JP3891107B2 - 洗車機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば給油所に設置される洗車機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
洗車機の操作入力部を構成する操作ボックスであって、被洗浄車両の運転者が車両の運転席から操作する操作ボックスは、その操作高さが普通車の運転席の高さに合わせて設定されているため、被洗浄車両がワンボックスタイプあるいはミニバンタイプの車両など運転席が普通車の運転席より高い位置にある場合、操作ボックスを上昇させて操作しやすいようにする必要がある。
【0003】
このような洗車機の操作ボックスに限らず操作ボックスを昇降させるための構成として、たとえば駐車料金精算操作装置では、操作ボックスに制御レバーを設け、運転者がこの制御レバーを操作すると、操作ボックスを上昇させるようにしているものがある(特許文献1参照)。
【0004】
また洗車機本体内を被洗浄車両が移動するとき、被洗浄車両が洗車機本体に接触するかどうかを予め検出するために、被洗浄車両の進入路の入口に、車両の高さ(車高)を検出して制限高さ以下かを検知する車高検知ゲートを配置しているときには、この車高検知ゲートにより検出している車高が一定高さ以上であると、操作ボックスを上昇させるようにしている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開平1−100262号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平10−24811号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の操作ボックスに制御レバーを設ける構成では、運転者が制御レバーを操作する必要があるために煩わしさがあり、また制御レバーの位置が明確に表示されていなかったり、制御レバーの操作方法が運転者が明確に理解されていないと、操作時間が余分にかかり、何ら操作性が改善されないという問題があった。
【0008】
また車高検知ゲートを設ける構成では、車両の高さ(車高)に応じて操作ボックスを上昇させるために、車高検知ゲートに車高を厳密に計測する必要があることから、高価な車高センサを設ける必要があり、コストが増加するという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、高価な車高センサを設ける車高検知ゲートを必要とせずに操作ボックスの高さを自動調整でき操作性を改善できる洗車機を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、被洗浄車両と洗車機本体を相対移動させながら前記被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機であって、
前記洗車機本体による自動洗車に必要な情報を操作入力する操作ボックスを昇降自在に設け、洗車開始時の停止位置へ前記被洗浄車両が入車するとき、前記被洗浄車両のボンネット高さを連続して検出する高さ検出手段を設け、前記高さ検出手段により検出される前記被洗浄車両のボンネット高さの変化軌跡により、前記被洗浄車両の形状を判断し、この形状の判断に基づいて前記操作ボックスの高さを調節することを特徴とするものである。
【0011】
上記構成によれば、高さ検出手段により、洗車開始時の停止位置へ入車してくる被洗浄車両のボンネット高さが連続して検出され、この高さの変化軌跡により、被洗浄車両の形状が判断され、この形状の判断に基づいて操作ボックスの高さが調節される。よって、従来のような高価な車高センサを設ける車高検知ゲートがなくても操作ボックスの高さを調節でき、操作性を改善することができる。
【0012】
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、前記操作ボックスを、前記洗車機本体に前方に突出させて設け、前記操作ボックスによる操作入力が終了すると、前記操作ボックスを下降することを特徴とするものである。
【0013】
上記構成によれば、操作ボックスは洗車機本体に取り付けられており、操作ボックスによる操作入力が終了すると、操作ボックスが下降され、洗車中の振動により発生する操作ボックスの洗車機本体への負担が軽減される。
【0014】
また請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明であって、前記操作ボックスに、前記被洗浄車両の洗車開始時の停止位置への前記被洗浄車両の入車開始動作を検出する入車開始検出手段を設け、前記停止位置へ前記被洗浄車両が入車したことを検出する停止位置検出手段を設け、前記高さ検出手段を前記洗車機本体の前端部に設け、この高さ検出手段は、前記入車開始検出手段により被洗浄車両の入車開始が検出されてから、前記停止位置検出手段により前記停止位置へ前記被洗浄車両が停止したことを検出するまで、前記被洗浄車両のボンネット高さの検出を行うことを特徴とするものである。
【0015】
上記構成によれば、入車開始検出手段により被洗浄車両の入車開始が検出されてから、停止位置検出手段により停止位置への被洗浄車両が入車したことを検出するまで、被洗浄車両のボンネット高さの検出が行われ、これら区間の高さの変化軌跡により車両の形状が判断される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施の形態における洗車機の側面図、図2は同洗車機の正面図、図3と図4は同洗車機内の機器の配置図である。図示する洗車機は、ドライブスルータイプの洗車機(前方から洗車機本体内へ進入した被洗浄車両を洗車終了後に後方へ通り抜け退場させる方式のセルフ洗車機)としている。
【0017】
図1〜図4において、1は被洗浄車両である車両2を跨ぎ、車両2の前後方向に走行する門型の洗車機本体であり、被洗浄車両2と洗車機本体1を車両2の前後方向に相対移動させながら、被洗浄車両2に対して洗車を行う洗車機が構成されている。洗車機本体1は、車両2の洗浄を行う洗浄手段を備えた前部本体1Aと、車両2の乾燥を行う乾燥手段を備えた後部本体1Bに分離され、前部本体1Aと後部本体1Bはそれぞれ複数個の輪体3を介して床面4に敷設された一対のレール5の上をそれぞれ別個に走行可能とされ、実行可能な複数の洗車コース(洗車処理の一例)の中から選択された一つの洗車コースに基づいて、車両2を跨いで相対移動しながら車両2に対して洗車を行うように構成されている。また前部本体1Aと後部本体1Bは、ワイヤ(索体)6により接近・離間自在に接続されている。また前部本体1Aの後端の両側には、後述するアーチを取り付けるためのパネル9が突設されている。
【0018】
上記パネル9を含む前部本体1A内には、上記車両2の洗浄手段として、前面より順に、前端部上方に配置され、高圧水を車両2の上方から車両2へ噴射する高圧水スプレーノズル11と、洗浄水(リンス)を車両2の上面と両側面へ噴射する第1洗浄水(プレリンス)アーチ12と、洗車機本体1の走行方向(前後方向)と直角な方向(以下、左右方向と称す)に出退自在で車両2のタイヤおよび下部側面を洗浄する左右一対のロッカーブラシ13と、上下方向に移動自在で被洗浄車両2の上面を洗浄するトップブラシ14と、通常の洗剤を車両2の上面へ噴射する第1洗剤(前洗剤)アーチ15と、洗浄水(リンス)を車両2の上面と両側面へ噴射する第2洗浄水(ファイナルリンス)アーチ16と、ワックス液(下地ワックス)を車両2の上面と両側面へ噴霧する第1ワックスアーチ17と、前記左右方向に横行自在で車両2の前後面および両側面を洗浄する一対のサイドブラシ18と、後部車体1Bの近くに配置され、高発泡洗剤を車両2の上面へ噴霧する高発泡洗剤アーチ19と、撥水コート液を車両2の上面と両側面へ噴霧する撥水コートアーチ20と、通常の洗剤を車両2の上面と両側面へ噴射する第2洗剤(後洗剤)アーチ21と、ワックス液(仕上げワックス)を車両2の上面と両側面へ噴霧する第2ワックスアーチ22が設けられている。上記ロッカーブラシ13とトップブラシ14とサイドブラシ18によりブラッシング手段が構成され、高圧水スプレーノズル11と第1洗浄水アーチ12と第1洗剤アーチ15と第2洗浄水アーチ16と第1ワックスアーチ17と高発泡洗剤アーチ19と撥水コートアーチ20と第2洗剤アーチ21と第2ワックスアーチ22によりスプレー装置が構成されている。
【0019】
また前部本体1Aの前端部に、前方に突出させて、洗車機本体1による自動洗車に必要な情報を操作入力する操作パネルなどが配列された操作ボックス23が昇降自在に設けられ、さらに車両2の運転者に車両2の進入および停止を報知する手段として、緑色ランプからなる進入信号灯24と赤色ランプからなる停止信号灯25が設けられている。
【0020】
また前部本体1Aの下端には、前部本体1がホームポジション(HP;走行開始位置)にあることを検出するリミットスイッチからなる前部本体HP検出センサ27と前部本体1Aがエンドポジション(EP;走行終了位置)にあることを検出するリミットスイッチからなる前部本体EP検出センサ28が設けられている。またサイドブラシ18には、サイドブラシ18が車両2に接触して傾いたことにより動作して車両2を検出するリミットスイッチからなる車体検出センサ29(図7)が設けられている。また図4に示すように、前部本体1Aと後部本体1B間に、給電およびデータの授受に使用される配線を支持するアーム30が設けられている。
【0021】
また後部本体1B内には、車両2の乾燥手段として、上下方向に移動自在で被洗浄車両2の上面を乾燥するトップノズル31と、前記左右方向に横行自在で車両2の両側面を乾燥する左右一対のサイドノズル32が設けられ、さらに両ノズル31,32に同時に連通して風を供給する左右一対のブロワ装置33が設けられている。また後部本体1Bの下端には、後部本体1Bがホームポジション(HP;走行開始位置)にあることを検出するリミットスイッチからなる後部本体HP検出センサ34と後部本体1Bがエンドポジション(EP;走行終了位置)にあることを検出するリミットスイッチからなる後部本体EP検出センサ35が設けられ、さらに後部本体1Bの後端には、車両2の後端を検出する光電センサからなる後端検出センサ36が設けられている。
【0022】
また図4に示すように、前部本体1Aと後部本体1Bとの閉限(接近)・開限(離間)を検出する検出手段として、後部本体1Bの前端から前部本体1Aに向けて一対の被検出体37Aが突出され、前部本体1Aにこれら一対の被検出体37Aを支持案内する案内レール37Bが設けられ、前部本体1Aの前端に一方の被検出体37Aの先端の進入により動作するリミットスイッチからなる減速用の閉限減速検出センサ38と停止用の閉限停止検出センサ39が設けられ、また前部本体1Aの後端に他方の被検出体37Aの先端の後退により動作するリミットスイッチからなる減速用の開限減速検出センサ49と停止用の開限停止検出センサ50が設けられている。
【0023】
また前部本体1Aと後部本体1B間における物や人の存在を検出する挟まれ検出手段として、複数のセット(図4では2セット)の透過型光電センサ(透過型光電検出手段)からなる挟まれ検出センサ40(投光器40A,受光器40B)が設けられている。この挟まれ検出センサ40の投光器40Aは後部本体1Bに,挟まれ検出センサ40の受光器40Bは前部本体1Aに設けられている。
【0024】
また図3,図4に示すように、前部本体1Aの前端部には、前記高圧水スプレーノズル11より前方側に、垂直に1列に配置された複数の透過型光電センサからなる装備品判別装置(高さ検出手段の一例)41が設けられており、この装備品判別装置41により車両2の洗車開始時の停止位置(詳細は後述する)へ車両2が入車するとき、車両2のボンネット高さを連続して検出し、また最初の往行時に車両2の車体形状(装備品を含む)を判別している。この装備品判別装置41を形成する透過型光電センサは、前部本体1Aの左右に対向して配置された投光器群と受光器群から構成されている。また前部本体1Aの前端部下方で、装備品判別装置41より後方に、前部本体1Aへ進入した車両2を検出する光電センサからなる前部本体車両検出センサ42が設けられている。
【0025】
上記車両2の洗車開始時の停止位置は、ホームポジションHPに位置している状態の前部本体1Aの前方に、車両2の前輪2Aが洗車開始時に停止する位置として配置され、この停止位置に車両2が入車したことを車両2の前輪2Aの検出により検出する光電センサからなるタイヤ検出センサ(停止検出手段の一例)43が床面4に設けられている。
【0026】
また前部本体1Aには、前部本体1Aの輪体3の回転軸に連結され、輪体3を駆動することにより前部本体1Aを走行させる前部本体走行駆動装置(走行モータを含む)45(図7)と、輪体3の回転を検出する前部本体エンコーダ46(図7)が設けられ、また同様に後部本体1Bには、後部本体1Bの輪体3の回転軸に連結され、輪体3を駆動することにより後部本体1Bを走行させる後部本体走行駆動装置(走行モータを含む)47(図7)と、輪体3の回転を検出する後部本体エンコーダ48(図7)が設けられている。上記前部本体走行駆動装置45と後部本体走行駆動装置47は、それぞれ走行モータとこの走行モータ用インバータから構成され、インバータは後述する前進指令、後進指令に応じて走行モータを駆動して本体1A,1Bを所定速度で前進または後進させ、後述する減速指令に応じて走行速度を減速させる。なお、インバータは前進指令と後進指令をともに入力していないときは走行を停止させている。
【0027】
また図1に示すように、走行レール5の先端前方に、車両2の洗車位置への進入をコントロールする遮断機51と、車両2の車高が洗車機本体1の制限高さ以下であるかどうかを、車両2が接触することにより回転して検出する接触式の進入センサ52が設けられ、また走行レール5の後端後方には車両2の運転者へ洗車終了による退場(洗車位置からの脱出)を促す出口信号灯53が設けられている。
【0028】
上記操作ボックス23は、図5に示すように、前部本体1Aの前端部から前方に突出されている支持体58の先端に垂設された昇降装置59上に配置されており、操作ボックス23はこの昇降装置59により昇降自在とされている。また昇降装置59の前面にセンサボックス60が配置されている。
【0029】
また操作ボックス23には、図5に示すように、雨よけカバー61が天井部から正面(車両2に対向する面)に向けて取り付けられ、正面上部には、洗車料金の払い込み装置として、プリペイドカード・リーダライタ62、紙幣投入機63、コイン投入機64、返却レバー65が設けられ、また下方部に釣銭の返却口66が設けられている。
【0030】
また正面中央部左側に、洗車機本体1による自動洗車に必要な情報を操作入力する操作手段として操作パネル68が設けられている。この操作パネル68は、複数の洗車コースの中から一つの洗車コースを選択可能な画面が少なくとも表示される液晶表示パネル69とこの液晶表示パネル69の表面に設置されたタッチパネル70から構成され、またこの操作パネル68の表面を自動で閉じ、また開放するエア駆動式のスライド扉(覆い手段)71が設けられている。前記液晶表示パネル69に順に表示される画面の手順にしたがって、タッチパネル70を操作することにより、実行する洗車コース、洗車開始(スタート)などが入力される。
【0031】
また操作ボックス23の前面に正面に向けて操作ボックス23に手が届かないときに操作し、前部本体1Aを前方へ移動させる押釦スイッチからなる前方移動ボタン72が設けられ、また操作ボックス23の後面に正面に向けて操作ボックス23に手が届かないときに操作し、前部本体1Aを後方へ移動させる押釦スイッチからなる後方移動ボタン73が設けられ、さらにセンサボックス60の正面には、車両2の洗車開始時の停止位置への車両2の入車開始動作を検出する反射型光電スイッチからなる入車開始検出センサ(入車開始検出手段の一例)74が設けられている。また操作ボックス23の前方側面には異常発生時の報知手段としてブザー75が設けられている。
【0032】
上記昇降装置59は、昇降用エアシリンダ76のピストン76Aが支持体58に垂直に固定され、ロッド76Bの先端が操作ボックス23の底面に固定され、また操作ボックス23は昇降装置59の外枠77に案内されて垂直に昇降されるように構成されている。
【0033】
この昇降装置59と前記スライド扉71のエア配管図を図6に示す。
前部本体1に設けたエアポンプ(図示せず)から昇降装置59とスライド扉71用の一次エアが、図6に示すように、支持体58内の配管81、および昇降装置59内のコイルチューブ82(図5)を介してセンサボックス60内の分流器83へ供給されている。
【0034】
また図6において、84は分流器83より一方のエアが供給される4ポート3位置電磁切換弁からなる昇降用電磁弁であり、この電磁弁84の一方の電磁コイル84Aが励磁されている間、昇降装置59内のコイルチューブ85を介してエアが昇降用エアシリンダ76のピストン76Aへ供給されてロッド76Bが上昇し、他方の電磁コイル94Bが励磁されている間、昇降用エアシリンダ76のピストン76Aのエアが抜けてロッド76Bが下降するように配管されている。
【0035】
また図6において、86は分流器83より他方のエアが供給される4ポート3位置電磁切換弁からなるスライド扉用電磁弁であり、この電磁弁86の一方の電磁コイル86Aが励磁されている間、エアがスライド扉71のスライド扉用エアシリンダ87のピストン87Aの一方の空気室へ供給されてロッド87Bが右方向、すなわちスライド扉71が開く方向へ移動し、他方の電磁コイル86Bが励磁されている間、エアがレギュレータ88を介してスライド扉用エアシリンダ87のピストン87Aの他方の空気室へ供給されロッド87Bが左方向、すなわちスライド扉71が閉じる方向へ移動するように配管されている。
【0036】
上記構成の洗車機の制御構成図を図7に示す。
図示するように、前部本体1Aに内蔵されたマイクロコンピュータからなる制御装置(制御手段)91、この制御装置91に接続される、前部本体エンコーダ46、後部本体エンコーダ48、装備品判別装置41、タイヤ検出センサ43、入車開始検出センサ74など各種センサからなるセンサ系92、前部本体走行駆動装置45、後部本体走行駆動装置47、各ブラシ13,14,18と、各乾燥用ノズル31,32、ブロワ装置33、昇降用電磁弁94、スライド扉用電磁弁86などからなる駆動系93、操作ボックス23、進入信号灯24、停止信号灯25、遮断機51、および出口信号灯53から構成されている。
【0037】
制御装置91は操作ボックス23からの起動、停止などの操作信号、センサ系92からの検出信号を入力して記憶し、これら操作信号、検出信号に応じて、駆動系93、進入信号灯24、停止信号灯25、遮断機51、および出口信号灯53を制御して洗車機本体1全体の動作を制御し、洗車動作を実行している。
【0038】
以下、制御装置91において操作ボックス23の昇降を実行する制御部と操作ボックス23のスライド扉71の開閉を実行する制御部のブロック図を図8に示す。
【0039】
入車開始検出センサ74の車両検出信号によりリセット・スタートされ、タイヤ検出センサ43の車両検出信号を入力するまで時間tを計測する時間計測部95と、
入車開始検出センサ74の車両検出信号によりリセット・スタートされて、所定時間毎に、時間計測部95より計測されている経過時間tと、そのときの装備品判別装置41により検出される車両2の高さhを組(一対)として、タイヤ検出センサ43の車両検出信号を入力するまで記憶する形状データ格納部96と、タイヤ検出センサ43の車両検出信号を入力すると、形状データ格納部96により記憶された、経過時間tと車両2の高さhの対のデータにより、車両2のボンネット部の形状を認識し、ワンボックスタイプまたはミニバンタイプの車両2と認識すると、認識信号を出力する車両形状判断部97と、
この車両形状判断部97の認識信号を入力すると、予め設定された一定時間(操作ボックス23の上昇時間)オンとなる励磁信号(パルス信号)を昇降用電磁弁84の上昇側電磁コイル84Aヘ出力する第1出力回路98と、
車両2の運転者により操作ボックス23のタッチパネル70が操作されて入力される、洗車スタートのタッチ信号(スタート信号)によりカウントを開始し、予め設定された所定時間に下降信号を出力する第1タイマー99と、
この第1タイマー99の下降信号を入力すると、予め設定された一定時間(操作ボックス23の下降時間)オンとなる励磁信号(パルス信号)を昇降用電磁弁84の下降側電磁コイル84Bヘ出力する第2出力回路100と、
入車開始検出センサ74の車両検出信号がオンし、かつ前部本体車両検出センサ42の車両検出信号がオンとなると、予め設定された一定時間(スライド扉71の開時間)オンとなる励磁信号(パルス信号)をスライド扉用電磁弁86の開操作側電磁コイル86A出力する第3出力回路101と、
上記スタート信号によりカウントを開始し、予め設定された所定時間に閉信号を出力する第2タイマー102と、
この第2タイマー102の閉信号を入力すると、予め設定された一定時間(スライド扉71の閉時間)オンとなる励磁信号(パルス信号)をスライド扉用電磁弁86の閉操作側電磁コイル84Bヘ出力する第4出力回路103
が設けられている。
【0040】
上記出力回路98,100,101,103は、たとえば回路入力信号によりカウントを開始するタイマーを設け、回路入力信号がオンで、かつタイマーの出力がオフのときに回路出力信号をオンとするように構成すると、タイマーが動作するまで、回路出力信号がオンとなるパルス出力信号を得ることができる。
【0041】
この制御装置91の構成による操作ボックス23の昇降と操作ボックス23のスライド扉71の開閉の動作を、図9を参照しながら説明する。
車両2が入車され、操作ボックス23に設けた入車開始検出センサ74により車両2が検出されると、時間計測部95により経過時間tが計測され、所定時間毎にこの経過時間tと装備品判別装置41により検出されている車両2の高さhが組として記憶され、タイヤ検出センサ43により車両2の前輪2Aが検出されると{図9(a)の状態}、これら記憶が終了される。このとき、図9(b)に示すように、横軸を時間t、縦軸を車高hとしたデータが蓄積され、この蓄積データに基づいて、すなわち入車開始検出センサ74により車両2の入車開始が検出されてから、タイヤ検出センサ43より前記停止位置へ車両2が停止したことを検出するまで、車両2のボンネット部の高さ検出が行われることにより、車両形状判断部97により車両2のボンネット部の形状が認識される。図9(b)に、ワンボックスタイプの車両2のボンネット部形状と普通タイプの車両2のボンネット部形状を示す。車両形状判断部97は、車両2のボンネット部の形状がワンボックスタイプまたはミニバンタイプの車両2と認識すると、認識信号を出力し、この認識信号により昇降用電磁弁84の上昇側電磁コイル84Aへ一定時間励磁信号が出力され、図6に示す昇降用エアシリンダ76ヘエアが供給され、ロッド76Bが伸びて操作ボックス23が上昇される。
【0042】
また入車開始検出センサ74により車両2が検出され、続いて前部本体1Aに設けた前部本体車両検出センサ42により車両2が検出されると、スライド扉用電磁弁86の開操作側電磁コイル86Aへ一定時間励磁信号が出力され、図6に示すスライド扉用エアシリンダ87の一方の空気室ヘエアが供給され、ロッド87Bが右方向、すなわちスライド扉71が開く方向へ伸びてスライド扉71が開く。これによって、操作パネル68が使用可能となる。
【0043】
そして、車両2の運転者により操作ボックス23の操作パネル68のタッチパネル70が操作されてスタート信号が入力されると、すなわち操作ボックス23による操作入力が終了すると、第1タイマー99に設定された一定時間後に昇降用電磁弁84の下降側電磁コイル84Bへ一定時間励磁信号が出力され、図6に示す昇降用エアシリンダ76からエアが抜けて、ロッド76Bが縮んで操作ボックス23が下降され、また第2タイマー102に設定された一定時間後にスライド扉用電磁弁86の閉操作側電磁コイル86Bへ一定時間励磁信号が出力され、図6に示すスライド扉用エアシリンダ87の他方の空気室ヘエアが供給され、ロッド87Bが左方向、すなわちスライド扉71が閉じる方向へ縮んでスライド扉71が閉じる。
【0044】
上記操作ボックス23の昇降と操作ボックス23のスライド扉71の開閉の動作を行う制御装置91による洗車開始前の動作、および前部本体1Aと後部本体1Bとブラシ13,14,18と乾燥用ノズル31,32の動作を、図10〜図12のフローチャートおよび図13〜図14に示す動作説明図に基づいて説明する。なお、前部本体1Aと後部本体1BはともにホームポジションHPに停止し、また前部本体HP検出センサ27の動作信号によりリセットされ、前部本体エンコーダ46から出力されるパルスをカウントすることにより、前部本体1AのHPからの走行距離xを検出し、後部本体HP検出センサ34の動作信号によりリセットされ、後部本体エンコーダ48から出力されるパルスをカウントすることにより、後部本体1BのHPからの走行距離yを検出し、またこれら走行距離x,yにより前部本体1Aと後部本体1Bの離間距離を求めているものとする。また洗車が開始されると、最初の前進時(往行時)に装備品判別装置41により車両2の車高が連続して検出・記憶され、すなわち車体形状(装備品を含む)が判別され、この判別された車体形状に応じてトップブラシ14とトップノズル31の昇降制御が実行されるものとする。また選択される洗車のモードやコースおよびブラシ13,14,18の駆動に合わせて駆動されるスプレー装置の駆動の説明は省略している。また接触式の進入センサ52が動作すると、停止表示灯25が点灯されて車両2の運転者に洗車ができないことが報知されるものとする。
【0045】
図13(a)に示すように、洗車が可能な状態、すなわち前部本体1Aが、図9に示すように前部本体1Aの装備品判別装置41の取付け位置とタイヤ検出センサ43の位置がほぼ一致する洗車開始位置(前部本体1AのHPからの走行距離xにより予め設定されている位置)に停止し、遮断機51が開かれ、進入表示灯24が点灯している状態で、車両2の進入が開始される。
【0046】
車両2の入車に伴い、操作ボックス23に設けた入車開始検出センサ74により車両2が検出されると(ステップ−1)、上記昇降装置59による操作ボックス23の昇降制御が開始され(ステップ−2)、続いて前部本体車両検出センサ42により車両2が検出されると(ステップ−3)、スライド扉71が開操作され(ステップ−4)、続いてタイヤ検出センサ43により車両2の前輪2Aが検出されると(ステップ−5)、停止信号灯25を点灯し、進入信号灯24を消灯して車両2の停止を報知し(ステップ−6)、上記昇降制御により車両2がワンボックスタイプあるいはミニバンタイプと認識すると(ステップ−7)、操作ボックス23を上昇する(ステップ−8)。
【0047】
これにより図13(b)に示すように、タイヤ検出センサ43により車両2の前輪2Aが検出されると、停止信号灯25が点灯され、停止信号灯25の点灯に応じて車両2が洗車開始位置へ停止され、またこのとき、車両2がワンボックスタイプあるいはミニバンタイプのとき操作ボックス23が上昇されて、運転席より操作がしやすい高さに調節される。
【0048】
続いて操作ボックス23により洗車に必要な洗車モードが設定され、洗車スタートの入力を確認すると(ステップ−9)、遮断機51へ閉指令を出力し(ステップ−10)、一定時間後に、スライド扉71を閉じ、また車両2がワンボックスタイプあるいはミニバンタイプのとき操作ボックス23を下降する(ステップ−11)。続いて、前部本体走行駆動装置45へ前部本体1Aの後進指令を出力し(ステップ−12)、前部本体HP検出センサ27の動作信号を確認すると(ステップ−13)、前部本体走行駆動装置45への後進指令をオフ、すなわち停止指令を出力する(ステップ−14)。
【0049】
これにより図13(c)に示すように、操作ボックス23による洗車に必要なデータの入力が終了すると、遮断機51が閉じられて次の車両2の進入が阻止され、またスライド扉71が閉じられ、操作ボックス23は下降され、続いて前部本体1AはHP位置まで後退し、洗車開始準備が終了する。
【0050】
続いて洗車開始準備終了後の前部本体1Aと後部本体1Bとブラシ13,14,18と乾燥用ノズル31,32の動作を説明する。
上記のように洗車開始準備が終了すると、ブラシ13,14,18の回転指令信号を出力し(ステップ−15)、続いてロッカーブラシ11による洗車指令信号を出力し(ステップ−16)、前部本体走行駆動装置45へ前部本体1Aの前進指令を出力する(ステップ−17)。
【0051】
これにより前記回転指令信号に応答してブラシ13,14,18が回転駆動され、図13(d)に示すように、前部本体1Aの前進が開始され、ロッカーブラシ11による車両2のタイヤと側面下部の洗浄が実行される。
【0052】
さらに前部本体1Aが、設定離間距離{一定走行(距離)の一例;前部本体1Aと後部本体1B間の最大離間距離を設定している}L移動すると(ステップ−18)、後部本体走行駆動装置47へ後部本体1Bの前進指令を出力する(ステップ−19)。これにより前部本体1Aと後部本体1B間に最大の離間距離Lが設けられた状態で、後部本体1Bがともに前進を開始する。
【0053】
続いて図13(e)に示すように、サイドブラシ18が閉じた状態で車両2の前面に接触して傾き、車体検出センサ29の検出信号を入力すると(ステップ−20)、前部本体1Aと後部本体1Bの前進指令をオフとし、すなわち停止指令を出力し(ステップ−21)、続いて前部本体1Aの後進指令を出力し(ステップ−22)、車体検出センサ29の信号がオフとなると(ステップ−23)、前部本体1Aの後進指令をオフとし、すなわち前部本体1Aの停止指令を出力し(ステップ−24)、サイドブラシ18の開指令を出力する(ステップ−25)。
【0054】
これにより前部本体1Aと後部本体1Bは前進した後、車体検出センサ29の信号により停止し、続いて前部本体1Aが後進し、図13(f)に示すようにサイドブラシ18が接触した状態となったときに停止し、サイドブラシ18により車両2の前面が洗浄される。
【0055】
続いてトップブラシ14が車両2の先端に位置するように、前部本体1Aの後進指令を出力し(ステップ−26)、トップブラシ14の駆動指令を出力する(ステップ−27)。
【0056】
これにより、前部本体1Aが後進し、トップブラシ14が車両2に向けて下降する。
そして前部本体1Aの走行距離により車両2の先端位置にトップブラシ14が位置したことを確認すると(ステップ−28)、前部本体1Aの停止指令を出力する(ステップ−29)。
【0057】
これにより図14(g)に示すように、前部本体1Aが、トップブラシ14が車両2の先端に位置した状態で停止する。このときサイドブラシ18は開状態にあり、前部本体1Aと後部本体1Bとの距離は前部本体1Aが後進した距離だけ縮まっている。
【0058】
続いて、トップブラシ14とサイドブラシ18の洗車指令信号を出力し(ステップ−30)、前部本体1Aの前進指令を出力する(ステップ−31)。
これにより図14(h)に示すように、トップブラシ14とサイドブラシ18により車両2の上面および両側面の洗浄を実行しながら前部本体1Aは前進を開始する。さらに前部本体1Aが、前進して設定離間距離L離れると(ステップ−32)、後部本体1Bの前進指令を出力する(ステップ−33)。
【0059】
これにより図14(i)に示すように、後部本体1Bの移動が開始される。
続いて、乾燥用ノズル31,32のブロワ装置33の送風指令を出力し(ステップ−34)、乾燥用ノズル31,32の駆動指令を出力する(ステップ−35)。
【0060】
これにより図14(j)、図14(k)に示すように、トップノズル31は車両2の先端まで下降し、乾燥用ノズル31,32による車両2の上面と両側面の乾燥が開始される。このとき、ブラシ13,14,18による車両2の洗浄が実行されており、ブラシ13,14,18と乾燥用ノズル31,32との距離は設定離間距離(最大離間距離)Lとされている。
【0061】
続いて、サイドブラシ18が車両2の背面まで移動し、背面へ回って車両2の背面の洗浄が終了すると(ステップ−36)、前部本体1Aの停止指令を出力し(ステップ−37)、各ブラシ13,14,18へ駆動停止指令を出力する(ステップ−38)。
【0062】
これにより図14(l)に示すように、サイドブラシ18が車両2の背面に位置する状態で前部本体1Aが停止し、各ブラシ13,14,18の駆動が停止される。また、乾燥用ノズル31,32による車両2の乾燥が実行されながら、後部本体1Bは前進を続ける。
【0063】
続いて閉限減速検出センサ38の動作を確認すると(後部本体1Bが前部本体1Aへ接近すると)(ステップ−39)、前部本体1Aの前進指令を出力する(ステップ−40)。
【0064】
これにより図15(m)に示すように、前部本体1Aと後部本体1Bはともに前進を続ける。
そして、前部本体EP検出センサ28の動作により前部本体1Aが、エンドポジション(走行終了位置)に到達したことを確認すると(ステップ−41)、前部本体1Aの前進指令をオフとし、すなわち停止指令を出力し(ステップ−42)、後部本体EP検出センサ35の動作により後部本体1Bが、エンドポジション(走行終了位置)に到達したことを確認すると(ステップ−43)、後部本体1Bの前進指令をオフとし、すなわち停止指令を出力し(ステップ−44)、乾燥用ノズル31,32およびブロワ装置33の駆動停止指令を出力する(ステップ−45)。
【0065】
これにより図15(n)に示すように、前部本体1Aと後部本体1Bがともにエンドポジションへ停止し、各乾燥用ノズル31,32およびブロワ装置33の駆動が停止される。
【0066】
続いて出口信号灯53へ点灯指令を出力する(ステップ−46)。
これにより出口信号灯53が点灯し、図15(o)に示すように、車両2の運転者は車両2を退場させる。
【0067】
続いて車両2の退出を確認すると(ステップ−47)、出口信号灯53へ消灯指令を出力し(ステップ−48)、前部本体1Aおよび後部本体1Bの後進指令を出力し(ステップ−49)、前部本体HP検出センサ27の動作により前部本体1Aが、上記洗車開始位置(前部本体1AのHPからの走行距離xにより予め設定されている)まで後退したことを確認すると(ステップ−50)、前部本体1Aの後進指令をオフとし、すなわち停止指令を出力し(ステップ−51)、後部本体HP検出センサ34の動作により後部本体1Bが、ホームポジションに到達したことを確認すると(ステップ−52)、後部本体1Bの後進指令をオフとし、すなわち停止指令を出力し(ステップ−53)、続いて遮断機51へ開指令を出力し(ステップ−54)、進入表示灯24を点灯して(ステップ−55)終了する。上記車両2の退出の確認は、たとえば車両2の車輪が移動したことを検出するセンサ等の動作により確認される。
【0068】
これにより図15(p)に示すように、前部本体1Aが洗車開始位置に停止し、後部本体1Bがホームポジションへ戻り、遮断機51が開き、進入表示灯24が点灯して、最初の洗車が可能な状態とされる。
【0069】
このように、前部本体1Aと後部本体1Bがそれぞれ別個に走行駆動され、図14(j)、図14(k)、図14(l)に示すように、洗浄中の洗浄手段と乾燥中の乾燥手段との距離を最大距離(設定離間距離)Lに離間することができ、よって洗浄中の水しぶきにより、乾燥が阻害されることを防止でき、乾燥の仕上がりを常に良好とすることができ、また乾燥中の送風により洗浄が阻害されることを防止でき、洗浄を常に良好とすることができる。
【0070】
以上の本実施の形態によれば、装備品判別装置41により、停止位置へ入車してくる車両2のボンネット高さが連続して検出され、この高さの変化軌跡により、車両2の形状が判断され、この形状の判断に基づいて操作ボックス23の高さが調節されることにより、従来のような高価な車高センサを設ける車高検知ゲートがなくても操作ボックス23の高さを自動調節でき、車両2の運転席が普通車の運転席より高いワンボックスタイプやミニバンタイプのとき、操作ボックス23の高さを高くすることにより、操作ボックス23の操作性を改善することができる。
【0071】
また本実施の形態によれば、操作ボックス23は洗車機本体1に取り付けられており、操作ボックス23による操作入力が終了すると、洗車が開始される前に操作ボックス23が下降されることにより、洗車中の振動により発生する操作ボックス23の昇降装置59への負担および洗車機本体1への負担を軽減することができる。
【0072】
また本実施の形態によれば、入車開始検出センサ74により車両2の入車開始が検出されてから、タイヤ検出センサ43により停止位置へ車両2が入車したことを検出するまで、車両2のボンネット高さの検出が行われ、これら区間の高さの変化軌跡により車両の形状が認識されることにより、車両2の形状の認識精度を向上させることができる。
【0073】
また本実施の形態によれば、洗車が実行される前にスライド扉71が閉じられることにより、洗車に伴い水しぶきが操作パネル68にかかることを防止でき、また洗車を行う車両2が入車されるまで開かれることがないため、いたずらにより洗車機が動作してしまうことを防止することができる。
【0074】
また本実施の形態によれば、車両2と洗車機本体1は相対移動しながら、前部本体1Aに設けた洗浄手段による車両2の洗浄と、後部本体1Bに設けた乾燥手段による車両2の乾燥が、離れて実行されることにより、洗浄の際に発生する水しぶきにより乾燥の仕上がりが悪くなることを防止できる。
【0075】
また本実施の形態によれば、最初往行時に車両2の車体形状(装備品を含む)を判別する装備品判別装置41を、洗車開始時の停止位置へ車両2が入車するとき車両2のボンネット高さを連続して検出する高さ検出手段として使用(兼用)でき、よって従来のような高価な車高センサを設ける必要がなくなり、コストを軽減することができる。
【0076】
なお、本実施の形態では、操作ボックス23を昇降する昇降手段として、エアシリンダ76を使用しているが、電動モータ駆動のリフト機構など他の昇降手段を使用してもよい。
【0077】
また本実施の形態では、入車開始検出手段として設けた入車開始検出センサ74を光電センサで形成し、また停止位置検出手段として設けたタイヤ検出センサ43を光電センサで形成しているが、このような光電センサに限ることはなく、車両2、車両2の車輪(前輪2A)を検出できる手段であればよく、たとえば超音波センサなど使用することもできる。
【0078】
また本実施の形態では、操作ボックス23を前部本体1Aに設けているが、必ずしも洗車機本体1(前部本体1A)に設ける必要はなく、洗車機本体1とは別途、床面4に設けることができる。このとき、操作ボックス23は、車両2が洗車開始位置(洗車開始時の停止位置)に停止したときに操作可能な位置に配置する。
【0079】
また本実施の形態では、入車開始検出手段として入車開始検出センサ74を、操作ボックス23に設けているが、必ずしも操作ボックス23に設ける必要はなく、床面4に設けることができる。このとき、入車開始検出センサ74は、洗車開始位置へ車両2の入車開始動作を検出することができる位置に配置する。
【0080】
また本実施の形態では、洗車機本体1(前部本体1Aと後部本体1B)のみを移動させ、洗車機本体1と車両2を相対移動させて車両2の洗車を行っているが、前部本体1Aと後部本体1Bを接近・離間させながら移動させるとともに、ローラコンベヤ(車両移動手段)を用いて車両2を前後に移動させ、相対移動するようにすることもできる。また洗車機は、洗車機本体1を前部本体1Aと後部本体1Bに分離して独立して走行可能なタイプとしているが、洗車機は、分離していない公知の一体型のタイプであってもよく、また洗車機本体1を固定し、車両2をローラコンベヤなどの移動手段で移動させながら洗車を行う連続洗車機のタイプであってもよい。
【0081】
また本実施の形態では、前部本体1Aと後部本体1Bを接近・離間自在に接続する索体としてワイヤ6を使用しているが、ワイヤに限ることなく、チェーンなど他の索体を使用してもよい。
【0082】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、高さ検出手段により、停止位置へ入車してくる被洗浄車両のボンネット高さが連続して検出され、この高さの変化軌跡により、被洗浄車両の形状が判断され、この形状の判断に基づいて操作ボックスの高さが調節されることにより、従来のような車高検知ゲートがなくても操作ボックスの高さを自動調節でき、操作性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における洗車機の概略側面図である。
【図2】同洗車機の正面図である。
【図3】同洗車機の本体の機器配置図である。
【図4】同洗車機の本体の機器配置図である。
【図5】同洗車機の操作ボックスの正面図である。
【図6】同洗車機の操作ボックスのエア配管図である。
【図7】同洗車機の制御構成図である。
【図8】同洗車機の制御装置の操作ボックスの昇降制御とスライド扉の開閉制御の動作を示すブロック図である。
【図9】同洗車機の制御装置による操作ボックスの昇降制御の説明図である。
【図10】同洗車機の制御装置の洗車動作手順を順に示すフローチャートである。
【図11】同洗車機の制御装置の洗車動作手順を順に示すフローチャートである。
【図12】同洗車機の制御装置の洗車動作手順を順に示すフローチャートである。
【図13】同洗車機の制御方法の手順を順に示す説明図である。
【図14】同洗車機の制御方法の手順を順に示す説明図である。
【図15】同洗車機の制御方法の手順を順に示す説明図である。
【符号の説明】
1 洗車機本体
1A 前部本体
1B 後部本体
2 被洗浄車両
5 走行レール
13 ロッカーブラシ
14 トップブラシ
18 サイドブラシ
23 操作ボックス
31 トップノズル
32 サイドノズル
41 装備品判別装置
42 前部本体車両検出センサ
43 タイヤ検出センサ
45 前部本体走行駆動装置
46 前部本体エンコーダ
47 後部本体走行駆動装置
48 後部本体エンコーダ
68 操作パネル
71 スライド扉
74 入車開始検出センサ
76 昇降用エアシリンダ
84 昇降用電磁弁
86 スライド扉用電磁弁
87 スライド扉用エアシリンダ
91 制御装置

Claims (3)

  1. 被洗浄車両と洗車機本体を相対移動させながら前記被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機であって、
    前記洗車機本体による自動洗車に必要な情報を操作入力する操作ボックスを昇降自在に設け、
    洗車開始時の停止位置へ前記被洗浄車両が入車するとき、前記被洗浄車両のボンネット高さを連続して検出する高さ検出手段を設け、
    前記高さ検出手段により検出される前記被洗浄車両のボンネット高さの変化軌跡により、前記被洗浄車両の形状を判断し、この形状の判断に基づいて前記操作ボックスの高さを調節することを特徴とする洗車機。
  2. 前記操作ボックスを、前記洗車機本体に前方に突出させて設け、
    前記操作ボックスによる操作入力が終了すると、前記操作ボックスを下降することを特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 前記操作ボックスに、前記被洗浄車両の洗車開始時の停止位置への前記被洗浄車両の入車開始動作を検出する入車開始検出手段を設け、
    前記停止位置へ前記被洗浄車両が入車したことを検出する停止位置検出手段を設け、
    前記高さ検出手段を前記洗車機本体の前端部に設け、この高さ検出手段は、前記入車開始検出手段により被洗浄車両の入車開始が検出されてから、前記停止位置検出手段により前記停止位置へ前記被洗浄車両が停止したことを検出するまで、前記被洗浄車両のボンネット高さの検出を行うことを特徴とする請求項2に記載の洗車機。
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