JP2004161136A - 車両用空調ダクト構造、車両用梁部材構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用空調ダクト構造において、余分部材を用いることなく、梁部材14に対して車両電気配線20を固定する。
【解決手段】車両電気配線20は、梁部材14の内側に配設されているので、余分な部材を用いることなく、車両電気配線20を梁部材14の内側といった所定領域内に、配設することができる。そして、ダクト部材141により、梁部材14に対して車両電気配線20を固定するので、ダクト部材141以外の固定部材を用いることなく、梁部材14に対して車両電気配線20を固定することができる。また、車両電気配線20が複数本の電線から構成される場合には、ダクト部材141により、結束部材を用いることなく、複数本の電線を束ねることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】車両電気配線20は、梁部材14の内側に配設されているので、余分な部材を用いることなく、車両電気配線20を梁部材14の内側といった所定領域内に、配設することができる。そして、ダクト部材141により、梁部材14に対して車両電気配線20を固定するので、ダクト部材141以外の固定部材を用いることなく、梁部材14に対して車両電気配線20を固定することができる。また、車両電気配線20が複数本の電線から構成される場合には、ダクト部材141により、結束部材を用いることなく、複数本の電線を束ねることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両電気配線を配設するための車両用空調ダクト構造および車両用梁部材構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車室内前方(エンジンルームと車室内を区画する区画壁近傍)の計器盤内側には、車両幅方向に延びる梁部材(レインフォースバー)が設けられており、この梁部材は、ステアリングシャフトを支持する構造部材としての役割を果たしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した梁部材に沿わせるように車両電気配線を配設する場合には、車両電気配線を梁部材に固定するための固定部材を必要とし、製造コストの上昇を招く可能性がある。
【0004】
また、通常、車室内前方の計器盤内側においては、車両幅方向の中央部に位置する室内空調ユニットから車室内左右両端部に位置するサイドフェイス吹出口へ空調風を導く空調ダクトが設けられている。この空調ダクトに沿わせるように車両電気配線を配設する場合にも、車両電気配線を空調ダクトに固定するための固定部材を必要とする。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、余分な固定部材を用いることなく、車両電気配線をを所定領域内に配設できるようにした車両用空調ダクト構造を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、余分な固定部材を用いることなく、車両電気配線を所定領域内に配設できるようにした車両用梁部材構造を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載の発明は、車両用空調ダクト構造において、筒状に形成される車両用空調ダクトケース(14)と、車両用ダクトケースの内側に配設されている車両電気配線(20)と、を有することを特徴とする。
【0008】
これにより、余分な固定部材を用いることなく、車両電気配線を車両用空調ダクトケース内にといった所定領域内に、配設できる。
【0009】
具体的には、請求項2に記載の発明では、車両電気配線が、車両用ダクトケースの長手方向に略平行に配設されるようにしてもよい。
【0010】
また、請求項3に記載の発明では、車両用空調ダクトケースの内側の表面上に固定される断熱部材(141)を備え、断熱部材が車両用空調ダクトケースに対して車両電気配線を固定するようになっていることを特徴とする。
【0011】
このように、断熱部材以外の固定部材を用いることなく、車両用空調ダクトケースに対して車両電気配線を固定することができる。また、複数の車両電気配線を車両用空調ダクトケースに配設する場合には、専用の結束部材を用いることなく、、断熱部材により複数の車両電気配線を束ねることができる。
具体的には、請求項4に記載の発明では、断熱部材は、空気層を含む発泡材を用いることができる。
【0012】
そして、請求項5に記載の発明のように、車両用空調ダクトケースとこの車両用空調ダクトケースの内側に配設された車両電気配線とに対して流動状態の断熱部材を吹き付けこの吹き付けられた断熱部材を固着させて車両電気配線を車両用空調ダクトケースに固定させるようにしてもよい。
さらに、請求項6に記載の発明のように、断熱部材は、車両用空調ダクトケースの内側に固定されているシート状断熱部材であって、車両用空調ダクトケースの間で車両電気配線を挟むように配設されるようにしてもよい。
【0013】
請求項7に記載の発明は、車両用梁部材構造において、車両の筒状梁部材本体(14)と、この筒状梁部材本体の内側に配設された車両電気配線(20)と、を備えることを特徴とする。
【0014】
これにより、余分な部材を用いることなく、車両電気配線を筒状梁部材本体内といった所定領域内に、配設できる。
【0015】
具体的には、請求項8に記載の発明のように、車両電気配線が、筒状梁部材本体の長手方向に略平行に配設させるようにしてもよい。
【0016】
請求項9に記載の発明では、筒状梁部材本体は、車両空調用ダクトを内包するように構成されているので、車両空調用ダクト専用のスペースを用いることなく、車両空調用ダクトを実現化できる。
【0017】
請求項10に記載の発明では、筒状梁部材本体の内側の表面上に固定される断熱部材(141)を備え、断熱部材が、筒状梁部材本体に対して車両電気配線を固定するようになっていることを特徴とする。
【0018】
これにより、断熱部材以外の固定部材を用いることなく、筒状梁部材本体に対して車両電気配線を固定することができる。また、複数の車両電気配線を筒状梁部材本体の内側に配設する場合には、専用の結束部材を用いることなく、複数の車両電気配線を断熱部材により束ねることができる。
【0019】
また、請求項11に記載の発明のように、断熱部材としてはは、空気層を含む発泡材を用いるようにしてもよい。
【0020】
具体的には、請求項12に記載の発明のように、筒状梁部材本体とこの筒状梁部材本体の内側に配設された車両電気配線とに対して流動状態の断熱部材を吹き付けこの吹き付けられた断熱部材を固着させて車両電気配線を梁部材本体に固定させるようにしてもよい。
【0021】
さらに、請求項13に記載の発明のように、断熱部材は、筒状梁部材本体の内側に固定されているシート状断熱部材であって、筒状梁部材本体の間で車両電気配線を挟むように配設されるようにしてもよい。
【0022】
さらに、車両電気配線が分岐配線を有する場合には、次のように構成してもよい。
【0023】
すなわち、車両用梁部材構造において、車両電気配線は、長手方向の中間部から分岐する分岐配線(210)を有するものであり、筒状梁部材本体は、長手方向の中間部にて分岐配線を外に配線するための穴部(160)を有し、さらに、断熱部材は、分岐配線を穴部外に配線した状態で、穴部を閉じるように形成されているように構成してもよい。
【0024】
また、車両用空調ダクト構造において、車両電気配線は、長手方向の中間部から分岐する分岐配線(210)を有するものであり、ダクトケースは、長手方向の中間部にて分岐配線を外に配線するための穴部(160)を有し、さらに、断熱部材は、分岐配線を穴部外に配線した状態で、穴部を閉じるように形成されているように構成してもよい。
【0025】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1、図2に本発明に係る車両空調用ダクト構造の第1実施形態を示す。図1の車両用空調ダクト構造は、図2の計器盤部の内側に搭載される。なお、以下説明する各図の矢印は車両搭載状態における車両左右、上下、前後の方向を示す。
【0027】
図2の計器盤10は、車室内前部に位置して計器類やオーディオ機器等を装着している。計器盤10のうち、車両幅(左右)方向の略中央部には、乗員の顔部に向かって空調空気が吹き出されるセンタフェイス吹出口11a、11bが配置され、また、計器盤10のうち、車両幅方向の両端部には乗員の顔部または車両側面窓ガラスに向かって空調空気が吹き出されるサイドフェイス吹出口12a、12bが配置されている。
【0028】
そして、計器盤10の内側には車両用空調装置の空調ユニット13が配置されている。空調ユニット13は、車両幅方向の略中央部に位置して車室内に吹き出す空気の温度や湿度を調節するものである。そのため、空調ユニット13の内部には冷房用熱交換器(蒸発器)、暖房用熱交換器(温水式ヒータコア)等の機器が内蔵されている。また、空調ユニット13は、内気又は外気を切替導入して送風する送風ユニットを一体に構成する完全センター置きタイプとして構成できるが、送風ユニットを空調ユニット13に対して助手席側にオフセット配置するセミセンター置きタイプとして構成してもよい。
【0029】
一方、計器盤10の内側において空調ユニット13の上方には車両幅方向に延びる梁部材(レインフォースバー)14が備えられている。この梁部材14は図示しないステアリング装置を支持することを主目的とする構造部材であって、その車両幅方向の両端部にはアルミニュウム合金等の金属製のサイドブラケット(図示しない)が一体に組み付けられ、このサイドブラケットにより梁部材14の両端部が車両ボディに固定されるようになっている。なお、図1では、梁部材14の断面を示して、車両幅方向の両端部の構造が省略してある。
【0030】
梁部材14は中空状のものであって、その長手方向に分割された上下2つの梁部材分割体14a、14bを接合して筒形状形状を形成する。具体的には、上下の梁部材分割体14a、14bは、図3に示すように、それぞれ断面凹部状に形成された半筒部150a、150bと、半筒部150a、150bから車両前後方向に突出するツバ部151a、151bを有する。そして、上下の梁部材分割体14a、14bとしては、互いのツバ部151a、151b同士が接合して構成されている。梁部材分割体14a、14bとしては、アルミニュウム合金等のシート状の金属を半筒形状に曲げ加工されるものが用いられている。
【0031】
また、梁部材14(梁部材本体)の内側表面には、この内側表面を覆うように形成された筒状のダクト部141が配設されている。このダクト部材141は、梁部材14に一体化されて、空調用の空気通路の役割を果たすものである。このことにより、梁部材14に車両空調用ダクト構造を内包させることになる。
【0032】
具体的には、ダクト部材141としては、半筒状のダクト分割体14c、14dが接合されて構成されたものである。ダクト分割体14cは、梁部材分割体14aの半筒部150aの内側壁に配設され、ダクト分割体14dは、梁部材分割体14bの半筒部150bの内側壁に配設されている。
【0033】
また、ダクト分割体14c、14dの素材は、空気層を持つ断熱吸音材からなる。具体的には、ダクト分割体14c、14dの素材としては、発泡ウレタン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレンのような樹脂発泡材が好適である。これらの樹脂発泡材では材料自身が発泡することにより空気層を持ち、断熱機能を発揮する。更に、発泡度合いの調整や材質により吸音効果も具備する。ここで、硬質ウレタン樹脂のように主に断熱機能のみを発揮する材料をダクト分割体14c、14dの素材として使用してもよい。
【0034】
また、下側の梁部材分割体14bの内側には、計器盤10内を車両幅方向に配線される車両電気配線20が備えられており、車両電気配線20は、複数(図1では7本)の電線を束ねたもので、梁部材分割体14bの長手方向(車幅方向)に略並行に配置されたもので、梁部材分割体14bの半筒部150bのうち車両前側に位置する(図3参照)。
【0035】
ここで、車両電気配線20は、梁部材分割体14bおよびダクト分割体14dの間に配設されたもので、梁部材分割体14bに対してダクト分割体14dを固定することにより、梁部材分割体14bに固定されている。なお、車両電気配線20の固定方法については、後述する。
梁部材14の内側にて両端側には、それぞれ断面コの字状の蓋部153が填め込まれている。そして、蓋部153には、窪み152が設けられており、この窪み152は、車両電気配線20の端部を梁部材14の内側から外側に貫通させるためのものである。
【0036】
ここで、梁部材14の内側において、図4(図では車両右端部側のみ示す)に示すように、車両幅方向の両端部142は、ダクト部材141が位置しておらず、梁部材14および蓋部153が直接当接している。
【0037】
一方、空調ユニット13の上面部には、図1に示すように、車両幅(左右)方向の中央部に2個のセンタフェイス開口部17a、17bが開口し、この2個のセンタフェイス開口部17a、17bの左右両側にサイドフェイス開口部18a、18bが開口している。更に、これら両フェイス開口部17a、17b、18a、18bの車両前方側にはデフロスタ開口部19が開口している。
【0038】
そして、図1に示すように、下側の梁部材分割体14bの底面部において車両幅(左右)方向の中央部には、4つの開口部20a、20b、21a、21bが開口している。そのうち、中央部の2つの開口部20a、20bは、上記センタフェイス開口部17a、17bと連通するセンタフェイス用開口部であり、また、左右両側の2つの開口部21a、21bは上記サイドフェイス開口部18a、18bと連通するサイドフェイス用開口部である。なお、デフロスタ開口部19には図示しないデフロスタダクトが接続される。
【0039】
さらに、上側の梁部材分割体14aの上側壁面には車両幅(左右)方向の中央部に2つのセンタフェイス出口開口部22a、22bが開口し、これらセンタフェイス出口開口部22a、22bは、上側の梁部材分割体14aの車両後側壁面側にも開口されている。そして、上側の梁部材分割体14aの車両後側壁面において車両幅(左右)方向の両端部近傍にはサイドフェイス出口開口部23a、23bが開口している。
【0040】
ここで、梁部材14の内部において車両幅(左右)方向の中央部には、図示しない通風路仕切り部材が配置される。この通風路仕切り部材は剛性のある樹脂材料にて2つのセンタフェイス通路を有する概略箱状の形状に成形され、上下の梁部材分割体14a、14bの間に挟み込み固定される。そして、通風路仕切り部材は、2つのセンタフェイス通路の下端部が下側梁部材分割体のセンタフェイス用開口部と連通し、また、2つのセンタフェイス通路の上端部が上側梁部材分割体14aのセンタフェイス出口開口部22a、22bと連通する位置関係で挟み込み固定される。
【0041】
上側の梁部材分割体14aの上側の壁面に開口する2つのセンタフェイス出口開口部22a、22bは、図2のセンタフェイス吹出口11a、11bに接続され、また、上側の梁部材分割体14aのうち、車両幅方向の両端部近傍に開口する2つのサイドフェイス出口開口部23a、23bは図2のサイドフェイス吹出口12a、12bに接続される。
【0042】
なお、図1には図示していないが、梁部材14のうち、運転席側の部位(図1の右寄り部位)にステアリング装置支持用のステーがねじ止め等により組み付けられて、ステアリング装置を支持できるようにしている。また、梁部材14のうち、略中央部には、図示しないセンターブレース(支柱部材)の上端部がねじ止め等により組み付けられる。このセンターブレースの下端部は車両ボディの床部にボルト等の締結手段により固定されるようにしている。
【0043】
次に、第1実施形態による車両空調用ダクト構造の形成方法を具体的に説明する。
【0044】
先ず、上下の梁部材分割体14a、14bの素材としては、金属製のシート状素材から所定の大きさの矩形状(半筒形状の展開形状)に外形をそれぞれ切断し、この切断された矩形状のシート部材を、図3に示すように、半筒形状にそれぞれ曲げ加工して形成する。
【0045】
次に、上側の梁部材分割体14aに対して開口部22a、22b、23a、23bの穴開け加工し、下側の梁部材分割体14bに対して開口部20a、20b、21a、21bの穴開け加工する。
【0046】
次に、上側の梁部材分割体14aに対して開口部22a、22b、23a、23bをマスキングするために、開口部22a、22b、23a、23bを外から覆うように梁部材分割体14aに対してテープ等の治具を貼り付ける。
【0047】
次に、上側の梁部材分割体14aのツバ部151aの下壁をマスキングするために、この下壁に対してテープ等の治具を貼り付ける。さらに、上側の梁部材分割体14aの半筒部150aの内側壁においてその車幅方向の両端側をそれぞれマスキングするために、それぞれの両端側に対してテープ等の治具を貼り付ける。
【0048】
次に、スプレーガン200により上側の梁部材分割体14aの半筒部150aの内側壁に対して、流動性の樹脂発泡材を吹き付けて固着させる(図6参照)。このことにより、当該樹脂発泡材としてダクト分割体14cを梁部材分割体14aの中空の断面形状の内側壁に配設することになる。
【0049】
次に、上側の梁部材分割体14aから上述した各治具(テープ)を外して、開口部22a、22b、23a、23bを貫通させる。このとき、上側の梁部材分割体14aのツバ部151aの下壁においては、金属面が露出する。さらに、上側の梁部材分割体14aの半筒部150aの内側壁においてその両端側にも、金属面が露出する。
【0050】
次に、下側の梁部材分割体14bに対して開口部21a、21b、20a、20bをマスキングするために、開口部21a、21b、20a、20bを外から覆うように梁部材分割体14bに対してテープ等の治具を貼り付ける。
【0051】
次に、下側の梁部材分割体14bのツバ部151bの上壁をマスキングするために、この上壁に対してテープ等の治具を貼り付ける。さらに、下側の梁部材分割体14bの半筒部150bの内側壁においてその両端側をそれぞれマスキングするために、それぞれの両端側に対してテープ等の治具を貼り付ける。
【0052】
次に、下側の梁部材分割体14bの半筒部150bの内側にて車両前側に車両電気配線20を配設する。そして、スプレーガン200により下側の梁部材分割体14bの半筒部150bの内側壁に対して車両電気配線20を上から覆うように、流動性の樹脂発泡材を吹き付けて固着させる(図6参照)。このことにより、梁部材分割体14bの半筒部150bの内側壁に、当該樹脂発泡材としてのダクト分割体14dを配設して、このダクト分割体14dによって下側の梁部材分割体14bの内側壁に対して車両電気配線20を固定させることになる。
【0053】
次に、下側の梁部材分割体14bのうち上述した各治具(テープ)を外して、開口部21a、21b、20a、20bが貫通させる。このとき、下側の梁部材分割体14bのツバ部151bの上壁においては、金属面が露出する。さらに、下側の梁部材分割体14bの半筒部150bの内側壁においてその両端側にも、金属面が露出する。
【0054】
次に、上述した通風路仕切り部材の2つのセンタフェイス通路が下側の梁部材分割体14bのセンタフェイス用開口部20a、20bと合致するように、通風路仕切り部材を下側梁部材分割体14bの底面上に載せる。
【0055】
次に、ダクト分割体14c、14dが互いに対向するように下側梁部材分割体14bに対して上側の梁部材分割体14aを向かい合わせる。そして、下側の梁部材分割体14bのツバ部151bの上壁に上側の梁部材分割体14aのツバ部151aの下壁に当接させる。さらに、梁部材14の内側において車両右端側に蓋部153を填め込み、梁部材14の内側において車両左端側に蓋部153を填め込む。
【0056】
次に、ツバ部151bの上壁とツバ部151bの下壁とを、それぞれ、金属面同士を直接当接した状態にて、ボルト等の接合手段により接合する。そして、梁部材14の右側端部と蓋部153とを、それぞれ金属面同士を直接当接した状態にて、ボルト等の接合手段により接合する。さらに、梁部材14の左側端部と蓋部153とを、それぞれ金属面同士を直接当接した状態にて、ボルト等の接合手段により接合する。
【0057】
以上により、ダクト分割体14c、14dの互いの先端部が密着して、筒状の断熱部材14が成形されて、さらに、両端側の蓋部153により、ダクト分割体14c、14dの内部が密閉されることになる。
【0058】
以下、本実施形態の特徴につき述べる。すなわち、車両電気配線20は、梁部材14の内側に配設されているので、余分な部材を用いることなく、車両電気配線20を梁部材14の内側といった所定領域内に、配設することができる。
【0059】
また、梁部材14は、車両空調用ダクト構造を内包するように構成されているので、車両空調用ダクト専用のスペースを用いることなく、車両空調用ダクトを実現化でき、省スペース化を図ることができる。
【0060】
また、ダクト部材141により、梁部材14に対して車両電気配線20を固定するので、ダクト部材141以外の固定部材を用いることなく、梁部材14に対して車両電気配線20を固定することができる。そして、ダクト部材141によって、専用の結束部材を用いることなく、車両電気配線20を束ねることができる。また、専用の結束部材を用いていないので、従来に比べて、簡素な製造工程で車両空調用ダクト製造することができる。
【0061】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、車両電気配線20の長手方向の両端部が、それぞれ梁部材14の幅方向の両端部から外に出るように配置したものを示したが、これに代えて、本実施形態では、図7、図8に示すように、車両電気配線20の長手方向の両端部が、それぞれ梁部材14の幅方向の両端部から外に出るだけでなく、車両電気配線20の分岐配線210が、梁部材14の幅方向の中間部から外に出るようにする。
【0062】
ここで、本実施形態において車両空調用ダクト構造の上半分側の構造は、図7、図8に示すように、上述の第1実施形態での車両空調用ダクト構造の上半分側と同一構造であり、以下、車両空調用ダクト構造での下半分側の構造について説明する。
【0063】
先ず、下側の梁部材分割体14bとしては、金属のシート部材を曲げ加工して半筒形状に形成し、さらに、開口部20a、20b、21a、21bの穴開け加工する。これに加えて、分岐配線210を梁部材分割体14bの外に出すために貫通部160の穴開け加工する(図9参照)。この貫通部160の位置は、車両電気配線20の長手方向のうち分岐配線210の分岐される位置によって決まるものである。このことにより、本実施形態の梁部材分割体14bが形成されることになる。
【0064】
次に、図10に示すように、下側の梁部材分割体14b内に車両電気配線20を配置するとともに、分岐配線210を貫通部160から外側に出す。これに加えて、上述の実施形態と同様、下側の梁部材分割体14bに対してテープ等の治具により開口部21a、21b、20a、20bをマスキングする。そして、下側の梁部材分割体14bのツバ部151bの上壁をテープ等の治具によりマスキングする。
【0065】
次に、貫通部160に対しても外側からテープ等の治具を貼り付けてマスキングする。その後、図11に示すように、スプレーガン200により下側の梁部材分割体14bの半筒部150bの内側壁に対して車両電気配線20および貫通部160を上から覆うように流動性の樹脂発泡材を吹き付けて固着させる。
【0066】
次に、下側の梁部材分割体14bのうち開口部21a、21b、20a、20bに貼られた各治具(テープ)を外して、開口部21a、21b、20a、20bが貫通させる。さらに、貫通部160に対して貼られた治具を外すものの、貫通部160を覆うように固着された樹脂発泡材を残したままにする。このことにより、下側の梁部材分割体14bの半筒部150bの内側でダクト分割体14dが配設され、そして、このダクト分割体14dにより車両電気配線20が固定されるとともに、貫通部160を閉じることができる。
【0067】
(他の実施形態)
なお、上記第1実施形態では、梁部材14とこの梁部材14の内側に配設された車両電気配線20とに対して流動状態の断熱部材を吹き付け固着させてダクト部材141を生成して、このダクト部材141によって、車両電気配線20を梁部材14に固定させるようにしたものを示したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
【0068】
すなわち、半筒状のダクト分割体14c、14dとして、梁部材分割体14a、14bに対してそれぞれ固定されているシート状断熱部材を用いて、ダクト分割体14dが、梁部材分割体14bとの間で車両電気配線20を挟むように配設されるようにしてもよい。
【0069】
この場合、梁部材分割体14aの内側にシート状のダクト分割体14cを貼り付け、また梁部材分割体14bの内側に車両電気配線20を配置してシート状のダクト分割体14dを貼り付けるようにしてもよい。
【0070】
なお、上記第1実施形態では、ツバ部151a、151b同士の接合手段、梁部材14と蓋部153との接合手段として、ボルト(ねじ止め)を用いるものを示したが、これに限らず、リベット、溶接等を用いるようにしてもよい。
【0071】
さらに、上記第1実施形態では、車両用空調ダクト構造を内包するように構成された梁部材14内において、車両電気配線20を配設する例を示したが、これに限らず、車両用空調ダクト構造を内包しない梁部材14内において、車両電気配線20を配設するようにしてもよい。
【0072】
また、上記第1実施形態では、車両用空調ダクト構造、車両用梁部材構造としては計器盤10内に配置されたものを示したが、これに限らず、計器盤10の外側に配置されたものを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用空調ダクト構造の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す車両用空調ダクト構造が適用される計器盤を示す図である。
【図3】図1中矢印A側から視た断面図である。
【図4】図1の車両用空調ダクト構造を示す断面図である。
【図5】図1の車両用空調ダクト構造の端部を示す透視図である。
【図6】図1の車両用空調ダクト構造の製造方法を示す図である。
【図7】本発明の車両用空調ダクト構造の第2実施形態を示す斜視図である。
【図8】図7中矢印A側から視た断面図である。
【図9】図7の車両用空調ダクト構造の製造方法を示す図である。
【図10】図7の車両用空調ダクト構造の製造方法を示す図である。
【図11】図7の車両用空調ダクト構造の製造方法を示す図である。
【符号の説明】
14…梁部材、20…車両電気配線、141…ダクト部材
14a、14b…梁部材分割体、150a、150b…半筒部、
14c、14d…ダクト分割体。
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両電気配線を配設するための車両用空調ダクト構造および車両用梁部材構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車室内前方(エンジンルームと車室内を区画する区画壁近傍)の計器盤内側には、車両幅方向に延びる梁部材(レインフォースバー)が設けられており、この梁部材は、ステアリングシャフトを支持する構造部材としての役割を果たしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した梁部材に沿わせるように車両電気配線を配設する場合には、車両電気配線を梁部材に固定するための固定部材を必要とし、製造コストの上昇を招く可能性がある。
【0004】
また、通常、車室内前方の計器盤内側においては、車両幅方向の中央部に位置する室内空調ユニットから車室内左右両端部に位置するサイドフェイス吹出口へ空調風を導く空調ダクトが設けられている。この空調ダクトに沿わせるように車両電気配線を配設する場合にも、車両電気配線を空調ダクトに固定するための固定部材を必要とする。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、余分な固定部材を用いることなく、車両電気配線をを所定領域内に配設できるようにした車両用空調ダクト構造を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、余分な固定部材を用いることなく、車両電気配線を所定領域内に配設できるようにした車両用梁部材構造を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載の発明は、車両用空調ダクト構造において、筒状に形成される車両用空調ダクトケース(14)と、車両用ダクトケースの内側に配設されている車両電気配線(20)と、を有することを特徴とする。
【0008】
これにより、余分な固定部材を用いることなく、車両電気配線を車両用空調ダクトケース内にといった所定領域内に、配設できる。
【0009】
具体的には、請求項2に記載の発明では、車両電気配線が、車両用ダクトケースの長手方向に略平行に配設されるようにしてもよい。
【0010】
また、請求項3に記載の発明では、車両用空調ダクトケースの内側の表面上に固定される断熱部材(141)を備え、断熱部材が車両用空調ダクトケースに対して車両電気配線を固定するようになっていることを特徴とする。
【0011】
このように、断熱部材以外の固定部材を用いることなく、車両用空調ダクトケースに対して車両電気配線を固定することができる。また、複数の車両電気配線を車両用空調ダクトケースに配設する場合には、専用の結束部材を用いることなく、、断熱部材により複数の車両電気配線を束ねることができる。
具体的には、請求項4に記載の発明では、断熱部材は、空気層を含む発泡材を用いることができる。
【0012】
そして、請求項5に記載の発明のように、車両用空調ダクトケースとこの車両用空調ダクトケースの内側に配設された車両電気配線とに対して流動状態の断熱部材を吹き付けこの吹き付けられた断熱部材を固着させて車両電気配線を車両用空調ダクトケースに固定させるようにしてもよい。
さらに、請求項6に記載の発明のように、断熱部材は、車両用空調ダクトケースの内側に固定されているシート状断熱部材であって、車両用空調ダクトケースの間で車両電気配線を挟むように配設されるようにしてもよい。
【0013】
請求項7に記載の発明は、車両用梁部材構造において、車両の筒状梁部材本体(14)と、この筒状梁部材本体の内側に配設された車両電気配線(20)と、を備えることを特徴とする。
【0014】
これにより、余分な部材を用いることなく、車両電気配線を筒状梁部材本体内といった所定領域内に、配設できる。
【0015】
具体的には、請求項8に記載の発明のように、車両電気配線が、筒状梁部材本体の長手方向に略平行に配設させるようにしてもよい。
【0016】
請求項9に記載の発明では、筒状梁部材本体は、車両空調用ダクトを内包するように構成されているので、車両空調用ダクト専用のスペースを用いることなく、車両空調用ダクトを実現化できる。
【0017】
請求項10に記載の発明では、筒状梁部材本体の内側の表面上に固定される断熱部材(141)を備え、断熱部材が、筒状梁部材本体に対して車両電気配線を固定するようになっていることを特徴とする。
【0018】
これにより、断熱部材以外の固定部材を用いることなく、筒状梁部材本体に対して車両電気配線を固定することができる。また、複数の車両電気配線を筒状梁部材本体の内側に配設する場合には、専用の結束部材を用いることなく、複数の車両電気配線を断熱部材により束ねることができる。
【0019】
また、請求項11に記載の発明のように、断熱部材としてはは、空気層を含む発泡材を用いるようにしてもよい。
【0020】
具体的には、請求項12に記載の発明のように、筒状梁部材本体とこの筒状梁部材本体の内側に配設された車両電気配線とに対して流動状態の断熱部材を吹き付けこの吹き付けられた断熱部材を固着させて車両電気配線を梁部材本体に固定させるようにしてもよい。
【0021】
さらに、請求項13に記載の発明のように、断熱部材は、筒状梁部材本体の内側に固定されているシート状断熱部材であって、筒状梁部材本体の間で車両電気配線を挟むように配設されるようにしてもよい。
【0022】
さらに、車両電気配線が分岐配線を有する場合には、次のように構成してもよい。
【0023】
すなわち、車両用梁部材構造において、車両電気配線は、長手方向の中間部から分岐する分岐配線(210)を有するものであり、筒状梁部材本体は、長手方向の中間部にて分岐配線を外に配線するための穴部(160)を有し、さらに、断熱部材は、分岐配線を穴部外に配線した状態で、穴部を閉じるように形成されているように構成してもよい。
【0024】
また、車両用空調ダクト構造において、車両電気配線は、長手方向の中間部から分岐する分岐配線(210)を有するものであり、ダクトケースは、長手方向の中間部にて分岐配線を外に配線するための穴部(160)を有し、さらに、断熱部材は、分岐配線を穴部外に配線した状態で、穴部を閉じるように形成されているように構成してもよい。
【0025】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1、図2に本発明に係る車両空調用ダクト構造の第1実施形態を示す。図1の車両用空調ダクト構造は、図2の計器盤部の内側に搭載される。なお、以下説明する各図の矢印は車両搭載状態における車両左右、上下、前後の方向を示す。
【0027】
図2の計器盤10は、車室内前部に位置して計器類やオーディオ機器等を装着している。計器盤10のうち、車両幅(左右)方向の略中央部には、乗員の顔部に向かって空調空気が吹き出されるセンタフェイス吹出口11a、11bが配置され、また、計器盤10のうち、車両幅方向の両端部には乗員の顔部または車両側面窓ガラスに向かって空調空気が吹き出されるサイドフェイス吹出口12a、12bが配置されている。
【0028】
そして、計器盤10の内側には車両用空調装置の空調ユニット13が配置されている。空調ユニット13は、車両幅方向の略中央部に位置して車室内に吹き出す空気の温度や湿度を調節するものである。そのため、空調ユニット13の内部には冷房用熱交換器(蒸発器)、暖房用熱交換器(温水式ヒータコア)等の機器が内蔵されている。また、空調ユニット13は、内気又は外気を切替導入して送風する送風ユニットを一体に構成する完全センター置きタイプとして構成できるが、送風ユニットを空調ユニット13に対して助手席側にオフセット配置するセミセンター置きタイプとして構成してもよい。
【0029】
一方、計器盤10の内側において空調ユニット13の上方には車両幅方向に延びる梁部材(レインフォースバー)14が備えられている。この梁部材14は図示しないステアリング装置を支持することを主目的とする構造部材であって、その車両幅方向の両端部にはアルミニュウム合金等の金属製のサイドブラケット(図示しない)が一体に組み付けられ、このサイドブラケットにより梁部材14の両端部が車両ボディに固定されるようになっている。なお、図1では、梁部材14の断面を示して、車両幅方向の両端部の構造が省略してある。
【0030】
梁部材14は中空状のものであって、その長手方向に分割された上下2つの梁部材分割体14a、14bを接合して筒形状形状を形成する。具体的には、上下の梁部材分割体14a、14bは、図3に示すように、それぞれ断面凹部状に形成された半筒部150a、150bと、半筒部150a、150bから車両前後方向に突出するツバ部151a、151bを有する。そして、上下の梁部材分割体14a、14bとしては、互いのツバ部151a、151b同士が接合して構成されている。梁部材分割体14a、14bとしては、アルミニュウム合金等のシート状の金属を半筒形状に曲げ加工されるものが用いられている。
【0031】
また、梁部材14(梁部材本体)の内側表面には、この内側表面を覆うように形成された筒状のダクト部141が配設されている。このダクト部材141は、梁部材14に一体化されて、空調用の空気通路の役割を果たすものである。このことにより、梁部材14に車両空調用ダクト構造を内包させることになる。
【0032】
具体的には、ダクト部材141としては、半筒状のダクト分割体14c、14dが接合されて構成されたものである。ダクト分割体14cは、梁部材分割体14aの半筒部150aの内側壁に配設され、ダクト分割体14dは、梁部材分割体14bの半筒部150bの内側壁に配設されている。
【0033】
また、ダクト分割体14c、14dの素材は、空気層を持つ断熱吸音材からなる。具体的には、ダクト分割体14c、14dの素材としては、発泡ウレタン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレンのような樹脂発泡材が好適である。これらの樹脂発泡材では材料自身が発泡することにより空気層を持ち、断熱機能を発揮する。更に、発泡度合いの調整や材質により吸音効果も具備する。ここで、硬質ウレタン樹脂のように主に断熱機能のみを発揮する材料をダクト分割体14c、14dの素材として使用してもよい。
【0034】
また、下側の梁部材分割体14bの内側には、計器盤10内を車両幅方向に配線される車両電気配線20が備えられており、車両電気配線20は、複数(図1では7本)の電線を束ねたもので、梁部材分割体14bの長手方向(車幅方向)に略並行に配置されたもので、梁部材分割体14bの半筒部150bのうち車両前側に位置する(図3参照)。
【0035】
ここで、車両電気配線20は、梁部材分割体14bおよびダクト分割体14dの間に配設されたもので、梁部材分割体14bに対してダクト分割体14dを固定することにより、梁部材分割体14bに固定されている。なお、車両電気配線20の固定方法については、後述する。
梁部材14の内側にて両端側には、それぞれ断面コの字状の蓋部153が填め込まれている。そして、蓋部153には、窪み152が設けられており、この窪み152は、車両電気配線20の端部を梁部材14の内側から外側に貫通させるためのものである。
【0036】
ここで、梁部材14の内側において、図4(図では車両右端部側のみ示す)に示すように、車両幅方向の両端部142は、ダクト部材141が位置しておらず、梁部材14および蓋部153が直接当接している。
【0037】
一方、空調ユニット13の上面部には、図1に示すように、車両幅(左右)方向の中央部に2個のセンタフェイス開口部17a、17bが開口し、この2個のセンタフェイス開口部17a、17bの左右両側にサイドフェイス開口部18a、18bが開口している。更に、これら両フェイス開口部17a、17b、18a、18bの車両前方側にはデフロスタ開口部19が開口している。
【0038】
そして、図1に示すように、下側の梁部材分割体14bの底面部において車両幅(左右)方向の中央部には、4つの開口部20a、20b、21a、21bが開口している。そのうち、中央部の2つの開口部20a、20bは、上記センタフェイス開口部17a、17bと連通するセンタフェイス用開口部であり、また、左右両側の2つの開口部21a、21bは上記サイドフェイス開口部18a、18bと連通するサイドフェイス用開口部である。なお、デフロスタ開口部19には図示しないデフロスタダクトが接続される。
【0039】
さらに、上側の梁部材分割体14aの上側壁面には車両幅(左右)方向の中央部に2つのセンタフェイス出口開口部22a、22bが開口し、これらセンタフェイス出口開口部22a、22bは、上側の梁部材分割体14aの車両後側壁面側にも開口されている。そして、上側の梁部材分割体14aの車両後側壁面において車両幅(左右)方向の両端部近傍にはサイドフェイス出口開口部23a、23bが開口している。
【0040】
ここで、梁部材14の内部において車両幅(左右)方向の中央部には、図示しない通風路仕切り部材が配置される。この通風路仕切り部材は剛性のある樹脂材料にて2つのセンタフェイス通路を有する概略箱状の形状に成形され、上下の梁部材分割体14a、14bの間に挟み込み固定される。そして、通風路仕切り部材は、2つのセンタフェイス通路の下端部が下側梁部材分割体のセンタフェイス用開口部と連通し、また、2つのセンタフェイス通路の上端部が上側梁部材分割体14aのセンタフェイス出口開口部22a、22bと連通する位置関係で挟み込み固定される。
【0041】
上側の梁部材分割体14aの上側の壁面に開口する2つのセンタフェイス出口開口部22a、22bは、図2のセンタフェイス吹出口11a、11bに接続され、また、上側の梁部材分割体14aのうち、車両幅方向の両端部近傍に開口する2つのサイドフェイス出口開口部23a、23bは図2のサイドフェイス吹出口12a、12bに接続される。
【0042】
なお、図1には図示していないが、梁部材14のうち、運転席側の部位(図1の右寄り部位)にステアリング装置支持用のステーがねじ止め等により組み付けられて、ステアリング装置を支持できるようにしている。また、梁部材14のうち、略中央部には、図示しないセンターブレース(支柱部材)の上端部がねじ止め等により組み付けられる。このセンターブレースの下端部は車両ボディの床部にボルト等の締結手段により固定されるようにしている。
【0043】
次に、第1実施形態による車両空調用ダクト構造の形成方法を具体的に説明する。
【0044】
先ず、上下の梁部材分割体14a、14bの素材としては、金属製のシート状素材から所定の大きさの矩形状(半筒形状の展開形状)に外形をそれぞれ切断し、この切断された矩形状のシート部材を、図3に示すように、半筒形状にそれぞれ曲げ加工して形成する。
【0045】
次に、上側の梁部材分割体14aに対して開口部22a、22b、23a、23bの穴開け加工し、下側の梁部材分割体14bに対して開口部20a、20b、21a、21bの穴開け加工する。
【0046】
次に、上側の梁部材分割体14aに対して開口部22a、22b、23a、23bをマスキングするために、開口部22a、22b、23a、23bを外から覆うように梁部材分割体14aに対してテープ等の治具を貼り付ける。
【0047】
次に、上側の梁部材分割体14aのツバ部151aの下壁をマスキングするために、この下壁に対してテープ等の治具を貼り付ける。さらに、上側の梁部材分割体14aの半筒部150aの内側壁においてその車幅方向の両端側をそれぞれマスキングするために、それぞれの両端側に対してテープ等の治具を貼り付ける。
【0048】
次に、スプレーガン200により上側の梁部材分割体14aの半筒部150aの内側壁に対して、流動性の樹脂発泡材を吹き付けて固着させる(図6参照)。このことにより、当該樹脂発泡材としてダクト分割体14cを梁部材分割体14aの中空の断面形状の内側壁に配設することになる。
【0049】
次に、上側の梁部材分割体14aから上述した各治具(テープ)を外して、開口部22a、22b、23a、23bを貫通させる。このとき、上側の梁部材分割体14aのツバ部151aの下壁においては、金属面が露出する。さらに、上側の梁部材分割体14aの半筒部150aの内側壁においてその両端側にも、金属面が露出する。
【0050】
次に、下側の梁部材分割体14bに対して開口部21a、21b、20a、20bをマスキングするために、開口部21a、21b、20a、20bを外から覆うように梁部材分割体14bに対してテープ等の治具を貼り付ける。
【0051】
次に、下側の梁部材分割体14bのツバ部151bの上壁をマスキングするために、この上壁に対してテープ等の治具を貼り付ける。さらに、下側の梁部材分割体14bの半筒部150bの内側壁においてその両端側をそれぞれマスキングするために、それぞれの両端側に対してテープ等の治具を貼り付ける。
【0052】
次に、下側の梁部材分割体14bの半筒部150bの内側にて車両前側に車両電気配線20を配設する。そして、スプレーガン200により下側の梁部材分割体14bの半筒部150bの内側壁に対して車両電気配線20を上から覆うように、流動性の樹脂発泡材を吹き付けて固着させる(図6参照)。このことにより、梁部材分割体14bの半筒部150bの内側壁に、当該樹脂発泡材としてのダクト分割体14dを配設して、このダクト分割体14dによって下側の梁部材分割体14bの内側壁に対して車両電気配線20を固定させることになる。
【0053】
次に、下側の梁部材分割体14bのうち上述した各治具(テープ)を外して、開口部21a、21b、20a、20bが貫通させる。このとき、下側の梁部材分割体14bのツバ部151bの上壁においては、金属面が露出する。さらに、下側の梁部材分割体14bの半筒部150bの内側壁においてその両端側にも、金属面が露出する。
【0054】
次に、上述した通風路仕切り部材の2つのセンタフェイス通路が下側の梁部材分割体14bのセンタフェイス用開口部20a、20bと合致するように、通風路仕切り部材を下側梁部材分割体14bの底面上に載せる。
【0055】
次に、ダクト分割体14c、14dが互いに対向するように下側梁部材分割体14bに対して上側の梁部材分割体14aを向かい合わせる。そして、下側の梁部材分割体14bのツバ部151bの上壁に上側の梁部材分割体14aのツバ部151aの下壁に当接させる。さらに、梁部材14の内側において車両右端側に蓋部153を填め込み、梁部材14の内側において車両左端側に蓋部153を填め込む。
【0056】
次に、ツバ部151bの上壁とツバ部151bの下壁とを、それぞれ、金属面同士を直接当接した状態にて、ボルト等の接合手段により接合する。そして、梁部材14の右側端部と蓋部153とを、それぞれ金属面同士を直接当接した状態にて、ボルト等の接合手段により接合する。さらに、梁部材14の左側端部と蓋部153とを、それぞれ金属面同士を直接当接した状態にて、ボルト等の接合手段により接合する。
【0057】
以上により、ダクト分割体14c、14dの互いの先端部が密着して、筒状の断熱部材14が成形されて、さらに、両端側の蓋部153により、ダクト分割体14c、14dの内部が密閉されることになる。
【0058】
以下、本実施形態の特徴につき述べる。すなわち、車両電気配線20は、梁部材14の内側に配設されているので、余分な部材を用いることなく、車両電気配線20を梁部材14の内側といった所定領域内に、配設することができる。
【0059】
また、梁部材14は、車両空調用ダクト構造を内包するように構成されているので、車両空調用ダクト専用のスペースを用いることなく、車両空調用ダクトを実現化でき、省スペース化を図ることができる。
【0060】
また、ダクト部材141により、梁部材14に対して車両電気配線20を固定するので、ダクト部材141以外の固定部材を用いることなく、梁部材14に対して車両電気配線20を固定することができる。そして、ダクト部材141によって、専用の結束部材を用いることなく、車両電気配線20を束ねることができる。また、専用の結束部材を用いていないので、従来に比べて、簡素な製造工程で車両空調用ダクト製造することができる。
【0061】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、車両電気配線20の長手方向の両端部が、それぞれ梁部材14の幅方向の両端部から外に出るように配置したものを示したが、これに代えて、本実施形態では、図7、図8に示すように、車両電気配線20の長手方向の両端部が、それぞれ梁部材14の幅方向の両端部から外に出るだけでなく、車両電気配線20の分岐配線210が、梁部材14の幅方向の中間部から外に出るようにする。
【0062】
ここで、本実施形態において車両空調用ダクト構造の上半分側の構造は、図7、図8に示すように、上述の第1実施形態での車両空調用ダクト構造の上半分側と同一構造であり、以下、車両空調用ダクト構造での下半分側の構造について説明する。
【0063】
先ず、下側の梁部材分割体14bとしては、金属のシート部材を曲げ加工して半筒形状に形成し、さらに、開口部20a、20b、21a、21bの穴開け加工する。これに加えて、分岐配線210を梁部材分割体14bの外に出すために貫通部160の穴開け加工する(図9参照)。この貫通部160の位置は、車両電気配線20の長手方向のうち分岐配線210の分岐される位置によって決まるものである。このことにより、本実施形態の梁部材分割体14bが形成されることになる。
【0064】
次に、図10に示すように、下側の梁部材分割体14b内に車両電気配線20を配置するとともに、分岐配線210を貫通部160から外側に出す。これに加えて、上述の実施形態と同様、下側の梁部材分割体14bに対してテープ等の治具により開口部21a、21b、20a、20bをマスキングする。そして、下側の梁部材分割体14bのツバ部151bの上壁をテープ等の治具によりマスキングする。
【0065】
次に、貫通部160に対しても外側からテープ等の治具を貼り付けてマスキングする。その後、図11に示すように、スプレーガン200により下側の梁部材分割体14bの半筒部150bの内側壁に対して車両電気配線20および貫通部160を上から覆うように流動性の樹脂発泡材を吹き付けて固着させる。
【0066】
次に、下側の梁部材分割体14bのうち開口部21a、21b、20a、20bに貼られた各治具(テープ)を外して、開口部21a、21b、20a、20bが貫通させる。さらに、貫通部160に対して貼られた治具を外すものの、貫通部160を覆うように固着された樹脂発泡材を残したままにする。このことにより、下側の梁部材分割体14bの半筒部150bの内側でダクト分割体14dが配設され、そして、このダクト分割体14dにより車両電気配線20が固定されるとともに、貫通部160を閉じることができる。
【0067】
(他の実施形態)
なお、上記第1実施形態では、梁部材14とこの梁部材14の内側に配設された車両電気配線20とに対して流動状態の断熱部材を吹き付け固着させてダクト部材141を生成して、このダクト部材141によって、車両電気配線20を梁部材14に固定させるようにしたものを示したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
【0068】
すなわち、半筒状のダクト分割体14c、14dとして、梁部材分割体14a、14bに対してそれぞれ固定されているシート状断熱部材を用いて、ダクト分割体14dが、梁部材分割体14bとの間で車両電気配線20を挟むように配設されるようにしてもよい。
【0069】
この場合、梁部材分割体14aの内側にシート状のダクト分割体14cを貼り付け、また梁部材分割体14bの内側に車両電気配線20を配置してシート状のダクト分割体14dを貼り付けるようにしてもよい。
【0070】
なお、上記第1実施形態では、ツバ部151a、151b同士の接合手段、梁部材14と蓋部153との接合手段として、ボルト(ねじ止め)を用いるものを示したが、これに限らず、リベット、溶接等を用いるようにしてもよい。
【0071】
さらに、上記第1実施形態では、車両用空調ダクト構造を内包するように構成された梁部材14内において、車両電気配線20を配設する例を示したが、これに限らず、車両用空調ダクト構造を内包しない梁部材14内において、車両電気配線20を配設するようにしてもよい。
【0072】
また、上記第1実施形態では、車両用空調ダクト構造、車両用梁部材構造としては計器盤10内に配置されたものを示したが、これに限らず、計器盤10の外側に配置されたものを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用空調ダクト構造の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す車両用空調ダクト構造が適用される計器盤を示す図である。
【図3】図1中矢印A側から視た断面図である。
【図4】図1の車両用空調ダクト構造を示す断面図である。
【図5】図1の車両用空調ダクト構造の端部を示す透視図である。
【図6】図1の車両用空調ダクト構造の製造方法を示す図である。
【図7】本発明の車両用空調ダクト構造の第2実施形態を示す斜視図である。
【図8】図7中矢印A側から視た断面図である。
【図9】図7の車両用空調ダクト構造の製造方法を示す図である。
【図10】図7の車両用空調ダクト構造の製造方法を示す図である。
【図11】図7の車両用空調ダクト構造の製造方法を示す図である。
【符号の説明】
14…梁部材、20…車両電気配線、141…ダクト部材
14a、14b…梁部材分割体、150a、150b…半筒部、
14c、14d…ダクト分割体。
Claims (13)
- 筒状に形成される車両用空調ダクトケース(14)と、
前記車両用ダクトケースの内側に配設されている車両電気配線(20)と、を有することを特徴とする車両用空調ダクト構造。 - 前記車両電気配線が、前記車両用ダクトケースの長手方向に略平行に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調ダクト構造。
- 前記車両用空調ダクトケースの内側の表面上に固定される
断熱部材(141)を備え、
前記断熱部材が前記車両用空調ダクトケースに対して前記車両電気配線を固定するようになっていることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調ダクト構造。 - 前記断熱部材は、空気層を含む発泡材であることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調ダクト構造。
- 前記車両用空調ダクトケースとこの車両用空調ダクトケースの内側に配設された前記車両電気配線とに対して流動状態の断熱部材を吹き付けこの吹き付けられた断熱部材を固着させて前記車両電気配線を前記車両用空調ダクトケースに固定させるようになっていることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用空調ダクト構造。
- 前記断熱部材は、前記車両用空調ダクトケースの内側に固定されているシート状断熱部材であって、前記車両用空調ダクトケースの間で前記車両電気配線を挟むように配設されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用空調ダクト構造。
- 車両の筒状梁部材本体(14)と、
この筒状梁部材本体の内側に配設された車両電気配線(20)と、を備えることを特徴とする車両用梁部材構造。 - 前記車両電気配線が、前記筒状梁部材本体の長手方向に略平行に配設されていることを特徴とする請求項7に記載の車両用梁部材構造。
- 前記筒状梁部材本体は、車両空調用ダクトを内包するように構成されていることをことを特徴とする請求項7又は8に記載の車両用梁部材構造。
- 前記筒状梁部材本体の内側の表面上に固定される断熱部材(141)を備え、
前記断熱部材が、前記筒状梁部材本体に対して前記車両電気配線を固定するようになっていることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1つに記載の車両用梁部材構造。 - 前記断熱部材は、空気層を含む発泡材であることを特徴とする請求項10に記載の車両用梁部材構造。
- 前記筒状梁部材本体とこの筒状梁部材本体の内側に配設された前記車両電気配線とに対して流動状態の断熱部材を吹き付けこの吹き付けられた断熱部材を固着させて前記車両電気配線を前記筒状梁部材本体に固定させるようになっていることを特徴とする請求項10又は11に記載の車両用梁部材構造。
- 前記断熱部材は、前記筒状梁部材本体の内側に固定されているシート状断熱部材であって、前記筒状梁部材本体の間で前記車両電気配線を挟むように配設されていることを特徴とする請求項10又は11に記載の車両用梁部材構造。
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