JP3738727B2 - 洗車機 - Google Patents

洗車機 Download PDF

Info

Publication number
JP3738727B2
JP3738727B2 JP2001361824A JP2001361824A JP3738727B2 JP 3738727 B2 JP3738727 B2 JP 3738727B2 JP 2001361824 A JP2001361824 A JP 2001361824A JP 2001361824 A JP2001361824 A JP 2001361824A JP 3738727 B2 JP3738727 B2 JP 3738727B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
main body
car wash
cleaned
wash machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001361824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003160034A (ja
Inventor
伸浩 石田
勝也 北中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2001361824A priority Critical patent/JP3738727B2/ja
Publication of JP2003160034A publication Critical patent/JP2003160034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3738727B2 publication Critical patent/JP3738727B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S3/00Vehicle cleaning apparatus not integral with vehicles
    • B60S3/002Vehicle drying apparatus
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S3/00Vehicle cleaning apparatus not integral with vehicles
    • B60S3/04Vehicle cleaning apparatus not integral with vehicles for exteriors of land vehicles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S3/00Vehicle cleaning apparatus not integral with vehicles
    • B60S3/04Vehicle cleaning apparatus not integral with vehicles for exteriors of land vehicles
    • B60S3/06Vehicle cleaning apparatus not integral with vehicles for exteriors of land vehicles with rotary bodies contacting the vehicle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば給油所に設置され、洗車に使用される洗車機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の洗車機を図面に基づいて説明する。
図17,図18において、81は被洗浄車両の車両82を跨ぎ、複数個の輪体83を介して床面84に敷設されたレール85の上を車両82の前後方向に走行する門型の洗車機本体であり、この門型の洗車機本体81内には、車両2をブラッシングする手段として、上下方向に移動自在で被洗浄車両82の上面を洗浄するトップブラシ86と、洗車機本体81の走行方向と直角な左右方向に横行自在で車両82の前後面および両側面を洗浄する一対のサイドブラシ87と、洗車機本体81の走行方向と直角な左右方向に出退自在で車両82のタイヤおよび下部側面を洗浄する左右一対のロッカーブラシ88とを設け、さらに車両82の乾燥手段として、トップノズル91、左右一対のサイドノズル92ならびに両ノズル91,92に同時に連通して風を供給する左右一対のブロワ装置93を設け、また洗浄水(リンス)、あるいは洗剤、あるいはワックス液を噴霧するスプレー装置として、洗浄水(リンス)アーチや洗剤アーチやワックスアーチ(いずれも図示せず)が配設されている。
【0003】
また洗車機本体81の正面上端には、車両82の車高を検出するソニックセンサからなる車高センサ94が設けられ、洗車機本体1の移動に伴ない検出される車両82の車高により車両82の形状を認識している。
【0004】
このような洗車機において、図17に示すように、車両82のボンネット部82aにフェンダーミラー95が設けられている場合、洗車機本体81を前進させてブラッシング手段により車両82の洗浄を行うとき、トップブラシ86によりフェンダーミラー95を破損しないように、トップブラシ86によるボンネット部82aの洗浄を回避している。すなわち、一点鎖線で示すように、洗車開始時に、トップブラシ86は上端位置に固定され、洗車機本体81の前進に伴いトップブラシ86の位置がフロントガラス部82bに到達すると下降され、以後車両82の上面に沿って昇降され、車両82の上面を洗浄する。またサイドブラシ87により車両82の前後面と両側面が洗浄され、ロッカーブラシ88により車両82のタイヤおよび下部側面が洗浄される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように車両82のボンネット部82aにフェンダーミラー95が設けられている場合、トップブラシ86によるボンネット部82aの洗浄を回避しているため、ボンネット部82aに洗い残しが生じ、したがって洗車終了後、作業者がブラシにより洗浄作業を行う必要があるため、作業者の負担となっていた。
【0006】
そこで、本発明は、被洗浄車両のボンネット部にフェンダーミラーが設けられている場合、ボンネット部の洗い残しを少なくして作業者の負担を軽減できる洗車機を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、被洗浄車両と洗車機本体を相対移動させながら、前記被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機であって、
前記洗車機本体に、前記被洗浄車両の上面を洗浄する上面ブラシを昇降自在に設け、前記洗車機本体の前面近傍に、前記被洗浄車両のボンネット部の高さを検出する高さ検出手段を設け、前記被洗浄車両にフェンダーミラーが取り付けられているのを予め入力する入力手段を設け、
前記入力手段により前記被洗浄車両にフェンダーミラーが取り付けられていることが入力されると、前記上面ブラシを前記高さ検出手段により検出される前記被洗浄車両のボンネット部の高さに応じて前記フェンダーミラーに接触しない高さ位置まで昇降させてその位置を維持し、前記被洗浄車両と洗車機本体の相対移動により前記上面ブラシが車両の先端に到着した後、所定時間経過すると、あるいは前記被洗浄車両と洗車機本体が所定距離相対移動すると、前記上面ブラシを被洗浄車両のボンネット部へ下降させることを特徴とするものである。
【0008】
上記構成によれば、入力手段により被洗浄車両にフェンダーミラーが取り付けられていることが入力されると、上面ブラシは高さ検出手段により検出される被洗浄車両のボンネット部の高さに応じてフェンダーミラーに接触しない高さ位置まで昇降されてその位置が維持され、被洗浄車両と洗車機本体の相対移動により前記上面ブラシが車両の先端に到着した後、所定時間経過するとあるいは被洗浄車両と洗車機本体が所定距離相対移動すると、上面ブラシは被洗浄車両のボンネット部へ下降され、ボンネット部が洗浄される。したがって、上面ブラシによるフェンダーミラーの破損を回避でき、またフェンダーミラーの上部に近く上面ブラシは位置されることから最も短時間で上面ブラシをボンネット部へ下降でき、ボンネット部の洗浄を開始することができ、洗浄に要する時間が短縮される。さらにボンネット部の洗い残し部分をフェンダーミラー位置より先端側に限ることができることから、従来と比較してボンネット部の洗い残し部分が少なくなり、作業者の負担が軽減される。
【0009】
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、高さ検出手段は、その光軸が水平に、かつ上下方向に配置された複数の光電スイッチにより形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
上記構成によれば、複数の光電スイッチのうちその光軸が被洗浄車両のボンネット部により遮断されることにより、被洗浄車両のボンネット部の高さが検出される。
【0013】
また請求項3に記載の発明は、上記請求項1または請求項2に記載の発明であって、前記洗車機本体を、前記上面ブラシを備えた前部本体と、前記被洗浄車両の乾燥を行う乾燥手段を備えた後部本体に分離し、前記前部本体と後部本体をそれぞれ別個に走行可能に構成したことを特徴とするものである。
【0014】
上記構成によれば、洗車機本体は別個にそれぞれ走行可能とされた前部本体と後部本体から構成され、前部本体の移動に伴って上面ブラシにより車両の上面が洗浄される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施の形態における洗車機の側面図、図2は同洗車機の正面図、図3は同洗車機内の機器の配置図である。本実施の形態における洗車機は、ドライブスルータイプの洗車機(前方から洗車機本体内へ進入した被洗浄車両を洗車終了後に後方へ通り抜け退場させる方式の洗車機)としている。
【0016】
図1〜図3において、1は被洗浄車両である車両2を跨ぎ、一定経路αに沿って車両2の前後方向に走行する門型の洗車機本体であり、この洗車機本体1は一定経路αに沿って前方へ移動させながら、車両2に対して洗車を行い、洗車が終了すると洗車機本体1の後方から車両2を退出させるように構成されている。なお、本実施の形態では、洗車が終了すると車両2は洗車位置から洗車機本体1の移動方向とは直角な方向(異なる方向)へ退出するようにレイアウトされている。
【0017】
前記洗車機本体1は、車両2の洗浄を行う洗浄手段を備えた前部本体1Aと、車両2の乾燥を行う乾燥手段を備えた後部本体1Bに分離され、それぞれ複数個の輪体(走行車輪)3を介して床面4に敷設された一対の走行レール5の上をそれぞれ別個に走行可能とされている。また前部本体1Aと後部本体1Bは、ワイヤ(索体の一例)6により接近・離間自在に接続され、これら前部本体1Aと後部本体1Bが離間したときに前部本体1Aと後部本体1Bが一体に見えるように、かつ離間部を覆うようにカバー(覆い手段の一例)7が設けられている。このカバー7は前端部が前部本体1Aに固定され、後部本体1Bでは接近・離間に応じてスライドするように構成され、またカバー7の内方上部で前部本体1A側には、洗車機本体1の走行方向と直角な左右方向に、後述する車両洗浄時の水飛びを防止するアーチ8(図3)が設けられている。
【0018】
上記前部本体1A内には、車両2の洗浄手段として、前面より順に、洗車機本体1の走行方向と直角な左右方向に出退自在で車両2のタイヤおよび下部側面を洗浄する左右一対のロッカーブラシ11と、上下方向に移動自在で被洗浄車両2の上面を洗浄するトップブラシ(上面ブラシ)12と、左右方向に横行自在で車両2の前後面および両側面を洗浄する一対のサイドブラシ(側面ブラシ)13が設けられ、さらに車両2に対して洗浄水(リンス)、あるいは洗剤を噴霧するスプレー装置(図示せず)が設けられている。またサイドブラシ13には、一対のブラシが全閉となったことを検出するサイドブラシ全閉検知リミットスイッチ14(図5)と、一対のブラシが全開となったことを検出するサイドブラシ全開検知リミットスイッチ15(図5)が設けられている。
【0019】
また車両2を洗車停止位置へ導く手段として、前部本体1Aの前端部に車両2の運転者に車両2の停止位置を案内するストップ案内板16が設けられ、さらに前部本体1Aの正面に赤色の案内表示灯(赤いパトライト)17とスピーカ18が設けられている。ストップ案内板16は洗車が開始されるときに正面側部内に収納される。
【0020】
また後部本体1B内には、車両2の乾燥手段として、上下方向に移動自在で被洗浄車両2の上面を乾燥するトップノズル21と、左右方向に横行自在で車両2の両側面を乾燥する左右一対のサイドノズル22が設けられ、さらに両ノズル21,22に同時に連通して風を供給する左右一対のブロワ装置23が設けられている。
【0021】
また前部本体1Aには、次の各種センサが設けられている。すなわち、前部本体1Aの正面上部に、車両2を検出する超音波センサからなる車高センサ(車両検出手段)26が設けられ、さらに前部本体1Aの下端には、前部本体1がホームポジション(HP;走行開始位置)にあることを検知する前部HPリミットスイッチ27と前部本体1Aがオポジットポジション(OP;走行終了位置)にあることを検知する前部OPリミットスイッチ28が設けられている。また前部本体1Aの正面から前方に突出させて車両2の入庫を検出する光電スイッチからなる入庫検出器29が設けられている。さらに、前部本体1Aの前面近傍に(前方内部に)、前部本体1Aの先端に車両2が入ったことを検出する光電スイッチからなる車長センサ30と前記ストップ案内板16より内部に車両2が入ったことを検出する光電スイッチからなる車体先端検知センサ31が設けられている。
【0022】
また前部本体1Aの前面近傍で車体先端検知センサ31の上方位置に、被洗浄車両2のボンネット部2Aの高さを検出する高さ検出手段として、ボンネット高さ検知センサ32が設けられている。このボンネット高さ検知センサ32は、図4に示すように、その光軸が水平で上下方向に平行に配置された複数(図では4台)の透過形(または同軸反射形)光電スイッチ32a,32b,32c,32dから形成され、車両2のボンネット部2Aにより光電スイッチ32a,32b,32c,32dの光軸が遮断されることにより、車両2のボンネット部2Aの高さを検出する。すなわち、車両2のボンネット部2Aにより光軸が遮断されない光電スイッチ32a,32b,32c,32dのうち最も下方に位置する光電スイッチ32a,32b,32c,32dの高さ位置がボンネット部2Aの高さとして認識される。図4では、車両2のボンネット部2Aにより光電スイッチ32aの光軸が遮断されていることから、車両2のボンネット部2Aの高さは、光電スイッチ32bの高さ位置と認識される。
【0023】
またサイドブラシ13には、サイドブラシ13が車両2に接触してOP側へ傾いたことにより動作して車両2の前端を検出する前部車体検知リミットスイッチ33(図5)と、サイドブラシ13が車両2に接触してHP側へ傾いたことにより動作して車両2の後端を検出する後部車体検知リミットスイッチ34(図5)が設けられ、またストップ案内板16には、ストップ案内板16が車両2に接触して傾いたことにより動作して車両2を検出する案内板曲げセンサ35(図5)が設けられ、さらに輪体3の一つにはこの回転軸に(前部)パルスエンコーダ36(図5)が連結されている。
【0024】
また後部本体1Bには、次の各種センサが設けられている。すなわち、後部本体1Bの下端には、後部本体1Bがホームポジション(HP;走行開始位置)にあることを検知する後部HPリミットスイッチ37と後部本体1Bがオポジットポジション(OP;走行終了位置)にあることを検知する後部OPリミットスイッチ38が設けられている。また後部本体1Bの背面(後端)から突出させて、車両2の出庫を検出する光電スイッチからなる出庫検出器39が設けられ、さらに輪体3の一つにはこの回転軸に(後部)パルスエンコーダ40(図5)が連結されている。
【0025】
また後部本体1Bの天井部には、前部本体1Aと後部本体1Bとの位置関係を検出する検出手段として、カバー7の一側端より内方へ突出された被検出体41により動作する、減速用の閉減速確認リミットスイッチ42と停止用の閉限確認リミットスイッチ43が設けられ、さらにカバー7の他側端より内方へ突出された被検出体44により動作する、追従用の追従確認リミットスイッチ45と停止用の終端限(開限)確認リミットスイッチ46が設けられている。前記減速用の閉減速確認リミットスイッチ42は、前部本体1Aと後部本体1Bが接近して移動している前部本体1Aまたは後部本体1Bの走行速度を減速させる必要があるときに動作するように設定され、停止用の閉限確認リミットスイッチ43は前部本体1Aと後部本体1Bが機構的に最も接近できる位置(閉限位置)に設けられている。また前記追従用の追従確認リミットスイッチ45は、前部本体1Aと後部本体1Bとの距離が、追従距離{設定離間距離;前部本体1Aと後部本体1Bがともに追従して移動することができる最大可能離間距離としている}Lとなったときに動作するように設定され、停止用の終端限(開限)確認リミットスイッチ46は、前部本体1Aと後部本体1Bが機構的に最も離れることができる位置(開限位置)に設けられている。
【0026】
また図3に示すように、前部本体1Aと後部本体1B間における物や人の存在を検出するために(挟まれを検出するために)、複数のセット(図3では2セット)の光電スイッチからなる挟まれ確認センサ47が設けられ、また前部本体1Aと後部本体1B間に、給電およびデータの授受に使用される配線を支持するアーム49が設けられている。
【0027】
また図1に示すように、走行レール5の先端前方に、車両2の洗車位置への進入をコントロールする遮断機51と、起動、停止指令や洗車モードなどを入力する操作スイッチなどが配列されたリモートパネル52が設けられ、また走行レール5の後端後方には車両2の運転者へ洗車終了による退出(洗車位置からの脱出)を促す出口信号灯53が設けられている。またリモートパネル52には、スピーカ54(図5)が設けられ、さらに車両2にフェンダーミラーが取り付けられているのを予め入力する入力手段として、フェンダーミラー入力スイッチ55(図5)が設けられている。
【0028】
上述したように車両2は洗車位置から洗車機本体1の移動方向とは直角な方向へ退出するようにレイアウトされており、車両2の退出を検出する退出検出手段として、車両2の洗車機本体1の移動方向とは直角な方向への退出を検出する退出検出センサ56が設けられている。退出検出センサ56は、たとえば車両2の退出路を3箇所、すなわちレール5内、レール5上、レール5外方で光軸が横切るように配置された3台の透過形(または同軸反射形)光電スイッチにより形成される。
【0029】
上記構成の洗車機の制御ブロック図を図5に示す。
図示するように、前部本体1Aに内蔵されたマイクロコンピュータからなる制御装置61と、この制御装置61に接続される、リモートパネル52、車高センサ26やリミットスイッチ27,28やパルスエンコーダ36,40などからなるセンサ系62、前部本体1Aの輪体3に連結され、輪体3を駆動することにより前部本体1Aを走行させる走行駆動装置(走行モータを含む)63A、後部本体1Bの輪体3に連結され、輪体3を駆動することにより後部本体1Bを走行させる走行駆動装置(走行モータを含む)63B、各ブラシ11,12,13、各乾燥用ノズル21,22、ストップ案内板16などからなる駆動系64、遮断機51、出口信号灯53、および音声出力装置65から構成されている。
【0030】
音声出力装置65は制御装置61から指令されたコードナンバーにより、予め入力された音声データを選択して、指定されたスピーカ18または54へ出力し、音声によりアナウンス(報知の一例)を行う。コードナンバーとそのアナウンス内容の一例は下記の通りである。
【0031】
コードナンバー1;お車をストップ案内板までゆっくり前進して下さい。
コードナンバー2;赤いパトライトが点灯するまでゆっくり前進して下さい。
コードナンバー3;車を止めて下さい。(1秒後)
ギヤをパーキングにし、サイドブレーキを強くかけて下さい。
【0032】
窓を閉め終わったら、エンジンを止めて下さい。
まもなく洗車が始まります。
コードナンバー4;車が前に入り過ぎています。
【0033】
お車の先端をストップ案内板に合わせて下さい。
コードナンバー5;洗車終了しました。
コードナンバー6;お車をゆっくり退出させて下さい。
【0034】
コードナンバー7;洗車機がバックします。ご注意下さい。
上記制御装置61は、図6に示すように、
前部HPリミットスイッチ27によりリセットされ、前部パルスエンコーダ36からの出力パルスをカウントすることにより前部車体1AのHPからの移動距離Xを検出する前部カウンタ66と、
後部HPリミットスイッチ37によりリセットされ、後部パルスエンコーダ40からの出力パルスをカウントすることにより後部車体1BのHPからの移動距離Yを検出する後部カウンタ67と、
車長センサ30が動作(オン)したときの前部カウンタ66のカウント値(移動距離)x1(図7参照)を記憶し、車長センサ30が不動作(オフ)となったときの前部カウンタ66のカウント値(移動距離)x2(図7参照)を記憶し、これらカウント値(移動距離)を減算することにより車両2の車長Z(=x2−x1)(図7参照)を計測する車長計測部68と、
閉限確認リミットスイッチ43が動作している状態における、車長センサ30と後部車体1Bの後端との距離(カウント値)y(図7参照)が予め設定され、車長計測部68により求められた車長センサ30が動作(オン)したときのカウント値(移動距離)x1と車長Zを入力し、後部カウンタ67により求められる後部車体1BのHPからの移動距離Yが距離の加算値(x1+y+Z)となったこと、すなわち後部車体1Bの後端が車両2の後端に到達したことを検出する後部位置検出部69と、
リモートパネル52からの起動、停止などの操作信号、センサ系62からの検出信号を入力して記憶し、前部カウンタ66により検出される前部車体1AのHPからの移動距離Xと後部カウンタ67により検出される後部車体1BのHPからの移動距離Yを入力し、また後部位置検出部69より後部車体1Bの後端が車両2の後端に到達したことを検出した検出信号を入力し、前部車体1Aの移動距離Xおよび車高センサ26により求められる車高データにより車両2の形状を認識しながら、これら操作信号、検出信号、データに応じて、駆動系64、遮断機51、出口信号灯53、および音声出力装置65を制御して洗車機本体1全体の動作を制御し、洗車動作を実行するシーケンス部70と
から構成されている。
【0035】
上記車両2のボンネット部2Aに、図1、図4に示すようにフェンダーミラーFMが取りつけられているときにおける、上記制御装置61のシーケンス部70による前部本体1Aと後部本体1Bとブラシ11,12,13と乾燥用ノズル21,22とブロワ23の動作を、図8〜図10のフローチャートおよび図11〜図13に示す動作説明図に基づいて詳細に説明する。なお、リモートパネル52において洗車に必要な洗車モードの設定操作に続いてフェンダーミラー入力スイッチ55が操作されるものとする。また図11(a)に示すように、前部本体1Aと後部本体1Bは、所定の位置(待機位置)であるホームポジションに停止し、洗車が実行されている車両2はなく、遮断機51前に車両2が停止したものとする。また一対のサイドブラシ12は閉じた状態になっているものとし、トップブラシ12は最も高い位置にあるものとする。またトップブラシ12とトップノズル21は車両2の形状に合わせて昇降されるものとする。
[車両案内動作]
リモートパネル52により洗車に必要な洗車モードが設定され、フェンダーミラー入力スイッチ55が操作されると(ステップ−1)、遮断機51へ開指令を出力し遮断機51を開けさせ(ステップ−2)、続いて音声出力装置65へリモートパネル52を指定してコードナンバー1を出力し、リモートパネル52のスピーカ54により「お車をストップ案内板までゆっくり前進して下さい。」を3回アナウンスさせる(ステップ−3)。さらに続いて音声出力装置65へリモートパネル52を指定してコードナンバー2を出力し、リモートパネル52のスピーカ54により「赤いパトライトが点灯するまでゆっくり前進して下さい。」をアナウンスさせる(ステップ−4)。
【0036】
これにより図11(b)に示すように、遮断機51が開けられ車両2がストップ案内板16位置へ向けて進入される。
[洗車動作]
上記アナウンスに従い、車両2が進入され、入庫検出器29が動作すると(ステップ−5)、赤色の案内表示灯17を点灯させ(ステップ−6)、続いて音声出力装置65へ洗車機本体1を指定してコードナンバー3を出力し、洗車機本体1のスピーカ18により「車を止めて下さい。(1秒後)ギヤをパーキングにし、サイドブレーキを強くかけて下さい。窓を閉め終わったら、エンジンを止めて下さい。まもなく洗車が始まります。」をアナウンスさせ(ステップ−7)、遮断機51へ閉指令を出力する(ステップ−8)。これにより、車両2はストップ案内板16前の洗車位置へ停止され、遮断機51が閉じられて次の車両2の進入が阻止される。なお、車両2の進入に伴い、車両2がストップ案内板16に接触し案内板曲げセンサ35が動作すると、あるいは車体先端検知センサ31が動作すると、音声出力装置65へ洗車機本体1を指定してコードナンバー4が出力され、洗車機本体1のスピーカ18により「車が前に入り過ぎています。お車の先端をストップ案内板に合わせて下さい。」がアナウンスされ、赤色の案内表示灯17が消灯される。そしてアナウンスに応じて車両2が後退され、案内板曲げセンサ35と車体先端検知センサ31がともに不動作、入庫検出器29のみが動作の状態となると、上記ステップ−6とステップ−7が実行される。
【0037】
次にブラシ11,12,13にブラシの回転指令信号を出力し(ステップ−9)、ストップ案内板16へ収納指令信号を出力する(ステップ−10)。続いて、ロッカーブラシ11へ洗車指令信号を出力し(ステップ−11)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ前進指令を出力する(ステップ−12)。これにより図11(c)に示すように、ストップ案内板16が収納された後、前部本体1Aの前進が開始され、ロッカーブラシ11による車両2のタイヤと側面下部の洗浄が実行される。
【0038】
前部本体1Aの前進に伴い、ボンネット高さ検知センサ32の光電スイッチ32a,32b,32c,32dのうちのいずれかが車両2のボンネット部2Aにより光軸が遮断されると(ステップ−13)、光軸が遮断されない光電スイッチ32a,32b,32c,32dのうち最も下方に位置する光電スイッチ32a,32b,32c,32dの高さ位置をボンネット部2Aの高さHとして認識する(ステップ−14)。そして、認識したボンネット部2Aの高さHに、図14に示す予め設定されたフェンダーミラーFMの高さhとトップブラシ12の回転半径rとボンネット部2Aの傾斜を考慮した余裕値γを加算して、フェンダーミラーFMに接触しないトップブラシ12の高さ位置(データ)Qを求める(ステップ−15)。続いて求めたトップブラシ12の高さ位置Qにおけるトップブラシ12の回転中心とサイドブラシ13の回転中心との距離Kを演算する(ステップ−16)。
【0039】
さらに前部本体1Aが、追従距離L移動し、追従確認リミットスイッチ45が動作すると(ステップ−17)、後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ前進指令を出力する(ステップ−18)。これにより図11(d)に示すように、前部本体1Aと後部本体1B間に追従距離Lが設けられた状態で、後部本体1Bがともに前進を開始する。
【0040】
続いて図11(e)に示すように、サイドブラシ13が車両2の前面に接触して傾いたことにより前部車体検知リミットスイッチ33が動作し、その信号を入力すると(ステップ−19)、前部本体1Aと後部本体1Bの各走行駆動装置63A,63Bへ停止指令を出力し(ステップ−20)、続いて前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ後進指令を出力し(ステップ−21)、前部車体検知リミットスイッチ33の信号がオフとなると(ステップ−22)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ停止指令を出力し(ステップ−23)、サイドブラシ13へ開指令を出力する(ステップ−24)。これにより前部本体1Aと後部本体1Bは前進した後、前部車体検知リミットスイッチ33の信号により停止し、続いて前部本体1Aが後進し、図11(f)に示すようにサイドブラシ13が接触した状態となったときに停止し、サイドブラシ13により車両2の前面が洗浄される。
【0041】
続いて前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ後進指令を出力し(ステップ−25)、トップブラシ12へ上記求めたトップブラシ12の高さ位置Qまでの下降指令を出力する(ステップ−26)。そしてトップブラシ12が車両2の先端に位置すると(前部カウンタ66により検出される移動距離により前部車体1Aが、上記求めた距離Kだけ後進すると)(ステップ−27)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ停止指令を出力する(ステップ−28)。これにより図11(g)に示すように、前部本体1Aが、トップブラシ12が高さ位置Qで車両2の先端に位置した状態で停止する。このときサイドブラシ13は開状態にあり、前部本体1Aと後部本体1Bとの距離は前部本体1Aが後進した距離だけ縮まっている。
【0042】
続いて、サイドブラシ13へ洗車指令信号を出力し(ステップ−29)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ前進指令を出力し(ステップ−30)、タイマーを起動する(ステップ−31)。そして、タイマーの計測時間が予め設定された所定時間{前部本体1Aが車両2の先端からフェンダーミラーFM間の距離U(図14)を移動する時間}となると(ステップ−32)、トップブラシ12へ下降指令信号と洗車指令信号を出力する(ステップ−33)。
【0043】
これにより、サイドブラシ13により車両2の両側面の洗浄を実行しながら前部本体1Aは前進を開始し、またタイマーにより時間の計測が開始され、所定時間となると、すなわち図11(h)および図14に示すように、トップブラシ12がフェンダーミラーFM位置を通過すると、トップブラシ12は下降され、トップブラシ12により車両2の上面の洗浄が開始される。なお、タイマーの計測時間に代えて、車両2と洗車機本体1が所定距離相対移動したこと、すなわち前部カウンタ66により検出される前部本体1の走行距離Xにより、予め設定された上記距離Uを移動したことを検知したときに、トップブラシ12へ下降指令信号と洗車指令信号を出力するようにしてもよい。
【0044】
そして、前部本体1Aの前進により追従確認リミットスイッチ45が動作すると(ステップ−34)、後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ前進指令を出力する(ステップ−35)。これにより図12(i)に示すように、前部本体1Aと後部本体1B間に追従距離Lが設けられた状態で、後部本体1Bがともに前進を開始する。
【0045】
続いて、乾燥用ノズル21,22のブロワ装置23へ送風指令を出力し(ステップ−36)、上記求めた高さ位置Qまでトップノズル21へ下降指令を出力する(ステップ−37)。これにより図12(j)に示すように、トップノズル21は高さ位置Qまで下降し、図12(j)、図12(k)に示すように、乾燥用ノズル21,22による車両2の上面と両側面の乾燥が行われる。このとき、ブラシ11,12,13による車両2の洗浄が実行されており、ブラシ11,12,13と乾燥用ノズル21,22との距離は追従距離L以上とされている。
【0046】
続いて、サイドブラシ13による車両2の側面の洗浄が終了し、サイドブラシ13が車両2の背面へ回ってサイドブラシ全閉検知リミットスイッチ14が動作すると(ステップ−38)、前部本体1Aと後部本体1Bの走行駆動装置63A,63Bへ停止指令を出力する(ステップ−39)。これにより図12(l)に示すように、サイドブラシ13が車両2の背面に位置する状態で前部本体1Aと後部本体1Bが停止する。
【0047】
次に、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ後進指令を出力し(ステップ−40)、後部車体検知リミットスイッチ34が動作すると(ステップ−41)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ停止指令を出力し(ステップ−42)、サイドブラシ13へ開指令を出力する(ステップ−43)。そして、前部本体1Aと後部本体1Bの走行駆動装置63A,63Bへ前進指令を出力し(ステップ−44)、サイドブラシ全開検知リミットスイッチ15が動作すると(ステップ−45)、各ブラシ11,12,13へ駆動停止指令を出力し(ステップ−46)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ停止指令を出力する(ステップ−47)。これにより図12(m)に示すように、前部本体1Aが後進され、サイドブラシ13が車両2の後端に接触して傾斜すると停止され、次に前進しながらサイドブラシ13により車両2の背面が洗浄され、サイドブラシ13が全開となると各ブラシ11,12,13の駆動が停止され、前部本体1Aは停止される。また図12(n)に示すように、乾燥用ノズル21,22による車両2の乾燥は実行されながら、後部本体1Bは前進を続ける。
【0048】
続いて減速用の閉減速確認リミットスイッチ42の動作を確認すると(ステップ−48)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ前進指令を出力する(ステップ−49)。これにより、図12(o)に示すように、後部本体1Bが前部本体1Aへ接近すると、前部本体1Aと後部本体1Bはともに前進を続ける。
【0049】
そして、後部位置検出部69により後部本体1Bの後端が車両2の後端に到達したことが検出されると(ステップ−50)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aと後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ停止指令を出力し(ステップ−51)、乾燥用ノズル21,22およびブロワ装置23へ駆動停止指令を出力する(ステップ−52)。これにより図12(p)に示すように、後部本体1Bの後端が車両2の後端位置に到達して停止し、各乾燥用ノズル21,22およびブロワ装置23の駆動が停止される。
【0050】
なお、後部位置検出部69によりサイドノズル22が車両2の後端に到達することが検出される前に、前部OPリミットスイッチ27が動作すると、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ停止指令が出力されて前部本体1Aは停止され、また後部OPリミットスイッチ38が動作すると、後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ停止指令が出力されて後部本体1Bは停止される。また閉減速確認リミットスイッチ42の動作を確認すると、後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ減速指令が出力され、停止用の閉限リミットスイッチ43の動作を確認すると、後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ停止指令が出力される。
【0051】
続いて出口信号灯53へ点灯指令して出口信号灯53を点灯させ(ステップ−53)、続いて音声出力装置65へ洗車機本体1を指定してコードナンバー5と6を出力し、洗車機本体1のスピーカ18により「洗車終了しました。お車をゆっくり退出させて下さい。」をアナウンスさせる(ステップ−54)。これにより出口信号灯53が点灯し、退出がアナウンスされ、図13(q)に示すように、車両2の運転者は車両2を退場させる。
【0052】
続いて車両2の退場を出庫検出器39および退場検出センサ56の動作により確認すると(ステップ−55)、出口信号灯53へ消灯指令を出力し(ステップ−56)、続いて音声出力装置65へ洗車機本体1を指定してコードナンバー7を出力し、洗車機本体1のスピーカ18により「洗車機がバックします。ご注意下さい。」をアナウンスさせる(ステップ−57)。そして、前部本体1Aおよび後部本体1Bの走行駆動装置63A,63Bへ後進指令を出力し(ステップ−58)、前部HPリミットスイッチ27の動作により前部本体1Aが、ホームポジションに到達したことを確認すると(ステップ−59)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ停止指令を出力し(ステップ−60)、後部HPリミットスイッチ37の動作により後部本体1Bが、ホームポジションに到達したことを確認すると(ステップ−61)、後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ停止指令を出力する(ステップ−62)。これにより図13(r)に示すように、前部本体1Aと後部本体1Bがともにホームポジションへ戻る。なお、ホームポジションを検出する前部HPリミットスイッチ27の動作確認の前に、接近検出手段である減速用の閉減速確認リミットスイッチ42の動作を確認すると、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ減速指令が出力され、停止用の閉限リミットスイッチ43の動作を確認すると、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ停止指令が出力される。
【0053】
続いて、遮断機51へ開指令を出力し(ステップ−63)、次の洗車に備える。これにより図13(s)に示すように、遮断機51が開かれ、次の車両2の進入が許可される。
【0054】
なお、挟まれ確認センサ47が動作すると、すなわち前部本体1Aと後部本体1Bとの間に物体あるいは人が存在すると、前部本体1Aおよび後部本体1Bの走行駆動装置63A,63Bへ停止指令が出力される。これにより物体あるいは人が前部本体1Aと後部本体1Bとの間に挟まれることが防止される。
【0055】
このように、車両2にフェンダーミラーFMが取り付けられており、フェンダーミラー入力スイッチ55により車両2にフェンダーミラーFMが取り付けられていることが入力されると、図14に示すように、トップブラシ12はボンネット部高さ検知センサ32により検出される車両2のボンネット部2Aの高さHにフェンダーミラーFMの高さhとトップブラシ12の回転半径rとボンネット部2Aの傾斜を考慮した余裕値γを加えた高さ位置Q(フェンダーミラーFMに接触しない位置の一例)まで昇降され、その位置が維持され、洗車機本体1(前部本体1A)の移動によりトップブラシ12が車両2の先端に到着した後、上記所定時間となると、あるいは車両2と洗車機本体1(前部本体1A)が上記所定距離U(車両2の先端とフェンダーミラーFM間の距離)だけ相対移動すると、トップブラシ12は車両2のボンネット部2Aへ下降されることによって、フェンダーミラーFMに接触しない高さ位置、すなわちフェンダーミラーFMの上部近くにトップブラシ12は位置され、トップブラシ12がフェンダーミラーFM位置を通過すると、ボンネット部2Aへ下降され、ボンネット部2Aの洗浄が開始される。したがって、トップブラシ12によるフェンダーミラーFMの破損を回避でき、またフェンダーミラーFMの上部に近くトップブラシ12は位置されることから最も短時間でトップブラシ12をボンネット部2Aへ下降でき、ボンネット部2Aの洗浄を開始することができ、洗浄に要する時間を短縮することができる。さらに、ボンネット部2Aの洗い残し部分をフェンダーミラーFM位置より先端側に限ることができることから、従来と比較してボンネット部2Aの洗い残し部分を少なくでき、すなわち作業者がブラシを使用して洗浄を行わなければならない部分を少なくでき、作業者の負担を軽減することができる。
【0056】
またボンネット部高さ検知センサ32が、その光軸が水平に、かつ上下方向に配置された4台の光電スイッチ32a〜32dにより構成され、これら光電スイッチ32a〜32dのうちその光軸が車両のボンネット部2Aにより遮断されることにより、ボンネット部2Aの高さを検出することによって、ボンネット部2Aの上面に傾斜や膨らみがある場合にでも、確実に車両のボンネット部2Aの高さを検出することができる。
【0057】
また洗車機本体1は別個にそれぞれ走行可能とされた前部本体1Aと後部本体1Bから構成され、前部本体1Aと後部本体1Bがそれぞれ別個に走行駆動されることにより、図12(j)、図12(k)、図12(l)に示すように、洗浄中のトップブラシ12を含む洗浄手段と乾燥中の乾燥手段との距離を追従距離L以上に離間することができ、よって洗浄中の水しぶきにより、乾燥が阻害されることを防止でき、乾燥の仕上がりを常に良好とすることができる。
【0058】
またカバー7により前部本体1Aと後部本体1Bの隙間から水しぶきが飛散することを防止でき、また前部本体1Aと後部本体1Bが一体で動作しているように見せることができる。
【0059】
なお、本実施の形態では、ボンネット部高さ検知センサ32を光電スイッチ32a〜32dから構成しているが、光電スイッチに限ることはなく、超音波センサなど他のセンサによりボンネット部2Aの高さを検出することも可能である。またボンネット部高さ検知センサ32を構成する光電スイッチを4台としているが、4台に限ることはなく、台数を増加させることにより、より正確にボンネット部2Aの高さを検出することができる。
【0060】
また本実施の形態では、洗車機本体1を別個にそれぞれ走行可能とされた前部本体1Aと後部本体1Bから構成しているが、分離しない洗車機本体にトップブラシ12を含む洗浄手段と乾燥中の乾燥手段を備え、車両2にフェンダーミラーFMが取り付けられているとき、トップブラシ12を上記フェンダーミラーFMに接触しない位置まで昇降し、トップブラシ12がフェンダーミラーFM位置を通過すると、ボンネット部2Aへ下降し、ボンネット部2Aの洗浄を開始することにより、同様にボンネット部2Aの洗い残し部分をフェンダーミラーFM位置より先端側に限ることができ、従来と比較してボンネット部2Aの洗い残し部分を少なくでき、作業者の負担を軽減することができる。
【0061】
また本実施の形態では、洗車機本体1(前部本体1Aと後部本体1B)のみを移動させて車両2の洗車を行っているが、前部本体1Aと後部本体1Bを接近・離間させながら移動させるとともに、図15に示すように、ローラコンベヤ(車両移動手段の一例)75を用いて車両2を前後に移動するようにすることもできる。このように、洗車機本体1と車両2が互いに交差するように相対移動されながら、洗車機本体1による車両2の洗車が行われることにより、洗車機本体1が移動する距離を短くすることができ、よって洗車機の設置スペースを狭くすることができ、省スペースを実現できる。
【0062】
また本実施の形態では、走行レール5の先端前方に遮断機51とリモートパネル52を配置しているが、図16に示すように、前記リモートパネル52と同機能のリモートパネル76を、洗車機本体1(前部本体1A)にアーム77を介して取り付けるようにしてもよい。この構成によれば、遮断器51を含めた洗車機全体の設置スペースを削減することができ、スペースを効率的に使用することができる。
【0063】
また本実施の形態では、図12(j)、図12(k)、図12(l)に示すように、洗浄と乾燥を同時に実行している状態が存在するが、洗浄動作の終了後に、乾燥動作を行うようにしてもよい。このように、洗浄動作が終了してから、乾燥動作を実行するため、乾燥動作時に前部本体1Aと後部本体1Bを離間させておく必要をなくすことができる。このような動作の変更は、制御装置61に対して選択データを入力することによって行うことができる。
【0064】
また本実施の形態では、前部本体1Aと後部本体1Bをそれぞれ別個に走行駆動させているが、前部本体1Aと後部本体1Bを一体で走行させて洗浄および乾燥を行わせるようにすることもできる。このように、前部本体1Aと後部本体1Bを一体で走行させて洗浄および乾燥を行わせると、洗車時間が大幅に短縮され、洗車時間の短縮が乾燥の仕上がり状態より優先されるときは、たとえば車両2が遮断機51の前に列をなしたときには、このように一体させることによって、洗車時間の短縮を図ることができ、遮断機51の前に待機している車両2の運転者の待ち時間を短縮させることができる。このような動作の変更は、制御装置61に対して選択データを入力することによって行うことができる。
【0065】
また本実施の形態では、カバー7を前部本体1Aと後部本体1Bが離間したときに前部本体1Aと後部本体1Bが一体に見えるように、かつ離間部を覆うように設けているが、前部本体1Aの内部にカバーを取り付けるようにすることもできる。このとき、挟まれ確認センサ47はカバーの外方に設けられる。また覆い手段として、カバー7に代えて、ジャバラ(構造)を設けるようにしてもよい。またカバー7を後部本体1Bの内部に取り付けるようにしてもよい。
【0066】
また本実施の形態では、カバー7の前端部を前部本体1Aに固定しているが、後部本体1Bに固定するようにしてもよい。
また本実施の形態では、追従距離Lを最大可能離間距離としているが、最大可能離間距離に限ることはなく、前部本体1Aと後部本体1Bを接続するワイヤ6の長さの範囲で設定することができる。
【0067】
また本実施の形態では、前部本体1Aと後部本体1Bを接近・離間自在に接続する索体としてワイヤ6を使用しているが、ワイヤに限ることなく、チェーンなど他の索体を使用してもよい。
【0068】
また本実施の形態では、前部本体1Aと後部本体1Bとの位置関係を検出する検出手段を、被検出体41,44と、減速用の閉減速確認リミットスイッチ42と、停止用の閉限確認リミットスイッチ43と、追従用の追従確認リミットスイッチ45と、停止用の終端限(開限)確認リミットスイッチ46により構成しているが、上記検出手段を超音波センサや近接センサや光電センサなど他のセンサにより構成することもできる。
【0069】
また本実施の形態では、図11(g)、図11(h)に示すように、トップブラシ12をボンネット高さ検知センサ32により検出される被洗浄車両2のボンネット部2Aの高さに応じてフェンダーミラーFMに接触しない高さ位置まで昇降させてその位置を維持し、“被洗浄車両2と洗車機本体1の相対移動によりトップブラシ12が被洗浄車両2の先端に到着した後”、タイマーを駆動し、所定時間経過すると(あるいは被洗浄車両2と洗車機本体1が所定距離相対移動すると)、トップブラシ12を被洗浄車両2のボンネット部2Aへ下降させているが、トップブラシ12をボンネット高さ検知センサ32により検出される被洗浄車両2のボンネット部2Aの高さに応じてフェンダーミラーFMに接触しない高さ位置まで昇降させてその位置を維持し、“車体先端検知センサ31により被洗浄車両2の先端を検知した後”、タイマーを駆動し、所定時間経過すると(あるいは被洗浄車両2と洗車機本体1が所定距離相対移動すると)、トップブラシ12を被洗浄車両2のボンネット部2Aへ下降させるようにしてもよい。
【0070】
この“車体先端検知センサ31”による動作は、サイドブラシ13による被洗浄車両2の前面の洗浄後、車体先端検知センサ31が不検出となるまで前部本体1A(洗車機本体1)を後退させ、トップブラシ12をボンネット高さ検知センサ32により検出される被洗浄車両2のボンネット部2Aの高さに応じてフェンダーミラーFMに接触しない高さ位置まで昇降させてその位置を維持し、前部本体1Aを前進させ、車体先端検知センサ31により被洗浄車両2の検知した後、タイマーを駆動し、所定時間経過すると(あるいは被洗浄車両2と洗車機本体1が所定距離相対移動すると)、トップブラシ12を被洗浄車両2のボンネット部2Aへ下降させる場合に適用される。
【0071】
またこの“車体先端検知センサ31”による動作は、トップブラシ12がサイドブラシ13の洗浄に先だって洗浄するとき、あるいはトップブラシ12とサイドブラシ13が一緒に洗浄するときには、前部本体1Aを前進させ、ボンネット高さ検知センサ32により被洗浄車両2のボンネット部2Aの高さが検出されると、このボンネット部2Aの高さに応じてトップブラシ12をフェンダーミラーFMに接触しない高さ位置まで昇降させ、車体先端検知センサ31により被洗浄車両2の検知すると、タイマーを駆動し、所定時間経過すると(あるいは被洗浄車両2と洗車機本体1が所定距離相対移動すると)、トップブラシ12を被洗浄車両2のボンネット部2Aへ下降させる場合に適用される。
【0072】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、上面ブラシによるフェンダーミラーの破損を回避できるとともに、ボンネット部の洗い残し部分をフェンダーミラー位置より車両の先端側に限ることができることから、従来と比較してボンネット部の洗い残し部分を少なくでき、作業者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における洗車機の概略側面図である。
【図2】同洗車機の正面図である。
【図3】同洗車機の本体の機器配置図である。
【図4】同洗車機のボンネット高さ検知センサの配置図である。
【図5】同洗車機の制御系のブロック図である。
【図6】同洗車機の制御装置のブロック図である。
【図7】同洗車機の洗車機本体と被洗浄車両の距離の説明図である。
【図8】同洗車機の制御方法の手順を順に示すフローチャートである。
【図9】同洗車機の制御方法の手順を順に示すフローチャートである。
【図10】同洗車機の制御方法の手順を順に示すフローチャートである。
【図11】同洗車機の制御方法の手順を順に示す説明図である。
【図12】同洗車機の制御方法の手順を順に示す説明図である。
【図13】同洗車機の制御方法の手順を順に示す説明図である。
【図14】同洗車機のトップブラシの軌跡等を示す図である。
【図15】本発明の他の実施の形態における洗車機の概略平面図である。
【図16】本発明の他の実施の形態における洗車機の概略平面図である。
【図17】従来の洗車機の側面図である。
【図18】従来の洗車機の正面図である。
【符号の説明】
1 洗車機本体
1A 前部本体
1B 後部本体
2 被洗浄車両
5 走行レール
7 カバー
11 ロッカーブラシ
12 トップブラシ
13 サイドブラシ
16 ストップ案内板
18,54 スピーカ
21 トップノズル
22 サイドノズル
23 ブロワ装置
32 ボンネット高さ検知センサ
51 遮断機
52,76 リモートパネル
53 出口信号灯
55 フェンダーミラー入力スイッチ
61 制御装置
62 センサ系
63A,63B 走行駆動装置
64 駆動系
65 音声出力装置
68 車長計測部
69 後部位置検出部
70 シーケンス部

Claims (3)

  1. 被洗浄車両と洗車機本体を相対移動させながら、前記被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機であって、
    前記洗車機本体に、前記被洗浄車両の上面を洗浄する上面ブラシを昇降自在に設け、
    前記洗車機本体の前面近傍に、前記被洗浄車両のボンネット部の高さを検出する高さ検出手段を設け、
    前記被洗浄車両にフェンダーミラーが取り付けられているのを予め入力する入力手段を設け、
    前記入力手段により前記被洗浄車両にフェンダーミラーが取り付けられていることが入力されると、前記上面ブラシを前記高さ検出手段により検出される前記被洗浄車両のボンネット部の高さに応じて前記フェンダーミラーに接触しない高さ位置まで昇降させてその位置を維持し、前記被洗浄車両と洗車機本体の相対移動により前記上面ブラシが車両の先端に到着した後、所定時間経過すると、あるいは前記被洗浄車両と洗車機本体が所定距離相対移動すると、前記上面ブラシを被洗浄車両のボンネット部へ下降させること
    を特徴とする洗車機。
  2. 前記高さ検出手段は、その光軸が水平に、かつ上下方向に配置された複数の光電スイッチにより形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 前記洗車機本体を、前記上面ブラシを備えた前部本体と、前記被洗浄車両の乾燥を行う乾燥手段を備えた後部本体に分離し、前記前部本体と後部本体をそれぞれ別個に走行可能に構成したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗車機。
JP2001361824A 2001-11-28 2001-11-28 洗車機 Expired - Fee Related JP3738727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361824A JP3738727B2 (ja) 2001-11-28 2001-11-28 洗車機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361824A JP3738727B2 (ja) 2001-11-28 2001-11-28 洗車機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003160034A JP2003160034A (ja) 2003-06-03
JP3738727B2 true JP3738727B2 (ja) 2006-01-25

Family

ID=19172422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001361824A Expired - Fee Related JP3738727B2 (ja) 2001-11-28 2001-11-28 洗車機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3738727B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4844497B2 (ja) * 2007-08-08 2011-12-28 株式会社ダイフク 洗車機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003160034A (ja) 2003-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3750591B2 (ja) 洗車機
JP3722051B2 (ja) 洗車機
JP3738727B2 (ja) 洗車機
JP5018673B2 (ja) 洗車機
JP2008074178A (ja) 洗車機の洗浄方法
JP3801028B2 (ja) 洗車設備
JP3991834B2 (ja) 洗車方法
JP3933048B2 (ja) 洗車機
JP4244935B2 (ja) 洗車機および洗車機の制御方法
JP3700501B2 (ja) 洗車設備
JPH02303960A (ja) 車両の上面乾燥装置
JP3891089B2 (ja) 洗車機
JP3933043B2 (ja) 車両洗浄装置
JP3891107B2 (ja) 洗車機
JP5538081B2 (ja) 洗車装置
JP2005239164A (ja) 洗車設備
JP2699699B2 (ja) 洗車機
JP3966178B2 (ja) 洗車機
JP3488751B2 (ja) 洗車方法および装置
JPH0260540B2 (ja)
JP4281645B2 (ja) 洗車機
JP3063457B2 (ja) 洗車機
JPH057098Y2 (ja)
JP2773566B2 (ja) 洗車機
JP3138744B2 (ja) 洗車機の洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111111

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111111

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111111

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131111

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees