは閉限減速検出センサ38が動作しているとき後進低速走行指令が前部本体走行駆動装置45へ出力され、高速走行許可信号kがオンでかつ閉限減速検出センサ38が動作していないとき後進高速走行指令が前部本体走行駆動装置45へ出力される。
【0031】
また後進指令信号が出力され、後部本体HPセンサ34が動作していないとき、すなわち未だ後部本体1Bがホームポジションに到達していない状態で、低速走行許可信号jがオンのとき後進低速走行指令が後部本体走行駆動装置47へ出力され、高速走行許可信号kがオンのとき後進高速走行指令が後部本体走行駆動装置47へ出力される。
【0032】
この後進制御のブロック図による、洗車終了後に洗車機本体1(前部本体1Aと後部本体1B)を後進させるときの作用を説明する。
後進を開始するとき、図5に示すように、前部本体1Aはエンドポジション(EP)にあり前部本体EP検出センサ28が動作し、また後部本体1Bがエンドポジション(EP)にあり後部本体EP検出センサ35が動作しており、また退出検出センサ44の検出範囲αの中心を正面中央としている。また出口信号灯53が点灯し、車両2は退場していくものとする。また制御装置61は、退出検出センサ44の検出信号がオフ(障害物未検出)であることを確認し、すなわち車両2の退場を確認すると、後進指令信号を形成する。また初期状態で、タイマー77は動作していない状態なのでリレイ#4はオフの状態にあり、また退出検出センサ44がオフなので、高速走行許可信号kが形成されている。
【0033】
上記後進指令信号が形成されると、前部本体1Aは洗車開始位置に到達していない状態、また後部本体1Bはホームポジションに到達していない状態なので、前部本体走行駆動装置45と後部本体走行駆動装置47へそれぞれ後進高速走行指令が出力され、前部本体1Aと後部本体1Bは高速で後進を開始する。
【0034】
そしてそのまま退出検出センサ44が動作しないと、そのまま前部本体1Aと後部本体1Bは高速で後進を続け、前部本体1Aが洗車開始位置に到達すると後進高速走行指令がオフとなり前部本体1Aは停止し洗車開始位置に位置し、後部本体1Bがホームポジションに到達すると後進高速走行指令がオフとなり後部本体1Bは停止し、ホームポジションに位置する。
【0035】
また、閉限減速検出センサ38がオンのとき、前部本体走行駆動装置45へは後進低速走行指令が出力され、前部本体1Aは高速から低速へ切り換えて後進し、また閉限停止検出センサ39がオンのとき前部本体走行駆動装置45への走行指令はオフとされ、前部本体1Aは停止する。
【0036】
また退出検出センサ44が障害物を検出して動作すると、低速走行許可信号jと高速走行許可信号kはともにオフとなり、前部本体走行駆動装置45と後部本体走行駆動装置47へそれぞれ出力される走行指令は全てオフとなり、前部本体1Aと後部本体1Bは共に停止し、障害物への接触が避けられる。またRSフリップフロップ76が動作する。
【0037】
この状態で、障害物がなくなり、退出検出センサ44がオフとなると、タイマー77のカウントが開始され、またタイマー77が動作するまでリレイ#4が動作する。すると、低速走行許可信号jが形成され、この低速走行許可信号jにより、前部本体走行駆動装置45と後部本体走行駆動装置47へそれぞれ後進低速指令信号が出力され、前部本体1Aと後部本体1Bは低速で後進を再開する。
【0038】
そして、タイマー77が動作すると、リレイ#4がオフとなり、よって高速走行許可信号kが形成され、この高速走行許可信号kにより、前部本体走行駆動装置45と後部本体走行駆動装置47へそれぞれ後進高速指令信号が出力され、前部本体1Aと後部本体1Bは低速から元の速度の高速に切り換えて後進する。
【0039】
また後部本体1Bの後進に伴い、退出検出センサ44が予め設定された検出切換点に到達すると、リレイ#2が動作して退出検出センサ44へ検出範囲αを右方へ切り換える信号が出力され、またさらに後進して退出検出センサ44が予め設定された検出終了点に到達すると、リレイ#3が動作して退出検出センサ44の検出結果を無効としている。
【0040】
上記制御装置61による前部本体1Aと後部本体1Bとブラシ13,14,18と乾燥用ノズル31,32の動作を、図8〜図10のフローチャートおよび図11〜図13に示す動作説明図に基づいて説明する。なお、上記前部本体走行距離検出部71により検出されている走行距離xと後部本体走行距離検出部73により検出されている走行距離yにより前部本体1Aと後部本体1Bの離間距離を求めているものとする。また洗車が開始されると、最初の前進時(往行時)に装備品判別装置41により車両2の車高が連続して検出・記憶され、すなわち車体形状(装備品を含む)が判別され、この判別された車体形状に応じてトップブラシ14とトップノズル31の昇降制御が実行されるものとする。また選択される洗車のモードやコースおよびブラシ13,14,18の駆動に合わせて駆動されるスプレー装置の駆動の説明は省略している。また接触式の進入センサ52が動作すると、停止表示灯25が点灯されて車両2の運転者に洗車ができないことが報知されるものとする。
【0041】
また図11(a)に示すように、後部本体1BはホームポジションHPに停止し、前部本体1Aは洗車が可能な状態、すなわち前部本体1Aが前部本体1Aの装備品判別装置41の取付け位置とタイヤ検出センサ43の位置がほぼ一致する洗車開始位置(前部本体1AのHPからの走行距離xにより予め設定されている位置)に位置し、遮断機51が開かれ、進入表示灯24が点灯している状態で、車両2の進入が開始されるものとする。
【0042】
車両2の進入に伴い、操作ボックス23に設けた進入開始検出センサ55により車両2が検出されると(ステップ−1)、装備品判別装置41により検出される車両2の高さが経過時間とともに記憶され(ステップ−2)、タイヤ検出センサ43により車両2の前輪が検出されると(ステップ−3)、前記経過時間とともに記憶した車両2の高さのデータにより車両2のボンネット部の形状を把握して、車両2の車種を判定し(ステップ−4)、また同時に停止信号灯25を点灯し、進入信号灯24を消灯して車両2の停止を報知する(ステップ−5)。なお、前記車種の判定により、トップブラシ14とトップノズル31の昇降制御が変更される。
【0043】
これにより図11(b)に示すように、タイヤ検出センサ43により車両2の前輪が検知されると、停止信号灯25が点灯され、停止信号灯25の点灯に応じて車両2が洗車開始位置へ停止され、またこのとき、車両2の車種が判定される。
【0044】
続いて操作ボックス23により洗車に必要な洗車モードが設定され、洗車スタートの入力を確認すると(ステップ−6)、サイドブラシ18へ閉指令を出力し(ステップ−7)、同時に遮断機51へ閉指令を出力する(ステップ−8)。続いて、前部本体走行駆動装置45へ前部本体1Aの後進指令を出力し(ステップ−9)、前部本体HP検出センサ27の動作信号を確認すると(ステップ−10)、前部本体走行駆動装置45への後進指令をオフ、すなわち停止指令を出力する(ステップ−11)。
【0045】
これにより図11(c)に示すように、操作ボックス23による洗車に必要なデータの入力が終了すると、サイドブラシ18が閉じられ、また遮断機51が閉じられて次の車両2の進入が阻止され、続いて前部本体1AはHP位置まで後退し、洗車開始準備が終了する。
【0046】
上記のように洗車開始準備が終了すると、ブラシ13,14,18の回転指令信号を出力し(ステップ−12)、続いてロッカーブラシ13による洗車指令信号を出力し(ステップ−13)、前部本体走行駆動装置45へ前部本体1Aの前進指令を出力する(ステップ−14)。
【0047】
これにより前記回転指令信号に応答してブラシ13,14,18が回転駆動され、図11(d)に示すように、前部本体1Aの前進が開始され、ロッカーブラシ13による車両2のタイヤと側面下部の洗浄が実行される。
【0048】
さらに前部本体1Aが、設定離間距離{一定走行(距離)の一例;前部本体1Aと後部本体1B間の最大離間距離を設定している}L移動すると(ステップ−15)、後部本体走行駆動装置47へ後部本体1Bの前進指令を出力する(ステップ−16)。これにより前部本体1Aと後部本体1B間に最大の離間距離Lが設けられた状態で、後部本体1Bがともに前進を開始する。
【0049】
続いて図11(e)に示すように、サイドブラシ18が車両2の前面に接触して傾き、車体検出センサ29の検出信号を入力すると(ステップ−17)、前部本体1Aと後部本体1Bの前進指令をオフとし、すなわち停止指令を出力し(ステップ−18)、続いて前部本体1Aの後進指令を出力し(ステップ−19)、車体検出センサ29の信号がオフとなると(ステップ−20)、前部本体1Aの後進指令をオフとし、すなわち前部本体1Aの停止指令を出力し(ステップ−21)、サイドブラシ18の開指令を出力する(ステップ−22)。
【0050】
これにより前部本体1Aと後部本体1Bは前進した後、車体検出センサ29の信号により停止し、続いて前部本体1Aが後進し、図11(f)に示すようにサイドブラシ18が接触した状態となったときに停止し、サイドブラシ18により車両2の前面が洗浄される。
【0051】
続いてトップブラシ14が車両2の先端に位置するように、前部本体1Aの後進指令を出力し(ステップ−23)、トップブラシ14の駆動指令を出力する(ステップ−24)。
【0052】
これにより、前部本体1Aが後進し、トップブラシ14が車両2に向けて下降する。
そして前部本体1Aの走行距離xにより車両2の先端位置にトップブラシ14が位置したことを確認すると(ステップ−25)、前部本体1Aの停止指令を出力する(ステップ−26)。
【0053】
これにより図12(g)に示すように、前部本体1Aが、トップブラシ14が車両2の先端に位置した状態で停止する。このときサイドブラシ18は開状態にあり、前部本体1Aと後部本体1Bとの距離は前部本体1Aが後進した距離だけ縮まっている。
【0054】
続いて、トップブラシ14とサイドブラシ18の洗車指令信号を出力し(ステップ−27)、前部本体1Aの前進指令を出力する(ステップ−28)。
これにより図12(h)に示すように、トップブラシ14とサイドブラシ18により車両2の上面および両側面の洗浄を実行しながら前部本体1Aは前進を開始する。さらに前部本体1Aが、前進して設定離間距離L離れると(ステップ−29)、後部本体1Bの前進指令を出力する(ステップ−30)。
【0055】
これにより図12(i)に示すように、後部本体1Bの移動が開始される。
続いて、乾燥用ノズル31,32のブロワ装置33の送風指令を出力し(ステップ−31)、乾燥用ノズル31,32の駆動指令を出力する(ステップ−32)。
【0056】
これにより図12(j)、図12(k)に示すように、トップノズル31は車両2の先端まで下降し、乾燥用ノズル31,32による車両2の上面と両側面の乾燥が開始される。このとき、ブラシ13,14,18による車両2の洗浄が実行されており、ブラシ13,14,18と乾燥用ノズル31,32との距離は設定離間距離(最大離間距離)Lとされている。
【0057】
続いて、サイドブラシ18が車両2の背面まで移動し、背面へ回って車両2の背面の洗浄が終了すると(ステップ−33)、前部本体1Aの停止指令を出力し(ステップ−34)、各ブラシ13,14,18へ駆動停止指令を出力する(ステップ−35)。
【0058】
これにより図12(l)に示すように、サイドブラシ18が車両2の背面に位置する状態で前部本体1Aが停止し、各ブラシ13,14,18の駆動が停止される。また、乾燥用ノズル31,32による車両2の乾燥が実行されながら、後部本体1Bは前進を続ける。
【0059】
続いて閉限減速検出センサ38の動作を確認すると(後部本体1Bが前部本体1Aへ接近すると)(ステップ−36)、前部本体1Aの前進指令を出力する(ステップ−37)。
【0060】
これにより図13(m)に示すように、前部本体1Aと後部本体1Bはともに前進を続ける。
そして、前部本体EP検出センサ28の動作により前部本体1Aが、エンドポジション(走行終了位置)に到達したことを確認すると(ステップ−38)、前部本体1Aの前進指令をオフとし、すなわち停止指令を出力し(ステップ−39)、後部本体EP検出センサ35の動作により後部本体1Bが、エンドポジション(走行終了位置)に到達したことを確認すると(ステップ−40)、後部本体1Bの前進指令をオフとし、すなわち停止指令を出力し(ステップ−41)、乾燥用ノズル31,32およびブロワ装置33の駆動停止指令を出力する(ステップ−42)。
【0061】
これにより図13(n)に示すように、前部本体1Aと後部本体1Bがともにエンドポジションへ停止し、各乾燥用ノズル31,32およびブロワ装置33の駆動が停止される。
【0062】
続いて出口信号灯53へ点灯指令を出力する(ステップ−43)。
これにより出口信号灯53が点灯し、図13(o)に示すように、車両2の運転者は車両2を退場させる。
【0063】
続いて退出検出センサ44がオフであることを確認すると、すなわち車両2の退出を確認すると(ステップ−44)、出口信号灯53へ消灯指令を出力し(ステップ−45)、前部本体1Aおよび後部本体1Bの後進指令を形成し(ステップ−46)、上記図7のブロック図に基づく後進制御を実行する(ステップ−47)。
【0064】
そして、前部本体1Aが、上記洗車開始位置まで後退し(ステップ−48)、後部本体1Bがホームポジションに到達したことを確認すると(ステップ−49)、遮断機51へ開指令を出力し(ステップ−50)、進入表示灯24を点灯して(ステップ−51)、終了する。
【0065】
これにより図13(p)に示すように、前部本体1Aが洗車開始位置に停止し、後部本体1Bがホームポジションへ戻り、遮断機51が開き、進入表示灯24が点灯して、最初の洗車が可能な状態とされる。
【0066】
このように、前部本体1Aと後部本体1Bがそれぞれ別個に走行駆動され、図12(j)、図12(k)、図12(l)に示すように、洗浄中の洗浄手段と乾燥中の乾燥手段との距離を最大距離(設定離間距離)Lに離間することができ、よって洗浄中の水しぶきにより、乾燥が阻害されることを防止でき、乾燥の仕上がりを常に良好とすることができ、また乾燥中の送風により洗浄が阻害されることを防止でき、洗浄を常に良好とすることができる。
【0067】
以上の本実施の形態によれば、洗車機本体1を後進(移動)させているとき退出検出センサ44により障害物が検出されると後進(移動)を中断し、退出検出センサ44により障害物が検出されなくなると、前記移動を低速で再開することにより、再度、障害物を検出したときの走行停止時の惰性距離を短くでき、障害物への衝突の恐れを少なくできる。また移動を低速で再開することにより退出検出センサ44による障害物を検出しやすくでき、正確が検出を可能にできる。また一定時間後に元の速度の高速に復帰させることにより、時間ロスを軽減することができる。
【0068】
また本実施の形態によれば、退出検出センサ44により障害物を検出する一定範囲αは、前記逆方向へ移動するにしたがって変更されることによって、壁Wのように予め配置されている物体(障害物ではない物体)の検出が避けられ、障害物ではない物体の検出により停止してしまうことを避けることができる。また退出検出センサ44の検出結果を無効とする区間がディジタルスイッチ26により設定され、この区間で障害物を検出しても洗車機本体1の移動は中断されないことによって、退出検出センサ44の検出範囲に壁Wなどが存在するとき、これらが存在する区間における検出結果を無効とすることができ、洗車機本体1の移動が中断し、ホームポジションHPに戻ることができなくなることを避けることができる。またディジタルスイッチ26により区間を設定できることにより、万一、退出検出センサ44に異常が発生しても、洗車機本体1が走行する全区間を無効に設定することにより、洗車機本体1による洗車を実行することができる。
【0069】
また本実施の形態によれば、最初往行時に車両2の車体形状(装備品を含む)を判別する装備品判別装置41を、洗車開始時の停止位置へ車両2が入車するとき車両2のボンネット高さを連続して検出する高さ検出手段として使用(兼用)して車両2の車種を判別でき、よって従来のような高価な車高センサを設ける必要がなくなり、コストを軽減することができる。
【0070】
なお、本実施の形態では、ディジタルスイッチ26により退出検出センサ44の検出結果を無効とする区間として、「後部本体1BがホームポジションHPに位置するときの退出検出センサ44の位置」と「退出検出センサ44が壁Wを検出してしまう位置」との間の距離βのみを設定しているが、洗車機本体1の走行範囲の途中に退出検出センサ44が検出してしまう他の固定物体が存在するとき、この他の固定物体を検出している区間を、検出結果を無効とする区間として設定するようにすることもできる。
【0071】
また本実施の形態では、退出検出センサ44の光電センサとして一定範囲αを3方向へ切り換えることができる光電センサを使用しているが、一定範囲αが前方(1方向)へ固定されている光電センサを使用することもできる。このとき、図14に示すように、この一定範囲αが固定された光電センサが正面の壁Wを検出してしまう点(図5では検出切換点として設定している)に到達すると、退出検出センサ44の検出結果を無効とするようにディジタルスイッチ26により設定する。よって、この区間で障害物を検出しても洗車機本体1の移動は中断されないことにより、退出検出センサ44の検出範囲に壁Wなどが存在するとき、これらが存在する区間における検出結果を無効とすることができ、洗車機本体1の移動が中断し、ホームポジションHPに戻ることができなくなることを避けることができる。またディジタルスイッチ26により区間を設定できることにより、万一、退出検出センサ44に異常が発生しても、洗車機本体1が走行する全区間を無効に設定することにより、洗車機本体1による洗車を実行することができる。
【0072】
また本実施の形態では、退出検出センサ44を後部本体1Bの後端に取り付けているが、洗車が終了した後、エンドポジションEPを洗車開始位置として洗車機本体1を前進させるとき、前部本体1Aの前端に退出検出センサ44を取り付ける。
【0073】
また本実施の形態では、退出検出センサ44として光電センサを使用しているが、このような光電センサに限ることはなく、障害物を検出できる手段であればよく、たとえば超音波センサなど使用することもできる。
【0074】
また本実施の形態では、操作ボックス23を前部本体1Aに設けているが、必ずしも洗車機本体1(前部本体1A)に設ける必要はなく、洗車機本体1とは別途、床面4に設けることができる。このとき、操作ボックス23は、車両2が洗車開始位置(洗車開始時の停止位置)に停止したときに操作可能な位置に配置する。
【0075】
また本実施の形態では、洗車機本体1(前部本体1Aと後部本体1B)のみを移動させ、洗車機本体1と車両2を相対移動させて車両2の洗車を行っているが、前部本体1Aと後部本体1Bを接近・離間させながら移動させるとともに、ローラコンベヤ(車両移動手段)を用いて車両2を前後に移動させ、相対移動するようにすることもできる。また洗車機は、洗車機本体1を前部本体1Aと後部本体1Bに分離して独立して走行可能なタイプとしているが、洗車機は、分離していない公知の一体型のタイプであってもよい。このとき、洗車機本体を前進させながら車両2の洗浄を行い、後進させながら車両2の乾燥を行うなどの洗車動作が実行される。また洗車機本体1を固定し、車両2をローラコンベヤなどの移動手段で移動させながら洗車を行う連続洗車機のタイプであってもよい。
【0076】
また本実施の形態では、前部本体1Aと後部本体1Bを接近・離間自在に接続する索体としてワイヤ6を使用しているが、ワイヤに限ることなく、チェーンなど他の索体を使用してもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、障害物検出手段により障害物が検出されると洗車機本体の移動が中断され、障害物検出手段により前記障害物が検出されなくなると、前記移動を低速で再開することにより、再度、障害物を検出したときの走行停止時の惰性距離が短くでき、障害物への衝突の恐れを少なくできる。また前記移動を低速で再開することにより障害物検出手段により障害物を検出しやすくでき、確実な検出が可能となる。また一定時間後に元の速度に復帰させることにより、時間ロスを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における洗車機の概略側面図である。
【図2】同洗車機の正面図である。
【図3】同洗車機の本体の機器配置図である。
【図4】同洗車機の本体の機器配置図である。
【図5】同洗車機における被洗浄車両の退路および退出検出センサの動作を説明するための平面図である。
【図6】同洗車機の制御構成図である。
【図7】同洗車機の制御装置の後進制御の動作を示すブロック図である。
【図8】同洗車機の制御装置の洗車動作手順を順に示すフローチャートである。
【図9】同洗車機の制御装置の洗車動作手順を順に示すフローチャートである。
【図10】同洗車機の制御装置の洗車動作手順を順に示すフローチャートである。
【図11】同洗車機の制御方法の手順を順に示す説明図である。
【図12】同洗車機の制御方法の手順を順に示す説明図である。
【図13】同洗車機の制御方法の手順を順に示す説明図である。
【図14】本発明の他の実施の形態における洗車機における被洗浄車両の退路および退出検出センサの動作を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 洗車機本体
1A 前部本体
1B 後部本体
2 被洗浄車両
5 走行レール
13 ロッカーブラシ
14 トップブラシ
18 サイドブラシ
23 操作ボックス
27 前部本体HP検出センサ
31 トップノズル
32 サイドノズル
34 後部本体HP検出センサ
41 装備品判別装置
42 前部本体車両検出センサ
43 タイヤ検出センサ
44 退出検出センサ
45 前部本体走行駆動装置
46 前部本体エンコーダ
47 後部本体走行駆動装置
48 後部本体エンコーダ
61 制御装置

Claims (3)

  1. 洗車機本体を前後方向に移動させながら所定の位置に停止した被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機であって、
    前記洗車機本体の前後端の少なくとも一方に、一定範囲に障害物が存在するかどうかを検出する障害物検出手段を設け、
    前記障害物検出手段により障害物が検出されると前記洗車機本体の移動を中断し、前記障害物検出手段により前記障害物が検出されなくなると、前記洗車機本体の移動を低速で再開し、一定時間後に元の速度に復帰させること
    を特徴とする洗車機。
  2. 前記洗車機本体の移動範囲において、前記障害物検出手段の検出結果を無効とする区間を設定する手段を設けること
    を特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 洗車開始位置に停止している洗車機本体の前方から所定の停止位置へ被洗浄車両が進入すると、洗車機本体を前後進させながら被洗浄車両を洗車し、洗車が終了し被洗浄車両の後方への退場を確認すると、洗車機本体を前記洗車開始位置へ後進させる洗車機であって、
    前記洗車機本体の後方の一定範囲に障害物が存在するかどうかを検出する後方検出手段を設け、
    前記洗車機本体を後進させるとき、前記後方検出手段により洗車機本体の後方に前記障害物が検出されると後進を中断し、前記後方検出手段により前記障害物が検出されなくなると、前記洗車機本体の後進を低速で再開し、一定時間後に元の速度に復帰させること
    を特徴とする洗車機。
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