JP2000135921A - 空気吹出装置の配設構造 - Google Patents

空気吹出装置の配設構造

Info

Publication number
JP2000135921A
JP2000135921A JP10311332A JP31133298A JP2000135921A JP 2000135921 A JP2000135921 A JP 2000135921A JP 10311332 A JP10311332 A JP 10311332A JP 31133298 A JP31133298 A JP 31133298A JP 2000135921 A JP2000135921 A JP 2000135921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
support
wall
direction control
wind direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10311332A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4131305B2 (ja
Inventor
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP31133298A priority Critical patent/JP4131305B2/ja
Publication of JP2000135921A publication Critical patent/JP2000135921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4131305B2 publication Critical patent/JP4131305B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの低減化や組付作業の合理化を図
り得る空気吹出装置の配設構造を提供する。 【解決手段】 第2壁体44の内面44aの所要位置
に、第1壁体42に形成した空調開口部56に向けて延
出し、その先端部近傍に支持受部62を設けた一対の支
持体58,58を立設する。前面に調温空気の吹出しを
許容し得る空気吹出口66が形成されて、側面に支持部
78,78が設けられた風向制御体60を、該支持部7
8,78を前記支持受部62,62に係合させることで回
動可能に支持させる。そして、第1壁体42を第2壁体
44に組付け接合することにより、風向制御体60が空
調開口部56の内部に収納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気吹出装置の配
設構造に関し、更に詳細には、乗用車の内装部材である
インストルメントパネルやフロアコンソールおよび天井
パネル等に設置または形成される空気案内ダクトに組み
付けられ、エアコンユニットからの調温空気を乗員室へ
吹出し案内する空気吹出装置の配設構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的に乗用車等の車両における乗員室
内には、インストルメントパネルやフロアコンソールお
よび天井パネル等の内装部材が設置され、それらの所要
位置には各種の車載機器や部材等が配設されている。ま
た、乗員室内の冷,暖房を含む総合的な空気調温を行な
うためのエアコンユニットが、前記インストルメントパ
ネルに覆蓋された状態で該乗員室の内部前方に設置され
ている。そして、このエアコンユニットから送出される
調温空気は、前記内装部材の所要位置に設けた空気案内
ダクトに組み付けた空気吹出装置を介して乗員室へ吹出
すよう構成されている。
【0003】例えば図6は、乗員室前方に設置されるイ
ンストルメントパネルの一例を示す縦断側面図である
が、このインストルメントパネル90では、乗員室10
に臨んだ前面上部の壁部92に、風向制御体95を有す
る複数の空気吹出装置94が設けられており、また該空
気吹出装置94の後側を囲繞する断面コ字形の空気案内
部材96が、前記壁部92の裏側に設置されている。す
なわち、前記インストルメントパネル90の壁部92と
前記空気案内部材96とにより、空気流通空間100を
画成した空気案内ダクト98が形成され、この空気流通
空間100がエアコンユニット102に連通接続されて
いる。従って、前記エアコンユニット102から送出さ
れた調温空気は、この空気流通空間100を介して空気
吹出装置94の後方へ案内された後、該空気吹出装置9
4を介して前記乗員室10内へ吹き出すようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記空気吹出
装置94では、乗員が好みに応じて調温空気の吹出方向
を調整し得るように、前記風向制御体95を開口部93
の内側で回動可能に取付ける必要がある。このため従来
は、前記開口部93を空気流通空間100の内側方向へ
筒状に延出形成してその両側面に支持孔を形成し、また
風向制御体95の側面に支持軸を突設して、該支持軸と
支持孔との係合のもとに該風向制御体を95を回動可能
に取付けるよう構成した配設構造が実施されていた。し
かるに、近年のインストルメントパネルでは、該パネル
の質感向上を目的として所要厚の表皮材を貼着する場合
が多い。このため、前記開口部93の内壁面の奥まで張
込み処理した表皮材は、柔軟性および弾力性を有するこ
とが弊害となり、前記支持孔に整合する開口部の穿設に
困難を来たす欠点があった。また、前記風向制御体95
の取付に際しては、前記支持軸が前記表皮材に引っかか
ったり食込んで該表皮材に裂けや剥がれ等が生ずる不都
合もあり、組付作業に手間や時間がかかる問題等を内在
していた。
【0005】このため、前述した問題点を解決するため
に、図6に示すように、前記開口部93に対して外方か
ら装着される四角筒状の支持ケース97を別途設け、こ
の支持ケース97に前記風向制御体95を回動自在に組
付けるよう構成して、該支持ケース97を介して風向制
御体95をインストルメントパネル90に設置する配設
構造が提案され実施されている。しかるに、このような
配設構造では、構成部品点数の増加に伴い、製造コスト
が嵩むという新たな問題が生じていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るため新規に提案されたもので、空気案内ダクトを第1
壁体と第2壁体とで構成することを前提として、内装部
材の一部として機能する第1壁体に空調開口部を形成す
ると共に、他方の第2壁体に風向制御体を回動自在に配
設し、両壁体を接合した際に風向制御体を空調開口部に
臨むようにすることで、製造コストの低減化や組付作業
の合理化を図り得る空気吹出装置の配設構造を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため本発明に係る空気吹出装置の
配設構造は、乗員室内の内装部材の一部として機能する
第1壁体と、この第1壁体に裏側で接合する第2壁体と
で空気案内ダクトを形成し、この空気案内ダクト内へ送
出された調温空気を、前記第1壁体の所要位置に設けた
空調開口部を介して前記乗員室へ吹出し案内する空気吹
出装置において、前記第2壁体の内面から前記空調開口
部に向けて延出し、その先端部近傍に支持受部を設けた
一対の支持体と、前記空調開口部内で回動変位し得る形
状,サイズに形成され、その前面に調温空気の吹出しを
許容し得る空気吹出口が形成されると共に、その側面に
前記支持受部と係合可能な支持部が夫々設けられた風向
制御体とからなり、前記支持部を支持受部に係合させる
ことで前記風向制御体を支持体間に回動可能に支持し、
前記第1壁体を第2壁体に組付け接合することにより、
前記風向制御体が前記空調開口部の内部に収納されるよ
う構成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る空気吹出装置
の配設構造つき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら、以下説明する。なお本実施例では、内装部
材として乗員室の内部前方に設置されるインストルメン
トパネルを例とし、このインストルメントパネルに空気
吹出装置の配設構造を実施する場合を例示する。
【0009】(インストルメントパネルの概略説明)図1
は、本発明の好適な一実施例に係る空気吹出装置の配設
構造が実施されたインストルメントパネルを概略的に示
す縦断側面図であり、また図2は、図1に示したインス
トルメントパネル20の全体構成を概略的に示す斜視図
である。本実施例のインストルメントパネル20は、車
幅方向に延在するサイズで所要形状に成形されて、スピ
ードメータやタコメータおよび各種表示灯を総合的に備
えた計器盤22が運転席からの視認容易な中央上部に配
設されると共に、身の回りの小間物や車検証等を収納す
るグローブボックス24およびエアバッグ26等が必要
に応じて助手席側に配設され、更にエアコンユニット用
の空調操作ユニット28やオーディオユニット30が略
中央(前記計器盤22の下方)に設置されている。また、
前記インストルメントパネル20の前面上部には、複数
個(実施例では4個)の空気吹出装置54を設けた後述の
空気案内ダクト40が配設されている。
【0010】(エアコンユニット)乗員室10の前方下部
には、前記インストルメントパネル20に覆蓋された状
態でエアコンユニット32が配設されており、該パネル
20に設置した前記空気案内ダクト40がこのエアコン
ユニット32に連結されている。すなわち、前記空調操
作ユニット28での所要スイッチ操作によって温度や吹
出位置および吹出量の設定を行なうことにより、前記エ
アコンユニット32で所定温度に調整された調温空気
が、前記空気案内ダクト40内を通って各空気吹出装置
54から乗員室10へ吹出し、該乗員室10内の冷・暖
房を含めた総合的な空気調温を行ない得るようになって
いる。
【0011】(空気案内ダクト)前記空気案内ダクト40
は、インストルメントパネル20の上面を構成する上部
蓋体34,34と一体的に形成されたものが例とされ、
該パネル20の前面において車幅幅方向に延在してい
る。この空気案内ダクト40は、図1および図3に示す
ように、乗員室10側へ略全面的に露出してインストル
メントパネル20の外郭意匠面の一部を構成する外側壁
体(第1壁体)42と、該パネル20の内側に配設されて
乗員室10へ露出しない内側壁体(第2壁体)44とから
構成され、これら両壁体42,44における長手方向の
端部同志を接合させることで、内部に空気流通空間46
が画成されるようになっている。なお、外側壁体42の
内側にはビス孔48aを有するボス48が形成され、ま
た内側壁体44には該ビス孔48aに整合する挿通孔5
0が形成してあり、該挿通孔50を介してビス孔48a
へ前記ビス52を締め付けることにより、内側壁体44
に対して外側壁体42が組み付けられる。また空気案内
ダクト40は、車体補強用のリィンフォースバー12に
対して、ボルト14を利用して組み付けられる。
【0012】(外側壁体)前記外側壁体42は、側面凸形
曲面状に形成され、乗員室10の後方を指向した長手方
向中央および左右両端近傍に、略矩形状に開口成形され
た合計4個の空調開口部56が、横一列に配設されてい
る。この空調開口部56は、図3および図5に示すよう
に、空気流通空間46方向へ適宜の長さに延出して、全
体として各筒状を呈している。また、乗員室10の上方
を指向した左右両端近傍には、調温空気を左右両側に吹
出案内する2個の空気吹出口66が配設されている。そ
して、外側壁体42の外郭意匠面には、表面にシボ加工
が施されて適宜の弾力性および断熱性を有する表皮材8
2が貼着されており、インストルメントパネル20の質
感向上と、空気流通空間46(内部)と乗員室(外部)との
温度差によって起こる結露発生を好適に防止するように
なっている。なお表皮材82は、前記各空調開口部56
の内側面から後端部まで巻込んで貼着されている(図3
参照)。
【0013】(内側壁体)前記内側壁体44には、前記エ
アコンユニット32の空気排出口に接合する部位に空気
流入口(何れも図示せず)が形成してあり、この空気流入
口によりエアコンユニット32と空気案内ダクト40の
空気流通空間46が連通的に接続される。また上下方向
の略中間部には、前記リィンフォースバー12の外周面
に整合する曲率半径を有する側断面半円弧状の凹部45
が長手方向に沿って延在形成してあり、空気案内ダクト
40をインストルメントパネル20の所定位置に設置し
た際には、この凹部45が該リィンフォースバー12に
密着するようになっている。更に、前記リィンフォース
バー12の所要位置に設けたブラケット13に対応した
位置には、該ブラケット13の挿通孔13aに整合する
通孔47が形成してあり、これら挿通孔13a,通孔4
7間に前記ボルト14を締め付けることで、空気案内ダ
クト40が該リィンフォースバー12に取付固定され
る。
【0014】(空気吹出装置)本実施例の空気吹出装置5
4は、内側壁体44の内側に立設形成されて前記外側壁
体42に形成された前記空調開口部56に向けて延出す
る支持体58,58と、この支持体58,58に支持され
る風向制御体60とから基本的に構成されている。
【0015】(支持体)前記内側壁体44の内面44aに
は、図3および図4に示すように、前記外側壁体42に
形成した前記空調開口部56に対応した部位に、前記風
向制御体60を支持するための前記一対の支持体58,
58が、該空調開口部56に向けて対向的に立設形成さ
れている。各支持体58は、内側壁体44に端部接合さ
れた横断面十字形の基部58aと、この基部58aの上
端に一体成形されて先端部近傍に支持孔(支持受部)62
を形成した横断面I形の支持片58bとからなってお
り、弾性変形が不可能な基部58aに対して、支持片5
8bの先端側は、互いに近接,離間する方向へ適宜弾性
変形するようになっている。このように形成された各支
持体58,58は、前記風向制御体60の幅寸法に適合
し、かつ前記空調開口部56の内縁寸法よりも小さい間
隔で立設されている。なお前記各支持体58の支持孔6
2は、同一軸線上に形成されている。
【0016】(風向制御体)風向制御体60は、図4に示
すように略四角形の中空ケース64を本体とし、このケ
ース64の前面側に空気吹出口66が開口されると共
に、後面側に空気流入口68が開口形成されている。前
記空気吹出口66には、上下へ所要間隔毎に配設される
複数の水平板70が、前記中空ケース64に一体的に形
成されており、また該ケース64の内部空間76には、
左右へ所要間隔毎に配設される複数の垂直板72が、レ
バー片74を利用して左右への回動変位が可能に配設さ
れている。そして、前記中空ケース64の左右両側面6
4aには、前記支持孔62に挿通して摺接し得る形状,
サイズの支持軸(支持部)78,78が、同一軸線上にお
いて外方へ突出形成されている。これにより風向制御体
60は、前記各支持軸78を対応の支持孔62に挿通さ
せることにより各支持体58,58の先端間に枢支さ
れ、該支持孔62,62を通る水平軸を中心とした上下
への回動変位が可能となっている。
【0017】(回動規制機構)また前記風向制御体60
は、前記支持体58における支持片58bを利用した回
動規制がなされ、所要の角度範囲内でのみ回動変位が可
能となっている。すなわち風向制御体60における中空
ケース64の両側面64aには、後方に向かって拡開す
る略V形の凹部80が形成してあり、前記支持軸78は
この凹部80の前方側の幅狭偶角部分に隣接して形成し
てある。従って前記支持体58が風向制御体60を支持
した状態においては、その支持片58bが前記凹部80
に臨んだ状態となっている。このため前記風向制御体6
0が、図3において反時計方向へ回動変位した場合に
は、前記凹部80の第1側面(当接部)80aが支持片5
8bの上側面59aに当接するようになり(図示実線)、
それ以上の上方側への回動変位が規制される。また前記
風向制御体60が、図3において時計方向へ回動変位し
た場合には、前記凹部80の第2側面(当接部)80bが
支持片58bの下側面59bに当接するようになり(図
示2点鎖線)、それ以上の下方側への回動変位が規制さ
れる。
【0018】前述のように構成された本実施例の空気吹
出装置54では、支持体58,58に風向制御体60を
支持させた前記内側壁体44に対して前記外側壁体42
を組み付けることより(図5参照)、両支持体58,58
の支持片58b,58bが空調開口部56内に適宜突入
し、前記風向制御体60が該空調開口部56内に整合状
態で臨むようになる(図1および図2参照)。そして風向
制御体60は、この空調開口部56内で前述のように回
動変位し、例えば上方へ回動変位させた場合には調温空
気を乗員室10の上方側へ吹出し案内すると共に、下方
へ回動変位させた場合には調温空気を乗員室10の後方
側(下方側)へ吹出し案内するようになっている(図3参
照)。なお、前記レバー片74で垂直板72の角度を変
位させることにより、調温空気を乗員室10の左または
右方向へ吹出し案内するようになる。
【0019】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された本実施
例に係る空気吹出装置の配設構造の作用につき説明す
る。前記空調開口部56は、前記外側壁体42の成形に
際して該壁体42の所要位置に形成される。そして、外
側壁体42の外表面および空調開口部56の内面には、
表皮材82が貼着される。また、空気吹出装置54にお
ける支持体58,58は、前記内側壁体44の成形に際
して該壁体42における内面44aの所要位置に一体的
に形成される。なお実施例の空気案内ダクト40では、
その長手方向に合計4個の空気吹出装置54が配設され
る。
【0020】(風向制御体の組付)そして、前記支持体5
8,58の支持片58b,58b間に、別途成形して組み
立てられた風向制御体60を取着する。この際には、前
記支持片58b,58bを互いに離間する方向へ適宜弾
性変形させ、この状態で風向制御体60を位置決めする
と共に各支持軸78を対応の支持孔62へ整合させた
後、両支持体58,58に対する付勢を解除することに
より、各支持孔62に支持軸78が挿通されるに至る。
これにより風向制御体60は、支持体58,58間で回
動可能に枢支される。
【0021】(空気案内ダクトの組立)次いで、風向制御
体60を取着した前記内側壁体44に対して空調開口部
56を形成した外側壁体42を位置決めセットし、互い
に整合した挿通孔50とビス孔48aとの間にビス52
を締め付けることにより、空気案内ダクト40が形成さ
れる。これにより、外側壁体42に形成した各空調開口
部56に、内側壁体44に形成した各支持体58の支持
片58b,58bが対応的に突入し、これにより各風向
制御体60が夫々の空調開口部56内に整合する(図1
および図2参照)。このように形成された空気案内ダク
ト40は、一体的に形成された上部蓋体34,34と共
に乗員室10の内部前方に組み付けられ、インストルメ
ントパネル20の一部として構成される。そして空気案
内ダクト40は、リィンフォースバー12に組み付けら
れ、その空気流入口はエアコンユニットの空気排出口に
整合連結される。
【0022】(調温空気の吹出態様)前記空気案内ダクト
40では、インストルメントパネル20における前記空
調操作ユニット28でのスイッチ操作によりエアコンユ
ニット32が運転制御されると、該エアコンユニット3
2から送出された調温空気は、該ダクト40の空気流通
空間46内へ通出された後に該空間46内を移動して各
空気吹出装置54の近傍に到達する。そして調温空気
は、各空気吹出装置54において、風向制御体60の空
気流入口68から中空ケース64の内部空間76へ流入
した後、各垂直板72および各水平板70の間を通って
空気吹出口66から乗員室10内へ吹き出すようになる
(図1および図2参照)。
【0023】実施例の空気吹出装置54では、風向制御
体60を回動変位させて空気吹出口66を上方へ指向さ
せると、これに伴って各水平板70が前上がり姿勢に変
位するため、調温空気は乗員室10の上方側へ吹出し案
内される(図3に実線で示す)。また、風向制御体60を
逆に回動変位させて空気吹出口66を下方へ指向させる
と、これに伴って各水平板70が略水平姿勢に変位する
ため、調温空気は乗員室10の後方側へ吹出し案内され
る(図3に2点鎖線で示す)。
【0024】なお風向制御体60は、所要角度範囲での
回動変位が許容されており、凹部80と支持片58b,
58bとの当接により回動が規制される。従って、風向
制御体60の回り過ぎが好適に規制されるから、調温空
気の非効率的な吹出しが防止される。
【0025】また、前記レバー片74を左側へスライド
させれば、これに連動して前記各垂直板72の前端側が
左側へ変位するため、調温空気は乗員室10の左方側へ
吹出し案内される。更に、前記レバー片74を右側へス
ライドさせれば、これに連動して前記各垂直板72の前
端側が右側へ変位するため、調温空気は乗員室10の右
方側へ吹出し案内される。
【0026】このように本実施例に係る空気吹出装置の
配設構造では、空気案内ダクト40を構成する内側壁体
44に一体成形されて空気流通空間46の内側から空調
開口部56に臨む支持体58,58に、風向制御体60
を回動可能に支持する構成としたので、空調開口部56
に外方から装着して風向制御体60を支持する四角筒状
のケース本体が不要となり、構成部品点数が少なくなっ
ている。また、空調開口部56に対する風向制御体60
の位置決めおよび配設が、内側壁体44と外側壁体42
との組付けにより自動的になされ、空気吹出装置54の
組付作業が簡単かつ容易になされる。しかも、風向制御
体60が支持体58,58に組付けられ、かつ該支持体
58,58および該風向制御体60が、空調開口部56
の内面に貼着された表皮材82と干渉することもないの
で、該表皮材82に裂けや剥がれ等が生ずることもな
い。
【0027】なお前記実施例では、空気吹出装置の配設
構造をインストルメントパネル20に実施した場合を例
示したが、例えばフロアコンソールや天井パネル等の内
装部材に配設または形成される空気案内ダクトに配設さ
れる空気吹出装置に対しても、本発明に係る空気吹出装
置の配設構造が好適に実施し得る。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る空気吹
出装置の配設構造によれば、空気案内ダクトを構成する
第2壁体に一体成形されて空気流通空間の内側から空調
開口部に臨む支持体に、風向制御体を回動可能に支持す
る構成としたので、前記空調開口部に外方から装着して
風向制御体を支持する四角筒状のケース本体が不要とな
るから、構成部品点数の削減による製造コストの低減を
図り得る利点がある。また、空調開口部に対する風向制
御体の位置決めおよび配設が、第2壁体と第1壁体との
組付けにより自動的になされるので、空気案内ダクトに
対する空気吹出装置の組付けが簡単かつ容易になされる
と共に、空調開口部の内面に貼着した表皮材との干渉に
よる該表皮材の裂けや剥がれの発生も好適に回避し得る
ので、組付作業の合理化を図り得る効果を奏する。一
方、風向制御体は、回動角度範囲が規制されるから、該
風向制御体の回し過ぎによる調温空気の非効率的な吹出
しが好適に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る空気吹出装置の配設構造
を実施したインストルメントパネルの縦断側面図であ
る。
【図2】図1のインストルメントパネルを概略的に示す
斜視図である。
【図3】図1のインストルメントパネルにおける空気案
内ダクトに実施した空気吹出装置の縦断側面図である。
【図4】空気吹出装置における風向制御体と内側壁体に
形成された支持体とを示す分解斜視図である。
【図5】空気案内ダクトを構成する内側壁体に対して外
側壁体を組み付ける状態を示す縦断側面図である。
【図6】従来の空気吹出装置の配設構造が実施されたイ
ンストルメントパネルの縦断側面図である。
【符号の説明】 10 乗員室 20 インストルメントパネル(内装部材) 40 空気案内ダクト 42 外側壁体(第1壁体) 44 内側壁体(第2壁体) 44a 内面 56 空調開口部 58 支持体 60 風向制御体 62 支持孔(支持受部) 64a 側面 66 空気吹出口 78 支持軸(支持部) 80a 第1側面(当接部) 80b 第2側面(当接部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D003 AA08 AA11 BB02 CA05 CA06 CA07 CA38 DA11 3D044 BA12 BB01 BC02 BC07 BC30 BD11 3L081 AA02 AB01 FA05 FB01 FC01 HA08 HB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員室(10)内の内装部材(20)の一部とし
    て機能する第1壁体(42)と、この第1壁体(42)に裏側で
    接合する第2壁体(44)とで空気案内ダクト(40)を形成
    し、この空気案内ダクト(40)内へ送出された調温空気
    を、前記第1壁体(42)の所要位置に設けた空調開口部(5
    6)を介して前記乗員室(10)へ吹出し案内する空気吹出装
    置において、前記第2壁体(44)の内面(44a)から前記空
    調開口部(56)に向けて延出し、その先端部近傍に支持受
    部(62)を設けた一対の支持体(58,58)と、前記空調開口
    部(56)内で回動変位し得る形状,サイズに形成され、そ
    の前面に調温空気の吹出しを許容し得る空気吹出口(66)
    が形成されると共に、その側面に前記支持受部(62,62)
    と係合可能な支持部(78,78)が夫々設けられた風向制御
    体(60)とからなり、前記支持部(78,78)を支持受部(62,6
    2)に係合させることで前記風向制御体(60)を支持体(58,
    58)間に回動可能に支持し、前記第1壁体(42)を第2壁
    体(44)に組付け接合することにより、前記風向制御体(6
    0)が前記空調開口部(56)の内部に収納されるよう構成し
    たことを特徴とする空気吹出装置の配設構造。
  2. 【請求項2】 前記夫々の支持部(78)は、前記風向制御
    体(60)に一体成形された支持軸であり、前記夫々の支持
    受部(62)は、前記支持部(78)の挿入を許容する内径寸法
    に設定した支持孔であり、夫々の支持孔(62)に対応の支
    持軸(78)を挿通させることにより、前記風向制御体(60)
    を回動自在に支持する請求項1記載の空気吹出装置の配
    設構造。
  3. 【請求項3】 前記風向制御体(60)の側面(64a)には、周
    方向へ所要間隔をおいて位置し前記支持体(58)に当接す
    る当接部(80a,80b)が形成され、前記支持軸(78)を中心
    とした回動姿勢変位に対して、何れか一方の当接部(80
    a,80b)を支持体(58)に当接させることで回動可能範囲の
    規制がなされる請求項1または2記載の空気吹出装置の
    配設構造。
JP31133298A 1998-10-30 1998-10-30 空気吹出装置の配設構造 Expired - Fee Related JP4131305B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31133298A JP4131305B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 空気吹出装置の配設構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31133298A JP4131305B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 空気吹出装置の配設構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000135921A true JP2000135921A (ja) 2000-05-16
JP4131305B2 JP4131305B2 (ja) 2008-08-13

Family

ID=18015875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31133298A Expired - Fee Related JP4131305B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 空気吹出装置の配設構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4131305B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001287668A (ja) * 2000-03-24 2001-10-16 Behr Gmbh & Co 混成型クロスメンバ
JP2002264634A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Mazda Motor Corp 車両の空調装置およびその組付方法
KR100870928B1 (ko) * 2007-08-17 2008-11-28 지엠대우오토앤테크놀로지주식회사 차량의 인스트러먼트 패널

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019211575A1 (de) * 2019-08-01 2021-02-04 Brose Fahrzeugteile SE & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg Belüftungsvorrichtung für ein Fahrzeug und Verfahren zur Belüftung

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001287668A (ja) * 2000-03-24 2001-10-16 Behr Gmbh & Co 混成型クロスメンバ
JP2002264634A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Mazda Motor Corp 車両の空調装置およびその組付方法
JP4560972B2 (ja) * 2001-03-13 2010-10-13 マツダ株式会社 車両の空調装置およびその組付方法
KR100870928B1 (ko) * 2007-08-17 2008-11-28 지엠대우오토앤테크놀로지주식회사 차량의 인스트러먼트 패널

Also Published As

Publication number Publication date
JP4131305B2 (ja) 2008-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6561683B2 (ja) 空調用レジスタ装置
JP2000135921A (ja) 空気吹出装置の配設構造
JP2009061949A (ja) 車両用空調装置
JP4609216B2 (ja) 車両用空調装置
JPH09300942A (ja) 車両用空気調和装置
JP3877191B2 (ja) 車両用空調ユニットを含むユニットアセンブリ
JPH1058951A (ja) 車両用樹脂成形品
JP2001171333A (ja) 車両用空調装置
JP3415205B2 (ja) 車両用空調装置
JP2518949Y2 (ja) 天井クーリングユニット
JPH11180186A (ja) 車両用インストルメントパネル
JP2000135922A (ja) 車両用エアコンユニット
JP2003136942A (ja) 空調装置の車両搭載構造および車両搭載方法
JPH0649112U (ja) 車両用空調装置のダクト構造
JP3264785B2 (ja) 自動車用空気調和装置
JP2006240599A (ja) 車両用送風装置
JPS5921929Y2 (ja) 車両用空気調和装置
JP3397378B2 (ja) 車両用空調装置
JP3873810B2 (ja) 車両用ダクト構造
JP2003094933A (ja) 車両用空調装置
JPH11227453A (ja) 乗用車のリィンフォースバー
JP2001063344A (ja) 車両の空調装置
JPH0732859A (ja) 車両用空調装置
JPS5819047Y2 (ja) 空気調和装置
JP2004217022A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080415

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080514

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140606

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees